JP2009235763A - 入退室管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】生体情報を読み取り、その生体情報を記憶する。次に、ICカードの固有情報を読み取り、その固有情報から正当性を認証する。次に、固有情報に対応する登録生体情報と記憶生体情報とを照合し、正当性を認証する。次に、記憶生体情報を消去する。さらに、入室時の認証が正当性有のときには、ICカードに対して付加情報の記録を行う。また、退室時の認証が正当性有のときには、その付加情報の消去を行う。そして、その記録または消去が行われた後には、電気錠扉を開錠する出力を行う。
【選択図】 図1
Description
また、本発明の請求項2に係る入退室管理システムは、請求項1に係る入退室管理システムにおいて、前記生体情報記憶手段は前記読み取った生体情報を暗号化して記憶し、前記生体認証手段は前記生体情報記憶手段が記憶する生体情報を復号化して前記照合を行うとともに、前記照合の後に復号化した生体情報を消去するようにしたものである。
また、本発明の請求項3に係る入退室管理システムは、請求項1または2に係る入退室管理システムにおいて、前記生体情報読取手段と前記生体情報記憶手段の部分は指先静脈入力装置によって実現され、前記ICカード読取手段と前記付加情報記録手段と前記付加情報消去手段の部分は非接触ICカードリーダ・ライタによって実現され、手のひら側で保持した前記ICカードを前記非接触ICカードリーダ・ライタの読取書込部に接近させたとき、前記保持する手の指先の位置が前記指先静脈入力装置の指先読取部の位置となるように前記読取書込部と前記指先読取部を配置するようにしたものである。
また、本発明の請求項4に係る入退室管理システムは、請求項1〜3のいずれかに係る入退室管理システムにおいて、前記付加情報は前記電気錠扉から入室する室内における前記固有情報に対応するセキュリティ権限情報であるようにしたものである。
また、本発明の請求項5に係る入退室管理システムは、請求項1〜4のいずれかに係る入退室管理システムにおいて、前記登録されている生体情報は前記ICカードに登録されている生体情報であるようにしたものである。
また、本発明の請求項2に係る入退室管理システムによれば、請求項1に係る入退室管理システムにおいて、前記生体情報記憶手段により前記読み取った生体情報が暗号化されて記憶され、前記生体認証手段により前記生体情報記憶手段が記憶する生体情報が復号化されて前記照合が行われるとともに、前記照合の後に復号化した生体情報が消去される。したがって、前記生体情報記憶手段が記憶する生体情報のセキュリティを極めて高くすることができる。
また、本発明の請求項3に係る入退室管理システムによれば、請求項1または2に係る入退室管理システムにおいて、前記生体情報読取手段と前記生体情報記憶手段の部分は指先情報入力装置によって実現され、前記ICカード読取手段と前記付加情報記録手段と前記付加情報消去手段の部分は非接触ICカードリーダ・ライタによって実現され、手のひら側で保持した前記ICカードを前記非接触ICカードリーダ・ライタの読取書込部に接近させたとき、前記保持する手の指先の位置が前記指先情報入力装置の指先読取部の位置となるように前記読取書込部と前記指先読取部が配置される。すなわち、入退室管理システムは入室時または退室時におけるICカード認証と生体認証を含むすべての処理を実質的に同時に行うことができる。したがって、利用者は入退室における処理を1回の操作で済ませることができる。
また、本発明の請求項4に係る入退室管理システムによれば、請求項1〜3のいずれかに係る入退室管理システムにおいて、前記付加情報は前記電気錠扉から入室する室内における前記固有情報に対応するセキュリティ権限情報であるようにしたものである。したがって、入室時における室内等の状況に応じた利用者のセキュリティ権限、たとえば機器、媒体、フォルダー等のアクセス権限を設定することができる。
また、本発明の請求項5に係る入退室管理システムによれば、請求項1〜4のいずれかに係る入退室管理システムにおいて、前記登録されている生体情報は前記ICカードに登録されている生体情報である。したがって、入退室管理システムにおいて生体情報を登録して管理する手間を省くことができる。
生体情報読取部10は利用者の生体情報(身体的特徴)を読み取る部分である。本人認証のためによく利用される生体情報としては、指先の指紋、瞳の中の虹彩、目の網膜の毛細血管、手の甲や指の静脈、音声、筆跡、顔、等が周知である。生体情報読取部10の方式は読み取る生体情報によって異なる。たとえば、生体情報が虹彩であれば、虹彩パターンの濃度値のヒストグラムを用いる認証方式が行われる。また、生体情報が静脈であれば、近赤外光を透過させて得られる静脈パターンを用いる認証方式が行われる。本発明においては周知の生体情報読取部10を利用することができ限定はされない。特に、指先の静脈パターンを用いる認証方式は、詳細を後述する本発明の構成においてICカード認証と生体認証を含むすべての処理を実質的に同時に行うことができることから好適である(図2参照)。
生体情報記憶録手段21は生体情報読取部10が読み取った生体情報を暗号化手段22によって暗号化した上で生体情報メモリ23に記憶する手段である。
生体認証手段24は生体情報メモリ23が記憶している生体情報を復号化手段25によって復号化した上で登録生体情報と照合し、生体情報が一致するか否かによって利用者が正当性を有するか否かの認証を行う。登録生体情報はICカード10のメモリに登録された登録生体情報102、またはデータ処理部50の登録生体情報メモリに登録されている登録生体情報のいずれかを利用する。登録生体情報も暗号化して登録しておくことができ、その場合には生体認証手段24は復号化手段25によって登録生体情報を復号化した上で照合を行う。データ処理部50の登録生体情報メモリに登録されている登録生体情報は、一般的に、多数であるからICカード10のメモリに記憶されている固有情報(社員番号、等)101に対応する登録生体情報がデータ処理部50から生体認証手段24に読み込まれる。
生体認証手段24による認証が行われた後において、生体情報消去手段26は生体情報記憶手段21が記憶する生体情報を消去する。また、生体情報消去手段26はレジスター等の一時的に記憶されている生体情報および登録生体情報についても消去する。
ICカード認証部40はICカード認証手段41を有する。ICカード認証手段41はICカード10のメモリに記憶されている固有情報101とデータ処理部50の登録固有情報メモリ51に登録されている固有情報とに基づいてICカード10が正当性を有するか否かの認証を行う。たとえば、固有情報が社員番号であるときには、ICカード10のメモリに記憶されている社員番号が登録固有情報メモリ51に登録されているか否かによってICカード10が正当性を有するか否かを認証する。
登録固有情報メモリ51は登録した固有情報を記憶するメモリである。ICカード10のメモリに記憶されている固有情報101に相当する固有情報を登録固有情報メモリ51に登録しておく。その登録が行われた固有情報を参照することにより、ICカード認証手段41はそのICカード10が正当性を有すると認証する。すなわち、固有情報の登録を行うことにより、その登録されたICカード10を利用して入退室を行うことが可能となる。
登録生体情報メモリ52は登録生体情報を記憶するメモリである。ICカード10の正当性を有する所有者の生体情報をICカード10の固有情報と関連付けて登録しておく。その登録が行われた生体情報を固有情報に基づいて検索し生体情報読取部10が読み取った生体情報と比較することにより、生体認証手段24はその所有者(利用者)が正当性を有するか否かを認証する。すなわち、生体情報の登録を行うことにより、その登録された利用者は入退室を行うことが可能となる。なお、図1に示す一例においては、登録生体情報メモリ52だけでなく、ICカード10のメモリに登録生体情報102が記憶されているが、通常は、いずれか一方にだけ登録が行われていればよい。
付加情報消去手段54はICカード10に記録された付加情報の消去を行う。退室するときに生体認証手段24によって正当性を有する利用者であると認証されたときに、付加情報の消去が行われる。
開錠出力手段55は電気錠扉を開錠する出力を行う。その出力は、付加情報記録手段53による付加情報の記録が行われた後、または付加情報消去手段54による付加情報の消去が行われた後において行われる。
電気錠扉60は開錠出力手段55の出力に基づいて開閉する電気錠の付いた扉である。入室または退室のときにおける利用者の通行が可能か否かはこの電気錠扉60の開閉が可能か否かによって決まる。
固有情報101は、たとえば、社員番号、ID(identification)番号、等のICカードごとによって異なる個別の番号、あるいは本人認証に使用されるPIN(personal identification number)、相互認証等のため情報、暗号化復号化のための情報、等である。それらの一般的な使用方法については周知であるから説明を省略し、ここでは社員番号が固有情報である一例について説明する。
登録生体情報102はICカード10の正当性を有する所有者の生体情報をICカード10のメモリに登録(記憶)しておく。その登録が行われた生体情報を生体情報読取部10で読み取った生体情報と比較することにより、生体認証手段24はその所有者(利用者)が正当性を有するか否かを認証する。すなわち、生体情報の登録を行うことにより、その登録された利用者は入退室を行うことが可能となる。なお、図1に示す一例においては、ICカード10のメモリだけでなく、登録生体情報メモリ52に登録生体情報が記憶されているが、いずれか一方にだけ登録が行われていればよい。
セキュリティ権限情報104は入室した室内における利用者の権限を規定するための情報である。たとえば、その入室した室内に設置されているコンピュータ等の機器を利用する権限の有無、アクセスを許可する範囲の設定、記録媒体への情報複写の制限、等に関する情報である。すなわち、利用する前に、利用する機器のカードリーダにICカード10を装着して利用者権限についての認証を得ることにより利用者の権限が規定される。
入室情報105は入室したことを示す情報で、たとえば、入室した年月日時分秒の記録が行われる。入室時に記録した年月日時分秒と退室時の年月日時分秒とを比較して不合理な点(日付が替わっている等)があれば、退室するときに電気錠の解除が行われない。
ログオン履歴106は入室した室内におけるコンピュータ等の機器の利用状況に関するログである。たとえば、そのログによって利用者が利用した機器が正常停止してない状態と判定されれば、退室するときに電気錠の解除が行われない。
図2に示すように、利用者は手200のひらにおいてICカード10を保持しており、その保持した手200の指先201を伸ばしている。また、図2に示す一例においては、生体情報読取部10は指先201の静脈のパターンを読み取る指先静脈入力装置であって、その指先静脈入力装置とICカードリーダ・ライタ30は一体化した構成となっている。そして、利用者が手200のひらにおいて保持したICカード10をICカードリーダ・ライタ30(非接触ICカードリーダ・ライタ)の読取書込部に接近させたとき、その保持した手200の指先201が指先静脈入力装置の指先読取部の位置に自然と来るように指先静脈入力装置とICカードリーダ・ライタ30が配置されている。このように配置することによって、入退室管理システムにおける入室時または退室時におけるICカード認証と生体認証を含むすべての処理を実質的に同時に行うことが可能である。したがって、利用者は入退室における処理を1回の操作で済ませることができる。
まず、図3のステップS1(生体情報読取)において、利用者は電気錠扉60の近くに設置されている生体情報読取部10に対して利用者の生体情報を読み取らせる。生体情報読取部10は利用者を特定するための生体情報を利用者から読み取る。図2に示す構成の生体情報読取部10であれば、生体情報読取部10は指先静脈入力装置であるから、利用者の指先の静脈のパターンを読み取る。
次に、ステップS2(生体情報記憶)において、生体情報記憶手段21は生体情報読取部10が読み取った生体情報を生体情報メモリ23に記憶する。このとき、生体情報記憶手段21は生体情報読取部10が読み取った生体情報を暗号化手段22により暗号化した上で生体情報メモリ23に記憶することができる。生体情報を暗号化することにより個人情報である生体情報の漏洩に対するセキュリティが向上し好適である。
次に、ステップS4(ICカード認証)において、ICカード認証部40はデータ処理部50の登録固有情報メモリ51を検索し、ICカードリーダ・ライタ30が読み取った固有情報に対応する固有情報が、登録固有情報メモリ51に登録されているか否かを検索する。そして、登録されているときには、ICカード認証部40はICカード10が正当性を有するICカードであると認証する。その認証がなされたときにはステップS5に進む。
一方、登録固有情報メモリ51に登録されていないときには、ICカード認証部40はエラー(error)を出力し、その出力を受けてICカードリーダ・ライタ30の表示部(図示せず)にエラー表示が行われ、ステップS6(生体情報消去)を実行した上でステップS1に戻る(図示せず)。
一方、生体情報が一致しないときには、生体認証部20はエラー(error)を出力し、その出力を受けて生体認証部20の表示部にエラー表示が行われ、ステップS6を実行した上でステップS1に戻る(図示せず)。
一方、生体情報が一致しないときには、生体認証部20はエラー(error)を出力し、その出力を受けて生体認証部20の表示部にエラー表示が行われ、ステップS6を実行した上でステップS1に戻る(図示せず)。
一方、固有情報がICカード10と登録生体情報メモリ52のいずれにも登録されていないときには、生体認証部20はエラー(error)を出力し、その出力を受けて生体情報読取部10の表示部にエラー表示が行われ、ステップS6(生体情報消去)を実行した上でステップS1に戻る(図示せず)。
上述のステップS6(生体情報消去)においては、生体情報メモリ23に記憶されている生体情報、およびその他の一時記憶装置(レジスター等9に記憶されている生体情報の消去が行われる。
入室のときであれば、ステップS8(付加情報記録)において、データ処理部50の付加情報記録手段53は付加情報をICカード10のメモリに記録する。
退室のときであれば、ステップS9(付加情報消去)において、データ処理部50の付加情報消去手段54はICカード10のメモリに記録されている付加情報を消去する。
次にステップS10(開錠出力)において、データ処理部50の開錠出力手段55は開錠出力を行う。この開錠出力を入力すると電気錠扉60の電気錠が所定の時間の間だけ開の状態となって、電気錠扉60を開くことが可能となる。
20 生体認証部
21 生体情報記憶手段
22 暗号化手段
23 生体情報メモリ
24 生体認証手段
25 復号化手段
26 生体情報消去手段
30 ICカードリーダ・ライタ
40 ICカード認証部
41 ICカード認証手段
50 データ処理部
51 登録固有情報メモリ
52 登録生体情報メモリ
53 付加情報記録手段
54 付加情報消去手段
55 開錠出力手段
60 電気錠扉
100 ICカード
101 固有情報
102 登録生体情報
103 付加情報
104 セキュリティ権限情報
105 入室情報
106 ログオン情報
200 手
201 指先
Claims (5)
- 利用者を特定するための生体情報を利用者から読み取る生体情報読取手段と、
前記読み取った生体情報を記憶する生体情報記憶手段と、
前記生体情報記憶手段による生体情報の記憶が行われた後において、ICカードの固有情報をICカードから読み取るICカード読取手段と、
前記読み取った固有情報から正当性を有するICカードであるか否かを認証するICカード認証手段と、
前記ICカード認証手段による認証が行われた後において、前記固有情報に対応して登録されている生体情報と前記生体情報記憶手段が記憶する生体情報とを照合し、正当性を有する利用者であるか否かを認証する生体認証手段と、
前記生体認証手段による認証が行われた後において、前記生体情報記憶手段が記憶する前記生体情報を消去する生体情報消去手段と、
入室するときに前記生体認証手段によって正当性を有する利用者であると認証されたときは、前記ICカードに対して付加情報の記録を行う付加情報記録手段と、
退室するときに前記生体認証手段によって正当性を有する利用者であると認証されたときには、前記ICカードに記録されている付加情報の消去を行う付加情報消去手段と、
前記付加情報記録手段による付加情報の記録または前記付加情報消去手段による付加情報の消去が行われた後には、電気錠扉を開錠する出力を行う開錠出力手段と、
を備えることを特徴とする入退室管理システム。 - 請求項1に係る入退室管理システムにおいて、前記生体情報記憶手段は前記読み取った生体情報を暗号化して記憶し、前記生体認証手段は前記生体情報記憶手段が記憶する生体情報を復号化して前記照合を行うとともに、前記照合の後に復号化した生体情報を消去することを特徴とする入退室管理システム。
- 請求項1または2に記載の入退室管理システムにおいて、前記生体情報読取手段と前記生体情報記憶手段の部分は指先静脈入力装置によって実現され、前記ICカード読取手段と前記付加情報記録手段と前記付加情報消去手段の部分は非接触ICカードリーダ・ライタによって実現され、手のひら側で保持した前記ICカードを前記非接触ICカードリーダ・ライタの読取書込部に接近させたとき、前記保持する手の指先の位置が前記指先静脈入力装置の指先読取部の位置となるように前記読取書込部と前記指先読取部を配置することを特徴とする入退室管理システム。
- 請求項1〜3に記載の入退室管理システムにおいて、前記付加情報は前記電気錠扉から入室する室内における前記固有情報に対応するセキュリティ権限情報であることを特徴とする入退室管理システム。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の入退室管理システムにおいて、前記登録されている生体情報は前記ICカードに登録されている生体情報であることを特徴とする入退室管理システム。
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