JP2008240491A - 入室管理用のカードリーダー取付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 入室管理システムにおけるカードリーダーの取付け構造であって、間仕切り装置の外観を損なうことなく、しかもメンテナンスや補修を容易に行うことが出来るカードリーダーの取付け構造の提供。
【解決手段】 部屋の入口ドアや引戸付近には所定の間隔をおいて2本のスタッド9,8を起立し、両スタッド9,8間に形成される空間10の表面側にはガラスパネル11aを設けている。ガラスパネル11aのガラス枠13に設けた取付け部14,14には受け金具5を取付け、該受け金具5には上記ガラスパネル11aと近接又は接触状態でカードリーダー3を取着している。そして上記空間10の背面側には両スタッド9,8に跨って取付けた取付け枠15に点検パネル12をネジ止めしている。
【選択図】 図2
【解決手段】 部屋の入口ドアや引戸付近には所定の間隔をおいて2本のスタッド9,8を起立し、両スタッド9,8間に形成される空間10の表面側にはガラスパネル11aを設けている。ガラスパネル11aのガラス枠13に設けた取付け部14,14には受け金具5を取付け、該受け金具5には上記ガラスパネル11aと近接又は接触状態でカードリーダー3を取着している。そして上記空間10の背面側には両スタッド9,8に跨って取付けた取付け枠15に点検パネル12をネジ止めしている。
【選択図】 図2
Description
本発明はセキュリティが要求される特別な部屋へ入る際の管理システムを構成するカードリーダーの取付け構造に関するものである。
高度情報社会において保護に値する情報ないし物品、装置類は極めて多く存在し、各種法人、地方公共団体、地方自治体、国家を問わずこれら秘匿性または機密性の高い情報や物品等が窃用若しくは盗難に遭遇すれば、諸団体自体ならびに責任者等にとって危急存亡の危機を招くことも起こり得る。なお、情報類の窃用若しくは盗難にはハードコピー、格納メディアの持ち出し、複写または電気通信回線を経由しての転送等による情報の内容のみの窃用ないし電子カメラによる盗撮等も含まれる。
このような機密性の高い情報や物品類を保護するための一つの方策として、これら秘密保持対象を保管ないし収蔵するエリアに対して不特定人を近づけないように配慮しなくてはならない。その為に、上記秘密保持対象を保管している部屋への入室を許可された人にICカードを与え、入室時に所持しているICカードを入口付近に設置しているカードリーダーにて読み取らせる方法が採られている。
ところで、カードリーダーを備えた入室管理システムに関する従来技術は色々知られている。例えば、特開2006−144384号に係る「セキュリティ強化入室管理システム」は、機密保持対象の保管施設等への出入者を厳格に管理するためのものである。そこで、第1、第2の扉、両側壁との間に形成される閉鎖空間の床面に敷設される体重信号検出手段と、閉鎖空間内であって第2の扉付近に設置される入室適格者判別のための個人情報識別センサと、個人情報識別センサ及び前記体重信号検出手段の出力を受けて前記第1、第2の扉の施・開錠制御を行う制御手段と、を備え、前記制御手段は閉鎖空間内が無人である場合に第1の扉の開錠を許容し、その後体重信号検出手段の出力信号を受けて第1の扉から後続者の進入を拒絶するように施錠した後、前記閉鎖空間内に設置された個人情報識別センサによって検出される個人識別情報を照合することによって入室希望者を特定し適格者と判断されることを条件として第2の扉の開錠を許可する。
特開平7−139234号に係る「入室管理装置」は、入室者1名のみの入室を可能にするものであり、カードをカードリーダーに挿入しセキュリティデータが一致すると、ガードフラップのロックが解除され、把手を操作してガードフラップを開放すると、ドア、ガードフラップ及びガードバーの間に入室者1名分の空間が形成される。入室者が体重センサーに載ると体重が測定され、体重が1名分+荷物分以下であると、入室者1名のみが入室しようとしていると判断して、ドアのロックを解除する。入室者がドアを開くとこれに伴ってガードフラップが閉じられ、ガードフラップがロックされ、ドアを閉じるとドアがロックされる。
特開2006−144384号に係る「セキュリティ強化入室管理システム」
特開平7−139234号に係る「入室管理装置」
このように部屋への入室管理システムに関する技術は従来から色々開発されている。ところで、近年では大きな建物内を仕切って各種の部屋空間が作られるが、建物内部を仕切る為の手段として間仕切り装置が用いられることが多い。本発明が対象とする部屋もこの間仕切り装置によって仕切られ、入口には引戸やドアが取付けられている。ところで、間仕切り装置によって仕切られた部屋の入口付近に入室管理システムを構成するカードリーダーを取付けることになるが、このカードリーダーの取付けに関し、部屋への入出管理機能を向上させると共に、後のメンテナンスや補修を考慮した取付け構造でなくてはならない。
又、入口付近に取付けたカードリーダーが間仕切り装置の外観を損なうような取付け構造であってはならない。本発明は間仕切り装置の外観を損なうことなく、しかも基本構造を同じくした上で必要に応じて退室時の管理も行うことが出来るように構成し、又メンテナンスや補修が容易に行うことが出来るカードリーダーの取付け構造を提供する。
本発明のカードリーダー取付け構造は、入口の付近に所定の間隔をおいて起立したスタッド間に形成される空間にカードリーダーを取付けている。又、必要に応じてカードリーダーの他にテンキーや指紋認証器を取付けることもある。カードリーダーは受け金具に取着されるが、この受け金具はガラスパネルのガラス枠に固定されている。
そして、背面側には両スタッドに跨って取付け枠が取着され、この取付け枠には点検パネルが着脱可能にネジ止めされている。又、スタッド背面側となる室内側にもカードリーダーを取付けることも出来るが、この場合には上記点検パネルの代わりに正面側と同じようにガラスパネルが取付けられる。そして、この場合、該カードリーダーは正面側カードリーダーが取付けられる受け金具が兼用される。
ところで、ICカードなどをガラスパネルに近づけることで該ガラスパネルに面して配置されるカードリーダーは機能する。勿論、テンキーもガラスパネル側から操作し、指紋認証器もガラスパネルに設けた開口から行われる。ここで、上記ガラスパネルは間仕切り装置の間仕切りパネルとほぼ同一面と成って、外観上は間仕切り装置の一部を構成するようにスタッドに取付けられている。
カードリーダーは入口付近に起立した両スタッドによって形成される空間に取付けられ、しかもカードリーダーはガラスパネルのガラス枠に取着した受け金具に取付けられている。そして、同じ受け金具を兼用して室内側にもカードリーダーを取付けることが出来る。室内側にカードリーダーを設けない場合には、点検パネルが取付けられるが、メンテナンスや補修が必要な時にはネジと弛めて点検パネル又はガラスパネルを取外して行うことが出来る。
そして、カードリーダーの正面にはガラスパネルが取付けられているために、ガラスパネルを介して非接触状態で機能することが出来、その為にカードリーダーが表面化しない為に、間仕切り装置の外観を損なうことはなく、間仕切りパネルと同じ外観となっている。
図1はカードリーダーを備えた間仕切り装置の正面図を表している。同図の1はドア、2は間仕切りパネル、3はカードリーダー、4はテンキー及び指紋認証器をそれぞれ表している。上記ドア1は通常ロックされていて、誰でも開いて入室することは出来ない。入室する際にはドア1の隣に備えている上記カードリーダー3、テンキー及び指紋認証器4にて確認された人だけがドア1を開くことが出来るように自動管理されている。
本発明では上記カードリーダー3、テンキー及び指紋認証器4の具体的な構成は限定しない。例えば、カードリーダー3の場合、該カードリーダー3から微弱な電波を放出し、各自が所持しているICカードを近づけるならば、カードに組み込んでいるICチップの固有情報をカードリーダー3へ送り出すように構成することが出来る。
図2は本発明の実施例であり、カードリーダー3の取付け構造を示す横断面図で、(a)は正面側(入室側)にカードリーダー3を取付けた場合、(b)は正面側(入室側)と背面側(退室側)にカードリーダー3,3を取付けた場合を示している。本発明は共通する受け金具5を使用して正面側及び背面側にカードリーダー3、更にはテンキー及び指紋認証器を取付けることが出来る。すなわち、基本構造を共通化して、必要に応じて背面側にもカードリーダー3を取付けることが出来る構造と成っている。
ドア1は部屋の入口に取付けられ、ヒンジを介して開閉可能と成っている。ここでドア1は間仕切り装置の一部として構成され、入口には門形枠体が据え付けられ、上記ヒンジ(図示なし)は門形枠体の一方側縦桟7bに取着され、他方側の縦桟7aにはドア1が閉じる際の戸当り6が取付けられている。
門形枠体の両縦桟7a,7bの両側にはスタッド8,8が起立している。すなわち、両スタッド8,8間に門形枠体を嵌めている。そして、該スタッド8と所定の距離を隔てた位置には別なスタッド9が起立しており、両スタッド9,8間の空間10にカードリーダー3が備わっている。ところで、図2(a)に示す間仕切り装置の場合、スタッド9とスタッド8との間にはガラスパネル11aが正面側に取付けられ、背面側には点検パネル12が取付けられている。そして、図2(b)に示す間仕切り装置の場合、スタッド9とスタッド8との間にガラスパネル11a,11bが正面側と背面側に取付けられている。
上記カードリーダー3は受け金具5に取着されているが、該受け金具5は正面側のガラスパネル11aを構成しているガラス枠13に設けた取付け部14,14にネジ止めされている。ガラス枠13にはガラス板15が嵌って取付けられ、該ガラスパネル11aは両スタッド9,8に跨って取付けられ、隣の間仕切パネル2と共に該スタッド9,8にネジ止めされている。
スタッド9,8にネジ止めする具体的な構造は、従来と同じように間仕切パネル2及びガラスパネル11aの側縁に形成したL形の止着片を目地押えを介してネジ止めしている。又、背面側に取付けている点検パネル12はスタッド9,8にネジ止めにて取付けた取付け枠15に締付けネジ16,16・・を介して取付けられている。又、図2(b)のように背面側にもガラスパネル11bを取付ける場合には、スタッド9,8に取着している取付け枠17に設けているナット18,18・・に締付けネジ16,16・・を介して取付けている。
図3はカードリーダーの取付け構造を表す縦断面である。正面側のガラスパネル11aはアジャスターにて支持されている巾木19の上に載り、上部には上縁パネル20がガラス枠13に固定され、上縁パネル20は天井レール21に嵌っている。同図の5は受け金具であり、この受け金具5にカードリーダー3が取付けられている。又、同図の24はコントローラーを表している。
上記点検パネル12を取付けている取付け枠15の上方には上部パネル22が取付けられ、下方には下部パネル23が連結して取付けられている。そして、下部パネル23は上記巾木19に載り、上部パネル22の上端は上記天井レール21に嵌っている。すなわち、上部パネル22と下部パネル23を備えた取付け枠15に点検パネル12が締付けネジ16,16・・を介して取付けられ、該締付けネジ16,16・・を弛めることで点検パネル12は取外される。
図4は薄型間仕切装置にカードリーダー3を取付けた取付け構造を示す横断面図であり、図5は縦断面図を表している。基本的な構造は前記図2、図3の場合と共通しているが、受け金具25の形状が違っている。すなわち、該受け金具25は1枚の金属板で構成している。
ところで、ガラスパネル11a,11bの裏面にはカードリーダー3が透けて見えないようにシールが貼着されている。受け金具5の正面側にカードリーダー3が取着されることで、該カードリーダー3のメンテナンス又は補修時には、背面側の点検パネル12を取外して行うことが出来る。又、図2(b)、及び図4(b)に示すように背面側にもガラスパネル11bを取付けている場合には、このガラスパネル11bが取外される。
そして、受け金具5には上記カードリーダー3の他にテンキー及び指紋認証器4も取着されていて、テンキー及び指紋認証器4のメンテナンスや補修時にも点検パネル12又はガラスパネル11bを取外して行う。一方、両スタッド9,8間に形成される空間10には後述する電源ユニット及びコントローラー24を収容している。
このように、本発明に係るカードリーダー取付け構造は、その表面がガラスパネルを備えて仕切られた空間内に取付けられ、外観は間仕切りパネル2と組み合わされて間仕切り装置の一部を構成している。そして、上記両スタッド9,8間の空間10に収容しているコントローラー24は制御装置であり、カードリーダー3、テンキー及び指紋認証器4からの信号を受けて、ドア1のロックを解除することが出来る。電源ユニットは上記カードリーダー3、テンキー及び指紋認証器4が作動するに必要な電源として機能している。
1 ドア
2 パネル
3 カードリーダー
4 テンキー及び指紋認証器
5 受け金具
6 戸当り
7 縦桟
8 スタッド
9 スタッド
10 空間
11 ガラスパネル
12 点検パネル
13 ガラス枠
14 取付け部
15 ガラス板
16 締付けネジ
17 取付け枠
18 ナット
19 巾木
20 上縁パネル
21 天井レール
22 上部パネル
23 下部パネル
24 コントローラー
25 受け金具
2 パネル
3 カードリーダー
4 テンキー及び指紋認証器
5 受け金具
6 戸当り
7 縦桟
8 スタッド
9 スタッド
10 空間
11 ガラスパネル
12 点検パネル
13 ガラス枠
14 取付け部
15 ガラス板
16 締付けネジ
17 取付け枠
18 ナット
19 巾木
20 上縁パネル
21 天井レール
22 上部パネル
23 下部パネル
24 コントローラー
25 受け金具
Claims (5)
- 入室管理システムにおけるカードリーダーの取付け構造において、部屋の入口ドアや引戸付近には所定の間隔をおいて2本のスタッドを起立し、両スタッド間に形成される空間の表面側にはガラスパネルを設け、ガラスパネルのガラス枠に設けた取付け部には受け金具を取付け、該受け金具には上記ガラスパネルと近接又は接触状態でカードリーダーを取着し、そして上記空間の背面側には両スタッドに跨って取付けた取付け枠に点検パネルをネジ止めしたことを特徴とするカードリーダーの取付け構造。
- 入室管理システムにおけるカードリーダーの取付け構造において、部屋の入口ドアや引戸付近には所定の間隔をおいて2本のスタッドを起立し、両スタッド間に形成される空間の表面側にはガラスパネルを設け、ガラスパネルのガラス枠に設けた取付け部には受け金具を取付け、該受け金具には上記ガラスパネルと近接又は接触状態でカードリーダーを取着し、そして上記空間の背面側には両スタッドに跨って取付けた取付け枠にガラスパネルをネジ止めし、上記受け金具の背面側にも背面側のガラスパネルに近接又は接触状態でカードリーダーを取付けたことを特徴とするカードリーダーの取付け構造。
- 上記受け金具にはカードリーダーの他にテンキーを取付けた請求項1、又は請求項2記載のカードリーダーの取付け構造。
- 上記受け金具にはカードリーダーの他に指紋認証器を取付けた請求項1、請求項2、又は請求項3記載のカードリーダーの取付け構造。
- 上記両スタッド間に電源ユニット及びコントローラーを設けた請求項1、請求項2、請求項3、又は請求項4記載のカードリーダーの取付け構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007086846A JP2008240491A (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | 入室管理用のカードリーダー取付け構造 |
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-
2007
- 2007-03-29 JP JP2007086846A patent/JP2008240491A/ja active Pending
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