JP2008229984A - ゴムホースの製造方法、補強コード層の形成方法、及び補強コード層の形成装置 - Google Patents

ゴムホースの製造方法、補強コード層の形成方法、及び補強コード層の形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】帯状のプライを精度よく巻き付けて複数の補強コード層を形成することのできるゴムホースの製造方法の提供。
【解決手段】先端ロール17a、17bの間にプライ8を通して、マンドレル11の周りの内面未加硫ゴム13に導く。マンドレル11を回転させつつ一側に移動させる。プライ8が一側の先端ロール17aに掛かって一側に傾斜する。プライ8が内面未加硫ゴム13に螺旋状に巻き付いて補強コード層6aを構成する。マンドレル11を同じ方向に回転させたまま他側に移動させる。プライ8が他側の先端ロール17bに掛かって他側に傾斜する。プライ8が螺旋状に巻き付いて外側の補強コード層6bを形成する。所望回数のプライ8の巻き付けによって複数の補強コード層6a、6b、6c、6dを連続して形成する。外面未加硫ゴムを形成し、内面未加硫ゴム及び外面未加硫ゴムを加硫成形する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、例えばスクイーズ式ポンプに装備されるポンピングチューブとして使用されるゴムホースの製造方法、補強コード層の形成方法、及び補強コード層の形成装置に関するものである。
一般に、スクイーズ式ポンプに装備されるポンピングチューブなど、使用時に高圧が作用するゴムホースは、内面ゴム及び外面ゴム間に、補強コードをホース中心軸に対して傾斜させつつ周方向に配列してなる複数の補強コード層を設けると共に、隣接する補強コード層の補強コードの傾斜方向を互いに交差するように設定した構造とされる(例えば特許文献1)。
このようなゴムホースの補強コード層は、内面ゴムよりも外側に、複数の補強コードを有する帯状のプライを螺旋状に巻き付けて形成することが多く、その際、補強コード層ごとに、あるいは、補強コードの傾斜方向が同じ補強コード層ごとに、別のプライ供給装置からプライを供給している。そのため、補強コード層の形成に、複数のプライ供給装置を必要とし、その分、コストが高くなり、設置スペースも大きくなる。
これに対し、例えばプライを巻き付け保持するボビンをホース中心軸に対して傾斜させて配置すると共に、このボビンをホース中心軸に直交する線を対称軸として反転させて、プライの傾斜方向を変更する手法が考えられる。これにより、一つのプライ供給装置で、二方向にプライを供給することができ、プライ供給装置の数を減らすと共に、その設置スペースを小さくすることができる。
実開平6−73580号公報
ところが、上記のようなボビンを反転させる構成のプライ供給装置は、その反転の精度が不十分になりやすく、しかも、構造が大がかりで複雑になる分、コストも高くなりやすい。
本発明は、簡単な構成で、帯状のプライを精度よく巻き付けて複数の補強コード層を形成することのできるゴムホースの製造方法、補強コード層の形成方法、及び補強コード層の形成装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、内面ゴム及び外面ゴム間に、補強コードをホース中心軸に対して傾斜させつつ周方向に配列してなる複数の補強コード層が設けられ、隣接する補強コード層の補強コードの傾斜方向が互いに交差するように設定されたゴムホースの製造方法を提供するものである。
具体的には、まず、マンドレルの周りに内面未加硫ゴムを形成する。次いで、プライ供給手段によって複数の補強コードを有する帯状のプライを供給して、このプライを、マンドレル中心軸方向に並設した一対の先端ロールの間を通して内面未加硫ゴムの外側に導く。さらに、マンドレルを回転させつつ、先端ロールをマンドレル中心軸方向にマンドレルに対して相対的に移動させることにより、内面未加硫ゴムの外側にプライを螺旋状に巻き付けて補強コード層を形成する。プライの巻き付けが内面未加硫ゴムの端部に達した際、マンドレルを同じ方向に回転させたまま、マンドレルに対する先端ロールの相対的な移動方向を反転させることにより、プライをマンドレル中心軸に対する傾斜方向を反転させつつ折り返すと共に、プライの折り返し前に形成した内側の補強コード層の外側にプライを螺旋状に巻き付けて外側の補強コード層を形成する。所望回数のプライの折り返し及び巻き付けによって複数の補強コード層を連続して形成した後、複数の補強コード層よりも外側に外面未加硫ゴムを形成し、内面未加硫ゴム及び外面未加硫ゴムを加硫成形する。
上記構成によれば、プライ供給手段が供給する帯状のプライを一対の先端ロールの間を通して内面未加硫ゴムの外側に導くので、一対の先端ロールのうちのいずれかに掛けることにより、プライを二方向に導くことができる。
すなわち、先端ロールをマンドレルに対して一側に移動させて奇数層目の補強コード層を形成する際、プライを他側の先端ロール掛けて他側に傾斜する方向に導き、先端ロールをマンドレルに対して他側に移動させて偶数層目の補強コード層を形成する際、プライを一側の先端ロール掛けて一側に傾斜する方向に導くことができる。これにより、一つのプライ供給手段が供給するプライを巻き付けて形成した奇数層目の補強コード層及び偶数層目の補強コード層の補強コードの傾斜方向を交差させることができる。
ここで、先端ロールをマンドレル中心軸方向にマンドレルに対して相対的に移動させるには、先端ロールを移動させることなくマンドレルを移動させてもよく、マンドレルを移動させることなく先端ロールを移動させてもよく、マンドレル及び先端ロールを移動させてもよい。また、プライ供給手段としては、プライを巻き付け保持するボビンや、帯状のプライを形成しつつ供給するプライ形成装置を例示できる。
また、本発明は、ゴムホースを補強する複数の補強コード層の形成方法を提供する。すなわち、本発明は、プライ供給手段によって複数の補強コードを有する帯状のプライを供給して、該プライを、マンドレル中心軸方向に並設した一対の先端ロールの間を通してマンドレルの外側に導き、次いで、マンドレルを回転させつつ、前記先端ロールをマンドレル中心軸方向にマンドレルに対して相対的に移動させることにより、マンドレルの外側に前記プライを螺旋状に巻き付けて補強コード層を形成し、該補強コード層が所望の長さに達した際、マンドレルを同じ方向に回転させたまま、マンドレルに対する先端ロールの相対的な移動方向を反転させることにより、前記プライをマンドレル中心軸に対する傾斜方向を反転させつつ折り返すと共に、前記プライの折り返し前に形成した内側の補強コード層の外側に前記プライを螺旋状に巻き付けて外側の補強コード層を形成し、所望回数のプライの折り返し及び巻き付けにより、補強コードをマンドレル中心軸に対して傾斜させつつ周方向に配列してなる複数の補強コード層を連続して形成すると共に、隣接する補強コード層の補強コードの傾斜方向を互いに交差するように設定することを特徴とする補強コード層の形成方法を提供する。
この構成によれば、上記のゴムホースの製造方法の構成を採用することによる効果と同じ効果を得ることができる。
また、マンドレルをマンドレル中心軸方向に移動させることにより、先端ロールをマンドレルに対して相対的に移動させれば、先端ロール及びプライ供給手段を移動させることなく、帯状のプライを所望の方向に導くことができる。これにより、例えば、プライ供給手段として、プライを巻き付け保持するボビンを採用する場合、その巻き付け量を多く設定することができる。
さらに、プライを折り返す際、マンドレル中心軸方向への先端ロールの相対的な移動を止めてマンドレルを回転させることにより、折り返し前よりも折り返し後のプライのマンドレル中心軸に対する傾斜角度を大きく設定するのがよい。つまり、外側の補強コード層ほど、その径が大きいので、等幅のプライをラップさせることなく、かつ隙間を設けることなく巻き付けて補強コード層を形成するには、外側の補強コード層ほど、プライ巻き付けの傾斜角度を大きく設定する必要がある。この場合、プライの折り目を周方向に対して傾斜させる必要があるが、先端ロールの移動を止めてマンドレルを回転させることにより、プライの折り目を傾斜させることができる。
また、本発明は、ゴムホースを補強する複数の補強コード層の形成装置を提供する。すなわち、本発明は、一定方向に回転するマンドレルと、該マンドレルに複数の補強コードを有する帯状のプライを供給するプライ供給手段と、該プライ供給手段からマンドレルに導かれるプライを間に通すようマンドレル中心軸方向に並設された一対の先端ロールとを備え、前記マンドレルは、マンドレル中心軸方向に往復移動自在とされ、一定方向に回転しながら一側に移動することにより、マンドレルの外側に前記プライを螺旋状に巻き付けて奇数層目の補強コード層を形成すると共に、同じ方向に回転したまま他側に移動することにより、奇数層目の補強コード層と傾斜方向を交差させつつ、マンドレルの外側に前記プライを螺旋状に巻き付けて偶数層目の補強コード層を形成し、前記一対の先端ロールは、マンドレルが一側に移動する際、一側の先端ロールにプライを掛け、マンドレルが他側に移動する際、他側の先端ロールにプライを掛けることにより、交差する二方向にプライを導くことを特徴とする補強コード層の形成装置を提供する。
この構成によれば、上記のゴムホースの製造方法、又は補強コード層の形成方法の構成を採用することによる効果と同じ効果を得ることができる。
さらに、プライ供給手段から先端ロールに向かうプライを掛ける中間ロールを設ければ、一対の先端ロールに一定の傾斜角度でプライを通すことができる。つまり、例えば、プライ供給手段として、プライを巻き付け保持するボビンを採用する場合であっても、一旦、外径が一定の中間ロールに掛けるので、ボビンの巻き付け径の変化に関わらず、先端ロールに向かって一定の傾斜角度でプライを導くことができる。
以上のとおり、本発明によると、プライ供給手段の供給する帯状のプライを一対の先端ロールに通してマンドレルに導くことにより、マンドレルを一側に移動させる際、一側の先端ロールにプライを掛け、マンドレルを他側に移動させる際、他側の先端ロールにプライを掛けるようにしている。これにより、簡単な構成を採用しつつ、帯状のプライを一つのプライ供給手段から二方向に精度よく導いて巻き付け、複数層の補強コード層を形成することができる。
以下、本発明に係るゴムホースの製造方法、補強コード層の形成方法、及び補強コード層の形成装置を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。まず、本発明に係る方法で製造するゴムホースの構成を説明する。図1は本発明に係る方法で製造するゴムホースを示す図で、上半分は断面図、下半分は側面図である。図1において、下半分の中央部は、その外面ゴムを剥がして補強コード層を露出させている。
ゴムホース1は、例えば、その端部内面の切欠部2に金具を装着し、生コンクリートなどを圧送するためのスクイーズ式ポンプに装備されるポンピングチューブとして使用するものであり、内面ゴム4と外面ゴム5との間に4層の補強コード層6a、6b、6c、6dを内側から6a、6b、6c、6dの順に連続させつつ設けた構造とされる。
補強コード層6a、6b、6c、6dは、補強コード7をホース中心軸に対してそれぞれ傾斜角度(θa、θb、θc、θd)で傾斜させつつ周方向に配列してなり、隣接する層の補強コード7の傾斜方向が互いに交差するように設定されている。この補強コード層6a、6b、6c、6dは、複数の補強コード7を有する帯状のプライ8を内面ゴム4の外側に螺旋状に配置して構成され、内面ゴム4の端部外側で、補強コード7の傾斜方向を反転させつつプライ8を折り返して、ホース中心軸方向に2往復することにより、4層が連続して構成されている。
プライ8は、複数の補強コード7を平行に並べて薄いシート状のゴムで包んでなり、その全長に渡って等幅に設定される。このプライ8は、補強コード層6a、6b、6c、6dの径が外側ほど大きくなる分、外側の層ほど、ホース中心軸に対する補強コード7の傾斜角度を大きく設定することにより(θa<θb<θc<θd)、プライ8の側縁をラップさせることなく、かつ隙間を設けることなく配置している。
次に、ゴムホースの製造方法を説明する。図2はゴムホースを製造する手順を示す図である。
製造するゴムホース1は、例えば、内径がφ38.1mm、全長が1200mmで、両端にφ44mm、長さが50mmの切欠部2を有するものであり、その切欠部2に金具を挿入して、ゴムホース1の外側から二つ割り金具で締め付けて固定するものである。
具体的には、まず、図2(a)に示すように、マンドレル11に、切欠部2を形成するための端部カラー12を所定の間隔を空けて装着する。次いで、図2(b)に示すように、マンドレル11をその中心軸方向に移動させながら回転させることにより、端部カラー12にかかるよう未加硫ゴムリボンを巻き付けて、マンドレル11の周りに、例えば中央部で6.5mm、切欠部2を形成する端部で3.5mmの肉厚の内面未加硫ゴム13を形成する。
図2(c)に示すように、マンドレル11をその中心軸方向に移動させながら回転させることにより、内面未加硫ゴム13の外側に帯状のプライ8を螺旋状に巻き付けて、一層目の補強コード層6aを形成する。
図2(d)に示すように、プライ8の巻き付けが内面未加硫ゴム13の端部まで達したとき、マンドレル11を同じ方向に回転させたまま中心軸方向の移動を反転させることにより、プライ8をその傾斜方向を反転させるよう折り返して、一層目の補強コード層6aの外側に二層目の補強コード層6bを形成し、同様の手順で、三層目及び四層目の補強コード層6c、6dを形成する。
ここで、内面未加硫ゴムの外側に補強コード層を形成する手順をより詳しく説明する。図3はプライ供給装置の正面図である。図4は補強コード層の形成を示す図であり、(a)は一層目の補強コード層の形成を示し、(b)は二層目の補強コード層の形成を示す。
プライ8は、例えばコード径が0.6mmのナイロンコードである補強コード7を20本/25mmの本数密度で配置して、厚さが1.0mmとなるようゴム被覆してなる等幅の帯状(例えば長さが200m、幅が100mm)とされる。
補強コード層6a、6b、6c、6dを形成するための補強コード層形成装置14は、マンドレル中心軸方向に往復移動自在で一定方向に回転するマンドレル11と、マンドレル11の外側にプライ8を供給するプライ供給装置15とを備えている。
プライ供給装置15は、帯状のプライ8を巻き付け保持するプライ供給手段としてのボビン16と、ボビン16からマンドレル11に向かうプライ8を間に通すようマンドレル11の中心軸方向に並設された一対の先端ロール17a、17bと、ボビン16から先端ロール17a、17bに向かうプライ8を掛ける中間ロール18とを、支持フレーム19で回転自在に支持した構造とされる。
ボビン16は、プライ8を螺旋状に巻き付けるときの傾斜角度とほぼ同じ角度に配向され、先端ロール17a、17b及び中間ロール18は、マンドレル11の中心軸と直交するよう配向されている。先端ロール17a、17b及び中間ロール18は、プライ8の幅の2倍程度の十分な長さ(例えば200mm)で、省スペース化を図れる程度に十分に小さな外径(例えばφ20mm)に設定される。
この形成装置14を用いて補強コード層6a、6b、6c、6dを形成するには、まず、ボビン16からプライ8を引き出して、これを中間ロール18に掛け、一対の先端ロール17a、17bの間を通して内面未加硫ゴム13の外側に導く。なお、ボビン16に巻き付け保持したプライ8は、その長さが長いほど巻き径の最大径と最小径との差が大きくなるが、一旦、中間ロール18に掛けるので、先端ロール17a、17bに向けて一定の角度で導かれる。
次いで、図4(a)に示すように、マンドレル11を一定方向に回転させつつ、その中心軸方向の一側に移動させる。これにより、プライ8が、一対の先端ロール17a、17bのうちの一側の先端ロール17aに掛かって一側に傾斜する方向に導かれ、マンドレル11の中心軸に対して傾斜角度(θa、例えば52.5°)だけ傾斜しつつ、内面未加硫ゴム13の外側に端部から螺旋状に巻き付いて一層目の補強コード層6aを形成する。
プライ8の巻き付きが内面未加硫ゴム13の端部に達した際、マンドレル11をその中心軸方向の移動を止めてわずかに回転させた後、マンドレル11を同じ方向に回転させたまま移動方向を反転させる。これにより、プライ8が、マンドレル11の中心軸に対する傾斜方向を反転させつつ折り返され、一対の先端ロール17a、17bのうちの他側の先端ロール17bに掛かって他側に傾斜する方向に導かれる。
図4(b)に示すように、さらにマンドレル11を回転させながら他側に移動させることにより、プライ8が、一層目の補強コード層6aの外側に、その傾斜方向を交差させつつ螺旋状に巻き付いて二層目の補強コード層6bを形成する。
二層目のプライ8の傾斜角度(θb、例えば54.3°)は、マンドレル11の回転及び移動速度の調節により、一層目の傾斜角度(θa)よりも大きく設定する。なお、プライ8を折り返す際、マンドレル11の移動を止めてわずかに回転させるので、プライ8の折り目10が周方向に対して傾斜し、一層目及び二層目のプライ8の傾斜角度をスムーズに変化させる。
二層目の補強コード層6bを形成した後、一層目から二層目への折り返しと同様の手順でプライ8を折り返し、三層目及び四層目の補強コード層6c、6dを連続して形成する。なお、マンドレル11の回転及び移動速度の調節により、三層目のプライ8の傾斜角度(θc、例えば55.4°)を二層目の傾斜角度(θb)よりも大きく設定すると共に、四層目のプライ8の傾斜角度(θd、例えば56.3°)を三層目の傾斜角度(θc)よりも大きく設定する。また、三層目から四層目にプライ8を折り返す際、その折り目10を一層目から二層目への折り目10よりもマンドレル中心軸方向の外端側に位置をずらして形成する。
その後、補強コード層6a、6b、6c、6dの外側に外面未加硫ゴムを形成し、内面未加硫ゴム13及び外面未加硫ゴムを加硫成形してゴムホース1を得る。
上記構成によれば、マンドレル11の回転速度、移動速度及び移動方向を調節することにより、プライ8を螺旋状に巻き付けつつ、その傾斜方向及び傾斜角度を所望の方向及び大きさに設定することができるので、一台のプライ供給装置15からプライ8を供給して、複数の補強コード層6a、6b、6c、6dを形成することができる。これにより、補強コード層6a、6b、6c、6dと同じ数のプライ供給装置、あるいは、傾斜方向ごとにプライ供給装置を設ける必要がない。
帯状のプライ8を折り返しながら巻き付けて、四層の補強コード層6a、6b、6c、6dを連続して形成するので、プライを交換しながら各補強コード層6a、6b、6c、6dを個別に形成する手法よりも、その形成に要する時間を短くすることができ、容易に自動化を図ることもできる。
マンドレル11を回転及び移動させることによってプライ8を巻き付けるので、プライ8を供給するボビン16を移動させることなく同じ位置に設置することができる。これにより、ボビン16が巻き付け保持するプライ8の長さを長く設定することができ、その分、プライ8のロスを低減すると共に、プライ8の供給工数を減少させることができる。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、適宜変更を加えることができる。例えば、マンドレル11をその中心軸方向に移動させる代わりに、先端ロール17a、17bを移動させるようにしてもよく、マンドレル11及び先端ロール17a、17bの両者を移動させるようにしてもよい。
ボビン16から引き出すプライ8に張力を付与するブレーキ装置やテンションコントローラを装備してもよい。また、ボビン16にプライ8を巻き付ける際、プライ8の粘着を防止する樹脂フィルムなどを重ねてもよく、この場合、プライ供給装置15に、樹脂フィルムを剥離させる剥離装置を装備しておくのがよい。
ゴムホース1は、ポンピングチューブ以外の他の用途に使用することもでき、端部に切欠部2や金具を設けない形態も採用可能である。また、ゴムホース1の中心軸を螺旋状に取り巻いて座屈を防止する硬鋼線を付加することもできる。補強コード層は、複数層であれば4層に限らず何層であってもよいが、特に、補強コード7の傾斜方向が交差する補強コード層が対をなすよう偶数層の補強コード層を設けるのが好ましい。
本発明に係る方法で製造するゴムホースを示す図で、上半分は断面図、下半分は側面図 ゴムホースを製造する手順を示す図 プライ供給装置の正面図 補強コード層の形成を示す図であり、(a)は一層目の補強コード層の形成を示し、(b)は二層目の補強コード層の形成を示す
符号の説明
1 ゴムホース
4 内面ゴム
5 外面ゴム
6a、6b、6c、6d 補強コード層
7 補強コード
8 プライ
10 折り目
11 マンドレル
13 内面未加硫ゴム
14 補強コード層形成装置
16 ボビン
17a、17b 先端ロール
18 中間ロール

Claims (6)

  1. 内面ゴム及び外面ゴム間に、補強コードをホース中心軸に対して傾斜させつつ周方向に配列してなる複数の補強コード層が設けられ、隣接する補強コード層の補強コードの傾斜方向が互いに交差するように設定されたゴムホースの製造方法であって、
    マンドレルの周りに内面未加硫ゴムを形成し、次いで、プライ供給手段によって複数の補強コードを有する帯状のプライを供給して、該プライを、マンドレル中心軸方向に並設した一対の先端ロールの間を通して前記内面未加硫ゴムの外側に導き、さらに、マンドレルを回転させつつ、前記先端ロールをマンドレル中心軸方向にマンドレルに対して相対的に移動させることにより、前記内面未加硫ゴムの外側に前記プライを螺旋状に巻き付けて補強コード層を形成し、前記プライの巻き付けが内面未加硫ゴムの端部に達した際、マンドレルを同じ方向に回転させたまま、マンドレルに対する先端ロールの相対的な移動方向を反転させることにより、前記プライをマンドレル中心軸に対する傾斜方向を反転させつつ折り返すと共に、前記プライの折り返し前に形成した内側の補強コード層の外側に前記プライを螺旋状に巻き付けて外側の補強コード層を形成し、所望回数のプライの折り返し及び巻き付けによって複数の補強コード層を連続して形成した後、前記複数の補強コード層よりも外側に外面未加硫ゴムを形成し、内面未加硫ゴム及び外面未加硫ゴムを加硫成形することを特徴とするゴムホースの製造方法。
  2. ゴムホースを補強する複数の補強コード層の形成方法であって、
    プライ供給手段によって複数の補強コードを有する帯状のプライを供給して、該プライを、マンドレル中心軸方向に並設した一対の先端ロールの間を通してマンドレルの外側に導き、次いで、マンドレルを回転させつつ、前記先端ロールをマンドレル中心軸方向にマンドレルに対して相対的に移動させることにより、マンドレルの外側に前記プライを螺旋状に巻き付けて補強コード層を形成し、該補強コード層が所望の長さに達した際、マンドレルを同じ方向に回転させたまま、マンドレルに対する先端ロールの相対的な移動方向を反転させることにより、前記プライをマンドレル中心軸に対する傾斜方向を反転させつつ折り返すと共に、前記プライの折り返し前に形成した内側の補強コード層の外側に前記プライを螺旋状に巻き付けて外側の補強コード層を形成し、所望回数のプライの折り返し及び巻き付けにより、補強コードをマンドレル中心軸に対して傾斜させつつ周方向に配列してなる複数の補強コード層を連続して形成すると共に、隣接する補強コード層の補強コードの傾斜方向を互いに交差するように設定することを特徴とする補強コード層の形成方法。
  3. 前記マンドレルをマンドレル中心軸方向に移動させることにより、先端ロールをマンドレルに対して相対的に移動させることを特徴とする請求項2に記載の補強コード層の形成方法。
  4. 前記プライを折り返す際、マンドレル中心軸方向への先端ロールの相対的な移動を止めてマンドレルを回転させることにより、折り返し前よりも折り返し後のプライのマンドレル中心軸に対する傾斜角度を大きく設定することを特徴とする請求項2又は3に記載の補強コード層の形成方法。
  5. ゴムホースを補強する複数の補強コード層の形成装置であって、
    一定方向に回転するマンドレルと、該マンドレルに複数の補強コードを有する帯状のプライを供給するプライ供給手段と、該プライ供給手段からマンドレルに導かれるプライを間に通すようマンドレル中心軸方向に並設された一対の先端ロールとを備え、
    前記マンドレルは、マンドレル中心軸方向に往復移動自在とされ、一定方向に回転しながら一側に移動することにより、マンドレルの外側に前記プライを螺旋状に巻き付けて奇数層目の補強コード層を形成すると共に、同じ方向に回転したまま他側に移動することにより、奇数層目の補強コード層と傾斜方向を交差させつつ、マンドレルの外側に前記プライを螺旋状に巻き付けて偶数層目の補強コード層を形成し、
    前記一対の先端ロールは、マンドレルが一側に移動する際、一側の先端ロールにプライを掛け、マンドレルが他側に移動する際、他側の先端ロールにプライを掛けることにより、交差する二方向にプライを導くことを特徴とする補強コード層の形成装置。
  6. 前記プライ供給手段から先端ロールに向かうプライを掛ける中間ロールが設けられたことを特徴とする請求項5に記載の補強コード層の形成装置。
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