JP4228704B2 - レンズ検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学機器に用いられるレンズを検査するために、所定のテストパターンを含む画像光を前記レンズに入射させ、該レンズからの射出光を検出して検査を行うレンズ検査装置に関する。
【0002】
【背景技術】
従来、光源と、この光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、この光変調装置で変調された光束を拡大投写する投写レンズとを備えたプロジェクタが知られている。
このプロジェクタに用いられる投写レンズは、スクリーン上に画像を拡大投写する光学部品であり、精度によっては色収差、歪曲収差が生じて投写画像の画質が悪くなることがある。このため、プロジェクタに組み合わされる投写レンズの光学特性を把握して、該プロジェクタに適合するか否かを判定する投写レンズの検査装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この投写レンズ検査装置は、検査用基準光束を射出する光源と、解像度等の検査用のテストパターンが形成された検査シートを有する画像光射出部と、投写レンズからの射出光を投影するスクリーンとを備えている。そして、光源から射出された光束は、検査シートを透過してテストパターンを含む画像として投写レンズに導入し、スクリーン上に投写され、投写レンズの光学特性の評価が実施される。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−202218号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した投写レンズ検査装置では、スクリーン上に、投写レンズからの全射出光を投影するために、スクリーンが大型化してしまい、投写レンズ検査装置自体が大型化してしまう。
したがって、投写レンズ検査装置の設置スペースを広く確保する必要があり、設置場所において自由なレイアウト設計を実施できない、という問題がある。
また、スクリーンの大型化により、投写レンズ検査装置を搬送する際に、搬送経路において、該スクリーンのサイズよりも大きい空間を確保する必要があり、装置の搬送が困難なものとなる、という問題がある。
【0005】
本発明の目的は、スクリーンを小型化し、装置自体の小型化を図れるレンズ検査装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のレンズ検査装置は、光学機器に用いられるレンズを検査するために、所定のテストパターンを含む画像光を前記レンズに入射させ、該レンズからの射出光を検出して検査を実施するレンズ検査装置であって、検査用基準光束を射出する光源と、この光源の光路後段に配置され、前記光源から射出された光束に基づいて、前記所定のテストパターンを含む画像光を生成し、前記レンズに導入する画像光射出部と、前記光源から射出される光束の照明光軸と直交する面内で前記レンズの位置を変更自在とする平面位置変更部を有し、前記レンズの位置を変更することで前記画像光射出部からの画像光を前記レンズの光軸を中心とした該レンズの所定の分割領域に導入させるレンズ位置変更部と、前記レンズの所定の分割領域から射出された画像光を投影するスクリーンと、前記レンズの位置の変更による画像光の投写方向に対応して前記スクリーンの位置を変更するスクリーン位置変更部と、前記スクリーン上に投影された画像光を検出する画像検出部と、前記画像検出部を前記スクリーンに沿って移動させる画像検出部移動機構と、前記画像検出部にて検出された画像光に基づいて、前記レンズの光学特性を測定して該レンズを検査する制御部とを備え、前記制御部は、前記スクリーン上に投影された画像光を前記画像検出部にて検出させるために前記画像検出部移動機構を駆動制御して前記画像検出部を前記スクリーンに沿って移動させるとともに、前記レンズの所定の分割領域から射出された画像光に基づく該レンズの光学特性の測定を終了すると、前記レンズ位置変更部を駆動制御して前記レンズの位置を変更させ、前記レンズの他の分割領域に画像光を導入させることを特徴とする
ここで、レンズの分割領域とは、該レンズの光軸を回転中心として所定角度で分割される領域を採用でき、例えば、1/2に分割した領域、1/4に分割した領域等を採用できる。
【0007】
本発明では、レンズ位置変更部は、レンズの位置を変更して画像光をレンズの所定の分割領域に導入させ、スクリーン上には、レンズの分割領域から射出された画像光が投影される。このことにより、レンズの分割領域から射出された画像光を投影可能なサイズでスクリーンを作成すればよく、スクリーンの小型化を図れる。また、例えば、レンズ位置変更部にてレンズの位置を変更し、レンズを分割領域毎に検査すれば、従来のレンズの検査と同様に、レンズの全領域に亘って検査を実施できる。
したがって、レンズの全領域に亘る検査を実施できるとともに、レンズ検査装置の小型化を図れ、設置スペースを小さくでき、設置場所において自由なレイアウト設計を実施できる。また、スクリーンの小型化により、レンズ検査装置の搬送を容易に実施できる。さらに、従来のレンズ検査装置にレンズ位置変更部を設け、スクリーンのサイズを小さくすることで、本発明のレンズ検査装置を製造でき、製造コストの低減を図れる。
ここで、光学機器としては、例えば、プロジェクタを採用できる。このプロジェクタは、フロント投写型のプロジェクタと、リア投写型のプロジェクタとに大別される。このようなプロジェクタでは、特にフロント投写型のプロジェクタにおいて、スクリーン面に直交する法線と該プロジェクタの投写方向とは所定角度傾斜するようにプロジェクタが設置される。そして、このような状態において、スクリーンに歪のない画像を投写表示するために、光源から射出される光束の照明光軸と投写レンズの光軸とを所定の距離だけずらした状態で投写レンズが設置されている。このような投写を「あおり投写」と呼んでいる。
ところで、このような「あおり投写」において、例えば、投写レンズの光軸を回転中心として、回転させる際には、投写レンズの所定の分割領域(例えば、1/2分割領域、1/4分割領域等)に画像光を導入させることが困難である。
本発明によれば、レンズ位置変更部の平面位置変更部は、光源から射出される光束の照明光軸と直交する面内でレンズの位置を変更自在とするものであるので、あおり投写を実施するプロジェクタに用いられる投写レンズを検査する場合であっても、レンズ検査装置の小型化を図りつつ、簡単な構造でレンズの全領域に亘る検査を実施できる。
ここで、レンズ位置変更部の平面位置変更部により、レンズの位置を変更した場合には、レンズの所定の分割領域から射出される画像光の投写方向も変更される。
本発明では、レンズ検査装置は、スクリーン位置変更部を備えているので、レンズの位置の変更による画像光の投写方向の変更に対応してスクリーンの位置を容易に変更できる。
ここで、画像検出部としては、例えば、CCD( Charge Coupled Device )、MOS( Metal Oxide Semiconductor )等の撮像素子を採用できる。また、制御部としては、画像検出部からの出力を入力して画像信号に変換するビデオキャプチャボード等の画像取込装置と、画像取込装置からの画像信号を入力して画像処理を実施するCPU( Center Processing Unit )等の演算処理装置とを備えている構成を採用できる。
また、レンズの光学特性としては、例えば、レンズの解像度、色収差、歪曲収差、フレア、および、投写画像の照度分布等が考えられ、適宜、これらの光学特性を測定できるように構成すればよい。
本発明によれば、レンズ検査装置は、画像検出部および制御部を備えているので、例えば、目視にてスクリーン上に投影された画像光からレンズの検査を実施する場合と比較して、精度の高い検査を実現できる。
また、制御部は、レンズ位置変更部を駆動制御してレンズの分割領域を順次変更させてレンズを評価するので、レンズの全領域を自動操作にて評価でき、検査者に煩雑な作業をさせることなく、容易に、かつ迅速に精度の高い検査を実施できる。
さらに、レンズ検査装置は、画像検出部移動機構を備えているので、例えば、スクリーン上に投影される画像光の略全てを検出できるように多数の画像検出部を設置せずとも、必要最低限の画像検出部を設置して画像検出部移動機構により該画像検出部を移動すれば、スクリーン上に投影される画像光の略全てを検出できる。したがって、部材の省略からレンズ検査装置の製造コストの低減を図れる。
【0008】
本発明のレンズ検査装置では、前記レンズ位置変更部は、前記レンズの光軸を中心として該レンズを回転自在とする面内回転位置変更部を備え、前記面内回転位置変更部は、前記レンズを回転することで前記画像光射出部からの画像光を前記レンズの所定の分割領域に導入させることが好ましい。
本発明によれば、レンズ位置変更部の面内回転位置変更部は、レンズの光軸を中心として該レンズを回転自在とするものであるので、例えば、分割領域としてレンズの光軸を回転中心として該レンズを1/2分割した領域、または1/4分割した領域等に容易に画像光射出部からの画像光を導入させることができる。したがって、レンズ検査装置の小型化を図りつつ、簡単な構造でレンズの全領域に亘る検査を実施できる。
【0014】
本発明のレンズ検査装置では、前記画像光射出部は、前記レンズの光学特性測定用テストパターンおよび該画像光射出部のフォーカス・アライメント位置調整用テストパターンを有し、前記画像光射出部を移動させて、前記光学特性測定用テストパターンおよびフォーカス・アライメント位置調整用テストパターンを切り替えるテストパターン切替部を備えていることが好ましい。
ここで、本発明では、レンズの所定の分割領域から射出され、スクリーン上に投影されるテストパターンを含む画像に基づいてレンズの検査を実施する。このため、スクリーン上に投影されるテストパターンに、例えば光学特性測定用テストパターンおよびフォーカス・アライメント位置調整用テストパターンが混在している場合には、スクリーン上の投影像から各パターンを認識することが困難となり、レンズの検査が困難なものとなる。
本発明では、画像光射出部は、光学特性測定用テストパターンおよびフォーカス・アライメント位置調整用テストパターンを有し、テストパターン切替部は、画像光射出部を移動させて、光学特性測定用テストパターンおよびフォーカス・アライメント位置調整用テストパターンを切り替える。このことにより、レンズの検査の際に、適宜、テストパターンを切り替えることができ、スクリーン上には明瞭なテストパターンがそれぞれ投影され、容易にレンズの検査を実施できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
第1実施形態では、本発明にかかる光学機器としてリアプロジェクタを採用し、リアプロジェクタに用いられる投写レンズの検査装置および検査方法を説明する。
〔投写レンズが組み込まれるリアプロジェクタの構造〕
図1は、リアプロジェクタの側面からの断面図である。図2は、リアプロジェクタに組み込まれる投写レンズを備えた光学ユニットを模式的に示す平面図である。
【0020】
図1において、100は、リアプロジェクタであり、このリアプロジェクタ100は、光学像を生成して投写する光学ユニット400と、この光学ユニット400から投写された光学像を反射する反射ミラー300と、反射ミラー300を介した光学像を投影する透過型スクリーン200と、これら光学ユニット400、反射ミラー300および透過型スクリーン200を内部に配置する筐体500とにより大略構成されている。
光学ユニット400は、図2に示すように、インテグレータ照明光学系410と、色分離光学系420と、リレー光学系430と、電気光学装置440と、クロスダイクロイックプリズム450と、直角プリズム460と、投写レンズ470とを備える。
インテグレータ照明光学系410は、光源ランプ411Aおよびリフレクタ411Bを含む光源装置411と、第1レンズアレイ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子414と、重畳レンズ415とを備える。
【0021】
そして、光源ランプ411Aから射出された光束は、リフレクタ411Bによって射出方向が揃えられ、第1レンズアレイ412によって複数の部分光束に分割され、第2レンズアレイ413の近傍で結像する。また、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束は、偏光変換素子414により略1種類の偏光光に変換され、重畳レンズ415に入射する。さらに、重畳レンズ415から射出された複数の部分光束は、後述する電気光学装置440を構成する3枚の液晶パネル441R,441G,441B上で重畳する。
【0022】
色分離光学系420は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備える。そして、ダイクロイックミラー421,422によりインテグレータ照明光学系410から射出された複数の部分光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を有している。
リレー光学系430は、入射側レンズ431と、リレーレンズ433と、反射ミラー432,434とを備え、色分離光学系420で分離された色光である赤色光を液晶パネル441Rまで導く機能を有している。
【0023】
電気光学装置440は、3枚の液晶パネル441R,441G,441Bを備える。そして、液晶パネル441R,441G,441Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いられたものであり、色分離光学系420で分離された各色光は、これら3枚の液晶パネル441R,441G,441Bによって、画像情報に応じて変調されて光学像を形成する。
クロスダイクロイックプリズム450は、3枚の液晶パネル441R,441G,441Bから射出された各色光毎に変調された画像を合成してカラー画像を形成する機能を有している。
【0024】
直角プリズム460は、クロスダイクロイックプリズム450の光束射出側に配置され、クロスダイクロイックプリズム450から射出されたカラー画像を投写レンズ470の方向、すなわち、前方向に射出されたカラー画像を上方向へと折り曲げて反射する。
投写レンズ470は、直角プリズム460で反射されたカラー画像を拡大して、反射ミラー300に投写する。
【0025】
反射ミラー300は、リアプロジェクタ100の筐体500の背面側に配置され、略台形状に形成された一般的な反射ミラーである。そして、この反射ミラー300は、図1に示すように、投写レンズ470から投写されたカラー画像を透過型スクリーン200の裏面側に反射する。
透過型スクリーン200は、一般的な矩形状の透過型スクリーンであり、例えば、裏面側から、拡散板、フレネルシート、レンチキュラーシート、保護板等により構成されている。そして、透過型スクリーン200は、投写レンズ470で拡大され、反射ミラー300で反射されたカラー画像を裏面から正面に投影する。
【0026】
上述したように、リアプロジェクタ100では、光学ユニット400から投写されるカラー画像は、反射ミラー300を介して、透過型スクリーン200に投影される。このため、光学ユニット400において、光源装置411から射出され、直角プリズム460にて反射される光束の照明光軸は、投写レンズ470の光軸と略同一となっている。すなわち、「あおり」のない投写方式にて投写レンズ470からカラー画像が投写される。
【0027】
〔投写レンズ検査装置の構造〕
図3は、本発明の第1実施形態にかかる投写レンズ検査装置を側面から見た図である。図4は、本発明の第1実施形態にかかる投写レンズ検査装置を上方から見た平面図である。
図3,4において、1は、投写レンズ検査装置であり、この投写レンズ検査装置1は、図1および図2のリアプロジェクタ100に用いられる投写レンズ470を検査するための装置である。
投写レンズ検査装置1は、検査対象である投写レンズ470が搭載される投写部10と、投写部10から投写される光学像を投影するスクリーン21を備えた測定部20と、ここでは図示しない制御部31を備えたPC(Personal Computer)30とを備える。この装置において、投写レンズ470は、取り外し可能であり、他の投写レンズに容易に交換可能に構成されている。
なお、以下の説明では、投写レンズ検査装置1は、スクリーン21の投写面21Aと平行な面をXY平面、このXY平面に直交し、投写部10からの投写方向をZ軸、とするXYZ直交座標系で示す。
【0028】
投写部10は、図3または図4に示すように、投写レンズ470を介して光学像を拡大投写する投写部本体10Aと、投写部本体10Aを載置固定する載置台10Bとを備える。
図5は、投写部本体10Aの構造を−X方向から見た模式図である。図6は、投写部本体10Aの構造を+Y方向から見た模式図である。
投写部本体10Aは、図3,4に示すように、スクリーン21に正対して載置台10B上に載置され、投写レンズ470を介してスクリーン21上に画像光を投影する。この投写部本体10Aは、図5,6に示すように、光源装置11と、カラーフィルタ12Aを含むフィルタ装着部12と、第1および第2のミラー13,14と、画像光射出部としての投写レンズ検査シート15と、6軸調整部16と、ダミープリズム17と、投写レンズ位置変更部18とを備える。
【0029】
光源装置11は、載置台10B上に固定され、光源ランプ11Aと放物面リフレクタ11Bとを備える。放物面リフレクタ11Bは、その凹面が回転放物面形状となっている。光源ランプ11Aは、回転放物面形状の凹面の焦点位置近傍に配置されている。この構成により、図6に示すように、光源ランプ11Aから射出され、放物面リフレクタ11Bで反射された光束は、略平行な光線束となって光源装置11から−Z方向に射出される。
なお、光源ランプ11Aとしては、メタルハライドランプや高圧水銀ランプなどを採用できる。また、放物面リフレクタ11Bとしては、例えば、ガラスセラミックスで形成された回転放物体の凹面上に、誘電体多層膜や金属膜などの反射膜が形成されたものを採用できる。
【0030】
第1および第2のミラー13,14は、載置台10B上に固定され、光源装置11から射出された光束を投写レンズ470に導くための導光手段としての機能を有している。すなわち、光源装置11から−Z方向に射出された光束は、図6に示すように、第1のミラー13により+X方向に折曲され、さらに、第2のミラー14により+Z方向に折曲されて投写レンズ470に導かれる。これら第1および第2のミラー13,14としては、すべての光束を反射するような誘電体多層膜が形成されたミラーや金属ミラーなどを採用できる。
【0031】
フィルタ装着部12は、載置台10B上に固定され、赤、青、緑等の複数のカラーフィルタ12Aを装着可能に構成されるとともに、これらカラーフィルタ12Aの色を切替可能に構成される。このフィルタ装着部12は、光源装置11から射出される光束の照明光軸に直交する面内でカラーフィルタ12Aを回転させ、光源装置11から射出され、第1のミラー13を介して入射する光束の色を切り替えて、異なる色光を投写レンズ470に導入する。そして、このフィルタ装着部12は、後述する制御部31による制御の下、カラーフィルタ12Aを回転させて投写レンズ470に導入する色光を切り替える。
上述した光源装置11、フィルタ装着部12および第1のミラー13は、外部からの光束を遮蔽する遮光板10Cによって周囲を覆われている。そして、この遮光版10Cには、光源装置11から射出され、第1のミラー13およびフィルタ装着部12を介する光束の照明光軸には、開口部10C1が形成されている。
【0032】
図7は、投写レンズ検査シートの側面図である。図8は、投写レンズ検査シートの正面図である。
投写レンズ検査シート15は、光源ランプ11Aから射出された光束を透過し、投写レンズ470のフォーカス・アライメント位置調整用、光学特性測定用のテストパターン画像を形成して、投写レンズ470に導入する。この投写レンズ検査シート15は、図7に示すように、ガラスなどの透光性であって所定厚み寸法(例えば、1.1mm)の基材の正面に画像領域(テストパターン)TPが形成されたものである。
テストパターンTPは、図8に示すように、フォーカス・アライメント位置調整用テストパターンTP1と、光学特性測定用テストパターンTP2とを備える。
【0033】
フォーカス・アライメント位置調整用テストパターンTP1は、図8に示すように、画像領域内の四隅近傍にそれぞれ配置された4か所の第1のチャートパターン15Aで構成されている。
図9は、フォーカス・アライメント位置調整用テストパターンにおける第1のチャートパターンの形状を説明する図である。
第1のチャートパターン15Aは、スクリーン21に投影される画像のフォーカス調整およびアライメント調製をするための位置決め用のマークである。この第1のチャートパターン15Aは、図9(A)に示すように、一辺が所定寸法(例えば、551μm)の正方形に形成されており、この正方形部分は光が通過しない遮光領域15A2であって、図中ハッチで示されている。この遮光領域15A2の内側には複数の正方形の透光領域15A1が格子状に整列配置されている。透光領域15A1は、図9(B)に示すように、一辺が寸法A1(例えば、9μm)であり、隣り合う透光領域15A1の寸法はB1(例えば、19μm)であり、遮光領域15A2の端縁から最も外側の透光領域15A1までの寸法がB2(例えば、5μm)である。
【0034】
光学特性測定用テストパターンTP2は、図8に示すように、画像領域内で互いに略等間隔に配置され、投写レンズ470の解像度を測定するための20か所の第2のチャートパターン15Bで構成されている。なお、図示は略したが、この光学特性測定用テストパターンTP2には、第2のチャートパターン15Bの他、投写レンズ470の他の光学特性を調べるためのチャートパターンが複数形成されている。具体的に、投写レンズ470の他の光学特性を測定するチャートパターンとしては、フレア、色収差、歪曲収差用のチャートパターンがあり、各々、目視検査用、自動検査用のチャートパターンが設定されている。
【0035】
図10は、光学特性測定用テストパターンにおける第2のチャートパターンの形状を説明する図である。
第2のチャートパターン15Bは、図10に示すように、縦横が所定寸法(例えば、795μm×1074μm)の矩形状に形成され、さらに、解像度測定領域WAおよびフレア検査領域WBに区画されている。
解像度測定領域WAは、2種類の解像度測定用のパターンPT1,PT2を複数備えている。パターンPT1は、垂直方向に延びる遮光領域PTVを間隔を設けて配列して構成され、隣接する遮光領域PTVの間は透光領域PTSとされる。一方、パターンPT2は、水平方向に延びる遮光領域PTHを間隔を設けて配列して構成され、パターンPT1と同様に、遮光領域PTHの間が透光領域PTSとされている。
【0036】
これらパターンPT1,PT2は、その上部に形成される数字PTNの大きさに応じた寸法になっている。数字PTNは、目視検査を行う際の解像度の指標を表すものであり、具体的には、その下方に配置されるパターンPT1,PT2の空間周波数を表している。例えば、「20」の下方に配置される2つのパターンPT1,PT2は、空間周波数が20本/mmのパターンであり、数字「30」の下方にあるパターンPT1,PT2は、空間周波数が30本/mmとなる。
このようなパターンPT1,PT2により目視で解像度を検査する場合、検査者が投写レンズ470から照射され、スクリーン21上に形成されたパターンPT1,PT2を観察し、遮光領域および透光領域の境界が判別できる限界の空間周波数を解像度の指標として用いることとなるが、撮像素子を用いて画像処理を行う場合については後述する。
【0037】
フレア検査領域WBは、縦横が所定寸法(例えば、330μm×340μm)の矩形状に形成され、その内部に略円形の透光領域である4種類の小孔パターンPHa〜PHdが含まれている。小孔パターンPHa〜PHdは直径寸法がそれぞれ異なるものであり、例えば、小孔パターンPHaは直径が26μmであり、小孔パターンPHbは直径が19μmであり、小孔パターンPHcは直径が10μmであり、小孔パターンPHdは直径が5μmである。このフレア検査領域WBは、投写レンズ検査装置の自動測定を行う場合に用いられ、各小孔の孔径と透過した光の画像面積との差からフレア量を特定する。
【0038】
6軸調整部16は、載置台10B上に載置され、図5または図6中、X方向、Y方向、Z方向の平行移動、および、X軸、Y軸、Z軸を中心とする回転の可能な6つの可動ステージが組み合わされたものである。この6軸調整部16の先端からは、+Z方向に延びる4本の腕部16Aが設けられ、投写レンズ検査シート15を保持する。そして、6軸調整部16は、後述する制御部31による制御の下、投写レンズ検査シート15の空間的な配置を調整する。換言すれば、6軸調整部16の制御によって、テストパターンTPの空間的な配置が調整される。また、腕部16Aは、投写レンズ検査シート15を保持するとともに、後述する制御部31による制御の下、投写レンズ検査シート15をスライド移動(図6中、上下方向)させ、フォーカス・アライメント位置調整用テストパターンTP1および光学特性測定用テストパターンTP2を切り替える。すなわち、本発明に係るテストパターン切替部が腕部16Aに相当する。
【0039】
ダミープリズム17は、載置台10B上に固定されている。このダミープリズム17は、立方体形状のガラス体であり、光束入射側端面に反射防止コーティングが施されている。また、このダミープリズム17の外形寸法は、図1のクロスダイクロイックプリズム450と同一の寸法を有している。
上述したように、投写部本体10Aでは、図1のリアプロジェクタ100において投写レンズが使用される場合とほぼ同様な光が投写レンズ470に入射するように構成されている。すなわち、光源装置11は図1の光源装置411に対応し、投写レンズ検査シート15は図1の液晶パネル441R,441G,441Bに対応し、ダミープリズム17は図1のクロスダイクロイックプリズム450に対応している。このような投写部本体10Aを備える検査装置を用いれば、プロジェクタにおいて投写レンズを使用する場合と同じような環境で、投写レンズを検査することができると考えられる。
【0040】
投写レンズ位置変更部18は、載置台10B上に固定される基部181と、基部181上に移動可能に設置される平面位置変更部182と、この平面位置変更部182の先端部分に設けられる面内回転位置変更部183とを備えている。
基部181は、図6に示すように、X方向に延びるレール部材であり、載置台10B上に固定されている。
平面位置変更部182は、基部181上に移動可能に支持されるX方向レンズ位置変更部182Aと、このX方向レンズ位置変更部182Aに移動可能に支持されるY方向レンズ位置変更部182Bとを備えている。
【0041】
X方向レンズ位置変更部182Aは、図5に示すように、正面視略矩形状に形成された矩形板状体182A1と、この矩形板状体182A1の下端縁に固定される板状部材182A2とを備え、断面略T字状に形成されている。
矩形板状体182A1は、光源装置11から射出される光束を透過させる開口182A3を有するとともに、光束射出側端面には、各左右端部近傍にY方向に延びるレール部材182A4が形成されている。
板状部材182A2は、その下端面において、基部181と移動可能に係合する。そして、板状部材182A2が基部181上を移動することで、X方向レンズ位置変更部182AがX方向に移動する。
ここで、図示は略したが、このX方向レンズ位置変更部182Aは、例えば、X方向に進退駆動する駆動軸を有するX方向パルスモータ等により移動可能な構成となっている。すなわち、後述する制御部31からの制御の下、図示しないX方向パルスモータが駆動することで、X方向レンズ位置変更部182AがX方向に移動する。
【0042】
Y方向レンズ位置変更部182Bは、光源装置11から射出される光束を透過させる開口182B1を有し、正面視略矩形枠状に形成されている。このY方向レンズ位置変更部182Bは、光束入射側端面にてX方向レンズ位置変更部182Aのレール部材182A4と移動自在に係合している。
ここで、図示は略したが、このY方向レンズ位置変更部182Bは、例えば、Y方向に進退駆動する駆動軸を有するY方向パルスモータ等により移動可能な構成となっている。すなわち、上述したX方向レンズ位置変更部182Aと同様に、後述する制御部31からの制御の下、図示しないY方向パルスモータが駆動することで、Y方向レンズ位置変更部182BがX方向レンズ位置変更部182Aに対してY方向に移動する。
【0043】
面内回転位置変更部183は、円形枠状に形成されている。この面内回転位置変更部183は、その内側面にて投写レンズ470を保持するとともに、光束入射側端面がX方向レンズ位置変更部182Bの光束射出側端面に回動自在に設けられている。
ここで、図示は略したが、この面内回転位置変更部183は、例えば、Z軸を中心として回転する駆動軸を有する面内回転パルスモータ等の該駆動軸と外側面とが噛合して面内回転パルスモータ等の駆動により回動可能な構成となっている。すなわち、上述したX方向レンズ位置変更部182A,Y方向レンズ位置変更部182Bと同様に、後述する制御部31からの制御の下、図示しない面内回転パルスモータが駆動することで、面内回転位置変更部183が円形枠の中心を回動軸として回転する。
【0044】
上述した6軸調整部16の一部、第2のミラー14、投写レンズ検査シート15、ダミープリズム17および投写レンズ位置変更部18は、外部からの光束を遮蔽する遮光板10Dによって周囲を覆われている。そして、この遮光板10Dには、遮光板10Cと対向する側面に、遮光板10Cの開口部10C1に対応して開口部が形成されている。また、この遮光板10Dには、Z軸方向側面に、6軸調整部16の腕部16Aの移動、および、投写レンズ位置変更部18による投写レンズ470の移動に対応する図示しない開口部が形成されている。
【0045】
載置台10Bは、投写部本体10Aを支持し、投写部10を任意の場所に設置する。この載置台10Bは、その上面にて投写部本体10Aの6軸調整部16を支持する。また、この載置台10Bには、その上面に支持部10B1(図5)が設けられ、この支持部10B1にて投写部本体10Aの光源装置11、フィルタ装着部12、第1および第2のミラー13,14、ダミープリズム17および投写レンズ位置変更部18が所定の高さ寸法で支持固定されている。
また、この載置台10Bの下部には、図3に示すように、投写部10を任意の場所に設置する際、容易に移動可能にするキャスタ10B2と、任意の場所に投写部10を固定する固定部10B3とが設けられている。
さらに、この載置台10Bの内部には、図示は略したが、投写レンズ検査装置1全体に電力を供給する電源装置、PC30、光源装置11を駆動する光源駆動回路が設置されている。
【0046】
測定部20は、図3,4に示すように、投写部10から投写される画像光を投影するスクリーン21と、このスクリーン21の背面に位置し、投影された画像光を検出する画像検出装置22と、これらスクリーン21および画像検出装置22を載置する載置台23とを備える。
図11は、測定部20を+Z方向から見た図である。
スクリーン21は、スクリーン本体211と、このスクリーン本体211の位置を変更するスクリーン位置変更部212とを備える。
スクリーン本体211は、図1のリアプロジェクタ100に用いられる透過型スクリーン200と略同様のものを採用できる。ここで、このスクリーン本体211のサイズは、投写部10から投写される画像光の投影サイズの略1/4程度であり、画像光の略1/4の領域を投影する。このスクリーン本体211は、例えば、画像光の投影サイズ35inch〜80inchの略1/4の領域を投影可能に形成されている。また、アスペクト比4:3および16:9の双方の画像光を投影可能に形成されている。
【0047】
スクリーン位置変更部212は、載置台23上に固定される基部212Aと、基部212A上に移動可能に設置されるZ方向スクリーン位置変更部212Bと、このZ方向スクリーン位置変更部212B上に移動可能に設置されるX方向スクリーン位置変更部212Cと、このX方向スクリーン位置変更部212C上に移動可能に設置されるY方向スクリーン位置変更部212Dとを備える。
基部212Aは、図3,4に示すように、Z方向に延びる4本のレール部材であり、載置台23上に固定されている。
Z方向スクリーン位置変更部212Bは、図3,4に示すように、X方向に延びる矩形状の板材であり、その下面において、基部212Aと移動可能に係合する。また、Z方向スクリーン位置変更部212Bは、図3,11に示すように、その上面には、X方向に延びる2本のレール部材212B1が形成されている。
ここで、図示は略したが、このZ方向スクリーン位置変更部212Bは、例えば、Z方向に進退駆動する駆動軸を有するZ方向パルスモータ等により移動可能な構成となっている。すなわち、後述する制御部31からの制御の下、図示しないZ方向パルスモータが駆動することで、Z方向スクリーン位置変更部212Bが載置台213に対してZ方向に移動する。
なお、本実施形態における投写距離としては、500mm〜1250mmの範囲であり、これに合わせてZ方向スクリーン位置変更部212Bが移動される。
【0048】
X方向スクリーン位置変更部212Cは、X方向に延びる矩形状の板材であり、その下面において、Z方向スクリーン位置変更部212Bのレール部材212B1と移動可能に係合する。また、X方向スクリーン位置変更部212Cは、図3,11に示すように、X方向端部近傍に上面から2本のレール部材212C1が立設されている。
ここで、図示は略したが、このX方向スクリーン位置変更部212Cは、例えば、X方向に進退駆動する駆動軸を有するX方向パルスモータ等により移動可能な構成となっている。すなわち、後述する制御部31からの制御の下、図示しないX方向パルスモータが駆動することで、X方向スクリーン位置変更部212CがZ方向スクリーン位置変更部212Bに対してX方向に移動する。
【0049】
Y方向スクリーン位置変更部212Dは、矩形状の枠体である。このY方向スクリーン位置変更部212Dは、枠体内にてスクリーン本体211を保持する。また、このY方向スクリーン位置変更部212Dは、X方向外周面にて、X方向スクリーン位置変更部212Cのレール部材212C1と移動可能に係合している。
ここで、図示は略したが、このY方向スクリーン位置変更部212Dは、例えば、Y方向に進退駆動する駆動軸を有するY方向パルスモータ等により移動可能な構成となっている。すなわち、後述する制御部31からの制御の下、図示しないY方向パルスモータが駆動することで、Y方向スクリーン位置変更部212DがX方向スクリーン位置変更部212Cに対してY方向に移動する。
【0050】
画像検出装置22は、スクリーン本体211の裏面側に位置し、2つの画像検出部としてのCCDカメラ221と、これらCCDカメラ221をXY面内で移動可能にする画像検出部移動機構としてのカメラ移動機構222とを備える。
CCDカメラ221は、スクリーン本体211の上下端部近傍にそれぞれ設けられ、スクリーン本体211に投影される投影像を裏面側から撮像する。この投影像としては、上述した投写レンズ検査シート15のテストパターンTPを含む投影像であり、2つのCCDカメラ221は、フォーカス・アライメント位置調整用テストパターンTP1の第1のチャートパターン15Aの投影像、および、光学特性測定用テストパターンTP2の第2のチャートパターン15Bの投影像の双方を撮像可能に構成されている。そして、これらCCDカメラ221にて撮像された画像は、後述する制御部31に出力される。
【0051】
カメラ移動機構222は、図11に示すように、スクリーン位置変更部212におけるY方向スクリーン位置変更部212Dの上下内周面に固定される基部222Aと、この基部222Aに移動可能に設置されるX方向カメラ移動部222Bと、このX方向カメラ移動部222Bに移動可能に設置されるY方向カメラ移動部222Bとを備える。
基部222Aは、Y方向スクリーン位置変更部212Dの上下内周面において、X方向に延びるレール部材である。
【0052】
X方向カメラ移動部222Bは、図3,11に示すように、Y方向に延びる板材であり、その上下端部にて基部222Aと移動可能に係合する。また、X方向カメラ移動部222Bの−X方向端部には、Y方向に沿ってY方向カメラ移動部222Bの移動を案内する案内部222B1(図4)が形成されている。
ここで、図示は略したが、このX方向カメラ移動部222Bは、例えば、X方向に進退駆動する駆動軸を有するX方向パルスモータ等により移動可能な構成となっている。すなわち、後述する制御部31からの制御の下、図示しないX方向パルスモータが駆動することで、X方向カメラ移動部222BがX方向に移動する。
【0053】
Y方向カメラ移動部222Cは、2つのCCDカメラ221に対応して2つ設けられ、各CCDカメラ221を保持するとともに、X方向カメラ移動部222Bの案内部222B1(図4)と移動可能に係合する。
ここで、図示は略したが、これらY方向カメラ移動部222Cは、例えば、Y方向に進退駆動する駆動軸を有するY方向パルスモータ等により移動可能な構成となっている。すなわち、後述する制御部31からの制御の下、図示しないY方向パルスモータが駆動することで、Y方向カメラ移動部222Bが案内部222B1に沿ってY方向に移動する。
【0054】
載置台23は、上述したスクリーン21および画像検出装置22を支持し、測定部20を任意の場所に設置する。また、この載置台23の下部には、図3,11に示すように、測定部20を任意の場所に設置する際、容易に移動可能にするキャスタ231と、任意の場所に測定部20を固定する固定部232とが設けられている。
【0055】
図12は、制御部31の制御構造を模式的に示すブロック図である。
PC30は、図12に示すように、制御部31およびハードディスク32を備え、図示を略したが、この制御部31には、キーボード、マウス等の入力装置、ディスプレイ、プリンタ等の出力装置が接続されている。
制御部31は、画像処理手段311、レンズ特性値算出手段312、カメラ移動機構制御手段313、6軸調整部制御手段314、検査シート切替制御手段315、投写レンズ位置変更部制御手段316、スクリーン位置変更部制御手段317、およびデータベース管理手段318を備える。そして、これら各手段313〜318は、制御部31の動作制御を実施するOS(Operating System)上に展開されるプログラムとして構成される。
また、ハードディスク32には、設計データ蓄積部321および実測データ蓄積部322が確保されている。
【0056】
画像処理手段311は、画像取込装置を介して取り込まれたCCDカメラ221からの画像信号に基づいて、画像処理を実施する。そして、この画像処理結果に基づいて、CCDカメラ221で撮像された画像をディスプレイ等の表示装置上に表示したり、レンズ特性値算出手段312におけるレンズ特性値の算出が実施される。なお、画像処理手段311による画像処理の方法としては、主として撮像された画像データに基づいてパターンマッチング処理を採用している。
レンズ特性値算出手段312は、画像処理手段311による画像処理結果に基づいて、撮像された画像データから投写レンズ470の1/4領域のレンズ特性値を算出する。具体的なレンズ特性値としては、解像度、フレア量、色収差、歪曲収差等が挙げられ、各項目は、以下のように算出される。
【0057】
まず、解像度MTFは、画像処理手段311で取得された第2のチャートパターン15Bの解像度測定領域WAの画像に基づいて行われ、解像度測定用のパターンPT1、PT2のないバックグラウンド部分の輝度値Ioと、解像度測定用のパターンPT1、PT2内の最大輝度値Imax、最小輝度値Iminとに基づいて、以下の式(1)によって算出される。
【0058】
【数1】
MTF=(Imax−Imin)/(Io×2−Imax−Imin)…(1)
【0059】
フレア量は、画像処理手段311により取得された第2のチャートパターン15Bのフレア検査領域WBにおける各小孔パターンPHa〜PHdを透過した光の画像に基づいて、その面積を算出し、各小孔の面積との差分をとってフレア量を算出する。
色収差量は、赤色光、緑色光、青色光に基づく第2のチャートパターン15Bの画像をCCDカメラ221を用いて撮像し、パターンマッチング処理により、各色光の画像位置のずれ量を算出することにより求められる。
なお、レンズ特性値としては、解像度MTF、フレア量および色収差量のみならず、例えば、画像の歪曲収差量を算出するように構成してもよい。
そして、レンズ特性値算出手段312は、上述した投写レンズ470の1/4領域のレンズ特性値を算出した後、投写レンズ位置変更部制御手段316にその旨の信号を出力する。
また、レンズ特性値算出手段312は、投写レンズ470の全領域のレンズ特性値を算出した後、検査シート切替制御手段315にその旨の信号を出力する。
【0060】
カメラ移動機構制御手段313は、画像処理手段311で取得された各CCDカメラ221の画像データ、レンズ特性値算出手段312で取得されたレンズ特性値の結果に基づいて、制御信号を生成して、カメラ移動機構222に制御信号を出力する。そして、カメラ移動機構222のX方向カメラ移動部222BおよびY方向カメラ移動部222Cが動作し、各CCDカメラ221の位置が変更される。
また、カメラ移動機構制御手段313は、CCDカメラ221の位置を変更する旨の制御信号の出力の他、CCDカメラ221にズーム・フォーカス制御、光量絞り制御に係る制御信号が出力される。
【0061】
6軸調整部制御手段314は、画像処理手段311で取得されたCCDカメラ221の画像データに基づいて制御信号を生成して、6軸調整部16に制御信号を出力する。具体的には、検査対象となる投写レンズ470のバックフォーカス位置に投写レンズ検査シート15を配置調整するような制御信号を6軸調整部16に出力する。
また、6軸調整部制御手段314は、6軸調整部16を駆動制御して、投写レンズ検査シート15を所定のバックフォーカス位置に配置調整した後、検査シート切替制御手段315にその旨の信号を出力する。
検査シート切替制御手段315は、レンズ特性値算出手段312および6軸調整部制御手段314からの信号に基づいて制御信号を生成して、6軸調整部16に制御信号を出力する。具体的には、投写レンズ検査シート15をフォーカス・アライメント位置調整用テストパターンTP1および光学特性測定用テストパターンTP2を切り替えるような制御信号を6軸調整部16に出力する。
【0062】
投写レンズ位置変更部制御手段316は、画像処理手段311またはレンズ特性値算出手段312からの信号に基づいて制御信号を生成して、投写レンズ位置変更部18に制御信号を出力する。具体的には、検査対象となる投写レンズ470を光軸を中心として回転させる位置の変更、光軸と直交する面内で位置の変更を実施させるような制御信号を投写レンズ位置変更部18に出力する。
また、投写レンズ位置変更部制御手段316は、検査対象となる投写レンズ470を光軸と直交する面内で位置の変更を実施させるような制御信号を投写レンズ位置変更部18に出力する際には、スクリーン位置変更部制御手段317に信号を出力する。
スクリーン位置変更部制御手段317は、投写レンズ位置変更部制御手段316からの信号に基づいて制御信号を生成して、スクリーン位置変更部212に制御信号を出力する。具体的には、投写レンズ位置変更部制御手段316により投写レンズ470の位置が変更され、投写レンズ470の投写方向が変化した際に、その投写方向にスクリーン本体211を配置させるような制御信号をスクリーン位置変更部212に出力する。すなわち、スクリーン本体211の位置移動は、投写レンズ470の位置変更に連動している。
【0063】
データベース管理手段318は、後述する設計データ蓄積部321に蓄積された情報を探索したり、前記のレンズ特性値算出手段312で算出されたレンズ特性値を実測データ蓄積部322に記録保存する部分である。
設計データ蓄積部321は、投写レンズ470の設計情報の他、投写レンズが用いられる光学機器の設計情報が蓄積されている。具体的には、この設計データ蓄積部321は、投写レンズ470の型式番号をインデックスとして、投写レンズを構成するレンズの光学特性等を、一つのレコードとしたテーブル構造のデータベースとして構成される。
【0064】
実測データ蓄積部322は、レンズ特性値算出手段312で算出された解像度、フレア量、色収差量等の特性値を蓄積する部分であり、この実測データ蓄積部322は、検査対象となる投写レンズ470のシリアルナンバーをインデックスとして、これらの特性値を一つのレコードとしたテーブル構造のデータベースとして構成される。
【0065】
〔投写レンズ検査方法〕
次に、本発明の第1実施形態における投写レンズ検査装置1による投写レンズ470の検査方法を、図13のフローチャートを参照して説明する。
第1実施形態における投写レンズ470の検査方法では、図3および図4に示すように、投写部10に配置される投写レンズ470から見て、左下方向にスクリーン本体211が位置するように投写部10および測定部20を配置した状態で実施する。
(A) 投写レンズ検査装置1を起動して、オペレータが検査対象となる投写レンズ470の型式を指定すると、データベース管理手段318は、これをトリガとして設計データ蓄積部321の探索を実施し、型式に応じた投写レンズ470の設計データを制御部31上に呼び出す(処理S1)。そして、以下に示すように、制御部31は所定のプログラムにしたがってレンズの検査を開始する。ここで、第1実施形態におけるプログラムは、図1のリアプロジェクタ100に搭載される投写レンズ470の検査用プログラムである。
(B) 処理S1にて設計データが呼び出されると、制御部31は投写部10の光源装置11を点灯させ、光源装置11から射出され投写レンズ検査シート15を介してフォーカス・アライメント位置調整用テストパターンTP1を含む画像光が投写レンズ470に導入される(処理S2:画像光導入手順)。
【0066】
(C) 処理S2にて投写レンズ470に画像光が導入されると、投写レンズ470から画像光が拡大投写され、測定部20に画像光が投影される(処理S3:画像光投影手順)。
具体的に、測定部20では、図14に示すように、投写レンズ470から投写される全画像光600の1/4の領域600Aを投影する。すなわち、図15に示すように、投写部10に配置された投写レンズ470において、+Z方向から見て左上部分の領域Aに位置する投写レンズ470の1/4の分割領域470Aから投写される投影像が測定部20のスクリーン本体211に投影される。
【0067】
(D) 処理S3にて画像光が投影されると、カメラ移動機構制御手段313は、処理S1にて呼び出された設計データに基づいて制御信号を生成し、該制御信号をカメラ移動機構222に出力してCCDカメラ221を移動させる。そして、カメラ移動機構制御手段313は、投写レンズ検査シート15におけるフォーカス・アライメント位置調整用テストパターンTP1の第1のチャートパターン15A(図8)の画像を取得できる位置に各CCDカメラ221のいずれか一つを配置する(処理S4)。
なお、スクリーン本体211には、投写レンズ470を介して拡大投写される全投影像のうち、1/4領域の画像のみが投影される。このため、第1実施形態では、図8におけるフォーカス・アライメント位置調整用テストパターンTP1の4つの第1のチャートパターン15Aのうち、左上のチャートパターン15Aのみがスクリーン本体211に投影される。
【0068】
(E) 画像処理手段311は、CCDカメラ221から取得された画像データおよび設計データに基づいて、第1のチャートパターン15Aの画像の合焦点状態を判定し、フォーカス・アライメント特性値を算出する(処理S5)。例えば、画像処理手段311は、撮像された画像データを用いて、画像の明領域と暗領域の境界におけるエッジ強度に基づいて、フォーカス状態の良否を示すフォーカス・アライメント特性値を算出する。
そして、画像処理手段311は、得られたフォーカス・アライメント特性値を投写レンズ470のシリアルナンバーと関連付けてデータベース管理手段318を介して実測データ蓄積部322に記録保存するとともに、その旨の信号を投写レンズ位置変更部制御手段316に出力する。
【0069】
(F) 投写レンズ位置変更部制御手段316は、画像処理手段311からの信号に基づいて制御信号を生成し、該制御信号を投写レンズ位置変更部18に出力する。そして、投写レンズ位置変更部18は、制御信号に応じて面内回転位置変更部183を動作させ、図15の矢印Rの方向に投写レンズ470を回転させる(処理S6)。具体的に、投写レンズ470の1/4分割領域470Bが領域Aに位置するように投写レンズ470を回転させる。
【0070】
(G) 処理S6において投写レンズ470を回転させて位置を変更した後、上述した処理S5の処理を実施して、投写レンズ470の1/4分割領域470Bにおけるフォーカス・アライメント特性値を算出する。そして、上述した処理S6と同様の処理により、投写レンズ470を回転させ、1/4分割領域470Cおよび1/4分割領域470Dにおけるフォーカス・アライメント特性値を取得し、投写レンズ470の全領域(470A〜470D)に亘ってフォーカス・アライメント特性値を取得する(処理S7)。
(H) 処理S7の後、6軸調整部制御手段314は、取得した4つのフォーカス・アライメント特性値に基づいて制御信号を出力して6軸調整部16を動作させ、投写レンズ検査シート15のフォーカス・アライメント位置を調整する(処理S8)。
【0071】
(I) 6軸調整部制御手段314は、投写レンズ検査シート15のフォーカス・アライメント位置の調整を終了すると、検査シート切替制御手段315にその旨の信号を出力する。そして、検査シート切替制御手段315は、6軸調整部16に制御信号を出力して腕部16Aを動作させ、投写レンズ検査シート15をフォーカス・アライメント位置調整用テストパターンTP1から光学特性測定用テストパターンTP2に切替させる(処理S9)。
【0072】
(J) 処理S9にて投写レンズ検査シート15がフォーカス・アライメント位置調整用テストパターンTP1から光学特性測定用テストパターンTP2に切り替えられると、カメラ移動機構制御手段313はカメラ移動機構222に制御信号を出力して、各CCDカメラ221を光学特性測定用テストパターンTP2の第2のチャートパターン15Bのいずれかの画像を取得できる位置にそれぞれ移動させる(処理S10)。
なお、第1実施形態では、図8における光学特性測定用テストパターンTP2の20個の第2のチャートパターン15Bのうち、左上の1/4領域に配置される6つのチャートパターン15Bのみがスクリーン本体211に投影される。そして、カメラ移動機構制御手段313は、6つの第2のチャートパターン15Bのうち、上下に配置される2つのチャートパターン15Bの図14に示すスクリーン本体211の+X方向端部側に投影される画像を取得できる位置に各CCDカメラ221を移動させる。
【0073】
(K) 各CCDカメラ221が所定の2つの第2のチャートパターン15Bに配置されたら、制御部31は、以下に示すように、投写レンズ470のレンズ特性値を算出する(処理S11:光学特性測定手順)。
(K−1) 制御部31は、各CCDカメラ221による撮像を開始させ、制御部31の画像処理手段311は、画像取込装置を介して入力したスクリーン本体211上の2つのチャートパターン15Bを含む画像信号をそれぞれ画像データ化する(処理S11A:画像検出ステップ)。
(K−2) 画像処理手段311は、検出された画像データに基づいて、パターンマッチング処理を実施する(処理S11B:画像処理ステップ)。
(K−3) レンズ特性値算出手段312は、処理S11Bにおける画像処理の結果に基づいて、レンズ特性値(解像度MTF、フレア量および色収差量)の算出を実施する(処理S11C:光学特性値算出ステップ)。
【0074】
(L) 処理S11Cにおいて、所定の2つの第2のチャートパターン15Bの画像に基づいてレンズ特性値が算出されたら、カメラ移動機構制御手段313は、X方向カメラ移動部222Bを動作させ、CCDカメラを図14に示す−X方向に移動させる。そして上述した処理S11により、他の第2のチャートパターン15Bの画像を取得し、全ての第2のチャートパターン15Bの画像に基づくレンズ特性値の算出を実施する(処理S12)。すなわち、6つの第2のチャートパターン15Bのうち、上下に配置される一対のチャートパターン15Bの画像に基づく特性値が同時に算出され、処理S12では、処理S11Cが2回実施されることで実行される。
【0075】
(M) 以上が終了したら、レンズ特性値算出手段312は、得られたレンズ特性値を投写レンズ470のシリアルナンバーと関連付けてデータベース管理手段318を介して実測データ蓄積部322に記録保存するとともに、その旨の信号を投写レンズ位置変更部制御手段316に出力する(処理S13)。
(N) 投写レンズ位置変更部制御手段316は、レンズ特性値算出手段312からの信号に基づいて制御信号を生成し、該制御信号を投写レンズ位置変更部18に出力する。そして、投写レンズ位置変更部18は、制御信号に応じて面内回転位置変更部183を動作させ、上述した処理S6と同様に、図15の矢印Rの方向に投写レンズ470を回転させる(処理S14:レンズ位置変更手順)。
【0076】
(O) 処理S14において投写レンズ470を回転させて位置を変更した後、上述した処理S10〜処理S13の処理を実施して、投写レンズ470の他の1/4分割領域におけるレンズ特性値を取得する。そして、上述した処理S14と同様の処理により、投写レンズ470を回転させ、他の1/4分割領域におけるレンズ特性値を取得し、投写レンズ470の全領域(470A〜470D)に亘ってレンズ特性値を取得する(処理S15)。
(P) 処理S15において投写レンズ470の全領域のレンズ特性値が取得されたら、検査シート切替制御手段315は、6軸調整部16に制御信号を出力して、投写レンズ検査シート15を初期位置(フォーカス・アライメント位置調整用テストパターンTP2)に切り替える。また、カメラ移動機構制御手段313は、カメラ移動機構222に制御信号を出力して、CCDカメラ221を初期位置(図14に示すスクリーン本体211の+X方向端部位置)に移動させる(処理S16)。
【0077】
〔第1実施形態の効果〕
上述した第1実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)投写レンズ検査装置1では、測定部20のスクリーン本体211には、投写レンズ470における該投写レンズ470の光軸を中心とした1/4分割領域470A,470B,470C,470Dから射出された画像光が投影される。このことにより、スクリーン本体211を全投影像の1/4のサイズで構成でき、投写レンズ検査装置1の小型化を図れる。したがって、設置スペースを小さくでき、設置場所において自由なレイアウト設計を実施できる。また、スクリーン本体211の小型化により、投写レンズ検査装置1を搬送する際に、大きい搬送経路を確保せずとも、容易に搬送できる。さらに、従来の投写レンズ検査装置に投写レンズ位置変更部18を設け、スクリーン21のサイズを小さくすることで、投写レンズ検査装置1を製造でき、製造コストの低減を図れる。
【0078】
(2)投写レンズ検査装置1では、投写レンズ位置変更部18は、面内回転位置変更部183を備えている。そして、面内回転位置変更部183は、投写レンズ470を回転自在とする。このことにより、投写レンズ470を回転することで該投写レンズ470の1/4分割領域470A,470B,470C,470Dを容易に変更でき、投写レンズ検査装置1の小型化を図りつつ、簡単な構造で投写レンズ470の全領域に亘る検査を実施できる。
(3)投写レンズ検査装置1は、スクリーン21上に投影された画像光を検出する画像検出装置22と、この検出された画像光を取り込んで画像処理を実施し、投写レンズ470の光学特性を測定して該投写レンズ470を検査する制御部31とを備えている。このことにより、例えば、目視にてスクリーン21上に投影された画像光からレンズの検査を実施する場合と比較して、精度の高い検査を実現できる。
【0079】
(4)制御部31の投写レンズ位置変更部制御手段316は、投写レンズ位置変更部18に制御信号を出力して、面内回転位置変更部183を動作させ、投写レンズ470を回転させることで1/4分割領域470A,470B,470C,470Dを順次変更させる。このことにより、検査者に投写レンズ位置変更部18を操作させる等の煩雑な作業をさせることなく、容易に、かつ迅速に精度の高い検査を実施できる。
(5)投写レンズ検査装置1は、2つのCCDカメラ221と、これらCCDカメラ221を移動させるカメラ移動機構222とを備えている。このことにより、カメラ移動機構222により2つのCCDカメラ221を移動させることで、スクリーン21上に投影される全画像を検出できる。したがって、スクリーン上に投影される全画像を検出するために多数のCCDカメラ221を設置する必要がなく、部材の省略から投写レンズ検査装置1の製造コストの低減を図れる。また、各CCDカメラ221は、投写レンズ検査シート15のフォーカス・アライメント位置調整、投写レンズ470の光学特性測定の双方を実施するために用いられるので、用途に分けて複数のCCDカメラを配置することなく、部材の両略から投写レンズ検査装置1の製造コストの低減を図れる。さらに、投写レンズ470の光学特性を測定する際に、2つのCCDカメラ221にて撮像された画像を同時に処理するので、測定サイクルタイムを低減でき、レンズの検査時間を短縮できる。
【0080】
(6)投写レンズ検査シート15は、フォーカス・アライメント位置調整用テストパターンTP1と光学特性測定用テストパターンTP2とを有している。そして、6軸調整部16の腕部16Aが投写レンズ検査シート15を保持するとともに、投写レンズ検査シート15をスライド移動させて、フォーカス・アライメント位置調整用テストパターンTP1および光学特性測定用テストパターンTP2を切り替える。このことにより、投写レンズ470の検査の際に、適宜、テストパターンTP1,TP2を切り替えることができ、スクリーン21上には明瞭なテストパターンTP1,TP2がそれぞれ投影され、容易に投写レンズ470の検査を実施できる。
【0081】
(7)6軸調整部16の腕部16Aは、制御部31の検査シート切替制御手段315による制御の下、フォーカス・アライメント位置調整用テストパターンTP1および光学特性測定用テストパターンTP2の切替を実施するので、自動切替を実現でき、例えば、検査者が手動にて切り替える際に投写レンズ検査シート15のフォーカス・アライメント位置がずれることを回避し、正確にかつ迅速にレンズ検査を実施できる。
(8)制御部31が投写レンズ検査装置1を制御することで、投写レンズ470の検査方法における略全ての処理を自動で実施でき、検査者に煩雑な作業を実施させることなく、投写レンズ470の検査を容易にかつ迅速に、さらに正確に実施できる。
(9)制御部31は、投写レンズ470の1/4分割領域470A,470B,470C,470D毎に検査を実施し、全ての領域に亘って投写レンズ470を検査するので、投写レンズ470を正確に検査できる。
【0082】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造および同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
第1実施形態では、制御部31は、投写レンズ470を検査する際に、投写レンズ位置変更部18の面内回転位置変更部183を動作させ、投写レンズ470を光軸を中心として回転させて投写レンズ470を1/4分割領域(470A,470B,470C,470D)毎に検査を実施する。
これに対して第2実施形態では、制御部31は、投写レンズ470を検査する際に、投写レンズ位置変更部18の平面位置変更部182を動作させ、投写レンズ470を光軸と直交する面内で移動させ、投写レンズ470を1/4分割領域毎に検査を実施する。すなわち、第2実施形態では、制御部31の投写レンズ470を検査する際の制御プログラムが異なる。
【0083】
なお、第1実施形態におけるレンズ検査では、検査対象となる投写レンズとしてリアプロジェクタ100にて用いられる投写レンズ470を採用していたが、これに対して第2実施形態におけるレンズ検査では、上述したあおり投写が実施される、例えば、図示しないフロント投写型プロジェクタに搭載される投写レンズの検査に最適であり、以下では、フロント投写型プロジェクタに搭載される投写レンズ470を検査対象として採用する。
ここで、図示しないフロント投写型プロジェクタの光学ユニットの構造は、第1実施形態で説明したリアプロジェクタ100の光学ユニット400の構造と略同様であり、光源から射出される光束の照明光軸と投写レンズ470の光軸とがずれて配置されている点が異なるのみである。このため、フロント投写型プロジェクタの構造の図示および詳細な説明を省略する。
【0084】
〔投写レンズの検査方法〕
第2実施形態における投写レンズ470の検査方法を図16に示すフローチャートを参照して説明する。
第2実施形態では、投写レンズ470を検査する際に、投写レンズ検査装置1を図17に示すように配置する。すなわち、図17に示すように、投写部10を測定部20に正対させるとともに、測定部20のX方向略中央部分に位置するように投写部10および測定部20を配置する。
以上のような投写レンズ検査装置1の配置状態において投写レンズ470の検査が実施される。
【0085】
(A) 先ず、第1実施形態の処理S1と同様に、投写レンズ検査装置1を起動して、投写レンズ470の設計データを制御部31上に呼び出す(処理S21)。そして、以下に示すように、制御部31は、所定のプログラムにしたがってレンズの検査を開始する。ここで、第2実施形態におけるプログラムは、図示しないフロント投写型プロジェクタに搭載される投写レンズ470の検査用プログラムである。
(B) 処理S1にて設計データが呼び出されると、第1実施形態の処理S2と同様に、制御部31は投写部10の光源装置11を点灯させ、光源装置11から射出され投写レンズ検査シート15を介してフォーカス・アライメント位置調整用テストパターンTP1を含む画像光が投写レンズ470に導入される(処理S22:画像光導入手順)。
【0086】
(C) 処理S22にて投写レンズ470に画像光が導入されると、投写レンズ位置変更部制御手段316は、設計データに基づいて制御信号を生成し、投写レンズ位置変更部18に生成した制御信号を出力する。そして、投写レンズ位置変更部18の平面位置変更部182を動作させ、投写レンズ470の位置を測定位置に変更する(処理S23)。
図18は、投写レンズ470の位置と所定のテストパターンTPを含む画像光Imとの位置関係を示す模式図である。
具体的に、入力される制御信号に応じて平面位置変更部182のX方向レンズ位置変更部182Aが動作し、投写レンズ470を−X方向に所定距離移動させる。さらに、Y方向レンズ位置変更部182Bが動作し、投写レンズ470を+Y方向に所定距離移動させる。そして、図18に示すように、投写レンズ470が測定位置MP1に移動する。そしてまた、測定位置MP1における投写レンズ470の1/4分割領域470C(図15参照)から画像光Imにおける領域Aが測定部20に向けて拡大投写される。
【0087】
(D) 処理S23において投写レンズ470の位置が測定位置に変更されると、スクリーン位置変更部制御手段317は、投写レンズ位置変更部18における投写レンズ470の位置の変更に応じてスクリーン位置変更部212に制御信号を出力する。そして、スクリーン位置変更部212は、スクリーン位置変更部制御手段317からの制御信号に応じて動作し、スクリーン本体211の位置を測定位置に変更する(処理S24:画像光投影手順)。
図19は、スクリーン本体211の位置の変更を説明する図である。
具体的に、図19に示すように、入力される制御信号に応じてスクリーン位置変更部212のX方向スクリーン位置変更部212Cが動作し、スクリーン本体211を−X方向に所定距離移動させる。さらに、Y方向スクリーン位置変更部212Dが動作し、スクリーン本体211を+Y方向に所定距離移動させる。そして、スクリーン本体211には、上述した測定位置MP1における投写レンズ470の1/4分割領域470Cから拡大投写された画像光Imにおける領域Aが投影される。
【0088】
(E) 処理S24においてスクリーン本体211上に画像光が投影されると、制御部31は、第1実施形態の処理S4およびS5と同様に、CCDカメラ221の位置調整(処理S25)、投写レンズ検査シート15のフォーカス・アライメント特性値の算出(処理S26)を実施する。
【0089】
(F) 投写レンズ位置変更部制御手段316は、処理S26にて画像処理手段311から出力される信号を入力し、該入力した信号に基づいて制御信号を生成し、該制御信号を投写レンズ位置変更部18に出力する。そして、投写レンズ位置変更部制御手段316は、投写レンズ位置変更部18の平面位置変更部182を動作させ、投写レンズ470における測定位置を変更する(処理S27)。
具体的に、入力される制御信号に応じて平面位置変更部182のY方向レンズ位置変更部182Bが動作し、投写レンズ470を−Y方向に所定距離移動させる。そして、図18に示すように、投写レンズ470が測定位置MP1から測定位置MP2に移動する。そしてまた、測定位置MP2における投写レンズ470の1/4分割領域470D(図15参照)から画像光Imにおける領域Bが測定部20に向けて拡大投写される。
【0090】
(G) 処理S27において投写レンズ470が測定位置MP2に変更されると、スクリーン位置変更部制御手段317は、投写レンズ位置変更部18における投写レンズ470の位置の変更に応じてスクリーン位置変更部212に制御信号を出力する。そして、スクリーン位置変更部212は、スクリーン位置変更ブ制御手段317からの制御信号に応じて動作し、スクリーン本体211における測定位置を変更する(処理S28)。
具体的に、図19に示すように、入力される制御信号に応じてY方向スクリーン位置変更部212Dが動作し、スクリーン本体211を−Y方向に所定距離移動させる。そして、スクリーン本体211には、上述した測定位置MP2における投写レンズ470の1/4分割領域470Dから拡大投写された画像光Imにおける領域Bが投影される。
【0091】
(H) 処理S28にてスクリーン本体211の測定位置を変更した後、上述した処理S26の処理を実施して、投写レンズ470の1/4分割領域470Dにおけるフォーカス・アライメント特性値を算出する。そして、上述した処理S27およびS28と同様の処理により、投写レンズ470およびスクリーン本体211の測定位置を変更し、測定位置MP3およびMP4(図18)における投写レンズ470の1/4分割領域470A,470B(図15参照)のフォーカス・アライメント特性値を取得し、全領域(470A〜470D)に亘ってフォーカス・アライメント特性値を取得する(処理S29)。
【0092】
(I) 処理S29の後、制御部31は、第1実施形態の処理S8からS13と同様に、投写レンズ検査シート15のフォーカス・アライメント調整(処理S30)、投写レンズ検査シート15の切替(処理S31)、CCDカメラ221の位置調整(処理S32)、光学特性値の算出(処理S33)、1/4分割領域内の全てのチャートパターン15Bの画像に基づくレンズ特性値の算出(処理S34)、レンズ特性値の記録(処理S35)を実施する。
なお、処理S33における光学特性値の算出では、図示は略したが、第1実施形態と同様に、画像検出ステップ、画像処理ステップ、光学特性値算出ステップが実施される。
【0093】
(J) 投写レンズ位置変更部制御手段316は、処理S35にてレンズ特性値算出手段312から出力される信号を入力し、該入力した信号に基づいて制御信号を生成し、該制御信号を投写レンズ位置変更部18に出力する。そして、投写レンズ位置変更部制御手段316は、投写レンズ位置変更部18の平面位置変更部182を動作させ、上述した処理S27と同様に、投写レンズ470における測定位置を変更する(処理S36)。
【0094】
(K) 処理S36において投写レンズ470の測定位置が変更されると、スクリーン位置変更部制御手段317は、投写レンズ位置変更部18における投写レンズ470の位置の変更に応じてスクリーン位置変更部212に制御信号を出力する。そして、スクリーン位置変更部212は、スクリーン位置変更部制御手段317からの制御信号に応じて動作し、上述した処理S28と同様に、スクリーン本体211における測定位置を変更する(処理S37)。
【0095】
(L) 処理S37にてスクリーン本体211の測定位置を変更した後、上述した処理S32〜処理S35の処理を実施して、投写レンズ470における他の1/4分割領域のレンズ特性値を取得する。そして、上述した処理S36およびS37と同様の処理により、投写レンズ470およびスクリーン本体211の測定位置を変更し、変更した測定位置における投写レンズ470の1/4分割領域のレンズ特性値を取得し、全領域(470A〜470D)に亘ってレンズ特性値を取得する(処理S38)。
【0096】
(M) 処理S38において投写レンズ470の全測定位置におけるレンズ特性値が取得されると、投写レンズ位置変更部制御手段316は、投写レンズ位置変更部18に制御信号を出力して、投写レンズ470を初期位置MPI(図18)に移動させる。また、スクリーン位置変更部制御手段317は、スクリーン位置変更部212に制御信号を出力して、スクリーン本体211を初期位置211I(図19)に移動させる。さらに、検査シート切替制御手段315は、6軸調整部16に制御信号を出力して、投写レンズ検査シート15を初期位置(フォーカス・アライメント位置調整用テストパターンTP2)に切り替える。さらにまた、カメラ移動機構制御手段313は、カメラ移動機構222に制御信号を出力して、CCDカメラ221を初期位置(図14に示すスクリーン本体211の+X方向端部位置)に移動させる(処理S39)。
【0097】
〔第2実施形態の効果〕
上述した第2実施形態によれば、前記(1)、(3)、(5)〜(9)と同様の効果の他、以下のような効果がある。
(10)制御部31の投写レンズ位置変更部制御手段316は、投写レンズ位置変更部18に制御信号を出力して、平面位置変更部182を動作させ、投写レンズ470を光軸と直交する面内で位置を変更させることで1/4分割領域470A,470B,470C,470Dを順次変更させる。このことにより、検査対象となるレンズがあおり投写を実施するフロント投写型プロジェクタに搭載される投写レンズであっても、投写レンズ検査装置1の小型かを図りつつ、投写レンズ470の全領域に亘る検査を実施できる。
【0098】
(11)投写レンズ検査装置1は、スクリーン位置変更部212を備えているので、平面位置変更部182による投写レンズ470の位置の変更に対応してスクリーン本体211の位置を容易に変更できる。
(12)制御部31のスクリーン位置変更部制御手段317は、投写レンズ位置変更部制御手段316による投写レンズ位置変更部18の駆動制御に対応して制御信号を生成し、該制御信号をスクリーン位置変更部212に出力し、スクリーン本体211の位置を変更させる。このことにより、検査者にスクリーン位置変更部212を手動操作させる煩雑な作業を省略し、自動的にスクリーン本体211の位置を変更できる。
(13)この方式では、従来の投写レンズのあおり量に対応した装置の作製が不要となり、費用の削減ができる。
【0099】
〔実施形態の変形〕
尚、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形をも含むものである。
前記各実施形態では、投写レンズ検査装置1は、投写レンズ位置変更部18により投写レンズ470の位置が変更され、1/4分割領域470A,470B,470C,470D毎に投写レンズ470の検査を実施しているが、これに限らない。例えば、投写レンズ470を1/4分割領域に区分けする検査に限らず、1/2分割領域、1/3分割領域等に区分けする検査を採用してもよい。この際、スクリーン21のサイズも投写レンズ470の分割領域に対応させて構成する。このような構成においても、スクリーン21の小型化を図れる。
【0100】
前記各実施形態では、投写レンズ検査装置1は、光源装置11からの光束を投写レンズ検査シート15のフォーカス・アライメント位置調整用テストパターンTP1および光学特性測定用テストパターンTP2のそれぞれ全ての領域に照射する。そして、テストパターンTP1およびTP2のそれぞれ全ての領域を介し、画像光が投写レンズ470側に導入される。このような構成に限らず、予め、投写レンズ470の検査領域のみに導入するようにテストパターンTP1およびTP2を形成してもよい。すなわち、前記各実施形態におけるテストパターンTP1,TP2の1/4の分割領域のみの構成としてもよい。例えば、第1実施形態であれば、テストパターンTP1、TP2をそれぞれ含んだ画像光が投写レンズ470の1/4分割領域のみに導入されるように構成する。また、例えば、第2実施形態であれば、投写レンズ470の測定位置MP1〜MP4を変更した際に、テストパターンTP1、TP2をそれぞれ含んだ画像光が投写レンズ470の1/4分割領域のみに導入されるように構成する。このような構成では、テストパターンTP1,TP2の形状を小さくでき、投写レンズ検査シート15の小型化を図れる。
【0101】
前記各実施形態では、カメラ移動機構222、6軸調整部16、投写レンズ位置変更部18、スクリーン位置変更部212の動作を全て制御部31により制御可能に構成していたが、これに限らない。例えば、検査者により手動操作も可能に構成してもよい。
前記各実施形態において、カメラ移動機構222、投写レンズ位置変更部18、スクリーン位置変更部212の機構は、その他の構造を採用してもよい。すなわち、カメラ移動機構222、スクリーン位置変更部212であれば、図3,4,11,14において、X,Y,Zの3軸方向にCCDカメラ221、スクリーン本体211を移動できるような構造であればよい。また、投写レンズ位置変更部18であれば、図5,6において、X,Y,Zの3軸方向、および、Z軸を中心とした回転方向に投写レンズ470を移動できるような構造であればよい。
【0102】
前記第1実施形態において、投写レンズ位置変更部18の平面位置変更部182、スクリーン本体211を移動する機構であるスクリーン位置変更部212、制御部31のスクリーン位置変更部制御手段317を省略する構成を採用してもよい。すなわち、第1実施形態における投写レンズ検査装置1を「あおり」のないレンズのみを検査する装置として構成してもよい。このような構成では、必要最低限の構成にて装置を組み立てることができる。
また、前記第2実施形態においても同様に、投写レンズ位置変更部18の投写レンズ470を回転する機構である面内回転位置変更部183を省略する構成を採用してもよい。すなわち、第2実施形態における投写レンズ検査装置1を「あおり」のあるレンズのみを検査する装置として構成してもよい。このような構成では、必要最低限の構成にて装置を組み立てることができる。
【0103】
前記第1実施形態では、テストパターンTP1,TP2の領域Aを投写レンズ470の1/4分割領域にて拡大投写する構成を説明したが、これに限らない。その他、領域B,C,Dを拡大投写する構成を採用してもよい。
前記各実施形態では、光学機器としてリアプロジェクタ100およびフロント投写型プロジェクタを採用し、投写レンズ検査装置1は、これらプロジェクタに搭載される投写レンズ470の検査を実施していたが、これに限らない。その他の光学機器に搭載されるレンズの検査を実施するために、本発明を採用してもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および形状等は本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるリアプロジェクタの側面からの断面図。
【図2】前記実施形態におけるリアプロジェクタに組み込まれる投写レンズを備えた光学ユニットを模式的に示す平面図。
【図3】本発明の各実施形態における投写レンズ検査装置を側面から見た図。
【図4】前記各実施形態における投写レンズ検査装置を上方から見た平面図。
【図5】前記各実施形態における投写部本体の構造を説明する図。
【図6】前記各実施形態における投写部本体の構造を説明する図。
【図7】前記各実施形態における投写レンズ検査シートの側面図。
【図8】前記各実施形態における投写レンズ検査シートの正面図。
【図9】前記各実施形態におけるフォーカス・アライメント位置調整用テストパターンにおける第1のチャートパターンの形状を説明する図。
【図10】前記各実施形態における光学特性測定用テストパターンにおける第2のチャートパターンの形状を説明する図。
【図11】前記各実施形態における測定部の構造を説明する図。
【図12】前記各実施形態における制御部の制御構造を模式的に示すブロック図。
【図13】本発明の第1実施形態における投写レンズ検査装置による投写レンズの検査方法を説明するフローチャート。
【図14】前記実施形態における投写レンズの検査方法を説明する図。
【図15】前記実施形態における投写レンズの検査方法を説明する図。
【図16】本発明の第2実施形態における投写レンズ検査装置による投写レンズの検査方法を説明するフローチャート。
【図17】前記実施形態における投写レンズの検査方法を説明する図。
【図18】前記実施形態における投写レンズの検査方法を説明する図。
【図19】前記実施形態における投写レンズの検査方法を説明する図。
【符号の説明】
1・・・投写レンズ検査装置、11・・・光源装置(光源)、15・・・投写レンズ検査シート(画像光射出部)、16A・・・腕部(テストパターン切替部)、18・・・投写レンズ位置変更部、21・・・スクリーン、31・・・制御部、100・・・リアプロジェクタ(光学機器)、182・・・平面位置変更部、183・・・回転位置変更部、212・・・スクリーン位置変更部、221・・・CCDカメラ(画像検出部)、222・・・カメラ移動機構(画像検出部移動機構)、470・・・投写レンズ(レンズ)、470A,470B,470C,470D・・・分割領域、TP1・・・フォーカス・アライメント位置調整用テストパターン、TP2・・・光学特性測定用テストパターン、S2,S22・・・画像光導入手順、S3,S24・・・画像光投影手順、S11,S33・・・光学特性測定手順、S11A・・・画像検出ステップ、S11B・・・画像処理ステップ、S11C・・・光学特性値算出ステップ。

Claims (3)

  1. 光学機器に用いられるレンズを検査するために、所定のテストパターンを含む画像光を前記レンズに入射させ、該レンズからの射出光を検出して検査を実施するレンズ検査装置であって、
    検査用基準光束を射出する光源と、
    この光源の光路後段に配置され、前記光源から射出された光束に基づいて、前記所定のテストパターンを含む画像光を生成し、前記レンズに導入する画像光射出部と、
    前記光源から射出される光束の照明光軸と直交する面内で前記レンズの位置を変更自在とする平面位置変更部を有し、前記レンズの位置を変更することで前記画像光射出部からの画像光を前記レンズの光軸を中心とした該レンズの所定の分割領域に導入させるレンズ位置変更部と、
    前記レンズの所定の分割領域から射出された画像光を投影するスクリーンと、
    前記レンズの位置の変更による画像光の投写方向に対応して前記スクリーンの位置を変更するスクリーン位置変更部と
    前記スクリーン上に投影された画像光を検出する画像検出部と、
    前記画像検出部を前記スクリーンに沿って移動させる画像検出部移動機構と、
    前記画像検出部にて検出された画像光に基づいて、前記レンズの光学特性を測定して該レンズを検査する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記スクリーン上に投影された画像光を前記画像検出部にて検出させるために前記画像検出部移動機構を駆動制御して前記画像検出部を前記スクリーンに沿って移動させるとともに、前記レンズの所定の分割領域から射出された画像光に基づく該レンズの光学特性の測定を終了すると、前記レンズ位置変更部を駆動制御して前記レンズの位置を変更させ、前記レンズの他の分割領域に画像光を導入させることを特徴とするレンズ検査装置。
  2. 請求項1に記載のレンズ検査装置において、
    前記レンズ位置変更部は、前記レンズの光軸を中心として該レンズを回転自在とする面内回転位置変更部を備え、
    前記面内回転位置変更部は、前記レンズを回転することで前記画像光射出部からの画像光を前記レンズの所定の分割領域に導入させることを特徴とするレンズ検査装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のレンズ検査装置において、
    前記画像光射出部は、前記レンズの光学特性測定用テストパターンおよび該画像光射出部のフォーカス・アライメント位置調整用テストパターンを有し、
    前記画像光射出部を移動させて、前記光学特性測定用テストパターンおよびフォーカス・アライメント位置調整用テストパターンを切り替えるテストパターン切替部を備えていることを特徴とするレンズ検査装置。
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