JP2008211933A - 電動機の制御装置、制御方法及びコンピュータプログラム並びに電動機のトルクリップル推定方法 - Google Patents

電動機の制御装置、制御方法及びコンピュータプログラム並びに電動機のトルクリップル推定方法 Download PDF

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Hiroyuki Inagaki
浩之 稲垣
Noriko Matsuo
紀子 松尾
Hiroaki Kato
浩明 加藤
Noboru Sebe
昇 瀬部
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

【課題】トルクリップルを正確に低減可能な電動機の制御装置を提供する。
【解決手段】外乱オブザーバ113は、回転位置検出部108が検出した回転位置θと、三相電流検出部110が検出したコイル電流i、i、iの値と、三相電圧検出部111が検出した電圧操作量v、v、vと、インダクタンス判別部1132が求めたインダクタンス行列Lと、に基づいて誘起電圧E、E、Eを推定する。推定された誘起電圧E、E、Eから求められた補正トルクToutを指示トルクTreqから減算することにより、三相交流電動機50のトルクリップルを低減する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動機の制御装置、制御方法及びコンピュータプログラム並びにび電動機のトルクリップルを推定する方法に関する。
電動機を駆動する場合、振動や騒音の発生防止などの理由からトルクリップルが低減されるように電動機を制御することが望ましい。また、トルクリップルを低減させるための1つの手段として、トルクリップルの推定値に基づいて指示トルクを補正する方法が考えられる。このため、電動機のトルクリップルを正確に推定することが望まれる。
特許文献1に開示された電動機の駆動装置は、電流進角に対してトルクリップルが最小になる最小トルクリップル曲線と、電流進角に対してトルクが最大になる最大トルク曲線を各々マップで有する。ここで、電流進角は、電動機のロータの各ロータ磁極がステータの各ステータ磁極に最も近づくタイミングよりも、ステータ磁極を構成する各相コイルに交流電流を流すタイミングをどれだけ早くするかを示す電気角、すなわち位相角を表す。また、トルクリップルは、電動機が出力するトルクの平均値に対する実際に出力されるトルクの変動率を表す。そして、電動機のコイルに流す電流進角を決定する際に使用するマップを、使用状況に応じて切り替える。つまり、振動や騒音を抑えたい時は最小トルクリップル曲線のマップを使用してトルクリップルを低減させ、振動や騒音を抑える必要がない時は最大トルク曲線のマップを使用しトルク効率の向上を図る。
特開2005−237054号公報
特許文献1に開示された電動機の駆動装置は、トルクに応じてトルクリップルを最小限に抑える電流進角を決定し、決定された電流進角を用いて電動機を駆動する。しかし、この電動機の駆動装置では、電動機のロータの回転位置に基づいて、あらかじめ用意された最小トルクリップル曲線のマップから電流進角を補正するだけであるため、完全にトルクリップルを抑えることは困難である。また、特許文献1には、電動機のトルクリップルを推定する方法は開示されていない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、トルクリップルを正確に低減可能な電動機の制御装置、制御方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
また、本発明は、電動機のトルクリップルを推定する方法を提供することを別の目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第一の観点にかかる電動機の制御装置は、
電動機のコイルに発生している誘起電圧を推定する誘起電圧推定手段と、
前記誘起電圧推定手段により推定された誘起電圧に基づいて、電動機のトルクリップルを推定するトルクリップル推定手段と、
前記トルクリップル推定手段により推定されたトルクリップルに基づいて、電動機の回転トルクを指示する指示トルクを補正して、出力する補正手段と、
前記補正手段により補正された指示トルクに基づいて、電動機を駆動する駆動手段と、を備える、
ことを特徴とする。
前記補正手段は、前記誘起電圧推定手段により推定された誘起電圧に基づいて、電動機のトルクリップルを抑制するように、指示トルクを補正してもよい。
前記誘起電圧推定手段は、
電動機のコイルに流れる電流の電流値を検出する電流検出手段と、
電動機のコイルに印加する電圧の操作量を検出する電圧操作量検出手段と、
電動機のコイルのインダクタンスを求めるインダクタンス判別手段と、
前記電流検出手段により検出された電流値と、前記電圧操作量検出手段により検出された印加電圧の操作量と、前記インダクタンス判別手段により求められたインダクタンスと、に基づいて電動機のコイルの誘起電圧を推定する推定手段と、を備えていてもよい。
前記誘起電圧推定手段は、
電動機のロータの回転位置とコイルに流れる電流の電流値とに対応付けてコイルのインダクタンスを記憶するテーブルと、
ロータの回転位置を検出する回転位置検出手段と、
電動機のコイルに流れる電流の電流値を検出する電流検出手段と、
電動機のコイルに印加する電圧の操作量を検出する電圧操作量検出手段と、
前記回転位置検出手段により検出された回転位置と前記電流検出手段により検出された電流値とに基づいて、前記テーブルを検索して、コイルのインダクタンスを求めるインダクタンス判別手段と、
前記電流検出手段により検出された電流値と、前記電圧操作量検出手段により検出された印加電圧の操作量と、前記インダクタンス判別手段により求められたインダクタンスと、に基づいて電動機の誘起電圧を推定する推定手段と、を備えていてもよい。
前記トルクリップル推定手段は、
電動機のコイルに流れる電流の電流値を検出する電流検出手段と、
電動機のロータの回転位置を検出する回転位置検出手段と、
前記回転位置検出手段により検出された回転位置から電動機のロータの回転数を検出する回転数検出手段と、
前記誘起電圧推定手段により推定された誘起電圧と、前記電流検出手段により検出された電流値と、前記回転数検出手段により検出された回転数と、に基づいて電動機のトルクを推定するトルク推定手段と、
前記トルク推定手段により推定されたトルクから直流成分を除去することによりトルクリップル分を抽出するハイパスフィルタと、を備えていてもよい。
前記電動機の制御装置は、前記トルクリップル推定手段により推定された値を乗算する乗算手段をさらに備え、
前記補正手段は、前記乗算手段により乗算された値に基づいて指示トルクを補正してもよい。
本発明の第二の観点にかかる電動機の制御方法は、
電動機のコイルに発生している誘起電圧を推定する誘起電圧推定ステップと、
推定された誘起電圧に基づいて、電動機のトルクリップルを推定するトルクリップル推定ステップと、
推定されたトルクリップルに基づいて、電動機の回転トルクを指示する指示トルクを補正して、出力する補正ステップと、
補正された指示トルクに基づいて、電動機を駆動する駆動ステップと、を備える、
ことを特徴とする。
本発明の第三の観点にかかるコンピュータプログラムは、
コンピュータに、
電動機のコイルに発生している誘起電圧を推定する誘起電圧推定ステップと、
推定された誘起電圧に基づいて、電動機のトルクリップルを推定するトルクリップル推定ステップと、
推定されたトルクリップルに基づいて、電動機の回転トルクを指示する指示トルクを補正して、出力する補正ステップと、
補正された指示トルクに基づいて、電動機を駆動する駆動ステップと、
を実施させる。
本発明の第四の観点にかかる電動機のトルクリップル推定方法は、
電動機のコイルに発生している誘起電圧を推定する誘起電圧推定ステップと、
推定された誘起電圧に基づいて、電動機のトルクリップルを推定するトルクリップル推定ステップと、を備える、
ことを特徴とする。
本発明によれば、推定された誘起電圧に基づいて指示トルクを補正するため、電動機のトルクリップルを低減できる。
また、本発明によれば、推定された誘起電圧に基づいてトルクリップルを推定するため、電動機のトルクリップルを正確に推定できる。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態に係る電動機の制御装置の全体構成及び該装置が実行する制御方法について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電動機の制御装置の全体構成を示すブロック図である。
電動機の制御装置100は、図1に示すように、三相交流電動機50を駆動制御するための装置であり、トルク補正演算部101と、トルク/電流変換部102と、減算器103、104と、電流制御部105と、二相/三相電圧変換部106と、PWM生成部107と、回転位置検出部108と、回転数検出部109と、三相電流検出部110と、三相電圧検出部111と、三相/二相電流変換部112と、外乱オブザーバ113と、トルク推定部114と、ハイパスフィルタ115と、乗算部116と、を備えている。また、トルク補正演算部101には、ECU(Electric Control Unit)10が接続されている。さらに、PWM生成部107にはインバータ40が接続されている。インバータ40には、直流電源20とキャパシタ30が並列に接続されている。インバータ40には、制御対象である三相交流電動機50が接続されている。
ECU10は、トルク補正演算部101に、三相交流電動機50の回転トルクを指示する指示トルクTreqを出力する。
直流電源20は、インバータ40に接続されており、インバータ40に電源を供給する。
キャパシタ30は、直流電源20と並列にインバータ40に接続されている。従って、インバータ40に供給される電荷の充電・放電を行う機能を有する。
インバータ40は、PWM生成部107から入力されるPWM信号に従ってコイル電流i、i、iを流し三相交流電動機50を駆動する。以下に、図2を用いてインバータ40の機能を説明する。
図2は、インバータ40の機能を説明するための図である。
インバータ40は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であるIGBT411〜IGBT416と、ダイオードであるD421〜D426と、を備える。IGBT411〜IGBT416は、キャパシタ30を介して直流電源20から電圧を印加され、PWM生成部107から入力されるPWM波形により三相交流電動機50のU相コイル、V相コイル、W相コイルの各相コイルに電流を流す。また、D421〜D426は、IGBT411〜IGBT416のエミッタ−コレクタ間にそれぞれ接続されており、エミッタ側からコレクタ側に電流を流す。
三相交流電動機50は、U相コイル、V相コイル及びW相コイルをステータコイルとして含む三相の交流電動機である。U相コイル、V相コイル及びW相コイルには、それぞれコイル電流i、i、iが流れる。
トルク補正演算部101は、ECU10から入力した指示トルクTreqから、乗算部116から入力した補正トルクToutを減算し、補正後トルクTrevを求める。補正後トルクTrevは、三相交流電動機50の各相コイルによって発生する誘起電圧分のトルクリップルを打ち消すように指示トルクTreqを補正したものである。また、トルク補正演算部101は、演算結果である補正後トルクTrevを、トルク/電流変換部102に出力する。
トルク/電流変換部102は、トルク補正演算部101から補正後トルクTrevを入力し、回転数検出部109から三相交流電動機50のロータの電気角速度である角速度ωを入力する。また、トルク/電流変換部102は、補正後トルクTrevにより指示されたトルクを出力するために必要なd軸、q軸上の電流値である電流指令req_id、req_iqを生成する。また、トルク/電流変換部102は、生成した電流指令req_idを減算器103と電流制御部105に出力し、生成した電流指令req_iqを減算器104と電流制御部105に出力する。
減算器103、104は、トルク/電流変換部102から入力した電流指令req_id、req_iqと、三相/二相電流変換部112から入力した二相電流値id、iqから電流偏差ed、eqを求め、電流偏差ed、eqを電流制御部105に出力する。電流偏差ed、eqは補正後トルクTrevを得るために、増加又は減少すべき二相電流の値を示す。
電流制御部105は、トルク/電流変換部102から電流指令req_id、電流指令req_iqを入力する。また、電流制御部105は、減算器103から電流偏差edを入力し、減算器104から電流偏差eqを入力する。そして、電流制御部105は、電流指令req_id、req_iq、電流偏差ed、eqから補正後トルクTrevを得るために必要なd軸、q軸上の駆動電圧である指示電圧vd、vqを算出し、算出した指示電圧vd、vqを後述する二相/三相電圧変換部106に出力する。
二相/三相電圧変換部106は、電流制御部105から指示電圧vd、vqを入力し、回転位置検出部108から回転位置θを入力する。また、二相/三相電圧変換部106は、回転位置θを用いて指示電圧vd、vqから電圧操作量v、v、vを算出し、算出した電圧操作量v、v、vをPWM生成部107及び三相電圧検出部111に出力する。電圧操作量v、v、vは、補正後トルクTrevを得るために、三相交流電動機50の各相に印加する駆動電圧を表す。
PWM生成部107は、二相/三相電圧変換部106から電圧操作量v、v、vを入力し、入力した電圧操作量v、v、vに応じたPWM波形をインバータ40に出力する。
回転位置検出部108は、三相交流電動機50のロータの回転位置(電気角)である回転位置θを検出し、検出した回転位置θを二相/三相電圧変換部106、回転数検出部109、三相/二相電流変換部112及びインダクタンス判別部1132に出力する。回転位置検出部108に、レゾルバやエンコーダを使用することができる。
回転数検出部109は、回転位置検出部108が検出した回転位置θから角速度ωを算出し、算出した角速度ωをトルク/電流変換部102及びトルク推定部114に出力する。角速度ωの算出は、例えば一定時間毎に回転位置θをサンプリングし、サンプリング周期あたりの回転位置θの変化量の平均値などから算出する。
三相電流検出部110は、三相交流電動機50の各相のコイルに流れる電流であるコイル電流i、i、iの値を検出し、検出したコイル電流i、i、iの値を三相/二相電流変換部112、インダクタンス判別部1132、誘起電圧推定部1133及びトルク推定部114に出力する。
三相電圧検出部111は、二相/三相電圧変換部106が出力した電圧操作量v、v、vを検出し、検出した電圧操作量v、v、vを後述する誘起電圧推定部1133に出力する。
三相/二相電流変換部112は、三相電流検出部110が検出したコイル電流i、i、iの値を、回転位置検出部108が検出した回転位置θを用いて、コイル電流i、i、iの値をd軸、q軸上の電流値に変換した値である二相電流値id、iqに変換する。また、三相/二相電流変換部112は、変換した二相電流値id、iqをそれぞれ減算器103、104に出力する。
外乱オブザーバ113は、三相交流電動機50で発生する誘起電圧を一種の外乱ととらえて推定する装置である。具体的には、回転位置検出部108が検出した回転位置θと、三相電流検出部110が検出したコイル電流i、i、iの値と、三相電圧検出部111が検出した電圧操作量v、v、vと、インダクタンス判別部1132が検索したインダクタンス行列Lと、に基づいて三相交流電動機50で発生すると推定される誘起電圧である誘起電圧E、E、Eを推定する。
外乱オブザーバ113は、テーブル記憶部1131と、インダクタンス判別部1132と、誘起電圧推定部1133と、を備える。
テーブル記憶部1131には、コイル電流i、i、iと回転位置θに対する自己インダクタンス及び相互インダクタンスとの関係を予め実験等により測定して求めた3次元テーブルtblが保存されている。
3次元テーブルtblの構成について、より詳細に説明する。
図3(a)は、U相のコイル電流iがある特定の値であるときの三相交流電動機50のロータの回転位置θとU相のコイルの自己インダクタンスのL(H)との関係を示す。縦軸はU相の自己インダクタンスL(H)を表し、横軸は回転位置θ(度)を表している。図3(a)に示すように、U相の自己インダクタンスL(H)は回転位置θ(度)により変化する。また、U相の自己インダクタンスL(H)は回転位置θ(度)が同じでもコイル電流i(A)の大きさにより変化する。
図3(b)は、U相のコイル電流iがある特定の値であるときの三相交流電動機50のロータの回転位置θとU相V相間の相互インダクタンスのMUV(H)との関係を示す。図3(b)では、縦軸はU相V相間の相互インダクタンスMUV(H)を表し、横軸は回転位置θ(度)を表している。図3(b)に示すように、U相V相間の相互インダクタンスMUV(H)は回転位置θ(度)により変化する。また、U相V相間の相互インダクタンスMUV(H)は回転位置θ(度)が同じでもコイル電流i(A)の大きさにより変化する。
テーブル記憶部1131には、予め三相交流電動機50の動作特性を解析して求めておいた三相の自己インダクタンスL、L、L及び三相間の相互インダクタンスMUV、MUW、MVU、MVW、MWU、MWVの全てについて、回転位置θとコイル電流i、i、iの値に対する3次元テーブルtblが保存されている。従って、回転位置検出において検出された回転位置θと、三相電流検出において検出されたコイル電流i、i、iの値とから、3次元テーブルtblを参照することにより、そのUVW相の自己インダクタンスと相互インダクタンスを求める(予想する)ことができる。
インダクタンス判別部1132は、回転位置θとコイル電流i、i、iの値とから、3次元テーブルtblを検索しUVW相の自己インダクタンスと相互インダクタンスを求め、後述するインダクタンス行列Lを求める。インダクタンス判別部1132は、求めたインダクタンス行列Lを誘起電圧推定部1133に出力する。
誘起電圧推定部1133は、コイル電流i、i、iと、電圧操作量v、v、vと、インダクタンス行列Lと、から誘起電圧E、E、Eを推定する。また、誘起電圧推定部1133は、推定した誘起電圧E、E、Eを後述するトルク推定部114に出力する。
トルク推定部114は、回転数検出部109から角速度ωを入力し、三相電流検出部110が検出したコイル電流i、i、iの値を入力し、誘起電圧推定部1133が推定した誘起電圧E、E、Eを入力する。また、トルク推定部114は、入力した角速度ωとコイル電流i、i、iの値と誘起電圧E、E、Eから三相交流電動機50にて発生すると推定されるトルクである推定トルクTを推定し、推定した推定トルクTをハイパスフィルタ115に出力する。
ハイパスフィルタ115は、トルク推定部114が推定した推定トルクTから直流成分を除去して、トルクリップルの推定値であるトルクリップルTripを求め、求めたトルクリップルTripを乗算部116に出力する。
乗算部116は、ハイパスフィルタ115が求めたトルクリップルTripを入力し、トルクリップルTripとゲインKを乗算することにより、補正トルクToutを求める。補正トルクToutは、誘起電圧分のトルクリップルを打ち消すために指示トルクTreqから減ずるトルクの補正値である。また、乗算部116は、求められた補正トルクToutをトルク補正演算部101に出力する。
次に、上記構成を備える電動機の制御装置100の動作を説明する。
まずECU10は、制御の必要に応じて、指示トルクTreqをトルク補正演算部101に出力する。
回転位置検出部108は、三相交流電動機50のロータの回転位置θを検出する。
回転数検出部109は、回転位置検出部108が検出した回転位置θを入力し、入力した回転位置θから角速度ωを算出する。
三相電流検出部110は、三相交流電動機50の各相コイルに流れるコイル電流i、i、iの値を検出する。
三相電圧検出部111は、二相/三相電圧変換部106が出力した電圧操作量v、v、vの値を検出する。
外乱オブザーバ113は、三相電流応答の基本式を式(1)のように定義し、式(2)で表わされる誘起電圧E=[Eを推定する。ここで、添え字「」は転置行列を示す。
ここで、v=[vは三相電圧ベクトル、Rは直列抵抗(例えば0.2e−3)、Iは3×3の単位行列、i=[iは三相電流ベクトル、Ψ=[Ψ Ψ Ψは鎖交磁束数のベクトル表示、θはロータの回転位置である。また、インダクタンス行列Lは三相コイルの自己インダクタンスと相互インダクタンスを式(3)のように3×3の行列で表現したものである。
以下、誘起電圧Eを推定する具体的な方法を説明する。
テーブル記憶部1131には、予め三相交流電動機50の動作特性を解析して求めておいた三相の自己インダクタンスL、L、L及び三相間の相互インダクタンスMUV、MUW、MVU、MVW、MWU、MWVの全てについて、回転位置θとコイル電流i、i、iの値と対応付ける3次元テーブルtblが保存されている。インダクタンス判別部1132は、この3次元テーブルtblを基にして、回転位置検出部108で検出された回転位置θと、三相電流検出部110で検出されたコイル電流i、i、iの値から、3次元テーブルtblを参照し、式(3)で表されたインダクタンス行列Lの全ての要素(自己インダクタンスと相互インダクタンス)を検索し、誘起電圧推定部1133に供給する。
誘起電圧推定部1133は、三相電流検出部110で検出されたコイル電流i、i、iと、三相電圧検出部111で検出された電圧操作量v、v、vと、インダクタンス判別部1132で検索されたインダクタンス行列Lと、から誘起電圧E、E、Eを推定する。以下に誘起電圧E、E、Eの推定方法を示す。
まず、A、B、C、Eを任意の状態空間行列として、新たに三相電流応答の状態空間表現P(s)を式(4)のように定義する。
なお、記号上部のドット「・」は時間微分を表す。
また、外乱オブザーバ113のフィルタを式(5)のように定義する。
なお、τは時定数(例えば、τ=1/3000)であり、sはラプラス演算子である。
ここで、(τs+1)P(s)を考慮して、式(4)は式(6)、(7)のように変形可能である。
ここでA=RI、B=I、C=I、E=Lとおいて、逆行列を計算すると式(8)は式(9)のように表現可能である。
よって、求める誘起電圧E、E、Eを[E、コイル電流i、i、iを[i、電圧操作量v、v、vを[vとすると、式(10)のように表現できる。
なお、[x、[yは媒介変数である。
式(10)より、誘起電圧推定部1133は、誘起電圧E、E、Eを推定する。
トルク推定部114は、推定トルクTを推定する。
以下、推定トルクTを推定する具体的な方法を説明する。
推定トルクTは、三相交流電動機50の極対数をPとすると、式(11)のように表すことが可能である。
ただし、電磁エネルギーWは式(12)の通りである。
(dθ/dt)は角速度ωに相当するため、式(2)より式(11)は式(13)のように変形が可能である。
角速度ωは回転数検出部109で検出され、コイル電流i、i、iの値は三相電流検出部110で検出され、誘起電圧E、E、Eは誘起電圧推定部1133で求められる。トルク推定部114は、これらの値から、式(13)を用いて推定トルクTを推定する。
ハイパスフィルタ115は、トルク推定部114が推定した推定トルクTから、式(14)で示されるハイパスフィルタを用いて直流成分を除去したトルクの変動成分であるトルクリップルTripを求める。
なお、f1とf2は適当なゲインであり、例えばf1=0.1、f2=10とする。
乗算部116は、ハイパスフィルタ115が求めたトルクリップルTripを入力し、式(15)に示すように入力したトルクリップルTripに定数Kを乗じて、指示トルクTreqの補正分である補正トルクToutを求める。
トルク補正演算部101は、ECU10から供給された指示トルクTreqと、乗算部116から供給された補正トルクToutを入力する。そして、トルク補正演算部101は、指示トルクTreqから補正トルクToutを減算し補正後トルクTrevを求める。補正後トルクTrevは、三相交流電動機50の各相コイルによって発生する誘起電圧分のトルクリップルを打ち消すように補正されることになる。従って、補正後トルクTrevに従って三相交流電動機50に電流を流すことにより、三相交流電動機50は安定したトルクを出力することができる。
トルク/電流変換部102は、トルク補正演算部101から供給された補正後トルクTrevと回転数検出部109から供給された角速度ωを入力し、三相交流電動機50が補正後トルクTrevを出力するために必要な電流指令req_id、req_iqの値を、例えばテーブルから検索して求める。図4は、トルクと電流指令の関係を表した図である。横軸はトルク(Nm)を表し、縦軸は電流指令(A)を表す。図4に示されているような関係にあるトルク、電流指令(d軸、q軸)の値をあらかじめテーブルに保存しておき、電流制御する際に読み出すようにすればよい。具体的には、あらかじめ、所定のトルクを出力するために必要な電流指令req_id、req_iqの値を実験などにより求めておき、テーブル記憶部1131にテーブルデータとして記憶しておく。そして、電流制御する際に、補正後トルクTrevに対応する電流指令req_id、req_iqの値をテーブル記憶部1131のテーブルから読み出せばよい。
一方、三相/二相電流変換部112は、回転位置センサ100が検出した回転位置θと、三相電流検出部110が検出したコイル電流i、i、iの値を入力する。そして、三相/二相電流変換部112は、式(16)を用いて、入力したコイル電流i、i、iの値を二相電流値id、iqに変換する。
減算器103、104は、電流指令req_id、req_iqをトルク/電流変換部102から入力し、二相電流値id、iqを三相/二相電流変換部112から入力し、式(17)により電流偏差ed、eqを求め、電流制御部105に供給する。
電流制御部105は、電流指令req_id、req_iqをトルク/電流変換部102から入力し、電流偏差ed、eqをそれぞれ減算器103、104から入力する。そして、電流制御部105は、電流指令req_id、req_iq、電流偏差ed、eqから指示電圧vd、vqを、式(18)に示すよう、例えばPI(Proportional Integral)制御により算出する。
ただし、k0、k1、k2は定数である。
二相/三相電圧変換部106は、指示電圧vd、vqを電流制御部105から入力し、回転位置θを回転位置検出部108から入力し、式(19)により指示電圧vd、vqを電圧操作量v、v、vに変換する。
PWM生成部107は、電圧操作量v、v、vを二相/三相電圧変換部106から入力し、電圧操作量v、v、vに応じたPWM信号をインバータ40に出力する。このPWM信号により、インバータ40は、各相に与えるパルスの幅を、三相交流電動機50に印加する電圧が、電圧操作量v、v、vになるように調整して三相交流電動機50を駆動する。
このとき各相のコイルに流れる電流i、i、iの値が三相電流検出部110により検出される。
このような一連の動作が図1に示す電動機の制御装置100で定常的に実施されることにより、三相交流電動機50は、その誘起電圧分を補正した指示トルクに基づいて駆動される。これにより、トルクリップルの発生が抑制される。
ここで、図5を参照して、本実施形態の電動機の制御装置100におけるトルク出力と、従来の電動機の制御装置におけるトルク出力の違いを説明する。
図5(a)は、従来の電動機の制御装置における電動機のトルクと時間の関係図である。図5(b)は、本実施の形態に係る電動機の制御装置における電動機のトルクと時間の関係図である。
図5(a)、(b)において、縦軸は電動機のトルク(Nm)を表し、横軸は時間(sec)を表す。図5(a)においては、時間変化とともにトルクが周期的に変化している。一方、図5(b)においては、トルクの変化が極めて小さくなっている。すなわち、トルク補正演算部101が補正トルクToutを指示トルクTreqから減算することにより、誘起電圧E、E、Eによるトルクリップルの発生を抑制していることがわかる。
以上、電動機の制御装置について説明したが、電動機のトルクリップルを推定する方法については、上述した電動機の制御装置の説明の中で既に説明されているため説明を省略する。
なお、この発明は上記実施例に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
上記実施の形態では、トルク/電流変換部102は、電流指令req_id、req_iqの値をテーブルを用いて求めたが、計算式から求めるようにしてもよい。
上記実施の形態では、電流制御部105は、PI制御により指示電圧vd、vqを算出していたが、P制御など他の制御方法により指示電圧vd、vqを算出してもよい。
また、上記実施の形態では、インダクタンス判別部1132は、回転位置θとコイル電流i、i、iの値に対する3次元テーブルtblからインダクタンスを求めたが、必ずしも3次元テーブルtblを用いる必要はなく近似式などからインダクタンスを求めてもよい。
また、上記実施の形態では、乗算部116においてトルクリップルTripとゲインKを乗算し補正トルクToutを求めていたが、必ずしも乗算器を用いる必要はなく、乗算器の代わりに簡単な演算を行う演算器を用いてもよい。
また、上記実施の形態においては、制御装置100をディスクリート部品で構成するように記載したが、例えば、制御装置100で実行される処理のほとんどをCPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ回路に実行させることも可能である。このような構成とすれば、回路構成を簡略化することが可能である。なお、この場合、各種センサの出力は、A/Dコンバータなどにより、デジタル化される。プロセッサの出力は必要に応じてD/Aコンバータによりアナログ化されて供給される。
この場合のプロセッサがプログラムを実行することにより行う処理手順の一例を図6、図7、図8を参照して説明する。図6は、電動機の制御装置の主要部をプロセッサで構成した場合の、プロセッサの制御処理を説明するためのフローチャートである。図7は、図6のフローチャートにおけるデータ検出処理を説明するためのフローチャートである。図8は、図6のフローチャートにおけるトルクリップル推定処理を説明するためのフローチャートである。
まず、プロセッサは、回転位置検出部108から回転位置θを入力し、回転数検出部109から角速度ωを入力し、三相電流検出部110からコイル電流i、i、iの値を入力し、三相電圧検出部111から電圧操作量v、v、vを入力する(ステップS1)。
続いて、プロセッサは、トルクリップルを推定する(ステップS2)。
トルクリップル推定処理(ステップS2)では、図8に示すように、プロセッサは、まずインダクタンス行列Lを求める(ステップS201)。即ち、回転位置θとコイル電流i、i、iの値とから、3次元テーブルtblを検索し、インダクタンス行列Lの全ての要素を求める。
続いて、プロセッサは、誘起電圧推定(ステップS202)を実行する。ここで、プロセッサは、コイル電流i、i、iの値と、電圧操作量v、v、vと、インダクタンス行列Lと、から、式(4)〜(10)等に従って、誘起電圧E、E、Eを推定する。
続いて、プロセッサは、トルク推定(ステップS203)を実行する。ここで、プロセッサは、角速度ωと、コイル電流i、i、iの値と、誘起電圧E、E、Eと、から、式(11)〜(13)等に従って、推定トルクTを推定する。
続いて、プロセッサは、推定トルクTから、式(14)で示されるハイパスフィルタを用いてトルクリップルTripを求める(ステップS204)。
続いて、プロセッサは、式(15)に従ってトルクリップルTripにゲインを乗算し、補正トルクToutを求める(ステップS3)。
続いて、プロセッサは、ECU10から指示トルクTreqを入力し、また、乗算部116から補正トルクToutを入力し、補正後トルクTrevを算出する(ステップS4)。
続いて、プロセッサは、補正後トルクTrevと角速度ωから、二相電流指令req_id、req_iqを算出する(ステップS5)。
続いて、プロセッサは、回転位置θとコイル電流i、i、iの値から、式(16)に従って、二相電流値id、iqを求める(ステップS6)。
続いて、プロセッサは、電流指令req_id、req_iqから二相電流値id、iqをそれぞれ減算し、二相電流偏差ed、eqを求める(ステップS7)。
続いて、プロセッサは、二相電流偏差ed、eqから二相指示電圧vd、vqを例えばPI制御により算出する(ステップS8)。
続いて、プロセッサは、指示電圧vd、vqと、回転位置θとを用いて、式(19)により、電圧操作量v、v、vを算出する(ステップS9)。
続いて、プロセッサは、電圧操作量v、v、vに応じたPWM信号をインバータ40に出力する(ステップS10)。このPWM信号により、インバータ40は、コイル電流i、i、iを流し三相交流電動機50を駆動する。
続いて、プロセッサは、制御をステップS1に戻す。
このような処理により、図1の制御装置100と同様の制御が可能となる。なお、上記実施の形態で説明したフローチャートは実施形態の一例であり、これらの処理ルーチンに限定されるものではないことは勿論である。
本発明の実施形態に係る電動機の制御装置の全体構成を示すブロック図である。 図1に示すインバータの機能を説明するための図である。 (a)は、ロータの回転位置とコイル電流と自己インダクタンスとの関係図である。(b)は、ロータの回転位置とコイル電流と相互インダクタンスとの関係図である。 トルクと電流指令の関係を表した図である。 (a)は、従来の電動機の制御装置における電動機のトルクと時間の関係図である。(b)は、本実施の形態に係る電動機の制御装置における電動機のトルクと時間の関係図である。 電動機の制御装置の主要部をプロセッサで構成した場合の、プロセッサの制御処理を説明するためのフローチャートである。 図6のフローチャートにおけるデータ検出処理を説明するためのフローチャートである。 図6のフローチャートにおけるトルクリップル推定処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10 ECU
20 直流電源
30 キャパシタ
40 インバータ
50 三相交流電動機
101 トルク補正演算部(補正手段)
102 トルク/電流変換部
103 減算器
104 減算器
105 電流制御部
106 二相/三相電圧変換部
107 PWM生成部(駆動手段)
108 回転位置検出部(回転位置検出手段)
109 回転数検出部(回転数検出手段)
110 三相電流検出部(電流検出手段)
111 三相電圧検出部(電圧操作量検出手段)
112 三相/二相電流変換部
113 外乱オブザーバ(誘起電圧推定手段)
1131 テーブル記憶部(テーブル)
1132 インダクタンス判別部(インダクタンス判別手段)
1133 誘起電圧推定部(推定手段)
114 トルク推定部(トルクリップル推定手段、トルク推定手段)
115 ハイパスフィルタ(ハイパスフィルタ)
116 乗算部(乗算手段)

Claims (9)

  1. 電動機のコイルに発生している誘起電圧を推定する誘起電圧推定手段と、
    前記誘起電圧推定手段により推定された誘起電圧に基づいて、電動機のトルクリップルを推定するトルクリップル推定手段と、
    前記トルクリップル推定手段により推定されたトルクリップルに基づいて、電動機の回転トルクを指示する指示トルクを補正して、出力する補正手段と、
    前記補正手段により補正された指示トルクに基づいて、電動機を駆動する駆動手段と、を備える、
    ことを特徴とする電動機の制御装置。
  2. 前記補正手段は、前記誘起電圧推定手段により推定された誘起電圧に基づいて、電動機のトルクリップルを抑制するように、指示トルクを補正する、ことを特徴とする請求項1に記載の電動機の制御装置。
  3. 前記誘起電圧推定手段は、
    電動機のコイルに流れる電流の電流値を検出する電流検出手段と、
    電動機のコイルに印加する電圧の操作量を検出する電圧操作量検出手段と、
    電動機のコイルのインダクタンスを求めるインダクタンス判別手段と、
    前記電流検出手段により検出された電流値と、前記電圧操作量検出手段により検出された印加電圧の操作量と、前記インダクタンス判別手段により求められたインダクタンスと、に基づいて電動機のコイルの誘起電圧を推定する推定手段と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動機の制御装置。
  4. 前記誘起電圧推定手段は、
    電動機のロータの回転位置とコイルに流れる電流の電流値とに対応付けてコイルのインダクタンスを記憶するテーブルと、
    ロータの回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    電動機のコイルに流れる電流の電流値を検出する電流検出手段と、
    電動機のコイルに印加する電圧の操作量を検出する電圧操作量検出手段と、
    前記回転位置検出手段により検出された回転位置と前記電流検出手段により検出された電流値とに基づいて、前記テーブルを検索して、コイルのインダクタンスを求めるインダクタンス判別手段と、
    前記電流検出手段により検出された電流値と、前記電圧操作量検出手段により検出された印加電圧の操作量と、前記インダクタンス判別手段により求められたインダクタンスと、に基づいて電動機の誘起電圧を推定する推定手段と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動機の制御装置。
  5. 前記トルクリップル推定手段は、
    電動機のコイルに流れる電流の電流値を検出する電流検出手段と、
    電動機のロータの回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    前記回転位置検出手段により検出された回転位置から電動機のロータの回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記誘起電圧推定手段により推定された誘起電圧と、前記電流検出手段により検出された電流値と、前記回転数検出手段により検出された回転数と、に基づいて電動機のトルクを推定するトルク推定手段と、
    前記トルク推定手段により推定されたトルクから直流成分を除去することによりトルクリップルを抽出するハイパスフィルタと、を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動機の制御装置。
  6. 前記電動機の制御装置は、前記トルクリップル推定手段により推定された値を乗算する乗算手段をさらに備え、
    前記補正手段は、前記乗算手段により乗算された値に基づいて指示トルクを補正する、ことを特徴とする請求項1に記載の電動機の制御装置。
  7. 電動機のコイルに発生している誘起電圧を推定する誘起電圧推定ステップと、
    推定された誘起電圧に基づいて、電動機のトルクリップルを推定するトルクリップル推定ステップと、
    推定されたトルクリップルに基づいて、電動機の回転トルクを指示する指示トルクを補正して、出力する補正ステップと、
    補正された指示トルクに基づいて、電動機を駆動する駆動ステップと、を備える、
    ことを特徴とする電動機の制御方法。
  8. コンピュータに、
    電動機のコイルに発生している誘起電圧を推定する誘起電圧推定ステップと、
    推定された誘起電圧に基づいて、電動機のトルクリップルを推定するトルクリップル推定ステップと、
    推定されたトルクリップルに基づいて、電動機の回転トルクを指示する指示トルクを補正して、出力する補正ステップと、
    補正された指示トルクに基づいて、電動機を駆動する駆動ステップと、
    を実施させるコンピュータプログラム。
  9. 電動機のコイルに発生している誘起電圧を推定する誘起電圧推定ステップと、
    推定された誘起電圧に基づいて、電動機のトルクリップルを推定するトルクリップル推定ステップと、を備える、
    ことを特徴とする電動機のトルクリップル推定方法。
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