JP2011200371A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機 Download PDF

Info

Publication number
JP2011200371A
JP2011200371A JP2010069607A JP2010069607A JP2011200371A JP 2011200371 A JP2011200371 A JP 2011200371A JP 2010069607 A JP2010069607 A JP 2010069607A JP 2010069607 A JP2010069607 A JP 2010069607A JP 2011200371 A JP2011200371 A JP 2011200371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vacuum cleaner
outside air
temperature
nanoe
closing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010069607A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Yamamura
浩司 山村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2010069607A priority Critical patent/JP2011200371A/ja
Publication of JP2011200371A publication Critical patent/JP2011200371A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Suction Cleaners (AREA)

Abstract

【課題】低温下でも優れた空気清浄効果を発揮する電気掃除機を提供する。
【解決手段】針状電極25、針状電極25を冷却するペルチェ素子23からなり針状電極25に高電圧を印加してナノイーイオンを発生させるナノイーイオン発生手段33と、外気を吸引してナノイーイオンを排出させる外気送風ファン35と、ナノイーイオン発生手段33近傍の温度を検出する温度検出手段38と、外気送風ファン35の上流側と電動送風機2を収納する電動送風機収納室20を連通する連通経路50と、連通経路50を開閉する通路開閉手段53を備え、温度検出手段38で検出された温度が所定値より低い場合に、通路開閉手段53を開状態にして、電動送風機2の排気風の一部を外気送風ファン35の上流側へ流入させるもので、低温下であっても、ナノイーイオンを安定して排出し、微粒子水の質量を浮遊塵埃に付加して床面への落下を早め、塵埃の捕集率を向上できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気清浄効果の高い電気掃除機に関するものである。
従来のこの種の電気掃除機として、電動送風機の排気と共に部屋中にイオンを放出させる高電圧の放電電極で構成したイオン発生器と、塵埃を捕集する不織布を用いた集塵袋を内蔵する電気掃除機本体と、前記電動送風機に連通し塵埃を吸引する吸込み具を備え、前記電動送風機の排気で、イオンを部屋中に放出し、室内で対流させる事で、浮遊する塵埃を帯電させ、前記不織布を用いた集塵袋で、前記イオンで帯電された塵埃を捕集させるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、マイナスイオンミストは、被付着物に付着すると、該被付着物の脱臭、除菌を行う脱臭、除菌作用を果たすことが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−212389号公報 特開2006−68711号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたような従来の電気掃除機の構成では、イオンの帯電した室内に浮遊する微細塵埃が床面に落下するまでには時間を必要とするため、空気清浄効果が不十分な電気掃除機となっていた。
本発明は上記従来の課題を解決するものであって、優れた空気清浄効果を有すると共に低温下であっても、放電電極の凍結を防止し、早く確実にマイナスイオンミストを発生させることができる電気掃除機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、塵埃を吸引する吸引風を発生させると共に電動送風機収納室に収納された電動送風機と、放電電極、前記放電電極を放熱フィンで冷却して水分を結露させる電極冷却手段からなり前記放電電極に高電圧を印加してイオンミスト(以下ナノイーイオンと呼ぶ)を発生させるナノイーイオン発生手段と、外気を吸引して前記ナノイーイオンを排出させる外気送風ファンと、前記ナノイーイオン発生手段近傍の温度を検出する温度検出手段と、前記外気送風ファンの上流側と前記電動送風機収納室を連通する連通経路と、前記連通経路を開閉する通路開閉手段を備え、前記温度検出手段で検出された温度が所定値より低い場合に、前記通路開閉手段を開状態にして、前記電動送風機の排気風の一部を前記外気送風ファンにより前記外気送風ファンの上流側へ流入させるもので、低温下であっても、微粒子水の質量を浮遊塵埃に付加して床面への落下を早くし、掃除中の吸込み具から吸い取ることができる捕集率を向上させるナノイーイオンを早く確実に安定して排出し、ナノイーイオンの付着した塵埃の脱臭、除菌に効果を果たし、空気清浄効果を良好にする電気掃除機を提供できる。
本発明の電気掃除機は、優れた空気清浄効果を有すると共に、低温下であっても、微粒子水の質量を付加して床面への落下を早くし、掃除中の吸込み具から吸い取ることができ
る捕集率を向上させるナノイーイオンを早く確実に安定して排出し、ナノイーイオンの付着した塵埃の脱臭、除菌に効果を果たす電気掃除機を提供することを目的としている。
本発明の実施の形態1における電気掃除機の外観斜視図 同電気掃除機の制御ブロック図 同電気掃除機の断面図 同電気掃除機のナノイーイオン発生装置の外観斜視図 同電気掃除機の空気清浄効果を示すグラフ 本発明の実施の形態2における電気掃除機の断面図 本発明の実施の形態3における電気掃除機の断面図
第1の発明は、塵埃を吸引する吸引風を発生させると共に電動送風機収納室に収納された電動送風機と、放電電極、前記放電電極を放熱フィンで冷却して水分を結露させる電極冷却手段からなり前記放電電極に高電圧を印加してイオンミスト(以下ナノイーイオンと呼ぶ)を発生させるナノイーイオン発生手段と、外気を吸引して前記ナノイーイオンを排出させる外気送風ファンと、前記ナノイーイオン発生手段近傍の温度を検出する温度検出手段と、前記外気送風ファンの上流側と前記電動送風機収納室を連通する連通経路と、前記連通経路を開閉する通路開閉手段を備え、前記温度検出手段で検出された温度が所定値より低い場合に、前記通路開閉手段を開状態にして、前記電動送風機の排気風の一部を前記外気送風ファンにより前記外気送風ファンの上流側へ流入させるもので、低温下であっても、微粒子水の質量を浮遊塵埃に付加して床面への落下を早くし、掃除中の吸込み具から吸い取ることができる捕集率を向上させるナノイーイオンを早く確実に安定して排出し、ナノイーイオンの付着した塵埃の脱臭、除菌に効果を果たし、空気清浄効果を良好にする電気掃除機を提供できる。
第2の発明は、特に、第1の発明の外気送風ファンの上流側に設けられると共に外気を取り入れるための取り入れ口を設け、前記取り入れ口に圧力差により開閉する圧力開閉弁を設け、連通経路を前記取り入れ口近傍に配し、前記連通経路から流入する電動送風機の排気風が多い場合に、前記圧力開閉弁が閉方向へ動作するもので、温度検出手段での検出温度が所定温度に対し低く、連通経路が開状態である場合には、外気送風ファンの上流側は電動送風機の排気圧の影響で外気圧より高くなる。そのため、取り入れ口に圧力差により開閉する圧力開閉弁を設けることで、外気送風ファンの上流側の圧力が外気圧より高くなる連通経路が開状態の場合には、取り入れ口を閉状態に近づけ、低温である外気が放電電極近傍へ流入することを抑制することができ、より早く放電電極近傍の温度を所定値まで上げ、低温下において、より早く確実にマイナスイオンミストを発生させる電気掃除機を提供できる。
第3の発明は、特に、第1又は第2の発明の温度検出手段により検出された温度に応じて通路開閉手段の開閉量を制御するもので、例えば、検出温度が所定温度に近い場合は、開閉量を少なくすることで、電動送風機の熱量によって放電電極近傍の温度が急激に上がること抑制し、逆に検出温度が所定温度に対しかなり低い場合には、開閉量を多くして早く放電電極近傍の温度を所定値まで上がるようにすることができる。これにより、低温下において、より早く安定してマイナスイオンミストを発生させる電気掃除機を提供できる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか一つの発明の通路開閉手段をバイメタルにより構成すると共に温度検出手段と兼用するもので、構成を容易にすることができ、安価な電気掃除機を提供することができる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか一つの発明の連通経路に、電動送風機からの排気風に含まれる塵埃を捕集するフィルターを備えたもので、放電電極に塵埃が付着することを防止することができ、より確実にマイナスイオンミストを発生させる電気掃除機を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の第1の実施の形態における電気掃除機について、図1〜5を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態1における電気掃除機の外観斜視図、図2は、同電気掃除機の制御ブロック図、図3は、同電気掃除機の断面図、図4は、同電気掃除機のナノイーイオン発生装置の外観斜視図である。
図1、2において、本実施の形態における電気掃除機の電気掃除機本体1は、後部に吸引風を発生する電動送風機2を内蔵し、その前部に、着脱自在で塵埃を捕集するエレクトレット加工された集塵袋3を配置している。集塵袋3の材質は、ポリプロピレン等の熱可塑性繊維で構成されており、空気等の摩擦で帯電することになる。
電気掃除機本体1の後方下部の両側に1対の走行用の車輪4が回転自在に取着され、底面前部には、同じく走行用のキャスター5が取着されている。電気掃除機本体1に着脱自在に接続されるホース8の手元には、操作手段6があり、操作手段6からの信号を制御手段30が受け、制御手段30は、各種の動作モード(例えば強・中・弱・切等の吸込み力)に応じた制御を行うようになっている。
ホース8の電気掃除機本体1との接続部には、塵埃検出手段7が設置されている。塵埃検出手段7は、発光素子7aと受光素子7bを互いに対向させて配置して構成され、発光素子7aと受光素子7bの間を塵埃が通過すると、一時的に受光素子7bによる受光が遮られて、パルス波形が発生する。
ホース8の片方は、伸縮自在或いは継ぎ自在の延長管9に接続される。延長管9は、掃除面に接して被掃除面の塵埃等を吸引するための吸込み具10と接続され、吸込み具10は、被掃除面の塵埃を掻き上げる回転ブラシ11と、ベルト12を介して回転ブラシ11を回転駆動する電動機13を内蔵している。
図3において、電動送風機2の収納する電動送風機収納室20とは、樹脂等で分離された上方空間部のナノイーイオン発生手段収納室21には、ナノメータサイズの微粒子水で包まれたマイナスイオンを発生させる為のナノイー制御手段22と、ナノイーイオン発生手段33と、マイナスイオンミストを部屋中に放出し、拡散させるための気流を起こす外気送風ファン35が収納され、各々が保持固定されている。
図4において、ナノイーイオン発生手段33は、電極冷却手段であるペルチェ素子23と、放熱フィン24と、放電電極である針状電極25と、アース電極26から構成されている。
ナノイーイオン発生手段33は、図に示すように、針状電極25とアース電極26が保持固定されており、針状電極25は、電気的には絶縁されているが、温度伝達的にペルチェ素子23と接続されていて、ペルチェ素子23の電圧印加によって、針状電極25が冷却され。さらに、ペルチェ素子23は放熱フィン24とも温度伝達的に接続されており、
針状電極25の冷却と相殺される発熱を放熱フィン24に放熱するようになっている。
ナノイー制御装置22は、針状電極25とアース電極26間に高圧を印加する高圧発生装置27と、針状電極25を冷却するペルチェ素子23に電圧を印加する直流電源手段28があり、針状電極25に周辺の水分が結露する温度に制御させている。
この構成により、ナノイーイオン発生手段33の高電圧(例えば略6000V)が印加された針状電極25は、内蔵するペルチェ素子23のペルチェ効果によって冷却されて、空気中の水分を結露させ、コロナ放電によって微粒子水で包まれたマイナスイオンの微細粒子(例えば直径で略5〜20nm)であるナノメータサイズのマイナスイオンミストを生成する。ナノメータサイズのマイナスイオンミストは、マイナスイオン単独で存在する場合より空気中に長時間(マイナスイオンの約6倍の寿命で)存在することが可能であり、且つ、ナノメータサイズと非常に小さいので、空気中に長時間浮遊できると共に、拡散性が高いので、室内に満遍なく浮遊する。
外気送風ファン35は、ナノイーイオンを部屋中に放出し、拡散させるための気流を起こす放出手段で、室内の空気を取り入れ口36より取り込み、ナノイーイオン発生手段33に送風し、ナノイーイオン放出口37よりナノイーイオンを部屋に放出する。29は、電動送風機2の排気を排出させる主排気口であり、放出されたナノイーイオンを室内に拡散させる気流を発生させる。
ここで、電動送風機2の電動送風機収納室20と外気送風ファン35の上流側60とを連通させる連通経路50(連通穴でもよい)があり、電動送風機2の排気の一部が外気送風ファン35を通じナノイーイオン発生手段33を経由して、ナノイーイオン放出口37より放出されるようになっている。
また、ナノイーイオン発生手段収納室21内のナノイーイオン発生手段33の針状電極25の近傍には、温度検出手段38が配されており、検出された温度により、通路開閉制御手段39を通じ、連通経路50に配されている通路開閉手段53を制御し、連通経路50の開閉が制御される構成になっている。
51は、外気送風ファン35での室内の空気の取り込みによって塵埃がナノイーイオン発生手段33のナノイーイオン発生手段収納室21に入らないようにするためのフィルターAで外気送風ファン35の吸気側で使用者が塵埃を取り除けるように取り外しできるようになっている。52は、連通経路50からの塵埃の侵入を防止するフィルターBである。
図2は、この電気掃除機の制御ブロック図で、31は、電動送風機2を駆動するための双方向性サイリスタなどで構成された電動送風機駆動手段であり、電動送風機2を位相制御し吸込み力を可変させる。32は、回転ブラシ11をベルト12を介して回転駆動する電動機13を位相制御するための電動機駆動手段である。
30は、マイクロコンピュータなどで構成された制御手段である。制御手段30は、使用者が操作する操作手段6のスイッチ操作情報を取り込み、その情報をもとに、電動機駆動手段32および電動送風機駆動手段31へ、位相制御するための点弧パルスを出力する制御を行う。
40は、ナノイー制御装置22を動作させるナノイー駆動手段で、制御手段30が駆動することでナノイー制御装置22に電力が供給される。ナノイー制御装置22に電力が供給されると、高圧発生装置27によって、針状電極25とアース電極26間に高電圧を印
加し、さらに冷却手段であるペルチェ素子23に電圧を印加する。
外気送風ファン35は、制御手段30によって制御されている。また、温度検出手段38によって検出された温度は、制御手段30を介し、通路開閉制御手段39に伝達され、通路開閉制御手段39は、通路開閉手段53を制御し、連通経路50の開閉を行う。41は、電気掃除機に電力を供給する商用電源である。
以上のように構成された本実施の形態における電気掃除機について、以下その動作、作用を説明する。
使用者が、操作手段6を操作し、例えば、「中」を選択すると、制御手段30は、操作手段6からの情報を基に、電動送風機駆動手段31及び電動機駆動手段32に予め定められた信号を送り、電動送風機2及び電動機13を駆動する。そして、制御手段30は、外気送風ファン35を動作させ、外気送風ファン35は、取り外し可能なフィルターA51によって塵埃が取り除かれた室内の空気を取り入れ口36より取り込み、ナノイーイオン発生手段33を経由してナノイーイオン放出口37より放出する。
また、制御手段30は、ナノイー駆動手段40に信号を送り、ナノイー制御装置22に電力が印加される。電力が印加されたナノイー制御装置22は、高圧発生装置27にて高圧を出力し、ナノイーイオン発生手段33の針状電極25とアース電極26間に印加する。また、直流電源手段28にて、ペルチェ素子23に電圧を出力して、針状電極25を冷却する。針状電極25が冷却されると、周辺の水分が結露して、針状電極25に水が生成され、水に高電圧が印加されるとナノイーイオンが発生する。
ナノメータサイズのマイナスイオンミストは、マイナスイオン単独で存在する場合より空気中に長時間(マイナスイオンの約6倍の寿命で)存在することが可能であり、且つ、ナノメータサイズと非常に小さいので、空気中に長時間浮遊できると共に、拡散性が高いので、室内に満遍なく浮遊する。
このとき、温度検出手段38によって検出された針状電極25近傍の温度が所定温度(例えば、5℃)以下であった場合には、冷却された針状電極25は、0℃以下となり針状電極25に結露する水分は凍結してしまいマイナスイオンミストを発生できなくなってしまうため、制御手段30は、通路開閉制御手段39を通じ通路開閉手段53を制御し、連通経路50を開状態にして、電動送風機2で発生した排気風の一部を外気送風ファン35を通じ流入させ針状電極25近傍の温度を上昇させ、針状電極25の凍結を抑制し、低温環境下でも、確実にナノイーイオンを発生させる。また、外気送風ファン35により電動送風機2の排気風の熱を拡散させ均等に針状電極25近傍に供給させているため安定してナノイーイオンを発生させることができる。
そして、温度検出手段38によって検出された針状電極25近傍の温度が所定温度(例えば5℃)以上になると、制御手段30は、通路開閉制御手段39を通じて、通路開閉手段53を制御し、連通経路50を閉状態にする。
ナノイーイオンを部屋中に放出させる本電気掃除機の構成上、電気掃除機使用開始時における温度検出手段38によって検出された針状電極25近傍の温度が外気の温度とほぼ同等であることは言うまでもなく、また温度検出手段38が、外気の温度を検出する手段でも同等の効果が得られる。
さらに、温度検出手段38によって検出された針状電極25近傍の温度が、所定温度(例えば、5℃)よりもかなり低い温度(例えば、−5℃)である場合には、冷却された針
状電極25は約−10℃となるため、電動送風機2で発生した排気熱を外気送風ファン35により多く流入させ早く針状電極25近傍の温度を上昇させるよう制御手段30は通路開閉制御手段39を通じて、通路開閉手段53を制御し、連通経路50の通路面積を大きくするようにする。
逆に、温度検出手段38によって検出された針状電極25近傍の温度が、所定温度(例えば、5℃)に近い温度(例えば、4℃)である場合には、必要以上に電動送風機2の排気熱を外気送風ファン35により多く流入させないよう制御手段30は、通路開閉制御手段39を通じて通路開閉手段53を制御し、連通経路50の通路面積を小さくするようにすることで、より安定的にナノイーイオンを発生させることもできる。
発生したナノイーイオンは、外気送風ファン35や、電動送風機2の排気の一部の風量によってナノイーイオン放出口37より排出される。
ナノイーイオン放出口37から放出されたナノイーイオンは、外気送風ファン35の送風と電動送風機2の排気によって室内に拡散され、室内に浮遊する微細な塵埃に付着帯電して、床面に落下させることができる。落下したナノイーイオンの付着帯電した塵埃は、吸込み具10で吸引され、延長管9、ホース8を通過した後、エレクトレット加工された集塵袋3で捕集される。
また、ナノメータサイズのナノイーイオンは、反応性が高く、臭い成分に作用して無臭成分に分解する能力を持つことが一般に知られており、室内のカーテンや浮遊塵埃等の脱臭の効果が得られると共に、室内に浮遊または付着しているアレルゲン、ウイルス等の不活化やカビ、細菌等の殺菌に対しても高い効果も得られる。
ここで、従来の電気掃除機と本実施の形態における電気掃除機を用いて、空気清浄機の規格JEM1467の試験法に準じた試験を行なった結果を以下に説明する。試験は、20〜30mの測定室内でタバコ吸煙機でタバコ5本を発煙させ、タバコ吸煙機と同程度の撹拌ファン(図示せず)を運転させながら濃度分布を一定にする。
その後、電気掃除機を運転させながら、粒子径0.3μmのタバコの煙の減衰率を時間毎に測定するものである。
図5が、上記試験の結果をグラフにして示したもので、運転時間5分後の比較では、本実施の形態における電気掃除機の除去率が、従来の電気掃除機より約20%良い結果であった。これは、従来の電気掃除機に比べ、タバコの煙をより早く床面に沈降させて、集塵していることが、グラフより読み取れる。今回用いたタバコの煙も浮遊塵埃のひとつであるが、浮遊塵埃としては、様々な粒子径の物が存在し、最大では、約1μmの大きさの物まで存在する。また、沈降性塵埃でも花粉等は、数十μmの粒子径で、浮遊している時間も長い。浮遊している粒子径の大きなものほど、より多くのマイナスイオンミストが付着帯電できるので、床面へのより早い沈降が期待できるものである。
以上のように、本実施の形態によれば、電動送風機2を備えた電気掃除機において、針状電極25近傍の温度を検出する温度検出手段38と、外気送風ファン35の上流側と電動送風機収納室20を連通する連通経路50を備え、温度検出手段38により検出された検出温度に応じて通路開閉制御手段39を通じ通路開閉手段53を制御し、連通経路50を開閉することで、低温環境下であっても微粒子水の質量を付加して床面への落下を早くし、掃除中の吸込み具10から吸い取ることができる捕集率を向上させるナノイーイオンを早く確実に安定して排出し、ナノイーイオンの付着した塵埃の脱臭、除菌に効果を果たし、空気清浄効果を良好にする電気掃除機を提供できる。
また、ナノメータサイズのマイナスイオンミストを従来のイオンのように直接的に電動送風機2の排気で放出すると、電動送風機2の熱によって、ミストが消滅し効果が得られなくなってしまうが、本実施の形態では、外気送風ファン35で外気を取り込み、熱量の少ない空気でマイナスイオンミストを排出するようにしているので、安定してマイナスイオンミストの効果を得ることができる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の第2の実施の形態における電気掃除機の断面図である。なお、上記実施の形態1における電気掃除機と同一部分には同一符号を付して、その説明を省略する。本実施の形態における電気掃除機は、図6に示すように、圧力差により開閉する圧力開閉弁61を、空気の取り入れ口36に設けたもので、他の構成は、上記実施の形態における電気掃除機と同一である。
以上のように構成された電気掃除機について、以下その動作、作用を説明する。
温度検出手段38によって検出された針状電極25近傍の温度が所定温度(例えば、5℃)よりもかなり低い温度(例えば、−5℃)である場合に、冷却された針状電極25は約−10℃となるため、電動送風機2で発生した排気熱を、外気送風ファン35により多く流入させ早く針状電極25近傍の温度を上昇させるよう、制御手段30は、通路開閉制御手段39を通じて通路開閉手段53を制御し、連通経路50の通路面積を大きくするようにする。
連通経路50の通路面積を大きくすることで、外気送風ファン35の上流側60に電動送風機2の排気風が多く流れ込み、外気圧よりも圧力が上昇する。そのため圧力開閉弁61は、外気圧と外気送風ファン35の上流側60の圧力の差により空気を取り入れる取り入れ口36を閉じる方向に動作する。このような構造にすることで、低温である外気が放電電極近傍25へ流入することを抑制することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、取り入れ口36に、圧力差により開閉する圧力開閉弁61を設けることにより、低温である外気が針状電極25近傍へ流入することを抑制し、より早く針状電極近傍25の温度を所定値まで上げ、低温下において、より早く確実にマイナスイオンミストを発生させることができる電気掃除機を提供できる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3における電気掃除機の断面図である。なお、上記実施の形態における電気掃除機と同一部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態における電気掃除機は、図7に示すように、連通経路50の開閉を、温度によって形状が可変するバイメタルで構成された通路開閉手段70で行うようにしたもので、他の構成については、上記実施の形態に述べた電気掃除機と同一である。
以上のように構成された本実施の形態における電気掃除機について、以下その動作、作用を説明する。
針状電極25近傍の温度が、所定温度(例えば、5℃)以下の場合には、冷却された針状電極25は、0℃以下となり針状電極25に結露する水分が凍結してしまい、マイナスイオンミストを発生できなくなってしまうため、形状が可変するバイメタルで構成される通路開閉手段70は、連通経路50を開状態にするよう形状を維持し、電動送風機2で発生した排気熱を、外気送風ファン35により流入させ針状電極25近傍の温度を上昇させ
、針状電極25の凍結を抑制し、低温環境下でも確実にナノイーイオンを発生させる。
そして、温度検出手段38によって検出された針状電極25近傍の温度が、所定温度(例えば、5℃)以上になると、形状が可変するバイメタルで構成された通路開閉手段70は連通経路50を開状態にするよう形状を維持する。
また、本実施の形態では、通路開閉手段70を、温度で形状が変化するバイメタルで構成しているので、通路開閉手段70を、温度検出手段38と兼用することができ、構成が容易で、安価な電気掃除機を提供することができる。
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、簡便な手段により空気清浄効果の優れた各種家庭用、業務用電気掃除機等に広く適用できる。
2 電動送風機
22 ナノイーイオン制御装置
23 ペルチェ素子(電極冷却手段)
24 放熱フィン
25 針状電極(放電電極)
26 アース電極
33 ナノイーイオン発生手段
35 外気送風ファン
38 温度検出手段
39 通路開閉制御手段
50 連通経路
53 通路開閉手段
61 圧力開閉弁

Claims (5)

  1. 塵埃を吸引する吸引風を発生させると共に電動送風機収納室に収納された電動送風機と、放電電極、前記放電電極を放熱フィンで冷却して水分を結露させる電極冷却手段からなり前記放電電極に高電圧を印加してイオンミスト(以下ナノイーイオンと呼ぶ)を発生させるナノイーイオン発生手段と、外気を吸引して前記ナノイーイオンを排出させる外気送風ファンと、前記ナノイーイオン発生手段近傍の温度を検出する温度検出手段と、前記外気送風ファンの上流側と前記電動送風機収納室を連通する連通経路と、前記連通経路を開閉する通路開閉手段を備え、前記温度検出手段で検出された温度が所定値より低い場合に、前記通路開閉手段を開状態にして、前記電動送風機の排気風の一部を前記外気送風ファンにより前記外気送風ファンの上流側へ流入させることを特徴とする電気掃除機。
  2. 外気送風ファンの上流側に設けられると共に外気を取り入れるための取り入れ口を設け、前記取り入れ口に圧力差により開閉する圧力開閉弁を設け、連通経路を前記取り入れ口近傍に配し、前記連通経路から流入する電動送風機の排気風が多い場合に、前記圧力開閉弁が閉方向へ動作することを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 温度検出手段により検出された温度に応じて通路開閉手段の開閉量を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の電気掃除機。
  4. 通路開閉手段をバイメタルにより構成すると共に温度検出手段と兼用することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気掃除機。
  5. 連通経路に、電動送風機からの排気風に含まれる塵埃を捕集するフィルターを備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気掃除機。
JP2010069607A 2010-03-25 2010-03-25 電気掃除機 Pending JP2011200371A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010069607A JP2011200371A (ja) 2010-03-25 2010-03-25 電気掃除機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010069607A JP2011200371A (ja) 2010-03-25 2010-03-25 電気掃除機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011200371A true JP2011200371A (ja) 2011-10-13

Family

ID=44877796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010069607A Pending JP2011200371A (ja) 2010-03-25 2010-03-25 電気掃除機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011200371A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013232156A (ja) * 2012-05-01 2013-11-14 Sharp Corp 自走式電子機器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013232156A (ja) * 2012-05-01 2013-11-14 Sharp Corp 自走式電子機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100972886B1 (ko) 공기 조화기
JP2013081604A (ja) 自走式イオン発生機及び掃除ロボット
JP4893373B2 (ja) 電気掃除機
JP2005016841A (ja) 空気清浄機
JP2011167276A (ja) 電気掃除機
WO2016051673A1 (ja) 電気掃除機
JP2011200371A (ja) 電気掃除機
JP5612320B2 (ja) 静電霧化装置および電気掃除機
JP5487819B2 (ja) 電気掃除機
JP5609203B2 (ja) 電気掃除機
JP5612322B2 (ja) 静電霧化装置および電気掃除機
JP5304357B2 (ja) 電気掃除機
JP2011143048A (ja) 電気掃除機
JP2012235862A (ja) 電気掃除機
JP2011167277A (ja) 電気掃除機
JP2015154995A (ja) 自走式掃除機
JP2010029427A (ja) 電気掃除機
JP2011200370A (ja) 電気掃除機
JP5558924B2 (ja) 静電霧化装置および電気掃除機
JP2011206131A (ja) 電気掃除機
JP2011167278A (ja) 電気掃除機
JP5598046B2 (ja) 電気掃除機
JP2013052006A (ja) 電気掃除機
JP5357941B2 (ja) 掃除ロボット
JP2010194209A (ja) 電気掃除機