JP2016067842A - X線撮影装置 - Google Patents

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大林 靖明
Yasuaki Obayashi
靖明 大林
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Abstract

【課題】その場の状況等に応じて、受像部の上下動を電動あるいは手動に切り替えることを可能にしたX線撮影装置を提供する。【解決手段】装置本体2と、装置本体を一端に連結するとともに他端にバランサー装置を連結して装置本体を上下動自在に支持するバランス機構と、従動回動体と駆動回動体と各回動体を連結するとともに装置本体が係止されて各回動体の回動に従って上下方向に移動する第2伝達手段とクラッチと第1モーターを有した駆動部と、装置本体の上下動に連動し又は独立に上下動する握り棒24と、制御部を具備し、第1モーターとクラッチを連結し又は連結を解除することで装置本体を電動又は手動で上下動可能にし、装置本体と握り棒間の距離が予め設定した設定距離と異なる場合に握り棒を移動して設定距離を確保可能にした。【選択図】図1

Description

本発明は、X線を用いて人体の内部を撮影するX線撮影装置に係り、より詳しくは、被写体を立たせた状態で撮影する立位型のX線撮影装置において、人体の内部を撮影する受像部の上下動を電動又は手動のいずれでも可能にするとともに、受像部の上下動に連動して又は独自に、握り棒を上下動自在としたX線撮影装置に関する。
従来から、X線を用いて人体の内部を撮影するX線撮影装置が医療分野で広く用いられており、このX線撮影装置には、被写体である被験者を立たせた状態で撮影する立位型がある。
ここで、立位型のX線撮影装置について図面を参照して説明すると、図17は、従来の立位型のX線撮影装置を示した図であり、図において51がX線撮影装置である。
そして、この立位型のX線撮影装置は、受像部52を有しており、この受像部52は、支柱53に支持されながら支柱53に沿って上下動自在とされており、受像部52内には、撮影用フィルムが収容されたカセッテや撮像素子等が収容された受光体が挿抜自在に収容されている。
ここで、受像部52を上下動する方法としては、モーターを用いて電動で受像部52を上下動する方法と、カウンターバランス機構によって手動で受像部52を上下動する方法が存在しているが、図17は手動により受像部52を上下動する立型のX線撮影装置を示している。
そして、この手動により受像部52を上下動するX線撮影装置51では、支柱53内において、プーリーに巻き回されたワイヤーの一端に前記受像部52を連結するとともに、ワイヤーの他端には、受像部52の移動に連動して受像部52の移動方向と逆方向に移動するカウンターウェイトを連結し、受像部52をカウンターウェイトとバランスして支持し、これにより、受像部52を手動で上下動自在としている。
また、手動により受像部52を上下動するX線撮影装置51では一般的に、被験者を側面から撮影する際に被験者が安全のために握る握り棒54が、前記受像部52に上方に向けて取り付けられており、従って、この握り棒54は、受像部52の上下動に伴って上下動することになっている。
一方、電動で受像部を上下動させる方式では、例えば、上下方向に配置した一対のスプロケットをチェーンで連結するとともに、チェーンには受像部を支持して、これにより、モーターによりスプロケットのいずれかを回動することでチェーンを移動させて、それにより受像部を上下動自在としている。
また、電動で受像部を上下動させるX線撮影装置では、前記受像部とは別に電動の握り棒を有しており、この電動握り棒は、受像部の上下動を検知して受像部とともに電動で上下動し、更に、受像部の上下動とは別に独自に上下動させることも可能としている。
特開2005−328931号公報
このように、X線撮影装置において受像部を上下動する方法としては電動と手動の方式があるが、電動の場合には労力を必要としない利点がある一方、安全確保のために移動の速度を遅くしているために、例えば受像部が下にある場合に上まで移動させるときには時間がかかってしまい、作業効率が悪くなってしまうという問題点が指摘できる。
この点、手動で受像部を上下動する方法の場合には、操作者の意思で受像部を早く移動することはできるが、労力が必要であるという問題点がある。
また、前述したように、手動により受像部を上下動する従来のX線撮影装置では、カウンターウェイトを用いたカウンターバランス機構を採用していたために、装置全体の重量が大きくなり、もち運びにも労力が必要になるという問題点があった。
そこで、本発明は、電動あるいは手動のいずれでも受像部を上下動させることを可能にし、その場の状況等に応じて、受像部の上下動を電動あるいは手動に切り替えることを可能にするとともに、装置全体の軽量化を可能にしたX線撮影装置を提供することを課題としている。
本発明のX線撮影装置は、
被写体を透過したX線を可視化することで被写体の内部を撮影する受像部を具備した装置本体と、
該装置本体を一端に連結するとともに、他端にはバランサー装置を連結し、該バランサー装置とバランスを取りながら前記装置本体を上下動自在に支持する第1伝達手段を具備したバランス機構と、
従動側回動体と、駆動側回動体と、前記従動側回動体及び駆動側回動体を連結するとともに前記装置本体が係止されて、従動側回動体及び駆動側回動体の回動に従って装置本体とともに上下方向に移動する第2伝達手段と、前記駆動側回動体が連結されたクラッチと、該クラッチが連結された駆動源と、を有した受像部用駆動部と、
前記装置本体の移動方向と同方向に電動で移動する握り棒と、
該握り棒を移動させるための握り棒用駆動部と、
少なくとも前記駆動源、クラッチ及び握り棒用駆動部の作動を制御する制御部と、
該制御部に接続された、前記装置本体の上下方向への移動を検知する移動検知センサーA及び前記握り棒の上下方向への移動を検知する移動検知センサーBと、を具備して、
前記受像部用駆動源の回転力をクラッチを介して前記駆動側回動体に伝達することで前記装置本体を電動で上下動可能にし、
前記受像部用駆動源の駆動側回動体への回転力の伝達を遮断することで、手動により前記装置本体を上下動可能にし、
前記握り棒は、前記装置本体が上下動する際に装置本体の上下動に連動して上下動可能にし、又は装置本体の上下動とは無関係に上下動可能にし、
前記装置本体を手動で上下動させているときに前記装置本体と握り棒間の距離が予め設定した距離と異なったときに、前記装置本体の上下動を停止した後に、前記装置本体と握り棒間の距離が予め設定した距離になるまで前記握り棒を上下動させる、ことを特徴としている。
本発明のX線撮影装置では、バランス機構によって受像部を具備した装置本体を上下動自在に支持するとともに、クラッチを介して駆動源の回転力を伝達することによって移動する第2伝達手段に装置本体を係止しており、この構成によって、駆動源の回転力を第2伝達手段に伝達することで装置本体を電動で上下動させ、クラッチによって駆動源の回転力の伝達を遮断することで、手動による装置本体の上下動を可能にしている。
従って、装置本体の移動を早く行うことを欲する場合には手動で装置本体の移動を行うことができ、一方、装置本体の移動を早く行う必要が無い場合には電動で装置本体の移動を行うことができるので、その場の状況等に応じて、受像部の上下動を電動あるいは手動に切り替えることが可能である。
また、本発明のX線撮影装置では、バランサー装置を用いて、装置本体とバランサー装置とでバランスを取りながら装置本体を上下動自在に支持するバランス機構とを構成しているために、カウンターウェイトを用いたカウンターバランス機構を採用している従来のX線撮影装置と異なり、重量のあるカウンターウェイトを備える必要が無いために、装置全体の重量を少なくすることができる。
更に本発明では、記装置本体の移動方向と同方向に上下動自在とした握り棒を有して、この握り棒を、装置本体が上下動する際に装置本体の上下動に連動して上下動可能にし、又は装置本体の上下動とは無関係に上下動可能にしているために、握り棒の位置を自在にすることができるとともに、握り棒を上下動することなく被験者の身長等に適合するように装置本体を上下動することのみで、装置本体の上下動に連動させて握り棒を電動で上下動することもできる。
更にまた本発明では、装置本体の上下方向への移動を検知する移動検知センサーAと握り棒の上下方向への移動を検知する移動検知センサーBを具備してこれらの移動検知センサーA、Bを制御部に接続し、制御部において装置本体の移動距離と握り棒の移動距離を把握可能として、装置本体を手動で上下動させているときに、装置本体と握り棒間の距離が予め設定した距離と異なったときに、装置本体の上下動中又は上下動を停止した後も、装置本体と握り棒間の距離が予め設定した距離になるまで、握り棒を上下動させ、これにより、装置本体と握り棒間の距離を維持可能として再設定を不要としている。
即ち、前述したように、手動により受像部52を上下動するX線撮影装置51では、受像部の上方に握り棒が取り付けられており、受像部と握り棒間の距離は一定であるが、電動で受像部を上下動させるX線撮影装置では、受像部とは別に電動の握り棒を有しているために、受像部を上下動する前に予め受像部と握り棒の間の距離を設定しておき、その後、受像部を上下動すると、電動握り棒は、受像部の上下動を検知して、受像部との間の距離を維持しながら受像部とともに電動で上下動する。
しかし、本発明においては、電動あるいは手動のいずれでも装置本体を上下動させることが可能であるとともに、装置本体の上下動に連動して握り棒も電動で上下動するために、手動で装置本体を上下動させているときには握り棒も電動で上下動するが、一般的に、装置本体の上下動を急ぎたい場合に手動で装置本体を上下動することが多いため、手動で装置本体を上下動させているときには、装置本体の移動速度が握り棒の移動速度を超えてしまうことがある。そしてその場合には、装置本体と握り棒との間の距離が変化してしまうために、装置本体の上下動を停止した後に、握り棒のみを上下動させて、装置本体と握り棒間の距離を調整して再度設定しなければならない。
しかし、本発明では、装置本体を手動で上下動させているときに装置本体と握り棒間の距離が予め設定した距離と異なったときには、装置本体の上下動を停止した後に、装置本体と握り棒間の距離が予め設定した距離になるまで握り棒を上下動させることとしているために、装置本体と握り棒との間の距離を再度設定することが不要である。
本発明のX線撮影装置の実施例の斜視図である。 本発明のX線撮影装置の実施例を背面から見た図である。 本発明のX線撮影装置の実施例を上面から見た図である。 本発明のX線撮影装置の実施例における装置本体を説明するための図である。 本発明のX線撮影装置の実施例における装置本体を駆動する機構を説明するための図であり、支柱内の構造を平面側から示した図である。 本発明のX線撮影装置の実施例における装置本体を駆動する機構を説明するための図であり、支柱内の構造を正面側から示した図である。 本発明のX線撮影装置の実施例における支柱の内部構造の概略を図6におけるA−A線断面で示した図である。 本発明のX線撮影装置の実施例における支柱の内部構造の概略を図6におけるB−B線断面で示した図である。 本発明のX線撮影装置の実施例における支柱の内部構造の概略を図6におけるC−C線断面で示した図である。 本発明のX線撮影装置の実施例における握り棒を駆動する機構を説明するための図である。 本発明のX線撮影装置の実施例における握り棒を説明するための図である。 本発明のX線撮影装置の実施例における握り棒を説明するための図である。 本発明のX線撮影装置の実施例における制御系を説明するためのブロック図である。 本発明のX線撮影装置の実施例における制御系を説明するためのブロック図である。 本発明のX線撮影装置の実施例の作用を説明するためのフローチャートであり、電動で装置本体を上下動する場合を示している。 本発明のX線撮影装置の実施例の作用を説明するためのフローチャートであり、手動で装置本体を上下動する場合を示している。 従来の立位型X線撮影装置を説明するための図である。
本発明のX線撮影装置では装置本体を有しており、この装置本体は、X線に感光する撮影用フィルムを収容したカセッテや、撮像素子等の、受光体を挿抜自在に収容し、収容したフィルムや撮像素子によって、被写体を透過したX線を可視化することで被写体の内部を撮影する受像部を具備している。
そして、この装置本体は、バランス機構によって、上下動自在にして支柱に支持されている。即ち、本発明のX線撮影装置では第1伝達手段を有しており、この第1伝達手段は、支柱内において、装置本体に一端を連結するとともに、他端には、例えばスプリングバランサー等のバランサー装置が連結されており、これにより、前記装置本体は、第1伝達手段を介して、バランサー装置とバランスを取りながら、上下動自在にして支柱に支持されている。
また、本発明のX線撮影装置では受像部用駆動部を有しており、この受像部用駆動部は、従動側回動体と、駆動側回動体と、従動側回動体と駆動側回動体を連結するとともに装置本体が係止された第2伝達手段を有しており、この第2伝達手段は、従動側回動体及び駆動側回動体の回動に従って、装置本体とともに上下方向に移動することとしている。
また、受像部用駆動部は、駆動源としてのモーターと、このモーターに連結されたクラッチを有しており、クラッチは駆動側回動体に連結され、少なくともモーターとクラッチの作動は、マイコン等の制御部により制御されている。
更に、本発明のX線撮影装置では、特に被験者の側面を撮影する際に被験者が握るための握り棒を有しており、この握り棒は、制御部により制御される握り棒用駆動部によって、装置本体の移動方向と同方向に、即ち上下方向に、電動で移動可能としている。
そして、クラッチによってモーターと駆動側回動体を連結した状態でモーターを駆動することで、クラッチを介して、モーターの回転力が駆動側回動体に伝達され、それにより、第2伝達手段を移動させるとともに、第2伝達手段に係止された装置本体を上下動可能としている。
また、クラッチによって、モーターの回転力の駆動側回動体への伝達を遮断することで、第2伝達手段の移動がフリーになり、それにより、手動により装置本体を上下動可能にしている。
更に本発明のX線撮影装置では、装置本体の上下方向への移動を検知する移動検知センサーAと、握り棒の上下方向への移動を検知する移動検知センサーBを具備するとともに、これらの移動検知センサーを制御部に接続しており、これにより、握り棒を、装置本体の上下動とは無関係に上下動可能にするとともに、装置本体が上下動する際に装置本体の上下動に連動して上下動可能としている。
そして更に、装置本体を手動で上下動させているときに装置本体と握り棒間の距離が予め設定した距離と異なったときには、装置本体の上下動を停止した後に、装置本体と握り棒間の距離が予め設定した距離になるまで、握り棒を上下動させることとし、装置本体を手動で上下動させているときに、装置本体の移動速度が握り棒の移動速度を上回ってしまい、装置本体と握り棒間の距離が予め設定した距離と異なってしまった場合でも、装置本体と握り棒間の距離を再度設定することを不要にしている。
ここで、前記駆動側回動体又は駆動側回動体のいずれか一方にトルクリミッターを具備し、このトルクリミッターにクラッチを連結するとよく、これにより、装置本体を電動で上下動させているときに装置本体が何らかの物に接触してトルクリミッターに過負荷がかかったときに、クラッチ側を空回りさせることで、装置本体の上下動を防止して事故等を未然に防止することが可能であるとともに、トルクリミッターやクラッチの摩擦力設定の調節を行うことで、あらゆる任意の荷重でモーターを空回りさせることが可能となる。
また、装置本体は、撮影用フィルムを収容するカセッテや撮像素子等の、受光体を挿抜自在に収容する受像部と、制御部が収容された制御ボックスと、リフトを具備した構成にし、リフトを前記第1伝達手段の一端に連結するとともに、更に、リフトを第2伝達手段に係止するとよい。
更に、握り棒用駆動部は、握り棒が取り付けられた作動板と、この作動板が螺合したボールネジと、握り棒駆動用の第2モーターを有するとともに、第2モーターの軸に前記ボールネジを連結して構成するとよく、これにより、第2モーターを駆動することで、作動板をボールネジに沿って往復移動するとともに握り棒を移動可能にすることができる。
本発明のX線撮影装置の実施例について図面を参照して説明すると、図1乃至図3は本実施例のX線撮影装置の外観を示す図であり、図1は正面側斜視図、図2は背面側斜視図、及び図3は上面から見た図である。
そして、図において1が本実施例のX線撮影装置であり、本実施例のX線撮影装置1は、支柱8と、この支柱8に上下方向に移動自在に支持された装置本体2を有しており、前記支柱8は、縦長の箱状の躯体の表面をカバーで覆って構成されており、正面側には上下方向に向けて2本のガイド801が形成されている。
ここで、前記装置本体について説明すると、図において2が装置本体であり、本実施例において装置本体2は、受像部を有している。即ち、図において3が受像部であり、本実施例において前記受像部3は、側面に受光体挿入口301を有しており、この受光体挿入口301を介して、X線により感光する撮影用フィルムを収容するカセッテや、撮像素子等の、受光体を挿抜自在に収容可能としている。また、背面の両側には、撮影に際して被写体となる患者等が安全のために握るグリップ302が取り付けられている。
そして、この受像部3の背面側には制御ボックス4が取り付けられており、この制御ボックス4内には、装置の作動を制御する制御部としてのマイコンを具備した制御基板が収容されている。
なお、図において5は、装置本体2を手動により上下動させる際に装置本体2を支えるためのハンドルであり、また、図2において6は、装置本体2を上下動する際に用いるスイッチ群である。そして、本実施例において装置本体2を上下動する際に用いるスイッチとしては、装置本体2を手動により上下動させる際にブレーキを解除するためのブレーキ解除スイッチ、装置本体2を電動で上昇させるための受像部上昇スイッチ、装置本体2を電動で下降させるための受像部下降スイッチ等が備えられている。また、本実施例においてはその他、握り棒を独立に上昇させるための握り棒上昇スイッチ、握り棒を独立に下降させるための握り棒下降スイッチ、握り棒と装置本体との間の距離を設定する際に用いるセットスイッチ、マニュアルスイッチ、オートスイッチ、更にメインスイッチ等が備えられており、本実施例においてこれらのスイッチは、図示を省略するタッチパネルにより操作することとしている。
次に、図4は前記装置本体2の概略を上面から示した図であり、図において7はリフトである。即ち、本実施例においては、前記装置本体2を前記支柱8に支持するためのリフト7を有しており、本実施例において前記リフト7は、前記制御ボックス4の背面側に取り付けられる取付板701と、前記支柱8の内部に配置される可動板703と、前記取付板701と可動板703とを連結する連結部702とを具備して、前記連結部702は、前記支柱8の正面に上下方向に向けて形成した前述の2本のガイド801を貫通している。
ここで、前記リフト7によって前記装置本体2を支柱8に支持する機構について図面を参照して説明すると、図5乃至図9は支柱の内部構造を説明するための図であり、図5は支柱8の内部を上面側から示した図、図6は支柱の内部構造を正面側から示した図、図7は支柱の内部構造の概略を図6におけるA−A線断面で示した図、図8は支柱の内部構造の概略を図6におけるB−B線断面で示した図、及び図9支柱の内部構造の概略を図6におけるC−C線断面で示した図である。
そして、図において802は支柱8の躯体であり、本実施例において前記躯体802は、正面側を開口とした縦長の箱型としており、その内部には、隔壁803によってバランサー装置を収容するためのバランサー装置収容空間806が形成されている。即ち隔壁803は、正面壁と左右の側面壁を有しており、左右の側面壁を前記躯体802の背面壁に接合し、これにより隔壁803の内部に、バランサー装置を収容するためのバランサー装置収容空間806を形成している。
また、図6からも明らかなように、前記隔壁803の高さ寸法は、躯体802の内部の高さ寸法よりも短くしており、これにより、隔壁803の上端と躯体803の天井部分との間に隙間804が形成されている。
そして、前記隔壁803の上部には、前記躯体802の左右側壁を連結する形態において、回動軸9が回動自在に取り付けられており、この回動軸9の両端部近傍には、それぞれ、第1回動体としてのプーリー10が取り付けられ、このプーリー10にはそれぞれ、第1伝達手段としてのワイヤー11が巻き回されている。
そして、前記プーリー10に巻き回したワイヤー11の一端は、連結金具23を介して、前記装置本体2におけるリフト7を構成する可動板703に連結されており、前記ワイヤー11の他端は、前記バランサー装置収容空間806内に配置したバランサー装置に連結されており、本実施例において前記バランサー装置は、スプリングバランサー12を用いている。そしてこれにより、前記装置本体2は、リフト7を介してワイヤー11により、上下動自在に支持されている。即ち、本実施例においては、プーリー10とこのプーリー10に巻き回したワイヤー11とワイヤーの他端に連結したスプリングバランサー12を具備したバランス機構によって、ワイヤー11の一端に連結した装置本体2を、前記スプリングバランサー12とバランスを取りながら、上下動自在に支持している。従って、前記ハンドル5によって、装置本体2に下方向の力を加えることで装置本体を手動で下降させることができ、一方、装置本体2に上方向の力を加えることで装置本体を手動で上昇させることができる。
なお、前記スプリングバランサー12は、ケースの内部に収納されている渦巻きばねと、この渦巻きばねに接続されたワイヤーロープと、このワイヤーロープを巻取るドラムを備えて構成されており、ワイヤーロープに連結された重量物の重量と渦巻ばねの張力とのバランスを保つことでワイヤーロープに吊り下げた重量物の位置を保持可能としたものであるが、本実施例では市販されているスプリングバランサー12を使用しており、また、スプリングバランサーは周知であるために、詳細な説明は省略する。
そして、本実施例のX線撮影装置では、このスプリングバランサー12のワイヤーロープに、第1伝達手段としてのワイヤー11の他端を連結し、これによりバランス機構を構成している。従って、カウンターウェイトを用いたバランス機構と異なり、全体の重量を少なくすることが可能で、もち運び等に労力を要することを防止している。
次に、図において13はブレーキである。即ち、本実施例においては、電磁ブレーキ13を前記プーリー10に取り付けている。そして、本実施例において前記電磁ブレーキ13は、通常は作動させておき、前述のブレーキ解除スイッチを押下することで作動を解除させることとしている。従って、装置本体2を上下動させるときは、ブレーキ解除スイッチを押下しながら、前記ハンドル5によって装置本体2に下方向又は上方向の力を加えれば良い。
なお、前述の説明では、第1伝達手段としてワイヤー11を用いた場合を説明したが、必ずしも第1伝達手段としてワイヤーを用いる必要はなく、その他ベルト、チェーン等を用いても良い。また、第1伝達手段としてチェーンを用いた場合には、第1回動体としてスプロケットを用いても良い。
また、前述の説明では、前記隔壁803の上部に躯体802の左右側壁を連結する形態で回動軸9を回動自在に取り付けるとともに、この回動軸9の両端部近傍に第1回動体としてのプーリー10を取り付け、このプーリー10に第1伝達手段としてのワイヤー11を巻き回し、このワイヤー11の他端にスプリングバランサー12を連結しているが、必ずしもこの構成に限定されるものではなく、ワイヤー11を介して、スプリングバランサー12とバランスを取りながら前記装置本体2を上下動自在に支持してあればよい。従って、例えば、前記プーリー10の位置にスプリングバランサー12を配置して、プーリー10を用いない構成にしても良い。あるいはその他、躯体802の天井部分にスプリングバランサー12を吊るして、このスプリングバランサー12に前記ワイヤー11の他端を連結し、これによりプーリー10を用いない方式としても良い。
更に、バランサー装置は必ずしも、バネ式のスプリングバランサーには限定されず、ワイヤー11を介して、バランスを取りながら前記装置本体2を上下動自在に支持可能なバランサーであればいずれでもよく、エアバランサー、オイルバランサー等でも良い。また、バネ式のバランサーを用いた場合でも、必ずしも、前述の機構のバランサーを用いる必要はなく、バランサーの形状も特に限定されない。
次に、図において14は、前記装置本体2を電動で上下動させるために用いるチェーンである。即ち、本実施例のX線撮影装置1では受像部用駆動部を有しており、この受像部用駆動部によって、前記装置本体2を電動で上下動させることを可能としている。
ここで、受像部用駆動部について説明すると、本実施例のX線撮影装置1では、前記隔壁803の正面側の上部に、従動側回動体としての上部スプロケット15を回動自在に配置し、躯体802内の底部には、駆動側回動体としての下部スプロケット16を回動自在に配置し、上部スプロケット15と下部スプロケット16を、第2伝達手段としての無端のチェーン14で連結し、上部スプロケット15及び下部スプロケット16を回動することで、チェーン14を上下方向に移動自在としている。そして、前記チェーン14の1か所には連結金具17を取り付け、この連結金具17を前記可動板703に連結している。
そのために、本実施例においては、下部スプロケット16を回動して前記チェーン14を上下方向に移動することで、前記可動板703を上下動させることができる。即ち、前記チェーン14を移動することで装置本体2を上下動させることができることとしている。
そして、本実施例においては、前記下部スプロケット16を、駆動源としての第1モーターにより回動することとしており、これにより、第1モーターを駆動することで、装置本体2を電動で上下動させることとしている。
即ち、本実施例においては、前記下部スプロケット16にクラッチ18が連結されており、このクラッチ18が、装置本体2を電動で上下動させるための第1モーター19に連結され、クラッチ18を介して、前記第1モーター19の回転が下部スプロケット16に伝達され、これにより、下部スプロケット16が回転することでチェーン14が移動し、それに伴って、連結金具17によってチェーン14に連結されている装置本体2が、上昇または下降することとしている。
そして、本実施例において前記クラッチ18は、第1モーター19側に連結された入力軸と下部スプロケット16側に連結された出力軸のそれぞれに接続された円板同士を接触させることで生じる摩擦力で動力の伝達を行うタイプのクラッチとしている。
また、本実施例においては、前記下部スプロケット16にトルクリミッターを具備して、下部スプロケット16に過負荷が加わったときに装置本体2の移動を停止可能としている。即ち、図6、図8において20がトルクリミッターであり、本実施例においては、下部スプロケット16の内部にトルクリミッター20を配置して、このトルクリミッター20を前記クラッチ18に連結している。そしてこれにより、装置本体2を電動で上下動させているときに、装置本体2が何らかの物に接触してトルクリミッター20に過負荷が加わったときに、トルクリミッター20に対してクラッチ18を空回りさせて、装置本体の上下動を防止して事故等を未然に防止することを可能としている。
従って、本実施例のX線撮影装置では、トルクリミッター20やクラッチ18の摩擦力設定の調節を行うことで、あらゆる任意の荷重で第1モーター19を空回りさせることができ、より効果的に事故の未然防止を行うことができる。
更に、本実施例のX線撮影装置1においては、制御部の制御により、第1モーター19を正回転又は逆回転させて装置本体2を上下動させる上昇スイッチ又は下降スイッチを押下したときに、前記ブレーキ13を解除することとしており、これにより、装置本体2を電動で上下動させる際に、ブレーキ13によってプーリーの回転が阻止されて、装置本体2の上下動が不可能になることを防止している。
更にまた、本実施例のX線撮影装置1では、クラッチ18の作動を制御部で制御しており、通常は、クラッチ18と第1モーター19との連結を解除しておくことで、手動による装置本体2の上下動を容易にし、上昇スイッチ又は下降スイッチが押下されたときにクラッチ18を第1モーター19に連結することとしている。
即ち、クラッチ18と第1モーター19を連結している状態では、第1モーター19を駆動しない限り下部スプロケット16を回動することができず、従って、チェーン14がロックされている状態となり、手動で装置本体2を上下動させることは困難であるが、本実施例においては、通常はクラッチ18と第1モーター19との連結を解除してチェーン14をフリーの状態にしているために、手動による装置本体2の上下動が可能である。
なお、図7において22はベアリングである。即ち、本実施例において前記隔壁803の正面壁には、中央部分に上下方向に沿って、角状のガイド部805を突設しており、このガイド部805の両側を挟み込むようにして、前記可動板703には、隔壁803側に向けてベアリング22を取り付けている。
また、前記隔壁803の左右の側面壁にもそれぞれ、上下方向に沿って角状のガイド部805を突設し、一方、前記可動板703も左右側を後方へ折り曲げるとともに、前記ガイド部805に当接するようにして、前記可動板703には、隔壁803側に向けてベアリング22を取り付けている。そしてこれにより、可動板703の上下動をスムーズにしている。
次に、図1、2、3において24は握り棒である。即ち、本実施例のX線撮影装置1では握り棒24を有しており、これにより被験者の安全を確保している。即ち、前述したように、本実施例のX線撮影装置1では、撮影に際して被験者が安全のために握るグリップ302が取り付けられているが、更に、被験者の側面を撮影する際に被験者が安全のために握る握り棒24を具備している。そして、本実施例において前記握り棒24は、握り棒用駆動部によって、装置本体2の移動方向と同方向に、電動で上下動自在としており、前記装置本体2が上下動する際に装置本体2の上下動に連動して上下動し、又は、装置本体2の上下動とは無関係に上下動可能にしている。
ここで、前記握り棒24を駆動するための握り棒用駆動部について説明すると、図10は前記握り棒用駆動部を説明するための一部断面図であり、図において25が握り棒用駆動部で、24は握り棒用駆動部25によって駆動する握り棒である。そして、本実施例において握り棒用駆動部25は、握り棒駆動用の第2モーター26を有しており、この第2モーター26は、前記装置本体2の移動方向と同方向に回動軸が向く配置で、前記支柱8の背面に取り付けたケーシング27内に取り付けられている。
また、前記第2モーター26の回動軸にはボールネジ28が同心で連結されており、ボールネジ28には、ブラケット2901を介して、作動板29が螺合されている。そしてこれにより、前記第2モーター26を駆動してボールネジ28を回動すると、作動板29はボールネジ28に沿って、装置本体2の移動方向と同方向に移動自在としている。
一方、前記ケーシング27における一方側の側面には上下方向にガイド溝2701が形成されており、前記作動板29の端部は、ガイド溝2701を介してケーシング27の側面を貫通してケーシング27の外部に延出している。
そして、作動板29における前記ケーシング27の外部に延出した部分には支持アーム30が連結されており、この支持アーム30に前記握り棒24が連結されている。従って、前記第2モーター26を駆動してボールネジ28を回動することで、作動板29及び支持アーム30を介して、握り棒24を上下方向に往復移動することが可能である。
そして、前記第2モーター26は制御部により制御され、前記握り棒上昇スイッチ又は握り棒下降スイッチを押下することで、前記装置本体2の上下動とは無関係に、握り棒24を上下動可能としている。
なお、図1、2、3において2902は、支持アーム30と作動板29間に介在したスペーサーであるが、スペーサー2902は必ずしも必要では無く、これを備えなくても良い。また本実施例において前記作動板29は、1枚の板をゴム板で挟み込んで構成しているが、必ずしもこのような構成にする必要も無い。
ここで、前記支持アーム30と握り棒24との連結について説明すると、図11は支持アーム30に連結した状態の握り棒を示した斜視図、図12は支持アーム30と握り棒との関係を分解して示した分解斜視図であり、図において前記支持アーム30は、前記作動板29に上方に向けて所定長だけ連設した支柱部3001と、この支柱部3001の上端に正面側に向けて連設した水平部3002と、水平部3002の先端に、前記支柱8の正面側に向けて連設した支持部3003を具備している。一方、前記握り棒24は、前記支持部3003上に回動自在に載置された基部2401と、この基部2401の両端部分にそれぞれ、基部2401の長手方向と直交する方向に向けて連設した握り部2402とを具備しており、前記基部2401を回動自在にすることで、安全等のために握り部2402を上方に逃がすことを可能にしている。
即ち、前記支持部3003の両端部にはそれぞれ、係止板3004が上方に向けて突設されるとともに、この係止板3004の互いに対向する側には、円柱形状の嵌合突起3005が突設されている。一方、前記握り棒24の基部2401の両端部分には軸方向に向けて、前記嵌合突起3005が嵌合する嵌合孔2404が形成されており、これにより、前記握り棒24の基部2401は、前記支持部3003上に回動自在に連結され、基部2401を回動することで、握り部2402を上方に逃がすことが可能である。なお、図において3006は、握り部2402が下方に下がってしまうことを防止するためのストッパーであり、また図において2403は、握り棒24が後方に倒れてしまうことを防止するためのストッパーである。但し、握り棒、支持アームの形状及び握り棒と支持アームの連結方法は特に限定されず、また、握り棒を直接作動板29に連結してもよい。
次に、図6において31は、装置本体2の上下動を検知するための移動検知センサーAである。即ち、本実施例のX線撮影装置1においては、前記上部スプロケット15に、上部スプロケット15の回動に連動して回動する移動検知センサー31を具備するとともに、この移動検知センサー31を制御部に接続しており、これにより制御部は、装置本体2の上下動を把握し、装置本体2が上下動しているときに、前記第2モーター26の駆動を制御し、装置本体2の上下動に連動して、前記握り棒24を上下動することとしている。
従って、本実施例のX線撮影装置1では、制御部の制御により、手動、電動を問わず装置本体が上下動しているときには、装置本体2の上下動に連動して、前記握り棒24を電動で上下動するため、握り棒24を上下動することなく、被験者の身長等に適合するように装置本体2を上下動することのみで、握り棒24を電動で上下動することができる。
次に、図10において32は、握り棒24の上下動を検知するための移動検知センサーBである。即ち、本実施例のX線撮影装置1においては、前記ケーシング27内に移動検知センサーBとしてのポテンショメーター32を備えており、ポテンショメーター32のワイヤー33を前記作動板29に連結し、更にポテンショメーター32を制御部に接続しており、これにより制御部は、握り棒24の上下動を把握可能としている。
そして、前記制御部は、装置本体2が上下動しているときに、前記第2モーター26の駆動を制御して装置本体2の上下動に連動して前記握り棒24を上下動するとともに、装置本体2の移動距離と握り棒24の移動距離に基づいて、装置本体2と握り棒24との間の距離を把握し、手動で装置本体2を上下動している場合においても、装置本体2と握り棒24との間の距離を維持可能としている。
即ち、本実施例においては、装置本体2の上下動を検知するための移動検知センサーA31を具備して、手動、電動を問わず装置本体2が移動しているときには、装置本体2の移動に連動して握り棒24も電動で移動することとしており、このとき、電動で装置本体2を上下動させているときには装置本体2と握り棒24を同速度で移動することで装置本体2と握り棒24との距離を維持したまま装置本体2と握り棒24を移動することができるが、装置本体2を手動で移動させているときは、握り棒24の移動速度が一定であるのに対して装置本体2の移動速度は定速ではないために、装置本体2と握り棒24の距離は、装置本体2の移動速度によって変動してしまう。
ここで、装置本体2を手動で上下動させる理由を考えると、例えば何らかの理由で装置本体2が支柱8の下方側又は上方側に位置しているために急いで装置本体2を上下動させることを欲する場合に、装置本体2を手動で上下動させることが多いと考えられるが、このような場合は、急いで装置本体2を上下動させたいため、装置本体2の移動速度が速くなり、従って装置本体2の移動速度が握り棒24の移動速度を上回ることが十分に考えられる。
そうすると、装置本体2を急速度で上下動させていく過程で、装置本体2と握り棒24との間の距離が変化してしまう事態が考えられ、そのような場合には、装置本体2と握り棒24との間の距離を再度設定しなおさなければならず煩わしさに堪えないこととなってしまう。
そこで、本実施例のX線撮影装置1では、装置本体2を手動で上下動させているときに装置本体2と握り棒24間の距離が予め設定した距離と異なったときに、装置本体2が所望する位置まで移動して、手動による装置本体2の上下動を停止した後に、装置本体2と握り棒24間の距離が予め設定した距離になるまで、握り棒24を上下動させることとしており、これにより、装置本体2と握り棒24間の距離を再度設定することを不要としている。
即ち、例えば装置本体2を手動で上昇させているときに、装置本体2を上昇させる速度が握り棒24の上昇速度を上回ってしまい、それにより装置本体2と握り棒24の間の距離が当初の距離と異なった場合を想定すると、本実施例のX線撮影装置1では、装置本体2が所望する位置まで上昇し、それにより装置本体2の上昇を停止したときでも、握り棒24の上昇は停止せず、装置本体2と握り棒24の間の距離が当初の距離と同じ距離になるまで握り棒24の上昇を継続し、装置本体2と握り棒24の間の距離が当初の距離と同じ距離になったときに、握り棒24を停止することとしており、これにより、装置本体2と握り棒24間の距離の再設定が不要となる。
次に、本実施例における制御系を説明すると、図13及び14は本実施例のX線撮影装置における制御系を説明するためのブロック図であり、図13は装置本体2を上下動させるための制御系、図14は握り棒24を上下動させるための制御系である。即ち本実施例のX線撮影装置1では、制御部としてのマイコンを2個有しており、いずれもインバータ機能を具備したマイコンとしており、マイコンA21aにより装置本体2の上下動を制御し、マイコンB21bにより、握り棒24の上下動を制御することとしている。
そして、マイコンA21aには、図13に示されるように、プーリー10の回転を停止するための電磁ブレーキ13、下部スプロケット16を駆動するためのクラッチ18と第1モーター19、電磁ブレーキ13の作動を解除するためのブレーキ解除スイッチ6a、第1モーター19を駆動して下部スプロケット16を回動してチェーン14を移動することで装置本体2を上下動するための受像部上昇スイッチ6bと受像部下降スイッチ6c、電源、メインスイッチが接続されている。
そして前記マイコンA21aは、前述したように、何らのスイッチも押下されていない通常時は、電磁ブレーキ13を作動させてプーリー10の回転を阻止しているとともに、クラッチ18と第1モーター19の連結を解除することで、第1モーター19の回転力が下部スプロケット16へ伝達することを遮断して、それにより、チェーン14をフリーにしている。
また、上昇スイッチ6b又は下降スイッチ6cが押下されると、スイッチの押下が継続されている間は、電磁ブレーキ13の作動を解除してプーリー10の回動を自由にするとともに、クラッチ18と第1モーター19を連結してクラッチ18を介して第1モーター19の回転を下部スプロケット16に伝達可能にして、第1モーター19を正回転又は逆回転する。そうすると、下部スプロケット16が回動することでチェーン14が移動し、チェーン14に連結している装置本体2を上下動させることができる。
更に前記マイコンA21aは、ブレーキ解除スイッチ6aが押下されると、スイッチの押下が継続されている間は、クラッチ18と第1モーター19の連結は解除したまま、電磁ブレーキ13の作動を解除してプーリー10の回動を自由にする。そのためこの状態において、前記ハンドル5を握って装置本体2に下方向又は上方向の力を加えることで、装置本体を下降又は上昇させることができる。
従って本実施例のX線撮影装置1では、その場の状況等に応じて操作者が、装置本体の上下動を、自らの意思で電動又は手動に切り替えることが可能である。
次に、マイコンB21bには、装置本体2の上下方向への移動を検知する移動検知センサーA31、握り棒24の上下方向への移動を検知する移動検知センサーB32、握り棒24を上下動させるための第2モーター26、握り棒上昇スイッチ6d、握り棒下降スイッチ6e、セットスイッチ6f、マニュアルスイッチ6g、オートスイッチ6h、電源、メインスイッチが接続されている。なお、前述したように、本実施例において前記握り棒上昇スイッチ6d、握り棒下降スイッチ6e、セットスイッチ6f、マニュアルスイッチ6g、オートスイッチ6hはタッチパネルとしており、タッチパネルが前記マイコンB21bに接続されている。また、セットスイッチ6f、マニュアルスイッチ6g、オートスイッチ6hは、装置本体2と握り棒24の間の距離を設定する場合等に用いることとしており、オートスイッチを押下した後に装置本体を上下動すると装置本体と握り棒はその間の距離を維持したまま上下動し、マニュアルスイッチを押下した後は、装置本体と握り棒はその間の距離を維持することなく独自に上下動する。
そして、マイコンB21bは、握り棒上昇スイッチ6d又は握り棒下降スイッチ6eが押下されたときは、装置本体2の上下動とは無関係に握り棒24を上下動させる。
またマイコンB32は、装置本体2が上下動していることを移動検知センサーA31が検知したときは、前記第2モーター26の駆動を制御して装置本体2の上下動に連動して前記握り棒24を上下動させるとともに、移動検知センサーA31及び移動検知センサーB32からの信号により、装置本体2の移動距離と握り棒24の移動距離に基づいて、装置本体2と握り棒24との間の距離を演算する。そして、装置本体2と握り棒24間の距離が予め設定した距離と異なったときには、装置本体2の上下動を停止した後でも握り棒24の上下動は停止せず、装置本体2と握り棒24間の距離が予め設定した距離になるまで、握り棒24を上下動させ、これにより装置本体2と握り棒24間の再設定を不要としている。
次に、このように構成される本実施例のX線撮影装置1の作動について説明すると、本実施例のX線撮影装置1を使用する場合には、まず、装置本体2と握り棒24間の距離を設定する(「距離設定」という。)。そして本実施例においてこの距離設定の方法はモード1、モード2の2通りとしている。
まず、モード1では、マニュアルスイッチ6gを押下した後に、装置本体2及び握り棒24を上下動させて間隔を決め、その後にセットスイッチ6fを押下する。そうすると、装置本体2と握り棒24間の距離が設定され、その後オートスイッチ6hを押下した後に装置本体2を上下動させると、設定された距離(「設定距離」という。)を維持しながら、握り棒24が上下動する。そしてこの場合には、マニュアルスイッチ6gを押下した後に握り棒24の位置を動かし、装置本体2と握り棒24間の距離が設定距離と異なった距離になった場合でも、その後オートスイッチ6hを押下すると、握り棒24は、装置本体2と握り棒24間の距離が設定距離に戻るまで移動する。
次に、モード2では、マニュアルスイッチ6gを押下した後に、装置本体2及び握り棒24を上下動させて間隔を決め、その後にオートスイッチ6hを押下する。そうすると、装置本体2と握り棒24間の距離が設定され、その後装置本体2を上下動させると、設定された距離(「設定距離」という。)を維持しながら、握り棒24が上下動する。そしてこの場合には、前述のモード1の場合と異なり、マニュアルスイッチ6gを押下した後に握り棒24の位置を動かし、装置本体2と握り棒24間の距離を設定距離と異なった距離に変更した場合には、その後オートスイッチ6hを押下すると、変更した距離を維持しながら、装置本体2と握り棒24が移動する。
また、本実施例のX線撮影装置1では、握り棒24を上方に退避させることを可能としており、この場合には、予め握り棒24の退避位置を設定しておき、その後、退避スイッチの押下(本実施例においてはマニュアルスイッチを長押しにより兼用している。)することで、予め設定した位置まで握り棒24を上昇させて退避することを可能としている。
次に、このようにして距離設定をした後に、装置本体2と握り棒24を上下動させる場合について説明すると、図15は電動で装置本体2を上下動する際の作動を説明するためのフローチャートであり、電磁ブレーキ13が作動しておりクラッチ18と第1モーター19の連結が解除されている状態(「初期状態」という。)において、ステップ1で上昇スイッチ6b又は下降スイッチ6cが押下されると、マイコンA21aは、ステップ2においてクラッチ18と第1モーター19を連結してクラッチ18を介して第1モーター19の回転を下部スプロケット16に伝達可能にするとともに、ステップ3で電磁ブレーキ13の作動を解除してプーリー10の回動を自由にし、更にステップ4で第1モーター19を正回転又は逆回転する。
そうすると、ステップ5において下部スプロケット16が回動することでチェーン14が移動して、チェーン14に連結している装置本体2が上昇又は下降していく。
次に、ステップ6において、移動検知センサーA31が装置本体2の上下動を検知すると、マイコンB21bの制御によって、第2モーター26の駆動が制御され、ステップ7において装置本体2の上下動に連動して前記握り棒24が上下動する。
そしてこのとき、ステップ8において移動検知センサーB32が握り棒24の上下動を検知し、マイコンB21bは、移動検知センサーA31及び移動検知センサーB32からの信号により、装置本体2の移動距離と握り棒24の移動距離に基づいて装置本体2と握り棒24との間の距離を演算し、ステップ9において、前記設定した設定距離を維持しながら握り棒24を上下動する。
また、装置本体2が上下動している途中でトルクリミッター20に何らかの過負荷がかかったときには、ステップ10において、クラッチ18が空回りして装置本体2の上下動が停止されるとともに、ステップ11で移動検知センサー31が装置本体2の停止を検知して、ステップ12でマイコンB21bの制御によって第2モーター26の駆動が制御されて握り棒24が停止し、この状態は過負荷が無くなるまで継続される。
そして、装置本体2が上下動している途中で上昇スイッチ6b又は下降スイッチ6cの押下が解除されると、マイコンA21aは、ステップ13で第1モーター19の駆動を停止し、それによって、ステップ14で装置本体が停止するとともに、ステップ15で移動検知センサーA31が装置本体2の停止を検知して、ステップ16で、マイコンB21bの制御によって第2モーター26の駆動が制御されて握り棒24が停止する。
また、マイコンA21aは、上昇スイッチ6b又は下降スイッチ6cの押下の解除を受けて更に、ステップ17において電磁ブレーキ13を作動させてプーリー10の回転を阻止するとともに、ステップ18において、クラッチ18と第1モーター19の連結を解除して第1モーター19の回転力が下部スプロケット16へ伝達することを遮断し、これにより初期状態に戻る。そしてその後、退避スイッチを押下すると、ステップ19において、握り棒24を予め設定した位置まで退避させることが可能である。
次に手動で装置本体2を上下動する作動について図16を参照して説明すると、前述と同様に、電磁ブレーキ13が作動しておりクラッチ18と第1モーター19の連結が解除されている初期状態において、ステップ31でブレーキ解除スイッチ6aが押下されると、ステップ32において、マイコンA21aが電磁ブレーキ13の作動を解除し、これによりプーリー10の回動が自由になる。
そこで、操作者がブレーキ解除スイッチ6aを押下しながらグリップ5を握りって装置本体2に下方向又は上方向の力を加えると、ステップ33で装置本体2が上下動するとともに、ステップ34において移動検知センサーA31が装置本体2の上下動を検知し、マイコンB21bの制御によって第2モーター26の駆動が制御され、ステップ35において装置本体2の上下動に連動して前記握り棒24が上下動するとともに、ステップ36において、移動検知センサーB32が握り棒24の移動を検知して検知情報がマイコンB21bに伝えられる。
そして、装置本体2が上下動している途中でトルクリミッター20に何らかの過負荷がかかったときには、ステップ37において、クラッチ18が空回りして装置本体2の上下動が停止されるとともに、ステップ38で移動検知センサーA31が装置本体2の停止を検知して、ステップ39でマイコンB21bの制御によって第2モーター26の駆動が制御されて握り棒24が停止し、この状態は過負荷が無くなるまで継続される。
また、操作者が装置本体2に加えている力を解除すると装置本体2の上下動が停止して、更に、ブレーキ解除スイッチ6aの押下が解除されると、マイコンA21aが電磁ブレーキ13を作動させることで、ステップ40でブレーキが作動してプーリー10の回転が阻止され、ステップ41で装置本体2が停止するとともに、ステップ42において移動検知センサーA31が装置本体2の停止を検知する。
そうすると、マイコンB21bは、移動検知センサーA31、及び移動検知センサーB32の検知結果から装置本体2と握り棒24双方の移動距離を演算するとともに、装置本体2と握り棒24間の距離が前記設定距離に対して変化したかどうかを判断する。
そして、装置本体2と握り棒24間の距離が設定距離に対して変化していない場合には、ステップ43において、握り棒24が停止して初期状態に戻り、そしてその後、退避スイッチを押下することで、握り棒24を予め設定した位置まで退避させることが可能となる。
一方、装置本体2と握り棒24間の距離が設定距離に対して変化している場合には、マイコンB21bにより、第2モーター26の駆動が制御されて、ステップ44において装置本体2と握り棒24間の距離が設定距離に戻るまで握り棒24が上下動され、ステップ45において、装置本体2と握り棒24間の距離が設定距離に戻ることで設定距離が確保された後に、ステップ43の握り棒24の停止動作に移る。
このように、本実施例のX線撮影装置では、スプリングバランサーを用いたバランス機構によって装置本体を上下動自在に支持するとともに、装置本体2を係止したチェーン14を上部スプロケット15と下部スプロケット16間に張設して、第1モーター19に連結されたクラッチ18を下部スプロケット16に連結しているために、第1モーター19とクラッチ18を連結して第1モーター19を駆動することで、第1モーター19の回転力をチェーン14に伝達して装置本体2を電動で上下動させることができるとともに、クラッチ18と第1モーター19との連結を解除することで、手動によって装置本体2を上下動させることが可能である。
従って、装置本体2の移動を早く行うことを欲する場合には手動で装置本体2の上下動を行うことができ、一方、装置本体2の移動を早く行う必要が無い場合には電動で装置本体2の移動を行うことができ、その場の状況等に応じて、装置本体2の上下動を電動あるいは手動に切り替えることが可能である。
また、本実施例においては、第1モーター19の回転を下部スプロケット16に伝達するクラッチとして摩擦式のクラッチを用いるとともに、下部スプロケット16にトルクリミッターを具備してこのトルクリミッター20をクラッチ18に連結しているため、装置本体2を電動で上下動させているときに装置本体2が何らかの物に接触してトルクリミッター20に過負荷が加わったときには、トルクリミッター20に対してクラッチ18を空回りさせて事故等を未然に防止することが可能であり、更に、トルクリミッター20やクラッチ18の摩擦力設定の調節を行うことで、あらゆる任意の荷重で第1モーター19を空回りさせることができ、より効果的に事故の未然防止を行うことができる。
更に本実施例のX線撮影装置では、記装置本体の移動方向と同方向に上下動自在とした握り棒を有しているとともに、この握り棒を、装置本体が上下動する際に装置本体の上下動に連動して上下動し、又は装置本体の上下動とは無関係に上下動可能にしているために、握り棒のみを上下動することで握り棒の位置を自在にすることができるとともに、被験者の身長等に適合するように装置本体を上下動することのみで握り棒を電動で上下動することもできる。
そしてこのとき、本実施例のX線撮影装置では、装置本体の上下方向への移動を検知する移動検知センサーAと握り棒の上下方向への移動を検知する移動検知センサーBを具備して、これらの移動検知センサーA、Bを制御部に接続し、制御部において装置本体の移動距離と握り棒の移動距離を把握可能として、装置本体を手動で上下動させているときに装置本体と握り棒間の距離が予め設定した距離と異なったときに、装置本体の上下動を停止した後に、装置本体と握り棒間の距離が予め設定した距離になるまで握り棒を上下動させることとしているため、装置本体と握り棒間の距離を維持可能として再設定を不要としている。
更に、本実施例において前記バランス機構は、スプリングバランサー12を用いることで、装置本体2を上下動自在に支持しているため、カウンターウェイトを用いたバランス機構と異なり、全体の重量を少なくすることが可能で、もち運び等に労力を要することを防止している。
なお、前述の説明では、制御ボックス4にリフト7を取り付けるとともに、リフト7を、制御ボックス4の背面側に取り付けられる取付板701と、支柱8の内部に配置される可動板703と、取付板701と可動板703とを連結する連結部702とで構成し、支柱8の内部で可動板703を支持することで装置本体2を上下動することとしたが、必ずしもこのように構成する必要は無く、装置本体2を上下動自在にして支柱8に支持してあればいずれの方法としても良い。
また、前述の説明では、下部スプロケット16を第1モーター19によって回動する構成としたが、上部スプロケット15を第1モーターによって回動する構成としても良い。
更に、前述の説明では、従動側回動体として上部スプロケット15を用いるとともに、駆動側回動体として下部スプロケット16を用いて、上部スプロケット15と下部スプロケット16を無端のチェーン14で連結した構成としたが、必ずしも伝達手段としてチェーンを用いて回動体としてスプロケットを用いる必要はない。従って、伝達手段としてはベルト、ワイヤー等の長尺物全般を用いることができるとともに、回動体としてプーリーを用いても良い。
また、前述の説明では、バランス機構を構成する第1伝達手段としてワイヤー11を用いるとともに、第1回動体としてプーリーを用いた場合を説明したが、第1伝達手段としてワイヤー11を用いて、第1回動体としてプーリーを用いる必要は無く、第1伝達手段としてはベルト、チェーン等を用いても良く、第1伝達手段としてチェーンを用いた場合には、第1回動体としてスプロケットを用いても良い。
更にまた、前述の説明では、前記隔壁803の上部に躯体802の左右側壁を連結する形態で回動軸9を回動自在に取り付けるとともに、この回動軸9の両端部近傍に第1回動体としてのプーリー10を取り付け、このプーリー10に第1伝達手段としてのワイヤー11を巻き回し、このワイヤー11の他端にスプリングバランサー12を連結しているが、前記プーリー10の位置にスプリングバランサー12を配置して、あるいは、躯体802の天井部分からスプリングバランサー12を吊り下げて、このスプリングバランサー12にワイヤー11の他端を連結することで、プーリー10を用いない構成にしても良く、また、バランサーは必ずしもスプリングバランサーには限定されず、ワイヤー11を介して、バランスを取りながら前記装置本体2を上下動自在に支持可能なバランサーであればいずれでもよい。
更に、握り棒24を駆動するための握り棒用駆動部は必ずしも前述した構成にする必要は無く、装置本体2の上下動に連動して握り棒を上下動させ、又は、装置本体2の上下動とは無関係に握り棒を上下動させることができる構成であればいずれの構成でも良い。
本発明は、立位型X線撮影装置において、その場の状況等に応じて、手動による受像部の上下動と電動による受像部の上下動のいずれかを切り替えて行うことを可能にするとともに、受像部の上下動に連動して、又は受像部の上下動とは無関係に握り棒を可動自在としているため、受像部が上下動自在であるとともに握り棒を有する立位型のX線撮影装置の全般に適用可能である。
1 X線撮影装置
2 装置本体
3 受像部
301 カセッテ挿入口
302 グリップ
4 制御ボックス
5 ハンドル
6 スイッチ
6a ブレーキ解除スイッチ
6b 装置本体上昇スイッチ
6c 装置本体下降スイッチ
6d 握り棒上昇スイッチ
6e 握り棒下降スイッチ
7 リフト
701 取付板
702 連結部
703 可動板
8 支柱
801 ガイド
802 支柱の躯体
803 隔壁
804 隔壁上部の隙間
805 ガイド部
806 バランサー装置収容空間
9 回動軸
10 プーリー
11 ワイヤー
12 スプリングバランサー
13 ブレーキ
14 チェーン
15 上部スプロケット
16 下部スプロケット
17 連結金具
18 クラッチ
19 第1モーター
20 トルクリミッター
21a マイコンA
21b マイコンB
22 ベアリング
23 連結金具
24 握り棒
25 握り棒用駆動部
26 第2モーター
27 ケーシング
2701 ガイド溝
28 ボールネジ
29 作動板
2901 ブラケット
30 支持アーム
31 移動検知センサーA
32 移動検知センサーB(ポテンショメーター)
33 ポテンショメーターのワイヤー

Claims (5)

  1. 被写体を透過したX線を可視化することで被写体の内部を撮影する受像部を具備した装置本体(2)と、
    該装置本体(2)を一端に連結するとともに、他端にはバランサー装置(12)を連結し、該バランサー装置(12)とバランスを取りながら前記装置本体(2)を上下動自在に支持する第1伝達手段(11)を具備したバランス機構と、
    従動側回動体(15)と、駆動側回動体(16)と、前記従動側回動体(15)及び駆動側回動体(16)を連結するとともに前記装置本体(2)が係止されて、従動側回動体(15)及び駆動側回動体(16)の回動に従って装置本体(2)とともに上下方向に移動する第2伝達手段(14)と、前記駆動側回動体(16)が連結されたクラッチ(18)と、該クラッチ(18)が連結された駆動源(19)と、を有した受像部用駆動部と、
    前記装置本体(2)の移動方向と同方向に電動で移動する握り棒(24)と、
    該握り棒(24)を移動させるための握り棒用駆動部(25)と、
    少なくとも前記駆動源(19)、クラッチ(18)及び握り棒用駆動部(25)の作動を制御する制御部(21a、21b)と、
    該制御部(21a、21b)に接続された、前記装置本体(2)の上下方向への移動を検知する移動検知センサーA(31)及び前記握り棒(24)の上下方向への移動を検知する移動検知センサーB(32)と、を具備して、
    前記受像部用駆動源(19)の回転力をクラッチ(18)を介して前記駆動側回動体(16)に伝達することで前記装置本体(2)を電動で上下動可能にし、
    前記受像部用駆動源(19)の駆動側回動体(16)への回転力の伝達を遮断することで、手動により前記装置本体(2)を上下動可能にし、
    前記握り棒(24)は、前記装置本体(2)が上下動する際に装置本体(2)の上下動に連動して上下動可能にし、又は装置本体(2)の上下動とは無関係に上下動可能にし、
    前記装置本体(2)を手動で上下動させているときに前記装置本体(2)と握り棒(24)間の距離が予め設定した距離と異なったときに、前記装置本体(2)の上下動を停止した後に、前記装置本体(2)と握り棒(24)間の距離が予め設定した距離になるまで前記握り棒(24)を上下動させる、ことを特徴とするX線撮影装置。
  2. 前記バランサー装置(12)がスプリングバランサーであることを特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置。
  3. 前記駆動側回動体(16)又は従動側回動体(15)の少なくともいずれか一方にトルクリミッター(20)を具備し、該トルクリミッター(20)が前記クラッチ(18)に連結されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のX線撮影装置。
  4. 前記装置本体(2)は、撮影用フィルムを収容するカセッテや撮像素子等の受光体を挿抜自在に収容する受像部(3)と、前記制御部(21)が収容された制御ボックス(4)と、リフト(7)と、を具備し、前記リフト(7)が、前記第1伝達手段(11)一端に連結されるとともに前記第2伝達手段(14)に係止されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のX線撮影装置。
  5. 前記握り棒用駆動部(25)は、前記握り棒(24)が取り付けられた作動板(29)と、該作動板(29)が螺合したボールネジ(28)と、第2モーター(26)と、を有して、前記第2モーター(26)の軸に前記ボールネジ(28)を連結し、前記第2モーター(26)を駆動することで、前記作動板(29)を前記ボールネジ(28)に沿って往復移動するとともに握り棒(24)を移動可能にしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のX線撮影装置。
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