JP5625427B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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本発明は、空気清浄効果の高い電気掃除機に関するものである。
従来のこの種の電気掃除機として、電動送風機の排気と共に大気にイオンを放出させる高電圧の放電電極で構成したイオン発生器と、塵埃を捕集する不織布を用いた集塵袋を内蔵する電気掃除機本体と、前記電動送風機に連通し塵埃を吸引する吸込具を備え、前記電動送風機の排気と共に大気に放出させたイオンで浮遊する塵埃を帯電させ、前記不織布を用いた集塵袋で、前記イオンで帯電された塵埃を捕集するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−212389号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたような従来の電気掃除機の構成では、イオン発生器が排気による汚れの付着や、排気熱による温度上昇によって長期間使用時に安定したイオンの発生ができないという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、イオン発生器に汚れが付着することがなく、さらに排気熱による温度上昇を防ぎ、長期間の使用において安定してイオンを大気に放出させることができる電気掃除機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、塵埃を吸引する吸引風を発生させるととともに排気風を排出させる電動送風機と、電気掃除機本体の後部に設けられ
前記電動送風機を内蔵する電動送風機室と、前記電気掃除機本体の上方後部に配置されイオンを発生させるイオン発生器と、前記イオン発生器から発生したイオンを大気へ放出するために前記イオン発生器と大気とを連通させる通気流路と、前記電動送風機室と前記通気流路の途中箇所とを連通させる孔と、前記塵埃を捕集する集塵室と、前記電動送風機に連通し前記塵埃を吸引する吸込具とを備え、前記排気風の一部が前記通気流路の途中箇所に空いた前記孔を通り、前記通気流路の大気側の開口部から大気に排出され、前記排気風の一部によるベンチュリー効果により前記イオンを大気に放出させ、前記排気風の一部は前記イオン発生器に直接当たることがないようにしたもので、排気風が、イオン発生器側に逆流することを防ぎイオン発生器に直接当たらないため、集塵室を通過したり、電動送風機から生じる例えばカーボン等の極微細塵がイオン発生器に付着したり、堆積することがなく、また排気熱によるイオン発生器の温度上昇を防ぎ、イオン発生器の寿命を延ばし、耐久性の向上を図ることができ、長期間に渡って、イオンを安定して発生させることができる電気掃除機の提供ができる。
本発明の電気掃除機は、イオン発生器の排気風による汚れの付着や排気熱による温度上昇が防げ、長期間使用においても安定したイオン発生を可能にし大気に放出されたイオンで浮遊する塵埃を帯電させることで、空気清浄効果を良好にすることができる。
本発明の実施の形態1における電気掃除機の全体斜視図 同電気掃除機の電気掃除機本体の断面図 同電気掃除機本体の後部の斜視図 同電気掃除機本体の蓋を外した状態の斜視図
第1の発明は、塵埃を吸引する吸引風を発生させるととともに排気風を排出させる電動送風機と、電気掃除機本体の後部に設けられ前記電動送風機を内蔵する電動送風機室と、前記電気掃除機本体の上方後部に配置されイオンを発生させるイオン発生器と、前記イオン発生器から発生したイオンを大気へ放出するために前記イオン発生器と大気とを連通させる通気流路と、前記電動送風機室と前記通気流路の途中箇所とを連通させる孔と、前記塵埃を捕集する集塵室と、前記電動送風機に連通し前記塵埃を吸引する吸込具とを備え、前記排気風の一部が前記通気流路の途中箇所に空いた前記孔を通り、前記通気流路の大気側の開口部から大気に排出され、前記排気風の一部によるベンチュリー効果により前記イオンを大気に放出させ、前記排気風の一部は前記イオン発生器に直接当たることがないようにしたもので、排気風が、イオン発生器側に逆流することを防ぎイオン発生器に直接当たらないため、集塵室を通過したり、電動送風機から生じる例えばカーボン等の極微細塵がイオン発生器に付着したり、堆積することがなく、また排気熱によるイオン発生器の温度上昇を防ぎ、イオン発生器の寿命を延ばし、耐久性の向上を図ることができ、長期間に渡って、イオンを安定して発生させることができる電気掃除機の提供ができる。
の発明は、特に、第1の発明の通気流路のイオン発生器側の開口部に格子形状を形成したもので、通気流路の途中箇所より合流した排気風がイオン発生器側の開口部へ逆流するのを防ぎ、より確実にイオンを大気に放出することで、空気清浄効果の向上を図ることができるものであり、かつ高電圧であるイオン発生器に誤って接触することも防止できるものである。
の発明は、特に、第の発明の通気流路の大気側開口部に格子形状を形成し、かつその格子形状は、イオン発生器側の格子形状よりも格子の開口面積を大きく形成するもので、通気流路の途中箇所より合流した排気風がイオン発生器側の開口部へ逆流するのを防
ぎ、より確実にイオンを大気に放出することで、空気清浄効果の向上を図ることができるものであり、かつ高電圧であるイオン発生器への接触を確実に防止できるものである。
の発明は、特に、第1〜のいずれか一つの発明の通気流路の大気側の開口部を、電気掃除機本体の主排気口近傍に配置したもので、電動送風機からの主排気風によるベンチュリー効果により、より確実にイオンを大気に放出して、空気清浄効果の向上を図ることができるものである
の発明は、第1〜のいずれか一つの発明のイオン発生器で、微粒子水で包まれたナノイーイオンを発生させるようにしたもので、微粒子水の質量を室内の浮遊塵埃に付加して、塵埃の床面への落下を早くして、掃除中の吸込具から吸い取る塵埃の捕集率を向上させることができるとともに、ナノイーイオンの付着した塵埃の脱臭、除菌に効果を果たし、空気清浄性能を良好にすることができるものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における電気掃除機の全体斜視図、図2は、同電気掃除機の電気掃除機本体の断面図、図3は、同電気掃除機本体の後部の斜視図、図4は、同電気掃除機本体の蓋を外した状態の斜視図である。
図1、2において、本実施の形態における電気掃除機の電気掃除機本体1の後部には、電動送風機2を内蔵した電動送風機室3が配され、前部には、着脱自在で、塵埃を捕集するエレクトレット加工された集塵袋4を収納する集塵室5が配され、後方下部の両側には、1対の走行用の車輪6が回転自在に取着され、底面前部には、同じく走行用のキャスター7が取着されている。
電気掃除機本体1の前部には、ホース8の一端に設けた接続パイプ9が着脱自在に接続される吸入口10が設けられている。前記エレクトレット加工された集塵袋4の材質は、ポリプロピレン等の熱可塑性繊維で構成されており、空気等の摩擦で帯電することになる。
ホース8の他端には、掃除の際に握る把手11を備えた先端パイプ12が設けられている。13は、伸縮自在或いは継ぎ自在の延長管で、下流側端部が前記先端パイプ12に着脱自在に接続され、他端は、塵埃掻き上げ用の回転ブラシ14と、その回転ブラシ14を回転駆動するモーター15を内蔵した吸込具16に着脱自在に接続される。
17は、電気掃除機本体1を持ち運ぶ際に使用する本体ハンドルで、電気掃除機本体1の集塵室5を覆う蓋18と上ボディ19で構成されている。
電動送風機2の前部は、弾性材料からなるサポート前20で、後部は、同じく弾性材料からなるサポート後21で、電動送風機室3内に支持されており、モーターケース22とモーターカバー23にて、前記サポート前20とサポート後21を挟持している。
図2〜4において、32は、電動送風機2の排気を排出させる主排気口である。また、上ボディ19の上方後部にイオン発生器26を保持するためのケース25が収納されている。前記ケース25には、イオンを発生させるイオン発生器26と、イオン発生器26にイオンを発生させるための電源としての高電圧装置24が保持されており、イオン発生器26と高電圧装置24は電気的に接続されている。
また、前記ケース25は、前記イオン発生器26から発生したイオンを大気に放出するための通気流路27を形成している。さらに、前記通気流路27の途中箇所と前記上ボディ19には、連通した孔28が開いている。また、前記通気流路27のイオン発生器26側の開口部29には格子形状を設けている。
前記蓋18は、前記通気流路27の大気側の開口部30の上方を覆っており、前記大気側の開口部30の近傍にイオン排出口31を設けている。さらに、イオン排出口31には格子形状を成しており、この格子形状は、前記イオン発生器26側の開口部29に設けた格子形状よりも荒い形状とする。
以上のように構成された本実施の形態における電気掃除機の動作、作用は以下の通りである。
電動送風機2を運転すると、モータケース22の後方部から排気風が排出され、その大部分が、主排気口32から機外に排出される。しかしながら、前記排気風の一部は、上ボディ19と通気流路27の途中箇所に連通して空いた孔28を通り、通気流路27の大気側の開口部30から大気に排出される。
その際、大気側の開口部30からの排気風によるベンチュリー効果により、イオン発生器26から発生したイオンは、大気に放出される。この際、電動送風機2から排出された排気風が、イオン発生器26に直接当たることがないため、イオン発生器26を汚れや、温度上昇から保護することが出来る。
また、ベンチュリー効果により、イオン発生器26より発生したイオンをイオン排出口31へ引っ張ることにより、大量のイオンを大気へ放出することが出来る。
電気掃除機本体1外に放出されたイオンは、細かい浮遊塵埃に帯電し、床面へ落下させ、吸込具16から吸い取ることができ、捕集効率を向上させることによって、空気清浄効果の向上を図ることができるものである。
さらに、本実施の形態では、イオン排出口31が主排気口32の近傍に配しているので、イオン排出口31から放出されたイオンは、主排気口32の排気によって室内拡散され、室内に浮遊する細かい塵埃に帯電して、床面に落下させることができる。イオンの帯電した塵埃は、吸込具16から吸引され、延長管13、ホース8を通過した後、エレクトレット加工された集塵袋4に捕集されるものである。
この様に、本実施の形態によると、電気掃除機本体1に備えたイオン発生器26は、汚れや温度上昇から保護されるので、長期間の使用においても、安定して大量のイオンを大気に放出することができ、従来に比べ空気清浄効果の優れた電気掃除機を得ることができる。特に、集塵袋4としてエレクトレット加工を施した不織布を用いることにより、集塵袋4に塵埃が付着しやすくなり空気清浄効果をより向上させることができる。
また、上記イオン発生器26で、微粒子水で包まれたナノイーイオンを発生させるようにすれば、微粒子水の質量を室内の浮遊塵埃に付加して、塵埃の床面への落下を早くして、掃除中の吸込具16から吸い取る塵埃の捕集率を向上させることができるとともに、ナノイーイオンの付着した塵埃の脱臭、除菌に効果を果たし、空気清浄性能を良好にすることができるものである。
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、簡便な手段により空気清浄効果の優れたもので、各種家庭用、業務用の電気掃除機等に広く適用できる。
1 電気掃除機本体
2 電動送風機
4 集塵袋
5 集塵室
16 吸込具
26 イオン発生器
27 通気流路
31 イオン排出口
32 主排気口

Claims (5)

  1. 塵埃を吸引する吸引風を発生させるととともに排気風を排出させる電動送風機と、
    電気掃除機本体の後部に設けられ前記電動送風機を内蔵する電動送風機室と、
    前記電気掃除機本体の上方後部に配置されイオンを発生させるイオン発生器と、
    前記イオン発生器から発生したイオンを大気へ放出するために前記イオン発生器と大気とを連通させる通気流路と、
    前記電動送風機室と前記通気流路の途中箇所とを連通させる孔と、
    前記塵埃を捕集する集塵室と、
    前記電動送風機に連通し前記塵埃を吸引する吸込具とを備え、
    前記排気風の一部が前記通気流路の途中箇所に空いた前記孔を通り、前記通気流路の大気側の開口部から大気に排出され、前記排気風の一部によるベンチュリー効果により前記イオンを大気に放出させ、前記排気風の一部は前記イオン発生器に直接当たることがないようにしたことを特徴とする電気掃除機。
  2. 通気流路のイオン発生器側の開口部に格子形状を形成したことを特徴とした請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 通気流路の大気側開口部に格子形状を形成し、かつその格子形状は、イオン発生器側の格子形状よりも格子の開口面積を大きく形成することを特徴とした請求項に記載の電気掃除機。
  4. 通気流路の大気側の開口部を、電気掃除機本体の主排気口近傍に配置したことを特徴とした請求項1からのいずれか一項に記載の電気掃除機。
  5. イオン発生器で、微粒子水で包まれたナノイーイオンを発生させるようにした請求項1からのいずれか一項に記載の電気掃除機。
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