JP2008207790A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】車体フレームとインジェクタとが干渉するのを抑制することが可能な車両を提供する。
【解決手段】この自動二輪車(車両)1は、後方かつ下方に延びるダウンチューブ9と、シリンダ軸線L1が後方に傾斜して配置されるエンジン29と、ダウンチューブ9とエンジン29との間に配置され、エンジン29の前側に上方に傾斜して接続される吸気管43と、吸気管43に取り付けられた燃料噴射装置41とを備えている。吸気管43は、エンジン29に接続される直線状のスロットルボディ36を含み、燃料噴射装置41は、スロットルボディ36を基準にダウンチューブ9とは反対側に取り付けられている。
【選択図】図6

Description

この発明は、車両に関し、特に、吸気管を備えた車両に関する。
従来、吸気管を備えた車両が知られている(たとえば、特許文献1参照)。上記特許文献1には、後方かつ下方に延びる車体フレームと、シリンダ軸線が後方に傾斜して配置されるエンジンと、エンジンの前側に接続される吸気管と、吸気管に取り付けられたインジェクタ(燃料噴射装置)とを備えたオートバイ(車両)が開示されている。このオートバイでは、車体フレームは、吸気管の上側を通過するように配置されているとともに、インジェクタは、吸気管の上側に取り付けられている。
特表2005−529030号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたオートバイでは、車体フレームおよびインジェクタが、共に吸気管の上側に配置されているので、車体フレームとインジェクタ(燃料噴射装置)とが干渉しやすくなるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、車体フレームとインジェクタとが干渉するのを抑制することが可能な車両を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による車両は、ヘッドパイプと、シリンダ軸線が後方に傾斜して配置されるエンジンと、エンジンの前方をヘッドパイプから下方に延びる車体フレームと、車体フレームとエンジンとの間に配置され、エンジンの前側に上方に傾斜して接続される吸気管と、吸気管に取り付けられた燃料噴射装置とを備え、吸気管は、エンジンに接続される直線状の接続部を有し、燃料噴射装置は、接続部を基準に車体フレームとは反対側に取り付けられている。
この一の局面による車両では、上記のように、シリンダ軸線が後方に傾斜して配置されるエンジンを設けることによって、エンジンの重心を後ろ側に配置することができるので、車両の重心がエンジンの重心よりも後ろ側に配置されている場合、重量物であるエンジンの重心を車両の重心に近づけることができる。これにより、車両の重心回りの慣性モーメントを低減することができるので、車両の運動性を向上させることができる。また、シリンダ軸線が後方に傾斜して配置されるエンジンの前側に吸気管を設けることによって、エンジンの前側の吸気管の周囲に空間を形成することができるので、容易に、吸気管の接続部を、直線状に形成した状態でエンジンに接続することができる。また、燃料噴射装置を、接続部を基準に車体フレームとは反対側に取り付けることによって、燃料噴射装置と車体フレームとが干渉するのを抑制することができる。これにより、燃料噴射装置と車体フレームとの干渉を避けるために吸気管を曲げる必要がないので、容易に、吸気管のエンジンとの接続部を直線状に形成することができる。また、吸気管に、エンジンに接続される直線状の接続部を設けることによって、吸気管のエンジンに接続された接続部の少なくとも近傍部分において、エンジンに吸気される空気の吸気抵抗を低減することができる。これにより、エンジン性能を向上させることができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、エンジンの前方かつ上方に配置されるエアクリーナをさらに備え、吸気管は、吸気管のエンジンに接続された接続部よりも上流側に配置される湾曲部と、湾曲部よりも上流側に配置され、エアクリーナに向かって延びる上流部とを含む。このように構成すれば、エアクリーナをエンジンから離れた前方かつ上方の位置に配置することができるので、エアクリーナおよび吸気管を通過する空気の温度を低くすることができる。これにより、エンジンに吸気される空気の密度を大きくすることができるので、エンジンの吸気効率を向上させることができる。また、エンジンの前方かつ上方にエアクリーナを設けることによって、エアクリーナを後輪から離れた位置に配置することができるので、後輪が回転することにより飛び跳ねる泥などがエアクリーナに浸入するのを抑制することができる。これにより、エアクリーナが汚れるのを抑制することができるので、エアクリーナを小型化することができる。
上記エアクリーナを備える車両において、好ましくは、エアクリーナの後方に延びるように配置される燃料タンクをさらに備え、燃料タンクは、エアクリーナの上方に重なる上方重複部を含む。このように構成すれば、燃料タンクの重心を後ろ側に配置することができるので、車両の重心が燃料タンクの重心よりも後ろ側に配置されている場合、重量物である燃料タンクの重心を車両の重心に近づけることができる。これにより、車両の重心回りの慣性モーメントをより低減することができるので、車両の運動性をより向上させることができる。また、エアクリーナの上方に重なるように燃料タンクを設けることによって、その分、燃料タンクの容量を増大させることができる。
上記燃料タンクを備える車両において、好ましくは、燃料タンクは、エアクリーナの側方に重なる側方重複部を含む。このように構成すれば、その分、燃料タンクの容量を増大させることができる。
上記燃料タンクを備える車両において、好ましくは、燃料タンクの少なくとも後部の上側に配置される座席シートをさらに備える。このように構成すれば、燃料タンクを後ろ側まで延びるように形成することができるので、燃料タンクの重心を、容易に、後ろ側に配置することができるとともに、燃料タンクの容量をより増大させることができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、エンジンの後ろ側に接続される排気管と、排気管に接続され、エンジンの後方の上側に配置される消音器とをさらに備え、排気管の消音器との接続部は、排気管のエンジンとの接続部よりも高い位置に配置されている。このように構成すれば、排気管がエンジンよりも下側を通過するのを抑制しながら、排気管を消音器に接続することができる。これにより、たとえば、山道などのオフロードを走行する場合、排気管が地面などに接触するのを抑制することができるので、排気管が損傷するのを抑制することができる。
この場合、好ましくは、排気管と消音器との接続中心は、排気管とエンジンとの接続中心よりも高い位置に配置されている。このように構成すれば、排気管の消音器との接続部を、容易に、排気管のエンジンとの接続部よりも高い位置に配置することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、排気管は、エンジンに接続された直線状の接続部を含み、排気管は、接続部に連結して後方かつ上方に延びる部分を有する。このように構成すれば、排気管のエンジンに接続された接続部の少なくとも近傍部分において、エンジンから排気される空気の排気抵抗を低減することができる。これにより、エンジン性能を向上させることができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、後輪と、後輪が回転可能に取り付けられる車軸とをさらに備え、排気管は、後輪の車軸よりも高い位置に配置されている。このように構成すれば、排気管が車軸よりも低い位置を通過するのを抑制しながら、排気管を消音器に接続することができるので、排気管が地面などに接触するのをより抑制することができる。これにより、排気管が損傷するのをより抑制することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、後輪と、後輪を支持するためのリヤアームとをさらに備え、排気管は、リヤアームよりも高い位置に配置されている。このように構成すれば、排気管がリヤアームよりも低い位置を通過するのを抑制しながら、排気管を消音器に接続することができるので、排気管が地面などに接触するのをより抑制することができる。これにより、排気管が損傷するのをより抑制することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、エンジンは、クランクケース部を含み、排気管は、エンジンのクランクケース部よりも高い位置に配置されている。このように構成すれば、排気管がクランクケース部よりも低い位置を通過するのを抑制しながら、排気管を消音器に接続することができるので、排気管が地面などに接触するのをより抑制することができる。これにより、排気管が損傷するのをより抑制することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、接続部の内部に設けられ、吸気管の内部を通過する空気の流量を調整するスロットルバルブをさらに備え、燃料噴射装置は、第1燃料噴射装置と第2燃料噴射装置とを含み、第1燃料噴射装置は、接続部のスロットルバルブよりも上流側に取り付けられており、第2燃料噴射装置は、接続部のスロットルバルブよりも下流側に取り付けられている。このように構成すれば、第1燃料噴射装置および第2燃料噴射装置により、燃料噴射装置が1つ設けられている場合と比べて、吸気管からエンジンに向かって流通する空気により多くの燃料を噴射することができるので、エンジンの内部における空気と燃料との混合気の燃焼力を向上させることができる。これにより、エンジンの出力を大きくすることができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、ヘッドパイプの後部に接続され、エンジンの上方を前後方向に横切るように延びるメインフレームと、メインフレームの上側に配置されている燃料タンクと、燃料タンクの内部に貯留されている燃料を燃料噴射装置に供給するための燃料ポンプとをさらに備え、燃料タンクは、その底面から燃料タンクの内部に向かって凹状に形成された凹部を含み、燃料ポンプは、燃料タンクの凹部に収納されるように配置されている。このように構成すれば、燃料タンクにより、燃料ポンプを物理的衝撃などから守ることができる。
上記燃料噴射装置に供給するための燃料ポンプを備える車両において、好ましくは、燃料噴射装置は、燃料ポンプよりも車両前方に配置されている。このように構成すれば、通常、燃料ポンプ近傍および燃料ポンプ後方の部品が多く配置されている部分に配置する場合と比べて、燃料噴射装置を配置するスペースを確保しやすいので、容易に、燃料噴射装置を配置することができる。
上記燃料噴射装置に供給するための燃料ポンプを備える車両において、好ましくは、一方側が燃料ポンプに接続されている第1ホースと、一方側が燃料噴射装置に接続されている第2ホースとをさらに備える。このように構成すれば、燃料ポンプを所定の位置に配置した後に、周囲に配置されている部品が比較的少ない部分で第1ホースと第2ホースとを接続することができるので、燃料ポンプおよび燃料噴射装置を組み付けた後、ホースを周囲に部品が多く配置されている燃料ポンプおよび燃料噴射装置に対して直接的に接続する場合と比べて、容易に、燃料噴射装置と燃料ポンプとの接続作業を行うことができる。
上記燃料ポンプに接続されている第1ホースと燃料噴射装置に接続されている第2ホースと備える車両において、好ましくは、第1ホースの他方側と第2ホースの他方側とを接続するためのホース接続部と、メインフレームに取り付けられ、ホース接続部を覆う保護部材をさらに備える。このように構成すれば、ホース接続部に砂および埃などが浸入するのを抑制することができる。
この場合において、好ましくは、ホース接続部は、互いに接続可能に構成された第1ホース接続部および第2ホース接続部を含み、保護部材は、互いに係合可能に形成された一方側保護部材および他方側保護部材を含み、保護部材は、第1ホース接続部と第2ホース接続部とが正常な状態で接続されている場合に、一方側保護部材と他方側保護部材とが互いに係合されるように構成されている。このように構成すれば、組付時に、第1ホース接続部と第2ホース接続部とが正常に接続されているか否かを確認することができる。
上記一の局面による車両において、好ましくは、オフロード仕様の自動二輪車からなる。このように構成すれば、車体フレームとインジェクタとが干渉するのを抑制することが可能なオフロード仕様の自動二輪車を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による自動二輪車の全体構成を示した側面図である。図2〜図12は、図1に示した第1実施形態による自動二輪車の構造を説明するための図である。なお、第1実施形態では、本発明の車両の一例として、オフロード仕様の自動二輪車について説明する。図中、矢印FWD方向は、自動二輪車の走行方向の前方を示している。以下、図1〜図12を参照して、本発明の第1実施形態による自動二輪車1の構造について説明する。
本発明の第1実施形態による自動二輪車1の全体構造としては、図1に示すように、ヘッドパイプ2の後部の接続部2aに、メインフレーム3の左側フレーム3aおよび右側フレーム3b(図2参照)が接続されている。なお、第1実施形態において、左側および右側とは、それぞれ、走行方向(矢印FWD方向)に向かって左側および右側を意味する。メインフレーム3の左側フレーム3aおよび右側フレーム3bは、それぞれ、後ろ側の下方向に延びるように形成されているとともに、後述するエンジン29の上方を前後方向に横切るように延びるように形成されている。また、ヘッドパイプ2の後部と左側フレーム3aの上部および右側フレーム3bの上部との間には、それぞれ、タンクレール4の左側タンクレール4aおよび右側タンクレール4b(図2参照)が配置されている。また、図2に示すように、左側フレーム3aの後部の上部と右側フレーム3bの後部の上部とは、接続部材5により連結されている。この接続部材5には、接続部材5に一体的に形成された支持部6を介して、後ろ側の上方に延びるシートレール7の左側レール7aおよび右側レール7bが接続されている。また、左側フレーム3aとシートレール7の左側レール7aとの間には、図1に示すように、バックステー8の左側ステー8aが接続されている。また、右側フレーム3b(図2参照)とシートレール7の右側レール7b(図2参照)との間には、バックステー8の右側ステー8b(図2参照)が接続されている。また、ヘッドパイプ2の下側には、図1に示すように、後方かつ下方に延びるダウンチューブ9が配置されている。なお、ダウンチューブ9は、本発明の「車体フレーム」の一例である。このダウンチューブ9の下端部には、ダウンチューブ9とメインフレーム3の左側フレーム3aおよび右側フレーム3b(図2参照)とをそれぞれ接続する下部フレーム10の左側下部フレーム10aおよび右側下部フレーム(図示せず)が配置されている。これらのヘッドパイプ2、メインフレーム3、タンクレール4、シートレール7、バックステー8、ダウンチューブ9および下部フレーム10によって、車体のフレーム11が構成されている。
また、ヘッドパイプ2の上方には、ハンドル12が回動可能に配置されている。また、ヘッドパイプ2の前方には、ヘッドパイプ2の前方を覆うゼッケンプレート13が配置されている。また、ヘッドパイプ2の下方には、一対のフロントフォーク14が配置されている。この一対のフロントフォーク14の下端部には、車軸15が固定されている。この車軸15には、前輪16が回転可能に取り付けられている。この前輪16の上方には、前輪16の上方を覆うフロントフェンダ17が配置されている。
また、メインフレーム3には、ピボット軸18が設けられている。このピボット軸18により、リヤアーム19の前端部が上下に揺動可能に軸支されている。このリヤアーム19の後端部には、車軸20が固定されている。この車軸20には、後輪21が回転可能に取り付けられている。また、後輪21の上方には、後輪21の上方を覆うリヤフェンダ22が配置されている。このリヤフェンダ22は、図3に示すように、前部フェンダ22aおよび後部フェンダ部22bにより構成されている。
また、メインフレーム3の後部には、図1に示すように、リヤサスペンション23が配置されている。このリヤサスペンション23の上部は、接続部材5の支持部6(図2参照)を介してメインフレーム3に支持されているとともに、リヤサスペンション23の下部は、連結部材24を介してリヤアーム19に連結されている。これにより、リヤアーム19が上下に揺動する場合の衝撃を吸収することが可能となる。また、メインフレーム3の左側フレーム3aおよび右側フレーム3b(図2参照)には、図示しないフットレストを保持するフットレスト保持プレート25が固定されている。
また、タンクレール4の左側タンクレール4aと右側タンクレール4bとの間には、図2に示すように、エアクリーナ26が配置されている。
ここで、第1実施形態では、図1に示すように、エアクリーナ26は、後述するエンジン29の前方かつ上方に配置されている。また、エアクリーナ26は、図4に示すように、スポンジ製のフィルタ部26aと、フィルタ部26aが内部に配置されるクリーナケース部26bと、クリーナケース部26bの上方を覆うカバー部材26cとによって構成されている。クリーナケース部26bは、フィルタ部26aが固定される上部ケース部26dと、後述するファンネル37が配置される下部ケース部26eとにより構成されている。また、カバー部材26cの前方斜め下の部分には、開口部26fが形成されている。この開口部26fは、図5に示すように、前方からの空気が流入されるように形成されており、開口部26fから流入した空気は、フィルタ部26aを通過してクリーナケース部26bの下部ケース部26eに流入される。また、開口部26fは、ゼッケンプレート13(図1参照)よりも後方に配置されている。これにより、カバー部材26cの開口部26fに異物(水や小石など)が入るのを抑制することが可能である。
また、第1実施形態では、図4に示すように、エアクリーナ26の後ろ側には、エアクリーナ26の後方に延びるように樹脂製の燃料タンク27が配置されている。これにより、図1に示すように、燃料タンク27の重心g1を車両の重心Gに近づけることが可能となる。なお、第1実施形態では、車両の重心Gは、燃料タンク27の重心g1よりも後ろ側に配置されている。また、燃料タンク27は、図6に示すように、その後ろ側部分がメインフレーム3の上方に配置されているとともに、前側部分がタンクレール4に沿って前側上方に延びるように配置されている。
また、第1実施形態では、燃料タンク27は、エアクリーナ26の上方に重なる上方重複部27aと、エアクリーナ26の側方に重なる側方重複部27bとを含んでいる。
また、第1実施形態では、図6および図7に示すように、燃料タンク27の底面には、燃料タンク27の内部に向かって凹状に形成された凹部27cが設けられている。この燃料タンク27の凹部27cには、燃料タンク27の内部に貯留されている燃料を後述する燃料噴射装置41に供給するための燃料ポンプ27dが収納されるように配置されている。この燃料ポンプ27dには、図7に示すように、その底部に、燃料ポンプ27d本体を上方に支持するプレート27eが設けられている。そして、燃料ポンプ27dは、ねじ部材50がプレート27eを介して樹脂製の燃料タンク27と一体形成されているインサートナット51に螺合されることにより、燃料タンク27に対して固定されている。
また、燃料ポンプ27dのプレート27eの下部には、エルボ52が取り付けられている。このエルボ52は、燃料ポンプ27dにより汲み上げられる燃料タンク27の内部の燃料を導出するために設けられている。また、エルボ52には、ホース53の一方側53aが接続されている。つまり、ホース53は、燃料ポンプ27dと接続されている。なお、ホース53は、本発明の「第1ホース」の一例である。
また、第1実施形態では、図1に示すように、燃料タンク27の後部の上方には、座席シート28の前部が配置されている。この座席シート28は、燃料タンク27の後方に延びるように形成されている。
また、メインフレーム3の下方には、エンジン29が配置されている。このエンジン29は、メインフレーム3に固定された支持プレート30と、ダウンチューブ9に固定された支持プレート31と、下部フレーム10に固定された支持プレート32とにより固定されている。
また、第1実施形態では、エンジン29は、シリンダ軸線L1(図4参照)が後方に約5度傾斜するように配置されている。これにより、エンジン29の重心g2を車両の重心Gに近づけることが可能となる。なお、第1実施形態では、車両の重心Gは、エンジン29の重心g2よりも後ろ側に配置されている。また、エンジン29は、図8に示すように、クランクケース部29a(図3参照)と、ピストン33が内部に配置されるシリンダ部29bと、シリンダ部29bの上側に配置されるシリンダヘッド部29cと、シリンダヘッドカバー部29dとによって構成されている。
また、エンジン29のシリンダヘッド部29cには、エンジン29の前側に延びる吸気ポート29eと、エンジン29の後ろ側に延びる排気ポート29fと、吸気ポート29eおよび排気ポート29fが接続された燃焼室29gとが形成されている。また、吸気ポート29eには、吸気ポート29eを開閉する吸気バルブ34が配置されており、排気ポート29fには、排気ポート29fを開閉する排気バルブ35が配置されている。
また、シリンダヘッド部29cの前側に形成された吸気ポート29eには、スロットルボディ36および樹脂製のファンネル37が接続されている。具体的には、吸気ポート29eの開口端部には、バンド部材38により、ゴム製の連結部材39の一方端側(下流側)が固定されている。また、連結部材39の他方端側(上流側)には、バンド部材38により、上方に傾斜した状態で直線状のスロットルボディ36が固定されている。なお、スロットルボディ36は、本発明の「吸気管の接続部」の一例である。このスロットルボディ36の内部には、吸気ポート29eを通過する空気の量を調節するためのスロットルバルブ40が配置されている。また、スロットルボディ36には、エンジン29に燃料(ガソリン)を供給するための燃料噴射装置41が取り付けられている。
この燃料噴射装置41は、第1実施形態では、スロットルボディ36を基準に、ダウンチューブ9が配置された側(前側)とは反対側(後ろ側)に1つ取り付けられている。また、燃料噴射装置41は、燃料ポンプ27d(図6参照)よりも車両前方(矢印FWD方向)に配置されている。
また、第1実施形態では、燃料噴射装置41には、ホース54の一方側54aが接続されている。なお、ホース54は、本発明の「第2ホース」の一例である。このホース54の他方側54bは、図6および図9に示すように、燃料ポンプ27d(図6参照)と接続されているホース53の他方側53bと接続されている。具体的には、ホース53の他方側53bとホース54の他方側54bには、図9に示すように、それぞれ、ホース接続部材55aおよび55bが取り付けられている。これらホース接続部材55aおよび55bは、互いに接続可能に構成されており、ホース接続部材55aおよび55bが接続されることに伴って、ホース53とホース54とは、接続されるように構成されている。なお、ホース接続部材55aおよび55bは、それぞれ、本発明の「ホース接続部」、「第1ホース接続部」および「第2ホース接続部」の一例である。
また、ホース接続部材55aおよび55bは、図10に示すように、それぞれ、互いに正常な状態で接続された場合に、互いに係合するように構成されている。つまり、ホース接続部材55aおよび55bは、それぞれ、互いに正常な状態で接続された場合に、互いに外れ難くなるように強固に接続される。具体的には、ホース接続部材55aには、異なる直径を有する2つの胴部55eおよび55fが形成されており、胴部55eと胴部55fとの間には、段差部55gが形成されている。また、ホース接続部材55bには、ホース接続部材55bの外周面から外側に突出するように形成されたフランジ部55hが形成されている。そして、ホース接続部材55aは、段差部55gとフランジ部55hの矢印FWD方向側の面との距離が所定の距離D1になるまでホース接続部材55bに挿入した際に、ホース接続部材55bに係合される。
また、第1実施形態では、ホース接続部材55aおよび55bには、図10および図11に示すように、それぞれの外側を覆うように保護部材56が取り付けられている。この保護部材56は、図12に示すように、一方側保護部材56aと他方側保護部材56bとにより構成されており、一方側保護部材56aと他方側保護部材56bとは、互いに係合可能に構成されている。具体的には、一方側保護部材56aの下部および他方側保護部材56bの下部には、それぞれ、係合穴56cおよび係合爪56dが設けられており、一方側保護部材56aおよび他方側保護部材56bは、係合爪56dが係合穴56cに係合されることにより、互いに係合されている。また、保護部材56は、メインフレーム3の右側フレーム3bの内側(車幅方向の中心側)の面に取り付けられている。具体的には、保護部材56は、ねじ部材57が一方側保護部材56aのねじ挿入穴56eおよび他方側保護部材56bのねじ挿入穴56fを介して右側フレーム3bのねじ穴3cに螺合されることにより、右側フレーム3bに対して固定されている。
また、第1実施形態では、保護部材56は、ホース接続部材55aおよび55bが互いに正常な状態で接続された場合に、一方側保護部材56aと他方側保護部材56bとが互いに係合されるように構成されている。具体的には、図10に示すように、保護部材56の矢印FWD方向側の内面と矢印FWD方向と反対方向側の内面との距離は、所定の距離D2を有する。この距離D2は、段差部55gとフランジ部55hの矢印FWD方向側の面との距離D1よりも少しだけ大きい。つまり、ホース接続部材55aおよび55bが互いに正常な状態で接続されなければ、ホース接続部材55aおよび55bは、保護部材56の内部に収納されないように構成されている。
また、スロットルボディ36の上流側の部分には、エアクリーナ26を通過した空気をエンジン29に供給するためのファンネル37が、バンド部材42により固定されている。これら連結部材39、スロットルボディ36およびファンネル37によって、吸気管43が構成されている。この吸気管43の下部は、エンジン29とダウンチューブ9との間に配置されている。
また、第1実施形態では、吸気ポート29eの上流側の部分、連結部材39、スロットルボディ36およびファンネル37の下流部37aは、図8の中心線L2で示すように、前方の上側に延びる実質的に直線状に形成されている。このように、吸気管43のエンジン29の近傍部分を直線状に形成することによって、吸気管43のエンジン29の近傍部分を湾曲させる場合や、吸気管43のエンジン29から離れた部分を直線状に形成する場合に比べて、エンジン29に吸気される空気の吸気抵抗を低減することが可能である。これにより、エンジン29の性能を向上させることが可能である。
また、第1実施形態では、図4に示すように、ファンネル37は、下流部37aの上流側に配置される湾曲部37bと、湾曲部37bの上流側に配置され、エアクリーナ26に向かって実質的に直上に直線状に延びる上流部37cとを含んでいる。この上流部37cの上部は、エアクリーナ26のクリーナケース部26bの内部に配置されている。
また、シリンダヘッド部29cの後ろ側に形成された排気ポート29fには、図8に示すように、排気管44が接続されている。具体的には、シリンダヘッド部29cの排気ポート29fの開口端部の近傍には、凹部29hと、2つのねじ穴29iとが形成されている。この凹部29hには、排気管44の接続部44aが挿入されている。また、排気管44の接続部44aの下流側の端部には、段差部44bが形成されており、段差部44bには、固定部材45が取り付けられている。そして、固定部材45の2つのねじ穴45aと、シリンダヘッド部29cの2つのねじ穴29iとが、それぞれ、スタットボルト46によりねじ止めされることによって、固定部材45がシリンダヘッド部29cに固定されている。このようにして、排気管44の接続部44aがシリンダヘッド部29cに固定されている。
また、第1実施形態では、排気管44のシリンダヘッド部29cに接続された接続部44aの近傍部分は、図8の中心線L3で示すように、実質的に直線状に形成されている。このように、排気管44のエンジン29の近傍部分を直線状に形成することによって、排気管44のエンジン29の近傍部分を湾曲させる場合や、排気管44のエンジン29から離れた部分を直線状に形成する場合に比べて、エンジン29から排気される空気の排気抵抗を低減することが可能である。これにより、エンジン29の性能を向上させることが可能である。
また、排気管44は、図3に示すように、直線状の近傍部分に連結して後方の上方に延びる部分44cを有している。また、排気管44は、後方の上方に延びる部分44cに連結されたとぐろ形状部44dと、とぐろ形状部44dの下流側に配置され、後方の上方に延びる後部44eとを有している。このとぐろ形状部44dは、図2に示すように、上方から見て、シートレール7の左側レール7aと右側レール7bとの間に配置されている。また、とぐろ形状部44dは、図3に示すように、リヤサスペンション23と、後輪21のタイヤハウスAとの間の領域に配置されている。また、排気管44の後部44eの接続部44fは、エンジン29の後方の上側に配置されるマフラー47に接続されている。このマフラー47は、支持プレート48を介して、シートレール7の右側レール7b(図2参照)に支持されている。なお、マフラー47は、本発明の「消音器」の一例である。
ここで、第1実施形態では、排気管44の後部44eとマフラー47との接続中心L4は、排気管44の接続部44a(図8参照)とエンジン29との接続中心(中心線L3)よりも高い位置に配置されている。また、排気管44の後部44eの接続部44fとマフラー47との接続中心L4、および、排気管44の接続部44aとエンジン29との接続中心(中心線L3)は、エンジン29のシリンダ面(シリンダ部29bの上面)の後端部29jよりも高い位置に配置されている。
また、第1実施形態では、排気管44の全ての部分は、車軸20、リヤアーム19およびエンジン29のクランクケース部29aよりも高い位置に配置されている。
第1実施形態では、上記のように、シリンダ軸線L1が後方に傾斜して配置されるエンジン29を設けることによって、エンジン29の重心g2を後ろ側に配置することができるので、重量物であるエンジン29の重心g2を車両の重心Gに近づけることができる。これにより、車両の重心G回りの慣性モーメントを低減することができるので、車両の運動性を向上させることができる。また、シリンダ軸線L1が後方に傾斜して配置されるエンジン29の前側に吸気管43を設けることによって、エンジン29の前側の吸気管43の周囲に空間を形成することができるので、連結部材39、スロットルボディ36およびファンネル37の下流部37aを、直線状に形成した状態でエンジン29に接続することができる。また、燃料噴射装置41を、スロットルボディ36を基準に、ダウンチューブ9が配置された側(前側)とは反対側(後ろ側)に取り付けることによって、燃料噴射装置41とダウンチューブ9とが干渉するのを抑制することができる。これにより、燃料噴射装置41とダウンチューブ9との干渉を避けるために、吸気管43(スロットルボディ36)を曲げる必要がないので、容易に、吸気管43のエンジン29との接続部であるスロットルボディ36を直線状に形成することができる。
また、第1実施形態では、エアクリーナ26をエンジン29の前方かつ上方に配置するとともに、吸気管43に、吸気管43のエンジン29に接続された接続部よりも上流側に配置される湾曲部37bと、湾曲部37bよりも上流側に配置され、エアクリーナ26に向かって延びる上流部37cとを設けることによって、エアクリーナ26をエンジン29から離れた前側の上側の位置に配置することができるので、エアクリーナ26および吸気管43を通過する空気の温度を低くすることができる。これにより、エンジン29に吸気される空気の密度を大きくすることができるので、エンジン29の吸気効率を向上させることができる。また、エアクリーナ26をエンジン29の前側の上側に配置することによって、エアクリーナ26を後輪21から離れた位置に配置することができるので、後輪21が回転することにより飛び跳ねる泥などがエアクリーナ26に浸入するのを抑制することができる。これにより、エアクリーナ26のフィルタ部26aが汚れるのを抑制することができるので、フィルタ部26a(エアクリーナ26)を小型化することができる。
また、第1実施形態では、エアクリーナ26の上方に重なるとともに、エアクリーナ26の後方に延びるように配置される燃料タンク27を設けることによって、燃料タンク27の重心g1を後ろ側に配置することができるので、重量物である燃料タンク27の重心g1を車両の重心Gに近づけることができる。これにより、車両の重心G回りの慣性モーメントをより低減することができるので、車両の運動性をより向上させることができる。また、燃料タンク27に、エアクリーナ26の上方および側方にそれぞれ重なる上方重複部27aおよび側方重複部27bを設けることによって、その分、燃料タンク27の容量を増大させることができる。
また、第1実施形態では、エンジン29の後ろ側に形成された排気ポート29fに接続される排気管44と、排気管44に接続され、エンジン29の後方の上側に配置されるマフラー47とを設け、排気管44とマフラー47との接続中心L4を、排気管44とエンジン29との接続中心(中心線L3)よりも高い位置に配置することによって、排気管44がエンジン29などよりも下側を通過するのを抑制しながら、排気管44をマフラー47に接続することができる。これにより、たとえば、山道などのオフロードを走行する場合、排気管44が地面などに接触するのを抑制することができるので、排気管44が損傷するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、燃料タンク27の後部の上方に前部が配置される座席シート28を設けることによって、燃料タンク27を後ろ側まで延びるように形成することができるので、燃料タンク27の重心g1を、容易に、後ろ側に配置することができるとともに、燃料タンク27の容量をより増大させることができる。
また、第1実施形態では、燃料ポンプ27dを、燃料タンク27の凹部27cに収納されるように配置することによって、燃料タンク27により、燃料ポンプ27dを物理的衝撃などから守ることができる。
また、第1実施形態では、燃料噴射装置41を、燃料ポンプ27dよりも車両前方に配置することによって、燃料ポンプ27d近傍および燃料ポンプ27d後方の部品が多く配置されている部分に配置する場合と比べて、燃料噴射装置41を配置するスペースを確保しやすいので、容易に、燃料噴射装置41を配置することができる。
また、第1実施形態では、一方側53aが燃料ポンプ27dに接続されているホース53と、一方側54aが燃料噴射装置41に接続されているホース54とを設けることによって、燃料ポンプ27dを所定の位置に配置した後に、周囲に配置されている部品が比較的少ない部分でホース53とホース54とを接続することができる。これにより、燃料ポンプ27dおよび燃料噴射装置41を所定の位置に組み付けた後、ホースを周囲に部品が多く配置されている燃料ポンプ27dおよび燃料噴射装置41に対して直接的に接続する場合と比べて、容易に、燃料噴射装置41と燃料ポンプ27dとの接続作業を行うことができる。
また、第1実施形態では、ホース53の他方側53bとホース54の他方側54bとを接続するためのホース接続部材55aおよび55bと、メインフレーム3(右側フレーム3b)に取り付けられ、ホース接続部材55aおよび55bを覆う保護部材56を設けることによって、ホース接続部材55aおよび55bに砂および埃などが浸入するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、保護部材56を、ホース接続部材55aとホース接続部材55bとが正常な状態で接続されている場合に、一方側保護部材56aと他方側保護部材56bとが互いに係合されるように構成することによって、組付時に、ホース接続部材55aとホース接続部材55bとが正常に接続されているか否かを確認することができる。
(第2実施形態)
図13は、本発明の第2実施形態による自動二輪車の構造を詳細に説明するための図である。以下、図13を参照して、本発明の第2実施形態による自動二輪車の構造について詳細に説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、燃料噴射装置が2つ設けられた例について説明する。
図13に示すように、連結部材39の他方端側(上流側)には、バンド部材38により、上方に傾斜した状態で直線状のスロットルボディ60が固定されている。なお、スロットルボディ60は、本発明の「吸気管の接続部」の一例である。このスロットルボディ60の内部には、吸気ポート29eを通過する空気の量を調節するためのスロットルバルブ40が配置されている。また、スロットルボディ60には、エンジン29に燃料(ガソリン)を供給するための燃料噴射装置61および62が取り付けられている。
これら燃料噴射装置61および62は、第2実施形態では、スロットルボディ60を基準に、ダウンチューブ9が配置された側(前側)とは反対側(後ろ側)に2つ取り付けられている。具体的には、燃料噴射装置61は、スロットルボディ60のスロットルバルブ40が配置されている部分よりも上流側に取り付けられているとともに、燃料噴射装置62は、スロットルボディ60のスロットルバルブ40が配置されている部分よりも下流側に取り付けられている。なお、燃料噴射装置61は、本発明の「第1燃料噴射装置」の一例であり、燃料噴射装置62は、本発明の「第2燃料噴射装置」の一例である。
また、第2実施形態では、燃料噴射装置61および62には、それぞれ、金属製の分岐配管63の分岐部63aおよび63bが接続されている。また、分岐配管63の流入部63cには、ホース64の一方側64aが接続されている。なお、ホース64は、本発明の「第2ホース」の一例である。
なお、第2実施形態のその他の構造は、上記第1実施形態の構造と同様なのでその説明を省略する。
また、第2実施形態では、上記のように、燃料噴射装置61を、スロットルボディ60のスロットルバルブ40よりも上流側に取り付け、燃料噴射装置62を、スロットルボディ60のスロットルバルブ40よりも下流側に取り付ける。これにより、燃料噴射装置61および62により、燃料噴射装置が1つ設けられている場合と比べて、スロットルボディ60からエンジン29に向かって流通する空気により多くの燃料を噴射することができるので、エンジン29の内部における空気と燃料との混合気の燃焼力を向上させることができる。これにより、エンジン29の出力を大きくすることができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態の効果と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明を自動二輪車に適用する例を示したが、本発明はこれに限らず、自動車、自転車、三輪車、ATV(All Terrain Vehicle;不整地走行車両)などの他の車両にも適用可能である。
また、上記実施形態では、車両を、オフロード仕様の自動二輪車に適用した例について示したが、本発明はこれに限らず、車両を、オンロード仕様の自動二輪車に適用してもよい。
また、上記実施形態では、エンジンを、シリンダ軸線が後方に約5度傾斜するように配置した例について示したが、本発明はこれに限らず、エンジンを、シリンダ軸線が後方に約5度以上傾斜するように配置してもよい。
また、上記実施形態では、吸気管の直線状の接続部と上流部との間に、湾曲部を設けた例について示したが、本発明はこれに限らず、吸気管に湾曲部を設けることなく、吸気管を直線状に形成してもよい。
また、上記実施形態では、排気管のエンジンに接続された接続部の近傍部分を、実質的に直線状に形成した例について示したが、本発明はこれに限らず、排気管のエンジンに接続された接続部の近傍部分を、直線状に形成しなくてもよい。
本発明の第1実施形態による自動二輪車の全体構成を示した側面図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車の構造を示した平面図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車の構造を示した側面図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車のエンジン周辺を示した側面図である。 図4の100−100線に沿った正面図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車のエンジンの構造を示した断面図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車の構造を示した側面図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車のエンジンの周辺を示した側面図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車のホース接続部材の周辺を示した斜視図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車の保護部材の周辺を示した断面図である。 図1に示した第1実施形態による自動二輪車の保護部材の周辺を示した斜視図である。 図10の200−200線に沿った正面図である。 本発明の第2実施形態による自動二輪車のエンジン周辺の構造を示した断面図である。
符号の説明
1 自動二輪車(車両)
3 メインフレーム
3b 右側フレーム
9 ダウンチューブ(車体フレーム)
19 リヤアーム
20 車軸
21 後輪
26 エアクリーナ
27 燃料タンク
27a 上方重複部
27b 側方重複部
27c 凹部
28 座席シート
29 エンジン
29a クランクケース部
36 スロットルボディ(接続部)
37b 湾曲部
37c 上流部
40 スロットルバルブ
41 燃料噴射装置
43 吸気管
44 排気管
44a 接続部
44c 部分
44f 接続部
47 マフラー(消音器)
53 ホース(第1ホース)
53a 一方側
53b 他方側
54 ホース(第2ホース)
54a 一方側
54b 他方側
55a ホース接続部材(ホース接続部、第1ホース接続部)
55b ホース接続部材(ホース接続部、第2ホース接続部)
56 保護部材
56a 一方側保護部材
56b 他方側保護部材
61 燃料噴射装置(第1燃料噴射装置)
62 燃料噴射装置(第2燃料噴射装置)
L1 シリンダ軸線
L3 中心線(接続中心)
L4 接続中心

Claims (18)

  1. ヘッドパイプと、
    シリンダ軸線が後方に傾斜して配置されるエンジンと、
    前記エンジンの前方を前記ヘッドパイプから下方に延びる車体フレームと、
    前記車体フレームと前記エンジンとの間に配置され、前記エンジンの前側に上方に傾斜して接続される吸気管と、
    前記吸気管に取り付けられた燃料噴射装置とを備え、
    前記吸気管は、前記エンジンに接続される直線状の接続部を有し、
    前記燃料噴射装置は、前記接続部を基準に前記車体フレームとは反対側に取り付けられている、車両。
  2. 前記エンジンの前方かつ上方に配置されるエアクリーナをさらに備え、
    前記吸気管は、
    前記吸気管の前記エンジンに接続された接続部よりも上流側に配置される湾曲部と、
    前記湾曲部よりも上流側に配置され、前記エアクリーナに向かって延びる上流部とを含む、請求項1に記載の車両。
  3. 前記エアクリーナの後方に延びるように配置される燃料タンクをさらに備え、
    前記燃料タンクは、前記エアクリーナの上方に重なる上方重複部を含む、請求項2に記載の車両。
  4. 前記燃料タンクは、前記エアクリーナの側方に重なる側方重複部を含む、請求項3に記載の車両。
  5. 前記燃料タンクの少なくとも後部の上側に配置される座席シートをさらに備える、請求項3に記載の車両。
  6. 前記エンジンの後ろ側に接続される排気管と、
    前記排気管に接続され、前記エンジンの後方の上側に配置される消音器とをさらに備え、
    前記排気管の前記消音器との接続部は、前記排気管の前記エンジンとの接続部よりも高い位置に配置されている、請求項1に記載の車両。
  7. 前記排気管と前記消音器との接続中心は、前記排気管と前記エンジンとの接続中心よりも高い位置に配置されている、請求項6に記載の車両。
  8. 前記排気管は、前記エンジンに接続された直線状の接続部を含み、
    前記排気管は、前記接続部に連結して後方かつ上方に延びる部分を有する、請求項1に記載の車両。
  9. 後輪と、
    前記後輪が回転可能に取り付けられる車軸とをさらに備え、
    前記排気管は、前記後輪の車軸よりも高い位置に配置されている、請求項1に記載の車両。
  10. 後輪と、
    前記後輪を支持するためのリヤアームとをさらに備え、
    前記排気管は、前記リヤアームよりも高い位置に配置されている、請求項1に記載の車両。
  11. 前記エンジンは、クランクケース部を含み、
    前記排気管は、前記エンジンのクランクケース部よりも高い位置に配置されている、請求項1に記載の車両。
  12. 前記接続部の内部に設けられ、前記吸気管の内部を通過する空気の流量を調整するスロットルバルブをさらに備え、
    前記燃料噴射装置は、第1燃料噴射装置と第2燃料噴射装置とを含み、
    前記第1燃料噴射装置は、前記接続部の前記スロットルバルブよりも上流側に取り付けられており、
    前記第2燃料噴射装置は、前記接続部の前記スロットルバルブよりも下流側に取り付けられている、請求項1に記載の車両。
  13. 前記ヘッドパイプの後部に接続され、前記エンジンの上方を前後方向に横切るように延びるメインフレームと、
    前記メインフレームの上側に配置されている燃料タンクと、
    前記燃料タンクの内部に貯留されている燃料を前記燃料噴射装置に供給するための燃料ポンプとをさらに備え、
    前記燃料タンクは、その底面から前記燃料タンクの内部に向かって凹状に形成された凹部を含み、
    前記燃料ポンプは、前記燃料タンクの凹部に収納されるように配置されている、請求項1に記載の車両。
  14. 前記燃料噴射装置は、前記燃料ポンプよりも車両前方に配置されている、請求項13に記載の車両。
  15. 一方側が前記燃料ポンプに接続されている第1ホースと、
    一方側が前記燃料噴射装置に接続されている第2ホースとをさらに備える、請求項13に記載の車両。
  16. 前記第1ホースの他方側と前記第2ホースの他方側とを接続するためのホース接続部と、
    前記メインフレームに取り付けられ、前記ホース接続部を覆う保護部材をさらに備える、請求項15に記載の車両。
  17. 前記ホース接続部は、互いに接続可能に構成された第1ホース接続部および第2ホース接続部を含み、
    前記保護部材は、互いに係合可能に形成された一方側保護部材および他方側保護部材を含み、
    前記保護部材は、前記第1ホース接続部と前記第2ホース接続部とが正常な状態で接続されている場合に、前記一方側保護部材と前記他方側保護部材とが互いに係合されるように構成されている、請求項16に記載の車両。
  18. オフロード仕様の自動二輪車からなる、請求項1に記載の車両。
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