JP2008222658A - スルホンイミド化合物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スルホニルハライドを、アルカリ金属またはアルカリ土類金属を成分とする炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、水酸化物、酸化物である無機塩基化合物、あるいは第3級アミン、複素環式アミンである有機塩基化合物、の何れから選ばれる塩基化合物の存在下、アンモニウム塩と反応させて、スルホンイミド化合物を製造する。
【選択図】なし
Description
スルホンイミド化合物の製造方法としては、例えば、非特許文献1〜2に、ペルフルオロアルキルスルホニルフルオリドとトリメチルシリル基含有ペルフルオロアルキルスルホンアミドのアルカリ金属塩を反応させる下記反応式で示される方法が開示されている。
RfSO2F+Rf’SO2N(SiMe3)Na→RfSO2N(Na)SO2Rf’+Me3SiF
しかしながら、反応工程が多く、ヘキサメチルジシラザンのような高価な化合物を使用しなければならないため、工業的な製造法ではない。
・ペルフルオロアルキルスルホニルハライドとアンモニアを第3級アミン又は複素環式アミンの存在下、反応させる下記反応式で示される方法(例えば、特許文献1〜2参照)
2RfSO2X+NH3+3R1R2R3N→(RfSO2)2NNHR1R2R3+2R1R2R3NHX
・ペルフルオロアルキルスルホニルハライドとアンモニアをアルカリ金属フッ化物の存在下、反応させる下記反応式で示される方法(例えば、特許文献3参照)
2RfSO2X+NH3+6MF→(RfSO2)2NM+3MFHF+2MX
のように、スルホニルハライドとアンモニアから、直接、スルホンイミド化合物を製造する方法が知られているが、スルホンイミド化合物の窒素源としてアンモニアを使用するため、低温冷却装置が付いたオートクレーブやアンモニアガス処理設備が必要となり、量産には向かない。また、スルホニルハライド2モルに対し、アンモニアが1モルを超えると、スルホンアミドが多く生成するため、アンモニアを正確に1モル測り取る必要があるため、反応操作が煩雑になることが問題となっていた。
このように、従来のスルホンイミド化合物の製造方法は工業的な製造方法とは言いがたく、スルホンイミド化合物を安価でかつ量産が可能な製造方法が望まれていた。
[1]下記一般式(1)
Rf1SO2N(M)SO2Rf2 ・・・(1)
(Rf1とRf2は、同じ又は異なる炭素数1から12のフッ素化炭化水素基あるいはその置換体であり、MはMa、Mb1/2、有機アンモニウム基であり、Maはアルカリ金属、Mbはアルカリ土類金属である。)
で表されるスルホンイミド化合物の製造法において、下記一般式(2)
RfSO2X ・・・(2)
(Rfは、上記一般式(1)のRf1またはRf2と同じ基であり、Xはフッ素原子、又は塩素原子を示す。)
で表されるスルホニルハライドを、
アルカリ金属またはアルカリ土類金属を成分とする炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、水酸化物、酸化物である無機塩基化合物、あるいは
第3級アミン、複素環式アミンである有機塩基化合物、の何れから選ばれる塩基化合物の存在下、下記一般式(3)
(NH4)mY ・・・(3)
(mは1〜2の整数、Yはハロゲン基、炭酸基、炭酸水素基、硫酸基、リン酸基、ギ酸基、酢酸基、シュウ酸基の中から選ばれる基である。)
で表されるアンモニウム塩と接触、反応させることを特徴とする、スルホンイミド化合物の製造方法。
[2]上記一般式(1)で、Rf1、Rf2の少なくとも一方が炭素数1から12の水素原子含有フッ素化炭化水素基である上記[1]に記載の方法。
[3]上記一般式(2)で、Xが塩素原子である、上記[1]又は[2]に記載の製造方法。
本発明は、スルホニルハライドを、アルカリ金属またはアルカリ土類金属を成分とする炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、水酸化物、酸化物である無機塩基化合物、あるいは第3級アミン、複素環式アミンである有機塩基化合物、の何れから選ばれる塩基化合物の存在下、アンモニウム塩と反応させることにより、高収率でスルホンイミド化合物を製造する方法に関するものである。
Rf1SO2N(M)SO2Rf2 ・・・(1)
(MはMa、Mb1/2、有機アンモニウム基であり、Maはアルカリ金属、Mbはアルカリ土類金属である。)
で表されるスルホンイミド化合物が製造される。
上記一般式(1)において、Rf1とRf2は、同じ又は異なる炭素数1から12のフッ素化炭化水素基あるいはその置換体である。フッ素化炭化水素基とは、分子構造として直鎖構造、分岐構造、環状構造でも良く、完全フッ素化あるいは部分フッ素化された炭化水素基を示す。さらにその置換基として、塩素原子、臭素原子等のハロゲン基を含んでいても良い。
RfSO2X ・・・(2)
(Rfは、上記一般式(1)のRf1またはRf2と同じ基であり、Xはフッ素原子、又は塩素原子を示す。)
で表されるスルホニルハライドを、アルカリ金属またはアルカリ土類金属を成分とする炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、水酸化物、酸化物である無機塩基化合物、あるいは
第3級アミン、複素環式アミンである有機塩基化合物、の何れから選ばれる塩基化合物の存在下、下記一般式(3)
(NH4)mY ・・・(3)
(mは1〜2の整数、Yはハロゲン基、炭酸基、炭酸水素基、硫酸基、リン酸基、ギ酸基、酢酸基、シュウ酸基の中から選ばれる基である。)
で表されるアンモニウム塩と反応させることにより得られる。
本発明で使用される、下記一般式(2)
RfSO2X ・・・(2)
で表されるスルホニルハライドのRfは、上記一般式(1)で表されるスルホンイミド化合物のRf1またはRf2と同じ基であり、Xはフッ素原子又は塩素原子を示す。上記一般式(2)において、Xが塩素原子であるスルホニルクロライド(RfSO2Cl)の場合、同じフッ素化炭化水素基を有しXがフッ素原子であるスルホニルフルオリド(RfSO2F)と比べて、沸点が高いため、合成時のハンドリングがし易いこと、さらに工業的に安価であること等の理由により、Xは塩素原子が好ましい。
・アンモニアを使用するため、低温冷却装置が付いたオートクレーブやアンモニアガス処理設備等が必要であること、
・スルホニルハライド2モルに対し、アンモニアが1モルを超えると、スルホンアミドが多く生成するため、アンモニアを正確に1モル測り取る必要があるため、反応操作が煩雑になること、
が問題となっていた。
HCF2CF2SO2Cl+NH3→HCF2CF2SO2H+NH2Cl
そこで、本発明者らは、アンモニアを使用することなく、スルホニルハライドから直接、スルホンイミド化合物を高収率で製造できる方法について鋭意検討をした。その結果、アルカリ金属またはアルカリ土類金属を成分とする炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、水酸化物、酸化物である無機塩基化合物、あるいは第3級アミン、複素環式アミンである有機塩基化合物、の何れから選ばれる塩基化合物の存在下、スルホニルハライドとアンモニウム塩を反応させることにより、高収率でスルホンイミド化合物が製造できることを見出した。
炭酸塩:Li2CO3 Na2CO3 K2CO3 Cs2CO3 CaCO3 BaCO3
炭酸水素塩:NaHCO3 KHCO3
リン酸塩:Na3PO4 Na2HPO4 CaHPO4
水酸化物:LiOH NaOH KOH CsOH Ca(OH)2 Ba(OH)2
酸化物:Li2O Na2O K2O CaO BaO
等が挙げられ、また、第3級アミン、複素環式アミンである有機塩基化合物の具体例としては、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン等が挙げられるが、好ましくはアルカリ金属又はアルカリ土類金属を成分とする炭酸塩、酸化物であり、より好ましくはアルカリ金属を成分とする炭酸塩、酸化物であり、特に好ましくはアルカリ金属を成分とする炭酸塩である。
(NH4)mY ・・・(3)
で表されるアンモニウム塩が使用される。上記一般式(3)において、mは1〜2の整数であり、Yはハロゲン基、炭酸基、炭酸水素基、硫酸基、リン酸基、ギ酸基、酢酸基、シュウ酸基の中から選ばれる基であり、例えば、
・ハロゲン基:NH4F NH4Cl NH4Br NH4I
・炭酸基 :(NH4)2CO3
・炭酸水素基:(NH4)HCO3
・硫酸基 :(NH4)2SO4
・リン酸基 :(NH4)H2PO4
・ギ酸基 :HCO2NH4
・酢酸基 :CH3CO2NH4
・シュウ酸基:(NH4)2C2O4
等(但し、右欄の化合物はそれらの基を用いた上記アンモニウム塩の具体例である)が挙げられるが、好ましくはハロゲン基、炭酸基、炭酸水素基、ギ酸基であり、より好ましくはハロゲン基、炭酸基、ギ酸基であり、特に好ましくは炭酸基である。
溶媒としては、反応物質に対して不活性な溶媒であれば良く、本発明で使用される溶媒の例としては、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、マロノニトリル、アジポニトリル等のニトリル系溶媒、N,N―ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、HFC43−10mee、ペルフルオロ−2−ブチルテトラヒドロフラン、ペルフルオロトリブチルアミン等の含フッ素化溶媒、ジメチルスルホキシド、スルホラン等が挙げられる。これらの溶媒は、単独または混合して使用できる。
アンモニウム塩が(NH4)2CO3の場合、その反応式は、
2RfSO2Cl+Na2CO3+(NH4)2CO3
→RfSO2N(Na)SO2Rf +NH4Cl+NaCl+2H2O+2CO2
で表される。該反応式においては、スルホニルハライドが1モルに対して、アンモニウム塩が0.5モル、アルカリ金属炭酸塩が0.5モル必要であるが、高収率でスルホンイミド化合物を得るために、アルカリ金属炭酸塩を過剰に用いても差し支えない。
Rf1SO2Cl+Rf2SO2Cl+Na2CO3+(NH4)2CO3
→Rf1SO2N(Na)SO2Rf2+NH4Cl+NaCl+2H2O+2CO2
で表される。該反応式においては、1種類のスルホニルハライドが1モルに対して、アンモニウム塩が1モル、アルカリ金属炭酸塩が1モル必要であるが、高収率でスルホンイミド化合物を得るために、アルカリ金属炭酸塩を過剰に用いても差し支えない。
反応時間は、通常、0.01時間から48時間であるが、好ましくは0.1時間から36時間、より好ましくは0.2時間から24時間、特に好ましくは0.5時間から12時間である。
反応終了後、例えば、得られた反応混合物中に、上記一般式(1)で表されるスルホンイミド化合物が溶解している場合、反応混合物中の不溶性固体を濾過により除去した後、濾液中の溶媒を減圧留去すれば、上記一般式(1)で表されるスルホンイミド化合物を得ることができる。得られたスルホンイミド化合物は、従来公知の精製方法、例えば、晶析
、カラムクロマトグラフィー等により精製を行っても差し支えない。
以上のように、本発明はアンモニアを使用することなく、アルカリ金属またはアルカリ土類金属を成分とする炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、水酸化物、酸化物である無機塩基化合物、あるいは第3級アミン、複素環式アミンである有機塩基化合物、の何れから選ばれる塩基化合物の存在下、スルホニルハライドとアンモニウム塩を反応させることにより、有機イオン伝導体及びルイス酸触媒等として有用な物質であるスルホンイミド化合物を効率よく製造する技術を提供するものであり、工業的に極めて有用である。
種々の物性は、次の方法で測定した。
1)19F−NMRによる分子構造解析
測定装置:JNM−GSX400型核磁気共鳴装置(日本電子株式会社製)
溶媒:重クロロホルム、
基準物質:フレオン−11(CFCl3)
2)MALDI−TOF/MSによる構造解析
測定装置:AXIMA CFR plus(島津製作所)、
レーザー:窒素レーザー(337nm)
検出器形式:リニアモード
イオン検出:負イオン(Negative mode)
積算回数:500回
マトリックス:α−シアノ−4−ヒドロキシけい皮酸
メカニカルスターラー、還流冷却管をつけた500mLの4口フラスコに、HCF2CF2SO3Na(102g、0.50mol)、PCl5(156g、0.75mol)、POCl3(50mL)を加え、フラスコを常圧下、120℃で加熱すると、フラスコ内部は固体状態からスラリー状態に変化し、還流し始めた。さらに、還流を2時間行った後、150℃に昇温して、常圧下で反応混合物中の液状成分(HCF2CF2SO2ClとPOCl3の混合物)を留出させた。この捕集した液体を水に滴下すると2層に分離した。下層を分液すると、81.6gの無色液体が得られた。この液体は、19F−NMR(内部標準:C6F6)から、HCF2CF2SO2Clであることがわかった(収率81%)。
19F−NMR: −135.1ppm(1F)、−134.9ppm(1F)、−112.7ppm(2F)
ALDI−TOF/MSから、(HCF2CF2SO2)2NNaであることがわかった(HCF2CF2SO2Clを基準とした場合、収率99%)。
19F−NMR:−136.1ppm(1F)、−136.0ppm(1F)、−122.4ppm(2F)
MALDI−TOF/MS:344[M−Na]−
脱水アセトニトリル(10mL)、HCF2CF2SO2Cl(3.13g、0.016mol)が入った100mLの3口フラスコを−20℃に冷却し、無水アンモニア(0.272g、0.016mol)を加え、脱水アセトニトリル(10mL)で希釈したトリエチルアミン(3.63g)を滴下した後、0℃で1時間、さらに20℃で3時間攪拌した。該反応混合物を19F−NMRで測定すると、HCF2CF2SO2Clは消失したが、目的物である(HCF2CF2SO2)2N・NHEt3)と副生成物であるHCF2CF2SO2・NHEt3の混合物(1:2.4(モル比))であることが確認された。
実施例1において、炭酸ナトリウムのかわりに、炭酸カリウム(27.6g、0.20mol)にした以外は同様にして実施したところ、19.0gの白色固体が得られた。この固体は、19F−NMR、MALDI−TOF/MSから、(HCF2CF2SO2)2NKであることがわかった(HCF2CF2SO2Clを基準とした場合、収率99%)。
MALDI−TOF/MS:344[M−K]−
実施例1において、HCF2CF2SO2Clのかわりに、HCF2CF2SO2F(18.4g、0.10mol)にした以外は同様にして実施したところ、18.0gの白色固体が得られた。この固体は、19F−NMR(内部標準:C6F6)から、(HCF2CF2SO2)2NNaであることがわかった(HCF2CF2SO2Fを基準とした場合、収率98%)。
実施例1において、HCF2CF2SO2Clのかわりに、非特許文献2に従って得られたCF3CF2SO2Cl(21.9g、0.10mol)にした以外は同様にして実施したところ、19.9gの白色固体が得られた。この固体は、19F−NMR(内部標準:C6F6)、MALDI−TOF/MSから、CF3CF2SO2N(Na)SO2CF2CF3であることがわかった(CF3CF2SO2Clを基準とした場合、収率99%)。
19F−NMR: −118.0ppm(4F)、−79.6ppm(6F)
MALDI−TOF/MS:380[M−Na]−
実施例1において、HCF2CF2SO2Clのかわりに、CF3SO2Cl(16.9g、0.10mol)にした以外は同様にして実施したところ、14.8gの白色固体が得られた。この固体は、19F−NMR(内部標準:C6F6)、MALDI−TOF/MSから、CF3SO2N(Na)SO2CF3であることがわかった(CF3SO2Clを基準とした場合、収率98%)。
19F−NMR:−79.9ppm(6F)
MALDI−TOF/MS:280[M−Na]−
100mLの3口フラスコに、塩化アンモニウム(0.267g、5mmol)、炭酸ナトリウム(2.12g、20mmol)、脱水アセトニトリル(20mL)、HCF2CF2SO2Cl(2.00g、10mmol)を加えた後、60℃で6時間加熱、攪拌した。反応混合物中の沈殿物を濾過した後、その濾液をエバポレーターで減圧濃縮し、さらに80℃に加熱しながら真空ポンプで溶媒をさせると、1.74gの白色固体が得られた。この固体は、19F−NMR(内部標準:C6F6)から、(HCF2CF2SO2)2NNaであることがわかった(HCF2CF2SO2Clを基準とした場合、収率95%)。
実施例6において、塩化アンモニウムのかわりに、ギ酸アンモニウム(0.315g,5mmol)、にした以外は同様にして実施したところ、1.71gの白色固体が得られた。この固体は、19F−NMR(内部標準:C6F6)から、(HCF2CF2SO2)2NNaであることがわかった(HCF2CF2SO2Clを基準とした場合、収率93%)。
炭酸アンモニウム(4.80g、0.05mol)、脱水アセトニトリル(80mL)が入った200mLの3口フラスコに、HCF2CF2SO2Cl(10.0g、0.05mol)を加え、50℃で2時間、攪拌した。反応混合物を19F−NMRで測定すると、HCF2CF2SO2Clは消失し、HCF2CF2SO2NH2の生成が確認された。該反応混合物中の不溶固形物を除去した後、該反応混合物に、Na2CO3(21.2g、0.20mol)、CF3SO2Cl(8.4g、0.05mol)を加え、50℃で2時間、攪拌した。HCF2CF2SO2NH2、CF3SO2Clは消失し、HCF2CF2SO2N(Na)SO2CF3の生成が確認された。反応混合物中の固形物を濾過して取り除き、その濾液をエバポレーターで減圧濃縮後、さらにその残渣を減圧下、80℃に加熱すると、15.5gの白色固体が得られた。この固体は、19F−NMR(内部標準:C6F6)、MALDI−TOF/MSから、HCF2CF2SO2N(Na)SO2CF3であることがわかった(HCF2CF2SO2Clを基準とした場合、収率93%)。
19F−NMR:−135.9ppm(1F)、−135.8ppm(1F)、−122.6ppm(2F)、−79.1ppm(3F)
MALDI−TOF/MS:312[M−Na]−
Claims (3)
- 下記一般式(1)
Rf1SO2N(M)SO2Rf2 ・・・(1)
(Rf1とRf2は、同じ又は異なる炭素数1から12のフッ素化炭化水素基あるいはその置換体であり、MはMa、Mb1/2、有機アンモニウム基であり、Maはアルカリ金属、Mbはアルカリ土類金属である。)
で表されるスルホンイミド化合物の製造法において、下記一般式(2)
RfSO2X ・・・(2)
(Rfは、上記一般式(1)のRf1またはRf2と同じ基であり、Xはフッ素原子、又は塩素原子を示す。)
で表されるスルホニルハライドを、
アルカリ金属またはアルカリ土類金属を成分とする炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、水酸化物、酸化物である無機塩基化合物、あるいは
第3級アミン、複素環式アミンである有機塩基化合物、の何れから選ばれる塩基化合物の存在下、下記一般式(3)
(NH4)mY ・・・(3)
(mは1〜2の整数、Yはハロゲン基、炭酸基、炭酸水素基、硫酸基、リン酸基、ギ酸基、酢酸基、シュウ酸基の中から選ばれる基である。)
で表されるアンモニウム塩と接触、反応させることを特徴とする、スルホンイミド化合物の製造方法。 - 上記一般式(1)で、Rf1、Rf2の少なくとも一方が炭素数1から12の水素原子含有フッ素化炭化水素基である請求項1に記載の方法。
- 上記一般式(2)で、Xが塩素原子である、請求項1又は2に記載の製造方法。
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