JP6037785B2 - ヒュームフード - Google Patents

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Description

本発明は、化学実験等を行う際に使用されるヒュームフードに関する。
従来、ドラフトチャンバ(ヒュームフード)は、昇降扉(前面扉)が吊りベルト(吊架線材)により吊るされており、この吊りベルトの他端にプーリを介してバランスウエイトが設けられ、このバランスウエイトの重量により、使用者が昇降扉を容易に開閉できるようにしている。そして、吊りベルトが切断されたときなどの非常時において、昇降扉の落下を防止する装置が設けられており、このような落下防止装置では、昇降する扉の左右縦枠内にホルダを配置し、このホルダに吊りベルトを取り付けるとともに、安全ブレーキ爪(爪部材)を設けるようにし、吊りベルトが切れるとホルダが圧縮ばねによって瞬間的に下向きに押し下げられて、安全ブレーキ爪がブロックで押されて回動されてフロントフレーム(レール部材)のガイド溝に食い込むことで、扉の落下を防止するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第3553355号公報(第4頁、第5図)
しかしながら、特許文献1に記載のドラフトチャンバ(ヒュームフード)にあっては、安全ブレーキ爪(爪部材)が昇降扉(前面扉)の左右の動きに影響されるようになっており、左右の吊ベルト(吊架線材)のいずれか一方が切断された場合や昇降扉が左右に揺れながら落下する場合などに、安全ブレーキ爪とフロントフレーム(レール部材)との距離が離れてしまい、安全ブレーキ爪がフロントフレームのガイド溝に食い込む際の摩擦力が充分に機能しない虞があり、落下防止装置の作動不良が生じてしまうという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、落下防止装置の作動不良を防止して、前面扉の落下を確実に防止できるヒュームフードを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のヒュームフードは、
処理室の前面の開口を開閉するために昇降される前面扉が設けられ、該前面扉の左右縁辺が前記開口の左右に設けられるレール部材内に配置され、該前面扉が吊架線材により吊架されるとともに、該吊架状態が解除されたときに該前面扉の落下を防止するための落下防止装置が設けられるヒュームフードであって、
前記落下防止装置は、前記前面扉に対して上下方向に相対移動可能なホルダ部材を有し、該ホルダ部材が前記吊架線材に吊架されるとともに、該ホルダ部材には、上下方向に付勢力を生じさせる弾性部材が設けられ、該弾性部材上に前記前面扉が支持されることで、該前面扉が前記ホルダ部材を介して前記吊架線材に吊架され、かつ該ホルダ部材には、前記吊架状態が解除されたときに前記弾性部材の付勢力により前記前面扉と前記ホルダ部材とが相対移動されることで、該前面扉の一部に接触されて移動する爪部材が設けられており、該落下防止装置が前記レール部材内に配置され、該落下防止装置の作動時に、前記爪部材が前記レール部材の内面に接触されることを特徴としている。
この特徴によれば、前面扉と吊架線材と吊架状態が解除された場合に、弾性部材の付勢力により前面扉とホルダ部材とが上下方向に相対移動され、前面扉の一部に接触されて爪部材が所定角度で移動して突出されるようになり、かつ落下防止装置がレール部材内に配置されるため、前面扉の左右移動に関わらず、落下防止装置がレール部材により案内されるので、落下防止装置の爪部材と、この爪部材が接触されるレール部材の内面との距離が維持されるようになり、落下防止装置の作動不良を防止して、前面扉の落下を確実に防止できる。
本発明のヒュームフードは、
前記落下防止装置は、前記レール部材に形成された保持溝に上下方向に摺動可能な状態で保持される案内部材を有することを特徴としている。
この特徴によれば、前面扉及び落下防止装置が案内部材を介してレール部材により案内され、かつ案内部材がレール部材に形成された保持溝に保持されるので、前面扉及び落下防止装置のぐらつきを防止できる。
本発明のヒュームフードは、
前記レール部材には、前記前面扉が所定の高さに上昇されたときに、該前面扉の上昇を阻止するストッパ部材が設けられ、前記落下防止装置には、前記ストッパ部材に設けられた当接部に当接される被当接部が設けられることを特徴としている。
この特徴によれば、前面扉が落下防止装置を介してストッパ部材に当接されるので、落下防止装置に設けられる弾性部材により、前面扉がストッパ部材に当接されたときの衝撃力を緩衝させることができる。
実施例におけるヒュームフードを示す斜視図である。 ヒュームフードを示す正面図である。 ヒュームフードを示す図2におけるA−A縦断側面図である。 落下防止装置を示す分解斜視図である。 落下防止装置を示す側面図である。 落下防止装置及びレール部材を示す図2におけるB−B横断平面図である。 非作動時における落下防止装置を示す正面図である。 作動時における落下防止装置を示す正面図である。 ストッパ部材を示す側面図である。 落下防止装置及びストッパ部材を示す図2におけるC−C横断平面図である。 筐体の正面側から見た状態のストッパ部材の操作部を示す斜視図である。
本発明に係るヒュームフードを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係るヒュームフードにつき、図1から図11を参照して説明する。以下、図3、図5、図9の紙面左側をヒュームフードの正面側(前方側)とし、図6及び図10の紙面下側をヒュームフードの正面側(前方側)として説明する。図1の符号1は、化学実験等を行う際に使用されるヒュームフードである。このヒュームフード1は、筐体2の内部に処理室3を有し(図3参照)、この処理室3内の空気を排気するための排気装置4が筐体2の上部に設けられている。
図2及び図3に示すように、筐体2の前面側の開口は、その上方に強化ガラス等で構成された固定ガラス板5が固定されている。また、固定ガラス板5の下方位置には、筐体2の開口を開閉するために昇降される前面扉6が設けられている。更に、この前面扉6は、固定ガラス板5と同様に強化ガラス等で構成された昇降ガラス板7を有しており、この昇降ガラス板7の下端縁には、使用者が把持する把持辺8が取り付けられている。使用者は、この把持辺8を掴んで前面扉6を昇降させることで、筐体2の開口を開閉させることができる。
また、前面扉6は、その左右下端がワイヤ等で構成された吊架線材9,9に接続された状態で吊架されている。図1に示すように、前面扉6を吊架する左右一対の吊架線材9,9は、複数の滑車10を介して筐体2の一方の側部(本実施例では左側部)に設けられた重量のある金属板等で構成される錘11に接続されている。この錘11の重量と前面扉6の重量とを同一にしてバランスを取ることで、使用者が前面扉6を軽い力で昇降できるようになっている。
図2に示すように、筐体2の前面側の上部位置は、開閉可能な化粧パネル12で覆われている。また、この化粧パネル12を開放することで、筐体2の上部位置にある吊架線材9、滑車10、排気装置4、及び制御基板(図示略)等のメンテナンスを行うことができる。更に、化粧パネル12には、ヒュームフード1の作動状態を示す複数のランプ13が設けられており、このランプ13の点灯を制御する点灯基板(図示略)が化粧パネル12の裏面側に設けられている。
図3に示すように、固定ガラス板5及び前面扉6は、筐体2の開口の左右側辺に設けられる左右一対のレール部材14に保持されている。また、前面扉6は、レール部材14内に配置される落下防止装置15(図6参照)を介して吊架線材9に吊架されている。この落下防止装置15は、前面扉6の左右下端のそれぞれに設けられ、吊架線材9が切断されたり、吊架線材9が錘11から外れたりした場合などの非常時に作動して、前面扉6の落下を防止するために設けられている。
また、前面扉6を上昇させて所定の開口量(約3分の1)まで開放した状態で、使用者が処理室3内に手を差し入れて実験を行うようにしている。なお、処理室3内で行う実験は、排気装置4を作動させながら行うようになっており、前面扉6下方の開口から処理室3内に空気が給気されるとともに、処理室3内の空気が排気装置4から排気されるようになっている。このように処理室3内を流れる空気は、常に一方向に流れるようになっており、処理室3内で発生したガス等が使用者に向かって逆流しないようになっている。更に、本実施例では、面風速が約0.5m/sが確保されるようになっている。
また、前面扉6が一定の開口量以上に開かれると、前面扉6下方の開口から流れ込む給気量が排気装置4の排気量を上回り、処理室3内の空気が使用者側に向かって逆流してしまう虞がある。これを防止するめに、前面扉6が一定の開口量以上に開かないように規制するストッパ部材16が設けられている。なお、ストッパ部材16は、筐体2の開口の左右側辺のうち左方側にのみ設けられている(図2参照)。また、処理室3内の清掃やメンテナンスを行う際には、ストッパ部材16を操作すると前面扉6の規制状態を解除できるようになっており、前面扉6を全開させることができる。
図3に示すように、筐体2を構成する背面板17の前面側には、処理室3内の空気を排気装置4まで導くための排気通路18を形成する上下2枚のバッフル板19,20が取り付けられている。これらのバッフル板19,20のうち、下方側に配置される下部バッフル板20は、背面板17の前面に設けられる円筒形状をなすスペーサ部材21を介して取り付けられている。また、上方側に配置される上部バッフル板19は、その上端縁が筐体2を構成する天井板22の下面に設けられる保持フレーム23に保持されるとともに、その下端縁が下部バッフル板20の上部に設けられた固定具24に保持される。
次に、前面扉6の落下を防止する落下防止装置15について図4から図8を参照して詳述する。なお、前面扉6の左右下端のそれぞれに設けられる落下防止装置15は同一構成となっているので、左方側に配置されるレール部材14を例に以下に説明する。
図4に示すように、落下防止装置15は、吊架線材9の端部が取り付けられたホルダ部材25を有している。このホルダ部材25の背面側には、後述するようにレール部材14に形成された保持溝26(図6参照)に保持されるガイドローラからなる案内部材27が取り付けられている。なお、落下防止装置15は、上下に並設された2つの案内部材27を有しており、上方側の案内部材27は、後述する爪部材28が軸支される軸部29の中心に回転自在に取り付けられ、下方側の案内部材27は、後述する載置片30の下方位置に取り付けられる。また、このホルダ部材25の前面側は、ホルダカバー31で覆われるようになっている。
更に、ホルダ部材25及びホルダカバー31の間には、前面扉6の把持辺8(図6参照)の端部に螺着されたエンド部材32と、前面扉6の落下を防止する際に作動する爪部材28と、が設けられている。なお、爪部材28は、ホルダ部材25の前面側に突設された軸部29に軸支されている。なお、ホルダカバー31の下部には、落下防止装置15の降下時に、ストッパ部材16に上方から接触する湾曲面33が形成されている(図5参照)。
また、ホルダ部材25の上部には、落下防止装置15の上昇時に、ストッパ部材16の下端に当接される凸状をなす被当接部材34が設けられている。なお、この被当接部材34は、取付金具35を介して取り付けられている。更に、この被当接部材34は、上方に突出されて平面視で略円形状をなしている(図6参照)。また、前述した吊架線材9と被当接部材34は、左右方向に並設されている。
図4及び図5に示すように、ホルダ部材25の下部には、コイルバネからなる弾性部材36が載置される載置片30が前方側に突出されて形成されており、この載置片30上にコイルバネを介してエンド部材32(前面扉6の一部)が載置される。つまり前面扉6の荷重は、エンド部材32から弾性部材36を介してホルダ部材25に加わるようになっている。
更に、ホルダ部材25には、上下方向に延びる長孔37が形成されるとともに、エンド部材32には、ホルダ部材25の長孔37に摺動可能に配置される案内凸部38が形成されている。このように、エンド部材32が固定された前面扉6は、ホルダ部材25に対して上下方向に相対移動可能な状態となっている。
図6に示すように、レール部材14は、押出成形により形成された上下方向に延びる部材となっており、このレール部材14は、上端部から下端部に至るまで同一断面形状となっている。そして、レール部材14の内部には、落下防止装置15を上下方向に摺動可能に収容する摺動溝39が形成されている。
また、レール部材14における前面扉6を向く側に開口40が形成され、この開口40から前面扉6のエンド部材32が摺動溝39内に導入されている。そして、前面扉6は、その左右端部のエンド部材32が取り付けられた落下防止装置15を介して上下方向に摺動可能な状態で摺動溝39に保持されている。
また、レール部材14の開口40の前後幅は、落下防止装置15の前後幅よりも幅狭になっており、落下防止装置15がレール部材14の開口40から抜け出すことが防止されている。更に、レール部材14の開口40の反対側にある内面には、落下防止装置15の爪部材28が係止される上下方向に延びる係止フレーム41が固着されている。なお、この係止フレーム41は、レール部材14に形成された側部配置溝42に配置されている。
また、係止フレーム41は、略板状をなす部材を平面視で略コ字形状に屈曲させて形成されている(図6参照)。更に、係止フレーム41には、落下防止装置15に向く面に爪部材28が係止される係止面43が形成されるとともに、この係止面43の複数個所が切り欠かれて形成された複数の係止部44が上下方向に並設されている。
また、レール部材14には、落下防止装置15の案内部材27を保持する保持溝26が形成されている。この案内部材27の外周面は、湾曲された面となっており、保持溝26の内面は、案内部材27の外周面に適合されるように、略く字状に屈曲された内面となっている。このような保持溝26が設けられることにより、上下に並んだ案内部材27を上下方向に摺動可能な状態で、落下防止装置15が左右または前後方向にぐらついてしまうことを防止できる。
次に、落下防止装置15の動作を図7及び図8に基づいて説明する。なお、図7及び図8では、理解を助けるためにレール部材14を省略して図示している。
図7に示すように、落下防止装置15に設けられた爪部材28は、その上部が軸部29に軸支された状態で、斜め下方側に延びる係止爪45を有している。また、爪部材28の一側面は、正面視で略く字形状に屈曲されており、この一側面には、エンド部材32に設けられた当接面46に当接される被当接面47が形成されている。
また、通常時において、落下防止装置15が吊架線材9に吊架された状態では、前面扉6の荷重がエンド部材32を介して弾性部材36に加わり、弾性部材36が圧縮された状態となっている。この状態では、吊架線材9により吊架されるホルダ部材25及び爪部材28は、エンド部材32に対して相対的に上方位置に配置されており、爪部材28は、下方を向いた状態となっている。そのため爪部材28が係止フレーム41から離間されており、使用者は、前面扉6を自在に昇降させることができる。なお、通常時に使用者が前面扉6を昇降させる場合であっても、ホルダ部材25とエンド部材32との相対位置は変化しないようになっている。
図8に示すように、吊架線材9が切断された場合などの吊架状態が解除された非常時には、落下防止装置15及び前面扉6が共に落下されるようになるが、弾性部材36の付勢力によりホルダ部材25が下方に付勢されているため、前面扉6のエンド部材32の落下速度よりも若干早くホルダ部材25が落下されることになる。そのためホルダ部材25及び爪部材28は、エンド部材32に対して相対的に下方位置に移動され、爪部材28がエンド部材32に当接されることで、爪部材28の係止爪45が外方側に突出されるように回動される。
また、爪部材28に設けられた面状の被当接面47とエンド部材32に設けられた面状の当接面46とが、ぴったりと接触された状態で爪部材28の回動角度が規定されるので、爪部材28がぐらつかずに所定角度で突出された状態を維持することができる。
そして、爪部材28の係止爪45が、係止フレーム41の係止部44に係止されることで、落下防止装置15及び前面扉6の落下が阻止されるようになる。このようにすることで、係止フレーム41の係止部44に爪部材28の係止爪45が係止されることより確実に前面扉6の落下を防止することができる。
なお、爪部材28の係止爪45が、係止フレーム41の係止面43及び内面48に接触されることで生じる摩擦力により、落下防止装置15及び前面扉6の落下を阻止するようにしてもよい。このようにすることで、前面扉6が上下方向のいずれの位置にあっても、爪部材28の係止爪45と係止フレーム41の係止面43及び内面48との間の摩擦力により即座に前面扉6の落下速度を阻止することができる。
以上、本実施例における落下防止装置15にあっては、前面扉6と吊架線材9と吊架状態が解除された場合に、弾性部材36の付勢力により前面扉6とホルダ部材25とが上下方向に相対移動され、前面扉6のエンド部材32に接触されて爪部材28が所定角度で回動して突出されるようになり、かつ落下防止装置15がレール部材14内に配置されるため、前面扉6の左右移動に関わらず、落下防止装置15がレール部材14により案内されるので、落下防止装置15の爪部材28と、この爪部材28が接触されるレール部材14の係止フレーム41との距離が維持されるようになり、落下防止装置15の作動不良を防止して、前面扉6の落下を確実に防止できる。
また、落下防止装置15は、レール部材14に形成された保持溝26に上下方向に摺動可能な状態で保持される案内部材27を有することで、前面扉6及び落下防止装置15が案内部材27を介してレール部材14により案内され、かつ案内部材27がレール部材14に形成された保持溝26に保持されるので、前面扉6及び落下防止装置15のぐらつきを防止できる。
次に、前面扉6の開度を制限するストッパ部材16について図9から図11を参照して詳述する。
図9に示すように、ストッパ部材16は、側面視で略L字形状をなす部材となっている。このストッパ部材16は、その上端部がレール部材14に設けられた軸部49に軸支されている。なお、レール部材14には、軸部49が配置され、かつストッパ部材16を配置するための前部配置溝50が形成されている(図10参照)。
また、ストッパ部材16は、軸部49から垂下される垂下部51を有している。そして、垂下部51の下端には、後方側に突設され、その下面側に前述した落下防止装置15の被当接部材34が当接される当接部52が形成されている。また、垂下部51の下端には、前方側に延設されて操作者が操作する操作部53が形成されている。なお、この操作部53は、前方に向かって突出され、つまり前面扉6の面の垂線方向と同一方向に突出されている。更に、軸部49と当接部52と被当接部材34が略鉛直方向に並んで配置される。
また、レール部材14の前面側は、筐体2の前面を構成する前面カバー54で覆われている。これらレール部材14及び前面カバー54には、ストッパ部材16の操作部53が突出されて配置される配置孔55,56が形成されている。なお、前面カバー54の配置孔56には、配置孔56の周縁を保護する保護部材57が設けられている。
更に、操作部53は、配置孔55,56から突出された部位が下方に屈曲され、その先端近傍に操作者が摘まみ易いように湾曲状に凹んだ摘み部58が形成されている(図11参照)。なお、本実施例では、レール部材14及び前面カバー54が、ストッパ部材16に設けられた当接部52と落下防止装置15の被当接部材34との周囲を覆うカバー部材を構成している。
図9に示すように、ストッパ部材16の垂下部51と前部配置溝50の内面との間には、ストッパ部材16を後方に付勢する付勢手段としての板バネ部材59が設けられている。この板バネ部材59は、その上端が前部配置溝50の内面に取り付けられるとともに、その下端がストッパ部材16の垂下部51に取り付けられている。そして、ストッパ部材16は、板バネ部材59の付勢力により軸部49を中心として回動付勢され、ストッパ部材16の当接部52が落下防止装置15の通過領域に配置されるようになっている。なお、落下防止装置15がストッパ部材16の下方位置にあるときに、ストッパ部材16の当接部52は、落下防止装置15の被当接部材34の上方位置に配置される(図10参照)。
そして、使用者が前面扉6の把持辺8を掴んで前面扉6を上昇させると、前面扉6の上昇とともに、落下防止装置15も上昇され、前面扉6が所定の開口量まで開放されたときに、ストッパ部材16の当接部52が落下防止装置15の被当接部材34に当接して前面扉6の上昇を阻止するようになっている。
また、処理室3内の清掃やメンテナンスを行う際には、作業者は、ストッパ部材16の操作部53を摘まんで前方側に引くように操作すると、板バネ部材59の付勢力に抗してストッパ部材16が軸部49を中心として前方側に回動され、ストッパ部材16の当接部52が落下防止装置15の被当接部材34から外れて、落下防止装置15及び前面扉6が上昇できるようになる。なお、操作部53を操作する際には、この操作部53を摘まむ必要はなく、例えば、操作部53の先端を上方に移動させるように操作しても、板バネ部材59の付勢力に抗してストッパ部材16が軸部49を中心として前方側に回動され、ストッパ部材16の当接部52が落下防止装置15の被当接部材34から外れるようになる。
図11に示すように、ストッパ部材16の操作部53は、前面カバー54における前面扉6に近接する傾斜面60に設けられており、作業者は、前面扉6の把持辺8を掴んだ状態で持ち上げる開放操作と、操作部53を上方向に移動させるストッパ部材16の解除操作と、が同一方向の動作で可能となるので、前面扉6を開放させつつ、ストッパ部材の解除操作がし易くなる。例えば、把持辺8を指で把持しつつ、親指を側方に突出させれば、前面扉6を上昇させるときに、ストッパ部材16の操作部53に親指が届いて解除操作を行うことができる。
図9に示すように、落下防止装置15がストッパ部材16の上方位置にあるときに、前面扉6を降下とともに落下防止装置15を降下させた場合には、落下防止装置15のホルダカバー31の下部の湾曲面33(図5参照)が、ストッパ部材16の垂下部51の背面側に接触し、落下防止装置15の降下とともに、板バネ部材59の付勢力に抗してストッパ部材16が軸部49を中心として前方側に回動され、落下防止装置15の降下を許容するようになっている。
以上、本実施例におけるストッパ部材16にあっては、ストッパ部材16に設けられた当接部52が前面扉6の落下防止装置15に設けられた被当接部材34に当接されることで、前面扉6の上昇を阻止するようになっており、少なくとも当接部52と被当接部材34が当接されるときに、当接部52と被当接部材34との周囲を覆うカバー部材としてのレール部材14及び前面カバー54が設けられることで、レール部材14及び前面カバー54によりストッパ部材16の当接部52と前面扉6の落下防止装置15の被当接部材34との間に指等が差し入れられることがなくなるので、ストッパ部材16の当接部52と落下防止装置15の被当接部材34との間に指等を挟み込んでしまうことを防止できる。
また、レール部材14は、前面扉6の左右縁辺の落下防止装置15が摺動される摺動溝39が設けられる上下方向に延びる部材となっており、ストッパ部材16を操作する操作部53が、前面扉6の面の垂線方向と同一方向に突出され、操作部53を上方向に移動させることで、当接部52と被当接部材34との当接状態が解除されることで、前面扉6の把持辺8を掴んでレール部材14の摺動溝39に沿って持ち上げる前面扉6の開放操作と、操作部53を上方向に移動させるストッパ部材16の解除操作と、が同一方向の動作で可能となるので、前面扉6を開放させつつ、ストッパ部材16の解除操作がし易くなる。
また、ストッパ部材16は、レール部材14に設けられる軸部49に軸支され、当接部52が軸部49から垂下される垂下部51の下端に設けられており、前面扉6の上昇を阻止するときに、軸部49と当接部52と被当接部材34が鉛直方向に並ぶようになっていることで、前面扉6の被当接部材34からストッパ部材16に加わる力が、軸部49まで鉛直方向に伝達されるため、ストッパ部材16の垂下部51が曲がったり歪んだりすることがなくなるので、長年の使用によるストッパ部材16の破損等が防止できる。更に、ストッパ部材16のがたつきや遊びによる異音が生じることなく、落下防止装置15の上昇を阻止できる。
なお、レール部材14には、前面扉6が所定の高さに上昇されたときに、前面扉6の上昇を阻止するストッパ部材16が設けられ、落下防止装置15には、ストッパ部材16に設けられた当接部52に当接される被当接部材34が設けられることで、前面扉6が落下防止装置15を介してストッパ部材16に当接されるので、落下防止装置15に設けられる弾性部材36により、前面扉6がストッパ部材に当接されたときの衝撃力を緩衝させることができる。
1 ヒュームフード
3 処理室
6 前面扉
9 吊架線材
14 レール部材
15 落下防止装置
16 ストッパ部材
25 ホルダ部材
26 保持溝
27 案内部材
28 爪部材
32 エンド部材
34 被当接部材
36 弾性部材
39 摺動溝
40 開口
44 係止部
45 係止爪
46 当接面
47 被当接面
51 垂下部
52 当接部
53 操作部
54 前面カバー

Claims (3)

  1. 処理室の前面の開口を開閉するために昇降される前面扉が設けられ、該前面扉の左右縁辺が前記開口の左右に設けられるレール部材内に配置され、該前面扉が吊架線材により吊架されるとともに、該吊架状態が解除されたときに該前面扉の落下を防止するための落下防止装置が設けられるヒュームフードであって、
    前記落下防止装置は、前記前面扉に対して上下方向に相対移動可能なホルダ部材を有し、該ホルダ部材が前記吊架線材に吊架されるとともに、該ホルダ部材には、上下方向に付勢力を生じさせる弾性部材が設けられ、該弾性部材上に前記前面扉が支持されることで、該前面扉が前記ホルダ部材を介して前記吊架線材に吊架され、かつ該ホルダ部材には、前記吊架状態が解除されたときに前記弾性部材の付勢力により前記前面扉と前記ホルダ部材とが相対移動されることで、該前面扉の一部に接触されて移動する爪部材が設けられており、該落下防止装置が前記レール部材内に配置され、該落下防止装置の作動時に、前記爪部材が前記レール部材の内面に接触されることを特徴とするヒュームフード。
  2. 前記落下防止装置は、前記レール部材に形成された保持溝に上下方向に摺動可能な状態で保持される案内部材を有することを特徴とする請求項1に記載のヒュームフード。
  3. 前記レール部材には、前記前面扉が所定の高さに上昇されたときに、該前面扉の上昇を阻止するストッパ部材が設けられ、前記落下防止装置には、前記ストッパ部材に設けられた当接部に当接される被当接部が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のヒュームフード。
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