JP2008214322A - 毛髪処理剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 一般式(1)で表されるアルキレンオキサイド付加型のノニオン性界面活性剤(A)、並びに一般式(2)で表されるカチオン性界面活性剤(B1)、一般式(3)で表されるカチオン性界面活性剤(B2)および一般式(4)で表されるカチオン性界面活性剤(B3)からなる群から選ばれる1種以上のカチオン性界面活性剤(B)を含有する毛髪処理剤組成物である。
【化8】
式中、R1は酸素原子を介在していてもよい炭素数6〜30の脂肪族または脂環式炭化水素基;AOは炭素数2〜6のアルキレンオキシ基;mおよびnはアルキレンオキサイドの平均付加モル数を表すm+nが0.5〜35となるような0以上の数である。
【選択図】なし
Description
R1が炭素数6未満では十分なコンディショニング性が得られないため、仕上がりの感触が劣り、炭素数が30を超えると、仕上がりが重くなり、まとまらない。
R1のうちの脂肪族炭化水素基としては、直鎖または分岐のアルキル基(n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル、n−デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、アイコシル、ドコシル、3,5,7−トリメチルオクチル基等)および直鎖または分岐のアルケニル基(1−ヘキセニル、1−デセニル、6−ドデセニル、オレイル基等)などが挙げられる。
R1のうちの脂環式炭化水素基としては、シクロアルキル基(シクロヘキシル等)、アルキルシクロヘキシル基(プロピルシクロヘキシル基、オクチルシクロヘキシル基等)、シクロアルキルアルキル基(シクロヘキシルブチル基、シクロヘキシルオクチル基等)およびシクロアルケニル基(2−シクロヘキセニル基)などが挙げられる。
R1のうちの酸素原子を介在している炭化水素基としては、3−デシルオキシメチル、3−ラウリルオキシメチル、セチルオキシメチル、3−ステアリルオキシメチルおよび6−セチルオキシヘキシル基などが挙げられる。
また、(A)中のアルキレンオキサイドの付加モル数が0の化合物(一般式(5)で表されるジオール)の含有量は、(A)の重量に基づいて50重量%未満である。
上記のように付加モル数に分布を有することと、一般式(5)で表されるジオールの含有量が50重量%未満であるという特徴により、本発明の毛髪処理剤組成物は、従来の毛髪処理剤に比べて、毛髪の柔らかさと良好な仕上がり感が得られる。
mおよびnは、(A)のアルキレンオキサイドの平均付加モル数を表すm+nが0.5〜35、毛髪処理したときの仕上がりの感触の観点から、好ましくはm+nが1〜20、さらに好ましくはm+nが1〜10となるような0以上の数、好ましくは0〜35の数、さらに好ましくは0〜20の数である。
(A)は、(A)中においてアルキレンオキサイドの付加モル数が0の化合物は、処理後の毛髪に柔らかい感触が得られるという観点から50重量%未満、好ましくは40重量%未満、さらに好ましくは30重量%未満である。
(AO)mおよび(AO)nにおけるAOは同一でも異なっていてもよい。また、2種以上のAOを使用する場合は、ランダム付加、ブロック付加およびこれらの併用のいずれでもよい。
機 種;島津製作所製 LC−10ADVP
カラム:μ−Porasil(Waters)
移動相;2%イソプロピルアルコール/ブチルクロライド〜
32%イソプロピルアルコール/ブチルクロライド
までグラディエント
検出器;UV(240nm)
温 度;40℃
各付加モル数のピークの面積をそれぞれ該当する付加モル数の化合物の分子量で割ったときの値の比から、各付加モル数の重量比を知ることができ、それに基づいて重量%を算出できる。
例えば一般式(5)で表されるジオールに、アルカリ性触媒(アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ土類金属酸化物など)または酸触媒(硫酸、塩酸などの無機酸、BF3などのルイス酸など)を使用して、温度90〜180℃、圧力0.3MPa以下で所定量のアルキレンオキサイドを圧入しながら反応させて得られる。
また、(A)は、通常のアルキレンオキサイド付加反応によっても製造できるが、特開2002−114844号公報に記載の製造法における特定の触媒( Hammetの酸度関数による酸強度H0が−30.0〜−11.0の酸またはその金属塩、並びに シュレディンガーの波動方程式における最低空軌道が−10〜−3である金属の強酸塩など)を使用する製造法であってもよい。
一般式(2)で示されるカチオン性界面活性剤(B1)におけるR2、R5は炭素数10〜26の脂肪族炭化水素基、または炭素数10〜26脂環式炭化水素基であり、好ましいのは炭素数10〜26のアルキル基であり、さらに好ましいのは直鎖アルキル基、特にn−ヘキサデシル基、n−オクタデシル基およびn−ドコシル基である。
炭素数が10未満では、十分なコンディショニング性が得られないため、仕上がりの感触が劣り、炭素数が26を超えると、仕上がりが硬くなり、ゴワつく。
炭素数10〜26のアルキル基には直鎖アルキル基と分岐アルキル基が含まれる。
直鎖アルキル基としてはn−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基、n−ノナデシル基、n−エイコシル基、n−ヘンエイコシル基、n−ドコシル基、n−トリコシル基、n−テトラコシル基、n−ペンタコシル基およびn−ヘキサコシル基などがあげられる。
分岐アルキル基の分岐の位置はα〜ωまでのいずれの位置でもよく、分岐の数も1〜12個のいずれでもよい。
分岐アルキル基としてはイソデシル基、イソウンデシル基、イソドデシル基、イソトリデシル基、イソテトラデシル基、イソペンタデシル基、イソヘキサデシル基、イソヘプタデシル基、イソオクタデシル基、イソノナデシル基、イソエイコシル基、イソドコシル基、イソヘキサコシル基、およびオレフィン(炭素数3〜4:プロピレン、ブテン)のオリゴマー由来の合成アルコールの残基などが挙げられる。
また、直鎖アルキル基と分岐アルキル基の混合物としてはオキソアルコールの残基などが挙げられる
ハロゲン原子には、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素が含まれ、好ましいのは塩素、臭素、特に好ましいのは塩素である。
有機酸としては炭素数1〜20のモノアルキル硫酸エステル、炭素数1〜20のモノアルキルリン酸エステル、炭素数2〜20のカルボン酸、炭素数2〜20のヒドロキシカルボン酸等が挙げられ、具体的にはモノアルキル硫酸エステルとしてメチル硫酸エステル、エチル硫酸エステル、プロピル硫酸エステル、ブチル硫酸エステル、ラウリル硫酸エステル等が挙げられ、モノアルキルリン酸エステルとして、モノエチルリン酸エステル、モノブチルリン酸エステル、モノラウリルリン酸エステル等が挙げられ、カルボン酸として、酢酸、プロピオン酸、酪酸、カプリン酸、ラウリン酸等が挙げられ、ヒドロキシカルボン酸として、乳酸、クエン酸、グリコール酸、ヒドロキシラウリン酸等が挙げられる。これらのうち、好ましくはメチル硫酸エステル、エチル硫酸エステルが挙げられる。
超強酸は、100%硫酸より強い酸強度を有する酸(「超強酸・超強塩基」田部浩三、野依良治著、講談社サイエンティフィック刊、p1参照)であり、Hammettの酸度関数(H0)が100%硫酸の−11.93以下のものであり、プロトン酸、およびプロトン酸/ルイス酸の組み合わせからなる酸が挙げられる。プロトン酸の具体例としては、トリフルオロメタンスルホン酸(H0=−14.10)、ペンタフルオロエタンスルホン酸(H0=−14.00)などが挙げられる。プロトン酸/ルイス酸の組み合わせに用いられるプロトン酸としては、ハロゲン化水素(フッ化水素、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素など)が挙げられ、ルイス酸としては三フッ化硼素、五フッ化リン、五フッ化アンチモン、五フッ化砒素、五フッ化タウリンなどが挙げられる。プロトン酸/ルイス酸の組み合わせは任意であるが、組み合わせて得られる超強酸の具体例としては、四フッ化硼素酸、六フッ化リン酸、塩化フッ化硼素酸、六フッ化アンチモン酸、六フッ化砒酸、六フッ化タウリンなどが挙げられる。
一般式(3)におけるR7、R8、R9および一般式(4)におけるR12、R13は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基であり、炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基およびブチル基、また炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基およびヒドロキシブチル基が挙げられる。
これらのうち好ましいのは、炭素数1〜2のアルキル基であり、特に好ましいのはメチル基である。
一般式(3)におけるpおよび一般式(4)におけるq、rは1〜4の整数であり、好ましくは2である。
(B2)におけるY-および(B3)におけるZ-としては、一般式(2)で表される(B1)におけるX-と同じものが挙げられ、好ましいものも同じである。
油分としては、炭素数10〜26の高級アルコール(天然もしくは合成の1価アルコールおよび2〜6価アルコール)、炭化水素類およびシリコーン油からなる群から選ばれる1種以上の油分(C)が挙げられる。
高級アルコールとしては、天然もしくは合成の1価アルコールおよび2〜6価アルコール:デシルアルコール、ドデシルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、1,3−ドデカンジオール、1,3−ヘキサデカンジオールなどが挙げられる。
炭化水素類としては、流動パラフィン、ワセリン、スクワランなどが挙げられる。
シリコーン油としては、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンなどが挙げられる。
油分としては、その他特開平2002−53444号公報、特開平2003−95891号公報等に記載の油分も挙げられる。
(C)が20以下であれば、(A)の効果が発揮しやすい。
1/0.02〜10/0.1〜20であれば、毛髪処理後の髪が柔らかく、良好な仕上がりとなる効果が特に発揮しやすい。
他のノニオン性界面活性剤の含有量は、好ましくは20%以下(以下において、特に限定しない限り%は重量%を表す)、さらに好ましくは15%以下、また、アニオン性界面活性剤は、好ましくは15%以下、さらに好ましくは10%以下である。他のカチオン性界面活性剤は、好ましくは30%以下、さらに好ましくは25%以下である。両性界面活性剤は、好ましくは30%以下、さらに好ましくは25%以下である。
炭素数1〜6のアルコールおよび保湿剤の含有量は、それぞれ好ましくは20%以下、さらに好ましくは15%以下である。
着色料、香料、防腐剤および抗菌剤の含有量は、それぞれ好ましくは10%以下、さらに好ましくは5%以下である。
(i):(A)、(B)および必要により使用とされる他の成分を加熱しながら均一なるまで混合し、攪拌しながら水を加えて乳化する方法、および
(ii):(B)を水に加熱溶解させて(B)の水溶液を調製し、該(B)の水溶液に、(A)と必要により添加される他の成分を加熱して得られる混合液を加えて乳化する方法。
・ノニオン性界面活性剤(A) 0.1〜20%
・カチオン性界面活性剤(B) 0.1〜20%
・油分(C)(シリコーン等) 0.1〜20%
・保湿剤(グリセリン等) 0.03〜15%
・香料 0.01〜5%
・着色料 0.01〜5%
・防腐剤 0.01〜5%
・水 10〜80%
(合計100%)
本発明の毛髪処理剤組成物の使用方法は特に限定されず、例えば5〜15gを一旦、湯に溶解後、毛髪に処理する方法、濡らした毛髪に直接塗布する方法などが挙げられる。
以下、実施例を以て本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。以下、部は重量部を意味する。
機 種;島津製作所製 LC−10ADVP
カラム:μ−Porasil(Waters)
移動相;2%イソプロピルアルコール/ブチルクロライド〜
32%イソプロピルアルコール/ブチルクロライドまでグラディエント
検出器;UV(240nm)
温 度;40℃
各付加モル数のピークの面積をそれぞれ該当する付加モル数の化合物の分子量で割ったときの値の比を各付加モル数の重量比とし、その値に基づいて各付加モル数の重量%を算出した。
1Lガラス製ビーカーに表2及び表3記載の(X)の成分を80℃にて加熱混合し、別途80℃にて加熱混合した(Y)の成分を攪拌しながら加えて乳化させ、クエン酸にてpHを5.5に調製した(クエン酸の添加量はいずれも0.01部以下)。攪拌を継続しながら自然冷却し、実施例および比較例のヘアリンスを得た。なお、表2および表3の配合量はいずれも有効成分としての配合量である。
(a1):1,2−ドデカンジオールのエチレンオキサイド平均4.0モル付加物[一般式(1)における平均付加モル数m+nが4.0であって、アルキレンオキサイドの付加モル数が0〜12の化合物からなり、付加モル数が0の化合物は12重量%である。]
(a2):1,2−ドデカンジオールのプロピレンオキサイド平均3.0モル付加物[一般式(1)における平均付加モル数m+nが3.0であって、アルキレンオキサイドの付加モル数が0〜10の化合物からなり、付加モル数が0の化合物は20重量%である。]
(b1):前記表1のNo.1のカチオン性界面活性剤
(b2):ステアリン酸エチルエステルトリメチルアンモニウムクロリド[一般式(3)において、R6がn−ヘプタデシル基、R7、R8およびR9がメチル基、pが2、Y-が塩素アニオンであるカチオン性界面活性剤]
(b3):ジステアリン酸エチルエステルジメチルアンモニウムクロリド[一般式(4)において、R10およびR11がn−ヘプタデシル基、R12およびR13がメチル基、qおよびrが2、Z-が塩素アニオンであるカチオン性界面活性剤]
なめらかさ
3点: 非常に指どおりがよくなめらかである
2点: 少し指が毛髪に引っかかる感じがある
1点: 指が毛髪に引っかかりなめらかでない
柔らかさ
3点: 非常に柔らかい
2点: 少し柔らかい
1点: 硬さがある
仕上がりの軽やかさ
3点: 仕上がりが非常に軽やかである
2点: 仕上がりに少し重さを感じる
1点: 仕上がりが非常に重い
Claims (4)
- 一般式(1)で表されるアルキレンオキサイド付加型のノニオン性界面活性剤(A)、並びに一般式(2)で表されるカチオン性界面活性剤(B1)、一般式(3)で表されるカチオン性界面活性剤(B2)および一般式(4)で表されるカチオン性界面活性剤(B3)からなる群から選ばれる1種以上のカチオン性界面活性剤(B)を含有する毛髪処理剤組成物。
- (A)と(B)の重量比(A)/(B)が1/0.02〜10である請求項1記載の毛髪処理剤組成物。
- さらに、炭素数10〜26の高級アルコール、シリコーンおよび流動パラフィンからなる群から選ばれる1種以上の油分(C)を含有してなる請求項1または2記載の毛髪処理剤組成物。
- さらに、水、アニオン性界面活性剤、他のノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、他のカチオン性界面活性剤、炭素数1〜6のアルコール、保湿剤、コンディショニング剤、着色料、香料、防腐剤および抗菌剤からなる群から選ばれる1種以上を含有してなる請求項1〜3のいずれか記載の毛髪処理剤組成物。
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