JP2008238701A - 金型、液状樹脂射出成形方法および光学素子 - Google Patents

金型、液状樹脂射出成形方法および光学素子 Download PDF

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Abstract

【課題】粘性の低い熱硬化製樹脂を用いた液状樹脂射出成形において、成形品、特に光学素子となる成形品において内部に気泡が含まれるのを防止する。
【解決手段】液状樹脂射出成形方法で用いられる金型1は、可動金型2と固定金型3とからなる。また、金型1には、成形品本体を成形するためのキャビティ15と、キャビティ15に連通し、キャビティ15内に液状樹脂を導入させるゲート6とを備える。さらに、金型1は、キャビティ15に連通し、キャビティ15内からオーバーフローした液状樹脂を受ける空間を形成するオーバーフローキャッチャ16を備える。キャビティ15とオーバーフローキャッチャ16との接続部における第1断面積が、キャビティ15とゲート6との接続部における第2断面積以下となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、液状射出成形法での樹脂成形で用いられる金型、この金型を用いた液状樹脂射出成形方法およびこの液状樹脂射出成形方法で成形される光学素子に関する。
一般に、プラスチック製品(または部品)を成形加工する方法として射出成形が知られている。また、熱硬化性樹脂を射出成形する場合に、常温で液状の熱硬化性樹脂(液状の原料樹脂で、以下液状樹脂と称する場合がある)を、高温の金型に射出して熱硬化させる液状樹脂射出成形法が知られている。
そして、射出成形で用いられる金型では、樹脂を射出した際に、金型のキャビティ内のガスが成形品内に残らないようにするために、キャビティと金型外部とを連通するガスベント(ガス抜き用の孔)が設けられている。
ここで、射出成形時の原料樹脂の粘性が比較的高い場合には、十分にガス抜きを可能とするために、比較的大きな径のガスベントを設けたとしても、ガスベント内に粘性の高い原料樹脂が入り込むことがないが、上述の液状樹脂射出成形方法においては、原料樹脂の粘性が低いことから、ガスベントの径を大きくするとガスベント内に原料樹脂が流入し、成形品にガスベントに流入した樹脂からなるバリが発生してしまうという問題がある。これにより、成形後にバリの除去が必要となるが、バリは、成形品ごとに形状が異なるなどすることから、除去に手間がかかるという問題があった。
また、バリの発生を防止するためにガスベントの径を小さくしてしまうと、ガスを完全に抜くことが困難となり、成形品内に気泡を含有してしまい、成形品の強度や品質の低下を招いてしまう可能性がある。特に、成形品が光学部品の場合に、内部に気泡を含有してしまうと、所望の光学特性を得られないという問題があった。
ここで、必ずしも樹脂の射出成形に限られるものではなく、主に金属の鋳造に用いられるものであるが、金型におけるガス抜き穴の径を容易に変更可能とした提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−239722公報
しかしながら、室温レベルで粘性の低い熱硬化樹脂を用いた液状樹脂射出成形方法において、バリが発生せず、かつ、気泡が発生しないガスベントの径を見つけ出すことは必ずしも容易ではなく、たとえ、ガスベントの径を容易に調整可能であっても、バリがなく、かつ、気泡を含有しない成形品を得ることが難しかった。特に、光学素子においては、気泡の影響により、所望の光学特性が得られない場合に使い物にならず、バリが発生しても、気泡を含有しない成形品を得る必要がある。
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、成形時にバリの発生や気泡の含有を確実に防止できる金型、射出成形方法および光学素子を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の金型は、
液状樹脂射出成形法による樹脂成形で用いられる金型であって、
成形品本体を成形するためのキャビティと、
当該キャビティに連通し、当該キャビティ内に液状樹脂を導入させるゲートと、
当該キャビティに連通し、当該キャビティ内からオーバーフローした液状樹脂を受ける空間を形成するオーバーフローキャッチャとを備え、
前記キャビティと前記オーバーフローキャッチャとの接続部における第1断面積が、前記キャビティと前記ゲートとの接続部における第2断面積以下となっていることを特徴とする。
なお、ここで、液状樹脂とは、熱硬化性樹脂の硬化前の液状の樹脂原料を指すものである。
また、請求項2に記載の金型は、請求項1に記載の発明において、
前記オーバーフローキャッチャが、前記キャビティの液状樹脂が最後に充填される最終充填位置もしくは当該最終充填位置の近傍に接続して設けられていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の金型は、請求項1または2に記載の発明において、
第1断面積が、第2断面積の0.2倍から1.0倍となっていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の金型は、請求項1または2に記載の発明において、
第1断面積が、第2断面積の0.5倍から1.0倍となっていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の金型は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、
前記キャビティと前記オーバーフローキャッチャとの接続部における断面形状が略円形となっていることを特徴とする。
また、請求項6に記載の液状樹脂射出成形方法は、
熱硬化性樹脂を成形する液状樹脂射出成形方法であって、
成形品本体を成形するためのキャビティと、
当該キャビティに連通し、当該キャビティ内に液状樹脂を導入させるゲートと、
当該キャビティに連通し、当該キャビティ内からオーバーフローした液状樹脂を受ける空間を形成するオーバーフローキャッチャとを備え
かつ、前記キャビティと前記オーバーフローキャッチャとの接続部における第1断面積が、前記キャビティと前記ゲートとの接続部における第2断面積以下となっている金型を用い、
前記キャビティから前記オーバーフローキャッチャにオーバーフローするまで液状樹脂を金型内に射出することを特徴とする。
また、請求項7に記載の液状樹脂射出成形方法は、請求項6に記載の発明において、
前記金型の前記オーバーフローキャッチャが、前記キャビティの液状樹脂が最後に充填される最終充填位置もしくは当該最終充填位置の近傍に接続して設けられていることを特徴とする。
また、請求項8に記載の液状樹脂射出成形方法は、請求項6または7に記載の発明において、
前記金型における第1断面積が、第2断面積の0.2倍から1.0倍となっていることを特徴とする。
また、請求項9に記載の液状樹脂射出成形方法は、請求項6または7に記載の発明において、
前記金型における第1断面積が、第2断面積の0.5倍から1.0倍となっていることを特徴とする。
また、請求項10に記載の液状樹脂射出成形方法は、請求項6〜9のいずれか1項に記載の発明において、
前記金型における前記キャビティと前記オーバーフローキャッチャとの接続部における断面形状が略円形となっていることを特徴とする。
また、請求項11に記載の液状樹脂射出成形方法は、請求項6〜10のいずれか1項に記載の発明において、
液状樹脂を金型内に射出した後に、金型内で硬化した成形品を、超音波振動を用いて金型から離型することを特徴とする。
また、請求項12に記載の光学素子は、
液状樹脂射出成形法により成形される光学素子であって、
液状樹脂を成形する金型のキャビティ内に形成される成形品本体と、
前記キャビティに連通し、前記キャビティ内に液状樹脂を導入させるゲート内に形成されるゲート部と、
前記キャビティに連通し、前記キャビティからオーバーフローする液状樹脂を受ける空間を形成するオーバーフローキャッチャ内に形成されるオーバーフロー部と、
を有する成形品から前記ゲート部と前記オーバーフロー部とを切断除去することにより形成され、
前記成形品本体の前記オーバーフロー部を切断した第1切断面の面積が、前記成形品本体の前記ゲート部を切断した第2切断面の面積以下となっていることを特徴とする。
また、請求項13に記載の光学素子は、請求項12に記載の発明において、
前記成形品の前記オーバーフロー部が、前記成形品本体の最後に樹脂が充填されて形成された最終充填位置もしくは当該最終充填位置の近傍に接続して設けられていることを特徴とする。
また、請求項14に記載の光学素子は、請求項12または13に記載の発明において、
第1切断面の面積が、第2切断面の面積の0.2倍から1.0倍となっていることを特徴とする。
また、請求項15に記載の光学素子は、請求項12または13に記載の発明において、
第1切断面の面積が、第2切断面の面積の0.5倍から1.0倍となっていることを特徴とする。
また、請求項16に記載の光学素子は、請求項12〜15のいずれか1項に記載の発明において、
第1切断面の形状が略円形となっていることを特徴とする。
そして、請求項1および請求項6に記載された発明においては、金型にキャビティ内からオーバーフローした液状樹脂を受ける空間を形成するオーバーフローキャッチャを備えることにより、金型内で排出できなかったガスが気泡として残るような場合に、その気泡をキャビティからオーバーフローキャッチャ側に押し出すことが可能となる。これにより成形品の実際に製品となる成形品本体(製品部)には、気泡が含まれない状態とすることができる。なお、金型からガスを排出するガスベントは、オーバーフローキャッチャに設けられる。また、キャビティ内を真空引きして真空成形するものとしてもよい。
また、この場合に、成形品は、液状樹脂を成形する金型のキャビティ内に形成される成形品本体と、前記キャビティに連通し、前記キャビティ内に液状樹脂を導入させるゲート内に形成されるゲート部(実際にはゲートに繋がるランナー内で成形されたランナー部がゲート部に繋がっている)と、前記キャビティに連通し、前記キャビティからオーバーフローする液状樹脂を受ける空間を形成するオーバーフローキャッチャ内に形成されるオーバーフロー部とを備えることになり、製品部からゲート部およびオーバーフロー部を切断する必要があるが、オーバーフロー部は、バリと違って、射出される液状樹脂の量が一定ならば、形状が一定となり、ゲート部と同時にオーバーフロー部を切断する構成とすることが可能であり、作業の手間(作業工程)を増やすことなく切断可能である。
前記キャビティと前記オーバーフローキャッチャとの接続部における第1断面積が、前記キャビティと前記ゲートとの接続部における第2断面積以下となっていることにより、できあがった製品のオーバーフロー部を切断した第1切断面をゲート部を切断した第2切断面と同程度以下とすることができる。
ここで、ゲート部およびオーバーフロー部を切断してできあがった成形品本体(製品部)に切削や研磨等の後加工を施さないものとした場合に、キャビティとゲートとの接合部の前記第2断面積は、射出成形時に円滑に液状樹脂をキャビティ側に流入させるのに十分な面積とされているとともに、成形品本体の形状に影響がでないように必要以上に大きくならない面積とされている。
一方、キャビティとオーバーフローキャッチャとの接合部の前記第1断面積においては、オーバーフローキャッチャに気泡を含む可能性がある液状樹脂が円滑にオーバーフローすればよく、キャビティに液状樹脂を送り出すわけではないので、第2断面積以下の面積で十分であり、かつ、成形品本体の形状に影響がでないようにさらに小さい方が好ましい。
すなわち、従来は、気泡を完全に無くすようにした場合に、成形品本体に上述のゲート部との切断面とガスベントによるバリとが残ることになるが、本発明では、成形品本体に、ゲート部との切断面とオーバーフロー部との切断面が残ることになる。そして、切断後に後加工を施さないものとした場合に、ゲート部の切断面とオーバーフロー部の切断面が製品となる成形品に残ることになり、これら成形品本体の形状の設計における制限となり、オーバーフロー部の切断面が増えた分だけ成形品本体の形状の設計上の自由度が失われるが、オーバーフロー部の切断面をゲート部の切断面以下とすることで、設計上の制限を少なくすることができる。
請求項2および請求項7に記載された発明においては、前記オーバーフローキャッチャが、前記キャビティの液状樹脂が最後に充填される最終充填位置もしくは当該最終充填位置の近傍に接続して設けられているので、充填される液状樹脂がキャビティ内に満たされた際に液状樹脂がオーバーフローキャッチャにオーバーフローするようにでき、充填時に充填される液状樹脂の先端側のガスを確実にキャビティからオーバーフローキャッチャに追い出すことができる。
請求項3および請求項8に記載された発明においては、金型における第1断面積が、第2断面積の0.2倍以上となっていることにより、気泡を含む液状樹脂をオーバーフローキャッチャに追い出すことができる。
すなわち、第1断面積が、第2断面積の0.2倍より小さい場合には、気泡が大きくなってしまったような場合に、キャビティからオーバーフローキャッチャに気泡が抜けなくなる可能性が高く、第1断面積を第2断面積の0.2倍以上とすることで気泡がキャビティ側に残るのを防止することができる。
ここで、ゲート側の第2断面積は、上述のように射出成形時に円滑に液状樹脂をキャビティ側に流入させるのに十分な面積とされているとともに、成形品本体の形状に影響がでないように必要以上に大きくならない面積とされており、この第2断面積を基準として第1断面積を規定することで、キャビティの容積や形状等に対応したものとすることができる。すなわち、キャビティの容積が大きくなれば、ゲートの径が大きくなるとともに、発生する気泡も大きくなる可能性が高く、ゲート側の第2断面積を基準としてオーバーフローキャッチャ側の第1断面積を規定することで、キャビティからオーバーフローキャッチャに気泡が円滑に移動するか否かを判断することができる。
また、上述のように、ゲート側の第2断面積は、射出成形時に円滑に液状樹脂をキャビティ側に流入させるのに十分な面積とされているので、オーバーフローキャッチャ側の第1断面積においても液状樹脂を円滑に流入させるのに第2断面積以上の面積を必要とせず、かつ、上述のように成形品本体の形状の設計上においては、第1断面積が小さい方が好ましいことから、第1断面積を第2断面積の1.0倍以下とする必要がある。
請求項4および請求項9に記載された発明においては、金型における第1断面積が、第2断面積の0.5倍以上となっていることにより、気泡を含む液状樹脂をオーバーフローキャッチャに確実に追い出し、製品の歩留まりを向上することができる。
上述のように、金型における第1断面積が、第2断面積の0.2倍以上となっていれば、気泡を含む液状樹脂をオーバーフローキャッチャに追い出し可能であるが、いくつかの悪条件が重なったような場合に、キャビティ内に気泡が残る可能性がり、第1断面積を第2断面積の0.5倍以上とすることで、このような場合にもキャビティから気泡を確実に追い出すことが可能となり歩留まりの向上を図ることができる。
請求項5および請求項10に記載された発明においては、前記金型における前記キャビティと前記オーバーフローキャッチャとの接続部における断面形状が略円形となっていることにより、円滑に気泡を含む液状樹脂をオーバーフローキャッチャ側に流出させることができる。なお、略円形には、楕円が含まれるものとする。
請求項11の発明によれば、成形品が超音波振動により金型から離型されるので、イジェクトピンを使用する必要がなくなる。ここで、オーバーフローキャッチャが、キャビティの液状樹脂が最後に充填される最終充填位置もしくは当該最終充填位置の近傍に接続して設けられている場合に、オーバーフローキャッチャ内で形成されたオーバーフロー部が成形品本体の外側に当該成形品本体を中心としてゲート部に対してほぼ対称的に出ている構造となる可能性が高い。この場合に、イジェクトピンを使用して成形品を離型するものとすると、例えば、ゲート部の成形品本体の反対側となる部分(実際にはランナー部)とオーバーフロー部の成形品本体の反対側となる部分とにイジェクトピンを突き当てるための突き当て部を形成するようにし、これら突き当て部にイジェクトピンを突き当てることで成形品を押し出す構成となる可能性が高い。これは成形品本体部分にイジェクトピンを突き当てるような構成とすることがないからである。
この場合に、イジェクトピンで押し出された際に破損しない程度の強度がオーバーフロー部、特に、製品部とオーバーフロー部との接続部に必要となる。
この場合に、ゲート部側の第2断面積と、オーバーフローキャッチャ側の第1断面積とがほぼ等しいことが好ましい。また、上述のような構成で離型する場合に、成形品の大きさが小さい場合などに、ゲート部およびオーバーフロー部に必ずしも十分な強度を持たせられない可能性がある。この場合に、ゲート部側の第2断面と、オーバーフローキャッチャ側の第1断面との面積が異なると、均等に力が作用せず、イジェクトピンで押し出す際に強度の弱い方に応力が集中して破損の原因となり、この点からもゲート部側の第2断面積と、オーバーフローキャッチャ側の第1断面積とが等しいことが好ましい。
しかし、上述のように離型にイジェクトピンを用いずに超音波振動で離型する構成となっている場合には、第1断面積をもっと小さくすることが可能であり、例えば、上述のように第2断面積の0.2倍や0.5倍といったものとすることができる。
請求項12〜16に記載された発明においては、それぞれの光学素子が、請求項1〜5に記載の金型および請求項6〜10に記載された液状樹脂射出成形方法を用いて製造可能なものとなっている。
したがって、光学素子の製造に際しては、それぞれ、請求項1〜5および請求項6〜10と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、光学素子として、気泡を含有せず、所望の光学特性を有するものとするために、従来からある成形品本体(製品部)からゲート部を切断した第2切断面に加えて、気泡を追い出すために生じたオーバーフロー部を製品部から切断した第1切断面が生じることになる。
上述のように、成形後の後加工としてゲート部とオーバーフロー部との切断以外の切削加工や研磨加工を行わないものとした場合に、第1切断面および第2切断面が設計上における成形品の形状の自由度を制限することになるが、第2切断面より第1切断面を小さくすることで、設計上における成形品の形状の自由度を高めることができる。
言い換えれば、従来なかったオーバーフロー部を設けることで、従来なかった第1切断面が生じることになるが、第1切断面を小さくすることで、従来の形状に近づけることができる。
また、成形品において、第1切断面と第2切断面の部分で外周縁の形状が変化することになる。たとえば、外周が円形の成形品において、第1切断面と第2切断面との部分で外周縁の円形の形状が崩れることになり、バランスが悪くなる可能性があり、たとえば、成形品を他の部品(たとえば、光学素子としてのレンズのホルダ)に設置するような場合に設置しずらくなる可能性がある。この場合に、従来、ゲート部の第2切断面により一箇所だけ形状が崩れていたものが、本発明では、さらにオーバーフロー部の第1切断面が加わることにより二箇所で形状が崩れることになるが、第1切断面を第2切断面より小さくすることで、従来よりバランスが悪くなるのを抑制することができる。
なお、第1切断面と第2切断面とが対称となる位置に配置される場合は、第1切断面と第2切断面との面積が同じとなることがデザイン上や形状的な安定性(重心が中央になるなどのバランスの良さ)の上で好ましい場合もある。
また、第1断面積を小さくすることで、オーバーフロー部の容積も小さくなり、使用する樹脂量の削減を図り、コストダウンを図ることができる。
本発明によれば、金型にキャビティ内からオーバーフローした液状樹脂を受ける空間を形成するオーバーフローキャッチャを備えることにより、金型内で排出できなかったガスが気泡として残るような場合に、その気泡をキャビティからオーバーフローキャッチャ側に押し出すことが可能となる。また、後加工を施さないものとした場合に、ゲート部の切断面とオーバーフロー部の切断面が製品となる成形品に残ることになり、これら成形品本体の形状の設計における制限となり、オーバーフロー部の切断面が増えた分だけ成形品本体の形状の設計上の自由度が失われるが、オーバーフロー部の切断面をゲート部の切断面以下とすることで、設計上の制限を少なくすることができる。
また、オーバーフロー部の切断面を小さくすることで、オーバーフロー部の容積も小さくし、使用される樹脂量の削減を図ることができる。
また、成形品の外周部に第1の切断面と第2の切断面との2つの切断面が生じることで、成形品のバランスが悪くなり、たとえば、成形品を上述のホルダ等に設置する際にすわりが悪くなる可能性があるが、第2の切断面より第1の切断面を小さくすることでバランスが悪くなるのを抑制することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
まず、本発明の金型1について説明する。図1〜3は金型1の概略を示す断面図であり、図4は、金型1の後述の可動金型2の平面図である。
図1に示すように、金型1は、可動金型2と、固定金型3とを備えている。なお、図1は、概略を示すものであって、可動金型2および固定金型3について、成形品を形成するための成形面を備えた部分だけを示したものである。
また、この金型1を用いる射出成形機は、後述の液状樹脂射出成形法で使用可能な従来周知のものを使用可能である。
すなわち、この例では、常温で液状の熱硬化性樹脂を、加熱した金型1に射出することで熱硬化させる液状樹脂射出成形方法を用いて、成形品20(図5に図示)を形成するものとなっている。
また、図示される可動金型2は、成形品20を形成するための形成面を有する入れ子部分であって、前記液状樹脂の射出後に前記入れ子を当該入れ子に接続された図示しない超音波振動子で振動させることのみによって、成形品20を金型1から離型可能とされている。
そして、可動金型2の固定金型3側の表面には、可動側キャビティ4と、ランナー5と、ゲート6と、可動側オーバーフローキャッチャ7と、ガスベント8とを備える可動側形成面9が形成されている。
また、固定金型3には、スプルーブッシュ11が設けられるとともに、可動金型2側の表面に固定側キャビティ12と、固定側オーバーフローキャッチャ13とを備える固定側形成面14が形成されている。
そして、固定金型3に可動金型2を当接させることで、可動金型2側のランナー5、ゲート6、ガスベント8がその開放側(固定金型3側)を閉塞され、可動金型2側の可動側キャビティ4と固定金型3の固定側キャビティ12とが合わされてキャビティ15が形成され、可動金型2側の可動側オーバーフローキャッチャ7と固定金型3の固定側オーバーフローキャッチャ13とが合わされてオーバーフローキャッチャ16が形成される。
スプルーブッシュ11は、金型3にはめ込まれてスプルーを構成するもので、スプルーは、射出成形機の樹脂を射出するノズルから樹脂を受けるものであり、この部分に樹脂が射出されることになる。
キャビティ15は、樹脂が充填されることにより、成形品本体22が形成される部分である。ゲート6は、キャビティ15への樹脂の注入口となる部分である。ランナー5は、スプルーブッシュ11からゲート6への樹脂の流路となる部分である。なお、ランナー5は、多数固取りの際に、複数のキャビティ15に樹脂を送る経路となる。図1においては、1つのキャビティ15だけを図示しているが、金型1は複数個取り用に複数のキャビティ15が形成されたものであってもよい。
オーバーフローキャッチャ16は、キャビティ15のうちの最後に樹脂が充填される最終充填位置もしくはその近傍に接続する空間を構成するもので、キャビティ15が樹脂で満たされた状態でさらに樹脂を充填することで、樹脂がキャビティ15からオーバーフローキャッチャ16にオーバーフローするようになっている。
また、オーバーフローキャッチャ16は、最終充填位置もしくはその近傍として、例えば、キャビティ15のゲート6が接続される部分の反対側となる位置、もしくはキャビティ15のゲート6から充填される樹脂の流れに沿って最も遠い位置に形成される。
また、オーバーフローキャッチャ16の最後に樹脂が充填される位置にガスベント8が設けられている。なお、射出成形に際し、キャビティ15等を真空引きする真空成形とするものとしてもよい。
また、この例では、ランナー5およびゲート6を可動金型2だけに形成するものとしたが、可動金型2および固定金型3の両方に設け、これらをあわせることで、ランナーおよびゲートが構成されるようにしてもよい。また、オーバーフローキャッチャ16を可動金型2側だけに設ける構成としてもよい。
以上のことから、この金型1は、キャビティ15に連通し、当該キャビティ15内に液状樹脂を導入させるゲート6と、当該キャビティ15に連通し、当該キャビティ15内からオーバーフローした液状樹脂を受ける空間を形成するオーバーフローキャッチャ16とを備えたものである。
そして、この例においては、キャビティ15とオーバーフローキャッチャ16との接続部における第1断面積S1が、キャビティ15とゲート6との接続部における第2断面積S2以下となっている。
そして、以上のような金型においては、射出成形機のノズルから液状の熱硬化性樹脂がスプルーブッシュ11に射出され、スプルーブッシュ11からランナー5を通ってゲート6からキャビティ15に樹脂が充填されていくようになっている。この際に、金型1内の空気等のガスがガスベント8から押し出される。なお、真空成形の場合には、樹脂の充填時にも真空引きされた状態が維持され、気圧が低い状態に維持される。
そして、キャビティ15内に熱硬化性樹脂が満たされても、さらに熱硬化性樹脂が供給されることで、キャビティ15から熱硬化性樹脂がオーバーフローキャッチャ16にオーバーフローする。なお、熱硬化性樹脂の充填量(射出量)は、予め、オーバーフローキャッチャ16に略樹脂が満たされる程度に設定される。
この際に、例えば、ガスベント8が細く、十分にガスが排出されない状態で、オーバーフローキャッチャ16が無い場合に、キャビティ15に充填される熱硬化性樹脂の先頭部分に気泡が残されるような状態でも、オーバーフローキャッチャ16を有するこの例では、気泡を含有する樹脂が、オーバーフローキャッチャ16に流出することになり、キャビティ15内に残らず、キャビティ15部分で成形される製品部に影響がでることがない。
一方、ガスベント8の径が大きく、ガス抜きは十分にされるが、オーバーフローキャッチャ16に流入した樹脂の一部がガスベント8に入り込んでバリが発生するような場合でも、このバリは、後述のようにオーバーフローキャッチャ16内に入り込んだ樹脂からなるオーバーフロー部21を切断する際にオーバーフロー部21とともに除去され、バリを除去するためだけの作業を必要としない。
したがって、ガスベント8は、その径を特に最適な状態とする必要がないので、金型1の製造時にガスベント8の設計を容易なものとすることができる。
ここで、この例では、上述のようにキャビティ15とオーバーフローキャッチャ16との接続部における第1断面積S1が、キャビティ15とゲート6との接続部における第2断面積S2以下とされている。
ゲート6部分の第2断面積S2は、金型1の設計時に、キャビティ15への樹脂の充填が円滑に行われるように設定されており、オーバーフローキャッチャ16部分の第1断面積S1が第2断面積S2と等しければ、すなわち、第1断面積S1が第2断面積S2の1.0倍となっていれば、基本的にオーバーフローキャッチャ16においても、円滑に気泡を含む樹脂を流入させることができる。
また、オーバーフローキャッチャ16は、その先にさらに樹脂を送出するものではなく、キャビティ15からオーバーフローした樹脂が円滑に流入すればいいので、第1断面積S1を第2断面積S2よりも狭くすることが可能である。
すなわち、キャビティ15に円滑に樹脂を充填可能な第2断面積S2を基準とした場合に、第1断面積S1を第1断面積S2の0.2倍としても気泡を含む熱硬化性樹脂をキャビティ15からオーバーフローキャッチャ16に流出可能であることを見出した。
また、第1断面積S1を第2断面積S2の0.2倍よりも小さくしてしまうと、樹脂内の形成された気泡に邪魔されて、円滑に樹脂がキャビティ15からオーバーフローキャッチャ16に流動しない可能性が高まり、オーバーフローキャッチャ16により成形品本体22内の気泡を除去する効果を十分に期待できない。
また、第1断面積S1を第2断面積S2の0.2倍とした場合に、全ての条件において、円滑にキャビティ15から気泡を含む樹脂がオーバーフローキャッチャ16に流入するとは限らず、条件によっては、オーバーフローキャッチャ16に気泡を含む樹脂が流入しない場合もあり、成形品の歩留まりを考慮すると、第1断面積S1を第1断面積S2の0.5倍とすることが好ましい。
また、金型1にオーバーフローキャッチャ16を設けた場合に、図5に示すように、キャビティ15内に充填されて硬化した樹脂からなり、成形品20の製品部となる成形品本体22にゲート6で硬化した樹脂からなるゲート部23と、オーバーフローキャッチャ16内で硬化した樹脂からなるオーバーフロー部21とが一体に接続した状態となる。
ここで、成形後に成形品本体22からゲート部23やオーバーフロー部21を切断した後に、後加工として切削加工や研磨加工を施さない場合に、図6に示すように、成形品本体22にオーバーフロー部21を切断した第1切断面31と、ゲート部23を切断した第2切断面32とが残ることになる。
この場合に、成形品本体(製品部)22の外観を考慮するとともに、成形品本体22の形状の設計(デザイン)の自由度を考慮した場合に、従来、無かったオーバーフロー部21を切断した第1切断面31が小さいことが好ましい。少なくとも、従来からあるゲート部23を切断した第2切断面32以下となっていることが好ましい。
また、金型1から成形品を離型する際イジェクトピンで成形品を押し出す場合に、上述のように製品となる成形品本体22からゲート部23およびランナー部24とオーバーフロー部21とが互いに離れて延出した状態となっているので、たとえば、ランナー部24とオーバーフロー部21とにそれぞれ突き当て部を形成し、これら突き当て部にイジェクトピンを押し当てて離型することが好ましい。この場合には、ゲート部23やオーバーフロー部21は、イジェクトピンに押されても破損しない程度の強度が必要となるとともに、一方に応力が集中しないように、第1断面積S1と第1断面積S2とが等しいことが好ましい。これにより、ゲート部23とオーバーフロー部21とのうちの一方に応力が集中して破損するのを防止することができる。この場合に、第1断面積と第2断面積はほぼ等しくなる。少なくとも第1断面積が第2断面積のプラスマイナス10%以内であれば、一方への応力の過度の集中を防ぐことができる。
一方、金型1から成形品を離型する際に上述のように超音波振動を用いる場合は、イジェクトピンが必要なくなるか、もしくは、成形品に対するイジェクトピンによる押圧力を低減することができ、第1断面積が第2断面積より小さくなっていても問題が生じることなく、上述のように第1断面積が第2断面積の0.2倍程度であってもよい。
以上のことから、金型1において、第1断面積が、第2断面積の0.2倍から1.0倍となっていること好ましく、さらに、第1断面積が、第2断面積の0.5倍から1.0倍となっていることが好ましい。また、超音波振動を用いて離型する場合には、積極的に第1断面積を第2断面積の1.0倍未満、0.9倍未満としてもよい。
そして、以上のような金型を用いた液状樹脂射出成形方法を説明する。
ここで、用いられる熱硬化性樹脂は、例えば、シリコーン(シリコン樹脂)である。
また、成形品は、例えば、樹脂レンズ等の光学素子であるが、本発明の金型および液状樹脂射出成形方法は、光学素子以外の成形品にも適用可能である。
また、液状樹脂射出成形方法は、液状樹脂射出成形(LIM:Liquid Injection Molding)法に基づくものである。
液状樹脂射出成形方法では、固定金型3に可動金型2を当接することにより閉じた状態の金型1内部を高温(例えば、約150度)に温調し、次いで、固定金型3のスプルーブッシュ11を介して熱硬化性樹脂をランナー5に射出する。金型1内に射出された熱硬化性樹脂は、上述のようにスプルーブッシュ11からランナー5を通ってゲート6に至り、ゲート6からキャビティ15内に充填され、キャビティ15から溢れた熱硬化性樹脂がオーバーフローキャッチャ16に至る。なお、射出される樹脂量は、上述のようにオーバーフローキャッチャ16まで樹脂が満たされる量である。
そして、金型1内で加熱された熱硬化性樹脂が硬化して、固化した状態となる。
この際に、上述のように液状樹脂内に気泡が発生した場合には、気泡を含む樹脂がオーバーフローキャッチャ16に流入し、キャビティ15内に気泡が残るのを防止できる。
次に、固定金型3から可動金型2を離す方向に移動することで、金型1を開いた状態とする。この際に、可動金型2の入れ子部分を超音波振動子で振動させることにより、成形品20を固定金型3および可動金型2から離型する。
離型された成形品20は、図5に示すように、金型1のキャビティ15内に形成される製品部(成形品本体22)と、キャビティ15に連通し、キャビティ15内に液状樹脂を導入させるゲート6内に形成されるゲート部23と、ゲート部23に液状樹脂を送出するランナー5内に形成されるランナー部24と、キャビティ15に連通し、キャビティ15からオーバーフローする液状樹脂を受ける空間を形成するオーバーフローキャッチャ16内に形成されるオーバーフロー部21とを有するものとなっている。
そして、離型した成形品20は、成形品本体22とゲート部23との境界部分および、成形品本体22とオーバーフロー部21との境界部分で切断される。なお、これらの切断は同時に行われることが好ましい。
そして、ゲート部23とオーバーフロー部21とが切断された成形品本体22としての光学素子は、成形品20からゲート部23とオーバーフロー部21とを切断除去することにより形成される。そして、光学素子は、金型1を用いて成形されることにより、成形品本体(製品部)のオーバーフロー部21を切断した第1切断面31の面積が、成形品本体22のゲート部23を切断した第2切断面32の面積以下となっている。
上述のように金型1において、第1断面積が、第2断面積の0.2倍から1.0倍となっていること好ましく、さらに、第1断面積が、第2断面積の0.5倍から1.0倍となっていることが好ましいことから、光学素子(成形品本体22)においても、第1切断面31の面積が、第2切断面32の面積の0.2倍から1.0倍となっていること好ましく、さらに、第1切断面31の面積が、第2切断面32の面積の0.5倍から1.0倍となっていることが好ましい。特に光学素子においては、設計上の自由度を高めるために、できるだけ第1切断面31が小さいことが好ましいが、気泡が残ってしまうと、光学素子としての光学特性が所望のものとならないので、第1切断面31の面積が上述の範囲となっていることが好ましい。
図6に示される光学素子(成形品本体22)において、たとえば、中央の円形部分が光学素子本体として、実際に光学素子としての光学特性を有する部分であり、その周囲の四角形状の部分がたとえば光学素子を他の部材に固定するためのフランジとなる。ここで、たとえば、第1切断面31と第2切断面32により、四角形状のフランジの角部が切り欠かれた状態となるが、その分フランジの面積が小さくなり、フランジを介して光学素子を取り付けた場合に、フランジによる取付強度が低下したり、フランジの面積が減少することや、フランジの角部が切り取られた形状となることで光学素子を他の部材に取り付ける際にすわりが悪くなる可能性がある。
しかし、本発明においては、第2切断面32より第1切断面31を小さくすることができるので、第1切断面31によるフランジの切り欠き部分を小さくしてより安定した形状とすることが可能となる。
図7に光学素子の変形例を示す。図7に示される光学素子40は、上述の光学素子である成形品本体22とキャビティ等の形状を除いて同様構成の金型で同様の方法により製造されたものであり、中央部の円形状のレンズ本体41とその周囲に形成されたフランジ42とゲート部を切断したゲート切断部43と、オーバーフロー部を切断したオーバーフロー切断部44とを有する。
また、オーバーフロー切断部44には、第1切断面47が有り、ゲート切断部43には、第2切断面46がある。
この例では、第1切断面47と、第2切断面46とが同じ面積となっている。そして、光学素子40は、左右対称の形状となっており、デザイン的に優れるとともに、左右でバランスの取れた形状となっている。
また、光学素子40は、基本的には、平面視して円形であるが、ゲート切断部43と、オーバーフロー切断部44の部分は、切り欠かれた形状となっている。
なお、上述の成形品本体22の場合も含めてゲート部およびオーバーフロー部を切断する部分を外側に突出するように設けても良いが、成形品本体が他の部材に設置される場合に、基本的な形状、たとえば、この光学素子40の場合に円形より突出させると、他の部材への設置の邪魔となってしまう可能性がある。
したがって、第1切断面47および第2切断面46が形成される部分は、基本形状から少し引き込んだ形状となるように切り欠かれた状態となっていることが好ましい。
ここで、第1切断面47を第2切断面46より小さくなる形状とすると、左右対称の形状が崩れることになるが、第1切断面47を小さくすることで、オーバーフロー切断部44における切り欠きを小さくし、光学素子40の形状をより円形に近づけることが可能となる。これによりフランジ42の面積を大きくすることで、光学素子40を他の部材に設置する際に安定性を向上することができる。また、裏、表のある形状の光学素子40を左右対称とした場合に、他の部材への設置時に裏、表を間違え易くなってしまう可能性があるが、左右非対称とすることで、裏、表を間違えるのを防止することができる。
上記実施形態では、光学素子を例にとり、熱硬化性樹脂をシリコーンとして説明したが、本発明の金型1および液状樹脂射出成形方法はこれに限定されない。粘性の低い熱硬化性樹脂を用いて成形品を作製する場合であれば、本発明の金型を用いることにより、気泡を含まない良質の成形品を作製することができる。具体的には、粘度が摂氏25度で1500〜15000d・pasの熱硬化性樹脂、例えば、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、エリア樹脂、メラミン樹脂等を用いて成形品を作製する場合にも有効である。
また、上記実施形態では、透明な成形品(光学素子)を作製する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。不透明な成形品に対しても本発明の金型1および液状樹脂射出成形方法は適用可能である。その場合にも、気泡を含まない良質な成形品が得られるので、成形品の強度や耐久性等の特性を向上させることが可能である。
上記実施例では、オーバーフローキャッチャ16をキャビティ15のゲート6側と反対側に設けたが、本発明はこれに限定されず、成形品の形状に応じて任意の位置に設けることができる。キャビティ15内のガスをより確実にオーバーフローキャッチャ16に押し出すためには、キャビティ15内の熱硬化性樹脂の最終充填位置もしくはその近傍にオーバーフローキャッチャ16を設けることが好ましい。それゆえ、熱硬化性樹脂の最終充填位置がキャビティ15のゲート6付近にある場合には、オーバーフローキャッチャ16をキャビティ15のゲート付近に設ける場合もある。
また、上記実施形態では、1つのオーバーフローキャッチャ16を設けた例を説明したが、本発明はこれに限定されず、複数のオーバーフローキャッチャを設けても良い。
本発明の実施の形態に係る金型を示す断面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図1のB−B線に沿う断面図である。 前記金型の可動金型を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る成形品を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る光学素子(成形品本体)を示す平面図である。 前記光学素子(成形品本体)の変形例を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図、(e)は背面図、(f)は底面図、(g)は(a)のA−A線に沿う断面図、(h)は(a)のB−B線に沿う断面図である。
符号の説明
1 金型
2 可動金型
3 固定金型
6 ゲート
15 キャビティ
16 オーバーフローキャッチャ
22 成形品本体(光学素子)
31 第1切断面
32 第2切断面
40 光学素子
46 第2切断面
47 第1切断面

Claims (16)

  1. 液状樹脂射出成形法による樹脂成形で用いられる金型であって、
    成形品本体を成形するためのキャビティと、
    当該キャビティに連通し、当該キャビティ内に液状樹脂を導入させるゲートと、
    当該キャビティに連通し、当該キャビティ内からオーバーフローした液状樹脂を受ける空間を形成するオーバーフローキャッチャとを備え、
    前記キャビティと前記オーバーフローキャッチャとの接続部における第1断面積が、前記キャビティと前記ゲートとの接続部における第2断面積以下となっていることを特徴とする金型。
  2. 前記オーバーフローキャッチャが、前記キャビティの液状樹脂が最後に充填される最終充填位置もしくは当該最終充填位置の近傍に接続して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の金型。
  3. 第1断面積が、第2断面積の0.2倍から1.0倍となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の金型。
  4. 第1断面積が、第2断面積の0.5倍から1.0倍となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の金型。
  5. 前記キャビティと前記オーバーフローキャッチャとの接続部における断面形状が略円形となっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の金型。
  6. 熱硬化性樹脂を成形する液状樹脂射出成形方法であって、
    成形品本体を成形するためのキャビティと、
    当該キャビティに連通し、当該キャビティ内に液状樹脂を導入させるゲートと、
    当該キャビティに連通し、当該キャビティ内からオーバーフローした液状樹脂を受ける空間を形成するオーバーフローキャッチャとを備え
    かつ、前記キャビティと前記オーバーフローキャッチャとの接続部における第1断面積が、前記キャビティと前記ゲートとの接続部における第2断面積以下となっている金型を用い、
    前記キャビティから前記オーバーフローキャッチャにオーバーフローするまで液状樹脂を金型内に射出することを特徴とする液状樹脂射出成形方法。
  7. 前記金型の前記オーバーフローキャッチャが、前記キャビティの液状樹脂が最後に充填される最終充填位置もしくは当該最終充填位置の近傍に接続して設けられていることを特徴とする請求項6に記載の液状樹脂射出成形方法。
  8. 前記金型における第1断面積が、第2断面積の0.2倍から1.0倍となっていることを特徴とする請求項6または7に記載の液状樹脂射出成形方法。
  9. 前記金型における第1断面積が、第2断面積の0.5倍から1.0倍となっていることを特徴とする請求項6または7に記載の液状樹脂射出成形方法。
  10. 前記金型における前記キャビティと前記オーバーフローキャッチャとの接続部における断面形状が略円形となっていることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の液状樹脂射出成形方法。
  11. 液状樹脂を金型内に射出した後に、金型内で硬化した成形品を、超音波振動を用いて金型から離型することを特徴とする請求項6〜10のいずれか1項に記載の液状樹脂射出成形方法。
  12. 液状樹脂射出成形法により成形される光学素子であって、
    液状樹脂を成形する金型のキャビティ内に形成される成形品本体と、
    前記キャビティに連通し、前記キャビティ内に液状樹脂を導入させるゲート内に形成されるゲート部と、
    前記キャビティに連通し、前記キャビティからオーバーフローする液状樹脂を受ける空間を形成するオーバーフローキャッチャ内に形成されるオーバーフロー部と、
    を有する成形品から前記ゲート部と前記オーバーフロー部とを切断除去することにより形成され、
    前記成形品本体の前記オーバーフロー部を切断した第1切断面の面積が、前記成形品本体の前記ゲート部を切断した第2切断面の面積以下となっていることを特徴とする光学素子。
  13. 前記成形品の前記オーバーフロー部が、前記成形品本体の最後に樹脂が充填されて形成された最終充填位置もしくは当該最終充填位置の近傍に接続して設けられていることを特徴とする請求項12に記載の光学素子。
  14. 第1切断面の面積が、第2切断面の面積の0.2倍から1.0倍となっていることを特徴とする請求項12または13に記載の光学素子。
  15. 第1切断面の面積が、第2切断面の面積の0.5倍から1.0倍となっていることを特徴とする請求項12または13に記載の光学素子。
  16. 第1切断面の形状が略円形となっていることを特徴とする請求項12〜15のいずれか1項に記載の光学素子。
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