JP4933900B2 - ホースの製造方法及びワイヤ巻き付け装置 - Google Patents
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Description
図7は、高圧ホースの断面を概略的に示している。このような構造の高圧ホース70を製造するには、例えば、ゴム等の弾性材料を押し出して内管(内管ゴム)72を形成し、その周囲にワイヤを螺旋状に巻き付けてワイヤ補強層74を編み上げる。次いで、補強層74の周囲を外皮ゴム76で被覆することにより高圧ホース70が製造される(例えば特許文献1、2参照)。
ワイヤが内管の径方向外側に広がらないようにくせを付けることで、巻き付け時におけるワイヤの浮きや弛みが抑制されるとともに、ホース切断時における端部でのワイヤの広がりが極めて小さく抑えられる。
くせ付け用ローラを用いれば、ワイヤの移動に伴ってワイヤに容易にくせを付けることができ、高い巻き付け速度でワイヤを巻き付けることができる。
上記のように使用するワイヤ径に応じたローラ径を有するくせ付け用ローラを用いれば、ワイヤに確実にくせを付けることができ、より強い巻き付け力で内管に巻き付けることができる。
くせ付け用ローラを上記のように配置してワイヤと接触させることで、ワイヤに十分にくせを付けることができる。
前記内管が通過する中心孔を有する回転定盤と、
前記内管を支持し、前記回転定盤の中心孔を通過するマンドレルと、
前記ワイヤが巻かれ、前記回転定盤の中心孔の周りに配置されたボビンと、
前記ボビンから送り出されたワイヤを、前記マンドレルに支持された内管の周囲に巻き付ける位置に導くガイド手段と、
前記ワイヤが前記内管の径方向外側に広がらないように該ワイヤにくせを付けるくせ付け手段と、を備え、
前記内管を支持したマンドレルを前記回転定盤の中心孔に通過させるとともに該回転定盤を回転させることにより、前記マンドレルに支持された内管の周囲に前記くせが付けられたワイヤを巻き付けることを特徴とするワイヤの巻き付け装置。
上記のようなくせ付け手段を備えた巻き付け装置であれば、ワイヤを内管の周囲に浮きや弛みを抑えて巻き付けるとともに、切断部でのワイヤの広がりが小さいワイヤ補強層を形成することができる装置となる。
くせ付け用ローラを備えていれば、ボビンから引き出されたワイヤの移動に伴ってワイヤにくせを付けることができ、高い巻き付け速度でワイヤを巻き付けることができる巻き付け装置となる。
くせ付け用ローラが上記のように配置されていれば、ワイヤに十分にくせを付けることができる巻き付け装置となる。
本発明者は、ゴム等の内管の周囲にワイヤを巻き付けてワイヤ補強層を有するホースを製造する際、前記ワイヤが前記内管の径方向外側に広がらないようにくせを付けることにより、ワイヤが高い巻き付け力で巻きつき、ワイヤの浮きや弛みの発生を防止するとともに、ホース裁断時の広がりも極めて効果的に防ぐことができることを見出した。
また、ボビン16の配置も特に限定されるものではないが、例えば図2に示すように、回転定盤20の中心孔22を中心とした2つの同心円上にそれぞれ所定の間隔でボビン16を配置することができる。このようにボビン16を配置すれば、各ボビン16から略等間隔でワイヤWが供給され、内管ゴム14の周囲に多数のワイヤWを同時に巻き付けることができる。
ガイドローラ42,44,46は各ボビン16から送り出されたワイヤWと接触し、ワイヤWの移動に伴ってそれぞれ軸回転する。このようなガイドローラ42,44,46によりワイヤWが内管ゴム14の周囲に円滑に導かれる。
図1に示されるように、各ボビン16から引き出したワイヤWを、第1のガイドローラ42、くせ付け用ローラ48、第2のガイドローラ44、及び第3のガイドローラ46に順次巻きまわし、巻き付け位置決めガイド50の中心孔52を経て内管ゴム14の周囲に巻き付ける位置まで導く。
このようにワイヤ径に応じてくせ付け用ローラ48のローラ径を採用すれば、ワイヤWに確実にくせを付けることができ、より強い巻き付け力で内管ゴム14に巻き付けることができる。
例えば図5(A)に示すように、第1及び第2のガイドローラ42,44の間に湾曲したエッジを有する部材62を固定しておき、ワイヤWを、ガイドローラ42,44と接触する面とは反対側の面でエッジ部材62と接触するように通過させてくせを付けてもよい。また、図5(B)に示すように、第1のガイドローラ42と第2のガイドローラ44との間に円柱状又は円筒状のピン64を固定し、ワイヤWをピン64の周囲に沿わせて通過させることでくせを付けてもよい。
図1に示したような構成のワイヤ巻き付け装置において、ガイドローラ及びくせ付け用ローラの大きさ及び配置を変更し、図6(A)〜(E)に示したような5タイプのローラ構成を採用した。42a〜42eは第1ガイドローラを、44a〜44eは第2ガイドローラを、46a〜46dは第3ガイドローラをそれぞれ示している。また、48a〜48eはくせ付け用ローラを示している。
いずれも強い巻き付け力でワイヤを巻き付けることができ、特にくせ付け用ローラが小径(13mm)の場合に巻き付け力が高かった。
装置によりそれぞれ3本の内管ゴムの周囲にワイヤ補強層を編上げてホースを製造した。なお、ワイヤ径等の製造条件は以下の通りである。
ワイヤ径:0.60mm
ホース内径:25mm
ホース編上げ外径:36.6mm
上記のようにして製造した各ホースを切断し、切断した箇所(端部)におけるワイヤの広がりを測定した。表2にその測定値を示す。
例えばガイドローラ及びくせ付け用ローラの数は特に限定されず、1つのボビン16に対してガイドローラとくせ付け用ローラをそれぞれ1つとすることもできる。
また、内管はゴム製に限定されず、例えば、ナイロン、ポリエステル、テフロン(登録商標)等の樹脂製の管状体を用いることもできる。
12・・・マンドレル
14・・・内管
16・・・ボビン
18・・・ワイヤ補強層
20・・・回転定盤
42,44,46・・・ガイドローラ
48・・・くせ付け用ローラ
50・・・巻き付け位置決めガイド
W・・・ワイヤ
Claims (4)
- 内管の周囲にワイヤを巻き付けてワイヤ補強層を有するホースを製造する方法であって、前記ワイヤの移動に伴って軸回転するくせ付け用ローラを用い、前記ワイヤが前記くせ付け用ローラに巻かれている部分の円周角が90°以上270°以下となるように前記ワイヤを前記くせ付け用ローラに巻き付けて前記ワイヤが前記内管の径方向外側に広がらないように該ワイヤにくせを付ける工程と、前記くせが付けられたワイヤを前記内管の周囲に巻き付ける工程と、を含むことを特徴とするホースの製造方法。
- 前記ワイヤ径が0.20〜0.40mmの場合には、3〜15mmのローラ径を有するくせ付け用ローラを用い、前記ワイヤ径が0.40mmより大きい場合には、4〜18mmのローラ径を有するくせ付け用ローラを用いることを特徴とする請求項1に記載のホースの製造方法。
- 内管の周囲にワイヤを巻き付ける装置であって、
前記内管が通過する中心孔を有する回転定盤と、
前記内管を支持し、前記回転定盤の中心孔を通過するマンドレルと、
前記ワイヤが巻かれ、前記回転定盤の中心孔の周りに配置されたボビンと、
前記ボビンから送り出されたワイヤを、前記マンドレルに支持された内管の周囲に巻き付ける位置に導くガイド手段と、
前記ワイヤの移動に伴って軸回転するくせ付け用ローラを用い、前記ワイヤが前記くせ付け用ローラに巻かれている部分の円周角が90°以上270°以下となるように前記ワイヤを前記くせ付け用ローラに巻き付けて前記ワイヤが前記内管の径方向外側に広がらないように該ワイヤにくせを付けるくせ付け手段と、を備え、
前記内管を支持したマンドレルを前記回転定盤の中心孔に通過させるとともに該回転定盤を回転させることにより、前記マンドレルに支持された内管の周囲に前記くせが付けられたワイヤを巻き付けることを特徴とするワイヤの巻き付け装置。 - 前記ワイヤ径が0.20〜0.40mmの場合には、3〜15mmのローラ径を有するくせ付け用ローラを用い、前記ワイヤ径が0.40mmより大きい場合には、4〜18mmのローラ径を有するくせ付け用ローラを用いることを特徴とする請求項3に記載のワイヤの巻き付け装置。
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