JP2007015316A - インクジェット記録用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】インク受容層の塗膜強度、インク受容層のひび割れ特性、及び印字後のインクジェット記録用シートのコックリング特性に優れており、且つインク吸収容量が大きく、インク吸収速度が速い為に水性インク吸収性(乾燥性)に優れているインクジェット記録用シートを提供する。
【解決手段】 支持体上に、少なくとも樹脂粒子及び水性樹脂を含有する塗布液を塗布し、該塗布液の塗布と同時に、または該塗布液の乾燥中に、該塗布液をゲル化させた後に乾燥して形成される少なくとも1層の多孔質構造を含むインク受容層を有するインクジェット記録用シートにおいて、前記樹脂粒子が、該樹脂粒子の固形分100質量部に対して、水または該塗布液中の溶媒を100質量部以上吸収することを特徴とするインクジェット記録用シート。
【選択図】 なし
【解決手段】 支持体上に、少なくとも樹脂粒子及び水性樹脂を含有する塗布液を塗布し、該塗布液の塗布と同時に、または該塗布液の乾燥中に、該塗布液をゲル化させた後に乾燥して形成される少なくとも1層の多孔質構造を含むインク受容層を有するインクジェット記録用シートにおいて、前記樹脂粒子が、該樹脂粒子の固形分100質量部に対して、水または該塗布液中の溶媒を100質量部以上吸収することを特徴とするインクジェット記録用シート。
【選択図】 なし
Description
本発明は、溶媒または分散媒として、水と相溶性を有する有機溶媒と水の混合溶媒、及び着色材料として染料または着色顔料を少なくとも1種含む水性インクによって印字するインクジェット記録用シートに関する。
インクジェット記録方式は、記録ヘッドのノズルから高速で射出した水性インク液滴を、被記録材に付着させて記録する方式であり、フルカラー化が容易なことや印字騒音が低い等の特徴を有する。この記録方式では、使用されるインクは多量の溶媒を含んでいるので、高い記録濃度を得るためには、大量のインクを用いる必要がある。また、水性インク液滴は連続的に射出されるので、最初の液滴が吸収されないうちに次の液滴が射出され、水性インク液滴がインク受容層中に吸収しきれずにインク受容層表面に溢れる、或いは、水性インク液滴が融合してインクのドットが接合するという不都合が生じやすい。従って、このインクジェット記録方式で使用される記録シートとしては、印字ドットの濃度が高く、色調が明るく鮮やかであること、インクの吸収が速くて印字ドットが重なった場合においてもインクの滲みがないこと等が要求される。
記録ヘッドが一つのノズルを有するシリアルヘッドでなく、高速記録に適したラインヘッドの場合、インク受容層は更にインク吸収容量が大きくインク吸収速度が速いことが求められる。
ラインヘッドはインクジェット記録用シートの移動方向に対して直角となる幅方向に、インクジェット記録用シートの幅に相当するヘッドを有し、該ヘッドに多数のノズルを有して、インクジェット記録用シートの幅方向を一挙に印字する形式になっている。これに対して、シリアルヘッドは一つのヘッドがインクジェット記録用シートの幅方向に走行して、先ず幅方向の印字を行い、次にインクジェット記録用シートを次の幅方向まで移動させた後、新たに幅方向の印字を行い、先の操作を順次繰り返す印字形式である。その為、ラインヘッドは、シリアルヘッドに比較して印字速度が極めて速くなり、インク受容層は更にインク吸収容量が大きくインク吸収速度が速いことが求められる様になっている。
記録ヘッドが一つのノズルを有するシリアルヘッドでなく、高速記録に適したラインヘッドの場合、インク受容層は更にインク吸収容量が大きくインク吸収速度が速いことが求められる。
ラインヘッドはインクジェット記録用シートの移動方向に対して直角となる幅方向に、インクジェット記録用シートの幅に相当するヘッドを有し、該ヘッドに多数のノズルを有して、インクジェット記録用シートの幅方向を一挙に印字する形式になっている。これに対して、シリアルヘッドは一つのヘッドがインクジェット記録用シートの幅方向に走行して、先ず幅方向の印字を行い、次にインクジェット記録用シートを次の幅方向まで移動させた後、新たに幅方向の印字を行い、先の操作を順次繰り返す印字形式である。その為、ラインヘッドは、シリアルヘッドに比較して印字速度が極めて速くなり、インク受容層は更にインク吸収容量が大きくインク吸収速度が速いことが求められる様になっている。
このような要求に対して、水性インクによりインクジェット方式で記録するインクジェット記録用シートとして、紙基材の上にシリカ等の顔料、及びポリビニルアルコール、樹脂ラテックス等の水溶性樹脂等から成るインク受容層を形成させたインクジェット記録用シートがある(例えば、特許文献1、特許文献2及び特許文献3参照。)。しかし、これらの紙基材を使用したインクジェット記録用シートは、印字後に、水性インク中の溶媒に含まれる水が紙基材に浸透することによってコックリング(波打ち)が発生する等の問題があった。コックリングは、印字物の外観を損なうのみならず、コックリングした記録用紙と記録ヘッドが接触して記録用紙を汚したり、甚だしい場合は記録用紙が破れ、又は記録ヘッドの故障を引き起こす場合がある。
顔料を成分とするインク受容層は、層内に微細な細孔を有し、その細孔中に印字された水性インク溶媒を保持するが、支持体が紙などの吸収性支持体の場合、細孔に保持された水性インク溶媒の大部分を速やかに紙支持体に移行させる。その結果、紙中の水分含有率が著しく上昇し、紙の伸びが生じてコックリングを発生させるのである。
顔料を成分とするインク受容層は、層内に微細な細孔を有し、その細孔中に印字された水性インク溶媒を保持するが、支持体が紙などの吸収性支持体の場合、細孔に保持された水性インク溶媒の大部分を速やかに紙支持体に移行させる。その結果、紙中の水分含有率が著しく上昇し、紙の伸びが生じてコックリングを発生させるのである。
紙支持体を使用したインクジェット記録用シートの前記問題を解決する手段として、ポリオレフィン、ポリエステルフィルム等のフィルム、及び、紙の両面にポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂をラミネートした樹脂被覆紙等の耐水性支持体を使用したインクジェット記録用シートが用いられるようになってきた(例えば、特許文献4、特許文献5及び特許文献6参照。)。
しかし、前記耐水性支持体は、紙支持体と異なり、水性インク中に含まれる水等の溶媒を吸収することができず、また支持体上に設けられたインク受容層内に水性インク中に含まれる水等の溶媒を全て吸収させることが不可欠であることから、紙支持体のインク受容層に比較して、耐水性支持体のインク受容層はより厚く塗布する必要があった。その為、樹脂被覆紙等の耐水性支持体を使用したインクジェット記録用シートは、シリカ等の顔料を含んで成るインク受容層の塗布量が多いことが原因で乾燥時にひび割れが生じやすくなる等の欠点があった。
また、良好なインク吸収性を得る手段として、支持体上に、顔料とポリビニルアルコール等の水溶性樹脂等から成る塗布液を塗布した塗布層を形成し、前記塗布層を塗布した直後、或いは乾燥する前に、前記塗布層中の水溶性樹脂を架橋させ得る硼酸等の架橋剤を塗布して、前記塗布層中の水溶性樹脂を架橋させた後に、塗布層を乾燥し、その後水性インク中に含まれる有機溶媒に対して膨潤あるいは溶解する水不溶性の有機ポリマー微粒子分散液を塗布して乾燥したインクジェット記録用シート、及び良好なインク吸収性を得る手段として、支持体上に、水性インク中に含まれる有機溶媒に対して膨潤あるいは溶解する水不溶性の有機ポリマー微粒子、顔料及びポリビニルアルコール等の水溶性樹脂等から成る塗布液を塗布した塗布層を形成し、前記塗布層を塗布した直後、或いは乾燥する前に、前記塗布層中の水溶性樹脂を架橋させ得る硼酸等の架橋剤を塗布して、前記塗布層中の水溶性樹脂を架橋させた後に、前記塗布層を乾燥したインクジェット記録用シートが提案されている(例えば、特許文献7、特許文献8、特許文献9及び特許文献10参照)。
そして、この手段によれば、インク受容層中のポリビニルアルコール等の水溶性樹脂が乾燥前の水を含んだ状態で架橋される為、架橋後にインク受容層を完全に乾燥すると、前記顔料内部の空隙の他に、インク受容層内部の水溶性樹脂部の内部に空隙が生じてインク吸収性が向上する。しかし、この記録シートの場合でも十分に満足できるインク吸収性を備えているものとは云い難い。
また、前記耐水性支持体を使用したインクジェット記録用シートのインク吸収性を改善する技術として、耐水性支持体に、顔料と熱可塑性樹脂粒子から成るインク受容層を前記熱可塑性樹脂粒子が連続皮膜とならない乾燥温度で塗布乾燥し、前記熱可塑性樹脂粒子間の空隙に水性インク溶媒を吸収させて、印字記録するインクジェット記録用シートも提案されている(例えば、特許文献11及び特許文献12参照)。しかし、この記録シートの場合でも十分に満足できるインク吸収性を備えているものとは云い難い。
特開昭62−111782号公報
特開昭63−13776号公報
特開昭63−104878号公報
特開2001−096898号公報
特開2000−351270号公報
特開2001−347748号公報
特開2004−106257号公報
特開2004−249521号公報
特開2004−249522号公報
特開2004−249524号公報
特開2001−205920号公報
特開2002−234245号公報
本発明は、溶媒または分散媒として、水と相溶性を有する有機溶媒と水の混合溶媒、及び着色材料として染料または着色顔料を少なくとも1種含む水性インクによって印字するインクジェット記録用シートであって、インク受容層の塗膜強度、インク受容層のひび割れ特性、及び印字後のインクジェット記録用シートのコックリング特性に優れており、且つインク吸収容量が大きく、インク吸収速度が速い為に水性インク吸収性(乾燥性)に優れているインクジェット記録用シートを提供することを目的とするものである。
本発明は、以下の発明を包含する。
(1)支持体上に、少なくとも樹脂粒子及び水性樹脂を含有する塗布液を塗布し、該塗布液の塗布と同時に、または該塗布液の乾燥中に、該塗布液をゲル化させた後に乾燥して形成される少なくとも1層の多孔質構造を含むインク受容層を有するインクジェット記録用シートにおいて、前記樹脂粒子が、該樹脂粒子の固形分100質量部に対して、水または該塗布液中の溶媒を100質量部以上吸収するインクジェット記録用シート。
(2)前記樹脂粒子が、該樹脂粒子の固形分100質量部に対して、水または該塗布液中の溶媒を200質量部以上吸収する上記(1)に記載のインクジェット記録用シート。
(3)前記樹脂粒子が、熱可塑性樹脂粒子である上記(1)〜(2)のいずれかに記載のインクジェット記録用シート。
(4)前記熱可塑性樹脂粒子が、ウレタン樹脂粒子である上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のインクジェット記録用シート。
(5)前記樹脂粒子及び水性樹脂を含有する塗布液を塗布し、該塗布液の塗布と同時に、または該塗布液の乾燥中に、該塗布液をゲル化させた後に乾燥して形成される層が、更に顔料を含有する上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載のインクジェット記録用シート。
(6)前記(5)に記載の顔料が、非晶質シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、アルミナ水和物から選ばれる少なくとも1種であるインクジェット記録用シート。
(7)前記水性樹脂が、ポリビニルアルコールである上記(1)〜(6)のいずれか1項に記載のインクジェット記録用シート。
(8)前記水性樹脂が、感温性ポリマーである上記(1)〜(7)のいずれか1項に記載のインクジェット記録用シート。
(9)前記インク受容層が、水性樹脂を架橋し得る架橋剤を含有する上記(1)〜(8)のいずれか1項に記載のインクジェット記録用シート。
(10)前記顔料の1次粒子径が、50nm以下である上記(5)〜(9)のいずれか1項に記載のインクジェット記録用シート。
(11)前記顔料の2次粒子径が、1μm以下である上記(5)〜(10)のいずれか1項に記載のインクジェット記録用シート。
(12)前記樹脂粒子及び水性樹脂を含有する塗布液を塗布し、乾燥して形成される層が、更にカチオン性化合物を含有する上記(1)〜(11)のいずれか1項に記載のインクジェット記録用シート。
(13)前記樹脂粒子及び水性樹脂を含有する塗布液を塗布し、乾燥して形成される層以外の少なくとも一層が、カチオン性化合物を含有する上記(1)〜(12)のいずれか1項に記載のインクジェット記録用シート。
本発明のインクジェット記録用シートは、溶媒または分散媒として、水と相溶性を有する有機溶媒と水の混合溶媒、及び着色材料として染料または着色顔料を少なくとも1種を含む水性インクによって印字するインクジェット記録用シートとして、インク受容層の塗膜強度、インク受容層のひび割れ特性、及び印字後のインクジェット記録用シートのコックリング特性に優れており、且つインク吸収容量が大きく、インク吸収速度が速い為に水性インク吸収性(乾燥性)に優れるという特性を有している。
インクジェット記録用シートに求められる良好なインク吸収性とは、高いインク吸収容量と速いインク吸収速度を併せ持つことによって、初めて達成されるものである。速いインク吸収速度が必要となる理由は、水性インク液滴は短時間に連続的に多量に射出されるので、短時間に射出される全ての水性インク液滴を、短時間にインクジェット記録用シートが吸収できる必要があるためである。もし、インクジェット記録用シートのインク吸収速度が水性インク液滴の射出速度より遅い場合、インク受容層表面にインクの液適が溜まって横に広がる為、本来の画像より大きな画像として印字され、画像の精度が劣る結果となる。
インクジェット記録用シートが高いインク吸収容量と速いインク吸収速度を併せ持つ必要性は以下によって説明することができる。
速いインク吸収速度で、且つ低いインク吸収容量を有するインクジェット記録用シートの場合、多量に射出される水性インク液滴の射出前半部においては、良好に水性インク液滴を吸収でき、インク受容層表面に水性インク液滴が溜まることはない。しかし、射出後半部において、インクジェット記録用シートが射出される水性インクを吸収しきれなくなる為、インク受容層表面に水性インク液滴が溜まり、画像の精度が劣る結果となる。
速いインク吸収速度で、且つ低いインク吸収容量を有するインクジェット記録用シートの場合、多量に射出される水性インク液滴の射出前半部においては、良好に水性インク液滴を吸収でき、インク受容層表面に水性インク液滴が溜まることはない。しかし、射出後半部において、インクジェット記録用シートが射出される水性インクを吸収しきれなくなる為、インク受容層表面に水性インク液滴が溜まり、画像の精度が劣る結果となる。
遅いインク吸収速度で、且つ高いインク吸収容量を有するインクジェット記録用シートの場合、最終的に全ての射出される水性インクを吸収できるが、多量に射出される水性インク液滴の射出速度がインク吸収速度を上回る為、インク受容層表面に水性インク液滴が溜まって横に広がる。従って、本来の画像より大きな画像として印字され、画像の精度が劣る結果となる。
即ち、速いインク吸収速度で、且つ高いインク吸収容量を有するインクジェット記録用シートの場合のみ、多量に射出される全ての水性インク液滴を、インク受容層表面に溜まること無く良好に吸収することができるのである。
前記した様に、インクジェット記録用シートが、細孔を有するインク受容層を持ち、且つ支持体が紙等の水吸収性を有する支持体の場合、インク受容層の細孔内部のインク溶媒を下層の支持体に移行させ易いため、支持体がインク溶媒中の水によって膨張しコックリングの原因となる。
また、前記した様に、インクジェット記録用シートの支持体が、耐水性支持体の場合、インク受容層を厚くする方策、及び/またはインク受容層内の水溶性樹脂(水吸収性が低い)の含有比率を低下させ、顔料(水吸収性が高い)の含有比率を増加させる方策が取られるが、乾燥時にひび割れが生じやすくなる等の欠点があった。
本発明のインク受容層は、支持体上に、樹脂粒子及び水性樹脂を含有する塗布液を塗布した塗布層が、水を含んだ未乾燥の状態時に、且つ該塗布層中の樹脂粒子が水で膨潤している状態時に、或いは該塗布層中の樹脂粒子が水を吸収している状態時に、該塗布層中の水性樹脂を架橋剤、或いはゲル化剤等で該塗布層をゲル化させるか、或いは該塗布層を冷却又は加温して該塗布層をゲル化させた後、該塗布層を乾燥させて形成されるものである。
従って、形成したインク受容層は、その内部に、ゲル化した水性樹脂が乾燥することで生じる空隙と、水で膨潤した、或いは水を吸収した樹脂粒子が乾燥することで生じる空隙を併せ持つ多孔質なものとなる。また、該塗布液に予め多孔質な顔料を配合した場合には、更に該顔料内部の空隙も併せ持つことになり、更に高いインク吸収容量と速いインク収速度を合わせ持つインク受容層が得られるので好ましい。また、乾燥時に水性樹脂がゲル化している為か、形成されるインク受容層のひび割れもない。
該水性樹脂をゲル化させる架橋剤またはゲル化剤は該塗布液中に予め添加されていても、或いは該水性樹脂をゲル化させる架橋剤或いはゲル化剤を塗布後の該塗布層に後添加する方式で添加されても良い。更に、該塗布層の下層である支持体、下引層、その他インク受容層に、該水性樹脂をゲル化させる架橋剤またはゲル化剤を予め塗布・含浸させる形態で添加しておき、その上に、該塗布層を塗布して該塗布層中に、架橋剤を拡散浸透させる方式であっても良い。
<樹脂粒子について>
本発明者らは鋭意検討した結果、支持体上に少なくとも樹脂粒子、顔料、及び水性樹脂を含有する塗布液を塗布し、該塗布液の塗布と同時に、または該塗布液の乾燥中に該塗布液をゲル化させた後に乾燥して形成される少なくとも1層の多孔質構造を含むインク受容層を有する、水性インクで印字するインクジェット記録用シートにおいて、原料とする該樹脂粒子として、該樹脂粒子の固形分100質量部に対して、水または該塗布液中の溶媒を100質量部以上吸収できる樹脂粒子を使用してインク受容層を形成することによって、高いインク吸収容量と速いインク吸収速度を合わせ持つインク吸収性の良好なインクジェット記録用シートを得ることに成功した。
本発明に用いる樹脂粒子は、水を主要成分とする水性インク溶媒を、該樹脂粒子の固形分100質量部に対して、100質量部以上吸収できることが好ましい。該樹脂粒子が水を主要成分とする水性インク溶媒を吸収することによつて、印字後のコックリング特性、及び水性インク吸収性(乾燥性)が改善されるものである。
本発明者らは鋭意検討した結果、支持体上に少なくとも樹脂粒子、顔料、及び水性樹脂を含有する塗布液を塗布し、該塗布液の塗布と同時に、または該塗布液の乾燥中に該塗布液をゲル化させた後に乾燥して形成される少なくとも1層の多孔質構造を含むインク受容層を有する、水性インクで印字するインクジェット記録用シートにおいて、原料とする該樹脂粒子として、該樹脂粒子の固形分100質量部に対して、水または該塗布液中の溶媒を100質量部以上吸収できる樹脂粒子を使用してインク受容層を形成することによって、高いインク吸収容量と速いインク吸収速度を合わせ持つインク吸収性の良好なインクジェット記録用シートを得ることに成功した。
本発明に用いる樹脂粒子は、水を主要成分とする水性インク溶媒を、該樹脂粒子の固形分100質量部に対して、100質量部以上吸収できることが好ましい。該樹脂粒子が水を主要成分とする水性インク溶媒を吸収することによつて、印字後のコックリング特性、及び水性インク吸収性(乾燥性)が改善されるものである。
本発明のインクジェット記録用シートに用いる樹脂粒子は、水またはインク受容層塗布液中の溶媒で膨潤することによって水或いはインク受容層塗布液中の水系溶媒を吸収するもの、或いは水或いはインク受容層塗布液中の水系溶媒を樹脂粒子内に存在する細孔に吸収するものであれば、種類を問わない。水或いはインク受容層塗布液中の水系溶媒で膨潤する樹脂粒子は、膨潤することによって、樹脂粒子の体積が増加する性質を有する。一方、水或いはインク受容層塗布液中の水系溶媒を樹脂粒子内に存在する細孔に吸収する樹脂粒子は、該樹脂粒子内に存在する細孔内に水を吸収する為、樹脂粒子自体の体積増加は少ない。水或いはインク受容層塗布液中の水系溶媒を樹脂粒子内の細孔に吸収する樹脂粒子は、水或いはインク受容層塗布液中の水系溶媒で膨潤する樹脂粒子の膨潤時に架橋剤等で樹脂粒子中の樹脂を架橋させることによって得られる。該架橋の度合いによって、水膨潤性と水吸収性を共に有する樹脂粒子調製も可能で、このような樹脂粒子も本発明のインクジェット記録用シートに使用することができる。
本発明で用いる樹脂粒子として、例えば、酸処理ゼラチン、石灰処理ゼラチン、変性ゼラチン等のゼラチン類、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸誘導体、デンプン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及びカルボキシメチルセルロースナトリウム等のセルロース誘導体、ポリ(メタ)アクリル酸塩、(メタ)アクリル酸塩−(メタ)アクリル酸エステル共重合体等の水性ポリマーを水膨潤時、或いは水溶解時に水溶性アルカリ土塁金属塩、水溶性アルミニウム塩、鉄、亜鉛、マンガン等の水溶性金属塩、明礬、珪酸、珪酸塩等の架橋剤(ゲル化剤)でゲル化したゲル化体を微粒子状に粉砕した樹脂粒子、及びウレタン系、エチレン−アクリル系、スチレン−アクリル系、塩化ビニル−アクリル系、塩化ビニリデン−アクリル系などのエマルジョン類或いはラテックス類から選択される樹脂粒子のなかで水吸収性を有する樹脂粒子、及び卵白粉末、ラクトアルブミン、直鎖状多糖類であるβ−1,3グルカンなどの加熱凝固性を有する素材を水膨潤時に加熱凝固させたゲル化体を微粒子状に粉砕した樹脂粒子の少なくとも1種を選択して使用できる。本発明に使用される前記樹脂粒子が熱可塑性樹脂粒子であっても良い。本発明に使用できる樹脂粒子は、上記例示したもの以外でも、水膨潤した或いは水吸収した微粒子状の樹脂粒子であれば、差し支えない。
前記樹脂粒子の水吸収性は、前記樹脂粒子の固形分100質量部に対してインク受容層塗布液中の溶媒を100質量部以上、好ましくは200質量部以上吸収できることが好ましい。
水吸収量の測定方法として、本発明に使用される樹脂粒子が、前記水性ポリマー、或いは前記加熱凝固性を有する素材から成るゲル化体を微粒子状に粉砕した樹脂粒子の場合には、下記水吸収量測定方法1の方法で、微粒子状に粉砕する前のゲル化体の水吸収量を測定して、その測定値を前記微粒子状に粉砕された樹脂粒子の水吸収量とすることができる。
また、水吸収量測定方法として、本発明に使用される樹脂粒子が、前記エマルジョン類或いは前記ラテックス類から選択される樹脂粒子のなかで水吸収性を有する樹脂粒子の場合には、下記水吸収量測定方法2の方法で、水吸収量を測定して、その測定値を樹脂粒子の水吸収量とすることができる。
水吸収量の測定方法として、本発明に使用される樹脂粒子が、前記水性ポリマー、或いは前記加熱凝固性を有する素材から成るゲル化体を微粒子状に粉砕した樹脂粒子の場合には、下記水吸収量測定方法1の方法で、微粒子状に粉砕する前のゲル化体の水吸収量を測定して、その測定値を前記微粒子状に粉砕された樹脂粒子の水吸収量とすることができる。
また、水吸収量測定方法として、本発明に使用される樹脂粒子が、前記エマルジョン類或いは前記ラテックス類から選択される樹脂粒子のなかで水吸収性を有する樹脂粒子の場合には、下記水吸収量測定方法2の方法で、水吸収量を測定して、その測定値を樹脂粒子の水吸収量とすることができる。
(水吸収量測定方法1)
表面の水をふき取ったゲル化体100質量部を105℃で乾燥し、乾燥後のゲル化体の質量をAとしたとき、ゲル化体中の固形分100質量部に対する水吸収量は下記式で表わされる。
ゲル化体中の固形分100質量部(樹脂粒子の固形分100質量部)に対する水吸収量
=1000/A−100
(水吸収量測定方法2)
樹脂粒子の固形分100質量部に対して、高重合度・完全鹸化のポリビニルアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−135、重合度:3500、ケン化度:98.5%)を固形分3質量部の割合で混合した樹脂粒子水性分散液を非吸水性樹脂フィルム支持体上に塗布した後、50℃で乾燥し、厚さ0.5±0.1mmの樹脂粒子含有フィルムを非吸水性樹脂フィルム支持体上に形成させる。形成後、更に100℃で30分間の後乾燥を行う。その後、樹脂粒子含有フィルムの層を非吸水性樹脂フィルム支持体から剥離することによって樹脂粒子含有フィルムを得ることができる。樹脂粒子含有フィルム質量をB、樹脂粒子含有フィルムを水温23℃の蒸留水に24時間浸漬した後の水吸収した樹脂粒子含有フィルム質量をCとしたとき、樹脂粒子の固形分100質量部に対する水吸収量は下記式で表わされる。
樹脂粒子の固形分100質量部に対する水吸収量=(C−B)×(103/B)
表面の水をふき取ったゲル化体100質量部を105℃で乾燥し、乾燥後のゲル化体の質量をAとしたとき、ゲル化体中の固形分100質量部に対する水吸収量は下記式で表わされる。
ゲル化体中の固形分100質量部(樹脂粒子の固形分100質量部)に対する水吸収量
=1000/A−100
(水吸収量測定方法2)
樹脂粒子の固形分100質量部に対して、高重合度・完全鹸化のポリビニルアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−135、重合度:3500、ケン化度:98.5%)を固形分3質量部の割合で混合した樹脂粒子水性分散液を非吸水性樹脂フィルム支持体上に塗布した後、50℃で乾燥し、厚さ0.5±0.1mmの樹脂粒子含有フィルムを非吸水性樹脂フィルム支持体上に形成させる。形成後、更に100℃で30分間の後乾燥を行う。その後、樹脂粒子含有フィルムの層を非吸水性樹脂フィルム支持体から剥離することによって樹脂粒子含有フィルムを得ることができる。樹脂粒子含有フィルム質量をB、樹脂粒子含有フィルムを水温23℃の蒸留水に24時間浸漬した後の水吸収した樹脂粒子含有フィルム質量をCとしたとき、樹脂粒子の固形分100質量部に対する水吸収量は下記式で表わされる。
樹脂粒子の固形分100質量部に対する水吸収量=(C−B)×(103/B)
また、前記樹脂粒子及び熱可塑性樹脂粒子の粒子径については、特に限定はないが、10nm程度から20μm程度までが好ましい。粒子径が大きくなると、インク受容層表面の平滑性が損なわれる為、好ましくない。
前記樹脂粒子は、例えば、特開平5−222208号公報、特開平6−98698号公報、特開平8−80166号公報、特開平10−130329号公報、特開2003−274950号公報、特開2004−300426号公報等の文献に記載されている方法で、容易に調製することができる。
前記文献に記載されている方法で、樹脂粒子の粒子径を10nm程度から20μm程度までに調整することも可能であるが、前記文献に記載されている方法で数mm程度の粒子径を有する樹脂粒子を調製した後に、粉砕機等によって所望の粒子径にすることも可能である。粉砕するには、ホモミキサー、圧力式ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー、マイクロフルイタイザー、アルティマイザー、ナノマイザー、高速回転ミル、ローラミル、容器駆動媒体ミル、媒体攪拌ミル、ジェットミル、サンドグラインダー、クレアミックス等が用いられる。
数μmの粒子径を有する樹脂粒子を調整する場合は、ホモミキサーなどの弱い機械力で処理すれば十分達成可能であるが、粒子径を1.0μm以下に粉砕するには、より強い機械力を加えることが効果的であり、サンドグラインダーによる粉砕方法、圧力式粉砕方法、対向衝突法、及び高圧粉砕方法などを用いることが好ましい。
前記粉砕分散装置は、粉砕効率などを考慮し、二種以上併用して処理することも可能であり、また、併用することが好ましい。
前記文献に記載されている方法で、樹脂粒子の粒子径を10nm程度から20μm程度までに調整することも可能であるが、前記文献に記載されている方法で数mm程度の粒子径を有する樹脂粒子を調製した後に、粉砕機等によって所望の粒子径にすることも可能である。粉砕するには、ホモミキサー、圧力式ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー、マイクロフルイタイザー、アルティマイザー、ナノマイザー、高速回転ミル、ローラミル、容器駆動媒体ミル、媒体攪拌ミル、ジェットミル、サンドグラインダー、クレアミックス等が用いられる。
数μmの粒子径を有する樹脂粒子を調整する場合は、ホモミキサーなどの弱い機械力で処理すれば十分達成可能であるが、粒子径を1.0μm以下に粉砕するには、より強い機械力を加えることが効果的であり、サンドグラインダーによる粉砕方法、圧力式粉砕方法、対向衝突法、及び高圧粉砕方法などを用いることが好ましい。
前記粉砕分散装置は、粉砕効率などを考慮し、二種以上併用して処理することも可能であり、また、併用することが好ましい。
前記圧力式分散方法とは、原料の樹脂粒子分散物を、オリフィス中に高圧で連続的に通過させて高圧粉砕する方法である。高圧粉砕により処理することにより樹脂粒子の良好な粉砕が達成できる。また、前記高圧下でオリフィスを通過させたスラリー状混合物を、さらに、対向衝突させることによる分散、或いは粉砕方式に供することが好ましい。対向衝突による方法は、分散液を加圧しながら、対向衝突分散粉砕装置の入口側に導き、装置内において、導入された分散液を二つの通路に分岐して、さらに流路をオリフィスにより狭めることによって流速を加速し、この二つの分散液流を対向衝突させて、粒子を相互衝突により粉砕する。
高圧粉砕機としては、圧力式ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー、マイクロフルイタイザー、ナノマイザーが用いられ、特に高速流衝突型ホモジナイザーとしてマイクロフルイタイザー、ナノマイザ−を用いることが好ましい。
高圧粉砕機としては、圧力式ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー、マイクロフルイタイザー、ナノマイザーが用いられ、特に高速流衝突型ホモジナイザーとしてマイクロフルイタイザー、ナノマイザ−を用いることが好ましい。
前記熱可塑性樹脂粒子のなかでも、熱可塑性ポリウレタン樹脂粒子が好ましく、更に完全熱可塑性ポリウレタン樹脂粒子が好ましい。また、インクジェット記録用シート受容層表面の黄変等の問題から、無黄変タイプの熱可塑性ポリウレタン樹脂粒子が好ましい。前記熱可塑性ポリウレタン樹脂粒子として、ポリウレタンエマルジョン(以後、ポリウレタンEmとも言う。)、ポリウレタンディスパージョン、ポリウレタンラテックスなどを使用する事が出来る。熱可塑性ポリウレタン樹脂粒子は微細化方法、別の言い方で乳化方法によって、自己乳化型と強制乳化型に分類することができるが、界面活性剤などの乳化剤を使用せずに乳化できる自己乳化型が好ましい。前記乳化剤は、インク受容層中にフリーなかたちで存在する結果となる為、インク受容層自体の耐水性を低下させるなどの悪影響を与える場合がある。
ポリウレタン樹脂中の構成成分として使用するイソシアネートは、特に制限されないが、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、2,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,2'−ジフェニルメタンジイソシアネート、3,3'−ジメチル−4,4'−ビフェニレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1,3−シクロヘキシレンジイソシアネート、1,4−シクロヘキシレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチレンキシリレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4'−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、3,3'−ジメチル−4,4'−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートなどが挙げられる。これらは2種以上混合して用いることもできる。これらの中でもが挙げられる。これらのイソシアネートの中でも、脂肪族系イソシアネート及び/または脂環族系イソシアネートが好ましい。
また、本発明において、直鎖状のポリウレタン樹脂を用いることが好ましく、このためイソシアネートはジイソシアネートが好ましい。尚、本発明の効果を損なわない範囲で3価以上のイソシアネートを併用することもできる。
本発明で用いるポリオールとしては、分子中にポリカーボネート鎖及び/またはポリエステル鎖を有するポリウレタン樹脂を得るためには、ポリカーボネートポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールが好ましい。
該ポリカーボネートポリオールとしては、例えば、1,4−ブタンジオール、1,6−へキサンジオール、ジエチレングリコールなどのグリコールとジフェニルカーボネート、ホスゲンとの反応によって得られる化合物などが挙げられる。これらを単独又は2種以上組み合わせて使用することができる。
該ポリカーボネートポリオールとしては、例えば、1,4−ブタンジオール、1,6−へキサンジオール、ジエチレングリコールなどのグリコールとジフェニルカーボネート、ホスゲンとの反応によって得られる化合物などが挙げられる。これらを単独又は2種以上組み合わせて使用することができる。
また、ポリエステルポリオールとしては、後記する低分子量ポリオールとカルボン酸とを脱水縮合反応させることによって得られるポリエステル、又はε−カプロラクトン等の環状エステル化合物の開環重合反応によって得られるポリエステル及びこれらの共重合ポリエステルなどが挙げられる。
前記低分子量ポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール(分子量300〜6,000)、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ビスヒドロキシエトキシベンゼン、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ハイドロキノン及びそれらのアルキレンオキシド付加体などが挙げられる。これらを単独又は2種以上組み合わせて使用することができる。
前記カルボン酸としては、例えば、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、無水マレイン酸、フマル酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ナフタル酸、ビフェニルジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタン−p,p’−ジカルボン酸及びこれらジカルボン酸の無水物あるいはエステル形成性誘導体;p−ヒドロキシ安息香酸、p−(2−ヒドロキシエトキシ)安息香酸及びこれらのヒジロキシカルボン酸のエステル形成性誘導体などが挙げられる。これらを単独又は2種以上組み合わせて使用することができる。
また、ポリエーテルポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ソルビトール、ショ糖、アコニット糖、トリメリット酸、ヘミメリット酸、燐酸、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリイソプロパノールアミン、ピロガロール、ジヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシフタール酸、1,2,3−プロパントリチオール等の活性水素原子を少なくとも2個有する化合物の1種又は2種以上を開始剤としてエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド、エピクロルヒドリン、テトラヒドロフラン、シクロヘキシレン等のモノマーの1種又は2種以上を常法により付加重合したものが挙げられる。
また、前記ポリカーボネートポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールの他に、本発明のインクジェット記録用シートの物性を損なわない範囲内で、これら以外のポリオールを使用することができる。前記以外のポリオールとしては、例えば、ポリアセタールポリオール、ポリアクリレートポリオール、ポリエステル−ポリエーテルポリオール、ポリエステルアミドポリオール、ポリチオエーテルポリオール、ポリブタジエン系等のポリオレフィンポリオールなどが挙げられる。
<水性樹脂について>
本発明のインクジェット記録用シートでは、熱可塑性樹脂粒子、顔料と共に水性樹脂を用いる。
前記水性樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール系樹脂〔ポリビニルアルコール(PVA)、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール、アニオン変性ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール等〕、セルロース系樹脂〔メチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等〕、ゼラチン、キチン類、キトサン類、デンプン、及び感温性高分子化合物等が挙げられる。前記の水性樹脂は、単独でも2種以上を組合わせて用いてもよい。中でも、ポリビニルアルコール系樹脂が好ましい。
本発明のインクジェット記録用シートでは、熱可塑性樹脂粒子、顔料と共に水性樹脂を用いる。
前記水性樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール系樹脂〔ポリビニルアルコール(PVA)、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール、アニオン変性ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール等〕、セルロース系樹脂〔メチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等〕、ゼラチン、キチン類、キトサン類、デンプン、及び感温性高分子化合物等が挙げられる。前記の水性樹脂は、単独でも2種以上を組合わせて用いてもよい。中でも、ポリビニルアルコール系樹脂が好ましい。
また、顔料として非晶質シリカを用いる場合、前記水性樹脂としては、ポリビニルアルコール系樹脂が好ましく、その中でも、鹸化度70〜100%のポリビニルアルコール系樹脂がより好ましく、重合度2000以上、鹸化度95%以上が好ましく、さらに好ましくは重合度4000以上、鹸化度98%以上のポリビニルアルコール系樹脂が特に好ましい。
また、前記感温性高分子化合物としては、特開2003−40916号公報等に開示されている感温性高分子化合物が例示できる。
この感温性高分子化合物は、具体的には、
(1)単独重合することによって該温度応答性(親水性−疎水性の変化)を呈する高分子化合物が得られるモノマー(主モノマー(M))の1種あるいは2種以上をポリビニルアルコール及び/またはポリビニルアルコール誘導体の共存下で重合して得られる高分子化合物、あるいは、
(2)該主モノマー(M)と反応して高分子化合物を作ることができかつ単独重合によっては該温度応答性を呈する高分子化合物が得られないモノマー(副モノマー(N))と主モノマー(M)とをポリビニルアルコール及び/またはポリビニルアルコール誘導体の共存下で重合して得られる高分子化合物である。
副モノマー(N)を共重合成分に使用することによって、感温点や成膜性の異なる高分子化合物を得ることが可能となる。
主モノマー(M)、副モノマー(N)、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール誘導体は各々1種あるいは2種以上のものを組み合わせて用いることも出来る。
(1)単独重合することによって該温度応答性(親水性−疎水性の変化)を呈する高分子化合物が得られるモノマー(主モノマー(M))の1種あるいは2種以上をポリビニルアルコール及び/またはポリビニルアルコール誘導体の共存下で重合して得られる高分子化合物、あるいは、
(2)該主モノマー(M)と反応して高分子化合物を作ることができかつ単独重合によっては該温度応答性を呈する高分子化合物が得られないモノマー(副モノマー(N))と主モノマー(M)とをポリビニルアルコール及び/またはポリビニルアルコール誘導体の共存下で重合して得られる高分子化合物である。
副モノマー(N)を共重合成分に使用することによって、感温点や成膜性の異なる高分子化合物を得ることが可能となる。
主モノマー(M)、副モノマー(N)、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール誘導体は各々1種あるいは2種以上のものを組み合わせて用いることも出来る。
感温性高分子化合物として、ポリビニルアルコール及び/またはポリビニルアルコール誘導体の共存下に主モノマー(M)を、あるいは主モノマー(M)及び副モノマー(N)を重合して得られる高分子化合物を使用することによって、ポリビニルアルコール及び/またはポリビニルアルコール誘導体を共存しない条件下で同様にして得られる高分子化合物を使用した場合と比較して、成膜性、成膜強度に優れた塗布層を有する塗工シートが得られる。
本発明に用いるポリビニルアルコール及び/またはポリビニルアルコール誘導体は、特に限定されない。
ポリビニルアルコールとしては、一般に完全ケン化型ポリビニルアルコールと呼ばれるケン化度96%〜100%のポリビニルアルコール、一般に部分ケン化型ポリビニルアルコールと呼ばれるケン化度76%〜95%のポリビニルアルコール等が挙げられる。 ポリビニルアルコール誘導体としてはシラノール変性ポリビニルアルコール、カチオン変成ポリビニルアルコール、メルカプト基含有ポリビニルアルコール、ケト基含有ポリビニルアルコール等が挙げられる。 ポリビニルアルコール及び/又はポリビニルアルコール誘導体は、1種で用いてもよいし、複数の種類を混合して用いてもよい。 該ポリビニルアルコール及びポリビニルアルコール誘導体の重合度は、特に限定されないが、重合度300〜4000のものが好ましく用いられる。 また、インク吸収性の観点から、ケト基含有ポリビニルアルコールを使用し、後述の、少なくとも2個の、ヒドラジン基及び/またはセミカルバジド基を有するヒドラジン誘導体を併用して、ケト基を架橋することが好ましい。
ポリビニルアルコールとしては、一般に完全ケン化型ポリビニルアルコールと呼ばれるケン化度96%〜100%のポリビニルアルコール、一般に部分ケン化型ポリビニルアルコールと呼ばれるケン化度76%〜95%のポリビニルアルコール等が挙げられる。 ポリビニルアルコール誘導体としてはシラノール変性ポリビニルアルコール、カチオン変成ポリビニルアルコール、メルカプト基含有ポリビニルアルコール、ケト基含有ポリビニルアルコール等が挙げられる。 ポリビニルアルコール及び/又はポリビニルアルコール誘導体は、1種で用いてもよいし、複数の種類を混合して用いてもよい。 該ポリビニルアルコール及びポリビニルアルコール誘導体の重合度は、特に限定されないが、重合度300〜4000のものが好ましく用いられる。 また、インク吸収性の観点から、ケト基含有ポリビニルアルコールを使用し、後述の、少なくとも2個の、ヒドラジン基及び/またはセミカルバジド基を有するヒドラジン誘導体を併用して、ケト基を架橋することが好ましい。
主モノマー(M)と副モノマー(N)、ポリビニルアルコール及び/またはポリビニルアルコール誘導体の使用割合は、得られる感温性高分子化合物が温度応答性を呈する範囲の中で決められ、感温性高分子化合物中のポリビニルアルコールまたはポリビニルアルコール誘導体の含有率は該条件の範囲の中においては特に制限されないが最終的に得られる記録媒体の塗布膜の耐水性の観点から、0.1〜50質量%が好ましく、更に好ましくは0.5〜20質量%である。
主モノマー(M)としては、N−アルキル又はN−アルキレン置換(メタ)アクリルアミド誘導体(ここで、(メタ)アクリルとはメタアクリル(あるいはメタクリル)またはアクリルを簡便に表記したものである)、ビニルメチルエーテルなどが挙げられ、具体的には例えば、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−シクロプロピル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−メチル−N−n−プロピルアクリルアミド、N−メチル−N−イソプロピルアクリルアミド、N−(メタ)アクリロイルピロリジン、N−(メタ)アクリロイルピペリジン、N−テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリルアミド、N−メトキシプロピル(メタ)アクリルアミド、N−エトキシプロピル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロポキシプロピル(メタ)アクリルアミド、N−エトキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−(2,2−ジメトキシエチル)−N−メチルアクリルアミド、N−メトキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−(メタ)アクリロイルモルホリンなどが挙げられる。成膜性の観点から、N−イソプロピルアクリルアミド、N−n−プロピルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−アクリロイルモルホリンが好ましい。
副モノマー(N)としては、親油性ビニル化合物、親水性ビニル化合物、イオン性ビニル化合物などが挙げられる。具体的には、親油性ビニル化合物としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、グリシジルメタクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、エチレン、イソプレン、ブタジエン、酢酸ビニル、塩化ビニルなどが挙げられ、親水性ビニル化合物としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、メチレンビスアクリルアミド、2−メチル−5−ビニルピリジン、N−ビニル−2−ピロリドン、N−アクリロイルピロリジンなどが挙げられ、イオン性ビニル化合物としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、クロトン酸、ブテントリカルボン酸、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノメチル、イタコン酸モノエチル、イタコン酸モノメチル等のカルボン酸基含有モノマー、2−アクリルアミド−2−メチル−プロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、(メタ)アクリルスルホン酸等のスルホン酸基含有モノマー、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアミノ基含有モノマーなどが挙げられる。特に、メチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、スチレン、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、アクリルアミド、メタアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、メチレンビスアクリルアミドが好ましく用いられる。また、本発明の高分子エマルジョンを用いて得られる塗布層の成膜性の観点から、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、クロトン酸、ブテントリカルボン酸、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノメチル、イタコン酸モノエチル、イタコン酸モノメチル等のカルボン酸基含有モノマー、2−アクリルアミド−2−メチル−プロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、(メタ)アクリルスルホン酸等のスルホン酸基含有モノマーなどのアニオン基含有モノマーを用いることは好ましく、特にアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸等のカルボン酸基含有モノマーを用いることは好ましい。
主モノマー(M)と副モノマー(N)の共重合割合は、得られる共重合高分子化合物が一定の温度を境界にして親水性と疎水性が可逆的に変化する温度応答性を呈する範囲の中で決められる。つまり、副モノマー(N)の割合が多すぎれば得られる共重合高分子化合物が該温度応答性を示さなくなる。即ち、主モノマー(M)と副モノマー(N)の共重合割合は、用いるモノマー種の組み合わせに依存するが、得られる感温性高分子化合物中における副モノマー(N)の割合は50質量%以下が好ましい。更に好ましくは、30質量%以下である。また、副モノマー(N)の添加効果がより良く発現されるためには0.01質量%以上が好ましい。
インクジェット記録用シートの場合、塗布層(インク受容層)に、後述するカチオン性化合物を配合することが多いが、この場合、前記感温性高分子化合物は、塗液調製が容易である点から、カチオン性または非イオン性であることがより好ましい。
カチオン性の感温性高分子化合物は、例えば、重合に使用する副モノマー(N)として、カチオン基を持つエチレン性不飽和モノマーを含めることによって得ることができ、該観点から少なくとも一種類以上の、カチオン基を持つエチレン性不飽和モノマーを副モノマー(N)として使用することは好ましい。該カチオン基を持つエチレン性不飽和モノマーは各々1種あるいは2種以上のものを組み合わせて用いることも出来る。特に、太陽光あるいは蛍光灯の光に、得られる記録媒体にインクジェットプリンターを用いて印刷を行った印刷物を曝しておいた場合に生じる退色の度合いの観点及び得られる高分子エマルジョンのコロイド安定性の観点から、該カチオン基を持つエチレン性不飽和モノマーとしては3級アミノ基及び/または4級アンモニウム塩基を含有することがより好ましい。
カチオン性の感温性高分子化合物は、例えば、重合に使用する副モノマー(N)として、カチオン基を持つエチレン性不飽和モノマーを含めることによって得ることができ、該観点から少なくとも一種類以上の、カチオン基を持つエチレン性不飽和モノマーを副モノマー(N)として使用することは好ましい。該カチオン基を持つエチレン性不飽和モノマーは各々1種あるいは2種以上のものを組み合わせて用いることも出来る。特に、太陽光あるいは蛍光灯の光に、得られる記録媒体にインクジェットプリンターを用いて印刷を行った印刷物を曝しておいた場合に生じる退色の度合いの観点及び得られる高分子エマルジョンのコロイド安定性の観点から、該カチオン基を持つエチレン性不飽和モノマーとしては3級アミノ基及び/または4級アンモニウム塩基を含有することがより好ましい。
3級アミノ基及び/または4級アンモニウム塩基を含有する感温性高分子化合物は、例えば主モノマー(M)と、副モノマー(N)として3級アミノ基及び/または4級アンモニウム塩基を含有するモノマーとを共重合させて得られる。主モノマー(M)、副モノマー(N)(3級アミノ基及び/または4級アンモニウム塩基を含有するモノマーを含む)は各々1種あるいは2種以上のものを組み合わせて用いることも出来る。
3級アミノ基又は4級アンモニウム塩基含有モノマーとしては、モノマー中に3級アミノ基または4級アンモニウム塩基を含む構造を有するもので有れば特に制限されないが、ビニロキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、2,3−ジメチル−1−ビニルイミダゾリニウムクロライド、トリメチル−(3−(メタ)アクリルアミド−3,3−ジメチルプロピル)アンモニウムクロライド、トリメチル−(3−メタクリルアミドプロピル)アンモニウムクロライド、トリメチル−(3−アクリルアミドプロピル)アンモニウムクロライド、N−(1,1−ジメチル−3−ジメチルアミノプロピル)(メタ)アクリルアミド及びその4級アンモニウム塩、トリメチル−(3−(メタ)アクリルアミド)アンモニウムクロライド、1−ビニル−2−メチル−イミダゾール、1−ビニル−2−エチル−イミダゾール、1−ビニル−2−フェニル−イミダゾール、1−ビニル−2、4,5−トリメチル−イミダゾール、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート及びその4級アンモニウム塩、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート及びその4級アンモニウム塩、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート及びその4級アンモニウム塩、t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート及びその4級アンモニウム塩、N−(3−ジメチルアミノプロピル)メタクリルアミド及びその4級アンモニウム塩、N−(3−ジメチルアミノプロピル)アクリルアミド及びその4級アンモニウム塩、N−(3−ジエチルアミノプロピル)メタクリルアミド及びその4級アンモニウム塩、N−(3−ジエチルアミノプロピル)アクリルアミド及びその4級アンモニウム塩、o−,m−,p−アミノスチレン及びその4級アンモニウム塩、o−,m−,p−ビニルベンジルアミン及びその4級アンモニウム塩、N−(ビニルベンジル)ピロリドン、N−(ビニルベンジル)ピペリジン、N−ビニルイミダゾール及びその4級アンモニウム塩、2−メチル−1−ビニルイミダゾール及びその4級アンモニウム塩、N−ビニルピロリドン及びその4級アンモニウム塩、N,N’−ジビニルエチレン尿素及びその4級アンモニウム塩、α−ビニルピリジンまたはβ−ビニルピリジン及びその4級アンモニウム塩、α−ビニルピリジンまたはβ−ビニルピペリジン及びその4級アンモニウム塩、2−,又は4−ビニルキノリン及びその4級アンモニウム塩等が例示される。中でも、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドのメチルクロライド4級化合物が好ましく用いられる。
主モノマー(M)と3級アミノ基及び/又は4級アンモニウム塩基含有モノマーを含む副モノマー(N)の共重合割合は、得られる共重合高分子化合物が感温点を境にして親水性と疎水性が可逆的に変化する温度応答性を呈する範囲の中で決められる。本発明に用いる感温性高分子化合物中の3級アミノ基及び/又は4級アンモニウム塩基含有モノマー単位の含有率は、前記条件の範囲の中においては特に制限されないが、塗液調整の容易さの観点から0.01質量%以上が好ましく、成膜性の観点から50質量%以下が好ましい。更に好ましくは0.1〜30質量%である。
さらに、太陽光あるいは蛍光灯の光に印刷物を曝しておいた場合に生じる退色の度合いの観点から、3級アミノ基含有モノマーよりも4級アンモニウム塩基含有モノマーを使用する方がより好ましい。さらに、3級アミノ基及び/又は4級アンモニウム塩基含有モノマー及び、前記アニオン基含有モノマーを共に含有することは、前述の該塗液調製の容易さ、及び本発明の高分子エマルジョンを用いて得られる塗布層の成膜性、の両方の観点から好ましく、特に該アニオン基含有モノマーがアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸等のカルボン酸基含有モノマーを用いることは好ましい。
前記の感温性高分子化合物は、前記した感温性高分子化合物以外の前記した水性樹脂を1種又は2種以上組合わせて用いてもよい。
<顔料について>
本発明に使用される顔料は、従来公知のものが使用でき、何ら制限されない。例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、焼成カオリン、クレー、焼成クレー、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、硫酸バリウム、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、気相法アルミナ、アルミナ水和物、擬ベーマイト、アルミナシリケート、ゼオライト、スメクタイト、のような白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂系プラスチックピグメント、メラミン樹脂のような有機顔料などが挙げられる。前記した一般の塗被紙分野で公知公用の各種顔料を単独で又は2種以上混合して使用することができる。
前記した顔料のなかで、本発明のインクジェット記録用シートに使用される顔料として、シリカ(乾式法、エアロゲル法、湿式法等で合成された非晶質シリカ)、アニオン性コロイダルシリカ、カチオン性コロイダルシリカ、アルミナ、気相法アルミナ、アルミナ水和物、擬ベーマイトが好ましい。
本発明に使用される顔料は、従来公知のものが使用でき、何ら制限されない。例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、焼成カオリン、クレー、焼成クレー、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、硫酸バリウム、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、気相法アルミナ、アルミナ水和物、擬ベーマイト、アルミナシリケート、ゼオライト、スメクタイト、のような白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂系プラスチックピグメント、メラミン樹脂のような有機顔料などが挙げられる。前記した一般の塗被紙分野で公知公用の各種顔料を単独で又は2種以上混合して使用することができる。
前記した顔料のなかで、本発明のインクジェット記録用シートに使用される顔料として、シリカ(乾式法、エアロゲル法、湿式法等で合成された非晶質シリカ)、アニオン性コロイダルシリカ、カチオン性コロイダルシリカ、アルミナ、気相法アルミナ、アルミナ水和物、擬ベーマイトが好ましい。
また、特開平10−181190号公報及び特開平10−181191号公報に記載されているシリカ(乾式法、エアロゲル法、湿式法等で合成された非晶質シリカ)などをカチオン性化合物で修飾したカチオン性顔料も好ましく使用することができる。
顔料の大きさとしては特に限定はないが、粒子径が5nm以上30μm以下、好ましくは5nm以上25μm以下のものが使用される。ここで言う粒子径とは、単分散粒子の場合は一次粒子径を意味し、一次粒子が凝集あるいは連結して二次粒子を形成している場合はその平均二次粒子径を意味する。一般的に、粒子径が小さい顔料を成分とするインク受容層は、インク吸収性が低下するが、本発明のインクジェット記録用シートのインク受容層は、インク吸収容量が高く、良好なインク吸収性を有することができる。そのため、顔料粒子径の下限に特に限定はないが、通常、顔料粒子径が30μmより大きい場合には光沢が悪化するので好ましくない。
顔料の大きさとしては特に限定はないが、粒子径が5nm以上30μm以下、好ましくは5nm以上25μm以下のものが使用される。ここで言う粒子径とは、単分散粒子の場合は一次粒子径を意味し、一次粒子が凝集あるいは連結して二次粒子を形成している場合はその平均二次粒子径を意味する。一般的に、粒子径が小さい顔料を成分とするインク受容層は、インク吸収性が低下するが、本発明のインクジェット記録用シートのインク受容層は、インク吸収容量が高く、良好なインク吸収性を有することができる。そのため、顔料粒子径の下限に特に限定はないが、通常、顔料粒子径が30μmより大きい場合には光沢が悪化するので好ましくない。
また、前記したインク吸収性が良好なシリカ(乾式法、エアロゲル法、湿式法等で合成された非晶質シリカ)、コロイダルシリカ、酸化アルミニウム、及び擬ベーマイト以外のインク吸収性が低いカオリン、クレー等の低コストの顔料を、インク受容層に使用しても、本発明のインクジェット記録用シートは良好なインク吸収性を有する。
主として顔料、樹脂粒子、及び水性樹脂から成るインク受容層の場合、インク受容層の顔料、樹脂粒子、及び水性樹脂の配合量は、顔料と樹脂粒子の配合量の和100質量部に対して水性樹脂が1〜50質量部、より好ましくは5〜35質量部、顔料100質量部に対して樹脂粒子が1〜10000質量部、より好ましくは10〜500質量部である。
水性樹脂の量が多すぎると、インク受容層内に形成される細孔容量が小さくなり、高いインク吸収容量が得られにくくなることがあり、また少なすぎると、顔料に対する接着強度が低下して顔料が脱落する原因となる場合がある。
主として顔料、樹脂粒子、及び水性樹脂から成るインク受容層の場合、インク受容層の顔料、樹脂粒子、及び水性樹脂の配合量は、顔料と樹脂粒子の配合量の和100質量部に対して水性樹脂が1〜50質量部、より好ましくは5〜35質量部、顔料100質量部に対して樹脂粒子が1〜10000質量部、より好ましくは10〜500質量部である。
水性樹脂の量が多すぎると、インク受容層内に形成される細孔容量が小さくなり、高いインク吸収容量が得られにくくなることがあり、また少なすぎると、顔料に対する接着強度が低下して顔料が脱落する原因となる場合がある。
<架橋剤(ゲル化剤)について>
本発明のインク受容層には、水性樹脂が感温性高分子化合物を除くポリビニルアルコール系樹脂〔ポリビニルアルコール(PVA)、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール、アニオン変性ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール等〕、セルロース系樹脂〔メチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等〕、ゼラチン、キチン類、キトサン類、デンプン等の水性樹脂である場合、水性樹脂をゲル化させる架橋剤(ゲル化剤)を含有させることが好ましい。また本発明のインク受容層は、水性樹脂が感温性高分子化合物の場合には、架橋剤(ゲル化剤)を含有させる必要はないが、組成成分として架橋剤(ゲル化剤)とゲル化するポリビニルアルコールの様な水性樹脂を有する感温性高分子化合物の場合には架橋剤(ゲル化剤)を併用することは効果的である。
本発明のインク受容層には、水性樹脂が感温性高分子化合物を除くポリビニルアルコール系樹脂〔ポリビニルアルコール(PVA)、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール、アニオン変性ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール等〕、セルロース系樹脂〔メチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等〕、ゼラチン、キチン類、キトサン類、デンプン等の水性樹脂である場合、水性樹脂をゲル化させる架橋剤(ゲル化剤)を含有させることが好ましい。また本発明のインク受容層は、水性樹脂が感温性高分子化合物の場合には、架橋剤(ゲル化剤)を含有させる必要はないが、組成成分として架橋剤(ゲル化剤)とゲル化するポリビニルアルコールの様な水性樹脂を有する感温性高分子化合物の場合には架橋剤(ゲル化剤)を併用することは効果的である。
本発明のインク受容層は、支持体上に、樹脂粒子、顔料、及び水性樹脂を含有する塗布液を塗布した塗布層が、水を含んだ未乾燥の状態時に、且つ該塗布層中の樹脂粒子が水で膨潤している状態時に、該塗布層中の水性樹脂をゲル化させた後に、ゲル化した塗布層及び塗布層中の樹脂粒子を乾燥させて形成されるものである。
従って、形成したインク受容層は、その内部に、該塗布層が水を含んだ未乾燥の状態時にゲル化した水性樹脂が乾燥することで生じる空隙と、膨潤した樹脂粒子が乾燥することで生じる空隙を併せ持つ多孔質なものとなる。また、該塗布液に配合した顔料が多孔質である場合には、該顔料内部の空隙も併せ持つことになり、更に高いインク吸収容量と速いインク収速度を合わせ持つインク受容層が得られる。また、膨潤時に水性樹脂がゲル化するためか、形成されるインク受容層のひび割れもない。本発明のインク受容層は顔料を配合しない場合でも、前記した様に、水性樹脂が乾燥することで生じる空隙と、膨潤した熱可塑性樹脂粒子が乾燥することで生じる空隙を併せ持つ為に、高いインク吸収容量と速いインク収速度を合わせ持つものである。
前記水性樹脂を架橋させる架橋剤は該塗布液中に予め添加されていても、または、塗布後の該塗布層に、後添加する方式で添加されても良い。更に、該塗布層の下層である支持体、下引層、その他インク受容層に、該水性樹脂を架橋させる架橋剤を予め塗布・含浸させる形態で添加しておき、その上に、該塗布層を塗布して該塗布層中に、架橋剤を拡散浸透させる方式であっても良い。
架橋剤としては、公知のものが使用できるが、ホウ素化合物が、ポリビニルアルコールと組み合わせた場合、架橋反応が速いので好ましい。ホウ素化合物としては、ホウ素原子を中心原子とする酸素酸及びその塩のことである。例としては、オルトホウ酸、メタホウ酸、次ホウ酸、四ホウ酸、五ホウ酸、及びそれらのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩が挙げられる。ホウ素化合物の含有量は、ホウ素化合物及び水性樹脂の種類にもよるが、支持体の片面に1.5g/m2未満で含有されるのが好ましい。1.5g/m2より多いと水性樹脂との架橋密度が高くなり、インク受容層の塗膜が硬くなって折り割れしやすくなる。
前記水性樹脂の架橋剤として、ホウ素化合物以外の下記化合物を使用することもできる。
例えば、ホルムアルデヒド、グリオキザール等のアルデヒド系化合物、ジメチロ−ル尿素等のN−メチロール化合物、メチロールメラミン、アルキル化メチロールメラミン等のメラミン樹脂、エポキシ樹脂、硫酸アルミニウム、カリ明ばん、酢酸ジルコニル等の金属含有化合物、等である。
前記の架橋剤は、2種以上を組合わせて用いてもよい。
例えば、ホルムアルデヒド、グリオキザール等のアルデヒド系化合物、ジメチロ−ル尿素等のN−メチロール化合物、メチロールメラミン、アルキル化メチロールメラミン等のメラミン樹脂、エポキシ樹脂、硫酸アルミニウム、カリ明ばん、酢酸ジルコニル等の金属含有化合物、等である。
前記の架橋剤は、2種以上を組合わせて用いてもよい。
<支持体について>
本発明の支持体として、例えば、普通紙、塗工紙、アート紙、キャストコート紙、樹脂被覆紙、合成樹脂フィルム、合成紙等を用いることができる。
紙を構成するパルプとしては、天然パルプ、合成パルプ等を主材料として製造されたものが好ましく用いられる。天然パルプは、各種化学パルプ、機械パルプ、再生パルプ等をを1種もしくは2種以上混合して適宜使用することができる。またいわゆるECF、TCFパルプ等の塩素フリーパルプも好ましく使用できる。
本発明の支持体として、例えば、普通紙、塗工紙、アート紙、キャストコート紙、樹脂被覆紙、合成樹脂フィルム、合成紙等を用いることができる。
紙を構成するパルプとしては、天然パルプ、合成パルプ等を主材料として製造されたものが好ましく用いられる。天然パルプは、各種化学パルプ、機械パルプ、再生パルプ等をを1種もしくは2種以上混合して適宜使用することができる。またいわゆるECF、TCFパルプ等の塩素フリーパルプも好ましく使用できる。
また、必要に応じて、木材パルプに顔料を添加することができる。顔料としては、タルク、炭酸カルシウム、クレー、カオリン、焼成カオリン、シリカ、ゼオライト、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛等が好ましく使用される。顔料の添加により、不透明性や平滑度を高めることができるが、過剰に添加すると、紙力が低下する場合があり、顔料の添加量は、対パルプ1〜20質量%程度が好ましい。
支持体として使用する紙は、抄紙段階又は抄紙後にカレンダー処理して高平滑性を与えたものが好ましく、JIS P 8119で測定したベックの平滑度が200秒以上のものが好ましい。原紙密度はJIS P 8118で規定される条件で0.7乃至1.2g/m2が好ましい。また、原紙剛度はJIS P 8143で規定される条件で20乃至200gが好ましい。
支持体として使用する紙は、抄紙段階又は抄紙後にカレンダー処理して高平滑性を与えたものが好ましく、JIS P 8119で測定したベックの平滑度が200秒以上のものが好ましい。原紙密度はJIS P 8118で規定される条件で0.7乃至1.2g/m2が好ましい。また、原紙剛度はJIS P 8143で規定される条件で20乃至200gが好ましい。
支持体の紙表面には表面サイズ剤を塗布、あるいはサイズプレスしても良い。サイズ剤として石油樹脂エマルション、スチレン−無水マレイン酸共重合体アルキルエステルのアンモニウム塩、アルキルケテンダイマー乳化物、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン等のディスパーションが挙げられる。
支持体の紙のpHは、JIS P 8113で規定された熱水抽出法により測定された場合、5〜9であることが好ましい。
支持体の紙のpHは、JIS P 8113で規定された熱水抽出法により測定された場合、5〜9であることが好ましい。
支持体が樹脂被覆紙の場合、樹脂層の厚みに特に制限はないが、例えば、ポリエチレン樹脂を被覆した樹脂被覆紙の場合、ポリエチレン樹脂層の厚みは、3〜50μmが好ましく、5〜40μmがより好ましい。ポリエチレン樹脂層の厚みが3μm未満の場合は、樹脂被覆時にポリエチレン樹脂層に穴等の欠陥が生じやすくなり、厚みのコントロールに困難がある場合が多くなり、平滑性も得にくくなる。逆に50μmを超えると、コストが増加する割には、得られる効果が小さく、不経済である。
また、後述するインク受容層との接着性を高めるため、樹脂層表面に、コロナ放電処理を施したり、アンカーコート層を設けることが好ましい。
また、後述するインク受容層との接着性を高めるため、樹脂層表面に、コロナ放電処理を施したり、アンカーコート層を設けることが好ましい。
印字した記録画像がインクジェット記録用シートの裏面から透けて見えないことが好ましいインクジェット記録用シートの場合、支持体の不透明度が90%未満であると、一方の側の画像が反対面から見た場合に透けて見えやすくなるので好ましくない。好ましい支持体の不透明度が95%以上である。
前記支持体とインク受容層の接着強度を大きくするために、支持体にコロナ放電処理や下引処理等を行うことが好ましい。さらに、本発明のインクジェット記録用シートは必ずしも無色である必要はなく、着色されたインクジェット記録用シートであってもよい。
前記支持体とインク受容層の接着強度を大きくするために、支持体にコロナ放電処理や下引処理等を行うことが好ましい。さらに、本発明のインクジェット記録用シートは必ずしも無色である必要はなく、着色されたインクジェット記録用シートであってもよい。
支持体として合成樹脂フィルムを用いるときは、フィルム樹脂中に白色顔料を添加して不透明度を90%以上、好ましくは95%以上にする必要がある。この白色顔料としては、酸化チタンや硫酸バリウムなどが挙げられる。
白色顔料の使用量はその粒径や種類によって、適宜変えられるが、合成樹脂フィルムに対して通常1〜50質量%、好ましくは5〜30質量%である。合成樹脂フィルムは2枚以上を重ね合わせたものであっても良く、この場合、その種類が同じであっても異なっていても良い。
白色顔料の使用量はその粒径や種類によって、適宜変えられるが、合成樹脂フィルムに対して通常1〜50質量%、好ましくは5〜30質量%である。合成樹脂フィルムは2枚以上を重ね合わせたものであっても良く、この場合、その種類が同じであっても異なっていても良い。
合成樹脂フィルムとしては、例えば、ポリプロピレンを延伸し、特殊加工を施したユポ(商品名:ユポ・コーポレーション社製)に代表される合成紙や、セロハン、ポリオレフィン樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル樹脂(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、軟質ポリ塩化ビニル、硬質ポリ塩化ビニル等が挙げられる。
紙などの基材表面を被覆した樹脂被覆紙、特に、酸化チタンを練り込んだポリエチレン樹脂で紙表面を被覆した樹脂被覆紙は、仕上がった外観が写真印画紙と同等であるため、特に好ましく用いられる。この場合の酸化チタン含有量は、ポリエチレンに対して通常1〜20質量%、好ましくは5〜15質量%である。
紙などの基材表面を被覆した樹脂被覆紙、特に、酸化チタンを練り込んだポリエチレン樹脂で紙表面を被覆した樹脂被覆紙は、仕上がった外観が写真印画紙と同等であるため、特に好ましく用いられる。この場合の酸化チタン含有量は、ポリエチレンに対して通常1〜20質量%、好ましくは5〜15質量%である。
ポリエチレンは、主として低密度のポリエチレン(LDPE)及び/又は高密度のポリエチレン(HDPE)であるが、他のLLDPEやポリプロピレン等も一部使用することが出来る。
ポリエチレン樹脂等で被覆した樹脂層の厚みは通常5〜60μm、好ましくは10〜50μmである。この場合、表裏のポリエチレン層の厚みは同じであっても異なっていても良い。また、ポリエチレンを基材の紙表面上に溶融押し出しする際に、いわゆる型付け処理を行ってマット化した支持体も本発明で使用できる。
ポリエチレン樹脂等で被覆した樹脂層の厚みは通常5〜60μm、好ましくは10〜50μmである。この場合、表裏のポリエチレン層の厚みは同じであっても異なっていても良い。また、ポリエチレンを基材の紙表面上に溶融押し出しする際に、いわゆる型付け処理を行ってマット化した支持体も本発明で使用できる。
樹脂被覆紙に使用するポリエチレンの使用量は、空隙層やバック層を設けた後で低湿及び高湿下でのカールを最適化するように選択されるが、インク受容層側のポリエチレン層が15〜40μm、バック層側が10〜35μmの範囲で使用することが好ましい。
また、前記以外に熱可塑性樹脂の分散液を紙基材上に塗布して疎水性被膜を形成したものであってもよい。前記熱可塑性樹脂微としては、例えば、アクリル酸アルキル(メチル、エチル、プロピル、ブチル等)、メタクリル酸アルキル(メチル、エチル、プロピル、ブチル等)、アクリルアミド、ヒドロキシルエチルメタクリレート、塩化ビニル、ビニルエーテル、エチレン、スチレン、ジビニルベンゼン、酢酸ビニル、ブタジエン等の共重合可能なモノマーの単独又は2種以上のモノマーを乳化重合して得られる。
また、前記以外に、本発明のインクジェット記録用シートに使用される熱可塑性樹脂粒子の分散液を紙基材上に塗布して、水吸収性被膜を形成したものであってもよい。この場合、前記熱可塑性樹脂微粒子が、水を主成分とする水性インク溶媒を吸収する為、これを利用したインクジェット記録用シートはインク吸収量が増加する利点があり、且つ、支持体の紙基材に水性インク溶媒が浸透しないため、印字後にコックリングが生じないなどの利点もある。本発明の支持体の坪量は、特に限定はないが、30〜400g/m2 程度のものが好ましい。
<バインダーについて>
本発明のインクジェット記録用シートのインク受容層に、顔料との接着性が良好なバインダーを、本発明の熱可塑性樹脂粒子及び水性樹脂と併用することができる。このようなバインダーとして、例えば、種々の水性高分子ラテックス(ポリブタジエン、スチレン/ブタジエン共重合体、ポリイソプレン、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体、ポリクロロプレンなどのゴム系化合物、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/プロピレン共重合体などのポリオレフィン化合物、アイオノマー、ポリアクリル酸エステル/コロイダルシリカ複合体、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体、エチレン/無水マレイン酸共重合体、スチレン/アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸メチル/ブタジエン共重合体、ビニルアルコール/アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル/アクリル酸エステル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、塩化ビニリデン/酢酸ビニル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン/アクリル酸三元共重合体、エチレン/塩化ビニリデン/酢酸ビニル三元共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体など)、水性合成樹脂エマルジョンなどを挙げることができる。これらのバインダーは、単独乃至複数を併用してもよい。
本発明のインクジェット記録用シートのインク受容層に、顔料との接着性が良好なバインダーを、本発明の熱可塑性樹脂粒子及び水性樹脂と併用することができる。このようなバインダーとして、例えば、種々の水性高分子ラテックス(ポリブタジエン、スチレン/ブタジエン共重合体、ポリイソプレン、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体、ポリクロロプレンなどのゴム系化合物、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/プロピレン共重合体などのポリオレフィン化合物、アイオノマー、ポリアクリル酸エステル/コロイダルシリカ複合体、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体、エチレン/無水マレイン酸共重合体、スチレン/アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸メチル/ブタジエン共重合体、ビニルアルコール/アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル/アクリル酸エステル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、塩化ビニリデン/酢酸ビニル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン/アクリル酸三元共重合体、エチレン/塩化ビニリデン/酢酸ビニル三元共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体など)、水性合成樹脂エマルジョンなどを挙げることができる。これらのバインダーは、単独乃至複数を併用してもよい。
本発明の顔料と熱可塑性樹脂粒子を含有するインク受容層の塗布量は特に限定はないが、固形分換算で1g/m2以上、本発明のさらなる効果を認めるには、好ましくは5g/m2以上100g/m2以下である。
<カチオン性化合物>
インク受容層には、必要に応じて、後述する光沢層と同様、水性インク中の染料を固着し、耐水性を付与し、記録濃度を向上させるために、カチオン性化合物を添加することができる。カチオン性化合物としては、例えば、1)ポリエチレンアミンやポリプロピレンポリアミンなどのポリアルキレンポリアミン類、又はその誘導体、2)第2級アミン基や第3級アミン基、第4級アンモニウム基を有するアクリル樹脂、3)ポリビニルアミン、ポリビニルアミジン、5員環アミジン類、4)ジシアンジアミド−ホルマリン重縮合物に代表されるジシアン系カチオン樹脂、5)ジシアンジアミド−ジエチレントリアミン重縮合物に代表されるポリアミン系カチオン樹脂、6)エポクロルヒドリン−ジメチルアミン付加重合物、7)ジメチルジアリルアンモニウムクロライド−SO2共重合物、8)ジアリルアミン−SO2共重合物、9)ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物、10)アリルアミン塩の重合物、11)ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレート4級塩重合物、12)アクリルアミド−ジアリルアミン塩共重合物、13)ポリ塩化アルミニウム、ポリ酢酸アルミニウム、ポリ乳酸アルミニウムなどのアルミニウム塩等の一般市販されるものが挙げられる。本発明のインク受容層には複数のカチオン性化合物を併用することも可能である。なお、カチオン性化合物の添加量としては、顔料100質量部に対し、1〜30質量部が好ましく、2〜15質量部がより好ましい。
インク受容層には、必要に応じて、後述する光沢層と同様、水性インク中の染料を固着し、耐水性を付与し、記録濃度を向上させるために、カチオン性化合物を添加することができる。カチオン性化合物としては、例えば、1)ポリエチレンアミンやポリプロピレンポリアミンなどのポリアルキレンポリアミン類、又はその誘導体、2)第2級アミン基や第3級アミン基、第4級アンモニウム基を有するアクリル樹脂、3)ポリビニルアミン、ポリビニルアミジン、5員環アミジン類、4)ジシアンジアミド−ホルマリン重縮合物に代表されるジシアン系カチオン樹脂、5)ジシアンジアミド−ジエチレントリアミン重縮合物に代表されるポリアミン系カチオン樹脂、6)エポクロルヒドリン−ジメチルアミン付加重合物、7)ジメチルジアリルアンモニウムクロライド−SO2共重合物、8)ジアリルアミン−SO2共重合物、9)ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物、10)アリルアミン塩の重合物、11)ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレート4級塩重合物、12)アクリルアミド−ジアリルアミン塩共重合物、13)ポリ塩化アルミニウム、ポリ酢酸アルミニウム、ポリ乳酸アルミニウムなどのアルミニウム塩等の一般市販されるものが挙げられる。本発明のインク受容層には複数のカチオン性化合物を併用することも可能である。なお、カチオン性化合物の添加量としては、顔料100質量部に対し、1〜30質量部が好ましく、2〜15質量部がより好ましい。
更に、本発明の顔料と熱可塑性樹脂粒子を含有するインク受容層には、必要に応じて、界面活性剤、着色染料、着色顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、顔料分散剤、帯電防止剤、滑材、離型剤、アンチブロッキング剤、消泡剤、レベリング剤、防腐剤、蛍光増白剤、粘度安定剤、pH調整剤、カップリング剤等の公知の各種添加剤を添加することができる。
本発明において顔料と熱可塑性樹脂粒子を含有するインク受容の塗布液を支持体に塗布する方法は、ブレードコーター、エアーナイフコーター、ロールコーター、バーコーター、グラビアコーター、ロッドブレードコーター、リップコーター、カーテンコーター及び各種コーターを用いて塗布することができる。
<水性インクについて>
本発明のインクジェット記録方法で使用される水性インクとしては、像を形成するための色素と該色素を溶解又は分散するための液媒体を必須成分とし、必要に応じて各種分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、比抵抗調整剤、pH調整剤、防かび剤、記録剤の溶解又は分散安定化剤等を添加して調整される。
本発明のインクジェット記録方法で使用される水性インクとしては、像を形成するための色素と該色素を溶解又は分散するための液媒体を必須成分とし、必要に応じて各種分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、比抵抗調整剤、pH調整剤、防かび剤、記録剤の溶解又は分散安定化剤等を添加して調整される。
水性インクに使用される染料、着色顔料としては、直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料、食用色素、分散染料、油性染料及び各種着色顔料等が挙げられるが、従来公知のものを特に制限なく使用することができる。前記染料あるいは着色顔料の含有量は、水性インクの溶媒成分の種類、水性インクに要求される特性などに依存して決定されるが、本発明に使用される水性インクの場合も、従来の水性インク中におけるような配合、即ち、0.1〜20質量%程度の使用で特に問題はない。
本発明インクジェット記録用シートへのインクジェット記録で用いられる水性インクの溶媒は、主として水であるが、その他溶媒として水溶性の各種有機溶剤、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、1,2−ヘキサンジオール等のアルコール類、アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトンアルコール類、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類、エチレングリコール、ポロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個のアルキレングリコール類、ジメチルホルムアミド等のアミド類、テトラヒドロフラン等のエーテル類、グリセリン、エチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチル(エチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類等を配合することができる。本発明インクジェット記録用シートへのインクジェット記録で用いられる水性インク溶媒中の水の割合は60〜100質量%、好ましくは70〜90質量%である。
以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、勿論、本発明はこれらに限定されるものではない。また、例中の部及び%は特に断らない限り、水を除いた固形分であり、それぞれ質量部及び質量%を示す。
(樹脂粒子A)
水375gにカードラン(武田キリン食品社製)25gを加え35℃以下で30分間高速攪拌した後、減圧下で脱気してカードラン分散液を得た。その後、前記カードラン分散液を90〜95℃で15分間加熱しカードラン分散液をゲル化させた後、冷却した。前記ゲル化体は、カードランの固形分100質量部当たりに含まれる水の質量(水の吸収量)が1500gであるゲル状物質であった。前記ゲル化体100質量部に対して水400質量部を添加し、サンドグラインダーにより粉砕した後、圧力式ホモジナイザーで更に粉砕し、樹脂粒子(前記ゲル化体の粒子)の平均粒子径が1.0μmになるまでサンドグラインダー及び圧力式ホモジナイザーの粉砕操作を繰り返し、前記ゲル化体が微粒子化された樹脂粒子Aの分散液を得た。
水375gにカードラン(武田キリン食品社製)25gを加え35℃以下で30分間高速攪拌した後、減圧下で脱気してカードラン分散液を得た。その後、前記カードラン分散液を90〜95℃で15分間加熱しカードラン分散液をゲル化させた後、冷却した。前記ゲル化体は、カードランの固形分100質量部当たりに含まれる水の質量(水の吸収量)が1500gであるゲル状物質であった。前記ゲル化体100質量部に対して水400質量部を添加し、サンドグラインダーにより粉砕した後、圧力式ホモジナイザーで更に粉砕し、樹脂粒子(前記ゲル化体の粒子)の平均粒子径が1.0μmになるまでサンドグラインダー及び圧力式ホモジナイザーの粉砕操作を繰り返し、前記ゲル化体が微粒子化された樹脂粒子Aの分散液を得た。
(カチオン性樹脂・シリカ微粒子複合微粒子A)
平均粒子径1.0μmの気相法シリカ(日本アエロジル社製、商品名:エアロジルA300、平均1次粒子径:約0.008μm)を用い、サンドグラインダーにより粉砕した後、圧力式ホモジナイザーで更に粉砕し、平均粒子径が0.15μmになるまで圧力式ホモジナイザーの粉砕操作を繰り返し、15%の水分散液を調製した。前記15%水分散液の気相法シリカ固形分100質量部に対してに5員環アミジン構造を有するカチオン性化合物(ハイモ社製、商品名:SC−700、分子量:30万)を固形分で10質量部、及び濃度調整用の水を添加し、サンドグラインダーにより粉砕した後、圧力式ホモジナイザーで更に粉砕し、平均粒子径が0.4μmになるまで圧力式ホモジナイザーの粉砕操作を繰り返し、平均粒子径が0.4μmのカチオン性樹脂・シリカ微粒子複合微粒子Aを含有する固形分濃度12%の水分散液を調製した。
平均粒子径1.0μmの気相法シリカ(日本アエロジル社製、商品名:エアロジルA300、平均1次粒子径:約0.008μm)を用い、サンドグラインダーにより粉砕した後、圧力式ホモジナイザーで更に粉砕し、平均粒子径が0.15μmになるまで圧力式ホモジナイザーの粉砕操作を繰り返し、15%の水分散液を調製した。前記15%水分散液の気相法シリカ固形分100質量部に対してに5員環アミジン構造を有するカチオン性化合物(ハイモ社製、商品名:SC−700、分子量:30万)を固形分で10質量部、及び濃度調整用の水を添加し、サンドグラインダーにより粉砕した後、圧力式ホモジナイザーで更に粉砕し、平均粒子径が0.4μmになるまで圧力式ホモジナイザーの粉砕操作を繰り返し、平均粒子径が0.4μmのカチオン性樹脂・シリカ微粒子複合微粒子Aを含有する固形分濃度12%の水分散液を調製した。
(シリカ微粒子B)
平均粒子径1.0μmの気相法シリカ(日本アエロジル社製、商品名:エアロジルA300、平均1次粒子径:約0.008μm)を用い、サンドグラインダーにより粉砕した後、圧力式ホモジナイザーで更に粉砕し、平均粒子径が0.4μmになるまで圧力式ホモジナイザーの粉砕操作を繰り返し、平均粒子径が0.4μmのシリカ微粒子Bを含有する固形分濃度12%の水分散液を調製した。
平均粒子径1.0μmの気相法シリカ(日本アエロジル社製、商品名:エアロジルA300、平均1次粒子径:約0.008μm)を用い、サンドグラインダーにより粉砕した後、圧力式ホモジナイザーで更に粉砕し、平均粒子径が0.4μmになるまで圧力式ホモジナイザーの粉砕操作を繰り返し、平均粒子径が0.4μmのシリカ微粒子Bを含有する固形分濃度12%の水分散液を調製した。
(シリカ微粒子C)
平均粒子径1.5μmの湿式法シリカ(トクヤマ社製、商品名:ファインシール F−80、平均1次粒子径:約0.009μm)を用い、サンドグラインダーにより粉砕した後、圧力式ホモジナイザーで更に粉砕し、平均粒子径が0.7μmになるまで圧力式ホモジナイザーの粉砕操作を繰り返し、平均粒子径が0.7μmのシリカ微粒子Cを含有する固形分濃度14%の水分散液を調製した。
平均粒子径1.5μmの湿式法シリカ(トクヤマ社製、商品名:ファインシール F−80、平均1次粒子径:約0.009μm)を用い、サンドグラインダーにより粉砕した後、圧力式ホモジナイザーで更に粉砕し、平均粒子径が0.7μmになるまで圧力式ホモジナイザーの粉砕操作を繰り返し、平均粒子径が0.7μmのシリカ微粒子Cを含有する固形分濃度14%の水分散液を調製した。
(支持体A)
CSF(JIS P 8121)が250mLまで叩解した針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)と、CSFが250mLまで叩解した広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)とを、質量比2:8の割合で混合し、濃度0.5%のパルプスラリーを調製した。このパルプスラリー中に、パルプ絶乾質量に対し、カチオン化澱粉2.0%、アルキルケテンダイマー0.4%、アニオン化ポリアクリルアミド樹脂0.1%、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂0.7%を添加し、十分に撹拌して分散させた。
前記組成のパルプスラリーを長網マシンで抄紙し、ドライヤー、サイズプレス、マシンカレンダーを通し、坪量180g/m3、密度1.0g/cm3の原紙を製造した。前記サイズプレス工程に用いたサイズプレス液は、カルボキシル変性ポリビニルアルコールと塩化ナトリウムとを2:1の質量比で混合し、これを水に加えて過熱溶解し、濃度5%に調製したもので、このサイズプレス液を紙の両面に、合計で25mL/m2塗布して、支持体A(透気度:300秒)を得た。
CSF(JIS P 8121)が250mLまで叩解した針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)と、CSFが250mLまで叩解した広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)とを、質量比2:8の割合で混合し、濃度0.5%のパルプスラリーを調製した。このパルプスラリー中に、パルプ絶乾質量に対し、カチオン化澱粉2.0%、アルキルケテンダイマー0.4%、アニオン化ポリアクリルアミド樹脂0.1%、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂0.7%を添加し、十分に撹拌して分散させた。
前記組成のパルプスラリーを長網マシンで抄紙し、ドライヤー、サイズプレス、マシンカレンダーを通し、坪量180g/m3、密度1.0g/cm3の原紙を製造した。前記サイズプレス工程に用いたサイズプレス液は、カルボキシル変性ポリビニルアルコールと塩化ナトリウムとを2:1の質量比で混合し、これを水に加えて過熱溶解し、濃度5%に調製したもので、このサイズプレス液を紙の両面に、合計で25mL/m2塗布して、支持体A(透気度:300秒)を得た。
(支持体B)
前記支持体Aの原紙の両面に、コロナ放電処理した後、バンバリーミキサーで混合分散した下記のポリオレフィン樹脂組成物1を、支持体Aのフェルト面側に、塗布量25g/m2となるようにして、またポリオレフィン樹脂組成物2を、支持体Aのワイヤー側に、塗布量20g/m2となるように、T型ダイを有する溶融押出し機(溶融温度320℃)で塗布し、フェルト面側を鏡面のクーリングロール、ワイヤー面側を粗面のクーリングロールで冷却固化して、平滑度(王研式、J.TAPPI No.5)が6000秒、不透明度(JIS P 8138)が93%の樹脂被覆した支持体を得た。
前記支持体Aの原紙の両面に、コロナ放電処理した後、バンバリーミキサーで混合分散した下記のポリオレフィン樹脂組成物1を、支持体Aのフェルト面側に、塗布量25g/m2となるようにして、またポリオレフィン樹脂組成物2を、支持体Aのワイヤー側に、塗布量20g/m2となるように、T型ダイを有する溶融押出し機(溶融温度320℃)で塗布し、フェルト面側を鏡面のクーリングロール、ワイヤー面側を粗面のクーリングロールで冷却固化して、平滑度(王研式、J.TAPPI No.5)が6000秒、不透明度(JIS P 8138)が93%の樹脂被覆した支持体を得た。
(ポリオレフィン樹脂組成物1)
長鎖型低密度ポリエチレン樹脂(密度0.926g/cm3、メルトインデックス20g/10分)35質量部、低密度ポリエチレン樹脂(密度0.919g/cm3、メルトインデックス2g/10分)50質量部、アナターゼ型二酸化チタン(商品名:A−220、石原産業社製)15質量部、ステアリン酸亜鉛0.1質量部、酸化防止剤(商品名:Irganox 1010、チバガイギー社製)0.03質量部、群青(商品名:青口群青NO.2000、第一化成社製)0.09質量部、蛍光増白剤(商品名:UVITEX OB、チバガイギー社製)0.3質量部を混合し、ポリオレフィン樹脂組成物1とした。
長鎖型低密度ポリエチレン樹脂(密度0.926g/cm3、メルトインデックス20g/10分)35質量部、低密度ポリエチレン樹脂(密度0.919g/cm3、メルトインデックス2g/10分)50質量部、アナターゼ型二酸化チタン(商品名:A−220、石原産業社製)15質量部、ステアリン酸亜鉛0.1質量部、酸化防止剤(商品名:Irganox 1010、チバガイギー社製)0.03質量部、群青(商品名:青口群青NO.2000、第一化成社製)0.09質量部、蛍光増白剤(商品名:UVITEX OB、チバガイギー社製)0.3質量部を混合し、ポリオレフィン樹脂組成物1とした。
(ポリオレフィン樹脂組成物2)
高密度ポリエチレン樹脂(密度0.954g/cm3、メルトインデックス20g/10分)65質量部、低密度ポリエチレン樹脂(密度0.919g/cm3、メルトインデックス2g/10分)35質量部を溶融混合し、ポリオレフィン樹脂組成物2とした。
高密度ポリエチレン樹脂(密度0.954g/cm3、メルトインデックス20g/10分)65質量部、低密度ポリエチレン樹脂(密度0.919g/cm3、メルトインデックス2g/10分)35質量部を溶融混合し、ポリオレフィン樹脂組成物2とした。
実施例1
[塗布液A]
平均粒子径4.5μmの湿式シリカ(トクヤマ社製、商品名:ファインシールX−45、平均1次粒子径:約0.01μm)100質量部に、バインダーとしてポリビニールアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−124)20質量部の混合水分散液(濃度:15%)を調整した。
[塗布液B]
樹脂粒子A100質量部(固形分6.25質量部)に、バインダーとしてポリビニールアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−135、重合度:3500、ケン化度:98.5%)15質量部を混合し、固形分が3.2%の塗布液Bを調整した。
[塗布液C]
カチオン性樹脂・シリカ微粒子複合微粒子A100質量部に、バインダーとしてポリビニールアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−135、重合度:3500、ケン化度:98.5%)20質量部を混合し、10%水溶液を調整した。
[インクジェット記録体の作製]
支持体Aに、塗布液Aを塗布量が3g/m2になるように塗布、乾燥し、第1塗布層を得た。前記第1塗布層上に、3%の硼砂水溶液の塗布量が固形分で0.15g/m2、更にその上に塗布液Bの塗布量が固形分で1.8g/m2になるようにWet on Wetの条件で第2塗布層を塗布し乾燥した。前記第2塗布層上に、3%の硼砂水溶液の塗布量が固形分で0.2g/m2、更にその上に塗布液Cの塗布量が固形分で12g/m2になるようにWet on Wetの条件で第3塗布層を塗布乾燥しインクジェット記録体を作製した。
[塗布液A]
平均粒子径4.5μmの湿式シリカ(トクヤマ社製、商品名:ファインシールX−45、平均1次粒子径:約0.01μm)100質量部に、バインダーとしてポリビニールアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−124)20質量部の混合水分散液(濃度:15%)を調整した。
[塗布液B]
樹脂粒子A100質量部(固形分6.25質量部)に、バインダーとしてポリビニールアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−135、重合度:3500、ケン化度:98.5%)15質量部を混合し、固形分が3.2%の塗布液Bを調整した。
[塗布液C]
カチオン性樹脂・シリカ微粒子複合微粒子A100質量部に、バインダーとしてポリビニールアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−135、重合度:3500、ケン化度:98.5%)20質量部を混合し、10%水溶液を調整した。
[インクジェット記録体の作製]
支持体Aに、塗布液Aを塗布量が3g/m2になるように塗布、乾燥し、第1塗布層を得た。前記第1塗布層上に、3%の硼砂水溶液の塗布量が固形分で0.15g/m2、更にその上に塗布液Bの塗布量が固形分で1.8g/m2になるようにWet on Wetの条件で第2塗布層を塗布し乾燥した。前記第2塗布層上に、3%の硼砂水溶液の塗布量が固形分で0.2g/m2、更にその上に塗布液Cの塗布量が固形分で12g/m2になるようにWet on Wetの条件で第3塗布層を塗布乾燥しインクジェット記録体を作製した。
比較例1
[インクジェット記録体の作製]
支持体Aに、塗布液Aを塗布量が3g/m2になるように塗布、乾燥し、第1塗布層を得た。前記第1塗布層上に、3%の硼砂水溶液の塗布量が固形分で0.2g/m2、更にその上に塗布液Cの塗布量が固形分で13.8g/m2になるようにWet on Wetの条件で第2塗布層を塗布乾燥しインクジェット記録体を作製した。
[インクジェット記録体の作製]
支持体Aに、塗布液Aを塗布量が3g/m2になるように塗布、乾燥し、第1塗布層を得た。前記第1塗布層上に、3%の硼砂水溶液の塗布量が固形分で0.2g/m2、更にその上に塗布液Cの塗布量が固形分で13.8g/m2になるようにWet on Wetの条件で第2塗布層を塗布乾燥しインクジェット記録体を作製した。
比較例2
[インクジェット記録体の作製]
支持体Aに、塗布液Aを塗布量が3g/m2になるように塗布、乾燥し、第1塗布層を得た。前記第1塗布層上に、塗布液Bの塗布量が固形分で1.8g/m2になるように第2塗布層を塗布し乾燥した。前記第2塗布層上に、3%の硼砂水溶液の塗布量が固形分で0.2g/m2、更にその上に塗布液Cの塗布量が固形分で12g/m2になるようにWet on Wetの条件で第3塗布層を塗布乾燥しインクジェット記録体を作製した。
[インクジェット記録体の作製]
支持体Aに、塗布液Aを塗布量が3g/m2になるように塗布、乾燥し、第1塗布層を得た。前記第1塗布層上に、塗布液Bの塗布量が固形分で1.8g/m2になるように第2塗布層を塗布し乾燥した。前記第2塗布層上に、3%の硼砂水溶液の塗布量が固形分で0.2g/m2、更にその上に塗布液Cの塗布量が固形分で12g/m2になるようにWet on Wetの条件で第3塗布層を塗布乾燥しインクジェット記録体を作製した。
比較例3
[塗布液D]
樹脂粒子としてタケラックW635〔三井武田ケミカル社製、ポリカーボネート系ポリウレタンエマルジョン、粒子径:150nm、Tg:70℃、水吸収量:樹脂粒子固形分100質量部に対して15質量部〕固形分6.25質量部に、バインダーとしてポリビニールアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−135、重合度:3500、ケン化度:98.5%)15質量部を混合し、固形分が3.2%の塗布液Dを調整した。
[インクジェット記録体の作製]
支持体Aに、塗布液Aを塗布量が3g/m2になるように塗布、乾燥し、第1塗布層を得た。前記第1塗布層上に、3%の硼砂水溶液の塗布量が固形分で0.15g/m2、更にその上に塗布液Dの塗布量が固形分で1.8g/m2になるようにWet on Wetの条件で第2塗布層を塗布し乾燥した。前記第2塗布層上に、3%の硼砂水溶液の塗布量が固形分で0.2g/m2、更にその上に塗布液Cの塗布量が固形分で12g/m2になるようにWet on Wetの条件で第3塗布層を塗布乾燥しインクジェット記録体を作製した。
[塗布液D]
樹脂粒子としてタケラックW635〔三井武田ケミカル社製、ポリカーボネート系ポリウレタンエマルジョン、粒子径:150nm、Tg:70℃、水吸収量:樹脂粒子固形分100質量部に対して15質量部〕固形分6.25質量部に、バインダーとしてポリビニールアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−135、重合度:3500、ケン化度:98.5%)15質量部を混合し、固形分が3.2%の塗布液Dを調整した。
[インクジェット記録体の作製]
支持体Aに、塗布液Aを塗布量が3g/m2になるように塗布、乾燥し、第1塗布層を得た。前記第1塗布層上に、3%の硼砂水溶液の塗布量が固形分で0.15g/m2、更にその上に塗布液Dの塗布量が固形分で1.8g/m2になるようにWet on Wetの条件で第2塗布層を塗布し乾燥した。前記第2塗布層上に、3%の硼砂水溶液の塗布量が固形分で0.2g/m2、更にその上に塗布液Cの塗布量が固形分で12g/m2になるようにWet on Wetの条件で第3塗布層を塗布乾燥しインクジェット記録体を作製した。
実施例2
[塗布液E]
シリカ微粒子C 100質量部に樹脂粒子としてタケラックW6020〔三井武田ケミカル社製、ポリエーテル系ポリウレタンエマルジョン、粒子径:80nm、Tg:90℃、水吸収量:樹脂粒子固形分100質量部に対して200質量部〕固形分20質量部に、バインダーとしてポリビニールアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−135、重合度:3500、ケン化度:98.5%)15質量部を混合し、固形分が12%の塗布液Eを調整した。
[インクジェット記録体の作製]
支持体Aに、塗布液Aを塗布量が3g/m2になるように塗布、乾燥し、第1塗布層を得た。前記第1塗布層上に、3%の硼砂水溶液の塗布量が固形分で0.15g/m2、更にその上に塗布液Eの塗布量が固形分で15g/m2になるようにWet on Wetの条件で第2塗布層を塗布し乾燥した。前記第2塗布層上に、5%のカチオン性化合物(ハイモ社製、商品名:SC−700、分子量:30万)水溶液の塗布量が固形分で0.8g/m2になるように塗布乾燥しインクジェット記録体を作製した。
[塗布液E]
シリカ微粒子C 100質量部に樹脂粒子としてタケラックW6020〔三井武田ケミカル社製、ポリエーテル系ポリウレタンエマルジョン、粒子径:80nm、Tg:90℃、水吸収量:樹脂粒子固形分100質量部に対して200質量部〕固形分20質量部に、バインダーとしてポリビニールアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−135、重合度:3500、ケン化度:98.5%)15質量部を混合し、固形分が12%の塗布液Eを調整した。
[インクジェット記録体の作製]
支持体Aに、塗布液Aを塗布量が3g/m2になるように塗布、乾燥し、第1塗布層を得た。前記第1塗布層上に、3%の硼砂水溶液の塗布量が固形分で0.15g/m2、更にその上に塗布液Eの塗布量が固形分で15g/m2になるようにWet on Wetの条件で第2塗布層を塗布し乾燥した。前記第2塗布層上に、5%のカチオン性化合物(ハイモ社製、商品名:SC−700、分子量:30万)水溶液の塗布量が固形分で0.8g/m2になるように塗布乾燥しインクジェット記録体を作製した。
比較例4
[インクジェット記録体の作製]
支持体Aに、塗布液Aを塗布量が3g/m2になるように塗布、乾燥し、第1塗布層を得た。前記第1塗布層上に、塗布液Eの塗布量が固形分で15g/m2になるように第2塗布層を塗布し乾燥した。前記第2塗布層上に、5%のカチオン性化合物(ハイモ社製、商品名:SC−700、分子量:30万)水溶液の塗布量が固形分で0.8g/m2になるように塗布乾燥しインクジェット記録体を作製した。
[インクジェット記録体の作製]
支持体Aに、塗布液Aを塗布量が3g/m2になるように塗布、乾燥し、第1塗布層を得た。前記第1塗布層上に、塗布液Eの塗布量が固形分で15g/m2になるように第2塗布層を塗布し乾燥した。前記第2塗布層上に、5%のカチオン性化合物(ハイモ社製、商品名:SC−700、分子量:30万)水溶液の塗布量が固形分で0.8g/m2になるように塗布乾燥しインクジェット記録体を作製した。
比較例5
[塗布液F]
シリカ微粒子C 100質量部に樹脂粒子としてタケラックW635〔三井武田ケミカル製ポリカーボネート系ポリウレタンエマルジョン、粒子径:150nm、Tg:70℃、水吸収量:樹脂粒子固形分100質量部に対して15質量部〕固形分20質量部に、バインダーとしてポリビニールアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−135、重合度:3500、ケン化度:98.5%)15質量部を混合し、固形分が12%の塗布液Eを調整した。
[インクジェット記録体の作製]
支持体Aに、塗布液Aを塗布量が3g/m2になるように塗布、乾燥し、第1塗布層を得た。前記第1塗布層上に、3%の硼砂水溶液の塗布量が固形分で0.15g/m2、更にその上に塗布液Fの塗布量が固形分で15g/m2になるようにWet on Wetの条件で第2塗布層を塗布し乾燥した。前記第2塗布層上に、5%のカチオン性化合物(ハイモ社製、商品名:SC−700、分子量:30万)水溶液の塗布量が固形分で0.8g/m2になるように塗布乾燥しインクジェット記録体を作製した。
[塗布液F]
シリカ微粒子C 100質量部に樹脂粒子としてタケラックW635〔三井武田ケミカル製ポリカーボネート系ポリウレタンエマルジョン、粒子径:150nm、Tg:70℃、水吸収量:樹脂粒子固形分100質量部に対して15質量部〕固形分20質量部に、バインダーとしてポリビニールアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−135、重合度:3500、ケン化度:98.5%)15質量部を混合し、固形分が12%の塗布液Eを調整した。
[インクジェット記録体の作製]
支持体Aに、塗布液Aを塗布量が3g/m2になるように塗布、乾燥し、第1塗布層を得た。前記第1塗布層上に、3%の硼砂水溶液の塗布量が固形分で0.15g/m2、更にその上に塗布液Fの塗布量が固形分で15g/m2になるようにWet on Wetの条件で第2塗布層を塗布し乾燥した。前記第2塗布層上に、5%のカチオン性化合物(ハイモ社製、商品名:SC−700、分子量:30万)水溶液の塗布量が固形分で0.8g/m2になるように塗布乾燥しインクジェット記録体を作製した。
実施例3
[インクジェット記録体の作製]
実施例2の支持体Aを支持体Bに変えた以外は実施例2と同様にしてインクジェット記録体を作製した。
[インクジェット記録体の作製]
実施例2の支持体Aを支持体Bに変えた以外は実施例2と同様にしてインクジェット記録体を作製した。
比較例6
[インクジェット記録体の作製]
比較例4の支持体Aを支持体Bに変えた以外は比較例4と同様にしてインクジェット記録体を作製した。
[インクジェット記録体の作製]
比較例4の支持体Aを支持体Bに変えた以外は比較例4と同様にしてインクジェット記録体を作製した。
比較例7
[インクジェット記録体の作製]
比較例5の支持体Aを支持体Bに変えた以外は比較例5と同様にしてインクジェット記録体を作製した。
[インクジェット記録体の作製]
比較例5の支持体Aを支持体Bに変えた以外は比較例5と同様にしてインクジェット記録体を作製した。
実施例4
[塗布液G]
カチオン性樹脂・シリカ微粒子複合微粒子A100質量部に、樹脂粒子として樹脂粒子A 60質量部(固形分3.75質量部)、バインダーとしてポリビニールアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−135、重合度:3500、ケン化度:98.5%)20質量部を混合し、固形分濃度9.0%水溶液を調整した。
[インクジェット記録体の作製]
支持体Aに、塗布液Aを塗布量が3g/m2になるように塗布、乾燥し、第1塗布層を得た。前記第1塗布層上に、3%の硼砂水溶液の塗布量が固形分で0.15g/m2、更にその上に塗布液Gの塗布量が固形分で12g/m2になるようにWet on Wetの条件で第2塗布層を塗布乾燥しインクジェット記録体を作製した。
[塗布液G]
カチオン性樹脂・シリカ微粒子複合微粒子A100質量部に、樹脂粒子として樹脂粒子A 60質量部(固形分3.75質量部)、バインダーとしてポリビニールアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−135、重合度:3500、ケン化度:98.5%)20質量部を混合し、固形分濃度9.0%水溶液を調整した。
[インクジェット記録体の作製]
支持体Aに、塗布液Aを塗布量が3g/m2になるように塗布、乾燥し、第1塗布層を得た。前記第1塗布層上に、3%の硼砂水溶液の塗布量が固形分で0.15g/m2、更にその上に塗布液Gの塗布量が固形分で12g/m2になるようにWet on Wetの条件で第2塗布層を塗布乾燥しインクジェット記録体を作製した。
比較例8
[インクジェット記録体の作製]
支持体Aに、塗布液Aを塗布量が3g/m2になるように塗布、乾燥し、第1塗布層を得た。前記第1塗布層上に、塗布液Gの塗布量が固形分で12g/m2になるように第2塗布層を塗布乾燥しインクジェット記録体を作製した。
[インクジェット記録体の作製]
支持体Aに、塗布液Aを塗布量が3g/m2になるように塗布、乾燥し、第1塗布層を得た。前記第1塗布層上に、塗布液Gの塗布量が固形分で12g/m2になるように第2塗布層を塗布乾燥しインクジェット記録体を作製した。
比較例9
[インクジェット記録体の作製]
支持体Aに、塗布液Aを塗布量が3g/m2になるように塗布、乾燥し、第1塗布層を得た。前記第1塗布層上に、3%の硼砂水溶液の塗布量が固形分で0.15g/m2、更にその上に塗布液Cの塗布量が固形分で12g/m2になるようにWet on Wetの条件で第2塗布層を塗布乾燥しインクジェット記録体を作製した。
[インクジェット記録体の作製]
支持体Aに、塗布液Aを塗布量が3g/m2になるように塗布、乾燥し、第1塗布層を得た。前記第1塗布層上に、3%の硼砂水溶液の塗布量が固形分で0.15g/m2、更にその上に塗布液Cの塗布量が固形分で12g/m2になるようにWet on Wetの条件で第2塗布層を塗布乾燥しインクジェット記録体を作製した。
実施例5
[塗布液H]
擬ベーマイト(商品名:AS−3、触媒化成社製、平均二次粒子径:400nm、平均一次粒子径(マーチン径):約50nm)100質量部に、樹脂粒子として樹脂粒子A 60質量部(固形分3.75質量部)、感温性ポリマー(商品名:ALB−221、旭化成社製、感温点:24℃)15質量部、バインダーとしてポリビニールアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−135、重合度:3500、ケン化度:98.5%)5質量部を混合し、液温40℃、固形分濃度が9%の水溶液を調整した。
[インクジェット記録体の作製]
支持体Bに、塗布液Hを固形分が15g/m2になるように塗布し、塗布後、塗布された塗布液H層を5℃まで冷やし、増粘したことを確認する。その後、120℃の乾燥機で乾燥してインクジェット記録体を作製した。
[塗布液H]
擬ベーマイト(商品名:AS−3、触媒化成社製、平均二次粒子径:400nm、平均一次粒子径(マーチン径):約50nm)100質量部に、樹脂粒子として樹脂粒子A 60質量部(固形分3.75質量部)、感温性ポリマー(商品名:ALB−221、旭化成社製、感温点:24℃)15質量部、バインダーとしてポリビニールアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−135、重合度:3500、ケン化度:98.5%)5質量部を混合し、液温40℃、固形分濃度が9%の水溶液を調整した。
[インクジェット記録体の作製]
支持体Bに、塗布液Hを固形分が15g/m2になるように塗布し、塗布後、塗布された塗布液H層を5℃まで冷やし、増粘したことを確認する。その後、120℃の乾燥機で乾燥してインクジェット記録体を作製した。
比較例10
[塗布液I]
擬ベーマイト(商品名:AS−3、触媒化成社製、平均二次粒子径:400nm、平均一次粒子径(マーチン径):約50nm)100質量部に、感温性ポリマー(商品名:ALB−221、旭化成社製、感温点:24℃)15質量部、バインダーとしてポリビニールアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−135、重合度:3500、ケン化度:98.5%)5質量部を混合し、液温40℃、固形分濃度が9%の水溶液を調整した。
[インクジェット記録体の作製]
支持体Bに、塗布液Iを固形分が15g/m2になるように塗布し、塗布後、塗布された塗布液I層を5℃まで冷やし、増粘したことを確認する。その後、120℃の乾燥機で乾燥してインクジェット記録体を作製した。
[塗布液I]
擬ベーマイト(商品名:AS−3、触媒化成社製、平均二次粒子径:400nm、平均一次粒子径(マーチン径):約50nm)100質量部に、感温性ポリマー(商品名:ALB−221、旭化成社製、感温点:24℃)15質量部、バインダーとしてポリビニールアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−135、重合度:3500、ケン化度:98.5%)5質量部を混合し、液温40℃、固形分濃度が9%の水溶液を調整した。
[インクジェット記録体の作製]
支持体Bに、塗布液Iを固形分が15g/m2になるように塗布し、塗布後、塗布された塗布液I層を5℃まで冷やし、増粘したことを確認する。その後、120℃の乾燥機で乾燥してインクジェット記録体を作製した。
比較例11
[塗布液J]
擬ベーマイト(商品名:AS−3、触媒化成社製、平均二次粒子径:400nm、平均一次粒子径(マーチン径):約50nm)100質量部に、樹脂粒子としてタケラックW635〔三井武田ケミカル社製、ポリカーボネート系ポリウレタンエマルジョン、粒子径:150nm、Tg:70℃、水吸収量:樹脂粒子固形分100質量部に対して15質量部〕固形分3.75質量部、感温性ポリマー(商品名:ALB−221、旭化成社製、感温点:24℃)15質量部、バインダーとしてポリビニールアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−135、重合度:3500、ケン化度:98.5%)5質量部を混合し、液温40℃、固形分濃度が9%の水溶液を調整した。
[インクジェット記録体の作製]
支持体Bに、塗布液Jを固形分が15g/m2になるように塗布し、塗布後、塗布された塗布液J層を5℃まで冷やし、その後、120℃の乾燥機で乾燥してインクジェット記録体を作製した。
[塗布液J]
擬ベーマイト(商品名:AS−3、触媒化成社製、平均二次粒子径:400nm、平均一次粒子径(マーチン径):約50nm)100質量部に、樹脂粒子としてタケラックW635〔三井武田ケミカル社製、ポリカーボネート系ポリウレタンエマルジョン、粒子径:150nm、Tg:70℃、水吸収量:樹脂粒子固形分100質量部に対して15質量部〕固形分3.75質量部、感温性ポリマー(商品名:ALB−221、旭化成社製、感温点:24℃)15質量部、バインダーとしてポリビニールアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−135、重合度:3500、ケン化度:98.5%)5質量部を混合し、液温40℃、固形分濃度が9%の水溶液を調整した。
[インクジェット記録体の作製]
支持体Bに、塗布液Jを固形分が15g/m2になるように塗布し、塗布後、塗布された塗布液J層を5℃まで冷やし、その後、120℃の乾燥機で乾燥してインクジェット記録体を作製した。
<インクジェット記録体の特性>
(コックリング特性)
市販の染料インクプリンター(EPSON社製、商標:PM−800C、印字モード:フォトプリント紙)によって、シアンインクとマゼンタインクの2色混合のベタ印字部に発生したコックリングを目視にて評価した。
○:コックリングが全く認められず、良好な状態。
△:コックリングがあり、使用状況によっては問題となるレベル。
×:コックリングが著しく、実用にならないレベル。
市販の染料インクプリンター(EPSON社製、商標:PM−800C、印字モード:フォトプリント紙)によって、シアンインクとマゼンタインクの2色混合のベタ印字部に発生したコックリングを目視にて評価した。
○:コックリングが全く認められず、良好な状態。
△:コックリングがあり、使用状況によっては問題となるレベル。
×:コックリングが著しく、実用にならないレベル。
(水性インク吸収性(印字斑))
印字は、市販の染料インクプリンター(EPSON社製、商標:PM−800C、印字モード:フォトプリント紙)で行った。
記録体にグリーンベタ印字し、ベタ印字の斑があるかどうかを目視で観察し、以下の4段階で評価した。印字斑は、先に打ち込まれた水性インクが、完全にインクジェット記録体の塗工層に吸収されないうちに次の水性インクが飛来して表面で重なった場合に生じる現象であり、インク吸収速度が遅くなると、顕著に表れる。
◎:印字斑は、全く見られない。
○:印字斑は、多少あるが、実用上問題ないレベル。
△:印字斑が見られ、実用上問題あるレベル。
×:印字斑が多い。
印字は、市販の染料インクプリンター(EPSON社製、商標:PM−800C、印字モード:フォトプリント紙)で行った。
記録体にグリーンベタ印字し、ベタ印字の斑があるかどうかを目視で観察し、以下の4段階で評価した。印字斑は、先に打ち込まれた水性インクが、完全にインクジェット記録体の塗工層に吸収されないうちに次の水性インクが飛来して表面で重なった場合に生じる現象であり、インク吸収速度が遅くなると、顕著に表れる。
◎:印字斑は、全く見られない。
○:印字斑は、多少あるが、実用上問題ないレベル。
△:印字斑が見られ、実用上問題あるレベル。
×:印字斑が多い。
(ひび割れ特性)
未印刷部のインクジェット記録用シート塗工面のひび割れ状態を目視観察により評価した。
◎:全くひび割れがみられない
○:若干ひび割れみられるも問題ないレベルである
△:ひび割れがみられ実用上問題あり
×:ひび割れが多数あり、実用上問題あり
未印刷部のインクジェット記録用シート塗工面のひび割れ状態を目視観察により評価した。
◎:全くひび割れがみられない
○:若干ひび割れみられるも問題ないレベルである
△:ひび割れがみられ実用上問題あり
×:ひび割れが多数あり、実用上問題あり
(塗膜強度)
インクジェット記録体のインク受容層最上層にセロハンテープを貼りつけ、軽く指を押さえてから剥離する。
◎:記録層が殆ど取れない。
○:記録層が取れるが、実用上問題ないレベル。
△:記録層がかなり取れて、実用上問題あるレベル。
インクジェット記録体のインク受容層最上層にセロハンテープを貼りつけ、軽く指を押さえてから剥離する。
◎:記録層が殆ど取れない。
○:記録層が取れるが、実用上問題ないレベル。
△:記録層がかなり取れて、実用上問題あるレベル。
これに対して、前記した多孔質構造であるインク受容層がない比較例1、前記した多孔質構造であるインク受容層を硼砂で架橋させなかった比較例2、及び水吸収量の大きい樹脂粒子の換わりに水吸収量の小さい樹脂粒子を使用した比較例3のインクジェット記録用シートはコックリング特性、及び水性インク吸収性が実施例1より劣っていた。
また、紙支持体上に本発明で使用される水吸収量の大きい樹脂粒子、ポリビニルアルコール、及びシリカ微粒子を含む塗液層を硼砂で架橋させた多孔質構造であるインク受容層を有する実施例2のインクジェット記録用シートは、インク受容層のひび割れ特性、コックリング特性、及び水性インク吸収性に優れていることが判る。
これに対して、前記した多孔質構造であるインク受容層を硼砂で架橋させなかった比較例4、水吸収量の大きい樹脂粒子の換わりに水吸収量の小さい樹脂粒子を使用した比較例5のインクジェット記録用シートはインク受容層のひび割れ特性、コックリング特性、及び水性インク吸収性が実施例2より劣っていた。
これに対して、前記した多孔質構造であるインク受容層を硼砂で架橋させなかった比較例4、水吸収量の大きい樹脂粒子の換わりに水吸収量の小さい樹脂粒子を使用した比較例5のインクジェット記録用シートはインク受容層のひび割れ特性、コックリング特性、及び水性インク吸収性が実施例2より劣っていた。
また、樹脂被覆紙支持体上に本発明で使用される水吸収量の大きい樹脂粒子、ポリビニルアルコール、及びシリカ微粒子を含む塗液層を硼砂で架橋させた多孔質構造であるインク受容層を有する実施例3のインクジェット記録用シートは、インク受容層のひび割れ特性、及び水性インク吸収性に優れていることが判る。
これに対して、前記した多孔質構造であるインク受容層を硼砂で架橋させなかった比較例6、水吸収量の大きい樹脂粒子の換わりに水吸収量の小さい樹脂粒子を使用した比較例7のインクジェット記録用シートはインク受容層のひび割れ特性、及び水性インク吸収性が実施例3より劣っていた。
これに対して、前記した多孔質構造であるインク受容層を硼砂で架橋させなかった比較例6、水吸収量の大きい樹脂粒子の換わりに水吸収量の小さい樹脂粒子を使用した比較例7のインクジェット記録用シートはインク受容層のひび割れ特性、及び水性インク吸収性が実施例3より劣っていた。
さらに、紙支持体上に本発明で使用される水吸収量の大きい樹脂粒子、ポリビニルアルコール、及びカチオン性樹脂・シリカ微粒子複合微粒子を含む塗液層を硼砂で架橋させた多孔質構造であるインク受容層を有する実施例4のインクジェット記録用シートは、コックリング特性、及び水性インク吸収性に優れていることが判る。
これに対して、前記した多孔質構造であるインク受容層を硼砂で架橋させなかった比較例8はインク受容層のひび割れ特性は優れていたが、コックリング特性、及び水性インク吸収性が実施例4より劣っていた。また、水吸収量の大きい樹脂粒子を使用しなかった比較例9のインクジェット記録用シートはインク受容層のひび割れ特性、コックリング特性、及び水性インク吸収性が実施例4より劣っていた。
これに対して、前記した多孔質構造であるインク受容層を硼砂で架橋させなかった比較例8はインク受容層のひび割れ特性は優れていたが、コックリング特性、及び水性インク吸収性が実施例4より劣っていた。また、水吸収量の大きい樹脂粒子を使用しなかった比較例9のインクジェット記録用シートはインク受容層のひび割れ特性、コックリング特性、及び水性インク吸収性が実施例4より劣っていた。
また、樹脂被覆紙支持体上に本発明で使用される水吸収量の大きい樹脂粒子、感温性樹脂、ポリビニルアルコール、及び擬ベーマイトを含む塗液層を塗工乾燥した多孔質構造であるインク受容層を有する実施例5のインクジェット記録用シートは、インク受容層のひび割れ特性、及び水性インク吸収性に優れていることが判る。
これに対して、水吸収量の大きい樹脂粒子を使用しなかった比較例10、及び水吸収量の大きい樹脂粒子の換わりに水吸収量の小さい樹脂粒子を使用した比較例11のインクジェット記録用シートはインク受容層のひび割れ特性、及び水性インク吸収性が実施例5より劣っていた。
これに対して、水吸収量の大きい樹脂粒子を使用しなかった比較例10、及び水吸収量の大きい樹脂粒子の換わりに水吸収量の小さい樹脂粒子を使用した比較例11のインクジェット記録用シートはインク受容層のひび割れ特性、及び水性インク吸収性が実施例5より劣っていた。
Claims (13)
- 支持体上に、少なくとも樹脂粒子及び水性樹脂を含有する塗布液を塗布し、該塗布液の塗布と同時に、または該塗布液の乾燥中に、該塗布液をゲル化させた後に乾燥して形成される少なくとも1層の多孔質構造を含むインク受容層を有するインクジェット記録用シートにおいて、前記樹脂粒子が、該樹脂粒子の固形分100質量部に対して、水または該塗布液中の溶媒を100質量部以上吸収することを特徴とするインクジェット記録用シート。
- 前記樹脂粒子が、該樹脂粒子の固形分100質量部に対して、水または該塗布液中の溶媒を200質量部以上吸収する請求項1に記載のインクジェット記録用シート。
- 前記樹脂粒子が、熱可塑性樹脂粒子である請求項1〜2のいずれかに記載のインクジェット記録用シート。
- 前記熱可塑性樹脂粒子が、ウレタン樹脂粒子である請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録用シート。
- 前記樹脂粒子及び水性樹脂を含有する塗布液を塗布し、該塗布液の塗布と同時に、または該塗布液の乾燥中に、該塗布液をゲル化させた後に乾燥して形成される層が、更に顔料を含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録用シート。
- 前記請求項5に記載の顔料が、非晶質シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、アルミナ水和物から選ばれる少なくとも1種であるインクジェット記録用シート。
- 前記水性樹脂が、ポリビニルアルコールである請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクジェット記録用シート。
- 前記水性樹脂が、感温性ポリマーである請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェット記録用シート。
- 前記インク受容層が、水性樹脂を架橋し得る架橋剤を含有する請求項1〜8のいずれか1項に記載のインクジェット記録用シート。
- 前記顔料の1次粒子径が、50nm以下である請求項5〜9のいずれか1項に記載のインクジェット記録用シート。
- 前記顔料の2次粒子径が、1μm以下である請求項5〜10のいずれか1項に記載のインクジェット記録用シート。
- 前記樹脂粒子及び水性樹脂を含有する塗布液を塗布し、乾燥して形成される層が、更にカチオン性化合物を含有する請求項1〜11のいずれか1項に記載のインクジェット記録用シート。
- 前記樹脂粒子及び水性樹脂を含有する塗布液を塗布し、乾燥して形成される層以外の少なくとも一層が、カチオン性化合物を含有する請求項1〜12のいずれか1項に記載のインクジェット記録用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005201371A JP2007015316A (ja) | 2005-07-11 | 2005-07-11 | インクジェット記録用シート |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007015316A true JP2007015316A (ja) | 2007-01-25 |
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ID=37752875
Family Applications (1)
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JP2005201371A Pending JP2007015316A (ja) | 2005-07-11 | 2005-07-11 | インクジェット記録用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007015316A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103129202A (zh) * | 2012-11-13 | 2013-06-05 | 张宝利 | 一种聚乙烯醇影像相纸 |
JP2017132123A (ja) * | 2016-01-27 | 2017-08-03 | キヤノンファインテック株式会社 | 転写材、記録物、記録物の製造装置、および記録物の製造方法 |
-
2005
- 2005-07-11 JP JP2005201371A patent/JP2007015316A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103129202A (zh) * | 2012-11-13 | 2013-06-05 | 张宝利 | 一种聚乙烯醇影像相纸 |
CN103129202B (zh) * | 2012-11-13 | 2014-04-16 | 衡水宝秋数码科技有限公司 | 一种聚乙烯醇影像相纸 |
JP2017132123A (ja) * | 2016-01-27 | 2017-08-03 | キヤノンファインテック株式会社 | 転写材、記録物、記録物の製造装置、および記録物の製造方法 |
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