JP2008237324A - 懸垂保持器及びx線撮影装置並びに可搬走行式x線撮影装置 - Google Patents

懸垂保持器及びx線撮影装置並びに可搬走行式x線撮影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】X線撮影用器具が支柱に沿って上下動するとき、どの位置でも容易にバランスする懸垂保持器を提供する。
【解決手段】ワイヤ6と第1定滑車5と第2定滑車7と動滑車8を介してX線照射器具保持枠3と繋がれる移動枠10は、支柱2内に設けられるガイドレールG2に沿って上下に直線移動しかつ移動枠10の下端の突出面11に掛かる回転レバー13Aおよび13Bの先端のころ14を持ち上げるので、X線照射器具4およびX線照射器具保持枠3の重量は回転レバー13Aおよび13Bの回転角度に応じて一定の回転力となる。一方、圧縮コイルバネ17はチェーン15とスプロケットB、CおよびDを介して回転レバー13Aおよび13Bを引っ張るので、圧縮コイルバネ17の復元力は回転レバー13Aおよび13Bの回転角度に応じて一定の回転力となる。その結果、X線照射器具4が支柱2に沿って上下動するとき、どの位置でも容易にバランスする。
【選択図】図1

Description

この発明は、支柱に沿って上下動するX線撮影用器具の懸垂保持器及びX線撮影装置並びに可搬走行式X線撮影装置に係り、特に、X線撮影用器具をバランスさせる技術に関する。
従来、この種の装置として、支柱に沿って上下動するX線照射器具を滑車とワイヤを介して吊り下げ、ワイヤの他端を支柱内に設けられた上下揺動自在のレバーの遊端部に設けられた可動滑車に巻きかけて支柱内に固定し、レバーの中間部に、レバーを下方に揺動付勢するバランスバネ機構を備える移動型X線撮影装置がある(例えば、特許文献1参照)。また、支柱内に沿って上下動するX線照射器具を滑車とワイヤを介して吊り下げ、ワイヤの他端を支柱内に設けられた引っ張りバネに設けられた滑車に巻き掛ける移動型X線撮影装置がある(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−179562号公報(第4−6頁、図1) 特開2004−33415号公報(第8−12頁、図3)
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。すなわち、従来の装置は、特許文献1の移動型X線管装置の場合には、X線管装置を上下動するたびに、レバーの遊端部に設けられた可動滑車が回転するので、ワイヤが回転レバーを上向きに引っ張る向きが変わる。その結果、回転レバーの遊端部にかかるX線管装置の重量が変わるので、バランスバネ機構は一位置でしかバランスをとることができない。また、バランスバネ機構がバランスをとれない位置では、滑車等に取り付けられるブレーキ機構によってX線管装置を静止させるので、ブレーキパッド等に余計な磨耗が生じる。したがって、交換頻度が高くなり、その分コストがかかる。特許文献2の移動型X線管装置の場合には、バランスバネとして引っ張りバネを使用するので、使用年数とともにバネに劣化が生じる。したがって、バネが破断する危険性があり安全面から問題である。また、バネが破断しないよう定期的にバネを交換する必要があるので、その分コストがかかる。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、X線撮影用器具が支柱に沿って上下動するとき、どの位置でも容易にバランスする懸垂保持器を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、支柱に沿って上下動するX線撮影用器具と一端が繋がれる細長状の懸垂手段と、支柱に固定される弾性体とを備える懸垂保持器であって、支柱に設けられる滑車を介して一端が前記懸垂手段の他端と繋がれ上下に直線移動する移動枠と、支柱に固定される一端を中心にして前記移動枠の上下動に伴い他端が回転する回転レバーと、前記回転レバーに連結し前記回転レバーによる他端の回転によって前記弾性体を引張する引張手段とを備えるように構成される。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、懸垂手段と滑車を介してX線撮影用器具と繋がれる移動枠は上下に直線移動して回転レバーを回転させるので、X線撮影用器具の重量は一定の回転力となる。一方、弾性体は引張手段を介して回転レバーに連結されているので、弾性体の復元力は一定の回転力となる。その結果、X線撮影用器具が支柱に沿って上下動するとき、どの位置でも容易にバランスする。
請求項2に記載の発明は、床上に設けられる支柱と、前記支柱に沿って上下に移動するX線撮影用器具とを備えるX線撮影装置であって、懸垂保持器を備え、前記懸垂保持器は、前記X線撮影用器具と一端が繋がれる細長状の懸垂手段と、前記支柱に固定され圧縮される弾性体と、前記支柱に設けられる滑車を介して一端が前記懸垂手段の他端と繋がれ上下に直線移動する移動枠と、前記支柱に固定される一端を中心にして前記移動枠の上下動に伴い他端が回転する回転レバーと、前記回転レバーに連結して前記回転レバーによる他端の回転によって前記弾性体を引張する引張手段とを備えるように構成される。
[作用・効果]請求項2に記載の発明によれば、X線撮影用器具の重量と弾性体の復元力とは回転レバーに連結されて一定の回転力となるので、X線撮影用器具が支柱に沿って上下動するとき、どの位置でも容易にバランスする。また、弾性体は圧縮されるものであるので、長年使用されても破断しにくい。その結果、被検体がX線撮影用器具の下にいるときにときでも、操作者は安心してX線撮影を行うことができる。また、弾性体の耐用年数が長いので、弾性体の交換にかかる費用を抑えることができる。
請求項3に記載の発明は、台車に設けられる支柱と、前記支柱に沿って上下に移動するX線照射器具およびそれを保持するX線照射器具保持枠とを備える可搬走行式X線撮影装置であって、懸垂保持器を備え、前記懸垂保持器は、前記X線照射器具保持枠と一端が繋がれる細長状の懸垂手段と、前記支柱に固定され圧縮される弾性体と、前記支柱に設けられる滑車を介して一端が前記懸垂手段の他端と繋がれ上下に直線移動する移動枠と、前記支柱に固定される一端を中心にして前記移動枠の上下動に伴い他端が回転する回転レバーと、前記回転レバーに連結して前記回転レバーによる他端の回転によって前記弾性体を引張する引張手段とを備え、前記懸垂手段と前記移動枠と前記弾性体とが同軸上に位置するように構成される。
[作用・効果]請求項3に記載の発明によれば、X線照射器具およびX線照射器具保持枠の重量と弾性体の復元力とは回転レバーに連結されて一定の回転力となるので、X線撮影用器具が支柱に沿って上下動するとき、どの位置でも容易にバランスする。また、懸垂手段と移動枠と弾性体とが同軸上に位置するので、支柱の大きさがスリムになる。その結果、操作者は、前が見易くなるので、可搬走行式X線撮影装置を安全に走行させることができる。また、可搬走行式X線撮影装置の重量が軽量化するので、操作者にかかる負担が減るとともに、バッテリー消費量が減る。
この発明に係る懸垂保持器によれば、懸垂手段と滑車を介してX線撮影用器具と繋がれる移動枠は上下に直線移動して回転レバーを回転させるので、X線撮影用器具の重量は一定の回転力となる。一方、弾性体は引張手段を介して回転レバーに連結されているので、弾性体の復元力は一定の回転力となる。その結果、X線撮影用器具が支柱に沿って上下動するとき、どの位置でも容易にバランスする。
以下、図面を参照してこの発明の実施例1を説明する。図1は、実施例1に係るX線撮影装置に備えられる懸垂保持器を示す斜視図である。図2は、実施例1のX線撮影装置に備えられる懸垂保持器の動作説明の斜視図である。図3は、実施例1のX線撮影装置に備えられる懸垂保持器のバランス原理を説明する模式図である。図4は、実施例1に係るX線撮影装置の全体の側面を示す模式図である。
本実施例に係るX線撮影装置は、図1および図4に示されるように、支柱2と、支柱2の正面Fに設けられるガイドレールG1と、ガイドレールG1に沿って上下に移動するX線照射器具保持枠3と、X線照射器具保持枠3に保持されるX線照射器具4と、支柱内に備えられる懸垂保持器1とを備える。X線照射器具4は、X線照射器具保持枠3から片持ち状に張り出し装着される伸縮自在の支持アーム19と、その先端部に向き変更可能に取り付けられるX線管20とから構成される。
懸垂保持器1を構成する各部は、以下のように支柱2の正面Fと右側面Rとにそれぞれ備えられる。
支柱2の正面Fの上端部には、第1定滑車5が軸支される。第1定滑車5には、X線照射器具保持枠3と一端が連結されたワイヤ6が掛けられている。
支柱2の右側面Rには、上から、第1定滑車5から延出したワイヤ6が掛けられる第2定滑車7と、第2定滑車7との間でワイヤ6が複数回巻き掛けられる動滑車8と、動滑車8から延出したワイヤ6の他端が固定される固定点9と、動滑車8を上端部に固定する移動枠10と、移動枠の下端に設けられる突出面11と、移動枠10の側端部が通され移動枠10を上下に移動させるガイドレールG2とが設けられる。
支柱2の正面Fの中間部には、回転レバー保持器12が設けられる。回転レバー保持器12の右側面rの上部には、回転軸aと、回転軸aを中心に回転可能な回転レバー13Aおよび回転レバー13Bと、回転レバー13Aおよび回転レバー13Bの先端に連通される軸bと、軸bの先端に回転可能に連結され移動枠10の突出面11上を回転移動するころ14と、軸bに通されるスプロケットBとが設けられる。スプロケットBには、チェーン15の一端が連結される。回転レバー保持器12の右側面rの中間部には、軸cと、軸cに通されるスプロケットCとが設けられる。軸cは、回転レバー13Aおよび回転レバー13Bの先端が最も下方に位置するときにその下方に位置する。回転レバー保持器12の右側面rの下部には、軸dと、軸dに通されるスプロケットDとが設けられる。スプロケットCとスプロケットDには、チェーン15が掛けられて、その他端は下方に延出する。
支柱2の正面Fの下部には、バネ保持器16が設けられる。バネ保持器16には、圧縮コイルバネ17が保持される。バネ保持器16の上面には、圧縮コイルバネ17の直径よりも小さくチェーン15を十分に通すことができる大きさの孔18が開けられる。圧縮コイルバネ17の中心には、チェーン15が通る。チェーン15の他端は、圧縮コイルバネ17の下端と接する押上板19に連結される。
なお、本実施例のX線照射器具保持枠3と、X線照射器具4と、支持アーム19と、X線管20とは、本発明のX線撮影用器具に相当する。本実施例のワイヤ6は、本発明の懸垂手段に相当する。本実施例のチェーン15は、本発明の引張手段に相当する。
移動枠10は、ガイドレールG2に沿って床面に対し垂直に上下動する。この移動枠10の幅は、側端部がガイドレールG2の溝を通るような長さに設計される。移動枠10の突出面11の幅は、ガイドレールG2と接触しない長さに設計される。また、後述する回転レバー13Aおよび13Bが水平に位置するときに回転レバー13Aおよび13Bの先端よりも長くなるように突出面11の幅が設計される。突出面11の幅とは、支柱2の右側面Rに対して水平方向の幅のことである(図1の突出面11上に示される矢印方向の幅)。また、回転レバー保持器12は、移動枠10と接触しない位置に設置される。
次に、実施例1の動作説明を行う。図1は、X線照射器具が可動範囲の上端に位置する状態を示す図である。図2(a)は、X線照射器具が可動範囲の中間に位置する状態を示す図である。図2(b)は、X線照射器具が可動範囲の下端に位置する状態を示す図である。
図1に示すように、X線照射器具4が可動範囲の上端に位置するとき、動滑車8および移動枠10は可動範囲の下端に位置し、圧縮コイルバネ17の撓み量は最も少ない。このとき、X線照射器具4はワイヤ6で移動枠10を吊り上げて移動枠10に上向きの力を付勢し、突出面11でころ14を押し上げようとする。圧縮コイルバネ17は、チェーン15で軸bを下向き引っ張って回転レバー13Aおよび13Bに反時計回りの力を付勢し、ころ14で移動枠10を引き下げようとする。
図2(a)に示すように、X線照射器具4を可動範囲の中間まで引き下げると、引き下げたワイヤ6の長さを第2定滑車7と動滑車8の巻き掛け回数で割った長さだけ移動枠10を上方に引き上げる。移動枠10の側端部はガイドレールG2に通されているので、移動枠10は常に同じ向きで上方に引っ張られる。移動枠10を上方に引き上げると、突出面11がころ14を介して回転レバー13Aおよび13Bに上向きの力が付勢され、回転レバー13Aおよび13Bは回転軸aを中心に反時計回りに上方に回転移動する。回転レバー13Aおよび13Bが上方に回転移動するので、回転レバー13Aおよび13Bの先端のスプロケットBに一端が連結されるチェーン15は、他端に連結される押上板19で圧縮コイルバネ17を持ち上げて圧縮する。圧縮コイルバネ17の撓み量は、図1に示す状態よりも大きい。
図2(b)に示すように、X線照射器具4を可動範囲の下端まで引き下げると、動滑車8および移動枠10は可動範囲の上端に位置し、圧縮コイルバネ17の撓み量は最も大きくなる。
次に、本実施例に係る懸垂保持器のバランス原理について説明する。図3は、実施例1の装置のバネバランスの原理を示す模式図である。図3に示すWは、図示されないX線照射器具保持枠3およびX線照射器具4の重量である。重量Wは、移動枠10の突出面11と回転レバー13の先端のころ14との接点に上向きにかかる。移動枠10がガイドレールG2に沿って床面に対し常に垂直に上下動するので、重量Wは常に一定の大きさである。図3に示すWは、重量Wによる接線方向への分力である。Fは、圧縮コイルバネ17の弾性力である。弾性力Fは、回転レバー13が任意の回転角度θにある場合にバネ定数kの圧縮コイルバネ17の撓み量が∂であるとき、k∂で表すことができる。FS1は、回転レバー13が回転角度θ回転したときの弾性力FS1の接線方向への分力である。FS2は、回転レバー13が回転角度θ回転したときの弾性力FS2の接線方向への分力である。本実施例のバネバランスの原理では、回転レバー13が回転角度θ回転したときの重量Wによる接線方向への分力Wと弾性力FS1の接線方向への分力Fも、回転角度θのときの重量Wによる接線方向への分力Wと弾性力Fの接線方向への分力FS2も等しくなるようにバネ定数kを求めればよい。そして、求められたバネ定数kに最も近い圧縮コイルバネ17を採用すればよい。
本実施例に係るX線撮影装置によれば、ワイヤ6と第1定滑車5と第2定滑車7と動滑車8を介してX線照射器具保持枠3と繋がれる移動枠10は、支柱2内に設けられるガイドレールG2に沿って上下に直線移動しかつ移動枠10の下端の突出面11に掛かる回転レバー13Aおよび13Bの先端のころ14を持ち上げるので、X線照射器具4およびX線照射器具保持枠3の重量は回転レバー13Aおよび13Bの回転角度に応じて一定の回転力となる。一方、圧縮コイルバネ17はチェーン15とスプロケットB、CおよびDを介して回転レバー13Aおよび13Bを引っ張るので、圧縮コイルバネ17の復元力は回転レバー13Aおよび13Bの回転角度に応じて一定の回転力となる。その結果、X線照射器具4が支柱2に沿って上下動するとき、どの位置でも容易にバランスする。
また、本実施例に係るX線撮影装置によれば、圧縮コイルバネ17を使用するので、長年使用されても破断しにくい。その結果、被検体がX線管照射装置4の下にいるときにときでも、操作者は安心してX線撮影を行うことができる。また、圧縮コイルバネ17は耐用年数が長いので、バネの交換にかかる費用を抑えることができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例2を説明する。図5は、本実施例に係る可搬走行式X線撮影装置の全体の側面を示す模式図である。本実施例においても実施例1と同様の懸垂保持器が用いられるので、図1から図3までは本実施例にも参考される。
図5に示すように、本実施例に係る可搬走行式X線撮影装置は、キャスタ型の前車輪21と後車輪22を備える移動台車23と、移動台23車の後部に搭載される制御部24と、移動台車24の前部に旋回自在に立設される支柱2と、この支柱に上下動可能に装備されるX線照射器具4とから構成されている。本実施例の可搬走行式X線撮影装置の支柱2内には、前述した実施例1の懸垂保持器1と同様の懸垂保持器1が設けられている。
また、本実施例に係る可搬走行式X線撮影装置によれば、実施例1と同様の懸垂保持器1を備えるので、X線照射器具が支柱2にそって上下動するとき、どの位置でも容易にバランスする。また、ワイヤ6と移動枠10と圧縮コイルバネ17とが同軸上に位置するので、支柱2の大きさがスリムになる。その結果、操作者は、前が見易くなるので、可搬走行式X線撮影装置を安全に走行させることができる。さらに、可搬走行式X線撮影装置の重量が軽量化するので、操作者にかかる負担が減るとともに、バッテリー消費量が減る。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した各実施例では、本発明のX線撮影用器具として、X線照射器具保持枠3と、X線照射器具4と、支持アーム19と、X線管20とを例示したが、この他にX線フィルムやフラットパネル型X線検出器等のようにX線撮影のために支柱に吊り下げられる器具でもよい。
(2)上述した各実施例では、本発明の懸垂手段としてワイヤを例示したが、この他にチェーンやベルト等のように物を吊り下げるために用いられるものでもよい。
(3)上述した各実施例では、本発明の引張手段としてチェーンを例示したが、この他にワイヤやベルト等のように物を吊り下げるために用いられるものでもよい。
(4)上述した各実施例では、本発明の弾性体として圧縮コイルバネを例示したが、この他にガススプリングでも代用できる。
実施例1のX線撮影装置に備えられる懸垂保持器の斜視図である。 実施例1のX線撮影装置に備えられる懸垂保持器の動作説明図である。 実施例1の懸垂保持器のバランス原理を説明する模式図である。 実施例1のX線撮影装置を示す模式図である。 実施例2の可搬走行式X線撮影装置を示す模式図である。
符号の説明
1 …懸垂保持器
4 …X線照射器具
5、7、8 …滑車
6 …ワイヤ
10 …移動枠
11 …突出面
13 …回転レバー
15 …チェーン
17 …圧縮コイルバネ
G …ガイドレール
A、B、C …スプロケット

Claims (3)

  1. 支柱に沿って上下動するX線撮影用器具と一端が繋がれる細長状の懸垂手段と、支柱に固定される弾性体とを備える懸垂保持器であって、支柱に設けられる滑車を介して一端が前記懸垂手段の他端と繋がれ上下に直線移動する移動枠と、支柱に固定される一端を中心にして前記移動枠の上下動に伴い他端が回転する回転レバーと、前記回転レバーに連結して前記回転レバーによる他端の回転によって前記弾性体を引張する引張手段とを備えるように構成することを特徴とする懸垂保持器。
  2. 床上に設けられる支柱と、前記支柱に沿って上下に移動するX線撮影用器具とを備えるX線撮影装置であって、懸垂保持器を備え、前記懸垂保持器は、前記X線撮影用器具と一端が繋がれる細長状の懸垂手段と、前記支柱に固定され圧縮される弾性体と、前記支柱に設けられる滑車を介して一端が前記懸垂手段の他端と繋がれ上下に直線移動する移動枠と、前記支柱に固定される一端を中心にして前記移動枠の上下動に伴い他端が回転する回転レバーと、前記回転レバーに連結して前記回転レバーによる他端の回転によって前記弾性体を引張する引張手段とを備えるように構成することを特徴とするX線撮影装置。
  3. 台車に設けられる支柱と、前記支柱に沿って上下に移動するX線照射器具およびそれを保持するX線照射器具保持枠とを備える可搬走行式X線撮影装置であって、懸垂保持器を備え、前記懸垂保持器は、前記X線照射器具保持枠と一端が繋がれる細長状の懸垂手段と、前記支柱に固定され圧縮される弾性体と、前記支柱に設けられる滑車を介して一端が前記懸垂手段の他端と繋がれ上下に直線移動する移動枠と、前記支柱に固定される一端を中心にして前記移動枠の上下動に伴い他端が回転する回転レバーと、前記回転レバーに連結して前記回転レバーによる他端の回転によって前記弾性体を引張する引張手段とを備え、前記懸垂手段と前記移動枠と前記弾性体とが同軸上に位置するように構成することを特徴とする可搬走行式X線撮影装置。
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