JP2002283155A - 複合加工装置 - Google Patents

複合加工装置

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JP2002283155A
JP2002283155A JP2001081046A JP2001081046A JP2002283155A JP 2002283155 A JP2002283155 A JP 2002283155A JP 2001081046 A JP2001081046 A JP 2001081046A JP 2001081046 A JP2001081046 A JP 2001081046A JP 2002283155 A JP2002283155 A JP 2002283155A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第2工具のリーマの移動に伴い、主軸の軸線
方向に対して位置固定して第1工具送り軸の回動のみ
で、第1工具の位置切り換えを簡単な構成により円滑に
行うことができる複合加工装置を提供する。 【解決手段】 主軸11の先端部に装着された工具ホル
ダ12には第1工具24を主軸11の軸線方向へ移動可
能に取り付けるとともに、その第1工具24を移動させ
るための第1工具送り軸26を工具ホルダ12内の所定
位置で回動可能に取り付ける。主軸11側には第2工具
31を工具ホルダ12の中心の挿通孔13を通して出没
するように、軸線方向へ移動可能に配設し、その第2工
具31を移動させるための第2工具送り軸33を設け
る。第2工具送り軸33と第1工具送り軸26とを、第
2工具送り軸33の軸線方向への移動途中の所定ストロ
ーク範囲にて回動させるためのカム方式の回動機構34
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主軸を中心に半
径方向の位置を異にして複数の工具を備え、それらの工
具を主軸の軸線方向に沿って移動可能に取り付けた複合
加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の複合加工装置としては、
例えば特開平7−112309号公報に開示されるよう
な構成のものが知られている。この従来構成において
は、主軸の先端部に工具ホルダが着脱可能に装着され、
その工具ホルダには第1工具及び第2工具が主軸の軸線
方向へ移動可能に取り付けられている。工具ホルダ側に
は、第1工具を移動させるための第1工具送り軸及び第
2工具を移動させるための第2工具取付軸が配設されて
いる。主軸側には第2工具取付軸に着脱可能に連結され
る第2工具送り軸が配設され、モータを含む駆動装置に
より主軸の軸線方向へ移動されるようになっている。第
1工具送り軸と第2工具送り軸との間には、第2工具送
り軸の軸線方向への移動途中の所定位置にて両送り軸を
連動させるための連動機構が設けられている。
【0003】そして、ワークの加工時には、モータによ
り主軸が回転されながら、駆動装置により第2工具送り
軸が主軸の軸線方向に移動されて、第1工具及び第2工
具が主軸の先端側に前進移動される。これにより、まず
バイト等よりなる第1工具にて、ワークに対し面削り等
の加工が施される。この面削り等の加工が終了すると、
連動機構による第1工具送り軸と第2工具送り軸との連
動が解除され、その後は第2工具送り軸の移動に伴って
第2工具のみが前進移動される。これにより、リーマ等
よりなる第2工具にて、ワークに対し孔内周面の仕上げ
等の加工が施される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
複合加工装置においては、第1工具送り軸の内周面に対
し第2工具送り軸が軸線方向の相対移動可能に挿入さ
れ、前記連動機構が係止ボールと係合凹部により構成さ
れていた。前記係止ボールと係合凹部が係合又は離脱さ
れる構造のため、第1工具と第2工具の送り動作が不確
実になるという問題があった。又、第1工具送り軸の軸
線方向への移動を許容するためのスペースが必要となっ
て、工具ホルダの小型化を図ることができないという問
題もあった。
【0005】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的
は、第1工具と第2工具の送り動作を簡単な構成により
確実に行うことができるとともに、第1工具送り軸の収
容スペースを必要最小限にして工具ホルダの小型化を図
ることができる複合加工装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、主軸の先端部に同軸上
で着脱可能に装着された工具ホルダと、その工具ホルダ
に主軸の軸線方向へ移動可能に取り付けられた第1工具
と、前記工具ホルダに対し所定位置において往復回動可
能に設けられ、かつ第1工具を主軸の軸線方向に進退移
動させる第1工具送り軸と、前記主軸に設けられ、かつ
主軸の軸線方向へ移動可能に配設された第2工具と、前
記主軸に設けられ、第2工具を該主軸の軸線方向に移動
させる第2工具送り軸と、前記第2工具送り軸の軸線方
向への移動途中の所定ストローク範囲にて前記第1工具
送り軸を主軸の軸線方向に対して位置固定して回動させ
る回動手段とを備えたことを要旨とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の複合加工装置において、前記第1工具送り軸と、第1
工具を把持するスライダとの間には、該第1工具送り軸
の回動運動を前記スライダに軸方向への進退運動として
伝達するりカム機構が設けられていることを要旨とす
る。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の複合加工装置において、前記第1工具送り軸の先端部
外周には工具ホルダの所定位置にて回動可能に保持され
るフランジ部が形成され、該フランジ部の外周縁にはテ
ーパ面が形成され、このテーパ面にはカム溝が円周方向
に、かつ半径方向の距離が変化するように傾斜して形成
され、このカム溝にはスライダに取り付けたカム部材が
挿入されていることを要旨とする。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のいずれか一項に記載の複合加工装置において、前
記第1工具送り軸の軸孔には第2工具送り軸に連結され
た第2工具取付軸が挿入され、前記回動手段は、前記第
2工具取付軸の外周面と前記第1工具送り軸の軸孔内周
面に設けられたカム機構であることを要旨とする。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求
項4のいずれか一項に記載の複合加工装置において、前
記工具ホルダには、第1工具送り軸を回動範囲の基端部
側の位置に保持するための保持手段が設けられ、該保持
手段は、第1工具送り軸上に設けられた係合部と、第1
工具送り軸が回動範囲の基端部側に位置したとき、係合
部に押圧係合して第1工具送り軸をその位置に保持する
ように、工具ホルダに設けられた保持部材とよりなるこ
とを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施形態
を、図面に基づいて説明する。図1に示すように、この
実施形態の複合加工機においては、円筒状の主軸11が
図示しない主軸ヘッド等の支持部材内に回転可能に支持
され、図示しない回転用モータにより回転されるように
なっている。主軸11の先端部には工具ホルダ12が同
軸上で着脱可能に装着され、その先端の中心には挿通孔
13が形成されるとともに、外周面には環状の把持溝1
4が形成されている。
【0012】前記主軸11と工具ホルダ12との間には
クランプ機構15が配設されている。すなわち、主軸1
1の先端部にはボール保持筒16が取り付けられ、その
周壁には複数のクランプボール17が半径方向へ移動可
能に保持されている。工具ホルダ12の内周面には複数
の係合孔18が形成され、この係合孔18にクランプボ
ール17が係合されることによって、工具ホルダ12が
主軸11に対する装着状態にクランプされるようになっ
ている。
【0013】前記主軸11内にはクランプ軸19が一体
回転可能及び主軸11の軸線方向へ相対移動可能に嵌挿
支持され、その先端寄り外周面には複数の嵌合凹部20
が形成されている。そして、このクランプ軸19が図示
しない油圧シリンダ等の駆動装置により、主軸11の先
端部側に移動されたとき、嵌合凹部20がクランプボー
ル17の内側に対向配置される。これにより、クランプ
ボール17が係合孔18から嵌合凹部20内に退避可能
になって、主軸11に対する工具ホルダ12のクランプ
が解除されるようになっている。
【0014】図1に示すように、前記工具ホルダ12の
先端部には、スライダ23が主軸11の軸線方向及び半
径方向へ移動可能に取り付けられている。スライダ23
の外面には、第1工具としてのバイト24が主軸11の
軸線方向に沿って延びるように突設されている。スライ
ダ23の内面には、カム部材25が主軸11の軸線方向
に対して所定角度傾斜した方向へ延びるように突設され
ている。
【0015】前記工具ホルダ12内には、第1工具送り
軸としてのフランジ部26aを有する円筒状のバイト送
り軸26が工具ホルダ12内で相対回転可能に、かつ軸
線方向への相対移動不能(位置固定)に配設されてい
る。バイト送り軸26のフランジ部26aにはテーパ面
26bが形成され、そのテーパ面26bにはカム溝28
が図5に示すようにフランジ部26aの円周方向に傾斜
状態で形成されている。このカム溝28はバイト送り軸
26の軸線方向に対して所定角度傾斜した方向へ延びる
ように凹設され、その内部には前記カム部材25が摺動
可能に挿入されている。そして、バイト送り軸26が主
軸11の軸線を中心として回動されることにより、カム
溝28及びカム部材25を介してスライダ23が傾斜方
向に移動されて、バイト24が図1に示す後退位置と図
6,7に示す前進位置との間で位置切り換えされるよう
になっている。
【0016】図1に示すように、前記主軸11内の中心
には、第2工具としてのリーマ31が第2工具取付軸と
してのリーマ取付軸32を介して一体回転可能及び軸線
方向へ相対移動可能に配設され、工具ホルダ12の前記
挿通孔13を通して出没されるようになっている。主軸
11内においてリーマ取付軸32の基端部には第2工具
送り軸としてのリーマ送り軸33が連結され、図示しな
い移動用モータ等の駆動装置により、ボールネジ等を介
して主軸11の軸線方向へ移動されるようになってい
る。
【0017】そして、ワークの加工時には、リーマ送り
軸33が所定範囲内で軸線方向に移動され、リーマ31
がリーマ取付軸32を介して、図1に実線で示すように
挿通孔13内に没入した通常加工時の後退位置と、同図
に鎖線で示すように挿通孔13から突出した前進位置と
の間で切り換えられるようになっている。又、主軸11
に対する工具ホルダ12の脱着交換時には、リーマ送り
軸33が図1に示す状態から主軸11の基端部側へさら
に移動されて、図8に示すようにリーマ31が工具ホル
ダ12の挿通孔13内よりもさらに主軸11側に没入し
た位置に移動されるようになっている。
【0018】図1及び図2に示すように、前記リーマ送
り軸33とバイト送り軸26との間には回動手段として
の回動機構34が設けられている。この回動機構34に
よって、リーマ送り軸33の軸線方向への移動途中の所
定ストローク範囲で、送り軸33の直線運動がバイト送
り軸26に回動運動として伝達されるようになってい
る。すなわち、バイト送り軸26の軸孔26cの内周面
には、二つのボールカム35が半径方向へ移動不能に、
かつ180度隔ててバイト送り軸26に螺合したセット
ボルト37により保持されている。各ボールカム35と
常時係合するようにリーマ取付軸32の外周面32aに
は図5に示すようにカム溝36が形成されている。この
カム溝36はリーマ取付軸32の軸線方向と平行で周方
向に位相を異ならせた第1及び第2の平行カム溝36
a,36bと、両カム溝36a,36bを接続する傾斜
カム溝36cとにより構成されている。
【0019】そして、リーマ取付軸32が後退されてリ
ーマ31が図1に実線で示すように挿通孔13内に没入
された状態では、ボールカム35が第1の平行カム溝3
6aの端部に係合される。そして、リーマ取付軸32が
前進を開始されると、傾斜カム溝36cとボールカム3
5が対応して、バイト送り軸26が回動され、バイト2
4が前進位置に切り換えられる。さらに、リーマ取付軸
32が前進されると、第2の平行カム溝36bとボール
カム35が対応して、バイト送り軸26の回動が停止さ
れ、その後はリーマ31の前進動作のみが行われる。
【0020】なお、主軸11に対する工具ホルダ12の
脱着交換時に際して、送り軸33がリーマ31及びリー
マ取付軸32とともに後退移動されるときには、図8に
示すように、リーマ取付軸32の先端部がバイト送り軸
26の後端部から離脱され、リーマ送り軸33とバイト
送り軸26との係合が解除される。
【0021】図1及び図2に示すように、前記工具ホル
ダ12には保持手段としての保持機構43が設けられ、
この保持機構43によって、バイト送り軸26が回動範
囲の基端部側の位置に保持されるようになっている。こ
の保持機構43には、主軸11に対する工具ホルダ12
の脱着交換時に、バイト送り軸26が回動範囲の基端部
側の位置に保持されているのを確認させる機能も付与さ
れている。工具ホルダ12には係合ボール44が半径方
向へ移動可能に保持されている。係合ボール44と接触
可能に対応するように、工具ホルダ12には確認部材4
5が半径方向へ移動可能に挿通支持され、バネ46によ
り前記係合ボール44をバイト送り軸26側へ押圧する
ように付勢されている。
【0022】前記係合ボール44と係合可能に対応する
ように、バイト送り軸26の外周面には円形状の係合凹
部47が形成されている。そして、図6,図7に示すよ
うに、バイト送り軸26が回動範囲の基端部側に位置し
ていないときには、係合ボール44が係合凹部47に係
合することなく、バイト送り軸26の外周面に当接し、
確認部材45が把持溝14から突出された状態になる。
そのため、この状態で、図1に示すように、工具交換装
置の工具交換アーム49により工具ホルダ12の把持溝
14が把持されると、工具交換アーム49の工具ホルダ
把持部50に設けられたセンサ48が確認部材45と非
接触となり、オフ状態になる。このため、バイト送り軸
26が基端部側の位置に保持されていることが確認検出
される。
【0023】これに対して、図6,図7に示すように、
バイト送り軸26が回動範囲の基端部側に位置していな
いときには、係合ボール44が係合凹部47から離脱し
て、確認部材45が把持溝14に突出された状態にな
る。そのため、この状態で工具交換装置の工具交換アー
ム49により工具ホルダ12の把持溝14が把持される
と、工具交換アーム49上のセンサ48が確認部材45
と接触状態となり、センサ48がオン状態となるため、
バイト送り軸26が基端部側に位置していないことが確
認検出される。
【0024】次に、前記のように構成された複合加工装
置の動作を説明する。さて、図1に示す状態では、バイ
ト24及びリーマ31が通常加工時の後退限に配置され
ている。そして、この状態においては、回動機構34の
ボールカム35がカム溝36の第1の平行カム溝36a
に係合され、保持機構43の係合ボール44が係合凹部
47に係合されている。
【0025】この状態で、ワークの加工が開始される
と、図示しない回転用モータにより主軸11が所定速度
で回転されて、バイト24及びリーマ31等が一体的に
回転される。このとき、図示しない移動用モータ等の駆
動装置により、ボールネジ等を介してリーマ送り軸33
が主軸11の先端部側に前進移動され、リーマ31の前
進移動が開始される。そしてボールカム35に傾斜カム
溝36cが対応して通過する間に、バイト送り軸26が
主軸11の軸線の回りで所定角度だけ回動される。これ
により、カム溝28及びカム部材25を介してスライダ
23が傾斜方向に移動され、バイト24が図1に示す後
退限から図6に示す前進限に向かって移動されて、その
バイト24によりワークに対して面削り等の加工が施さ
れる。
【0026】そして、図6に示すように、バイト送り軸
26が回動範囲の先端部側に回動されて、バイト24が
前進限に到達すると、そのバイト24によるワークの加
工が終了する。このとき、バイト送り軸26の回動移動
はボールカム35が第2の平行カム溝36bと係合する
ことによって停止されるとともに、バイト24は前進限
に保持される。この状態で、回転用モータの速度切換に
より、主軸11の回転速度が上昇される。
【0027】その後、リーマ送り軸33がさらに前進移
動されると、図7に示すように、リーマ31のみが前進
移動されて、工具ホルダ12の挿通孔13内の没入状態
から前方に突出され、そのリーマ31によりワークに対
して孔内周面の仕上げ等の加工が施される。そして、リ
ーマ31が前進限に到達すると、そのリーマ31による
ワークの加工が終了する。
【0028】次いで、前記移動用モータ等の駆動装置の
逆転により、リーマ送り軸33が主軸11の基端部側に
後退移動されると、前述した前進移動時と逆順に、リー
マ31及びバイト24が図7に示す前進限から図1に示
す通常加工時の後退限に復帰移動される。すなわち、リ
ーマ31はリーマ送り軸33の後退移動に伴って、図7
に示す前進限から、図6に示す位置を経て、図1に示す
通常加工時の後退限に復帰移動される。バイト24は、
リーマ送り軸33が図6に示す位置まで後退移動され
て、ボールカム35と傾斜カム溝36cとの係合によ
り、バイト送り軸26が逆方向に回動されて、図1に示
す通常加工時の後退限に復帰移動される。そして、この
バイト24及びリーマ31の進退動作が繰り返し行われ
ることによって、複数のワークに対する加工が連続的に
行われる。
【0029】ワークの加工作業が終了して、前記主軸1
1に対する工具ホルダ12の交換作業を行う場合には、
図1に示すようにバイト24及びリーマ31が通常加工
時の後退限に配置された状態から、工具交換アーム49
により、工具ホルダ12を把持する。すると、確認部材
45は、把持溝14より没入しているため、センサ48
がオフ状態になる。その後、移動用モータ等の駆動装置
により、リーマ送り軸33が主軸11の基端部側へさら
に後退移動されて、リーマ31の後退移動が開始され
る。
【0030】リーマ送り軸33がさらに後退移動される
と、図8に示すようにリーマ取付軸32がバイト送り軸
26から離脱される。このため、リーマ送り軸33の移
動に伴いリーマ31のみが後退移動されて、工具ホルダ
12の挿通孔13内よりもさらに主軸11側へ没入した
位置に移動配置される。
【0031】続いて、クランプ軸19が図示しない油圧
シリンダ等の駆動装置により、主軸11の先端部側に移
動されて、クランプ機構15の嵌合凹部20がクランプ
ボール17の内側に対向配置される。これにより、クラ
ンプボール17が係合孔18から嵌合凹部20内に退避
可能になって、図8に示すように主軸11に対する工具
ホルダ12のクランプが解除される。前述したように、
この時すでに確認部材45は把持溝14内の没入位置に
移動されており、バイト送り軸26が基端部側に位置し
ていることが確認検出されている。
【0032】そして、交換アームにより工具ホルダ12
が主軸11の先端部から抜き取られるとともに、種類の
異なるバイト24を備えた工具ホルダ12が主軸11に
装着される。このため、リーマ31を主軸11側に残し
たままの状態で、バイト24のみが工具ホルダ12とと
もに工具交換される。
【0033】従って、この実施形態によれば、以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1)スライダ23及びバイト24を位置切り換えする
ためのバイト送り軸26を工具ホルダ12内の所定位置
で回動可能に収容している。このため、バイト送り軸2
6を主軸の軸線方向へ移動する方式と比較して、バイト
送り軸26が主軸11の軸線回りに回転するだけでスラ
イダ23が前後に移動するからバイト24(第1工具)
は確実に移動動作を行うことができる。しかもバイト送
り軸26の収容スペースを小さくでき、工具ホルダ12
の小型化を図ることができる。
【0034】(2)リーマ取付軸32とバイト送り軸2
6との間にリーマ取付軸32の軸線方向への移動をバイ
ト送り軸26に回動運動として伝達するためのカム方式
の回動機構34を設けた。このため、一つの駆動源によ
って移動されるリーマ取付軸32の軸線方向の移動運動
を簡単なカム方式の回動機構34によりバイト送り軸2
6の回動運動に変換して伝達することができる。従っ
て、係合ボールを係合凹から係合・離脱する方式と比較
してバイト24の位置切り換え動作を確実かつ迅速に行
うことができる。
【0035】(3)前記回動機構34が、バイト送り軸
26の軸孔26c内周面の所定位置に設けられたボール
カム35と、そのボールカム35と係合するようにリー
マ送り軸33に設けられた第1及び第2の平行カム溝3
6a,36bと、傾斜カム溝36cとから構成されてい
る。このため、回動機構34の構造を簡素化して製造及
び組み付け作業を容易に行いコストを低減することがで
きる。
【0036】(4)保持機構43を設けので、工具ホル
ダ12を主軸11の先端部から取り外して工具交換を行
う際に、バイト送り軸26が無闇に回動されるのを抑制
することができて、バイト24を所定位置に確実に位置
決め保持することができる。
【0037】(変更例)なお、この実施形態は、次のよ
うに変更して具体化することも可能である。 ・前記実施形態において、保持機構43の係合ボール4
4に代えて、確認部材45の基端部に係合凹部47と係
合可能な球面状の係合凸部を突出形成する。バネ46に
より確認部材45を係合凹部47と係合する方向、すな
わち工具ホルダ12の把持溝14内から没入する方向へ
移動付勢するように構成すること。この構成によれば、
バイト送り軸26が回動範囲の基端部側の位置に移動さ
れたとき、確認部材45の係合凸部が係合凹部47に係
合して、確認部材45が把持溝14から没入した位置に
移動配置される。
【0038】・前記実施形態において、工具ホルダ12
上にバイト24等の第1工具を複数設けること。 ・前記実施形態において、第1工具及び第2工具とし
て、バイト24及びリーマ31とは異なった工具を設け
ること。
【0039】このように構成した場合でも、前記実施形
態とほぼ同様の効果を得ることができる。 ・前記実施形態において、リーマ送り軸33とリーマ3
1を分離可能に構成し、工具ホルダ12の交換時にバイ
ト24とリーマ31を同時に交換し得るようにするこ
と。
【0040】
【発明の効果】従って、この請求項1〜5に記載の発明
によれば、第1工具送り軸が主軸の軸線回りに回転する
だけで第1工具の移動が可能であり、しかも、第1工具
送り軸の収容スペースを必要最小限にして工具ホルダの
小型化を図ることができる。
【0041】請求項2又は3記載の発明は、前記第1工
具送り軸と、第1工具を把持するスライダとの間には、
該第1工具送り軸の回動運動を前記スライダに軸方向へ
の往復運動として伝達するりカム機構が設けられてい
る。このため、第1工具の位置切り換えを簡単な構成に
より円滑に行うことができる。
【0042】請求項4記載の発明によれば、第1工具と
第2工具の送り動作を簡単な構成により確実に行うこと
ができる。請求項5記載の発明は、前記保持手段の構成
を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態の複合加工装置の主軸部分におい
てバイト及びリーマが通常加工時の後退限に位置した状
態を示す断面図。
【図2】 図1の1−1線における一部省略断面図。
【図3】 図1の2−2線における縮小断面図。
【図4】 図1の複合加工装置を工具ホルダ側からみた
正面図。
【図5】 バイト送り軸とリーマ取付軸の分解斜視図。
【図6】 図1の状態からバイト及びリーマが加工のた
めに前進されて、バイトが前進限に位置した状態を示す
断面図。
【図7】 図6の状態からリーマが加工のために前進さ
れて、前進限に位置した状態を示す断面図。
【図8】 図1の状態からリーマが工具交換のために後
退限に位置し、工具ホルダのクランプが解放された状態
を示す断面図。
【符号の説明】
11…主軸、12…工具ホルダ、23…スライダ、24
…第1工具としてのバイト、25…カム機構を構成する
カム部材、26…第1工具送り軸としてのバイト送り
軸、26a…フランジ部、26b…テーパ面、28…カ
ム機構を構成するカム溝、31…第2工具としてのリー
マ、32…第2工具取付軸としてのリーマ取付軸、33
…第2工具送り軸としてのリーマ送り軸、34…回動手
段としての回動機構、43…保持手段としての保持機
構、44…保持部材としての係合ボール、46…保持部
材としてのバネ46、47…係合部としての係合凹部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸(11)の先端部に同軸上で着脱可
    能に装着された工具ホルダ(12)と、 その工具ホルダ(12)に主軸(11)の軸線方向へ移
    動可能に取り付けられた第1工具(24)と、 前記工具ホルダ(12)に対し所定位置において往復回
    動可能に設けられ、かつ第1工具(24)を主軸の軸線
    方向に進退移動させる第1工具送り軸(26)と、 前記主軸(11)に設けられ、かつ主軸(11)の軸線
    方向へ移動可能に配設された第2工具(31)と、 前記主軸(11)に設けられ、第2工具(31)を該主
    軸の軸線方向に移動させる第2工具送り軸(33)と、 前記第2工具送り軸(33)の軸線方向への移動途中の
    所定ストローク範囲にて前記第1工具送り軸(26)を
    主軸(11)の軸線方向に対して位置固定して回動させ
    る回動手段(34)とを備えたことを特徴とする複合加
    工装置。
  2. 【請求項2】 前記第1工具送り軸(26)と、第1工
    具(24)を把持するスライダ(23)との間には、該
    第1工具送り軸(26)の回動運動を前記スライダに軸
    方向への進退運動として伝達するりカム機構(25,2
    8)が設けられている請求項1に記載の複合加工装置。
  3. 【請求項3】 前記第1工具送り軸(26)の先端部外
    周には工具ホルダ(12)の所定位置にて回動可能に保
    持されるフランジ部(26a)が形成され、該フランジ
    部(26a)の外周縁にはテーパ面(26b)が形成さ
    れ、このテーパ面にはカム溝(28)が円周方向に、か
    つ半径方向の距離が変化するように傾斜して形成され、
    このカム溝(28)にはスライダ(23)に取り付けた
    カム部材(25)が挿入されている請求項2に記載の複
    合加工装置。
  4. 【請求項4】 前記第1工具送り軸(26)の軸孔には
    第2工具送り軸(33)に連結された第2工具取付軸
    (32)が挿入され、前記回動手段(34)は、前記第
    2工具取付軸(32)の外周面と前記第1工具送り軸
    (26)の軸孔内周面に設けられたカム機構(35,3
    6、36a,36b,36c)である請求項1〜請求項
    3のいずれか一項に記載の複合加工装置。
  5. 【請求項5】 前記工具ホルダ(12)には、第1工具
    送り軸(26)を回動範囲の基端部側の位置に保持する
    ための保持手段(43,44,46,47)が設けら
    れ、該保持手段(43,44,46,47)は、第1工
    具送り軸(26)上に設けられた係合部(47)と、第
    1工具送り軸(26)が回動範囲の基端部側に位置した
    とき、係合部(47)に押圧係合して第1工具送り軸
    (26)をその位置に保持するように、工具ホルダ(1
    2)に設けられた保持部材(44,46)とよりなる請
    求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の複合加工装
    置。
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