JP2009044671A - 撮影装置、データベースの生成方法及びその利用方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単にユーザの撮影技術を向上させることができる撮影装置を提供する。
【解決手段】撮影を行うたびにその時発生した手ブレ量の情報と、その撮影条件の情報が収集され、ユーザごとに手ブレのデータベースが生成される。撮影時には、このデータベースに記録された情報に基づいて手ブレの警告が行われる。また、このデータベースに記録された情報に基づいてユーザごとに手ブレに関する統計処理が行われる。さらに、このデータベースに記録された情報に基づいてユーザごとに撮影技術の習熟度が評価される。
【選択図】図4
【解決手段】撮影を行うたびにその時発生した手ブレ量の情報と、その撮影条件の情報が収集され、ユーザごとに手ブレのデータベースが生成される。撮影時には、このデータベースに記録された情報に基づいて手ブレの警告が行われる。また、このデータベースに記録された情報に基づいてユーザごとに手ブレに関する統計処理が行われる。さらに、このデータベースに記録された情報に基づいてユーザごとに撮影技術の習熟度が評価される。
【選択図】図4
Description
本発明は撮影装置、データベースの生成方法及びその利用方法に係り、特に撮像手段で画像を撮像し、得られた画像を記憶メディアに記録する撮影装置、データベースの生成方法及びその利用方法に関する。
カメラを手持ちで撮影する場合、撮影に慣れていないユーザは、カメラをしっかりと構えることができないため、手ブレを生じさせやすい。撮影時に手ブレが発生すると、撮影した画像に像ブレが生じるため、撮影に失敗することが多い。
このような手ブレによる撮影の失敗を防止する方法には、いくつかの方法が知られており、その一つとして発生したブレを打ち消す方向に撮影光学系の一部又は撮像素子を移動させて、手ブレを補正する方法が知られている。
特許文献1では、このような手ブレ補正の機能を搭載したカメラにおいて、ブレ補正の効果を確認できるように、発生したブレ量を検出し、ファインダ内の表示部にレベル表示することが提案されている。
一方、特許文献2では、このような手ブレ補正の機能を搭載しないカメラにおいて、撮影時に発生した手ブレ量を検出し、その手ブレ量のデータを蓄積し、蓄積した手ブレ量のデータと撮影回数とに基づいて評価値を算出し、算出した評価値に基づいて撮影モードを自動的に変更することにより、手ブレによる撮影の失敗を防止する方法が提案されている。
特開平10−161168号公報
特開2006−330159号公報
ところで、ユーザ自身の撮影技術を上達させて、手ブレによる撮影の失敗を防止するためには、そのユーザがどのような状態になると手ブレを発生しやすいか、ユーザ自身で研究し、学習する必要がある。
特許文献1の方法は、撮影時に手ブレ量がレベル表示されて、手ブレへの注意が喚起されるものの、その撮影時にしか注意が向けられないため、撮影技術の向上には繋がらないという問題がある。
また、特許文献2の方法は、蓄積した手ブレのデータに基づいて、手ブレによる失敗のないモードに自動切替されてしまうため、ユーザ自身の撮影技術の向上が図れないという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、簡単にユーザの撮影技術を向上させることができる撮影装置、データベースの生成方法及びその利用方法を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、撮影指示に応じて被写体を撮像手段で撮像し、得られた画像データを記憶メディアに記録する一方、再生指示に応じて前記記憶メディアに記録された画像データをモニタに再生表示する撮影装置において、装置を利用するユーザを特定するユーザ特定手段と、撮影条件を検出する撮影条件検出手段と、手ブレ量を検出する手ブレ検出手段と、撮影時に前記手ブレ検出手段で検出された手ブレ量の情報と前記撮影条件検出手段で検出された撮影条件の情報を取得し、両者を互いに関連づけて記録したデータベースを前記ユーザ特定手段で特定されたユーザごとに生成するデータベース生成手段と、前記データベース生成手段で生成されたデータベースを格納するデータベース格納手段と、を備えたことを特徴とする撮影装置を提供する。
請求項1に係る発明によれば、ユーザを特定し、撮影を実行すると、その撮影条件が撮影条件検出手段で検出されるとともに、その撮影時に発生した手ブレ量が手ブレ検出手段で検出される。そして、その手ブレ量の情報と撮影条件が互いに関連づけられて対応するユーザのデータベースに記録される。このデータベースを利用することにより、撮影条件別の手ブレの発生傾向を知ることができ、ユーザの撮影技術向上に役立てることができる。
請求項2に係る発明は、前記目的を達成するために、前記ユーザ特定手段は、あらかじめ登録されたユーザの中から装置を利用するユーザを選択して、装置を利用するユーザを特定することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置を提供する。
請求項2に係る発明によれば、ユーザの特定は、あらかじめ登録された人物の中から一人を選択することにより行われる。これにより、簡単にユーザの特定を行うことができる。
請求項3に係る発明は、前記目的を達成するために、特定の画像を関連づけてユーザ登録を行うユーザ登録手段を備え、前記ユーザ特定手段は、登録された各ユーザの画像を前記モニタに表示し、該モニタに表示された画像の一つを選択させて、装置を利用するユーザを特定することを特徴とする請求項2に記載の撮影装置を提供する。
請求項3に係る発明によれば、特定の画像を関連づけてユーザ登録を行うことができ、ユーザ選択時は、その画像を選択して、ユーザを選択することができる。これにより、簡単にユーザの選択(特定)を行うことができる。特定の画像には、撮影済みの画像や登録用に撮影した画像を利用することができ、任意の画像とすることができる。
請求項4に係る発明は、前記目的を達成するために、装置のモードをユーザ登録モードに設定するユーザ登録モード設定手段を備え、前記ユーザ登録手段は、前記ユーザ登録モードの下、前記撮像手段で撮像された画像を前記特定の画像としてユーザ登録を行うことを特徴とする請求項3に記載の撮影装置を提供する。
請求項4に係る発明によれば、ユーザ登録モードに設定して、撮像手段で撮像すると、その画像に関連づけられてユーザ登録が行われる。これにより、簡単にユーザ登録を行うことができるとともに、得られる画像もユニークな画像となるので、ユーザ選択時の識別も容易に行うことができる。
請求項5に係る発明は、前記目的を達成するために、前記特定の画像がユーザの顔画像であることを特徴とする請求項3又は4に記載の撮影装置を提供する。
請求項5に係る発明によれば、ユーザの顔画像に関連づけられてユーザ登録が行われる。これにより、より簡単にユーザの選択を行うことができる。
請求項6に係る発明は、前記目的を達成するために、前記撮影条件検出手段に撮影条件を検出させ、検出された撮影条件下における手ブレ警告の要否を前記ユーザ特定手段で特定されたユーザの前記データベースに記録されている情報に基づいて判定する警告判定手段と、前記警告判定手段の判定結果に応じて警告を発する警告手段と、を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一に記載の撮影装置を提供する。
請求項6に係る発明によれば、撮影時に撮影条件が検出され、その撮影条件下におけるそのユーザの過去の手ブレのデータから手ブレ警告の要否が判定される。そして、警告が必要な場合には、警告手段によって警告が発せられる。これにより、ユーザが苦手とする撮影条件において、適切に警告を発することができる。
請求項7に係る発明は、前記目的を達成するために、装置のモードを統計処理モードに設定する統計処理モード設定手段と、前記統計処理モードに設定されると、前記ユーザ特定手段で特定されたユーザを対象として、前記データベースに記録されている情報に基づいて、手ブレの発生状況に関する所定の統計処理を行う統計処理手段と、前記統計処理手段による統計結果を前記モニタに表示する統計結果表示制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一に記載に撮影装置を提供する。
請求項7に係る発明によれば、統計処理モードに設定されると、ユーザ選択手段で選択されているユーザを対象として、データベースに記録されている情報に基づいて、手ブレの発生状況に関する所定の統計処理が行われ、その結果がモニタに表示される。統計処理は各種行うことができ、たとえば、撮影条件ごとの平均手ブレ量や全撮影条件での平均手ブレ量を求めたり、撮影条件ごとの最近N回分の平均手ブレ量を求めたり、全撮影条件での最近N回分の平均手ブレ量を求めたり、撮影条件ごとの規定レベル以上の手ブレの発生頻度を求めたり、規定レベル以上の手ブレの発生頻度の多い撮影条件を求めたりすることができる。また、その統計結果の表示には、数値表示するだけでなく、円や棒、折れ線グラフ等を用いてグラフ表示することができる。これにより、容易に撮影条件ごとの手ブレの発生状況を確認することができ、ユーザの撮影技術の向上を図ることができる。
請求項8に係る発明は、前記目的を達成するために、前記統計処理手段は、前記ユーザ特定手段で特定されたユーザを対象として、前記データベースに記録されている情報に基づいて、撮影条件ごとの手ブレの発生状況に関する所定の統計処理を行うことを特徴とする請求項7に記載の撮影装置を提供する。
請求項8に係る発明によれば、撮影条件ごとに手ブレの発生状況に関する所定の統計処理が行われる。これにより、苦手な撮影条件をより明確に把握することができるようになり、より効果的に撮影技術の向上を図ることができるようになる。
請求項9に係る発明は、前記目的を達成するために、前記データベース生成手段は、前記統計処理手段による統計処理の結果を含めて前記データベースを生成することを特徴とする請求項7又は8に記載の撮影装置を提供する。
請求項9に係る発明によれば、ユーザごとのデータベースに統計処理手段による統計処理結果が含められる。これにより、統計結果を容易に利用することができるようになる。
請求項10に係る発明は、前記目的を達成するために、装置のモードを評価モードに設定する評価モード設定手段と、前記評価モードに設定されると、前記ユーザ特定手段で特定されたユーザを対象として、前記データベースに記録されている情報に基づいて、撮影条件ごとの撮影技術の習熟度を判定する習熟度判定手段と、前記習熟度判定手段による判定結果を前記モニタに表示する判定結果表示制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一に記載に撮影装置を提供する。
請求項10に係る発明によれば、評価モードに設定すると、データベースに記録されている情報に基づいて、ユーザの撮影条件ごとの撮影技術の習熟度が判定され、その結果がモニタに表示される。習熟度の判定は、たとえば、撮影条件ごとの平均手ブレ量や手ブレ量の推移等に基づいて行われる。たとえば、平均手ブレ量に応じたレベル判定を行ったり、手ブレ量の推移に基づいて技術の上昇傾向を判定(手ブレ量が減少傾向にあれば、撮影技術が向上していることが推定できる。)したりすることができる。
請求項11に係る発明は、前記目的を達成するために、撮影を行うユーザを特定するステップと、本撮影時の撮影条件を検出するステップと、本撮影時に発生した手ブレ量を検出するステップと、本撮影時に検出された手ブレ量の情報と撮影条件の情報とを互いに関連づけて記録したデータベースを撮影を行ったユーザ別に生成するステップと、からなることを特徴とするデータベースの生成方法を提供する。
請求項11に係る発明によれば、ユーザを特定し、撮影を実行すると、本撮影時における撮影条件と、本撮影時に発生した手ブレ量が検出され、その手ブレ量の情報と撮影条件が互いに関連づけられて対応するユーザのデータベースに記録される。このデータベースを利用することにより、撮影条件別の手ブレの発生傾向を知ることができ、ユーザの撮影技術向上に役立てることができる。
請求項12に係る発明は、前記目的を達成するために、ユーザごとに本撮影時に発生した手ブレ量の情報と本撮影時の撮影条件の情報とが互いに関連づけられて記録されたデータベースの利用方法であって、撮影を行うユーザを特定するステップと、撮影条件を検出するステップと、検出された撮影条件下における手ブレ警告の要否を特定されたユーザの前記データベースに記録されている情報に基づいて判定するステップと、手ブレ警告が必要と判定された場合に警告を発するスッテプと、からなることを特徴とするデータベースの利用方法を提供する。
請求項12に係る発明によれば、撮影時に撮影条件が検出され、その撮影条件下におけるそのユーザの過去の手ブレのデータから手ブレ警告の要否が判定される。そして、警告が必要な場合には、警告が発せられる。これにより、ユーザが苦手とする撮影条件において、適切に警告を発することができる。
請求項13に係る発明は、前記目的を達成するために、ユーザごとに本撮影時に発生した手ブレ量の情報と本撮影時の撮影条件の情報とが互いに関連づけられて記録されたデータベースの利用方法であって、ユーザを特定するステップと、特定されたユーザを対象として、前記データベースに記録されている情報に基づいて、手ブレの発生状況に関する所定の統計処理を行うステップと、統計結果をモニタに表示するステップと、からなることを特徴とするデータベースの利用方法を提供する。
請求項13に係る発明によれば、データベースに記録されている情報に基づいて、手ブレの発生状況に関する所定の統計処理が行われ、その結果がモニタに表示される。この統計処理は各種行うことができ、たとえば、撮影条件ごとの平均手ブレ量や全撮影条件での平均手ブレ量を求めたり、撮影条件ごとの最近N回分の平均手ブレ量を求めたり、全撮影条件での最近N回分の平均手ブレ量を求めたり、撮影条件ごとの規定レベル以上の手ブレの発生頻度を求めたり、規定レベル以上の手ブレの発生頻度の多い撮影条件を求めたりすることができる。また、その統計結果の表示には、数値表示するだけでなく、円や棒、折れ線グラフ等を用いてグラフ表示することができる。これにより、容易に撮影条件ごとの手ブレの発生状況を確認することができ、ユーザの撮影技術の向上を図ることができる。
請求項14に係る発明は、前記目的を達成するために、前記統計処理は、特定されたユーザを対象として、前記データベースに記録されている情報に基づいて、撮影条件ごとの手ブレの発生状況に関する所定の統計処理を行うことを特徴とする請求項13に記載のデータベースの利用方法を提供する。
請求項14に係る発明によれば、撮影条件ごとに手ブレの発生状況に関する所定の統計処理が行われる。これにより、苦手な撮影条件をより明確に把握することができるようになり、より効果的に撮影技術の向上を図ることができるようになる。
請求項15に係る発明は、前記目的を達成するために、ユーザごとに本撮影時に発生した手ブレ量の情報と本撮影時の撮影条件の情報とが互いに関連づけられて記録されたデータベースの利用方法であって、ユーザを特定するステップと、特定されたユーザを対象として、前記データベースに記録されている情報に基づいて、撮影条件ごとの撮影技術の習熟度を判定するステップと、判定結果をモニタに表示するステップと、からなることを特徴とするデータベースの利用方法を提供する。
請求項15に係る発明によれば、データベースに記録されている情報に基づいて、ユーザの撮影条件ごとの撮影技術の習熟度が判定され、その結果がモニタに表示される。習熟度の判定は、たとえば、撮影条件ごとの平均手ブレ量や手ブレ量の推移等に基づいて行われる。たとえば、平均手ブレ量に応じたレベル判定を行ったり、手ブレ量の推移に基づいて技術の上昇傾向を判定(手ブレ量が減少傾向にあれば、撮影技術が向上していることが推定できる。)したりすることができる。
本発明によれば、簡単にユーザの撮影技術を向上させることができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る撮影装置、データベースの生成方法及びその利用方法を実施するための最良の形態について説明する。
図1、図2は、それぞれ本発明が適用されたデジタルカメラの外観構成を示す正面斜視図と背面斜視図である。
同図に示すように、このデジタルカメラ10は、いわゆるコンパクトカメラとして構成されており、そのカメラボディ12は、片手で把持可能な形状に形成されている。
カメラボディ12の正面には、図1に示すように、撮影レンズ14、ストロボ16、スピーカ18、AF補助光ランプ20等が設けられており、上面には、シャッタボタン22、モードレバー24、電源ボタン26等が設けられている。
また、カメラボディ12の背面には、図2に示すように、モニタ28、ズームボタン30、再生ボタン32、ファンクションボタン34、十字ボタン36、MENU/OKボタン38、DISP/BACKボタン40、モード設定ボタン42等が設けられている。
また、図示されていないが、カメラボディ12の底面には、三脚ネジ穴及び開閉自在なバッテリカバーが設けられており、バッテリカバーの内側には、バッテリを収納するためのバッテリ収納室及びメモリカードを装着するためのメモリカードスロットが設けられている。
撮影レンズ14は、沈胴式のズームレンズで構成されており、デジタルカメラ10の電源をONすると、カメラボディ12から繰り出される。なお、撮影レンズ14のズーム機構や沈胴機構については、公知の技術なので、ここでは、その具体的な構成についての説明は省略する。
ストロボ16は、キセノン管で構成されており、暗い被写体を撮影する場合や逆光時などに必要に応じて発光される。
AF補助光ランプ20は、たとえば高輝度のLEDランプで構成されており、AF時に必要に応じて発光される。
シャッタボタン22は、いわゆる「半押し」と「全押し」とからなる二段ストローク式のスイッチで構成されている。デジタルカメラ10は、このシャッタボタン22を半押しすると撮影準備処理、すなわち、AE(Automatic Exposure:自動露出)、AF(Auto Focus:自動焦点合わせ)の各処理を実行し、全押すると、本撮影の処理を実行する。
モードレバー24は、撮影時における露出モードの設定と動画撮影モードの設定に用いられる。このモードレバー24は、シャッタボタン22の周りを所定の角度の範囲で回動自在に設けられており、「SP位置」、「AUTO位置」、「M位置」、「動画位置」にセット可能に設けられている。デジタルカメラ10は、このモードレバー24を「SP位置」にセットすることにより、「シーンプログラム撮影モード」に設定され、撮影シーンに応じた露出制御を行うモードに設定される。また、「AUTO位置」にセットすることにより、「オート撮影モード」に設定され、全自動で露出制御を行うモードに設定される。また、「M位置」にセットすることにより、「マニュアル撮影モード」に設定され、手動で露出設定を行うモードに設定される。また、「動画位置」に設定することにより、「動画撮影モード」に設定され、動画を撮影するモードに設定される。
なお、「シーンプログラム撮影モード」としては、たとえば、人物撮影を行う「人物モード」、風景撮影を行う「風景モード」、スポーツ撮影を行う「スポーツモード」、夜景撮影を行う「夜景モード」、水中撮影を行う「水中モード」等が用意されている。
電源ボタン26は、デジタルカメラ10の電源をON/OFFするのに用いられ、所定時間(たとえば、2秒)押下されることにより、デジタルカメラ10の電源がON/OFFされる。
モニタ28は、カラーLCDで構成されている。このモニタ28は、撮影済み画像を表示するための画像表示部として利用されるとともに、各種設定時にGUIとして利用される。また、撮影時には、撮像素子で捉えた画像がスルー表示されて、電子ファインダとして利用される。
ズームボタン30は、撮影レンズ14のズーム操作に用いられ、望遠側へのズームを指示するズームテレボタンと、広角側へのズームを指示するズームワイドボタンとで構成されている。
再生ボタン32は、再生モードへの切り替えの指示に用いられる。すなわち、デジタルカメラ10は、撮影中、この再生ボタン32が押されると、再生モードに切り替えられる。
ファンクションボタン34は、カメラのモードに応じた機能が割り当てられる。たとえば、撮影モード時には、所定の撮影メニュー(たとえば、感度や画像サイズの設定等)の呼び出し機能が割り当てられ、再生モード時には、所定の再生メニュー(たとえば、プリント予約の設定等)の呼び出し機能が割り当てられる。
十字ボタン36は、上下左右4方向に押下操作可能に設けられており、各方向のボタンには、カメラの状態に応じた機能が割り当てられる。たとえば、撮影時には、左ボタンにマクロ機能のON/OFFを切り替える機能、右ボタンにストロボモードを切り替える機能、上ボタンにモニタ28の明るさを替える機能、下ボタンにセルフタイマのON/OFFを切り替える機能が割り当てられる。また、再生時には、左ボタンにコマ送りの機能、右ボタンにコマ戻しの機能、上ボタンにモニタ28の明るさを替える機能、下ボタンに再生中の画像の削除を指示する機能が割り当てられる。また、各種設定時には、モニタ28に表示されるカーソルを各ボタンの方向に移動させる機能が割り当てられる。
MENU/OKボタン38は、メニュー画面の呼び出しに用いられるとともに、選択内容の確定や処理の実行等を指示するのに用いられ、カメラの状態に応じて割り当てられる機能が切り替えられる。メニュー画面に表示されるメニュー項目は、カメラのモードに応じて表示される内容が切り替えられる。たとえば、撮影モード時には撮影に関わる各種機能の設定項目(セルフタイマや測光方式、ホワイトバランスモード、フォーカスエリア等の設定)が表示され、再生モード時には再生に関わる各種機能の設定項目(画像削除やオートプレイ、画像プロテクト等の設定)が表示される。また、各モードに共通して、基本設定(日時設定やシャッタ音のON/OFFの設定、言語設定等)の設定項目が表示される。
DISP/BACKボタン40は、モニタ28の表示内容の切り替え指示に用いられるとともに、入力操作のキャンセル等の指示に用いられ、カメラの状態に応じて割り当てられる機能が切り替えられる。
モード設定ボタン42は、後述するモード設定画面の呼び出しに用いられる。CPU110は、このモード設定ボタン42が押されると、モニタ上にモード設定画面を表示して、カメラのモードの設定処理を実行する。
図3は、デジタルカメラ10の電気的構成を示すブロック図である。
同図に示すように、デジタルカメラ10は、CPU110、操作部(シャッタボタン22、モードレバー24、電源ボタン26、ズームボタン30、再生ボタン32、ファンクションボタン34、十字ボタン36、MENU/OKボタン38、DISP/BACKボタン40、モード設定ボタン42等)112、ROM116、フラッシュROM118、メモリ(SDRAM)120、VRAM122、撮影レンズ14、ズーム制御部203、絞り・シャッタ制御部205、フォーカス制御部207、撮像素子134、撮像素子制御部136、アナログ信号処理部138、A/D変換器140、画像入力コントローラ141、デジタル信号処理部142、AF検出部144、AE検出部146、圧縮伸張処理部148、メディアコントローラ150、記憶メディア(メモリカード)152、表示制御部154、モニタ28、ストロボ制御部156、ストロボ16、手ブレ検出部160等で構成される。
CPU110は、デジタルカメラ10の全体の動作を統括制御する制御手段として機能するとともに、各種演算処理を実行する演算処理手段として機能する。このCPU110は、操作部112からの入力に基づき所定の制御プログラムに従って各部を制御し、また、所定の演算処理を実行する。
バス114を介して接続されたROM116には、このCPU110が実行する制御プログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されている。また、フラッシュROM118には、ユーザ設定情報等のデジタルカメラ10の動作に関する各種設定情報等が格納される。後述するユーザの手ブレに関するデータベースもこのフラッシュROM118に格納される。
メモリ(SDRAM)120は、CPU110の演算作業用領域として利用されるとともに、画像データの一時記憶領域として利用され、VRAM122は、表示用の画像データ専用の一時記憶領域として利用される。
撮影レンズ14は、変倍用のズームレンズ202と、絞り・シャッタユニット204と、ピント調節用のフォーカスレンズ206を含んで構成されている。
ズームレンズ202は、図示しないズームレンズアクチュエータに駆動されて光軸に沿って前後移動し、これにより、焦点距離が可変する。CPU110は、ズーム制御部203を介してズームレンズアクチュエータの駆動を制御することにより、ズームレンズ202の移動を制御し、ズーミングを行う。
フォーカスレンズ206は、図示しないフォーカスレンズアクチュエータに駆動されて光軸に沿って前後移動し、これにより、結像位置が変化する。CPU110は、フォーカス制御部207を介してフォーカスレンズアクチュエータの駆動を制御することにより、フォーカスレンズ206の移動を制御し、フォーカシングを行う。
絞り・シャッタユニット204は、図示しない絞りとメカシャッタを備えている。絞りは、絞り・シャッタユニット204に内蔵された図示しない絞りアクチュエータに駆動されて動作し、これにより、撮像素子134への入射光量が調整される。CPU110は、絞り・シャッタ制御部205を介して絞りアクチュエータの駆動を制御することにより、絞りの動作を制御し、撮像素子134への入射光量(絞り値)を制御する。
メカシャッタは、絞り・シャッタユニット204に内蔵された図示しないシャッタアクチュエータに駆動されて動作し、これにより、撮像素子134の露光/遮光が行われる。CPU110は、絞り・シャッタ制御部205を介してシャッタアクチュエータの駆動を制御することにより、メカシャッタの動作を制御し、撮像素子134の露光/遮光を制御する。
撮像素子134は、カラーCCDで構成されており、その受光面に結像された被写体の光学像を電気信号(画像信号)に変換して出力する。撮像素子制御部136は、CPU110からの指令に応じて撮像素子134の駆動を制御する。なお、撮像素子134の構成は、CCDに限らず、CMOS等で構成することもできる。
アナログ信号処理部138は、撮像素子134から出力される画像信号を相関二重サンプリング処理するとともに増幅する。
A/D変換器140は、アナログ信号処理部138から出力されたR、G、Bの各色のアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換する。
画像入力コントローラ141は、所定容量のラインバッファを内蔵しており、CPU110からの指令に従い、A/D変換器140から出力された1コマ分の画像信号を蓄積して、メモリ120に格納する。
デジタル信号処理部142は、CPU110からの指令に従い、メモリ120に格納された画像信号を取り込み、所定の信号処理を施して輝度信号(Y信号)と色差信号(Cr信号、Cb信号)とからなる画像信号(Y/C信号)を生成する。このデジタル信号処理部142は、RGB各色の画像信号をオフセット処理するオフセット補正回路、オフセット処理された画像信号をホワイトバランス調整するホワイトバランス補正回路、ホワイトバランス調整された画像信号をガンマ補正するガンマ補正回路、ガンマ補正されたRGB各色の画像信号を補間演算して、各画素位置におけるRGB3色の信号を求めるRGB補間演算回路、RGB補間演算後の画像信号から輝度信号と色差信号を生成するRGB/YC変換回路、生成された輝度信号と色差信号に対してノイズ低減処理を施すノイズフィルタ、ノイズ低減後の輝度信号に対し、輪郭補正処理を行う輪郭補正回路、ノイズ低減後の色差信号に対し、色差マトリクスを乗算して色調補正を行う色差マトリクス回路等を備えて構成されている。
AF検出部144は、画像入力コントローラ141を介してメモリ120に格納された画像信号を取り込み、AF制御に必要な焦点評価値を算出する。このAF検出部144は、G信号の高周波成分のみを通過させるハイパスフィルタ、絶対値化処理部、画面に設定された所定のフォーカスエリア内の信号を切り出すフォーカスエリア抽出部、及び、フォーカスエリア内の絶対値データを積算する積算部を含み、この積算部で積算されたフォーカスエリア内の絶対値データを焦点評価値としてCPU110に出力する。
CPU110は、AF制御時、このAF検出部144から出力される焦点評価値が極大となる位置をサーチし、その位置にフォーカスレンズ206を移動させることにより、主要被写体への焦点合わせを行う。すなわち、CPU110は、AF制御時、まず、フォーカスレンズ206を至近から無限遠まで移動させ、その移動過程で逐次AF検出部144から焦点評価値を取得し、その焦点評価値が極大となる位置を検出する。そして、検出された焦点評価値が極大の位置を合焦位置と判定し、その位置にフォーカスレンズ206を移動させる。これにより、フォーカスエリアに位置する被写体(主要被写体)に合焦する。
AE検出部146は、画像入力コントローラ141を介してメモリ120に格納された画像信号を取り込み、AE制御に必要な積算値を算出する。すなわち、このAE検出部146は、一画面を複数のエリア(たとえば、8×8=64エリア)に分割し、分割されたエリアごとにR、G、B信号の積算値を算出する。
CPU110は、AE制御時、このAE検出部146で算出されたエリアごとのR、G、B信号の積算値を取得し、被写体の明るさ(測光値)を求めて、適正な露光量を得るための露出設定を行う。すなわち、感度、絞り値、シャッタスピード、ストロボ発光の要否を設定する。
圧縮伸張処理部148は、CPU110からの指令に従い、入力された画像データに所定形式(たとえば、JPEG)の圧縮処理を施し、圧縮画像データを生成する。また、CPU110からの指令に従い、入力された圧縮画像データに所定形式の伸張処理を施し、非圧縮の画像データを生成する。
メディアコントローラ150は、CPU110からの指令に従い、記憶メディア152に対してデータの読み/書きを制御する。なお、本実施の形態のデジタルカメラ10では、記憶メディア152にメモリカードを用いるものとし、メモリカードは、カメボディ12に設けられたメディアスロットに着脱自在に装填されるものとする。ただし、内蔵メモリに記録する態様としてもよい。
表示制御部154は、CPU110からの指令に従い、モニタ28への表示を制御する。すなわち、CPU110からの指令に従い、入力された画像信号をモニタ28に表示するための映像信号(たとえば、NTSC信号やPAL信号、SCAM信号)に変換してモニタ28に出力する。また、CPU110からの指令に従い、所定の文字、記号、図形情報等をモニタ28に出力する。
ストロボ制御部156は、CPU110からの指令に従い、ストロボ158の発光を制御する。
手ブレ検出部160は、CPU110からの指令に従い、カメラボディ12に生じている振動(手ブレ)を検出する。この手ブレ検出部160は、カメラボディ12に伝達された振動(=カメラボディ12に発生した振動(角速度))の水平方向成分(X軸方向成分)を検出するX軸角速度センサと、垂直方向成分(Y軸方向成分)を検出するY軸角速度センサとを備えて構成されている。各センサで検出されたX軸方向の振動(角速度)情報とY軸方向の振動(角速度)情報は、それぞれデジタル信号に変換されてCPU110に出力される。CPU110は、得られたX軸方向の振動情報とY軸方向の振動情報とから手ブレ量(振動(手ブレ)の大きさと方向)を算出する。
次に、本実施の形態のデジタルカメラ10の作用について説明する。
本実施の形態のデジタルカメラ10では、撮影を行うと、その都度、撮影時に発生した手ブレ量の情報と、その時の撮影条件の情報とが取得され、手ブレに関するデータベースが生成される。そして、このデータベースに記録された情報に基づいて撮影時の手ブレ警告や各種統計処理、習熟度評価等を行えるようにしている。
まず、これらについての詳細を説明する前に本実施の形態のデジタルカメラ10による撮影、記録及び再生の基本動作について説明する。
デジタルカメラ10のモードが撮影モードに設定されると、撮像素子134で捉えた画像がモニタ28にスルー表示される。すなわち、撮像素子134で連続的に画像が撮像され、その画像が連続的に処理されて、スルー画像用の画像データが生成される。生成された画像データは、VRAM122を介して順次表示制御部154に加えられ、表示用の信号形式に変換されて、モニタ28に出力される。これにより、撮像素子134で捉えた画像がモニタ28にスルー表示される。撮影者は、このモニタ28に表示されたスルー画像を見て構図を決定し、シャッタボタン22を半押しする。
シャッタボタン22が半押しされると、CPU110にS1ON信号が入力され、このS1ON信号の入力に応動して、CPU110は、撮影準備処理、すなわちAE、AFの各処理を実行する。
まず、撮像素子134から出力された画像信号をアナログ信号処理部138、A/D変換器140を介してAE検出部146及びAF検出部144に加える。
AE検出部146は、入力された画像信号からAE制御に必要な積算値を算出し、CPU110に出力する。CPU110は、このAE検出部146から得られた積算値に基づき被写体輝度を算出し、適正露出を得るための感度、絞り値、シャッタスピード等を決定する。
また、AF検出部144は、入力された画像信号からAF制御に必要な積算値を算出し、CPU110に出力する。CPU110は、このAF検出部144からの出力に基づきフォーカス制御部207を介してフォーカスレンズ206の移動を制御し、撮影レンズ14の焦点を主要被写体に合わせる。
撮影者は、モニタ28に表示されるスルー画像を見てピント状態等を確認し、撮影実行を指示する。すなわち、シャッタボタン22を全押しする。
シャッタボタン22が全押しされると、CPU110にS2ON信号が入力される。CPU110は、このS2ON信号に応動して、本撮影の処理を実行する。
まず、上記のAE処理により求めた絞り値、シャッタスピードで撮像素子134を露光し、記録用の画像を撮像する。
撮像素子134から出力された記録用の画像信号は、アナログ信号処理部138、A/D変換器140、画像入力コントローラ141を介してメモリ120に取り込まれ、デジタル信号処理部142に加えられる。デジタル信号処理部142は、入力された画像信号に所定の信号処理を施して、輝度データ(Yデータ)と色差データ(Cbデータ、Crデータ)とからなる画像データ(Y/Cデータ)を生成する。
生成された画像データは、圧縮伸張処理部148に加えられ、所定の圧縮処理が施されたのち、メモリ120に格納される。CPU110は、このメモリ120に格納された圧縮画像データを所定フォーマットの静止画像ファイル(たとえば、Exif)を生成し、メディアコントローラ150を介して記憶メディア152に記録する。
以上のようにしてメモリカード152に記録された画像は、デジタルカメラ10のモードを再生モードに設定することにより、モニタ28に再生表示される。すなわち、再生ボタン32を押下し、デジタルカメラ10のモードを再生モードに設定すると、CPU110は、メディアコントローラ150を介してメモリカード152に最後に記録された画像ファイルの圧縮画像データを読み出す。
メモリカード152から読み出された圧縮画像データは、圧縮伸張処理部148に加えられ、非圧縮の画像データとされたのちVRAM122に加えられる。そして、VRAM122から表示制御部154を介してモニタ28に出力される。これにより、メモリカード152に記録されている画像が、モニタ28に再生表示される。
画像のコマ送りは、十字ボタン36の右キー及び左キーにて行われ、右キーが押下操作されると、次の画像がメモリカード152から読み出され、モニタ28に再生表示される。また、左キーが押下操作されると、一つ前の画像がメモリカード152から読み出され、モニタ28に再生表示される。
以上のように、本実施の形態のデジタルカメラ10は、カメラのモードを撮影モードに設定して、シャッタボタン22を全押しすることにより、画像の記録が行われ、記録された画像は、カメラのモードを再生モードに設定することにより、モニタ28に再生表示される。
さて、上記のように、本実施の形態のデジタルカメラ10では、撮影行うと、その撮影時に発生した手ブレの情報と撮影条件の情報が収集され、データベースが生成される。そして、その生成されたデータベースに記録された情報に基づいて撮影時の手ブレ警告や各種統計処理、習熟度評価が行えるようにされている。すなわち、撮影時には、過去の同じ撮影条件での手ブレの発生状況を参照し、必要に応じて手ブレの警告を発生する。また、統計処理モードにすることにより、各種統計処理を実行し、モニタ上に表示する。さらに、評価モードにすることにより、撮影条件ごとの手ブレの発生状況に基づく撮影技術の習熟度の評価を算出し、モニタ上に表示する。
図4は、このデータベースの一例を示している。同図に示すように、撮影時に発生した手ブレ量の情報が、その撮影時の撮影条件の情報に関連づけられて記録されている。なお、本例では、撮影条件として、撮影時の絞り値、シャッタ速度、焦点距離、マクロ使用の有無(ON/OFF)、露出モード(AUTO/マニュアル/人物/風景/スポーツ/夜景/水中等)、撮影日時が記録されるものとしているが、これに限定されるものではなく、これ以外の情報を記録することもできる。
このデータベースは、ユーザごとに生成される。すなわち、本実施の形態のデジタルカメラ10では、ユーザの切り替えができるようにされており、ユーザ別にデータが収集されて、個別にデータベースが生成される。生成された各ユーザのデータベースは、フラッシュROM118に格納されて個別に管理される。
ここで、ユーザの切り替えは、あらかじめ登録されたユーザを一人選択することにより行われる。ユーザの登録は、工場出荷時にあらかじめ規定人数分を登録しておく構成としてもよいし、また、ユーザが個別に行う構成としてもよい。以下、ユーザが個別に登録処理を行う場合について説明する。
図5は、ユーザ登録時におけるデジタルカメラ10の処理動作の手順を示すフローチャートである。本実施の形態のデジタルカメラ10では、特定の画像を関連づけてユーザの登録が行われる。
カメラの電源が投入されると、あるいは、モード選択画面の表示が指示されると、CPU110は、モニタ28にモード選択画面を表示させる(ステップS11)。
図6(a)は、このモード選択画面の一例を示している。同図に示すように、モード選択画面には、選択可能なモードが一覧表示される。ここでは、撮影モード、再生モード、統計処理モード、評価モード、ユーザ切替、ユーザ登録の各モードが選択できるようにされている。ユーザは、十字ボタン36を操作して、希望するモードのボタンの上にカーソルを移動させる。そして、MENU/OKボタン38を押下して、選択を確定する。
MENU/OKボタン38が押下されると、CPU110は、選択されたモードの処理を実行する。ここでは、ユーザ登録を行うので、ユーザ登録のボタンにカーソルを移動させ、MENU/OKボタン38を押下する。CPU110は、ユーザ登録のモードが選択されたか否かを判定する(ステップS12)。そして、ユーザ登録のモードが選択されたと判定すると、ユーザ登録の処理を開始し、他のモードが選択されたと判定すると、選択された他のモードの処理を開始する。
なお、上記のように、このモード選択画面は、電源投入時に表示され、また、必要に応じて呼び出すことができるようにされている。呼び出しは、たとえば、メニュー画面で行われる(専用のボタンで呼び出すようにしてもよい)。
さて、上記のように、本実施の形態のデジタルカメラ10では、特定の画像を関連づけてユーザ登録が行われる。このため、ユーザ登録モードに移行すると、まず、その関連づけを行うための画像の撮影処理が行われる(ステップS13)。この撮影は、通常の撮影と同様にして行われ、シャッタボタン22の半押しで撮影準備、全押しで撮影が実行される。
なお、図6(b)に示すように、ユーザ登録のモードに移行すると、モニタ28は、スルー画像とともに撮影を促すメッセージが表示される。ユーザは、このメッセージに従って撮影処理を行う。
なお、この画像は任意の画像とすることができるが、後述するように、ユーザ選択時には、この画像に基づいて選択処理が行われるため、ユーザの顔の画像を撮影することが好ましい。したがって、上記メッセージには、顔の撮影を促すメッセージを併せて表示することがより好ましい。
以上のようにして撮影が行われると、図6(c)に示すように、CPU110は、撮影により得られた画像をモニタ28にプレビュー表示する(ステップS14)。また、これと併せて登録を確認するメッセージを表示する。ユーザは、このプレビュー表示された画像を確認して、登録用の画像に使用するか否かを判断する。そして、登録用の画像に使用すると判断した場合は、MENU/OKボタン38を押下し、撮り直すと判断した場合は、DISP/BACKボタン40を押下する。
CPU110は、操作部112からの入力に基づいて撮り直しが指示されたか否かを判定する(ステップS15)。そして、撮り直しが指示されたと判定すると、ステップS13に戻り、再度、撮影処理を実行する。
一方、撮り直しをせず、撮影した画像をそのまま登録用の画像に使用すると判定すると、CPU110は、次に、ユーザ情報の入力処理を実行する(ステップS16)。ここでは、登録するユーザの名前をユーザ情報として入力する。
入力は、たとえば、図6(d)に示すように、モニタ28にアルファベットの選択枠を表示し、この選択枠を利用して、ユーザの名前を入力する。この選択枠は、十字ボタン36の左右のキーで入力位置、上下キーで入力するアルファベットを選択できるようにされている。すなわち、十字ボタン36の左右のキーで入力位置を左右に移動させることができるようにされており、上下キーで入力するアルファベットが切り替わるようにされている。ユーザは、十字ボタン36の上下キーを操作して、アルファベットを選択し、MENU/OKボタン38を押下して選択を確定する。なお、入力の完了は、ENDボタンの位置に選択枠を移動させ、MENU/OKボタン38を押下する。
なお、このユーザ情報の入力方法は、一例であり、他の方法を用いて入力することもできる。また、このユーザ情報の入力は省くこともできる。
ユーザ情報の入力が完了すると、CPU110は、図6(e)に示すように、撮影により得られた画像と入力されたユーザ情報をモニタ28に表示させる。また、これと同時に当該内容で登録するか否かを問い合わせるメッセージをモニタ28に表示する。ユーザは、このモニタ28の表示を確認し、表示された内容で登録する場合は、MENU/OKボタン38を押下し、キャンセルする場合は、DISP/BACKボタン40を押下する。
CPU110は、操作部112からの入力に基づいて、登録実行が指示されたか否かを判定する(ステップS17)。そして、登録実行が指示されたと判定すると、登録処理を実行する(ステップS18)。すなわち、フラッシュROM118に入力されたユーザ情報と撮影により得られた画像を記録するとともに、そのユーザのデータベースの格納領域を確保する。なお、ここに記録される画像は、所定サイズに縮小した画像(いわゆるサムネイル画像)が記録され、CPU110は、撮影により得られた画像に所定の縮小処理を施して、フラッシュROM118に記録する。また、記録された登録情報(ユーザ情報とその画像データ)と、データベースは相互に関連づけられて管理される。
以上によりユーザ登録の処理が完了する。なお、ステップS17において、登録がキャンセルされた場合、CPU110は、登録を位置からやり直すか否かを問い合わせるメッセージをモニタ28に表示する。ユーザは、このメッセージを確認し、やり直す場合はMENU/OKボタン38を押下し、登録処理を終了する場合はDISP/BACKボタン40を押下する。
CPU110は、操作部112からの入力に基づいて、登録のやり直しが指示されたか否かを判定する(ステップS19)。そして、登録のやり直しが指示されたと判定した場合は、ステップS13に戻り、再度、撮影から処理のやり直しを実行する。一方、処理自体の終了が指示されたと判定した場合は、登録処理は行わず、そのまま処理を終了する。
以上一連の工程でユーザ登録の処理は終了し、処理が終了すると、CPU110は、モニタ28にモード選択画面(図6(a)参照)を表示する。
このように、本実施の形態のデジタルカメラ10では、撮影した画像を関連づけてユーザの登録が行われる。この画像は、後述するように、ユーザ選択時にモニタ28に表示される。
なお、上記の例では、その場で撮影した画像を関連づけてユーザ登録を行うようにしているが、撮影済み画像の一つを選択し、これを関連づけてユーザ登録を行うようにしてもよい。この場合、たとえば、撮影済み画像を順次読み出して再生表示し、任意の画像を選択する構成とする。
次に、データベースの生成処理及びその生成されたデータベースに基づく撮影時の手ブレ警告の処理について説明する。
図7は、撮影時におけるデジタルカメラの処理動作の手順を示すフローチャートである。
上記同様、カメラの電源が投入されると、あるいは、モード選択画面の表示が指示されると、CPU110は、モード選択画面をモニタ28に表示させる(ステップS21)(図6(a)参照)。
ここでは、撮影を行うので、ユーザは、撮影モードを選択する。すなわち、撮影モードのボタンの上にカーソルを移動させ、MENU/OKボタン38を押下する。
CPU110は、撮影モードが選択されたか否かを判定する(ステップS22)。そして、他のモードが選択されたと判定すると、選択された他のモードの処理を開始する。
一方、撮影モードが選択されたと判定すると、CPU110は、ユーザ選択の画面を表示させる(ステップS23)。図8(a)は、このユーザ選択画面の一例である。同図に示すように、モニタ28には、登録されているユーザの画像(登録時に撮影した画像)が一覧表示される。ユーザは、この画像を選択して、カメラを使用するユーザ(本例では撮影者)の選択を行う。画像の選択は、モニタ上に表示されたカーソルを選択対象とする画像の上に移動させることにより行われる。カーソルの移動は、十字ボタン36のキー操作によって行われ、MENU/OKボタン38を押下すると選択が確定する。ユーザは、自分が登録した画像にカーソルを移動させ、MENU/OKボタン38を押下する。
図8(b)は、ユーザ選択画面の他の例である。同図に示す例では、登録されているユーザの画像が一人ずつモニタ28に表示され、十字ボタン36の左右のキー操作で切り替わるようにされている。すなわち、十字ボタン36の左右のキー操作を押すたびに、一人ずつ表示が切り替わるように構成されている。ユーザは、十字ボタン36のキー操作で自分の画像を表示させ、表示されたところでMENU/OKボタン38を押下する。
図8(c)は、ユーザ選択画面のさらに他の例である。画像を関連づけて登録しない場合は、このように、ユーザ情報をモニタに表示し、該当するユーザを選択させる。
このようにユーザ選択画面は、各種の態様を用いることができる。また、複数の表示態様を用意し、ユーザが選択できるようにしてもよい。
ユーザは、このようなユーザ選択画面でユーザの選択を行う(ステップS24)。そして、ユーザの選択が完了すると、CPU110は、カメラのモードを撮影モードに設定し(ステップS25)、撮影モードでの処理を開始する。
撮影モードに移行すると、上記のように、スルー表示用の画像の取り込みが開始され、モニタ28にスルー画像が表示される(ステップS26)。ユーザは、このモニタ28の表示を見て構図を調整し、シャッタボタン22を半押しする。
CPU110は、操作部112からの入力に基づいてシャッタボタン22が半押しされたか否かを判定する(ステップS27)。そして、シャッタボタン22が半押しされたと判定すると、撮影準備を行う(ステップS28)。すなわち、AE、AFの各処理を実行する。
撮影準備が完了すると、CPU110は、手ブレ警告の要否を判定するため、撮影条件の情報を収集する(ステップS29)。ここで収集する撮影条件の情報は、データベースに記録する情報と同じ情報が収集され、本例では、絞り値、シャッタ速度、焦点距離、マクロ使用の有無、露出モードの情報が収集される。
撮影条件の情報が収集されると、CPU110は、該当するユーザ(選択されたユーザ)のデータベースにアクセスし、手ブレ警告の判定をするのに必要なデータが蓄積されているか否かを確認する(ステップS30)。
ここで、手ブレ警告の判定をするのに十分なデータが蓄積されていないと判定すると、CPU110は、モニタ28にデータが不足している旨のメッセージを表示する(ステップS32)。
一方、十分なデータが蓄積されていると判定すると、CPU110は、該当するユーザのデータベースから今回の撮影条件と同様の撮影条件のデータを検索する(ステップS33)。本例では、絞り値、シャッタ速度、焦点距離、マクロ使用の有無、露出モードの各撮影条件について、同様の条件のデータを検索する。たとえば、今回の撮影条件が絞り値:F2.8、シャッタ速度:1/60s、焦点距離:8.0mm、マクロ:ON、露出モード:AUTOの場合、絞り値がF2.8の時の手ブレ量のデータ、シャッタ速度:1/60sの時の手ブレ量のデータ、焦点距離:8.0mmの時の手ブレ量のデータ、マクロONの時の手ブレ量のデータ、及び、露出モードがAUTOの時の手ブレ量のデータを検索する。
なお、データの抽出は、完全一致でもよいし、幅を持たせて抽出するようにすることもできる。たとえば、焦点距離を複数のゾーンに分割し(たとえば、8〜32mmの焦点距離に対して、8≦x<16、16≦x<24、24≦x≦32の3つのゾーンに分割)、今回の焦点距離が属するゾーンの手ブレ量のデータをすべて抽出対象とするようにしてもよい。
CPU110は、このようにして得られた過去の同様の撮影条件での手ブレ量のデータから手ブレ警告の要否を判定する処理を実行する(ステップS33)。この判定は、種々の観点から行うことができる。たとえば、撮影条件ごとに手ブレ量の平均値を算出し、閾値と比較して、平均値が閾値以上の場合は警告が必要と判定する。また、撮影条件ごとに前回の手ブレ量と閾値を比較し、前回の撮影での手ブレ量が閾値以上の場合は警告が必要と判定する。また、撮影条件ごとに手ブレ量の変化の推移を調べ、増加傾向か減少傾向かを判定し、増加傾向の場合は警告が必要と判定する。
このように手ブレ警告の要否の判定は、種々の観点から行うことができ、データベースの内容に応じて適宜設定することができる。また、判定は一つの観点からのみ行うこともできるし、複数観点から行うこともできる。本例では、上記3つ観点から判定を行い、一つの項目でも警告が必要と判定されると、警告が必要と判定する。
また、閾値は画像に及ぼす影響等を考慮して最適な値に設定される。なお、この閾値をユーザが任意に設定できるようにしてもよい。すなわち、閾値を下げれば、より厳しい判定が行われるようになるので、ユーザの好みに合わせて閾値を設定できるようにしてもよい。
CPU110は、このような手ブレ警告の要否の判定を行い、その判定結果から手ブレの警告表示の要否を判定する(ステップS34)。そして、警告が必要であると判定すると、モニタ28に手ブレの警告表示を行う(ステップS35)。
この警告はユーザ(撮影者)に手ブレへの注意が喚起されるものであればよく、各種の形態を採ることができる。たとえば、図9(a)に示すように、スルー画像に重ねてメッセージとして表示するようにしてもよい。また、図9(b)に示すように、スルー画像に重ねて手ブレの警告を表すマークを表示するようにしてもよい。
また、図9(c)に示すように、注意のレベルをインジケータで表示するようにしてもよい。たとえば、そのユーザにおける過去の手ブレの発生状況から手ブレの起こりやすさを段階的に評価し、その評価に応じてレベル表示する。なお、この場合、その前提として、CPU110は、データベースに記録されている情報に基づいて手ブレの注意のレベル評価を行う。
また、現在生じている手ブレを手ブレ検出部160で検出し、その手ブレ量を手ブレ警告とともにレベル表示するようにしてもよい。
また、特定の撮影条件において、過去に手ブレが顕著に発生している場合には、図9(d)に示すように、より具体的な注意を促すメッセージを表示するようにしてもよい(図9(d)は、過去にマクロ撮影で手ブレが顕著な場合)。
さらに、上記の手ブレ警告の表示と同時に、あるいは単独で手ブレを防止するためのアドバイスを表示するようにしてもよい。たとえば、図9(e)に示すように、フラッシュの使用を促すメッセージを表示する。
また、フラッシュ光が届かないことが推定される場合は、図9(f)に示すように、三脚の使用を促すメッセージを表示させ、より具体的な手ブレの防止策を表示するようにしてもよい。なお、この場合、カメラに被写体距離を計測する手段を有することが前提となり、CPU110は、得られた被写体距離の情報と感度、フラッシュガイドナンバー等の情報からフラッシュ光が被写体に届くか否かを判定する。
このように、手ブレへの警告が必要と判断されると、モニタ28に手ブレの警告表示が行われる(ステップS35)。これにより、ユーザに手ブレへの注意が促され、適切な対応が可能になる。
この後、CPU110は、操作部112からの入力に基づいて、シャッタボタン22の半押しが解除されたか否かを判定する(ステップS36)。そして、半押しが解除されたと判定すると、全押しされたか否か判定し(ステップS37)、全押しされたと判定すると、本撮影の処理を実行する(ステップS38)。そして、得られた画像に所要の信号処理を施して、記憶メディア152に記録する(ステップS39)。
以上のようにして、本撮影が行われ、撮影された画像が記憶メディア152に記録されると、CPU110は、撮影時に発生した手ブレ量の情報と、その撮影条件の情報を対応するユーザのデータベースに記録する(ステップS40)。
なお、このように撮影時に発生した手ブレ量の情報が、データベースに記録されることから、撮影時には、手ブレ検出部160で手ブレ量の検出が行われる。この情報はメモリ120に一時記録され、撮影後に他の撮影条件の情報とともに収集される。
データベースへの記録が完了すると、CPU110は、撮影の終了が指示されたか否かを判定する。そして、撮影の終了が指示されたと判定すると、撮影モードでの処理を終了する。一方、撮影の終了が指示されていないと判定すると、ステップS26に戻り、次の撮影に備える。
なお、上記ステップS36においてシャッタボタン22の半押しが解除されたと判定され、続くステップS37でシャッタボタン22の全押しがされていないと判定されると、CPU110は、シャッタボタン22から指が離されたと判断し、ステップS40に進んで、撮影の終了が指示されたか否かを判定する。
以上説明したように、本実施の形態のデジタルカメラ10では、撮影に際して、そのユーザにおける過去の手ブレの発生データに基づいて撮影条件ごとに手ブレ発生の危険度が判定され、撮影シーンに応じた適切な手ブレ警告が行われる。これにより、ユーザは、適切な対応を行うことができ、手ブレの発生を効果的に抑止することができる。
また、この手ブレのデータは、撮影を行うたびに蓄積されていくので、撮影をすればするほど、ユーザの苦手とするシーンを適切に捉えることができるので、さらに正確な警告を行うことができるようになる。
なお、上述したように、データベースに記録する情報は一例であり、他の情報を記録するようにしてもよい。同様にデータベースに記録された情報に基づく手ブレ警告の要否の判定もさまざまな観点から行うことができ、その警告方法も種々の態様を採ることができる。
また、本例では警告を発する際、モニタ28に所定の警告表示を行う構成としているが、光や音声、ブザー等により警告を発する構成としてもよい。また、これらを複合的に用いて警告を発する構成としてもよい。
また、本例ではシャッタボタン22の半押しに応じて撮影条件の抽出を行い、警告の要否を判定するようにしているが、撮影条件を抽出するタイミングは、これに限定されるものではなく、一定サイクルで定期的に行うようにしてもよい。
次に、統計処理モードでの本実施の形態のデジタルカメラ10の処理動作について説明する。上記のように、統計処理モードでは、各種統計処理を実行し、その結果をモニタ28に表示する。
図10は、統計処理モード時におけるデジタルカメラ10の処理動作の手順を示すフローチャートである。
カメラの電源が投入されると、あるいは、モード選択画面の表示が指示されると、CPU110は、モニタ28にモード選択画面を表示させる(ステップS51)(図6(a)参照)。
ここでは、統計処理を行うので、統計処理モードにカーソルを移動させ、MENU/OKボタン38を押下する。CPU110は、統計処理モードが選択されたか否かを判定する(ステップS52)。
ここで、他のモードが選択されたと判定すると、選択された他のモードの処理を開始する。一方、統計処理モードが選択されたと判定すると、CPU110は、ユーザ選択の画面を表示させる(ステップS53)(図8参照)。ユーザは、統計処理するユーザを選択する(ステップS54)。そして、ユーザの選択が完了すると、CPU110は、統計処理モードに移行し(ステップS55)、統計処理を開始する。すなわち、フラッシュROM118に格納されているデータベースにアクセスして、選択されたユーザのデータを読み出し(ステップS56)、所定の演算処理を行って、規定の統計処理を実施する(ステップS57)。
この統計処理は、さまざまな観点から行うことができる。たとえば、撮影条件(撮影シーン)ごとの手ブレ量の平均値を求めたり、全体(全撮影条件)での手ブレ量の平均値を求めたり、最近(近n回分)の手ブレ量の平均値を求めたり、撮影条件ごとの手ブレ量の変化傾向を求めたりすることができる。
そして、CPU110は、このようにして求めた統計処理の結果をモニタ28に出力表示する(ステップS58)。
図11(a)〜(d)は、それぞれ統計処理の結果の表示例を示している。
図11(a)は、撮影条件ごとの手ブレの発生具合を時系列的に棒グラフでグラフ表示したものである。同図に示す例では、撮影条件として、暗いシーン、人物撮影、マクロ撮影を挙げ、これらの手ブレの発生具合を個別に棒グラフでグラフ表示している。この場合、統計処理では、これらの条件で撮影された撮影データをデータベースから抽出し、その手ブレ量のデータを収集する。
なお、暗いシーンの抽出は、たとえば、撮影時の絞り値で判断し、絞り値が一定値(たとえば、F2.8)以下の撮影データを暗いシーンとして抽出する。この他、被写体の明るさ(EV値)の情報をデータベースに記録している場合は、この被写体の明るさの情報に基づいて暗いシーンを抽出するようにしてもよい。
また、人物撮影は、たとえば、露出モードの情報に基づいて判断し(露出モードで人物撮影モードが選択されている場合、人物撮影と判断する。)、マクロ撮影は、マクロ機能のON/OFFの情報に基づいて判断する。なお、人物撮影については、カメラに顔検出の機能が備えられている場合には、撮影時に顔検出の処理を行い、その情報をデータベースに記録するようにしてもよい。この場合、このデータベースに記録された顔検出の情報に基づいて人物撮影のデータを抽出することができる。たとえば、顔が検出されている場合を人物撮影と判断したり、顔が一定割合以上で撮影されている場合を人物撮影と判断したりすることができる。
図11(b)は、図11(a)の表示を折れ線グラフを用いて表したものであり、図11(c)は、暗いシーンだけの手ブレの発生具合を棒グラフで表示したものである。この場合、たとえば十字ボタン36の左右のキー操作で表示される撮影条件が切り替わるようにする。
このように、結果の表示形式は、種々の形態のものを採用することができる。また、これら複数の表示形式を複数用意しておき、ユーザが選択できるようにしてもよい。
なお、図の例では、撮影条件として、暗いシーン、人物撮影、マクロ撮影を挙げ、これらの手ブレの発生具合を表示しているが、撮影条件は、これに限定されるものではなく、たとえば、この他、一定値以上の焦点距離で撮影された場合(いわゆる、テレ領域(望遠領域)での撮影)や、一定値以下の焦点距離で撮影された場合(いわゆる、ワイド領域(広角領域)での撮影)、各種露出モード(風景、スポーツ等)で撮影された場合の手ブレの発生具合を表示することもできる。
図11(d)は、撮影条件ごとの平均手ブレ量と全体の平均手ブレ量を表示したものである。この場合、統計処理として、各撮影条件での手ブレ量の平均と全体の手ブレ量の平均を算出する。なお、同図に示す例では、一回目の撮影からの手ブレ量の平均を表示しているが、データの抽出範囲を特定し、その範囲での平均を算出するようにしてもよい。たとえば、最近n回における、手ブレ量の平均を求めるようにしてもよい。また、これらの表示をユーザが切り替えられるようにしてもよい。
このように、統計処理及びその結果表示は、さまざまな方法で行うことができ、その形態については、特に限定されるものではない。
なお、好ましくは、複数の観点から統計処理を行うことができるようにし、処理の内容をユーザが選択できるようにすることが好ましい。たとえば、撮影条件ごとの手ブレの発生具合と撮影条件ごとの手ブレ量の平均を求めることができるように構成し、ユーザにいずれの処理を実行するかを選択させる。そして、選択された方の処理を実行し、その結果をモニタに表示する。
ユーザは、このように表示された統計処理の結果を確認し、手ブレの発生状況を確認する。
なお、この統計処理結果の表示画面には、その統計処理結果を保存するか否か問い合わせるメッセージが表示される。ユーザは、統計処理結果の確認後、結果を保存するか否か判断し、その指示を与える。本例では、結果を保存する場合、MENU/OKボタン38を押下し、廃棄する場合、DISP/BACKボタン40を押下する。
CPU110は、操作部112からの入力に基づいて、統計処理結果の保存の要否を判断する(ステップS59)。
そして、保存が指示された場合は、演算処理した統計結果をユーザのデータベースに記録する(ステップS60)。すなわち、そのユーザに関連づけてフラッシュROM118に記録する。そして、その後、統計処理モードを終了する。
一方、廃棄が指示された場合は、結果を廃棄(たとえば、メモリに一時的に記録されている統計処理の結果を消去する)し、統計処理モードを終了する。
なお、統計処理モードが終了すると、CPU110は、モニタ28にモード選択画面を表示し、指示の入力を待機する。
以上説明したように、統計処理モードでは、ユーザを選択すると、そのユーザの過去の撮影データから手ブレの発生状況に関する統計処理が行われ、その結果がモニタ28に表示される。ユーザは、このモニタ28に表示された統計処理結果を確認することにより、どのような状況で手ブレ等が発生しやすいかを簡単に確認することができる。これにより、ユーザが苦手とするシーンをはっきりと認識することができるようになり、効果的に撮影技術の向上を図ることができるようになる。
なお、本実施の形態では、結果の保存の要否をユーザに問い合わせるようにしているが、常に結果を保存するようにしてもよいし、また、廃棄するようにしてもよい。
また、結果を保存した場合には、その保存した過去の統計処理結果を逐次読み出せるようにすることが好ましい。
また、結果を保存した場合には、撮影時における手ブレ警告の際、その結果を参酌して、手ブレ警告の要否を判定するようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、統計処理の結果をモニタに表示させるようにしているが、表示は行わずに結果のみを保存するようにしてもよい。すなわち、統計処理の実行指示に応じて、統計処理を実施し、結果の保存のみを行うようにしてもよい。この場合は、保存したデータをパソコン等に取り込んで利用したり、後で必要に応じて表示させたりするなどの用途がある。なお、このように結果の保存のみを行う場合は、まず、結果の表示の要否を問い合わせ、表示の不要が選択された場合にのみ実行することが好ましい。
次に、評価モードでの本実施の形態のデジタルカメラ10の処理動作について説明する。上記のように、評価モードでは、データベースに記録されている情報に基づいてユーザの撮影技術の習熟度が評価される。
図12は、評価モード時におけるデジタルカメラ10の処理動作の手順を示すフローチャートである。
カメラの電源が投入されると、あるいは、モード選択画面の表示が指示されると、CPU110は、モニタ28にモード選択画面を表示させる(ステップS71)(図6(a)参照)。
ここでは、撮影技術の習熟度の評価を行うので、評価モードにカーソルを移動させ、MENU/OKボタン38を押下する。CPU110は、評価モードが選択されたか否かを判定する(ステップS72)。
ここで、他のモードが選択されたと判定すると、選択された他のモードの処理を開始する。一方、統計処理モードが選択されたと判定すると、CPU110は、ユーザ選択の画面を表示させる(ステップS73)(図8参照)。ユーザは、評価するユーザを選択する(ステップS74)。そして、ユーザの選択が完了すると、CPU110は、評価モードに移行する(ステップS75)。
まず、CPU110は、評価する撮影条件の選択画面をモニタ28に表示させる(ステップS76)。ユーザは、このモニタ28の表示に基づき評価する撮影条件を選択する(ステップS77)。
図13(a)は、評価する撮影条件の選択画面の一例を示している。同図に示す例では、評価可能な撮影条件をモニタ28に一覧表示し、評価する撮影条件をカーソルで選択するようにしている。ユーザは、十字ボタン36を操作して、評価を希望する撮影条件の上にカーソルを移動させ、MENU/OKボタン38を押下する。これにより、評価を希望する撮影条件が選択される。なお、撮影条件の選択方法は、これに限定されるものではなく、他の形態のものを採用することもできる。
このようにして、評価対象の撮影条件が選択されると、CPU110は、フラッシュROM118に格納されている当該ユーザのデータベースにアクセスし、評価対象とされた撮影条件の手ブレ量のデータを収集し、その撮影条件でのユーザの撮影技術の習熟度を評価する(ステップS78)。
ここでの評価方法は、さまざまな観点から行うことができる。たとえば、評価対象とされた撮影条件での手ブレ量の変化の推移を調べ、増加傾向か、減少傾向かを判断する。そして、減少傾向にあれば、手ブレが減り良好と判断し、増加傾向であれば、手ブレが多く、苦手と判断する。また、たとえば、評価対象とされた撮影条件での平均手ブレ量を算出し、閾値との比較において、良否を判断する。
このように、データベースに記録されているそのユーザの過去の手ブレのデータに基づき撮影技術の習熟度を評価し、その結果をモニタ28に表示する。図13(b)、(b’)は、この評価結果の表示例を示しており、同図(b)は、良好な結果、同図(b’)は、不良な結果の表示例を示している。
なお、この表示も評価方法等に応じてさまざまな態様で行うことができ、たとえば、図14(a)に示すように、評価の際に行われた統計処理の結果を評価と共に表示するようにしてもよい。この場合、統計処理として、選択された撮影条件での手ブレの時系列的な変化を調べ、その結果から撮影技術の習熟度を評価し、統計処理の結果と評価の結果を表示する。
また、たとえば、図14(b)に示すように、習熟度の評価と共に技術レベルの評価を表示するようにしてもよい。この場合、技術レベルの評価は、たとえば、選択された撮影条件での最近n回の平均手ブレ量を求め、その平均手ブレ量の値に応じて技術レベルを5段階評価し、評価レベルに応じた星数で表示する。
また、評価に必要な統計処理の情報がデータベースに記録されている場合には、その統計処理結果のデータを利用して、評価を行うようにしてもよい。これにより、統計処理を行う必要がなくなるので、短時間で評価を行うことができるようになる。
このように、評価モードでは、過去の手ブレの発生状況に基づいて撮影技術の習熟度が判断され、その結果がモニタ28に表示される。ユーザは、このモニタ28に表示された評価を確認して、自身の撮影技術の習熟度を確認する。そして、確認後、さらに他の撮影条件での評価を行うか否かを判断し、その指示を入力する。ここでは、さらに他の撮影条件での評価を行う場合は、MENU/OKボタン38を押下し、評価モード自体を終了する場合は、DISP/BACKボタン40を押下する。
CPU110は、操作部112からの入力に基づいて評価モードを終了するか否かを判断する。そして、評価モードの終了が指示されたと判定すると、評価モードの処理を終了する。この場合、CPU110は、モニタ28にモード選択画面を表示し(図6(a)参照)、指示の入力待機する。
一方、他の撮影条件での評価が指示されたと判定すると、ステップS76に戻り、評価する撮影条件の選択画面を表示し、上記処理を実施する。
以上説明したように、評価モードを選択すると、そのユーザの過去の手ブレの発生状況に基づいて、撮影条件ごとに撮影技術の習熟度が判断され、その結果がモニタ28に表示される。これにより、ユーザは、自分が、どのような撮影条件(シーン)で手ブレが発生しやすいか(どのような撮影条件が苦手か)を明確に知ることができ、容易に撮影技術の向上を図ることができるようになる。
また、評価により、向上心も刺激することになるので、効果的に撮影技術を向上させることができる。なお、このようにユーザの向上心を刺激するためにも、技術が向上している場合には、文言を用いて積極的にほめる評価をすることが好ましい。
なお、上記の例では、撮影条件をユーザが一つずつ選択し、選択された撮影条件ごとに個別に評価を行うようにしているが、各撮影条件について一括して評価を行い、一括してその結果を表示するようにしてもよい(図14(c)参照)。
以上説明したように、本実施の形態のデジタルカメラでは、撮影するたびに、その時に発生した手ブレ量のデータと撮影条件の情報が収集され、ユーザごとにデータベースが生成される。そして、その生成されたデータベースに基づいて撮影時に手ブレ警告が行われる。これにより、手ブレの発生を効果的に抑制することができる。
また、ユーザの指示に応じて、撮影条件ごとに、そのユーザにおける手ブレの発生状況に関する統計処理が行われ、その結果がモニタに表示される。これにより、そのユーザが苦手とする撮影条件(シーン)が明確になり、適切に撮影技術を向上させることができる。
さらに、ユーザの指示に応じて、撮影条件ごとに撮影技術の評価が行われるので、これによっても、そのユーザが苦手とする撮影条件(シーン)が明確になり、適切に撮影技術を向上させることができる。また、評価により向上心を的確に刺激することができ、より効果的に撮影技術の向上を図ることができる。
なお、上記実施の形態では、モードごとにユーザを選択するようにしているが、ユーザ選択の処理とモード選択の処理を別に行うようにしてもよい。たとえば、電源投入時にユーザ選択を行うようにしてもよいし、また、一度設定したユーザは、再度ユーザ切り替えの処理を行うまで有効になるようにしてもよい(電源投入時も前回設定したユーザが有効になる)。
また、上記実施の形態では、ユーザを特定する方法として、あらかじめ登録したユーザの中から一人を選択手段によって選択することにより行うようにしているが、ユーザを特定する方法は、これに限定されるものではない。たとえば、生体認証等を行ってユーザを特定するようにしてもよい。この場合、生体認証を行う手段をカメラに備える必要がある。また、ユーザを撮影し、撮影画像から個人認証を行って、ユーザを特定するようにしてもよい。この場合、画像から個人認証を行う手段(個人認証を行うハードウェア、又は、ソフトウェア)をカメラに備える必要がある。
また、上記実施の形態では、モニタ28を利用してモード選択の処理を行っているが、ダイヤル等でモードを切り替える構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、ユーザごとにデータベースを形成しているが、撮影した画像についてもユーザごと記録し(たとえば、フォルダを分けて記録)、ユーザごとに再生処理を行うようにしてもよい(再生時にユーザを選択させ、選択されたユーザの画像のみを再生する)。
また、ユーザが誤選択を防止するため、ユーザ選択時には、パスワードの照合を行うようにしてもよい。すなわち、ユーザごとにパスワードを設定し、ユーザ選択時には、パスワードの入力を求め、照合された場合にのみ選択できるようにしてもよい。
また、ユーザの選択方法として、ユーザ登録時に撮影した画像を撮影することによって、ユーザを選択するようにしてもよい。すなわち、本実施の形態のデジタルカメラでは、ユーザ登録時に特定の画像を撮影し、その画像を関連づけてユーザ登録を行っているので、このユーザごとに登録された画像をユーザ選択時に撮影して、ユーザを特定する。より詳しくは、ユーザ選択時、ユーザは、ユーザ登録時に撮影した画像を撮影する。カメラ側では、撮影された画像を登録画像と照合し、一致する画像を検索する。そして、検索された画像のユーザを選択されたユーザとする。これにより、簡単にユーザを選択することができると共に、ユーザの誤選択を効果的に防止することができる。
なお、このようにユーザを撮影してユーザの選択を行う場合は、より簡単かつ確実に選択処理を行うことができるように、ユーザの顔画像を登録画像とすることが好ましい。
また、本実施の形態では、手ブレ補正の機能が備えられていないカメラに適用した場合を例に説明したが、手ブレ補正の機能を備えたカメラにも同様に適用することができる。なお、このように手ブレ補正の機能を備えたカメラに本発明を適用した場合、手ブレ補正手段で補正した手ブレの補正量を手ブレ量としてデータベースに記録するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではなく、デジタルビデオカメラの他、カメラ付き携帯電話機等のカメラ機能を備えた機器にも同様に適用することができる。
また、本例では、コンパクトタイプのデジタルカメラに本発明を適用した場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限らず、いわゆる一眼レフ等のデジタルカメラにも同様に適用することができる。
また、警告や統計処理結果等を表示する部位もモニタに限らず、ファインダ内に表示するようにしてもよい。また、別途専用の表示部を設け、そこに表示させるようにしてもよい。
10…デジタルカメラ、14…撮影レンズ、28…モニタ、34…ファンクションボタン、42…モード設定ボタン、110…CPU、112…操作部、134…撮像素子、138…アナログ信号処理部、142…デジタル信号処理部、144…AF検出部、146…AE検出部、148…圧縮伸張処理部、150…メディアコントローラ、152…記憶メディア、202…ズームレンズ、203…ズーム制御部、204…絞り・シャッタユニット、206…フォーカスレンズ、207…フォーカス制御部
Claims (15)
- 撮影指示に応じて被写体を撮像手段で撮像し、得られた画像データを記憶メディアに記録する一方、再生指示に応じて前記記憶メディアに記録された画像データをモニタに再生表示する撮影装置において、
装置を利用するユーザを特定するユーザ特定手段と、
撮影条件を検出する撮影条件検出手段と、
手ブレ量を検出する手ブレ検出手段と、
撮影時に前記手ブレ検出手段で検出された手ブレ量の情報と前記撮影条件検出手段で検出された撮影条件の情報を取得し、両者を互いに関連づけて記録したデータベースを前記ユーザ特定手段で特定されたユーザごとに生成するデータベース生成手段と、
前記データベース生成手段で生成されたデータベースを格納するデータベース格納手段と、
を備えたことを特徴とする撮影装置。 - 前記ユーザ特定手段は、あらかじめ登録されたユーザの中から装置を利用するユーザを選択して、装置を利用するユーザを特定することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
- 特定の画像を関連づけてユーザ登録を行うユーザ登録手段を備え、前記ユーザ特定手段は、登録された各ユーザの画像を前記モニタに表示し、該モニタに表示された画像の一つを選択させて、装置を利用するユーザを特定することを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
- 装置のモードをユーザ登録モードに設定するユーザ登録モード設定手段を備え、前記ユーザ登録手段は、前記ユーザ登録モードの下、前記撮像手段で撮像された画像を前記特定の画像としてユーザ登録を行うことを特徴とする請求項3に記載の撮影装置。
- 前記特定の画像がユーザの顔画像であることを特徴とする請求項3又は4に記載の撮影装置。
- 前記撮影条件検出手段に撮影条件を検出させ、検出された撮影条件下における手ブレ警告の要否を前記ユーザ特定手段で特定されたユーザの前記データベースに記録されている情報に基づいて判定する警告判定手段と、
前記警告判定手段の判定結果に応じて警告を発する警告手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一に記載の撮影装置。 - 装置のモードを統計処理モードに設定する統計処理モード設定手段と、
前記統計処理モードに設定されると、前記ユーザ特定手段で特定されたユーザを対象として、前記データベースに記録されている情報に基づいて、手ブレの発生状況に関する所定の統計処理を行う統計処理手段と、
前記統計処理手段による統計結果を前記モニタに表示する統計結果表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一に記載に撮影装置。 - 前記統計処理手段は、前記ユーザ特定手段で特定されたユーザを対象として、前記データベースに記録されている情報に基づいて、撮影条件ごとの手ブレの発生状況に関する所定の統計処理を行うことを特徴とする請求項7に記載の撮影装置。
- 前記データベース生成手段は、前記統計処理手段による統計処理の結果を含めて前記データベースを生成することを特徴とする請求項7又は8に記載の撮影装置。
- 装置のモードを評価モードに設定する評価モード設定手段と、
前記評価モードに設定されると、前記ユーザ特定手段で特定されたユーザを対象として、前記データベースに記録されている情報に基づいて、撮影条件ごとの撮影技術の習熟度を判定する習熟度判定手段と、
前記習熟度判定手段による判定結果を前記モニタに表示する判定結果表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一に記載に撮影装置。 - 撮影を行うユーザを特定するステップと、
本撮影時の撮影条件を検出するステップと、
本撮影時に発生した手ブレ量を検出するステップと、
本撮影時に検出された手ブレ量の情報と撮影条件の情報とを互いに関連づけて記録したデータベースを撮影を行ったユーザ別に生成するステップと、
からなることを特徴とするデータベースの生成方法。 - ユーザごとに本撮影時に発生した手ブレ量の情報と本撮影時の撮影条件の情報とが互いに関連づけられて記録されたデータベースの利用方法であって、
撮影を行うユーザを特定するステップと、
撮影条件を検出するステップと、
検出された撮影条件下における手ブレ警告の要否を特定されたユーザの前記データベースに記録されている情報に基づいて判定するステップと、
手ブレ警告が必要と判定された場合に警告を発するスッテプと、
からなることを特徴とするデータベースの利用方法。 - ユーザごとに本撮影時に発生した手ブレ量の情報と本撮影時の撮影条件の情報とが互いに関連づけられて記録されたデータベースの利用方法であって、
ユーザを特定するステップと、
特定されたユーザを対象として、前記データベースに記録されている情報に基づいて、手ブレの発生状況に関する所定の統計処理を行うステップと、
統計結果をモニタに表示するステップと、
からなることを特徴とするデータベースの利用方法。 - 前記統計処理は、特定されたユーザを対象として、前記データベースに記録されている情報に基づいて、撮影条件ごとの手ブレの発生状況に関する所定の統計処理を行うことを特徴とする請求項13に記載のデータベースの利用方法。
- ユーザごとに本撮影時に発生した手ブレ量の情報と本撮影時の撮影条件の情報とが互いに関連づけられて記録されたデータベースの利用方法であって、
ユーザを特定するステップと、
特定されたユーザを対象として、前記データベースに記録されている情報に基づいて、撮影条件ごとの撮影技術の習熟度を判定するステップと、
判定結果をモニタに表示するステップと、
からなることを特徴とするデータベースの利用方法。
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-
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