JP2008227820A - 撮像装置及びそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 撮影シーン及びフレームレートの高さに応じたズレタイミング情報を記録したズレタイミングテーブルを備え、ユーザによって選択された撮影シーン及びズレターミング情報に応じたズレタイミング情報を該ズレタイミングテーブルから取得する。そして、シャッタボタンが全押しされたときのタイミングと該取得したズレタイミング情報に基づいて定められるタイミングで撮像されたフレーム画像データをシャッタチャンスの画像であると選択し、該選択したフレーム画像データを推奨画像として最初に表示させる。
【選択図】 図5
Description
このような問題に鑑み、タイムラグ測定モードを設け、ランプが光ってからシャッタボタンを押下するまでの時間を測定し(タイムラグ)、静止画撮影モードにおいては、シャッタボタンが全押しされた時点から該測定した時間だけ遡った画像を記録するという技術が開発された(特許文献1)。
ユーザが任意のタイミングを指示するタイミング指示手段と、
前記タイミング指示手段により指示されたタイミングに基づいて、前記連続撮像制御手段により撮像された複数の画像データを取得する画像取得手段と、
撮影状況を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された撮影状況に応じたズレタイミング情報を取得するズレタイミング情報取得手段と、
前記ズレタイミング情報取得手段により取得されたズレタイミング情報及び前記画像取得手段により取得された画像データを用いて所定の処理を実行させる制御手段と、
を備えたこと特徴とする。
前記複数の撮影シーンのうち、ユーザが撮影状況に応じた撮影シーンを選択するための撮影シーン選択手段と、
を備え、
前記取得手段は、
前記撮影シーン選択手段により指定された撮影シーンを撮影状況として取得する手段を含むようにしてもよい。
前記連続撮像制御手段は、
撮影条件テーブルから前記撮影シーン選択手段により選択された撮影シーンに対応する撮影条件を取得し、該取得した撮影条件で撮像を行なうようにしてもよい。
前記取得手段は、
前記フレームレート選択手段により選択された高さのフレームレートを撮影状況として取得する手段を含むようにしてもよい。
前記取得手段は、
前記動き量検出手段により検出された動き量を撮影状況として取得する手段を含むようにしてもよい。
前記タイミング指示手段により指示されたタイミングの前後、又は、指示されたタイミング以前又は以後に前記連続撮像制御手段により撮像された複数の画像データを取得するようにしてもよい。
前記ズレタイミング情報取得手段は、
前記取得手段により取得された撮影状況に応じたズレタイミング情報を前記テーブルから取得するようにしてもよい。
前記選択手段により選択された画像データが前記連続撮像制御手段により撮像されたタイミングと、前記タイミング指示手段により指示されたタイミングとのズレ時間に基づいて、前記取得手段により取得された撮影状況に対応する前記テーブルに記録されているズレタイミング情報の記録を更新させる記録更新制御手段と、
を備えるようにしてもよい。
前記ズレタイミング取得手段により取得されたズレタイミング情報に基づいて、前記画像取得手段により取得された画像データの表示を制御する表示制御手段を含むようにしてもよい。
前記画像取得手段により取得された複数の画像データのうち、前記ズレタイミング情報取得手段により取得されたズレタイミング情報及び前記タイミング指示手段により指示されたタイミングで定められるタイミングで前記連続撮像制御手段により撮像された画像データを最初に単一表示させるようにしてもよい。
前記画像取得手段により取得された複数の画像データをマルチ表示させるとともに、前記ズレタイミング情報取得手段により取得されたズレタイミング情報及び前記タイミング指示手段により指示されたタイミングで定められるタイミングで前記連続撮像制御手段により撮像された画像データを最初に差別表示させるようにしてもよい。
前記表示制御手段は、
前記画像指定手段により画像データが指定された場合は、該単一表示又は差別表示させる画像データを該指定された画像データに変更させて表示させるようにしてもよい。
ユーザによって所定の操作が行なわれたときに前記表示制御手段により単一表示又は識別表示されている画像データを選択するようにしてもよい。
前記記録指示手段により画像データの記録が指示された場合は、前記画像取得手段により取得された画像データを記録手段に記録する記録制御手段と、
を備え、
前記選択手段は、
前記記録指示手段により画像データの記録が指示されたときに前記表示制御手段により単一表示又は識別表示されている画像データを選択するようにしてもよい。
前記記録指示手段により画像データの記録が指示された場合は、該記録が指示されたときに前記表示制御手段により単一表示又は識別表示された画像データを記録するようにしてもよい。
前記ズレタイミング取得手段により取得されたズレタイミング情報に基づいて、前記画像取得手段により取得された画像データの記録を制御する記録制御手段を含むようにしてもよい。
前記画像取得手段により取得された複数の画像データのうち、前記ズレタイミング情報取得手段により取得されたズレタイミング及び前記タイミング指示手段により指示されたタイミングで定められるタイミングで前記連続撮像制御手段により撮像された画像データを記録するようにしてもよい。
ユーザの操作に応じて任意のタイミングを指示するタイミング指示処理と、
前記タイミング指示処理により指示されたタイミングに基づいて、前記連続撮像制御処理により撮像された複数の画像データを取得する画像取得処理と、
撮影状況を取得する取得処理と、
前記取得処理により取得された撮影状況に応じたズレタイミング情報を取得するズレタイミング情報取得処理と、
前記ズレタイミング情報取得処理により取得されたズレタイミング情報及び前記画像取得処理により取得された画像データを用いて所定の処理を実行させる制御処理と、
を含み、上記各処理をコンピュータで実行させることを特徴とする。
[第1の実施の形態]
A.デジタルカメラの構成
図1は、本発明の撮像装置を実現するデジタルカメラ1の電気的な概略構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ1は、撮影レンズ2、レンズ駆動ブロック3、絞り4、CCD5、ドライバ6、TG(timing generator)7、ユニット回路8、画像生成部9、CPU10、キー入力部11、メモリ12、DRAM13、フラッシュメモリ14、画像表示部15、バス16を備えている。
絞り4とは、撮影レンズ2から入ってくる光の量を制御する機構のことをいう。
特に、CPU10は、被写体を連続して撮像していく機能(連続撮像制御手段)、ユーザによって任意に指示されたタイミングに基づいて、該連続撮像された複数の画像データを取得する機能(画像取得手段)、撮影状況を取得する機能(取得手段)、該取得された撮影状況に応じたズレタイミング情報を取得する機能(ズレタイミング情報取得手段)、該取得されたズレタイミング情報及び該取得された画像データを用いて所定の処理を実行させる機能(制御手段)も有する。
メモリ12には、CPU10が各部を制御するのに必要な制御プログラム、及び必要なデータ(ズレタイミングテーブル、撮影条件テーブルなど)が記録されており、CPU10は、該プログラムに従い動作する。
フラッシュメモリ14は、圧縮された画像データを保存する記録媒体である。
実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を図2及び図3のフローチャートに従って説明する。
ユーザのキー入力部11のモード切替キーの操作により静止画撮影モードが設定されると、ステップS1で、CPU10は、所定のフレームレート(たとえば、30fps)でCCD5による撮像を開始させる。
次いで、ステップS2で、CPU10は、該CCD5により順次撮像され、画像生成部9によって順次生成された輝度色差信号の画像データをバッファメモリ(DRAM13)に記憶し、該記憶した画像データを画像表示部15に表示させるという、いわゆるスルー画像表示を開始する。
このとき、CPU10は、フレームレート設定モードに設定されたと判断すると、複数のフレームレートの高さ(例えば、15fps、30fps、60fps等のフレームレート)を画像表示部15に一覧表示させ、ユーザは該一覧表示された複数の高さのフレームレートの中から、任意の高さのフレームレートを十字キー及びSETキーの操作を行なうことにより選択することができる。ここで、ユーザは、被写体の動きが速い場合には高いフレームレートを選択し、被写体の動きが静止又は緩やかな場合は低いフレームレートを選択する。ここでは、比較的動きが速いバッティングを行なう被写体を撮影するので、「60fps」を選択したものとする。
なお、CPU10は、複数のフレームレートの高さを一覧表示させる際には、現在の動画撮像により撮像されている高さのフレームレートを予め仮選択しておくようにしてもよいし、現在の動画撮像により撮像されている高さのフレームレートを一覧表示させているフレームレートの高さの中から除外するようにしてもよい。
ステップS6に進むと、CPU10は、撮影シーン設定モードに設定されたか否かを判断する。この判断は、撮影シーン設定キーの操作に対応する操作信号がキー入力部11から送られてきたか否かにより判断する。ここで、ユーザが現在の被写体の状況に最も適した撮影シーンの撮影条件で被写体を撮影したい場合には撮影シーン設定モードキーを操作することにより、撮影条件を変更することができる。
このとき、CPU10は、撮影シーン設定モードに設定されたと判断すると、メモリ12に記憶されている複数種の撮影シーンの名称を画像表示部15に一覧表示させ、ユーザが該一覧表示された複数種の撮影シーンの名称の中から任意の撮影シーンを十字キー及びSETキーを操作することにより選択することができる。なお、予めメモリ12には、複数種の撮影シーンの名称と、該各撮影シーンに対応する撮影条件(絞り、シャッタ速度、感度等)が記録された撮影条件テーブルが記録されている。ここで、ユーザが現在の被写体の状況に最も適した撮影シーンを選択する。
このユーザの撮影シーンの選択について具体的に説明すると、十字キーの操作により任意の撮影シーンを仮選択することができ、該仮選択した撮影シーンでOKと思う場合はSETキーを操作することにより、該仮選択している撮影シーンを選択することができる。このとき、仮選択されている撮影シーンは他の撮影シーンとは差別表示させる。
このとき、ユーザが間もなくシャッタチャンスが到来するだろうと思う場合にシャッタボタンの半押し操作を行なう。
これにより、ユーザがシャッタボタンを半押し操作するまでは、フレームレートの高さ、撮影シーンの選択を変更することができる。
この循環記憶とは、バッファメモリの空き容量がなくなるまで、撮像されたフレーム画像データを順次記憶させて蓄積させていき、バッファメモリの空き容量がなくなると、新たに撮像されたフレーム画像データを、バッファメモリに記憶されている複数のフレーム画像データのうち一番古いフレーム画像データの上に上書きしていく。これにより、直近に撮像されたフレーム画像データから一定時間前までのフレーム画像データが記憶されていることになる。
図4のAはシャッタボタン半押し後、最初に撮像され表示された画像の様子を示すものである。
このとき、ユーザはシャッタチャンスが到来したと判断した時に、シャッタボタンを全押し操作する。
ステップS13で、所定時間が経過していないと判断すると所定時間が経過するまでステップS13に留まり、所定時間が経過したと判断すると、ステップS14に進み、CPU10は、動画撮像処理及び撮像されたフレーム画像データの循環記憶処理を終了する。
図5(a)を見ると、各撮影シーン、各フレームレートの高さ毎にズレタイミング情報(ズレ時間:ms)が記録されているのが分かる。
このズレ時間は、図示しないが、「+・・ms」と「−・・ms」とがあり、−の場合は、シャッタチャンスより遅く全押し操作してしまった場合のズレタイミングを表し、+の場合は、シャッタチャンスより速く全押ししてしまった場合のズレタイミングを表す。なお、図5中の撮影シーンの項目に「なし」とあるのは、撮影シーンが選択されなかった場合における各フレームレートの高さに対応するズレタイミングである。
例えば、図4のCに示すような画像がシャッタチャンスであると思っても、実際にシャッタボタンの全押し時に撮像された画像は図4のBのような画像になってしまいタイムラグが生じてしまうが、つまり、撮影状況によっては、実際のシャッタボタンの全押し操作タイミングはシャッタチャンスのタイミングより遅れてしまったり、予めシャッタチャンスを予測して撮影を指示する場合は、実施のシャッタボタンの全押し操作タイミングはシャッタチャンスのタイミングより速くなってしまい、シャッタチャンスのタイミングと撮影指示タイミングとにタイムラグが生じてしまうので、シャッタボタン全押し時に撮像された(表示された)画像がシャッタチャンスの画像とならない。従って、該撮影状況下におけるシャッタチャンスとシャッタボタン全押し時とのタイムラグを得るために、選択された撮影シーンとフレームレートの高さに応じた、つまり、撮影状況に応じたそのタイムラグ(ズレタイミング情報)をズレタイミングテーブルから取得する。
つまり、該取得したズレタイミング情報である「−50(ms)」と現在のフレームレートの高さに基づいてズレ枚数を算出する。この算出されたズレ枚数が例えば「−3枚」の場合は、識別情報が付されているフレーム画像データの3枚前に撮像されたフレーム画像データを選択する。
逆に、取得したズレタイミング情報が「+・・(ms)」の場合は、算出されるズレ枚数は「+・・枚」となり、推奨画像として選択されるフレーム画像データは、識別情報が付されているフレーム画像データより後に撮像されたフレーム画像データとなる。
このとき、ユーザは、該選択して表示されているフレーム画像データを静止画データとして記録したいと思う場合はSETキーの操作を行なう。
ステップS17で、SETキーの操作が行なわれていないと判断すると、ステップS18に進み、CPU10は、十字キーの操作が行なわれたか否かを判断する。この判断は、十字キーの操作に対応する操作信号がキー入力部11から送られてきたか否かにより判断する。
例えば、十字キーの「↓」キーの操作が行なわれると、該選択して表示しているフレーム画像データの次に撮像されたフレーム画像データを新たに選択して表示させ、十字キーの「↑」キーの操作が行なわれると、該選択して表示しているフレーム画像データの前に撮像されたフレーム画像データを新たに選択して表示させる。これにより、動画撮像により記憶保持されたフレーム画像データの中からシャッタチャンスの画像を探すことができるとともに、どんな画像が撮像されたのかも確認することができる。
そして、ステップS17でSETキーの操作が行なわれると、ステップS20に進み、CPU10は、該選択している(表示している)フレーム画像データをベストタイミング(シャッタチャンス)で撮像されたフレーム画像データとして選択し、該選択したフレーム画像データを静止画像データとしてフラッシュメモリ14に記録させる。つまり、ベストタイミングの画像として選択されたフレーム画像データを記録することができる。
また、SETキーの操作が行なわれたときに表示されているフレーム画像データをベストタイミングの画像として選択するので、ベストタイミングの画像の誤選択がない。
また、シャッタボタンが全押しされたときのタイミングと該取得したズレタイミング情報に基づいて定められるフレーム画像データを推奨画像として最初に表示させるので、ユーザが撮影したいタイミング(シャッタチャンス)で撮像されたと思われる画像を一番最初に表示させることができる。
次に第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態においては、予め記録されたズレタイミングテーブルからズレタイミング情報を取得するというものであるが、第2の実施の形態においては、ユーザの実際のズレタイミング情報を学習してズレタイミングテーブルの記憶を更新させるというものである。
第2の実施の形態も、図1に示したものと同様の構成を有するデジタルカメラ1を用いることにより本発明の撮像装置を実現する。なお、第2の実施の形態においては、図5(a)のズレタイミングテーブルに代えて図5(b)に示すようなズレタイミングテーブルが記録されている。
以下、第2の実施の形態のデジタルカメラ1の動作を図6及び図7のフローチャートにしたがって説明する。
次いで、ステップS52で、CPU10は、該CCD5により順次撮像され、画像生成部9によって順次生成された輝度色差信号の画像データをバッファメモリ(DRAM13)に記憶し、該記憶した画像データを画像表示部15に表示させるという、いわゆるスルー画像表示を開始する。このとき、CPU10は、メモリ12に記録されている複数種の撮影シーンの名称も表示させる。
このとき、ユーザが該表示された複数種の撮影シーンの名称の中から任意の撮影シーンを十字キー及びSETキーを操作することにより選択することができる。
この撮影シーンとしては、「バッター撮影」、「ピッチャー撮影」、「シュート撮影」、「テニスサーブ撮影」等の複数の撮影シーンがある。この複数種の撮影シーンの名称は、ユーザが任意に付した名称である。なお、ユーザが任意の名称を付すことなく、例えば、「学習1」、「学習2」、「学習3」というように、予め決まった名称であってもよい。
図5(b)を見ると、各撮影シーン毎にズレタイミング情報(ズレ時間:ms)が記録されているのが分かる。このとき、図示しないが撮影シーン毎に更新回数も一緒に記憶させておく。
なお、この撮影シーン毎に記録されているズレタイミング情報は、最初は(更新回数0の場合は)±0msとなっており、後述する実際に得られたズレタイミング情報に基づいて更新される。
ステップS55で、シャッタボタンが半押しされていないと判断すると、半押しされるまでステップS55に留まり、半押しされたと判断するとステップS56に進み、CPU10は、シャッタボタン半押し後に撮像されたフレーム画像データを順次バッファメモリに循環記憶させていく処理を開始する。
このときも、シャッタボタン半押し後、最初に撮像され表示された画像は図4のAに示すような画像とする。
ステップS57で、シャッタボタンが全押し操作されていないと判断すると、シャッタボタンが全押しされるまでステップS57に留まり、全押しされたと判断すると、図7のステップS58に進み、CPU10は、シャッタボタン全押し時に撮像されたフレーム画像データにシャッタチャンスの画像であると指示された画像であることを識別させる識別情報を付して記憶させる。なお、シャッタボタンの全押し時に画像表示部15に表示されたフレーム画像データに識別情報を付すようにしてもよい。
ステップS59で、所定時間が経過していないと判断すると所定時間が経過するまでステップS59に留まり、所定時間が経過したと判断すると、ステップS60に進み、CPU10は、動画撮像処理及び撮像されたフレーム画像データの循環記憶処理を終了する。
図8を見ると、人がバッティングしている様子が順々に撮像されているのが分かる。
図8のCは、ユーザがシャッタチャンスが到来したと判断したときに撮像されたフレーム画像データを示し、図8のB又はDは、実際にシャッタボタンの全押し時に撮像された(若しくは表示された)フレーム画像データを示している。この図8のA、B、Cと図4のA、B、Cとは、それぞれ同じタイミング時に撮像されたものである。
そして、図8のBのタイミングでシャッタボタンが全押しされた場合に、例えば、ズレタイミング記憶領域にズレタイミング情報として「±0(ms)」が記憶されている場合は、実際にシャッタボタンの全押し時に撮像された(若しくは表示された)フレーム画像データ(識別情報が付されているフレーム画像データ)、つまり、図8のBのフレーム画像データを推奨画像として選択して画像表示部15に表示させ、ズレタイミング情報として「±0(ms)」以外の情報が記憶されている場合、例えば、「−30(ms)」が記憶されている場合は、図8のBのフレーム画像データが撮像されたタイミングより30(ms)前のタイミングで撮像されたフレーム画像データを推奨画像として選択して画像表示部15に表示させる。この推奨画像の選択は、上記第1の実施の形態と同様である。
このとき、ユーザは、該選択して表示されているフレーム画像データを静止画像データとして記録したいと思う場合は、つまり、ベストタイミングの画像と思う場合は、SETキーの操作を行なう。
ステップS63で、十字キーの操作が行われたと判断すると、ステップS64に進み、CPU10は、該操作にしたがって新たにフレーム画像データを選択し、該選択したフレーム画像データを画像表示部15に表示させて、ステップS62に戻る。これにより、動画撮像により記憶保持されたフレーム画像データの中からシャッタチャンスの画像を探すことができるとともに、どんな画像が撮像されたのかも確認することができる。
一方、ステップS63で、十字キーの操作が行なわれていないと判断するとそのままステップS62に戻る。
次いで、ステップS66で、CPU10は、該記録した(選択した)フレーム画像データと、識別情報が付されているフレーム画像データとが撮像されたタイミングのズレ時間を示すズレタイミング情報を算出する。
ズレ枚数が同じでも、フレームレートの高低によってズレ時間が異なるからである。
このズレタイミング情報の記憶の更新は、ステップS53で選択された撮影シーンに対応するズレタイミングテーブルに記録されているズレタイミング情報及びその更新回数と、該算出したズレタイミング情報に基づいて、ズレタイミング情報の平均値(加重平均値であってもよい)を算出し、該算出したズレタイミング情報を、ステップS53で選択された撮影シーンに対応するズレタイミング情報として記録させる。このとき、更新回数も更新させる。
また、ステップS66で、ズレタイミング情報が算出される度にズレタイミング情報を累積的に記憶させていくようにしてもよい。つまり、過去のズレタイミング情報をそれぞれ蓄積させていく。この場合は、図6のステップS54で、該選択された撮影シーンに対応する累積的に記憶されたズレタイミング情報の平均値を算出し、該算出したズレタイミング情報を取得するようにしてもよい。
また、ユーザによって選択された撮影シーンに対応するズレタイミング情報を、該ユーザに特化したズレタイミングテーブルから取得するので、ズレタイミング情報の精度を向上することができ、該取得したズレタイミング情報に基づいて一番最初に表示させる画像は、ユーザが撮影したいタイミング(シャッタチャンス)で撮像された画像である可能性が高い。
次に第3の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態においては、ユーザによって選択された撮影シーンやフレームレートに応じて、ズレタイミングテーブルからズレタイミング情報を取得するというものであるが、第3の実施の形態においては、撮像されたフレーム画像データから被写体の動き量を検出し、該検出した動き量に応じたズレタイミング情報をズレタイミングテーブルから取得するというものである。
第3の実施の形態も、図1に示したものと同様の構成を有するデジタルカメラ1を用いることにより本発明の撮像装置を実現する。なお、第3の実施の形態においては、図5(a)のズレタイミングテーブルに代えて図5(c)に示すようなズレタイミングテーブルが記録されている。
以下、第3の実施の形態のデジタルカメラ1の動作を図9のフローチャートにしたがって説明する。
次いで、ステップS102で、CPU10は、該CCD5により順次撮像され、画像生成部9によって順次生成された輝度色差信号のフレーム画像データをバッファメモリに記憶し、該記憶したフレーム画像データを画像表示部15に表示させるという、いわゆるスルー画像表示を開始する。このとき、注目画像指定枠という枠をスルー画像表示上の所定位置(例えば、中央位置)に表示させる。
ステップS106で、シャッタボタンが全押しされていないと判断すると、シャッタボタンが全押しされるまでステップS106に留まり、シャッタボタンが全押しされたと判断すると、ステップS107に進み、CPU10は、シャッタボタン全押し時に撮像されたフレーム画像データに該シャッタチャンスの画像であると指示された画像であることを識別させる識別情報を付して記憶させる。なお、シャッタボタンの全押し時に画像表示部15に表示されたフレーム画像データに識別情報を付すようにしてもよい。
ステップS108で、所定時間が経過していないと判断すると所定時間が経過するまでステップS108に留まり、所定時間が経過したと判断すると、ステップS109に進み、CPU10は、動画撮像処理及び撮像されたフレーム画像データの循環記憶処理、被写体位置検出処理を終了する。
この所定時間の長さは、第1の実施の形態で説明したように、少なくとも、バッファメモリにシャッタボタン全押し前に撮像されたフレーム画像データが複数枚記憶されているように定める必要があり、好ましくは、シャッタボタンの全押し前に撮像されたフレーム画像データと全押し後に撮像されたフレーム画像データの枚数が略同数となるような時間である。
このシャッタボタンの全押し前後の複数のフレーム画像データとは、シャッタボタンの全押し時から所定枚数前(例えば、10枚前)に撮像されたフレーム画像データから、シャッタボタンの全押し時から所定枚数後(例えば、10枚後)に撮像されたフレーム画像データまでの複数のフレーム画像データのことをいい、該複数のフレーム画像データに基づいて被写体の動き量(単位時間当たりの移動量)を算出し、該算出した動き量を取得する。
なお、シャッタボタン全押しから所定枚数前のフレーム画像データと、シャッタボタン全押し時から所定枚数後のフレーム画像データとの2枚のフレーム画像データに基づいて動き量を算出するようにしてもよい。
このズレタイミングテーブルは、図5(c)に示すように、動き量に応じてズレタイミング情報が記録されている。なお、ここでは、動き量を3段階(小、中、大)に分けてズレタイミング情報をそれぞれ記録させているが、2段階でも4段階でもよく、複数段階に分けてズレタイミング情報が記録される態様であればよい。
次いで、ステップS113で、CPU10は、ユーザによってSETキーの操作が行なわれたか否かを判断する。
このとき、ユーザは、該選択して表示されているフレーム画像データを静止画像データとして記録したいと思う場合はSETキーの操作を行なう。
ステップS113で、SETキーの操作が行なわれていないと判断すると、ステップS114に進み、CPU10は、ユーザによって十字キーの操作が行なわれたか否かを判断する。
一方、ステップS114で、十字キーの操作が行われていないと判断するとそのままステップS113に戻る。
そして、ステップS113で、SETキーの操作が行なわれたと判断すると、ステップS116に進み、CPU10は、該選択している(表示している)フレーム画像データをベストタイミング(シャッタチャンス)で撮像されたフレーム画像データとして選択し、該選択したフレーム画像データを静止画像データとしてフラッシュメモリ14に記録させる。
また、シャッタボタンが全押しされたときのタイミングと該取得したズレタイミング情報に基づいて定められるフレーム画像データを推奨画像として最初に表示させるので、ユーザが撮影したいタイミング(シャッタチャンス)で撮像されたと思われる画像を一番最初に表示させることができる。
H.上記実施の形態は以下のような態様でもよい。
第1の実施の形態においては、選択された撮影シーン(撮影シーンの選択なしの場合も含む)と選択された高さのフレームレートに対応するズレタイミング情報の記録を更新し、第3の実施の形態においては、算出された被写体の動き量に対応するズレタイミング情報の記録を更新する。
この撮影条件の指定は、ユーザが撮影条件の各項目(絞り、シャッタ速度、感度等)毎にパラメータを入力するようにしてもよいし、記録してある画像データを指定すると、該画像データに関連付けて記録されている該画像データが撮像された時の撮影条件を抽出して、撮影シーンに関連付けて記録するようにしてもよい。
そして、該撮影シーンが選択されると、ユーザの指定によって該選択された撮影シーンに関連付けて記録された撮影条件で動画を撮像していく。
要は、撮影状況がわかる1以上の条件に対応するズレタイミング情報を記録したズレタイミングテーブルを用いるものであればよい。
なお、この場合も、識別情報が付されているフレーム画像データから該取得したズレタイミング情報分に相当するフレーム画像データを推奨画像として一番最初に表示させることは言うまでもない。
これにより、複数表示された画像データからベストタイミングで撮像された画像データを選択することができる。
また、ユーザが、シャッタボタンの全押し以前のフレーム画像データの記憶処理と、シャッタボタンの全押し以後のフレーム画像データの記憶処理と、シャッタボタンの全押し前後のフレーム画像データの記憶処理のいずれかを選択することができるようにしてもよい。
これにより、無駄な部分の画像データを記憶しなくて済む。
また、ズレタイミング情報に基づいて自動的に記録されるフレーム画像データの他に、動画撮像により撮像され記憶保持された他の複数のフレーム画像データを1つのグループとして記録するようにしてもよい。この場合は、識別情報が付されているフレーム画像データから該取得したズレタイミング情報分に相当するフレーム画像データ(推奨画像)にシャッタチャンス(ベストタタイミング)で撮像された画像である旨を示すベスト画像情報(差別情報)を関連付けて記録する。
この場合は、再生モードにおいて、該グループが選択されると、CPU10は、該グループに属する複数の画像データは、該関連付けられているベスト画像情報に基づいて画像表示部15に表示させるようにしてもよい。
例えば、記録された画像データのうち、ベスト画像情報が関連付けられて記録されている画像データを最初に表示させ、十字キーの操作があると該操作に応じて他の画像データを表示させる。
この場合は、再生モードにおいて、該グループが選択されると、CPU10は、該グループに属する複数の画像データは、該関連付けられているベスト画像情報に基づいて画像表示部15に表示させるようにしてもよい。
例えば、記録された画像データのうち、ベスト画像情報が関連付けられて記録されている画像データを最初に表示させ、十字キーの操作があると該操作に応じて他の画像データを表示させる。
なお、フレームレートが変わらない、つまり一律同じである場合は、フレームレートの高さを記録させておく必要がない。フレームレートが同じ場合は、ズレ枚数=ズレ時間となるからである。
他の条件としては、例えば、モード切替キーの操作により撮影モードに設定された場合や、画像認識によりスルー画像表示中に被写体の顔が撮像されたか、又は顔の正面が撮像されたかを判断し、顔や顔の正面が撮像されたと判断した場合や、AFエリア内に被写体が入ってきた場合やAFエリア内の画像に変化が合った場合、現在撮像された画像データと前に撮像された画像データとの差が大きくなった場合や(被写体が画角内に入ってきた場合)、画像データを記憶させていく指示が行われた場合、更には、音認識によりマイクから所定の音が認識された場合や、マイクから所定の音量以上の音が認識された場合や所定の指示がユーザからあった場合等がある。
要は、所定の条件により画像データを記憶させていく態様であればよい。
他の条件としては、例えば、画像認識により撮像されている被写体の顔の表情が変わったと判断した場合や、AFエリア内に被写体が入ってきた場合(AFエリア内の画像に変化が合った場合やAFエリア内の画像に変化が合った場合、現在撮像された画像データと前に撮像された画像データとの差を検出し、差がある領域が中央部分に移動してきた場合、更には、音認識によりマイクから所定の音が認識された場合や、マイクから所定の音量以上の音が認識された場合やユーザから所定の指示があった場合等がある。
要は、所定の条件が成立した時に撮像された画像データに識別情報を関連付けて記録する態様であればよい。
したがって、本発明の上記実施形態に対してなされ得る多種多様な変形ないし修正はすべて本発明の範囲内に含まれるものであり、添付の特許請求の範囲によって保護されるものと解さなければならない。
2 撮影レンズ
3 レンズ駆動ブロック
4 絞り
5 CCD
6 ドライバ
7 TG
8 ユニット回路
9 画像生成部
10 CPU
11 キー入力部
12 メモリ
13 DRAM
14 フラッシュメモリ
15 画像表示部
16 バス
Claims (19)
- 被写体を連続して撮像していく連続撮像制御手段と、
ユーザが任意のタイミングを指示するタイミング指示手段と、
前記タイミング指示手段により指示されたタイミングに基づいて、前記連続撮像制御手段により撮像された複数の画像データを取得する画像取得手段と、
撮影状況を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された撮影状況に応じたズレタイミング情報を取得するズレタイミング情報取得手段と、
前記ズレタイミング情報取得手段により取得されたズレタイミング情報及び前記画像取得手段により取得された画像データを用いて所定の処理を実行させる制御手段と、
を備えたこと特徴とする撮像装置。 - 複数の撮影シーンと、
前記複数の撮影シーンのうち、ユーザが撮影状況に応じた撮影シーンを選択するための撮影シーン選択手段と、
を備え、
前記取得手段は、
前記撮影シーン選択手段により指定された撮影シーンを撮影状況として取得する手段を含むことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 前記複数の撮影シーンにそれぞれに対応する撮影条件を記録した撮影条件テーブルを備え、
前記連続撮像制御手段は、
撮影条件テーブルから前記撮影シーン選択手段により選択された撮影シーンに対応する撮影条件を取得し、該取得した撮影条件で撮像を行なうことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。 - ユーザが前記連続撮像制御手段により連続撮像されるフレームレートの高さを選択するためのフレームレート選択手段を備え、
前記取得手段は、
前記フレームレート選択手段により選択された高さのフレームレートを撮影状況として取得する手段を含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の撮像装置。 - 前記連続撮像制御手段により撮像される画像データに基づいて、被写体の動き量を検出する動き量検出手段を備え、
前記取得手段は、
前記動き量検出手段により検出された動き量を撮影状況として取得する手段を含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の撮像装置。 - 前記画像取得手段は、
前記タイミング指示手段により指示されたタイミングの前後、又は、指示されたタイミング以前又は以後に前記連続撮像制御手段により撮像された複数の画像データを取得することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の撮像装置。 - 各撮影状況に応じたズレタイミング情報を記録したテーブルを備え、
前記ズレタイミング情報取得手段は、
前記取得手段により取得された撮影状況に応じたズレタイミング情報を前記テーブルから取得することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の撮像装置。 - 前記画像取得手段により取得された画像データのうち、ユーザが任意の画像データを選択するための選択手段と、
前記選択手段により選択された画像データが前記連続撮像制御手段により撮像されたタイミングと、前記タイミング指示手段により指示されたタイミングとのズレ時間に基づいて、前記取得手段により取得された撮影状況に対応する前記テーブルに記録されているズレタイミング情報の記録を更新させる記録更新制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項7記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、
前記ズレタイミング取得手段により取得されたズレタイミング情報に基づいて、前記画像取得手段により取得された画像データの表示を制御する表示制御手段を含むことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の撮像装置。 - 前記表示制御手段は、
前記画像取得手段により取得された複数の画像データのうち、前記ズレタイミング情報取得手段により取得されたズレタイミング情報及び前記タイミング指示手段により指示されたタイミングで定められるタイミングで前記連続撮像制御手段により撮像された画像データを最初に単一表示させることを特徴とする請求項9記載の撮像装置。 - 前記表示制御手段は、
前記画像取得手段により取得された複数の画像データをマルチ表示させるとともに、前記ズレタイミング情報取得手段により取得されたズレタイミング情報及び前記タイミング指示手段により指示されたタイミングで定められるタイミングで前記連続撮像制御手段により撮像された画像データを最初に差別表示させることを特徴とする請求項9記載の撮像装置。 - ユーザが前記画像取得手段により取得された画像データのうち、任意の画像データを指定する画像指定手段を備え、
前記表示制御手段は、
前記画像指定手段により画像データが指定された場合は、該単一表示又は差別表示させる画像データを該指定された画像データに変更させて表示させることを特徴とする請求項9乃至11の何れかに記載の撮像装置。 - 前記選択手段により選択された画像データを記録手段に記録する記録制御手段を備えたことを特徴とする請求項8乃至12の何れかに記載の撮像装置。
- 前記選択手段は、
ユーザによって所定の操作が行なわれたときに前記表示制御手段により単一表示又は識別表示されている画像データを選択することを特徴とする請求項13記載の撮像装置。 - ユーザが画像データの記録を指示する記録指示手段と、
前記記録指示手段により画像データの記録が指示された場合は、前記画像取得手段により取得された画像データを記録手段に記録する記録制御手段と、
を備え、
前記選択手段は、
前記記録指示手段により画像データの記録が指示されたときに前記表示制御手段により単一表示又は識別表示されている画像データを選択することを特徴とする請求項9乃至12の何れかに記載の撮像装置。 - 前記記録制御手段は、
前記記録指示手段により画像データの記録が指示された場合は、該記録が指示されたときに前記表示制御手段により単一表示又は識別表示された画像データを記録することを特徴とする請求項15記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、
前記ズレタイミング取得手段により取得されたズレタイミング情報に基づいて、前記画像取得手段により取得された画像データの記録を制御する記録制御手段を含むことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の撮像装置。 - 前記記録制御手段は、
前記画像取得手段により取得された複数の画像データのうち、前記ズレタイミング情報取得手段により取得されたズレタイミング及び前記タイミング指示手段により指示されたタイミングで定められるタイミングで前記連続撮像制御手段により撮像された画像データを記録することを特徴とする請求項17記載の撮像装置。 - 被写体を連続して撮像していく連続撮像制御処理と、
ユーザの操作に応じて任意のタイミングを指示するタイミング指示処理と、
前記タイミング指示処理により指示されたタイミングに基づいて、前記連続撮像制御処理により撮像された複数の画像データを取得する画像取得処理と、
撮影状況を取得する取得処理と、
前記取得処理により取得された撮影状況に応じたズレタイミング情報を取得するズレタイミング情報取得処理と、
前記ズレタイミング情報取得処理により取得されたズレタイミング情報及び前記画像取得処理により取得された画像データを用いて所定の処理を実行させる制御処理と、
を含み、上記各処理をコンピュータで実行させることを特徴とするプログラム。
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