JP2008235542A - 液浸リソグラフィ用ウェハおよびその製造方法 - Google Patents

液浸リソグラフィ用ウェハおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体製造用露光装置の投影光学系とウェハとの間を液体で満たした状態で露光処理する液浸リソグラフィにおいて、ウェハの外周部付近を露光する際にもウェハの外側へ液体が流出するのを防ぎつつ露光処理できる液浸リソグラフィ用ウェハおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】感光性レジストが塗布された液浸リソグラフィ用ウェハであって、前記ウェハの外周端面および端面周辺部に撥液剤層が設けられており、前記撥液剤層が、前記ウェハの外周端面および端面周辺部の感光性レジストを除去した箇所に設けられているか、あるいは、前記撥液剤層が、前記ウェハの外周端面および端面周辺部の感光性レジスト上に設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体製造用露光装置において、投影光学系とウェハとの間に液体を満たした状態でウェハにマスクパターンを転写する液浸リソグラフィに用いられるウェハおよびその製造方法に関するものである。
半導体デバイスは、フォトマスクマスク上に形成されたパターンをウェハ上の感光性レジストに転写するフォトリソグラフィ技術により製造されている。このフォトリソグラフィ工程で使用される露光装置は、フォトマスクを支持するマスクステージとウェハを支持する基板ステージとを有し、マスクステージおよび基板ステージを逐次移動しながらフォトマスクパターンを投影光学系を介してウェハに縮小転写するものである。
近年、半導体デバイスパターンのより一層の微細化、高集積化に対応するために、投影光学系の更なる高解像度化が望まれている。投影光学系の解像度は、使用する露光波長が短くなるほど、また投影光学系のレンズの開口数が大きいほど高くなる。そのため、露光装置で使用される露光波長は短波長化しており、投影光学系の開口数も増大しており、現在では露光波長193nmのArFエキシマレーザが実用されている。また、露光を行う際には、解像度と同様に焦点深度も重要となる。解像度R、及び焦点深度δはそれぞれ以下の式で表される。
R=k1・λ/NA … (1)
δ=±k2・λ/NA2 … (2)
ここで、λは露光波長、NAは投影光学系の開口数、k1、k2はプロセス係数である。(1)式、(2)式より、解像度Rを高めるために、露光波長λを短くして、開口数NAを大きくすると、焦点深度δが小さくなることが分かる。
焦点深度δが小さくなり過ぎると、投影光学系の像面に対してウェハ表面を合致させることが困難となり、露光余裕度が不足し良好なレジストパターンが形成し得なくなるおそれがある。そこで、実質的に露光波長を短くして、かつ焦点深度を大きくする方法として、液浸リソグラフィが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。液浸リソグラフィは、投影光学系の下面とウェハ表面との間を超純水や屈折率の高い液体で満たし、液体中での露光光の波長が、空気中の1/n(nは液体の屈折率)になることを利用して解像度を向上するとともに、焦点深度を約n倍に拡大するというものである。
しかしながら、上記の液浸リソグラフィには以下に述べる問題が存在する。図5は、液浸リソグラフィ用露光装置における従来のウェハ51を用いた場合の状態を説明する断面模式図であり、図5(a)はウェハ51の中央部付近を露光する場合、図5(b)はウェハ51の周辺部を露光する場合を示す。
図5(a)に示すように、投影光学系のレンズ52下面とウェハ51との間を局所的に超純水などの液浸液53で満たした状態で、フォトマスクのパターンを基板ステージ54に支持されているウェハ51に露光する構成であり、ウェハ51を所定方向に沿って移動させる際に、ウェハ51の移動方向に沿って液浸液を供給部55から流し、排出部56で回収し、ウェハ51を移動させる際にも、投影光学系のレンズ52とウェハ51の表面との間は液浸液53により満たされている。上記のように、ウェハ51の中央部付近のショット領域を露光する場合には液浸液53のウェハ51の外側への流出は生じない。
しかし、図5(b)に示すように、ウェハ51の周辺部付近を露光しようとすると、ウェハ51と基板ステージ54との段差部分で液浸液53の表面張力を維持できなくなり、液浸液53はウェハ51の外側や周辺装置に流出57してしまう。この場合、液浸液53なしでは、フォトマスクのパターンの像がウェハ51上で結像しないという問題が生じてしまう。また、流出した液浸液57を放置しておくと、ウェハ51がおかれている環境の変化をもたらし、各種光学的検出装置の検出光の光路上の屈折率の変化を引き起こすなど、所望のパターン転写精度を得られなくなるおそれが生じる。更に、流出した液浸液57により、ウェハ51を支持する基板ステージ54周辺の機械部品などに錆びを生じさせるなどの不都合も生じる。ウェハ51のエッジ領域を露光しないことで液浸液53を流出させないようにすることも考えられるが、ウェハあたりのチップ数が減少することになり、生産性を低下させてしまうという問題を生じる。
そのため、ウェハの端面にエラストマー材などで作製されたエッジ密着材を適度な力で密着させ、ウェハエッジからの液浸液の漏れを防止し、液浸液を投影光学系とウェハ間に均一に液盛りをする方法が提案されている(特許文献2参照。)。特許文献2に記載された発明で用いるウェハホルダは、ウェハエッジを液浸液がウェハチャック、ウェハ裏面およびウェハステージに漏洩もしくは液垂れしないようにウェハエッジ3mm以内即ちウェハエッジ付近にて密着させる機能を有するものである。
特開平6−168866号公報 特開2006−120889号公報
しかしながら、物理的にウェハ端面に他の部材を接着させ、液浸液の漏洩もしくは液垂れを防止する特許文献2に記載された上記の方法は、エッジ密着材がウェハごとにウェハの端面に直接接触するので、ウェハ端面の異物が液浸液中に取り込まれ、取り込まれた異物がウェハ表面のパターンに付着して欠陥になったり、投影光学系のレンズ表面に付着して共通欠陥を生じたりし、歩留まりの低下を引き起こす危険性があった。
また、従来、液浸液として超純水が用いられてきたが、更に解像度を上げるためには、液浸液の高屈折率化が必要であり、高屈折率の液浸液として液体の有機化合物が有望視されている。しかし、液体有機化合物はシリコンウェハ上で水よりも親液性が強いために、高屈折率液浸液として液体有機化合物を使用することにより、ウェハから液浸液の漏れが今後大きな問題となる可能性がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、半導体製造用露光装置の投影光学系とウェハとの間を液体で満たした状態で露光処理する液浸リソグラフィにおいて、ウェハの外周部付近を露光する際にもウェハの外側へ液体が流出するのを防ぎつつ露光処理できる液浸リソグラフィ用ウェハおよびその製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明に係る液浸リソグラフィ用ウェハは、感光性レジストが塗布された液浸リソグラフィ用ウェハであって、前記ウェハの外周端面および端面周辺部に撥液剤層が設けられていることを特徴とするものである。
請求項2の発明に係る液浸リソグラフィ用ウェハは、請求項1に記載の液浸リソグラフィ用ウェハにおいて、前記撥液剤層が、前記ウェハの外周端面および端面周辺部の感光性レジストを除去した前記ウェハ上に設けられていることを特徴とするものである。
請求項3の発明に係る液浸リソグラフィ用ウェハは、請求項1に記載の液浸リソグラフィ用ウェハにおいて、前記撥液剤層が、前記ウェハの外周端面および端面周辺部の感光性レジスト上に設けられていることを特徴とするものである。
請求項4の発明に係る液浸リソグラフィ用ウェハは、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の液浸リソグラフィ用ウェハにおいて、前記撥液剤層が、フッ素系シランカップリング剤よりなることを特徴とするものである。
請求項5の発明に係る液浸リソグラフィ用ウェハの製造方法は、感光性レジストが塗布された液浸リソグラフィ用ウェハの製造方法であって、前記ウェハ上にスピンコート法により感光性レジストを塗布する工程と、前記感光性レジストを塗布したウェハの外周端面および端面周辺部の感光性レジストをエッジビード法により除去する工程と、前記感光性レジストを除去した前記ウェハ上に撥液剤を塗布し撥液剤層を形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
請求項6の発明に係る液浸リソグラフィ用ウェハの製造方法は、感光性レジストが塗布された液浸リソグラフィ用ウェハの製造方法であって、前記ウェハ上にスピンコート法により感光性レジストを塗布する工程と、前記ウェハの外周端面および端面周辺部の感光性レジスト上に撥液剤を塗布し撥液剤層を形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
本発明の液浸リソグラフィ用ウェハによれば、ウェハの外周端面および端面周辺部に撥液剤層が設けられていることにより、ウェハ外周端面および端面周辺部からの液浸液の漏洩もしくは液垂れが防止でき、歩留まりの向上が図れ、またウェハの有効領域全面で加工できるようになり、半導体製造の生産性の向上が図れる。さらに、有機化合物を用いた高屈折率液浸液でも液浸液の漏洩を生じずにウェハを使用できるようになり、解像力の向上にもつながる。
本発明の液浸用ウェハの製造方法によれば、簡易な方法により、液浸液の漏洩もしくは液垂れを生じない高品質の液浸リソグラフィ用ウェハの製造が可能となる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態に係る液浸リソグラフィ用ウェハおよびその製造方法について詳細に説明する。
(液浸リソグラフィ用ウェハ)
(第1の実施形態)
図1は本発明の液浸リソグラフィ用ウェハの第1の実施形態を示し、(a)はウェハの中心を通る断面模式図、(b)はウェハの平面模式図である。図1に示すように、本実施形態の液浸リソグラフィ用ウェハ10は、ウェハ11上に感光性レジスト12が塗布されており、このウェハ11の外周端面および端面周辺部の感光性レジストが、ウェハ11の最外周端より内側に向けて所定の幅だけ除去されており、除去された箇所のウェハ11上に撥液剤層13が設けられているものである。
本発明において、ウェハ11は従来用いられている半導体用ウェハが用いられる。感光性レジスト12は、液浸リソグラフィに通常用いられ、露光装置の光源波長に適合した感光性レジストが用いられる。
本発明において、撥液剤層13としては、超純水あるいは高屈折率の液体の有機化合物よりなる液浸液を撥液する特性を有する撥液剤を用いることができる。このような特性を有する撥液剤としては、フッ素系シランカップリング剤、フッ素系界面活性剤、フッ素系ポリマーを用いることができるが、特にフッ素系シランカップリング剤は、表面エネルギーが低い(通常、15mN/m〜200mN/m)ので撥液性が極めて強く、より好ましい。
本発明における好ましいフッ素系シランカップリング剤としては、一般式、Rn−Si−X(4−n)(n=1、2、3)で表すことができるトリフルオロアルキルシランおよびパーフルオロアルキルシランが代表的なものである。ここで、Rは、アルキル基などからなる。また、Xは、フルオロアルキル基を有するもので、(CH2)x(CF2)y(CF3)(xは0以上4以下の整数、yは0以上10以下の整数)で表される構造を持ち、複数個のRまたはXがSiに結合している場合には、RまたはXはそれぞれすべて同じでもよいし、異なっていてもよい。具体的には、例えば、トリメチルパーフルオロアルキルシラン、トリエチルパーフルオロアルキルシランなどが挙げられる。
さらに、本発明における好ましいフッ素系シランカップリング剤としては、上記の一般式のRがメトキシ基、エトキシ基、アセトキシ基などのアルコシ基を含むものであってもよい。具体的には、例えば、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、パーフルオロデシルトリメトキシシラン、パーフルオロデシルトリエトキシシラン、パーフルオロオシルトリメトキシシラン、パーフルオロオシルトリエトキシシラン、ヘプタデカフルオロテトラヒドロデシルトリエトキシシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシランなどのフルオロアルキルシランなどが挙げられる。
撥液剤とする上記のフッ素系シランカップリング剤は、原液あるいは溶媒に溶かして塗布に適した濃度の溶液として用いられる。溶媒としては、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−デカン、ジシクロペンタン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素系溶媒またはテトラヒドロフランなどが用いられる。
撥液剤層13は、上記の撥液剤をウェハ11上に塗布した後、加熱することにより形成される。本実施形態において、ウェハ11上に形成された加熱後の撥液剤層13の膜厚は1nm〜50nm程度の範囲が好ましい。また、図1に示すように、撥液剤層13の形成範囲は、ウェハ11の最外周端より内側に向けて幅1mm〜10mm程度で円環状をなすのが好ましい。撥液剤層13の幅が1mm未満であると液浸液を撥液する効果が不十分となり、一方、10mmを越えると半導体パターン領域をつぶすことになり、得られるべきチップ数が減少してしまうからである。
(第2の実施形態)
図2は本発明の液浸リソグラフィ用ウェハの第2の実施形態を示し、(a)はウェハの中心を通る断面模式図、(b)はウェハの平面模式図である。図2に示すように、本実施形態の液浸リソグラフィ用ウェハ20は、ウェハ21上に感光性レジスト22が塗布されており、このウェハ21の外周端面および端面周辺部の感光性レジスト21上に、ウェハ21の最外周端より内側に向けて所定の幅で撥液剤層23が設けられているものである。
本実施形態において、ウェハ21、感光性レジスト22は、第1の実施形態と同じ材料が用いられる。ウェハ21上に塗布形成された感光性レジスト22は、ウェハ21の最外周端まで塗布被膜を形成している。撥液剤層23に用いられる撥液剤も上記の第1の実施形態と同じ材料が用いられる。
本実施形態においては、撥液剤層23は、上記の撥液剤をウェハ21上に形成されている感光性レジスト22上に塗布した後、加熱することにより形成される。本実施形態において、ウェハ21上に形成された加熱後の撥液剤層23の膜厚は1nm〜50nm程度の範囲が好ましい。また、図2に示すように、撥液剤層23の形成範囲は、ウェハの最外周端より内側に向けて幅1mm〜10mm程度で円環状をなすのが好ましい。撥液剤層23の幅が1mm未満であると液浸液を撥液する効果が不十分となり、一方、10mmを越えると半導体パターン領域をつぶすことになり、得られるべきチップ数が減少してしまうからである。
液浸リソグラフィにおいて、本発明の液浸リソグラフィ用ウェハを用いることにより、ウェハ外周端面および端面周辺部からの液浸液の漏洩もしくは液垂れが防止でき、歩留まりの向上が図れ、またウェハの有効領域全面で加工できるようになり、半導体製造の生産性の向上が図れるようになる。
次に、本発明の液浸リソグラフィ用ウェハの製造方法について述べる。
(液浸リソグラフィ用ウェハの製造方法)
(第1の実施形態)
図3は、図1に示す本発明の液浸リソグラフィ用ウェハ10の製造方法を示す工程断面図である。図3において、図1と同じ箇所を示す場合には同じ符号を用いている。
まず、図3(a)に示すように、スピンナ34aにウェハ11を置き、通常のスピンコート法にしたがって、ウェハ11上に感光性レジスト12を塗布する。
続いて、図3(b)に示すように、エッジビード法と称されるエッジビード除去(Edge Bead Removal:EBRとも記す)工程により、スピンナ34bでウェハ11を回転させながら、ウェハ11のエッジ周辺である外周端面および端面周辺部36に微細ノズル37から感光性レジストの溶解剤を噴射し、外周端面および端面周辺部36の感光性レジストを最外周端より内側に向けて所望の幅だけ円環状に除去する。エッジビード法を用いることにより、感光性レジスト除去を精密に制御することができる。
次に、図3(c)に示すように、スピンナ34cでウェハ11を回転させながら、感光性レジストを除去したウェハ11の外周端面および端面周辺部36に微細ノズル38から撥液剤を塗布する。上記の製造工程において、スピンナ34a、34b、34cはそれぞれ異なるスピンナであってもよいし、同じスピンナで異なるノズルを用いたものであってもよい。
次に、撥液剤を塗布したウェハ11を加熱し、撥液剤層13を形成した本実施形態の液浸リソグラフィ用ウェハ10を得る。加熱は、例えば、80℃、30分で予備加熱し、さらに120〜180℃、30分熱処理することにより、ウェハとの接着性が高く撥液性の大きい被膜を得ることができる。また、撥液剤と溶媒を用いた場合には、この加熱工程で溶媒を除去することができる。
(第2の実施形態)
図4は、図2に示す本発明の液浸リソグラフィ用ウェハ20の製造方法を示す工程断面図である。図4において、図2と同じ箇所を示す場合には同じ符号を用いている。
まず、図4(a)に示すように、スピンナ44aにウェハ21を置き、通常のスピンコート法にしたがって、ウェハ21に感光性レジスト22を塗布する。
続いて、図4(b)に示すように、スピンナ44cでウェハ21を回転させながら、ウェハ21の外周端面および端面周辺部の感光性レジスト22上に微細ノズル48から撥液剤を塗布する。上記の製造工程において、スピンナ44a、44cはそれぞれ異なるスピンナであってもよいし、同じスピンナで異なるノズルを用いたものであってもよい。
次に、撥液剤を塗布したウェハ21を加熱し、撥液剤層23を形成した本実施形態の液浸リソグラフィ用ウェハ20を得る。加熱は、第1の実施形態と同じく、例えば、80℃、30分で予備加熱し、さらに120〜180℃、30分熱処理することにより、感光性レジスト22との接着性が高く撥液性の大きい被膜を得ることができる。また、撥液剤と溶媒を用いた場合には、この加熱工程で溶媒を除去することができる。
(実施例1)
スピンコート法により、直径200mmのシリコン・ウェハ上にArFエキシマレーザ(波長193nm)液浸用感光性レジストを塗布し、膜厚300nmの塗布膜を形成した。
続いて、エッジビード除去工程により、スピンナでウェハを回転させながら、ウェハの外周端面および端面周辺部にEBR用微細ノズルから上記の感光性レジストの溶解剤を噴射し、ウェハの最外周端から内側に3mmの幅で円環状に感光性レジストを除去した。
次に、スピンナでウェハを回転させながら、上記の感光性レジストを除去したウェハの外周端面および端面周辺部に、微細ノズルから撥液剤トリメチルパーフルオロアルキルシランを塗布した。
次いで、撥液剤を塗布したウェハを80℃、30分で予備加熱し、さらに120℃、30分熱処理し、ウェハの外周端面および端面周辺部に撥液剤層を幅3mm、厚さ数nmで形成した。撥液剤層部分の水の接触角を調べたところ、100度以上であり、十分な撥液性を示していた。
(実施例2)
実施例1と同様に、直径200mmのシリコン・ウェハ上にArFエキシマレーザ(193nm)液浸用感光性レジストを塗布し、膜厚300nmの塗布膜を形成した。
次に、スピンナでウェハを回転させながら、ウェハ外周端面および端面周辺部の感光性レジスト上に、微細ノズルから撥液剤トリメチルパーフルオロアルキルシランを塗布した。
次いで、撥液剤を塗布したウェハを80℃、30分で予備加熱し、さらに120℃、30分熱処理し、ウェハの外周端面および端面周辺部の感光性レジスト上に撥液剤層を幅5mm、厚さ3nmで形成した。撥液剤層部分の水の接触角を調べたところ、100度以上であり、十分な撥液性を示していた。
本発明の液浸リソグラフィ用ウェハの第1の実施形態を示し、(a)は断面模式図、(b)は平面模式図である。 本発明の液浸リソグラフィ用ウェハの第2の実施形態を示し、(a)は断面模式図、(b)は平面模式図である。 図1に示す液浸リソグラフィ用ウェハの製造方法を示す工程断面図である。 図2に示す液浸リソグラフィ用ウェハの製造方法を示す工程断面図である。 液浸リソグラフィ用露光装置における従来のウェハを用いた場合の状態を説明する断面模式図である。
符号の説明
10、20 本発明の液浸リソグラフィ用ウェハ
11、21 ウェハ
12、22 感光性レジスト
13、23 撥液剤層
34a、34b、34c スピンナ
44a、44c スピンナ
35、45 レジスト塗布用ノズル
36 ウェハの外周端面および端面周辺部
37 EBR用微細ノズル
38、48 液浸液塗布用微細ノズル
51 従来のウェハ
52 投影光学系のレンズ
53 液浸液
54 基板ステージ
55 液浸液供給部
56 液浸液排出部
57 流出した液浸液

Claims (6)

  1. 感光性レジストが塗布された液浸リソグラフィ用ウェハであって、前記ウェハの外周端面および端面周辺部に撥液剤層が設けられていることを特徴とする液浸リソグラフィ用ウェハ。
  2. 前記撥液剤層が、前記ウェハの外周端面および端面周辺部の感光性レジストを除去した前記ウェハ上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液浸リソグラフィ用ウェハ。
  3. 前記撥液剤層が、前記ウェハの外周端面および端面周辺部の感光性レジスト上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液浸リソグラフィ用ウェハ。
  4. 前記撥液剤層が、フッ素系シランカップリング剤よりなることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の液浸リソグラフィ用ウェハ。
  5. 感光性レジストが塗布された液浸リソグラフィ用ウェハの製造方法であって、前記ウェハ上にスピンコート法により感光性レジストを塗布する工程と、前記感光性レジストを塗布したウェハの外周端面および端面周辺部の感光性レジストをエッジビード法により除去する工程と、前記感光性レジストを除去した前記ウェハ上に撥液剤を塗布し撥液剤層を形成する工程と、を含むことを特徴とする液浸リソグラフィ用ウェハの製造方法。
  6. 感光性レジストが塗布された液浸リソグラフィ用ウェハの製造方法であって、前記ウェハ上にスピンコート法により感光性レジストを塗布する工程と、前記ウェハの外周端面および端面周辺部の感光性レジスト上に撥液剤を塗布し撥液剤層を形成する工程と、を含むことを特徴とする液浸リソグラフィ用ウェハの製造方法。
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