JPH0788234B2 - 光集束性レンズ - Google Patents

光集束性レンズ

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JPH0788234B2
JPH0788234B2 JP61208026A JP20802686A JPH0788234B2 JP H0788234 B2 JPH0788234 B2 JP H0788234B2 JP 61208026 A JP61208026 A JP 61208026A JP 20802686 A JP20802686 A JP 20802686A JP H0788234 B2 JPH0788234 B2 JP H0788234B2
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mol
glass
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mgo
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清澄 藤井
秀也 小木
旭 赤沢
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/076Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
    • C03C3/078Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing an oxide of a divalent metal, e.g. an oxide of zinc

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光集束性レンズ用ガラス組成物に関する。さら
に詳しくは、屈折率分布を持つ光集束性レンズをイオン
交換法で製造するに適したガラス組成物に関する。
〔従来の技術〕
修飾酸化物を構成し得る第1の陽イオンを含むガラス体
を、修飾酸化物を構成し得る第2の陽イオンを含む溶融
塩と高温で接触せしめてガラス体中の第1の陽イオンを
溶融塩中の第2の陽イオンで置換するイオン交換法によ
つて、ガラス体中に中心から周辺部に向けて変化する屈
折率分布を形成した光集束性レンズを製造できることは
知られている。
Tlを含むガラス体を硝酸カリ溶融塩中でイオン交換する
と、開口角が20〜30度の光集束性レンズが得られる。し
かし、この光集束性レンズは色収差が大きく、従つて単
一波長の光に使用するには適しているが、白色光に使用
するには適していない。
一方、Csを含むガラス体を硝酸カリ溶融塩中でイオン交
換すると、色収差が非常に小さい光集束性レンズが得ら
れる。しかし、このレンズは最大開口角が12度程度と小
さい欠点を有している。
また、Liを含むガラス体を硝酸ナトリウム溶融塩中でイ
オン交換して製造した光集束性レンズも知られている。
イオン交換されたままのレンズの周辺部は、理想屈折分
布から外れた分布を有するため、該周辺部を弗酸処理等
により除去して屈折率分布の良好な部分のみを光集束性
レンズとして使用せざるを得ない。
特公昭59−41934号公報には、上記の如き光集束性レン
ズの欠点を改良した光集束性レンズを供給することを目
的として、 SiO2 25〜68、TiO2 2〜16、B2O3 0〜25、Al2O3 0〜10、
SiO2+TiO2+B2O3+Al2O3 58〜77、MgO 4〜22、PbO 0〜
13、MgO+PbO 4〜22、LiO 2〜18、Na2O3 3〜22各モル%
の主要成分と La2O3 0〜5、Y2O3 0〜5、ZrO2 0〜3、K2O 0〜3、Zn
O 0〜5、CaO 0〜3、SrO 0〜3、BaO 0〜3、SnO2 0〜
1、As2O3 0〜0.5各モル%の安定化剤とからなる集束性
レンズの製造に適したガラス組成物、 が提案されている。しかしながら、特公昭59−41934号
公報には、特に限られた範囲のLiおよびNa含量におい
て、色収差が小さく、開口角が大きくそして有効視野面
積が大きいガラス組成物が得られることは全く記載され
ていない。
〔発明が解決すべき問題点〕
本発明の目的は、色収差が小さく、開口角が大きくしか
も有効視野面積の大きな光集束性レンズを提供すること
にある。
本発明の他の目的は、上記特性のみならず実用的水準に
ある高い耐候性を備えた光集束性レンズを提供すること
にある。
本発明のさらに他の目的および利点は以下の説明から明
らかとなろう。
本発明によれば、本発明のかかる目的および利点は、ガ
ラス体をナトリウム化合物の溶融塩に接触せしめるイオ
ン交換に付することによって、ガラス体中に中心から周
辺部に向けて変化する屈折率分布を形成した棒状の光集
束性レンズにおいて、該ガラス体は下記組成: SiO2 25〜68モル%、 Li2O 11〜13モル%、 Na2O 8〜10モル%、 TiO2 2〜16モル%、 B2O3 0〜25モル%、 Al2O3 0〜10モル%、 MgO 4〜22モル%、 PbO 0〜13モル%、 La2O3 0〜5モル%、 Y2O3 0〜5モル%、 ZrO2 0〜3モル%、 K2O 0〜3モル%、 ZnO 0〜5モル%、 CaO 0〜3モル%、 SrO 0〜3モル%、 BaO 0〜3モル%、 SnO2 0〜1モル%、 As2O3 0〜0.5モル% を有し、且つ (i)Li2O/Na2O(モル比) 1.25〜1.5 (ii)SiO2+TiO2+B2O3+Al2O3 58〜77モル%、および (iii)MgO+PbO 4〜22モル% を満足するガラス組成物からなり、該光集束性レンズ
は、13゜以上の開口角(半角)及び90%以上の有効視野
面積率を有することを特徴とする光集束性レンズによっ
て達成される。
上記のとおり、本発明の研究によつて、ガラス組成物中
のLi2OとNa2Oの含量を相互の関連において限られた範囲
に特定することにより、上記の如き種々の優れた性質を
備えた光集束性レンズ用ガラス組成物が得られることが
明らかにされた。
例えば、ガラス組成物中のLi2O含量のみをNa2O含量とは
無関係に増加させても開口角の大きい光集束性レンズを
与えるガラス組成物を得ることはできない。開口角の大
きい光集束性レンズを与えるガラス組成物を得ようとし
て、Li2Oのみならず、例えばTiO2あるいはMgO等の含量
を増加させると、ガラスの失透性が増大する結果とな
る。
複写機、フアクシミリ、液晶シヤツタープリンター等の
光学系として使用可能な光集束レンズは、色収差が低
く、開口角が大きく、好ましくは少くとも13゜の最大入
射角(θmax)を有することが望ましく、加えて有効視
野面積率が大きいことが好ましい。
本発明のガラス組成物は、Li2OとNa2Oとを含有し、光集
束性レンズを製造するに当つては、これを硝酸ナトリウ
ム溶融塩浴中でイオン交換するため、ガラス中にナトリ
ウムの濃度分布とリチウムの濃度分布とが形成された光
集束性レンズを与える。そのため、タリウムガラスの場
合のような色収差はなく、色収差が非常に小さい。
本発明のガラス組成物は、上記組成の範囲内で、Li2O/N
a2Oのモル比1.25〜1.5とすることにより、有効視野面積
率が高く且つ高い開口角を有する光集束性レンズを与え
ることができる。本発明に用いるガラス組成物は、例え
ば90%以上の有効視野面積率および少くとも13゜の開口
角(半角)即ち最大入射角(θmax)を示す光集束性レ
ンズを与える。
ガラス組成物中のLi2O含量が13モル%を超えると、ガラ
ス組成物の失透性が大きくなる。
また、ガラス組成物中のLi2OとNa2Oの合計量が23モルを
超えると、実用的に問題を生じ易い耐候性を示すものと
なりがちである。Li2OとNa2Oの合計量の下限を18モル%
とし且つLi2O/Na2Oの比を1.25〜1.5とすることが、本発
明のガラス組成物に大きいイオン交換速度を与えてい
る。
SiO2はガラスの網目構造を形成する主要成分であり、25
モル%未満では、ガラスの耐失透性、耐久性を著るしく
低下する。また、SiO2が68モル%を超えると屈折率形成
酸化物及びその他の修飾酸化物等の含有量が限定され、
屈折率差が小さくなり実用に充分な明るさのレンズを得
ることができなくなり、ときにはガラスの溶融温度の上
昇をもたらし、ガラスの成型を困難にする。
TiO2は、適正な屈折率分布を形成する上で重要な成分で
あり、最低2モル%、最高16モル%のTiO2を含有させる
ことができ、良好な屈折率分布を得ることができるが、
それを越えると失透しやすくなり、ガラスの成型が困難
となる。
TiO2の好ましい範囲は6〜10モル%である。
Al2O3、B2O3はそれぞれ10モル%、25モル%まで含有さ
せうるがこれを越えると失透性が増大する。
また、SiO2+TiO2+B2O3+Al2O3の合計量は58〜77モル
%である。
MgO、PbOはガラスの修飾酸化物として含有させるが、中
心と周辺の屈折率差も最も大きくする点において他の2
価金属の酸化物より優れている。MgO 4モル%未満では
屈折率差が小さくなり、又22モル%を越える良好な分布
が得られなくなる。
PbOは、屈折率差を小さくすることなく、失透性を改善
する上で最も優れており、0〜13モル%の範囲で含みう
る。これ以上含有させるとイオン交換速度の低下及びイ
オン交換中の変形、化学的耐久性を低下させる。
従つて、MgO+PbOは4〜22モル%、望ましくは5〜20モ
ル%の範囲に抑える。
前記特公昭59−41934号に述べてあるとおり、本発明で
も、その他安定化剤として光集束性レンズとしての特性
を失わせない範囲でLa2O3:0〜5、Y2O3:0〜5、ZrO2:0
〜3、K2O:0〜3、ZnO:0〜5、CaO:0〜3、SrO:0〜3、
BaO:0〜3、SnO2:0〜1、As2O3:0〜0.5、Sb2O3:0〜0.5
各モル%を加えることができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
実施例 1〜6および比較例 1〜4 第1表に記載の組成のガラスを、ガラス棒(直径1.1m
m)として準備し、各ガラス棒を硝酸ナトリウム溶融塩
浴中で第1表に記載した条件下で処理してイオン交換せ
しめた。
なお、第1表中のモル%はSiO2、MgO、BaO、PbO、Ti
O2、Li2O、Na2O3およびLa2O3の合計モル数を基準とする
ものであり、また重量%は上記と同じ各成分の合計重量
を基準とするものである。
第1表から明らかなとおり、本発明のガラス組成物(実
施例1〜6)はいずれも13度以上の最大入射角(θmax
半角)すなわち26度以上の開口角(全角)を有し、しか
も有効視野面積率が70%以上を示すことがわかる。
これに対し、比較例1および2のガラス組成物は、いず
れも実施例1および2のガラス組成物と同じ割合でLi2O
を含有するけれども、Li2O/Na2Oの比が本発明で規定す
る範囲を外れているため、開口角が大きいが有効視野面
積率が低く(比較例1)、あるいは有効視野面積率が大
きいが開口角が小さい(比較例2)。
また、比較例3および4のガラス組成物はLi2Oを本発明
で規定する割合よりも多く含有し且つ本発明で規定する
範囲外のLi2O/Na2Oの比を有している。比較例3および
4のガラス組成物はいずれも開口角が充分に大きくな
く、さらに失透性が高い。さらに、比較剤1、3および
4のガラス組成物はイオン交換に非常に長い時間を必要
とする。
実施例 7〜11 第2表に示したガラス組成物について、同様に、イオン
交換処理を行つた。第2表のガラス組成物は、第1表の
ガラス組成物と特にLa2O3及び/又はZrO2の含量が相違
する点に注目されたい。第2表から、このようなガラス
組成物にあつても、LI2OおよびNa2Oを本発明で規定する
範囲とすれば、第1表のガラス組成物の場合と同様に大
きい開口角と大きい有効視野面積率を与えることがわか
る。La2O3はガラス組成物の屈折率を上げ、またZrO2
ガラス組成物の耐候性を上げる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス体をナトリウム化合物の溶融塩に接
    触せしめるイオン交換に付するにとによって、ガラス体
    中に中心から周辺部に向けて変化する屈折率分布を形成
    した棒状の光集束性レンズにおいて、該ガラス体は下記
    組成: SiO2 25〜68モル%、 Li2O 11〜13モル%、 Na2O 8〜10モル%、 TiO2 2〜16モル%、 B2O3 0〜25モル%、 Al2O3 0〜10モル%、 MgO 4〜22モル%、 PbO 0〜13モル%、 La2O3 0〜5モル%、 Y2O3 0〜5モル%、 ZrO2 0〜3モル%、 K2O 0〜3モル%、 ZnO 0〜5モル%、 CaO 0〜3モル%、 SrO 0〜3モル%、 BaO 0〜3モル%、 SnO2 0〜1モル%、 As2O3 0〜0.5モル% を有し、且つ (i)Li2O/Na2O(モル比) 1.25〜1.5 (ii)SiO2+TiO2+B2O3+Al2O3 58〜77モル%、および (iii)MgO+PbO 4〜22モル% を満足するガラス組成物からなり、該光集束性レンズ
    は、13゜以上の開口角(半角)及び90%以上の有効視野
    面積率を有することを特徴とする光集束性レンズ。
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