JP2008240242A - ビードおよび建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】枠体と面材との間への圧入が容易かつ脱落し難いビードを提供すること。
【解決手段】ビード10は軟質部11と半硬質部12とを備える。半硬質部12がガラス側かつ圧入前方側に傾斜して形成され、軟質部11がガラス側かつ圧入後方側に傾斜して延びるヒレ部14を有し、ビード10が全体として略ハ字状に形成される。従って、ビード10を圧入する際に、ハの字が広がる方向に変形し易く、円滑に容易にビード10を圧入することができる。半硬質部12を圧入する際の変形による半硬質部12の反発力が大きく、半硬質部12が中途半端な位置では、反発力により逆方向に押し返されるので、半硬質部12が係止位置の手前の位置で圧入作業を終えてしまうことが防止でき、ビード10の圧入を確実に実施でき、ビード10を脱落し難くすることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、窓枠や障子の框等の枠体と、この枠体に支持されるガラスやパネル等の面材との間に圧入されて当該面材を保持するビードおよび建具に関する。
従来、枠体と、この枠体に支持される面材としてのガラスとを備える建具に用いられ、枠体とガラスとの間に嵌め込まれてガラスを保持するビードが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のビードは、軟質樹脂製であり、ビード本体と、このビード本体からガラス側に突設されたヒレ部とを備えて一体成形されている。このビードは、枠体とガラスとの間に嵌め込まれた状態で、ヒレ部の先端がガラスに当接するとともに屈曲変形して、ヒレ部の反力によってガラスを押圧してガラスを保持するように構成されている。
特許3447815号公報
しかしながら、特許文献1に記載のビードは、全体が弾性変形し易い軟質樹脂製で形成されているので、枠体とガラスとの間に容易に押し込むことができるが、取り付けられたビードを外部から観察しても、隙間内のヒレ部等の状態が見えないので、例えば、ビードのヒレ部がどの程度変形しているかや、ビード全体が所望の位置に嵌め込まれているかといったことを、確認することが困難である。そのため、ビードがガラスの端縁に沿って一様に嵌め込まれていない状態のまま、例えば、ヒレ部が部分的にねじれていたりして、ヒレ部の反発力が十分にガラスに作用していない状態で、建具が使用される可能性があり、建具の使用中に、ガラスに風圧や振動等が加わったりすると、ビードが枠体とガラスとの間から外れてしまう可能性がある。
本発明の目的は、枠体と面材との間への圧入が容易で、かつ、脱落し難いビード、および、このビードを備えた建具を提供することである。
本発明のビードは、枠体と、この枠体に支持される面材との間に圧入されて、前記面材を保持するビードであって、前記枠体と前記面材との間に圧入される方向に関し、圧入前方側に設けられる半硬質部と、圧入後方側に設けられる軟質部とを備え、前記半硬質部は、前記面材側かつ前記圧入前方側に傾斜した形状に形成されるとともに、前記圧入された状態において、当該半硬質部の一端が前記面材に当接し、他端が前記枠体に係止可能に構成され、前記軟質部は、前記面材側かつ前記圧入後方側に傾斜して延びる押圧部を有するとともに、前記圧入された状態において、前記押圧部が前記面材に押圧状態で当接し、当該軟質部の背面側が前記枠体に当接可能に構成されることを特徴とする。
ここで、ビードの一部に枠体に係止される被係止部を形成し、この被係止部だけを半硬質樹脂製とすることが考えられるが、ビードが嵌め込まれた状態で、軟質部よりも剛性の高い半硬質部の被係止部が枠体等に係止されていれば、ビードが簡単には外れ難くできる。しかし、ビードを嵌め込む際に、軟質部の部分が変形することで、被係止部が所望の位置まで押し込まれずに中途半端な位置で止まってしまうことがあり、建具の使用中にビードが脱落する可能性が残ってしまう。
これに対して、本発明によれば、半硬質部が面材側かつ圧入前方側に傾斜した形状に形成され、軟質部が面材側かつ圧入後方側に傾斜して延びる押圧部を有し、これらの半硬質部および押圧部によってビードが全体として略ハ字状に形成されている。このような形状であれば、ビードを圧入する際に、ビードのハの字が広がる方向に変形し易く、ビードを円滑に圧入できる。
また、半硬質部は、軟質部よりも剛性が大きいので、半硬質部を枠体と面材との間へ圧入する際の変形による反発力も大きくなり、仮に、半硬質部が所定の位置まで押し込まれずに、中途半端な位置で押し込みを止めると、反発力によって、半硬質部が逆方向に押し返されるので、半硬質部の押し込み量が適正でないことを取り付けの際に容易に判別することができる。従って、半硬質部が係止位置まで圧入される手前の位置で取り付け作業を終えてしまうことが防止でき、ビードの圧入を確実に実施できる。
また、ビードを圧入した状態では、ビードの半硬質部の一端側が面材に当接し、他端側が枠体に係止されるので、面材の面外方向への半硬質部の移動が規制され、係止状態が維持できるので、ビードが枠体と面材との間から脱落し難くできる。
また、半硬質部および押圧部によってビードが全体として略ハ字状に形成されているので、ビードを圧入した状態では、ビードのハの字が広がる方向に変形しても、半硬質部と枠体との係止状態が持続できる。
また、押圧部が面材を押圧し、軟質部の背面側が枠体に当接するので、面材に風圧や振動等の負荷が加わった場合には、その負荷に応じて軟質部が弾性変形してその負荷を吸収することができる。
この際、本発明のビードでは、前記押圧部の前記面材側には、当該面材と当接可能なフラット面が形成されていることが好ましい。
さらに、本発明のビードでは、前記押圧部は、前記圧入方向に沿って並列された一対のヒレ部を有して構成されていることが好ましい。
また、本発明のビードでは、前記軟質部には、前記枠体に向かって突出した少なくとも1つの背面突起が形成されていることが好ましい。
本発明の建具は、枠体と、この枠体に支持される面材と、この面材を保持する前記ビードとを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、前述のビードと同様の効果、すなわち、枠体と面材との間へビードを容易に圧入でき、かつ、ビードが脱落し難くできるという効果が得られる。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る建具である嵌め殺し窓1を示す縦断面図である。図2は、嵌め殺し窓1の上枠2部分を拡大して示す縦断面図である。図3は、嵌め殺し窓1の後付ビード10を示す断面図である。図4は、後付ビード10の取付手順を説明する縦断面図である。
図1において、嵌め殺し窓1は、上枠2、下枠3、および左右の縦枠4を四周枠組みした枠体としての窓枠5と、この窓枠5の内部に支持された面材としてのガラス(複層ガラス)6とを備えて構成されている。窓枠5には、見付け方向内方に開口する保持溝7が四周に連続して形成され、この保持溝7にガラス6の周縁部が支持されるようになっている。上枠2の保持溝7は、下方に開口した縦断面凹状に形成されている。下枠3に形成された保持溝7には、セッティングブロック8が取り付けられている。
図2にも示すように、上枠2は、外壁開口部に固定されるアルミ押出形材製の上枠本体21と、この上枠本体21に取り付けられたガラス6用の押縁であるアタッチメント22とを有して構成されている。上枠本体21には、ガラス6よりも室外側に位置し、保持溝7の室外側面を構成する見付け片部23が形成されている。見付け片部23には、縦断面略チェンネル状の室外側係止部24が形成されている。この室外側係止部24には、ガラス6の室外側面と上枠2との隙間を埋める先付ビード25が保持されている。
アタッチメント22は、図2に示すように、ガラス6よりも室内側に位置し、縦断面略チェンネル状の室内側係止部221と、この室内側係止部221から上側に延設された室外側見付け片222とを有して一体形成されている。アタッチメント22は、上枠本体21の室内側寄りに形成された係止部26に嵌め込まれ係止されている。
アタッチメント22の略チェンネル状の室内側係止部221における開口223は、ガラス6の室内側面に対向している。また、室内側係止部221は、開口223の下側に形成される見付け片部224と、見付け片部224に連続する見込み片部225とを有している。
このようにして、アタッチメント22は、上枠2の保持溝7の室内側面を構成して、室内側係止部221とガラス6の室内側面との隙間には、後述する後付ビード10が嵌め込まれている。なお、アタッチメント22は、図示しないが、左右の縦枠4にも同様に設けられている。
以下、後付ビード10について、図2,図3に基づいて説明する。
図2に示すように、後付ビード10は、軟質樹脂で形成された軟質部11と、この軟質部11よりも大きな剛性を有する半硬質樹脂で形成された半硬質部12とを有し、一様の縦断面の長尺状に2色成形されている。半硬質部12は、ガラス6と窓枠5との隙間への圧入方向において前方に位置し、軟質部11は、圧入方向の後方に位置する。
ここで、半硬質部12を形成する半硬質樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が好適である。また、軟質部11を形成する軟質樹脂としては、例えば、エチレン‐プロピレン共重合体(EPM)、エチレン‐プロピレン‐ジエン共重合体(EPDM)、シリコーン系ゴム、軟質PVC、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、各種エラストマー(PVC系、エチレン酢酸ビニル系、塩素化ポリエチレン、スチレンブタジエン、ウレタン系)等が好適である。
図3に示すように、軟質部11は、アタッチメント22の室内側係止部221のガラス6側に位置する軟質本体部13と、この軟質本体部13からガラス6側かつ圧入方向後方側に向かって傾斜して延びる一対のヒレ部14と、これらのヒレ部14におけるガラス6側の端部に対してそれぞれ剥離可能に連続して設けられた剥離部15と、軟質本体部13から室内側に突出した突出部16とを有して構成されている。
剥離部15は、ガラス6に対して平行なシート状に形成され、フラット面を構成している。一対のヒレ部14は、圧入方向に沿って並列して設けられるとともに、剥離部15の室外側は、当該ヒレ部14の弾性変形による反発力によってガラス6に押し付けられている。
剥離部15の厚さ寸法は、1.0mm〜1.2mmに設定され、剥離部15の圧入方向前方の端部は、一対のヒレ部14のうち圧入方向前方に位置するヒレ部14との連続部よりも圧入方向前方に延設されている。剥離部15との連続部分におけるヒレ部14の厚さ寸法は、他の部分の厚さ寸法よりも薄く、剥離部15をヒレ部14から引き離す方向に引っ張ることで、剥離できるようになっている。
突出部16は、室内側係止部221の見込み片部225と当接し、後付ビード10の圧入方向前方への移動を規制している。突出部16の圧入方向前方側における軟質本体部13の背面19部分は、室内側係止部221の見付け片部224に当接している。また、突出部16と、軟質本体部13と、ヒレ部14と、剥離部15における各圧入方向後方の端部が、当該ヒレ部14の傾斜方向に沿った同一の傾斜面11A上を構成するように配列されている。なお、本実施形態における押圧部は、一対のヒレ部14および剥離部15によって構成されている。
半硬質部12は、軟質本体部13との接続部からガラス6側かつ圧入方向前方側に向かって傾斜した形状に形成されている。半硬質部12の一端17は、半円状を成し、ガラス6の室内面に当接している。半硬質部12の他端18は、室内側に延設されて室内側係止部221の開口223に向かって突出して形成され、室内側係止部221の見付け片部224と当接することによって、後付ビード10の上枠2の内方への移動が規制されるようになっている。半硬質部12の圧入方向前方側には、ガラス6側の一端17から室内側に向かって傾斜面12Aが形成されている。
以上のような後付ビード10において、軟質部11の傾斜面11Aと、半硬質部12の傾斜面12Aとは、ガラス6側に開いたハ字状に形成されている。
図2に示すように、後付ビード10が圧入された状態と、図3に示すように、圧入されていない状態とを比較すれば明らかなように、後付ビード10の2箇所の傾斜面11A,12Aのハ字状の開き程度は、圧入されて弾性変形した状態の方が大きくなっている。このように、後付ビード10がガラス6とアタッチメント22との隙間に圧入される際に、後付ビード10が弾性変形し、その反発力によってガラス6が室外側に押圧され、ガラス6が保持溝7に確実に保持されるようになっている。
このような構成の嵌め殺し窓1におけるガラス6の取付手順について、図1,図2に基づいて説明する。
先ず、先付ビード25を上枠2、下枠3および左右の縦枠4の室外側係止部24に装着する。次に、ガラス6を室内側から下枠3の保持溝7に配置されたセッティングブロック8に載置した状態で、窓枠5の保持溝7に嵌め込む。次に、アタッチメント22を上枠2および左右の縦枠4に取り付ける。さらに、ガラス6を先付ビード25に押し付けた状態で、後付ビード10をガラス6とアタッチメント22との隙間に上枠2と下枠3と左右の縦枠4に対してそれぞれ内方から圧入する。
ここで、後付ビード10の圧入手順について、図4も参照して詳しく説明する。
まず、図4(A)に示すように、剥離部15および半硬質部12の一端17をガラス6に押し付けながら、半硬質部12の他端18を室内側係止部221の見込み片部225に当接した状態で、半硬質部12をガラス6とアタッチメント22との隙間に押し込む。
次に、図4(B)に示すように、半硬質部12の傾斜面12Aが湾曲した状態で、圧入方向前方に押し込む。この状態では、圧入を止めると、半硬質部12の反発力によって、後付ビード10全体が圧入方向後方に押し戻されるので、後付ビード10が所定の位置まで圧入されているかどうかを後付ビード10の状態を見れば分かるようになっている。
さらに、後付ビード10を押し込んで、半硬質部12の他端18を開口223に係止し、かつ、軟質部11の突出部16を見込み片部225に当接し、軟質本体部13の背面19部分が見付け片部224に当接した状態にする。なお、半硬質部12の硬度が軟質部11よりも大きいので、ガラス6およびアタッチメント22との当接部における滑りがよく、後付ビード10を円滑に圧入できる。
このようにして、図2に示すように、後付ビード10を上枠2とガラス6との隙間に圧入することができるとともに、後付ビード10によってガラス6が押圧されることで、ガラス6を面外方向に移動不能に保持することができる。
次に、後付ビード10の剥離部15を剥がした状態での使用例について図5に基づいて説明する。図5は、嵌め殺し窓1の後付ビード10の剥離部15を分離した状態を示す縦断面図である。一対のヒレ部14におけるガラス6側の端部が、直接ガラス6と当接可能に構成されているので、剥離部15を軟質部11から剥離することによって、剥離部15の厚さ寸法の分だけ、後付ビード10の見込み方向の寸法が小さくなり、ガラス6と上枠2との隙間寸法の製造誤差等によるバラツキに対応することができる。
このような本実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
(1)半硬質部12がガラス6側かつ圧入前方側に傾斜した形状に形成され、軟質部11がガラス6側かつ圧入後方側に傾斜して延びる一対のヒレ部14およびヒレ部14に連続する剥離部15を有し、これらの半硬質部12、ヒレ部14、剥離部15によって後付ビード10が全体として略ハ字状に形成されているので、後付ビード10を圧入する際に、後付ビード10のハの字が広がる方向に変形し易く、後付ビード10を円滑に容易に圧入することができる。また、後付ビード10の変形量(隙間寸法に対する重なり代)を従来よりも大きく設定できるので、上枠2とガラス6との隙間寸法のバラツキを後付ビード10が確実に吸収でき、ガラス6の保持力を一層高めることができる。また、後付ビード10を圧入する際に、後付ビード10のハの字が広がる方向に変形し易いので、半硬質部12の他端18のアタッチメント22に対する係り代を大きく設定することができ、後付ビード10を確実に保持することができる。
(2)半硬質部12の剛性が軟質部11より大きいので、半硬質部12を上枠2とガラス6との間へ押圧する際の変形による反発力も大きく、半硬質部12の他端18がアタッチメント22の見付け片部224を乗り越える瞬間に、押圧状態から開放されるクリック感が確実に得られる。従って、半硬質部12の他端18がアタッチメント22に引っ掛かる位置まで後付ビード10が押し込まれたかどうか、すなわち、後付ビード10の押し込み量が適正かどうかを容易に判断できる。このように、半硬質部12が適正な押し込み位置まで圧入されていない状態で後付ビード10の取り付け作業を終えてしまうことが防止され、後付ビード10の圧入を確実に実施できる。
(3)後付ビード10を圧入した状態では、後付ビード10の半硬質部12の一端17がガラス6に当接し、他端18がアタッチメント22に係止されるので、ガラス6の面外方向への半硬質部12の移動が規制され、係止状態が維持できるので、後付ビード10が窓枠5とガラス6との間から脱落し難くできる。
(4)半硬質部12、ヒレ部14、剥離部15によって後付ビード10が全体として略ハ字状に形成されているので、後付ビード10を圧入した状態では、後付ビード10のハの字が広がる方向に変形しても、半硬質部12の他端18とアタッチメント22との係止状態が持続できる。
(5)軟質部11が圧入方向に沿って並列された一対のヒレ部14を有するので、後付ビード10を圧入した状態で、ヒレ部14が1枚の場合よりも、ヒレ部14の変形による大きな反発力が確保でき、ガラス6を確実に保持することができる。また、圧入された状態でのヒレ部14および剥離部15が一様な変形をし易くなり、均質な保持力が得られる。また、3枚以上の場合よりも、押圧部が容易に変形し易くなるので、窓枠5とガラス6との間へ後付ビード10を圧入し易くすることができる。
(6)ヒレ部14のガラス6側に当該ガラス6と当接された剥離部15が形成されているので、後付ビード10を圧入した状態で、剥離部15がガラス6に密着するので、互いの摩擦力によって、後付ビード10がガラス6に吸着され易くなり、後付ビード10が窓枠5とガラス6との間から一層脱落し難くできる。
(7)押圧部がガラス6を押圧し、軟質部11の背面19が見付け片部224に当接するので、ガラス6に風圧や振動等の負荷が加わった場合には、その負荷に応じて軟質部11が弾性変形してその負荷を吸収することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る後付ビード10Aについて図6に基づいて説明する。図6は、後付ビード10Aを示す断面図である。この後付ビード10Aは、前述の第1実施形態の後付ビード10に対して、一対のヒレ部14におけるガラス6側の端部同士が第2のフラット面を構成する連接部15Aによって連続して形成されている構成が相違するもので、その他の構成は略同様である。すなわち、剥離部15は、連接部15Aと略平行に配置され、当該連接部15Aに対して剥離可能に一体的に形成されている。このように、ガラス6と上枠2との隙間寸法の製造誤差等によるバラツキに対応する際に、剥離部15が軟質部11から剥離されても、後付ビード10Aが圧入された状態で、連接部15Aがガラス6に密着するので、前述の剥離部15と同様に、後付ビード10Aが窓枠5とガラス6との間から一層脱落し難くできるようになっている。
なお、本実施形態の後付ビード10Aとしては、図7に示すような構成を採用してもよい。図7は、本実施形態の変形例に係る後付ビード10Bを示す断面図である。この後付ビード10Bは、前述の後付ビード10Aに対して、軟質本体部13の背面19に背面突起19Aが圧入方向に沿って並列して複数形成されている構成が相違するもので、その他の構成は略同様である。この背面突起19Aは、後付ビード10Bが圧入された状態で、室内側係止部221の見付け片部224に当接されるようになっている。
なお、本変形例における背面突起19Aは、1箇所でもよい。
このような本実施形態によれば、前記(1)〜(5),(7)の効果と略同様の効果に加えて以下の効果を奏することができる。
(8)ヒレ部14のガラス6側の端部に連接部15Aが連続して形成され、剥離部15が連接部15Aに略平行に、かつ、連接部15Aに対して剥離可能に一体的に形成されているので、ガラス6と上枠2との隙間寸法のバラツキに対応するために、剥離部15を軟質部11から剥離しても、連接部15Aをガラス6に密接させることができ、後付ビード10Aが窓枠5とガラス6との間から一層脱落し難くできる。
(9)軟質本体部13の背面19に背面突起19Aが圧入方向に沿って形成されているので、後付ビード10Bが圧入された状態で、背面突起19Aが室内側係止部221の見付け片部224に当接されて弾性変形することによって、後付ビード10Bがより確実にガラス6を保持できる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態において、後付ビード10は、面材としてのガラス6の室内側に取り付けられる説明をしたが、ガラス6の室外側に取り付けられる先付ビード25にも適用してもよい。
また、前記実施形態では、後付ビード10は、上下および左右の4方向の全ての枠材に設けられる説明をしたが、これに限らず、枠材の少なくとも一部に本発明のビードが設けられていてもよい。
また、前記実施形態では、後付ビード10としては、フラット面としての剥離部15を有するものを説明したが、本発明のビードとしては、フラット面を備えていないものも含まれる。
また、前記実施形態では、後付ビード10における押圧部としては、一対のヒレ部14を有するものを説明したが、1枚のヒレ部または3枚以上のヒレ部を有するものでもよく、あるいは、ヒレ状ではなく、例えば、棒状や線状の軟質材料で押圧部が構成されていてもよい。
また、前記実施形態では、後付ビード10は、軟質部11と半硬質部12とを2色成形して一体的に製造されると説明したが、半硬質部および軟質部を別個に製造した後に両者を接着剤などで貼り合わせてもよい。
また、前記実施形態では、ビードは、面材としてのガラス6と枠体としての窓枠5とを備える建具としての絞め殺し窓1に用いられる説明をしたが、これに限らず、ビードは、面材と框体とを備える障子や戸に用いられてもよい。本発明の建具には、絞め殺し窓に限らず、引き戸や開き扉などの建具も含まれる。
また、本発明の面材としては、ガラス6に限らず、パネルであってもよい。
また、前記実施形態では、枠体としての窓枠5と、押圧部としてのヒレ部14および剥離部15と、フラット面としての剥離部15と、面材としてのガラス6とを説明したが、本発明の枠体と押圧部とフラット面と面材とを備えることによっても、前記実施形態と同様の効果を奏することができる。
本発明の第1実施形態に係る建具を示す縦断面図である。 前記建具の上部を拡大して示す縦断面図である。 前記建具のビードを示す断面図である。 前記ビードの圧入方法を説明する縦断面図である。 前記ビードの別の使用形態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るビードを示す断面図である。 前記実施形態の変形例に係るビードを示す断面図である。
符号の説明
1…嵌め殺し窓(建具)、5…窓枠(枠体)、6…ガラス(面材)、10,10A,10B…後付ビード、11…軟質部、12…半硬質部、14…ヒレ部、15…剥離部(フラット面)、17…半硬質部の一端、18…半硬質部の他端、19…軟質部の背面、19A…背面突起。

Claims (5)

  1. 枠体と、この枠体に支持される面材との間に圧入されて、前記面材を保持するビードであって、
    前記枠体と前記面材との間に圧入される方向に関し、圧入前方側に設けられる半硬質部と、圧入後方側に設けられる軟質部とを備え、
    前記半硬質部は、前記面材側かつ前記圧入前方側に傾斜した形状に形成されるとともに、前記圧入された状態において、当該半硬質部の一端が前記面材に当接し、他端が前記枠体に係止可能に構成され、
    前記軟質部は、前記面材側かつ前記圧入後方側に傾斜して延びる押圧部を有するとともに、前記圧入された状態において、前記押圧部が前記面材に押圧状態で当接し、当該軟質部の背面側が前記枠体に当接可能に構成されるビード。
  2. 前記押圧部の前記面材側には、当該面材と当接可能なフラット面が形成されている請求項1に記載のビード。
  3. 前記押圧部は、前記圧入方向に沿って並列された一対のヒレ部を有して構成されている請求項1または請求項2に記載のビード。
  4. 前記軟質部には、前記枠体に向かって突出した少なくとも1つの背面突起が形成されている請求項1から請求項3のいずれかに記載のビード。
  5. 枠体と、この枠体に支持される面材と、この面材を保持する請求項1から請求項4のいずれかに記載のビードとを備える建具。
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