JP2008244002A - 電界効果半導体装置 - Google Patents

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信男 金子
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Abstract

【課題】高い耐圧及び低いオン抵抗のHEMTを得ることが困難であった。
【解決手段】本発明に従うHEMTは、電子走行層4と、この上を覆う電子供給層5と、電子供給層5と、ソース電極6と、ドレイン電極7と、ゲート電極8と、ゲートフィールドプレート12と、ソースフィールドプレート13と、第1及び第2の絶縁膜9,10とを有している。ゲートフィールドプレート12のドレイン電極側端部とドレイン電極8との間の距離LGFDに対するゲートフィールドプレートの長さLGFの比LGF/LGFDが1〜70%に設定されている。ゲートフィールドプレート12のドレイン電極側端部とドレイン電極8との間の距離LGFDに対するソースフィールドプレート13のドレイン電極側端部とゲートフィールドプレート12のドレイン電極側端部との間の距離LSFの比(LSF/LGFD)が1〜60%の範囲に設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、HEMT( High Electron Mobility Transistor)又はこれに類似の電界効果半導体装置に関する。
典型的な従来のHEMTは、シリコン、サファイア等の基板の上にバッファ層を介して形成されたアンドープGaNから成る電子走行層と、n型不純物がドープされた又はアンドープのAlGaNから成る電子供給層と、電子供給層の上に形成されたソース電極とドレイン電極とゲート電極(ショットキー電極)とを有している。電子走行層と電子供給層とはバンドギャプの異なる異種材料から成り、ヘテロ接合されている。従って、電子供給層のピエゾ分極と自発分極とのいずれか一方又は両方に基づいてヘテロ接合面に沿って周知の2次元電子ガス層即ち2DEG層が生じる。2DEG層は周知のようにドレイン電極とソース電極との間の電流通路(チャネル)として利用され、この電流通路を流れる電流はゲート電極に印加されるバイアス電圧で制御される。
ところで、窒化物半導体を用いたHEMTは高周波及び高耐圧特性において優れているが、例えば特開2004−200248号公報(特許文献1)に開示されているように、電流コラプスの問題及びゲート漏れ電流の問題を有する。電流コラプスは、周知のように高い電圧振幅を有する交流電圧が印加される交流回路、又はソース電極とドレイン電極との間に高い電圧が印加される回路にHEMTが使用されると、電子供給層おける表面準位(トラップ)に負電荷(電子)が捕獲され、この負電荷に起因して2DEG層の電子濃度が減少し、HEMTを交流回路で使用した時の最大ドレイン電流がHEMTを直流回路で使用した時の最大ドレイン電流よりも低減する現象、又はHEMTがオフ状態の時にソース電極とドレイン電極との間に高い電圧を印加し、その後にHEMTをオン状態にした時に最大ドレイン電流が低減する現象である。なお、HEMTの最大ドレイン電流が低減すると言うことは、HEMTのオン時におけるソース電極とドレイン電極との間の抵抗値(オン抵抗)が高くなることを意味する。
HEMTの上記問題を解決するために、ゲート電極からドレイン側にひさし上に張り出したゲートフィールドプレートを形成し、ゲートフィールドプレートの下にSiN膜及びSiO2膜からなる積層絶縁膜を形成することが、特許文献1に開示されている。ゲートフィールドプレートを設けると、ゲート電極のドレイン電極側の端部近傍の電界集中を緩和することができ、ゲート電極とドレイン電極との間の耐圧が向上する。また、窒化物半導体から成る電子供給層の表面をSiN膜で覆うことで表面準位が低減し、電流コラプスが低減する。
HEMTの上記問題を解決するための別な方法として、例えば特開2005―93864号公報(特許文献2)に開示されているように、ゲート電極及びゲートフィールドプレートの上に絶縁膜を設け、この絶縁膜の上にソースフィールドプレートを形成する方法が知られている。ソースフィールドプレートはソース電極からゲートフィールドプレートの先端を越えてドレイン電極側に延びているので、ゲートフィールドプレートの先端近傍の電界集中を緩和する。
しかし、HEMT及びこれに類似の電界効果半導体装置において更なる電流コラプスの低減及びゲート漏れ電流の低減が要求されている。
また、メタル・セミコンダクタ電界効果トランジスタ即ちMESFET(Metal Semiconductor Filed Effect Transistor)において更なるゲート漏れ電流の低減が要求されている。
特開2004―200248号公報 特開2005―93864号公報
本発明の目的は、更なるゲート漏れ電流の低減が可能なHEMT又はMESFET又はこれ等に類似の電界効果半導体装置を提供することにある。また、本発明の別の目的は、更なる電流コラプスの低減及びゲート漏れ電流の低減が可能なHEMT及びこれに類似の電界効果半導体装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明は、
少なくとも1つの半導体層を含んでいる主半導体領域と、
前記主半導体領域の一方の主面上に配置されソース電極と、
前記主半導体領域の一方の主面上に前記ソース電極から離間して配置されたドレイン電極と、
前記ソース電極と前記ドレイン電極との間の電流通路を制御するために前記主半導体領域の一方の主面上における前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に配置されたゲート電極を含んでいるゲート手段と、
前記主半導体領域の一方の主面上における少なくとも前記ゲート手段と前記ドレイン電極との間に配置された第1の絶縁膜と、
前記第1の絶縁膜における前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間の一部上に配置され且つ前記ゲート電極に電気的に接続されているゲートフィールドプレートと、
少なくとも前記ゲートフィールドプレートの上に配置された第2の絶縁膜と、
前記第2の絶縁膜によって前記ゲートフィールドプレートと電気的に絶縁され、且つ少なくとも前記第1の絶縁膜を介して前記主半導体領域の一方の主面に対向配置され且つ前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部よりも前記ドレイン電極に近いドレイン電極側端部を有し、且つ前記ソース電極に電気的に接続されているソースフィールドプレートと
を備えた電界効果半導体装置であって、
前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部と前記ドレイン電極との間の距離(LGFD)に対する前記ゲートフィールドプレートの長さ(LGF)の割合(LGF/LGFD)が1〜70%に設定され、
前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部と前記ドレイン電極との間の距離(LGFD)に対する前記ソースフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部と前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部との間の距離(LSF)の割合(LSF/LGFD)が1〜60%の範囲に設定されていることを特徴とする電界効果半導体装置に係わるものである。
なお、請求項2に示すように、前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部と前記ドレイン電極との間の距離(LGFD)に対する前記ゲートフィールドプレートの長さ(LGF)の割合(LGF/LGFD)が1〜20%に設定され、前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部と前記ドレイン電極との間の距離(LGFD)に対する前記ソースフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部と前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部との間の距離(LSF)の割合(LSF/LGFD)が1〜25%の範囲に設定されていることが望ましい。
また、請求項3に示すように、前記第1の絶縁膜は、前記主半導体領域の一方の主面上における前記ソース電極と前記ゲート電極との間にも配置され、前記第2の絶縁膜は、前記ゲート電極と前記ゲートフィールドプレートと前記第1の絶縁膜との上に配置され、前記ソースフィールドプレートは、前記主半導体領域の一方の主面上における前記ソース電極と前記ゲート電極との間を前記第1及び第2の絶縁膜を介して覆い、且つ前記ゲート電極及び前記ゲートフィールドプレートを前記第2の絶縁膜を介して覆っていることが望ましい。
また、請求項4に示すように、前記ソースフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部を前記第1の絶縁膜の上に直接に配置することができる。
また、請求項5に示すように、前記主半導体領域は、第1の半導体層と、前記第1の半導体層との界面に沿って2次元キャリアガス層を形成することができるように前記第1の半導体層にヘテロ接合されている第2の半導体層とを有していることが望ましい。
また、請求項6に示すように、前記主半導体領域は、更に、前記第1の半導体層と前記第2の半導体層との間に配置されたスペーサー層を有することが望ましい。
また、請求項7に示すように、前記ソース電極及び前記ドレイン電極はそれぞれ前記主半導体領域に低抵抗接触し、前記ゲート手段の前記ゲート電極は、前記主半導体領域にショットキー接触していることが望ましい。
また、請求項8に示すように、前記ソース電極及び前記ドレイン電極はそれぞれ前記主半導体領域に低抵抗接触しており、前記ゲート手段は、前記主半導体領域の一方の主面上に配置されたゲート絶縁膜と該ゲート絶縁膜の上に配置されたゲート電極とから成ることが望ましい。
また、請求項9に示すように、前記第1及び第2の絶縁膜はそれぞれシリコン酸化膜から成ることが望ましい。
また、請求項10に示すように、更に、前記第2の絶縁膜を覆っているシリコン窒化膜とポリイミド樹脂膜とのいずれか一方又は両方から成る第3の絶縁膜を有していることが望ましい。
本発明においては、ゲートフィールドプレートのドレイン電極側端部とドレイン電極との間の距離(LGFD)に対するゲートフィールドプレートの長さ(LGF)の割合(LGF/LGFD)が1〜70%に設定され、且つゲートフィールドプレートのドレイン電極側端部とドレイン電極との間の距離(LGFD)に対するソースフィールドプレートのドレイン電極側端部とゲートフィールドプレートのドレイン電極側端部との間の距離(LSF)の割合(LSF/LGFD)がの1〜60%の範囲に設定されている。このため、ゲート電極とドレイン電極との間の漏れ電流及びソース電極とドレイン電極との間の漏れ電流の抑制が可能になる。
また、本発明をHEMT及びこれに類似の電界効果半導体装置に適用すると、漏れ電流の低減のみでなく、電流コラプスの低減も可能になる。
次に、本発明の実施形態を図1〜図10を参照して説明する。
本発明の実施例1に従う電界効果半導体装置としてのHEMTは多数のセル(単位HEMT)の集まりから成るが、図1にはHEMTの一部即ち1つのセルのみが示されている。勿論、図1に示す1つのセルのみで1つのHEMTを構成することもできる。
図1のHEMTは、単結晶シリコン半導体から成る基板1と、基板1の上に形成されたバッファ層2と、バッファ層2の上に形成された第1の半導体層としての電子走行層4及び第2の半導体層としての電子供給層5から成る主半導体領域3と、主半導体領域3の上に形成されたソース電極6、ドレイン電極7及びゲート手段としてのゲート電極8と、第1、第2及び第3の絶縁膜9,10,11と、ゲートフィールドプレート12と、ソースフィールドプレート13と、補助電極としての背面電極14とを備えている。また、ソース電極6、ドレイン電極7、及びゲート電極8を外部回路に接続するための図示されていない周知のソースボンディングパッド、ドレインボンディングパッド、及びゲートボンディングパッドを有する。次に、HEMTの各部を詳しく説明する。
基板1は、一方の主面15とこれに対向する他方の主面16とを有し、且つバッファ層2及び主半導体領域3をエピタキシャル成長させるための成長基板の機能と、これ等を機械的に支持するための支持基板の機能と、背面電極14を設けるための導電性基板の機能とを有する。本実施例では、コストの低減を図るために基板1がシリコンで形成されている。しかし、基板1をシリコン以外のシリコンカーバイト(SiC)、サファイア、セラミック等で形成することもできる。
基板1の一方の主面15上のバッファ層2は、周知のMOCVD法等のエピタキシャル成長法で形成されている。図1では、図示を簡略化するためにバッファ層2が1つの層で示されているが、実際には複数の層で形成されている。即ち、このバッファ層2は、AlN(窒化アルミニウム)から成る第1のサブレイヤ−(第1の副層)とGaN(窒化ガリウム)から成る第2のサブレイヤー(第2の副層)とが交互に積層された多層構造バッファである。このバッファ層2はHEMTの動作に直接に関係していないので、これを省くこともできる。また、バッファ層2の半導体材料をAlN、GaN以外の3−5族化合物半導体に置き換えること、又は単層構造のバッファ層にすることもできる。
主半導体領域3はバッファ層2の上に周知のMOCVD法等のエピタキシャル成長法で形成されている。この主半導体領域3における第1の半導体層としての電子走行層4は、この上の電子供給層5とのヘテロ接合面の近傍に電流通路(チャネル)としての2DEG層17(点線で示す)を得るためのものであって、不純物が添加されていないアンドープGaN(窒化ガリウム)を例えば1〜10μmの厚さにエピタキシャル成長させたものである。なお、電子供給層5は、GaN以外の例えば
AlaGa1-aN,
ここで、aは0≦a<1を満足する数値、
等の窒化物半導体、又は別の化合物半導体で形成することもできる。
電子走行層4の上に形成された電子供給層5は、2DEG層17(点線で示す)を得るために電子走行層4よりも大きいバンドギャプを有し且つ電子走行層4よりも小さい格子定数を有する例えば次式で示す窒化物半導体で形成される。
AlxGa1-XN,
ここで、xは0<x<1を満足する数値であり、好ましくは0.2〜0.4であり、より好ましくは0.3である。
なお、電子供給層5を、アンドープのAlxGa1-xNで形成する代りに、n型(第1導電型)の不純物を添加したAlxGa1-xNから成る窒化物半導体、又は別の組成の窒化物半導体、又は別の化合物半導体で形成することもできる。
ソース電極6及びドレイン電極7は、主半導体領域3の一方の主面18即ち電子供給層5の一方の主面に例えばチタン(Ti)を所望の厚み(例えば25nm)に蒸着し、続いてアルミニウム(Al)を所望の厚み(例えば500nm)に蒸着し、その後フォトリソグラフイ技術で所望のパターンにすることによってそれぞれ形成されている。この実施例のソース電極6及びドレイン電極7は、チタン(Ti)とアルミニウム(Al)との積層体でそれぞれ形成されているが、これ以外の低抵抗性接触(オーミック接触)可能な金属で形成することもできる。なお、主半導体領域3の電子供給層5は極めて薄いので、この厚み方向の抵抗は無視できるほど小さい。従って、ソース電極6及びドレイン電極7は、2DEG層17に電気的に結合されている。
主半導体領域3の一方の主面18即ち電子供給層5の一方の主面上に配置された第1の絶縁膜9は、プラズマCVD(化学気相成長法)で300〜800nm(好ましくは500nm)の厚みに形成されたシリコン酸化物、即ちSiOX(ここで、xは1〜2の数値を示し、好ましくは2である。)から成り、主半導体領域3の一方の主面18におけるゲート電極8とドレイン電極7との間の全部及びソース電極6とゲート電極8との間の全部を覆っている。なお、主半導体領域3の一方の主面18を安定化及び絶縁化するためにゲート電極8とドレイン電極7との間の全部及びソース電極6とゲート電極8との間の全部を第1の絶縁膜9で覆うことが望ましいが、一部を覆うように変形することができる。但し、図1の実施例のHEMTはゲートフィールドプレート12を有するので、少なくともゲートフィールドプレート12の下に第1の絶縁膜9を配置する必要がある。
SiOX又はSiO2から成る第1の絶縁膜9は圧縮応力(例えば4.00×109dyn/cm2)が生じる性質を有する。これに対して、従来方法で主半導体領域の一方の主面に形成されていたSiN膜は、引っ張り応力(例えば−6.14×109dyn/cm2)が生じる性質を有する。HEMTの表面にSiN膜を形成した従来例の場合には、SiN膜の引っ張り応力が電子供給層の表面に加わり、SiN膜が2次元電子ガス(2DEG)を減少せるように作用し、ソース電極とドレイン電極との間のオン抵抗が増加する。これに対して、本実施例のシリコン酸化物から成る第1の絶縁膜9は圧縮応力を生じるので、従来のSiN膜の引っ張り応力に基づく欠点を解決することができ、オン抵抗の小さいHEMTを提供することができる。
上記第1の絶縁膜9の効果を得るために、第1の絶縁膜9の厚みを比較的厚い300〜800nmにすることが望ましい。第1の絶縁膜9の厚みが300nmよりも薄くなると上記圧縮応力に基づく効果を十分に得ることができず、800nmよりも厚くなるとゲートフィールドプレート12の効果を十分に得ることができない。
ゲート手段としてのゲート電極8及びゲートフィールドプレート12を形成する時には先ず第1の絶縁膜9に周知のフォトリソグラフイ技術で所望の開口を形成する。図1において第1の絶縁膜9のゲート電極8が配置されている開口の壁面の傾斜は、エッチング工程で必然的に生じたものである。次に、ゲート電極8及びゲートフィールドプレート12を例えば周知のリフトオフ法で形成する。次に、ゲート電極8及びゲートフィールドプレート12を例えば周知のリフトオフ法で形成する。即ち、ゲート電極8及びゲートフィールドプレート12に対応する開口を有するレジスト膜を形成し、Ni(ニッケル)を所望の厚み(例えば25nm)に蒸着(例えばスパッタリング法)し、その上にAu(金)を所望の厚み(例えば250nm)に蒸着(例えばスパッタリング法で蒸着)し、しかる後レジスト膜を除去する。勿論、リフトオフ法の代りに、Ni(ニッケル)及びAu(金)を非選択的に形成し、その後にこれ等を所望パターンにする別の方法を採用することもできる。これによって得られたゲート電極8は、主半導体領域3の一方の主面18即ち電子供給層5の一方の主面にショットキー接触している。なお、ゲート電極8及びゲートフィールドプレート12をNiとAuとの積層で形成する代りに、白金(Pt)と金(Au)との積層体等の別の金属で形成することもできる。
ゲート電極8は、主半導体領域3の一方の主面18即ち電子供給層5の一方の主面においてソース電極6とドレイン電極7との間に配置されており、ソース電極6とドレイン電極7との間を流れる電流の制御に使用される。本実施例のHEMTはノーマリオン型であるので、ゲート電極8にバイアス電圧を印加しないノーマリ状態でソース電極6とドレイン電極7との間がオン状態になる。HEMTをオフ状態にするためにはソース電極6に対してゲート電極8の電位が負になるバイアス電圧をゲート電極8に印加する。
ゲートフィールドプレート12は、ゲート電極8に一体的に形成され、ゲート電極8から第1の絶縁膜9の上に延在している。ここではゲート電極8が主半導体領域3の一方の主面18に接触しているドレイン電極7側部分からゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側の端部迄をゲートフィールドプレート12と呼んでいる。ゲート電極8とドレイン電極7との間の耐圧は、ゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LGFDに対して比例的に変化する。図2の特性線Aは、ゲート電極8とドレイン電極7との間の距離LGDを16μmに固定し、ゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LGFDを変化させた時のゲート電極8とドレイン電極7との間の耐圧を示し、特性線Bは、ゲート電極8とドレイン電極7との間の距離LGDを21.5μmに固定し、ゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LGFDを変化させた時のゲート電極8とドレイン電極7との間の耐圧を示す。
なお、耐圧を測定するために、HEMTをオフ状態に保持するための電圧をゲート電極8とソース電極6との間に印加すると同時にソース電極6とドレイン電極7との間にソース・ドレイン間電圧を印加し、このソース・ドレイン間電圧を複数段階に切換え、各段階でゲート電極8とドレイン電極7との間を流れる漏れ電流を計測し、この漏れ電流の値が所定値になった時のソース・ドレイン間電圧からソース・ゲート間電圧を差引いた電圧をゲート電極8とドレイン電極7との間の耐圧とした。周知のように漏れ電流が大きくなると、半導体素子は破壊するおそれが大きくなる。このため、半導体の分野では漏れ電流に基づいて耐圧を決定することが多い。
ゲートフィールドプレート12の長さLGFは、ゲート電極8とドレイン電極7との間の距離LGDからゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LGFDを減算した値(LGF=LGD―LGFD)を有する。図2の特性線A及びBにおいては、ゲート電極8とドレイン電極7との間の距離LGDを固定して、ゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LGFDを増大させた時に、距離LGFDの増大に応じて耐圧が高くなっている。これから明らかなように耐圧向上のためにはゲートフィールドプレート12の長さLGFを比較的短く保つ必要がある。従って、ゲート電極8のドレイン電極7側端部近傍における電界集中を緩和できる範囲でゲートフィールドプレート12の長さLGFを短くすることが望ましい。
ゲートフィールドプレート12の長さLGFは、ソース電極6とドレイン電極7との間のオン抵抗PRonも考慮して決定される。図3はゲートフィールドプレート12の長さLGFとゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LGFDとの比LGF/LGFDの変化に対するオン抵抗PRon(相対値)の変化を示す。なお、ここでのオン抵抗PRonは電流コラプスを発生させるためのパルス電圧をゲート電極8とソース電極6との間、及びソース電極6とドレイン電極7との間に印加した後のソース電極6とドレイン電極7との間の抵抗を示す。
これから明らかなようにLGF/LGFDの値が70%以下においてはオン抵抗PRonが比較的小さく且つLGF/LGFDの変化に対するオン抵抗PRon(相対値)の変化が比較的小さい。他方、LGF/LGFDの値が70%よりも大きくなると、オン抵抗PRonが比較的大きくなり且つLGF/LGFDの変化に対するオン抵抗PRon(相対値)の変化が比較的大きくなる。従って、ゲートフィールドプレート12の長さLGFとゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LGFDとの比LGF/LGFDを70%以下にすることが好ましく、1〜50%にすることがより好ましく、1〜20%にすることが最も好ましく、図1の実施例では20%にした。なお、ゲートフィールドプレート12はゲート電極8の近傍の電界集中を抑制するものであるから、ゲートフィールドプレート12の長さLGFは所望の電界集中緩和効果を得ることができる範囲内においてできるだけ短くすることが望ましい。LGF/LGFDの値が1%以上になると電界集中緩和効果を得ることができる。
第2の絶縁膜10は、ソースフィールドプレート13をゲート電極8及びゲートフィールドプレート12から電気的に分離し、且つゲート電極8及びゲート配線導体(図示せず)をソース配線導体(図示せず)及びドレイン配線導体(図示せず)から電気的に分離するためのものであり、ゲート電極8、ゲートフィールドプレート12及び第1の絶縁膜9の上に形成されている。更に詳しく説明すると、第2の絶縁膜10は、プラズマCVDで400〜800nm(好ましくは500nm)の厚みに形成されたシリコン酸化物、即ちSiOX(ここで、xは1〜2の数値を示し、好ましくは2である。)から成り、第1の絶縁膜9と同様に圧縮応力(例えば4.00×109dyn/cm2)を生じる性質を有する。このため、シリコン酸化物から成る第2の絶縁膜10は、第1の絶縁膜9と同様にオン抵抗の小さいHEMTの提供に寄与し、且つゲート電極8のショットキー障壁の高さを低下させず、ゲート漏れ電流を増大させない。第2の絶縁膜10は、第1の絶縁膜9と同様にソース電極7及びドレイン電極8の上の一部に延在している。
ソースフィールドプレート13は、ゲートフィールドプレート12の先端近傍における電界集中を緩和するため、及び電流コラプスの原因になる主半導体領域3の一方の主面18と第1の絶縁膜9との界面にトラップされた電子を除去(引き抜く)するためのものであって、第2の絶縁膜10の上に配置され、且つソース電極6からゲート電極8及びゲートフィールドプレート12を越えてドレイン電極8側に延在している。なお、ソース電極6の上にソース付加電極層19が形成され、ドレイン電極8の上にドレイン付加電極層20が形成され、ソースフィールドプレート13はソース付加電極層19と一体的に形成され、鎖線によってソース付加電極層19と区別されている。ソース付加電極層19及びドレイン付加電極層20は電気的接続の抵抗低減に寄与する。なお、ソース電極6とソース付加電極層19とを合わせてソース電極と呼ぶことも可能であり、この場合にはソース電極6はソース電極主部分となり、ソース付加電極層19がソース電極付加(副)部分となる。また、ドレイン電極7とドレイン付加電極層20とを合わせてドレイン電極と呼ぶことも可能であり、この場合にはドレイン電極7はドレイン電極主部分となり、ドレイン付加電極層20がドレイン電極付加(副)部分となる
ソース付加電極層19、ドレイン付加電極層20及びソースフィールドプレート13は同一の工程で作成され、図1では図示を簡略化するために単層構成で示されているが、実際には蒸着層(メッキ下地層)とメッキ層との積層構成である。これ等の製造方法を詳しく説明すると、先ず、第1及び第2の絶縁膜9、10に開口を形成してソース電極6及びドレイン電極8の一部を露出させる。次に、ソース電極6、ドレイン電極8及び第2の絶縁膜10の上にメッキ下地層のための金属としてTi,Ni,Auを順次に蒸着する。次に、ソース付加電極層19、ドレイン付加電極層20及びソースフィールドプレート13に対応する開口を有するレジスト膜をメッキ下地層の上に形成する。次に、開口に露出しているメッキ下地層の上にAuの電解メッキ法によってメッキ層を好ましくは1〜20μm、より好ましくは3〜10μm、最も好ましくは約5μmに形成する。次に、レジスト膜を除去し、しかる後、周知のウェットエットエッチング法によって残ったメッキ下地層を除去して所望パターンのソース付加電極層19、ドレイン付加電極層20及びソースフィールドプレート13を得る。
なお、ウェットエットエッチング法の代りに、所望パターンのレジスト膜を形成し、その後に所望パターンのメッキ下地層を形成し、しかる後メッキ下地層の上にAuの電解メッキ法によってメッキ層を形成する別の方法を採用することもできる。
ソースフィールドプレート13のドレイン電極8側の端部は、ゲートフィールドプレート12のドレイン電極8側の端部の近傍の電界集中を緩和するためにゲートフィールドプレート12のドレイン電極8側の端部とドレイン電極8との間に位置している。図1において、ソースフィールドプレート13がゲートフィールドプレート12からドレイン電極8側に突出している部分の長さLSF、及びソースフィールドプレート13のドレイン電極8側の端部とドレイン電極8との間の距離LSFDはHEMTの特性に重要な意味を有する。本件出願人による多くの実験によって、ソースフィールドプレート13のゲートフィールドプレート12からドレイン電極8側に突出している部分の長さLSFが長過ぎると、ソース電極6とドレイン電極8との間のパルス耐圧が低下するのみではなく、オン抵抗が高くなることが確認された。また、ゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離(LGFD)に対するソースフィールドプレート13のドレイン電極7側端部とゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部との間の距離(LSF)の割合(LSF/LGFD)の好ましい範囲は1〜60%であり、より好ましい範囲は1〜50%であり、最も好ましい範囲は1〜25%であることが判明した。
ソース電極6とドレイン電極7との間の耐圧は、ソースフィールドプレート13のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LSFDに対して比例的に変化する。図4の特性線Cは、ゲート電極8とドレイン電極7との間の距離LGDを21.5μmに固定し、且つゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LGFDを16μmに固定し、ソースフィールドプレート13のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LSFDを変化させた時のソース電極6とドレイン電極7との間の耐圧を示し、特性線Dは、ゲート電極8とドレイン電極7との間の距離LGDを21.5μmに固定し、且つゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LGFDを19μmに固定し、ソースフィールドプレート13のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LSFDを変化させた時のソース電極6とドレイン電極7との間の耐圧を示す。なお、耐圧を測定するために、HEMTをオフ状態に保にするための電圧をゲート電極8とソース電極6との間に印加すると同時にソース電極6とドレイン電極7との間にソース・ドレイン間電圧を印加し、このソース・ドレイン間電圧を複数段階に切換え、各段階でソース電極6とドレイン電極7との間を流れる漏れ電流を計測し、この漏れ電流の値が所定値になった時のソース・ドレイン間電圧をソース電極6とドレイン電極7との間の耐圧とした。
ソースフィールドプレート13のゲートフィールドプレート12からの突出部の長さLSFは、ゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LGFDからソースフィールドプレート13のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LSFDを減算した値(LGFD―LSFD)に相当する。従って、図4の特性線C及びDに示すようにゲート電極8とドレイン電極7との間の距離LGDを固定し且つゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LGFDを固定した場合において、ソースフィールドプレート13のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LSFDを増大しても耐圧が僅かに高くなるのみであり、殆ど変化しないことは、耐圧はソースフィールドプレート13の突出部の長さLSFにあまり依存しないこと意味する。
ソースフィールドプレート13の突出部の長さLGFは、ソース電極6とドレイン電極7との間のオン抵抗PRonも考慮して決定される。図5はソースフィールドプレート13の突出部の長さLSFとゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LGFDとの比LSF/LGFDの変化に対するオン抵抗PRon(相対値)の変化を示す。
なお、ここでのオン抵抗PRonは電流コラプスを発生させるための所定のパルス電圧(例えば400V)をソース電極6とドレイン電極7との間に印加した後のソース電極6とドレイン電極7との間の抵抗を示す。このパルス電圧の印加時にはソース電極6とゲート電極8との間に例えばー5Vを印加してHEMTをオフ状態に保った。また、パルス電圧の印加を所定回数(例えば500回)繰り返した。
図5から明らかなようにLSF/LGFDの値が60%でオン抵抗PRon(相対値)が最大になる。LSF/LGFDの値が60%がこれよりも小さくなった場合、及び大きくなった場合のいずれにおいてもオン抵抗PRon(相対値)が小さくなる。オン抵抗PRonをできるだけ小さくし且つ所望のパルス耐圧を得るためには、ソースフィールドプレート13の突出部の長さLSFとゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LGFDとの比LSF/LGFDを、既に説明したように、好ましいくは1〜60%、より好ましい範囲は1〜50%、最も好ましい範囲は1〜25%とする。LSF/LGFDが60%よりも大きくなってもオン抵抗PRonは低下する。しかし、LSF/LGFDの値が60%よりも大きくなように、ソースフィールドプレート13の突出部の長さLSFが長くなると、ソース電極6とドレイン電極7との間の耐圧が所望値よりも低くなる。
なお、ソースフィールドプレート13はゲートフィールドプレート12の先端近傍の電界集中を抑制するものであるから、ソースフィールドプレート13の突出部の長さLSFは所望の電界集中緩和効果を得ることができる範囲内においてできるだけ短く設定され、LSF/LGFDが1%以上になると、電界集中緩和効果を得ることができる。
第3の絶縁膜11は、第2の絶縁膜10及びこれよりも下の部分を外部から保護するためのものであり、第2の絶縁膜10よりも耐湿性の高い材料で形成される。この実施例の第3の絶縁膜11はソース付加電極層19、ドレイン付加電極層20、ソースフィールドプレート13及び第2の絶縁膜10を覆うSiN膜(シリコン窒化膜)から成る。第3の絶縁膜11を形成する時には、プラズマCVD法によって好ましくは300〜1000nm、より好ましくは500nmの厚みを有するSiN膜をソース付加電極層19、ドレイン付加電極層20、ソースフィールドプレート13及び第2の絶縁膜10の上に形成し、次にソースボンディングパッド電極21、ドレインボンディングパッド電極22、及びゲートボンディングパッド電極23を露出させるためのレジスト膜を形成し、第3の絶縁膜11を選択的にエッチングすることによって第3の絶縁膜11に開口を形成し、しかる後レジスト膜を除去する。
なお、第3の絶縁膜11の上に更にポリイミド樹脂等の第4の絶縁膜を例えば5〜20μmの厚さに形成することができる。また、第3の絶縁膜11のSiN膜の代りにポリイミド樹脂膜を設けることもできる。
背面電極14は、HEMTの動作の安定化を図るためのものであって、導電性を有する基板1の他方の主面14に形成され、図示が省略された導体によってソース電極6に電気的に接続されている。
上述から明らかなように、本実施例のHEMTは次の効果を有する。
(1)ゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LGFDに対するゲートフィールドプレート12の長さLGFの割合LGF/LGFDを、1〜70%に設定し、且つゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LGFDに対するソースフィールドプレート13のドレイン電極7側端部とゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部との間の距離(ソースフィールドプレート13のゲートフィールドプレート12の端部からの突出部の長さ)LSFの割合LsF/LGFDを1〜60%の範囲に設定することによって、ゲート電極8とドレイン電極7との間の耐圧向上、電流コラプス現象に起因するオン抵抗の増大の抑制、及びリーク電流の低減を図ることができる。
(2)ソースフィールドプレート13は、ソース付加電極層19及びドレイン付加電極層20と同一工程で形成されている。従って、ソースフィールドプレート13を容易に得ることができる。
(3)ソース付加電極層19、ドレイン付加電極層20及びソースフィールドプレート13は、メッキ下地層を伴ったAuメッキ層で形成され且つソース電極6、及びドレイン電極7よりも厚く形成されている。従って、ソース電極6とソースボンディングパッドとの間、ドレイン電極7とドレイボンディングパッドとの間、及びソースフィールドプレート13の電気抵抗を小さくすることができる。
(4)主半導体領域3の一方の主面18のソース電極6、ドレイン電極7及びゲート電極8を除く全部がシリコン酸化物から成る第1の絶縁膜9で覆われ、且つゲート電極8及びゲートフィールドプレート12がシリコン酸化物から成る第2の絶縁膜10で覆われている。シリコン酸化物から成る第1の絶縁膜9は圧縮応力を生じるので、従来のSiN膜で生じた2DEG層における電子の減少を招かない。これにより、オン抵抗の低いHEMTを提供できる。また、シリコン酸化物から成る第1の絶縁膜9はゲート電極8のショットキー障壁を下げない。これにより、ゲート電極8を通る漏れ電流が小さくなる。
(5)シリコン酸化物よりも耐湿性が高いシリコン窒化物(SiN)から成る第3の絶縁膜11が第1及び第2の絶縁膜9,10の上に設けられているので、耐湿性の高いHEMTを提供することできる。
(6)シリコン窒化物(SiN)から成る第3の絶縁膜11は、引っ張り応力を生じるが、第1及び第2の絶縁膜9,10が比較的厚く形成されているので、第3の絶縁膜11の引っ張り応力が主半導体領域3の一方の主面18及びゲート電極8に及ぶことを抑制できる。
(7)シリコン窒化物(SiN)から成る第3の絶縁膜11と第2の絶縁膜10との間に比較的厚いソーストフィールドプレート13が配置されているので、シリコン窒化物(SiN)から成る第3の絶縁膜11の引っ張り応力が主半導体領域3の一方の主面18及びゲート電極8に及ぶことを抑制できる。
(8)ソースフィールドプレート13は、ソース付加電極層19及びドレイン付加電極層20と同一工程で形成されている。従って、ソースフィールドプレート13を容易に得ることができる。
(8)ソース付加電極層19、ドレイン付加電極層20及びソースフィールドプレート13は、メッキ下地層を伴ったAuメッキ層で形成され且つソース電極6、ドレイン電極7よりも厚く形成されている。従って、ソース電極6とソースボンディングパッド電極との間、ドレイン電極7とドレイボンディングパッド電極との間、及びソースフィールドプレート13の電気抵抗を小さくすることができる。
次に、図6に示す実施例2に従うHEMTを説明する。但し、図6及び後述する図7〜図9において図1と実質的に同一の部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図6のHEMTは、斜線を付して説明的に示す低抵抗接触性改善用のn型不純物注入領域21、22を主半導体領域3aに付加し、且つ第3の絶縁膜11を第2の絶縁膜10の上にのみ設け、この他は図1に示されている実施例1のHEMTと実質的に同一に形成したものである。n型不純物注入領域21、22は、電子走行層3と電子供給層4の形成後に、これ等のソース電極6及びドレイン電極7の下に相当する部分に例えばSiから成るn型不純物を注入することによって形成され、2DEG層17に電気的に接続されている。図6に示す実施例2は、図1に示す実施例1と同様な効果を有する他に、ソース電極6及びドレイン電極7がn型不純物注入領域21、22を介して2DEG層17に電気的に接続されているので、オン抵抗を低減できるという効果も有する。また、ソース付加電極層19、ドレイン付加電極層20及びソースフィールドプレート13が露出しているので、ここを電気的接続に使用することができる。
図7の実施例3のHEMTは、主半導体領域3bにn型不純物を含むAlxGa1-xNから成る電子供給層5aを設け、このn型の電子供給層5aとGaNから成る電子走行層4との間にアンドープAlNから成る周知のスペーサー層30を配置し、且つソース電極6及びドレイン電極7と電子供給層5aとの間に例えばn型AlGaNから成るコンタクト層31,32を配置し、この他は図1に示されている実施例1のHEMTと実質的に同一に形成したものである。スペーサー層30は、電子供給層5aの不純物又は元素が電子走行層4に拡散することを防ぎ、2DEG層17における電子の移動度の低下を抑制する。コンタクト層31,32は、ソース電極6及びドレイン電極7の接触抵抗の低減に寄与する。図7のHEMTの主要部は図1と同様に構成されているので、図7のHEMTは図1のHEMTと同様な効果も有する。
図8の実施例4のHEMTは、ゲート電極8と電子供給層5との間にゲート絶縁膜40を設け、この他は図1に示されている実施例1のHEMTと実質的に同一に形成したものである。図8の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、ショットキーゲートを有する典型的なHEMTと異なるが、絶縁ゲート構造以外は典型的なHEMTと同一であるので、HEMTと呼ぶことにする。図8のHEMTの主要部は図1と同様に構成されているので、図8のHEMTは図1のHEMTと同様な効果を有する。
なお、ゲート絶縁膜40を個別に設ける代わりに、第1の絶縁膜9の一部をゲート絶縁膜として兼用すること、又はゲート絶縁膜40をソース電極6とドレイン電極7との間の全部に設けること、又はゲート絶縁膜40を第1の絶縁膜9の上に延在させることもできる。
図9の実施例5のHEMTは、第2の絶縁膜10を限定的に設け、且つソースフィールドプレート13の先端部分を第1の絶縁膜9の上に配置し、且つ図1に示した第3の絶縁膜11を省き、この他は図1に示されている実施例1のHEMTと実質的に同一に形成したものである。図9に示すようにソースフィールドプレート13の先端部分を第1の絶縁膜9の上に配置しても、ソースフィールドプレート13は図1の場合と同様にゲートフィールドプレート12の先端近傍の電界集中を緩和する効果が得られる。
図10には実施例6に従う窒化物半導体を使用したMESFETが示されている。
このMESFETは、図1のHEMTの主半導体領域3の代わりに例えばGaNから成る半導体層4aとこれにn型不純物(例えばSi)をイオン注入法で注入することによって形成されたn型GaN層4bとから成る主半導体領域3cを設け、この他は図1に示されている実施例1のHEMTと実質的に同一に形成したものである。n型GaN層4bはチャネル層即ち電流通路として機能する。
図10のMESFETの場合も、主半導体領域3cにショットキー接触しているゲート電極8を有し、且つシリコン酸化物から成る第1及び第2の絶縁膜9、10を有し、且つゲートフィールドプレート12及びソースフィールドプレート13が図1と同様に形成されているので、漏れ電流低減効果、ゲートフィールドプレート12及びソースフィールドプレート13による電界集中緩和効果、ゲート電極8のショットキー障壁を高める効果を図1のHEMTと同様に得ることができる。
なお、図10のMESFETの場合も、ゲート電極8と主半導体領域3cとの間にゲート絶縁膜を設けるこができる。
本発明は、上述の実施例に限定されるものでなく、例えば、次の変形が可能なものである。
(1) 主半導体領域3,3a、3b、3cを、GaN、AlGaN以外のInGaN、AllnGaN、AlN、InAlN、AlP、GaP、AllnP、GalnP、AlGaP、AlGaAs、GaAs、AlAs、InAs、InP,InN、GaAsP等の別の3−5族化合物半導体、又はZnO等の2−6族化合物半導体、又は更に別の化合物半導体で形成することができる。
(2) 各実施例の電子供給層5,5aをp型半導体から成る正孔供給層に置き換えることができる。この場合には、2DEG層17に対応する領域に2次元キャリアガス層として2次元正孔ガス層が生じる。
(3) 図1の主半導体領域3の最も上の電子供給層5に凹部(リセス)を設け、この凹部の中にゲート電極8を配置する方法等で、ゲート電極8に電圧を印加しない状態即ちノーマル状態において、2DEG層17の分断が生じ、ソース電極6とドレイン電極7との間がオフ状態になるノーマリオフ型のHEMTに対しても本発明を適用することができる。
(4) ゲート電極8とゲートフィールドプレート12とを分離し、これら相互間を別の導体によって接続することもできる。また、ソース電極6とソースフィールドプレート13とを分離し、これら相互間を別の導体によって接続することもできる。
(5) ドレイン電極7に接続されたドレインスフィールドプレートを設けることができる。
(6) ゲートフィールドプレート12の厚みをゲート電極8からドレイン電極7に向って傾斜を有して又は段階的に除々に薄くすることができる。
(7) ゲートフィールドプレート12の下の第1の絶縁膜9の厚みをゲート電極8からドレイン電極7に向って傾斜を有して又は段階的に除々に厚くすることができる。
(8) 図10で鎖線で示すように主半導体領域3bの最も上に、ゲート電極8のショットキー接触を助けるため、又は表面電荷のコントロールのため等に例えばアンドープAlGaNから成るキャップ層33を設けることができる。
本発明の実施例1のHEMTを示す断面図である。 図1のHEMTのゲートフィールドプレートのドレイン電極側端部とドレイン電極7との間の距離LGFDと耐圧との関係を示す図である。 図1のHEMTのゲートフィールドプレートのドレイン電極側端部とドレイン電極との間の距離LGFDとゲートフィールドプレートの長さLGFとの比LGF/LGFDの変化に対するオン抵抗PRon(相対値)の変化を示す図である。 図1のHEMTのソースフィールドプレートのドレイン電極側端部とドレイン電極との間の距離LSFDと耐圧との関係を示す図である。 図1のHEMTのゲートフィールドプレートのドレイン電極側端部とドレイン電極との間の距離LGFDとソースフィールドプレートの長さLGFとの比LSF/LGFDの変化に対するオン抵抗PRon(相対値)の変化を示す図である。 実施例2のHEMTを示す断面図である。 実施例3のHEMTを示す断面図である。 実施例4のHEMTを示す断面図である。 実施例5のHEMTを示す断面図である。 実施例6のMESFETを示す断面図である。
符号の説明
1 基板
2 バッファ層
3 主半導体領域
4 電子走行層(第1の半導体層)
5 電子供給層(第2の半導体層)
6 ソース電極
7 ドレイン電極
8 ゲート電極
9 第1の絶縁膜
10 第2の絶縁膜
12 ゲートフィールドプレート
13 ソースフィールドプレート

Claims (10)

  1. 少なくとも1つの半導体層を含んでいる主半導体領域と、
    前記主半導体領域の一方の主面上に配置されソース電極と、
    前記主半導体領域の一方の主面上に前記ソース電極から離間して配置されたドレイン電極と、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極との間の電流通路を制御するために前記主半導体領域の一方の主面上における前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に配置されたゲート電極を含んでいるゲート手段と、
    前記主半導体領域の一方の主面上における少なくとも前記ゲート手段と前記ドレイン電極との間に配置された第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜における前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間の一部上に配置され且つ前記ゲート電極に電気的に接続されているゲートフィールドプレートと、
    少なくとも前記ゲートフィールドプレートの上に配置された第2の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜によって前記ゲートフィールドプレートと電気的に絶縁され、且つ少なくとも前記第1の絶縁膜を介して前記主半導体領域の一方の主面に対向配置され且つ前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部よりも前記ドレイン電極に近いドレイン電極側端部を有し、且つ前記ソース電極に電気的に接続されているソースフィールドプレートと
    を備えた電界効果半導体装置であって、
    前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部と前記ドレイン電極との間の距離(LGFD)に対する前記ゲートフィールドプレートの長さ(LGF)の割合(LGF/LGFD)が1〜70%に設定され、
    前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部と前記ドレイン電極との間の距離(LGFD)に対する前記ソースフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部と前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部との間の距離(LSF)の割合(LSF/LGFD)が1〜60%の範囲に設定されていることを特徴とする電界効果半導体装置。
  2. 前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部と前記ドレイン電極との間の距離(LGFD)に対する前記ゲートフィールドプレートの長さ(LGF)の割合(LGF/LGFD)が1〜20%に設定され、
    前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部と前記ドレイン電極との間の距離(LGFD)に対する前記ソースフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部と前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部との間の距離(LSF)の割合(LSF/LGFD)が1〜25%の範囲に設定されていることを特徴とする請求項1記載の電界効果半導体装置。
  3. 前記第1の絶縁膜は、前記主半導体領域の一方の主面上における前記ソース電極と前記ゲート電極との間にも配置され、
    前記第2の絶縁膜は、前記ゲート電極と前記ゲートフィールドプレートと前記第1の絶縁膜との上に配置され、
    前記ソースフィールドプレートは、前記主半導体領域の一方の主面上における前記ソース電極と前記ゲート電極との間を前記第1及び第2の絶縁膜を介して覆い、且つ前記ゲート電極及び前記ゲートフィールドプレートを前記第2の絶縁膜を介して覆っていることを特徴とする請求項1又は2記載の電界効果半導体装置。
  4. 前記ソースフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部は前記第1の絶縁膜の上に直接に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電界効果半導体装置。
  5. 前記主半導体領域は、第1の半導体層と、前記第1の半導体層との界面に沿って2次元キャリアガス層を形成することができるように前記第1の半導体層にヘテロ接合されている第2の半導体層とを有していることを特徴とする請求項1記載の電界効果半導体装置。
  6. 前記主半導体領域は、更に、前記第1の半導体層と前記第2の半導体層との間に配置されたスペーサー層を有することを特徴とする請求項5記載の電界効果半導体装置。
  7. 前記ソース電極及び前記ドレイン電極はそれぞれ前記主半導体領域に低抵抗接触し、
    前記ゲート手段の前記ゲート電極は、前記主半導体領域にショットキー接触していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の電界効果半導体装置。
  8. 前記ソース電極及び前記ドレイン電極はそれぞれ前記主半導体領域に低抵抗接触しており、
    前記ゲート手段は、前記主半導体領域の一方の主面上に配置されたゲート絶縁膜と該ゲート絶縁膜の上に配置されたゲート電極とから成ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の電界効果半導体装置。
  9. 前記第1及び第2の絶縁膜はそれぞれシリコン酸化膜から成ることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の電界効果半導体装置。
  10. 更に、前記第2の絶縁膜を覆っているシリコン窒化膜とポリイミド樹脂膜とのいずれか一方又は両方から成る第3の絶縁膜を有していることを特徴とする請求項9記載の電界効果半導体装置。
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