JPH11198520A - インクジェット用被記録材および画像形成方法 - Google Patents

インクジェット用被記録材および画像形成方法

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JPH11198520A
JPH11198520A JP10003318A JP331898A JPH11198520A JP H11198520 A JPH11198520 A JP H11198520A JP 10003318 A JP10003318 A JP 10003318A JP 331898 A JP331898 A JP 331898A JP H11198520 A JPH11198520 A JP H11198520A
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JP
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ink
water
pigment
recording material
ink jet
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JP10003318A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Ikeda
光弘 池田
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インク吸収性、ならびに、顔料インクの顔料定
着性が良好で、表面光沢性が高いインクジェット用被記
録材および画像形成方法を提供する。 【解決手段】支持体上に酸化アルミニウムを含有する層
を設けるインクジェット用被記録材において、支持体上
にγ形またはδ形酸化アルミニウムの少なくとも一方を
含有する層、水溶性または水膨潤性の高分子を含有する
層を順次積層する。該酸化アルミニウムの平均一次粒子
径が10nm以上20nm以下の範囲であることが好ま
しい。また、該水溶性または水膨潤性の高分子は構成単
位としてN−ビニルピロリドンを含む高分子、ポリビニ
ルアルコール、またはゼラチンが好ましい。また、イン
クジェット用被記録材に画像を形成する画像形成方法に
おいて、10nm以上500nm以下の範囲の顔料微粒
子を水を主成分とする媒体に分散させた顔料インクを用
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録方式を利用したプリンターやプロッターに使用される
被記録材に関するものであり、特に顔料インクの吸収
性、並びに定着性を改良した、写真の印画紙調の光沢を
有するインクジェット用被記録材、並びに該インクジェ
ット用被記録材を用いた画像形成方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェットプリンターやプロ
ッターの目ざましい進歩により、フルカラーでしかも高
精細な画像が容易に得られるようになってきた。これに
伴い、従来からあるインクジェット記録用の上質紙や塗
工紙以上の特性を持つインクジェット用被記録材の開発
が切望されている。
【0003】インクジェット記録方式は、種々の作動原
理によりインクの微小液滴を飛翔させて紙等の被記録材
に付着させることにより、画像、文字等の記録を行うも
のである。
【0004】インクジェットプリンターやプロッター
は、高速印字性や低騒音性に優れ、記録パターンの融通
性が大きく、現像−定着が不要等の特長があり、複雑な
画像を正確、且つ迅速に形成することができる点で注目
されている。特にコンピューターにより作成した文字や
各種図形等の画像情報のハードコピー作成装置として、
種々の用途において、近年急速に普及している。また、
複数個のインクノズルを使用することにより、多色記録
を行うことも容易である。多色インクジェット方式によ
り、形成されるカラー画像は、製版方式による多色印刷
や銀塩カラー写真方式による印画に比較して、遜色のな
い記録を得ることが可能であり、更に作成部数が少ない
用途においては、印刷技術や写真技術によるよりも安価
で済むことから広く応用されつつある。
【0005】最近では、銀塩写真の画像に匹敵する高精
細な画像を出力できるインクジェットプリンター等が安
価で市販されている。インクジェット用被記録材は、銀
塩写真方式と比べ同品質の画像が得られながら非常に安
価であることから、大面積の画像が必要な電飾看板や商
品見本等で表示画像を頻繁に取り替える利用者にとって
経済的に大きなメリットがある。また、最近一般的にな
ってきたパーソナルコンピューター上で画像を作成し、
これをプリントアウトを見ながら配色やレイアウトを訂
正することは従来の銀塩写真方式では全く無理であった
が、インクジェット記録ではこのような操作が気軽にで
きるという長所もある。
【0006】インクとしては染料を着色剤としたイン
ク、および顔料を着色剤とし、顔料微粒子を水等の媒体
に分散させたインク(以下顔料インクと記す)を用いる
ものがある。顔料インクを用いたインクジェット記録物
は変色性、退色性が少なく、耐候性が優れている。これ
は銀塩カラー写真方式にかわるカラー記録物には特に重
要な特性である。一方、顔料微粒子のインクジェット用
被記録層への浸透は染料と比較してより困難になるの
で、インクジェット用被記録層の顔料インクの吸収性、
顔料定着性は更に重要になる。
【0007】インクジェット記録方式で使用される被記
録材としては、通常の印刷、或は筆記用上質紙やコーテ
ッド紙を用いることができる様に、装置やインク組成の
面から努力がなされてきた。しかし、高速化・高精細
化、或はフルカラー化等インクジェット記録装置の性能
の向上や用途の拡大に伴い、被記録材に対しても、より
高度な特性が要求されるようになった。
【0008】即ち、当該被記録材としては、印字ドット
の濃度が高く、色調が明るく鮮やかであることに加え、
インクの吸収が速くて、印字ドットが重なった場合にお
いてもインクが流れ出したり滲んだりしないこと、印字
ドットの横方向への拡散が必要以上に大きくなく、且つ
周辺が滑らかでぼやけないこと等が要求される。特に、
カラー記録の場合は、イエロー・マゼンタ・シアン・ブ
ラックの単色記録だけでなく、これらの色を重ねる重色
記録がなされ、インク付着量が更に多くなるために極め
て厳しい性能が要求される。
【0009】また、上述したインクジェットプリンター
やプロッターの利用分野からの要望、並びに染料インク
にかわる顔料インクの使用量の増加に伴い、被記録材に
対する要望が多様化し、例えば、銀塩カラー写真並の高
い表面光沢を有する、優れた外観適性を備え、かつ顔料
インク適性、即ち顔料インク吸収性、並びに顔料定着性
が改良された被記録材が要望されるようになった。
【0010】従来インクジェット用被記録材としては、
例えば特開昭55−51583号、同56−157号、
同57−107879号、同57−107880号、同
59−230787号、同62−160277号、同6
2−184879号、同62−183382号、同64
−11877号公報等に見られるシリカ等含珪素顔料を
水系バインダーとともに紙表面に塗工して得られる被記
録材が提案されているが、これらの例で用いられている
シリカ等の顔料微粒子は吸油量が多く、これらを使用し
た被記録材は一般にインクの吸収容量および吸収速度の
点ではある程度のレベルに達するものであるが、シリカ
等の無機顔料を多量に塗工層中に導入する必要があるこ
とから、被記録材自体の表面光沢が低下するという欠点
を有する。光沢性を改善する目的でシリカに替えてコロ
イダルシリカを使用すると、先の特開昭56−157号
公報に記載されているようにインクの吸収性を悪くする
ため好ましくない。
【0011】また、光沢表面を備えたインクジェット用
被記録材としては、塗層が湿潤状態にある間にキャスト
仕上げして得られるキャスト塗被紙が特開平6−320
857号公報等に記載されているが、銀塩写真印画紙と
比較するとその表面光沢は極めて低く、銀塩写真の質感
が得られるものではない。
【0012】一方、表面光沢性を高めたインクジェット
用被記録材としては、支持体上に樹脂からなるインク吸
収層を設けたものが提案されている。こうした用途に使
用される樹脂の例としては、例えば特開昭57−381
85号、同62−184879号公報等に記載されるよ
うなポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン−酢酸ビ
ニル共重合体、特開昭60−168651号、同60−
171143号、同61−134290号公報に記載さ
れるようなポリビニルアルコールを主体とする樹脂組成
物、特開昭60−234879号公報に示されるような
ビニルアルコールとオレフィンまたはスチレンと無水マ
レイン酸との共重合体、特開昭61−74879号公報
に示されるようなポリエチレンオキサイドとイソシアネ
ートとの架橋物、特開昭61−181679号公報に示
されるようなカルボキシメチルセルロースとポリエチレ
ンオキサイドとの混合物、特開昭61−132377号
公報に示されるようなポリビニルアルコールにメタクリ
ルアミドをグラフト化したポリマー、特開昭62−22
0383号公報に示されるようなカルボキシル基を有す
るアクリル系ポリマー、特開平4−214382号公報
等に示されるようなポリビニルアセタール系ポリマー、
特開平4−282282号、同4−285650号公報
に記載されるような架橋性アクリル系ポリマー等種々の
インク吸収性ポリマーが提案されている。また、特開平
4−282282号、同4−285650号公報等には
架橋性ポリマーから構成されるポリマーマトリックスと
吸収性ポリマーとを併用した被記録材が提案されている
が、樹脂からなるインク吸収層は、シリカ等の顔料微粒
子からなるインク吸収層と比較して、吸収速度が遅く、
また吸収量が少ないという欠点を有する。
【0013】インク吸収速度が速く、表面光沢性を高め
たインクジェット用被記録材としては、近年、アルミナ
水和物(カチオン性アルミナ水和物)を用いたインクジ
ェット用被記録材が提案されており、例えば特開昭60
−232990号、同60−245588号公報、特公
平3−24906号公報、特開平6−199035号、
同7−82694号公報に記載されているように微細な
擬ベーマイト形アルミナゾルを水溶性バインダーととも
に支持体表面に塗工したインクジェット用被記録材が開
示されている。しかしながら、擬ベーマイト形アルミナ
ゾルを用いたインクジェット用被記録材は、表面光沢性
は非常に高くなるものの、細孔容積が少ないために、例
えば特開平5−24335号公報に記載されているよう
に、インク吸収容量が少なく、厚膜塗布が必要である。
【0014】酸化アルミニウムを用いたインクジェット
用被記録材としては、例えば特開昭61−277481
号、特開平9−48173号、同9−118068号公
報等に記載されているが、本発明者が検討した結果、い
ずれの被記録材も顔料を定着させることはできず、顔料
のインク記録層からの脱離が認められた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、顔料
インクのインク吸収性が良好で、且つインク中の顔料定
着性が良好であり、又表面光沢性が高いインクジェット
用被記録材を提供することであり、特にカラー記録での
要望が高い写真調の光沢を有するインクジェット用被記
録材、並びに該インクジェット用被記録材を用いた画像
形成方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は以下に述
べる手段によって解決される。即ち、支持体上にγ形ま
たはδ形酸化アルミニウムの少なくとも一方を含有する
層、水溶性または水膨潤性の高分子を含有する層を順次
積層することにより、インク吸収性が良好であり、且つ
インクの顔料定着性が良好であり、又表面光沢性が高い
インクジェット用被記録材を提供することができる。
【0017】また、該酸化アルミニウムの平均一次粒子
径を10nm以上20nm以下の範囲とすることによ
り、インクジェット用被記録材の表面光沢性を高くする
ことができるので特に好ましい。平均一次粒子径が10
nm未満であると、表面光沢性は高いものの細孔分布の
ピークが小さくなるのでインク吸収速度が遅くなる。逆
に平均一次粒子径が20nmを越えると、表面光沢性が
得られ難くなる。なお、平均一次粒子径の大きさは、例
えば電子顕微鏡等で観察することにより測定することが
できる。
【0018】また、水溶性または水膨潤性の高分子とし
て、構成単位としてN−ビニルピロリドンを含む高分
子、ポリビニルアルコール、及びゼラチンのうち少なく
とも1種を用いることにより、顔料インクの定着性がよ
り良好なインクジェット用被記録材を提供することがで
きる。
【0019】また、支持体としてポリエステルフィル
ム、または樹脂被覆紙を用いることにより、表面光沢性
がきわめて高い写真調の光沢を有するインクジェット用
被記録材を提供することができる。
【0020】また、被記録材に画像を形成する方法にお
いて、10nm以上500nm以下の範囲の顔料微粒子
を水を主成分とする媒体に分散させた顔料インクを用い
ることにより、変色性、退色性が少なく、耐候性が優れ
ているインクジェット記録物を得ることができた。
【0021】
【発明の実施の形態】酸化アルミニウムには、γ形やα
形等種々の変態が知られている。また、製造方法、熱処
理等の違いによって得られる結晶形が異なり、X線回折
により結晶形を同定することができる。例えば、γ形酸
化アルミニウムを加熱するとδ形、θ形を経てα形にな
る。これらの変態の中で、高温で生成するものほど比表
面積が小さくなり、比重が高くなる傾向がある。即ち、
低温で生成するγ形やδ形酸化アルミニウム等は空隙容
積が大きく、高温で生成するα形等は空隙容積が小さい
ため、インクジェット用被記録材に用いるには、γ形や
δ形等の低温で生成する酸化アルミニウムが好ましい。
【0022】なお、γ形酸化アルミニウム酸化物には、
δ、ρおよびη形等を包含する広義のγ形と、これらの
結晶形とは区別した狭義のγ形が存在する。特に、δ形
は狭義のγ形とほぼ同様の構造であり、結晶形の1つの
軸(c軸方向)が狭義のγ形よりものびたものと解釈さ
れており、本質的な違いは小さい。
【0023】従って、本発明で言うγ形酸化アルミニウ
ムとは、狭義のγ形酸化アルミニウムを示すものとす
る。また、本発明に係わるδ型またはγ型酸化アルミニ
ウムを本発明では単に酸化アルミニウムと称することと
する。
【0024】本発明において、酸化アルミニウムを含有
する層には、通常バインダーが添加される。バインダー
としては水溶性バインダー、非水溶性バインダーよりな
るラテックス、非水溶性バインダーのいずれも使用可能
である。また、塗液の液性、塗液粘度、層の成膜性およ
び強度等を調整することを目的として、バインダーを複
数組み合わせて用いることができる。
【0025】このような水溶性バインダーとしては、完
全ケン化または部分ケン化のポリビニルアルコールが、
酸化アルミニウムとの混合性、塗液粘度の調整等の点で
特に好ましいが、この他メチルセルロース、メチルヒド
ロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース
系バインダー、でんぷんおよびその変性物、ゼラチンお
よびその変性物、カゼイン、プルラン、アラビアゴム、
カラヤゴム、アルブミン、キトサン等の天然高分子樹脂
またはこれらの誘導体、カチオン変性、シラノール変性
等のポリビニルアルコールの変性物、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルピロリドン等のビニルポリマー、ポリエ
チレンイミン、ポリプロピレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、無水マレイン酸またはその共重合体等を
挙げることができるが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0026】ラテックスとしては、SBRラテックス、
NBRラテックス、メチルメタクリレート−ブタジエン
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のラテック
ス類等を挙げることができるが、本発明はこれらに限定
されるものではない。
【0027】非水溶性バインダーとしては、例えばビニ
ルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラ
ール、ポリビニルホルマール等のアセタール樹脂、塩化
ビニル、塩化ビニリデン等の塩素化ビニル類、スチレ
ン、p−メチルスチレン等のスチレン類、酢酸ビニル、
酪酸ビニル等のビニルエステル類、(メタ)アクリル酸
メチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル等の
(メタ)アクリル酸エステル類、ビニルメチルエーテル
等のビニルエーテル類、(メタ)アクリル酸、マレイン
酸(無水物)等の不飽和カルボン酸類等を構成単位とし
て有するホモポリマー或いはこれらの共重合体等を適宜
用いることができ、更にポリメチルメタクリレート等の
(メタ)アクリル酸エステル類または共重合体樹脂、ポ
リウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル
/酢酸ビニル共重合体、アルキッド樹脂等を挙げること
ができるが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0028】また、非水溶性バインダーとしては、エタ
ノール、2−プロパノール等のアルコール類やこれらの
アルコール類と水との混合溶媒に溶解する非水溶性バイ
ンダーが、酸化アルミニウムの分散が安定化されるので
特に好ましい。この様な非水溶性バインダーとしては、
ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブ
チラール、ポリビニルホルマール等のアセタール樹脂を
挙げることができ、特にアセタール化度が5モル%以上
20モル%以下の範囲のアセタール樹脂は、水を多少含
有させることができ、酸化アルミニウムの分散を容易に
することができるため、特に好ましい。
【0029】酸化アルミニウムに対するバインダーの添
加量としては、水溶性バインダー、並びにラテックスの
場合、酸化アルミニウム100重量部に対して3〜70
重量部が好ましく、5〜50重量部が特に好ましい。酸
化アルミニウムに対するバインダーの量が多すぎるとイ
ンク吸収容量が小さくなり、逆に少なすぎると層の強度
が弱くなる。
【0030】一方、非水溶性バインダーの場合は、酸化
アルミニウム100重量部に対して2〜30重量部が好
ましく、5〜15重量部が特に好ましい。
【0031】酸化アルミニウムを含有する層が十分なイ
ンク吸収容量を有するには、単位面積当たりのインク吸
収容量は5ml/m2以上、特に10ml/m2以上であ
ることが好ましい。単位面積当たりのインク吸収容量が
少ない場合には、特に多色印字を行った場合にインクが
溢れることがある。
【0032】また、良好なインク吸収容量を得るために
は、酸化アルミニウムを含有する層の固形分塗布量とし
て10g/m2以上が好ましく、20〜40g/m2が特
に好ましい。固形分塗布量が少なすぎる場合、インク吸
収容量が不足してインクが溢れることがある。逆に固形
分塗布量が多すぎる場合、カールが発生したり、この層
にクラックが入ることがある。
【0033】本発明のインクジェット用被記録材の酸化
アルミニウムを含有する層は、実質的にγ形またはδ形
酸化アルミニウムの少なくとも一方と、水溶性バインダ
ー、或いは非水溶性バインダーとを含有する塗液を支持
体上に塗布し、その後乾燥せしめることによって形成す
ることができるが、塗液濃度が低い場合には塗布する液
量が多くなる。塗布する液量が多いと液がレベリングし
てだれ易くなり、良好な塗布面を得るのが困難である。
更に、通常の熱風乾燥等による乾燥方法では、塗布する
液量が多い場合には、塗布した塗液の表面のみが乾燥し
てしまい、層にクラックを生じ易い。
【0034】塗液中の酸化アルミニウムの固形分濃度と
しては、高い程好ましいが、あまり高すぎると塗液の粘
度が高くなり塗布が困難になる。それ故塗液中の酸化ア
ルミニウムの固形分濃度は10重量%以上30重量%以
下であることが好ましい。
【0035】一方、酸化アルミニウムを含む塗液は、安
定な分散状態で液濃度を高めることが難しく、その濃度
や粘度は塗液のpHに大きく依存することが多い。従っ
て、塗液のpHは3以上6以下であることが好ましい。
pHが高すぎると塗液の粘度が高くなるため、酸化アル
ミニウムの固形分濃度を高めることが困難となる。逆に
低すぎると形成される層の表面pHが低くなり、インク
ジェット記録に使用される顔料の色味が大きく変化して
しまうことがあるために好ましくない。
【0036】本発明において、酸化アルミニウムを含有
する層の層構成は、単層であっても積層構成であっても
よい。
【0037】積層構成の場合、各層とも同じ層を積層し
ても良いし、異なった特性を有する層を積層してもよ
い。例えば、二層構成の場合、下層にはインク吸収速度
を上げる目的で、細孔径の大きい層を設け、上層には表
面光沢性に有利なように細孔径の小さい層を設け、イン
ク吸収速度と表面光沢性のバランスをとること等、目的
に合わせた層構成にすることができる。
【0038】また、酸化アルミニウムを含有する層は、
支持体の少なくとも片面に設けられるが、カールを防止
する等の目的で、支持体の両面に設けてもよい。
【0039】本発明においてインクジェット用被記録材
を製造する場合には、酸化アルミニウムを含有する層形
成用塗液に界面活性剤を添加しなくても良好な塗布性を
得ることができる場合が多いが、より塗布性を改善する
ため、或いは顔料インクが酸化アルミニウムを含有する
層に到達した時のドット径を調節することを目的とし
て、界面活性剤を添加することができる。用いられる界
面活性剤は、ノニオン性のものが好ましいが、必要に応
じてアニオン系、カチオン系、ノニオン系、ベタイン系
のいずれのタイプから選択してもよく、また、低分子の
ものでも高分子のものでもよい。1種もしくは2種以上
界面活性剤を組み合わせて用いてもよい。
【0040】更に、酸化アルミニウムを含有する層に
は、上記の界面活性剤の他に、無機顔料、着色染料、着
色顔料、インクの顔料定着剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、顔料の分散剤、消泡剤、レベリング剤、防腐剤、蛍
光増白剤、粘度安定剤、pH調節剤等の公知の各種添加
剤を添加することもできる。
【0041】また、画像の解像性を向上させるために、
酸化アルミニウムの分散液と混合した際に、凝集等を生
じることがなければ、酸化アルミニウムを含有する層に
フッ素樹脂系、シリコーン樹脂系またはアルキルケテン
ダイマー系の撥水剤またはサイズ剤を含有することによ
り、印字ドット径をコントロールして画像の解像性を向
上させることができる。これらのフッ素樹脂系、シリコ
ーン樹脂系またはアルキルケテンダイマー系の撥水剤ま
たはサイズ剤としては、一般に市販されているものを使
用することができる。また、これらの溶液またはエマル
ションのどちらでも使用可能である。これらの撥水剤の
添加量により、印字ドット径をコントロールすることが
できる。その添加量は各成分や濃度および希望する印字
ドット径によって異なるが、通常有効固形成分として酸
化アルミニウムを含有する層の全固形分に対して0.0
5〜10重量%、特に好ましくは0.1〜5重量%であ
る。
【0042】本発明に係る水溶性または水膨潤性の高分
子を含有する層(以下、本発明に係る水溶性または水膨
潤性の高分子を含有する層を単に高分子含有層と略記す
る)には、多くの水溶性高分子を単独で、或いは併用し
て用いることができる。水溶性高分子としては例えば完
全ケン化または部分ケン化のポリビニルアルコール、カ
チオン変成、シラノール変成等のポリビニルアルコール
の変成物、澱粉及び変成澱粉、ゼラチン及び変成ゼラチ
ン、カゼイン、プルラン、アラビアゴム、カラヤゴム、
アルブミン等の天然高分子樹脂またはこれらの誘導体、
ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ポリエチ
レンイミン、ポリプロピレングリコール、ポリエチレン
グリコール、無水マレイン酸またはその共重合体等の水
溶性高分子等を挙げることができるが、顔料インクの定
着性の観点からはポリビニルピロリドン等の構成単位と
してN−ビニルピロリドンを含む水溶性高分子、ポリビ
ニルアルコール、及びゼラチンのうち少なくとも1種を
含有させることが特に好ましい。この場合、顔料インク
の定着性が特異に改良される。
【0043】なお、通常ゼラチンは動物、特に豚皮、牛
皮、牛骨あるいは腱から得られる水不溶性のコラーゲン
を原料として、アルカリ処理や酸処理をして得られたも
のである。その種類は、アルカリ処理(石灰処理)ゼラ
チン、酸処理ゼラチン、高圧蒸気による抽出ゼラチン等
がある。またそれらをイオン交換して得られる脱イオン
ゼラチン、酵素等で分解した低分子化ゼラチン等もあ
る。更に、その他にも種々のゼラチン誘導体(例えば、
特公昭38−4854号公報、同39−5514号公
報、同40−12237号公報、同42−26345号
公報、米国特許第2,525,753号明細書、同第
2,594,293号明細書、同第2,614,928
号明細書、同第2,763,639号明細書、同第3,
118,766号明細書、同第3,132,945号明
細書、同第3,186,846号明細書、同第3,31
2,553号明細書、英国特許第861,414号明細
書、同第1,033,189号明細書に記載のゼラチン
誘導体)がある。本発明で用いるゼラチンとしては、こ
れら公知のゼラチンを単独または併用して用いることが
できるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0044】また、ゼラチンは18種類のアミノ酸から
なる等電点もつ両性電解物質である。このため、ゼラチ
ンはpHによりカチオン型にもアニオン型にもどちらに
でもなることができる。すなわち等電点より低いpHで
はゼラチンはカチオン型になり、等電点より高いpHで
はゼラチンはアニオン型になる。
【0045】酸処理ゼラチンは一般に等電点がアルカリ
処理ゼラチンと比較して高いため、より容易にカチオン
型にすることができる。インクジェットインクで使用さ
れる染料はアニオン性であることが多い。従って、高分
子含有層のゼラチンがカチオン型であれば染料を化学的
に結合させることができる。それ故、酸処理ゼラチンを
等電点より低いpHで用いることにより、顔料の定着性
を高めるだけでなく、染料の定着も高めることができ
る。
【0046】本発明で用いるポリビニルアルコールとし
ては、ケン化度が86〜100%の範囲のものが好まし
く、インク中に一般に含有されているグリコール類等の
水溶性高沸点溶剤を吸収させるためには、ケン化度88
〜96%の範囲のものが特にに好ましい。又、重合度は
500〜3500の範囲のものが好ましく、1700〜
2600の範囲のものが更に好ましい。重合度が小さす
ぎると高分子含有層に適度な耐水性を付与することが困
難になる。逆に大きすぎると高分子含有層の水膨潤性が
不足して、顔料インクの吸収性、並びに顔料インクの顔
料定着性が低下する。
【0047】本発明で用いる構成単位としてN−ビニル
ピロリドンを含む高分子としては、分子量が4万〜10
0万の範囲のポリビニルピロリドンが好ましく、40万
〜80万の範囲のものが更に好ましい。分子量が4万未
満の場合、高分子含有層の強度が不足する。また、分子
量が100万を越える場合、高分子含有層の水膨潤性が
不足して、顔料インクの吸収性、並びに顔料インクの顔
料定着性が低下する。
【0048】これらの高分子は、架橋剤を添加すること
により適度な耐水性、並びに水膨潤性を付与することが
できる。架橋剤は、例えばホルムアルデヒド、グルター
ルアルデヒド、サクシンアルデヒド、グリオキザール等
のアルデヒド系化合物類、米国特許第3,288,77
5号明細書、同第2,732,303号明細書、英国特
許第994,723号明細書、同第1,167,207
号明細書等に記載されているものや、2−ヒドロキシ−
4,6−ジクロロ−トリアジン塩等の反応性のハロゲン
を有する化合物類、ジアセチルシクロペンタンジオンの
如きケトン化合物類、ジビニルスルフォン、5−アセチ
ル−1,3−ジアクリロイル、米国特許第3,635,
718号明細書、同第2,232,763号明細書、英
国特許第994,869号明細書等に記載されている反
応性のオレフィンを有する化合物類、N−ヒドロキシメ
チルフタルイミド、米国特許第2,732,316号明
細書、同第2,586,168号明細書等に記載されて
いるN−メチロール化合物類、米国特許第3,103,
437号明細書等に記載されているイソシアナート類、
米国特許第3,017,280号明細書、同第2,98
3,611号明細書等に記載されているアジリジン化合
物類、米国特許第2,725,294号明細書、同第
2,725,295号明細書等に記載されている酸誘導
体類、米国特許第3,100,704号明細書等に記載
されているカルボジイミド系化合物類、米国特許第3,
091,537号明細書等に記載されているエポキシ化
合物類、米国特許第3,321,313号明細書、同第
3,543,292号明細書等に記載されているイソオ
キサゾール系化合物類、ムコクロル酸の如きハロゲノカ
ルボキシアルデヒド類、ジヒドロキシジオキサン、ジク
ロロジオキサン等のジオキサン誘導体類、その他、特開
昭53−113856号公報に記載されているブロック
ドイソシアナート、活性アシル化合物類、クロム明礬、
三塩化クロム等の如き無機架橋剤である。必要に応じ
て、これらの中から適宜選択して使用することができ
る。
【0049】前記高分子に対する架橋剤の添加率は、
0.1重量%〜10重量%の範囲で添加されることが好
ましく、更に好ましくは0.2重量%〜5重量%の範囲
である。架橋剤の添加率が、0.1重量%未満では架橋
が不十分で耐水性が十分ではなく、また10重量%を越
えた場合は架橋が進みすぎ、高度に架橋された皮膜を形
成するため、インクの吸収が阻害されてベタ印字部にイ
ンクのあふれ現象が発生する。
【0050】また、水溶性または水膨潤性の高分子を含
有する高分子含有層の塗布量は、0.5g/m2以上、
好ましくは2g/m2以上であることが、顔料インクの
定着性から好ましい。0.5g/m2以下である場合、
十分な顔料インクの定着性を得ることができない。
【0051】また高分子含有層の塗布量が多すぎる場合
には、インクジェット用被記録材のカールや酸化アルミ
ニウムを含有する層へのインク浸透性の阻害等が起こる
ため、塗布量は20g/m2以下、好ましくは10g/
2以下が好ましい。
【0052】本発明の水溶性または水膨潤性の高分子を
含有する高分子含有層形成用塗液にも、上述の酸化アル
ミニウムを含有する層形成用塗液の項で述べたのと同様
に、塗布助剤であり、且つ、インクが付着した時のドッ
ト径の調節剤である界面活性剤、並びにサイズ剤をはじ
めとするその他の添加物を添加することができる。
【0053】また、高分子含有層にはブロッキング防止
等の目的で、光沢を損なわない範囲内で微粒子(マット
剤)を高分子含有層に含有させてもよい。このようなマ
ット剤としては、例えば、尿素−ホルマリン樹脂、尿素
−チオ尿素−ホルマリン樹脂、メラミン−ホルマリン樹
脂、ベンゾグアナミン−ホルマリン樹脂、メラミン−ベ
ンゾグアナミン−ホルマリン樹脂、ポリスチレン樹脂、
ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリエチレン樹脂等の
有機高分子微粒子。重質および軽質炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、カオリン、焼成クレー、タルク、ケイ
酸カルシウム、シリカ、水酸化アルミニウム、硫酸バリ
ウム等の無機顔料微粒子等が挙げられるが本発明はこれ
らに限定されるものではない。
【0054】本発明においてインクジェット用被記録材
を製造する場合に、支持体としては、例えばポリエステ
ルフィルム、樹脂被覆紙、コーテッド紙等が主に用いら
れるが、ガラス、アルミニウム箔、蒸着紙、蒸着フィル
ム、布地、粘着紙、粘着フィルム等、本発明に係る層を
設けることができる支持体であれば特に限定されるもの
ではない。
【0055】本発明の課題の一つである写真の印画紙調
の光沢感、風合いを有するインクジェット用被記録材を
得るためには、本発明のインクジェット用被記録材に係
る層の組成だけではなく、支持体の特性も重要である。
写真の印画紙調の光沢感、風合いを得るためには、白色
ポリエステルフィルムまたは樹脂被覆紙を用いることが
好ましく、且つ、支持体のJIS−P−8123で測定
したハンター白色度が65%以上であることが特に好ま
しい。
【0056】また、写真の印画紙調の光沢感、風合いを
有するためには、インクジェット用被記録材の高分子含
有層側のJIS−P−8123で測定したハンター白色
度が65%以上であることが好ましく、高分子含有層側
のJIS−Z−8741で測定した60度鏡面光沢が3
0%以上であることが好ましい。
【0057】本発明に用いる支持体として、ポリエステ
ルフィルムを用いる際には、その厚さに特に制限する必
要はないが、ハンドリング性とプリンターの通紙適性か
ら10〜200μm程度のものが好ましい。
【0058】本発明において、ポリエステルフィルムと
は、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボ
ン酸等の芳香族ジカルボン酸またはそのエステルと、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、ネオペンチルグリコール等の多価アルコ
ールとを重縮合させて得られるポリエステルをフィルム
化したものであり、通常はロール延伸、テンター延伸、
インフレーション延伸等の処理により、配向処理される
ことが多い。
【0059】ポリエステルの具体例としては、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレンブチレンテレフタレ
ート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートおよびこれ
らに他成分を共重合したもの等が挙げられるが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
【0060】ポリエステルフィルムの白色度を高める方
法としては、硫酸バリウム、二酸化チタン、炭酸カルシ
ウム、二酸化珪素、カオリン、タルク等の無機微粒子を
ポリエステルフィルム内部に含有させる方法や、白色塗
料を表面に塗布する方法等がある。
【0061】また、クッション性や隠蔽性を付与するた
めに、フィルム内部に多数の空洞を含有する空洞含有フ
ィルム、例えば発泡ポリエステルフィルム等も用いるこ
とができる。
【0062】本発明に用いる支持体として、樹脂被覆紙
を用いる際にも、厚さについては特に制限する必要はな
いが、ハンドリング性とプリンターの通紙適性から、5
0〜300μm程度のものが好ましい。また、写真の印
画紙調の風合いを得るためには、200〜300μm程
度のものが好ましい。
【0063】樹脂被覆紙用の原紙は、特に制限はなく、
一般に用いられている紙が使用できるが、好ましくは、
例えば、写真用支持体に用いられているような平滑な原
紙が好ましい。原紙を構成するパルプとしては、天然パ
ルプ、再生パルプ、合成パルプ等を1種もしくは2種以
上混合して用いられる。天然パルプとしては、通常製紙
用に使用されるパルプであればいずれも使用可能であ
る。即ち、針葉樹クラフトパルプ、広葉樹クラフトパル
プ、針葉樹サルファイトパルプ、広葉樹サルファイトパ
ルプ等の晒ケミカルパルプは、いずれも使用可能であ
る。また、白色度が高いメカニカルパルプであってもよ
い。更に、藁、エスパルト、バガス、ケナフ等の草類繊
維、麻、楮、雁皮、三椏等の靭皮繊維、綿等より製造し
た非木材パルプでもよい。これらの中では通常工業的に
最も多用される針葉樹クラフトパルプ、広葉樹クラフト
パルプ、針葉樹サルファイトパルプ、広葉樹サルファイ
トパルプ等の晒ケミカルパルプが特に好ましい。
【0064】パルプは抄紙適性、ならびに、強度、平滑
性、地合の均一性等の紙の諸特性等を向上させるため、
ダブルディスクリファイナー等の叩解機により叩解され
る。叩解の程度は、カナディアン・スタンダード・フリ
ーネスで250ml〜400mlの範囲で目的に応じて
選択することができる。
【0065】叩解されたパルプスラリーは、長網抄紙
機、または、丸網抄紙機等の抄紙機により抄紙される
が、この際、本発明では、通常抄紙に際して用いられる
パルプスラリーの分散助剤、乾紙力増強剤、湿紙力増強
剤、填料、サイズ剤、定着剤等の諸添加物は全て必要に
応じて添加することが可能である。更に、必要であれは
pH調節剤、染料、有色顔料、及び蛍光増白剤等も添加
することが可能である。
【0066】分散助剤としては例えばポリエチレンオキ
サイド、ポリアクリルアミド、とろろあおい等が、紙力
増強剤としては例えば植物性ガム、澱粉、カルボキシ変
性ポリビニルアルコール等のアニオン性紙力増強剤、カ
チオン化澱粉、カチオン性ポリアクリルアミド、ポリア
ミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂等のカチオン性
紙力増強剤が、填料としては例えばクレー、カオリン、
炭酸カルシウムム、硫酸バリウム、酸化チタン、水酸化
アルミニウム、水酸化マグネシウム等が、サイズ剤とし
ては例えば高級脂肪酸塩、ロジン、マレイン化ロジン等
のロジン誘導体、ジアルキルケテンダイマー、アルケニ
ル或いはアルキルコハク酸塩、エポキシ化脂肪酸アミ
ド、多糖類エステル等が、定着剤としては例えば硫酸ア
ルミニウム、塩化アルミニウム等の多価金属塩、カチオ
ン化澱粉、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹
脂等のカチオン性ポリマー等が、pH調節剤としては塩
酸、苛性ソーダ、炭酸ソーダ等が用いられる。
【0067】また、本発明に用いられる紙基体は、水溶
性高分子添加剤をはじめとする各種の添加剤を含有する
液で、タブサイズ、もしくはサイズプレスすることも可
能である。
【0068】上記水溶性高分子添加剤としては、例えば
澱粉、カチオン化澱粉、酸化澱粉、エーテル化澱粉、リ
ン酸エステル化澱粉等の澱粉誘導体、ポリビニルアルコ
ール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール等のポリビ
ニルアルコール誘導体、カルボキシメチルセルローズ、
ヒドロキシメチルセルローズ、ヒドロキシエチルセルロ
ーズ、セルロースサルフェート等のセルロース誘導体、
ゼラチン、カゼイン、大豆蛋白等の水溶性天然高分子、
ポリアクリル酸ナトリウム、スチレン−無水マレイン酸
共重合体ナトリウム塩、ポリスチレンスルフォン酸ナト
リウム等、無水マレイン酸樹脂等の水溶性高分子、メラ
ミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂等の水性高分子
接着剤等が用いられ、さらにこの他、サイズ剤として石
油樹脂エマルション、スチレン−無水マレイン酸共重合
体アルキルエステルのアンモニウム塩、アルキルケテン
ダイマー乳化物、スチレン−ブタジエン共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリ塩化ビ
ニリデン等のディスパーションが挙げられる。その他の
添加剤としては、帯電防止剤として、無機電解質である
塩化ナトリウム、塩化カルシウム、ボウ硝等が、吸湿性
物質としてグリセリン、ポリエチレングリコール等が、
顔料としてクレー、カオリン、タルク、硫酸バリウム、
酸化チタン等が、PH調節剤として塩酸、苛性ソーダ、
炭酸ソーダ等が用いられ、その他染料、蛍光増白剤、酸
化防止剤等の添加剤を組み合わせて使用することも可能
である。
【0069】また、本発明に用いる樹脂被覆紙用の原紙
は、抄造中または抄造後、カレンダー等にて圧力を印加
して圧縮する等した表面平滑性の良いものが好ましく、
JIS−P−8119で測定したベックの平滑度が20
0秒以上のものが特に好ましい。また、その坪量は30
〜250g/m2が好ましい。
【0070】なお、樹脂被覆紙用の原紙の白色度は、J
IS−P−8123で測定したハンター白色度が65%
以上であると白色度が高く、高級感のある被記録材が得
られるが、目的により求める白色度は異なり、未晒しパ
ルプ等の茶褐色の原紙を用いてもよい。また、染料等の
着色剤を用いて着色した原紙を用いてもよい。
【0071】樹脂被覆紙用の被覆樹脂としては、加熱溶
融押し出しコーティング用ポリオレフィン樹脂が好まし
く、特にポリエチレン樹脂が好ましい。また、低密度ポ
リエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン
またはこれらの混合物が使用できる。ここで言う低密度
ポリエチレンとは、密度が0.915〜0.930g/
cm3のものであり、通常高圧法で製造されるものであ
る。一方、高密度ポリエチレンとは、密度が0.950
g/cm3以上のものであり、通常低圧法或は中圧法で
製造されるものである。これらのポリエチレン樹脂は、
各種の密度およびメルトフローレートを有するものを単
独にまたはそれらの二種以上を混合して用いることがで
きる。
【0072】樹脂被覆紙の樹脂層の構成は、単層、二層
以上の多層のいずれであってもよい。この場合にも、上
記のポリオレフィン樹脂を単独にまたは二種以上を混合
して用いることができる。また、多層の各層を互いに異
なる組成とすることも同一の組成とすることもできる。
多層からなる樹脂層を形成する方法としては、共押出コ
ーティング法と逐次コーティング法のいずれを採用して
も良い。
【0073】また、樹脂と原紙との接着性を向上させる
ために、樹脂を原紙に被覆する前に、原紙にコロナ放電
処理、火炎処理等の活性化処理を施すことが好ましい。
支持体のインク受理層が塗布される面(表面)は、その
用途に応じて、光沢面、マット面等を有し、特に光沢面
が好ましく用いられる。必ずしも裏面に樹脂を被覆する
必要はないが、カール防止の点から樹脂被覆したほうが
好ましい。裏面は通常無光沢面であり、表面或は必要に
応じて表裏両面にも、コロナ放電処理、火炎処理等の活
性化処理を施すことができる。
【0074】一方、樹脂被覆紙の樹脂層は、膜形成能の
あるラテックスをコーテイングすることによって形成す
ることもできる。例えば、最低成膜温度(MFT)の低
いラテックスを、樹脂被覆紙用の原紙にコーテイングし
た後、最低成膜温度以上の温度に加熱することによって
も形成することができる。
【0075】樹脂被覆紙の被覆樹脂層の厚さとしては特
に制限はないが、一般に5〜50μmの厚さに表面の
み、または表裏両面にコーティングされる。
【0076】樹脂被覆紙の樹脂中には、二酸化チタン、
酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウム等の白色顔料、ステ
アリン酸アミド、アラキジン酸アミド等の脂肪酸アミ
ド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステ
アリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム等の
脂肪酸金属塩、酸化防止剤、コバルトブルー、群青、セ
シリアンブルー、フタロシアニンブルー等のブルーの顔
料や染料、コバルトバイオレット、ファストバイオレッ
ト、マンガン紫等のマゼンタの顔料や染料、蛍光増白
剤、紫外線吸収剤等の各種の添加剤を適宜組み合わせて
加えることができる。
【0077】本発明における支持体には、酸化アルミニ
ウムを含有する層と支持体との接着性向上等の目的でア
ンカー層を設けてもよい。アンカー層にはゼラチン等の
親水性バインダー、ブチラール等の溶剤可溶性バインダ
ー、ラテックス、硬化剤、顔料、界面活性剤等を適宜組
み合わせて添加せしめることができる。
【0078】本発明における支持体には、帯電防止性、
搬送性、カール防止性、筆記性、糊付け性等のために、
各種のバックコート層を塗布することができる。バック
コート層には、無機帯電防止剤、有機帯電防止剤、親水
性バインダー、ラテックス、硬化剤、顔料、滑剤、界面
活性剤等を適宜組み合わせて添加せしめることができ
る。
【0079】本発明における酸化アルミニウム含有層形
成用塗液、並びに高分子含有層形成用塗液の塗布方法と
しては、例えば、スライドホッパーコーティング方式、
カーテンコーティング方式、エクストルージョンコーテ
ィング方式、エアナイフコーティング方式、ロールコー
ティング方式、ロッドバーコーティング方式、グラビア
方式等の通常用いられている塗布方法が用いられる。
【0080】また、本発明に係るインクジェットインク
で用いる水分散性顔料としては、顔料として無機顔料
(カーボンブラック)、有機顔料(不溶性アゾ顔料、油
性アゾ顔料、フタロシアニン系顔料、イソインドリン系
顔料、キナクリドン系顔料、ペリノン・ペリレン系顔
料)等を用いることができる。また、顔料表面を樹脂等
で処理した加工顔料(グラフトカーボン等)を用いるこ
とができる。
【0081】なお、本発明で言う水分散性顔料とは、所
望により分散剤を用いて、水を主成分とした溶媒に分散
し得る非水溶性顔料を表すことにする。
【0082】これら水分散性顔料の分散方法としては、
公知の方法を用いることができる。具体例としては、ボ
ールミル、メディアミル、ロールミル、高速ラインミ
ル、ホモミキサー、サンドグラインダー、高速ディスク
インペラー、サンドミル、バッチ粉砕機等を用いること
ができるが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0083】水分散性顔料粒子の粒径は、10nm以
上、500nm以下が好ましい。10nm以下である場
合、顔料粒子が凝集し易くなるので水を主成分とする溶
媒に均一に分散することが困難になる。逆に500nm
以上である場合、顔料粒子が本発明のインクジェット用
被記録材に係る層に浸透し難くなるので、顔料定着性が
悪くなる。
【0084】また、水分散性顔料を水を主成分とする溶
媒に分散するには、分散剤を用いることが多い。分散剤
の具体例としては、例えば、アルキル硫酸塩、ジオクチ
ルスルホこはく酸塩、ポリオキシアルキルフェニルエー
テル等の界面活性剤、ポリビニルアルコール、アニオン
変性ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩、アクリ
ル酸と無水マレイン酸の共重合物、スチレンとアクリル
酸の共重合物等の高分子分散剤等を挙げることができ
る。また、特許第2512861号に記載されている如
き、顔料分散用の疎水性の高分子と親水性の高分子から
なるブロックポリマー等を挙げることができるが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
【0085】インク中の着色剤の種類や添加量は、要求
特性等によって決定されるが、インク全重量に対し、
0.2重量%以上30重量%以下、好ましくは0.5重
量%以上20重量%以下の範囲、更に好ましくは2重量
%以上15重量%以下の範囲で添加するのがよい。
【0086】インク中の着色剤の添加量が多すぎると、
少量のインクで着色濃度が非常に高くなるため、色調の
濃度階調をとるのが難しくなる。一方、添加量が少なす
ぎると十分な着色濃度を得ることができなくなる。
【0087】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明の内容は実施例に限定されるものではない。
【0088】実施例1 δ形酸化アルミニウム(Degussa社製、Aluminiu
m Oxide C、平均一次粒子径13nm)10部を水30
部に分散し、酢酸を加えてpHを5とした。ポリビニル
アルコール(PVA635、クラレ製)の10重量%水
溶液10部を加え、固形分濃度が22重量%の塗工液を
調製した。この塗工液を白色PETフィルム(アイ・シ
ー・アイ製、メリネックス339、厚さ97μm)に乾
燥後の重量が25g/m2になるように塗布し、乾燥さ
せ酸化アルミニウム含有層を形成させた。
【0089】この酸化アルミニウム含有層の上に、ポリ
ビニルピロリドン(PVP K−90、GAF製)の2
0重量%水溶液を乾燥後の重量が3g/m2になるよう
に塗布、乾燥させて水溶性の高分子含有層を形成させ、
インクジェット用被記録材を得た。
【0090】実施例2 実施例1におけるポリビニルピロリドンの20重量%水
溶液の代わりにポリビニルアルコール(GH−23、日
本合成化学工業製)の10重量%水溶液を用いた以外は
実施例1と同様にしてインクジェット用被記録材を得
た。
【0091】実施例3 実施例1におけるポリビニルピロリドンの20重量%水
溶液の代わりにゼラチン(PAGI法によるゼリー強
度:350ブルーム、等電点:7.8)の10重量%温
水溶液(温度約40℃)を用いた以外は実施例1と同様
にしてインクジェット用被記録材を得た。
【0092】実施例4 δ形酸化アルミニウム(Degussa社製、Aluminiu
m Oxide C、平均一次粒子径13nm)10部を水30
部に分散し、酢酸を加えてpHを5とした。ポリビニル
アルコール(PVA635、クラレ製)の10重量%水
溶液10部を加え、固形分濃度が22重量%の塗工液を
調製した。この塗工液を白色PETフィルム(アイ・シ
ー・アイ製、メリネックス339、厚さ97μm)に乾
燥後の重量が25g/m2になるように塗布し、乾燥さ
せ酸化アルミニウム含有層を形成させた。
【0093】この酸化アルミニウム含有層の上に、次に
ポリビニルアルコール(PVA117、クラレ製)の1
0重量%水溶液100部にグリオキザールの40重量%
水溶液1部を加えて塗工液を調製し、この塗工液を酸化
アルミニウム含有層の上に乾燥後の重量が3g/m2
なるように塗布し、乾燥させて水膨潤性の高分子含有層
を形成させ、インクジェット用被記録材を得た。
【0094】実施例5 実施例1におけるδ形酸化アルミニウム(Deguss
a社製、Aluminium Oxide C、平均一次粒子径13n
m)をγ形酸化アルミニウム(住友化学製、AKP−G
015、平均一次粒子径15nm)に代えた以外は実施
例1と同様にしてインクジェット用被記録材を得た。
【0095】実施例6 実施例1における平均一次粒子径13nmのδ形酸化ア
ルミニウムを平均一次粒子径55nmのγ形酸化アルミ
ニウム(Condea Chemie社製、Puralox SB
a)に代えた以外は実施例1と同様にしてインクジェッ
ト用被記録材を得た。
【0096】実施例7 実施例1における白色ポリエステルフィルムの代わりに
下記の樹脂被覆紙を用い、支持体の表面(塗布する面)
にコロナ処理を施した後に塗工液を塗布した以外は、実
施例1と同様にしてインクジェット用被記録材を得た。
【0097】針葉樹晒クラフトパルプからなる坪量10
0g/m2の原紙の表面に、低密度ポリエチレン85重
量部と二酸化チタン15重量部からなる樹脂組成物を2
5g/m2塗布し、裏面に、高密度ポリエチレン50重
量部と低密度ポリエチレン50重量部からなる樹脂組成
物を20g/m2塗布して、樹脂被覆紙を作製した。こ
の樹脂被覆紙のハンター白色度をJIS−P−8123
で測定したところ82%であった。
【0098】実施例8 実施例1における白色PETフィルムの代わりに厚手の
コーテッド紙(坪量120g/m2)を用いた以外は、
実施例1と同様にしてインクジェット用被記録材を得
た。
【0099】比較例1 実施例1における高分子含有層を酸化アルミニウム層の
上に形成させなかった以外は実施例1と同様にしてイン
クジェット用被記録材を得た。
【0100】比較例2 実施例1における酸化アルミニウム含有層を高分子含有
層の下に形成させなかった以外は実施例1と同様にして
インクジェット用被記録材を得た。
【0101】比較例3 実施例1におけるδ形酸化アルミニウムをα形酸化アル
ミニウム(住友化学製、AKP−30、平均一次粒子径
40nm)に代えた以外は実施例1と同様にしてインク
ジェット用被記録材を得た。
【0102】実施例9 分散剤としてメタクリル酸(MAA)とメチルメタクリ
レート(MMA)との共重合体にブチルメタクリレート
(BMA)を共重合させたブロック共重合体(MAA/
MMA/BMAモル比、10/5/10)の46重量%
溶液を特許公報第2512861号公報の記載に従って
合成した。
【0103】上記のブロック共重合体の46重量%溶液
326部、カーボンブラック150部、ジエチレングリ
コール75部、イソプロピルアルコール75部をロール
ミルで混合して顔料の混合液を得た。
【0104】この混合液をロールミルで溶剤を揮発させ
ながら粉砕し、顔料の粉砕物を得た。次に、この粉砕物
20部、45重量%水酸化カリウム水溶液4部、イオン
交換水74部を混合撹拌し、顔料の粒子径100nm、
顔料濃度10重量%の顔料分散液を得た。
【0105】トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル5部をイオン交換水55部で希釈し、上記の水分散性
顔料の分散液40部を加えて顔料インクを作製した。
【0106】このインクを市販のインクジェットプリン
ター(キヤノン製、BJC610J)のインクカートリ
ッジに入れ、実施例1で得られた被記録材料に360d
piの解像度で印字を行い画像を形成させた。結果を表
1に記す。
【0107】比較例4〜6 実施例9において用いた実施例1で作製した被記録材を
比較例1〜3で作製したものとした以外は、実施例9と
同様にして画像を形成させた。結果を表1に記す。
【0108】実施例10〜17 市販の顔料インク搭載インクジェットプリンター(ヒュ
ーレット・パッカード製、ディスクジェット694C)
の黒インク(顔料インク)を用いて実施例1〜8で得ら
れた被記録材料に360dpiの解像度で印字を行い画
像を形成させた。結果を表2に記す。
【0109】比較例7〜9 実施例10〜17における被記録材を比較例1〜3で作
製したものとした以外は、実施例10と同様にして画像
を形成させた。結果を表2に記す。
【0110】(評価1)インク吸収性:ベタ印字部を目
視で観察し、ムラの有無を判定した。インク吸収容量が
少ないか、インク吸収速度が遅いと印字部にムラが発生
する。ベタ印字部でムラの無いものを○、ムラが有るも
のを×とした。
【0111】(評価2)顔料定着性:ベタ印字を行った
後、室温で15分間乾燥後、綿棒で10回擦り、綿棒へ
の顔料の付着の有無を目視で観察した。顔料の付着が認
められないものを○、わずかに顔料の付着は認められる
が、印字部の濃度低下は認められないものを△。顔料の
付着が認められ、明らかに印字部の濃度低下が認められ
るものを×とした。
【0112】(評価3)光沢度:日本電色工業製の光沢
度計、VGS−300Aを用い、JIS−Z−8741
の方法に従い、白地部の60度鏡面光沢を測定した。写
真の印画紙調の風合いを有するためには、非画像部の6
0度鏡面光沢は70%以上であることが好ましい。
【0113】
【表1】
【0114】
【表2】
【0115】
【発明の効果】実施例から明らかな様に、顔料定着性が
優れ、表面光沢性を有するインクジェット用被記録材を
提供することができた。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上にγ形またはδ形酸化アルミニ
    ウムの少なくとも一方を含有する層、水溶性または水膨
    潤性の高分子を含有する層が順次積層されてなることを
    特徴とするインクジェット用被記録材。
  2. 【請求項2】 該酸化アルミニウムの平均一次粒子径が
    10nm以上20nm以下の範囲であることを特徴とす
    る請求項1に記載のインクジェット用被記録材。
  3. 【請求項3】 該水溶性または水膨潤性の高分子が、構
    成単位としてN−ビニルピロリドンを含む高分子、ポリ
    ビニルアルコール、及びゼラチンから選ばれる少なくと
    も1種であることを特徴とする請求項1または2に記載
    のインクジェット用被記録材。
  4. 【請求項4】 支持体がポリエステルフィルムまたは樹
    脂被覆紙であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載のインクジェット用被記録材。
  5. 【請求項5】 被記録材に画像を形成する方法におい
    て、10nm以上500nm以下の範囲の顔料微粒子を
    水を主成分とする媒体に分散させた顔料インクを請求項
    1〜4のいずれかに記載のインクジェット用被記録材に
    付与することを特徴とする画像形成方法。
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