JP2008208927A - 無段変速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トロイダル型無段変速機13を通過する動力を、駆動源から入力軸23に加えられる動力よりも常に低くでき、優れた伝達効率及び耐久性を有する無段変速装置の実現を図る。
【解決手段】入力軸23及び出力軸24と、トロイダル型無段変速機13及び遊星歯車機構25と、第一、第二の動力伝達機構26、27と、第一、第二の両クラッチ46、47並びに後退用クラッチ18とを備える。このうちの遊星歯車機構25をシングルピニオン式のものとする。又、これと共に、各構成部材を適切に配置して、上記入力軸23から上記出力軸24に伝達される動力の一部が、常に上記トロイダル型無段変速機13をバイパスする様に構成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、トロイダル型無段変速機と遊星歯車変速機構とを組み合わせて成る無段変速装置の改良に関する。特に、本発明の無段変速装置は、前置エンジン前輪駆動車(FF車)用の自動変速機として好適で、優れた伝達効率並びに耐久性を有する構造の実現を可能にするものである。
非特許文献1等に記載されている様に、自動車用自動変速装置として、例えば図8に示す様なトロイダル型無段変速機を使用する事が行なわれている。このトロイダル型無段変速機は、ダブルキャビティ型と呼ばれるもので、入力軸1の両端部周囲に1対の入力側ディスク2、2を、それぞれボールスプライン3、3を介して、互いに同心に、且つ、同期した回転を自在に支持している。又、上記入力軸1の中間部周囲に出力歯車4を、この入力軸1に対する相対回転を自在として支持すると共に、この出力歯車4の軸方向両側に1対の出力側ディスク5、5を、この出力歯車4と同期した回転を自在に支持している。
又、上記両入力側ディスク2、2と上記両出力側ディスク5、5との間にそれぞれ複数個ずつ(通常2〜3個ずつ)挟持したパワーローラ6、6を、それぞれトラニオン7、7の内側面に、支持軸8、8及び複数の転がり軸受を介して、回転自在に支持している。これら各トラニオン7、7は、それぞれの長さ方向(図8の表裏方向)両端部に、これら各トラニオン7、7毎に互いに同心に設けられた枢軸(図示せず)を中心として揺動変位自在である。これら各トラニオン7、7を傾斜させる動作は、図示しない油圧式のアクチュエータにより、これら各トラニオン7、7を上記枢軸の軸方向に変位させる事により行なう。
上述の様なトロイダル型無段変速機の運転時には、エンジン等の動力源(駆動源)に繋がる駆動軸9により一方(図8の左方)の入力側ディスク2を、ローディングカム式の押圧装置10を介して回転駆動する。この結果、上記入力軸1の両端部に支持された1対の入力側ディスク2、2が、互いに近づく方向に押圧されつつ同期して回転する。そして、この回転が、上記各パワーローラ6、6を介して上記両出力側ディスク5、5に伝わり、上記出力歯車4から取り出される。
上記入力軸1と出力歯車4との回転速度の比を変える場合で、先ず入力軸1と出力歯車4との間で減速を行なう場合には、上記各トラニオン7、7を図8に示す位置に揺動させ、上記各パワーローラ6、6の周面をこの図8に示す様に、上記両入力側ディスク2、2の内側面に設けた入力側トロイド曲面の中心寄り部分と、上記両出力側ディスク5、5の内側面に設けた出力側トロイド曲面の外周寄り部分とにそれぞれ当接させる。反対に、増速を行なう場合には、上記各トラニオン7、7を図8と反対方向に揺動させ、上記各パワーローラ6、6の周面を、図8に示した状態とは逆に、上記両入力側トロイド曲面の外周寄り部分と、上記両出力側トロイド曲面の中心寄り部分とに、それぞれ当接する様に、上記各トラニオン7、7を傾斜させる。これら各トラニオン7、7の傾斜角度を中間にすれば、入力軸1と出力歯車4との間で、中間の速度比(変速比)を得られる。
又、トロイダル型無段変速機と遊星歯車機構とを組み合わせて無段変速装置とし、このトロイダル型無段変速機を通過する動力を軽減して、無段変速装置全体としての伝達効率を向上させると共にこのトロイダル型無段変速機の耐久性向上を図る構造も、従来から知られている。この様な無段変速装置のうちで、FF車用の自動変速機として利用可能な構造として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。図9は、この特許文献1に記載された無段変速装置を示している。
この無段変速装置は、入力軸11と、出力軸12と、トロイダル型無段変速機13と、遊星歯車機構14と、発進クラッチ15と、高速用クラッチ16と、低速用クラッチ17と、後退用クラッチ18とを備える。そして、上記入力軸11の回転を、上記トロイダル型無段変速機13の入力側ディスク2、2に伝達すると共に、上記遊星歯車機構14のリング歯車19にも伝達する様にしている。又、上記トロイダル型無段変速機13の出力側ディスク5、5の回転を、上記遊星歯車機構14のキャリア20に伝達する様に構成している。更に、この遊星歯車機構14の太陽歯車21の回転を、上記出力軸12に取り出す様にしている。
上述の様に構成する無段変速装置は、上記高速用クラッチ16の接続を断って上記低速用クラッチ17を接続した状態での、低速モード時には、上記入力軸11から上記出力軸12に伝達される動力の全部が、上記トロイダル型無段変速機13を通過する。この状態では、上記入力軸11と上記出力軸12との間の速度比が、このトロイダル型無段変速機13の速度比に比例する。これに対して、上記高速用クラッチ16を接続して上記低速用クラッチ17を接続を断った状態での、高速モード時には、上記入力軸11から上記出力軸12に伝達される動力の一部が、上記トロイダル型無段変速機13をバイパスして、上記遊星歯車機構14のリング歯車19に送られる。この状態で上記出力軸12には、上記リング歯車19と上記キャリア20との差動成分が取り出される。従って、この状態では、上記入力軸11と上記出力軸12との間の速度比が、上記トロイダル型無段変速機13の速度比を変えて上記キャリア20の回転速度を変える事により変更される。
そして、この様な高速モードの状態では、エンジン等の駆動源22から上記入力軸11に加えられた動力の一部が上記トロイダル型無段変速機13をバイパスする、所謂パワースプリット状態となる。この結果、このトロイダル型無段変速機13を通過する動力が、上記駆動源22から上記入力軸11に加えられた動力よりも小さくなる。この為、(トラクション部で生じるスピン損失により、歯車式変速機に比べて伝達効率の面で不利になる、トロイダル型無段変速機13部分での動力伝達の割合を低くして)無段変速装置全体としての伝達効率を向上させると共に、上記トロイダル型無段変速機13の耐久性向上を図れる。
但し、上述した従来構造の場合、パワースプリット状態を実現する為の遊星歯車機構14をダブルピニオン式のものとしている。即ち、この遊星歯車機構14を構成する各遊星歯車50、50を、1対の遊星歯車素子51a、51bを互いに噛合させる事により構成している。この為、噛合部が多くなり、その分動力伝達効率が低下する。又、上記各遊星歯車50、50を構成する上記各遊星歯車素子51a、51bが小径になる為、これら各遊星歯車素子51a、51bの回転速度が大きくなり、この面からも動力伝達効率が低下する。又、これら各遊星歯車素子51a、51bを回転自在に支持する為の軸受の寿命を確保しにくくなる可能性もある。
特開2000−120822号公報 青山元男、「別冊ベストカー/赤バッジシリーズ245/スーパー図解/クルマの最新メカがわかる本」、株式会社三推社/株式会社講談社、平成13年12月20日、p.92−93
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、トロイダル型無段変速機を通過する動力を、駆動源から入力軸に加えられる動力よりも常に低くでき、しかも、より優れた伝達効率及び耐久性を有する無段変速装置の実現を図るものである。
本発明の無段変速装置は、入力軸と、出力軸と、トロイダル型無段変速機と、遊星歯車機構と、これらトロイダル型無段変速機と遊星歯車機構との間で動力を伝達させる第一、第二の動力伝達機構と、これら第一、第二の動力伝達機構による動力伝達状態を切り換える第一、第二のクラッチとを備える。そして、このうちのトロイダル型無段変速機を、互いに同心に、且つ、相対回転自在に配置された第一、第二のディスクと、互いに対向するこれら第一、第二のディスクの内側面同士の間に挟持されてこれら第一、第二のディスク同士の間で動力を伝達する複数のパワーローラとを備えたものとする。
尚、上記第一、第二のクラッチは、例えば上記入力軸と上記出力軸との間の減速比を大きくする場合に接続されてこの減速比を小さくする場合に接続を断たれる低速用クラッチと、この減速比を大きくする場合に接続を断たれてこの減速比を小さくする場合に接続される高速用クラッチとにより構成する。又、上記第一、第二の動力伝達機構は、例えば歯車式やスプロケット・チェン式の動力伝達機構を採用できる。
特に、本発明の無段変速装置に於いては、上記トロイダル型無段変速機を、上記入力軸の側方に、この入力軸と平行に配置する。
又、上記遊星歯車機構を、それぞれがキャリアに回転自在に支持された遊星歯車を、太陽歯車に噛合させると共にリング歯車にも噛合させる、シングルピニオン式のものとする。そして、このシングルピニオン式の遊星歯車機構を、上記入力軸と同心に、且つ、この入力軸の周囲に配置する。
又、駆動源(例えばエンジン)から上記入力軸に入力された動力を、上記遊星歯車機構を構成する上記キャリアに、上記トロイダル型無段変速機を介する事なく直接入力する。
又、上記遊星歯車機構を構成する上記リング歯車と、上記トロイダル型無段変速機を構成する上記第一のディスクとを、上記第一の動力伝達機構を介して接続する。
又、同じく上記太陽歯車と、同じく上記第二のディスクとを、上記第二の動力伝達機構を介して接続する。
又、上記リング歯車の回転を、上記第一のクラッチを介して上記出力軸に伝達自在とする。
又、上記太陽歯車の回転を、上記第二のクラッチを介して上記出力軸に伝達自在とする。
更に、上記第一の動力伝達機構により接続された上記リング歯車と上記第一のディスクとの回転方向の関係と、上記第二の動力伝達機構により接続された上記太陽歯車と第二のディスクとの回転方向の関係とを、何れか一方を、回転方向が互いに同じである正転とし、同じく他方を、回転方向が互いに異なる反転(逆転)とする事により、上記両関係を互いに異ならせる。又、これと共に、上記遊星歯車機構を構成する上記太陽歯車と上記キャリアと上記リング歯車とを同方向に回転させる。
又、本発明を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した様に、上記出力軸の回転方向を逆転させる為の逆転用遊星歯車機構(後退用遊星歯車機構)と、逆転時(後退時)に接続される逆転用クラッチ(後退用クラッチ)とを有するものとする。
又、必要に応じて、上記遊星歯車機構を構成する遊星歯車を、軸方向寸法が長いものとする。即ち、請求項3に記載した様に、上記遊星歯車機構を、両端部にそれぞれ遊星歯車を設けた、(所謂ステップピニオンと呼ばれる)組み合わせ遊星歯車と、これら両端部の各遊星歯車にそれぞれ噛合する1対の太陽歯車とを有するものとする。そして、上記各組み合わせ遊星歯車を介して、上記トロイダル型無段変速機に動力を伝達する。
尚、上記トロイダル型無段変速機は、例えば、ダブルキャビティ型のものを使用できる。即ち、このトロイダル型無段変速機を、例えばそれぞれが第一のディスク或は第二のディスクに相当する、1対の外側ディスクと、同じく第二のディスク或は第一のディスクに相当する、(一体型又は1対の)内側ディスクと、複数個のパワーローラとを備えたものとする。このうちの両外側ディスクは、軸方向に互いに離隔した状態で、同期して回転する。又、上記内側ディスクは、これら両外側ディスク同士の間に、これら両外側ディスクと同心に、且つ、これら両外側ディスクに対する相対回転を自在に設ける。又、上記各パワーローラは、これら両外側ディスク及び上記内側ディスクの互いに対向する側面同士の間に、それぞれ複数個ずつ配置する。
又、必要に応じて{例えば前置エンジン前輪駆動車(FF車)用の自動変速機として小型に(軸方向寸法を小さく)構成する必要がある場合には}、上記入力軸及び上記出力軸を、径方向に重畳する状態で、互いに同心に、且つ、相対回転自在に設置する。この為に、例えば上記入力軸の周囲に、中空状の回転軸とした出力軸を配置する(中空状の回転軸とした出力軸の内側に入力軸を配置する)。そして、上記遊星歯車機構を、上記入力軸並びに出力軸と同心に、且つ、この入力軸の周囲に配置すると共に、上記トロイダル型無段変速機を、上記入力軸並びに出力軸と平行に配置する。
尚、軸方向寸法を許容できるのであれば、入力軸及び出力軸を、軸方向に離隔した状態で、互いに同心に、且つ、相対回転自在に設置すると共に、遊星歯車機構を、上記入力軸及び上記出力軸と同心に配置する事もできる。この場合でも、トロイダル型無段変速機は、上記入力軸の側方に、この入力軸と平行に配置する。
上述の様に構成される本発明の無段変速装置によれば、遊星歯車機構をシングルピニオン式のものとしている為、噛合部の低減、延いては、動力伝達効率の確保を図れる。しかも、遊星歯車機構を構成する太陽歯車とキャリアとリング歯車とを同方向に回転させる為、遊星歯車の回転速度を小さくでき、この面からも動力伝達効率の確保を図れる。又、これと共に、第一のクラッチを接続したモードと第二のクラッチを接続したモードとの両方のモードで、駆動源から入力軸に加えられた動力の一部がトロイダル型無段変速機をバイパスする、所謂パワースプリット状態にできる。この為、このトロイダル型無段変速機を通過する動力の低減を図れ、耐久性の確保(長寿命化)と動力伝達効率の確保とを、高次元で図れる。又、上記トロイダル型無段変速機を上記入力軸の側方に、この入力軸と平行に配置している為、軸方向寸法を小さくでき、組み込み性(組み込み易さ)の向上や設計の自由度の向上を図れる。
又、上記遊星歯車機構の変速比(減速比)、上記第一、第二の動力伝達機構(を構成するチェーン機構や歯車機構)の変速比(減速比)を調整する事により、低速モード並びに高速モードでの上記トロイダル型無段変速機に入力される動力(トロイダル型無段変速機を通過する動力)の大きさを調節できる。この為、例えば、駆動源からの動力がトルクコンバータを介して入力される場合には、このトルクコンバータのトルク増幅機能が働く低速モードで上記トロイダル型無段変速機に入力される動力を、高速モードに比べて小さくする事により、このトロイダル型無段変速機の耐久性確保を図る事ができる。或は、高速モードで上記トロイダル型無段変速機に入力される動力を、低速モードに比べて小さくする事により、高速走行での燃費性能を確保する事ができる。何れにしても、上記トロイダル型無段変速機に入力される動力を、必要な性能や設計者の意図等に合わせて設定する事ができる。
又、請求項2に記載した構成を採用した場合には、例えば無段変速装置を組み込んだ車両を前進だけでなく後退させる事もできる。又、請求項3に記載した構成を採用した場合には、上記遊星歯車機構を構成する太陽歯車と上記トロイダル型無段変速機(のディスク)との間で動力を伝達する第二動力伝達機構の配置を、柔軟に行なえる。具体的には、例えば逆転用遊星歯車機構と逆転用クラッチとを設ける場合でも、これら逆転用遊星歯車機構並びに逆転用クラッチの存在に拘わらず、上記第二の動力伝達機構を配置できる{遊星歯車機構を構成する太陽歯車の回転をトロイダル型無段変速機(のディスク)に伝達できる}。
[実施の形態の第1例]
図1は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例の無段変速装置は、入力軸23及び出力軸24と、トロイダル型無段変速機13及び遊星歯車機構25と、第一、第二の動力伝達機構26、27と、第一、第二のクラッチ46、47と、逆転用遊星歯車機構に相当する後退用遊星歯車機構28と、逆転用クラッチに相当する後退用クラッチ18とを備える。
このうちの入力軸23及び出力軸24は、径方向に重畳する状態で、互いに同心に、且つ、相対回転自在に設置されている。この為に、上記入力軸23の周囲に、中空状の回転軸である上記出力軸24を配置している。逆に言えば、中空状の回転軸である上記出力軸24の内側に、上記入力軸23を配置している。
又、上記トロイダル型無段変速機13及び上記遊星歯車機構25は、動力の伝達方向に関して、上記入力軸23と出力軸24との間に設置されている。
又、上記第一、第二の動力伝達機構26、27は、上記トロイダル型無段変速機13と上記遊星歯車機構25との間で動力を伝達する。
又、上記第一、第二のクラッチ46、47は、上記第一、第二の両動力伝達機構26、27による動力伝達状態を切り換えるものである。又、これら第一、第二のクラッチ46、47は、後述する様に、上記第一、第二の動力伝達機構26、27の減速比の設定に応じて、何れか一方のクラッチが低速用クラッチとなり、他方のクラッチが高速用クラッチとなる。
又、上記後退用遊星歯車機構28は、車両を後退させる(出力軸24の回転方向を逆転させる)為のものである。
更に、上記後退用クラッチ18は、車両の後退時(出力軸24の逆転時)に接続されるものである。
又、上記トロイダル型無段変速機13は、それぞれが第二のディスクに相当する、1対の外側ディスク29、29と、第一のディスクに相当する、一体型の内側ディスク30と、複数個のパワーローラ6、6(図8、9参照、図1には省略)とを備えたダブルキャビティ型のものとしている。上記両外側ディスク29、29は、軸方向に互いに離隔した状態で、同期して回転する。又、上記内側ディスク30は、上記両外側ディスク29、29同士の間に、これら両外側ディスク29、29と同心に、且つ、これら両外側ディスク29、29に対する相対回転を自在に設けられている。又、上記各パワーローラ6、6は、これら両外側ディスク29、29及び上記内側ディスク30の互いに対向する側面同士の間に、それぞれ複数個ずつ配置されている。そして、前述の図8に示した構造と同様に作用して、上記両外側ディスク29、29と上記内側ディスク30との間の変速度比を変える。但し、本例の場合には、これら両外側ディスク29、29と上記内側ディスク30とのうちの何れが入力側ディスクとなり、何れが出力側ディスクとなるかは、上記第一、第二の両クラッチ46、47の断接に基づく、第一のモードと第二のモードとの切り換えにより変化する。
そして、エンジン等の駆動源から、上記入力軸23に入力された動力を、上記遊星歯車機構25を構成するキャリア31に、上記トロイダル型無段変速機13を介する事なく、直接入力している。上記遊星歯車機構25は、それぞれが上記キャリア31に回転自在に支持された遊星歯車32、32を、(1対の)太陽歯車33a、33bに噛合させると共にリング歯車34にも噛合させる、シングルピニオン式のものとしている。又、これと共に、上記各遊星歯車32、32を、両端部にそれぞれ遊星歯車32a、32bを設けた、(所謂ステップピニオンと呼ばれる)組み合わせ遊星歯車32、32とし、上記1対の太陽歯車33a、33bに上記各遊星歯車32a、32bを、それぞれ噛合させている。本例の場合、これら各太陽歯車33a、33b同士の歯数、並びに、上記各遊星歯車32a、32b同士の歯数を、それぞれ同じにしている。従って、上記両太陽歯車33a、33bは、互いに同方向に、同速度で(同期して、一体的に)回転する。
又、上記遊星歯車機構25を構成するリング歯車34と上記トロイダル型無段変速機13を構成する内側ディスク30とを、前記第一の動力伝達機構26を介して接続している。この第一の動力伝達機構26は、上記入力軸23の周囲に配置された第一の中空伝達軸37により上記リング歯車34と結合された歯車35と、上記内側ディスク30の軸方向中間部外周縁に設けられて、この内側ディスク30と共に回転する歯車36とを噛合させて成る。従ってこの内側ディスク30は、上記リング歯車34と逆方向に、上記両歯車35、36の歯数比に応じた回転速度で回転する{内側ディスク30の回転方向とリング歯車34の回転方向とが逆転(反転)の関係になっている}。
又、上記遊星歯車機構25を構成する1対の太陽歯車33a、33bのうちの、上記リング歯車34の内側に位置する一方の太陽歯車33aは、上記入力軸23の周囲で、且つ、上記第一の中空伝達軸37の内側に設けた第二の中空伝達軸38の一端部(図1の右端部)に固設している。一方、上記リング歯車34の内側に位置する上記一方の太陽歯車33aと上記キャリア31を挟んで反対側に設けた他方の太陽歯車33bと、上記トロイダル型無段変速機13を構成する外側ディスク29、29とを、前記第二の動力伝達機構27を介して接続している。この第二の動力伝達機構27は、上記他方の太陽歯車33bと結合したスプロケット39と、上記両外側ディスク29、29のうちの一方(図1の右方)の外側ディスク29の背面側に設けられ、これら両外側ディスク29、29と共に回転するスプロケット40との間に、チェン41を掛け渡して成る。従ってこれら両外側ディスク29、29は上記両太陽歯車33a、33bと同方向に、上記両スプロケット39、40の歯数比に応じた回転速度で回転する(両外側ディスク29、29の回転方向と両太陽歯車33a、33bの回転方向とが正転の関係になっている)。
尚、上記両外側ディスク29、29と上記内側ディスク30とは、間に挟持したパワーローラ6、6により動力を伝達される為、互いに反対方向に回転する。従って、上記リング歯車34と上記太陽歯車33a、33bとは、互いに同方向に回転する。この為、上記キャリア31に関しても、上記リング歯車34並びに上記太陽歯車33a、33bと同方向に回転する。この結果、上記キャリア31に支持された各遊星歯車32、32(32a、32b)の自転速度を低く抑えられ、これら各遊星歯車32、32(32a、32b)により伝達する動力を低く抑えられる。又、上記入力軸23を介して上記遊星歯車機構25を構成する前記キャリア31に入力された動力(駆動源からの動力)は、上記リング歯車34と上記太陽歯車33a、33bとに分割されて伝達される。言い換えれば、上記リング歯車34と上記太陽歯車33a、33bに入力されるトルクは、上記駆動源から上記入力軸23を介して入力されるトルクである、上記キャリア31に入力されるトルクよりも小さくなる(キャリア31のトルク=リング歯車34のトルク+太陽歯車33a、33bのトルク)。
上述の様な遊星歯車機構25の構成要素のうち、上記リング歯車34の動きを前記第一のクラッチ46を介して、上記太陽歯車32a、32bの動きを前記第二のクラッチ47を介して、それぞれ前記出力軸24に伝達可能としている。この為に、上記第一のクラッチ46を、上記第一の中空伝達軸37に固設した歯車35の側面と上記出力軸24の一端部(図1の右端部)との間に、上記第二のクラッチ47を、上記第二の中空回転軸38の他端部(図1の左端部)と上記出力軸24の中間部内周面との間に、それぞれ設けている。又、上記出力軸24の中間部で、軸方向に関し上記第一、第二の両クラッチ46、47の間部分に出力歯車48を設け、この出力歯車48とデファレンシャルギヤ49とを接続している。上記出力軸24が回転すると、これら出力歯車48及びデファレンシャルギヤ49を介して左右1対の駆動軸52、52が回転し、自動車の駆動輪を回転駆動する。
又、前記後退用遊星歯車機構28を構成するリング歯車42と、上記出力軸24の他端部(左端部)とを結合している。又、上記後退用遊星歯車機構28を構成するキャリア43とハウジング等の固定の部分との間に、前記後退用クラッチ18を設けている。又、上記リング歯車42の中心部に配置した、上記後退用遊星歯車28を構成する太陽歯車44を、上記入力軸23の中間部に固設し、この入力軸23と共に回転する様にしている。そして、上記キャリア43に回転自在に支持した遊星歯車45、45を、上記リング歯車42及び上記太陽歯車44に噛合させている。上記後退用クラッチ18を接続した状態では、上記トロイダル型無段変速機13を介さずに、駆動源(エンジン)の動力を反転して上記出力軸24に伝達する。尚、この場合には、無段変速装置全体としての速度比は固定される(変速しない)。
上述の様に構成する本例の無段変速装置は、第一、第二のクラッチ46、47並びに後退用各クラッチ18のうちの何れか1個のクラッチを接続し、他のクラッチの接続を断った状態で運転する。以下、それぞれの場合に就いて説明する。
[第一のクラッチ46を接続した第一のモード]
この様な第一のモードでは、前記遊星歯車機構25を構成するリング歯車34から動力が取り出され、上記第一のクラッチ46を介して、前記出力軸24に取り出される。この様な第一のモード状態での動力の伝達経路は、次の通りである。
駆動源(エンジン)の動力は、前記入力軸23により、先ず、上記遊星歯車機構25を構成する前記キャリア31に入力される。
このキャリア31に入力された動力は、下記の(A) に示す、前記トロイダル型無段変速機13を通過しない経路と、同じく(B) に示す、このトロイダル型無段変速機13を通過する経路との、2つの経路に分割される(所謂パワースプリット状態になる)。
(A) 駆動源(エンジン)→入力軸23→キャリア31→遊星歯車32、32(32a、32a)→リング歯車34
(B) 駆動源(エンジン)→入力軸23→キャリア31→遊星歯車32、32(32b、32b)→他方の太陽歯車33b→第二の動力伝達機構27→外側ディスク29、29→パワーローラ6、6→内側ディスク30→第一の動力伝達機構26→第一の中空回転軸37→リング歯車34
この様に、第一のモード状態では、上記トロイダル型無段変速機13を通過しない動力伝達経路を設定している為、このトロイダル型無段変速機13に入力される動力を減らす事ができ、このトロイダル型無段変速機13の耐久性確保を図れる。尚、この様な第一のモード状態では、上記(B) から明らかな通り、上記両外側ディスク29、29が入力側ディスクとなり、上記内側ディスク30が出力側ディスクとなる。
又、上述の様な第一のモード状態での、無段変速装置全体としての変速度比は、上記トロイダル型無段変速機13の変速度比を変える事により調節できる。即ち、上記(B) から明らかな通り、このトロイダル型無段変速機13の内側ディスク30の回転速度と上記リング歯車34の回転速度とが比例し、同じく外側ディスク29、29の回転速度と上記太陽歯車33bの回転速度とが比例する。そして、上記トロイダル型無段変速機13の変速度比を変える事で、上記内側ディスク30の回転速度と上記両外側ディスク29、29の回転速度との比が変化する。前記入力軸23の回転速度を一定とした場合、前記キャリア31の回転速度も一定になるので、上記トロイダル型無段変速機13の変速度比を変える事で、上記太陽歯車33bの回転速度を変えれば、上記リング歯車34の回転速度も変化する。即ち、上記無段変速装置全体としての変速度比et/m が変化する。
この様な、第一のモード状態で変化する、この無段変速装置全体としての変速度比(増速比)et/m は次の(1) 式で表される。
t/m =Nout /Nin={ig ・(ipg+1)・ev }/(isp+ipg・ig ・ev ) −−− (1)
この(1) 式中の符号の意味は、下記の通りである。
out :出力軸24の回転速度(=リング歯車34の回転速度)
in:入力軸23の回転速度(=キャリア31の回転速度)
pg:遊星歯車機構25の減速比(=Zr1/Zs1=リング歯車34の歯数/太陽歯車33aの歯数)
g :第一の動力伝達機構26の減速比(=Zg2/Zgl=歯車36の歯数/歯車35の歯数)
sp:第二の動力伝達機構27の減速比(=Zsp2 /Zspl =スプロケット40の歯数/スプロケット39の歯数)
v :トロイダル型無段変速機13の変速度比(増速比)
[第二のクラッチ47を接続した第二のモード]
この様な第二のモードでは、前記遊星歯車機構25を構成する一方の太陽歯車33aから動力が取り出され、上記第二のクラッチ47を介して、前記出力軸24に取り出される。この様な第二のモード状態での動力の伝達経路は、次の通りである。
駆動源(エンジン)の動力は、前記入力軸23により、先ず、上記遊星歯車機構25を構成する前記キャリア31に入力される。
このキャリア31に入力された動力は、上述した第一のモードの場合と同様、下記の(C) に示す、前記トロイダル型無段変速機13を通過しない経路と、同じく(D) に示す、このトロイダル型無段変速機13を通過する経路との、2つの経路に分割される(所謂パワースプリット状態になる)。
(C) 駆動源(エンジン)→入力軸23→キャリア31→遊星歯車32、32(32a、32a)→一方の太陽歯車33a
(D) 駆動源(エンジン)→入力軸23→キャリア31→遊星歯車32、32(32a、32a)→リング歯車34→第一の動力伝達機構26→内側ディスク30→パワーローラ6、6→外側ディスク29、29→第二の動力伝達機構27→他方の太陽歯車33b→遊星歯車32、32(32b、32b→32a、32a)→一方の太陽歯車33a
この様に、第二のモード状態でも、上記トロイダル型無段変速機13を通過しない動力伝達経路を設定している為、このトロイダル型無段変速機13に入力される負荷を減らす事ができ、このトロイダル型無段変速機13の耐久性確保を図れる。尚、上記第二のモード状態では、上記(D) から明らかな通り、上記内側ディスク30が入力側ディスクとなり、上記両外側ディスク29、29が出力側ディスクとなる。即ち、前述した第一のモードの状態とは、上記トロイダル型無段変速機13をトルクが通過する方向が逆になる。
又、上述の様な第二のモード状態での、無段変速装置全体としての変速度比も、上記トロイダル型無段変速機13の変速度比を変える事により調節できる。即ち、前述した第一のモードの場合と同様に、このトロイダル型無段変速機13の内側ディスク30の回転速度と上記リング歯車34の回転速度とが比例し、同じく外側ディスク29、29の回転速度と上記太陽歯車33bの回転速度とが比例する。そして、上記トロイダル型無段変速機13の変速度比を変える事で、上記内側ディスク30の回転速度と上記両外側ディスク29、29の回転速度との比が変化する。前記入力軸23の回転速度を一定とした場合、前記キャリア31の回転速度も一定になるので、上記トロイダル型無段変速機13の変速度比を変える事で、上記リング歯車34の回転速度を変えれば、上記キャリア31に回転自在に支持された、上記遊星歯車32、32の回転速度、延ては上記一方の太陽歯車33aの回転速度も変化する。即ち、上記無段変速装置全体としての変速度比et/m が変化する。
この様な、第二のモード状態で変化する、上記無段変速装置全体としての変速度比(増速比)et/m は次の(2) 式で表される。
t/m =Nout /Nin={isp・(ipg+1)}/(isp+ipg・ig ・ev ) −−− (2)
out :出力軸24の回転速度(=一方の太陽歯車33aの回転速度=他方の太陽歯車33bの回転速度)
尚、第一のモードと第二のモードとの切り換え点、即ち、第一のクラッチ46と第二のクラッチ47とを断接させるモード切換ポイントで、出力軸24の回転速度が急変しない様に(出力回転速度が連続する様に)する為には、上記太陽歯車33a(33b)の回転速度とリング歯車34の回転速度とが等しくなる状態で、モード切り換えを行なう必要がある。
ここで、上記リング歯車34の回転速度Nr は、前記(1) 式から、次の(3) 式で表せる。
r =[{ig ・(ipg+1)・ev }/(isp+ipg・ig ・ev )]・Nin −−−(3)
又、上記太陽歯車33a(33b)の回転速度Ns は、上記(2) 式から、次の(4) 式で表せる。
s =[{isp・(ipg+1)}/(isp+ipg・ig ・ev )]・Nin −−− (4)
そして、これら(3)(4)式が等しくなる、上記トロイダル型無段変速機13の変速度比(増速比)ev は、次の(5) 式で表せる。
v =isp/ig −−− (5)
従って、上記第一の動力伝達機構26の減速比ig と上記第二の動力伝達機構27の減速比ispとの比が、上記トロイダル型無段変速機13が実現できる変速度比(増速比)ev の範囲内にならないと、モード切換の前後で無段変速装置全体の変速比が不連続になり、モード切換を滑らかに行なえなくなる。又、上記第一の動力伝達機構26の減速比ig と上記第二の動力伝達機構27の減速比ispとの値に応じて、上記モード切換ポイントを、1よりも大きくしたり、同じく小さくしたりできる。即ち、上記第一の動力伝達機構26の減速比ig と上記第二の動力伝達機構27の減速比ispとの設定により、上記モード切換を、上記トロイダル型無段変速機13の変速度比が増速側の状態で行なうか、或は減速側の状態で行なうかを選択できる。
[後退用クラッチ18を接続した後退モード状態]
この状態では、駆動源(エンジン)から前記入力軸23に伝えられた動力は、上記トロイダル型無段変速機13を介さずに、前記後退用遊星歯車機構28を構成する太陽歯車44に入力される。そして、この太陽歯車44に入力された動力が、上記後退用遊星歯車機構28の働きにより回転方向を変換されると共に減速され、前記出力軸24に取り出される。
この様な後退モード状態での無段変速装置全体としての変速度比(増速比)et/m は、次の(6) 式で表される。
t/m =Nout /Nin=1/ir −−− (6)
r :後退用遊星歯車機構28の減速比(=Zr2/Zs2=リング歯車42の歯数/太陽歯車44の歯数)
この様な後退モード状態では、上記トロイダル型無段変速機13が動力を伝達しない為、このトロイダル型無段変速機13を通過するトルクは、各部の摩擦に基づいて生じる僅少なトルクを除き、実質上ゼロになる。
各部の変速比に関して、具体的な値の第1例を示す。
先ず、遊星歯車機構25の変速度比(減速比)ipg、及び、第一、第二の動力伝達機構26、27の変速度比(減速比)ig 、isp、後退用遊星歯車機構28の変速度比(減速比)ir に就いて、次の様に規制する。
pg=2.5
g =0.7
sp=1.54
r =2
ここで、前記(5) 式より、モード切換ポイントはev =2.2となる。そこで、トロイダル型無段変速機13の変速度比(増速比)の幅を0.4〜2.2とする。
図2は、各部の変速度比を、上述の様に規制した場合に於ける、トロイダル型無段変速機の13の変速度比(増速比)と、リング歯車34並びに太陽歯車33a(33b)の回転速度と入力回転速度(入力軸23の回転速度=キャリア31の回転速度)との比(割合)との関係を示している。この様な図2から明らかな様に、上記第一のクラッチ46を接続し、上記リング歯車34の回転を上記出力軸24に伝達すれば、無段変速装置全体としての変速度比(速度比、増速比)が減速側になり、低速モード状態となる。一方、上記第二のクラッチ47を接続し、上記太陽歯車33a(33b)の回転を上記出力軸24に伝達すれば、無段変速装置全体としての変速度比(速度比、増速比)が増速側になり、高速モード状態となる。言い換えれば、上記第一のクラッチ46が低速用クラッチ(第一のモードが低速モード)となり、上記第二のクラッチ47が高速用クラッチ(第二のモードが高速モード)となる。
又、低速モード状態で、上記トロイダル型無段変速機13の外側ディスク29、29に動力が入力され(外側ディスク29、29が入力側ディスクとなり)、内側ディスク30より動力が取り出される(内側ディスク30が出力側ディスクとなる)。又、高速モード状態では、これとは逆、即ち、上記トロイダル型無段変速機13の内側ディスク30に動力が入力され(内側ディスク30が入力側ディスクとなり)、外側ディスク29、29より動力が取り出される(外側ディスク29、29が出力側ディスクとなる)。図3は、低速、高速両モードでの、入力動力(入力側となるディスクに入力される動力:Pvin)と無段変速装置に入力される動力(入力軸23に入力される動力:Pin)との比(Pvin/Pin)と無段変速装置全体の変速度比(速度比、増速比、Nout /Nin)との関係を示している。低速、高速両モードとも、上記動力の比が1を下回っており(トロイダル型無段変速機13に入力される動力が無段変速装置に入力される動力よりも小さくなっており)、所謂パワースプリット状態にできる。
尚、後退用クラッチ18が接続された状態で、出力回転速度(出力軸24の回転速度)Nout は、入力回転速度(入力軸23の回転速度)Ninとの関係で、以下の様に表せる。
out =Nin/ir =Nin/2
各部の変速比に関し、具体的な値の第2例を示す。
遊星歯車機構25の変速度比(減速比)ipg、及び、第一、第二の動力伝達機構26、27の変速度比(減速比)ig 、isp、後退用遊星歯車機構28の変速度比(減速比)ir 、モード切換ポイント、トロイダル型無段変速機13の変速度比(増速比)の幅に就いて、次の様に規制する。
pg=2.5
g =1.666
sp=0.666
r =2
モード切換ポイント:ev =0.4
トロイダル型無段変速機13の変速度比(増速比)の幅:0.4〜2.2
前述した実施例1の場合は、モード切換ポイントが、トロイダル型無段変速機が実現できる変速度比(増速比)のうちの増速側(最大増速状態:2.2)に設定されていたのに対して、本実施例(実施例2)の場合には、これとは逆に減速側(最大減速状態:0.4)に設定されている。
図4は、各部の変速度比を、上述の様に規制した場合に於ける、トロイダル型無段変速機13の変速度比(増速比)と、リング歯車34並びに太陽歯車33a(33b)の回転速度と入力回転速度(入力軸23の回転速度=キャリア31の回転速度)の比(割合)との関係を示している。この様な図4から明らかな様に、本実施例(実施例2)の場合には、上述の実施例1の場合とは逆に、上記第一のクラッチ46を接続し、上記リング歯車34の回転を上記出力軸24に伝達すれば、無段変速装置全体としての変速度比(速度比、増速比)が増速側になり、高速モード状態となる。又、上記第二のクラッチ47を接続し、上記太陽歯車33a(33b)の回転を上記出力軸24に伝達すれば、無段変速装置全体としての変速度比(速度比、増速比)が減速側になり、低速モード状態となる。言い換えれば、上記第一のクラッチ46が高速用クラッチ(第一のモードが高速モード)となり、上記第二のクラッチ47が低速用クラッチ(第二のモードが低速モード)となる。
又、図5は、低速、高速両モードでの、入力動力(入力側となるディスクに入力される動力:Pvin)と無段変速装置に入力される動力(入力軸23に入力される動力:Pin)との比(Pvin/Pin)と、無段変速装置全体の変速度比(速度比、増速比、Nout /Nin)との関係を示している。本実施例(実施例2)の場合も、上述した実施例1の場合と同様に、低速、高速両モードとも、上記動力の比が1を下回っており(トロイダル型無段変速機13に入力される動力が無段変速装置に入力される動力よりも小さくなっており)、所謂パワースプリット状態にできる。
上述の様に構成される本例の無段変速装置によれば、遊星歯車機構25をシングルピニオン式のものとしている為、噛合部の低減、延いては、動力伝達効率の確保を図れる。しかも、上記遊星歯車機構25を構成する太陽歯車33a、33bとキャリア31とリング歯車34とを同方向に回転させる為、各遊星歯車32、32の回転速度を小さくでき、この面からも動力伝達効率の確保を図れる。又、これと共に、第一のクラッチ46を接続したモードと第二のクラッチ47を接続したモードとの両方のモードで、所謂パワースプリット状態にできる。この為、上記トロイダル型無段変速機13を通過する動力の低減を図れ、耐久性の確保(長寿命化)と動力伝達効率の確保とを、高次元で図れる。
又、上記トロイダル型無段変速機13と入力軸23とを互いに平行に配置している為、軸方向寸法を小さくでき、組み込み性(組み込み易さ)の向上や設計の自由度の向上を図れる。又、上記遊星歯車機構25の変速比(減速比)ipg、第一、第二の動力伝達機構26、27の変速度比(減速比)ig 、ispを調整する事により、低速モード並びに高速モードでのトロイダル型無段変速機13に入力される動力(トロイダル型無段変速機13を通過する動力)の大きさを調節できる(必要な性能や設計者の意図等に合わせて調節できる)。
更に本例の場合には、上記遊星歯車機構25を、両端部にそれぞれ遊星歯車32a、32bを設けた、(所謂ステップピニオンと呼ばれる)組み合わせ遊星歯車32、32を有するものとしている為、第二動力伝達機構27の配置を、柔軟に行なえる。具体的には、例えば後退用遊星歯車機構28と後退用クラッチ18とを設ける場合でも、これらの存在に拘わらず、上記第二の動力伝達機構27を配置できる{遊星歯車機構25を構成する太陽歯車33aの回転をトロイダル型無段変速機13(の外側ディスク29、29)に伝達できる}。即ち、例えば上記後退用遊星歯車機構28と後退用クラッチ18とを設けない構造であれば、図6に示す様に、第二の動力伝達機構27aを、第二の中空回転軸38aの端部(図6の左端部)に設けたスプロケット39aと、1対の外側ディスク29、29のうちの他方(図6の左方)の外側ディスク29の背面側に設けられたスプロケット40aとの間に、チェン41aを掛け渡す事により構成できる。
但し、この様な図6に示す構造で、上記後退用遊星歯車機構28と後退用クラッチ18(図1参照)とを設ける事を考えた場合、これら後退用遊星歯車機構28と後退用クラッチ18とを入力軸23並びに上記第二の中空回転軸38aの周囲に配置する必要上、そのままでは太陽歯車33の回転を上記外側ディスク29、29に取り出す事ができない(第二の動力伝達機構を配置できない)。そこで、本例の場合には、図1に示す様に、上記遊星歯車機構25を、組み合わせ遊星歯車32、32と、これら各組み合わせ遊星歯車32、32の両端部に設けた各遊星歯車32a、32bにそれぞれ噛合する1対の太陽歯車33a、33bとを有するものとしている。そして、これら1対の太陽歯車33a、33bのうちの、リング歯車34の内側に位置する一方の太陽歯車33aとキャリア31を挟んで反対側に設けた他方の太陽歯車33bと、上記トロイダル型無段変速機13を構成する外側ディスク29、29のうちの一方(図6の右方)の外側ディスク29との間に、第二の動力伝達機構27を配置して、上記太陽歯車33aの回転を上記外側ディスク29に取り出せる様にしている。
[実施の形態の第2例]
図7は、本発明の実施の形態の第2例を示している。前述した第1例の場合には、遊星歯車機構25を構成するリング歯車34と内側ディスク30とを、歯車式の第一の動力伝達機構26により接続すると共に、同じく太陽歯車33a、33bと両外側ディスク29、29とを、スプロケット式の第二の動力伝達機構27により接続している。言い換えれば、上記リング歯車34と第一の動力伝達機構26を介して接続される第一のディスクが、上記内側ディスク30となり、上記太陽歯車33a、33bと第二の動力伝達機構27を介して接続される第二のディスクが、上記両外側ディスク29、29となる。これに対して、本例の場合には、遊星歯車機構25を構成するリング歯車34と両外側ディスク29、29とを歯車式の第一の動力伝達機構26により接続すると共に、同じく太陽歯車33a、33bと内側ディスク30とを、スプロケット式の第二の動力伝達機構27により接続している。言い換えれば、上記リング歯車34と第一の動力伝達機構26を介して接続される第一のディスクが、上記両外側ディスク29、29となり、上記太陽歯車33a、33bと第二の動力伝達機構27を介して接続される第二のディスクが、上記内側ディスク30となる。
この様な本例の場合、上記第一の動力伝達機構26を、上記入力軸23の周囲に配置された第一の中空伝達軸37により上記リング歯車34と結合した歯車35と、上記両外側ディスク29、29のうちの他方(図7の左方)の外側ディスク29の背面側に設けられて、これら両外側ディスク29、29と共に回転する歯車36とを噛合させる事により構成している。又、上記第二の動力伝達機構27を、上記リング歯車34の内側に位置する一方の太陽歯車33aとキャリア31を挟んで反対側に設けた他方の太陽歯車33bに結合したスプロケット39と、上記内側ディスク30の軸方向中間部外周縁に設けられて、この内側ディスク30と共に回転するスプロケット40との間に、チェン41を掛け渡す事により構成している。
この様に、リング歯車34と太陽歯車32a、32bとにそれぞれ接続する、外側ディスク29、29と内側ディスク30とを、前述した第1例の場合と逆にした本例の場合も、この第1例の場合と同様に、第一のクラッチ46を接続したモードと第二のクラッチ47を接続したモードとの両方のモードで、所謂パワースプリット状態にできる。この為、上記トロイダル型無段変速機13を通過する動力の低減を図れ、耐久性の確保(長寿命化)と動力伝達効率の確保とを、高次元で図れる。
その他の構成及び作用は、前述した第1例と同様であるから、重複する説明は省略する。
尚、前述した第1例の場合も、上述した第2例の場合も、第一の動力伝達機構26を、回転方向が反転する歯車式のものとすると共に、第二の動力伝達機構27を、回転方向が反転しない(正転の)スプロケット式のものとしている。但し、第一の動力伝達機構26を、回転方向が反転しない(正転の)スプロケット式のものにすると共に、第二の動力伝達機構27を、回転方向が反転する歯車式のものとする事もできる。何れの場合も、第一の動力伝達機構26により接続された上記リング歯車34と第一のディスクとの回転方向の関係と、上記第二の動力伝達機構27により接続された上記太陽歯車32a、32bと第二のディスクとの回転方向の関係とを、何れか一方を正転とし、同じく他方を反転とする。又、回転方向を反転させない(正転にする)動力伝達機構として、上述の様なスプロケット式の他、アイドル歯車を噛合させる事により回転方向を同じにした歯車式のものを採用する事もできる。又、回転方向を上述の様に規制できるのであれば、必要に応じて、複数の歯車を噛合させる事により動力伝達機構を構成しても良い。
本発明は、トロイダル型無段変速機13にパワースプリットされた動力を入力し、このトロイダル型無段変速機13の負荷を減らす事を特徴としている。従って、必要に応じて設ける発進クラッチや減速用の遊星歯車機構等の構造は特に限定しない。又、無段変速装置の出力軸の回転を、歯車を介して、入力軸の側方にこの入力軸と平行に設けられた軸、或いは、この入力軸に対して直角方向に設けられた軸から取り出す等、自動変速機全体としての構造(出力軸よりも下流側の動力の取り出し方)も特に限定しない。又、トロイダル型無段変速機の構造に関しても、ハーフトロイダル型のものを使用する場合だけでなく、フルトロイダル型のものを使用した場合も、同様の効果を得られる。
本発明の実施の形態の第1例を示す略断面図。 実施例1に対応する、トロイダル型無段変速機の速度比(増速比)と無段変速装置全体としての速度比(速度比)との関係を示す線図。 実施例1に対応する、無段変速装置全体としての速度比(増速比)と、トロイダル型無段変速機に入力される動力と無段変速装置に入力される動力との比との関係を示す線図。 実施例2に対応する、トロイダル型無段変速機の速度比(増速比)と、無段変速装置全体としての速度比(増速比)との関係を示す線図。 実施例2に対応する、無段変速装置全体としての速度比(増速比)と、トロイダル型無段変速機に入力される動力と無段変速装置に入力される動力との比との関係を示す線図。 組み合わせ遊星歯車を採用する事による利点を説明する為の、無段変速装置の別例を示す略断面図。 本発明の実施の形態の第2例を示す略断面図。 従来から知られているトロイダル型無段変速機の1例を示す断面図。 従来から知られている無段変速装置の1例を示す略断面図。
符号の説明
1 入力軸
2 入力側ディスク
3 ボールスプライン
4 出力歯車
5 出力側ディスク
6 パワーローラ
7 トラニオン
8 支持軸
9 駆動軸
10 押圧装置
11 入力軸
12 出力軸
13 トロイダル型無段変速機
14 遊星歯車機構
15 発進クラッチ
16 高速用クラッチ
17 低速用クラッチ
18 後退用クラッチ
19 リング歯車
20 キャリア
21 太陽歯車
22 駆動源
23 入力軸
24 出力軸
25 遊星歯車機構
26 第一の動力伝達機構
27、27a 第二の動力伝達機構
28 後退用遊星歯車機構
29 外側ディスク
30 内側ディスク
31 キャリア
32、32a、32b 遊星歯車
33、33a、33b 太陽歯車
34 リング歯車
35 歯車
36 歯車
37 第一の中空伝達軸
38、38a 第二の中空伝達軸
39、39a スプロケット
40、40a スプロケット
41、41a チェン
42 リング歯車
43 キャリア
44 太陽歯車
45 遊星歯車
46 第一のクラッチ
47 第二のクラッチ
48 出力歯車
49 デファレンシャルギヤ
50 遊星歯車
51a、51b 遊星歯車素子
52 駆動軸

Claims (3)

  1. 入力軸と、出力軸と、トロイダル型無段変速機と、遊星歯車機構と、これらトロイダル型無段変速機と遊星歯車機構との間で動力を伝達させる第一、第二の動力伝達機構と、これら第一、第二の動力伝達機構による動力伝達状態を切り換える第一、第二のクラッチとを備え、このうちのトロイダル型無段変速機は、互いに同心に、且つ、相対回転自在に配置された第一、第二のディスクと、互いに対向するこれら第一、第二のディスクの内側面同士の間に挟持されてこれら第一、第二のディスク同士の間で動力を伝達する複数のパワーローラとを備えたものである無段変速装置に於いて、
    上記トロイダル型無段変速機は、上記入力軸の側方に、この入力軸と平行に配置されており、
    上記遊星歯車機構は、それぞれがキャリアに回転自在に支持された遊星歯車を、太陽歯車に噛合させると共にリング歯車にも噛合させる、シングルピニオン式のものとすると共に、上記入力軸と同心に、且つ、この入力軸の周囲に配置されており、
    駆動源から上記入力軸に入力された動力を、上記遊星歯車機構を構成する上記キャリアに、上記トロイダル型無段変速機を介する事なく直接入力しており、
    上記遊星歯車機構を構成する上記リング歯車と、上記トロイダル型無段変速機を構成する上記第一のディスクとを、上記第一の動力伝達機構を介して接続しており、
    同じく上記太陽歯車と、同じく上記第二のディスクとを、上記第二の動力伝達機構を介して接続しており、
    上記リング歯車の回転を、上記第一のクラッチを介して上記出力軸に伝達自在としており、
    上記太陽歯車の回転を、上記第二のクラッチを介して上記出力軸に伝達自在としており、
    上記第一の動力伝達機構により接続された上記リング歯車と上記第一のディスクとの回転方向の関係と、上記第二の動力伝達機構により接続された上記太陽歯車と第二のディスクとの回転方向の関係とを、何れか一方を回転方向が互いに同じである正転とし、同じく他方を回転方向が互いに異なる反転とする事により、上記両関係を互いに異ならせると共に、上記遊星歯車機構を構成する上記太陽歯車と上記キャリアと上記リング歯車とを同方向に回転させる
    事を特徴とする無段変速装置。
  2. 出力軸の回転方向を逆転させる為の逆転用遊星歯車機構と、逆転時に接続される逆転用クラッチとを有する、請求項1に記載した無段変速装置。
  3. 遊星歯車機構は、両端部にそれぞれ遊星歯車を設けた組み合わせ遊星歯車と、これら両端部の各遊星歯車にそれぞれ噛合する1対の太陽歯車とを有するものであり、上記各組み合わせ遊星歯車を介してトロイダル型無段変速機に動力を伝達する、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した無段変速装置。
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