JP2008225675A - 電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マイクロコンピュータの負荷を増加させることなく、A/D変換器の変換が実施されたか否かを判定することできる電子制御装置を提供する。また、DMAコントローラを備えている場合、さらに、DMAコントローラが異常か否かを判定することができる電子制御装置を提供する。
【解決手段】本発明の制御装置7は、CPU700と、RAM702と、DMAC704と、A/D変換器705とを備えている。A/D変換器705は、変換結果と変換実施回数の情報である識別子とを変換レジスタ705d〜705fに保存する。変換結果と識別子は、DMAC704によって、CPU700を介さずにRAM702に転送される。CPU700は、RAM702内に保存されている変換結果を読込む際に、識別子の値を識別子の期待値と比較することで、負荷を増加させることなく、DMAC704及びA/D変換器705の異常の有無を判定することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、マイクロコンピュータと、A/D変換器とを備えた電子制御装置に関する。
従来、マイクロコンピュータと、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器とを備えた電子制御装置として、例えば特開2000−220517号公報に開示されている電子制御装置がある。
この電子制御装置は、CPUを備えた1チップマイコンと、A/D変換回路を備えた入出力処理用ICとから構成されている。A/D変換回路には、アナログ信号を出力する複数のアナログセンサが接続されている。1チップマイコンは、複数あるアナログセンサのうち、入力を要求するアナログセンサの接続されたチャンネルを選択するためのチャンネル選択データを、入出力処理用ICに対して出力する。入出力処理用ICは、チャンネル選択データに従って、選択されたチャンネルに接続されているアナログセンサのアナログ信号をデジタル信号に変換するとともに、選択したチャンネルのデータを1チップマイコンに返送する。1チップマイコンは、自らが出力したチャンネル選択データと、入出力処理用ICから返送された、選択したチャンネルのデータとを照合する。これにより、A/D変換回路がチャンネル選択データに基づいて正しく変換しているか否かを判定することができる。また、1チップマイコンは、RAMと、RAMへ直接データを転送するDMA(DirectMemory Access)とを備えている。そのため、A/D変換回路によって変換されたデータを、CPUを介することなくRAMに転送し保存することができる。
特開2000−220517号公報
ところで、前述した電子制御装置では、A/D変換回路が、チャンネル選択データに基づいて正しく変換しているか否かを判定することはできるが、変換自体が実施されているか否かを判定することはできない。また、DMAが故障して変換されたデータがRAMに転送されなかった場合、CPUが介在していないため、異常を検出することもできない。この場合、DMAが故障しているか否かを、CPUに判定させることも考えられるが、CPUの負荷を増加させてしまうという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、マイクロコンピュータの負荷を増加させることなく、A/D変換器の変換が実施されたか否かを判定することできる電子制御装置を提供することを目的とする。また、DMAコントローラを備えている場合、さらに、DMAコントローラが異常か否かを判定することができる電子制御装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
そこで、本発明者は、この課題を解決すべく鋭意研究し試行錯誤を重ねた結果、A/D変換器が、変換されたデジタル値とともに、変換実施回数の情報を出力することで、マイクロコンピュータが、変換実施回数の情報に基づいて異常の有無を判定できることを思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の電子制御装置は、入力されたアナログ値をデジタル値に変換して出力するA/D変換器と、A/D変換器の出力するデジタル値に基づいて制御対象を制御するマイクロコンピュータとを備えた電子制御装置において、A/D変換器は、変換されたデジタル値とともに、変換実施回数の情報を出力し、マイクロコンピュータは、変換実施回数の情報に基づいて異常の有無を判定することを特徴とする。
この構成によれば、A/D変換器は、変換されたデジタル値とともに、その変換実施回数に関する情報を出力する。A/D変換器が変換を実施していれば、変換実施回数の情報は、その都度更新される。そのため、変換されたデジタル値を読込む際に、変換実施回数の情報を確認することで、マイクロコンピュータの負荷を増加することなく、変換が実施されたか否かを判定することができる。具体的には、変換実施回数の情報が更新されていなければ、A/D変換器の故障等により、変換が実施されていないものと判定することができる。
請求項2に記載の電子制御装置は、請求項1に記載の電子制御装置において、さらに、A/D変換器は、変換されたデジタル値を記憶するレジスタを有し、変換実施回数の情報は、変換されたデジタル値の記憶されたレジスタ内の空き領域に記憶されていることを特徴とする。この構成によれば、変換実施回数に関する情報を記憶する領域を新たに設ける必要がない。そのため、A/D変換器の構成を複雑にすることなく、変換実施回数の情報を効率よく出力することができる。
請求項3に記載の電子制御装置は、請求項2に記載の電子制御装置において、さらに、A/D変換器は、変換されたデジタル値を記憶した後、変換実施回数の情報を更新し記憶することを特徴とする。この構成によれば、変換されたデジタル値に対応する変換実施回数を確実に記憶することができる。
請求項4に記載の電子制御装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の電子制御装置において、さらに、メモリと、A/D変換器の出力する変換されたデジタル値と変換実施回数の情報とを、マイクロコンピュータを介さずにメモリに転送するDMAコントローラとを備え、マイクロコンピュータは、メモリに転送された変換実施回数の情報に基づいて異常の有無を判定することを特徴とする。
この構成によれば、A/D変換器は、変換されたデジタル値とともに、その変換実施回数に関する情報を出力する。A/D変換器が変換を実施していれば、変換実施回数の情報は、その都度更新される。変換されたデジタル値と変換実施回数の情報は、DMAコントローラによって、マイクロコンピュータを介さずにメモリに転送される。そのため、メモリに転送された変換されたデジタル値を読込む際に、変換実施回数の情報を確認することで、マイクロコンピュータの負荷を増加することなく、変換が実施されたか否かを判定することができる。また、DMAコントローラが故障していても、マイクロコンピュータは、変換実施回数の情報のみを確認すればよく、DMAコントローラ自体を確認する必要はない。そのため、マイクロコンピュータの負荷を増加することなく、DMAコントローラが異常か否かをも判定することができる。具体的には、変換実施回数の情報が更新されていなければ、A/D変換器及びDMAコントローラの少なくともいずれかの故障等により、変換が実施されていないものと判定することができる。
請求項5に記載の電子制御装置は、請求項4に記載の電子制御装置において、さらに、メモリは、A/D変換器の出力する変換されたデジタル値と変換実施回数の情報とを複数回分記憶する所定領域を有し、DMAコントローラは、変換されたデジタル値と変換実施回数の情報とを、メモリ内の所定領域にそれぞれ転送することを特徴とする。この構成によれば、変換されたデジタル値と変換実施回数に関する情報とを、複数回分記憶しておくことができる。そのため、どの時点で異常が発生したか、時間の流れに沿って確認することができる。
次に実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態では、本発明に係る電子制御装置を、ステアリングホイールの操舵を補助する電動パワーステアリング装置に適用した例を示す。
(第1実施形態)
まず、図1及び図2を参照して電動パワーステアリング装置の構成について説明する。ここで、図1は、第1実施形態における電動パワーステアリング装置の構成図である。図2は、制御装置のブロック図である。
図1に示すように、電動パワーステアリング装置1は、トルクセンサ2と、車速センサ3と、操舵角センサ4と、モータ5と、減速装置6と、制御装置7(電子制御装置)とから構成されている。
ステアリングホイール8は、ステアリングシャフト9の一端部に固定されている。ステアリングシャフト9の他端部には、ピニオンギア(図略)が形成されている。ピニオンギアは、ステアリングギアボックス10内に収容されるラック11と噛合している。ラック11の両端部には、タイロッド12及びナックルアーム13を介して、タイヤ14の装着された車輪15が取付けられている。
トルクセンサ2は、ステアリングホイール8の操舵トルクに応じたアナログ値、具体的にはアナログ電圧を出力するセンサである。トルクセンサ2は、ステアリングシャフト9に設置されている。車速センサ3は、車両の速度に応じたアナログ値、具体的にはアナログ電圧を出力するセンサである。車速センサ3は、車輪15の近傍に設置されている。操舵角センサ4は、ステアリングホイール8の操舵角に応じたアナログ値、具体的にはアナログ電圧を出力するセンサである。操舵角センサ4は、トルクセンサ2よりもステアリングホイール8側のステアリングシャフト9に設置されている。
モータ5は、ステアリングホイール8の操舵を補助するトルクを発生する装置である。減速装置6は、モータ5の回転を減速し、発生したトルクをステアリングシャフト9に伝達する装置である。モータ5は、トルクセンサ2よりも反ステアリングホイール8側の設置された減速装置6を介して、ステアリングシャフト9に噛合されている。
制御装置7は、トルクセンサ2、車速センサ3及び操舵角センサ4の出力に基づいて、ステアリングホイール8の操舵を補助するためのトルクを発生するようにモータ5を制御する装置である。図2に示すように、制御装置7は、1チップマイコン70と、電流制御部(図略)とから構成されている。
1チップマイコン70は、CPU700(マイクロコンピュータ)と、ROM701と、RAM702(メモリ)と、タイマ703と、DMAC704(DMAコントローラ)と、A/D変換器705とから構成されている。
CPU700は、A/D変換器705によってデジタル値に変換されたトルクセンサ2、車速センサ3及び操舵角センサ4の出力に基づいて、モータ5に流す電流を指示するための電流指令を演算し、対応する制御信号を出力するブロックである。また、変換実施回数の情報に基づいて、DMAC704やA/D変換器705の異常の有無を判定するブロックでもある。CPU700のアドレスバス及びデータバスは、バス706に接続されている。また、制御信号出力端子は、電流制御部に接続されている。
ROM701は、CPU700を動作させるためのプログラムが保存される読出しのみ可能な記憶ブロックである。RAM702は、A/D変換器705によって変換されたデジタル値や変換実施回数の情報、CPU700によって演算された演算結果等を一時的に保存しておく記憶ブロックである。ROM701及びRAM702のアドレスバス及びデータバスは、バス706にそれぞれ接続されている。
タイマ703は、A/D変換器705に変換の開始を要求するための変換開始信号を所定周期であるA/D変換周期毎に出力するブロックである。タイマ703のアドレスバス及びデータバスは、バス706に接続されている。また、変換開始信号出力端子は、A/D変換器705に接続されている。
DMAC704は、A/D変換器705の出力する変換終了信号に従って、変換されたデジタル値と変換実施回数の情報とを、CPU700を介さずにRAM702に転送するブロックである。DMAC704のアドレスバス及びデータバスは、バス706に接続されている。また、変換終了信号入力端子は、A/D変換器705に接続されている。
A/D変換器705は、トルクセンサ2、車速センサ3及び操舵角センサ4の出力するアナログ電圧をデジタル値に変換し、変換実施回数の情報とともに出力するブロックである。A/D変換器705は、チャンネル選択部705aと、A/D変換部705bと、A/D変換制御部705cと、変換結果レジスタ705d〜705fと、バスインタフェース705gとから構成されている。
チャンネル選択部705aは、A/D変換制御部705cの出力するチャンネル選択信号に従って、複数あるチャンネルの中から1つのチャンネルを選択し、そのチャンネルに入力されているアナログ電圧を出力するブロックである。チャンネル選択部705aのアナログ入力端子は、1チップマイコン70のアナログ入力端子Ch0、Ch1、Ch2を介して、トルクセンサ2、車速センサ3及び操舵角センサ4にそれぞれ接続されている。また、チャンネル選択信号入力端子は、A/D変換制御部705cに接続されている。さらに、アナログ出力端子は、A/D変換部705bに接続されている。
A/D変換部705bは、チャンネル選択部705aの出力するアナログ電圧を12ビットのデジタル値に変換して出力するブロックである。A/D変換部705bのアナログ入力端子は、チャンネル選択部705aのアナログ出力端子に接続されている。また、デジタル出力端子は、A/D変換制御部705cに接続されている。
A/D変換制御部705cは、タイマ703の出力する変換開始信号に従って、予め設定された選択順にチャンネル選択信号を出力するブロックである。また、A/D変換部705bによって変換されたデジタル値を変換結果レジスタ705d〜705fに書込むブロックでもある。さらに、全てのチャンネルの変換が終了すると、変換終了信号を出力するとともに、変換結果レジスタ705d〜705f内の所定領域に変換実施回数の情報を書込むブロックでもある。A/D変換制御部705cの変換開始信号入力端子は、タイマ703の変換開始信号出力端子に、チャンネル選択信号出力端子は、チャンネル選択部705aのチャンネル選択信号入力端子に、変換終了信号出力端子は、DMAC704の変換終了信号入力端子にそれぞれ接続されている。また、A/D変換制御部705cは、変換結果レジスタ705d〜705fに接続されている。
変換結果レジスタ705d〜705fは、変換されたデジタル値や変換実施回数の情報を、チャンネル毎に一時的に保存しておく、それぞれ16ビットの記憶ブロックである。変換結果レジスタ705d〜705fの12ビットの領域に、変換されたデジタル値が保存される。そして、空き領域である残りの4ビットの領域に、変換実施回数の情報が識別子として保存される。つまり、識別子として、0〜15の値を用いることができる。変換結果レジスタ705d〜705fは、バスインタフェース705gを介してバス706にそれぞれ接続されている。
電流制御部は、CPU700の出力する制御信号に基づいてモータ5に流れる電流を制御するブロックである。電流制御部は、モータ5に流れる電流が電流指令と一致するように、モータ5に供給する電圧を制御する。
次に、図2〜図8を参照して電動パワーステアリング装置の動作について説明する。ここで、図3は、変換結果及び識別子が保存されるRAMの所定領域を説明するための説明図である。図4は、CPUの動作を説明するためのフローチャートである。図5は、制御装置の動作を説明するためのタイムチャートである。図6は、図5におけるt1のときのRAM内の識別子の値を説明するための説明図である。図7は、図5におけるt2のときのRAM内の識別子の値を説明するための説明図である。図8は、図5におけるt3、t4のときのRAM内の識別子の値を説明するための説明図である。
電源が投入されると、図2において、タイマ703は、A/D変換周期毎に変換開始信号を出力する。変換開始信号が入力されると、A/D変換制御部705cは、トルクセンサ2の接続されたチャンネルCh0を選択するチャンネル選択信号を出力する。チャンネル選択信号が入力されると、チャンネル選択部705aは、選択されたチャンネルCh0、つまり、トルクセンサ2のアナログ電圧を出力する。A/D変換部705bは、入力されたアナログ電圧を12ビットのデジタル値に変換して出力する。A/D変換制御部705cは、変換されたデジタル値をチャンネルCh0に対応した変換レジスタ705dに保存する。
その後、A/D変換制御部705cは、車速センサ3の接続されたチャンネルCh1を選択するチャンネル選択信号を出力する。そして、同様にして、車速センサ3の出力するアナログ値を12ビットのデジタル値に変換し、チャンネルCh1に対応した変換結果レジスタ705eに保存する。
その後、A/D変換制御部705cは、操舵角センサ4の接続されたチャンネルCh2を選択するチャンネル選択信号を出力する。そして、同様にして、操舵角センサ4の出力するアナログ値を12ビットのデジタル値に変換し、チャンネルCh2に対応した変換結果レジスタ705fに保存する。このとき、変換結果レジスタ705d〜705f内の識別子が保存される4ビットの領域は、共に0である。
変換結果レジスタ705d〜705fへの変換結果の保存が完了すると、A/D変換制御部705cは、変換終了信号を出力するとともに、識別子に1を加算して更新する。つまり、変換結果が保存されるとともに識別子が更新され、変換が終了したことになる。
変換終了信号が入力されると、DMAC704は、変換結果レジスタ705d〜705fに保存された変換結果と識別子とを、CPU700を介さずにRAM702に転送する。転送された変換結果と識別子とは、図3に示すように、RAM702内に設定された変換1回分を記憶するための所定領域に保存される。以降、同様にして、変換結果と識別子とが、A/D変換周期毎に、RAM702内の所定領域に上書保存される。
一方、図2において、CPU700は、A/D変換周期の2倍である制御周期毎に制御処理を繰り返す。図4に示すように、CPU700は、RAM702内の所定領域に保存された変換結果と識別子とを読込む(S100)。そして、読込んだ識別子を予め設定されている識別子の期待値と比較する(S101)。
ステップ101において、読込んだ識別子が識別子の期待値と一致するとき、CPU700は、DMAC704及びA/D変換器705が共に正常であると判定し、識別子の期待値を更新する(S102)。具体的には、制御周期がA/D変換周期の2倍であるため、識別子の期待値に2を加算して更新する。そして、RAM702内の所定領域に保存されたトルクセンサ2、車速センサ3及び操舵角センサ4の変換結果に基づいて、モータ5に流す電流を指示するための電流指令を演算し、対応する制御信号を出力する(S103)。電流制御部は、制御信号に基づいて、モータ5に流れる電流が電流指令と一致するようにモータ5に供給する電圧を制御する。これにより、ステアリングホイール8の操舵が適切に補助され、操舵時の負荷が軽減される。
これに対し、ステップ101において、読込んだ識別子が識別子の期待値と一致しないとき、CPU700は、DMAC704及びA/D変換器705の少なくともいずれかが異常であると判定し、電流指令を0にし、対応する制御信号を出力する(S102)。これにより、モータ5によるステアリングホイール8の操舵の補助が停止する。従って、誤った変換結果に基づくステアリングホイール8の操舵の補助を防止することができる。
次に、図5〜図8を参照して、制御装置の動作をより具体的に説明する。図5においてt1のとき、図6に示すように、RAM702内の所定領域に保存されている識別子の値は1である。t1からA/D変換周期経過後のt2のとき、図7に示すように、RAM702内の所定領域に保存されている識別子の値は2になる。
その後、t1’のとき、CPU700は、RAM702内の所定領域に保存されている識別子の値を読込み、予め設定されている識別子の期待値と比較する。この場合、保存されている識別子の値が識別子の期待値と同じく2であるため、CPU700は、DMAC704及びA/D変換器705が共に正常であると判定する。そして、識別子の期待値に2を加算して更新する。つまり、識別子の期待値は4になる。CPU700は、RAM702内の所定領域に保存されたCh0〜Ch2の変換結果、つまり、トルクセンサ2、車速センサ3及び操舵角センサ4の変換結果に基づいて、モータ5を制御し、ステアリングホイール8の操舵を補助する。
t2からA/D変換周期経過後のt3のとき、図8に示すように、RAM702内の所定領域に保存されている識別子の値は3になる。その後、A/D変換器705が故障すると、変換レジスタ705d〜705f内の識別子の値が更新されないことになる。そのため、DMAC704が正常に動作したとしても、t3からA/D変換周期経過後のt4のとき、図8に示すように、RAM702内の所定領域に保存されている識別子の値は3のままである。
t1’から制御周期経過後のt2’のとき、CPU700は、RAM702内の所定領域に保存されている識別子を読込み、更新された識別子の期待値と比較する。この場合、識別子の期待値が4であるにもかかわらず、RAM702内の所定領域に保存されている識別子の値が3であるため、CPU700は、DMAC704及びA/D変換器705の少なくともいずれかが異常であると判定する。そして、電流指令を0にし、ステアリングホイール8の操舵の補助を停止する。
なお、DMAC704が故障した場合も、RAM702内の所定領域に保存されている識別子の値が更新されないため、同様にして異常を判定することができる。
最後に、効果について説明する。第1実施形態によれば、A/D変換器705は、変換結果とともに、その変換実施回数の情報を識別子として出力する。A/D変換器705が変換を実施していれば、識別子はその都度更新される。変換結果と識別子は、DMAC704によって、CPU700を介さずにRAM702に転送される。そのため、RAM702に転送された変換結果を読込む際に、識別子の値を予め設定されている識別子の期待値と比較することで、CPU700の負荷を増加することなく、変換が実施されたか否かを判定することができる。また、DMAC704が故障していても、CPU700は、識別子のみを確認すればよく、DMAC704自体を確認する必要はない。そのため、CPU700の負荷を増加することなく、DMAC704が異常か否かをも判定することができる。
また、第1実施形態によれば、識別子は、変換結果レジスタ705d〜705fの空き領域に保存される。そのため、新たな記憶領域を設ける必要がない。従って、A/D変換器705の構成を複雑にすることなく、変換実施回数の情報を効率よく出力することができる。
さらに、第1実施形態によれば、A/D変換制御部705cは、変換結果レジスタ705d〜705fへの変換結果の保存が完了した後、識別子に1を加算して更新する。そのため、変換結果に対応する識別子を確実に記憶することができる。
なお、第1実施形態では、RAM702内に保存されている識別子を確認することで、異常の有無を判定する例を挙げているが、これに限られるものではない。A/D変換器705の異常であれば、変換結果レジスタ705d〜705f内に保存されている識別子を直接確認してもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の電動パワーステアリング装置について説明する。第2実施形態の電動パワーステアリング装置は、第1実施形態の電動パワーステアリング装置に対して、RAM内に保存する変換結果と識別子の容量を変換2回分に拡張するとともに、CPUの異常判定の動作を変更したものである。構成は、第1実施形態の電動パワーステアリング装置と同一であるため説明を省略する。
まず、図9〜図14を参照して、制御装置の動作をより具体的に説明する。ここで、図9は、第2実施形態のおける変換結果及び識別子が保存されるRAMの所定領域を説明するための説明図である。図10は、制御装置の動作を説明するためのタイムチャートである。図11は、図10におけるt1のときのRAM内の識別子の値を説明するための説明図である。図12は、図10におけるt2のときのRAM内の識別子の値を説明するための説明図である。図13は、図10におけるt3のときのRAM内の識別子の値を説明するための説明図である。図14は、図10におけるt4のときのRAM内の識別子の値を説明するための説明図である。
図9に示すように、RAM702内には、変換2回分の変換結果と識別子とを保存する所定領域が設けられている。
図10においてt1のとき、図11に示すように、RAM702内の所定領域に保存されている識別子の値は0と1である。つまり、変換2回分の識別子が、それぞれの変換結果とともに保存されている。t1からA/D変換周期経過後のt2のとき、図12に示すように、RAM702内の所定領域に保存されている識別子の値は1と2になる。
その後、t1”のとき、CPU700は、RAM702内の所定領域に保存されている識別子の値を読込み、予め設定されている2つの識別子の期待値と比較する。この場合、保存されている識別子の値が識別子の期待値と同じく1と2であるため、CPU700は、DMAC704及びA/D変換器705が共に正常であると判定する。そして、2つの識別子の期待値にそれぞれ2を加算して更新する。つまり、識別子の期待値は3と4になる。CPU700は、RAM702内の所定領域に保存された変換2回分のCh0〜Ch2の変換結果、つまり、トルクセンサ2、車速センサ3及び操舵角センサ4の変換結果に基づいて、モータ5を制御し、ステアリングホイール8の操舵を補助する。
t2からA/D変換周期経過後のt3のとき、図13に示すように、RAM702内の所定領域に保存されている識別子の値は2と3になる。その後、A/D変換器705が故障すると、変換レジスタ705d〜705f内の識別子の値が更新されないことになる。そのため、DMAC704が正常に動作すると、t3からA/D変換周期経過後のt4のとき、図14に示すように、RAM702内の所定領域に保存されている変換2回分の識別子の値が全て3になる。
t1”から制御周期経過後のt2”のとき、CPU700は、RAM702内の所定領域に保存されている識別子を読込み、更新された識別子の期待値と比較する。この場合、識別子の期待値が3と4であるにもかかわらず、RAM702内の所定領域に保存されている識別子の値が全て3であるため、CPU700は、A/D変換器705が異常であると判定する。そして、電流指令を0にし、ステアリングホイール8の操舵の補助を停止する。
なお、DMAC704が故障した場合、RAM702内の所定領域に保存されている識別子の値が更新されないため、図13に示すように、2と3のままである。そのため、同様にしてDMAC704の異常を判定することができる。
次に、効果について説明する。第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、CPU700の負荷を増加させることなく、DMAC704及びA/D変換器705の異常の有無を判定することができる。また、第2実施形態によれば、変換結果と識別子とを、変換2回分記憶しておくことができる。そのため、どの時点で異常が発生したか、時間の流れに沿って確認することができる。
なお、第2実施形態では、変換2回分の変換結果と識別子とを、RAM702の所定領域に保存する例を挙げているが、これに限られるものではない。所定領域を拡張し、変換3回分以上を保存するようにしてもよい。
第1実施形態における電動パワーステアリング装置の構成図である。 制御装置のブロック図である。 変換結果及び識別子が保存されるRAMの所定領域を説明するための説明図である。 CPUの動作を説明するためのフローチャートである。 制御装置の動作を説明するためのタイムチャートである。 図5におけるt1のときのRAM内の識別子の値を説明するための説明図である。 図5におけるt2のときのRAM内の識別子の値を説明するための説明図である。 図5におけるt3、t4のときのRAM内の識別子の値を説明するための説明図である。 第2実施形態のおける変換結果及び識別子が保存されるRAMの所定領域を説明するための説明図である。 制御装置の動作を説明するためのタイムチャートである。 図10におけるt1のときのRAM内の識別子の値を説明するための説明図である。 図10におけるt2のときのRAM内の識別子の値を説明するための説明図である。 図10におけるt3のときのRAM内の識別子の値を説明するための説明図である。 図10におけるt4のときのRAM内の識別子の値を説明するための説明図である。
符号の説明
1・・・電動パワーステアリング装置、2・・・トルクセンサ、3・・・車速センサ、4・・・操舵角センサ、5・・・モータ、6・・・減速装置、7・・・制御装置(電子制御装置)、70・・・1チップマイコン、700・・・CPU(マイクロコンピュータ)、701・・・ROM、702・・・RAM、703・・・タイマ、704・・・DMAC、705・・・A/D変換器、705a・・・チャンネル選択部、705b・・・A/D変換部、705c・・・A/D変換制御部、705d〜705f・・・変換結果レジスタ、705g・・・バスインタフェース、706・・・バス、8・・・ステアリングホイール、9・・・ステアリングシャフト、10・・・ステアリングギアボックス、11・・・ラック、12・・・タイロッド、13・・・ナックルアーム、14・・・タイヤ、15・・・車輪

Claims (5)

  1. 入力されたアナログ値をデジタル値に変換して出力するA/D変換器と、前記A/D変換器の出力する前記デジタル値に基づいて制御対象を制御するマイクロコンピュータとを備えた電子制御装置において、
    前記A/D変換器は、変換された前記デジタル値とともに、変換実施回数の情報を出力し、前記マイクロコンピュータは、前記変換実施回数の情報に基づいて異常の有無を判定することを特徴とする電子制御装置。
  2. 前記A/D変換器は、変換された前記デジタル値を記憶するレジスタを有し、前記変換実施回数の情報は、変換された前記デジタル値の記憶された前記レジスタ内の空き領域に記憶されていることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記A/D変換器は、変換された前記デジタル値を記憶した後、前記変換実施回数の情報を更新し記憶することを特徴とする請求項2に記載の電子制御装置。
  4. メモリと、前記A/D変換器の出力する変換された前記デジタル値と前記変換実施回数の情報とを、前記マイクロコンピュータを介さずに前記メモリに転送するDMAコントローラとを備え、
    前記マイクロコンピュータは、前記メモリに転送された前記変換実施回数の情報に基づいて異常の有無を判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子制御装置。
  5. 前記メモリは、前記A/D変換器の出力する変換された前記デジタル値と前記変換実施回数の情報とを複数回分記憶する所定領域を有し、前記DMAコントローラは、変換された前記デジタル値と前記変換実施回数の情報とを、前記メモリ内の前記所定領域にそれぞれ転送することを特徴とする請求項4に記載の電子制御装置。
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