JP2008244002A - 電界効果半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に従うHEMTは、電子走行層4と、この上を覆う電子供給層5と、電子供給層5と、ソース電極6と、ドレイン電極7と、ゲート電極8と、ゲートフィールドプレート12と、ソースフィールドプレート13と、第1及び第2の絶縁膜9,10とを有している。ゲートフィールドプレート12のドレイン電極側端部とドレイン電極8との間の距離LGFDに対するゲートフィールドプレートの長さLGFの比LGF/LGFDが1〜70%に設定されている。ゲートフィールドプレート12のドレイン電極側端部とドレイン電極8との間の距離LGFDに対するソースフィールドプレート13のドレイン電極側端部とゲートフィールドプレート12のドレイン電極側端部との間の距離LSFの比(LSF/LGFD)が1〜60%の範囲に設定されている。
【選択図】図1
Description
また、メタル・セミコンダクタ電界効果トランジスタ即ちMESFET(Metal Semiconductor Filed Effect Transistor)において更なるゲート漏れ電流の低減が要求されている。
少なくとも1つの半導体層を含んでいる主半導体領域と、
前記主半導体領域の一方の主面上に配置されソース電極と、
前記主半導体領域の一方の主面上に前記ソース電極から離間して配置されたドレイン電極と、
前記ソース電極と前記ドレイン電極との間の電流通路を制御するために前記主半導体領域の一方の主面上における前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に配置されたゲート電極を含んでいるゲート手段と、
前記主半導体領域の一方の主面上における少なくとも前記ゲート手段と前記ドレイン電極との間に配置された第1の絶縁膜と、
前記第1の絶縁膜における前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間の一部上に配置され且つ前記ゲート電極に電気的に接続されているゲートフィールドプレートと、
少なくとも前記ゲートフィールドプレートの上に配置された第2の絶縁膜と、
前記第2の絶縁膜によって前記ゲートフィールドプレートと電気的に絶縁され、且つ少なくとも前記第1の絶縁膜を介して前記主半導体領域の一方の主面に対向配置され且つ前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部よりも前記ドレイン電極に近いドレイン電極側端部を有し、且つ前記ソース電極に電気的に接続されているソースフィールドプレートと
を備えた電界効果半導体装置であって、
前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部と前記ドレイン電極との間の距離(LGFD)に対する前記ゲートフィールドプレートの長さ(LGF)の割合(LGF/LGFD)が1〜70%に設定され、
前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部と前記ドレイン電極との間の距離(LGFD)に対する前記ソースフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部と前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部との間の距離(LSF)の割合(LSF/LGFD)が1〜60%の範囲に設定されていることを特徴とする電界効果半導体装置に係わるものである。
また、請求項3に示すように、前記第1の絶縁膜は、前記主半導体領域の一方の主面上における前記ソース電極と前記ゲート電極との間にも配置され、前記第2の絶縁膜は、前記ゲート電極と前記ゲートフィールドプレートと前記第1の絶縁膜との上に配置され、前記ソースフィールドプレートは、前記主半導体領域の一方の主面上における前記ソース電極と前記ゲート電極との間を前記第1及び第2の絶縁膜を介して覆い、且つ前記ゲート電極及び前記ゲートフィールドプレートを前記第2の絶縁膜を介して覆っていることが望ましい。
また、請求項4に示すように、前記ソースフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部を前記第1の絶縁膜の上に直接に配置することができる。
また、請求項5に示すように、前記主半導体領域は、第1の半導体層と、前記第1の半導体層との界面に沿って2次元キャリアガス層を形成することができるように前記第1の半導体層にヘテロ接合されている第2の半導体層とを有していることが望ましい。
また、請求項6に示すように、前記主半導体領域は、更に、前記第1の半導体層と前記第2の半導体層との間に配置されたスペーサー層を有することが望ましい。
また、請求項7に示すように、前記ソース電極及び前記ドレイン電極はそれぞれ前記主半導体領域に低抵抗接触し、前記ゲート手段の前記ゲート電極は、前記主半導体領域にショットキー接触していることが望ましい。
また、請求項8に示すように、前記ソース電極及び前記ドレイン電極はそれぞれ前記主半導体領域に低抵抗接触しており、前記ゲート手段は、前記主半導体領域の一方の主面上に配置されたゲート絶縁膜と該ゲート絶縁膜の上に配置されたゲート電極とから成ることが望ましい。
また、請求項9に示すように、前記第1及び第2の絶縁膜はそれぞれシリコン酸化膜から成ることが望ましい。
また、請求項10に示すように、更に、前記第2の絶縁膜を覆っているシリコン窒化膜とポリイミド樹脂膜とのいずれか一方又は両方から成る第3の絶縁膜を有していることが望ましい。
また、本発明をHEMT及びこれに類似の電界効果半導体装置に適用すると、漏れ電流の低減のみでなく、電流コラプスの低減も可能になる。
図1のHEMTは、単結晶シリコン半導体から成る基板1と、基板1の上に形成されたバッファ層2と、バッファ層2の上に形成された第1の半導体層としての電子走行層4及び第2の半導体層としての電子供給層5から成る主半導体領域3と、主半導体領域3の上に形成されたソース電極6、ドレイン電極7及びゲート手段としてのゲート電極8と、第1、第2及び第3の絶縁膜9,10,11と、ゲートフィールドプレート12と、ソースフィールドプレート13と、補助電極としての背面電極14とを備えている。また、ソース電極6、ドレイン電極7、及びゲート電極8を外部回路に接続するための図示されていない周知のソースボンディングパッド、ドレインボンディングパッド、及びゲートボンディングパッドを有する。次に、HEMTの各部を詳しく説明する。
AlaGa1-aN,
ここで、aは0≦a<1を満足する数値、
等の窒化物半導体、又は別の化合物半導体で形成することもできる。
AlxGa1-XN,
ここで、xは0<x<1を満足する数値であり、好ましくは0.2〜0.4であり、より好ましくは0.3である。
なお、電子供給層5を、アンドープのAlxGa1-xNで形成する代りに、n型(第1導電型)の不純物を添加したAlxGa1-xNから成る窒化物半導体、又は別の組成の窒化物半導体、又は別の化合物半導体で形成することもできる。
SiOX又はSiO2から成る第1の絶縁膜9は圧縮応力(例えば4.00×109dyn/cm2)が生じる性質を有する。これに対して、従来方法で主半導体領域の一方の主面に形成されていたSiN膜は、引っ張り応力(例えば−6.14×109dyn/cm2)が生じる性質を有する。HEMTの表面にSiN膜を形成した従来例の場合には、SiN膜の引っ張り応力が電子供給層の表面に加わり、SiN膜が2次元電子ガス(2DEG)を減少せるように作用し、ソース電極とドレイン電極との間のオン抵抗が増加する。これに対して、本実施例のシリコン酸化物から成る第1の絶縁膜9は圧縮応力を生じるので、従来のSiN膜の引っ張り応力に基づく欠点を解決することができ、オン抵抗の小さいHEMTを提供することができる。
上記第1の絶縁膜9の効果を得るために、第1の絶縁膜9の厚みを比較的厚い300〜800nmにすることが望ましい。第1の絶縁膜9の厚みが300nmよりも薄くなると上記圧縮応力に基づく効果を十分に得ることができず、800nmよりも厚くなるとゲートフィールドプレート12の効果を十分に得ることができない。
なお、耐圧を測定するために、HEMTをオフ状態に保持するための電圧をゲート電極8とソース電極6との間に印加すると同時にソース電極6とドレイン電極7との間にソース・ドレイン間電圧を印加し、このソース・ドレイン間電圧を複数段階に切換え、各段階でゲート電極8とドレイン電極7との間を流れる漏れ電流を計測し、この漏れ電流の値が所定値になった時のソース・ドレイン間電圧からソース・ゲート間電圧を差引いた電圧をゲート電極8とドレイン電極7との間の耐圧とした。周知のように漏れ電流が大きくなると、半導体素子は破壊するおそれが大きくなる。このため、半導体の分野では漏れ電流に基づいて耐圧を決定することが多い。
これから明らかなようにLGF/LGFDの値が70%以下においてはオン抵抗PRonが比較的小さく且つLGF/LGFDの変化に対するオン抵抗PRon(相対値)の変化が比較的小さい。他方、LGF/LGFDの値が70%よりも大きくなると、オン抵抗PRonが比較的大きくなり且つLGF/LGFDの変化に対するオン抵抗PRon(相対値)の変化が比較的大きくなる。従って、ゲートフィールドプレート12の長さLGFとゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LGFDとの比LGF/LGFDを70%以下にすることが好ましく、1〜50%にすることがより好ましく、1〜20%にすることが最も好ましく、図1の実施例では20%にした。なお、ゲートフィールドプレート12はゲート電極8の近傍の電界集中を抑制するものであるから、ゲートフィールドプレート12の長さLGFは所望の電界集中緩和効果を得ることができる範囲内においてできるだけ短くすることが望ましい。LGF/LGFDの値が1%以上になると電界集中緩和効果を得ることができる。
なお、ウェットエットエッチング法の代りに、所望パターンのレジスト膜を形成し、その後に所望パターンのメッキ下地層を形成し、しかる後メッキ下地層の上にAuの電解メッキ法によってメッキ層を形成する別の方法を採用することもできる。
なお、ここでのオン抵抗PRonは電流コラプスを発生させるための所定のパルス電圧(例えば400V)をソース電極6とドレイン電極7との間に印加した後のソース電極6とドレイン電極7との間の抵抗を示す。このパルス電圧の印加時にはソース電極6とゲート電極8との間に例えばー5Vを印加してHEMTをオフ状態に保った。また、パルス電圧の印加を所定回数(例えば500回)繰り返した。
図5から明らかなようにLSF/LGFDの値が60%でオン抵抗PRon(相対値)が最大になる。LSF/LGFDの値が60%がこれよりも小さくなった場合、及び大きくなった場合のいずれにおいてもオン抵抗PRon(相対値)が小さくなる。オン抵抗PRonをできるだけ小さくし且つ所望のパルス耐圧を得るためには、ソースフィールドプレート13の突出部の長さLSFとゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LGFDとの比LSF/LGFDを、既に説明したように、好ましいくは1〜60%、より好ましい範囲は1〜50%、最も好ましい範囲は1〜25%とする。LSF/LGFDが60%よりも大きくなってもオン抵抗PRonは低下する。しかし、LSF/LGFDの値が60%よりも大きくなように、ソースフィールドプレート13の突出部の長さLSFが長くなると、ソース電極6とドレイン電極7との間の耐圧が所望値よりも低くなる。
なお、ソースフィールドプレート13はゲートフィールドプレート12の先端近傍の電界集中を抑制するものであるから、ソースフィールドプレート13の突出部の長さLSFは所望の電界集中緩和効果を得ることができる範囲内においてできるだけ短く設定され、LSF/LGFDが1%以上になると、電界集中緩和効果を得ることができる。
なお、第3の絶縁膜11の上に更にポリイミド樹脂等の第4の絶縁膜を例えば5〜20μmの厚さに形成することができる。また、第3の絶縁膜11のSiN膜の代りにポリイミド樹脂膜を設けることもできる。
(1)ゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LGFDに対するゲートフィールドプレート12の長さLGFの割合LGF/LGFDを、1〜70%に設定し、且つゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部とドレイン電極7との間の距離LGFDに対するソースフィールドプレート13のドレイン電極7側端部とゲートフィールドプレート12のドレイン電極7側端部との間の距離(ソースフィールドプレート13のゲートフィールドプレート12の端部からの突出部の長さ)LSFの割合LsF/LGFDを1〜60%の範囲に設定することによって、ゲート電極8とドレイン電極7との間の耐圧向上、電流コラプス現象に起因するオン抵抗の増大の抑制、及びリーク電流の低減を図ることができる。
(2)ソースフィールドプレート13は、ソース付加電極層19及びドレイン付加電極層20と同一工程で形成されている。従って、ソースフィールドプレート13を容易に得ることができる。
(3)ソース付加電極層19、ドレイン付加電極層20及びソースフィールドプレート13は、メッキ下地層を伴ったAuメッキ層で形成され且つソース電極6、及びドレイン電極7よりも厚く形成されている。従って、ソース電極6とソースボンディングパッドとの間、ドレイン電極7とドレイボンディングパッドとの間、及びソースフィールドプレート13の電気抵抗を小さくすることができる。
(4)主半導体領域3の一方の主面18のソース電極6、ドレイン電極7及びゲート電極8を除く全部がシリコン酸化物から成る第1の絶縁膜9で覆われ、且つゲート電極8及びゲートフィールドプレート12がシリコン酸化物から成る第2の絶縁膜10で覆われている。シリコン酸化物から成る第1の絶縁膜9は圧縮応力を生じるので、従来のSiN膜で生じた2DEG層における電子の減少を招かない。これにより、オン抵抗の低いHEMTを提供できる。また、シリコン酸化物から成る第1の絶縁膜9はゲート電極8のショットキー障壁を下げない。これにより、ゲート電極8を通る漏れ電流が小さくなる。
(5)シリコン酸化物よりも耐湿性が高いシリコン窒化物(SiN)から成る第3の絶縁膜11が第1及び第2の絶縁膜9,10の上に設けられているので、耐湿性の高いHEMTを提供することできる。
(6)シリコン窒化物(SiN)から成る第3の絶縁膜11は、引っ張り応力を生じるが、第1及び第2の絶縁膜9,10が比較的厚く形成されているので、第3の絶縁膜11の引っ張り応力が主半導体領域3の一方の主面18及びゲート電極8に及ぶことを抑制できる。
(7)シリコン窒化物(SiN)から成る第3の絶縁膜11と第2の絶縁膜10との間に比較的厚いソーストフィールドプレート13が配置されているので、シリコン窒化物(SiN)から成る第3の絶縁膜11の引っ張り応力が主半導体領域3の一方の主面18及びゲート電極8に及ぶことを抑制できる。
(8)ソースフィールドプレート13は、ソース付加電極層19及びドレイン付加電極層20と同一工程で形成されている。従って、ソースフィールドプレート13を容易に得ることができる。
(8)ソース付加電極層19、ドレイン付加電極層20及びソースフィールドプレート13は、メッキ下地層を伴ったAuメッキ層で形成され且つソース電極6、ドレイン電極7よりも厚く形成されている。従って、ソース電極6とソースボンディングパッド電極との間、ドレイン電極7とドレイボンディングパッド電極との間、及びソースフィールドプレート13の電気抵抗を小さくすることができる。
図6のHEMTは、斜線を付して説明的に示す低抵抗接触性改善用のn型不純物注入領域21、22を主半導体領域3aに付加し、且つ第3の絶縁膜11を第2の絶縁膜10の上にのみ設け、この他は図1に示されている実施例1のHEMTと実質的に同一に形成したものである。n型不純物注入領域21、22は、電子走行層3と電子供給層4の形成後に、これ等のソース電極6及びドレイン電極7の下に相当する部分に例えばSiから成るn型不純物を注入することによって形成され、2DEG層17に電気的に接続されている。図6に示す実施例2は、図1に示す実施例1と同様な効果を有する他に、ソース電極6及びドレイン電極7がn型不純物注入領域21、22を介して2DEG層17に電気的に接続されているので、オン抵抗を低減できるという効果も有する。また、ソース付加電極層19、ドレイン付加電極層20及びソースフィールドプレート13が露出しているので、ここを電気的接続に使用することができる。
なお、ゲート絶縁膜40を個別に設ける代わりに、第1の絶縁膜9の一部をゲート絶縁膜として兼用すること、又はゲート絶縁膜40をソース電極6とドレイン電極7との間の全部に設けること、又はゲート絶縁膜40を第1の絶縁膜9の上に延在させることもできる。
このMESFETは、図1のHEMTの主半導体領域3の代わりに例えばGaNから成る半導体層4aとこれにn型不純物(例えばSi)をイオン注入法で注入することによって形成されたn型GaN層4bとから成る主半導体領域3cを設け、この他は図1に示されている実施例1のHEMTと実質的に同一に形成したものである。n型GaN層4bはチャネル層即ち電流通路として機能する。
なお、図10のMESFETの場合も、ゲート電極8と主半導体領域3cとの間にゲート絶縁膜を設けるこができる。
(1) 主半導体領域3,3a、3b、3cを、GaN、AlGaN以外のInGaN、AllnGaN、AlN、InAlN、AlP、GaP、AllnP、GalnP、AlGaP、AlGaAs、GaAs、AlAs、InAs、InP,InN、GaAsP等の別の3−5族化合物半導体、又はZnO等の2−6族化合物半導体、又は更に別の化合物半導体で形成することができる。
(2) 各実施例の電子供給層5,5aをp型半導体から成る正孔供給層に置き換えることができる。この場合には、2DEG層17に対応する領域に2次元キャリアガス層として2次元正孔ガス層が生じる。
(3) 図1の主半導体領域3の最も上の電子供給層5に凹部(リセス)を設け、この凹部の中にゲート電極8を配置する方法等で、ゲート電極8に電圧を印加しない状態即ちノーマル状態において、2DEG層17の分断が生じ、ソース電極6とドレイン電極7との間がオフ状態になるノーマリオフ型のHEMTに対しても本発明を適用することができる。
(4) ゲート電極8とゲートフィールドプレート12とを分離し、これら相互間を別の導体によって接続することもできる。また、ソース電極6とソースフィールドプレート13とを分離し、これら相互間を別の導体によって接続することもできる。
(5) ドレイン電極7に接続されたドレインスフィールドプレートを設けることができる。
(6) ゲートフィールドプレート12の厚みをゲート電極8からドレイン電極7に向って傾斜を有して又は段階的に除々に薄くすることができる。
(7) ゲートフィールドプレート12の下の第1の絶縁膜9の厚みをゲート電極8からドレイン電極7に向って傾斜を有して又は段階的に除々に厚くすることができる。
(8) 図10で鎖線で示すように主半導体領域3bの最も上に、ゲート電極8のショットキー接触を助けるため、又は表面電荷のコントロールのため等に例えばアンドープAlGaNから成るキャップ層33を設けることができる。
2 バッファ層
3 主半導体領域
4 電子走行層(第1の半導体層)
5 電子供給層(第2の半導体層)
6 ソース電極
7 ドレイン電極
8 ゲート電極
9 第1の絶縁膜
10 第2の絶縁膜
12 ゲートフィールドプレート
13 ソースフィールドプレート
Claims (10)
- 少なくとも1つの半導体層を含んでいる主半導体領域と、
前記主半導体領域の一方の主面上に配置されソース電極と、
前記主半導体領域の一方の主面上に前記ソース電極から離間して配置されたドレイン電極と、
前記ソース電極と前記ドレイン電極との間の電流通路を制御するために前記主半導体領域の一方の主面上における前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に配置されたゲート電極を含んでいるゲート手段と、
前記主半導体領域の一方の主面上における少なくとも前記ゲート手段と前記ドレイン電極との間に配置された第1の絶縁膜と、
前記第1の絶縁膜における前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間の一部上に配置され且つ前記ゲート電極に電気的に接続されているゲートフィールドプレートと、
少なくとも前記ゲートフィールドプレートの上に配置された第2の絶縁膜と、
前記第2の絶縁膜によって前記ゲートフィールドプレートと電気的に絶縁され、且つ少なくとも前記第1の絶縁膜を介して前記主半導体領域の一方の主面に対向配置され且つ前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部よりも前記ドレイン電極に近いドレイン電極側端部を有し、且つ前記ソース電極に電気的に接続されているソースフィールドプレートと
を備えた電界効果半導体装置であって、
前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部と前記ドレイン電極との間の距離(LGFD)に対する前記ゲートフィールドプレートの長さ(LGF)の割合(LGF/LGFD)が1〜70%に設定され、
前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部と前記ドレイン電極との間の距離(LGFD)に対する前記ソースフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部と前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部との間の距離(LSF)の割合(LSF/LGFD)が1〜60%の範囲に設定されていることを特徴とする電界効果半導体装置。 - 前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部と前記ドレイン電極との間の距離(LGFD)に対する前記ゲートフィールドプレートの長さ(LGF)の割合(LGF/LGFD)が1〜20%に設定され、
前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部と前記ドレイン電極との間の距離(LGFD)に対する前記ソースフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部と前記ゲートフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部との間の距離(LSF)の割合(LSF/LGFD)が1〜25%の範囲に設定されていることを特徴とする請求項1記載の電界効果半導体装置。 - 前記第1の絶縁膜は、前記主半導体領域の一方の主面上における前記ソース電極と前記ゲート電極との間にも配置され、
前記第2の絶縁膜は、前記ゲート電極と前記ゲートフィールドプレートと前記第1の絶縁膜との上に配置され、
前記ソースフィールドプレートは、前記主半導体領域の一方の主面上における前記ソース電極と前記ゲート電極との間を前記第1及び第2の絶縁膜を介して覆い、且つ前記ゲート電極及び前記ゲートフィールドプレートを前記第2の絶縁膜を介して覆っていることを特徴とする請求項1又は2記載の電界効果半導体装置。 - 前記ソースフィールドプレートの前記ドレイン電極側端部は前記第1の絶縁膜の上に直接に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電界効果半導体装置。
- 前記主半導体領域は、第1の半導体層と、前記第1の半導体層との界面に沿って2次元キャリアガス層を形成することができるように前記第1の半導体層にヘテロ接合されている第2の半導体層とを有していることを特徴とする請求項1記載の電界効果半導体装置。
- 前記主半導体領域は、更に、前記第1の半導体層と前記第2の半導体層との間に配置されたスペーサー層を有することを特徴とする請求項5記載の電界効果半導体装置。
- 前記ソース電極及び前記ドレイン電極はそれぞれ前記主半導体領域に低抵抗接触し、
前記ゲート手段の前記ゲート電極は、前記主半導体領域にショットキー接触していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の電界効果半導体装置。 - 前記ソース電極及び前記ドレイン電極はそれぞれ前記主半導体領域に低抵抗接触しており、
前記ゲート手段は、前記主半導体領域の一方の主面上に配置されたゲート絶縁膜と該ゲート絶縁膜の上に配置されたゲート電極とから成ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の電界効果半導体装置。 - 前記第1及び第2の絶縁膜はそれぞれシリコン酸化膜から成ることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の電界効果半導体装置。
- 更に、前記第2の絶縁膜を覆っているシリコン窒化膜とポリイミド樹脂膜とのいずれか一方又は両方から成る第3の絶縁膜を有していることを特徴とする請求項9記載の電界効果半導体装置。
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