JP2006097414A - グレージングチャンネル - Google Patents

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Abstract

【課題】パネルを窓枠に配置する際の装着作業性を向上させることができるグレージングチャンネルを提供する。
【解決手段】グレージングチャンネル4は、自己保形性を呈する本体部材7と、少なくとも一対の軟質かつ弾性のあるパネル保持リップ9a、9bと、少なくとも一対の軟質かつ弾性のある保持片8とを備えている。本体部材7は、底壁部5と、底壁部5の両側から立ち上がる一対の側壁部6とにより略U字状の横断面形状をなす。パネル保持リップ9a、9bは、本体部材7の両側壁部6の内側面からパネル装着溝31の中心に向けて各々突出し、保持片8は、本体部材7の両側壁部6の外側面からパネル装着溝31の外側に向けて各々突出し、パネル装着溝31内にガラス板2とともに装着されたときに弾性変形してガラス板2を押圧する。
【選択図】図2

Description

本発明はグレージングチャンネルに関する。
建築物等に設けられた窓枠にガラス板、合成樹脂板等のパネルが配置される場合、窓枠のパネル装着溝とパネルの周縁との間に長尺なグレージングチャンネル等のシール材が装着される。従来のグレージングチャンネルとしては、特許文献1に開示されたものが知られている。従来のグレージングチャンネルは、パネルの周縁の表裏両面を挟んで保持する保持片を備えたものである。
特開平10−52846号公報
しかし、上記文献1記載のグレージングチャンネルでは、パネルの周縁にこのグレージングチャンネルを装着する際、各保持片の先端がパネルの周縁端部に接触し、引っかかるという不具合が生じやすい。このため、従来のグレージングチャンネルにおける装着作業性は、あまり良いものではなかった。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、パネルを窓枠に配置する際の装着作業性を向上させることができるグレージングチャンネルを提供することを解決すべき課題としている。
請求項1に係る発明のグレージングチャンネルは、パネル装着溝を有する窓枠と該パネル装着溝に配置されるパネルの周縁との間に装着される長尺なグレージングチャンネルにおいて、
前記パネル装着溝の開口縁の内幅寸法を下回るとともに前記パネルの厚さを超える幅を有する底壁部と、該底壁部の両側から立ち上がる一対の側壁部とにより横断面形状が略U字状をなし、自己保形性を呈する硬質かつ剛性のある第1材料によって形成された本体部材と、
該本体部材の両該側壁部の内側面から該パネル装着溝の中心に向けて各々突出し、自由状態で各先端間の内幅寸法が該パネルの厚さを下回るように、該第1材料よりも軟質かつ弾性のある第2材料によって形成された少なくとも一対のパネル保持リップと、
該本体部材の両該側壁部の外側面から該パネル装着溝の外側に向けて各々突出し、自由状態で各先端間の内幅寸法が該パネルの厚さを超えるとともに外幅寸法が該パネル装着溝の開口縁の内幅寸法を超え、該パネル装着溝内に該パネルとともに装着されたときに弾性変形して該パネルを押圧するように、該第1材料よりも軟質かつ弾性のある第3材料によって形成された少なくとも一対の保持片とを備えていることを特徴とする。
ここで、このグレージングチャンネルは、パネルを窓枠に配置するに際して、下記に詳述するように、まずパネルの周縁に一次装着され、次にパネルとともに窓枠のパネル装着溝に二次装着される。
請求項1に係る発明のグレージングチャンネルによれば、少なくとも一対の保持片の各先端間の内幅寸法は、自由状態でパネルの厚さを超えている。このため、このグレージングチャンネルをパネルの周縁に押し込んで一次装着する際に、保持片はパネルの周縁に引っ掛かることがなく、装着作業を阻害することがない。また、少なくとも一対のパネル保持リップは、自由状態で各先端間の内幅寸法がパネルの厚さを下回っている。このため、対となったパネル保持リップは、パネルが挿入されると互いに離れる方向、つまり外側に向けて前記内幅寸法が拡大するように弾性変形し、パネルを表裏両面から挟んで保持する。なお、本体部材の両側壁部は、自己保形性を呈する硬質かつ剛性のある材料によって形成されているため、各パネル保持リップから力が加わっても外側に拡開するように変形することが殆どない。このため、パネル保持リップは、パネルを十分な力で挟持することができる。このため、このグレージングチャンネルは、その後の二次装着までの間にパネルの周縁から外れるおそれがなく、装着作業を良好かつ確実に行える。
さらに、このグレージングチャンネルによれば、少なくとも一対の保持片は、本体部材の両側壁部の外側面からパネル装着溝の外側に向けて各々突出したものである。また、保持片は、自由状態において各先端間の内幅寸法がパネルの厚さを超えるとともに、外幅寸法がパネル装着溝の内幅寸法を超えている。このため、このグレージングチャンネルをパネルとともに窓枠のパネル装着溝に二次装着する際に、各保持片は、グレージングチャンネルがパネル装着溝内に収まることができるように各々弾性変形してパネル装着溝の中心方向に向けて変位し、各保持片の先端がパネルを押圧する。なお、本体部材の両側壁部は、自己保形性を呈する硬質かつ剛性のある材料によって形成されているため、保持片の変形によって装着溝内側に押されても弾性変形することが殆どない。このため、装着溝から押圧された各保持片は、その先端でパネルを十分な力で押圧することができる。このため、このグレージングチャンネルは、パネルに対するシール性をも向上させることができる。
したがって、本発明のグレージングチャンネルは、パネルを窓枠に配置する際の装着作業性を向上させる。また、本発明のグレージングチャンネルは、パネルに対するシール性も向上させる。
請求項2に係る発明のグレージングチャンネルによれば、前記保持片は、前記本体部材の両前記側壁部の外側面の前記底壁部側から前記パネル装着溝の開口側に向けて延びる脚部と、該脚部の先端に形成され、前記パネル装着溝内に前記パネルとともに装着された状態で該パネル装着溝の開口縁と該パネルとの隙間を遮蔽できる大きさの遮蔽頭部とを有している。
この場合、このような脚部によって、各保持片は、本体部材の両側壁部とパネル装着溝との間でより効果的に変形することができる。このため、遮蔽頭部は、パネル方向へより効果的に変位することが可能となり、各遮蔽頭部は、確実にパネルを押圧することができる。このため、このグレージングチャンネルは、パネルに対するシール性をさらに向上させることができる。また、遮蔽頭部が装着溝の開口縁とパネルとの隙間を遮蔽することにより、装着後の美観を向上させることができる。
請求項3に係る発明のグレージングチャンネルによれば、前記遮蔽頭部は、前記パネルと当接可能な内向突条と、該内向突条と一体に設けられ、前記パネル装着溝内に前記パネルとともに装着される際に該パネル装着溝の開口縁の先端面に当接して該内向突条を該パネル側に回転動させる外向突条とを有する。
この場合、内向突条は、装着時の外向突条の回転動の機能によって付勢され、パネルに対してさらに強く押圧されることになる。このため、このグレージングチャンネルは、パネルに対するシール性を一層高めることができる。また、外向突条は、パネル装着溝の開口縁近辺をも覆うこととなるので、装着後の美観を一層高めることができる。
請求項4に係る発明のグレージングチャンネルによれば、前記保持片は前記脚部の途中に前記本体部材の前記側壁部側に向けて突出する付勢突条を有し、該付勢突条は前記パネル装着溝内に前記パネルとともに装着された状態で該保持片を該パネル装着溝の外側に向けて付勢可能に形成されている。
この場合、装着後において、付勢突条は、弾性変形することにより各保持片をパネル装着溝の外側に付勢する。このため、各保持片は、より適正な押圧力でパネル装着溝の開口縁に押圧されることになる。このため、各保持片はパネル装着溝に安定して保持される。また、長期に亘って使用しても安定した装着状態が保たれ、パネルに対するシール性を確保することができる。
請求項5に係る発明のグレージングチャンネルによれば、前記本体部材の前記底壁部は、前記パネル装着溝内に前記パネルとともに装着された状態で、該パネルの端面と当接して該パネルを支持する支持部と、該パネルの端面との間に水抜き空間を形成する段部とを有する。
この場合、グレージングチャンネルとパネルとの間に仮に水が浸入しても、水抜き空間内にその水を流動させることができる。このため、このグレージングチャンネルは、侵入した水を外部に効果的に排出することができる。また、このグレージングチャンネルは、支持部がパネルの端面と当接してパネルを支持するため、一次装着の段階でパネルの位置決めを行うことができる。
請求項6に係る発明のグレージングチャンネルにおいて、前記段部は前記底壁部における幅方向の中央で前記パネル装着溝の底に向けて横断面形状で略U字状に突出している。
この場合、底壁部の両端が支持部となり、パネルの厚さ方向の両端面を好適に支持することができる。このため、このグレージングチャンネルは、簡易な構造でありながら、前述した支持部と段部との作用効果を奏することができる。また、底壁部の両端が支持部であるため、パネルに対してグレージングチャンネルが傾いたりすることがなく、支持が安定する。
請求項7に係る発明のグレージングチャンネルにおいて、前記段部には、前記水抜き空間を前記パネル装着溝内に連通する貫通孔が間隔を隔てて複数個形成されている。
この場合、水抜き空間内に集められた水は、貫通孔を通過してパネル装着溝側へ流出する。このため、このグレージングチャンネルは、本体部材内に水が溜まることがないようにすることができる。
請求項8に係る発明のグレージングチャンネルにおいて、前記第1材料は金属又は硬質熱可塑性樹脂であり、前記第2材料及び前記第3材料は熱可塑性エラストマー又はゴムである。
この場合、第1材料は硬質かつ十分な剛性を有するので、第1材料によって形成された本体部材が自己保形性を呈することができる。また、第2材料及び第3材料は第1材料よりも軟質かつ十分な弾性を有するので、パネル保持リップと保持片とがより効果的に弾性変形することができる。このため、このグレージングチャンネルは、本発明の効果をより確実に奏することができる。
第1材料として硬質の熱可塑性合成樹脂を使用するときには、硬質PVC、ABS、AES、AAS、PP等を選択することができる。また、第1材料として、熱可塑性合成樹脂以外にも、熱硬化性合成樹脂又はアルミ若しくはステンレス等の金属等を選択することができる。第2材料及び第3材料としては、軟質PVCの他、TPO(オレフィン系)、SBC(スチレン系)等のTPE(熱可塑性エラストマー)、EPDM等のゴム材料等種々のエラストマー材料を選択することができる。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2に示すように、実施例のグレージングチャンネル4は、建築物等に用いられる窓1において、パネル装着溝31内を有する窓枠3と、パネル装着溝31内に配置されるパネルとしてのガラス板2の周縁との間に装着される長尺な成形品である。窓枠3は、ガラス板2の四辺、つまり上下左右に配置されて、各々パネル装着溝31を有しており、本実施例ではアルミで形成されている。これらの窓枠3とガラス板2の上下左右の各周縁との間にグレージングチャンネル4が装着されている。
このグレージングチャンネル4は、図3に示すように、本体部材7と、二対のパネル保持リップ9a、9a、9b、9bと、一対の保持片8、8とを備えている。
本体部材7は、自己保形性を呈する硬質かつ剛性のある第1材料によって形成されたものである。実施例では、第1材料は硬質PVC(HDA100°)である。また、パネル保持リップ9a、9bは、第1材料よりも軟質かつ弾性のある第2材料によって形成されたものである。実施例では、第2材料は軟質PVC(HDA65°)である。さらに、保持片8は、第1材料よりも軟質かつ弾性のある第3材料によって形成されたものである。実施例では、第3材料も第2材料と同一の軟質PVC(HDA65°)である。
このように、このグレージングチャンネル4は、複数の物性の異なる材料からなっているが、互いに相溶性を有する材料を用いている。このため、このグレージングチャンネル4は、例えば共押出成形と呼ばれるような複数の種類の材料を一つの口金からほぼ同時に押し出す押出成形によって、本体部材7と、二対のパネル保持リップ9a、9a、9b、9bと、一対の保持片8、8とが接合部で融着して一体的に同時成形されている。
本体部材7は、底壁部5と、底壁部5の両側から立ち上がる一対の側壁部6とからなり、横断面形状が略U字状をなしている。底壁部5の外側面の幅W5は、パネル装着溝31の開口縁31bの内幅寸法WSを下回る。一方、底壁部5の内側面の幅W2は、ガラス板2の厚さTGを超える幅である。
また、本体部材7の底壁部5は、パネル装着溝31内にガラス板2とともに装着された状態で、ガラス板2の厚さ方向の両端面と当接してガラス板2を支持する支持部52と、ガラス板2の端面との間に水抜き空間54を形成する段部51とを有している。段部51は底壁部5における幅方向の中央でパネル装着溝31の底に向けて横断面形状で略U字状に突出したものである。また、段部51には、水抜き空間54をパネル装着溝31内と連通させる貫通孔53が長手方向において間隔を隔てて複数個形成されている。
パネル保持リップ9a、9bは、本体部材7の両側壁部6の内側面からパネル装着溝31の横断面における幅方向中心(図3における一点鎖線がこれに相当する)に向けて各々突出し、実施例では二対が設けられている。一対のパネル保持リップ9bは側壁部6の底壁部5側に設けられ、もう一対のパネル保持リップ9bは側壁部6の先端側に設けられている。各対のパネル保持リップ9a、9bは、本体部材7の底壁部5を下方に位置させた場合、側壁部6から下方に傾斜するように設けられている。また、各対のパネル保持リップ9a、9bは、自由状態で各先端間の内幅寸法W1がガラス板2の厚さTGを下回っている。なお、パネル保持リップ9a、9bの数、形状及び材質は、一次装着、二次装着又は使用時に必要な性能を呈するよう、適宜決定することができる。
保持片8は、本体部材7の両側壁部6の外側面から、窓枠3への装着時のパネル装着溝31外側に相当する方向に向けて突出するよう形成されたものであり、本実施例では一対が設けられている。保持片8は、脚部81と脚部81の先端に遮蔽頭部83とを有している。脚部81は、本体部材7の両側壁部6の外側面の底壁部5側に近い部分から突出し、パネル装着溝31の開口側に向けて延びている。遮蔽頭部83は、脚部81の先端に形成され、グレージングチャンネル4がパネル装着溝31内にガラス板2とともに装着された状態でパネル装着溝31の開口縁31bとガラス板2との隙間を遮蔽できる大きさとされている。
また、遮蔽頭部83は、内向突条85と外向突条84とを一体に有している。内向突条85は、ガラス板2と当接可能とされている。外向突条84は、本体部材7がガラス板2とともにパネル装着溝31内に装着される際に、パネル装着溝31の開口縁31bの先端面31aに当接して、内向突条85をガラス板2側に回転動させることができる形状とされている。
また、保持片8は脚部81の途中に本体部材7の側壁部5側に向けて突出する付勢突条82を有している。付勢突条82は、本体部材7の底壁部5を下方に位置させた場合、脚部81から上方に傾斜して設けられている。また、付勢突条82は、パネル装着溝31内にガラス板2とともに装着された状態で保持片8をパネル装着溝31の外側に向けて付勢可能に形成されている。
グレージングチャンネル4が自由状態であるとき、一対の保持片8は、各内向突条85の先端間の内幅寸法W3がガラス板2の厚さTGを超えるとともに、脚部81の外幅寸法W4がパネル装着溝31の開口縁31bの内幅寸法WSを超えている。一方、グレージングチャンネル4がパネル装着溝31内にガラス板2とともに装着されたときには、一対の保持片8は開口縁31bの先端付近によって押圧されて弾性変形し、少なくとも一部がガラス板2に接触する。
ここで、このグレージングチャンネル4は、ガラス板2を窓枠3に配置するに際して、下記に詳述するとおり、まずガラス板2の周縁に一次装着され、次に、ガラス板2とともに窓枠3のパネル装着溝31に二次装着される。
一次装着の際の各部材及び各部の作用は、以下の通りである。
このグレージングチャンネル4において、一対の保持片8の各内向突条85の先端間の内幅寸法W3は、自由状態でガラス板2の厚さを超えている。このため、このグレージングチャンネル4をガラス板2の周縁に一次装着する際に、各保持片8は、図4及び図5に示すように、ガラス板2の周縁に引っ掛かることなく装着することができる。
また、各対のパネル保持リップ9a、9bは、自由状態で各先端間の内幅寸法W1がガラス板2の厚さTGを下回っているので、図5に示すように、各パネル保持リップ9a、9bは、外側に向けて拡大するように弾性変形し、ガラス板2を表裏両面から挟んで保持する。なお、本体部材7の両側壁部6は、自己保形性を呈する硬質かつ剛性のある材料によって形成されているため、パネル保持リップ9a、9bから力が加わっても拡開するように変形することが殆どない。このため、各対のパネル保持リップ9a、9bは、ガラス板2を十分な力で挟持することができる。また、各対のパネル保持リップ9a、9bが側壁部6から下方に傾斜するように設けられているため、ガラス板2がパネル装着溝31内に入り易く、かつ一次装着後には抜け難い。さらに、互いに向かい合う保持リップ9a,9a及び9b、9bは、各々溝の中心に対して対称に形成されているので、ガラス板2をパネル装着溝31のほぼ中心に位置させる作用があり、好ましい。
本体部材7の底壁部5に設けられた支持部52は、一次装着の際に、ガラス板2の端面と当接してガラス板2を支持するため、本体部材7に対するガラス板2の挿入深さを常に一定にすることができる。
次に、二次装着の際の各部材及び各部の作用は、以下の通りである。
このグレージングチャンネル4において、一対の保持片8は、本体部材7の両側壁部6の外側面からパネル装着溝31の外側に向けて各々突出したものである。また、一対の保持片8は、自由状態において、各内向突条85の先端間の内幅寸法W3がパネルの厚さTGを超えるとともに、脚部81の外幅寸法W4がパネル装着溝31の開口縁31bの内幅寸法WSを超えている。このため、このグレージングチャンネル4をガラス板2とともに窓枠3のパネル装着溝31に二次装着する際に、一対の保持片8は、図6に示すように、グレージングチャンネル4がパネル装着溝31に収まることができるように、各々弾性変形してパネル装着溝31の内側に向けて変位する。その結果、脚部81の外幅寸法がパネル装着溝31の開口縁31bの内幅寸法WSとほぼ等しくなるまで変位し、グレージングチャンネル4がガラス板2とともにパネル装着溝31内へ挿入されていく。
そして、図7に示すように、グレージングチャンネル4がパネル装着溝31内にガラス板2とともに完全に装着される直前の状態においては、図8(a)に示すように、外向突条84は、パネル装着溝31の開口縁31bの先端面31aに当接する。このため、外向突条84は、脚部81と露出頭部83との接続部付近を支点として弾性変形しながら、内向突条85をガラス板2側に回転動させる。
このため、グレージングチャンネル4がさらに押し込まれて、図2に示すように、パネル装着溝31の長手方向に沿ってパネル装着溝31内の底に断続的に配置されたスペーサ10に当接して完全に装着された状態になった後も、内向突条85は、図8(b)に示すように、外向突条84の回転動の機能により付勢されたまま、ガラス板2に押圧される。このため、一対の保持片8は、ガラス板2を十分な力で押圧することができる。
このとき、付勢突条82は、脚部81の外側がパネル装着溝31内に収まるように弾性変形するにつれて、本体部材7の側壁部6の外側面に当接し、弾性変形する。この弾性変形によって生じる復元力により、保持片8の脚部81をパネル装着溝31の外側に向けて押し返す方向に付勢する。この付勢力の作用により、一対の保持片8の脚部81は、適正な押圧力でパネル装着溝31の開口縁31bに押圧される。これにより、各保持片8はパネル装着溝31内に安定して保持される。
最期に、装着完了後の各部材及び各部の作用は、以下の通りである。
各遮蔽頭部83は、パネル装着溝31の開口縁31bとガラス板2との隙間を遮蔽できる大きさなので、パネル装着溝31内にガラス板2とともに装着された状態で、パネル装着溝31の開口縁31bとガラス板2との隙間を遮蔽する。このため、装着後の美観を一層向上させることができる。さらに、図2に示すように、内向突条85と外向突条84とが装着時に視認される部分でなめらかに連続した面を形成していれば、美観をさらに向上させることとなり、好ましい。また、内向突条85の先端85aが装着後ガラス表面に沿う形又は沿い易い形とされていれば、水滴等が侵入し難くなり、好ましい。
また、本体部材7の底壁部5に設けられた支持部52は、装着後もガラス板2の厚さ方向の両端面と当接してガラス板2を支持する。一方、本体部材7の底壁部5に設けられた段部51は、ガラス板2の端面との間に水抜き空間54を形成し、段部51に形成された貫通孔53によって、水抜き空間54をパネル装着溝31に連通させる。このため、グレージングチャンネル4とガラス板2との間に仮に水が侵入しても、水抜き空間54内にその水を流動させ、貫通孔53を通過してパネル装着溝31側へ流出させることができる。
このように、このグレージングチャンネル4において、一対の保持片8の各内向突条85の先端間の内幅寸法W3は、自由状態でガラス板2の厚さを超えているので、このグレージングチャンネル4をガラス板2の周縁に一次装着する際に、各保持片8は、ガラス板2の周縁に引っ掛かることなく装着することができる。このため、良好な装着作業性を呈することができる。
また、各対のパネル保持リップ9a、9bは自由状態で各先端間の内幅寸法W1がガラス板2の厚さTGを下回っており、かつ本体部材7の両側壁部6は自己保形性を呈する硬質かつ剛性のある材料によって形成されている。このため、上述の通り、ガラス板2を十分な力で挟持することができる。このため、このグレージングチャンネル4は、その後の二次装着までの間にガラス板2の周縁から外れるというおそれがなく、良好な装着作業性を確実に呈することができる。
さらに、このグレージングチャンネル4において、一対の保持片8は、本体部材7の両側壁部6の外側面からパネル装着溝31の外側に向けて各々突出したものである。また、一対の保持片8は、自由状態において、各内向突条85の先端間の内幅寸法W3がパネルの厚さTGを超えるとともに、脚部81の外幅寸法W4がパネル装着溝31の開口縁31bの内幅寸法WSを超えている。また、本体部材7の両側壁部6は、自己保形性を呈する硬質かつ剛性のある材料によって形成されている。このため、上述の通り、一対の保持片8は、ガラス板2を十分な力で押圧することができる。このため、このグレージングチャンネル4は、ガラス板2に対するシール性も向上させることができる。
したがって、このグレージングチャンネル4は、ガラス板2を窓枠3に配置する際の装着作業性を向上させることができる。また、このグレージングチャンネル4は、ガラス板2に対するシール性も向上させることができる。
また、このグレージングチャンネル4では、脚部81によって、一対の保持片8が本体部材7の両側壁部6とパネル装着溝31の開口縁31bとの間でより効果的に変形することができる。このため、遮蔽頭部83は、ガラス板2の方向へより効果的に変位することができる。このため、各遮蔽頭部83は、確実にガラス板2を押圧することができる。このため、このグレージングチャンネル4は、ガラス板2に対するシール性をさらに向上させることができる。また、遮蔽頭部83が開口縁31bとガラス板2との隙間を遮蔽することにより、装着後の美観を向上させることができる。
さらに、このグレージングチャンネル4では、内向突条85は、装着時の外向突条84の回転動の機能によって付勢されて、ガラス板2にさらに強く押圧される。このため、このグレージングチャンネル4は、ガラス板2に対するシール性を一層高めることができる。また、外向突条84は、パネル装着溝31の開口縁31b近辺(先端面31a等)をも覆うこととなるので、装着後の美観をも一層高めることができる。
また、このグレージングチャンネル4では、装着後において、付勢突条82が弾性変形することにより保持片8をパネル装着溝31の外側に向けて付勢する。このため、各保持片8は、パネル装着溝31の内側に向けて過度に変形することがなく、パネル装着溝31に安定して保持される。このため、このグレージングチャンネル4は、長期に亘って使用しても安定した装着状態が保たれ、ガラス板2に対するシール性を確保することができる。また、開口縁31bは他の部分よりも肉厚とされ、保持片8の開口縁31b側に形成された突条に係合してグレージングチャンネル4の抜けを防止するが、付勢突条82によってパネル装着溝31の外側へ付勢されることにより、抜け防止の効果を一層高めることができる。
さらに、このグレージングチャンネル4では、グレージングチャンネル4とガラス板2との間に仮に水が浸入しても、水抜き空間54内にその水を流動させることができる。このため、このグレージングチャンネル4は、侵入した水を外部に効果的に排出することができる。
また、このグレージングチャンネルでは、底壁部5の両端が支持部52となり、ガラス板2の厚さ方向の両端面を好適に支持することができる。このため、このグレージングチャンネル4は、簡易な構造でありながら、支持部52と段部51との作用効果を奏することができる。
さらに、このグレージングチャンネル4では、水抜き空間54内に集められた水が貫通孔53を通過してパネル装着溝31側へ流出する。このため、このグレージングチャンネル4は、本体部材7内に水が溜まることがない。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
本発明はグレージングチャンネルに利用可能である。
実施例のグレージングチャンネルが装着された窓の概略図である。 実施例のグレージングチャンネルに係り、図1に示す窓枠部分のA−A断面の概略断面図である。 実施例のグレージングチャンネルの自由状態における概略断面図であるとともに、自由状態のグレージングチャンネルと、パネルと、窓枠のパネル装着溝との間の寸法関係をしめす概略断面図である。 実施例のグレージングチャンネルをパネルの周縁に一次装着する過程を示す概略断面図である。 実施例のグレージングチャンネルをパネルの周縁に一次装着した状態を示す概略断面図である。 実施例のグレージングチャンネルをパネルとともにパネル装着溝に二次装着する過程を示す概略断面図である。 実施例のグレージングチャンネルをパネルとともにパネル装着溝に二次装着完了する直前の状態を示す概略断面図である。 実施例のグレージングチャンネルをパネルとともにパネル装着溝に二次装着する過程において、(a)は、外側突条の回転動の作用を示す要部拡大断面図であり、(b)は、外側突条の回転動の結果を示す要部拡大断面図である。
符号の説明
1…窓
2…パネル(ガラス板)
3…窓枠
4…グレージングチャンネル
5…底壁部
6…側壁部
7…本体部材
8…保持片
9a、9b…パネル保持リップ
31…パネル装着溝
31b…開口縁
31a…開口縁の先端面
51…段部
52…支持部
53…貫通孔
81…脚部
82…付勢突条
83…遮蔽頭部
84…外向突条
85…内向突条
WS…パネル装着溝の開口縁の内幅寸法
TG…パネル(ガラス板)の厚さ
W1…パネル保持リップの各先端間の内幅寸法
W2…底壁部の外側面の幅
W3…保持片の各先端間の内幅寸法(内向突条の各先端間の内幅寸法)
W4…保持片の外幅寸法(脚部の外側寸法)
W5…底壁部の内側面の幅

Claims (8)

  1. パネル装着溝を有する窓枠と該パネル装着溝に配置されるパネルの周縁との間に装着される長尺なグレージングチャンネルにおいて、
    前記パネル装着溝の開口縁の内幅寸法を下回るとともに前記パネルの厚さを超える幅を有する底壁部と、該底壁部の両側から立ち上がる一対の側壁部とにより横断面形状が略U字状をなし、自己保形性を呈する硬質かつ剛性のある第1材料によって形成された本体部材と、
    該本体部材の両該側壁部の内側面から該パネル装着溝の中心に向けて各々突出し、自由状態で各先端間の内幅寸法が該パネルの厚さを下回るように、該第1材料よりも軟質かつ弾性のある第2材料によって形成された少なくとも一対のパネル保持リップと、
    該本体部材の両該側壁部の外側面から該パネル装着溝の外側に向けて各々突出し、自由状態で各先端間の内幅寸法が該パネルの厚さを超えるとともに外幅寸法が該パネル装着溝の開口縁の内幅寸法を超え、該パネル装着溝内に該パネルとともに装着されたときに弾性変形して該パネルを押圧するように、該第1材料よりも軟質かつ弾性のある第3材料によって形成された少なくとも一対の保持片とを備えていることを特徴とするグレージングチャンネル。
  2. 前記保持片は、前記本体部材の両前記側壁部の外側面の前記底壁部側から前記パネル装着溝の開口側に向けて延びる脚部と、該脚部の先端に形成され、前記パネル装着溝内に前記パネルとともに装着された状態で該パネル装着溝の開口縁と該パネルとの隙間を遮蔽できる大きさの遮蔽頭部とを有することを特徴とする請求項1記載のグレージングチャンネル。
  3. 前記遮蔽頭部は、前記パネルと当接可能な内向突条と、該内向突条と一体に設けられ、前記パネル装着溝内に前記パネルとともに装着される際に該パネル装着溝の開口縁の先端面に当接して該内向突条を該パネル側に回転動させる外向突条とを有することを特徴とする請求項2記載のグレージングチャンネル。
  4. 前記保持片は前記脚部の途中に前記本体部材の前記側壁部側に向けて突出する付勢突条を有し、該付勢突条は前記パネル装着溝内に前記パネルとともに装着された状態で該保持片を該パネル装着溝の外側に向けて付勢可能に形成されていることを特徴とする請求項2又は3記載のグレージングチャンネル。
  5. 前記本体部材の前記底壁部は、前記パネル装着溝内に前記パネルとともに装着された状態で、該パネルの端面と当接して該パネルを支持する支持部と、該パネルの端面との間に水抜き空間を形成する段部とを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のグレージングチャンネル。
  6. 前記段部は前記底壁部における幅方向の中央で前記パネル装着溝の底に向けて横断面形状で略U字状に突出していることを特徴とする請求項5記載のグレージングチャンネル。
  7. 前記段部には、前記水抜き空間を前記パネル装着溝内に連通する貫通孔が間隔を隔てて複数個形成されていることを特徴とする請求項5又は6記載のグレージングチャンネル。
  8. 前記第1材料は金属又は硬質熱可塑性樹脂であり、前記第2材料及び前記第3材料は熱可塑性エラストマー又はゴムであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載のグレージングチャンネル。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5270694B2 (ja) * 2008-11-28 2013-08-21 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 機密ファイルを保護するためのクライアント・コンピュータ、及びそのサーバ・コンピュータ、並びにその方法及びコンピュータ・プログラム
JP2014020102A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Tokai Kogyo Co Ltd グレージングチャンネル
JP2016199946A (ja) * 2015-04-13 2016-12-01 旭硝子株式会社 グレージングチャンネル及びグレージングチャンネル付き窓ガラス
JP2019011625A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 Agc株式会社 グレージングチャンネル、およびグレージングチャンネル付き窓ガラス

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