JP2008236903A - 電動機 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部からの油分の浸入を防止できる電動機1を提供する。
【解決手段】電機子軸8は、ハウジング5側の軸受13に支持される軸部8aと、この軸部8aより先端側へ延出する軸端部8bとを有し、この軸端部8bの外周面には、軸部8a側からギヤ側(先端側)へ向かって電機子軸8の回転方向と反対方向に螺旋状に旋回する螺旋溝17が形成されている。これにより、軸端部8bのギヤ側から螺旋溝17に油分が入り込むと、電機子軸8の回転により、螺旋溝17の作用で軸端部8bの軸部8a側からギヤ側へ向かって強制的に油分が押し戻されるため、オイルシール18のリップ部18aに当接する軸端部8bの外周面に傷が付いている場合でも、電動機内部への油分の浸入を防止できる。その結果、密封性を高めるためにオイルシール18の緊迫力を上げる必要はないので、電動機の損失が増加することはなく、性能低下を招くこともない。
【選択図】図2
【解決手段】電機子軸8は、ハウジング5側の軸受13に支持される軸部8aと、この軸部8aより先端側へ延出する軸端部8bとを有し、この軸端部8bの外周面には、軸部8a側からギヤ側(先端側)へ向かって電機子軸8の回転方向と反対方向に螺旋状に旋回する螺旋溝17が形成されている。これにより、軸端部8bのギヤ側から螺旋溝17に油分が入り込むと、電機子軸8の回転により、螺旋溝17の作用で軸端部8bの軸部8a側からギヤ側へ向かって強制的に油分が押し戻されるため、オイルシール18のリップ部18aに当接する軸端部8bの外周面に傷が付いている場合でも、電動機内部への油分の浸入を防止できる。その結果、密封性を高めるためにオイルシール18の緊迫力を上げる必要はないので、電動機の損失が増加することはなく、性能低下を招くこともない。
【選択図】図2
Description
本発明は、電動機の防油構造に関する。
従来、減速機構付き電動機または相手側減速機へ接続されて使用される電動機においては、潤滑性確保およびギヤの摩耗防止等のためにグリス等の油分が使用され、電機子軸との嵌合部に定常的ないしは間接的に油分が付着する状況となっていた。この油分の付着に対し、電動機内部への油分の浸入を防止する手段として、一般的にはオイルシールが使用されている(特許文献1参照)。
特許第3613172号公報
ところが、オイルシールのリップ部に当接する電機子軸の外周面に傷(例えば、軸方向に沿った傷、あるいは電機子軸の回転方向に対し電動機の内部へ油分が浸入する方向に形成された螺旋状の傷)が付いていると、オイルシールを装着していても、傷を伝ってリップ部を潜り抜けることにより、電動機の内部へ油分が浸入する恐れがあった。特に、整流子とブラシを有する整流子型電動機では、内部に浸入した油分が整流子やブラシへ付着すると、整流不良を誘発して作動不良に至ることがある。
また、密封性を高めるためにオイルシールの緊迫力(オイルシールが電機子軸を締め付ける力)を上げると、電動機の損失が増大して性能低下を招く問題が生じる。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、外部からの油分の浸入を防止できる電動機を提供することにある。
また、密封性を高めるためにオイルシールの緊迫力(オイルシールが電機子軸を締め付ける力)を上げると、電動機の損失が増大して性能低下を招く問題が生じる。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、外部からの油分の浸入を防止できる電動機を提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、磁気回路を形成する円筒状のヨークと、このヨークの一端側開口部に組み付けられるハウジングと、ヨークの他端側開口部に組み付けられるエンドフレームと、ハウジングとエンドフレームとにそれぞれ軸受を介して回転自在に支持される電機子軸を有する電機子とを備え、電磁力の働きにより電機子に回転力を発生させる電動機であって、電機子軸は、ハウジング側の軸受より外側へ突き出る軸端部を有し、この軸端部に動力伝達用のギヤが形成されると共に、このギヤより軸受側の外周面には、軸受側からギヤ側へ向かって電機子軸の回転方向と反対方向に螺旋状に旋回する螺旋溝が形成されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、電機子軸の軸端部に付着した油分が螺旋溝に入り込むと、電機子軸の回転により、螺旋溝の作用で軸端部の軸受側からギヤ側へ向かって強制的に油分が押し戻されるため、電動機内部への油分の浸入を防止できる。
本発明は、磁気回路を形成する円筒状のヨークと、このヨークの一端側開口部に組み付けられるハウジングと、ヨークの他端側開口部に組み付けられるエンドフレームと、ハウジングとエンドフレームとにそれぞれ軸受を介して回転自在に支持される電機子軸を有する電機子とを備え、電磁力の働きにより電機子に回転力を発生させる電動機であって、電機子軸は、ハウジング側の軸受より外側へ突き出る軸端部を有し、この軸端部に動力伝達用のギヤが形成されると共に、このギヤより軸受側の外周面には、軸受側からギヤ側へ向かって電機子軸の回転方向と反対方向に螺旋状に旋回する螺旋溝が形成されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、電機子軸の軸端部に付着した油分が螺旋溝に入り込むと、電機子軸の回転により、螺旋溝の作用で軸端部の軸受側からギヤ側へ向かって強制的に油分が押し戻されるため、電動機内部への油分の浸入を防止できる。
(請求項2の発明)
本発明は、磁気回路を形成する円筒状のヨークと、このヨークの一端側開口部に組み付けられるハウジングと、ヨークの他端側開口部に組み付けられるエンドフレームと、ハウジングとエンドフレームとにそれぞれ軸受を介して回転自在に支持される電機子軸を有する電機子とを備え、電磁力の働きにより電機子に回転力を発生させる電動機であって、電機子軸は、ハウジング側の軸受より外側へ突き出る軸端部を有し、この軸端部に動力伝達用のギヤが形成されると共に、このギヤより軸受側の外周面には、軸受側からギヤ側へ向かって時計周り方向に螺旋状に旋回する第1の螺旋溝と、反時計周り方向に螺旋状に旋回する第2の螺旋溝とが形成されていることを特徴とする。
本発明は、磁気回路を形成する円筒状のヨークと、このヨークの一端側開口部に組み付けられるハウジングと、ヨークの他端側開口部に組み付けられるエンドフレームと、ハウジングとエンドフレームとにそれぞれ軸受を介して回転自在に支持される電機子軸を有する電機子とを備え、電磁力の働きにより電機子に回転力を発生させる電動機であって、電機子軸は、ハウジング側の軸受より外側へ突き出る軸端部を有し、この軸端部に動力伝達用のギヤが形成されると共に、このギヤより軸受側の外周面には、軸受側からギヤ側へ向かって時計周り方向に螺旋状に旋回する第1の螺旋溝と、反時計周り方向に螺旋状に旋回する第2の螺旋溝とが形成されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、電機子軸が右回転と左回転のどちらに回転しても、電動機内部への油分の浸入を防止できる。例えば、電機子軸が第1の螺旋溝の螺旋方向と反対方向に回転する場合は、第1の螺旋溝に入り込んだ油分が、その第1の螺旋溝の作用で軸端部の軸受側からギヤ側へ向かって強制的に油分が押し戻される。一方、電機子軸が第2の螺旋溝の螺旋方向と反対方向に回転する場合は、その第2の螺旋溝に入り込んだ油分が、その第2の螺旋溝の作用で軸端部の軸受側からギヤ側へ向かって強制的に油分が押し戻される。 これにより、電機子軸がどちらの方向に回転しても、第1の螺旋溝あるいは第2の螺旋溝によって油分が外部に押し戻されるため、電動機内部への油分の浸入を防止できる。
(請求項3の発明)
請求項2に記載した電動機において、第1の螺旋溝と第2の螺旋溝とが交差して形成されていることを特徴とする。
第1の螺旋溝と第2の螺旋溝とを独立して形成すると、第1の螺旋溝を形成するための軸方向のスペースと、第2の螺旋溝を形成するための軸方向のスペースとを必要とするため、軸端部の長さが長くなる。これに対し、第1の螺旋溝と第2の螺旋溝とを交差して形成することにより、第1及び第2の螺旋溝を形成するためのスペースを小さくできるので、2本の螺旋溝を形成することにより軸端部の長さが増大することを抑制できる。
請求項2に記載した電動機において、第1の螺旋溝と第2の螺旋溝とが交差して形成されていることを特徴とする。
第1の螺旋溝と第2の螺旋溝とを独立して形成すると、第1の螺旋溝を形成するための軸方向のスペースと、第2の螺旋溝を形成するための軸方向のスペースとを必要とするため、軸端部の長さが長くなる。これに対し、第1の螺旋溝と第2の螺旋溝とを交差して形成することにより、第1及び第2の螺旋溝を形成するためのスペースを小さくできるので、2本の螺旋溝を形成することにより軸端部の長さが増大することを抑制できる。
(請求項4の発明)
請求項1ないし3に記載した何れかの電動機において、ハウジング側の軸受より外側には、軸端部の外周面に摺接するオイルシールが配設され、このオイルシールより反軸受側に延出する軸端部の外周面に螺旋溝が形成されていることを特徴とする。
螺旋溝の作用で油分を強制的に外部へ押し戻すことができ、更に、オイルシールによって油分が電動機の内部へ浸入することを防止できる。これにより、密封性を高めるためにオイルシールの緊迫力を上げる必要はないので、電動機の損失が増加して性能低下を招くこともない。
請求項1ないし3に記載した何れかの電動機において、ハウジング側の軸受より外側には、軸端部の外周面に摺接するオイルシールが配設され、このオイルシールより反軸受側に延出する軸端部の外周面に螺旋溝が形成されていることを特徴とする。
螺旋溝の作用で油分を強制的に外部へ押し戻すことができ、更に、オイルシールによって油分が電動機の内部へ浸入することを防止できる。これにより、密封性を高めるためにオイルシールの緊迫力を上げる必要はないので、電動機の損失が増加して性能低下を招くこともない。
(請求項5の発明)
請求項4に記載した電動機において、電機子軸は、オイルシールに摺接する軸端部の外径より、ハウジング側の軸受に支持される軸部の外径の方が大きく形成され、両者(軸端部と軸部)の間に段差が設けられていることを特徴とする。
万が一、軸端部に付着した油分がオイルシールを通過した場合でも、オイルシールに摺接する軸端部と、軸受に支持される軸部との間に段差を設けたことにより、オイルシールを通過した油分が容易に軸受側へ入り込むことを抑制できる。
請求項4に記載した電動機において、電機子軸は、オイルシールに摺接する軸端部の外径より、ハウジング側の軸受に支持される軸部の外径の方が大きく形成され、両者(軸端部と軸部)の間に段差が設けられていることを特徴とする。
万が一、軸端部に付着した油分がオイルシールを通過した場合でも、オイルシールに摺接する軸端部と、軸受に支持される軸部との間に段差を設けたことにより、オイルシールを通過した油分が容易に軸受側へ入り込むことを抑制できる。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1は電動機1の断面図である。
本実施例の電動機1は、例えば、電車の乗降用ドアを開閉するためのアクチュエータとして使用される。
この電動機1は、図1に示す様に、磁気回路を形成する円筒形状のヨーク2と、このヨーク2の内周に配置される界磁用の永久磁石3と、この永久磁石3の内周に所定のエアギャップを有して回転自在に配置される電機子4と、ヨーク2の一端側開口部に組み付けられるハウジング5と、ヨーク2の他端側開口部に組み付けられるエンドフレーム6等より構成され、ハウジング5とエンドフレーム6との間にヨーク2を挟み込んで、複数本のスルーボルト7により締め付け固定されている。
本実施例の電動機1は、例えば、電車の乗降用ドアを開閉するためのアクチュエータとして使用される。
この電動機1は、図1に示す様に、磁気回路を形成する円筒形状のヨーク2と、このヨーク2の内周に配置される界磁用の永久磁石3と、この永久磁石3の内周に所定のエアギャップを有して回転自在に配置される電機子4と、ヨーク2の一端側開口部に組み付けられるハウジング5と、ヨーク2の他端側開口部に組み付けられるエンドフレーム6等より構成され、ハウジング5とエンドフレーム6との間にヨーク2を挟み込んで、複数本のスルーボルト7により締め付け固定されている。
電機子4は、回転力を出力する電機子軸8と、この電機子軸8にセレーション嵌合して固定される電機子鉄心9と、この電機子鉄心9に巻線される電機子コイル10と、電機子軸8の他端側に設けられる整流子11とで構成され、整流子11の外周にブラシ12が配置される。
電機子軸8は、一端側が軸受13(例えばボールベアリング)を介してハウジング5に回転自在に支持され、他端側の端部が軸受14(例えばボールベアリング)を介してエンドフレーム6に回転自在に支持されている。この電機子軸8は、ハウジング5側の軸受13に支持される軸部8aと、この軸部8aより先端側(図示左側)へ延出する軸端部8bとを有し、この軸端部8bの外径より軸部8aの外径の方が大きく設けられて、両者の間に段差が設けられている。
電機子軸8は、一端側が軸受13(例えばボールベアリング)を介してハウジング5に回転自在に支持され、他端側の端部が軸受14(例えばボールベアリング)を介してエンドフレーム6に回転自在に支持されている。この電機子軸8は、ハウジング5側の軸受13に支持される軸部8aと、この軸部8aより先端側(図示左側)へ延出する軸端部8bとを有し、この軸端部8bの外径より軸部8aの外径の方が大きく設けられて、両者の間に段差が設けられている。
また、軸端部8bの先端部には、ハイポイドピニオン15(動力伝達用のギヤ)が形成され、このハイポイドピニオン15が減速用のハイポイドギヤ16に噛み合わされている。なお、ハイポイドピニオン15とハイポイドギヤ16には、両者の噛み合いを潤滑に行うために、グリスや油等の潤滑剤が塗布されている。
軸端部8bの外周面には、図2(b)に示す様に、軸部8a側からギヤ側(図示右側から左側)へ向かって電機子軸8の回転方向〔図2(a)参照〕と反対方向に螺旋状に旋回する螺旋溝17が形成されている。
軸端部8bの外周面には、図2(b)に示す様に、軸部8a側からギヤ側(図示右側から左側)へ向かって電機子軸8の回転方向〔図2(a)参照〕と反対方向に螺旋状に旋回する螺旋溝17が形成されている。
ハウジング5は、内部にハイポイドギヤ16を収納するギヤボックス5aを形成すると共に、軸受13のギヤボックス5a側にオイルシール18を保持している。このオイルシール18は、例えば、ゴム製のリップ部18a〔図2(b)参照〕を有し、このリップ部18aが図示しないスプリングに付勢されて軸端部8bの外周面に押し付けられることにより、軸端部8bとの間を油密にシールしている。なお、オイルシール18は、螺旋溝17より軸部8a側(反ギヤ側)の軸端部8bの外周に配置されている。言い換えると、螺旋溝17は、オイルシール18と干渉することはなく、オイルシール18より反軸部側へ突き出る軸端部8bの外周面に形成されている。
(実施例1の作用及び効果)
上記の構成によれば、電機子軸8の軸端部8bに螺旋溝17を形成したことにより、ハイポイドギヤ16及びハイポイドピニオン15に塗布されている潤滑剤等の油分が軸端部8bを伝って電動機1の内部に浸入することを防止できる。つまり、軸端部8bのギヤ側から螺旋溝17に油分が入り込むと、電機子軸8の回転により、螺旋溝17の作用で軸端部8bの軸部8a側からギヤ側へ向かって強制的に油分が押し戻されるため、オイルシール18のリップ部18aに当接する軸端部8bの外周面に傷が付いている場合でも、電動機1の内部へ油分が浸入することを防止できる。これにより、密封性を高めるためにオイルシール18の緊迫力を上げる必要はないので、電動機1の損失が増加することはなく、性能低下を招くこともない。
上記の構成によれば、電機子軸8の軸端部8bに螺旋溝17を形成したことにより、ハイポイドギヤ16及びハイポイドピニオン15に塗布されている潤滑剤等の油分が軸端部8bを伝って電動機1の内部に浸入することを防止できる。つまり、軸端部8bのギヤ側から螺旋溝17に油分が入り込むと、電機子軸8の回転により、螺旋溝17の作用で軸端部8bの軸部8a側からギヤ側へ向かって強制的に油分が押し戻されるため、オイルシール18のリップ部18aに当接する軸端部8bの外周面に傷が付いている場合でも、電動機1の内部へ油分が浸入することを防止できる。これにより、密封性を高めるためにオイルシール18の緊迫力を上げる必要はないので、電動機1の損失が増加することはなく、性能低下を招くこともない。
図3は螺旋溝17が形成された電機子軸8の軸端部8bを示す拡大図である。
この実施例2は、螺旋方向が異なる第1の螺旋溝17aと第2の螺旋溝17bとを軸端部8bの外周面に形成した一例である。具体的には、図3に示す様に、軸端部8bの軸部8a側からギヤ側へ向かって時計周り方向に螺旋状に旋回する第1の螺旋溝17aと、反時計周り方向に螺旋状に旋回する第2の螺旋溝17bとが形成されている。
上記の構成によれば、電機子軸8が右回転と左回転のどちらに回転しても、電動機1の内部へ油分が浸入することを防止できる。
この実施例2は、螺旋方向が異なる第1の螺旋溝17aと第2の螺旋溝17bとを軸端部8bの外周面に形成した一例である。具体的には、図3に示す様に、軸端部8bの軸部8a側からギヤ側へ向かって時計周り方向に螺旋状に旋回する第1の螺旋溝17aと、反時計周り方向に螺旋状に旋回する第2の螺旋溝17bとが形成されている。
上記の構成によれば、電機子軸8が右回転と左回転のどちらに回転しても、電動機1の内部へ油分が浸入することを防止できる。
例えば、電機子軸8が第1の螺旋溝17aの螺旋方向と反対方向に回転する場合は、第1の螺旋溝17aに入り込んだ油分が、その第1の螺旋溝17aの作用で軸端部8bの軸受13側からギヤ側へ向かって強制的に油分が押し戻される。一方、電機子軸8が第2の螺旋溝17bの螺旋方向と反対方向に回転する場合は、その第2の螺旋溝17bに入り込んだ油分が、その第2の螺旋溝17bの作用で軸端部8bの軸受13側からギヤ側へ向かって強制的に油分が押し戻される。これにより、電機子軸8がどちらの方向に回転しても、第1の螺旋溝17aあるいは第2の螺旋溝17bによって油分が外部に押し戻されるため、電動機1の内部へ油分が浸入することを防止できる。
図4は螺旋溝17が形成された電機子軸8の軸端部8bを示す拡大図である。
この実施例3は、実施例2と同様に、軸端部8bの外周面に第1の螺旋溝17aと第2の螺旋溝17bとが形成され、その第1の螺旋溝17aと第2の螺旋溝17bとが交差している一例である。
実施例2に示した様に、第1の螺旋溝17aと第2の螺旋溝17bとを独立して形成すると、第1の螺旋溝17aを形成するための軸方向のスペースと、第2の螺旋溝17bを形成するための軸方向のスペースとを必要とするため、軸端部8bの長さが長くなる。これに対し、図4に示す様に、第1の螺旋溝17aと第2の螺旋溝17bとを交差して形成することにより、第1の螺旋溝17aと第2の螺旋溝17bとを形成するためのスペースを小さくできるので、螺旋方向が異なる2本の螺旋溝17(第1の螺旋溝17aと第2の螺旋溝17b)を形成することにより軸端部8bの長さが増大することを抑制できる。
この実施例3は、実施例2と同様に、軸端部8bの外周面に第1の螺旋溝17aと第2の螺旋溝17bとが形成され、その第1の螺旋溝17aと第2の螺旋溝17bとが交差している一例である。
実施例2に示した様に、第1の螺旋溝17aと第2の螺旋溝17bとを独立して形成すると、第1の螺旋溝17aを形成するための軸方向のスペースと、第2の螺旋溝17bを形成するための軸方向のスペースとを必要とするため、軸端部8bの長さが長くなる。これに対し、図4に示す様に、第1の螺旋溝17aと第2の螺旋溝17bとを交差して形成することにより、第1の螺旋溝17aと第2の螺旋溝17bとを形成するためのスペースを小さくできるので、螺旋方向が異なる2本の螺旋溝17(第1の螺旋溝17aと第2の螺旋溝17b)を形成することにより軸端部8bの長さが増大することを抑制できる。
1 電動機
2 ヨーク
4 電機子
5 ハウジング
6 エンドフレーム
8 電機子軸
8b 軸端部
13 ハウジング側の軸受
14 エンドフレーム側の軸受
15 ハイポイドピニオン(動力伝達用のギヤ)
17 螺旋溝
17a 第1の螺旋溝
17b 第2の螺旋溝
18 オイルシール
18a オイルシールのリップ部
2 ヨーク
4 電機子
5 ハウジング
6 エンドフレーム
8 電機子軸
8b 軸端部
13 ハウジング側の軸受
14 エンドフレーム側の軸受
15 ハイポイドピニオン(動力伝達用のギヤ)
17 螺旋溝
17a 第1の螺旋溝
17b 第2の螺旋溝
18 オイルシール
18a オイルシールのリップ部
Claims (5)
- 磁気回路を形成する円筒状のヨークと、
このヨークの一端側開口部に組み付けられるハウジングと、
前記ヨークの他端側開口部に組み付けられるエンドフレームと、
前記ハウジングと前記エンドフレームとにそれぞれ軸受を介して回転自在に支持される電機子軸を有する電機子とを備え、
電磁力の働きにより前記電機子に回転力を発生させる電動機であって、
前記電機子軸は、前記ハウジング側の軸受より外側へ突き出る軸端部を有し、この軸端部に動力伝達用のギヤが形成されると共に、このギヤより軸受側の外周面には、前記軸受側から前記ギヤ側へ向かって前記電機子軸の回転方向と反対方向に螺旋状に旋回する螺旋溝が形成されていることを特徴とする電動機。 - 磁気回路を形成する円筒状のヨークと、
このヨークの一端側開口部に組み付けられるハウジングと、
前記ヨークの他端側開口部に組み付けられるエンドフレームと、
前記ハウジングと前記エンドフレームとにそれぞれ軸受を介して回転自在に支持される電機子軸を有する電機子とを備え、
電磁力の働きにより前記電機子に回転力を発生させる電動機であって、
前記電機子軸は、前記ハウジング側の軸受より外側へ突き出る軸端部を有し、この軸端部に動力伝達用のギヤが形成されると共に、このギヤより軸受側の外周面には、前記軸受側から前記ギヤ側へ向かって時計周り方向に螺旋状に旋回する第1の螺旋溝と、反時計周り方向に螺旋状に旋回する第2の螺旋溝とが形成されていることを特徴とする電動機。 - 請求項2に記載した電動機において、
前記第1の螺旋溝と前記第2の螺旋溝とが交差して形成されていることを特徴とする電動機。 - 請求項1ないし3に記載した何れかの電動機において、
前記ハウジング側の軸受より外側には、前記軸端部の外周面に摺接するオイルシールが配設され、このオイルシールより反軸受側に延出する前記軸端部の外周面に前記螺旋溝が形成されていることを特徴とする電動機。 - 請求項4に記載した電動機において、
前記電機子軸は、前記オイルシールに摺接する前記軸端部の外径より、前記ハウジング側の軸受に支持される軸部の外径の方が大きく形成され、両者(前記軸端部と前記軸部)の間に段差が設けられていることを特徴とする電動機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007072623A JP2008236903A (ja) | 2007-03-20 | 2007-03-20 | 電動機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007072623A JP2008236903A (ja) | 2007-03-20 | 2007-03-20 | 電動機 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008236903A true JP2008236903A (ja) | 2008-10-02 |
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ID=39909018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007072623A Pending JP2008236903A (ja) | 2007-03-20 | 2007-03-20 | 電動機 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008236903A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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