JP2008225223A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙剥離部材と定着ローラとの間に溜まったトナーを、用紙剥離部材の離間及び接触動作により確実に除去する。
【解決手段】図5に示すように、加圧ローラ36の回転開始前の時刻t2に駆動源220をONにして、用紙剥離爪を加圧ローラ36表面から離間させ、加圧ローラ36の回転開始後(時刻t4)に駆動源220をOFFにして、用紙剥離爪を加圧ローラ36表面に接触させる。また、1つのジョブの画像形成動作を終了後の加圧ローラ36の回転停止前(時刻t5)に駆動源220を再びONにして、用紙剥離爪を加圧ローラ36表面から離間させ、加圧ローラ36の回転停止後(時刻t7)に駆動源220を再びOFFにして、用紙剥離爪を加圧ローラ36表面に接触させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、搬送される用紙を定着ローラから剥離するために定着ローラの表面に接触及び離間可能に設けられた用紙剥離部材を備えた定着装置に係り、より詳細には、用紙剥離部材と定着ローラとの間に溜まったトナーを用紙剥離部材の動作によって除去する定着装置及びこれを搭載した画像形成装置に関する。
従来の定着装置及びこれを搭載した画像形成装置は、搬送される用紙を定着ローラから剥離するために、定着ローラの表面に接触する用紙剥離部材を備えている。そして、このような画像形成装置において、用紙剥離部材を定着ローラ表面に対して接触及び離間可能としたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の画像形成装置は、画像形成動作中以外は用紙剥離部材を定着ローラ表面から離間した状態とすることで、用紙剥離部材と定着ローラ表面との接触時間を極力短くし、用紙剥離部材による定着ローラ表面の損傷を防止している。
特開2004−279927号公報
ところで、このような用紙剥離部材を備えた定着装置では、用紙剥離部材と定着ローラ(特に、加圧ローラ)との間に溜まったトナー(以下「残留トナー」ともいう。)が、定着ローラ回転開始時に定着ローラに再付着して、搬送されてくる用紙を汚してしまうといった問題があった。
すなわち、画像形成動作中に用紙剥離部材と定着ローラとの間にトナーが残留した場合、その状態で一旦画像形成を終了すると、残留トナーが固化することになる。そして、次回の画像形成動作時に、定着ローラの熱によってこの残留トナーが定着ローラ表面で溶融し、搬送されてきた用紙を汚すことになる。特に、加圧ローラについては装置の小型化や省電力化の観点から、清掃部材は設けられていないか、若しくは加圧ローラに従動回転する金属ローラのみであり、金属ローラの場合、加熱ローラに対して設けられるウェブシートを用いたクリーニングユニットのような十分な清掃能力を持っていない。そのため、金属ローラで十分に除去しきれなかったトナーが、画像形成動作中に用紙剥離部材と加圧ローラとの間に付着しやすい構造となっている。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、用紙剥離部材と定着ローラとの間に溜まったトナーをより確実に除去し得る定着装置及びこれを搭載した画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の定着装置は、一対の定着ローラと、定着ローラを回転駆動させる定着ローラ駆動源と、前記定着ローラの表面に接触しつつ前記定着ローラの回転と共に搬送される用紙を前記定着ローラから剥離するために前記定着ローラの表面に接触及び離間可能に設けられた用紙剥離部材と、前記用紙剥離部材を駆動する剥離部材駆動源と、前記定着ローラ表面の温度を検知する温度検知手段と、前記定着ローラを加熱する加熱手段と、定着工程を制御する制御手段とを備えた定着装置において、前記制御手段は、前記定着ローラ駆動源による前記定着ローラの駆動状態の変化前に前記剥離部材駆動源を駆動制御して、前記用紙剥離部材を前記定着ローラ表面から離間させる一方、前記定着ローラ駆動源による前記定着ローラの駆動状態の変化後に前記剥離部材駆動源を駆動制御して、前記用紙剥離部材を定着ローラ表面に接触させるように制御することを特徴としている。また、前記制御手段は、前記用紙剥離部材が前記定着ローラに接触している期間においては前記温度検知手段による検知温度に基づいて前記加熱手段による前記定着ローラの温度制御を実施しており、かつ、この温度制御の実施状態において前記用紙剥離部材の離間制御を行っている。なお、前記用紙剥離部材は用紙剥離爪であり、この用紙剥離爪の前記定着ローラ表面に接触する部分が断面楔型の鋭利な形状に形成されている。
より具体的に説明すると、前記制御手段は、前記定着ローラの回転開始前に前記用紙剥離爪を前記定着ローラ表面から離間させ、前記定着ローラの回転開始後に前記用紙剥離爪を前記定着ローラ表面に接触させるように制御する。
すなわち、温度検知手段(例えば、サーミスタ)及び加熱手段(例えば、ヒータ)により定着ローラの表面温度制御を開始して、定着ローラ表面の熱により定着ローラへのトナーの付着力を弱めておく。これにより、用紙剥離爪と定着ローラとの間に残留しているトナーは、定着ローラより温度の低い用紙剥離爪の側に付着する。そして、この状態において定着ローラの回転開始前に用紙剥離爪を定着ローラから離間することで、離間時の振動により用紙剥離爪に付着していたトナーの大部分が落下する。この後、定着ローラの回転開始後に用紙剥離爪を定着ローラ表面に接触させると、このときの接触による振動と、定着ローラの回転による擦り作用とによって、用紙剥離爪に残っていたトナーが掻き落とされるように落下する。
これにより、例えば定着ローラが加圧ローラである場合、この加圧ローラと用紙剥離爪との間に付着していたトナーが、次の画像形成動作の開始時点で除去されることになり、搬送されてくる用紙の裏面汚れを防止することが可能となる。
また、本発明によれば、前記制御手段は、前記定着ローラの回転停止前に前記用紙剥離爪を前記定着ローラ表面から離間させ、前記定着ローラの回転停止後に前記用紙剥離爪を前記定着ローラ表面に接触させるように制御する。
すなわち、定着ローラの回転停止前は、定着ローラの表面温度が比較的高く、定着ローラ表面へのトナーの付着力が弱い状態となっている。従って、この状態で用紙剥離爪を離間することで、用紙剥離爪への熱伝導も遮断されるため、用紙剥離爪に付着したトナーを冷却させることができる。これにより、定着ローラの回転停止後に用紙剥離爪を再度定着ローラに接触させても、用紙剥離爪に付着している残留トナーは融解しにくいため、残留トナーが定着ローラ表面に再付着することを防止することができる。
このように、本発明では、用紙剥離爪と定着ローラとの間に溜まったトナーを用紙剥離爪側に付着するように用紙剥離爪の離間及び接触動作を制御すると共に、用紙剥離爪に付着したトナーを、離間による振動と、定着ローラ表面への接触による振動及び擦り作用とによって落下させるようにしたので、定着ローラ表面にトナーが残留して用紙を汚すことを防止することができる。因みに、この用紙剥離爪は、剥離爪の本体部分がPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PI(ポリイミド)等のスーパーエンプラで形成されており、この剥離爪の先端がPTFE(ポリトラフルオロエチレン)、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等のフッ素樹脂で表面処理された構成となっている。ただし、これは一例であり、このような材料構成に限定されるものではない。
ここで、本発明では、前記一対の定着ローラが加熱ローラと加圧ローラからなり、前記制御手段は、前記加圧ローラに対して設けられた用紙剥離爪を上記のように離間及び接触制御する。上記したように、加圧ローラには、清掃部材が設けられていないか、若しくは金属ローラのみを設けている場合が多いので、加圧ローラに本発明を適用することで、トナーの除去効果がより得られるものである。ただし、加熱ローラに対しても清掃部材としてクリーニングユニットではなく金属ローラのみを設けている機種においては、加熱ローラに本発明を適用することで、トナーの除去効果をより得ることができる。
また、本発明では、前記加熱手段が加熱ローラ内部と加圧ローラ内部の両方に設けられ、前記温度検知手段が加熱ローラ表面の温度を検知する構成において、前記制御手段は、前記温度検知手段の検知結果に基づき前記加圧ローラ内部の加熱手段に対する通電を制御するように構成している。このように、用紙剥離爪が接触する加圧ローラ内部にも加熱手段を設けることで、加圧ローラ表面に対するトナーの付着力をより早く弱めることができるため、用紙剥離爪と加圧ローラとの間に残留しているトナーを用紙剥離爪側により確実に付着させることができる。すなわち、残留トナーを加圧ローラ表面からより除去されやすい状態とすることができる。また、加熱ローラ表面の温度を検知する温度検知手段の検知結果を加圧ローラの温度制御に利用する(すなわち、温度検知手段を共通利用する)ことで、部品点数の削減と装置の小型化が可能となる。
一方、前記剥離部材駆動源は、通電状態のときに前記用紙剥離爪を前記定着ローラ表面から離間するように駆動し、非通電状態のときに前記用紙剥離爪を前記定着ローラ表面に接触するように駆動するように構成されており、前記制御部は、前記用紙剥離爪を前記定着ローラ表面に接触させるときには前記剥離部材駆動源を非通電状態に制御し、前記用紙剥離爪を前記定着ローラ表面から離間させるときには前記剥離部材駆動源を通電状態に制御するように構成してもよい。例えば、画像形成動作中、用紙剥離爪を定着ローラ表面に常に接触状態に保ち続けるようにするために、剥離爪駆動機構の駆動源である例えばソレノイドに常に通電を続ける構成とした場合には、消費電力が大きくなり、ソレノイドの部品劣化や発熱といった問題なども発生するため、ソレノイドへの通電時間を短縮するための技術が求められている。従って、本発明では、ソレノイドに通電したときに用紙剥離爪を離間させる構成とすることで、ソレノイドへの通電時間を短縮することができ、省電力、長寿命化、発熱減少の効果を得ることが可能となる。
また、このような定着装置を画像形成装置に搭載することで、用紙汚れの少ない高品質の画像形成装置を提供することが可能となる。
本発明によれば、用紙剥離部材と定着ローラとの間に溜まったトナーを用紙剥離部材側に付着するように用紙剥離部材の離間及び接触動作を制御すると共に、用紙剥離部材に付着したトナーを、離間による振動と、定着ローラ表面への接触による振動及び擦り作用とによって落下させるようにしたので、定着ローラ表面にトナーが残留して用紙を汚してしまうことを防止することができる。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
−画像形成装置の全体説明−
図1は、本発明の定着装置の一実施形態を適用した画像形成装置を示す概略図である。
画像形成装置100は、原稿用紙から読取られた画像データや外部から受信した画像データを取得し、この画像データによって示されるモノクロ画像を記録用紙に形成するものであり、その構成を大別すると、原稿用紙搬送部(ADF)101、画像読取り部102、印字部103、記録用紙搬送部104、及び給紙部105からなる。
原稿用紙搬送部101では、少なくとも1枚の原稿用紙が原稿セットトレイ11にセットされると、原稿用紙を1枚ずつ原稿セットトレイ11から引き出して搬送し、この原稿用紙を画像読取り部102の原稿読取り窓102aに導いて通過させ、この原稿用紙を排紙トレイ12に排出する。
原稿読取り窓102aの上方には、CIS(Contact Image Sensor)13を配設している。このCIS13は、原稿読取り窓102aを原稿用紙が通過する際に、原稿用紙裏面の画像を主走査方向に繰り返し読取り、原稿用紙裏面の画像を示す画像データを出力する。
また、画像読取り部102は、原稿用紙が原稿読取り窓102aを通過する際に、第1走査ユニット15のランプによって原稿用紙表面を露光し、第1及び第2走査ユニット15,16のミラーによって原稿用紙表面からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿用紙表面の画像をCCD(Charge Coupled Device)18上に結像する。CCD18は、原稿用紙表面の画像を主走査方向に繰り返し読取り、原稿用紙表面の画像を示す画像データを出力する。
さらに、原稿用紙が画像読取り部102上面のプラテンガラス上に置かれた場合は、第1及び第2走査ユニット15,16を相互に所定の速度関係を維持しつつ移動させ、第1走査ユニット15によってプラテンガラス上の原稿用紙表面を露光し、第1及び第2走査ユニット15,16によって原稿用紙表面からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿用紙表面の画像をCCD18上に結像する。
CIS13もしくはCCD18から出力された画像データは、マイクロコンピュータ等の制御回路により各種の画像処理を施されてから、印刷部103に出力される。
印刷部103は、画像データによって示される原稿を用紙に記録するものであって、感光体ドラム21、帯電器22、光書込みユニット23、現像器24、転写ユニット25、クリーニングユニット26、及び定着装置27等を備えている。
感光体ドラム21は、一方向に回転しており、その表面をクリーニングユニット26によりクリーニングされてから、その表面を帯電器22により均一に帯電される。帯電器22は、チャージャー型のものであっても、感光体ドラム21に接触するローラ型やブラシ型のものであっても良い。
光書込みユニット23は、2つのレーザ照射部28a,28b、及び2つのミラー群29a,29bを備えるレーザスキャニングユニット(LSU)である。この光書込みユニット23では、画像データを入力して、この画像データに応じたレーザ光を各レーザ照射部28a,28bからそれぞれ出射し、これらのレーザ光を各ミラー群29a,29b介して感光体ドラム21に照射して、均一に帯電された感光体ドラム21表面を露光し、感光体ドラム21表面に静電潜像を形成する。
この光書込みユニット23は、高速印字処理に対応するために2つのレーザ照射部28a,28bを備えた2ビーム方式を採用して、照射タイミングの高速化に伴う負担を軽減している。
なお、光書込ユニット23として、レーザスキャニングユニットの代わりに、発光素子をアレイ状に並べたEL書き込みヘッドやLED書き込みヘッドを用いることもできる。
現像器24は、トナーを感光体ドラム21表面に供給して、静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム21表面に形成する。転写ユニット25は、感光体ドラム21表面のトナー像を用紙搬送部104により搬送されてきた記録用紙に転写する。定着装置27は、記録用紙を加熱及び加圧して、記録用紙上のトナー像を定着させる。この後、記録用紙は、用紙搬送部104により排紙トレイ47へと更に搬送されて排出される。また、クリーニングユニット26は、現像、転写後に感光体ドラム21の表面に残留したトナーを除去して回収する。
ここで、転写ユニット25は、転写ベルト31、駆動ローラ32、従動ローラ33、及び弾性導電性ローラ34等を備えており、転写ベルト31を該各ローラ32〜34と他のローラに張架して回転させている。転写ベルト31は、所定の抵抗値(例えば、1×109〜1×1013Ω/cm)を有しており、その表面に載せられた記録用紙を搬送する。弾性導電性ローラ34は、転写ベルト31を介して感光体ドラム21表面に押し付けられており、転写ベルト31上の記録用紙を感光体ドラム21表面に押し付ける。この弾性導電性ローラ34には、感光体ドラム21表面のトナー像の電荷とは逆極性の電界が印加されており、この逆極性の電界により感光体ドラム21表面のトナー像が転写ベルト31上の記録用紙に転写される。例えば、トナー像が(−)極性の電荷を有している場合は、弾性導電性ローラ34に印加されている電界の極性が(+)極性にされる。
定着装置27は、加熱ローラ35及び加圧ローラ36を備えている。加熱ローラ35に対して加圧ローラ36が所定圧で圧接されるように、加圧ローラ36の両端に図示しない加圧部材を配置している。加熱ローラ35と加圧ローラ36間の圧接域(定着ニップ部と言う。)に記録用紙が搬送されて来ると、各ローラ35、36により記録用紙が搬送されつつ、記録用紙上の未定着トナー像が加熱溶融され加圧されて、トナー像が記録用紙上に定着される。
用紙搬送部104は、記録用紙を搬送するための複数対の搬送ローラ41、一対のレジストローラ42、搬送経路43、反転搬送経路44a,44b、複数の分岐爪45、及び一対の排紙ローラ46等を備えている。
搬送経路43では、記録用紙を給紙部105から受け取り、記録用紙の先端がレジストローラ42に達するまで該記録用紙を搬送する。このときレジストローラ42を一時的に停止させているので、記録用紙の先端がレジストローラ42に達して当接し、記録用紙が撓む。この撓んだ記録用紙の弾性力により該記録用紙の先端をレジストローラ42と平行に揃える。この後、レジストローラ42の回転を開始して、レジストローラ42により記録用紙を印字部103の転写ユニット25へと搬送し、更に排紙ローラ46により記録用紙を排紙トレイ47へと搬送する。
レジストローラ42の停止及び回転は、レジストローラ42と駆動軸間のクラッチをオンオフに切り替えたり、レジストローラ42の駆動源であるモータをオンオフに切り替えてなされる。
また、記録用紙の裏面にも画像を記録する場合は、各分岐爪45を選択的に切替え、記録用紙を搬送経路43から反転搬送経路44bへと導き入れて、記録用紙の搬送を一旦停止させ、更に各分岐爪45を選択的に再度切替え、記録用紙を反転搬送経路44bから反転搬送経路44aへと導き入れて、記録用紙の表裏を反転させてから、記録用紙を反転搬送経路44aを通じて搬送経路43のレジストローラ42へと戻す。
このような記録用紙の搬送をスイッチバック搬送と称し、このスイッチバック搬送により記録用紙の表裏を反転させることができ、同時に記録用紙の先端及び後端も入れ替わる。従って、記録用紙が反転されて戻されると、記録用紙の後端がレジストローラ42に当接して、記録用紙の後端がレジストローラ42と平行に揃えられ、レジストローラ42により記録用紙がその後端から印字部103の転写ユニット25へと搬送されて、記録用紙の裏面に印字がなされ、定着装置27の各ローラ35,36間の定着ニップ部により記録用紙裏面の未定着トナー像が加熱溶融され加圧されて、トナー像が記録用紙の裏面に定着され、この後に排紙ローラ46により記録用紙が排紙トレイ47へと搬送される。
搬送経路43及び反転搬送経路44a,44bにおいては、記録用紙の位置等を検出するセンサーを各所に配置し、各センサーにより検出された記録用紙の位置に基づいて搬送ローラやレジストローラを駆動制御して、記録用紙の搬送及び位置決めを行っている。
給紙部105は、複数の給紙トレイ51を備えている。各給紙トレイ51は、記録用紙を蓄積しておくためのトレイであり、画像形成装置100の下方に設けられている。また、各給紙トレイ51は、記録用紙を一枚ずつ引き出すためのピックアップローラ等を備えており、引き出した記録用紙を用紙搬送部104の搬送経路43へと送り出す。
画像形成装置100は、高速印字処理を目的としているため、各給紙トレイ51には、定型サイズの記録用紙を500〜1500枚収納可能な容積を確保している。
また、画像形成装置100の側面には、複数種の記録用紙を多量に収納可能な大容量給紙カセット(LCC)52、及び主として不定型サイズの記録用紙を供給するための手差しトレイ53を設けている。
排紙トレイ47は、手差しトレイ53とは反対側の側面に配置されている。この排紙トレイ47に代えて、排紙用紙の後処理装置(ステープル、パンチ処理等々)や、複数段の排紙トレイをオプションとして配置することも可能な構成となっている。
このような画像形成装置100においては、印字処理速度を高速化して、使い勝手を向上させている。例えば、A4定型の記録用紙を用いる場合は、記録用紙の搬送速度を110枚/分(プロセス速度540mm/sec)に設定している。
定着装置27においては、記録用紙の搬送速度もしくはプロセス速度が高速になると、加熱ローラ35及び加圧ローラ36間の定着ニップ部を通過する記録用紙に十分な熱量を与えることができなくなったり、各ローラ35,36の表面温度が低下する傾向にあり、これを放置しておくと、記録用紙上のトナー像の定着不良が発生する。
このため、定着装置27では、各ローラ35,36のいずれにもヒータを内蔵して、各ローラ35、36を加熱している。
−定着装置27のより具体的な説明−
図2は、定着装置27を側方から見て概略的に示す断面図である。この定着装置27では、加熱ローラ35、加圧ローラ36、加熱ローラ35表面の付着トナーを除去するクリーニングユニット26、加圧ローラ36表面の付着トナー(汚れトナー)を除去する金属ローラ39、加熱ローラ35及び加圧ローラ36のそれぞれの表面に設けられた用紙剥離爪71,72を備えている。
クリーニングユニット26は、オイル(シリコンオイル)を含侵した薄い(40μm厚み前後)布からなるウェブシート61を巻き付けた送り出しローラ62と、このウェブシート61の先端を接続した巻き取りローラ63と、送り出しローラ62から巻き取りローラ63へと到るウェブシート61の搬送経路で該ウェブシート61にテンションを付与する複数のテンションローラ64と、送り出しローラ62と巻き取りローラ63間でウェブシート61を加熱ローラ35に圧接させる圧接ローラ65とを備えており、圧接ローラ65によりウェブシート61を加熱ローラ35表面に圧接して、加熱ローラ35表面に付着している残留トナーを拭きとり除去する。
ウェブシート61は、圧接ローラ65と加熱ローラ35間のニップ域N2で、圧接ローラ65により加熱ローラ35表面に圧接される。ニップ域N2のウェブシート61部分が加熱ローラ61表面の残留トナーで汚れ、このウェブシート61部分により残留トナーの除去が困難になったときには、送り出しローラ62及び巻き取りローラ63を一定量だけ回転させて、送り出しローラ62から巻き取りローラ63へとウェブシート61を一定量だけ送り出す。これにより、ニップ域N2のウェブシート61部分を新しくして、この新しいウェブシート61部分による残留トナーの除去を可能にする。
また、トナーを一定量だけ消費する度に、ニップ域N2のウェブシート61部分による残留トナーの除去が困難になったとみなして、送り出しローラ62及び巻き取りローラ63を一定量だけ回転させ、ニップ域N2のウェブシート61部分を新しくしている。従って、送り出しローラ62及び巻き取りローラ63は、間欠的に回転駆動される。
金属ローラ39は、定着ローラ36の外周面に接触する形で従動回転するように配置されている。この金属ローラ39の表面には多数の凹部が形成されており、この凹部に加圧ローラ36表面の付着トナー(汚れトナー)が回収されるようになっている。
各用紙剥離爪71,72は、それぞれのローラ35,36の回転方向における定着ニップ部N1よりも下流側に配置されている。これらの用紙剥離爪71,72の根元付近が揺動自在もしくは弾性的に支持され、各用紙剥離爪71,72の先端側が弾性部材によりそれぞれのローラ35,36側に付勢されて、各用紙剥離爪71,72の先端近傍がそれぞれのローラ35,36表面に軽く圧接されている。記録用紙が各ローラ35,36のいずれかに巻き付いたときには、記録用紙の先端が各用紙剥離爪71,72のいずれかの先端により剥離されて、記録用紙がローラ表面から剥がされる。これにより、記録用紙のジャムが防止される。
各ローラ35,36は、所定の押圧力(例えば600N)で互いに圧接されており、それらの間に定着ニップ部N1を形成している。この定着ニップ部N1の長さ(各ローラ35,36の回転方向に沿った長さ)は、例えば9mmに設定されている。各ローラ35,36は、規定の定着温度(例えば180℃)に加熱されながら回転し、定着ニップ部N1を通過する記録用紙上のトナー像を加熱溶融する。
加熱ローラ35は、芯金の外表面に弾性層を設け、この弾性層の外表面に離型層を形成してなる3層構造のローラである。芯金には、例えば鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅等の金属或いはそれらの合金等が用いられる。また、弾性層にはシリコンゴムが用いられ、離型層にはPFA(テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂が用いられる。
加熱ローラ35内部(芯金の内部)には、該ローラ35を加熱する熱源である2本のハロゲンヒータ37a,37bが設けられている。
加圧ローラ36も、加熱ローラ35と同様に、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅等の金属或いはそれらの合金等よりなる芯金、この芯金表面のシリコンゴム等の弾性層、更にその上のPFAやPTFE等の離型層からなる3層構造のローラである。そして、加圧ローラ36内部(芯金の内部)にも、該ローラ36を加熱するハロゲンヒータ38が設けられている。
また、加熱ローラ35の表面近傍には、温度検知手段であるサーミスタ56が配置されており、このサーミスタ56により加熱ローラ35の表面温度が検知される。
ここで、加熱ローラ35は、その軸をモータ及び動力伝達機構等(図示せず)により回転駆動されて、矢印Eで示す方向に回転される。加圧ローラ36は、加熱ローラ35に圧接されていることから矢印Fで示す方向に従動回転する。金属ローラ39は、加圧ローラ36に圧接されていることから矢印Gで示す方向に従動回転する。
また、サーミスタ56により検知された加熱ローラ35の表面温度に基づいて、加熱ローラ35及び加圧ローラ36の各ハロゲンヒータ37a,37b,38を制御し、加熱ローラ35及び加圧ローラ36の表面温度を調節する。これにより、各ローラ35,36の表面温度が適確に制御されて、記録用紙のトナー像を確実に定着することが可能になる。
上記構成の定着装置27において、加熱ローラ35に巻付いた記録用紙は、用紙剥離爪71によって強制的に剥離されるが、この用紙剥離爪71による強制的な用紙剥離時に、加熱ローラ35側に付着している溶融トナーが用紙剥離爪71に付着する。そして、用紙剥離爪71に付着した溶融トナーは、用紙剥離爪71に一定量が蓄積すると用紙剥離爪71から離脱し、加熱ローラ35に逆転移してクリーニングユニット26に到達し、クリーニングユニット26によって回収されることになる。
また、両面印字の場合には、定着ニップ部N1を記録用紙が通過するとき、加圧ローラ36側にもトナー像があるため、このような状態の記録用紙が定着ニップ部N1を通過すると、加圧ローラ36の表面温度と定着ニップ部N1に加えられる圧力とによって、半溶融状態のトナーが加圧ローラ36側にも付着することになる。この付着トナーが金属ローラ39に達すると、金属ローラ39の凹部に回収されることになる。
しかし、画像形成装置が高速化し印字処理枚数が多量になってくると、用紙剥離爪71から離脱する溶融トナー量も多量となり、クリーニングユニット26のウェブシート61をすり抜けてしまうといった問題がある。そのため、加熱ローラ35の清掃が不完全となるばかりでなく、定着ニップ部N1で加圧ローラ36に転移し、金属ローラ39による溶融トナーの回収量も増加することになる。そして、金属ローラ39で回収しきれなかった場合には、次の印字処理で搬送されてくる記録用紙の裏汚れの原因ともなる。また、画像形成動作中、用紙剥離爪72の先端部72aは常に加圧ローラ36表面に接触しているため、加圧ローラ36表面に付着したトナーが用紙剥離爪72の先端部72aが掻き取られることになり、先端部72aに残留トナーが付着することになる。
図3は、加圧ローラ36に設けられた剥離爪72及びその駆動源220部分を模式的に示す説明図であり、(a)は駆動源220を非通電状態(OFF状態)として、用紙剥離爪72を加圧ローラ36表面に対して接触させている状態を示しており、(b)は駆動源220を通電状態(ON状態)として、用紙剥離爪72を加圧ローラ36表面から離間させた状態を示している。
すなわち、用紙剥離爪72は、加圧ローラ36の軸線方向(紙面に垂直方向)に沿った支持軸P回りに回動可能に設けられており、この支持軸Pとは反対側の先端部72aが加圧ローラ36表面に接触した状態となっている。支持軸Pは、定着装置27の図示しないフレームに固定されている。用紙剥離爪72の先端部72aは、鋭利な断面楔型に形成されており、加圧ローラ36表面に密着した記録用紙の先端を、加圧ローラ36表面からはぎ取るように作用する。この剥離爪72の支持軸P部分には、上方に突出した回動腕73が用紙剥離爪72と一体に設けられている。そして、この回動腕73の先端部73aに、巻きバネ等の付勢部材213の一端部が固定されており、この付勢部材213の他端部は、定着装置のフレーム301に固定されている。この付勢部材213は伸張状態で配置されている。すなわち、この付勢部材213の縮退作用により、回動腕73を図中矢符R1方向に常に付勢し、用紙剥離爪72の先端部72aを加圧ローラ36表面に常に接触(圧接)している。
また、駆動源220は、ソレノイドを利用した駆動機構となっており、非通電状態(OFF状態)のときにソレノイド本体221から突出し、通電状態(ON状態)のときにソレノイド本体221内に退避する進退可能な可動杆222を備えている。この可動杆222の先端係合部222aは回動腕73の先端部近傍に支持ピン等223によって回動可能に係合されている。そして、非通電状態(OFF状態)のとき、図3(a)に示すように、可動杆222がソレノイド本体221から突出し、付勢部材213の付勢力とも相まって、用紙剥離爪72の先端部72aが加圧ローラ36表面に接触する。一方、通電状態(ON状態)のとき、図3(b)に示すように、付勢部材213の付勢力に抗して可動杆222がソレノイド本体221内に縮退し、用紙剥離爪72の先端部72aが加圧ローラ36表面から離間する。
すなわち、加圧ローラ36に対する離間動作が行われるときには、駆動源220が通電(ON)されることで、用紙剥離爪72が加圧ローラ36表面から離間する一方、加圧ローラ36に対する接触動作が行われるときには、駆動源220への通電が解除(OFF)されることで、用紙剥離爪72が加圧ローラ36表面に接触するようになっている。
なお、本実施形態では、駆動源220はソレノイドを利用した駆動機構としているが、ステッピングモータ等公知の駆動源を用いることも可能である。
図4は、図1に示す画像形成装置100の全体を制御する制御部240のシステム構成を示す概略ブロック図である。ただし、図4には本発明に関係するブロックのみが図示されている。
制御部240は、CPU(Central Processing Unit)241と、記憶部242とを備えている。記憶部242は、各種制御プログラムや必要な関数を記憶しており、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含んでいる。
制御部240は、CPU241によって、各種制御プログラムを記憶部242から読み出し、この読み出した制御プログラムが実行されることで、画像形成プロセス制御を行うように構成されている。
また、用紙剥離爪72を離間及び接触制御するための駆動源220は、制御部240の出力系に電気的に接続されており、制御部240によって通電制御されるようになっている。また、ドライバ243を介して駆動されるモータ244は、加熱ローラ35及び加圧ローラ36を回転駆動する駆動源である。
また、制御部240には、加熱ローラ35及び加圧ローラ36の表面温度制御を行うための温度検知手段であるサーミスタ56の出力が接続されており、各ハロゲンヒータ37a,37b,38は、各ドライバ130a〜130cを介して制御部240に接続されている。制御部240は、各ドライバ130a〜130cを個別に制御して、各ハロゲンヒータ37a,37b,38への通電のON・OFFを個別に制御する。すなわち、各ハロゲンヒータ37a,37b,38への通電は、それぞれ独立して制御可能となっている。また、本実施形態では、温度検知手段であるサーミスタ56が加熱ローラ35のみに設けられており、制御部240は、このサーミスタ56の検知温度に基づいて加圧ローラ36内部のハロゲンヒータ38に対する通電のON・OFF制御も行う構成としている。このように、加熱ローラ35表面の温度を検知するサーミスタ56の検知結果を加圧ローラ36の表面温度制御に利用することで、部品点数の削減と装置の小型化が可能となる。
図5は、定着装置27における加熱ローラ35及び加圧ローラ36の回転期間と、駆動源220の通電及び非通電状態のタイミングを示すタイミングチャートである。
なお、図5の上段に示す温度制御手段のタイミングチャートにおいて、「ON」は、サーミスタ56の検知温度に基づく各ハロゲンヒータ37a,37b,38のON・OFF制御によって、加熱ローラ35と加圧ローラ36の表面温度制御を実施している状態を示しており、「OFF」は、上記温度制御を停止している状態を示している。
また、図5の中段に示すタイミングチャートにおいて、「回転」は、加熱ローラ35及び加圧ローラ36がモータ244等の駆動源の駆動力により回転状態にあることを示しており、「停止」は、上記加熱ローラ35及び加圧ローラ36が停止している状態であることを示している。
また、図5の下段に示す駆動源220への通電制御のタイミングチャートにおいて、「ON」は、駆動源220が通電状態(用紙剥離爪72が加圧ローラ36に対して離間している状態)であることを示し、「OFF」は、駆動源220が非通電状態(用紙剥離爪72が加圧ローラ36表面に接触している状態)であることを示している。
図5に示すように、加圧ローラ36の回転開始前の時刻t2に駆動源220をONにして、用紙剥離爪72を加圧ローラ36表面から離間させ、加圧ローラ36の回転開始後(時刻t4)に駆動源220をOFFにして、用紙剥離爪72を加圧ローラ36表面に接触させる。また、1つのジョブの画像形成動作を終了後の加圧ローラ36の回転停止前(時刻t5)に駆動源220を再びONにして、用紙剥離爪72を加圧ローラ36表面から離間させ、加圧ローラ36の回転停止後(時刻t7)に駆動源220を再びOFFにして、用紙剥離爪72を加圧ローラ36表面に接触させる。
このように、本実施形態では、加圧ローラ36の回転開始前後の期間T2と、回転停止前後の期間T4との間だけ、駆動源220をON状態とし、その他の期間T1,T3,T5は駆動源220をOFF状態としているので、画像形成動作中(定着装置動作中)における駆動源220の通電時間を短くすることができる。これにより、駆動源220の発熱を抑制でき、駆動源220の性能低下や寿命低下を効果的に防止することができる。
次に、上記構成の画像形成装置100において、用紙剥離爪72を離間及び接触制御するための駆動源220への通電制御の一例について、図6に示すフローチャート、及び上記した図5に示すタイミングチャートを参照して説明する。
図示しないスタートボタンの押下操作、若しくはPC(パソコン)からの印刷データ受信をトリガとして、時刻t1において画像形成装置100への印刷開始が指示されると(S11でYesと判断されると)、制御部240は、各ドライバ130a〜130cを駆動制御して、定着装置27の各ハロゲンヒータ37a,37b,38への通電を個別に開始し、サーミスタ56の表面検知温度に基づく加熱ローラ35及び加圧ローラ36の表面温度制御を開始する(S12)。このときの温度制御は、各ハロゲンヒータ37a,37b,38のON、OFF制御である。
この状態において、加圧ローラ36の表面温度がある程度上昇するまでの所定時間T11の間、待機する(S13)。そして、所定時間T11が経過して(S13でYes)、加圧ローラ36の表面温度が上昇すると、用紙剥離爪72の先端部72aと加圧ローラ36表面との間に付着している残留トナーが加圧ローラ36の熱によって加熱され、加圧ローラ36との付着力が低下する。そのため、制御部240は、このタイミング(時刻t2)において駆動源220に通電し、用紙剥離爪72を加圧ローラ72表面から離間する(S14)。すなわち、図3(a)に示す状態から図3(b)に示す状態に用紙剥離爪72を回動動作させる。これにより、用紙剥離爪72の先端部72aと加圧ローラ36の表面との間に付着していた残留トナーは、加圧ローラ36表面側の付着力が用紙剥離爪72の先端部72a側の付着力より弱いため、用紙剥離爪72側に付着した状態で加圧ローラ36表面から離間する。そして、離間時の用紙剥離爪72の振動により、用紙剥離爪72に付着していた残留トナーの大部分がこの離間動作によって落下することになる。
この後、時刻t3においてモータ244への通電を開始し、加熱ローラ35及び加圧ローラ36の回転を開始する(S15)。そして、加圧ローラ36の回転が安定するまでの時間として所定時間T21の経過を待って(S16)、駆動源220への通電をOFFし、用紙剥離爪72を再び加圧ローラ36表面に接触させる(S17)。すなわち、図3(b)に示す状態から図3(a)に示す状態に用紙剥離爪72を回動動作させる。このとき、接触による振動と、加圧ローラ36の回転による擦り作用とによって、用紙剥離爪72の先端部72aに残っていた残留トナーが掻き落とされるように落下することになる。これにより、用紙剥離爪72は、画像形成動作時の所定の位置に復帰する。
この後、加熱ローラ35の表面温度が所定の温度に達すると(S18でYesと判断されると)、図示しないPC(パソコン)等から転送されてきた画像データ若しくは画像読取り部102によって読み取られた原稿画像データに基づいて印刷を実行し(S19)、画像データの全頁の印刷が終了するまでこれを繰り返す(S20)。そして、全頁の印刷が完了すると(S20でYesと判断されると)、時刻t5において、駆動源220への通電をONし、用紙剥離爪72を再び離間する(S21)。すなわち、図3(a)に示す状態から図3(b)に示す状態に用紙剥離爪72を回動動作させる。加圧ローラ36の回転停止(時刻t7)前は、加圧ローラ36の表面温度が比較的高く、加圧ローラ36表面へのトナーの付着力が弱い状態となっている。従って、この状態で用紙剥離爪72を離間することで、用紙剥離爪72の先端部72a側に残留トナーを付着させることができる。また、また、加圧ローラ36表面から用紙剥離爪72が離間することで、用紙剥離爪72への熱伝導も遮断されるため、用紙剥離爪72に付着しているトナーを冷却(自然冷却)することができる。
この後、時刻t6において、定着装置27の各ハロゲンヒータ37a,37b,38への通電をOFFし、温度制御を停止する(S22)。次に、時刻t7において、モータ243の駆動を停止し、加熱ローラ35及び加圧ローラ36の回転を停止する。(S23)。そして、加圧ローラ36の表面温度が十分低下するまでに要する時間、及び加圧ローラ36の回転速度が十分低下(若しくは停止)するまでに要する時間である所定時間T41の経過を待って(S24でYesと判断されると)、制御部240は、時刻t8において駆動源220への通電をOFFし、用紙剥離爪72を再び加圧ローラ36表面に接触させる(S25)。すなわち、図3(b)に示す状態から図3(a)に示す状態に用紙剥離爪72を回動動作させる。用紙剥離爪72を再度接触させる。
このとき、接触による振動によって用紙剥離爪72の先端部72aに付着したトナーが落下する場合もあるが、この場合には加圧ローラ36も回転を停止していることから、トナーの掻き取り効果は期待できない。しかし、加圧ローラ36の回転停止後に用紙剥離爪72を再度加圧ローラ36表面に接触させても、用紙剥離爪72の先端部72aに付着している残留トナーが加圧ローラ36表面に再付着することは防止できるので、次の画像形成動作時に、用紙剥離爪72を離間させるとき、この残留トナーを用紙剥離爪72側に付着させておくことが可能となる。
なお、上記実施形態では、用紙剥離爪72の離間及び接触制御を加圧ローラ36側の用紙剥離爪72について説明しているが、加熱ローラ35側の用紙剥離爪71も同様に離間及び接触制御するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、加圧ローラ36側も内部にハロゲンヒータ38を備えており、このハロゲンヒータ38のON、OFFによって加圧ローラ36表面の温度制御を行う構成として説明しているが、加圧ローラ36側にハロゲンヒータ38を備えていない(すなわち、直接的な加熱手段を備えていない)構成の定着装置についても、本発明を適用することが可能である。すなわち、加圧ローラ36側にハロゲンヒータ38を備えていない場合、加圧ローラ36表面の温度制御は、もっぱら加熱ローラ35に設けられているハロゲンヒータ37a,37bのON、OFF制御により、定着ニップ部N1を介する熱伝導によって行われることになるが、この場合でも加圧ローラ36の表面温度と用紙剥離爪72の温度(熱伝導による温度)との関係は、加圧ローラ36にハロゲンヒータ38を備えている場合と実質的に同じである。従って、加圧ローラ36側に加熱手段を備えていない定着装置についても、本発明を適用することが可能である。
本発明の定着装置の一実施形態を適用した画像形成装置を示す概略図である。 定着装置を側方から見て概略的に示す断面図である。 加圧ローラに設けられた剥離爪及びその駆動源部分を模式的に示す説明図である。 図1に示す画像形成装置における制御部のシステム構成を示す概略ブロック図である。 定着装置における加熱ローラ及び加圧ローラの回転期間と、駆動源の通電及び非通電状態のタイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の画像形成装置において、用紙剥離爪を離間及び接触制御するための駆動源への通電制御の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
21 感光体ドラム
22 帯電器
23 光書込みユニット
24 現像器
25 転写ユニット
26 クリーニングユニット
27 定着ユニット
35 加熱ローラ
36 加圧ローラ
37a,37b,38 ハロゲンヒータ
39 金属ローラ
41 搬送ローラ
42 レジストローラ
56 サーミスタ
61 ピックアップローラ
71,72 用紙剥離爪
72a 先端部
73 回動腕
100 画像形成装置
101 原稿用紙搬送部
102 画像読取り部
103 印字部
104 記録用紙搬送部
105 給紙部
130a〜130c ドライバ
213 付勢部材
220 駆動源
221 ソレノイド本体
222 可動杆
222a 先端係合部
240 制御部
241 CPU
242 記憶部
243 ドライバ
244 モータ
301 フレーム

Claims (10)

  1. 一対の定着ローラと、定着ローラを回転駆動させる定着ローラ駆動源と、前記定着ローラの表面に接触しつつ前記定着ローラの回転と共に搬送される用紙を前記定着ローラから剥離するために前記定着ローラの表面に接触及び離間可能に設けられた用紙剥離部材と、前記用紙剥離部材を駆動する剥離部材駆動源と、定着工程を制御する制御手段とを備えた定着装置において、
    前記制御手段は、前記定着ローラ駆動源による前記定着ローラの駆動状態の変化前に前記剥離部材駆動源を駆動制御して、前記用紙剥離部材を前記定着ローラ表面から離間させる一方、前記定着ローラ駆動源による前記定着ローラの駆動状態の変化後に前記剥離部材駆動源を駆動制御して、前記用紙剥離部材を定着ローラ表面に接触させるように制御することを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着ローラ表面の温度を検知する温度検知手段と、前記定着ローラを加熱する加熱手段とをさらに備え、
    前記制御手段は、前記用紙剥離部材が前記定着ローラに接触している期間においては前記温度検知手段による検知温度に基づいて前記加熱手段による前記定着ローラの温度制御を実施しており、かつ、この温度制御の実施状態において前記用紙剥離部材の離間制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記制御手段は、前記定着ローラの回転開始前に前記用紙剥離部材を前記定着ローラ表面から離間させ、前記定着ローラの回転開始後に前記用紙剥離部材を前記定着ローラ表面に接触させることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記制御手段は、前記定着ローラの回転停止前に前記用紙剥離部材を前記定着ローラ表面から離間させ、前記定着ローラの回転停止後に前記用紙剥離部材を前記定着ローラ表面に接触させることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記一対の定着ローラが加熱ローラと加圧ローラからなり、前記制御手段は、前記加圧ローラに対して設けられた用紙剥離部材を離間及び接触制御することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記剥離部材駆動源は、通電状態のときに前記用紙剥離部材を前記定着ローラ表面から離間するように駆動し、非通電状態のときに前記用紙剥離部材を前記定着ローラ表面に接触するように駆動するように構成されており、
    前記制御部は、前記用紙剥離部材を前記定着ローラ表面に接触させるときには前記剥離部材駆動源を非通電状態に制御し、前記用紙剥離部材を前記定着ローラ表面から離間させるときには前記剥離部材駆動源を通電状態に制御することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  7. 前記用紙剥離部材は剥離爪であり、該剥離爪の前記定着ローラ表面に接触する部分が鋭利な形状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の定着装置。
  8. 前記加熱手段が一方の定着ローラである加圧ローラ内部に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  9. 前記温度検知手段は他方の定着ローラである加熱ローラ表面の温度を検知し、前記制御手段は、前記温度検知手段の検知結果に基づき前記加圧ローラ内部の加熱手段に対する通電を制御することを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の定着装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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