JP2008241495A - 検査装置 - Google Patents

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JP2008241495A JP2007083343A JP2007083343A JP2008241495A JP 2008241495 A JP2008241495 A JP 2008241495A JP 2007083343 A JP2007083343 A JP 2007083343A JP 2007083343 A JP2007083343 A JP 2007083343A JP 2008241495 A JP2008241495 A JP 2008241495A
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Abstract

【課題】設置台の取替え時期を延ばして、製造費用コストの嵩みを抑え、作業性を向上さ
せることができた、光学装置を検査するための検査装置を提供する。
【解決手段】光学装置44を設置する光学装置設置部55を備え、光学装置設置部55に
は、光学装置44側に設けられた位置決めピン491,492と嵌め合う位置決め孔57
A,57Bが設けられ、この位置決め孔57A,57Bの周縁部57A1,57B1には
、この周縁部57A1,57B1を保護する補強具58A,58Bが設けられている。
【選択図】図8

Description

本発明は、プロジェクタに内蔵される光学装置を検査する検査装置に関する。
従来から、光源から射出された光束をダイクロイックミラー等を用いた色分離光学系に
よって三原色の赤、緑、青の色光に分離するとともに、液晶パネル等を用いた3つの光変
調装置により色光毎に画像情報に応じて変調し、画像変調後の各色光をクロスダイクロイ
ックプリズムで合成し、投射レンズを介してカラー画像を拡大投射する、いわゆる三板式
のプロジェクタが知られている。
このようなプロジェクタに用いられる光学装置としては、光変調装置を位置調整した後
、クロスダイクロイックプリズムの光束入射端面に直接固定して一体化させた光学装置が
知られている(例えば、特許文献1参照)。この光学装置の構造としては、四隅に孔が形
成された保持枠に光変調装置を収納し、その孔に接着剤を周囲に塗布したピンを挿入して
、ピンの端面とクロスダイクロイックプリズムの光束入射端面、および、ピンの側面と保
持枠の孔とを相互に接着固定している。
ところで、上述した光学装置を製造するにあたっては、各部の組み付けが終わって、こ
の光学装置を検査する検査工程を有する。この検査工程においては、光学装置を設置させ
る設置台を備えた検査装置が用いられている。その検査装置の設置台に光学装置を設置し
、この光学装置の検査を行う。
この検査工程においては、この光学装置を、設置台に対して正しく位置決めして設置す
ることを要する。そこで、従来では、光学装置に設けられた固定ピン(位置決め用凸部)
を、設置台に設けられた位置決め穴に嵌め合わせることにより、設置台に対して正しく位
置決めしていた。なお、設置台に設けられる位置決め穴は、一般に設置台と一体化して設
けられている。
特開2000−221588号公報
一方、上述した検査工程は、一つの検査装置で、多数の光学装置を順次検査する。すな
わち、設置台に設けられた位置決め穴は固定ピンが多数回に亘って嵌め合わせられる。そ
うすると、この位置決め穴は、次第に磨耗して変形してしまう。このように位置決め穴が
変形してしまうと、光学装置を正しい位置に位置決めし設置することが難しくなるので、
正しい位置決め穴を備えた新しい設置台に交換する必要が生じる。この交換は、製造費用
コストも嵩む不具合や、設置台自体の位置決めも要するので作業として煩雑なものとなっ
てしまう不具合をもたらす。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、その目的は、設置台に設けら
れていた位置決め穴の寿命を延ばすことにより、設置台の取替え時期を延ばして、製造費
用コストの嵩みを抑え、作業性を向上させることができた、光学装置を検査するための検
査装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の手段の検査装置を提供する。
なお、本発明に係る検査装置は、プロジェクタに内蔵される光学装置を検査するための
ものである。この検査装置は、この光学装置の製造工程の一部とされる検査工程をはじめ
、故障が発生しているか否かを検査する適宜の検査工程においても用いてもよい。
すなわち、本発明に係る検査装置は、入射した光束を画像情報に応じて変調する複数の
光変調装置、および前記複数の光変調装置にて変調された光が入射する複数の光束入射側
端面を有し前記変調された各光束を合成する色合成光学装置が一体化された光学装置に用
いられ、前記光学装置に導入され前記光学装置から射出される光束に基づいて前記光学装
置を検査する検査装置であって、前記光学装置は、前記色合成光学装置の前記複数の光束
入射側端面に交差する端面側に取り付けられる台座を備え、前記台座には、位置決め用の
位置決め凸部が形成され、前記検査装置は、前記光学装置を支持する支持面を有し前記光
学装置を所定位置に設置する設置台を備え、前記設置台には、前記光学装置を設置した状
態で、前記位置決め凸部に嵌合する位置決め凹部が形成され、前記支持面における前記位
置決め凹部の周縁部には、前記位置決め凸部を形成する材料より硬い材料を用いた補強部
が設けられていることを特徴とする。
この検査装置によれば、光学装置の台座に形成された位置決め凸部を、設置台に設けら
れた位置決め凹部に嵌め合わせることによって、光学装置を検査装置に備えられた設置台
の適切な位置に位置決めする。ここで、光学装置を支持する支持面における位置決め凹部
の周縁部には、位置決め凸部を形成する材料より硬い材料を用いた補強部が設けられてい
るので、位置決め凸部を位置決め凹部に多数回に亘って嵌め合わせたとしても、補強部に
より、嵌め合わされる位置決め凸部の衝撃や摩擦から、位置決め凹部の周縁部を保護する
ことができ、この位置決め凹部を磨耗変形し難くする。また、補強具自体も、位置決め凸
部を形成する材料より硬いので、磨耗変形し難い。
したがって、設置台に多数の光学装置を設置して順次検査していったとしても、長い期
間に亘って光学装置を適切な位置に位置決めして、適切に検査することができる。また、
設置台も劣化し難くなるので、交換する時期を延ばすことができる。これによって、製造
費用コストの嵩みを抑えることに貢献し、作業性を向上させることに繋がる。
また、上述の検査装置は、前記補強部に、前記位置決め凹部の内周面に沿って延びる筒
部が形成されていることが好ましい。
このように、補強部に、位置決め凹部の内周面に沿って延びる筒部が形成されていると
、嵌め合わされる位置決め凸部の衝撃や摩擦から位置決め凹部の内周面を保護することが
でき、磨耗変形し難くする。
また、上述の検査装置は、前記補強部は、前記位置決め凹部とは別体の部材により構成
されていることが好ましい。
このように、補強部が、位置決め凹部とは別体の部材により構成されていると、従来か
ら使用されていた設置台の位置決め凹部に対して、簡単かつ安価に補強部を設けることが
できる。また、この補強部が劣化してきた場合であっても、設置台をそのままにした状態
で、この補強部を取り替えるだけでよくなる。したがって、取替え作業を簡単にし、さら
に取替えコストも安価なものにする。
また、上述の検査装置は、前記補強部が、金属で構成されていることが好ましい。
このように、補強部が金属で構成されていると、上述した所望の作用効果を得ることが
できながら、この位置決め凹部やその周辺に合致させた形状に成型し易い。特に、選択さ
れる金属としては、成型時に利点から銅が好ましい。
以下、本発明に係る検査装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
〔1.プロジェクタの構成〕
図1は、本発明の実施形態に係るプロジェクタ1を上方から見た斜視図である。図2は
、プロジェクタ1を下方から見た斜視図である。
図1および図2において、プロジェクタ1は、略直方体状の外装ケース2を備えている
。外装ケース2は、プロジェクタ1の本体部分を収納する合成樹脂製の筐体であり、アッ
パーケース21と、ロアーケース22と、これらのアッパーケース21、ロアーケース2
2の前方側を跨るように取り付けられるフロントケース23とを備える。
アッパーケース21は、図1に示すように、プロジェクタ1の天面、側面、および背面
をそれぞれ構成する上面部211、側面部212、および背面部213を含んで構成され
る。上面部211の前方側には、操作パネル25が設けられている。また、図2に示すよ
うに、アッパーケース21において、前記操作パネルの後方側には、上面部211の後方
側と背面部213とを跨る凹部21Aが形成されている。この凹部21Aから外装ケース
2に収納された回路基板5の一部が外部に露出している。外部に露出する回路基板5の一
部とは、インターフェース部を構成する各種コネクタ5Aである。これらのコネクタ5A
を介して、プロジェクタ1には、外部機器が接続される。
ロアーケース22は、図2に示すように、プロジェクタ1の底面、側面、および背面を
それぞれ構成する底面部221、側面部222、および背面部223を含んで構成される
。底面部221には、開口部221Xが形成されている。この矩形状の開口部221Xに
は、ランプカバー24が嵌め込み式で着脱可能に設けられている。さらに、底面部221
には、外部から冷却空気を吸入するための吸気口221A,221Bが形成されている。
底面部221において、後方側の略中央部分には、プロジェクタ1の脚部を構成する後
脚22Rが形成されている。また、底面部221における前方側の左右の隅部には、同じ
くプロジェクタ1の脚部を構成する前脚22Fがそれぞれ設けられている。つまり、プロ
ジェクタ1は、後脚22Rおよび2つ前脚22Fにより3点で支持されている。
2つの前脚22Fは、それぞれ上下方向に進退可能に構成されており、プロジェクタ1
の前後方向および左右方向の傾き(姿勢)を調整して、投射画像の位置合わせができるよ
うになっている。
フロントケース23は、図1に示すように、プロジェクタ1の前面、天面、および側面
をそれぞれ構成する前面部231、天面部232、および側面部233を含んで構成され
る。
フロントケース23には、前面部231および天面部232を跨ぐ開口部23Aが形成
されている。この開口部23Aに対応するように、外装ケース2内部には、投射レンズ4
6が配置されている。この際、開口部23Aから投射レンズ46の一部が外部に露出して
おり、この露出部分の一部であるレバー46Aを介して、投射レンズ46のズーム操作、
フォーカス操作が手動で行えるようになっている。
また、前面部231において、前述した開口部23Aの反対側の位置には、開口部とし
ての排気口23Bが形成されている。この排気口23Bの内側には、プロジェクタ1内の
空気を誘導する排気ダクト67が設けられており、排気口23Bには、排気ダクト67の
排出口が対向している。この排気口23Bには、プロジェクタ1の外部側となる外部ルー
バ23B1が形成されている。
このような外装ケース2の側面側には、図1に示すように、アッパーケース21の側面
部212とロアーケース22の側面部222に跨って吸気口2Aが形成されている。この
吸気口2Aの内側には、図示しないシロッコファンが設けられている。
図3は、光学ユニット4を模式的に示した平面図である。
光学ユニット4は、図3に示すように、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学
系42と、リレー光学系43と、光学装置44と、投射光学系としての投射レンズ46と
を備える。
インテグレータ照明光学系41は、光学装置44を構成する3枚の液晶パネル441(
赤、緑、青の色光毎にそれぞれ液晶パネル441R,441G,441Bとする)の画像
形成領域を略均一に照明するための光学系であり、光源装置411と、第1レンズアレイ
412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子414と、重畳レンズ415とを備
える。
光源装置411は、放射光源としての光源ランプ416と、リフレクタ417とを備え
、光源ランプ416から射出された放射状の光線をリフレクタ417で反射して平行光線
とし、この平行光線を外部へと射出する。
光源ランプ416としては、ハロゲンランプを採用している。なお、ハロゲンランプ以
外に、メタルハライドランプや高圧水銀ランプ等も採用できる。
リフレクタ417としては、放物面鏡を採用している。なお、放物面鏡の代わりに、平
行化凹レンズおよび楕円面鏡を組みあわせたものを採用してもよい。
第1レンズアレイ412は、光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマ
トリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源ランプ416から射出さ
れる光束を、複数の部分光束に分割している。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様な構成を有しており、小
レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ413は、
重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を液晶パネル44
1上に結像させる機能を有する。
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413と重畳レンズ415との間に配置され
るとともに、第2レンズアレイ413と一体でユニット化されている。このような偏光変
換素子414は、第2レンズアレイ413からの光を1種類の偏光光に変換するものであ
り、これにより、光学装置44での光の利用効率が高められている。
具体的に、偏光変換素子414によって1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳
レンズ415によって最終的に光学装置44の液晶パネル441上にほぼ重畳される。偏
光光を変調するタイプの液晶パネル441を用いたプロジェクタ1では、1種類の偏光光
しか利用できないため、他種類のランダムな偏光光を発する光源ランプ416からの光の
ほぼ半分が利用されない。このため、偏光変換素子414を用いることにより、光源ラン
プ416から射出された光束を全て1種類の偏光光に変換し、光学装置44での光の利用
効率を高めている。
色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー42
3とを備え、ダイクロイックミラー421,422によりインテグレータ照明光学系41
から射出された複数の部分光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する
機能を有している。
リレー光学系43は、入射側レンズ431と、リレーレンズ433と、反射ミラー43
2,434とを備え、色分離光学系42で分離された色光である赤色光を液晶パネル44
1Rまで導く機能を有している。
この際、色分離光学系42のダイクロイックミラー421では、インテグレータ照明光
学系41から射出された光束の赤色光成分と緑色光成分とが透過するとともに、青色光成
分が反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した青色光は、反射ミラー42
3で反射し、フィールドレンズ418を通って、青色用の液晶パネル441Bに到達する
。このフィールドレンズ418は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束を
その中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル441G,441
Bの光入射側に設けられたフィールドレンズ418も同様である。
また、ダイクロイックミラー421を透過した赤色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダ
イクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ418を通って、緑色用の
液晶パネル441Gに到達する。一方、赤色光は、ダイクロイックミラー422を透過し
てリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ418を通って、赤色光用の液晶パ
ネル441Rに到達する。
なお、赤色光にリレー光学系43が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色
光の光路の長さよりも長いため、光の拡散等による光の利用効率の低下を防止するためで
ある。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ
418に伝えるためである。
光学装置44は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するも
のであり、色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板442
と、各入射側偏光板442の後段に配置される光変調装置としての液晶パネル441R,
441G,441Bと、各液晶パネル441R,441G,441Bの後段に配置される
射出側偏光板443と、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム444と
を備える。
液晶パネル441R,441G,441Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチ
ング素子として用いたものである。
光学装置44において、色分離光学系42で分離された各色光は、これら3枚の液晶パ
ネル441R,441G,441B、入射側偏光板442、および射出側偏光板443に
よって、画像情報に応じて変調された光学像を形成する。
入射側偏光板442は、色分離光学系42で分離された各色光のうち、一定方向の偏光
光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイヤガラス等の基板に偏光
膜が貼付されたものである。
射出側偏光板443も、入射側偏光板442と略同様に構成され、液晶パネル441(
441R,441G,441B)から射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過
させ、その他の光束を吸収するものである。
これらの入射側偏光板442および射出側偏光板443は、互いの偏光軸の方向が直交
するように設定されている。
クロスダイクロイックプリズム444は、射出側偏光板443から射出され、各色光毎
に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するものである。
クロスダイクロイックプリズム444には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を
反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、こ
れらの誘電体多層膜により3つの色光が合成される。なお、特に図示しないが、このクロ
スダイクロイックプリズム444のうち、射出側偏光板443と対向する端面が光束入射
側端面となっている。
投射レンズ46は、光学装置44のクロスダイクロイックプリズム444で合成された
カラー画像を拡大して投射するものである。
以上説明した光学装置44は、図4に示すようクロスダイクロイックパネル444に3
つの液晶パネル441R,441G,441Bが組み付けられることにより一体化された
構成である。図4は、光学装置44を示す斜視図である。光学装置44は、図4に示すよ
うに、3つのパネル支持板445R,445G,445Bをクロスダイクロイックプリズ
ム444の3つの光入射端面に配している。3つのパネル支持板445R,445G,4
45Bには、それぞれの液晶パネル441R,441G,441Bが、射出側偏光板44
3を挟み込んだ状態で適宜のネジ部材48によって固定されて一体化されている。また、
クロスダイクロイックプリズム444の3つの光入射端面に交差する端面側(底部)には
台座47が取り付けられている。すなわち、台座47の上には、クロスダイクロイックプ
リズム444が載置されている。台座47は、3つのパネル支持板445R,445G,
445Bのそれぞれの底部(光束入射側端面に交差する端面側)も支持固定している。
図5は、台座47の裏側を示す平面図である。台座47は、図5に示すように、平面視
正方形状に形成された台座本体471と、この台座本体471の中心から放射状に延びる
ように形成された2つの腕部472A,472Bとを備えて構成される。この2つの腕部
472A,472Bは、光学装置44を光学部品用筐体40内に配した際に、光学部品用
筐体40内の適宜個所に案内固定される個所である。
また、台座47の裏側には、位置決め凸部としての2つの位置決めピン491,492
が設けられている。すなわち、1つの腕部472Bの先端裏面においては、下方に突出す
るようにピン状に形成された、第1位置決めピン491が設けられている。また、台座本
体471のうち、第1位置決めピン491が設けられた個所とは対角線方向に位置する裏
面においても、下方に突出するようにピン状に形成された第2位置決めピン492が設け
られている。この第1位置決めピン491および第2位置決めピン492が、光学部品用
筐体40に設けられた位置決め穴に嵌め合わせることにより、台座47を光学部品用筐体
40内の適切な位置に位置決めする。なお、この第1位置決めピン491および第2位置
決めピン492は、材料としてポリカーボネートなどのプラスチック樹脂が選択されてお
り、この台座47と一体となって形成されている。
以上説明した各光学系41〜44は、プラスチック樹脂製の光学部品用筐体40内に収
容される。この光学部品用筐体40は、各光学部品412〜415,418,421〜4
23,431〜434,442を上方からスライド式に嵌め込む溝部が形成された収納部
と、この収納部の上部の開口側を閉塞する蓋部とを備えて構成される。また、この光学部
品用筐体40の一端側には、光源装置411が収容され、他端側には、ヘッド部を介して
投射レンズ46がねじ止め固定される。
〔2.光学装置44の検査装置の構成〕
次に、上述したプロジェクタ1を構成する光学装置の検査装置を説明する。図6は、本
発明に係る検査装置10を示す側面図である。図7は、この検査装置10を示す平面図で
ある。
検査装置10は、図6および図7に示すように、製造された光学装置44が収納配置さ
れる検査部本体50と、投射部本体60とを備える。
検査部本体50は、UV遮光カバー50Aと、このUV遮光カバー内に設けられ、光学
装置44を設置するための設置台50Bとを備える。
設置台50Bは、製造された光学装置44を適切に検査するため光学装置44の液晶パ
ネル441R,441G,441Bに赤色光、緑色光および青色光を対応させて入射させ
る検査用照明装置56Aと、検査用投射レンズ56Bと、検査対象となる光学装置44を
設置する光学装置設置部55が設けられている。
検査用照明装置56Aは、上述した光学ユニット4の構成、すなわちインテグレータ照
明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と同様の構成が採用されている
。また、検査用投射レンズ56Bは、上述したプロジェクタ1の投射レンズ46と同様の
構成が採用されている。
図8は、設置台50Bに設けられた光学装置設置部55を上から見た拡大平面図である
。なお、図8は、2つの位置決め孔57A,57Bを見易いものにするため、検査用照明
装置56Aおよび検査用投射レンズ56Bが省略された図となっている。上述したように
設置台50Bに設けられる光学装置設置部55は、検査対象とされる完成品とされた光学
装置(図4参照)44を設置する個所であり、光学装置44を設置可能なスペースが確保
され、光学装置44を所定位置に設置する。
この光学装置設置部55には、光学部品用筐体40の収納部40Aと同様に、位置決め
凹部としての2つの位置決め孔57A,57Bが、台座47の腕部472Bに設けられた
第1位置決めピン491と嵌め合う第1位置決め孔57Aと、台座47の台座本体471
に設けられた第2位置決めピン492と嵌め合う第2位置決め孔57Bとが、光学装置4
4の台座47に設けられた2つの位置決めピン491,492と対応位置において形成さ
れている。符号55Aは、設置された光学装置44を支持する支持面である。
図8に示すように、第1位置決め孔57Aおよび第2位置決め孔57Bのそれぞれには
、補強部材(補強部)としての補強具58A,58Bが取り付けられている。この第1位
置決め孔57Aに設けられるのが第1補強具58Aとなっており、第2位置決め孔57B
に設けられるのが第2補強具58Bとなっている。
図9(A)は、第1補強具58Aを示す斜視図である。図9(B)は、この第1補強具
58Aを第1位置決め孔57Aに取り付けた例を示す断面図である。図9(A)に示す第
1補強具58Aは、中央に貫通孔58A1が設けられた円盤状に形成される。この貫通孔
58A1は、第1位置決め孔57Aの上面視と同一形状で形成されている。具体的には、
貫通孔58A1及び第1位置決め孔57Aの上面視の形状は、所定の方向への第1位置決
めピン491の位置ズレを規制する長孔形状で形成されている。なお、第1位置決めピン
491は、第1位置決め孔57Aの長孔の短軸方向において嵌合する円柱形状となってい
る。
図9(B)に示すように、第1補強具58Aは、第1位置決め孔57Aの周縁部57A
1を覆って保護するように、支持面55Aに取り付けられている。ここで、第1補強具5
8Aは、第1補強具58Aの貫通孔58A1の孔形状と、第1位置決め孔57の孔形状と
が、合致するように支持面55Aに取り付けられている。これによって、第1位置決めピ
ン491を、第1位置決め孔57Aに嵌合させた場合であっても、この第1位置決め孔5
7Aの周縁部57A1に第1位置決めピン491が衝突することが無い。
また、この第1補強具58Aは、金属である銅を材料とした成型品で構成されている。
つまり、第1補強具58Aは、第1位置決めピン491の材料のプラスチック樹脂よりも
硬い材料を用いて、第1位置決め孔57Aに取り付け可能な別体の部材で構成されている
。なお、第1補強具58Aは、この周縁部57A1に対して、適宜の樹脂接着剤により接
着固定されるものであってもよいし、適宜のネジ部材により螺着固定されるものであって
もよい。
第2位置決め孔57Bおよび第2補強具58Bにあっても、上述した第1位置決め孔5
7Aおよび第1補強具58Aと、孔の大きさと形状が異なるだけでほぼ同様な構成が採用
される。すなわち、図示して説明することを省略するが、第1補強具58Aは、第1位置
決め孔57Aおよび第1位置決めピン491に対応して形成されるものであったものに対
し、第2補強具58Bは、第2位置決め孔57Bおよび第2位置決めピン492に対応し
て形成されている点について異なるのみで、その他の構成は第1補強具58Aのように構
成される。なお、この第2補強具58Bにあっても、第2位置決め孔57Bの周縁部57
B1を覆って保護するように、支持面55Aに取り付けられている。
このように構成された2つの位置決め孔57A,57Bのそれぞれには、上述した補強
具58A,58Bが固着させてあり、上述した光学装置44の台座47に設けられた位置
決めピン491,492を嵌合させることによって、光学装置44を検査用照明装置56
Aと検査用投射レンズ56Bに対して適切な位置となるように位置決めする。
また、図6および図7に示すように、UV遮光カバー50Aは、設置台50Bを囲む側
板51と、底板52と、側板51に開閉自在に設けられたドア53と、下部に設けられた
載置台54とを備える。側板51には、検査用投射レンズ56Bから照射された画像光を
投射部本体60に透過するための透過窓51Aが設けられている。
ドア53は、検査対象となる光学装置44を給材・除材する時等に設けられるものであ
り、紫外線を透過しないアクリル板から形成される。
載置台54の下部側には、装置据え付け時に、検査部本体50の移動を容易にするキャ
スタ54Aが設けられている。
投射部本体60は、透過型スクリーン装置としてのスクリーンユニット70と、撮像装
置としての画像検出装置80と、これらのスクリーンユニット70および画像検出装置8
0を収納する暗室60Aとを備える。暗室60Aは、スクリーンユニット70および画像
検出装置80を囲む側板61、底板62および天板63と、載置台64とを備える。側板
61には、検査用投射レンズ56Bから照射される画像光を透過するための透過窓61A
が設けられ、載置台64の下部には、キャスタ64Aが設けられている。
スクリーンユニット70は、検査用投射レンズ56Bから射出された画像光を投射する
ものであり、暗室60Aの検査部本体50側に配置された透過型スクリーン71と、暗室
60Aの検査部本体50側とは反対側に配置された反射ユニット72とを備える。
図10は、透過型スクリーン71を背面側から見た図である。
透過型スクリーン71は、図10に示すように、周囲に設けられる矩形状の枠体711
と、この枠体711の内側に設けられるスクリーン本体712とを備える。スクリーン本
体712は、例えば、不透明樹脂層上に光学ビーズを均一に分散配置して構成でき、光学
ビーズが配置された側から光束を入射すると、光学ビーズがレンズとなって、該光束をス
クリーン本体712の裏面側に射出するようになっている。また、スクリーン本体712
には、検査用投射レンズ56Bから射出された画像光を透過する透過窓71Aが設けられ
ている。
反射ユニット72は、図6に示すように、検査用投射レンズ56Bから射出された画像
光を透過型スクリーン71に向けて反射させるものであり、この検査用投射レンズ56B
に正対配置される反射装置本体721と、この反射装置本体721を検査用投射レンズ5
6Bに対して進退方向に移動可能とする反射装置移動機構722とを備える。
反射装置本体721は、射出される画像光の位置に応じて同一面内に配置されたミラー
721Aと、このミラー721Aが取り付けられる取付板721Bと、この取付板721
Bの下部を支持する支持板721Cとを備える。ミラー721Aの反射面721A1は、
検査用投射レンズ56Bから照射される画像光の光軸と直交となるように構成されている
反射装置移動機構722は、暗室60Aの底板62に透過型スクリーン71の平面と直
交する方向に延びる複数のレール722Aと、これらのレール722A上を回転移動可能
とされ支持板721Cに設けられた車輪722Cと、この車輪722Cを回転駆動する図
示しない駆動機構とを備える。
画像検出装置80は、透過型スクリーン71に形成された投射画像における所定部分の
検出を行う装置であり、透過型スクリーン71の裏面側の四隅部分に設けられる4台の3
CCDカメラ81と、各3CCDカメラ81を透過型スクリーン71の面に沿って移動さ
せる移動機構82とを備える。
撮像装置としての3CCDカメラ81は、投射画像を複数の色光である3色光(赤、緑
、青)に分解し、これらの分解された色光毎に専用の撮像素子であるCCDで撮像するも
のであり、スクリーン本体712の背面側から投射画像を検出している。また、3CCD
カメラ81は、遠隔制御により自由にズーム・フォーカスを調整できるようになっている
移動機構82は、図10に示すように、枠体711の水平方向に沿って延びる水平部8
21と、垂直方向に延びる垂直部822と、3CCDカメラ81が取り付けられるカメラ
取付部823とを備える。これにより、各3CCDカメラ81は、水平部821に対して
垂直部822が水平方向に摺動し、この垂直部822に対してカメラ取付部823が垂直
方向に摺動して、透過型スクリーン71に沿って自在に移動可能となっている。
図11は、検査装置10の制御構造を模式的に示す図である。検査部本体50内の光学
装置44および投射部本体60は、図11に示すように、画像処理装置であるコンピュー
タ90と電気的に接続されている。
コンピュータ90は、CPUおよび記憶装置を備え、検査対象の光学装置44の液晶パ
ネル441R,441G,441Bの動作制御を行い、投射部本体60の移動機構の動作
制御を行うとともに、図示しないビデオキャプチャボード等の画像取込装置を介して、4
台の3CCDカメラ81と接続されている。
3CCDカメラ81で撮像された投射画像は、前記画像取込装置を介してコンピュータ
90に入力され、コンピュータに適合する画像信号に変換された後、CPUを含むコンピ
ュータ90の動作制御を行うOS上に展開される画像処理プログラムにより画像処理がな
される。
図12は、コンピュータ90の機能を示すブロック図である。
図12に示すように、コンピュータ90は、処理部91と、フォーカス位置調整部92
と、移動量取得部93と、液晶パネル位置測定部94と、撮像素子調整部95と、外周端
部位置取得部96と、画素ズレ測定部97と、良否判定部98と液晶パネル制御部99と
を備える。
処理部91は、3CCDカメラ81で撮像された投射画像Xを、画像取込装置としての
ビデオキャプチャボード100で画像信号に変換して取り込み、この取り込んだ画像信号
に基づいて画像の演算処理を行う部分である。
フォーカス位置調整部92は、処理部91で演算処理がなされた画像に基づいて、この
画像のフォーカスが合致するように反射装置移動機構722を駆動制御して、反射装置本
体721の位置を変化させる部分である。なお、フォーカス位置調整部92は、3色光毎
に実施される。
移動量取得部93は、フォーカス位置調整部92によってフォーカス調整された際にお
ける反射装置本体721の基準位置からの移動量を色光毎に取得する部分である。
液晶パネル位置測定部94は、移動量取得部93で取得された色光毎の移動量に基づい
て、光軸上における、液晶パネル441R,441G,441Bの位置を測定する部分で
ある。
撮像素子調整部95は、処理部91で演算処理がなされた略矩形状のアライメントパタ
ーン画像に基づいて、このアライメントパターン画像の外周端部である四隅部分Yに対応
する位置に、4台の3CCDカメラ81が移動するように移動機構82を駆動制御する部
分である。
外周端部位置取得部96は、アライメントパターン画像の四隅部分Yの位置に移動した
各3CCDカメラ81の位置を3色光毎に取得する部分である。
画素ズレ測定部97は、外周端部位置取得部96で3色光毎に取得された四隅位置に基
づいて、画素ズレを測定する部分である。
良否判定部98は、測定された液晶パネルの光軸上の位置や画素ズレの値に基づいて、
検査対象である光学装置44の良否を判定する部分である。なお、この良否の判定により
、この光学装置44が良品か不良品かを判断している。
〔3.光学装置検査方法〕
このような検査装置10において、調整対象となる光学装置44の検査方法は、図13
および図14に示すフローチャートに基づいて行われる。なお、図13および図14は、
上述の検査装置10を用いた光学装置44の検査の手順を示すフローチャートである。
(1)まず、完成品である光学装置44の、台座47に設けられた2つの位置決めピン
491,492を、光学装置設置部55に設けられた2つの位置決め孔57A,57Bに
あわせて嵌め合わせることにより、光学装置44を光学装置設置部55の適切位置に位置
決めして、この光学装置44を設置台50Bにセットする(処理S1)。
(2)検査装置10の検査用照明装置56Aを点灯させ(処理S2)、液晶パネル制御
部99から液晶パネル441R,441G,441Bに所定の信号を出力して、投射画像
を全白状態に設定する(処理S3:投射画像形成手順)。そうすると、この検査用照明装
置56Aから射出された光束は、液晶パネル441R,441G,441Bに入射し、ク
ロスダイクロイックプリズム444で合成され、検査用投射レンズ56Bから射出される
。この射出された合成画像光は、反射装置本体721で反射されてから、透過型スクリー
ン71に投射されて投射画像Xが形成される。
(3)反射装置移動機構722の反射ミラー軸を駆動して、反射装置本体721を基準
投射距離に設定する(処理S4)。具体的には、基準投射距離は、光学装置44から透過
型スクリーン71までが、製品により異なるが、概ね1.8mとなる位置である。
(4)前記反射ミラー軸を動作して、反射装置本体721を透過型スクリーン71に対
して前後する方向に進退させる(処理S5:スクリーン装置移動手順)。
(5)投射画像Xの四隅部分に位置する4台の3CCDカメラ81で投射画像Xを撮像
して処理部91で演算処理しながら、フォーカス位置調整部92で3色光毎に略同時のタ
イミングで投射画像Xのフォーカス調整を行う(処理S6:スクリーン装置移動手順)。
この際、移動量取得部93で基準投射距離に基づいて最適フォーカス位置を各色光毎に取
得する(処理S7:移動量取得手順)。
また、液晶パネル位置測定部94でこれらの取得された最適フォーカス位置により、緑
色光における最適フォーカス位置を基準とした赤色光および青色光の最適フォーカス位置
であるフォーカス位置差、つまり光軸上における、緑色光用液晶パネルの位置に対する赤
色光用液晶パネルの位置ズレ、及び緑色光用液晶パネルの位置に対する青色光用液晶パネ
ルの位置ズレを算出する(処理S8:液晶パネル位置ズレ測定手順)。
(6)次に、良否判定部98において、前記赤色または青色の液晶パネル位置差が所定
の基準値の範囲内にあるか否かを判定し(処理S9:良否判定手順)、範囲内にないと判
定した場合には、光学装置44を不良と判定する。一方、範囲内にあると判定した場合に
は、処理S10に進む。
(7)次に、良否判定部98において、取得した各色光毎の最適フォーカス位置が、基
準投射距離に基づく所定範囲内にあるか否かを判定し(処理S10:良否判定手順)、範
囲内にないと判定した場合には、光学装置44を不良と判定する。一方、範囲内にあると
判定した場合には、処理S11に進む。
(8)次に、液晶パネル441R,441G,441Bに所定の信号を出力して、投射
画像を全白状態に設定しスクリーン上にフォーカスを合わせる(処理S11)。スクリー
ン上の投影画像において光学装置44におけるごみ・ケバ・汚れ・キズが規格数以下であ
るか否かを判定し(処理S12)、規格数より多いと判定した場合には、光学装置44を
不良と判定する。一方、規格数以内にあると判定した場合には、処理S13に進む。
(9)次に、コンピュータ90は、各液晶パネル441R,441G,441Bにアラ
イメント調整用の画像パターンを含む画像信号を出力して、図15に示すように、投射画
像を黒地PBに白枠PW状のアライメントパターン画像Pとしてから(処理S13)、撮
像素子調整部95により、4台の3CCDカメラ81をそれぞれ移動させて(処理S14
:撮像素子調整手順)、外周端部位置取得部96により、アライメントパターン画像Pの
白枠PWの四隅部分Yを検索し(処理S15)、四隅部分Yの位置を計測して取得する(
処理S16:外周端部位置取得手順)。これらの動作は、3色光について4台の3CCD
カメラ81のそれぞれで実施される。
(10)次に、画素ズレ測定部97により、緑色光における四隅位置を基準とした赤色
光および青色光の四隅位置の差を算出し(処理S17)、この赤色または青色の四隅位置
の差(画素ズレ量)として計測する(S18)。
(11)良否判定部98において、この画素ズレ量が所定の基準値の範囲内にあるか否
かを判定し(処理S19:良否判定手順)、範囲内にないと判定した場合には、光学装置
44を不良と判定する。一方、範囲内にあると判定した場合には、処理S20に進む。
(12)次に、液晶パネル441R,441G,441Bに所定の信号を出力して、投
射画像を全黒状態に設定しスクリーン上にフォーカスを合わせる(処理S20)。スクリ
ーン上の全黒状態の投射画像において光漏れがあるか否かを判定し(処理S21)、光漏
れがあると判定した場合には、光学装置44を不良と判定する。一方、光漏れがないと判
定した場合には、処理S22に進む。
(13)次に、液晶パネル441R,441G,441Bに所定の信号を出力して、投
射画像が全黒状態でスクリーン上にフォーカスが合わせされたまま、スクリーン上の投影
画像において光学装置44における点欠陥数が規格数以下であるか否かを判定し(処理S
22)、規格数より多いと判定した場合には、光学装置44を不良と判定する。一方、規
格数以内にあると判定した場合には、光学装置44を良品と判定し、プロジェクタに組み
込む。
〔4.実施形態の効果〕
本実施形態によれば、次のような作用効果を奏する。
すなわち、位置決め孔57A,57Bの周縁部57A1,57B1には、この位置決め
ピン491,492を形成する材料のプラスチック樹脂より硬い銅を用いた補強具58A
,58Bが取り付けられているので、この位置決めピン491,492を、位置決め孔5
7A,57Bに多数回に亘って嵌め合わせたとしても、この補強具58A,58Bにより
、嵌め合わされる位置決めピン491,492の衝撃や摩擦から、位置決め孔57A,5
7Bの周縁部57A1,57B1を保護することができる。ここで、この位置決め孔57
A,57Bは、プラスチック製樹脂からなる光学部品用筐体40において形成されており
、磨耗変形し易いので、このような作用効果により、設置台50B(光学装置設置部55
)のライフサイクルは、飛躍的に向上する。
また、上述の補強具58A,58Bは、材料としては銅が選択され、位置決め孔57A
,57Bとは別体に成型されて構成されるものなので、簡単かつ安価に取り付けることが
できる。また、この補強具58A,58Bが劣化してきた場合であっても、設置台50B
をそのままにした状態で、この補強部を取り替えるだけでよくなる。
以上により、この設置台50Bに多数の光学装置44を設置して順次検査しても、長い
期間に亘って光学装置44を設置台50Bの適切な位置に位置決めして、光学装置44を
適切に検査することができる。また、設置台50Bも劣化し難くなるので、交換する時期
を延ばすことができる。これによって、製造費用コストの嵩みを抑えることに貢献し、作
業性を向上させることに繋がる。
〔5.実施形態の変形〕
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成でき
る他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、上述の補強具58A,58Bは、次のように構成されるものであってもよい。
図16(A)は、補強具の他の例を斜視図である。図16(B)は、この補強具を第1位
置決め孔57Aに取り付けた例を示す断面図である。なお、この補強具59は、上述した
第1補強具58Aおよび第2補強具58Bの何れか一方において採用されるものであって
もよいし、また両方において採用されるものであってもよい。
図16(A)に示す例の補強具59Aは、中空筒状に形成された筒部59A1と、その
筒部59A1の上端において筒部59A1径方向に延びてなるフランジ部59A2とを備
える。筒部59A1は、横断面視小判型形状の中空筒状構造で構成されており、外径寸法
は第1位置決め孔57Aの内径寸法に合わせた寸法に設定されている。また、この筒部5
9A1の内径寸法は、第1位置決めピン491の外径寸法に合わせた寸法に設定されてい
る。
また、第1補強具59Aの筒部59A1の長さは、この第1位置決めピン491の長さ
よりも長い寸法で設定されている。つまり、筒部59A1は、この中空内部に第1位置決
めピン491が嵌挿された場合に、この第1位置決めピン491が接するに十分な長さを
有している。フランジ部59A2は、第1位置決め孔57Aの内径寸法よりも長い寸法に
設定されて形成されている。
ここで、この第1補強具59Aは、第1位置決め孔57A内のうち、少なくとも位置決
めピン491が接する個所において設けられるものであり、位置決めピン491,492
と接する個所の周辺まで拡大したフランジ部59A2は、第1位置決め孔57Aの周縁部
57A1を覆って保護するようになっている。また、筒部59A1は、第1位置決め孔5
7Aの内周面に沿って延びるように形成されている。ここで、第1位置決めピン491と
接する個所の周辺まで拡大した形状となっている。これにより、第1位置決めピン491
を、第1位置決め孔57Aに嵌合させた場合には、第1位置決めピン491は、第1補強
具58Aの内周面と接し、第1位置決め孔57Aの内部を保護する。
この例のように、補強具59Aに第1位置決め孔57Aの内周面に沿って延びる筒部5
9A1が形成されていると、嵌め合わされる位置決めピン491の衝撃や摩擦から第1位
置決め孔57Aの内周面を保護することができ、磨耗変形し難くする。また、この例のよ
うに補強具59Aに、第1位置決め孔57Aの内周面に沿って延びる筒部59A1が形成
されていると、位置決めピン491,492と接する個所の周辺の剛性も高める。これに
よって、位置決めピン491,492を第1位置決め孔57A,57Bに嵌め合わせて、
設置台50Bに光学装置44を順次設置した場合であっても、この位置決め孔57A,5
7Bを破壊され難くいものにし、位置決めも正確に行える。
また、上述の実施の形態においては、位置決め凸部としての位置決めピン491,49
2の材料がプラスチック樹脂であったのに対して、補強具58A,58Bは、そのプラス
チック樹脂より硬い銅を材料として選択して形成されるものであった。しかしながら、こ
の補強具および位置決めピンの材料は、この例に限定されることなく、適宜に選択するこ
とができる。
すなわち、本発明における補強部としての補強具は、位置決めピンが位置決め孔に多数
回嵌め合わせたとしても、この位置決め孔が磨耗変形し難い程度の硬い材料が選択されて
形成されるものであればよい。例えば、位置決めピンの材料がプラスチック樹脂である場
合には、補強具の材料は、このプラスチック樹脂の硬度より高い硬度のプラスチック樹脂
が選択されるものであってもよい。
本発明に係る検査装置は、設置台に設けられていた位置決め穴の寿命を延ばすことによ
り、設置台の取替え時期を延ばして、製造費用コストの嵩みを抑え、作業性を向上させる
ので、光学装置の製造の検査工程において利用することができる。
プロジェクタを上方から見た斜視図。 プロジェクタを下方から見た斜視図。 プロジェクタを構成する光学ユニットを模式的に示した平面図。 光学装置を示す斜視図。 台座の裏側を示す平面図。 本発明に係る検査装置を示す側面図。 検査装置を示す平面図。 設置台の光学装置設置部を示す拡大平面図。 補強具の例を示す図。 検査装置を構成する透過型スクリーンを背面側から見た図。 検査装置の制御構造を模式的に示す図。 検査装置を構成するコンピュータの機能を示すブロック図。 検査装置を用いた光学装置の検査の手順を示すフローチャート。 検査装置を用いた光学装置の検査の手順を示すフローチャート。 透過型スクリーンに投射された投射画像を示す図。 補強具の他の例を示す図。
符号の説明
1…プロジェクタ、2…外装ケース、4…光学ユニット、5…回路基板、10…検査装
置、21…アッパーケース、22…ロアーケース、40A…収納部、40…光学部品用筐
体、41…インテグレータ照明光学系、42…色分離光学系、43…リレー光学系、44
…光学装置、46…投射レンズ、47…台座、50B…設置台、55…光学装置設置部、
55A…支持面、56A…検査用照明装置、56B…検査用投射レンズ、57A…第1位
置決め孔、57B…第2位置決め孔、57A1…第1位置決め孔の周縁部、57B1…第
2位置決め孔の周縁部、58A,59A…第1補強具、58B,59B…第2補強具、5
8A1…貫通孔、59A1…筒部、59A2…フランジ部。

Claims (4)

  1. 入射した光束を画像情報に応じて変調する複数の光変調装置、および前記複数の光変調
    装置にて変調された光が入射する複数の光束入射側端面を有し前記変調された各光束を合
    成する色合成光学装置が一体化された光学装置に用いられ、前記光学装置に導入され前記
    光学装置から射出される光束に基づいて前記光学装置を検査する検査装置であって、
    前記光学装置は、前記色合成光学装置の前記複数の光束入射側端面に交差する端面側に
    取り付けられる台座を備え、
    前記台座には、位置決め用の位置決め凸部が形成され、
    前記検査装置は、前記光学装置を支持する支持面を有し前記光学装置を所定位置に設置
    する設置台を備え、
    前記設置台には、前記光学装置を設置した状態で、前記位置決め凸部に嵌合する位置決
    め凹部が形成され、
    前記支持面における前記位置決め凹部の周縁部には、前記位置決め凸部を形成する材料
    より硬い材料を用いた補強部が設けられていることを特徴とする検査装置。
  2. 請求項1に記載の検査装置において、
    前記補強部には、前記位置決め凹部の内周面に沿って延びる筒部が形成されていること
    を特徴とする検査装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の検査装置において、
    前記補強部は、前記位置決め凹部とは別体の部材により構成されていることを特徴とす
    る検査装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか一項に記載の検査装置において、
    前記補強部が、金属で構成されていることを特徴とする検査装置。
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