JP2003310491A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2003310491A
JP2003310491A JP2002121093A JP2002121093A JP2003310491A JP 2003310491 A JP2003310491 A JP 2003310491A JP 2002121093 A JP2002121093 A JP 2002121093A JP 2002121093 A JP2002121093 A JP 2002121093A JP 2003310491 A JP2003310491 A JP 2003310491A
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vacuum cleaner
electric vacuum
exhaust port
space
blower
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JP2002121093A
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English (en)
Inventor
Yoshito Watabe
義人 渡部
Gichu Ota
義注 太田
Taiji Tajima
泰治 田島
Wataru Yamamoto
亘 山本
Kenichi Tomita
建一 富田
Hisamitsu Gomita
寿光 五味田
Takahiro Nakai
貴弘 中居
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Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Home and Life Solutions Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】負イオンの発生と放出を安定に継続することが
できる電気掃除機を実現する。 【解決手段】掃除機本体100内の外空間(排気通路)
51を利用して負イオン発生器1000を設置し、この
負イオン発生器で発生した負イオンを帯電防止策を施し
た排気口1001から排気に乗せて放出するように構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負イオン発生器を
内蔵した電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】掃除機本体内に負イオン発生器を内蔵し
た電気掃除機は、排気に乗せて室内に負イオンを放出す
ることができる。負イオン発生機能を備えた電気掃除機
は、特開平9−182705号公報に記載されている。
このように負イオン発生器を内蔵した掃除機本体は、負
イオン発生器(特にコロナ放電電極)を安全な状態に設
置し、しかも、負イオンの発生および放出を安定に継続
することができることが必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、負イ
オン発生器を掃除機本体内の空間を利用して内蔵し、負
イオンの発生と放出を安定に継続することができる電気
掃除機を提案することにある。本発明の他の目的は、更
に、前記負イオン発生器における高電圧回路部品を安全
な状態に位置させることができる電気掃除機を提案する
ことにある。本発明の他の目的は、更に、このような電
気掃除機を小型に構成することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、掃除機本体
と、吸引ホースと、吸口体とを備えた電気掃除機におい
て、前記掃除機本体内の排気口の内側空間部に負イオン
発生器を内蔵したことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照して詳細に説明する。図1を参照して、この実
施の形態における電気掃除機の概略構造を説明する。図
1は、使用状態の電気掃除機の外観斜視図である。
【0006】この実施の形態における電気掃除機は、外
観が略球状の基本形態の掃除機本体100と、吸込ホー
ス200と、手元ハンドル部300と、延長管400
と、吸口体500を備える。
【0007】この電気掃除機によれば、使用者は、手元
ハンドル部300を把持して延長管400を介して吸口
体500を移動操作し、この吸口体500によって床面
の塵埃を吸い取って、延長管400,吸込ホース200
を介して掃除機本体100に吸引させる。吸込ホース2
00を介して手元ハンドル部300に接続される掃除機
本体100は、一対の主車輪101と補助車輪(後述す
る)を備え、使用者が手元ハンドル部300を把持して
移動する動きに追随して移動する。
【0008】掃除機本体100は、底部に平坦部103
を形成し、略中央部の両側に環状の大きな前記主車輪1
01を配置し、前記底部の平坦部103の後端部の中央
に小さな前記補助車輪(後述する)を配置し、その前側
にホース接続部104を前方に張り出させた略球状の基
本形態である。これにより、ホース接続の強度を維持し
ながら実装効率が良好で、且つコンパクトな前記略球体
の基本形態を実現している。
【0009】また、この掃除機本体100の上面には、
引き起こし可能なU字状の主ハンドル部105を備え、
更に、前記ホース接続部104の下部には補助取っ手1
06を備える。これにより、前記主ハンドル部105を
把持しての通常姿勢での搬送と、前記補助取っ手106
による収納姿勢(ホース接続部104の上方位置とする
姿勢)での搬送を可能としている。
【0010】また、掃除機本体100の背面部には、3
点で支持する脚部107と一対の脚部108を備える。
これにより、略球体の基本形態を維持しながら設置面積
が少ないコンパクトな収納姿勢をとることが可能とな
る。
【0011】また、この実施の形態では、前記平坦部1
03を構成する電源室カバー(後述する)を着脱可能と
し、この電源室カバーを複数の取り換え可能なユニット
で構成することにより、複数種類の電源に対応可能な電
気掃除機100を実現している。例えば、この実施の形
態では、コードリール装置を備えた第1の電源部と、充
電ユニットを備えた第2の電源部に対応可能な構成とし
ている。
【0012】また、この掃除機本体100は、HEPA
規格に該当する除塵性能をもった高性能で大きな面積の
排気浄化フィルタ(後述する)を掃除機本体100に内
蔵することで、排気する空気の清浄力を向上させた構成
である。この実施の形態では、排気浄化フィルタは、前
記主車輪101を支持する円筒形の部材の内側に広い配
置スペースがあることに着目し、この配置スペースに配
置することによって、コンパクトな形態の掃除機本体1
00内に大きな面積のHEPA規格該当の排気浄化フィ
ルタの内蔵を実現している。
【0013】そして、前記排気浄化フィルタを通過した
排気は、直ちに掃除機本体100外に放出するのではな
く、排気浄化フィルタの外側を覆う車輪カバー133の
内側で反転させて前記排気浄化フィルタの横を通過させ
て掃除機本体100内に戻し、主車輪101を支持する
円筒形部材の周りから主車輪101の裏側に排気して該
主車輪101の周囲から放出する。即ち、この実施の形
態では、電動送風機(後述する)から排出される排気を
左右に分けて主車輪101支持用の円筒形部材内の排気
浄化フィルタ112を通過させて外側に出した後に内側
内に戻してから排気するように構成している。これによ
り、排気通路を長く形成することができることから、静
音化を向上させることができる。また、排気の一部を掃
除機本体100の後側面(送風室カバー119)に形成
した排気口(後述する)から負イオンを乗せて放出す
る。
【0014】吸口体500は、上下方向に薄く横方向に
長い吸口本体501と、この吸口本体501の長手方向
の中央で後方の位置に配置され、この吸口本体501と
延長管400とを接続する自在連結部502を備える。
【0015】吸口本体501は、その底面に集塵口50
3を備え、この底面を床面に接触させた状態で延長管4
00を介して接続される手元ハンドル部300を水平の
目的方向に移動させることにより、この方向に合わせて
床面を移動して床面の塵埃を吸い取る。また、この実施
の形態では、手元ハンドル部300をひねることによ
り、このひねり動作に合わせて床面に対して吸口本体5
01を水平方向に回転させ、前記目的方向の移動方向に
対して吸口本体501の長手方向が直交する通常の床面
清掃姿勢と、吸口本体501の長手方向が一致する隙間
用の清掃姿勢に変化させることができる構成である。
【0016】また、この実施の形態における延長管40
0は、手元ハンドル部300を備えた第1管体401
と、この第1管体内401に挿入されて、この延長管4
00の長さを伸縮させることが可能な第2管体402を
備える。第2管体402の一端には吸口体500が取り
付けられ、第1管体401の一端には吸込ホース200
を回転可能に取り付ける。そして、手元ハンドル部30
0は、延長管400の上端部近傍に、その握り部301
を延長管400の軸方向と略平行となるように該延長管
400に取り付ける。
【0017】この構成によれば、手元ハンドル部300
を第1管体401と第2管体402の全長の長さの範囲
内に設けているので、接続管400を伸ばした通常の清
掃姿勢では使用者にあった長さを得ることができ、且
つ、延長管400を掃除機本体100に縦姿勢で取り付
けて収納した収納姿勢においては、この電気掃除機の全
長を低くすることができる。これにより、押入れの高さ
(約700mm)に収めることができる。
【0018】以下、図2〜図6を参照して、この実施の
形態における掃除機本体100を詳細に説明する。図2
は、掃除機本体100の分解斜視図、図3は、掃除機本
体100の中央部位の縦断側面図、図4は、掃除機本体
100の中央部位の縦断背面図、図5は、掃除機本体1
00の最大直径部位の横断平面図、図6は、掃除機本体
100の背面図である。
【0019】掃除機本体100は、樹脂成型した基台ケ
ース118と、送風室カバー119と、集塵室カバー1
20と、電源室カバー109によってその骨格を構成す
る。この実施の形態では、意匠性が求められる送風室カ
バー119と集塵室カバー120をひけやウエルドが起
こりにくいABS樹脂で成型し、意匠性がさほど求めら
れない基台ケース118と電源室カバー109を安価な
材料のPP樹脂材料で成型する。これらの骨格をなす部
材は、これを組み立てることによって電気掃除機におい
て不可欠な集塵室113,送風室114、電源室115
などを構成する。 この実施の形態では、掃除機本体1
00の前半部に集塵室113を配置し、その後方に電動
送風機117を内蔵する送風室114を配置し、この送
風室114の下方で且つ前記集塵室113の後方に電源
室115を配置している。
【0020】前記基台ケース118の上部は、略球形の
外郭を構成する外側壁123と、この外側壁123の内
側に内空間50を囲むように形成した内側壁124との
2重壁構造を成しいる。内側壁124は周囲を壁面で囲
み、その中央に形成した仕切壁121によって内空間5
0を前後に仕切り、その前部を上方に開放した集塵凹部
113aとし、後部を上方に開放した送風凹部114a
としている。外側壁123と内側壁124に囲まれる外
空間51は、内側壁124で形成される内空間50(集
塵凹部113aと送風凹部114a)の前部以外の周囲
を囲むように形成し、排気通路や制御基板125や負イ
オン発生器1000(詳細は後述する)の配置スペース
として利用する。
【0021】また、送風凹部114aの下方には、仕切
壁122によって前記送風凹部114aと上下に仕切っ
て下方に開放した電源凹部115a(図3参照)を形成
する。また、基台ケース118の両側に形成される前記
外側壁123の外側には外向きに張り出させた円筒形の
車輪ベース部126を形成し、この車輪ベース部126
の内周側には、側方に開放し、且つ前記外空間51から
は仕切ったフィルタ収納凹部127aを形成する。
【0022】送風凹部114aと外空間51は、その上
端部を送風室カバー119で覆うことによって、互いに
独立するように仕切った前記送風室114と外空間51
を区画する。送風室114内には電動送風機117を配
置し、この電動送風機117に隣接した外空間51に制
御基板125と負イオン発生器1000を配置する。
【0023】集塵凹部113aは、その上方を集塵室カ
バー120で覆うことによって集塵室113を形成す
る。この集塵凹部113aは、その前方に形成した外側
壁123から立ち上がった前部壁130を形成し、この
前部壁130に設けた開口部130aに合わせてホース
取付部材131を取り付ける。
【0024】このように、この実施の形態における掃除
機本体100は、集塵室113と送風室114の周囲を
2重構造の壁で囲むことによって騒音の低減や堅牢な構
造を実現すると共に該2重構造の壁面で囲まれる外空間
51を利用して制御基板125と配置し、この外空間5
1を排気通路として利用し、更には、負イオン発生器1
000の設置と配線スペースとして活用している。
【0025】図3において、電源凹部115aは、前方
が前記集塵室113を縮めるように凹ませて伸び、下方
および後方に開放した形状であって、この電源凹部11
5aの下方および後方側を断面形状がL形の電源室カバ
ー109で覆うことによって独立した電源室115を形
成する。この電源室115は、電源室カバー109を含
む複数種類の電源ユニットを取り換えることによって、
複数種類の電源方式に対応させることができるように構
成する。図3〜図5に示した掃除機本体100は、家庭
内配線から電源供給を受けるためのコードリール装置1
29を備えたコードリール式電源装置である第1電源部
110を取り付けた構成を示している。この第1電源部
110は、前記コードリール装置129を横倒しにした
姿勢で配置するものであり、接続プラグは背面側に引き
出すように構成している。
【0026】図2に戻って、この実施の形態では、前記
第1の電源部110に代えて、充電池を備えた充電式電
源装置である第2の電源部111を取り付けることがで
きる構成である。この第2の電源部111は、前記第1
の電源部110の前記電源室カバー109と同様な形態
の電源室カバー109aを備え、その背面側に凹状の充
電端子部132を備える。これにより、前記収納姿勢で
充電台(図示省略)にセットすることで充電を行うこと
ができるように構成する。
【0027】環状の主車輪101は、基台ケース118
の両側に形成した円筒状の車輪ベース部126の外周を
摺動して回転するように取り付ける。この実施の形態で
は、荷重のかかる前記車輪ベース部126の下半分(約
1/2)を滑りが良好な潤滑樹脂材料の成型品で構成し
ている。これにより、コロ等を使わないで主車輪101
の円滑な摺動回転を実現する。勿論、コロ等を設けて転
動するように構成しても良い。
【0028】主車輪101は、車輪ベース部126の内
周側を通して外側壁123に取り付けて車輪ベース部1
26の外側に位置させた車輪カバー133によって車輪
ベース部126からの抜け止めを行う。この車輪カバー
133は、その内側外周に複数の取付リブ134を備
え、これを樹脂の弾性を利用して前記基台ケース118
の外側壁123に形成した係止穴(図示省略)に弾着す
る。これにより、主車輪101は、車輪ベース部126
の周囲壁面とこの車輪カバー133の内側外周面の間に
保持され、車輪ベース部126の外周での円滑な回転を
実現する。
【0029】車輪ベース部126の内周側に形成するフ
ィルタ収納凹部127aは、側面からみて矩形の箱型の
空間を形成しており、その4隅の角部が車輪ベース部1
26に内接するように形成する。この実施の形態では、
フィルタ収納凹部127a内には、ペーパ状のフィルタ
素材を矩形状に切断したものを蛇腹形状に折り曲げて厚
みをもたせるように形成したHEPA規格の排気浄化フ
ィルタ112を装着する。これにより、車輪ベース部1
26内に矩形状の大きな面積の排気浄化フィルタ112
の配置を実現する。
【0030】また、フィルタ収納凹部127aの四方
(上下前後)には、このフィルタ収納凹部127aの4
辺の壁と車輪ベース部126の間に4つの弧状の通風路
凹部135aをフィルタ収納凹部127aから独立した
空間として形成する。即ち、この実施の形態では、車輪
ベース部126内の円筒形の空間を利用して、この空間
の中央に矩形状のフィルタ収納凹部127aを内接する
ように設け、通常はデッドスペースとなるフィルタ収納
凹部127aの外周側の四方に通風路凹部135aを形
成することにより、内部の実装効率を向上させて全体の
コンパクト化を図っている。
【0031】車輪ベース部126内の空間は、その外側
を環状の通路カバー136で覆うことによって、通風路
凹部135aと通路カバー136とで通風路135を形
成し、フィルタ収納凹部127aと通路カバー136と
でフィルタ収納室127を構成する。
【0032】通路カバー136は、フィルタ収納室12
7に対応する部分に中央開口部137を形成し、通風路
127に対応する部分に外側開口部138を形成する。
そして、この通風路カバー136は、フィルタ収納凹部
127aに装着した排気清浄フィルタ122の外側を押
し付けるように外周縁を車輪カバー133によって押え
付けて取り付ける。
【0033】車輪カバー133は、その中程を外側に弧
状に張り出して掃除機本体100の略球体の外装の一部
を構成する。これにより、車輪カバー133の内側と通
路カバー136との間に略半球状の車輪カバー空間13
3a(図4参照)を形成する。この車輪カバー空間13
3aは、フィルタ収納室127から中央開口部137を
通して排気される清浄な空気を外側開口部138を通し
て通風路135に導く折り返し風路を形成する。
【0034】また、この実施の形態では、車輪カバー1
33を透明な樹脂材料で成型し、中央開口部137を主
車輪101に合わせた大きな円形状に形成している。こ
のため、この車輪カバー133を透視して排気清浄フィ
ルタ112を監視することが可能となり、また、外観
上、この大きな排気清浄フィルタ112をデザイン的に
アピールして意匠性を向上することができるようにす
る。
【0035】送風室カバー119は、掃除機本体100
の上面後方約半分をカバーすると共に、その両側に前方
に伸びる縁体139を備える。この送風室カバー119
は、図4に示すように、内側面の内側に内側壁124と
合わさって密閉した内空間50を形成する内側リブ壁1
61と、その外側に外側壁123と合わさって外空間5
1を形成する外側リブ壁162を備える。これにより、
送風室カバー119と送風凹部114aにより密閉した
送風室114を形成し、外空間51の上部を縁体139
を含む送風室カバー119で覆うことにより、送風室1
14および集塵室113とは仕切られた外空間51を形
成する。
【0036】また、送風室カバー119の後方には、球
面から張り出した形態に脚部107を形成し、この脚部
107の上面にコードリール装置129の解除ボタン1
40を収納する凹部140aを形成する。脚部107内
にはリンク棒141を取り付け、解除ボタン140の押
下動作をリンク棒141を介してコードリール装置12
9に伝達して電源コードを巻き込ませるように構成す
る。
【0037】また、この送風室カバー119の後側面に
は、外空間51からの排気口1001を形成する。そし
て、この排気口1001の内側に位置するように外空間
51内に負イオン発生器1000を設置する。
【0038】更に、送風室カバー119の上面には、主
ハンドル部105を収納する凹状のハンドル収納部10
5aを形成する。この送風室カバー119の最頂部には
球体面を残した形態に運転ランプ144を有する隆起部
142を形成し、この隆起部142を挟むように主ハン
ドル部105を取り付け、前記ハンドル収納部105a
上に倒して収めるように構成する。主ハンドル部105
は、隆起部142の両側に設けた回転軸穴143に起伏
可能に取り付ける。そして、この主ハンドル部105
は、ハンドル収納部105a上に収納するように倒した
状態で前記隆起部142等と連続して略球体の一部を構
成する。
【0039】また、この送風室カバー119は、図示説
明は省略するが、前記解除ボタン140を収納する凹部
140aと両側の縁体139に設けた3点のねじ穴に通
した止めねじによって前記基台ケース117にねじ止め
する。このねじ穴は、解除ボタン140および縁体13
9を覆う集塵室カバー120によって隠蔽されるので、
最も目立つ位置での意匠性を損なうことがなく、送風室
カバー119を基台ケース117に固定することができ
る。
【0040】集塵室カバー120は、略球体の掃除機本
体100の上面の前部の約半分を覆うと共に、後方の両
側に後向きに伸びる一対の回転支持部145を備え、前
部には、前方に張り出したホース接続部104の上部を
覆う張り出し部146を形成する。前記回転支持部14
5は、前記ハンドル収納部105aの両側に設けた回転
軸穴147にその前部を開放可能に取り付ける。
【0041】また、張り出し部146の内側にはロック
スイッチ148を設け、集塵室カバー120を閉じた状
態にロックすることができるようにすると共に、この張
り出し部146を手掛けとして集塵室カバー120を楽
に開放することができるように構成する。そして、前述
したように、この集塵室カバー120は、閉めた状態で
は、送風室カバー119の縁体139を覆うことができ
るので、ねじ穴などを隠蔽して全体の意匠性を向上する
ことができる。
【0042】また、この実施の形態では、掃除機本体1
00は、主車輪101と、電源室カバー109に取り付
けた補助車輪102による3点支持で安定に走行する。
これは、重量のある電動送風機117や第1の電源部1
10または第2の電源部111を掃除機本体100の後
方に集中させて配置したことに起因し、掃除機本体10
0の前部に取り付けた吸込ホース200によって前方に
引っ張って走行させるために、前記3点支持をとること
により安定した走行が可能となる。
【0043】また、この実施の形態では、基台ケース1
18の底面の前部に凹部149(図3参照)を形成し、
表面に衝撃緩衝材を貼り付けた衝撃緩衝部150を樹脂
の弾性を利用して前記凹部149に弾付している。この
衝撃緩衝部150は、前記3点支持による走行の際に掃
除機本体100の底面の前部が敷居等の障害物に当たっ
てこれら障害物を傷つけるのを軽減する。また、凹部1
49を形成する集塵室113の前方下部は、実質の集塵
スペースとして活用しにくい部分であるので、この活用
しにくい部分を有効活用して形成している。しかも、こ
の掃除機本体100の底面前部は、走行の際に障害物に
あたる可能性が高いが、この部分に前記凹部149を形
成することで、筐体強度を高めることができる。
【0044】また、図3に示すように、基台ケース11
8の前部下方には、下方に開放して形成した凹状の補助
取っ手106が前方に張り出して形成される。そして、
この前方に張り出した前記補助取っ手106と、その上
部に設けたホース取付部材131と、その上部に取り付
けたロックスイッチ148と、この上部を覆う張り出し
部146は、略球体の前部に張り出した形態のホース接
続部104を構成する。これにより、略球体の基本形態
を崩すことなく、吸込ホース200との接続を堅牢に行
うことができる。
【0045】次に、図3〜図5を参照して、この掃除機
本体100の内部構造を更に詳細に説明する。
【0046】集塵室113は、図3に示すように、後方
を前方より広げた空間に形成し、送風室114は、前方
を後方より広げた空間に形成し、電源室115は上下の
高さが横幅より小さく、横幅より奥行寸法が長い偏平な
箱形の空間に形成している。この実施の形態では、前記
形状の各室を配置することにより、内部実装効率を向上
した略球体の基本形態を実現している。
【0047】集塵室113の前部には、使い捨て集塵袋
152を装着する装着部151を設け、片側(上方)に
偏心させて開口部を形成した使い捨て集塵袋152を前
記装着部151に取り付ける。この使い捨て集塵袋15
2は、塵埃を集塵した状態で上方に片寄って膨らむの
で、集塵室113の形状を有効に活用することができ
る。なお、この実施に形態では、使い捨て集塵袋152
は、約1リットルの最大集塵容量に形成している。
【0048】また、コードリール装置129を収納する
ことができる電源室115を集塵室113に入り込ませ
ているために、図5に示すように、略円形の張り出しが
集塵室113の後方下部に形成される。この実施の形態
では、この円形の張り出し部の両側がデッドスペースと
ならないように、この部分に電源室カバー109のねじ
止め受け肉厚部153を形成して、スペースの有効活用
を図っている。
【0049】集塵室113の後方を構成する仕切壁12
1には通風スリット154を形成し、集塵室113で集
塵した空気を電動送風機117に導くように構成してい
る。この通風スリット154の集塵室113側には、着
脱可能な補助フィルタ(図示省略)を取り付け、使い捨
て集塵袋152で漏れた塵埃が電動送風機117に吸い
込まれるのを軽減する。また、仕切壁121は、送風室
114側に複数のリブを形成することにより、掃除機本
体100の中央に位置する仕切壁121を堅牢な構造部
材にすると共に、電動送風機117の取り付けを容易に
する。
【0050】電動送風機117は、その前部に設けた送
風装置155と、この送風装置155より一回り小さい
駆動モータ156によって構成する。この電動送風装置
117は、衝撃緩衝部材を介して送風室114内にねじ
およびリブを介して固定するように取り付ける。
【0051】このように、最も径の大きい前記送風装置
155を略球体の頂点部近傍に設け、径の小さい駆動モ
ータ156を後方に設け、この駆動モータ156と送風
装置155の段差157を利用して、上部の段差157
の近傍に凹状の前記ハンドル収納部105aを形成し、
下方の段差157の近傍を送風通路スペース158を形
成する。これにより、主ハンドル部105を収納した状
態でも略球体の基本形態を維持し、且つ、電動送風機1
17の排気通路を確保することができる効率的な内部配
置を実現する。
【0052】また、掃除機本体100の後方に形成した
脚部107内に形成した凹部140a内に配置した解除
ボタン140とリンク棒141は、押圧部材159に連
動させる。そして、解除ボタン140を上方より下方に
押下することにより、前記各部が連動して押圧部材15
9の下方に配置したコードリール装置129の解除レバ
ー160を水平方向に回動させてコードリール163に
よるコード巻取り機構(図示省略)を動作させて電源コ
ードを巻き取らせる。
【0053】この実施の形態では、略球体の外表面から
突出させて形成した脚部107に解除ボタン140を設
けているので、周囲に解除ボタン操作の阻害する部分が
なく、従って、足などで解除ボタン140を操作しても
確実な操作を行うことができる。しかも、通常、デッド
スペースとなりがちな脚部107の内部を利用して伝達
機構を実装したので、内部実装効率を向上することがで
きる。更に、この脚部107を利用して、安定な状態に
設置することが困難な略球体の基本形態の掃除機本体1
00を安定した収納姿勢で支持することができる。
【0054】更に加えて、解除ボタン140の真下近傍
に補助車輪102を設けたことにより、解除ボタン14
0を足などで操作するときに作用する下方への荷重を補
助車輪102で受けることができるので、解除ボタン1
40の操作時の安定感を向上することができる。
【0055】電源室115は、円形のコードリール16
3をその回転軸が送風装置155の下方に位置させ、こ
のコードリール163の後方に解除レバー160やプラ
グ収納スペースを位置させる構成としている。これによ
り、最も広く横幅の取れる略球体の中心位置近傍にコー
ドリール163の回転軸を設けることができるので、略
球体の外形状を崩すことなく、最も大きな直径のコード
リール163を配置することができる。
【0056】そして、上方から見て、後方に行くに従っ
て横幅が小さくなる空間を利用して、解除レバー160
を脚部107の下方近傍に配置すると共に、これに隣接
してプラグ収納空間を形成することができるので、電源
プラグが後方に大きく露出するのを防ぐことができる。
また、前記配置構成は、最も重量のあるコードリール装
置129を球体の中心位置近傍の低い位置に配置するこ
とができるので、主ハンドル部105を持って搬送する
ときに掃除機本体100が傾くのを軽減することができ
る。
【0057】また、この実施の形態では、電源室カバー
109にコードリール装置129を取り付けている。そ
して、電源室115の天井面となる仕切壁122にはコ
ードリール163の回転軸を位置合わせする凹部を形成
している。従って、電源室カバー109を基台ケース1
18にねじ止めすることにより、コードリール163の
回転軸を固定して安定した巻き取りを可能にする。
【0058】この実施の形態における掃除機本体100
は、図4に示すように、電動送風機117を配置する送
風室114の下方に電源室115を配置し、この送風室
114と電源室115の両側にフィルタ収納室127を
配置し、更にフィルタ収納室127の周囲に環状の主車
輪101を回転させる配置である。これにより、略球体
の中央横断面において、下方がカットされた略円形に近
い断面積内に各室を効率よく配置することができる。更
に、送風室114の上方に主ハンドル部105および運
転ランプ144を設けた隆起部142を配置すること
で、各室および重心位置近傍に配置される主ハンドル1
05を含めた各装置を略円形に近い断面積内に効率よく
収めることができる。
【0059】更にまた、電源室115の上方で且つ送風
室114の両側に外空間51を形成することで、この外
空間51を利用して制御基板125を設けたり、あるい
はこの外空間51に排気を通過させて排気通路とし、更
に、負イオン発生器1000を設置することで、内部空
間を効率よく活用したコンパクトな略球体の基本形態の
掃除機本体100を実現している。
【0060】この実施の形態では、電動送風機117を
片側に偏心させ配置し、この他の片側の外空間51を広
く形成し、この広くした外空間51に制御基板125を
配置している。
【0061】また、電源室115の上部を構成する仕切
壁122と断面形状が円筒形の電動送風機117の下部
領域の間に形成される送風通路スペース158の両側に
は、この送風通路スペース158とフィルタ収納室12
7とを連通する連通路164を形成し、電動送風機11
7からの排気をフィルタ収納室127に導くように構成
する。
【0062】また、この実施の形態では、横向きに突出
したフィルタ収納室127の周囲を利用して環状の主車
輪101を配置する。この主車輪101の断面形状は、
接地面が細くなる略三角形状を成しており、この三角形
状の斜面と車輪カバー133の円弧面が連続的な略球体
の外周面を呈するように構成する。
【0063】主車輪101の内周側には円筒状の車輪ベ
ース部126と接触する円筒状の摺動面を形成し、その
外側部に内側中心に向けて張り出した細い抜け止めリブ
101aを形成する。この抜け止めリブ101aは、車
輪ベース部126の外端部と車輪カバー133の外周の
端部で挟んで保持することで、少ない振れで良好に回転
するように主車輪101を保持する。
【0064】この実施の形態において、掃除機本体10
0の周縁部は、図5に示すように、2重構造となってい
る。即ち、前部には内部壁124と仕切壁121とで周
囲を囲んだ集塵室113を形成し、後部には内部壁12
4と仕切壁121で周囲を囲んだ送風室114を形成
し、そして、この内部壁124で囲んだ集塵室113と
送風室114の両側および後方をぐるりと連続して囲む
外空間51を形成している。
【0065】ここで、図5において、外空間51を連通
路164によって分断するように図示しているが、通風
路164と外空間51は、図4に示すように、上下2段
となって通風路164の上側で外側空間51が連通して
いる。
【0066】外空間51の両外側には通風路164で連
通させたフィルタ収納部127を配置する。このフィル
タ収納部127には、外観が偏平な箱形に折りたたんだ
排気浄化フィルタ112を収納する。これによって、通
風路164に導かれた排気は、排気浄化フィルタ112
の全域に広がって該排気浄化フィルタ112の全域を効
率良く活用することができる。
【0067】フィルタ収納室127から外側に排出され
た排気は、車輪カバー空間133aにおいて反転して、
前記フィルタ収納室127の周囲に形成した通通路13
5を通して隣接する外空間51に導く。そして、この外
空間51に導いた排気は、主として、車輪ベース部12
6の周囲の外側壁123に形成した排気口166から掃
除機本体100の外に放出し、他の一部は、送風室カバ
ー119の後側面に形成した排気口1001から放出す
る。
【0068】排気口1001の内側の空間(外空間5
1)には、負イオン発生器1000が設置されて負イオ
ンを発生しているので、この排気口1001から放出さ
れる排気は、負イオン発生器1000で発生した負イオ
ンを運び出すことになる。
【0069】一方、この実施の形態では、図4に示した
ように、外空間51を制御基板125の収納スペースと
して活用すると共に、各電装品を結ぶ結線スペースとし
て活用している。
【0070】この実施の形態では、電源室115から供
給される電源を制御基板125を介して電動送風機11
7や吸込ホース200と延長管400を介して吸口体5
00に供給する。従って、吸込ホース200を連結する
ホース接続部104と電源室115は、前記外空間51
を介して結線する。同様に、電動送風機117は背面側
の外空間51を介して結線する。
【0071】基台ケース118の背面の両側には一対の
脚部108を張り出すように形成する。この脚部108
の一方は、コードリール装置129のプラグ収納部の上
部に配置し、使用者の視線からプラグの端部を隠蔽する
ようにしてプラグ収納時の意匠性を向上させると共に、
例えば、掃除機本体100を収納姿勢にするときにプラ
グ端部が床面などに接触して互いに損傷するのを軽減す
ることができるように構成する。
【0072】次に、この実施の形態における掃除機本体
100の空気の流れを説明する。図3において、ホース
接続部104に接続した吸込ホース200を介して吸引
した含塵空気は、このホース接続部104から集塵室1
13に入るときに該集塵室113内に位置させて装着部
151に取り付けた使い捨て集塵袋152内に取り込ま
れる。この使い捨て集塵袋152で除塵されて清浄にな
った空気は、仕切壁121に設けた通風スリット154
および一次フィルタ(図示省略)を通して送風室114
内に設けた電動送風機117に取り込む。電動送風機1
17に取り込んだ空気は、駆動モータ156を冷却した
後に送風通路スペース158に排出する。
【0073】図4および図5において、送風通路スペー
ス158に排出した空気は、連通路164を通してフィ
ルタ収納室127に送り込み、このフィルタ収納室12
7内の排気浄化フィルタ112を通過させることによっ
て微細な埃を取り除いて清浄度の高い排気とする。
【0074】ここで、この実施の形態で採用する排気浄
化フィルタ112は、抗菌防臭を含む3段階のフィルタ
からなるものである。即ち、ダニや花粉、カビの胞子は
もちろんダニの糞などの微細な塵もとれる超極細帯電層
(例えばメトルブロー不織布を採用)を抗菌防臭繊維層
と特殊強化層で挟んで積層したHEPA規格のクリーン
フィルタを採用している。このようなフィルタ素材を使
用した排気浄化フィルタ112は、空気清浄機などで採
用されるものと同種類のもので、この排気浄化フィルタ
112を通過させることで、室内の空気清浄も行うこと
ができる。例えば、この実施の形態の排気浄化フィルタ
112によれば、0.3マイクロメートル以上の微細な
埃を99.9パーセント取り除いて清浄な空気を排出す
ることができる。
【0075】また、この実施の形態では、排気浄化フィ
ルタ112は、積層したフィルタ素材を蛇腹状に折りた
たんで略直方体形状を成すように構成する。これを円形
の主車輪101内に設けるのであれば、円形に形成する
ことによって最も大きな浄化面積を得ることができる
が、このような形態は、素材使用の歩留まりが悪くなっ
てコスト高となる。そこで、この実施の形態では、略直
方体形状に形成することで、素材使用の歩留まりを高め
ている。
【0076】この排気浄化フィルタ112を通過した空
気は、反転させて、再度、外空間51に取り込んでから
放出することで排気通路を長くして騒音を軽減するよう
に構成している。
【0077】排気浄化フィルタ112を通過した空気
は、通路カバー136の中央に設けた中央開口部137
を通して車輪カバー133内の車輪カバー空間133a
に至り、この車輪カバー空間133a内で反転して通路
カバー136の外側開口部138と通風路135を通過
して外空間51に至る。そして、主として、外空間51
に設けた制御基板125を冷却した後に車輪ベース部1
26の周囲に形成した排気口166を通して主車輪10
1と基台ケース118の間から機外に放出する。そし
て、他の一部は、後側に回り込んで、負イオン発生器1
000で発生した負イオンを乗せて排気口1001から
機外に放出する。
【0078】次に、負イオン発生器1000について、
図7〜図9を参照して説明する。図7は、負イオン発生
器1000における負イオンを発生する負イオン発生電
極部1002の正面図である。この負イオン発生電極部
1002は、絶縁部材の端子板1003上に針状の負電
極1004と板状の正電極1005を対にして取り付け
た構成である。そして、この負イオン発生電極部100
2は、前述した排気口1001の内側に位置させて外空
間51内に設置する負イオン発生器1000として該外
空間51内に設置し、電極1004,1005に印加す
る高電圧を発生する回路手段は、前述した制御基板12
5に実装して給電線1006,1007で接続する構成
が好適である。
【0079】給電線1006は、負極の高電圧配線であ
ることから、給電線1007などの低電圧配線から離れ
た位置に設置することが必要である。この実施の形態で
は、給電線1006の電圧は、数kV(対地電圧)の負
電圧となることから、給電線1007などから10mm
以上離れた位置に設置することが望ましい。
【0080】この負イオン発生電極部1002は、端子
板1003を排気口1001の内側における排気流のや
や上流側に位置させて送風室カバー119の内面との間
に間隙を介在するように該内面に沿わせ、負電極100
4を上流側に位置させた姿勢で設置する。このようにす
ると、負電極1004から無火花コロナ放電によって負
イオンが発生し、発生した負イオンを排気流に乗せて排
気口1001から効率良く機外に放出することができ
る。負電極1004からの放電によって負イオンを効率
良く発生させ、発生した負イオンを排気流によって効率
良く放出するためには、負電極1004の近傍の排気流
が高速となるように排気流路を構成することが望まし
い。
【0081】ところで、樹脂成型した送風室カバー11
9に形成した排気口1001を通過する排気に乗って流
れる負イオンの一部は、排気口1001の周囲(送風室
カバー119)に付着してこれを帯電する。そして、こ
の帯電電位が過大になると負イオン流出が妨げられてし
まう。この障害を防止するために、送風室カバー119
は、帯電防止剤を入れた樹脂(ABS樹脂)て成型して
排気口1001の周囲の帯電を放出し、過大な帯電が起
こらない(望ましくは0電位に近付ける)ように構成す
ることが望ましい。また、送風室カバー119の排気口
1001の周囲の内側に接地導体を設けて接地線に接続
するようにしても良い。
【0082】排気口1001の内側に設置する負イオン
発生電極部1002は、排気口1001から差し入れた
指やピンなどが触れて感電しないように隔離することが
望ましい。
【0083】図8は、排気口1001の内側と負イオン
発生電極部1002の間に介在させて排気口1001か
ら差し入れられた指やピンが負イオン発生電極部100
2に到達する(触れる)のを阻止する隔離部1008の
斜視図である。この隔離部1008は、格子1009を
設けた通気窓1010を形成した樹脂製の隔離板101
1における前記通気窓1010の周囲に接地導体101
2を一体的にインサート成型して構成する。隔離板10
11は、過大に帯電しないように、帯電防止剤を入れた
樹脂(ABS樹脂)で成型する。そして、この隔離部1
008は、接地導体1012が排気口1001側に位置
するように該排気口1001の内側に設置し、接地導体
1012には接地線1013を接続する。
【0084】図9は、この電気掃除機における電気回路
図であり、特に負イオン発生器1000に関する電気回
路を示している。
【0085】負イオン発生回路1000は、商用交流電
源1014から電動送風機117の駆動モータ156へ
の給電回路から分岐した商用交流電圧を交直変換回路1
015で直流電圧に変換し、高電圧発生回路1016に
よって約4kVの高電圧を発生させ、負電圧を給電線1
006を介して針状の負電極1004に印加し、正電圧
を正電極1005と接地導体1012に接続する接地
(給電線1007,接地線1013)電位としている。
接地導体1012からの接地線1013は、駆動モータ
156のハウジングに接続しても良い。接地線1013
には、100kΩ以上の高抵抗器を直列接続することに
より、帯電放出(除電)作用を安定させることができ
る。
【0086】このように構成した負イオン発生器100
0は、高電圧発生回路1016で発生した負の高電圧に
よって負電極1004から無火花コロナ放電によって負
イオンを発生することができる。そして、隔離板101
1の帯電は、接地導体1012から接地に放出すること
ができ、排気口1001の周囲の帯電は、帯電防止剤入
り樹脂の送風室カバー119および/または接地導体1
012を通して接地に放出することができるので、過大
な電圧に帯電することがなくなる。
【0087】従って、負イオン発生電極部1002は、
安定した負イオン発生を継続し、また、排気口1001
から隔離して安全を確保することができる。
【0088】この電気掃除機は、充電式の第2の電源部
111を使用して運転するときには、この第2の電源部
111が接地部となるが、掃除機本体100を接地して
正電荷(負イオンを放出することによって発生する)を
放出する接地回路がなくなるので、掃除機本体100の
一部や吸込ホース200や吸口体500が正電位に帯電
する。この正電位が過大になると、負イオンの発生と放
出に障害が発生する。この正電荷の放出を確実に行って
掃除機本体100が過大な正電位に帯電するのを防止す
るためには、図示説明は省略するが、掃除機本体100
において正帯電電位が現れる部位や吸込ホース200や
吸口体500に導電性繊維を外気に触れるように取り付
けると共に手が触れないようにカバーした気中放電部を
構成し、正電荷を気中に放出するようにすることが望ま
しい。
【0089】また、掃除機本体100において正帯電電
位が現れる部位から床面に接触するように接地部材を垂
下させても良い。
【0090】更には、吸引ホース200と手元ハンドル
部300を帯電防止剤入りの樹脂で成型することによ
り、清掃作業者を介して接地(床面)に放出するように
しても良い。
【0091】前述した実施の形態では、負イオン発生器
1000(負イオン発生電極部1002)を送風室カバ
ー119の後側面に形成した排気口1001の内側に位
置させて外空間51内に設置したが、外側壁123に形
成した排気口166の内側に位置させて外空間51内に
設置することも可能である。
【0092】
【発明の効果】本発明は、掃除機本体の排気通路を利用
して負イオン発生器を設置し、この負イオン発生器で発
生した負イオンを帯電防止策を施した排気口から排気に
乗せて放出するように構成したことにより、負イオンの
発生と放出を安定に継続することができ、また、小型に
構成することができるる。また、通気窓を設けた隔離板
を排気口の内側に設置したことにより、前記負イオン発
生器における高電圧回路部品を安全な状態に隔離するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気掃除機の一実施の形態を示す外観
斜視図である。
【図2】図1に示した掃除機本体の分解斜視図である。
【図3】図1に示した掃除機本体の中央部位の縦断側面
図である。
【図4】図1に示した掃除機本体の中央部位の横断背面
図である。
【図5】図1に示した掃除機本体の最大直径部位の横断
平面図である。
【図6】図1に示し掃除機本体の背面図である。
【図7】図1に示した掃除機本体の負イオン発生器にお
ける負イオン発生電極部の正面図である。
【図8】図1に示した掃除機本体の排気口の内側に設置
する隔離部の斜視図である。
【図9】図1に示した電気掃除機における電気回路図で
あり、特に負イオン発生器に関する電気回路を示してい
る。
【符号の説明】
51…外空間(排気通路)、100…掃除機本体、11
8…基台ケース、119…送風室カバー、200…吸込
ホース、300…手元ハンドル部、400…延長管、5
00…吸口体、1000…負イオン発生器、1001…
排気口、1002…負イオン発生電極部、1004…負
電極、1008…隔離部、1010…通気窓、1011
…隔離板。
フロントページの続き (72)発明者 田島 泰治 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 山本 亘 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日 立ホーム・アンド・ライフ・ソリューショ ン株式会社多賀事業所内 (72)発明者 富田 建一 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日 立ホーム・アンド・ライフ・ソリューショ ン株式会社多賀事業所内 (72)発明者 五味田 寿光 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日 立ホーム・アンド・ライフ・ソリューショ ン株式会社多賀事業所内 (72)発明者 中居 貴弘 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日 立ホーム・アンド・ライフ・ソリューショ ン株式会社多賀事業所内 Fターム(参考) 3B006 BA06 3B057 BA22

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】掃除機本体と、吸口体と、前記掃除機本体
    と吸口体を接続する吸引ホースとを備えた電気掃除機に
    おいて、 前記掃除機本体は、排気口の内側空間部に負イオン発生
    電極部を内蔵したことを特徴とする電気掃除機。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記排気口を構成する
    部材を帯電防止機能をもった樹脂で形成したことを特徴
    とする電気掃除機。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記排気口を構成する
    部材の内側に接地した接地導体を設けたことを特徴とす
    る電気掃除機。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記掃除機本体から床
    面に正電荷を放出する正電荷放出部材を設けたことを特
    徴とする電気掃除機。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記排気口と負イオン
    発生電極の間に通気窓を形成した帯電防止剤入り樹脂の
    隔離板を介在させ、この隔離板の排気口側の通気窓の周
    囲に接地導体を設けたことを特徴とする電気掃除機。
  6. 【請求項6】請求項1〜5の1項において、前記掃除機
    本体を帯電防止剤入りの樹脂で成型したことを特徴とす
    る電気掃除機。
  7. 【請求項7】請求項1〜6の1項において、前記吸込ホ
    ースを帯電防止剤入りの樹脂で形成したことを特徴とす
    る電気掃除機。
  8. 【請求項8】請求項1〜7の1項において、正帯電電位
    が現れる部位に導電性繊維を取り付けて正電荷を気中放
    電させるようにしたことを特徴とする電気掃除機。
JP2002121093A 2002-04-23 2002-04-23 電気掃除機 Pending JP2003310491A (ja)

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