JP6361450B2 - 誘導電動機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、誘導電動機の制御装置に関する。
誘導電動機のステータに流す三相交流電流を電源角周波数ω(=モータ電気角周波数ωre+すべり角周波数ωse)に同期した直交γδ軸回転座標系に変換した磁束電流iγsとトルク電流iδsを調整することでモータトルクを制御する誘導電動機用ベクトル制御が知られている。
直交γδ軸回転座標系での誘導モータ特性は、式(1)の状態方程式(4次)で示される。また、モータトルクTeは、次式(2)で表される。
ただし、式(1)、(2)において、Rは抵抗値、Lは自己インダクタンス、Mは相互インダクタンス、σは漏れ係数(=1−M2/Lsr)である。また、添え字のsはステータ側、rはロータ側、γはγ軸成分、δはδ軸成分、sはラプラス演算子を意味する。
ここで、ロータ磁束がγ軸と一致(φδr=0)するようにすべり角周波数ωseを設定することにより、式(1)の状態方程式は、式(3)で示す3次の状態方程式で扱うことができ、ベクトル制御が成立する。また、モータトルクTeも簡素化されて、次式(4)で表される。
しかしながら、ロータの温度変化によってロータ抵抗の値が変化すると、ベクトル制御が成立するすべり角周波数も変化するため、ロータ磁束がγ軸と一致しない軸ズレが生じて、電動機の制御性能が悪化する。
これに対して、非特許文献1には、ベクトル制御が成立しているときには0になっているはずのロータ磁束のδ軸成分φδrを数式から求め、求めたロータ磁束のδ軸成分φδrが0となるようにすべり角周波数を補正することが開示されている。
山村直紀、大上正勝、常広譲著、「誘導電動機のベクトル制御における二次抵抗補正の一方法」電気学会論文誌D Vol.111No.7、1991年
しかしながら、実際には、ロータ温度がノミナル状態であっても、ロータ温度の変化以外の要因、例えば、電圧制御誤差、電流計測誤差、モデル定数ズレ等の要因により、軸ズレが生じることがある。この場合に、ロータ磁束のδ軸成分φδrが0となるようにすべり角周波数を補正すると、余計な補正を施すことになり、モータトルクが目標値から乖離して誤差が生じる。
本発明は、ロータの温度変化に起因するモータトルク変動を抑制する技術を提供することを目的とする。
本発明による誘導電動機の制御装置は、誘導電動機のステータに流す電流を、誘導電動機の電気角周波数にすべり角周波数を加算して得られる電源角周波数に同期したγδ軸回転座標系上の磁束電流およびトルク電流に変換し、ロータ磁束をγ軸に一致させるようにして磁束電流およびトルク電流を独立して制御するベクトル制御を行う。この誘導電動機の制御装置において、γ軸に対するロータ磁束のズレを示す軸ズレ指標を求め、求めた軸ズレ指標と、ロータの温度がノミナル状態のときの基準軸ズレ指標とが一致するように、すべり角周波数を補正する。
本発明によれば、γ軸に対するロータ磁束のズレを示す軸ズレ指標を求め、求めた軸ズレ指標と、ロータの温度がノミナル状態のときの基準軸ズレ指標が一致するように、すべり角周波数を補正するので、ロータの温度が変化した場合でも、ロータ温度がノミナル状態のときのモータトルクに一致させることができ、ロータの温度変化に起因するモータトルク変動を抑制することができる。
図1は、第1の実施形態における誘導電動機の制御装置の構成を示すブロック図である。 図2は、軸ズレが発生していない場合のロータ磁束とロータ電流との関係を示す図である。 図3は、軸ズレが発生している場合のロータ磁束とロータ電流との関係を示す図である。 図4は、ロータ温度違いによる特性を示す図であり、上図は、すべり角周波数ωseと軸ズレ指標φδrとの関係を示し、下図は、すべり角周波数ωseとモータトルクTとの関係を示している。 図5は、ロータ温度がノミナル状態で軸ズレが発生している場合に、従来の制御方法では、トルク変動が生じることを説明するための図である。 図6は、ロータ温度がノミナル状態で軸ズレが発生している場合に、本実施形態における補正値演算器で行うすべり角周波数の補正処理について説明するための図である。 図7は、補正値演算器の詳細な構成を示すブロック図である。 図8は、補正値演算器の別の構成例を示すブロック図である。 図9は、補正値演算器の別の構成例を示すブロック図である。 図10は、第2の実施形態における誘導電動機の制御装置において、補正値演算器の詳細な構成を示す図である。 図11は、軸ズレ指標H0の大きさによって、トルク変動量が変わることを示す図である。 図12は、第3の実施形態における誘導電動機の制御装置において、補正値演算器の詳細な構成を示す図である。 図13は、誘導モータ1の動作点に応じて、ロータ温度がノミナル状態の軸ズレ指標H0が異なることを示す図である。 図14は、誘導モータ1の回転数N、トルク指令値T*、および直流電源の電圧Vdcに基づいて、ロータ温度がノミナル状態の軸ズレ指標H0を求める構成の補正値演算器の構成例を示すブロック図である。 図15は、誘導モータ1の動作点に応じた軸ズレ指標H0を求めるとともに、誘導モータの動作点に応じたオフセット値を求める構成を備えた補正値演算器の構成例を示すブロック図である。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態における誘導電動機の制御装置の構成を示すブロック図である。この誘導電動機の制御装置は、例えば、電気自動車に適用される。ただし、適用先が電気自動車に限定されることはなく、例えば、ハイブリッド自動車や、自動車以外のシステムに適用することも可能である。
誘導モータ(誘導電動機)1は、三相交流誘導モータである。誘導モータの制御装置が電気自動車に適用される場合、誘導モータ1は車両の駆動源となる。
PWM変換器6は、三相電圧指令値Vu *、Vv *、Vw *に基づいて、三相電圧型インバータ3(以下、単にインバータ3と呼ぶ)のスイッチング素子(IGBTなど)のPWM_Duty駆動信号Duu *、Dul *、Dvu *、Dvl *、Dwu *、Dwl *を生成する。
インバータ3は、PWM変換器6によって生成されるPWM_Duty駆動信号に基づいて、直流電源2の直流電圧を交流電圧Vu、Vv、Vwに変換し、誘導モータ1に供給する。直流電源2は、例えば積層型リチウムイオンバッテリである。
電流センサ4は、インバータ3から誘導モータ1に供給される三相交流電流のうち、少なくとも2相の電流(例えば、U相電流iu、V相電流iv)を検出する。検出された2相の電流iu、ivは、AD変換器7でデジタル信号ius、ivsに変換され、3相/γ−δ交流座標変換器11に入力される。なお、電流センサ4を2相のみに取り付ける場合、残りの1相の電流iwsは、次式(5)により求めることができる。
磁極位置検出器5は、誘導モータ1の回転子位置(角度)に応じたA相B相Z相のパルスを出力し、パルスカウンタ8を通して回転子機械角度θrmが得られる。角速度演算器9は、回転子機械角度θrmを入力して、その時間変化率より、回転子機械角速度ωrm、および回転子機械角速度ωrmにモータ極対数pを乗じた回転子電気角速度ωreを求める。
γ−δ/3相交流座標変換器12は、後述する電源角速度ωで回転する直交2軸直流座標系(γ−δ軸座標系)から3相交流座標系(UVW軸)への変換を行う。具体的には、γ軸電圧指令値(磁束電圧指令値)Vγs *、δ軸電圧指令値(トルク電圧指令値)Vδs *と、電源角演算器10によって電源角速度ωを積分して得られる電源角θを入力し、次式(6)による座標変換処理を行うことによって、UVW各相の電圧指令値Vu *、Vv *、Vw *を算出し、出力する。ただし、式(6)中のθ’はθと同一である。
3相/γ−δ交流座標変換器11は、3相交流座標系(UVW軸)から直交2軸直流座標系(γ−δ軸座標系)への変換を行なう。具体的には、U相電流ius、V相電流ivs、W相電流iwsと、電源角速度ωを積分した電源角θを入力し、次式(7)より、γ軸電流(磁束電流)iγs、δ軸電流(トルク電流)iδsを算出する。
電流指令値演算器13は、目標モータトルクT*、モータ回転数(機械角速度ωrm)、直流電源2のDC電圧Vdcを入力し、γ軸電流指令値(磁束電流指令値)iγs **、δ軸電流指令値(トルク電流指令値)iδs **を算出する。γ軸電流指令値iγs **およびδ軸電流指令値iδs **は各々、目標モータトルクT*、モータ回転数(機械角速度ωrm)、DC電圧Vdcと、γ軸電流指令値iγs **、δ軸電流指令値iδs **との関係を定めたマップデータを予めメモリに記憶させておき、このマップデータを参照することで求めることができる。
すべり角周波数制御器14は、γ軸電流(磁束電流)iγs、δ軸電流(トルク電流)iδsを入力とし、次式(8)からすべり角速度ωseを算出する。式(8)に示すようにすべり角速度ωseを算出することにより、ロータ磁束がγ軸方向に一致し、式(1)の状態方程式は、上述した式(3)で示す3次の状態方程式で扱うことができ、ベクトル制御が成立する。また、モータトルクTeも簡素化されて、上式(4)で表される。ただし、Rr、Lrは誘導モータ1のパラメータであり、それぞれロータ抵抗、ロータ自己インダクタンスを示す。
すべり角周波数制御器14はまた、後述する補正値演算器18によって算出された補正値に基づいて、式(8)により算出したすべり角速度ωseを補正する。回転子電気角速度ωreに、補正後のすべり角速度ωseを加算した値を電源角速度ωとする。このすべり角周波数制御を実施することで、誘導モータトルクは、γ軸電流(磁束電流)iγs、δ軸電流(トルク電流)iδsの積に比例する。
ここで、すべり角速度ωseの補正とは、すべり角速度ωseの大きさの補正の意味である。ベクトルであるすべり角速度の大きさにあたる物理量は、すべり角周波数であるため、「すべり角速度の補正」は、「すべり角周波数の補正」と換言することができる。また、ベクトルの向きを考慮しなくてもよい場合には、「すべり角速度」と「すべり角周波数」は同義である。
磁束電流制御器15は、γ軸電流指令値(磁束電流指令値)iγs *に、計測されたγ軸電流(磁束電流)iγsを定常偏差なく所望の応答性で追従させるためのγ軸電圧指令値vγs **を算出する。トルク電流制御器16は、δ軸電流指令値(トルク電流指令値)iδs *に、計測されたδ軸電流(トルク電流)iδsを定常偏差なく所望の応答性で追従させるためのδ軸電圧指令値vδs **を算出する。通常、γ−δ直交座標軸間の干渉電圧を相殺する制御が理想的に機能すれば、1入力1出力の単純な制御対象特性となるので、簡単なPIフィードバック補償器で実現可能である。磁束電流制御器15の出力である電圧指令値vγs **に非干渉電圧Vγs *_dcplを加算した値をγ軸電圧指令値(磁束電圧指令値)Vγs *とし、トルク電流制御器16の出力である電圧指令値vδs **に対して、非干渉電圧Vδs *_dcplを加算した値をδ軸電圧指令値(トルク電圧指令値)Vδs *とする。非干渉電圧Vγs *_dcpl、Vδs *_dcplの算出方法については後述する。
非干渉制御器17は、計測されたγ軸電流(磁束電流)iγs、δ軸電流(トルク電流)iδs、電源角周波数ωを入力として、γ−δ直交座標軸間の干渉電圧を相殺するために必要な非干渉電圧Vγs *_dcpl、Vδs *_dcplを次式(9)から算出する。
ただし、式(9)中のτはロータ磁束の時定数であり、電流応答の時定数に比べて非常に大きい値である。また、sはラプラス演算子である。
補正値演算器18は、計測されたγ軸電流(磁束電流)iγsおよびδ軸電流(トルク電流)iδsと、γ軸電圧指令値(磁束電圧指令値)Vγs *およびδ軸電圧指令値(トルク電圧指令値)Vδs *を入力して、γ軸に対するロータ磁束のズレを表す軸ズレ指標Hを求め、求めた軸ズレ指標Hを、ロータ温度がノミナル状態である場合の軸ズレ指標(基準軸ズレ指標)H0に一致させるための補正値を求める。この補正値は、すべり角速度ωseを補正するためのものである。
なお、補正値を求めるために、γ軸電圧指令値(磁束電圧指令値)Vγs *およびδ軸電圧指令値(トルク電圧指令値)Vδs *の代わりに、γ軸電圧(磁束電圧)Vγsおよびδ軸電圧(トルク電圧)Vδsの計測値を入力して用いてもよい。
図2は、軸ズレが発生していない場合のロータ磁束とロータ電流との関係を示す図であり、図3は、軸ズレが発生している場合のロータ磁束とロータ電流との関係を示す図である。図2に示すように、軸ズレが発生していない場合には、ロータ磁束の方向はγ軸に一致し、ロータ磁束のδ軸成分φδrは0となる。
上述したように、補正値演算器18は、求めた軸ズレ指標Hを、ロータ温度がノミナル状態である場合の軸ズレ指標H0に一致させるための補正値を求め、すべり角周波数制御器14は、補正値に基づいて、すべり角速度ωseを補正する。本実施形態で行うすべり角速度(すべり角周波数)の補正処理の詳細について説明する前に、従来の制御方法について、図4および図5を用いて説明する。図4および図5では、軸ズレを表す軸ズレ指標として、ロータ磁束のδ軸成分φδrを用いており、φδr=0のときに軸ズレは0である。
図4は、ロータ温度違いによる特性を示しており、上図は、すべり角速度ωseと軸ズレ指標φδrとの関係を示し、下図は、すべり角速度ωseとモータトルクTとの関係を示している。上図および下図ではそれぞれ、ロータ温度がノミナル状態の特性、ロータ温度がノミナル状態よりも高温時の特性、ロータ温度がノミナル状態よりも低温時の特性を示す線が描かれている。図4では、ロータ温度がノミナル状態のときに、軸ズレが発生していないものとしている(φδr=0)。
ロータ温度がノミナル状態のときは、図中の動作点1で動作しているが、ロータ温度が上昇すると、動作点が動作点1から動作点2へと変化することによって、軸ズレ指標φδrが0からずれてしまい、モータトルクの動作点も動作点1から動作点2へと変化する。従来の制御方法では、推定した軸ズレ指標φδrが0となるようにすべり角周波数ωseを補正することで、動作点が動作点2から、ベクトル制御が成立するすべり角速度の動作点3となり、動作点1と同じモータトルクを出力することができる。
しかしながら、ロータ温度がノミナル状態の場合には、軸ズレが発生していないはずであるが、実際には、電圧制御誤差、電流計測誤差、モデル定数ズレ等の要因により、軸ズレが生じる場合がある。
図5は、ロータ温度がノミナル状態で軸ズレが発生している場合に、従来の制御方法では、トルク変動が生じることを説明するための図である。図5でも、上図は、すべり角速度ωseと軸ズレ指標φδrとの関係を示し、下図は、すべり角速度ωseとモータトルクTとの関係を示している。また、上図において、実線は軸ズレが生じていない場合の特性を示す線であり、波線はロータ温度変動以外の要因によって軸ズレが生じている場合の特性を示す線である。
想定動作点1に対して、ロータ温度変動以外の要因によって軸ズレが生じている場合の実際の動作点は、動作点1となる。従来の制御方法では、推定した軸ズレ指標φδrが0となるようにすべり角速度ωseを補正するため、動作点は補正後の動作点2となるが、下図から明らかなように、トルク変動が生じてしまう。
続いて、本実施形態における誘導電動機の制御装置で行うすべり角速度の補正処理の詳細について、図6および図7を用いて説明する。
補正値演算器18は、計測されたγ軸電流(磁束電流)iγsおよびδ軸電流(トルク電流)iδsと、γ軸電圧指令値(磁束電圧指令値)Vγs *およびδ軸電圧指令値(トルク電圧指令値)Vδs *を入力して、γ軸に対するロータ磁束のズレを表す軸ズレ指標Hを求める。軸ズレ指標Hは、ロータ温度の変動によって変化する指標であれば何でもよく、例えば、次式(10)に示す無効電力Qや、次式(11)に示す無効電力Qを電源角速度ωで除算した値を用いることができる。
図6は、ロータ温度がノミナル状態で軸ズレが発生している場合に、本実施形態における誘導電動機の制御装置で行うすべり角速度(すべり角周波数)の補正処理について説明するための図である。図6において、上図は、すべり角速度ωseと軸ズレ指標Hとの関係を示し、下図は、すべり角速度ωseとモータトルクTとの関係を示している。上図および下図ではそれぞれ、ロータ温度がノミナル状態の特性(L1)、ロータ温度がノミナル状態よりも高温時の特性(L2)、ロータ温度がノミナル状態よりも低温時の特性(L2)を示す線が描かれている。また、上図において、実線(L1〜L3)は軸ズレが生じていない場合の特性を示す線であり、波線(L1a〜L3a)はロータの温度変動以外の要因によって軸ズレが生じている場合の特性を示す線である。
本実施形態では、ロータ温度がノミナル状態の軸ズレ指標H0を予め求めておく。例えば、軸ズレ指標Hとして式(10)に示す無効電力Qを用いる場合には、ロータ温度がノミナル状態のときの無効電力Qを、軸ズレ指標H0として求めておく。図6を参照すると、ロータ温度がノミナル状態の想定動作点は、線L1上で軸ズレ指標Hが0となる点であるが、実際の動作点は、ロータの温度変動以外の要因によって軸ズレが生じている場合の特性を示す線L1a上で、同じすべり角速度ωse1の点となり、この点の軸ズレ指標H0を予め求めておく。
ロータ温度がノミナル状態の温度から高温になると、動作点は、線L2a上ですべり角速度ωse1の点に変化する。本実施形態の誘導電動機の制御装置は、軸ズレ指標Hが軸ズレ指標H0と一致するように、すべり角速度を補正する。図6を参照すると、線L2aと、軸ズレ指標H0を示す線L5との交点のすべり角速度ωse2になるように、すべり角速度ωseを補正する。これにより、図6の下図で示すように、ロータ温度が高温になった場合でも、モータトルクTは変動しない。
ロータ温度がノミナル状態の温度から低温になると、動作点は、線L3a上ですべり角速度ωse1の点に変化する。本実施形態の誘導電動機の制御装置は、軸ズレ指標Hが軸ズレ指標H0と一致するようにすべり角速度を補正する。図6を参照すると、線L3aと、軸ズレ指標H0を示す線L5との交点のすべり角周波数ωse3になるように、すべり角速度ωseを補正する。これにより、図6の下図で示すように、ロータ温度が低温になった場合でも、モータトルクTは変動しない。
図7は、補正値演算器18の詳細な構成を示すブロック図である。補正値演算器18は、軸ズレ指標演算器181と、H0記憶器182と、PI制御器183とを備える。
軸ズレ指標演算器181は、計測されたγ軸電流(磁束電流)iγsおよびδ軸電流(トルク電流)iδsと、γ軸電圧指令値(磁束電圧指令値)Vγs *およびδ軸電圧指令値(トルク電圧指令値)Vδs *を入力して、軸ズレ指標Hを演算する。
H0記憶器182は、予め求められた、ロータ温度がノミナル状態の軸ズレ指標H0を記憶している。
PI制御器183は、軸ズレ指標演算器181によって演算された軸ズレ指標Hと、H0記憶器182に記憶されている軸ズレ指標H0との偏差ΔHに基づいて、軸ズレ指標Hを軸ズレ指標H0に一致させるための補正値Δωseを算出する。この補正値Δωseは、すべり角速度ωseを補正するための補正値である。
すべり角周波数制御器14は、次式(12)より、補正後のすべり角周波数ωseを算出する。
図8は、補正値演算器18の別の構成例を示すブロック図である。図7に示すブロック図と異なるのは、図7のPI制御器183がPI制御器183Aに置き換わっている点である。
PI制御器183Aは、軸ズレ指標演算器181によって演算された軸ズレ指標Hと、H0記憶器182に記憶されている軸ズレ指標H0との偏差ΔHに基づいて、軸ズレ指標Hを軸ズレ指標H0に一致させるための補正値ΔRrを算出する。この補正値ΔRrは、ロータ温度によって変動するロータ抵抗Rを補正するための補正値である。
この場合、すべり角周波数制御器14は、次式(13)より、補正後のすべり角速度ωseを算出する。
図9は、補正値演算器18の別の構成例を示すブロック図である。図7に示すブロック図と異なるのは、図7のPI制御器183がPI制御器183Bに置き換わっている点である。
PI制御器183Bは、軸ズレ指標演算器181によって演算された軸ズレ指標Hと、H0記憶器182に記憶されている軸ズレ指標H0との偏差ΔHに基づいて、軸ズレ指標Hを軸ズレ指標H0に一致させるための補正値ΔRr/Lrを算出する。この補正値ΔRr/Lrは、すべり角周波数制御器14ですべり角速度ωseを算出する際に用いる定数を補正するための補正値である。
この場合、すべり角周波数制御器14は、次式(14)より、補正後のすべり角速度ωseを算出する。
以上、第1の実施形態における誘導電動機の制御装置は、誘導電動機のステータに流す電流を、誘導電動機の電気角周波数にすべり角周波数を加算して得られる電源角周波数に同期したγδ軸回転座標系上の磁束電流およびトルク電流に変換し、ロータ磁束をγ軸に一致させるようにして磁束電流およびトルク電流を独立して制御するベクトル制御を行う誘導電動機の制御装置において、γ軸に対するロータ磁束のズレを示す軸ズレ指標Hを求め、求めた軸ズレ指標Hが、ロータの温度がノミナル状態のときの軸ズレ指標H0と一致するように、すべり角周波数を補正する。これにより、ロータの温度が変化した場合でも、ロータ温度がノミナル状態のときのモータトルクに一致させることができるので、ロータの温度変化に起因するモータトルク変動や電圧変動を抑制することができる。
また、第1の実施形態における誘導電動機の制御装置によれば、磁束電流およびトルク電流、または、磁束電圧およびトルク電圧を検出し、検出した値に基づいて、軸ズレ指標Hを算出する。ロータ磁束のδ軸成分φδrを数式から求めて、軸ズレ指標として用いる場合には、数式中の各パラメータ(Lr、Ls、M、Rs等)を正確に把握しておく必要があるが、磁束電流等の検出値に基づいて軸ズレ指標Hを算出する方法によれば、ロータ磁束のδ軸成分φδrを求めるために必要なパラメータを必要としないので、軸ズレ指標Hを精度良く求めることができる。
<第2の実施形態>
図6等に示すように、軸ズレ指標Hは、すべり角速度ωseに対して非線形であり、その特性線は、すべり角速度ωseが小さくなるほど傾きが大きく、すべり角速度ωseが大きくなるほど、傾きが小さい。特性線の傾きが小さい領域(すべり角速度ωseが大きい領域)では、軸ズレ指標Hの変化量に対するすべり角速度ωseの変化量が大きいため、軸ズレ指標Hと軸ズレ指標H0との偏差ΔHに基づいてすべり角速度を補正しようとすると、誤差が生じやすい。また、軸ズレ指標H0が小さい値で、すべり角速度ωseに対する軸ズレ指標Hの特性線と軸ズレ指標H0との交点が存在しない場合には、すべり角速度ωseの補正を行うことができなくなる。
従って、第2の実施形態における誘導電動機の制御装置では、予め求めた、ロータ温度がノミナル状態の軸ズレ指標H0を所定量オフセットさせる。具体的には、軸ズレ指標Hの変化に対するすべり角速度ωseの変化が小さくなる方向に、軸ズレ指標H0を所定量オフセットさせる。本実施形態では、軸ズレ指標Hが大きくなるほど、軸ズレ指標Hの変化に対するすべり角速度ωseの変化が小さくなるので、軸ズレ指標H0に所定のオフセット値を加算することによって、軸ズレ指標H0をオフセットさせる。
図10は、第2の実施形態における誘導電動機の制御装置において、補正値演算器18Aの詳細な構成を示す図である。第2の実施形態における補正値演算器18Aは、第1の実施形態における補正値演算器18に対して、加算器185をさらに備える。
加算器185は、H0記憶器182に記憶されている軸ズレ指標H0に対して、所定のオフセット値を加算する。
PI制御器183は、軸ズレ指標演算器181によって演算された軸ズレ指標Hと、加算器185によって軸ズレ指標H0に所定のオフセット値が加算された値との偏差ΔHに基づいて、軸ズレ指標H0に所定のオフセット値が加算された値に、軸ズレ指標Hを一致させるための補正値Δωseを算出する。
なお、PI制御器183の代わりに、図8に示すPI制御器183Aを用いてもよいし、図9に示すPI制御器183Bを用いてもよい。
図11は、軸ズレ指標H0の大きさによって、トルク変動量が変わることを示す図である。図11に示すように、軸ズレ指標H0に所定のオフセット値を加算する前に比べて、オフセット値を加算した方がトルク変動が小さくなる。所定のオフセット値は、例えば、軸ズレ指標H0にオフセット値を加算した場合に、すべり角速度ωseに対する軸ズレ指標Hの特性線上に、軸ズレ指標H0にオフセット値を加算した値が必ず存在するようなオフセット値を予め求めて設定する。これにより、軸ズレ指標H0をオフセットさせることによって、すべり角速度ωseに対する軸ズレ指標Hの特性線とオフセット後の軸ズレ指標H0との交点が存在するようになるので、すべり角速度ωseの補正を行うことができなくなるのを防ぐことができる。
以上、第2の実施形態における誘導電動機の制御装置によれば、軸ズレ指標Hの変化に対するすべり角周波数の変化が小さくなる方向に、軸ズレ指標H0を所定のオフセット値だけオフセットさせるので、すべり角速度ωseの補正精度を向上させることができる。また、軸ズレ指標Hを、ロータの温度がノミナル状態のときの軸ズレ指標H0と一致させるためのすべり角速度ωseの補正を行うことができなくなるのを防ぐことができる。
<第3の実施形態>
第1および第2の実施形態における誘導電動機の制御装置では、ロータ温度がノミナル状態の軸ズレ指標H0として、H0記憶器182に記憶されている固定値を用いた。しかしながら、ロータ温度がノミナル状態の軸ズレ指標H0は、誘導モータ1の動作点(動作状況)に応じて変動する。従って、第3の実施形態における誘導電動機の制御装置では、誘導モータ1の動作点に応じて、ロータ温度がノミナル状態の軸ズレ指標H0を求めて用いる。
図12は、第3の実施形態における誘導電動機の制御装置において、補正値演算器18Bの詳細な構成を示す図である。補正値演算器18Bは、第1の実施形態における補正値演算器18に対して、H0記憶器182の代わりにH0演算器186を備える。
H0演算器186は、誘導モータ1の動作点に応じた軸ズレ指標H0を定めたマップを記憶しており、誘導モータ1の動作点に応じてマップを参照することにより、ロータ温度がノミナル状態の軸ズレ指標H0を求める。ここでは、誘導モータ1の動作点を判断するための指標として、誘導モータ1の回転数Nと、トルク指令値T*を用いる。従って、H0演算器186は、誘導モータ1の回転数Nおよびトルク指令値T*に基づいてマップを参照することにより、ロータ温度がノミナル状態の軸ズレ指標H0を求める。
なお、PI制御器183の代わりに、図8に示すPI制御器183Aを用いてもよいし、図9に示すPI制御器183Bを用いてもよい。
図13は、誘導モータ1の動作点に応じて、ロータ温度がノミナル状態の軸ズレ指標H0が異なることを示す図であり、上図は、すべり角速度ωseと軸ズレ指標Hとの関係を示し、下図は、すべり角速度ωseとモータトルクTとの関係を示している。上図では、誘導モータ1の動作点の違いによって、すべり角速度ωseと軸ズレ指標Hとの関係が異なる3本の特性線を示している。誘導モータ1の動作点の違いによって、すべり角速度ωseと軸ズレ指標Hとの関係が異なるため、図13に示すように、動作点が異なることによって、ロータ温度がノミナル状態の軸ズレ指標もH0a、H0b、H0cのように変動する。
従って、誘導モータ1の動作点に応じた軸ズレ指標H0を求めることにより、誘導モータ1の動作点が変化した場合でも、精度良くすべり角速度を補正することができるので、ベクトル制御を精度良く行うことができる。
軸ズレ指標H0は、直流電源2の電圧の大きさによっても変動するので、誘導モータ1の回転数N、トルク指令値T*、および直流電源2の電圧Vdcに基づいて、ロータ温度がノミナル状態の軸ズレ指標H0を求めるようにしてもよい。
図14は、誘導モータ1の回転数N、トルク指令値T*、および直流電源2の電圧Vdcに基づいて、ロータ温度がノミナル状態の軸ズレ指標H0を求める構成の補正値演算器18Cの構成例を示すブロック図である。
H0演算器186Aは、誘導モータ1の動作点(誘導モータ1の回転数N、トルク指令値T*)に応じた軸ズレ指標H0を定めたマップを、異なる直流電源2の電圧Vdcに応じて複数記憶している。H0演算器186Aは、直流電源2の電圧Vdcに応じたマップを参照して、誘導モータ1の回転数Nおよびトルク指令値T*に基づいて、ロータ温度がノミナル状態の軸ズレ指標H0を求める。
第2の実施形態における誘導電動機の制御装置では、ロータ温度がノミナル状態の軸ズレ指標H0に、所定のオフセット値を加算して用いた。このオフセット値も、誘導モータ1の動作点に応じた値を用いるようにしてもよい。
図15は、誘導モータ1の動作点に応じた軸ズレ指標H0を求めるとともに、誘導モータ1の動作点に応じたオフセット値を求める構成を備えた補正値演算器18Dの構成例を示すブロック図である。補正値演算器18Dは、図12に示す補正値演算器18Bに対して、オフセット値演算器187および加算器188をさらに備える。
オフセット値演算器187は、誘導モータ1の動作点に応じたオフセット値を定めたマップを記憶しており、誘導モータ1の動作点に応じてマップを参照することにより、オフセット値を求める。ここでは、誘導モータ1の動作点を判断するための指標として、誘導モータ1の回転数Nと、トルク指令値T*を入力する。従って、オフセット値演算器187は、誘導モータ1の回転数Nおよびトルク指令値T*に基づいて、オフセット値を求める。
加算器188は、H0演算器186で求められた軸ズレ指標H0と、オフセット値演算器187で求められたオフセット値を加算する。
以上、第3の実施形態における誘導電動機の制御装置によれば、誘導電動機の動作点に応じて複数の軸ズレ指標H0を記憶しておき、誘導電動機の動作点に基づいて、複数の軸ズレ指標H0の中から、動作点に応じた軸ズレ指標を抽出する。そして、検出した軸ズレ指標が抽出した軸ズレ指標H0と一致するように、すべり角速度を補正する。これにより、誘導電動機の動作点が変動した場合でも、精度良くすべり角速度を補正して、ロータの温度変化に起因するモータトルク変動を抑制することができる。
誘導電動機の動作点に応じてオフセット値を求める方法によれば、誘導電動機の動作点に応じた適切なオフセット値を求めて、すべり角速度ωseの補正精度をさらに向上させることができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されることはない。例えば、各実施形態における構成は、適宜組み合わせることができる。
1…誘導モータ
4…電流センサ(電流電圧検出手段)
11…3相/γ−δ交流座標変換器(電流電圧検出手段)
14…すべり角周波数制御器(すべり角周波数補正手段)
18…補正値演算器
181…軸ズレ指標演算器(軸ズレ指標算出手段)
182…H0記憶器(記憶手段)
183、183A、183B…PI制御器(すべり角周波数補正手段)
185…加算器(オフセット手段)
186…H0演算器(基準軸ズレ指標抽出手段)
187…オフセット値演算器(オフセット値算出手段)

Claims (5)

  1. 誘導電動機のステータに流す電流を、前記誘導電動機の電気角周波数にすべり角周波数を加算して得られる電源角周波数に同期したγδ軸回転座標系上の磁束電流およびトルク電流に変換し、ロータ磁束をγ軸に一致させるようにして前記磁束電流および前記トルク電流を独立して制御するベクトル制御を行う誘導電動機の制御装置において、
    前記γ軸に対する前記ロータ磁束のズレを示す軸ズレ指標を算出する軸ズレ指標算出手段と、
    ロータの温度がノミナル状態のときの基準軸ズレ指標を記憶する記憶手段と、
    前記軸ズレ指標算出手段によって算出された軸ズレ指標が前記記憶手段に記憶されている基準軸ズレ指標と一致するように、前記すべり角周波数を補正するすべり角周波数補正手段と、
    を備えることを特徴とする誘導電動機の制御装置。
  2. 請求項1に記載の誘導電動機の制御装置において、
    前記磁束電流および前記トルク電流、または、磁束電圧およびトルク電圧を検出する電流電圧検出手段をさらに備え、
    前記軸ズレ指標算出手段は、前記電流電圧検出手段の検出値に基づいて、前記軸ズレ指標を算出することを特徴とする誘導電動機の制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の誘導電動機の制御装置において、
    前記軸ズレ指標の変化に対する前記すべり角周波数の変化が小さくなる方向に、前記基準軸ズレ指標を所定のオフセット値だけオフセットさせるオフセット手段をさらに備える、
    ことを特徴とする誘導電動機の制御装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の誘導電動機の制御装置において、
    前記記憶手段は、前記誘導電動機の動作点に応じて複数の基準軸ズレ指標を記憶しており、
    前記誘導電動機の動作点を検出する動作点検出手段と、
    前記動作点検出手段によって検出された動作点に基づいて、前記記憶手段に記憶されている複数の基準軸ズレ指標の中から、前記動作点に応じた基準軸ズレ指標を抽出する基準軸ズレ指標抽出手段と、
    をさらに備え、
    前記すべり角周波数補正手段は、前記軸ズレ指標算出手段によって算出された軸ズレ指標が前記基準軸ズレ指標抽出手段によって抽出された基準軸ズレ指標と一致するように、前記すべり角周波数を補正することを特徴とする誘導電動機の制御装置。
  5. 請求項3に記載の誘導電動機の制御装置において、
    前記誘導電動機の動作点を検出する動作点検出手段と、
    前記動作点検出手段によって検出された動作点に基づいて、前記所定のオフセット値を算出するオフセット値算出手段と、
    をさらに備えることを特徴とする誘導電動機の制御装置。
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