JP2008230080A - 印刷装置および印刷装置の制御方法 - Google Patents

印刷装置および印刷装置の制御方法 Download PDF

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久崇 釘町
Katsuhiko Nishisaka
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Abstract

【課題】縁なし印刷の実行中に用紙などの記録媒体の重送が発生したときに、2枚目の記録媒体が汚れるのを防止する。
【解決手段】CPU71は、四辺縁なし印刷の実行中に、印刷済み用紙長をカウントするとともに、紙検出器32で検出される用紙長とROM72に記憶されている用紙長および閾値とに基づき用紙が重送か否かを判定する。重送が検知されると、印刷ヘッド62による印刷を中断し、印刷済み用紙長をRAM73に格納し、搬送モータ52を駆動して排紙ローラにより用紙を排出する。また、ユーザに1枚目の用紙を再セットして印刷ボタン24dを操作するように促すメッセージを表示部22に表示する。そして、印刷ボタン24dが操作されると、搬送モータ52を駆動して給紙し、用紙が印刷を中断した位置、すなわち印刷済み用紙長に達すると、中断した残りの印刷を印刷ヘッド62により行わせる。
【選択図】図3

Description

この発明は、記録媒体に対して縁なし印刷が可能な印刷装置および該印刷装置の制御方法に関するものである。
従来の印刷装置では、用紙トレイなどに複数の用紙を積層してセットしておき、このうち最上段の用紙のみを分離して給紙し、この給紙された用紙に対して1枚ずつ印刷が行われている。しかし、湿度変化などの様々な要因により、2枚以上の用紙が重なって用紙トレイから給紙される重送が発生することがある。そこで、重送に対して種々の対策が提案されている。例えば特許文献1記載の印刷装置では、重送の程度を判定し、ジャム解除の手間や時間を軽減するようにしている。
特開平5−24321号公報
ところで、従来の印刷装置では、用紙の周縁部に何も印刷されない余白が設けられているのが通常であった。しかしながら、近年、ユーザから、特に葉書や写真用紙などに対する印刷において、用紙の周縁部に余白のない縁なし印刷に対する要望が強いため、縁なし印刷が可能な印刷装置が実用化されている。このような印刷装置では、印刷範囲を用紙サイズより多少広い範囲に設定することで、縁なし印刷を実現している。しかしながら、このような縁なし印刷の実行中に、用紙が搬送方向に互いにずれた重送が発生すると、用紙サイズより多少広い範囲に印刷が行われるため、上記従来の特許文献1記載の技術では、重送されている2枚目の用紙が汚れて無駄になってしまうことになる。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、縁なし印刷の実行中に用紙などの記録媒体の重送が発生したときに、2枚目の記録媒体が汚れるのを防止することができる印刷装置および印刷装置の制御方法を提供することを目的とする。
この発明にかかる印刷装置は、記録媒体に対して縁なし印刷が可能な印刷装置であって、上記目的を達成するため、記録媒体に印刷を行う印刷手段と、複数の記録媒体が積層してセットされる媒体トレイと、媒体トレイにセットされた記録媒体を印刷手段に向けて給送する給送手段と、給送手段により給送される記録媒体の重送を検知する重送検知手段と、印刷手段により印刷された記録媒体を外部に排出する排出手段と、縁なし印刷の実行中に重送検知手段により記録媒体の重送が検知されると、印刷手段による印刷を中断して給送中の全記録媒体を排出手段により排出するとともに、排出された記録媒体のうち1枚目を媒体トレイに再セットするようにユーザに対して促し、該1枚目の記録媒体が媒体トレイに再セットされると、給送手段による記録媒体の給送を開始し、記録媒体が印刷を中断した位置に達すると中断した残りの印刷を印刷手段により行わせる重送処理手段とを備えたことを特徴としている。
また、この発明にかかる印刷装置の制御方法は、複数の記録媒体が積層してセットされる媒体トレイから給送される記録媒体に対して縁なし印刷が可能な印刷装置の制御方法であって、上記目的を達成するため、縁なし印刷の実行中に媒体トレイから給送される記録媒体の重送を検知すると、印刷を中断し、全ての記録媒体を外部に排出し、排出された1枚目の記録媒体を媒体トレイに再セットするようにユーザに対して促し、該1枚目の記録媒体の再セットが完了すると給送を開始し、記録媒体が印刷を中断した位置に達すると中断した残りの印刷を行うようにしたことを特徴としている。
このように構成された発明(印刷装置および印刷装置の制御方法)では、縁なし印刷の実行中に記録媒体の重送が検知されると、印刷を中断しているため、重送されている2枚目の記録媒体が汚れてしまうのを未然に防止することができる。また、給送中の全記録媒体を排出するとともに、排出された記録媒体のうち1枚目の媒体トレイへの再セットをユーザに促し、該1枚目の記録媒体の媒体トレイへの再セットが完了すると、記録媒体の給送を開始し、記録媒体が印刷を中断した位置に達すると中断した残りの印刷を行うようにしているため、印刷が中断されても1枚目の記録媒体が無駄になってしまうのを避けることができる。
また、重送検知手段は、印刷手段と媒体トレイとの間に配置され、給送手段により給送される記録媒体の先端および後端を検出する検出手段と、記録媒体のサイズに応じてそれぞれ予め設定された基準値および許容幅を記憶するメモリと、検出手段の検出結果に基づき給送方向の記録媒体の寸法を算出する演算手段と、演算手段により算出される記録媒体の寸法が基準値より許容幅を超えて大きくなると記録媒体の重送と判定する判定手段とを備え、判定手段は、印刷中の記録媒体が重送でないと判定したときは、基準値に代えて、演算手段により算出される記録媒体の寸法を用いて次の記録媒体の重送判定を行うようにしてもよい。
このように構成された発明では、印刷中の記録媒体が重送でないと判定したときは、メモリに記憶されている基準値に代えて、演算手段により算出される記録媒体の寸法を用いて次の記録媒体の重送判定が行われる。計測結果を利用して、固定値である前記基準値を微小調整して更新可能にする。したがって、製造メーカの違いや、製造ロットの違いなどによって、記録媒体の寸法がばらついたとしても、検出手段で実際に検出された結果が用いられるため、記録媒体の重送判定を正確に行うことができる。
また、表示手段と、印刷開始を指示するための印刷ボタンとをさらに備え、重送処理手段は、1枚目の媒体トレイへの再セットを促すとともに該再セット後に印刷ボタンの操作を促すメッセージを表示手段に表示し、印刷ボタンが操作されると再セットが完了したものとするようにしてもよい。このように構成された発明では、1枚目の媒体トレイへの再セットを促すとともに該再セット後に印刷ボタンの操作を促すメッセージが表示手段に表示されるため、ユーザの誤操作を未然に防止することができる。また、印刷ボタンが操作されると記録媒体の再セットが完了したものとされるため、記録媒体の再セットの完了を確実に判定できる。
図1は本発明の印刷装置の一実施形態であるフォトプリンタのプリント機構部を示す平面図、図2は図1のプリント機構部の要部を示す側面図、図3はフォトプリンタの電気的構成を示すブロック図である。このフォトプリンタ10では、プリンタ本体12の内部にプリント機構部50が内蔵され、プリンタ本体12の前面にメモリカードスロット16が設けられており、このフォトプリンタ10全体の制御を司るコントローラ70からの動作指令に応じて、メモリカードスロット16に差し込まれたメモリカードMに格納されている画像ファイルの用紙Pへの印刷を実行する。そして、こうして印刷された用紙Pがプリンタ本体12の前面に排紙される。
プリンタ本体12の上面には操作パネル20が設けられる一方、プリンタ本体12の上面の奥の一辺に対してカバー30が開閉自在に取り付けられている。このカバー30は、プリンタ本体12の上面を覆うことのできる大きさに成形された樹脂板であり、開状態では操作パネル20の表面を外部に露出する(図3参照)一方、カバー30が閉状態に閉じられると、操作パネル20全体を覆う。
この操作パネル20には、文字や図形、記号などを表示する例えばLCDにより構成された表示部22と、この表示部22の周囲に配置されたボタン群24とを備えている。ボタン群24は、図3に示すように、電源のオンオフを行うための電源ボタン24a、メインメニュー画面を呼び出すためのメニューボタン24b、操作を途中でキャンセルしたり用紙Pへの印刷を途中で中断したりするためのキャンセルボタン24c、用紙Pへの印刷実行を指示するための印刷ボタン24d、メモリカードスロット16に挿入されたメモリカードMに編集画像等を保存するための保存ボタン24e、表示部22に表示された複数の選択肢の中から所望の選択肢を選択したりカーソルを移動したりするときに操作される上下左右の各矢印ボタン24f〜24i、この上下左右の各矢印ボタン24f〜24iの中央に配置され各矢印ボタン24f〜24iによって選択されている選択肢に決定したことを指示するためのOKボタン24j、表示部22での画面表示を切り替えるための表示切替ボタン24k、表示部22に表示される左ガイドを選択する左ガイド選択ボタン24l、表示部22に表示される右ガイドを選択する右ガイド選択ボタン24m、排紙トレイとしての機能を備えた前面扉14を開く排紙トレイオープンボタン24nなどで構成されている。
また、表示部22の表示内容を確認するために、カバー30には表示部22と同じ大きさの窓(図示省略)が設けられている。つまり、カバー30が閉状態にあるときにはユーザはこの窓を介して表示部22の表示内容を確認することができる。一方、カバー30は開状態のときには、表示部22を好みの角度に調整することが可能となっている。
このようにカバー30を開状態としたときには、操作パネル20に対して斜め後方に傾斜した状態でカバー30は保持され、複数の用紙(本発明の「記録媒体」に相当)Pを積層してセットする本発明の「媒体トレイ」として機能する。以下、カバー30を「用紙トレイ30」と称する。用紙トレイ30には、一対の用紙ガイド31a,31bが設けられている。このうち、一方の用紙ガイド31bは用紙トレイ30に固定され、他方の用紙ガイド31aは主走査方向(図1中、左右方向)Xにスライド可能に設けられている。そして、用紙ガイド31aを用紙Pの幅に合わせてスライドさせることにより、用紙ガイド31bを基準として、用紙Pの主走査方向Xの位置を規制することが可能になっている。
用紙トレイ30の近傍には、断面半月状の給紙ローラ51および分離パッド30aからなるオート・シート・フィーダ(ASF)が設けられている。この給紙ローラ51には、搬送モータ52が駆動力伝達機構(図示省略)を介して連結されている。そして、搬送モータ52の駆動により給紙ローラ51が回転すると、分離パッド30aの摩擦抵抗により、用紙トレイ30に積層してセットされている用紙Pの最上段の用紙Pが分離されて、1枚ずつプリンタ本体12の内部に向けて自動給送される。
また、プリント機構部50には、給紙ローラ51の回転により給送された用紙Pをさらに搬送する搬送駆動ローラ53および搬送従動ローラ54が設けられている。搬送駆動ローラ53は搬送モータ52の駆動により回転する。搬送従動ローラ54は、この実施形態では2個1組で5箇所に設けられており、従動回転可能に軸支された状態で搬送駆動ローラ53に向けて付勢されて、搬送駆動ローラ53の周面に押圧されており、搬送駆動ローラ53が回転すると、搬送従動ローラ54が従動回転して、用紙Pが主走査方向Xに直交する副走査方向Yに好適に搬送されることとなっている。給紙ローラ51と搬送駆動ローラ53との間には、搬送される用紙Pの先端および後端を検出する紙検出器(本発明の「検出手段」に相当)32が配設されている。
また、プリント機構部50には、主走査方向(図1中、左右方向)Xに延びるガイド60が設けられ、このガイド60にキャリッジ61が移動可能に軸支されている。キャリッジ61には、用紙Pの表面にドットを形成して印刷を行う印刷ヘッド62と、用紙Pの主走査方向(幅方向)Xにおける端部を検出する紙幅センサ33とが搭載されている。キャリッジ61は、主走査方向Xにループ状に架け渡された無端ベルト(図示省略)に取り付けられており、キャリッジモータ63の駆動により無端ベルトが回転することで、ガイド60に沿って主走査方向Xに往復動する。すなわち、印刷ヘッド62は、キャリッジ61が主走査方向Xに往復動することで用紙Pを主走査方向Xに走査し、用紙Pが搬送駆動ローラ53および搬送従動ローラ54により副走査方向Yに搬送されることで、用紙Pを副走査方向Yに走査する。
また、このキャリッジ61には、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック等の各色のインクを個別に収容したインクカートリッジ(図示省略)が搭載されている。これらのインクカートリッジはそれぞれ印刷ヘッド62に接続されている。そして、印刷ヘッド62はインクカートリッジからのインクに圧力をかけてノズル(図示省略)から用紙Pに向かってインクを吐出する。この実施形態では、印刷ヘッド62は圧電素子に電圧をかけることにより該圧電素子を変形させてインクを加圧する方式を採用しているが、発熱抵抗体(例えばヒータなど)に電圧をかけインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用してもよい。
印刷ヘッド62のヘッド面に対向する位置には、用紙Pを摺接支持しつつ用紙Pの印刷面と印刷ヘッド62のヘッド面との間隔を所定間隔に規定するプラテン55が配設されている。また、キャリッジ61の主走査方向Xにおける往復動領域の一端の外側には、キャッピング装置56が設けられている。印刷を実行しない待機状態では、キャリッジ61はキャッピング装置56の上方まで移動して停止し、キャッピング装置56に配設されているキャップCPが上昇して印刷ヘッド62のヘッド面を封止する。このキャリッジ61の停止位置がキャリッジ61のホームポジションとなっている。
また、プリント機構部50には、印刷ヘッド62により印刷がされた用紙Pを外部に排出する排紙駆動ローラ57および排紙従動ローラ58が設けられている。排紙駆動ローラ57は搬送モータ52の駆動により回転する。そして、用紙Pは、この排紙駆動ローラ57の回転によりプリンタ本体12の前面に設けられた前面扉(排紙トレイ)14に排出される。排紙従動ローラ58は、周囲に複数の歯を有する歯付ローラになっており、各歯の先端が用紙Pの印刷面に点接触するように鋭角的に尖っている。そして、各排紙従動ローラ58は、それぞれ個別に排紙駆動ローラ57に向けて付勢されており、用紙Pが排紙駆動ローラ57の回転により排紙される際に、用紙Pに接して用紙Pの排紙に伴って従動回転する。
また、プリント機構部50には、搬送駆動ローラ53の回転量を検出するロータリエンコーダ34が配設されている。このロータリエンコーダ34は、搬送駆動ローラ53の回転に連動して回転するロータリスケール341と、ロータリスケール341の外周に沿って等間隔に形成されているスリットを検出するスケールセンサ342とを有する。スケールセンサ342は、搬送駆動ローラ53の回転、すなわち用紙Pの搬送に伴ってパルス信号を出力する。
また、プリント機構部50には、キャリッジ61の移動量を検出するリニアエンコーダ35が配設されている。このリニアエンコーダ35は、キャリッジ61の近傍に主走査方向Xとほぼ平行に配置されたリニアスケール351と、キャリッジ61に搭載され、リニアスケール351に等間隔に形成されているスリットを検出するスケールセンサ352とを有する。スケールセンサ352は、キャリッジ61の主走査方向Xの移動に伴って、パルス信号を出力する。
コントローラ70は、CPU71、ROM72、RAM73、フラッシュメモリ74、インタフェース(I/F)制御回路75、グラフィックメモリ76を有し、これらがシステムバス77に接続されて、互いに信号のやり取りが可能になっている。CPU71は、プリント機構部50の動作制御を実行するための演算処理などを行う。ROM72は、CPU71の制御に必要なプログラム(ファームウェア)などを記憶する。RAM73には一時的にデータが記憶され、フラッシュメモリ74にはCPU71の制御に必要な各種データやテーブルなどが格納され、グラフィックメモリ76には表示部22に描画すべき画像データが格納される。
インタフェース制御回路75は、メモリカードスロット16、操作パネル20、プリント機構部50との通信を行うもので、CPU71は、それらとのデータの入出力をインタフェース制御回路75を介して行う。また、インタフェース制御回路75は、CPU71からの制御命令、ロータリエンコーダ34からの出力信号、およびリニアエンコーダ35からの出力信号に基づいて、搬送モータ52およびキャリッジモータ63の速度制御を行うための各種演算を行い、その演算結果に基づくモータ制御信号を駆動回路78に送出する。また、インタフェース制御回路75は、CPU71からの印刷データなどに基づいて印刷ヘッド62の制御信号を演算生成し、その制御信号を駆動回路78に送出して、印刷ヘッド62の駆動を制御する。
図4はこのフォトプリンタにおける印刷動作を示すフローチャートである。このフォトプリンタ10では、印刷ボタン24dが押されると、コントローラ70のROM72に予め記憶されたプログラムをCPU71が実行することにより、図4に示す印刷動作が開始される。なお、ここでは、1枚の用紙Pに対して、用紙Pの周縁部に余白のない四辺縁なし印刷が実行されるものとする。
まず、搬送モータ52が駆動されて紙送りが開始され(ステップS1)、用紙Pの搬送タイミングに合わせて印刷ヘッド62が駆動されるとともに、印刷済み用紙長Dのカウントが開始される(ステップS2)。この印刷済み用紙長Dは、この実施形態では例えばロータリエンコーダ34から出力されるパルス信号を印刷ヘッド62の駆動開始時点からカウントすることにより行われる。次いで、後述する重送検知処理が実行され(ステップS3)、重送が発生したか否かが判別される(ステップS4)。そして、重送が発生していなければ(ステップS4でNO)、最後のパス(予め設定された印刷ヘッド62の最後の主走査方向Xの駆動)まで印刷されたか否かが判別され(ステップS5)、最後のパスまで印刷されていなければ(ステップS5でNO)、ステップS2に戻って、以上の手順が繰り返される一方、最後のパスまで印刷されていれば(ステップS5でYES)、印刷済み用紙長DがD=0にリセットされて(ステップS6)、このルーチンを終了する。
一方、ステップS4の判別の結果、重送が発生したと判断されると(ステップS4でYES)、後述する重送検知後の処理が実行されて(ステップS7)、このルーチンを終了する。なお、印刷済み用紙長Dについては、電源投入時に実行されるイニシャル処理においても、D=0にリセットしておくのが好ましい。
図5は図4のステップS3の「重送検知処理」サブルーチンのフローチャート、図6は重送エラー表示の一例を示す図、図7は重送の態様の一例を示す図、図8は重送の態様の別の例を示す図である。
図5に示すように、「重送検知処理」サブルーチンでは、まず、紙検出器32が紙無しを検知したか否かが判別される(ステップS11)。そして、紙無しが検知されると(ステップS11でYES)、紙検出器32が紙有りを検知した時点から紙無しを検知した時点までのロータリエンコーダ34からの出力信号に基づき、用紙長αが求められる(ステップS12)。次いで、用紙長αと用紙長βと閾値L1との関係が、
α−β>L1
になるか否かが判別される(ステップS13)。
ここで、用紙長βは、用紙Pのサイズに応じて予め設定された基準値(例えばA4サイズの長手方向であればβ=297mm)である。また、閾値L1は、用紙Pのサイズに応じて予め設定された許容幅(A4サイズの長手方向であれば例えばL1=+0.5mm)である。すなわち、α−β>L1(ステップS13でYES)は、少なくとも2枚の用紙が重送されているということを意味している。
ステップS11で紙無しが検知される(ステップS11でYES)ような態様が想定する重送を図7に示す。図7は、用紙トレイ30の最上段の用紙P1と2枚目の用紙P2とが副走査方向Yに微小距離だけずれた状態で重送されている場合を示している。なお、図7では用紙P1と用紙P2とは、用紙ガイド31a,31bに規制されて主走査方向Xには全くずれていない。また、図7において、印刷領域A1は、印刷ヘッド62によって印刷される領域を示している。このように、印刷領域A1を用紙P1のサイズより多少広い領域に設定することで、四辺縁なし印刷を可能にしている。なお、図7では、説明の便宜上、印刷領域A1のうち用紙P1の範囲はハッチングを省略している。
図7に示すように用紙P1と用紙P2とが副走査方向Yに微小距離だけずれた状態のままで、もし縁なし印刷を継続すると、重送されている2枚目の用紙P2の後端部が汚れて使用不可能になってしまう。そこで、この実施形態では、α−β>L1と判別されると(ステップS13でYES)、直ぐに印刷ヘッド62による印刷が中断され、この時点の印刷済み用紙長DがRAM73に格納される(ステップS14)。この時点の印刷済み用紙長Dが、本発明の「印刷を中断した位置」に相当する。次いで、例えば図6に示すようなメッセージが表示部22に表示されて重送エラーがユーザに報知されるとともに、重送されている用紙(例えば図7ではP1およびP2)は、そのまま排紙されて(ステップS15)、このサブルーチンを終了する。
一方、ステップS11で紙検出器32が紙無しを検知しないときは(ステップS11でNO)、紙検出器32が紙有りを検知した時点からのロータリエンコーダ34からの出力信号に基づき、紙有りの距離γが求められ、この紙有りの距離γと用紙長βと閾値L2との関係が、
γ−β>L2
になるか否かが判別される(ステップS16)。そして、γ−β≦L2のときは(ステップS16でNO)、このサブルーチンを終了する一方、γ−β>L2になると(ステップS16でYES)、ステップS17に進む。
ここで、閾値L2は、L1<L2となるような用紙Pのサイズに応じて予め設定された上限値である。すなわち、γ−β>L2(ステップS16でYES)は、少なくとも2枚の用紙が重送されているということを意味している。紙検出器32が紙無しを検知しない(ステップS11でNO)まま、γ−β>L2になる(ステップS16でYES)ような態様が想定する重送を図8に示す。図8は、用紙トレイ30の最上段の用紙P1と2枚目の用紙P2とが副走査方向Yに大きくずれた状態で重送されている場合を示している。なお、図8では、図7と同様に、用紙P1と用紙P2とは、用紙ガイド31a,31bに規制されて主走査方向Xには全くずれていない。また、図8において、図7と同様に、印刷領域A1は、印刷ヘッド62によって印刷される領域を示している。このように、印刷領域A1を用紙P1のサイズより多少広い領域に設定することで、四辺縁なし印刷を可能にしている。なお、図8では、図7と同様に、説明の便宜上、印刷領域A1のうち用紙P1の範囲はハッチングを省略している。
図8に示すように用紙P1と用紙P2とが副走査方向Yに大きくずれた状態のままで、もし縁なし印刷を継続すると、図7の場合と同様に、重送されている2枚目の用紙P2が汚れて使用不可能になってしまう。そこで、この実施形態では、γ−β>L2と判別されると(ステップS16でYES)、直ぐに印刷ヘッド62による駆動が中断されている(ステップS17)。ただし、閾値L2が過大であると印刷ヘッド62の駆動を中断した時点で既に次の用紙P2に印刷が行われていて汚れてしまう。そこで、閾値L2は、1枚目の用紙P1の後端が印刷ヘッド62の印刷領域に達する前にγ−β>L2となるように、設定されている。なお、以下のステップS17,S18は、それぞれステップS14,S15と同様であるので詳細な説明は省略する。
図9は図4のステップS7の「重送検知後の処理」サブルーチンのフローチャートである。このサブルーチンでは、まず、印刷ボタン24dが押されたか否かが判別される(ステップS21)。そして、印刷ボタン24dが押されるまで待機し(ステップS21でNO)、印刷ボタン24dが押されると(ステップS21でYES)、1枚目の用紙(図7、図8における用紙P1)の用紙トレイ30への再セットが完了したものと判断して、ステップS22に進む。ステップS22では、搬送モータ52が駆動されて用紙P1の搬送が開始されるとともに、印刷ヘッド62の駆動を開始すべき時点から、ロータリエンコーダ34から出力されるパルス信号のカウントが開始される。そして、そのカウント値が、図5のステップS14またはS17においてRAM73に格納された印刷済み用紙長Dに一致すると、ステップS23に進んで印刷ヘッド62が駆動され、図5のステップS14またはS17で中断した残りの印刷が行われる。また、印刷済み用紙長Dのカウントが再開され、その時点の印刷済み用紙長D、すなわちRAM73に格納されたカウント値に積算されていく。
続くステップS24は、図4のステップS3(図5に示すサブルーチン)と同様であるので、詳細な説明を省略する。そして、ステップS24において重送が検知されると(ステップS25でYES)、再びステップS21に戻って以上の手順が繰り返される。一方、ステップS24において重送が検知されなければ(ステップS25でNO)、ステップS26,S27に進む。ステップS26,S27は、それぞれ図4のステップS5,S6と同様であるので、詳細な説明を省略する。
以上説明したように、この実施形態によれば、縁なし印刷の実行中に用紙トレイ30から給送される用紙Pの重送を検知すると、印刷ヘッド62による印刷を中断しているため、重送された2枚目の用紙が汚れるのを未然に防止することができる。また、重送されている全ての用紙Pを排紙駆動ローラ57および排紙従動ローラ58により外部に排出するとともに、排出された1枚目の用紙P1を用紙トレイ30に再セットして印刷ボタン24dを操作する旨のメッセージを表示部22に表示し、印刷ボタン24dが操作されると給紙を開始し、用紙が印刷を中断した位置に達すると残りの印刷を行うようにしているため、印刷を中断した1枚目の用紙が無駄になることはない。また、ロータリエンコーダ34から出力されるパルス信号を印刷ヘッド62の駆動開始時点からカウントして印刷済み用紙長Dをカウントしておき、印刷ヘッド62の印刷中断時点での印刷済み用紙長Dのカウント値をRAM73に格納しているため、用紙が印刷を中断した位置に達する時点を確実に求めることができる。特に、この実施形態は、写真用紙や例えばA3判の大型用紙など、用紙の単価が高いものに好適である。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、図5のステップS13,S16の重送判定には、ROM72に予め記憶されている用紙長βを常に用いているが、これに限られない。例えば、複数頁の四辺縁なし印刷を実行する場合に、1枚目の用紙が重送でなかったときは、該1枚目の用紙長αをRAM73に格納しておき、2枚目以降の用紙の重送判定には、ROM72に記憶されている用紙長βに代えて、RAM73に記憶されている用紙長αを用いるようにしてもよい。この変形形態によれば、製造メーカの違いや、製造ロットの違いなどによって、用紙寸法がばらついたとしても、紙検出器32で実際に検出された結果が用いられるため、用紙の重送判定をより正確に行うことができる。
また、上記実施形態では、ロータリエンコーダ34から出力されるパルス信号を印刷ヘッド62の駆動開始時点からカウントすることによって印刷済み用紙長Dを求めているが、これに限られない。例えば、紙幅センサ33や紙検出器32の配置位置と用紙Pの先端に対する印刷開始位置との距離は予め分かっているため、紙幅センサ33や紙検出器32が紙有りを検知した時点からロータリエンコーダ34から出力されるパルス信号をカウントしたカウント値に基づき、印刷済み用紙長Dを求めるようにしてもよい。
また、図9のフローチャートでは、用紙の重送が繰り返されると、ステップS21〜S25のループから抜け出せなくなってしまうが、例えば重送が2回繰り返されると、重度のエラーであるとして、図9の動作を行わないようにしてもよい。この場合には、1枚目の用紙に対する印刷が完了しないことになるが、重送された2枚目の用紙が汚れるのを防止できるという利点については、上記実施形態と同様である。また、例えば、用紙の重送が発生したときは図6に示す表示部22に表示するメッセージにおいて、用紙トレイ30に1枚目の用紙のみをセットするようにユーザに促してもよい。
また、本発明は、上記実施形態のようなフォトプリンタのみならず、複写機やファクシミリなどのように、積層してセットされている複数の用紙を1枚ずつ分離して給送して印刷を行うような印刷装置に適用することができる。
本発明の一実施形態であるフォトプリンタのプリント機構部を示す平面図。 図1のプリント機構部の要部を示す側面図。 フォトプリンタの電気的構成を示すブロック図。 フォトプリンタにおける印刷動作を示すフローチャート。 図4のステップS3の「重送検知処理」サブルーチンのフローチャート。 重送エラー表示の一例を示す図。 重送の態様の一例を示す図。 重送の態様の別の例を示す図。 図4のステップS7の「重送検知後の処理」サブルーチンのフローチャート。
符号の説明
22…表示部(表示手段)、24d…印刷ボタン、30…カバー(媒体トレイ)、32…紙検出器(検出手段、重送検知手段)、34…ロータリエンコーダ、51…給紙ローラ(給送手段)、52…搬送モータ(給送手段、排出手段)、57…排紙駆動ローラ(排出手段)、58…排紙従動ローラ(排出手段)、62…印刷ヘッド(印刷手段)、71…CPU(重送検知手段、重送処理手段、演算手段、判定手段)、72…ROM(メモリ)、73…RAM、D…印刷済み用紙長(印刷を中断した位置)、L1…閾値(許容幅)、P,P1,P2…用紙(記録媒体)、β…用紙長(基準値)

Claims (4)

  1. 記録媒体に対して縁なし印刷が可能な印刷装置において、
    記録媒体に印刷を行う印刷手段と、
    複数の記録媒体が積層してセットされる媒体トレイと、
    前記媒体トレイにセットされた記録媒体を前記印刷手段に向けて給送する給送手段と、
    前記給送手段により給送される記録媒体の重送を検知する重送検知手段と、
    前記印刷手段により印刷された記録媒体を外部に排出する排出手段と、
    前記縁なし印刷の実行時に前記重送検知手段により記録媒体の重送が検知されると、前記印刷手段による印刷を中断して給送中の全記録媒体を前記排出手段により排出するとともに、排出された記録媒体のうち1枚目を前記媒体トレイに再セットするようにユーザに対して促し、該1枚目の記録媒体が前記媒体トレイに再セットされると、前記給送手段による記録媒体の給送を開始し、記録媒体が印刷を中断した位置に達すると中断した残りの印刷を前記印刷手段により行わせる重送処理手段と
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記重送検知手段は、
    前記印刷手段と前記媒体トレイとの間に配置され、前記給送手段により給送される記録媒体の先端および後端を検出する検出手段と、
    前記記録媒体のサイズに応じてそれぞれ予め設定された基準値および許容幅を記憶するメモリと、
    前記検出手段の検出結果に基づき給送方向の記録媒体の寸法を算出する演算手段と、
    前記演算手段により算出される前記記録媒体の寸法が前記基準値より前記許容幅を超えて大きくなると記録媒体の重送と判定する判定手段と
    を備え、
    前記判定手段は、印刷中の記録媒体が重送でないと判定したときは、前記基準値に代えて、前記演算手段により算出される記録媒体の寸法を用いて次の記録媒体の重送判定を行う請求項1記載の印刷装置。
  3. 表示手段と、
    印刷開始を指示するための印刷ボタンと
    をさらに備え、
    前記重送処理手段は、排出された記録媒体のうち1枚目を前記媒体トレイに再セットするようにユーザに対して促す際に、前記1枚目の前記媒体トレイへの再セット後に前記印刷ボタンの操作を指示するメッセージを前記表示手段に表示し、前記印刷ボタンが操作されると前記再セットが完了したものと判断して前記給送手段による記録媒体の給送を開始する請求項1または2記載の印刷装置。
  4. 複数の記録媒体が積層してセットされる媒体トレイから給送される記録媒体に対して縁なし印刷が可能な印刷装置の制御方法において、
    縁なし印刷の実行中に前記媒体トレイから給送される記録媒体の重送を検知すると、印刷を中断し、全ての記録媒体を外部に排出し、排出された1枚目の記録媒体を前記媒体トレイに再セットするようにユーザに対して促し、該1枚目の記録媒体の再セットが完了すると給送を開始し、記録媒体が印刷を中断した位置に達すると残りの印刷を行うようにしたことを特徴とする印刷装置の制御方法。
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