JP2008218519A - 固体電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents
固体電解コンデンサ及びその製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】固体電解質を有する固体電解コンデンサにおいて、前記固体電解質層3は、電解酸化される金属イオンまたは金属酸化物イオンを含有する電解重合液中で電解重合を行う電解重合反応と、前記金属イオン及び/又は前記金属酸化物イオンが電解酸化されて発生する酸化剤を用いて化学重合反応を行うことにより形成される導電性高分子ハイブリッド層32を有している。
【選択図】図1
Description
また、後者の技術(特許文献2)では、電解重合による導電性高分子を形成した後に化学重合による導電性高分子を形成するので、工程数が増え、製造が容易でないという問題があった。
また、前記導電性高分子ハイブリッド層は、導電性物質からなる導電性プレコート層上に形成され、前記導電性高分子ハイブリッド層上には、陰極引出層が形成されていることが好ましい。導電性プレコート層は、誘電体皮膜上に形成されていることが好ましい。
前記金属イオン及び/又は金属酸化物イオンは、鉄(II)イオン、ニッケル(II)イオン、ルテニウム(II)イオン、マンガン(II)イオン、マンガン酸イオン、クロム酸イオンからなる群から選ばれる少なくとも一種を含んでいることが好ましい。
図1は、本発明の一実施形態を示す固体電解コンデンサの断面図である。本実施の形態の固体電解コンデンサは、陽極リード10を植立した弁作用金属からなる陽極体1の周面に、誘電体皮膜2、固体電解質層3が形成され、固体電解質層3の上に、第一陰極引出層4、第二陰極引出層5が形成されたコンデンサ素子8を有する。コンデンサ素子8は、陽極リード10に陽極リードフレーム20が接続され、第二陰極引出層5に導電性接着剤(図示せず)を介して陰極リードフレーム21が接続されている。このコンデンサ素子8の周囲には、陽極リードフレーム20及び陰極リードフレーム21の端部が外部に引き出されるように外装樹脂が被覆形成されている。以上のように、本実施の形態による固体電解コンデンサが構成されている。なお、固体電解質3上に形成される陰極引出層は、第一陰極引出層4及び第二陰極引出層5による積層構造でなく、単層構造であってもよい。
なお、上記コンデンサ素子8を構成する陽極体1、誘電体皮膜2、第一陰極引出層4、第二陰極引出層5は、公知の固体電解コンデンサと同様に種々の物質が採用される。
まず、弁作用金属からなる陽極体1を陽極酸化して表面に誘電体皮膜2を形成した後、例えば、化学重合による導電性高分子層または熱分解による二酸化マンガン層などの導電性プレコート層31を誘電体皮膜2表面に形成する。
陽極リード10を有する焼結体(陽極体)1の周面に誘電体皮膜層2を形成し、その上に導電性プレコート層31を形成した陽極体素子1Aを作製した。次いで、モノマーとしてピロールが0.018mol/l、支持電解質としてアルキルナフタレンスルホン酸塩が0.004mol/l及び電解酸化される第一鉄イオンが2.5×10−5mol/l生成する量の硫酸第一鉄を含む電解重合液(10L)に、陽極体素子1Aを浸漬し、公知の電解重合法と同じようにして陽極体素子1Aと電解重合液中の陰極板との間に通電することで、陽極体素子1Aの導電性プレコート層31の上に電解重合導電性高分子と化学重合導電性高分子とが混在した導電性高分子ハイブリッド層32を前述のように形成し、固体電解質層3を形成した。
硫酸第一鉄の量を、第一鉄イオンが5.0×10−5mol/l生成するようにすること以外は実施例1と同様にして、固体電解コンデンサを作製した。
硫酸第一鉄の量を、第一鉄イオンが7.5×10−5mol/l生成するようにすること以外は実施例1と同様にして、固体電解コンデンサを作製した。
硫酸第一鉄の量を、第一鉄イオンが1.0×10−4mol/l生成するようにすること以外は実施例1と同様にして、固体電解コンデンサを作製した。
硫酸第一鉄を加えないこと以外は実施例1と同様にして、固体電解コンデンサを作製した。この場合、固体電解質としては、上記導電性プレコート層31上に電解重合による電解重合導電性高分子層のみが形成されたものとなる。
上記全ての実施例及び比較例について、ESRを測定した。結果を表1及び図4に示す。
これは、上記導電性高分子ハイブリッド層32は、単なる電解重合導電性高分子層に比べて、化学重合導電性高分子の混在によって表面に微細な凹凸を有してその表面積が拡大すると共に導電性高分子ハイブリッド層32とカーボン層4との密着性が向上し、その結果、固体電解質層3とカーボン層4との接触面積が増大し集電が向上して、ESRの低減を可能にしたと考えられる。
2 誘電体皮膜
3 固体電解質層
4 第一陰極層(カーボン層)
5 第二陰極層(銀ペースト層)
7 外装樹脂
8 コンデンサ素子
10 陽極リード
20 陽極リードフレーム
21 陰極リードフレーム
31 導電性プレコート層
32 導電性高分子ハイブリッド層
Claims (6)
- 固体電解質層を有する固体電解コンデンサにおいて、
前記固体電解質層は、電解重合導電性高分子と化学重合導電性高分子とを含有する導電性高分子ハイブリッド層を有することを特徴とする固体電解コンデンサ。 - 前記固体電解質層は、導電性物質からなる導電性プレコート層と前記導電性高分子ハイブリッド層とを有し、前記導電性高分子ハイブリッド層は、前記導電性プレコート層上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
- 前記導電性高分子ハイブリッド層上に、陰極引出層が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の固体電解コンデンサ。
- 前記導電性プレコート層は、誘電体皮膜上に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の固体電解コンデンサ。
- 固体電解質層を有する固体電解コンデンサの製造方法において、
前記固体電解質層は、電解重合導電性高分子と化学重合導電性高分子とを有する導電性高分子ハイブリッド層を有し、
前記導電性高分子ハイブリッド層は、電解酸化され得る金属イオン及び/又は金属酸化物イオンを含有する電解重合液中で、電解重合反応と、前記金属イオン及び/又は金属酸化物イオンが電解酸化されて発生する酸化剤を用いて化学重合反応とを行うことにより形成されることを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。 - 前記金属イオン及び/又は金属酸化物イオンは、鉄(II)イオン、ニッケル(II)イオン、ルテニウム(II)イオン、マンガン(II)イオン、マンガン酸イオン、クロム酸イオンからなる群から選ばれる少なくとも一種を含んでいることを特徴とする請求項5に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
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