JP2011179607A - ギアドモータ - Google Patents

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Hiroki Shiratori
浩樹 白鳥
Hiroyuki Kosuge
啓之 小菅
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NIHON DENSAN SEIMITSU KK
Sanyo Electric Co Ltd
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NIHON DENSAN SEIMITSU KK
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】低コストでありながら出力軸の軸ブレを抑制できる構造のギアドモータの提供。
【解決手段】ギアドモータ1は、ギアボックス5内の滑り軸受18で回転可能に支承された出力軸19を有し、この出力軸19のうち一端側がギアボックス5の外へ突出すると共にギアボックス5内の他端側に平歯車部19aを一体的に備え、この平歯車部19aは滑り軸受18とは反対側端面に出力軸19の軸線を中心として形成された中央丸穴Hを有し、この中央丸穴Hに相対的に摺接可能に嵌合した中心突起30bを持つ軸ブレ止めプレート30をギアボックス5内に組み込んで固定して成る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、モータシャフトの回転数を減速する歯車機構をギアボックス内に持つギアドモータに関し、特に、出力軸のブレ止め構造に関する。
特開2007−232104に開示されたギアドモータにおいては、出力軸はギアボックス内に離して設けた2個のボールベアリングで支持された両持ち構造となっており、出力軸のうち2つのボールベアリングの間に挟まれた中間部分に、この軸を駆動するギアが設けられているため、そのギアからの伝達力や出力ギアからの反作用力に対して出力軸が傾いてしまう軸ブレを有効的に抑制できるようになっている。
特開2007−232104(図2)
しかしながら、上記出力軸のブレ止め構造においては2個のボールベアリングの使用を余儀なくされるため、部品点数と組み立て作業性の点からギアドモータのコスト高を招く。ボールベアリングの他、滑り軸受を用いることもできるが、軸と軸受孔の嵌め合い公差を確保する必要上、軸ブレがなおさら顕在化してしまう。
そこで、上記問題点に鑑み、本発明の課題は、低コストでありながら出力軸の軸ブレを抑制できる構造のギアドモータを提供することにある。
本発明に係るギアドモータは、ギアボックス内の軸受で回転可能に支承された出力軸を有し、この出力軸のうち一端側がギアボックスの外へ突出すると共にギアボックス内の他端側に前段歯車と噛み合う歯車部を一体的に備え、この歯車部は、軸受とは反対側端面に出力軸の軸線を中心として形成された中央穴を有し、この中央穴に相対的に摺接可能に嵌合した中心突起を持つ軸ブレ止め部材をギアボックス内に組み込んで固定して成ることを特徴とする。
このような構造においては、出力軸の他端側が中央穴と中心突起との嵌め合いでボールベアリングと同様に心合わせ機能を果たすため、出力軸の軸ブレを有効的に抑制できる。従前のボールベアリングに代えて軸ブレ止め部材を外から付加するだけで済むため、低コストのギアドモータを得ることができる。また、減速の最終段である出力軸は低速回転であるため、摩擦損失も少ない。
ここで、中心突起の外径は出力軸の外径よりも小さいことが望ましい。中心突起と中央穴との嵌め合い摩擦面の半径を抑えることができ、摩擦損失を低減できる。
そして、中心突起は前段歯車よりも更に前段側の歯車を回転可能に支承する支軸の軸端を芯金として持つことが望ましい。中心突起が支軸の軸端を芯金として持つことにより、中心突起の変形を抑制でき、出力軸の軸ブレ抑制を向上できると共に、軸ブレ止め部材が別の歯車の支軸を有する軸止め部材で兼用できるため、低コスト化を実現できる。
本発明によれば、軸ブレを抑制できると共に、低コストのギアドモータを得ることができる。
本発明の実施形態に係るギアドモータを示す縦断面図である。
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
本例のギアドモータ1は、割型ケース半体2上に設置固定した小型モータ3と、割型ケース半体2,4から成り、モータシャフト3aの回転数を減速する減速歯車機構を内蔵した樹脂製のギアボックス5と、割型ケース半体2から外部へ突出する切削品の出力軸19に固定した出力平歯車20とを備えている。
ギアボックス5内の減速歯車機構は、モータシャフト3aに圧入固定された第1ギア6と、割型ケース半体2側の第1軸止め孔2aに片側軸端を圧入固定した第1支軸7と、この第1支軸7に回転自在に支承されて第1ギア6の小平歯車部(ピニオン)6aと噛み合う平歯車部8aを持つ第2ギア8と、割型ケース半体2側の第2軸止め孔2bと割型ケース半体4側の第3軸止め孔4aとに両端側を圧入固定した第2支軸9と、この第2支軸9の中間部分に回転自在に支承されて第2ギア8の小平歯車部(ピニオン)8bと噛み合う平歯車部10aを持つ第3ギア10と、割型ケース半体2側の第4軸止め孔2cと割型ケース半体4側の第5軸止め孔4bとに両端側を圧入固定した第3支軸11と、この第3支軸11の割型ケース半体4側に回転自在に支承されて第3ギア10の小平歯車部(ピニオン)10bと噛み合う平歯車部12aを持つ第4ギア12と、割型ケース半体4側の第6軸止め孔4cと割型ケース半体2内に組み込んでネジ(図示せず)で位置決め固定した軸ブレ止めプレート30側の第7軸止め孔30aとに両端側を圧入固定した第4支軸13と、この第4支軸13の中間部分に回転自在に支承された第6ギア15と、この第6ギア15のボス部15aに回り止めで嵌まって第4ギア12の小平歯車部(ピニオン)12bと噛み合う平歯車の第5ギア14と、第3支軸11の割型ケース半体2側に回転自在に支承された第8ギア17と、この第8ギア17のボス部17aに回り止めで嵌まって第6ギア15の小平歯車部(ピニオン)15bと噛み合う平歯車の第7ギア16と、割型ケース半体2内に組み込んだ滑り軸受(メタル)18とを有する。なお、21は第3支軸11上の第4ギア12と第7ギア16及び第8ギア17との間に介在するワッシャーである。
滑り軸受18に挿通された出力軸19のうち出力平歯車20とは反対側には第8ギア17の小平歯車部(ピニオン)17bと噛み合う平歯車部19aを有する。この平歯車部19aは、滑り軸受18とは反対側端面に出力軸19の軸線を中心として形成された中央丸穴Hを有する。この中央丸穴Hの内径は出力軸19の外径よりも小さい。他方、軸ブレ止めプレート30は、中央丸穴Hに相対的に摺接可能に嵌合した中心突起30bを一体的に有する。この中心突起30bは第7軸止め孔30aが貫いており、第4支軸13の軸端を芯金として持っている。なお、中央丸穴Hは潤滑油(グリース)が注入充填されている。
本例の減速歯車機構では、モータシャフト3aが回転すると、第1ギア6の小平歯車部(ピニオン)6aから第2ギア8の平歯車部8aへ、第2ギア8の小平歯車部(ピニオン)8bから第3ギア10の平歯車部10aへ、第3ギア10の小平歯車部(ピニオン)10bから第4ギア12の平歯車部12aへ、第4ギア12の小平歯車部(ピニオン)12bから第5ギア14及び第6ギア15へ、第6ギア15の小平歯車部(ピニオン)15bから第7ギア16及び第8ギア17へ、第8ギア17の小平歯車部(ピニオン)17bから平歯車部19aを介して出力軸19へ、そして出力軸19から出力平歯車20へ、順次、回転力が減速伝達される。
本例においては、中央丸穴Hと中心突起30bとの嵌め合いでボールベアリングと同様に心合わせ機能を果たすため、出力平歯車20側の滑り軸受18を挿通する出力軸19の軸ブレを有効的に抑制できる。従前のボールベアリングに代えて軸ブレ止めプレート30を外から付加するだけで済むため、低コストのギアドモータ1を得ることができる。また、減速の最終段である出力軸19は低速回転であるため、摩擦損失も少ない。
中心突起30bの外径は出力軸19の外径よりも小さくなっているため、中心突起30bと中央丸穴Hとの嵌め合い摩擦面の半径を抑えることができ、摩擦損失を低減できる。
そして、中心突起30bには第7軸止め孔30aが貫いており、第4支軸13の軸端を芯金として持っているため、中心突起30bの変形を抑制でき、軸ブレ止めプレート30を樹脂製とすることができる。また、出力軸19の軸ブレ抑制を向上できると共に、軸ブレ止めプレート30が第4支軸13の軸止め部材として兼用できるため、低コスト化を実現できる。
1…ギアドモータ
2,4…割型ケース
2a…第1軸止め孔
2b…第2軸止め孔
2c…第4軸止め孔
3…小型モータ
3a…モータシャフト
4a…第3軸止め孔
4b…第5軸止め孔
4c…第6軸止め孔
5…ギアボックス
6…第1ギア
6a, 8b, 10b, 12b, 15b, 17b…小平歯車部(ピニオン)
7…第1支軸
8…第2ギア
8a, 10a, 12a, 19a…平歯車部
9…第2支軸
10…第3ギア
11…第3支軸
12…第4ギア
13…第4支軸
14…第5ギア
15…第6ギア
15a, 17a…ボス部
16…第7ギア
17…第8ギア
18…滑り軸受
19…出力軸
20…出力平歯車
21…ワッシャー
30…軸ブレ止めプレート
30a…第7軸止め孔
30b…中心突起
H…中央丸穴

Claims (3)

  1. ギアボックス内の軸受で回転可能に支承された出力軸を有し、この出力軸のうち一端側が前記ギアボックスの外へ突出すると共に前記ギアボックス内の他端側に前段歯車と噛み合う歯車部を一体的に備えたギアドモータであって、前記歯車部は、前記軸受とは反対側端面に前記出力軸の軸線を中心として形成された中央穴を有し、前記中央穴に相対的に摺接可能に嵌合した中心突起を持つ軸ブレ止め部材を前記ギアボックス内に組み込んで固定して成ることを特徴とするギアドモータ。
  2. 請求項1に記載のギアドモータにおいて、前記中心突起の外径は前記出力軸の外径よりも小さいことを特徴とするギアドモータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のギアドモータにおいて、前記中心突起は前記前段歯車よりも更に前段側の歯車を回転可能に支承する支軸の軸端を芯金として持つことを特徴とするギアドモータ。
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