JP2005226413A - 入退室管理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 出入口に電気錠1を備えた特定区域に入退室を許可された者の識別情報と併せて、入退室許可者毎に個別に認められた電気錠1の許容解錠時間、又は許容在室時間を予め記録しておいて、電気錠1が解錠されてから施錠されるまでの実質解錠時間、又は特定区域に在室する実質在室時間が、その入退室許可者に認められた許容解錠時間又は許容在室時間を超えたとき、警報を発するようにしたものである。
【選択図】 図1
Description
特に、入退室を許可された者の個人的な事情、例えば、車椅子を利用した身体障害者には、その事情を考慮して実情に応じた解錠時間又は在室時間の管理をすることにより、防犯対策を向上させることを目的とする。
この発明に係る請求項1に記載の入退室管理装置によれば、電気錠が解錠されてから施錠されるまでの実質解錠時間が、その入退室許可者毎に個別に認められた許容解錠時間を超えると警報が発せられるので、その警報によって解錠状態が衆目に晒されて犯罪を未然に防止することができる、という効果を奏する。
特に、許容解錠時間は入退室許可者毎に個別に認められているので、例えば、車椅子を利用した身体障害者と健常者とで許容解錠時間を個別に設定することができ、実情に適した許容解錠時間の管理をすることができ、防犯対策を向上させることができる。
特に、許容在室時間は入退室許可者毎に個別に認められているので、例えば、車椅子を利用した身体障害者と健常者とで許容在室時間を個別に設定することができ、実情に適した在室時間の管理をすることができ、防犯対策を向上させることができる。
実施の形態1.
この実施の形態1は、電気錠の解錠時間を管理する機能を備えた入退室管理装置に係るものである。
図1から図7は、この発明の実施の形態1を示す。
図1は、入退室管理装置の全体構成を示すブロック図で、一部後述の実施の形態2の構成要素を含む。
また、扉9の内側近傍、即ち退室側にも同様に、電気錠1を解錠して退室するための個人情報読取手段である指紋センサ4と警報手段5が取り付けられている。
他の扉についても同様であって、入室側には電気錠11を解錠するための個人情報読取手段である指紋センサ12と、警報手段13が設けられている。扉の退室側近傍にも同様に、個人情報読取手段である指紋センサ14と、警報手段15が設けられている。
この中央制御装置30は次の構成になっている。各機器のうち、相互に関連する電気錠1nと、個人情報読取手段2nと、警報手段3nとが記録された図3の関連機器情報メモリ41と、各入退室許可者の情報と、各電気錠1n毎に各入退室許可者毎に個別に認められた許容解錠時間と、各部屋毎に各入退室許可者毎に個別に認められた許容在室時間が記録された図4の入退室管理情報メモリ31と、各入退室許可者が実際に電気錠1nを解錠して入退室した時刻が収録された図5の施解錠時刻メモリ34が設けられている。
なお、入退室管理情報メモリ31と関連機器情報メモリ41のデータは、キーボードとCRT、更に指紋センサからなる操作端末42を介して予め書き込まれる。
許容解錠時間が経過する前に電気錠1nが施錠されて施錠時刻が施解錠時刻メモリ34に書き込まれると、実質解錠時間は許容解錠時間よりも短時間であるから警報手段3nは作動しない。即ち、その入退室許可者は、適切な解錠時間内で入室又は退室したことになる。
一方、許容在室時間抽出手段38は、送信されてきた個人情報に基づいて、その入退室許可者が在室する部屋に認められた許容在室時間を抽出する。演算された実質在室時間は、在室時間比較手段40によって許容在室時間と比較され、実質在室時間が許容在室時間を超えたと判定されると、個人情報を送信した個人情報読取手段2nに関連する警報手段3nを関連機器情報メモリ41で読み取り、その警報手段3nに警報を発するように指令信号を出力する。関連する警報手段3nは警報を発して周囲に警告する。
許容在室時間が経過する前に電気錠1nが施錠されて施錠時刻が施解錠時刻メモリ34に書き込まれると、実質在室時間は許容在室時間よりも短時間であるから警報手段3nは作動しない。即ち、その入退室許可者は、適切な在室時間で退室したことになる。
まず、建物の廊下40から外部へ通じる出入口には扉9が取り付けられており、この扉9には電気錠1が装着されている。扉9の外側、即ち入室側の外壁には電気錠1を解錠するための個人情報読取手段である指紋センサ2と警報手段3が取り付けられている。扉9の内側、即ち、退室側には指紋センサは取り付けられていない。
また、廊下40から部屋41に通じる出入口には扉10が取り付けられており、この扉9には電気錠11が装着されている。扉10の廊下40側、即ち入室側には電気錠11を解錠するための個人情報読取手段である指紋センサ12と警報手段13が取り付けられている。また、扉11の部屋41側、即ち退室側には電気錠11を解錠するための個人情報読取手段である指紋センサ14と警報手段15が取り付けられている。
即ち、指紋センサ12と警報器13は、電気錠11に係り、部屋41の入室側に取り付けられていることを示す。また、指紋センサ2と警報器3は、電気錠1に係り、特定区域を廊下40とするものであることを示す。しかし、取付位置は記載されていない。このため、廊下40からの入退室時刻は検知することができない。即ち、廊下40は在室時間の管理を行わないことを意味する。
ここで、ID番号=1の入退室許可者は、電気錠11の許容解錠時間=0、部屋41の許容在室時間=0となっている。即ち、部屋41への入出を認められていないことを意味する。
また、ID番号=2の入退室許可者の電気錠1に対する許容解錠時間=1分となっていて、他の入退室許可者よりも長時間になっている。その者の個人的な事情を考慮したものである。
更に、廊下40は、許容在室時間が24時間になっている。関連機器情報メモリ41と同様、入退室管理情報メモリ31においても、廊下40は在室時間の管理を行わないことを意図したものである。
新たに解錠時刻が発生すると、それまで記録されていたデータは記録番地が順に降番し、新たに発生した解錠時刻が先頭番地に記録される。従って、旧いデータは順にメモリ領域から消去される。
図3に示す関連機器情報メモリ41にも事前に書き込む必要がある。その処理は上記入退室管理情報メモリ31への書込みと同様であり、説明を省く。
手順S21で、指紋センサ2nからの個人情報である指紋と、手順S22で、入退室管理情報メモリ31から順番に抽出された指紋データとを比較し、両者の一致度から入退室許可者であるか否かを判定する。一致判定により入退室許可者とされた場合は、関連機器情報メモリ41から、その指紋センサ2nによって解錠される電気錠1nを読み取って、その電気錠1nの許容解錠時間を入退室管理情報メモリ31から読み取る。手順S24で、その許容解錠時間が「0」の場合は、解錠することなく手順S21へ戻る。その操作者は入退室許可者ではないからである。
手順S29で電気錠1nが施錠すると、手順S32で警報器3nに対して作動停止指令が出される。手順S33で施錠時刻を施解錠時刻メモリ34へ記録して手順S21へ戻り、電気錠1nの解錠時間管理を継続する。
特に、入退室管理情報メモリ31に記載したとおり、許容解錠時間は入退室許可者毎に個別に認められたので、例えば、車椅子を利用した身体障害者と健常者とで許容解錠時間を異なった値に設定することができ、実情に適した解錠時間の管理をすることができ、防犯対策を向上させることができる。
この実施の形態2は、在室時間を管理する機能を備えた入退室管理装置に係るものである。図1において、許容在室時間抽出手段38、実質在室時間演算手段39及び在室時間比較手段40は、この発明の実施の形態2に係る部分である。従って、図1、図4及び図5は実施の形態1と併せて実施の形態2における構成要素でもある。
図8は、実施の形態2における在室時間の管理を示す流れ図である。在室時間を演算するには、先ず施解錠時刻メモリ34に、入室側の指紋センサ2nと施錠時刻が組み合わせて記録されているデータを探し当てて、その施錠時刻を入室時刻とする。この入室時刻が記録されたメモリ番地から先頭番地へ向けて遡及して退室側の指紋センサ2nと施錠時刻が組み合わせて記録されているデータがあるか否か調べる。退室側の施錠時刻が記録されている場合は、既に入退室許可者は退室した後で現在在室していないから除外する。退室側の施錠時刻が記録されていない場合は、まだ入退室許可者が在室中であるから、入室時刻から現在時刻までの経過時間が対象の実質在室時間となる。この実質在室時間が許容在室時間を超えたとき、警報器3nを作動させて警告するものである。
手順S45から手順S51までの処理は、施解錠時刻メモリ34の先頭番地Mと入室側の施錠時刻が記録されている番地m=(M+i)の間に、同一のID番号で退室側の指紋センサ2nと施錠時刻が記録されているか調べる処理である。
なお、手順S46で「YES」の場合は、先頭番地Mまで遡及したことになり、手順S55へ移る。また、手順S48及びS49で「NO」とされた場合は、対象者又は指紋センサ2nが対象外であり、手順S51へ移り、次の番地について調べる。手順S50で、「YES」となった場合は、既に退室しているので、対象外となり、手順S51へ移る。
特に、許容在室時間は入退室許可者毎に個別に入退室管理情報メモリ31に記載されて設定されているので、例えば、その入退室許可者の職務又は職位によって許容在室時間を個別に設定することができる。このため、実情に適した在室時間の管理をすることができ、防犯対策を向上させることができる。
この実施の形態3は、図9に示したとおり、入退室管理情報メモリ31に記録された各入退室許可者の情報を磁気カード50に添着された磁気ストライプ51に書き込み、識別情報をID番号にしたものである。
即ち、磁気カード50がカードリーダ(図示しない。)によって読み取られて情報が中央制御装置30へ送られると、その情報は、図1に示す入退室管理情報メモリ31に相当するデータとなり、以下、上記実施の形態1又は2と同様の動作となる。
上記実施の形態3によれば、入退室管理情報メモリ31に記載された情報が、入退室管理情報メモリ31に替えて磁気カード50に記録されたので、入退室管理情報メモリ31が不要となる。このため、中央制御装置30を代替する場合に、入退室管理情報メモリ31へのデータの書込みが不要となるので、容易に代替することができる。
なお、磁気カード50に替えてICチップが埋め込まれたICカードであってもよい。
Claims (2)
- 出入口に電気錠を備えた特定区域に上記電気錠を解錠して入退室することを許可された者の識別情報を入退室管理情報メモリに予め記録しておいて、上記出入口に設けられた個人情報読取手段によって個人情報を読み取り、この個人情報が上記入退室管理情報メモリに記録された上記識別情報と一致したと判定されると、上記電気錠を解錠するようにした入退室管理装置において、上記入退室許可者毎に個別に認められた上記電気錠の許容解錠時間を、上記識別情報と併せて上記入退室管理情報メモリに記録し、上記電気錠が解錠されてから施錠されるまでの実質解錠時間が、その入退室許可者に認められた上記許容解錠時間を超えたとき、警報を発するようにした入退室管理装置。
- 出入口に電気錠を備えた特定区域に上記電気錠を解錠して入退室することを許可された者の識別情報を入退室管理情報メモリに予め記録しておいて、上記出入口の入室側と退室側の双方に個人情報を読み取る個人情報読取手段を設け、この個人情報読取手段によって読み取られた上記個人情報が上記入退室管理情報メモリに記録された上記識別情報と一致したと判定されると、上記電気錠を解錠するようにした入退室管理装置において、上記入退室許可者毎に個別に認められた上記特定区域における許容在室時間を、上記識別情報と併せて上記入退室管理情報メモリに予め記録しておいて、上記入室側の上記個人情報読取手段によって読み取られた上記個人情報が上記識別情報と一致したと判定されて上記電気錠が解錠して入室した時刻から、次に上記退室側の上記個人情報読取手段によって上記電気錠が解錠して退室した時刻までの実質在室時間が、その入退室許可者に認められた上記許容在室時間を超えたとき、警報を発するようにした入退室管理装置。
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