JP5304357B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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Description

本発明は空気清浄効果の高い電気掃除機の制御に関するものである。
従来のこの種の微粒子発生手段を備えた電気掃除機に関しては、排気経路にイオン発生器を配置させる構成のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、電気掃除機として、特許文献2のような塵埃検知手段と複数の増幅度を持つ増幅手段を備え、より小さな塵埃を検知できるような電気掃除機が発明されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−212389号公報 特開2007−6921号公報
しかしながら、上記のような電気掃除機の構成では、電動送風機の排気と共に部屋中にイオンを放出させる高電圧の放電電極で構成したイオン発生器と、塵埃を捕集する不織布を用いた集塵袋を内蔵する電気掃除機本体と、前記電動送風機に連通し塵埃を吸引する吸込み具を備え、前記電動送風機の排気で、イオンを部屋中に放出し、室内で対流させる事で、浮遊する塵埃を帯電させ、前記不織布を用いた集塵袋で、前記イオンで帯電された塵埃を捕集させる構成であるが、以下のような課題を有している。
イオンの帯電した室内に浮遊する微細塵埃が床面に落下するまでには時間を必要とする。
また、イオンは空気中に広がりやすいが寿命は数十秒程度と短い為、効果を得るにはイオンの生成量を多くし、より早く室内に行き届かせる必要があり、掃除時間の短い電気掃除機では、空気清浄効果が不十分である。
また、空気清浄効果として、脱臭や、空気中の菌の除菌、アレルゲンやウイルスの不活化といった効果も求められている。
そして、イオンを発生するのに高電圧ユニットを常時動作させる必要がある為、省エネルギー(省エネ)も求められていた。
本発明は上記従来の課題を解決するものであって、例えば、微粒子発生手段として、水に高電圧を印加することによって、微粒子水で包まれたマイナスイオンの微細粒子(例えば直径で略5〜20nm)であるナノメータサイズのマイナスイオンミストを生成する。ナノメータサイズのマイナスイオンミストは、マイナスイオン単独で存在する場合より空気中に長時間(マイナスイオンの約6倍の寿命で)存在することが可能であり、且つ、ナノメータサイズと非常に小さいので、空気中に長時間浮遊できると共に、拡散性が高いので、室内に満遍なく浮遊する。
そして、マイナスイオンミストは、被付着物に付着すると、該被付着物の脱臭、除菌を行う脱臭、除菌作用を果たすことが知られている。
本発明では、浮遊塵埃の状態を床面の塵埃量の状態から予測して、微粒子(例えば、マイナスイオンミスト)の放出量と放出範囲を最適に制御して、微粒子を浮遊塵埃に効率良く付着または帯電させることによって微粒子の質量を付加して、床面への落下時間を早くし、掃除中の吸込み具から吸い取ることができる捕集率を向上させると共に、制御装置の出力を可変制御することによって省エネを実現する。また、微粒子としてマイナスイオンミスト等を用いることで、マイナスイオンミストの付着した塵埃の脱臭、除菌、アレルゲンやウイルスの不活化にも効果を果たす電気掃除機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、吸引風を発生する電動送風機と、床面から吸引した塵埃を検知する塵埃検出手段と、空気中の浮遊物と結合する微粒子を発生する微粒子発生手段と前記微粒子発生手段が生成する微粒子を室内に放出する放出手段と前記電動送風機へ電力供給すると共に、前記微粒子発生手段及び前記放出手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記微粒子発生手段の出力及び/又は前記放出手段の出力を、前記塵埃検出手段が検出する単位時間当たりの塵埃量に応じて制御し、室内に放出する微粒子の放出量及び/又は放出範囲を可変するものである。
これによって、浮遊塵埃の状態を単位時間当たりに検出する床面の塵埃量の状態から予測して、微粒子の室内への放出量と放出範囲を制御して、微粒子を浮遊塵埃に効率良く付着または帯電させることによって、微粒子の質量を付加して床面への落下を早くし、掃除中の吸込み具から吸い取る捕集率を向上させると共に、微粒子の放出量と放出範囲の効率良い制御によって、省エネも行う。また、微粒子にマイナスイオンミストを用いることで、付着した塵埃の脱臭、除菌、アレルゲンやウイルスの不活化にも効果を果たす電気掃除機を提供できる。
本発明の電気掃除機は、単位時間当たりに検出する床面の塵埃量の状態から、室内の浮遊塵埃の状態を予測して、微粒子の生成量と放出範囲を制御し室内に効率よく放出、拡散させ、微粒子の質量を浮遊塵埃に付加して床面への落下を早くし、掃除中の吸込み具から吸い取る捕集率を向上させることができると共に、省エネを実現する。そして、微粒子としてマイナスイオンミストを用いることで、付着した塵埃の脱臭、除菌、アレルゲンやウイルスの不活化にも効果を果たす空気清浄効果を良好にした使用性の良い電気掃除機を提供できる。
第1の発明は、吸引風を発生する電動送風機と、床面から吸引した塵埃を検知する塵埃検出手段と、空気中の浮遊物と結合する微粒子を発生する微粒子発生手段と前記微粒子発生手段が生成する微粒子を室内に放出する放出手段と前記電動送風機へ電力供給すると共に、前記微粒子発生手段及び前記放出手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記微粒子発生手段の出力及び/又は前記放出手段の出力を、前記塵埃検出手段が検出する単位時間当たりの塵埃量に応じて制御し、室内に放出する微粒子の放出量及び/又は放出範囲を可変するものである。
これにより、前記制御手段が、室内の浮遊塵埃の状態を単位時間当たりに検出する床面の塵埃量の状態から予測して、微粒子の室内への放出量と放出範囲を制御して、微粒子を浮遊塵埃に効率良く付着または帯電させることによって、微粒子の質量を付加して床面への落下を早くし、掃除中の吸込み具から吸い取る捕集率を向上させることができる。加えて、微粒子としてマイナスイオンミストを用いることで、付着した塵埃の脱臭、除菌、アレルゲンやウイルスの不活化にも効果を果たす、空気清浄性能を良好にした使用性の良い電気掃除機を提供できる。
第2の発明は、第1の発明の電気掃除機の微粒子発生手段を、ナノメータサイズの微粒子水で包まれたマイナスイオンを生成するマイナスイオンミスト発生手段としたものである。マイナスイオンミストは浮遊塵埃に付着帯電し易く、微粒子水の質量を浮遊塵埃に付加して床面への落下を早くし、掃除中の吸込み具から吸い取る捕集率を向上させるとことができる。加えて、マイナスイオンミストは、付着した塵埃の脱臭、除菌、アレルゲンやウイルスの不活化にも効果を果たす空気清浄効果の高い電気掃除機を提供できる。
第3の発明は、第1または第2の発明の制御手段が、塵埃検出手段が掃除開始後の一定時間T0内に検出する単位時間当たりの塵埃量が多いと判断した時には、微粒子発生手段による微粒子の生成量を増加させるものである。
これは、掃除開始後の一定時間T0内に吸込み具から吸い取っている捕集塵埃が多い場合、床面に沈降している微細な塵埃も多い。微細な塵埃は、使用者の掃除動作によって、床面から舞い上げられてしまう可能性が高いので、微粒子発生手段による室内への微粒子の生成量を増加させることで、使用者の掃除動作によって舞い上げられた塵埃を、微粒子の付着または帯電によって、再び沈降させて、吸込み具から吸い取る捕集率を向上させることができる。
第4の発明は、第3の発明の制御手段が、掃除を開始してから一定時間T0経過後に、塵埃検出手段が検出する単位時間当たりの塵埃量が多いと判断した時には、微粒子発生手段による微粒子の生成量を減少させるものである。
これは、掃除を一定時間T0継続した後、吸込み具から吸い取っている捕集塵埃が増えてきた場合、室内の浮遊塵埃が床面に沈降し、室内の浮遊塵埃が減少し、殆どない状態になってきていると考えられるので、微粒子発生手段による微粒子の生成量を減少させることにより、過剰な微粒子の発生を防ぐと共に、電気掃除機としての消費電力を抑えることができる。
第5の発明は、第1または第2の発明の制御手段が、掃除開始後の一定時間T0内に塵埃検出手段が検出する単位時間当たりの塵埃量が多いと判断した時には、微粒子を部屋中に放出し、拡散させる放出手段の出力を増加させて放出範囲を広くする。
これは、掃除開始後の一定時間T0内に吸込み具から吸い取っている捕集塵埃が多い場合、床面に微細な塵埃も多い。微細な塵埃は、使用者の掃除動作によって、床面から舞い上げられてしまう可能性が高いので、放出手段の出力を増加することで、微粒子の拡散範囲を広げて、使用者の掃除動作によって舞い上げられた塵埃を、微粒子を付着帯電によって、再び沈降させ、吸込み具から吸い取る捕集率を向上させることができる。
第6の発明は、第5の発明の制御手段が、掃除を開始してから一定時間T0経過後に、塵埃検出手段が検出する単位時間当たりの塵埃量が多いと判断した時には、微粒子を部屋中に放出し、広範囲に拡散させる放出手段の出力を減少させる。
これは、掃除を一定時間T0継続した後、吸込み具から吸い取っている捕集塵埃が増えてきた場合、室内の浮遊塵埃が床面に沈降し、室内の浮遊塵埃が減少し、殆どない状態になってきていると考えられるので、放出手段による微粒子の室内への放出範囲を減少させることにより、室内の対流を抑え、対流によって床面に沈降した浮遊塵埃の再舞い上げを防ぐと共に、電気掃除機としての消費電力を抑えることができる。
第7の発明は、第3の発明の制御手段が、掃除を開始してから一定時間T0経過後に、塵埃検出手段が検出する単位時間当たりの塵埃量が少ないと判断した時には、放出手段の出力を増加させて放出範囲を広くする。
これは、掃除開始後の一定時間T0内に吸込み具から吸い取っている捕集塵埃が多い場合、床面に微細な塵埃も多い。微細な塵埃は、使用者の掃除動作によって、床面から舞い上げられてしまう可能性が高いので、微粒子発生手段による室内への微粒子の生成量を増加させることで、使用者の掃除動作によって舞い上げられた塵埃を、微粒子の付着または帯電によって、再び沈降させて、吸込み具から吸い取る捕集率を向上させる。この後、掃除中の吸込み具から吸い取っている単位時間当たりの捕集塵埃が少なくなってきた場合、前記放出手段の出力を増加することで、微粒子の拡散範囲を広げて、より広い範囲の浮遊塵埃に微粒子を付着または帯電させることよって、沈降させて捕集することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の第1の実施の形態を、図1〜3を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態における電気掃除機の制御ブロック図であり、図2は同電気掃除機の斜視外観図、図3は同電気掃除機の断面図である。
図2の1は電気掃除機本体で、後部に吸引風を発生する電動送風機2を内蔵し、その前部に、着脱自在で塵埃を捕集するエレクトレット加工された集塵袋3を配置している。集塵袋3の材質はポリプロピレン等の熱可塑性繊維で構成されており、空気等の摩擦で帯電することになる。後方下部の両側に1対の走行用の車輪4が回転自在に取着され、底面前部には、同じく走行用のキャスター5が取着されている。電気掃除機本体1には、着脱自在に接続されるホース8がある。このホース8の手元には操作手段6があり、各種の動作モード(例えば強・中・弱・切等の吸込み力)を選択できるようになっている。ホース8の電気掃除機本体1との接続部には、塵埃検出手段7が設置されている。塵埃検出手段7は、発光素子7aと受光素子7bを互いに対向させて配置して構成され、発光素子7aと受光素子7bの間を塵埃が通過すると、一時的に受光素子7bによる受光が遮られて、パルス波形が発生する。そして、ホース8は、その片方を伸縮自在或いは継ぎ自在の延長管9と接続する。延長管9は、掃除面に接して被掃除面の塵埃等を吸引するための吸込み具10と接続される。吸引具10は、被掃除面の塵埃を掻き上げる回転ブラシ11と、回転ブラシ11をベルト12を介して回転駆動する電動機13を内蔵している。
図1は、この電気掃除機の制御ブロック図で、31は電動送風機2を駆動するための双方向性サイリスタなどで構成された駆動手段である。32は回転ブラシ11をベルト12を介して回転駆動する電動機13を位相制御するための電動機駆動手段である。30はマイクロコンピュータなどで構成される制御手段である。制御手段30は、使用者が操作する操作手段6のスイッチ操作情報を取り込み、その情報をもとに、電動機駆動手段32および駆動手段31へ位相制御するための点弧パルスを出力する制御を行う。40は、電気掃除機に電力を供給する商用電源である。
微粒子発生手段が生成する微粒子としては、様々なものが存在する。例えば、マイナスイオンや、プラスイオン、ドライミストや、マイナスイオンミスト等である。ドライミストは、水を微細な霧の状態にして噴射するもので、粒径4〜16μmと水の粒子が小さく蒸発が早いので、肌や服が濡れない性質を持つ。マイナスイオンミストは、マイナスイオンがナノメータサイズの微粒子水で包まれたもので、粒径5〜20nmとさらに小さく、水によって包まれているので、イオンとしての寿命が長い。本実施の形態では、微粒子として、マイナスイオンミストを例にして説明を行う。
図3において、電動送風機2の後方には、ナノメータサイズの微粒子水で包まれたマイナスイオンを発生させる為の電源として高電圧装置34が保持固定されている。そして、電気掃除機本体1の上方後部に、ペルチェ素子、針状電極などからなるマイナスイオンミスト発生手段33(微粒子発生手段)が収納されており、高電圧装置34とは電気的に接続されている。この構成により、マイナスイオンミスト発生手段33の高電圧(例えば略6000V)を印加された針状電極は、内蔵するペルチェ素子のペルチェ効果によって冷却されて、空気中の水分を結露させ、コロナ放電によって微粒子水で包まれたマイナスイオンの微細粒子(例えば直径で略5〜20nmのマイナスイオンミスト)が発生するものである。
35は、マイナスイオンミストを部屋中に放出し、拡散させるための気流を起こす電動ファンなどからなる放出手段である。放出手段35は、室内の空気を取り入れ口36より取り込み、マイナスイオンミスト発生手段33に送風し、マイナスイオンミスト放出口37よりマイナスイオンミストを部屋中に放出して、室内に拡散させる気流を発生させる。そして、20は電動送風機2の排気を排出させる主排気口であり、マイナスイオンミスト放出口37とは連通の無い別経路の排気口である。主排気口20は全面を紡績布で覆われた電気掃除機本体1と着脱自在な部品であり、電動送風機2の排気の風速を低減させることを目的としている。
以上のように構成された電気掃除機について、以下その動作、作用を説明する。
使用者が、操作手段6を操作し、例えば、「中」を選択すると、制御手段30は、操作手段6からの情報を基に、駆動手段31及び電動機駆動手段32に予め定められた信号を送り、電動送風機2及び電動機13を駆動させる。そして、制御手段30は、高電圧装置34、マイナスイオンミスト発生手段33及び放出手段35を動作させ、マイナスイオンミスト放出口37より、マイナスイオンミストを部屋中に放出し、拡散させる。この時、空気の取り入れ口36は電気掃除機本体1の天面に設けているため、掃除作業中に室内を浮遊する細かい塵埃が取り入れ口36から流入し、マイナスイオンミスト発生手段33の近傍を通過する際にマイナスイオンミストに付着帯電され、マイナスイオンミスト放出口37から電気掃除機本体1の外に放出される。マイナスイオンミストは微粒子水で包まれている分、従来のマイナスイオンと比較して質量が付加されるため、マイナスイオンミストが付着帯電した微細な浮遊塵埃を床面へ早く落下させ、吸込み具から吸い取ることができ、捕集効率を向上させることによって、空気清浄効果の向上を図ることができる。
また、さらにマイナスイオンミスト放出口37から放出されたマイナスイオンミストは、放出手段35の送風によって室内に拡散され、室内に浮遊する微細な塵埃に付着帯電して、床面に落下させることもできる。落下したマイナスイオンミストの付着帯電した塵埃は、吸込み具10から吸引され、延長管9、ホース8を通過した後、エレクトレット加工された集塵袋3に捕集される。
また、ナノメータサイズのマイナスイオンミストは、反応性が高く、臭い成分に作用して無臭成分に分解する能力を持つことが知られており、室内のカーテンや浮遊塵埃等の脱臭の効果が得られると共に、室内に浮遊または付着しているアレルゲン、ウイルス等の不活化やカビ、細菌等の殺菌に対しても高い効果も得られる。
また、塵埃が、ホース8の吸引経路内に設けた塵埃検出手段7を通過すると、発光素子7aと受光素子7bの間を塵埃が通過することになり、受光素子7bの受光量が変化するので、塵埃検出手段7は、この検出信号を制御手段30に送る。
制御手段30は、常に塵埃検出手段7からの検出信号を受信しており、単位時間あたり(例えば0.1秒間)の塵埃の検出度合いから吸引した塵埃量の判定を行っている。
使用者が掃除を開始してから一定時間内(例えば開始1分間)に、制御手段30は、塵埃検出手段7から、予め定めた掃除開始の所定(単位)時間当たりの標準的な塵埃量の閾値を越える塵埃が検出された場合、床面の塵埃量が多いと判断し、マイナスイオンミスト発生手段33の針状電極への印加電圧を上げたり、内蔵するペルチェ素子の冷却効果を上げることで、発生するマイナスイオンミストの生成量を増加させる。
これは、掃除をし始めてから吸込み具10が吸い取る捕集塵埃が多い場合、床面に微細な塵埃も多く沈降していて、使用者の掃除動作によって、その微細な塵埃を床面から舞い上げてしまう可能性が高いので、マイナスイオンミスト発生手段33による室内へのマイナスイオンミストの生成量を増加させて、室内に大量のマイナスイオンミストを放出し、濃度を濃くすることでより早い時間で室内に拡散させる。そして、使用者の掃除動作によって舞い上げられる塵埃に、マイナスイオンミストを、より短い時間で、より効率良く付着帯電させることで、再び沈降させ、吸込み具10から吸い取る捕集率を向上させるものである。
ここで、従来の電気掃除機と本実施の形態の電機掃除機を用いて、空気清浄機の規格JEM1467の試験法に準じた試験結果を示す。試験は20〜30m3の測定室内でタバコ吸煙機でタバコ5本を発煙させ、タバコ吸煙機と同程度の撹拌ファンを運転させながら濃度分布を一定にする。その後、電気掃除機を運転させながら、粒子径0.3μmのタバコの煙の減衰率を時間毎に測定するものである。図5が試験結果をグラフにしたもので、運転時間5分後の比較では本実施の形態の電気掃除機の除去率が、従来の電気掃除機より約20%良い結果であった。これは従来の電気掃除機に比べ、タバコの煙をより早く床面に沈降させて、集塵していることが、グラフより読み取れる。今回用いたタバコの煙も浮遊塵埃のひとつであるが、浮遊塵埃としては、様々な粒子径の物が存在し、最大では約1μmの大きさの物まで存在する。また、沈降性塵埃でも花粉等は、数十μmの粒子径で浮遊している時間も長い。浮遊している粒子径の大きなものほど、より多くのマイナスイオンミストが付着帯電できるので、床面へのより早い沈降が期待できるものである。
次に、制御手段30は、掃除が始まって一定時間経過後(例えば5分後)から、所定(単位)時間(例えば1分間)再び、塵埃検出手段7からの情報を計測し始める。制御手段30は、予め定めた所定(単位)時間当たりの標準的な塵埃量の閾値を越える塵埃を検出した場合、床面の塵埃量が多い、又は増えてきたと判断する。掃除が始まって一定時間経過後、吸込み具10から吸い取る捕集塵埃が多い場合や、増えている場合は、室内の浮遊塵埃が床面に沈降し、室内の浮遊塵埃が減少し殆どない状態になってきていると考えられる。(例えば図5で、掃除開始後の5分経過時点では、約60%の浮遊塵埃を捕集していることになる)。
この時、制御手段30は、マイナスイオンミスト発生手段33の針状電極への印加電圧を下げたり、内蔵するペルチェ素子の冷却効果を下げることで、発生するマイナスイオンミストの生成量を減少させて、過剰なマイナスイオンミストの発生と室内への供給を防ぐと共に、電気掃除機としての消費電力を抑えるよう制御するものである。
また、本実施の形態で先に述べたマイナスイオンミスト発生手段33によるマイナスイオンミストの生成量を加減する方法ではなく、マイナスイオンミストを部屋中に放出し、拡散させる放出手段35の出力を加減する方法でも、同じ効果を得ることができる。
例えば、使用者が掃除を開始してから一定時間(例えば開始1分間)に、制御手段30は、塵埃検出手段7から、予め定めた掃除開始の一定(単位)時間当たりの標準的な塵埃量の閾値を越える塵埃が検出された場合、床面の塵埃量が多いと判断し、マイナスイオンミストを部屋中に放出し、拡散させる室内の気流を発生する放出手段35の出力を増加して放出範囲を広くする。これは、掃除中の吸込み具から吸い取っている捕集塵埃が多い場合、床面に微細な塵埃も多く沈降していて、使用者の掃除動作によって、その微細な塵埃を床面から舞い上げてしまう可能性が高いので、放出手段35の出力を増加することで、マイナスイオンミストの拡散範囲を広げて、より広範囲の塵埃に対して、マイナスイオンミストを付着帯電させることで、再び沈降させ、吸込み具10から吸い取る捕集率を向上させるものである。
次に、制御手段30は、掃除が始まって一定時間経過後(例えば4分後)から、所定(単位)時間(例えば1分間)再び、塵埃検出手段7からの情報を計測し始める。制御手段30は、予め定めた所定(単位)時間当たりの標準的な塵埃量の閾値を越える塵埃を検出した場合、床面の塵埃量が多い、又は増えてきたと判断する。掃除が始まって一定時間経過後、吸込み具10から吸い取る捕集塵埃が多い場合や、増えている場合は、室内の浮遊塵埃が床面に沈降し、室内の浮遊塵埃が減少し殆どない状態になってきていると考えられる。
この時、制御手段30は、マイナスイオンミストを部屋中に放出し、拡散させる放出手段35の出力を減少させて、マイナスイオンミストの室内への放出量及び放出範囲を減少させることにより、室内の対流を抑え、対流によって床面に沈降した浮遊塵埃の再舞い上げを防止すると共に、電気掃除機としての消費電力を抑えることができる。
また、本実施の形態で先に述べたマイナスイオンミスト発生手段33によるマイナスイオンミストの生成量を加減する方法と、マイナスイオンミストを部屋中に放出し、拡散させる放出手段35の出力を加減する方法を組み合わせて制御することもできる。
例えば、使用者が掃除を開始してから一定時間(例えば開始1分間)当たりに、制御手段30は、塵埃検出手段7から、予め定めた掃除開始の一定(単位)時間当たりの標準的な塵埃量の閾値を越える塵埃を検出した場合、床面の塵埃量が多いと判断し、マイナスイオンミスト発生手段33が発生するマイナスイオンミストの生成量を増加させると共に、マイナスイオンミストを部屋中に放出し、拡散させる室内の気流を発生する放出手段35の出力を減少して放出範囲を狭くする。これは、掃除をし始めてから吸込み具10が吸い取る捕集塵埃が多い場合、床面に微細な塵埃も多く沈降していて、使用者の掃除動作によって、その微細な塵埃を、床面から舞い上げてしまう可能性が高いので、マイナスイオンミスト発生手段33による室内へのマイナスイオンミストの生成量を増加させて、室内に大量のマイナスイオンミストを放出し、密度を濃くすることでより早い時間で室内に拡散させることができる。
加えて、放出手段35の出力を減少させて、マイナスイオンミストの室内への放出範囲を減少させることにより、室内の対流を抑え、対流によって床面に沈降した浮遊塵埃の再舞い上げを防いで、吸込み具10から吸い取る捕集率を向上させると共に、マイナスイオンミスト発生手段33の出力を増加させた代わりに、放出手段35の出力を減少させることで、電気掃除機としての消費電力を抑えるものである。
次に、制御手段30は、掃除が始まって一定時間経過後(例えば4分後)から、所定(単位)時間(例えば1分間)再び、塵埃検出手段7からの情報を計測し始める。制御手段30は、予め定めた所定(単位)時間当たりの標準的な塵埃量の閾値を下回る塵埃しか検出できなかった場合、床面の塵埃量が少ない、又は減ってきている判断する。掃除が始まって一定時間経過後、吸込み具10から吸い取る捕集塵埃が少ない場合や、減ってきている場合は、床面に沈降した塵埃を、吸込み具10で殆ど吸い込み、室内の浮遊塵埃も減少し殆どない状態になってきていると考えられる。この時、制御手段30は、放出手段35の出力を増加して、マイナスイオンミストの室内への放出範囲を広くすることにより、室内に対流を起こし、対流によってより広い範囲の浮遊塵埃に対して、マイナスイオンミストを付着帯電させることよって、沈降させ、吸込み具10から吸い取る捕集率の更なる向上を図ることができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の第2の実施の形態を説明する。図4は、本実施の形態における電気掃除機の断面図である。実施の形態1との構成の違いを、図4を参照しながら説明し、同一構成のものに関しては、同一符号にて記載し説明を省略する。
実施の形態2には、マイナスイオンミストを部屋中に放出し、拡散させるための気流を起こす放出手段35が省かれ、替わりに、電動送風機2の排気風を、マイナスイオンミスト発生手段33に送風し、マイナスイオンミスト放出口37よりマイナスイオンミストを部屋中に放出して、室内に拡散させる気流を発生するように構成している。
電動送風機2の排気を排出させる主排気口20と、マイナスイオンミスト放出口37とは連通する経路にしてある。
電動送風機2を運転すると、マイナスイオンミスト発生手段33で発生したマイナスイオンミストが電動送風機2の排気風と共に、マイナスイオンミスト放出口37から斜め上方へ放出される。この時、主排気口20は全面を紡績布で覆うことで排気風速を抑える様に構成しているので、排気風はマイナスイオンミスト放出口37へ流れやすくなり、マイナスイオンミスト放出口37の風速を高めることができ、マイナスイオンミストを遠くへ放出することができる。
また、電動送風機2の排気を、マイナスイオンミスト発生手段33に直接、送風するので、電動送風機2の排気に含まれる微細な塵埃にも付着帯電し易く、マイナスイオンミスト放出口37から排出された後に、床面に落下するのが早くなる。このため、吸込み具10から吸い取る確率が高くなる。
また、制御手段30の制御方法としては、実施の形態1で述べたマイナスイオンミスト発生手段33によるマイナスイオンミストの生成量のみを加減する方法と同じであり、実施の形態2では、実施の形態1の放出手段35(図3)が起こす送風を、電動送風機2の排気風で兼ねたことにより、電気掃除機の構成を容易にすることができるので、製造コストを抑えられ、結果、使用者にとって入手し易い電気掃除機を提供することができる。
また、制御手段30が、電動送風機2の入力を制御することにより、排気風速も変化するので、これを利用すればマイナスイオンミストの放出量及び、または放出範囲も制御することも可能になる。
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、簡便な手段により空気清浄効果の優れた各種家庭用、業務用電気掃除機等に広く適用できる。
本発明の実施の形態1における電気掃除機の制御ブロック図 同電気掃除機の斜視外観図 同電気掃除機の断面図 本発明の実施の形態2における電気掃除機の断面図 本発明の実施の形態1における空気清浄効果を示すグラフ
2 電動送風機
7 塵埃検出手段
30 制御手段
33 微粒子発生手段(マイナスイオンミスト発生手段)
35 放出手段

Claims (7)

  1. 吸引風を発生する電動送風機と、床面から吸引した塵埃を検知する塵埃検出手段と、空気中の浮遊物と結合する微粒子を発生する微粒子発生手段と前記微粒子発生手段が生成する微粒子を室内に放出する放出手段と前記電動送風機へ電力供給すると共に、前記微粒子発生手段及び前記放出手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記微粒子発生手段の出力及び/又は前記放出手段の出力を、前記塵埃検出手段が検出する単位時間当たりの塵埃量に応じて制御し、室内に放出する微粒子の放出量及び/又は放出範囲を可変する電気掃除機。
  2. 微粒子発生手段を、ナノメータサイズの微粒子水で包まれたマイナスイオンを生成するマイナスイオンミスト発生手段としたことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
  3. 制御手段は、掃除開始後の一定時間T0内に、塵埃検出手段が検出する単位時間当たりの塵埃量が多いと判断した時には、微粒子発生手段による微粒子の生成量を増加させることを特徴とする請求項1または2記載の電気掃除機。
  4. 制御手段は、掃除を開始してから一定時間T0経過後に、塵埃検出手段が検出する単位時間当たりの塵埃量が多いと判断した時には、微粒子発生手段による微粒子の生成量を減少させることを特徴とする請求項3記載の電気掃除機。
  5. 制御手段は、掃除開始後の一定時間T0内に、塵埃検出手段が検出する単位時間当たりの塵埃量が多いと判断した時には、放出手段の出力を増加させて放出範囲を広くすることを特徴とする請求項1または2記載の電気掃除機。
  6. 制御手段は、掃除を開始してから一定時間T0経過後に、塵埃検出手段が検出する単位時間当たりの塵埃量が多いと判断した時には、放出手段の出力を減少させることを特徴とした請求項5記載の電気掃除機。
  7. 制御手段は、掃除を開始してから一定時間T0経過後に、塵埃検出手段が検出する単位時間当たりの塵埃量が少ないと判断した時には、放出手段の出力を増加させることを特徴と
    した請求項3記載の電気掃除機。
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