JP2008224473A - 断層画像処理方法および装置ならびにプログラム - Google Patents

断層画像処理方法および装置ならびにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】光トモグラフィー計測により得られる断層画像の画質を向上する。
【解決手段】断層画像Pにおける測定光L1の走査方向θ(図3中矢印θ方向)への周波数処理特性(高周波ゲイン)を断層画像Pにおける測定光L1の光軸方向zへの周波数処理特性(高周波ゲイン)よりも低く設定し空間周波数処理を施す。たとえば断層画像Pの走査方向θに対してのみ高周波成分を除去するような平滑化処理が施され、もしくは断層画像Pの光軸方向zに対してのみ高周波成分を強調する鮮鋭化処理が施される。あるいは、断層画像Pの走査方向θに対し高周波成分を除去するような平滑化処理が施され、断層画像Pの光軸方向zに対し高周波成分を強調する鮮鋭化処理が施される。
【選択図】図4

Description

本発明は、OCT(Optical Coherence Tomography)計測により光断層画像を生成する断層画像処理方法および装置ならびにプログラムに関するものである。
従来、生体組織の光断層画像を生成する際に、OCT計測を利用した光断層画像取得装置が用いられることがある。この光断層画像取得装置では、光源から射出された低コヒーレント光を測定光と参照光とに分割した後、該測定光が測定対象に照射されたときの測定対象からの反射光と参照光とを合波し、該反射光と参照光との干渉光の強度に基づいて光断層画像を生成する。上記のような光断層画像取得装置では、参照光の光路長を変更することにより、測定対象に対する深さ方向の位置(以下、深さ位置という)を変更し光断層画像を生成するTD−OCT(Time domain OCT)計測を利用した装置がある。
また、近年では、上述した参照光の光路長を変更することなく高速に光断層画像を生成するFD−OCT(フーリエドメイン−OCT)計測を利用したOCT装置が提案されている。このFD−OCT(フーリエドメイン−OCT)計測として、所定の波長帯域を有する低コヒーレント光をマイケルソン型干渉計等を用いて断層画像を取得するSD−OCT(Spectral Domain OCT)計測と、SS−OCT(Swept source OCT)計測とがある(特許文献1、非特許文献1参照)。このうち、SS−OCT計測においては、光源から射出されるレーザ光の周波数を掃引させて反射光と参照光とを各波長において干渉させ、一連の波長に対する干渉スペクトルをフーリエ変換することにより測定対象の深さ位置における反射光強度を検出し、これを用いて光断層画像を構成するようになっている。
上述のようなOCT計測においては、測定光は測定対象に対し走査しながら照射される。そして、測定対象の深さ方向(測定光の光軸方向)について取得された断層情報を走査方向に配列することにより断層画像が生成される。
特開2006−189424号公報 Yoshiaki Yasuno, Violeta Dimitrova Madjarova and Shuichi Makita, "Three-dimensional and high-speed swept-source optical coherence tomography for in vivo investigation of human anterior eye segments," OPTICS EXPRESS 2005 Vol. 13, No. 26.
上述したOCT計測により取得した断層画像は測定光の走査方向と光軸方向とにおいてそれぞれ性質が異なる。したがって、断層画像の画質向上処理を施すときに、測定光の走査方向および光軸方向に対し一様の画像処理条件を用いても、所望の画質向上効果を得ることができないという問題がある。
そこで、本発明は、断層画像の画質の向上を図ることができる断層画像処理方法および装置ならびにプログラムを提供することを目的とするものである。
本発明の光断層画像処理方法は、光を射出し、射出した光を測定光と参照光とに分割し、測定光が測定対象において反射したときの反射光と参照光とを合波し、合波した反射光と参照光との干渉光を干渉信号として検出し、測定光を測定対象に走査しながら照射したときに検出される複数の干渉信号から断層画像を生成したときに、生成した断層画像に対し画像処理を施す断層画像処理方法であって、断層画像における測定光の走査方向への高周波ゲインを断層画像における測定光の光軸方向への高周波ゲインよりも低く設定し空間周波数処理を施すことを特徴とするものである。
本発明の光断層画像処理装置は、光を射出し、射出した光を測定光と参照光とに分割し、測定光が測定対象において反射したときの反射光と参照光とを合波し、合波した反射光と参照光との干渉光を干渉信号として検出し、測定光を測定対象に走査しながら照射したときに検出される複数の干渉信号から断層画像を生成したときに、生成した断層画像に対し画像処理を施す断層画像処理装置であって、断層画像における測定光の走査方向への高周波ゲインを断層画像における測定光の光軸方向への高周波ゲインよりも低く設定し空間周波数処理を施す画質補正手段を備えたことを特徴とするものである。
本発明の光断層画像処理プログラムは、光を射出し、射出した光を測定光と参照光とに分割し、測定光が測定対象の各深さ位置において反射したときの反射光と参照光とを合波し、合波した反射光と参照光との干渉光を干渉信号として検出したときに、コンピュータに、測定光を測定対象に走査しながら照射したときに検出される複数の干渉信号から断層画像を生成し、生成した断層画像における測定光の走査方向への空間周波数処理の高周波ゲインを断層画像における測定光の光軸方向への空間周波数処理の高周波ゲインよりも低く設定し空間周波数処理を施すことを実行させることを特徴とするものである。
ここで、「測定光の走査方向への高周波ゲインを断層画像における測定光の光軸方向への高周波ゲインよりも低く設定する」とは、たとえば、断層画像における測定光の走査方向に対してのみ高周波成分を低減(減衰)させるような高周波ゲインが設定された平滑化処理を施し、もしくは測定光の光軸方向に対してのみ高周波成分を強調するような高周波ゲインが設定された鮮鋭化処理を施すような、測定光の光軸方向への処理が測定光走査方向への処理よりも高周波を抑制する特性が強い空間周波数処理を意味する。
さらには、上述した一方の方向のみ空間周波数処理を施す場合のみならず、画質補正手段が、断層画像における測定光の走査方向に対し平滑化処理を施す平滑化手段と、断層画像における測定光の光軸方向に対し鮮鋭化処理を施す鮮鋭化手段とを備えたものであってもよい。このとき、鮮鋭化手段は、平滑化手段により平滑化された断層画像における測定光の光軸方向に対し鮮鋭化処理を施すものであってもよいし、断層画像から高周波成分を抽出する高周波抽出手段と、抽出した高周波成分を平滑化手段により平滑化された断層画像に加算する加算手段とを有するものであってもよい。
なお、測定光の走査方向に平滑化処理を施すとともに光軸方向に鮮鋭化処理を施す際、上述のように鮮鋭化手段と平滑化手段とがそれぞれ別々に各方向に対し空間周波数処理を施すようにしても良いし、2次元フィルタを用いて平滑化処理と鮮鋭化処理とを一度に行うものであってもよい。
また、測定光の走査方向に対して平滑化処理を行う場合、画質補正手段は、測定光の走査方向に対して平滑化処理を行った後に断層画像に対し対数変換処理を施すようにしてもよい。
なお、光源ユニットは波長帯域内において波長を掃引しながら周期的に光を射出するものであって、いわゆるSS−OCT計測により断層画像を取得するものであってもよいし、光源ユニットが、所定の波長帯域からなる低コヒーレンス光を射出するものであって、いわゆるSD−OCT計測もしくはTD−OCT計測により断層画像を取得するものであっても良い。
本発明の断層画像処理方法および装置ならびにプログラムによれば、光を射出し、射出した光を測定光と参照光とに分割し、測定光が測定対象において反射したときの反射光と参照光とを合波し、合波した反射光と参照光との干渉光を干渉信号として検出し、測定光を測定対象に走査しながら照射したときに検出される複数の干渉信号から断層画像を生成したときに、断層画像における測定光の走査方向への高周波ゲインを断層画像における測定光の光軸方向への高周波ゲインよりも低く設定し空間周波数処理を施すことにより、OCT計測により取得した断層画像の性質に合わせて測定光の走査方向と光軸方向とにおいてそれぞれ異なる特性の画質補正を施すことができるため、断層画像の画質の向上を図ることができる。
なお、画質補正手段が、断層画像における測定光の走査方向に対してのみ平滑化処理を施すものであるとき、OCT計測により取得される断層画像の測定光の走査方向において、測定に用いられる光の波長の揺らぎ等に起因するノイズやアーチファクトが生じやすいという性質に応じて、平滑化処理によりノイズやアーチファクトを低減することができるため、断層画像の画質の向上を図ることができる。
また、画質補正手段が、断層画像における測定光の光軸方向に対してのみ鮮鋭化処理を施すものである場合、OCT計測により取得される断層画像の測定光の光軸方向において、測定対象の光の分散特性・吸収特性等に起因するボケが生じやすいという性質に対し、鮮鋭化処理によりボケを低減し、断層画像の画質の向上を図ることができる。
さらに、画質補正手段が、断層画像における測定光の走査方向に対し平滑化処理を施す平滑化手段と、断層画像における測定光の光軸方向に対し鮮鋭化処理を施す鮮鋭化手段とを備えたものであるとき、上述した走査方向のノイズやアーチファクトを低減するとともに、光軸方向のボケを低減することができるため、より画質の向上を図ることができる。
また、鮮鋭化手段が、断層画像から高周波成分を抽出する高周波抽出手段と、抽出した高周波成分を平滑化手段により平滑化された断層画像に加算する加算手段とを有するものである場合、平滑化処理される前の断層画像を用いて高周波成分を抽出するため、十分な鮮鋭化処理を行うことができる。
画質補正手段が、断層画像における測定光の走査方向に対して平滑化処理を行った後に対数変換処理を施すものであるとき、対数変換により隣接するラインの濃淡の差を対数変換処理により広げた後に平滑化する場合に比べて平滑化処理の効果の低減を防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の断層画像処理装置の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の断層画像処理装置を用いた光断層画像化システムの好ましい実施の形態を示す模式図である。光断層画像化システム1は、たとえば体腔内の生体組織や細胞等の測定対象の断層画像PをSS−OCT(Spectral Domain OCT)計測により取得するものであって、光Lを射出する光源ユニット310と、光源ユニット310から射出された光Lを測定光L1と参照光L2とに分割する光分割手段3と、光分割手段により分割された測定光L1が測定対象Sの各深さ位置において反射したときの反射光(後方散乱光)と参照光L2とを合波する合波手段4と、合波手段4により合波された反射光L3と参照光L2との干渉光L4を干渉信号ISとして検出する干渉光検出手段40と、干渉光検出手段40により検出された干渉信号ISから断層画像を生成する断層画像処理手段50とを備えている。
光源ユニット310は、所定の波長帯域Δλ内において波長を一定の周期で掃引させながらレーザ光Lを射出するものである。具体的には光源ユニット310は、半導体光増幅器(半導体利得媒質)311と光ファイバFB10とを有しており、光ファイバFB10が半導体光増幅器311の両端に接続された構造を有している。半導体光増幅器311は駆動電流の注入により微弱な放出光を光ファイバFB10の一端側に射出するとともに、光ファイバFB10の他端側から入射された光を増幅する機能を有している。そして、半導体光増幅器311に駆動電流が供給されたとき、半導体光増幅器311および光ファイバFB10により形成される光共振器によりパルス状のレーザ光Lが光ファイバFB1へ射出されるようになっている。
さらに、光ファイバFB10には光分岐器312が結合されており、光ファイバFB10内を導波する光の一部が光分岐器312から光ファイバFB11側へ射出されるようになっている。光ファイバFB11から射出した光はコリメータレンズ313、回折格子素子314、光学系315を介して回転多面鏡(ポリゴンミラー)316において反射される。そして反射された光は光学系315、回折格子素子314、コリメータレンズ313を介して再び光ファイバFB11に入射される。
ここで、この回転多面鏡316は矢印R1方向に回転するものであって、各反射面の角度が光学系315の光軸に対して変化するようになっている。これにより、回折格子素子314において分光された光のうち、特定の周波数域の光だけが再び光ファイバFB11に戻るようになる。この光ファイバFB11に戻る光の周波数は光学系315の光軸と反射面との角度によって決まる。そして光ファイバFB11に入射した特定の波長の光が光分岐器312から光ファイバFB10に入射され、結果として特定の波長のレーザ光Lが光ファイバFB1側に射出されるようになっている。
したがって、回転多面鏡316が矢印R1方向に等速で回転したとき、再び光ファイバFB11に入射される光の波長λは、時間の経過に伴って一定の周期で変化することになる。こうして光源ユニット310からは、図2に示すように、一定の周期で波長掃引されたレーザ光Lが光ファイバFB1側に射出される。
光分割手段3は、たとえば2×2の光カプラから構成されており、光源ユニット10から光ファイバFB1を介して導波した光Lを測定光L1と参照光L2に分割する。光分割手段3は、2本の光ファイバFB2、FB3にそれぞれ光学的に接続されており、測定光L1は光ファイバFB2により導波され、参照光L2は光ファイバFB3により導波される。なお、本実施形態における光分割手段3は、合波手段4としても機能するものである。
光ファイバFB2には光プローブ30が光学的に接続されており、測定光L1は光ファイバFB2から光プローブ30へ導波される。光プローブ30は、たとえば鉗子口から鉗子チャンネルを介して体腔内に挿入されるものであって、光学コネクタ31により光ファイバFB2に対し着脱可能に取り付けられている。光プローブ30は、図3に示すように、シース内の光ファイバが矢印θ1方向に回転することにより、測定対象Sに対し測定光L1を矢印θ1方向に走査しながら照射する。また、光プローブ30は測定対象Sに測定光L1を照射したときの測定対象Sからの反射光L3を合波手段4側に導波する。
一方、光ファイバFB3における参照光L2の射出側には光路長調整手段20が配置されている。光路長調整手段20は、測定対象Sに対する測定開始位置を調整するために、参照光L2の光路長を変えるものであって、コリメータレンズ21および反射ミラー22を有している。そして、光ファイバFB3から射出した参照光L2はコリメータレンズ21を透過した後、反射ミラー22により反射され、再びコリメータレンズ21を介して光ファイバFB3に入射される。
ここで、反射ミラー22は可動ステージ23上に配置されており、可動ステージ23はミラー駆動手段24により矢印A方向に移動可能に設けられている。そして可動ステージ23が矢印A方向に移動することにより、参照光L2の光路長が変更するよう構成されている。
合波手段4は、2×2の光カプラからなり、光路長調整手段20により光路長の変更が施された参照光L2と測定対象Sからの反射光L3とを合波するとともに2分し、光ファイバFB1、FB4を介して干渉光検出手段40側に射出するように構成されている。
干渉光検出手段40は、たとえばフォトダイオード等からなっており、合波手段4により合波された反射光L3と参照光L2との干渉光L4を検出し干渉信号ISとして出力するものである。なお本例の装置は、干渉光L4を合波手段4(光ファイバカプラ)4で二分した干渉光L4をそれぞれ光検出器40aと40bに導き、バランス検波を行う機構を有している。
次に、上述した光断層画像化システムの動作例について説明する。まず、可動ステージ23が矢印A方向に移動することにより、測定可能領域内に測定対象Sが位置するように光路長の調整が行われる。その後、光源ユニット10から光Lが射出され、光Lは光分割手段3により測定光L1と参照光L2とに分割される。測定光L1は光プローブ30により体腔内に導波され測定対象Sに照射される。そして、測定対象Sからの反射光L3が反射ミラー22において反射した参照光L2と合波手段4により合波され、反射光L3と参照光L2との干渉光L4が干渉信号ISとして干渉光検出手段40により検出される。
そして、光プローブ30内の光ファイバを矢印θ1方向に回転させることにより、測定対象Sに対して測定光L1を1次元方向に走査させれば、この走査方向θに沿った各部分において測定対象Sの深さ方向(測定光L1の光軸方向z)の情報が得られるので、この走査方向θの断層面について複数の干渉信号ISが取得される。断層画像処理装置50において、この複数の干渉信号ISから断層画像Pが取得されることになる。なお、測定対象Sに対して測定光L1を、上記走査方向に対して直交する第2の方向(光プローブ30の長手方向)に走査させることにより、この第2の方向を含む断層面についての断層画像Pをさらに取得することも可能である。
図4は本発明の断層画像処理装置の好ましい実施の形態を示すブロック図であり、図4を参照して断層画像処理装置50について説明する。なお、図4のような断層画像処理装置50の構成は、補助記憶装置に読み込まれた断層画像処理プログラムをコンピュータ(たとえばパーソナルコンピュータ等)上で実行することにより実現される。このとき、この断層画像処理プログラムは、CD−ROM等の情報記憶媒体に記憶され、もしくはインターネット等のネットワークを介して配布され、コンピュータにインストールされることになる。
断層画像処理手段50は、干渉光検出手段40により検出された干渉信号ISを周波数解析することにより、測定対象Sの各深さ位置における断層情報(反射率)r(z)を取得し、測定対象Sの断層画像Pを生成するものであり、生成された断層画像が表示装置60に表示される。この断層画像処理手段50は、断層情報取得手段51、断層画像生成手段52、画質補正手段53、画像出力手段54等を有している。
断層情報取得手段51は、干渉光検出手段40により検出された断層情報を取得するものであって、干渉光検出手段40において1ライン分の干渉信号ISが検出される度に、1ライン分の断層情報を取得するものである。断層情報取得手段51は、たとえばフーリエ変換処理、最大エントロピー法(MEM)、Yule−Walker法等の公知のスペクトル解析技術を用いて、深さ方向zの断層情報(反射率)を逐次取得していく。なお、断層情報取得手段51は、図1の干渉光検出手段40において、波長λ(時間)変化に対して検出された干渉信号ISを、波数k(=2π/λ)の変化に対する干渉信号ISに変換するようにしてもよい。この信号変換手法の詳細はUS5956355号明細書に開示されている。
図4の断層画像生成手段52は、断層情報取得手段51により逐次取得された複数ライン分の断層情報から1枚の断層画像を生成するものである。具体的には、断層画像生成手段52は、図1の光源ユニット310における波長掃引1周期分の干渉信号ISから得られた断層情報r(z)を1ライン分の断層情報r(z)として記憶してゆく。さらに、光プローブ30により測定光L1が測定対象Sに対し走査されながら照射されたときに、断層画像生成手段52は逐次取得される複数の断層情報r(z)を記憶していく。その後、断層画像生成手段52は、記憶していたnライン分の断層情報r(z)を用いて断層画像Pを生成する。たとえば、光源ユニット310の波長掃引周波数が20kHzであり、光プローブ30が20Hzで測定光L1を矢印θ1方向に走査されるとき、断層画像生成手段52は、n=1024ライン分の断層情報r(z)を用いて1枚の断層画像Pを生成する。なお、断層画像生成手段52は、後段の画質補正手段53における処理のために、図5に示すように測定光L1を矢印θ1方向に走査し取得した各ライン毎の断層情報r(z)を直線状に並べた断層画像Pを生成する。
図4の画質補正手段53は、断層画像生成手段52により生成された断層画像Pにおける測定光L1の走査方向θ(図5中矢印θ方向)への周波数処理特性(高周波ゲイン)を断層画像Pにおける測定光L1の光軸方向z(図5中矢印z方向、測定対象Sの深さ方向)への周波数処理特性(高周波ゲイン)よりも低く設定し空間周波数処理を施すものである。
具体的には、画質補正手段53は、平滑化手段53aおよび鮮鋭化手段53bを有している。平滑化手段53aは、断層画像Pにおける走査方向θに対し高周波成分を除去するような平滑化処理を施すものである。この平滑化処理にはたとえば移動平均法、メディアンフィルタ等の公知の技術を用いることができる。鮮鋭化手段53bは平滑化手段53aにより平滑化された断層画像Pの光軸方向zに対し、高周波成分を強調するような強調処理を施すものである。このエッジ強調処理には、たとえば高域強調フィルタを用いた処理、ボケマスクを用いた強調処理等公知の技術を用いることができる。そして、画像出力手段54は、画質補正手段53により画質補正された断層画像Pを図1の表示装置60に表示することになる。なお、画像出力手段54は、各ラインの断層情報r(z)(画素)を図3に示すように走査方向θに沿って円状に並べ直した状態にして出力するようにしても良いし、図5のように各ラインの断層情報r(z)(画素)を直線状に配列した状態で出力するようにしても良い。
平滑化手段53aにより断層画像Pの走査方向θに対し平滑化処理を施すという断層画像Pの性質に合わせた画像処理を行うことにより、各ライン毎のばらつきを抑え、見た目が自然な画像となり、画質の向上を図ることができる。すなわち、OCT計測による断層画像を取得する場合、光源ユニットや干渉計において経時的に再現性があるわけではない。具体的には、上述したSS−OCT計測の場合、たとえば光源ユニット310は波長を掃引するときに、各周期毎に正確に安定した掃引周波数特性にするのは困難であり、掃引周波数特性は各周期毎に揺らぐ場合がある。
よって、測定光L1を走査させながら照射し、波長が1周期分掃引に対し1ライン分の断層情報を取得するような場合、各ライン毎に異なる周波数特性による断層情報の取得が行われることになる。その結果、断層画像Pの走査方向θについて、各ライン間で濃淡にばらつきが生じ、あるラインでは濃淡の濃いラインとなり、あるラインでは極端に濃淡が薄いラインができるという現象が生じる。つまり断層画像Pの走査方向θについては上述のようなノイズ、アーチファクトが発生し画質の劣化が生じてしまう。そこで、平滑化手段53aが断層画像Pの走査方向θに対し平滑化処理を施すことにより、各ライン間における濃淡のばらつきを抑えることができるため、断層画像Pの画質の向上を図ることができる。
さらに、断層画像Pの光軸方向zについては鮮鋭化処理を施すことにより、断層画像Pへの正しい強調を行い、構造がはっきり見える断層画像Pを生成することができ、画質の向上を図ることができる。すなわち、OCT計測により断層画像Pを取得するために測定光L1を測定対象Sに照射するとき、干渉計もしくは測定対象Sの波長に依存する分散特性・吸収特性により、特定の波長域の光が減衰し干渉波形が変化する場合がある。そして、干渉波形の変化した干渉信号ISから断層情報を取得したとき、断層画像Pがぼけたものになってしまう。そこで、鮮鋭化手段53bにおいて、断層画像Pの光軸方向zについて分散特性・吸収特性等に起因するボケに対し鮮鋭化処理を施すことにより、断層画像Pの画質をより向上させることができる。
図6は本発明の断層画像処理方法の好ましい実施の形態を示すフローチャートであり、図1から図6を参照して断層画像処理方法について説明する。まず、断層情報取得手段51において、干渉光検出手段40により検出された干渉信号ISに対し周波数解析が行われ、1ライン毎に逐次断層情報r(z)が取得される(ステップST1)。そして、断層画像生成手段52において、取得された複数ライン分の断層情報r(z)を用いて断層画像Pが生成される(ステップST2)。
次に、画質補正手段53において断層画像Pに対し画質補正処理が施される。具体的には、最初に、平滑化手段53aにより断層画像Pの走査方向θについて平滑化処理が施される(ステップST3)。次に、鮮鋭化手段53bにより平滑化処理が施された断層画像Pに対し、光軸方向zについて鮮鋭化処理が施される(ステップST4)。その後、画像出力手段54により画質補正された断層画像Pが表示装置60に表示される(ステップST5)。
このように、断層画像Pの走査方向θに平滑化処理を行い光軸方向zに鮮鋭化処理を行うことにより、上述したように走査方向θのノイズやアーチファクトを低減するとともに、光軸方向のボケを低減することができるため、画質の向上を図ることができる。
なお、図4において、画質補正手段53は、平滑化処理および鮮鋭化処理の双方を行う場合について例示しているが、走査方向θについて平滑化処理のみ行うものであっても良いし、光軸方向zについて鮮鋭化処理のみ行うようにしても良い。
図7は本発明の断層画像処理装置の別の実施形態を示すブロック図であり、図7を参照して断層画像処理装置150について説明する。なお、図7の断層画像処理装置150において図4の断層画像処理装置50と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。
図7の断層画像処理装置150が図4の断層画像処理装置50と異なる点は画質補正手段153の構成である。具体的には、画質補正手段153が走査方向θに対してのみ平滑化処理を行う点および平滑化処理を行う前に断層画像Pに対し対数変換処理を施す点である。具体的には、画質補正手段153は平滑化手段53aの後段に対数変換手段153bを有している。対数変換手段153bは図8に示すような対数変換テーブルを有し、走査方向θに対し平滑化処理された断層画像Pの画素値を対数変換して出力する。
このように、断層画像Pの走査方向θについて平滑化処理を行った後に対数変換処理を施すことにより、対数変換による広ダイナミックレンジを実現しながら、平滑化処理による画質向上を図ることができる。たとえば深さ位置z1における走査方向θへ向かって断層情報r(z1)を配列させたとき、図9(A)示すような断層情報r(z1)(=画素値)になったものとする。断層情報r(z1)の小さい領域θ1〜θ2において、図9(B)のように平滑化処理後に図9(C)のように対数変換する。すると、断層情報(z1)の小さい領域θ1〜θ3における隣接するライン間の信号差が対数変換により広がる前に平滑化することにより、ノイズを抑えることができ、画質を向上させることができる。つまり、図10(A)に示すような断層情報r(z1)を図10(B)のように対数変換後に図10(C)のように平滑化処理をしたときのように、断層情報(z1)の小さい領域θ1〜θ3における隣接するライン間の信号差が対数変換により広がることによるノイズ成分の増加を防止することができる。なお、走査方向θに対してのみの平滑化処理であるため、光軸方向zに存在する信号値の小さな断層情報r(z)をつぶすことはない。
また、断層画像Pの走査方向θについて平滑化処理を行うことは、言い換えれば隣接するライン同士の濃淡の強度差を縮めることを意味する。よって、図9(A)に示す断層画像Pに対し平滑化処理を行い、図9(B)に示すように走査位置θ3における断層情報を隣接ラインの断層情報に近づけた後、図9(C)のように対数変換処理を行った方が画質の向上を図ることができる。つまり、図10(B)に示すように、対数変換により隣接するラインの濃淡の差を対数変換処理により広げた後に図10(C)のように平滑化することによる平滑化処理の効果の低減を防止することができる。
なお、図1の画質補正手段53においても上述した対数変換手段を設けるようにしても良い。このとき、図4の平滑化手段53aの後段に対数変換手段を設け、断層画像Pに対し平滑化処理され対数変換処理を施した後、鮮鋭化手段53bにおいてによる鮮鋭化処理が施されることになる。
図11は本発明の断層画像処理装置の第3の実施形態を示すブロック図であり、図11を参照して断層画像処理装置250について説明する。なお、図11の断層画像処理装置250において図4および図7の断層画像処理装置50、150と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。
図11の断層画像処理装置250が断層画像処理装置50、150と異なる点は画質補正手段253の鮮鋭化手段253bの構成である。具体的には、鮮鋭化手段253bは、対数変換手段253p、ボケマスク生成手段253q、高周波抽出手段253r、加算手段253sを有している。
対数変換手段253pは断層画像生成手段52により生成された断層画像Pに対し対数変換テーブル(図8参照)を用いて対数変換処理を施すものである。
高周波抽出手段253rは、ボケマスク生成手段253qは対数変換手段253pにより対数変換された断層画像Pにおける光軸方向zに対し平滑化処理を施し、ボケマスク画像を生成するものである。対数変換手段253pにより対数変換された断層画像Pからボケマスク生成手段253qにより生成されたボケマスク画像を減算することにより(=断層画像P−ボケマスク画像)、断層画像Pの光軸方向zに対する高周波成分を抽出するものである。加算手段253sは平滑化手段53aにより走査方向θについて平滑化された断層画像Pと、高周波抽出手段253rにより抽出された高周波成分とを加算し、画質補正済みの断層画像Pを画像出力手段54に出力するものである。
また、図11の画質補正手段253においては、図12のフローチャートに示すように、平滑化手段53aにより断層画像Pに平滑化処理が施されるとともに、鮮鋭化手段253bにおいて、対数変換処理、ボケマスク生成処理、高周波成分抽出処理が行われる(ステップST13、14)。そして、平滑化処理された断層画像Pに高周波成分が加算され、画質補正済みの断層画像Pが画像出力手段54から出力されることになる。
この場合であっても、断層画像Pの走査方向θについてはノイズ・アーチファクトの発生を抑制するとともに、光軸方向zについてはボケの発生を防止することにより、断層画像Pの画質を向上させることができる。特に、鮮鋭化手段253bにおいて、平滑化処理される前の断層画像Pを用いて高周波成分を抽出するようにしているため、断層画像Pに忠実な高周波成分の抽出および鮮鋭化処理を行うことができる。さらに、平滑化処理を施す前に対数変換処理を施すことにより、断層情報r(z)の信号値(画素値)が小さい領域での差が広がる前に平滑化処理を施すことができるため、平滑化処理の効果を顕著にすることができる(図9、図10参照)。
上記各実施の形態によれば、光Lを射出し、射出した光Lを測定光L1と参照光L2とに分割し、測定光L1が測定対象Sにおいて反射したときの反射光L3と参照光L2とを合波し、合波した反射光L3と参照光L2との干渉光L4を干渉信号ISとして検出し、測定光L1を測定対象Sに走査しながら照射したときに検出される複数の干渉信号ISから断層画像Pを生成したときに、断層画像Pにおける測定光L1の走査方向への高周波ゲインを断層画像Pにおける測定光L1の光軸方向への高周波ゲインよりも低く設定し空間周波数処理を施すことにより、OCT計測により取得した断層画像Pの性質に合わせて測定光L1の走査方向と光軸方向とにおいてそれぞれ異なる特性の画質補正を施すことができるため、断層画像Pの画質の向上を図ることができる。
なお、画質補正手段53が、断層画像Pにおける測定光L1の走査方向に対してのみ平滑化処理を施すものであるとき、OCT計測により取得される断層画像Pの測定光L1の走査方向において、測定に用いられる光の波長の揺らぎ等に起因するノイズやアーチファクトが生じやすいという性質に応じて、平滑化処理によりノイズやアーチファクトを低減することができるため、断層画像Pの画質の向上を図ることができる。
また、図7に示すように、画質補正手段153が、断層画像Pにおける測定光L1の光軸方向に対してのみ鮮鋭化処理を施すものである場合、OCT計測により取得された断層画像Pの測定光L1の光軸方向において、測定対象Sの光の分散特性・吸収特性等に起因するボケが生じやすいという性質に対し、鮮鋭化処理によりボケを低減し、断層画像Pの画質の向上を図ることができる。
さらに、画質補正手段153が、測定光L1の走査方向θに対して平滑化処理を行った後に断層画像Pに対し対数変換処理を施すものであるとき、差が広がる前に平滑化し画質を向上させることができる。
また、図4に示すように、画質補正手段53が、断層画像Pにおける測定光L1の走査方向θに対し平滑化処理を施す平滑化手段53aと、断層画像Pにおける測定光L1の光軸方向zに対し鮮鋭化処理を施す鮮鋭化手段53bとを備えたものであるとき、上述した走査方向θのノイズやアーチファクトを低減するとともに、光軸方向zのボケを低減することができるため、より画質の向上を図ることができる。
また、図8に示すように、鮮鋭化手段253bが、断層画像Pから高周波成分を抽出する高周波抽出手段253rと、抽出した高周波成分を平滑化手段53aにより平滑化された断層画像Pに加算する加算手段253yとを有するものである場合、平滑化処理される前の断層画像Pを用いて高周波成分を抽出するため、十分な鮮鋭化処理を行うことができる。
なお、本発明の実施の形態は、上記実施の形態に限定されない。たとえば、図4の断層画像生成手段52が各ラインの断層情報r(z)を直線状に並べた断層画像Pを生成し、この断層画像Pに対し画質補正手段53が平滑化処理、鮮鋭化処理を施す場合について例示しているが、画像生成手段52において各ラインの断層情報r(z)を走査方向θに沿って円状に並べた断層画像Pを生成し、この断層画像Pに対し画質補正手段53が平滑化処理、鮮鋭化処理を施すようにしてもよい。
また、上記各実施形態において、測定光L1を回転走査したときに取得される断層画像Pの画像処理について例示しているが、光プローブ30の長手方向に走査したときの断層画像Pの画像処理についても適用することができる。さらに、測定光L1を回転走査するとともに光プローブ30の長手方向にも走査させることにより、3次元の断層画像Pを取得したときにも適用することができる。
また、上記実施の形態において、いわゆるSS−OCT計測により取得した断層画像Pの場合について例示しているが、図13に示すようなSD−OCT計測により取得するものであってもよい。図13における光源ユニット10は、所定の波長帯域を有する低コヒーレンス光を射出するものであって、たとえばSLD(スーパルミネセンスダイオード)からなる光源11と、光源11から射出された光Lを光ファイバFB1内に入射させるための光学系12とを有している。
干渉光検出手段140は、合波手段4により合波された反射光L3と参照光L2との干渉光L4を検出するものであって、光ファイバFB4から射出した干渉光L4を平行光化するコリメータレンズ41と、複数の波長帯域を有する干渉光L4を各波長帯域に分光する分光手段42と、分光手段42により分光された各波長帯域の干渉光L4を光検出部44上に集光させる光学系43と、光学系43により集光された各波長帯域の干渉光L4を検出する光検出部44とを有している。
分光手段42は例えば回折光学素子等から構成されており、そこに入射した干渉光L4を分光して、光検出部44に向けて射出する。また光検出部44は、例えば1次元もしくは2次元に光センサが配列されてなるCCD(Charge Coupled Device)やフォトダイオード等の素子から構成され、各光センサが、上述のように分光された干渉光L4を波長帯域毎にそれぞれ検出する。
この場合であっても断層画像Pにおける測定光L1の走査方向への高周波ゲインを断層画像Pにおける測定光L1の光軸方向への高周波ゲインよりも低く設定し空間周波数処理を施すことにより、OCT計測により取得した断層画像Pの性質に合わせて測定光の走査方向と光軸方向とにおいてそれぞれ異なる特性の画質補正を施すことができるため、断層画像Pの画質の向上を図ることができる。
さらに、上述したSS−OCT計測やSD−OCT計測のようなFD−OCT計測に限らず、参照ミラーを駆動させることにより測定対象Sの深さ方向の断層情報を取得し、測定光L1の照射位置と測定対象Sとを相対的に移動させることにより測定光L1の走査を行うTD−OCT計測により取得した断層画像Pについても適用することができる。
本発明の断層画像処理装置が用いられる断層画像化システムの好ましい実施の形態を示す模式図 図1の断層画像化システムにおける光源ユニットから射出される光の波長が掃引される様子を示すグラフ 図1の光プローブが測定対象に測定光を走査しながら照射する様子を示す模式図 本発明の断層画像処理装置の好ましい実施の形態を示すブロック図 図4の断層画像生成手段52において生成される断層画像の一例を示す図 本発明の断層画像処理方法の好ましい実施の形態を示すフローチャート 本発明の断層画像処理装置の第2の実施形態を示すブロック図 図7の対数変換手段が有する対数変換テーブルの一例を示すグラフ 図7の断層画像処理装置において取得された断層情報を走査方向に並べ、断層情報が平滑化処理された後に対数変換される様子を示すグラフ 図7の断層画像処理装置において取得された断層情報を走査方向に並べ、断層情報が対数変換された後に平滑化処理される様子を示すグラフ 本発明の断層画像処理装置の第3の実施形態を示すブロック図 図11の断層画像処理装置の動作例を示すフローチャート 本発明が適用される断層画像化システムの別の一例を示す模式図
符号の説明
1 光断層画像化システム
3 光分割手段
4 合波手段
10、310 光源ユニット
30 光プローブ
40 干渉光検出手段
50、150、250 断層画像処理装置
51 断層情報取得手段
52 断層画像生成手段
53、153、253 画質補正手段
53a、153a 平滑化手段
53b、253b 鮮鋭化手段
54 画像出力手段
60 表示装置
153a 対数変換手段
253s 加算手段
253y 加算手段
253r 高周波抽出手段
IS 干渉信号
L 光
L1 測定光
L2 参照光
L3 反射光
L4 干渉光
P 断層画像
P 断層情報
r(z) 断層情報
S 測定対象
z 光軸方向
θ 走査方向

Claims (9)

  1. 光を射出し、射出した光を測定光と参照光とに分割し、該測定光が測定対象において反射したときの反射光と前記参照光とを合波し、合波した前記反射光と前記参照光との干渉光を干渉信号として検出し、前記測定光を前記測定対象に走査しながら照射したときに検出される複数の前記干渉信号から断層画像を生成し、生成した該断層画像に対し画像処理を施す断層画像処理方法であって、
    前記断層画像における前記測定光の走査方向への高周波ゲインを前記断層画像における前記測定光の光軸方向への高周波ゲインよりも低く設定し空間周波数処理を施すことを特徴とする断層画像処理方法。
  2. 光を射出し、射出した光を測定光と参照光とに分割し、該測定光が測定対象において反射したときの反射光と前記参照光とを合波し、合波した前記反射光と前記参照光との干渉光を干渉信号として検出し、前記測定光を前記測定対象に走査しながら照射したときに検出される複数の前記干渉信号から断層画像を生成し、生成した該断層画像に対し画像処理を施す断層画像処理装置であって、
    前記断層画像における前記測定光の走査方向への高周波ゲインを前記断層画像における前記測定光の光軸方向への高周波ゲインよりも低く設定し空間周波数処理を施す画質補正手段を備えたことを特徴とする断層画像処理装置。
  3. 前記画質補正手段が、前記断層画像における前記測定光の光軸方向に対してのみ鮮鋭化処理を施すものであることを特徴とする請求項2記載の断層画像処理装置。
  4. 前記画質補正手段が、前記断層画像における前記測定光の走査方向に対してのみ平滑化処理を施すものであることを特徴とする請求項2記載の断層画像処理装置。
  5. 前記画質補正手段が、前記断層画像における前記測定光の走査方向に対し平滑化処理を施し、前記断層画像における前記測定光の光軸方向に対し鮮鋭化処理を施すものであることを特徴とする請求項2記載の断層画像処理装置。
  6. 前記画質補正手段が、平滑化された前記断層画像における前記測定光の光軸方向に鮮鋭化処理を施すものであることを特徴とする請求項5記載の断層画像処理装置。
  7. 前記画質補正手段が、前記断層画像から高周波成分を抽出し、抽出した前記高周波成分を平滑化された前記断層画像に加算するものであることを特徴とする請求項5記載の断層画像処理装置。
  8. 前記画質補正手段が、前記測定光の走査方向に対して平滑化処理を行った後、前記断層画像に対し対数変換処理を施すものであることを特徴とする請求項4から7のいずれか1項記載の断層画像処理装置。
  9. 光を射出し、射出した光を測定光と参照光とに分割し、該測定光が測定対象の各深さ位置において反射したときの反射光と前記参照光とを合波し、合波した前記反射光と前記参照光との干渉光を干渉信号として検出したときに、
    コンピュータに、
    前記測定光を前記測定対象に走査しながら照射したときに検出される複数の前記干渉信号から断層画像を生成し、
    生成した前記断層画像における前記測定光の走査方向への空間周波数処理の高周波ゲインを前記断層画像における前記測定光の光軸方向への空間周波数処理の高周波ゲインよりも低く設定し空間周波数処理を施す
    ことを実行させるための断層画像処理プログラム。
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