JP2008230956A - 屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物、屈折率分布型レンズとその製造方法ならびに光学製品および光学機器 - Google Patents

屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物、屈折率分布型レンズとその製造方法ならびに光学製品および光学機器 Download PDF

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Abstract

【課題】耐候性、特に水の存在下における耐候性に優れる鉛フリーのLi系屈折率分布型レンズを製造できる屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物を提供する。
【解決手段】モル%で表示して、40≦SiO2≦65、1≦TiO2≦10、0.1≦MgO≦22、0.15≦ZnO≦15、2≦Li2O≦18、2≦Na2O≦20、0≦B23≦20、0≦Al23≦10、0≦K2O≦3、0≦Cs2O≦3、0≦Y23≦5、0≦ZrO2≦2、0≦Nb25≦5、0≦In23≦5、0≦La23≦5、0≦Ta25≦5を含み、CaO、SrOおよびBaOから選ばれる少なくとも2つを、それぞれ0.1モル%以上15モル%以下含み、モル%で表示して、2≦MgO+ZnO、0.07≦ZnO/(MgO+ZnO)≦0.93、6≦Li2O+Na2O≦38、0≦Y23+ZrO2+Nb25+In23+La23+Ta25≦11である、母材ガラス組成物とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、成分中に鉛を含まず、かつ耐候性に優れる屈折率分布型レンズの製造に適した、屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物に関する。また本発明は、このような屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物から得た屈折率分布型レンズとその製造方法、ならびに、上記屈折率分布型レンズを備える光学製品および光学機器に関する。
屈折率分布型レンズは、ロッド状あるいはファイバー状の形状を有するレンズであって、その断面内において、中心部から周辺部へ向けて変化する屈折率分布を有しており、例えば、内視鏡や光通信機器などの光学製品、光学機器類に幅広く用いられている。また、屈折率分布型レンズは、当該レンズをアレイ状に配列させたレンズアレイとして、複写機、ファクシミリ、LEDプリンタなどが備える結像光学素子に広範に使用されている。
屈折率分布型レンズは、例えば、イオン交換法により製造できる。具体的には、イオン交換法では、ロッド状あるいはファイバー状に成形された母材ガラス組成物(ガラス素線)を溶融塩中に浸漬し、上記組成物中に含まれるアルカリ金属元素と、溶融塩中に含まれるアルカリ金属元素(両元素の種類は互いに異なる)とを、イオンの相互拡散作用により交換することで、ガラス素線の内部に屈折率分布を賦与し、屈折率分布型レンズとしている。
特許文献1(特公昭51-21594号公報)には、Csを含むガラス素線を硝酸カリウムの溶融塩中においてイオン交換して得た、色収差の小さい屈折率分布型レンズが開示されている。特許文献2(特公昭59-41934号公報)には、Li2OおよびNa2Oを含み、かつ開口角が大きい屈折率分布型レンズの製造に適したガラス組成物が開示されている。特許文献3(特公平7-88234号公報)には、Li2OおよびNa2Oを含む屈折率分布型レンズ用ガラス組成物であって、両者のモル比を所定の範囲とすることにより、13°以上の開口角および90%以上の有効視野面積率を有する屈折率分布型レンズを製造できるガラス組成物が開示されている。
ところで、近年、環境問題への配慮から、実質的に鉛を含まない鉛フリーレンズが求められており、本出願人は、例えば、特許文献4(特開2001-139341号公報)、特許文献5(特開2002-121048号公報)、特許文献6(特開2002-211947号公報)、および特許文献7(特開2002-284543号公報)において、実質的に鉛を含まない屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物を開示している。
しかし、実質的に鉛を含まないガラス組成物を用いて、開口角の大きな屈折率分布型レンズを製造しようとすると、製造したレンズの特性、特に耐候性、が低下することがある。これは、レンズの開口角の増加に必要な成分であった鉛の含有を無くすためには、同じく開口角を増加させる作用を有するLiの含有量を増やす必要があり、これに伴って、ガラス組成物中のアルカリイオンの移動し易さ(易動度)が大きくなるためである。これに対して、本出願人は、アルカリイオンの移動を抑制するBa、Sr、Ca、およびMgなどを加えるとともに、Liの含有量を適切に制御することにより、鉛を実質的に含まないながらも、アルカリイオンの易動度が抑制された屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物を開発し、特許文献8(特開2005-289775号公報)に開示している。
特許文献8に開示されたガラス組成物では、アルカリイオンの易動度が抑制されており、当該組成物を用いることによって、従来のLi系鉛フリーガラス組成物を用いた場合に比べて、耐候性、強度、および開口角の再現性などの諸特性に優れた屈折率分布型レンズを製造できる。しかし、その耐候性は、特に水が存在する環境下において、必ずしも十分であるとはいえず、さらなる改善が望まれる。
特公昭51−21594号公報 特公昭59−41934号公報 特公平7−88234号公報 特開2001−139341号公報 特開2002−121048号公報 特開2002−211947号公報 特開2002−284543号公報 特開2005−289775号公報
本発明は、実質的に鉛を含まない、Li系の屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物であって、耐候性、特に水が存在する環境下における耐候性(耐水性)、に優れる屈折率分布型レンズを製造できるガラス組成物を提供することを目的とする。
また本発明は、このようなガラス組成物から製造された、耐候性、特に耐水性、に優れる屈折率分布型レンズとその製造方法、ならびに当該レンズを備える光学製品および光学機器を提供することを目的とする。
本発明の屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物(以下、単に「母材ガラス組成物」ともいう)は、モル%で表示して、
40≦SiO2≦65
1≦TiO2≦10
0.1≦MgO≦22
0.15≦ZnO≦15
2≦Li2O≦18
2≦Na2O≦20
0≦B23≦20
0≦Al23≦10
0≦K2O≦3
0≦Cs2O≦3
0≦Y23≦5
0≦ZrO2≦2
0≦Nb25≦5
0≦In23≦5
0≦La23≦5
0≦Ta25≦5
を含み、
CaO、SrOおよびBaOから選ばれる少なくとも2つを、それぞれ0.1モル%以上15モル%以下含み、
モル%で表示して、
2≦MgO+ZnO
0.07≦ZnO/(MgO+ZnO)≦0.93
6≦Li2O+Na2O≦38
0≦Y23+ZrO2+Nb25+In23+La23+Ta25≦11
である。
本発明の屈折率分布型レンズは、上記本発明の屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物からなるガラス素線に、イオン交換法により屈折率分布を賦与して得たレンズである。
本発明の光学製品は、上記本発明の屈折率分布型レンズを備える。
本発明の光学機器は、上記本発明の光学製品を備える。
本発明の屈折率分布型レンズの製造方法は、アルカリ金属元素の酸化物を成分として含むガラス組成物からなるガラス素線を、前記元素とは異なるアルカリ金属元素を含む溶融塩に浸漬して、前記ガラス素線中の前記元素と前記溶融塩中の前記元素とをイオン交換処理することにより、前記ガラス素線に屈折率分布を賦与する製造方法であって、前記ガラス組成物が、モル%で表示して、
40≦SiO2≦65
1≦TiO2≦10
0.1≦MgO≦22
0.15≦ZnO≦15
2≦Li2O≦18
2≦Na2O≦20
0≦B23≦20
0≦Al23≦10
0≦K2O≦3
0≦Cs2O≦3
0≦Y23≦5
0≦ZrO2≦2
0≦Nb25≦5
0≦In23≦5
0≦La23≦5
0≦Ta25≦5
を含み、
CaO、SrOおよびBaOから選ばれる少なくとも2つを、それぞれ0.1モル%以上15モル%以下含み、
モル%で表示して、
2≦MgO+ZnO
0.07≦ZnO/(MgO+ZnO)≦0.93
6≦Li2O+Na2O≦38
0≦Y23+ZrO2+Nb25+In23+La23+Ta25≦11
である。
本発明者らは、特許文献8に記載の母材ガラス組成物において、新たにZnOを必須成分とするとともに、ZnOおよびMgOの含有率の合計、ならびにZnOとMgOとの含有比を制御することにより、当該ガラス組成物から製造した屈折率分布型レンズの耐候性を向上できることを見出し、本発明を完成させた。
一般に、ZnOの添加により、シリケート系ガラスの耐候性が改善するとされ、ガラス組成物中のアルカリ成分とZnOとを置換したケースとして、例えば、V.Dimbleby, and W.E.S.Turner: Journal of the Society of Glass Technology, 10, 304(1926)などの報告例がある。しかし、シリケート系ガラスにおいて、アルカリ成分の含有量の大小がその耐候性に影響を与えることはよく知られており、ガラス中のアルカリ成分を、非アルカリ成分であるZnで置換した場合に、当該ガラスの耐候性が改善することは極めて自然な現象といえる。
一方、本発明者らが見出した現象は、これとは全く異なる。本発明では、アルカリ成分ではなく、MgOの一部をZnOに置換している。Li系母材ガラス組成物におけるこのような置換によって、イオン交換後に得られた屈折率分布型レンズの耐候性、特に耐水性、を向上できる現象は、従来、全く知られていなかった。
即ち、MgOおよびZnOの含有量を制御した本発明の母材ガラス組成物によれば、諸特性に優れる、特許文献8に記載のLi系鉛フリー屈折率分布型レンズに対して、さらに耐候性を向上させた屈折率分布型レンズを得ることができる。また、得られたレンズからは、耐候性に優れた高性能の屈折率分布型レンズアレイを形成でき、例えば、環境劣化、経時劣化の少ない、耐久性に優れる高品質な光学製品あるいは光学機器の実現が可能となる。
[屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物]
本発明の屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物は、モル%で表示して、
40≦SiO2≦65
1≦TiO2≦10
0.1≦MgO≦22
0.15≦ZnO≦15
2≦Li2O≦18
2≦Na2O≦20
0≦B23≦20
0≦Al23≦10
0≦K2O≦3
0≦Cs2O≦3
0≦Y23≦5
0≦ZrO2≦2
0≦Nb25≦5
0≦In23≦5
0≦La23≦5
0≦Ta25≦5
を含み、
CaO、SrOおよびBaOから選ばれる少なくとも2つを、それぞれ0.1モル%以上15モル%以下含み、
モル%で表示して、
2≦MgO+ZnO
0.07≦ZnO/(MgO+ZnO)≦0.93
6≦Li2O+Na2O≦38
0≦Y23+ZrO2+Nb25+In23+La23+Ta25≦11
である。
本発明の母材ガラス組成物について、組成の限定理由を説明する。以下の記述において、組成を示す「%」表示は、全てモル%である。
(SiO2
SiO2は、ガラスの網目構造を形成する必須成分である。SiO2の含有率が40%未満では、イオン交換後に屈折率分布型レンズとしての光学特性を発現させるために必要な他の成分の含有率が相対的に大きくなって、失透が生じやすくなる。また、当該含有率が40%未満では、ガラス組成物としての化学的な耐久性が著しく低下する。一方、当該含有率が65%を超えると、上記他の成分、例えば屈折率分布を形成するためのアルカリ成分や屈折率増加成分、物性値調整成分など、の含有率が制限され、実用的な母材ガラス組成物とすることが困難となる。よって、SiO2の含有率を、40%以上65%以下とする。
(TiO2
TiO2は、母材ガラス組成物の屈折率を増大させる作用を有する必須成分である。母材ガラス組成物の屈折率を増大させることにより、当該ガラス組成物から得られた屈折率分布型レンズの中心屈折率を増大させ、開口角θを大きくできる。また、TiO2の含有率を増加させることにより、屈折率分布型レンズとしての屈折率分布を、より理想的な状態に近づけることができ、解像度に優れるレンズの製造が可能となる。TiO2の含有率が10%のときには、得られるレンズの解像度の低下は観察されないが、1%未満のときには解像度が明らかに低下して、実用的なレンズが得られない。一方、当該含有率が10%を超えると、着色が強くなることで色収差が大きくなり、実用的なレンズが得られない。そこで、解像度が高く、色収差が小さいレンズを得るために、TiO2の含有率を1%以上10%以下とする。当該含有率は、2%以上8%以下が好ましい。
(MgO)
MgOは、母材ガラス組成物の熔融温度を低下させ、イオン交換後における、レンズ中心部と周辺部との間の屈折率差(Δn)を大きくする作用を有する必須成分である。MgOの含有率が22%を超えると、失透が生じやすくなる。また、22%を超えてMgOを含有させても、その他の成分の含有率を過度に減少させることとなり、実用的なガラス組成物が得られない。よって、MgOの含有率は、0.1%以上22%以下とする。
2%以上の含有率とすることで十分な屈折率差を実現できること、また、2%以上の含有率とすることで、アルカリ土類金属酸化物(CaO、SrO、BaO)の含有率を、アルカリイオンの易動度をさらに低下させることを目的として、より適切に制御できるようになることから、MgOの含有率は2%以上が好ましい。即ち、MgOの含有率は、2%以上22%以下が好ましく、さらに好ましくは2%以上16%以下である。
(ZnO、MgO+ZnO、ZnO/(MgO+ZnO))
ZnOは、母材ガラス組成物、ならびに当該組成物をイオン交換して得た屈折率分布型レンズの耐候性を向上させる作用を有する必須成分であり、本発明では、MgOの一部を置換するために加えられる成分である。
耐候性に優れる母材ガラス組成物または屈折率分布型レンズを得るためには、ZnOの含有率は、0.15%以上15%以下である必要がある。このとき、MgOおよびZnOの含有率の合計(MgO+ZnO)を2%以上とし、MgOとZnOとの含有比(モル比)を、ZnO/(MgO+ZnO)で表現して、0.07≦ZnO/(MgO+ZnO)≦0.93とすればよい。
より高い耐候性を得るためには、ZnOの含有率を3%以上15%以下とすることが好ましい。このとき、MgO+ZnOは6%以上とすればよく、MgOとZnOとの含有比は、それぞれの含有率の範囲から、下限が0.12、即ち0.12≦ZnO/(MgO+ZnO)≦0.93、となる。耐失透性の観点からは、ZnOの含有率は、8%以下が好ましい。
また、さらに高い耐候性を得るためには、ZnOの含有率を4%以上15%以下とすることが好ましく、MgO+ZnOを6%以上とすることが好ましく、6%以上22%以下とすることがより好ましい。MgO+ZnOは、15%以下としてもよい。また、ZnO/(MgO+ZnO)を、0.07以上0.9以下とすることが好ましく、0.25以上0.85以下、0.25以上0.8以下、0.3以上0.8以下になるほど、より好ましい。
(Li2O)
Li2Oは、必須成分であり、本発明の母材ガラス組成物をイオン交換して屈折率分布型レンズを得るために、最も重要な成分の一つである。Li2Oの含有率が2%未満となると、イオン交換によって、十分な濃度分布、即ち十分な屈折率分布、を発現できず、屈折率分布型レンズを得ることができない。一方、当該含有率が18%を超えると、失透が生じやすくなり、母材ガラス組成物の形成が困難となる他、ガラス組成物を形成できたとしても、その耐候性が悪化する。よって、Li2Oの含有率を、2%以上18%以下とする。Li2Oの含有率は、2%以上12%以下が好ましく、2%以上12%未満がより好ましく、5%以上12%以下、5%以上12%未満、になるほど、さらに好ましい。
(Na2O)
Na2Oは、必須成分であり、母材ガラス組成物の熔融温度を低下させるとともに、本発明の母材ガラス組成物をイオン交換する際に、いわゆる混合アルカリ効果によってイオンの易動度を適度に保ち、当該組成物中のLiと溶融塩中のイオン(交換種)とのイオン交換を助ける作用を有する。イオン交換時におけるイオンの易動度を適度に保つことで、イオン交換速度を適度に調整でき、得られた屈折率分布型レンズの光学特性の調整が可能となる。Na2Oの含有率が2%未満では、母材ガラス組成物の熔融温度が著しく上昇し、ガラス素線の形成が困難となる。また、イオン交換時にイオンの易動度を適度に保つ効果を十分に得ることができない。一方、当該含有率が20%を超えると、母材ガラス組成物としての化学的な耐久性が低下し、実用性に欠ける。よって、Na2Oの含有率を2%以上20%以下とする。当該含有率は、2%以上15%以下が好ましく、5%以上15%以下がさらに好ましい。
(Li2O+Na2O)
本発明の母材ガラス組成物では、Li2OおよびNa2Oの含有率の合計(Li2O+Na2O)を6%以上38%以下とする。Li2O+Na2Oを、この範囲とすることにより、屈折率分布型レンズとしたときに良好な解像度を得ることができる。Li2O+Na2Oは、6%以上32%未満が好ましく、6%以上27%未満がより好ましく、10%以上27%未満がさらに好ましい。
(Li2O/Na2O)
本発明の母材ガラス組成物では、Li2OとNa2Oとの含有比(モル比)が、Li2O/Na2Oで表現して、0.7以上2以下が好ましい。例えば、屈折率分布型レンズとして高い解像度が要求される場合には、上記比を、0.7以上1.5以下とするとよい。この範囲において、最も良好な解像度を得ることができる。また例えば、屈折率分布型レンズとして大きな開口角θが要求される場合には、上記比を、1.0以上2.0以下とするとよい。この範囲において、レンズの開口角θを極大とすることができる。
(CaO、SrO、BaO)
CaO、SrOおよびBaOは、本発明の母材ガラス組成物中のアルカリイオンの易動度を小さくする作用を有する重要な成分の一つである。本発明の母材ガラス組成物は、CaO、SrOおよびBaOから選ばれる少なくとも2つを、各々の含有率にして0.1%以上15%以下含む。CaO、SrOおよびBaOから選ばれる2つの含有率が0.1%未満となると、残る1つの酸化物の含有率が相対的に大きくなることでエントロピーが低下して、当該酸化物に起因する結晶が生じやすくなり、失透が生じやすくなる。一方、CaO、SrOおよびBaOから選ばれる少なくとも1つの酸化物の含有率が15%を超えると、上記少なくとも1つの酸化物に起因する結晶が生じやすくなって、失透が発生しやすくなる。よって、本発明では、CaO、SrOおよびBaOから選ばれる少なくとも2つのアルカリ土類金属酸化物を、各々の含有率にして0.1%以上15%以下含む母材ガラス組成物とする。この少なくとも2つの酸化物の含有率は、それぞれ2%以上12%以下が好ましい。
BaO、SrO、CaOは、この順に、アルカリイオンの易動度を低下させる効果が高い。よって、SrOおよびBaOの含有率をそれぞれ0.1%以上15%以下とし、CaOの含有率を0%以上15%以下とすることが好ましい。また、SrOおよびBaOの含有率をそれぞれ2%以上12%以下とし、CaOの含有率を0%以上15%以下とすることが、より好ましい。
より具体的には、本発明の母材ガラス組成物が、SrOおよびBaOを、それぞれ0.1%以上15%以下含むことが好ましく、SrOおよびBaOを、それぞれ2%以上12%以下含むことがより好ましい。
BaOだけでも、母材ガラス組成物中のアルカリイオンの易動度を小さくすることが可能であるが、BaOとともにSrOを加えることにより、母材ガラス組成物を成形する際の結晶化を抑制できる。即ち、Baの一部をSrに置換することにより、例えばBa−Ti−Oを含む結晶の生成が抑制され、成形時の結晶化(失透)を抑制できる。
また、母材ガラス組成物において許容できるアルカリイオンの易動度は、当該組成物から形成するガラス素線の線径によって異なるため、得たい屈折率分布型レンズのレンズ線径に応じて、生産コストとの兼ね合いを考慮した上で、BaO、SrOおよびCaOの含有率を選択すればよい。
本発明の母材ガラス組成物におけるCaO、SrOおよびBaOの含有率の合計(CaO+SrO+BaO)は、2%以上25%以下が好ましく、4%以上20%以下がより好ましい。
本発明の母材ガラス組成物におけるMgO、CaO、SrOおよびBaOの含有率の合計(MgO+CaO+SrO+BaO)は、5%以上47%以下が好ましく、5%以上36%以下がより好ましい。
上記とは異なる観点から見て、本発明の母材ガラス組成物では、CaO/(CaO+SrO+BaO)、SrO/(CaO+SrO+BaO)、およびBaO/(CaO+SrO+BaO)から選ばれる少なくとも2つ以上の値が0.1以上であることが好ましく、上記少なくとも2つ以上の値が0.2以上であることがより好ましい。CaO/(CaO+SrO+BaO)、SrO/(CaO+SrO+BaO)、およびBaO/(CaO+SrO+BaO)から選ばれる2つの値が0.1未満になると、残る1つの値が大きくなる、即ち、CaO、SrOおよびBaOから選ばれる特定の1つの酸化物の含有率が相対的に大きくなる、ことでエントロピーが低下して、当該酸化物に起因する結晶が生じやすくなり、失透が発生しやすくなることがある。
本発明の母材ガラス組成物は、さらに下記の成分を含んでもよい。
(B23
23は、ガラスの網目構造を形成する任意成分であり、得られる屈折率分布型レンズの解像度および開口角θをほとんど変化させることなく、母材ガラス組成物のガラス化を促進し、その粘性を調整する作用を有する。また、若干ではあるが、母材ガラス組成物のイオン交換速度を遅くする作用も有する。
23は、例えば、上述した各必須成分の含有率は本発明の範囲内であるが、組成物として見たときに一部の成分の含有率が相対的に大きくなり、ガラスとしての安定性が低下する(例えば失透を生じやすくなる)場合に、加えてもよい。B23の添加により、必須成分間の含有率の比率を変えることなく、相対的に大きくなった上記一部の成分の含有率を小さくすることができる。
得られるレンズの解像度および開口角θを変化させることなく添加できるB23の含有率は、20%以下である。よって、B23の含有率を、0%以上20%以下とする。当該含有率は、0%以上10%以下が好ましく、本発明の母材ガラス組成物がB23を含む場合、その含有率は1%以上10%以下が好ましい。
(Al23
本発明の母材ガラス組成物は、任意成分としてAl23を含んでいてもよく、その含有率は、0%以上10%以下である。
(SiO2+TiO2+B23+Al23
本発明の母材ガラス組成物におけるSiO2、TiO2、B23およびAl23の含有率の合計(SiO2+TiO2+B23+Al23)は、41%以上70%以下が好ましく、50%以上70%以下がより好ましい。
(Y23、ZrO2、Nb25、In23、La23、Ta25
本発明の母材ガラス組成物は、イオン交換後に得られる屈折率分布型レンズの屈折率の調整、あるいは耐候性の向上を目的として、上記各成分を含んでいてもよい。これら各成分の含有率は、合計で0%以上11%以下とすればよく、本発明の母材ガラス組成物がこれらの成分を含む場合、その含有率の合計は0.2%以上6%以下が好ましい。また、特許文献8(特開2005-289775号公報)に記載されているように、これら各成分の含有率と、ZnOの含有率との合計を15%以下とすることが好ましい。
23の含有率は、0%以上5%以下が好ましい。
ZrO2の含有率は、0%以上2%以下が好ましく、本発明の母材ガラス組成物がZrO2を含む場合、その含有率は0.2%以上2%以下が好ましい。
Nb25、In23、La23、およびTa25の含有率は、それぞれ、0%以上5%以下が好ましい。
(K2O、Cs2O)
2OおよびCs2Oは、混合アルカリ効果により、MgO、CaO、SrOおよびBaOと同様に、アルカリイオンの易動度を小さくする作用を有する任意成分である。K2OおよびCs2Oの含有率は、それぞれ、0%以上3%以下が好ましい。
(その他の成分)
本発明の母材ガラス組成物は、その他の成分として、GeO2を0%以上10%以下含んでいてもよい。また、添加物として、SnO2、As23、Sb23を、それぞれ0%以上1%以下含んでいてもよい。
本発明の母材ガラス組成物は、上記に例示した各成分から実質的になってもよい。その場合、ガラス組成物が含む各成分の含有率、ならびに各成分の含有率間の関係(合計および含有比)は、上述した各規定に従えばよい。
なお、「実質的になる」とは、含有率にして0.1%未満の不純物を許容する趣旨である。
(鉛)
本発明の母材ガラス組成物は、実質的に鉛(代表的な組成としてはPbO)を含まない。また、本発明の母材ガラス組成物を用いて形成される屈折率分布型レンズも実質的に鉛を含まない。なお、本明細書における「実質的に含まない」とは、含有率にして0.1モル%未満を意味している。
本発明の母材ガラス組成物の具体的な組成例を以下に示す。
本発明の母材ガラス組成物は、例えば、モル%で表示して、
40≦SiO2≦65
1≦TiO2≦10
2≦MgO≦22
4≦ZnO≦15
0≦CaO≦15
0.1≦SrO≦15
0.1≦BaO≦15
2≦Li2O<12
2≦Na2O≦15
0≦B23≦20
0≦Al23≦10
0≦K2O≦3
0≦Cs2O≦3
0≦Y23≦5
0≦ZrO2≦2
0≦Nb25≦5
0≦In23≦5
0≦La23≦5
0≦Ta25≦5
を含み、
モル%で表示して、
6≦MgO+ZnO
0.25≦ZnO/(MgO+ZnO)≦0.85
2≦CaO+SrO+BaO≦25
5≦MgO+CaO+SrO+BaO≦47
6≦Li2O+Na2O<27
41≦SiO2+TiO2+B23+Al23≦70
0≦Y23+ZrO2+Nb25+In23+La23+Ta25≦11
であってもよい。
また例えば、本発明の母材ガラス組成物は、モル%で表示して、
40≦SiO2≦65
1≦TiO2≦10
2≦MgO≦16
4≦ZnO≦8
0≦CaO≦15
2≦SrO≦12
2≦BaO≦12
5≦Li2O<12
5≦Na2O≦15
0≦B23≦10
0≦Al23≦10
0≦K2O≦3
0≦Cs2O≦3
0≦Y23≦5
0.2≦ZrO2≦2
0≦Nb25≦5
0≦In23≦5
0≦La23≦5
0≦Ta25≦5
を含み、
モル%で表示して、
6≦MgO+ZnO≦22
0.25≦ZnO/(MgO+ZnO)≦0.8
4≦CaO+SrO+BaO≦20
5≦MgO+CaO+SrO+BaO≦36
10≦Li2O+Na2O<27
0.7≦Li2O/Na2O≦2
50≦SiO2+TiO2+B23+Al23≦70
0.2≦Y23+ZrO2+Nb25+In23+La23+Ta25≦6
であってもよい。
また例えば、本発明の母材ガラス組成物は、モル%で表示して、
40≦SiO2≦65
2≦TiO2≦8
2≦MgO≦16
4≦ZnO≦8
0≦CaO≦15
2≦SrO≦12
2≦BaO≦12
5≦Li2O<12
5≦Na2O≦15
0≦B23≦10
0≦Al23≦10
0≦K2O≦3
0≦Cs2O≦3
0≦Y23≦5
0.2≦ZrO2≦2
0≦Nb25≦5
0≦In23≦5
0≦La23≦5
0≦Ta25≦5
を含み、
モル%で表示して、
6≦MgO+ZnO≦22
0.25≦ZnO/(MgO+ZnO)≦0.8
4≦CaO+SrO+BaO≦20
5≦MgO+CaO+SrO+BaO≦36
10≦Li2O+Na2O<27
0.7≦Li2O/Na2O≦2
50≦SiO2+TiO2+B23+Al23≦70
0.2≦Y23+ZrO2+Nb25+In23+La23+Ta25≦6
であってもよい。
[屈折率分布型レンズとその製造方法]
本発明の屈折率分布型レンズは、上述した本発明の母材ガラス組成物からなるガラス素線に、イオン交換法により屈折率分布を賦与して得たレンズであり、耐候性、特に水の存在環境下における耐候性(耐水性)、に優れる。また、本発明のレンズは、高い解像度および大きな開口角θを実現できる、光学特性に優れた鉛フリーの屈折率分布型レンズである。本発明のレンズの用途は特に限定されず、例えば、以下に示す光学製品あるいは光学機器に用いることができる。なお、本発明のレンズは、使用光源の波長に依存する色収差が小さいため、カラースキャナ用途として特に好適である。
本発明の屈折率分布型レンズは、開口角θよりも大きな入射角を有する入射光がレンズの側面で反射することで発生するノイズ光(いわゆるホワイトノイズ(迷光))を除去する構造を、有していてもよい。このような構造としては、例えば、レンズの側面に設けられた吸収層あるいは散乱層が挙げられる。具体的には、吸収層となる着色層をレンズの側面に配置した、コア/クラッド構造を有するレンズとしたり、散乱層となる微細な凹凸部を側面に設けたレンズとしてもよい。
本発明の屈折率分布型レンズは、例えば、本発明の屈折率分布型レンズの製造方法により形成できる。
本発明の製造方法では、アルカリ金属元素の酸化物を成分として含むガラス組成物からなるガラス素線を、当該元素とは異なるアルカリ金属元素を含む溶融塩に浸漬して、ガラス素線中の上記アルカリ金属元素と、溶融塩中の上記アルカリ金属元素とをイオン交換処理することにより、上記ガラス素線に屈折率分布を賦与している。ここで、ガラス素線を構成するガラス組成物が、上述した本発明の屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物である。
ガラス素線のイオン交換処理は、公知の方法に従えばよい。
[光学製品および光学機器]
本発明の光学製品の種類および構成は、上述した本発明の屈折率分布型レンズを備える限り特に限定されない。光学製品として、例えば、2以上の本発明の屈折率分布型レンズを、その光軸が互いに略平行となるようにアレイ状に配列したレンズアレイが挙げられる。光学特性に優れる本発明のレンズを備えるレンズアレイにより、個々のレンズの径を小さくしながら、広範囲の正立等倍像を得ることができる。
本発明の屈折率分布型レンズをアレイ状に配列してレンズアレイとする場合、その配列方法は特に限定されず、例えば、0次元から2次元の配列が考えられる。なお、0次元の配列とは、例えば、1つのレンズを単独で配置して、光学素子として用いることをいう。
図1に、本発明のレンズを2次元のアレイ状に配列して形成したレンズアレイの一例を示す。
図1に示すレンズアレイ10は、2以上の本発明の屈折率分布型レンズ11を備えており、各々のレンズ11は、レンズ11の光軸が互いに略平行になるように整列され、一対のFRP基板12および黒色樹脂13とともに一体化されている。このようなレンズアレイ10は、一方のFRP基板12の表面に、2以上のレンズ11をほぼ平行に整列させ、他方のFRP基板12によってレンズ11を狭持した後、一対のFRP基板12間の空間に黒色樹脂13を充填し、全体を一体化して、さらにレンズ11の端面を研磨することにより、形成できる。
本発明のレンズを備えるレンズアレイの構成は、図1に示す例に限定されない。レンズアレイを構成する各部分に用いる材料などは、レンズアレイに一般的に用いる材料と同様であればよい。また、レンズ11の配列も図1に示す2列に限られず、レンズ11を多数列に配列させることにより、大面積に対応したレンズアレイを形成してもよい。
本発明の光学製品、例えばレンズアレイ、は、耐候性、特に耐水性、に優れる。また例えば、高い解像度、大きな開口角θ、小さい色収差などの優れた光学特性を有し、スキャナ、複写機、ファクシミリなどの光学機器に幅広く用いることができる。
本発明の光学機器の種類および構成は、上述した本発明の光学製品、例えばレンズアレイ、を備える限り特に限定されない。このような光学機器としては、例えば、上記レンズアレイを画像読み取り装置に組み込んだ、スキャナ、複写機、ファクシミリなど、あるいは、上記レンズアレイを発光素子とともに画像形成装置に組み込んだ、光プリンタなど、が挙げられる。
図2に、本発明の光学機器の一例として、スキャナを例示する。図2に示すスキャナ31は、筐体32内に、線状照明体33、ガラス板からなる原稿台34、レンズアレイ10および受光素子36を備えている。レンズアレイ10は、原稿台34に原稿35を配置した際に、線状照明体33から原稿35へ照射され、原稿35の表面で反射した光が、受光素子36に入射する光路37上に配置されている。レンズアレイ10は、上記反射した光を受光素子36で結像させる結像光学系を構成している。
図3に、本発明の光学機器の別の一例として、光プリンタを例示する。図3に示す光プリンタ41は、書込ヘッド(光書込ヘッド)42により感光ドラム43に光を露光させて画像(潜像)を形成し、形成した画像を用紙44上に定着する装置である。書込ヘッド42は、レンズアレイ10と発光素子アレイとを備えており、レンズアレイ10は、発光素子アレイから発せられた光を、感光ドラム43上に露光させる結像光学系を構成している(より詳細にいえば、レンズアレイ10は、その焦点が感光ドラム43の表面に位置する、正立等倍光学系を構成している)。
図3に示す光プリンタ41は、一般的な光プリンタと同様の構成を有しており、一般的な光プリンタと同様の機構により、用紙44上に画像が形成される。具体的には、円筒状の感光ドラム43の表面には、アモルファスSiなどの光導電性を有する材料(感光体)からなる感光層が形成されている。最初に、回転している感光ドラム43の表面を、帯電器46で一様に帯電させる。次に、書込ヘッド42により、形成する画像に対応するドットイメージの光を感光ドラム43の感光層に照射し、感光層における光が照射された領域の帯電を中和して、感光層に潜像を形成する。次に、現像器47により感光層にトナーを付着させると、トナーは感光層の帯電状態に従って、感光層における潜像が形成された部分に付着する。次に、付着させたトナーを、転写器48により、カセットから送られてきた用紙44に転写した後に、用紙44に定着器49により熱を加えると、トナーが用紙44に定着して画像が形成される。一方、転写の終了した感光ドラム43は、消去ランプ50により、帯電が全領域にわたって中和され、清掃器40により感光層上に残ったトナーが除去される。
本発明の光学機器は、耐久性に優れ、例えばスキャナ、複写機、プリンタとした場合には、解像度の高い、鮮明な画像を再現できる。
以下、実施例により、本発明をより詳細に説明する。本発明は、以下の実施例に限定されない。
本実施例では、組成を変化させた母材ガラス組成物を14種類(実施例1〜8、比較例1〜4、および参照例)作製し、作製した各サンプル、ならびに各サンプルをイオン交換して得た屈折率分布型レンズの諸特性を評価した。
[母材ガラス組成物および屈折率分布型レンズの作製]
最初に、以下の表1に示す各組成となるようにガラス原料を混合し、熔融して、熔融ガラスとした。次に、この熔融ガラスを紡糸してファイバー状とし、得られたガラスを適当な長さで切断し、さらに、切断した端面を研磨して、上記各組成を有するガラス組成物からなるガラス素線(直径300μm)とした。
次に、上記のように形成したガラス素線を、当該素線を構成する組成物のガラス転移温度(Tg:表2参照)に加熱した硝酸ナトリウム溶融塩に浸漬し、イオン交換処理を施した。イオン交換処理は、表2の「tIE(イオン交換時間)」欄に示す時間行った。次に、処理後のガラス素線を1周期長で切断し、さらに、切断した端面を研磨して、屈折率分布型レンズを得た。
Figure 2008230956
Figure 2008230956
[特性評価]
上記のように作製した母材ガラス組成物および屈折率分布型レンズに対して、以下に示す特性評価を行った。評価結果を以下の表3(失透、開口角、減量率、および耐候性)、ならびに表4(溶出成分)に示す。
(1)母材ガラス組成物の失透性の評価
ガラス素線を作製する際に得た溶融ガラスを冷却し、凝固後のガラス組成物の表面における結晶生成の程度を観察した。観察は目視により行い、ガラス組成物の表面に結晶が観察されなかった場合を「A」、当該表面の50mm四方に1〜10個の結晶が観察された場合を「B」、当該表面の50mm四方に11個以上の結晶が観察された場合を「C」とした。
(2)屈折率分布型レンズの開口角θの評価
開口角θとは、レンズによって光束方向を変化させることが可能な最大入射角のことである。本実施例では、特許文献8(特開2005-289775号公報)に記載の方法により、屈折率分布型レンズの開口角θを評価した。具体的には、以下のように評価した。
最初に、上記のように作製した屈折率分布型レンズを適当な長さに切断し、その両方の端面を、当該端面が互いに平行となるように鏡面研磨した。次に、このレンズの一方の端面に格子状のパターンを接触させ、他方の端面から上記パターンの正立像を観察して、周期長Pを求め、求めた周期長Pから、レンズの屈折率分布係数√Aを、√A=2π/Pの関係式を用いて算出した。このように算出した√A、レンズの半径r0、ならびに、プルフリッヒ屈折計を用いた全反射臨界角法により予め測定しておいたイオン交換前のガラス素線の屈折率Nc(表2参照)から、式sinθ=√A・Nc・r0に従い、レンズの開口角θを求めた。
(3)母材ガラス組成物の耐水性の評価(減量率評価および溶出成分測定)
母材ガラス組成物の耐水性は、日本光学硝子工業会規格(JOGIS−99)に準拠して、温度95℃、時間1時間の測定条件による減量率測定により評価した。減量率が小さいほど、耐水性に優れるガラス組成物であるといえる。例えば、サンプルAの比重は2.901g/cm3(表2参照)であり、減量率は0.07%(表3参照)であった。
また、減量率評価の際に、組成物サンプルから水中に溶出した成分の量を、併せて測定した。B、Mg、Sr、Ba、およびZnについてはプラズマ発光分析法により、LiおよびNaについては炎光分析法により、水中に溶出した量を定量した。表4に、組成物サンプル1gあたりの各元素の溶出量(μg)を示す。
(4)屈折率分布型レンズの耐候性の評価
上記のように作製した屈折率分布型レンズについて、温度60℃、相対湿度90%、評価時間1000時間の測定条件による恒温恒湿試験を行い、試験後のレンズに析出物が生じているか否か、また、析出物が生じている場合には析出した量、を、目視により評価し、評価結果を以下の判定基準にあてはめて、当該レンズの耐候性を評価した。
A:析出物がないか、あっても僅かである。
B:析出物があるが、レンズ性能に影響がない。
C:析出物があり、レンズ性能が低下しているために用途が制限される。
D:析出物が多く、レンズ性能が大きく低下している。
なお、「レンズ性能に影響がない」とは、耐候性試験の前後におけるレンズの解像度(像再現率)の劣化率が10%未満であることを意味し、「レンズ性能が低下しているため用途が制限される」とは、当該劣化率が10%以上20%未満であることを意味し、「レンズ性能が大きく低下している」とは、当該劣化率が20%以上であることを意味する。
劣化率は、(耐候性試験前の像再現率−試験後の像再現率)/試験前の像再現率×100(%)で表される数値であり、レンズの像再現率は、特許文献8(特開2005-289775号公報)に記載の方法により求めることができる。
Figure 2008230956
Figure 2008230956
表3、4に示すように、比較例1、3は、母材ガラス組成物としての減量率および溶出成分量が大きく(即ち、耐水性が悪く)、また、屈折率分布型レンズとしたときの耐候性に劣る結果となった。ZnOを含み、MgOを含まない比較例2、4は、耐候性に優れていたが、失透が生じた。
これに対して、実施例1〜8は、母材ガラス組成物としての耐水性に優れるとともに、屈折率分布型レンズとしたときの耐候性に優れていた。特にZnOの含有率が3モル%以上である実施例2−4、6−8は、母材ガラス組成物および屈折率分布型レンズの耐水性、耐候性に優れていた。また、実施例1〜8では、失透が生じないか、また生じたとしても僅かであって屈折率分布型レンズとしての使用に問題がないレベルであった。
なお、参照例であるサンプルMはPbOを成分に含むが、鉛フリーの母材ガラス組成物である実施例1〜8から作製した各屈折率分布型レンズにおいても、参照例と比べて使用上遜色ない特性が得られていた。
次に、実施例1〜8のガラス組成物から作製した各屈折率分布型レンズの側面に、ノイズ光の除去を目的として凹凸処理を施した後、複数の当該レンズを2次元に配列して、図1に示すようなレンズアレイを作製した。
作製したレンズアレイの光学特性として、特許文献8(特開2005-289775号公報)に記載されている方法(MTF(Modulation Transfer Function)法)を用いて、像の再現性を評価したところ、実施例1〜8のいずれのガラス組成物から作製した屈折率分布型レンズにおいても、60%以上の像再現率を得ることができた。
本発明によれば、諸特性に優れる、耐候性を向上させた屈折率分布型レンズを得ることができる。また、得られたレンズからは、耐候性に優れた高性能の屈折率分布型レンズアレイを形成でき、例えば、環境劣化、経時劣化の少ない、耐久性に優れる高品質な光学製品あるいは光学機器の実現が可能となる。
本発明の屈折率分布型レンズを備える光学製品であるレンズアレイの構成の一例を示す模式図である。 本発明の光学製品の1種であるレンズアレイを備える光学機器(スキャナ)の一例を示す模式図である。 本発明の光学製品の1種であるレンズアレイを備える光学機器(光プリンタ)の一例を示す模式図である。
符号の説明
10 レンズアレイ
11 屈折率分布型レンズ
12 FRP基板
13 黒色樹脂
31 スキャナ
32 筐体
33 線状照明体
34 原稿台
35 原稿
36 受光素子
37 光路
41 光プリンタ
42 書込ヘッド
43 感光ドラム
44 用紙
45 発光素子アレイ
46 帯電器
47 現像器
48 転写器
49 定着器
50 消去ランプ

Claims (18)

  1. モル%で表示して、
    40≦SiO2≦65
    1≦TiO2≦10
    0.1≦MgO≦22
    0.15≦ZnO≦15
    2≦Li2O≦18
    2≦Na2O≦20
    0≦B23≦20
    0≦Al23≦10
    0≦K2O≦3
    0≦Cs2O≦3
    0≦Y23≦5
    0≦ZrO2≦2
    0≦Nb25≦5
    0≦In23≦5
    0≦La23≦5
    0≦Ta25≦5
    を含み、
    CaO、SrOおよびBaOから選ばれる少なくとも2つを、それぞれ0.1モル%以上15モル%以下含み、
    モル%で表示して、
    2≦MgO+ZnO
    0.07≦ZnO/(MgO+ZnO)≦0.93
    6≦Li2O+Na2O≦38
    0≦Y23+ZrO2+Nb25+In23+La23+Ta25≦11
    である屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物。
  2. モル%で表示して、
    3≦ZnO≦15
    6≦MgO+ZnO
    0.12≦ZnO/(MgO+ZnO)≦0.93
    である請求項1に記載の屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物。
  3. モル%で表示して、
    2≦Li2O<12
    6≦Li2O+Na2O<32
    である請求項1に記載の屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物。
  4. モル%で表示して、
    2≦MgO≦22
    4≦ZnO≦15
    6≦MgO+ZnO
    0.25≦ZnO/(MgO+ZnO)≦0.85
    0≦CaO≦15
    0.1≦SrO≦15
    0.1≦BaO≦15
    2≦CaO+SrO+BaO≦25
    5≦MgO+CaO+SrO+BaO≦47
    2≦Li2O<12
    2≦Na2O≦15
    6≦Li2O+Na2O<27
    41≦SiO2+TiO2+B23+Al23≦70
    である請求項1に記載の屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物。
  5. モル%で表示して、
    1≦B23≦10
    である請求項4に記載の屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物。
  6. モル%で表示して、
    0≦B23≦10
    2≦MgO≦16
    4≦ZnO≦8
    6≦MgO+ZnO≦22
    0.25≦ZnO/(MgO+ZnO)≦0.8
    0≦CaO≦15
    2≦SrO≦12
    2≦BaO≦12
    4≦CaO+SrO+BaO≦20
    5≦MgO+CaO+SrO+BaO≦36
    5≦Li2O<12
    5≦Na2O≦15
    10≦Li2O+Na2O<27
    0.7≦Li2O/Na2O≦2
    50≦SiO2+TiO2+B23+Al23≦70
    0.2≦ZrO2≦2
    0.2≦Y23+ZrO2+Nb25+In23+La23+Ta25≦6
    である請求項1に記載の屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物。
  7. モル%で表示して、
    1≦B23≦10
    である請求項6に記載の屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物。
  8. モル%で表示して、
    2≦TiO2≦8
    0≦B23≦10
    2≦MgO≦16
    4≦ZnO≦8
    6≦MgO+ZnO≦22
    0.25≦ZnO/(MgO+ZnO)≦0.8
    0≦CaO≦15
    2≦SrO≦12
    2≦BaO≦12
    4≦CaO+SrO+BaO≦20
    5≦MgO+CaO+SrO+BaO≦36
    5≦Li2O<12
    5≦Na2O≦15
    10≦Li2O+Na2O<27
    0.7≦Li2O/Na2O≦2
    50≦SiO2+TiO2+B23+Al23≦70
    0.2≦ZrO2≦2
    0.2≦Y23+ZrO2+Nb25+In23+La23+Ta25≦6
    である請求項1に記載の屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物。
  9. モル%で表示して、
    1≦B23≦10
    である請求項8に記載の屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物。
  10. CaO/(CaO+SrO+BaO)、SrO/(CaO+SrO+BaO)、およびBaO/(CaO+SrO+BaO)から選ばれる少なくとも2つ以上の値が0.1以上である請求項1に記載の屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物。
  11. CaO/(CaO+SrO+BaO)、SrO/(CaO+SrO+BaO)、およびBaO/(CaO+SrO+BaO)から選ばれる少なくとも2つ以上の値が0.2以上である請求項1に記載の屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物。
  12. SrOおよびBaOを、それぞれ0.1モル%以上15モル%以下含む、請求項1に記載の屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物。
  13. SrOおよびBaOを、それぞれ2モル%以上12モル%以下含む、請求項1に記載の屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物。
  14. 請求項1に記載の屈折率分布型レンズ用母材ガラス組成物からなるガラス素線に、イオン交換法により屈折率分布を賦与して得た、屈折率分布型レンズ。
  15. ノイズ光を除去する構造を有する、請求項14に記載の屈折率分布型レンズ。
  16. 請求項14に記載の屈折率分布型レンズを備える光学製品。
  17. 請求項16に記載の光学製品を備える光学機器。
  18. アルカリ金属元素の酸化物を成分として含むガラス組成物からなるガラス素線を、前記元素とは異なるアルカリ金属元素を含む溶融塩に浸漬して、前記ガラス素線中の前記元素と前記溶融塩中の前記元素とをイオン交換処理することにより、前記ガラス素線に屈折率分布を賦与する屈折率分布型レンズの製造方法であって、
    前記ガラス組成物が、モル%で表示して、
    40≦SiO2≦65
    1≦TiO2≦10
    0.1≦MgO≦22
    0.15≦ZnO≦15
    2≦Li2O≦18
    2≦Na2O≦20
    0≦B23≦20
    0≦Al23≦10
    0≦K2O≦3
    0≦Cs2O≦3
    0≦Y23≦5
    0≦ZrO2≦2
    0≦Nb25≦5
    0≦In23≦5
    0≦La23≦5
    0≦Ta25≦5
    を含み、
    CaO、SrOおよびBaOから選ばれる少なくとも2つを、それぞれ0.1モル%以上15モル%以下含み、
    モル%で表示して、
    2≦MgO+ZnO
    0.07≦ZnO/(MgO+ZnO)≦0.93
    6≦Li2O+Na2O≦38
    0≦Y23+ZrO2+Nb25+In23+La23+Ta25≦11
    である、屈折率分布型レンズの製造方法。
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