JP2002187158A - ガス注入射出成形法及びこの成形法に用いられる金型 - Google Patents
ガス注入射出成形法及びこの成形法に用いられる金型Info
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Abstract
て、ガス排出時間の短縮と成形品の冷却時間の短縮を図
る。 【解決手段】 溶融樹脂を主キャビティ21内に一定量
充填したのち、溶融樹脂80の肉厚中にガスを注入して
中空部13を形成すると同時に、前記主キャビティ内の
溶融樹脂の一部をオーバーフローキャビティ26内に押
し出し、この押し出した溶融樹脂中にも連続した中空部
21を形成する。その上で、オーバーフローキャビティ
26内の可動入子50を後退させることによりオーバー
フローキャビティ26の容積を拡大し、この拡大にとも
なう減圧作用で樹脂層14を破裂させ、この破裂口81
から中空部13内にパージされていた残留ガスを一気に
金型の外に排出する。これにより、ガス排出時間の短縮
を図り、残留ガスにより成形品を中空部21内から冷却
して成形品の冷却時間の短縮を図る。
Description
やヒケ対策のため溶融樹脂中にガスを注入して中空部を
形成するガス注入射出成形方法とこの金型に関し、詳し
くは、成形品内の中空部に残留しているガスを短時間に
排出すると共にこのガスの排出時に成形品を中空部内か
ら冷却して成形サイクルの短縮を図ることができるガス
注入射出成形法及びこの金型に関するものである。
品を射出成形する場合、厚肉部や薄肉部等があるため冷
却による収縮率が部分的に異なり、その結果、成形品表
面にヒケが発生したり、長尺物になると反りが発生した
りすることが多い。そのため、ヒケが発生しやすい場所
のキャビティ(可動金型と固定金型が閉じたとき形成さ
れる成形用空隙)面の温度を調整したり、樹脂充填後の
保圧時間を長くするなどの対策を行っていたが、それほ
どの効果が得られていない。
樹脂がまだ溶融状態にある時、加圧ガスを溶融樹脂内に
注入して中空部を形成することにより肉厚を薄くし、ま
た、加圧ガスの均一な圧力で溶融樹脂をキャビティ面に
押し付けることにより、ヒケの発生を防止し、さらに転
写性を向上させて成形精度の向上を図るガス注入射出成
形法が採用されている。
型内に主キャビティに連結されたオーバーフローキャビ
ティ(副キャビティ)を設け、ガス注入ノズルから主キ
ャビティ内の溶融樹脂中に加圧ガスを注入したときに、
オーバーフローキャビティに向けて溶融樹脂を押し出す
ことにより、中空体の肉厚が全体的に均等に形成され
て、より成形精度を向上させるようにした成形法も提案
されている(例えば特許第2510754号)。
ては次の様な問題点がある。 (1) 溶融樹脂内に加圧ガスを注入すると、溶融樹脂の熱
によってガスの温度が急激に上昇するため、冷却に移っ
た時に成形品内部の冷却効率が悪く、その結果、冷却時
間が長くなる。 (2) ガスの注入及び排出は同一のガス注入ノズルから行
っている場合が多く、この場合、ガス注入ノズルのキャ
ビティ面開口部面積は狭いことから、冷却後に中空部内
に残留したガスを排出するのに、多くの時間を必要とす
る。 (3) 注入されたガスは中空部内において密閉されてい
て、置換が行われないため、中空部内に残留したガスの
温度は殆ど低下することがないことから、この残留して
いるガスの温度の影響で、通常の射出成形に比較して冷
却に時間がかかる。
する提案の1つとして、特開平11−314253号公
報には、ガスケートと樹脂溜まりとの間、及び、樹脂溜
まりと製品キャビティとの間にガス放出機構を設け、樹
脂溜まりの部内のガス圧を感知し、このガス圧が設定し
たガス圧に達すると撃ち抜きピンを樹脂溜まり部と樹脂
溜まりとの間に打ち込み、再度抜くことにより、注入し
たガスを開放するガスの放出方法が示されている。この
場合、撃ち抜きピンの抜き差しで開口孔をあけるが、溶
融樹脂がまだ粘性が低い場合、開口部の孔径がバラつく
ことからガス放出時間が一定でなく、さらに、最悪の場
合開口孔が塞がって、ガス放出が出来なくなる場合もあ
る。
あって、その目的は、ガス注入射出成形法及びその金型
において、ガス排出にかかる時間を短縮し、併せて中空
部内にパージされた残留ガスの熱により成形品の冷却効
率が低下するのを防止して成形サイクル時間の短縮を図
り、更に製品の成形精度を高めることができるガス注入
射出成形法とこの金型を提供することにある。
め、請求項1に記載の発明においては、ガス注入射出成
形法において、溶融樹脂を主キャビティ内に一定量充填
したのち、この主キャビティ内の溶融樹脂の肉厚中にガ
スを注入してこのガス圧により溶融樹脂中に中空部を形
成すると同時に、前記主キャビティ内からオーバーフロ
ーキャビティ側に溶融樹脂の一部を押し出し、更にこの
オーバーフローキャビティ側に押し出した溶融樹脂中に
到達するように前記ガスを注入して中空部を主キャビテ
ィ内からオーバーフローキャビティ内に連続して形成
し、次に注入したガス圧を保持しながら溶融樹脂の硬化
を進行させ、次に前記オーバーフローキャビティの一部
を開放することにより、このオーバーフローキャビティ
内を減圧し、この減圧作用を利用して前記オーバーフロ
ーキャビティにおいて樹脂層を破裂させてこの破裂口か
らオーバーフローキャビティ内の中空部を経由して成形
品内の中空部内及びガス供給路内の残留ガスを金型外に
排出することを特徴とするものである。
ガス注入射出成形用金型において、主キャビティに続け
てオーバーフローキャビティを設けると共に、このオー
バーフローキャビティの壁面の一部に可動入子を組み付
けたこと、前記主キャビティ内に溶融樹脂を一定量充填
したのち、この溶融樹脂中にガスを注入して中空部を形
成すると同時に、前記主キャビティ内からオーバーフロ
ーキャビティ側に溶融樹脂の一部を押し出し、更にこの
オーバーフローキャビティ側に押し出した樹脂中に到達
するように前記ガスを注入して中空部を主キャビティ内
からオーバーフローキャビティ内に連続して形成し、次
に注入したガス圧を保持しながら溶融樹脂の硬化を進行
させ、その上で前記可動入子を後退させてオーバーフロ
ーキャビティの壁面に開口部を形成することにより、オ
ーバーフローキャビティ内の中空部と前記開口部間の差
圧の作用により樹脂を破裂させてこの破裂口からオーバ
ーフローキャビティ内の中空部を経由して成形品内の中
空部及びガス供給路内の残留ガスを金型外に排出する制
御回路を設けたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明において、主キャビティとオーバ
ーフローキャビティを結ぶ樹脂の流出路内の断面積は、
主キャビティ内に一定量の溶融樹脂を充填した際には、
この溶融樹脂がオーバーフローキャビティ側に流入しな
い範囲に設定されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明において、主キャビティとオーバ
ーフローキャビティを結ぶ樹脂流路の一部に開閉自在の
ゲートを取り付け、このゲートは、主キャビティ内に溶
融樹脂を充填する時は樹脂流路を閉じ、ガス注入時には
開いていることを特徴とするものである。
請求項2又は3又は4に記載の発明において、オーバー
フローキャビティの壁面に可動入子を取り付けると共に
この可動入子を前進させたときにはオーバーフローキャ
ビティの壁面を密閉し、後退させたときには壁面を開放
し、併せてこの開放した開口部から内圧が開放され、こ
の内圧の開放作用でオーバーフローキャビティ内で硬化
した樹脂が破裂し、この破裂口からオーバーフローキャ
ビティ内の中空部及び成形品内の中空部及びガス供給路
内に残留しているガスを金型の外に排出することができ
るように構成されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明において、可動入子を後退させて
オーバーフローキャビティの壁面に開口部を形成したと
きに、この開口部から金型外に排出されるガスの排出流
路に排出ガス流量制御用のバルブが取り付けられている
ことを特徴とするものである。
のち、ガス注入ノズルから注入された加圧ガスは、主キ
ャビティ内の溶融樹脂中を進み、この時主キャビティ内
の溶融樹脂の一部をオーバーフローキャビティ側に押し
出し、注入されたガスは、このオーバーフローキャビテ
ィ内に押し出された樹脂中まで連続して進み抜け、成形
品内部に中空部であるガスチャンネルが形成される。こ
の結果、中空成形品の肉厚を均等に形成し、成形精度を
高める。また、オーバーフローキャビティ内の樹脂中ま
で連続して中空部が形成されているため、オーバーフロ
ーキャビティ内で中空部が破裂して開放されると、主キ
ャビティ内を含む中空部内にパージされていた残留ガス
はこの破裂口から一気にオーバーフローキャビティの外
に抜ける。この時、ガス注入系路内に残留していたガス
も主キャビティ内の中空部を経由してオーバーフローキ
ャビティ内の破裂口から抜ける。この結果、常温に近い
ガス注入系路内の残留ガスにより成形品はその内部から
冷却される。
及びその金型においては、まず、主キャビティ内に溶融
樹脂を主キャビティ容量の65〜95%充填した時、そ
の充填を止めると共にガス注入ノズルから加圧ガスを注
入する。
ティ容量の65%以下の時は、成形品の肉厚が薄くなり
すぎ、または、ガス注入側だけが肉厚が薄くなり、その
結果、製品強度が得られない場合や偏肉による反り等の
問題が生じる場合があり、さらには、主キャビティ内で
スキン層が充分に形成される前に加圧ガス注入されると
薄く成りすぎたスキン層が破れてしまうことがある、と
の所見に基づいて決定されたものである。
合は、オーバーフローキャビティまで加圧ガスが注入し
ていなかったり、仮に加圧ガスが入ったとして、肉厚が
厚いため可動入子が後退してオーバーフローキャビティ
の容量を大きくしても樹脂に破裂口が空かないことが生
じ、これを防ぐためには、オーバーフローキャビティは
かなり大きな容量をもつ空間が必要となり、金型の製作
や樹脂の充填が多く、よって、溶融樹脂を100%充填
してから加圧ガスを注入する方法は本発明においては実
用性が無い。
で加圧ガスを注入した後、加圧ガスの供給バルブを閉
じ、オーバーフローキャビティ壁面の一部を形成する可
動入子を後退させると、該当壁面に対応する樹脂の層が
残留ガスの圧力で膨大し、最終的には破裂口が空くこと
になる。その結果、ガス供給バルブからガス注入ノズル
間及び主キャビティ、オーバーフローキャビティ内の中
空部にパージされていた残留ガスは貫通された破裂口か
ら一気に抜け、金型と入子同士のクリアランスや入子室
の壁面に開口部を持つガス排出流路などから金型外に排
出される。この作用により短時間でガス排出工程を終了
することができる。
ル間の残留ガスは溶融樹脂により加熱されていないた
め、その温度の低い残留ガスも一気に成形品内中空部を
通り、オーバーフローキャビティ側に抜け出て行くた
め、この時、成形品内の中空部の壁面の樹脂を内部から
冷却する。この結果、樹脂全体の冷却を促進することが
できる。
成される主キャビティに続いて形成されたオーバーフロ
ーキャビティには、その壁面の一部に油圧シリンダ等に
て進退可能な可動入子を設ける。この可動入子を後退さ
せることによりオーバーフローキャビティの容量を増加
することができることから、この可動入子を後退させた
部分において減圧作用が起き、これにより樹脂が破裂し
て破裂口ができ、ここから残留ガスを金型外に排出する
ことが可能になる。
子室と射出成形用金型外部とを連通するガス排出流路
を、可動入子を収納する入子室の壁面へ具備したことに
より、ガス排出流路から残留ガスを金型外に排出するこ
とができる。
ルブを設けることにより、残留ガスの排出にかかる時間
の調整が可能となり最適なガス放出状態を得ることがで
きる。
を各図を基に説明する。図1は、本願発明のガス注入射
出成形用金型20とそれを用いて射出成形した樹脂製ロ
ーラー10の断面図であって、この樹脂製ローラー10
の両端には一段直径が細くなった軸A11及び軸B12
が、及び、樹脂製ローラー10の中心軸方向へはヒケや
反り対策のためガスを注入したことによる中空部(ガス
チャンネル)13が形成されている。
0の断面図、図3は、射出成形用金型の可動盤側型板3
0を主キャビティ21面からみた正面図、図4は、可動
入子50を示す図3におけるA−A線断面図、図5は、
射出成形用金型20へ加圧ガスを供給するガス供給配管
図である。
30は可動盤側型板、40は固定盤側型板である。可動
盤側型板30の4角には固定側型板40との型締めの時
ガイドとなるガイドピン31を配置し、可動盤側型板3
0へは樹脂製ローラー10を含む成形品を形成するため
の凹部があるキャビティブロック32が、固定側型板4
0へは成形品を形成するための凹部があるコアブロック
42が各々組み込まれている。可動盤側型板30は受け
板33へ固定され、さらに、受け板33は可動側取付け
板34へ固定され、固定盤側型板40は固定側取付け板
44へ固定されている。なお、他の基本的な構造につい
ては公知の構造であるので本説明では省略する。
閉じて形成された空間において、21は成形品を成形す
る主キャビティである。この主キャビティ21の一方へ
はゲート22を介して溶融樹脂の湯道であるスプルー2
3が連通されている。また、スプルー23におけるゲー
ト22に近い場所にはガス注入ノズル24が組み込まれ
ていて、外部のガス供給装置から加圧ガスを供給するこ
とによりスプルー23へ加圧ガスを注入することができ
る。
25を介してオーバーフローキャビティ26が形成さ
れ、さらに、オーバーフローキャビティ26をなす壁面
27の一部には進退可能な可動入子50を具備した入子
室51が設けられている。なお、流出路25の断面積
は、主キャビティ21内に65〜95%の溶融樹脂を充
填した範囲ではオーバーフローキャビティ26側に流出
しない範囲に設定されている。
ビティ26面と異なる方向の部位には、逆T字形である
逆T字脚53が形成され、金型スライド入子52の傾斜
面に形作られたT溝54に前記逆T字脚53が摺動自在
に組み合わせられている(図4参照)。このため、金型
スライド入子52はシャフト55を介して連結された油
圧シリンダ56により図2に示す上下方向へスライド運
動し、その運動と連動して、可動入子50は入子室51
内において後退及び前進することができる。
口部A61及び開口部B62を持つガス排出流路60が
設けられている(図8参照)。通常は、可動入子50に
より入子室51壁面の開口部A61は塞がっているが、
可動入子50が開口部A61の位置より後退したとき開
口部A61が開き、入子室51とガス排出流路60が開
通する。したがって、入子室51に加圧ガスが充満した
場合、開口部A61よりガス排出流路60へ導き出され
た加圧ガスは、開口部B62から金型外に放出すること
ができる。
設けられていて、このバルブ63を調節することによ
り、最適なガス排出時間(量)を任意に設定することが
できる。
供給するガス供給配管図である。ガスボンベ内のガスを
高圧発生装置により圧力を高め、ガス供給バルブ70を
開くことにより、ガス注入ノズル24を経由して射出成
形用金型20内に加圧ガスを供給することができる。7
1はガス排出用バルブである。通常、ガス供給バルブ7
0からガス注入ノズル24までのガス供給路72の距離
は3m以上あり、加圧ガスを注入後ガス供給バルブ70
を閉じた時、成形品の中空部、及び、オーバーフローキ
ャビティ26内の樹脂中の中空部及びガス供給バルブ7
0からガス注入ノズル24までの間のガス供給路72内
にはガスがパージされて残留することになる。
を用いて行うガス注入射出成形法(請求項1)を図6,
図7,図8の各図を基に説明する。本実施例で射出成形
する中空部を有する樹脂製ローラー10は、材料として
ABS樹脂が用いられ、ローラー部は、その長さが38
0mm、直径が14mmで、両端の端面に形成された軸受け
に取り付けるための軸A11及び軸B12は、その直径
が4mm、長さが10mm及び12mmに設定されている。
キャビティブロック32とコアブロック42より形成さ
れたスプルー23、ゲート22、主キャビティ21、流
出路25、オーバーフローキャビティ26と、可動入子
50、入子室51、金型スライド入子52、及びシャフ
ト55を示した説明図である。
ャビティ26の壁面と同一面の位置に設定して置くが、
オーバーフローキャビティ26へ流入する溶融樹脂80
の量や注入される加圧ガスの量について、可動入子50
の位置を調整することにより最適な条件を作り出すこと
も可能である。
ず)から溶融樹脂80を射出しスプルー23、ゲート2
2を経由して主キャビティ21へ充填する。充填時間と
充填量の関係については、予めCAE(CPUによる射
出成形シミュレーション)による流動解析で予測でき、
本実施例では主キャビティ21の容量の約80%に達し
た時、溶融樹脂80の充填を止めると同時に、ガス供給
バルブ70を開いて加圧ガス(窒素ガス 200kgf
/cm2)をガス注入ノズル24からスプルー23内へ
注入すると、図7の様にガスチャンネルによる中空部1
3が形成され、さらに、主キャビティ21から押し出さ
れた溶融樹脂80は、流出路25を経由してオーバーフ
ローキャビティ26側へ加圧ガスと共に押し出される。
所定の加圧ガスを注入するとガス供給バルブ70を閉
じ、ガス圧を保持しながら溶融樹脂が固化進行する保圧
工程に移る。
シリンダ56により金型スライド入子52をスライドさ
せて可動入子50を後退させる。この様子をオーバーフ
ローキャビティ26部の拡大断面図である図8に示す。
た溶融樹脂80は、キャビティ面に接触すると金型に熱
を奪われ溶融樹脂80の固化が進行し、硬化層14が形
成されるが、可動入子50が後退したことにより入子室
51とオーバーフローキャビティ26との容量が拡大
し、硬化層14の外部の圧力が減圧されるため硬化層1
4の一部が破れ、破裂口81が発生し、中空部(ガスチ
ャンネル)13内にパージされていた残留ガス82は、
金型入子同士のクリアランス(「エアベント」ともいう
約0.03mm)及びガス排出流路60から金型外に排
出される。
留ガス82の排出に続いて、ガス供給バルブ70からガ
ス注入ノズル24までのガス供給路72内の常温に近い
ガスが中空部13内を通り抜けるため、未だ熱を持つ成
形品はその中空部内から冷却されて冷却効率の促進が図
られる。
残留ガス82の圧力が減少し所定のガス放出工程時間が
経過すると、射出成形用金型20を開きエジェクタピン
29にて突き出すことにより硬化した成形品を取り出し
て射出成形作業を終了する。以上の成形は、制御回路
(図示せず)によりすべて自動的に制御される。
ーフローキャビティ26で成形されるサブ成形品との接
続部を切断することにより、図1に示した中空を有する
樹脂製ローラー10を得ることができた。
発明に係る射出成形用金型は、ガス排出流路60を設け
ているため、金型入子同士のクリアランスからエアベン
トを用いてガスを排出するよりも短時間でガス排出工程
を終えることが出来る。
ス排出流路60の途中に流量を調節する為のバルブ63
を設けているため、このバルブ63を調整することによ
り、ガス供給路72内に残留していたガスによる冷却速
度を任意に設定することができる。なお、実施例1の金
型の場合、主キャビティ21とオーバーフローキャビテ
ィ26を結ぶ流出路25は、その断面積を小さくするこ
とにより、主キャビティ21内に溶融樹脂を充填した時
に、この溶融樹脂が流出路25を経由してオーバーフロ
ーキャビティ26側に流入しないようにしているが、場
合によっては、図6に示すように流出路25に開閉自在
ゲート25aを取り付け、主キャビティ21内に溶融樹
脂を充填するときはこの開閉自在ゲート25aを閉じ、
ガス注入時には開くようにしてもよい。
ガスの排出を従来の方法である、ガス注入ノズルから導
きだし、図5に示すガス排出バルブ71を通して外部に
排出する射出成形を行った。
スが残留ガス放出時、成形品の中空部に入り込み成形品
を内部から冷却して溶融樹脂を早く固化することが可能
であるが、従来方法では加熱されたガスが滞留したまま
なので、樹脂が完全に固化するための時間が必要にな
り、実施例2に比較してガスを注入し、さらにその状態
を保つ、つまり保圧状態の時間が長くなる。
す。 (以下余白)
型は、オーバーフローキャビティの一部に減圧及びガス
排出手段として進退可能な可動入子を設けたことによ
り、この可動入子により簡単にオーバーフローキャビテ
ィの容量を変える(減圧する)ことができ、さらに、入
子室と射出成形用金型の外部とを結ぶガス排出流路を射
出成形用金型に具備したため、射出成形においてオーバ
ーフローキャビティの容量を変えてここに破裂口を形成
し、ここから中空部内にパージされていた残留ガスを射
出成形用金型の外部に排出することができる。したがっ
て、次の様な効果を得ることができる。
部内にパージされていた残留ガスを排出していたが、本
発明では、より大きいサブ成形品へ貫通された破裂口か
ら残留ガスを排出するため、短時間でガス排出工程を終
えることができる。 b.ガス排出時に、成形品以外つまり、ガス注入ノズル
からガス供給バルブまでの間に残留していた加熱されて
いないガスが成形品内の中空部を通ってオーバーフロー
キャビティ側から外部に排出されるため、このガスの冷
熱で成形品は外側のみならず、内部からも冷却されるこ
とにより冷却固化時間を大幅に短縮できると共に成形品
内の中空部の形状が安定し、肉厚の一定した、高精度の
製品を得ることができる。 c.従来のガス注入方式及び金型では、ガス注入ノズル
は、注入排出を兼用していたため、ガス注入ノズルのつ
まりや腐食が発生しやすく成形作業効率に影響を与えて
いたが、本発明による射出成形法及び金型では、ガス注
入ノズルを注入専用として行うため前記のような問題は
発生しない。
ス注入射出成形法により成形された樹脂製ローラーの断
面図。
型板をキャビティ面から見た正面図。
て、溶融樹脂を充填する前の様子を示す説明図。
を示す説明図。
ことにより、残留ガスを中空部から排出させる様子を示
す説明図。
Claims (6)
- 【請求項1】 ガス注入射出成形法において、溶融樹脂
を主キャビティ内に一定量充填したのち、この主キャビ
ティ内の溶融樹脂の肉厚中にガスを注入してこのガス圧
により溶融樹脂中に中空部を形成すると同時に、前記主
キャビティ内からオーバーフローキャビティ側に溶融樹
脂の一部を押し出し、更にこのオーバーフローキャビテ
ィ側に押し出した溶融樹脂中に到達するように前記ガス
を注入して中空部を主キャビティ内からオーバーフロー
キャビティ内に連続して形成し、次に注入したガス圧を
保持しながら溶融樹脂の硬化を進行させ、次に前記オー
バーフローキャビティの一部を開放することにより、こ
のオーバーフローキャビティ内を減圧し、この減圧作用
を利用して前記オーバーフローキャビティにおいて樹脂
層を破裂させてこの破裂口からオーバーフローキャビテ
ィ内の中空部を経由して成形品内の中空部内及びガス供
給路内の残留ガスを金型外に排出するガス注入射出成形
法。 - 【請求項2】 ガス注入射出成形用金型において、主キ
ャビティに続けてオーバーフローキャビティを設けると
共に、このオーバーフローキャビティの壁面の一部に可
動入子を組み付けたこと、前記主キャビティ内に溶融樹
脂を一定量充填したのち、この溶融樹脂中にガスを注入
して中空部を形成すると同時に、前記主キャビティ内か
らオーバーフローキャビティ側に溶融樹脂の一部を押し
出し、更にこのオーバーフローキャビティ側に押し出し
た樹脂中に到達するように前記ガスを注入して中空部を
主キャビティ内からオーバーフローキャビティ内に連続
して形成し、次に注入したガス圧を保持しながら溶融樹
脂の硬化を進行させ、その上で前記可動入子を後退させ
てオーバーフローキャビティの壁面に開口部を形成する
ことにより、オーバーフローキャビティ内の中空部と前
記開口部間の差圧の作用により樹脂を破裂させてこの破
裂口からオーバーフローキャビティ内の中空部を経由し
て成形品内の中空部及びガス供給路内の残留ガスを金型
外に排出する制御回路を設けたことを特徴とするガス注
入射出成型用金型。 - 【請求項3】 主キャビティとオーバーフローキャビテ
ィを結ぶ樹脂の流出路内の断面積は、主キャビティ内に
一定量の溶融樹脂を充填した際には、この溶融樹脂がオ
ーバーフローキャビティ側に流入しない範囲に設定され
ていることを特徴とする請求項2に記載のガス注入射出
成形用金型。 - 【請求項4】 主キャビティとオーバーフローキャビテ
ィを結ぶ樹脂流路の一部に開閉自在のゲートを取り付
け、このゲートは、主キャビティ内に溶融樹脂を充填す
る時は樹脂流路を閉じ、ガス注入時には開いていること
を特徴とする請求項2に記載のガス注入射出成形用金
型。 - 【請求項5】 オーバーフローキャビティの壁面に可動
入子を取り付けると共にこの可動入子を前進させたとき
にはオーバーフローキャビティの壁面を密閉し、後退さ
せたときには壁面を開放し、併せてこの開放した開口部
から内圧が開放され、この内圧の開放作用でオーバーフ
ローキャビティ内で硬化した樹脂が破裂し、この破裂口
からオーバーフローキャビティ内の中空部及び成形品内
の中空部及びガス供給路内に残留しているガスを金型の
外に排出することができるように構成されていることを
特徴とする請求項2又は3又は4に記載のガス注入射出
成形用金型。 - 【請求項6】 可動入子を後退させてオーバーフローキ
ャビティの壁面に開口部を形成したときに、この開口部
から金型外に排出されるガスの排出流路に排出ガス流量
制御用のバルブが取り付けられていることを特徴とする
請求項5に記載のガス注入射出成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000387212A JP3478390B2 (ja) | 2000-12-20 | 2000-12-20 | ガス注入射出成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000387212A JP3478390B2 (ja) | 2000-12-20 | 2000-12-20 | ガス注入射出成形用金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002187158A true JP2002187158A (ja) | 2002-07-02 |
JP3478390B2 JP3478390B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=18854193
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JP2000387212A Expired - Lifetime JP3478390B2 (ja) | 2000-12-20 | 2000-12-20 | ガス注入射出成形用金型 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3478390B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008238701A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Toshin Seiko:Kk | 金型、液状樹脂射出成形方法および光学素子 |
-
2000
- 2000-12-20 JP JP2000387212A patent/JP3478390B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2008238701A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Toshin Seiko:Kk | 金型、液状樹脂射出成形方法および光学素子 |
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JP3478390B2 (ja) | 2003-12-15 |
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