JP2020056243A - 昇降窓装置 - Google Patents
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Abstract
Description
まず、特許文献1に記載されたドラフトチャンバーには、開口部が設けられた本体があり、上記開口部には上扉と下扉が設置されている。上記開口部の左右に設置されたフレームには上記上扉用のガイド溝と上記下扉用のガイド溝が設けられており、上記上扉と上記下扉は上記ガイド溝に沿って昇降可能となっている。
また、上記落下防止装置には上記前面扉を円滑に移動させるために案内部材としてのガイドローラが設置されている。上記開口部の左右にはレール部材が設置されていて、これらレール部材に形成された保持溝内で上記ガイドローラが転動されるようになっている。
すなわち、特許文献1に記載されたドラフトチャンバーでは、落下防止装置、及び、吊りベルトが開口部の左右のフレームの内部に配置されていて下扉を本体から取り外さなければ、上記落下防止装置、及び、吊りベルトの交換や修理といったメンテナンス作業を行うことができない構成になっており、メンテナンス作業が非常に面倒であった。
また、特許文献2に記載されたヒュームフードの場合も、落下防止装置や吊架線材がレール部材の内部に配置されていて前面扉を筐体から取り外さなければ、落下防止装置や吊架線材の交換や修理といったメンテナンス作業を行うことができない構成になっており、やはり、メンテナンス作業が非常に面倒であった。
また、請求項2に記載された昇降窓装置は、請求項1記載の昇降窓装置において、上記連結体と上記カウンタウェイトは上記昇降窓の左右両側部にそれぞれ設置されていることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載された昇降窓装置は、請求項1又は請求項2記載の昇降窓装置において、上記昇降窓と上記カウンタウェイトは上記連結体を介してループ状に連結されていることを特徴とするものである。
また、請求項4に記載された昇降窓装置は、請求項3記載の昇降窓装置において、上記連結体は上記昇降窓と上記カウンタウェイトの上側を連結し上側回転体に巻回される上側連結体と、上記昇降窓と上記カウンタウェイトの下側を連結し下側回転体に巻回される下側連結体と、から構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項5に記載された昇降窓装置は、請求項1〜請求項4の何れかに記載の昇降窓装置において、上記連結体の一部は弾性部材であることを特徴とするものである。
また、請求項6に記載された昇降窓装置は、請求項1〜請求項5の何れかに記載の昇降窓装置において、上記昇降窓には上記カウンタウェイトとの連結が損なわれたときに上記昇降窓の落下を防止する落下防止手段が設置されており、上記蓋材を外すことにより上記落下防止手段をも露出可能にしたことを特徴とするものである。
また、請求項7に記載された昇降窓装置は、請求項6記載の昇降窓装置において、上記落下防止手段は上記昇降窓の縦方向の中央に設置され、上記昇降窓の上下端側にはそれぞれガイドが設置されていることを特徴とするものである。
また、請求項8に記載された昇降窓装置は、請求項6又は請求項7記載の昇降窓装置において、上記落下防止手段は、上記昇降窓に取り付けられたベースと、上記ベースに移動可能に設置され一端が上記連結体を介して上記カウンタウェイト側に連結され他端が弾性部材を介して上記ベースに連結されたスライダと、上記ベースに揺動可能に取り付けられた係合爪と、から構成されていて、上記スライダは常時は上記カウンタウェイトにより上記弾性部材の付勢力に抗して反係合爪側に付勢されていて、上記連結体による連結が損なわれると上記スライダが上記弾性部材の付勢力より上記係合爪方向に移動せられこれを揺動させと上記窓枠側に係合させることにより上記昇降窓の落下を防止するものであることを特徴とするものである。
また、請求項9に記載された昇降窓装置は、請求項8記載の昇降窓装置において、上記スライダと上記弾性部材と上記係合爪は予め上記ベースに組み込まれていてユニット化されていることを特徴とするものである。
また、請求項2に記載された昇降窓装置によると、請求項1記載の昇降窓装置において、上記連結体と上記カウンタウェイトは上記昇降窓の左右両側部にそれぞれ設置されているため、上記昇降窓を安定して円滑に昇降させることができる。
また、請求項3に記載された昇降窓装置によると、請求項1又は請求項2記載の昇降窓装置において、上記昇降窓と上記カウンタウェイトは上記連結体を介してループ状に連結されているため、上記昇降窓や上記カウンタウェイトの急停止による上記連結体への衝撃や上記連結体の弛みを防止することで誤動作や故障を防止することができる。
また、請求項4に記載された昇降窓装置は、請求項3記載の昇降窓装置において、上記連結体は上記昇降窓と上記カウンタウェイトの上側を連結し上側回転体に巻回される上側連結体と、上記昇降窓と上記カウンタウェイトの下側を連結し下側回転体に巻回される下側連結体と、から構成されているため、上記昇降窓を安定して円滑に昇降させることができる。
また、請求項5に記載された昇降窓装置は、請求項1〜請求項4の何れかに記載の昇降窓装置において、上記連結体の一部は弾性部材であるため、一定の張力が与えられることで、上記昇降窓や上記カウンタウェイトの急停止による上記連結体への衝撃や上記連結体の弛みを更に防止して、確実に誤動作や故障を防止することができる。
また、請求項6に記載された昇降窓装置は、請求項1〜請求項5の何れかに記載の昇降窓装置において、上記昇降窓には上記カウンタウェイトとの連結が損なわれたときに上記昇降窓の落下を防止する落下防止手段が設置されており、上記蓋材を外すことにより上記落下防止手段をも露出可能にしたため、上記落下防止手段の交換や修理等のメンテナンスをも容易に行うことができる。
また、請求項7に記載された昇降窓装置は、請求項6記載の昇降窓装置において、上記落下防止手段は上記昇降窓の縦方向の中央に設置され、上記昇降窓の上下端側にはそれぞれガイドが設置されているため、上記昇降窓を取り外すことなく容易に上記落下防止手段の交換や修理等を行うことができる。
また、請求項8に記載された昇降窓装置は、請求項6又は請求項7記載の昇降窓装置において、上記落下防止手段は、上記昇降窓に取り付けられたベースと、上記ベースに移動可能に設置され一端が上記連結体を介して上記カウンタウェイト側に連結され他端が弾性部材を介して上記ベースに連結されたスライダと、上記ベースに揺動可能に取り付けられた係合爪と、から構成されていて、上記スライダは常時は上記カウンタウェイトにより上記弾性部材の付勢力に抗して反係合爪側に付勢されていて、上記連結体による連結が損なわれると上記スライダが上記弾性部材の付勢力より上記係合爪方向に移動せられこれを揺動させと上記窓枠側に係合させることにより上記昇降窓の落下を防止するものであるため、簡易な構成により上記昇降窓の落下を防止することができる。
また、請求項9に記載された昇降窓装置は、請求項8記載の昇降窓装置において、上記スライダと上記弾性部材と上記係合爪は予め上記ベースに組み込まれていてユニット化されているため、上記昇降窓装置のメンテナンスを容易なものとすることができる。
上記昇降窓装置5は、窓枠7と、上記窓枠7内の上側に設置された固定窓9と、上記窓枠7の内側に図1中上下方向に昇降可能に設置された昇降窓11と、上記窓枠7内の図1中左右両側に設置され上記昇降窓11の昇降操作を補助する昇降補助手段15、15と、から構成されている。
また、図2、図3に示すように、上記固定窓設置用枠体41は、複数本のネジ50によって上記昇降補助手段収容部材27、27に固定されている。
なお、上記右側固定窓用枠材43cと左側固定窓用枠材43dは、図2(b)、図3(b)に示すように、上記昇降窓装置5の下側まで延長されている。
また、上記昇降窓用下側枠材59には取手75が設置されている。
上記長ナット123を回転させることにより上記ウェイト側ネジ部材119と上記チェーン側ネジ部材121の上記長ナット123に対する螺合量を調整することができるようになっていて、それによって、上記チェーン105、107、及び、後述するコイルばね171の張り具合を調整する。
このように、上記落下防止手段103は上記ベース131に組み込まれたユニットとして構成されている。
これに対して、例えば、上記チェーン105が切断されると、図8(b)に示すように、上記スライダ137は、上記スライダ用弾性部材143によって図8(b)中下側に移動され、上記係合爪157の図8(b)中上端側に当接される。それによって、上記係合爪157が図8(b)中反時計方向に揺動せられる。
上記係合爪157の図8(b)中反時計方向への揺動により、上記係合爪157の先端側(図8(b)中下側)が背面側(図8(b)中右側)に突出され、上記昇降補助手段収容部材27に形成された係合用貫通孔173に係合される。それによって、上記昇降窓11の落下が防止される。
なお、上記落下防止手段103は、上記上側昇降窓用ガイド91、91と下側昇降窓用ガイド93、93とは別に上記昇降窓11に設置されていて、上記昇降窓11を取り外すことなく上記落下防止手段103だけを取り外すことができるようになっている。
昇降窓11は使用者の手作業により図1中上下方向に昇降される。上記昇降窓11は上記カウンタウェイト101によってバランスをとっており、任意の位置で停止される。
例えば、上記チェーン105が切断されると、図8(b)に示すように、上記スライダ137が、上記スライダ用弾性部材143によって図8(b)中下側に移動され、上記係合爪157の図8(b)中上端側に当接される。それによって、上記係合爪157が図8(b)中反時計方向に付勢・揺動され、上記係合爪157の先端側(図8(b)中下側)が背面側(図8(b)中右側)に突出され、上記昇降補助手段収容部材27に形成された係合用貫通孔173に係合される。それによって、上記昇降窓11の落下が防止される。
上記落下防止手段103は、上記上側昇降窓用ガイド91、91と下側昇降窓用ガイド93、93とは別に上記昇降窓11に設置されているので、上記昇降窓11を取り外すことなく上記落下防止手段103だけを取り外して交換や修理が行われる。
まず、昇降補助手段27、27のメンテナンス作業を容易に行えるようになった。これは、窓枠7の蓋材23、23を取り外すことにより、昇降補助手段収容部37、37内ひいては上記昇降補助手段15、15を全て露出させることができるからである。これにより、上記昇降補助手段15、15、すなわち、カウンタウェイト101、落下防止手段103、チェーン105、チェーン107、上側スプロケット109、及び、下側スプロケット111の交換や修理等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、チェーン105、下側連結体172、及び、上記カウンタウェイト101は上記昇降窓11の左右両側部にそれぞれ設置されているため、上記昇降窓を安定して円滑に昇降させることができる。
上記落下防止手段103、103は上記昇降窓11の幅方向(図1中左右方向)両側であって図1中上下方向の中央に設置されているため、上記昇降窓11をバランスよく支持することで安定して円滑に昇降させることができる。
また、上記落下防止手段103、103は上記昇降窓11の幅方向(図1中左右方向)両側であって図1中上下方向の中央に設置されていて、上記落下防止手段103、103とは別に上側昇降窓用ガイド91、91と下側昇降窓用ガイド93、93が設置されているので、上記昇降窓11を取り外すことなく上記落下防止手段103だけを取り外すことができ、容易に上記落下防止手段103の交換や修理等を行うことができる。
また、上記落下防止手段103は、上記昇降窓11に取り付けられたベース131と、上記ベース131に移動可能に設置され一端が上記チェーン107を介して上記カウンタウェイト101側に連結され他端がスライダ用弾性部材143を介して上記ベース131に連結されたスライダ137と、上記ベース131に揺動可能に取り付けられた係合爪157と、から構成されていて、上記スライダ137は常時は上記カウンタウェイト101により上記スライダ用弾性部材143の付勢力に抗して反係合爪157側に付勢されていて、上記チェーン105による連結が損なわれると上記スライダ137が上記スライダ用弾性部材143の付勢力より上記係合爪157方向に移動せられこれを揺動させ上記窓枠7の昇降補助手段収容部材27に係合させることにより上記昇降窓11の落下を防止するものであるため、簡易な構成により上記昇降窓11の落下を防止することができる。
また、上記落下防止手段103は上記ベース131に組み込まれたユニットとして構成されているので、このことによって、昇降窓装置5のメンテナンスが容易なものとなっている。
また、上記チェーン107は上側スプロケット109に巻回されており、上記下側連結体172のチェーン109は下側スプロケット111に巻回されているので、上記昇降窓11を安定して円滑に昇降させることができる。
この第2の実施の形態による昇降窓装置201は、第1の実施の形態による昇降窓装置5の昇降窓11(図1乃至図8に示す)とは異なる構成の昇降窓203を採用している。
上記昇降窓203には外枠205がある。上記外枠205は、略コの字型の横断面形状を成す昇降窓用上側枠材211と昇降窓用下側枠材213と昇降窓用右側枠材215と昇降窓用左側枠材217とを四角形の枠状に組み合わせて溶着・固定した構成になっている。上記外枠205の内側に昇降窓用板219が保持されている。また、上記昇降窓用板219は前記第1の実施の形態による昇降窓用板61よりも厚いものである。
なお、前記第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
前記第1、第2の実施の形態では、連結体としてチェーンを使用した例を挙げて説明したが、その代わりにワイヤ等を用いることも考えられる。この場合は、スプロケットの代わりにプーリ等が用いられる。
また、前記第1、第2の実施の形態では、本発明を、製造ラインあるいは搬送ラインを覆う壁の開口部に設置した場合を例に挙げて説明したが、それに限定されるものではなく、例えば、ドラフトチャンバーに適用することも考えられる。
その他、図示した構成に限定されず様々な変形が考えられる。
7 窓枠
11 昇降窓
21 窓枠本体
23 蓋材
91 上側昇降窓用ガイド
93 下側昇降窓用ガイド
101 カウンタウェイト
103 落下防止手段
105 チェーン(上側連結体)
107 チェーン(下側連結体の一部)
109 上側スプロケット(上側回転体)
111 下側スプロケット(下側回転体)
131 ベース
171 コイルばね(下側連結体の一部である弾性部材)
172 下側連結体
137 スライダ
173 係合爪
201 昇降窓装置
203 昇降窓
Claims (9)
- 窓枠本体と該窓枠本体の前面側に着脱可能に設置された蓋材とからなる窓枠と、
上記窓枠の内側に昇降可能に設置された昇降窓と、
上記窓枠本体内に設置され上記昇降窓と連結体を介して連結され上記昇降窓を上昇方向に付勢するカウンタウェイトと、
を具備し、
上記蓋材を外すことにより上記連結体と上記カウンタウェイトを露出可能にしたことを特徴とする昇降窓装置。 - 請求項1記載の昇降窓装置において、
上記連結体と上記カウンタウェイトは上記昇降窓の左右両側部にそれぞれ設置されていることを特徴とする昇降窓装置。 - 請求項1又は請求項2記載の昇降窓装置において、
上記昇降窓と上記カウンタウェイトは上記連結体を介してループ状に連結されていることを特徴とする昇降窓装置。 - 請求項3記載の昇降窓装置において、
上記連結体は上記昇降窓と上記カウンタウェイトの上側を連結し上側回転体に巻回される上側連結体と、上記昇降窓と上記カウンタウェイトの下側を連結し下側回転体に巻回される下側連結体と、から構成されていることを特徴とする昇降窓装置。 - 請求項1〜請求項4の何れかに記載の昇降窓装置において、
上記連結体の一部は弾性部材であることを特徴とする昇降窓装置。 - 請求項1〜請求項5の何れかに記載の昇降窓装置において、
上記昇降窓には上記カウンタウェイトとの連結が損なわれたときに上記昇降窓の落下を防止する落下防止手段が設置されており、
上記蓋材を外すことにより上記落下防止手段をも露出可能にしたことを特徴とする昇降窓装置。 - 請求項6記載の昇降窓装置において、
上記落下防止手段は上記昇降窓の縦方向の中央に設置され、上記昇降窓の上下端側にはそれぞれガイドが設置されていることを特徴とする昇降窓装置。 - 請求項6又は請求項7記載の昇降窓装置において、
上記落下防止手段は、上記昇降窓に取り付けられたベースと、上記ベースに移動可能に設置され一端が上記連結体を介して上記カウンタウェイト側に連結され他端が弾性部材を介して上記ベースに連結されたスライダと、上記ベースに揺動可能に取り付けられた係合爪と、から構成されていて、
上記スライダは常時は上記カウンタウェイトにより上記弾性部材の付勢力に抗して反係合爪側に付勢されていて、上記連結体による連結が損なわれると上記スライダが上記弾性部材の付勢力より上記係合爪方向に移動せられこれを揺動させと上記窓枠側に係合させることにより上記昇降窓の落下を防止するものであることを特徴とする昇降窓装置。 - 請求項8記載の昇降窓装置において、
上記スライダと上記弾性部材と上記係合爪は予め上記ベースに組み込まれていてユニット化されていることを特徴とする昇降窓装置。
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