JP2008238135A - 塗工システムおよびインクジェット記録体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液を塗工し、低コストで高品質の塗工層を形成することが可能な塗工システムを提供する。
【解決手段】塗布液を貯蔵する供給タンクT1と、塗布液を支持体上に塗布するコーターヘッドHと、供給タンクT1から前記コーターヘッドHへ塗布液を供給する供給経路のコーターヘッドHの直前に設けられたスタティックミキサーMと、その上流側に設けられた脱泡部Dを備え、脱泡部Dは、流入した塗布液を旋回させて、気泡含有量が減少した塗布液と気泡含有量が増加した塗布液に分離して排出する旋回式脱泡器を有することを特徴とする塗工システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液の塗工システムおよびインクジェット記録体の製造方法に関する。
水性インクを微細なノズルから噴出して記録体に画像を形成させるインクジェット記録方式は、記録時の騒音が少ないこと、カラー化が容易であること、高速記録が可能であること、また、他の印刷装置より安価であること等の理由から、端末用プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、あるいは帳票印刷等で広く利用されている。
インクジェット記録方式に用いられるインクジェット記録体としては、微粒子と親水性バインダーを含有する塗工層を支持体上に備えたものが広く用いられている。
塗工層を形成するための塗布液は、例えば、微粒子の分散液に親水性バインダー及びインク定着剤等の各種成分を均一に混合することによって調整される。そして、この塗布液を公知の塗工機を用いて支持体上に塗工することによって、塗工層を形成することが行われている(特許文献1)。
この微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液はタンク内に静置しておくと均質性が損なわれると共にチキソトロピー性により増粘する。そのため、タンク内の塗布液を、撹拌してから塗工機のヘッドに送液することが行われていた。撹拌は、例えばタンク内で撹拌翼を回転させる等の方法により行われていた(特許文献2)。
また、微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液は、一般に粘度が高く気泡が抜けにくいという性質がある。特に、ブレンド直後は、各成分を合わせて撹拌混合する過程で気泡を巻き込みやすいため、多くの気泡を含んでいる。このように気泡を含んだままの塗布液をそのまま塗工してしまうと、塗工層の表面に真円凹状欠陥が生じ、インクジェット記録体としての品質が低下する。そのため、ブレンド後少なくとも8時間以上静置した塗布液を用いて塗工することが行われていた。
特許第3363543号公報 特開2000−238253号公報
上記のように、長時間の静置により脱泡をした場合には、より不均質化が進行しやすく、塗工機のヘッドに送液する前の撹拌の必要性が特に高かった。
しかし、均質化のために撹拌を行うと、撹拌によって気泡を巻き込んでしまう場合があり、予め気泡を除去した塗布液を用いても、塗工層の表面に真円凹状欠陥が生じてしまうという問題があった。
さらに、親水性バインダーは、高いせん断力をかけると破壊されやすいという性質を有する。そのため、回転翼の高いせん断力を受けて塗布液の品質が劣化する場合があった。
また、微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液の粘度は、チキソトロピー性により送液速度に応じて変化する。そのため、塗布液の送液速度は常に一定にしておく必要がある。また、微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液の粘度は温度に応じて変化する。そのため、塗布液の温度管理を厳密に行う必要もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液を、親水性バインダーを破壊することなく、かつ気泡を巻き込むこともなく流動性を保持し、塗工機のコーターから塗布液を安定して流出させ、高品質の塗工層を形成することが可能な塗工システムを提供することを課題とする。
また、かかる塗工システムを用いることにより、高品質のインクジェット記録体を得られるインクジェット記録体の製造方法を提供することを課題とする。
さらに、ブレンド後に長時間塗布液を静置しておくことは、静置のためのスペースを要すると共に、製造工程全体の時間が長くなり、製造コストが大きくなることを意味する。
また、塗布液の粘度や処理量にもよるが、8時間の静置は最低限であり、8時間程度の静置では気泡を充分に除去しきれず、塗工層の表面に真円凹状欠陥が生じてしまうという問題もあった。すなわち、従来、微粒子と親水性バインダーを含有する塗工層を、品質を損なうことなく、かつ製造コストを抑えて形成することは困難であった。
そこで、本発明者らは、脱泡器を経由して塗布液をコーターヘッドに送ることを検討した。その結果、親水性バインダーを含有する塗布液の特異性から、通常の脱泡器を使用することは困難であることが判明した。
すなわち、親水性バインダーは、高いせん断力をかけると破壊されやすいという性質を有する。そのため、高いせん断力をかけずに脱泡をする必要がある。また、微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液はチキソトロピー性が高く静止状態で増粘しやすい。そのため、流動状態で取り扱うことが望ましい。また、安定に塗工するためには、塗布液の粘度が一定である必要があるが、粘度は温度に応じて変化する。そのため、塗布液の温度管理は厳密に行う必要がある。
これらのことを考慮すると、例えば、真空減圧式の脱泡器は、減圧時に塗布液の温度が変化したり、脱泡器の減圧釜から塗布液を取り出す際、高速で回転するポンプによって高いせん断力を受けたりするため使用できないことが分かった。
また、超音波式の脱泡器は、基本的に静止状態で使用するものが多い。流動状態で使用することも可能ではあるが、その場合処理量が著しく小さいものとなり、実際の製造ラインで使用することは困難である。また、超音波をかけることにより塗布液の温度が上昇し、一定の温度に保持することが困難である。したがって、超音波式の脱泡器も使用できないことが分かった。
また、公自転式(遊星式)の脱泡器はせん断力や温度管理の問題を生じにくいが、バッチ処理しかできないため、製造ラインに組み込むことが困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液を、ブレンド後長時間静置することなく塗工しても塗工層の表面に真円凹状欠陥が生じず、低コストで高品質の塗工層を形成することが可能な塗工システムを提供することを課題とする。
また、かかる塗工システムを用いることにより、低コストかつ高品質のインクジェット記録体を得られるインクジェット記録体の製造方法を提供することを課題とする。
上記の課題を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
[1]微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液を支持体上に塗布する塗工システムであって、前記塗布液を貯蔵する供給タンクと、前記塗布液を前記支持体上に塗布するコーターヘッドと、前記サービスタンクから前記コーターヘッドへ前記塗布液を供給する供給経路と、前記コーターヘッド直前の前記供給経路中に設けられたスタティックミキサーを備えることを特徴とする塗工システム。
[2]微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液を支持体上に塗布する塗工システムであって、前記塗布液を貯蔵する供給タンクと、前記塗布液を前記支持体上に塗布するコーターヘッドと、前記供給タンクから前記コーターヘッドへ前記塗布液を供給する供給経路と、該供給経路中に設けられた脱泡部を備え、該脱泡部が、流入した塗布液を旋回させて、気泡含有量が減少した塗布液と気泡含有量が増加した塗布液に分離して排出する旋回式脱泡器を有することを特徴とする塗工システム。
[3]微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液を支持体上に塗布する塗工システムであって、前記塗布液を貯蔵する供給タンクと、前記塗布液を前記支持体上に塗布するコーターヘッドと、前記サービスタンクから前記コーターヘッドへ前記塗布液を供給する供給経路と、前記コーターヘッド直前の前記供給経路中に設けられたスタティックミキサーと、前記スタティックミキサーより上流側における前記供給経路中に設けられた脱泡部を備え、該脱泡部が、流入した塗布液を旋回させて、気泡含有量が減少した塗布液と気泡含有量が増加した塗布液に分離して排出する旋回式脱泡器を有することを特徴とする塗工システム。
[4]前記脱泡部が、直列および/または並列に連結された2以上の旋回式脱泡器を有する[2]または[3]に記載の塗工システム。
[5]前記コーターヘッドがリップコーター、ダイコーター、カーテンコーター、及びスライドビードコーターからなる群から選ばれたものである[1]〜[4]の何れかに記載の塗工システム。
[5]微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液を、[1]〜[5]の何れかに記載の塗工システムを用いて支持体上に塗布する工程を有するインクジェット記録体の製造方法。
スタティックミキサーを備える本発明の塗工システムによれば、微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液を、親水性バインダーを破壊することなく、かつ気泡を巻き込むこともなく流動性を保持し、塗工機のコーターから塗布液を安定して流出させ、高品質の塗工層を形成することができる。
また、上記塗工システムを用いた本発明のインクジェット記録体の製造方法によれば、高品質のインクジェット記録体を得ることができる。
脱泡部を備える本発明の塗工システムによれば、微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液を、ブレンド後長時間静置することなく塗工しても塗工層の表面に真円凹状欠陥が生じず、低コストで高品質の塗工層を形成することができる。
また、上記塗工システムを用いた本発明のインクジェット記録体の製造方法によれば、低コストかつ高品質のインクジェット記録体を得ることができる。
[塗布液]
本発明の塗布液は微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液である。塗布液は微粒子と親水性バインダー、その他適宜の任意成分を分散媒に分散させることにより調製できる。分散媒の種類に特に制限はないが、塗工適性などの理由で水が好ましい。
微粒子としては、例えば、コロイダルシリカ、無定形シリカ、酸化チタン、硫酸バリウム、カオリン、クレー、焼成クレー、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、アルミナ、コロイダルシリカ、ゼオライト(天然ゼオライト、合成ゼオライト)、セピオライト、スメクタイト、合成スメクタイト、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、珪藻土、スチレン系プラスチックピグメント、ハイドロタルサイト、尿素樹脂系プラスチックピグメント、ベンゾグアナミン系プラスチックピグメント等の透明又は白色の微粒子などが挙げられる。これらは、適宜併用することもできる。
親水性バインダーとしては、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、カチオン変性PVA、シリル変性PVA等の変性PVAなどのPVA類、ポリビニルアセタール、ポリエチレンイミン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミドなどが挙げられる。これらは、適宜併用することもできる。
本発明の塗布液は、微粒子と親水性バインダー以外の任意成分を、用途に応じて適宜含有することができる。
塗布液がインクジェット記録体のインク受容層用塗布液の場合、塗布液にはカチオン性化合物が含有されることが好ましい。
カチオン性化合物としては、例えば、1)ポリエチレンポリアミンやポリプロピレンポリアミンなどのポリアルキレンポリアミン類またはその誘導体、2)第2級アミノ基、第3級アミノ基や第4級アンモニウム基を有するアクリル重合体、3)ポリビニルアミンおよびポリビニルアミジン類、4)ジシアンジアミド・ホルマリン共重合体に代表されるジシアン系カチオン性化合物、5)ジシアンジアミド・ポリエチレンアミン共重合体に代表されるポリアミン系カチオン性化合物、6)エピクロルヒドリン・ジメチルアミン共重合体、7)ジアリルジメチルアンモニウム−SO重縮合体、8)ジアリルアミン塩・SO重縮合体、9)ジアリルジメチルアンモニウムクロライド重合体、10)ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共重合体、11)アリルアミン塩の共重合体、12)ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレート4級塩共重合体、13)アクリルアミド・ジアリルアミン共重合体、14)5員環アミジン構造を有するカチオン性樹脂等の公知のカチオン性化合物等が例示される。これらは、適宜併用することもできる。
また、インク受容層用塗布液には架橋剤が含まれることが好ましい。架橋剤によって親水性バインダーを架橋することにより、優れたインク吸収性と塗膜強度を得ることができる。
架橋剤としては、ホウ素化合物、エポキシ化合物、グリシジル化合物、ジルコニウム化合物、アルミニウム化合物、クロム化合物等などが例示できる。これらは、適宜併用することもできる。
中でも、ホウ素化合物は、ポリビニルアルコールと組み合わせた場合、増粘またはゲル化が早く生じるので特に好ましい。ホウ素化合物としては、ホウ素原子を中心原子とする酸素酸及びその塩のことである。例としては、オルトホウ酸、メタホウ酸、次ホウ酸、四ホウ酸、五ホウ酸、及びそれらのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩が挙げられる。このなかで、オルトホウ酸と四ホウ酸二ナトリウムが塗料を適度に増粘させる効果があるために好ましく用いられる。
また、インク受容層用塗布液には、必要に応じて、一般的に塗工紙の製造において使用される各種顔料、分散剤、増粘剤、保存性向上剤、消泡剤、着色剤、帯電防止剤、防腐剤等の各種助剤を適宜添加してもよい。
[支持体]
本発明の支持体は特に限定されるものではない。支持体がインクジェット記録体の支持体の場合、上質紙、アート紙、コート紙、キャスト塗被紙、箔紙、クラフト紙、バライタ紙、含浸紙、蒸着紙などの紙類、樹脂フィルム、樹脂を一軸延伸処理または二軸延伸処理して紙状の層とし、紙等の基材層に対して一層以上積層させた一般に合成紙と呼ばれているもの、不織布等、あるいは樹脂フィルムをコート紙や上質紙等と接着剤を介して貼り合わせたもの、または紙に樹脂をラミネートした樹脂被覆紙等、インクジェット記録体用の各種基材が挙げられる。
また、上記基材上に、アンダーコート層や、予め形成されたインク受容層等を有する支持体であってもよい。
[塗工システム]
本発明の一実施形態に係る塗工システムについて図1を用いて説明する。
本実施形態の塗工システムは、塗布液を貯蔵する供給タンクT1と、塗布液を支持体上に塗布するコーターヘッドHと、供給タンクT1からコーターヘッドHへ塗布液を供給する供給経路中に順次設けられたクッションタンクT2、脱泡部D、サービスタンクT3、及びスタティックミキサーMとを備えている。
供給タンクT1とクッションタンクT2との間の供給路10には、供給タンクT1からクッションタンクT2に塗布液を送るポンプP1が設けられている。クッションタンクT2にはレベルセンサSが取り付けられており、クッションタンクT2の液位がレベルセンサSの位置より低下すると、レベルセンサSの信号によってポンプP1が作動するようになっている。
クッションタンクT2と脱泡部Dとの間の供給路20には、クッションタンクT2から脱泡部Dに塗布液を送るポンプP2が設けられている。脱泡部Dは脱泡器D1〜D4から構成されており、供給路20は脱泡器D1に連結している。すなわち、供給路20は、脱泡器D1にて脱泡すべき処理液(本発明では塗布液)の供給管となっている。
これら脱泡器D1〜D4には、各々脱気流路30(31〜34)と環流路40(41〜44)が連結されている。各脱気流路30には、各脱泡器D1〜D4によって気泡含有量が減少した塗布液が排出されるようになっている。一方、各環流路40には、各脱泡器D1〜D4によって気泡含有量が増加した塗布液が排出されるようになっている。
脱泡器D1〜D4は、脱気流路31〜33によって直列に連結されている。すなわち、脱泡器D1の脱気流路31は脱泡器D2に、脱泡器D2の脱気流路32は脱泡器D3に、脱泡器D3の脱気流路33は脱泡器D4に、各々連結されている。
これら脱気流路31〜33は、各々が連結された脱泡器D2〜D4にとって、処理液の供給管となっている。そして、脱泡器D4の脱気流路34を流出した塗布液はサービスタンクT3に供給されるようになっている。
各環流路40、すなわち、脱泡器D1の環流路41、脱泡器D2の環流路42、脱泡器D3の環流路43、脱泡器D4の環流路44は、各々その流出端がクッションタンクT2内に挿入されている。
サービスタンクT3にはオーバーフロー管50が取り付けられており、一定の液位を超えた場合に、余剰分の塗布液がクッションタンクT2に戻るようになっている。
サービスタンクT3とスタティックミキサーMとの間の供給路60には、サービスタンクT3からコーターヘッドHに塗布液を送るポンプP3、フィルターF、及び流量計Rが順次設けられている。ポンプP3は流量計Rの信号によって作動し、所定の流量にて送液できるようになっている。
スタティックミキサーMとコーターヘッドHとの間の供給路70の途中には三方弁Vが設けられている。そして、三方弁Vを分岐点として分岐管80が設けられている。分岐管80の流出端は、クッションタンクT2に挿入されている。
三方弁Vは、三方弁Vより上流側の供給路70(流路71)からの塗布液を、三方弁Vより下流側の供給路70(流路72)と分岐管80の何れか一方に切り換えて流すようになっている。
この分岐管80から、クッションタンクT2及び脱泡部Dを経由した脱気流路34までの経路が、分岐点(三方弁Vの位置)からサービスタンクT3に至る回収経路となっている。
ここで、脱泡器D1〜D4について説明する。脱泡器D1〜D4は各々旋回式脱泡器である。旋回式脱泡器とは、処理液を旋回させることにより遠心力を作用させ、これにより比重の異なる液体と気体とを分離するサイクロンの原理に基づく脱泡器である。
図2、図3を参照して、本実施形態の脱泡器D1(脱泡器D2〜D4も同じ)の具体的構成を説明する。
脱泡器D1は、略円筒形のハウジング100と、ハウジング100の軸方向の一端側に設けられた第1排出口110と、他端側に設けられた第2排出口120と、ハウジング100の側壁101の第2排出口120近傍に設けられた処理液供給口130と、ハウジング100内に設けられ、第1排出口110側に向けて縮径する分離コーン140と、分離コーン140内に設けられた分離筒150と、を備えている。
ハウジング100の側壁101は、第1排出口110側の本体部101aと、第2排出口120側の拡径部101bと、本体部101aと拡径部101bとを繋ぐ肩部101cからなり、拡径部101bは本体部101aより大径とされている。処理液供給口130は、この拡径部101bに、拡径部101bの接線に沿うようにして突設されている。この処理液供給口130には図1の供給路20が接続される。
ハウジング100の第1排出口110側端面は端壁102とされており、第1排出口110は、この端壁102中央に突設されている。第1排出口110には図1の脱気流路31が接続される。
また、ハウジング100の第2排出口120側端面は端壁103とされており、第2排出口120は、この端壁103中央に突設されている。第2排出口120には図1の環流路41が接続される。
分離コーン140は、円筒部141と円錐部142とから構成されており、分離コーン140で仕切られた内側は旋回室160とされている。また、分離コーン140、側壁101の本体部101a、及び肩部101cで囲まれた領域は気泡除去液室170とされている。
円筒部141は、ハウジング100の拡径部101b内に拡径部101bと同心円状に配置されており、円筒部141、拡径部101b、端面103、及び肩部101cで囲まれた領域は予備旋回室180とされている。
円筒部141には、処理液供給口130の近傍に開口141aが設けられており、処理液供給口130から流入した処理液が、予備旋回室180を経由して旋回室160に流入できるようになっている。
また、予備旋回室180内の開口141aに隣接する位置に円筒部141と拡径部101bとの間を遮断するガイド181が設けられている。このガイド181により、処理液供給口130から流入した処理液は、予備旋回室180を1周したところで旋回室160に流入できるようになっている。
円錐部142は、円筒部141の直径と略同一の最大径を持ち、当該最大径側142aが円筒部141とハウジング100の肩部101cに接続している。円錐部142は、第1排出口110側に向けて縮径し、その先端142bは、分離筒150の閉塞端150aに接続されている。
円錐部142には、その軸方向中央付近から先端142bにかけて多数の小孔142cが設けられている。
分離筒150は、一端が閉塞端150aとされ、他端が第2排出口120において開口する開口端150bとされている。分離筒150には、その軸方向中央付近から開口端150b側に、多数の小孔150cが設けられている。
脱泡器D1は、以下のようにして処理液中の気体を除去するようになっている。
まず、処理液供給口130に微細気泡を含んだ処理液が導入されてくると、その処理液は、予備旋回室180内にその接線方向から流入し、旋回流となって予備旋回室180をほぼ一周する。
処理液は、予備旋回室180を流れる間に層流状態となり、この層流状態を維持したまま開口141aから旋回室160内に分離コーン140の接線方向に沿って流入し、旋回加速度を減ずることなく、円錐部142の先端142bに向けて旋回する。
この旋回運動によって生じる遠心力により、密度の大きい液体は、旋回室160の外周側に向かい、処理液よりも気泡含有量が減少した流体が、分離コーン140の小孔142cを通過し、気泡除去液室170を経由して第1排出口110から流出する。
一方、密度の小さい微細気泡は内周側に集合する。微細気泡は、内周側に集合しながら合体を繰り返して次第に大きな気泡に成長し、新たに流入した処理液の圧力により小孔150cに押し込まれる。その結果、処理液よりも気泡含有量が増加した流体が、分離筒150の小孔150cを通過し、第2排出口120から流出する。
次に、スタティックミキサーMについて説明する。スタティックミキサーとは、配管内に規則的に複数のエレメントが内蔵された可動部を有しない静止型混合分散器である。
図4を参照して、スタティックミキサーMの具体的構成を説明する。
図4に示すように、スタティックミキサーMは、円筒状の本体201の両端に入口202と出口203とが設けられたハウジング200と、ハウジング200内に交互に内蔵された右エレメント211と左エレメント212とから概略構成されている。
エレメントとは、長方形の板を180度ねじった形の部材であり、右エレメント211は右方向に、左エレメント212は左方向に、各々ねじられてものである。各エレメントの寸法は、ハウジング200の本体201の内径に対して1.5倍を基本としている。
スタティックミキサーの配管内に流入した流体は、内部のエレメントを通過する際に分割、転換、反転の作用を受けることによって混合分散されるようになっている。
すなわち、流体は、1つのエレメントを通過する毎に2分割される(分割)。また、エレメント内のねじれ面に沿って本体201の軸中央部から壁部へ、管壁部から軸中央部へと並べ替えられる(転換)。また、流体は、1エレメント毎に回転方向が替わり、急激な慣性力の反転を受け乱流撹拌される(反転)。
スタティックミキサーは配管内に流体を通過させる閉鎖形の混合分散器なので、外部から気泡を巻き込むことがない。
また、配管内の流体は内部で激しく入れ替わるため配管外部との熱交換性に優れる。そのため、スタティックミキサー全体を所定の温度下におけば、内部の流体も当該所定の温度に温調することができる。
本実施形態では、スタティックミキサーMで、サービスタンクT3において一旦略静止状態となった塗布液を混合分散することにより、その粘度を低下させ、かつ均質化することができる。
なお、図4では、説明の便宜上右エレメント211と左エレメント212とが各々2個ずつで、合計4個のエレメントが内蔵されている構成を示したが、エレメントの数に特に限定はない。配管径と塗料の送液流量によって決まる耐圧限界の圧力損失にもよるが、エレメントの数が多いほど、高い混合分散効果が得られる。本実施形態では、エレメント数を2〜52とすることが好ましい。
次に、コーターヘッドHについて説明する。本実施形態のコーターヘッドHとしては、例えば、ブレードコーター、エアナイフコーター、ロールコーター、バーコーター、グラビアコーター、ロッドブレードコーター、リップコーター、ダイコーター、カーテンコーター、スライドビードコーター等の公知の塗工機のヘッドが挙げられる。
中でも、リップコーター、ダイコーター、カーテンコーター、スライドビードコーターからなる群から選択される前計量型塗工ヘッドは、塗布液中に気泡を含有すると塗工量の変動をもたらすので、本発明の塗工システムを使用することによる利益が大きく好ましい。
本実施形態の塗工システムは、その全体が所定の温度に管理された恒温室内に置かれている。恒温室内の温度は、塗布液が塗工に適切な一定の粘度となるように、塗布液の組成に応じて設定される。
本実施形態の塗工システムによる塗布は、以下のように行われる。
まず、調製した塗布液を供給タンクT1に収納して貯蔵する。この塗布液はポンプP1によってクッションタンクT2に送液される。送液はクッションタンクT2の液位がレベルセンサSの位置となるように制御される。
クッションタンクT2の塗布液は、ポンプP2によって脱泡部Dに送液される。脱泡部Dの脱泡器D1〜D4を順次通過し、気泡含有量が減少した塗布液は、サービスタンクT3内に流出する。脱泡部Dの脱泡器D1〜D4の各々から流出する気泡含有量が増加した塗布液は、クッションタンクT2に戻り、再び脱泡部Dに送液される。ポンプP2は、脱泡部Dの処理能力等を考慮して略一定の流量で送液を継続する。サービスタンクT3内の塗布液が所定の液位を超えた場合はオーバーフロー管50によって余剰分の塗布液がクッションタンクT2に戻り、再び脱泡部Dに送液される。
この結果、サービスタンクT3には、常に所定量の塗布液が、気泡が除去された状態で貯蔵されるようになる。
サービスタンクT3に貯蔵された塗布液は、流量計Rの信号に基づき作動するポンプP3によって、コーターヘッドHに送液される。塗布液は、ポンプP3の下流側でフィルターFを通過することにより、未分散の微粒子や未溶解のバインダー成分などが除去される。その後、スタティックミキサーMで均質化と低粘度化の処理をされた塗布液が、三方弁Vを経由してコーターヘッドHから流出し、支持体上に塗布される。
支持体への塗工作業、すなわち、コーターヘッドHからの塗布液の流出を中断する際は、三方弁Vを切り換え、分岐管80を経由してクッションタンクT2に塗布液を戻す。これにより、ポンプP3の作動を中断することなく塗布液を循環させることができるので、三方弁VをコーターヘッドH側に戻せば、直ちに塗工作業を再開することができる。
本実施形態の塗工システムによれば、旋回式の脱泡器を用いているので、塗布液を調製後脱泡のために長時間静置しなくても、気泡含有量が著しく少ない塗布液を塗布することができる。しかも、温度管理性に優れる。
また、本実施形態では、環流路40を設けて供給経路上流側に戻すようにしたので、気泡含有量の多い塗布液を無駄にすることがない。また、クッションタンクT2を設けたので、環流路40によって供給タンクT1まで直接戻す必要がなく、処理効率が高い。
また、本実施形態では、クッションタンクT2、サービスタンクT3を設けたので、脱泡部の処理速度を厳密に制御しなくても、ポンプP3の送液量を制御するのみで、一定流量で塗布することができる。
また、本実施形態では、サービスタンクT3の後にスタティックミキサーMを通過させる構成としたので、サービスタンクT3に貯蔵した気泡除去済みの塗布液を、再度気泡を巻き込むことなく、良好な温度管理条件下で、適切な粘度に戻し、かつ均質化することができる。
また、本実施形態では、分岐管80を設け、クッションタンクT2に塗布液を戻すようにしたので、スタティックミキサーMを経由する循環経路に、常に一定の流量で塗布液を流すことができる。そのため、塗工作業を中断しても、塗布液の粘度を一定に保つことができ、塗工再開直後から安定した塗布が可能である。
また、本実施形態の塗工システムは、全体が所定の温度に管理された恒温室内に置かれているので、安定した塗工が可能である。
なお、本実施形態の塗工システムでは、脱泡部Dが直列に連結された4つの脱泡器を有する構成としたが、直列に連結する脱泡器の数に制限はなく、3以下でも5以上でもよい。また、直列に連結せずに単一の脱泡器を用いてもよい。直列に連結する脱泡器の数が多いほど気泡除去率を向上させやすい。
また、複数の脱泡器を並列に設けてもよい、並列に設ける脱泡器の数が多いほど、処理能力が向上するので、塗布液の使用量が多い場合等は、複数の脱泡器を並列に設けることが好ましい。
また、直列に連結された複数の脱泡器を、複数セット並列に設けてもよい。さらに、脱泡部Dを省略してもよい。
また、本実施形態では、三方弁Vにより、流路71からの塗布液を、流路72と分岐管80の何れか一方に切り換えて流す構成としたが、流路72と分岐管80に各々調整弁を設け、連続的に調整可能な任意の流量比で、双方の流路に分配して流せる構成としてもよい。
また、本実施形態の脱泡システムでは、スタティックミキサーMを1つ用いた構成としたが、2以上のスタティックミキサーMを直列および/または並列にして用いてもよい。また、スタティックミキサーMを省略してもよい。
[インクジェット記録体の製造方法]
本発明のインクジェット記録体の製造方法は、支持体上に、微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液を、本発明の塗工システムを用いて塗布する工程を有する。
本発明のインクジェット記録体の製造方法は、塗布液を塗布して支持体上に塗布液層を得る工程に次いで、塗布液層を乾燥して塗工層を得る乾燥工程を有することが好ましい。
本発明の塗工システムを用いて形成する塗工層は、1層でも2層以上でもよい。また、支持体の一方の面だけでなく、両方に形成してもよい。本発明の塗工システムを用いて形成する塗工層が複数の場合、各々の塗布液の組成は異なっていてもよい。
また、本発明のインクジェット記録体の製造方法は、本発明の塗工システムを用いずに、他の層を形成する工程を有していてもよい。
例えば、オーバーコート層や光沢層を、本発明の塗工システムを用いて形成したインク受容層上に、公知の種々の方法を用いて形成してもよい。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、もちろんこれらに限定されるものではない。なお、例中の「部」および「%」は、特に断わらない限りそれぞれ質量部および質量%を示す。
[塗布液]
下記の分散液Aに、分散液A中の固形分100部に対して20部のポリビニルアルコール(クラレ社製 PVA−235)と、極少量のアセチレングリコール系界面活性剤(日信化学工業社製オルフィンE1004)を加え、さらに全体の固形分濃度が10%となるように水を添加したものを、スリーワンモーターを用いて混合し、塗布液1とした。
(分散液A)
市販の気相法シリカ(商品名:レオロシールQS−30、トクヤマ社製、平均一次粒子径9nm、比表面積300m/g)を高速流衝突型ホモジナイザで破砕分散を繰り返したものを分級し、平均二次粒子径200nmの10%シリカ分散液を調製した。
このシリカ分散液中の固形分100部に対し、10部の5員環アミジン構造を有するカチオン性化合物(ハイモ社製、商品名;SC−700M、分子量;3万)を添加し、さらに固形分濃度が10%となるように水を添加したものを、高速流衝突型ホモジナイザで再度分散し、平均二次粒子径が0.15μmのカチオン性高分子−シリカ複合粒子を含む分散液Aを調製した。
[支持体]
まず、CSF(JIS−8121)が250mLになるまで叩解した針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)と、CSFが280mLになるまで叩解した広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)とを、質量比2:8の割合で混合し、濃度0.5%のパルプスラリー1を調製した。
そして、このパルプスラリー1中に、パルプ絶乾質量に対して2.0%のカチオン化澱粉、0.4%のアルキルケテンダイマー、0.1%のアニオン化ポリアクリルアミド樹脂、0.7%のポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂を添加し、充分に撹拌して分散させ、パルプスラリー2を得た。
また、カルボキシ変性ポリビニルアルコールと塩化ナトリウムとを2:1の質量比で混合し、これに水を加えて加熱溶解し、濃度5%のサイズプレス液を調製した。
上記パルプスラリー2を長網マシンで抄紙してドライヤーを通し、坪量180g/mの原紙を得た。次いで、この原紙の両面に、上記サイズプレス液を合計して25mL/m塗布した。その後、マシンカレンダーを通し、緊度1.0g/cmの支持体1を製造した。
[例1]
脱泡部Dとして旋回式脱泡器(新日本石油製 クイックトロン30型)1台を用いた他は、図1と同じ塗工システムを用いた。スタティックミキサーMとしては、スタティックミキサー(ノリタケ社製N−60シリーズ)を用いた。コーターヘッドHとしては、ウルトラスロットダイ(EPI社製)を用いた。塗工システム全体の温度は30℃とした。
この塗工システムの供給タンクT1に調製直後の塗布液1を収容し、収容後8時間静置状態で貯蔵した後に運転を開始し、塗工スピード100m/分にて、支持体上に20g/mの塗工量で塗布した。
塗布開始(コーターヘッドHから塗布液が流出開始)時からの所定時間経過毎の塗工面における気泡の影響を以下の方法で評価した。
(評価方法)
所定時間経過時に塗工された部分を、紙幅1.54m、長さ10mの範囲で検視台上にて観察し、真円凹状欠陥(直径2〜3mm、深さ5〜15μmの窪み)の数を数えた。結果を表1及び図5に示す。
Figure 2008238135
[例2]
図1の塗工システムにおける供給タンクT1を、直接ポンプP3につなぎ、クッションタンクT2、サービスタンクT3、脱泡部Dを省いた塗工システムを用いた。スタティックミキサーMとしては、例1と同じものを用いた。
この塗工システムの供給タンクT1に調製直後の塗布液1を収容し、収容後8時間静置状態で貯蔵した後に運転を開始し、塗工速度100m/分にて、支持体上に20g/mの塗工量で塗布した。
塗布開始(コーターヘッドHから塗布液が流出開始)時からの所定時間経過毎の塗工面における気泡の影響を例1と同様の方法で評価した。結果を表2及び図6に示す。
Figure 2008238135
[結果]
旋回式脱泡器を用いた例1では、60分経過後以降は真円凹状欠陥の個数がゼロとなった。これに対して、脱泡器を設けない例2では、60分経過後、さらに10時間後迄観察を続けたが、2個数/m程度の状況が継続した。
なお、例1、例2共に、開始直後から20分までの真円凹状欠陥の個数が多いのは、塗工システムの配管等の気泡が、運転開始に伴い排出されるためである。
これにより、本発明の脱泡システムを用いれば、静置だけではとりきれない僅かな気泡も除去可能であり、高品質の塗工層を形成できることが確認できた。
なお、上記例1では、例2と同様に8時間静置後の塗布液を用いたが、脱泡器を複数連結すれば、調製直後の気泡含有量の高い塗布液を供給しても充分対応できると考えられる。
本発明の塗工システムの構成図である。 本発明の塗工システムで用いる脱泡器の縦断面図である。 図2のIII-III断面図である。 本発明の塗工システムで用いるスタティックミキサーの縦断面図である。 例1の評価結果を示すグラフである。 例2の評価結果を示すグラフである。
符号の説明
T1・・・供給タンク、T2・・・クッションタンク、T3・・・サービスタンク、
H・・・コーターヘッド、D・・・脱泡部、M・・・スタティックミキサー、
P1〜P3・・・ポンプ、F・・・フィルター、R・・・流量計、
S・・・レベルセンサ、V・・・三方弁

Claims (6)

  1. 微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液を支持体上に塗布する塗工システムであって、
    前記塗布液を貯蔵する供給タンクと、
    前記塗布液を前記支持体上に塗布するコーターヘッドと、
    前記サービスタンクから前記コーターヘッドへ前記塗布液を供給する供給経路と、
    前記コーターヘッド直前の前記供給経路中に設けられたスタティックミキサーを備えることを特徴とする塗工システム。
  2. 微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液を支持体上に塗布する塗工システムであって、
    前記塗布液を貯蔵する供給タンクと、
    前記塗布液を前記支持体上に塗布するコーターヘッドと、
    前記供給タンクから前記コーターヘッドへ前記塗布液を供給する供給経路と、
    該供給経路中に設けられた脱泡部を備え、
    該脱泡部が、流入した塗布液を旋回させて、気泡含有量が減少した塗布液と気泡含有量が増加した塗布液に分離して排出する旋回式脱泡器を有することを特徴とする塗工システム。
  3. 微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液を支持体上に塗布する塗工システムであって、
    前記塗布液を貯蔵する供給タンクと、
    前記塗布液を前記支持体上に塗布するコーターヘッドと、
    前記サービスタンクから前記コーターヘッドへ前記塗布液を供給する供給経路と、
    前記コーターヘッド直前の前記供給経路中に設けられたスタティックミキサーと、
    前記スタティックミキサーより上流側における前記供給経路中に設けられた脱泡部を備え、
    該脱泡部が、流入した塗布液を旋回させて、気泡含有量が減少した塗布液と気泡含有量が増加した塗布液に分離して排出する旋回式脱泡器を有することを特徴とする塗工システム。
  4. 前記脱泡部が、直列および/または並列に連結された2以上の旋回式脱泡器を有する請求項2または3に記載の塗工システム。
  5. 前記コーターヘッドがリップコーター、ダイコーター、カーテンコーター、及びスライドビードコーターからなる群から選ばれたものである請求項1から4の何れかに記載の塗工システム。
  6. 微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液を、前記請求項1から5の何れかに記載の塗工システムを用いて支持体上に塗布する工程を有するインクジェット記録体の製造方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011025177A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Fujifilm Corp 塗布液の塗布方法及び装置
JP2015132780A (ja) * 2014-01-15 2015-07-23 コニカミノルタ株式会社 塗布液送液システム
JPWO2014136656A1 (ja) * 2013-03-05 2017-02-09 コニカミノルタ株式会社 塗布液循環システムおよび光学フィルムの製造方法

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