JP2008212386A - 電気掃除機 - Google Patents

Abstract

【課題】マイナスイオンを発生させて効果的に掃除機本体外に放出するすると共に、イオン発生装置のスペースを有効活用し、小型化させた使用勝手の良い電気掃除機を提供する。
【解決手段】前方に集塵室１４、後方に吸引風を発する電動送風機１１と、前記電動送風機１１からの排気を大気に放出する排気部４０を備え、掃除機本体１０の後面には、前記掃除機本体１０を直立状態にしたとき時に、支持するレスト部３１が配設されており、前記レスト部３１に、マイナスイオンを発生するイオン発生装置３３を収納させた。
【選択図】図３

Description

本発明は電気掃除機本体に係り、本発明は、イオンを発生させるイオン発生装置の構造およびそれを有する電気掃除機に関するものである。

従来のこの種の電気掃除機はとしては、図７に示すようなものが一般的であった。

図７において、１はイオン電極２が配設されたイオンを発生させるイオン発生装置であり、掃除機本体３の後方上部や、吸引風を発する電動送風機４の上部に設けられていた。掃除機本体３の後方には、マイナスイオンを放出するイオン放出口５が設けられており、電動送風機４からの排気風は、イオン発生装置１内を通過し、排気風と共にイオン放出口５からマイナスイオンが外気に放出される構成となっていた（例えば、特許文献１参照）。
特開２００４−３３４５４号公報

しかしながら、上記のような電気掃除機の構成では、イオン発生装置１が、掃除機本体３の後部や、電動送風機４の上部に設けられている為、イオン発生装置１のスペース分、掃除機本体３が大きくしなければならなくなっていた。

また、仮に、イオン発生装置１を掃除機本体３内に、組立てる際、掃除機本体３内の内部部品が増え組立作業が困難となることが考えられた。

本発明は、上記従来の課題を解決するものであって、簡単な構成で掃除機本体を大型化させることなく、電気掃除機を運転したときの周囲の環境状態の向上、特に身体に好影響を与えるとともに、使用性を高めることを目的とする。

上記従来の課題を解決するために、本発明は、前方に内装した集塵室と、後方に内装した吸引風を発する電動送風機と、前記電動送風機からの排気を大気に放出する排気部とを備え、掃除機本体の後面には、前記掃除機本体を直立状態にしたとき時に、支持するレスト部が配設されており、前記レスト部に、マイナスイオンを発生するイオン発生装置を収納させたことより、掃除機本体にイオン発生装置を備えても大型化させることなく、またイオン発生装置は、掃除機本体のレスト部と兼ねた形状となるため本体外観に影響を及ぼさなくなり、使用性を向上させるものである。

また、マイナスイオンを効率的に放出させることより、イオンの徐電効果で、効果的な抗菌作用を持たせ、身体に好影響を与えるマイナスイオンを多量に且つ効果的に発生させるものである。

本発明の簡単な構成でイオン発生装置を掃除機本体に収納し、掃除機本体を大きくさせることなく、掃除機本体内のスペースを有効活用し掃除機本体をコンパクトにした電気掃除機を提供することを目的とする。

第１の発明は、前方に内装した集塵室と、後方に内装した吸引風を発する電動送風機と、前記電動送風機からの排気を大気に放出する排気部とを備え、掃除機本体の後面には、前記掃除機本体を直立状態にしたとき時に、支持するレスト部が配設されており、前記レスト部に、マイナスイオンを発生するイオン発生装置を収納させたものである。

その結果、イオン発生装置は、掃除機本体のレスト部と兼ね備えた形状となるため本体外観に影響を及ぼさなくり、掃除機本体はイオン発生装置の分、小型化させることが可能となる。

第２の発明は、イオン発生装置を収納したレスト部において、このレスト部に前記イオン発生装置を覆う蓋体を配設し、この蓋体に、マイナスイオンを放出するイオン放出口を設けることより、イオン発生装置を、掃除機本体に組立てする際、イオン発生装置は、掃除機本体で覆われないため、装着部を目視しながら組み立て作業を行うことができ、作業性が向上する。また、仮に、掃除機本体に、マイナスイオンを放出するイオン放出口を形成すれば、掃除機本体が大きい為、金型構成が複雑となり、コストアップの原因ともなるが、別部品である蓋体に、マイナスイオンを放出するイオン放出口を設けることより、金型構成が簡素化され廉価に構成することが可能となる。

第３の発明は、マイナスイオンを放出するイオン放出口を、掃除機本体の長手方向に対して略上方斜め方向とすることより、室内により多く、身体に好影響を与えるマイナスイオンを多量に放出させることが可能となる。

第４の発明は、マイナスイオンを放出するイオン放出口からの排気風速を、掃除機本体の排気部から排出される排気風速に対して早くすることより、室内により早く、身体に好影響を与えるマイナスイオンを多量に放出させることが可能となる。

第５の発明は、イオン発生装置と電動送風機から排出される排気通路との間にフィルターを配設することより、イオン発生装置は、ごみ等が付着することはなくなり、マイナスイオンの発生が妨げられることはなく、当初の性能を長期にわたり維持することができる。

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。

（実施の形態１）
本発明の第１の実施の形態におけるイオン発生装置を搭載した電気掃除機について、図１〜図６を用いて説明する。

図１は、本実施の形態における電気掃除機の全体斜視図、図２は、同電気掃除機の断面図である。図３は、同電気掃除機の部分断面図、図４は、同電気掃除機の後方から見た斜視図、図５は、イオン発生装置を示した斜視図である。図６は、同電気掃除機とイオン発生装置を示した斜視図である。

図１、２において、掃除機本体１０は、後部に電動送風機１１を内蔵した電動送風機室１２が配され、前部に、着脱自在で塵埃を捕集する集塵袋１３を収納する集塵室１４が配され、後方下部の両側に１対の走行用の車輪１５が回転自在に取付けられ、底面前部には、同じく走行用のキャスター１６が取付けられている。掃除機本体１０の前部には、ホース１７の一端に設けた接続パイプ１８が着脱自在に接続されるホース差込み口１９が設けられている。

ホース１７の他端には、掃除の際に握る把手２０を備えた先端パイプ２１が設けられている。２２は伸縮自在或いは継ぎ自在の延長管で、下流側端部が前記先端パイプ２１に着脱自在に接続され、他端は、塵埃掻き揚げ用の回転ブラシ（図示せず）を内蔵した吸込み具２３に着脱自在に接続される。

図２、図３において、掃除機本体１０の外郭は、後方に電動送風機１１を収納する電動送風機室１２を覆い収納した下ボデー１０ａと上ボデー１０ｂから構成されている。

電動送風機１１の前部は、弾性体よりなるサポートマエ２４で、後部は、同じく弾性材料からなるサポートウシロ２５で、電動送風機室１２内に支持されている。２６は、電動送風機室１２と集塵室１４とを仕切る隔壁で、略中央に電動送風機１１の吸入開口２７と連通する格子状の隔壁開口部２８が設けられ、その隔壁開口部２８は、集塵室１４側から一次フィルター２９で覆われている。

図４において、集塵室１４の後方下部には、電源コード３０が引き出し自在に設けられている。

また、掃除機本体１０の後面には、掃除機本体１０を直立状態に収納させる時、掃除機本体１０を安定支持させる為の突出形状をしたレスト部３１ａ、３１ｂ、３１ｃが形成されている。

また、図３、図６において、掃除機本体１０の上ボデー１０ｂ側のレスト部３１ａは、上方に開口部３２を形成した箱状に形成されている。

図３、図５において、３３はマイナスイオンを発生するイオン発生装置であり、このイオン発生装置３３は、イオン電極３４を収納したイオン発生装置本体３３ａと格子状に開口穴が形成されたカバー３３ｂから構成させている。３５は高圧電線でありイオン電極３４に接続され、イオン電極３３はネジ等で、イオン発生装置本体３３ａに固定されている。

また、図３において、３６は、高圧を発生する高圧回路であり、電動送風機室１２内に係止されている。

高圧回路３６は、高圧電線３５によりイオン電極３４に接続され、そのイオン電極３４の先端からはコロナ放電によりマイナスイオンが放射される。

図３、図６において、掃除機本体１０の上ボデー１０ｂ側の開口部３２を形成したレスト部３１ａには、イオン発生装置３３が収納され、このイオン発生装置３３の上部には、蓋体３７が覆われており、上ボデー１０ｂに係止されている、また、この蓋体３７に、マイナスイオンを放出するイオン放出口３８が形成されている。

上記構成により、イオン発生装置３３は、掃除機本体１０のレスト部３１と兼ね備えた構成となるため掃除機本体１０をイオン発生装置３３の大きさ分、大きくさせることなくスペースを有効活用し掃除機本体１０を小型化させることが可能となる。

また、イオン発生装置３３を、掃除機本体１０に組立てする際、イオン発生装置３３は、図６で示すように、掃除機本体１０上方より、重ね合わせる簡単な作業となり、組立性向上とコスト低減が可能となる。

また、掃除機本体１０ではなく、蓋体３７にマイナスイオンを放出するイオン放出口３８が形成されているのと、蓋体３７が小物であるがために、金型構成が簡素化され金型コスト低減が可能となる。

上記構成による動作、作用は以下の通りである。

図３において、電気掃除機の使用開始に当たり、電動送風機１１による吸引風は、一次フィルター２９を経て、電動送風機室１２に流れ、電動送風機室１２から排気風が流れる。

この排気風の大部分は、矢印Ａで示すように、掃除機本体１０後方に配置された二次フィルター３９を経て、排気部４０から電動送風機１１の排気風を外気に放出される。

また、一部の排気風は、矢印Ｂで示すように、マイナスイオンを放出するイオン放出口３８と連通するよう排気通路４１を流れる。上記構成より、排気風は、排気通路４１を通過しイオン発生装置３３に入り、イオン発生装置３３から発生するマイナスイオンと共にイオン放出口３８から排気され、部屋にマイナスイオンを拡散する。

マイナスイオンイオンは、脱臭効果・抗菌効果がある他、微細塵が一般にプラスに帯電している中でのマイナスイオン放射で塵離れ効果があり、掃除をする室内の環境を向上される効果が期待できる。

また、図３において、マイナスイオンを放出するイオン放出口３８は、掃除機本体１０の長手方向に対して傾斜面Ｃとすることより、イオン放出口３８から排出されるマイナスイオンは掃除機本体１０の長手方向に対して略上方斜め方向に排出され室内により多く、身体に好影響を与えるマイナスイオンを多量に放出させることが可能となる。

また、マイナスイオンを放出するイオン放出口３８からの排気風速を、掃除機本体１０に具備された排気部４０から排出される排気風速に対して早くすることより、より効果的に室内に早く、身体に好影響を与えるマイナスイオンを多量に放出させることができる。

また、図３において、電動送風機室１２から排気風が流れる排気通路４１で、イオン発生装置３３の上流側に、細塵を捕集するフィルター４２が配設されている。

上記構成より、排気風は、排気通路４１を通過してフィルター４２を介しイオン発生装置３３に入り、イオン発生装置３３から発生するマイナスイオンと共にイオン放出口３８から排気され、部屋にマイナスイオンを拡散する。

イオン発生装置３３は、フィルター４２の下流側に配置しているので、表面にごみ等が付着することはなく、ごみ等の付着によりマイナスイオンの放出が妨げられて、マイナスイオンの発生が妨げられることはなく、当初の性能を長期にわたり維持することができる。

以上のように、本発明の電気掃除機は、マイナスイオンを効果的に掃除機本体外に放出すると共に、掃除機本体を、イオン発生装置のスペースを有効活用し、大きくさせることなく掃除機本体を小型化することができ、種々の電気掃除機に適用することができる。

本発明の実施の形態における電気掃除機の全体斜視図 同電気掃除機の断面図 同電気掃除機の部分断面図 同電気掃除機の後方から見た斜視図 イオン発生装置を示した斜視図 同電気掃除機とイオン発生装置を示した斜視図 従来の掃除機本体の要部断面図

符号の説明

１０ 掃除機本体
１１ 電動送風機
１４ 集塵室
３１ａ レスト部
３３ イオン発生装置
３７ 蓋体
３８ イオン放出口
４０ 排気部
４１ 排気通路
４２ フィルター

Claims (5)

1. 前方に内装した集塵室と、後方に内装した吸引風を発する電動送風機と、前記電動送風機からの排気を大気に放出する排気部とを備え、掃除機本体の後面には、前記掃除機本体を直立状態にしたとき時に、支持するレスト部が配設されており、前記レスト部に、マイナスイオンを発生するイオン発生装置を収納させた電気掃除機。
2. イオン発生装置を収納した掃除機本体の後面に設けたレスト部において、前記レスト部には前記イオン発生装置を覆う蓋体を配設し、前記蓋体に、マイナスイオンを放出するイオン放出口を設けた請求項１に記載の電気掃除機。
3. マイナスイオンを放出するイオン放出口を、掃除機本体の長手方向に対して略上方斜め方向とした請求項２に記載の電気掃除機。
4. マイナスイオンを放出するイオン放出口からの排気風速を、掃除機本体の排気部から排出される排気風速に対して早くした請求項１〜３のいずれか１項に記載の電気掃除機。
5. 吸引風を発する電動送風機を内蔵し、前記電動送風機から排出される排気風を外気に排出する排気通路内において、前記電動送風機から排出される排気風とイオン発生装置との間にフィルターを配設した請求項１〜４のいずれか１項に記載の電気掃除機。

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