JP2008207705A - 計算機及び無人航空機及び自動着陸方法 - Google Patents

計算機及び無人航空機及び自動着陸方法 Download PDF

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Abstract

【課題】着陸動作時の気象状況における最短アプローチ距離で無人機を目標着陸点に自動着陸させる。
【解決手段】無人機1は対気速度をピトー管4で計測し、対地速度、速度方位をGPSで計測する。着陸地点上空で周回飛行を行い、計算機6は、対気速度、対地速度の差が最大の方向を風上方向とし、その差が最小の方向が風下方向とする。風上、風下方向とその速度差から、その周辺での風向き、風速を推定する。無人機1の降下速度、対気速度は既知であり、計算機6は、着陸進入高度と、推定した風速・風向と合わせて、最終アプローチに必要な距離を決定する。また、計算機6は、最終アプローチを短くするため、風上に向けたアプローチを行うよう着陸進入開始点を決定する。無人機1は、最終アプローチラインに接する円軌道を描きながら高度を下げ、着陸進入高度で巡航旋回を行い、着陸進入開始点に達したら最終アプローチのシーケンスに移り着陸する。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、自律飛行を行う無人航空機(以下では無人機とも呼称する)を狭い着陸範囲に着陸させる自動着陸手法に関するものである。
無人機、特に小型無人機の多くは、GPS(Global PosItioning System)、MEMS(Micro Electro Mechanical System)センサを搭載したアビオニクスボードを有し、自律飛行を行う。
無人機の運用で大きな問題となるのは、着陸の方法である。
小型軽量な無人機は専用滑走路などの設備のない場所での運用が想定され、障害物などの制約がある場合もあるが、離陸、着陸の方向の選択は自由度が高い。
周囲に障害物のない広い着陸スペースがある場合は目標点に向かって高高度から直線的に自動降下し着陸することも可能であるが、狭い場所での着陸、特に周囲に障害物がある場合などは、手動操縦に切り換えてのマニュアル着陸を実施することが多い。マニュアル操縦には経験が必要であり、運用を容易にする上で問題となる。
また、マニュアル操作ではなく、無人機を目標の滑走路に自動的に誘導し、着陸させるための技術はこれまでにも考えられてきた。
従来の無人機の自動着陸方法として、飛行中に対気速度、対地速度、方位角の情報を複数取得し、統計処理して風速、風向を推定し、滑走路の風下方向から自動的に進入を行う風速推定方法が知られている(例えば特許文献1)。
特開2005−219699号公報
しかし、特許文献1の風推定は統計処理が必要であるため、特に搭載する計算機が小型で計算負荷を下げる必要のある小型無人機においては、より計算負荷を下げる必要がある。
また、上空と地上付近では風向きが異なることもままあるため、着陸時に風向きが変化している場合は安全のために着陸を中止し、やり直す必要があるが、特許文献1の技術では、着陸動作の中止、やり直しに対応していない。
本発明は、上記のような課題を解決することを主な目的とし、風の推定を定期的に行いながら、無人機を目標着陸地点に自動着陸させる技術を実現することを主な目的とする。
具体的には、着陸動作時の気象状況における最短アプローチ距離で無人機を目標着陸点に自動着陸させる技術を実現することを主な目的とする。
本発明に係る計算機は、
対気速度を検出する対気速度検出手段と、対地速度を検出する対地速度検出手段と、速度方位を検出する速度方位検出手段とを搭載する無人航空機に搭載される計算機であって、
前記対気速度検出手段により検出された対気速度と、前記対地速度検出手段により検出された対地速度と、前記速度方位検出手段により検出された速度方位とに基づき、風速及び風向を推定する風速風向推定部と、
前記無人航空機が着陸目標地点への降下を開始する着陸進入開始高度を記憶する記憶部と、
前記風速風向推定部により推定された推定風速に応じて、前記無人航空機が着陸目標地点への降下を開始する着陸進入開始点から着陸目標地点までの着陸進入距離を決定し、決定した着陸進入距離と、前記風速風向推定部により推定された推定風向と、前記記憶部に記憶されている着陸進入開始高度とに基づき着陸進入開始点を決定する着陸進入開始点決定部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、着陸動作時の風速、風向を推定し、推定した風速、風向に基づいて、着陸動作時の気象状況に適合した最短アプローチ距離で無人機を目標着陸点に自動着陸させることができる。
実施の形態1.
本実施の形態による着陸手法は、任意の無人航空機について適応可能であるが、ここでは効果が大きい、特別な運用設備を必要とせず、任意の方向に着陸することができる重量2kg程度の無人航空機を前提に着陸までの手順を詳しく説明する。
以下、図を用いて、実施の形態1に係る無人航空機、計算機、無人航空機の自動着陸方法ついて説明する。
図1は自律飛行を行う無人航空機1の内部機器配置例を示す。
例えば、無人航空機1は、機体外部にピトー管4を備え、内部の圧力計5に接続することで、飛行中の動圧から対気速度を得る。
一方で、無人航空機1は、GPSアンテナ2を設置し、GPS受信機3に接続することで飛行中の対地速度、速度方位(方位角)を得る。
また、無人航空機1の機体内部には例えば加速度計などの自律飛行に必要なセンサーが配置されるが、本実施の形態の内容には直接関係しないため詳細は省略する。
これらのセンサーは、無人航空機1内部に配置された計算機6に接続され、計算機6が、内部演算により、制御舵7、例えば通常の航空機の場合ならば、補助翼、昇降舵、方向舵、および推力を制御することで、目標点に向けて飛行するなどの自律飛行を実現する。
図2は、無人航空機1に搭載される計算機6の構成例を示す。
計算機6は、無人航空機1に搭載されている対気速度検出手段11、対地速度検出手段12、速度方位検出手段13に接続される。
対気速度検出手段11は、無人航空機1の対気速度を検出する手段であり、図1に示したピトー管4、圧力計5が相当する。対地速度検出手段12は、無人航空機1の対地速度を検出する手段であり、図1に示したGPSアンテナ2、GPS受信機3が相当する。速度方位検出手段13は、無人航空機1の速度方位を検出する手段であり、図1に示したGPSアンテナ2、GPS受信機3が相当する。
計算機6において、速度情報入力部61は、対気速度検出手段11により検出された対気速度の情報、対地速度検出手段12により検出された対地速度の情報、速度方位検出手段13により検出された速度方位の情報を、それぞれ対気速度検出手段11、対地速度検出手段12、速度方位検出手段13から入力する。
なお、対気速度の情報、対地速度の情報、速度方位の情報をまとめて速度情報ともいう。
風速風向推定部62は、対気速度検出手段11により検出された対気速度と、対地速度検出手段12により検出された対地速度と、速度方位検出手段13により検出された速度方位とに基づき、風速及び風向を推定する。
より具体的には、風速風向推定部62は、後述するように、無人航空機1が着陸目標地点の上空で旋回しているときに検出された対気速度と、対地速度と、速度方位とに基づき、無人航空機1の着陸目標地点への降下時の風速及び風向を推定する。
また、風速風向推定部62は、無人航空機1が着陸進入開始高度で旋回しているときに検出された対気速度と、対地速度と、速度方位とに基づき、無人航空機1の着陸目標地点への降下時の風速及び風向を推定することがある。
また、風速風向推定部62は、無人航空機1が着陸目標地点の上空で巡航高度において旋回しているときに検出された対気速度と、対地速度と、速度方位とに基づき無人航空機1の着陸目標地点への降下時の風速及び風向を推定し、この風速及び風向を第一の推定風速及び第一の推定風向とし、無人航空機1が着陸進入開始高度に降下した後に着陸進入開始高度で旋回しているときに検出された対気速度と、対地速度と、速度方位とに基づき無人航空機1の着陸目標地点への降下時の風速及び風向を推定し、この風速及び風向を第二の推定風速及び第二の推定風向とすることがある。
記憶部63は、降下時対気速度と、降下速度と、着陸進入開始高度と、着陸目標地点とを記憶している。
降下時対気速度は、無人航空機1が着陸目標地点へ降下する際の対気速度である。
降下速度は、無人航空機1が着陸目標地点へ降下する際の速度である。
着陸進入開始高度は、無人航空機1が着陸目標地点への降下を開始する高度である。
着陸目標地点は、無人航空機1が着陸の目標とする地点である。
これら降下時対気速度、降下速度、着陸進入開始高度、着陸目標地点の情報は、無人航空機1の飛行前に記憶部63に格納されていてもよいし、飛行中に地上の通信局からこれらの情報を伝送し、図示していない無人航空機1の通信機能によりこれらの情報を受信し、記憶部63に書き込むようにしてもよい。
いずれの場合も、計算機6が、着陸進入開始点の計算を行う際には、これら降下時対気速度、降下速度、着陸進入開始高度、着陸目標地点の情報は記憶部63に存在しているものとする。
着陸進入開始点決定部64は、風速風向推定部62により推定風速と、記憶部63に記憶されている降下時対気速度と、着陸進入開始高度と、降下速度とに基づき、無人航空機が着陸目標地点への降下を開始する着陸進入開始点から着陸目標地点までの着陸進入距離を決定し、決定した着陸進入距離と、風速風向推定部62により推定された推定風向と、記憶部63に記憶されている着陸進入開始高度とに基づき着陸進入開始点を決定する。
上記のように、着陸進入距離は、推定風速、降下時対気速度、着陸進入開始高度、降下速度とに基づいて決定されるが、降下時対気速度、着陸進入開始高度、降下速度は固定値(予め決定されている)なので、着陸進入距離は、風速風向推定部62により推定された風速に応じて長くなったり短くなったりする。
また、着陸進入開始点決定部64は、風速風向推定部62により第一の推定風速、第一の推定風向、第二の推定風速、第二の推定風向が求められた際に、第一の推定風速及び第一の推定風向を用いて着陸進入開始点を決定するとともに、第一の推定風速と第二の推定風速との間、及び第一の推定風向と第二の推定風向との間の少なくともいずれかに差異があり、当該差異が所定の閾値未満である場合に、第二の推定風速及び第二の推定風向を用いて新たな着陸進入開始点を決定し、差異が前記閾値以上である場合に、着陸シーケンスの中止を決定する。
航行制御部65は、制御舵7(補助翼、昇降舵、方向舵等)および推力の制御を行い、無人機1の自律飛行のための制御を行う。航行制御部65は、巡航時の航行制御、着陸時の航行制御を行う。
航行制御部65は、既存の技術で実現可能である。
図3は、本実施の形態による着陸時のシーケンスである。
図4は、図3に示す各フェーズでの無人機1の高度変化を示す。
図5は、図3に示す各フェーズでの無人機1の水平面内の飛行軌跡である。
図4、図5に示すS1〜S5は、図3の各フェーズ(S1〜S5)に対応している。
また、図6は、計算機6の処理例を示すフローチャート図である。
ここで、図3〜図6を参照して各フェーズを詳細に説明する前に、本実施の形態に係る無人航空機1及び計算機6による自動着陸方法の概要を説明する。
前述したように、無人機1は対気速度をピトー管で計測し、対地速度、速度方位をGPSで計測する。着陸目標地点上空(巡航高度)で一定旋回半径での周回飛行を行い(図5の右側の円上で旋回する)、対気速度、対地速度、速度方位を計測する。そして、上記周回飛行において計測した対気速度、対地速度の差が最大となる方向が風上方向であり、その差が最小となる方向が風下方向と推定できる。このため、計算機6の風速風向推定部62は、風上、風下方向とその速度差から、その周辺での風向き、風速を推定する。
機体の降下能力(降下速度、降下時対気速度)は既知であり、また、着陸進入開始高度も指定されているので、推定した風速・風向情報と合わせて、最終アプローチに必要な距離(着陸進入距離)が決定する。
最終アプローチを短くするため、進入方位に制約がない場合は風下から風上に向けたアプローチを行うよう着陸進入開始点を決定する。これら着陸進入開始高度、着陸進入距離、風下からのアプローチという三要素から、計算機6の着陸進入開始点決定部64は、着陸進入開始点を決定する。
次に、無人機1は、最終アプローチラインに接する円軌道を描きながら高度を下げ(図5の左側の円上で旋回する)、着陸進入高度で再度高度一定の巡航旋回を行い、着陸進入開始点に達したら最終アプローチのシーケンスに移り着陸する。
次に、図3〜図6を参照して各フェーズを詳細に説明する。
CIRCLEフェーズ(S1)では、着陸目標点を中心に一定旋回半径での周回飛行を行う。最低1周回を行い、対気速度検出手段11、対地速度検出手段12、速度方位検出手段13が、対気速度、対地速度、速度方位を計測する。
計算機6では、速度情報入力部61が、これら検出手段から速度情報を入力する(図6のS601)。次に、風速風向推定部62が、速度情報から無人航空機1の着陸目標地点への降下時の風速及び風向を推定する(図6のS602)。具体的には、風速風向推定部62は、対気速度から対地速度を減じた差が最大、最小になる値と、その2点での速度方位(方位角)を抽出し、速度差が最大となる速度方位を風上の方向と推定し、速度差が最小となる速度方位を風下の方向と推定する。また、速度差の最大値を風上から風下への風速と推定する。
この時、付近の風速が一定であれば、この2点の速度差は絶対値の等しい逆符号の値となり、方位の位相差は180度になる。しかし、実際の風速は完全に一定ではなく、また、センサーには測定誤差もある。このため、速度差及び位相差についての閾値を設定し、2点の速度差の絶対値の差及び位相差が閾値の範囲に収まっている場合に、速度差の絶対値の平均値を風速とし、風下側方位の位相を180度ずらして、風上側と平均を取ることで風向とし、このようにして風速風向推定部62は、風速と風向とを推定できる。この推定が完了した後、PRE_ENTRYフェーズに移行する。
また、CIRCLEフェーズにて、2周以上周回している場合は、各周回で計測された対気速度、対地速度、速度方位の平均値により風速、風向を推定する。
PRE_ENTRYフェーズ(S2)では、推定した風速、風向と事前に指定されている着陸目標地点、着陸進入開始高度等から着陸進入開始点を決定する。
計算機6の着陸進入開始点決定部64は、まず、着陸目標地点から着陸進入開始点までの水平方向距離(着陸進入距離)を決定する(図6のS603)。具体的には、着陸進入開始点決定部64は、着陸進入距離を次式で決定する。
(着陸進入距離)=((降下時対気速度)−(推定風速))*(着陸進入開始高度)/(降下速度)
上式において、(着陸進入開始高度)/(降下速度)は、着陸進入開始高度からの降下に要する時間を示しており、((降下時対気速度)−(推定風速))は無人機1の水平方向の速度を示している。また、推定風速は、風速風向推定部62において推定された風速である。
なお、前述したように、無人機1の通常降下能力として、降下時対気速度、降下速度は既知であり、着陸進入開始高度も既知であり、計算機6の記憶部63に記憶されている。このため、着陸進入距離は、推定風速の値に応じて決定される。
次に、着陸進入開始点決定部64は、決定した着陸進入距離と、風速風向推定部62により推定された推定風向と、記憶部63に記憶されている着陸進入開始高度とに基づき着陸進入開始点を決定する(図6のS604)。
具体的には、着陸進入開始点決定部64は、着陸進入開始高度上にあり、着陸目標地点から水平方向に着陸進入距離だけ離れており、また、最終アプローチを短くするため、着陸目標地点に対して推定した風下方位に位置する点を着陸進入開始点とする。
次に、着陸進入開始点決定部64は、この着陸進入開始点と着陸目標点とを結ぶ着陸進入ラインと、着陸進入開始点で接する上記CIRCLEフェーズと同じ旋回半径の円軌道を設定し(図6のS605))、無人機1は、この周回軌道に入った後、DOWN_REGフェーズに移行する。
DOWN_REGフェーズ(S3)では、無人機1は、上記PRE_ENTRYフェーズで設定した円軌道を周回しながら、着陸進入開始高度まで降下する。着陸進入開始高度まで降下した後、BASE_REGフェーズに移行する。
ここで、DOWN_REGフェーズにおいても、CIRCLEフェーズと同様に風速風向の推定が可能であり、風速風向推定部62は、S601、S602と同様の手順にて、風速及び風向を推定する(図6のS607)。DOWN_REGフェーズにおける風速風向の推定の基準となる対気速度、対地速度、速度方位は、無人航空機1が着陸進入開始高度に降下した後に着陸進入開始高度で旋回しているときに検出された対気速度と、対地速度と、速度方位である。一方、CIRCLEフェーズにおける風速風向の推定の基準となる対気速度、対地速度、速度方位は、無人航空機1が着陸目標地点の上空で巡航高度において旋回しているときに検出された対気速度、対地速度、速度方位である。
CIRCLEフェーズにおいて推定された風速風向をそれぞれ第一の推定風速及び第一の推定風向とし、DOWN_REGフェーズにおいて推定された風速風向をそれぞれ第二の推定風速及び第二の推定風向とする。
そして、着陸進入開始点決定部64は、第一の推定風速と第二の推定風速を比較し、また、第一の推定風向と第二の推定風向を比較する(図6のS608)。
着陸進入開始点決定部64は、風速の推定値の差異に対する閾値を有しており、また、風向の推定値の差異に対する閾値を有している。
比較の結果、風速の推定値の差異及び風向の推定値の差異の少なくともいずれか一方が閾値以上である場合(S609でNo)は、着陸進入開始点決定部64は、着陸シーケンスの中止を決定し(S613)、RECOVERフェーズに移行する(S614)。
一方、風速の推定値の差異及び風向の推定値の差異がともに閾値未満である場合(S609でYes)は、着陸進入開始点決定部64は、PRE_ENTRYフェーズで設定した着陸進入開始点を修正するか否かを決定する(S610)。例えば、着陸進入開始点決定部64は、S609の判断で用いた閾値よりも制限的な(値が小さい)閾値を風速の推定値の差異及び風向の推定値の差異のそれぞれについて有し、風速の推定値の差異及び風向の推定値の差異がともに当該閾値未満である場合は着陸進入開始点の修正が不要と判断し、風速の推定値の差異及び風向の推定値の差異の少なくともいずれか一方が当該閾値以上である場合に着陸進入開始点の修正が必要と判断する。
着陸進入開始点の修正が不要の場合(S610でNo)は、S612に処理を移す。
着陸進入開始点の修正が必要な場合(S610でYes)は、着陸進入開始点決定部64は、第二の推定風速及び第二の推定風向にてS603〜S605の処理を行って、新たな着陸進入開始点を決定し、新たな着陸進入開始点に基づいて旋回軌道を設定(S611)した後、BASE_REGフェーズ以降に処理を移す(S612)。
なお、DOWN_REGフェーズにおいてS607〜S611の処理を省略し、第二の推定風速及び第二の推定風向を求めることなく、PRE_ENTRYフェーズにおいて第一の推定風速及び第一の推定風向に基づいて決定した着陸進入開始点をそのまま維持するようにしてもよい。この場合は、DOWN_REGフェーズでは、PRE_ENTRYフェーズで設定した円軌道を周回しながら、着陸進入開始高度まで降下する。着陸進入開始高度まで降下した後、BASE_REGフェーズに移行する。
BASE_REGフェーズ(S4)では、無線機1は、着陸進入開始高度で再度巡航での旋回飛行を行い、着陸進入開始高度を維持して着陸進入開始点に達した後、FINAL_REGに移行する。
FINAL_REGフェーズ(S5)では、着陸目標点に向けて降下し着陸を完了する。
例えば、FINAL_REG中に目標点から指定距離以上外れた場合等には、RECOVERフェーズに移行し、着陸シーケンスを中止する。
RECOVERフェーズ(S6)では、例えば、上昇モードに切り換えて巡航高度まで上昇し、CIRCLEフェーズから着陸をやり直すなどの処理を行う。
上記した条件以外にも、着陸を安全に継続することが困難な場合は、RECOVERフェーズに移行し、着陸を中断することが考えられる。
このように、本実施の形態によれば、着陸動作時の風速、風向を推定し、推定した風速、風向に基づいて、着陸動作時の気象状況に適合した最短アプローチ距離で無人機を目標着陸点に自動着陸させることができる。
また、無人機が着陸進入開始高度を飛行しているときに再度風速、風向を推定し、巡航高度飛行時に推定した風速、風向との間に一定値以上の差がある場合に、安全のために着陸シーケンスを中止することができる。
また、風速、風向に一定値以上の差がない場合でも、状況に応じて着陸進入開始点を決定し直すことができるため、巡航高度と着陸進入開始高度とで風の状態が異なっている場合でも、着陸動作時の気象状況に適合した最短アプローチ距離で無人機を安全に目標着陸点に自動着陸させることができる。
以上、本実施の形態では、対気速度を計測するためのセンサーと、対地速度を計測するためのセンサーと、その他の自律飛行を実現するためセンサーと内部計算処理を行う計算機を有する自律飛行制御装置を備え、自律飛行を行う無人航空機において、
着陸目標点上空で旋回半径一定の旋回飛行を行いながら対気速度と対地速度を計測し、その計測結果から内部処理計算機で風向と、風速を推定し、着陸点に向けた最終着陸進入点を風下側に設定し、そのときの気象状況において最短アプローチ距離で目標着陸点に自動着陸を行う自動着陸手法について説明した。
また、本実施の形態では、巡航状態から着陸に移行する際は、着陸目標点を通り、最終進入経路方向を向く直線と、最終進入開始点で接する円軌道を設定し、その円軌道を描きながら降下し、最終進入高度で再度巡航飛行を行い、円軌道内の最終進入開始点に達したときに最終着陸進入を行う自動着陸手法について説明した。
実施の形態2.
以下、図を用いて、実施の形態2に係る無人航空機、計算機、無人航空機の自動着陸方法ついて説明する。
図7は、周囲に障害物が存在する場合の無人機1の自動着陸の水平面内での経路を示す。
本実施の形態の無人機1の動作を概説すると、着陸エリアの周囲に樹木や建造物などの障害物(進入禁止エリア)がある場合は、着陸進入可能な方位を機体内の計算機に入力し、その範囲内で最も風上に近い方位を進入方位と決定する。
ここで、高度を下げるための円軌道は進入可能範囲内に入るように旋回方向を自動的に判定する。
本実施の形態では、例えば、樹木や建造物などの障害物が着陸目標地点周辺に存在する場合に、無人航空機1の計算機6において、記憶部63が、図2に示す情報の他に、無人航空機1が進入可能な進入可能範囲の位置情報を記憶している。記憶部63が記憶している位置情報は、着陸進入可能範囲を、例えば着陸目標地点基準の方位角で、その始点方向、終点方向を指定する。また、着陸進入可能範囲を、緯度経度の情報で保持していてもよい。
また、本実施の形態では、着陸進入開始点決定部64は、記憶部63に記憶されている進入可能範囲の位置情報に基づき、着陸目標地点への着陸降下軌道が進入可能範囲内となるように着陸進入開始点を決定する。
また、本実施の形態では、着陸進入開始点決定部64は、無人航空機1が着陸進入開始点からの降下を行う前に行う旋回の旋回軌道を進入可能範囲内で決定する。
なお、本実施の形態に係る無人航空機1の構成及び計算機6の構成は、図1及び図2に示したものと同様である。
また、無人航空機1の着陸時の動作も、以下に述べる点を除いては、図3及び図6に示した動作例と同様である。
本実施の形態では、着陸進入開始点決定部64は、PRE_ENTRYフェーズ(S2)において、設定する着陸進入開始点が着陸進入可能範囲外になる場合は、着陸進入可能範囲内の最も風下方向に近い方位を進入方位として、着陸進入開始点を設定する。
また、このとき、降下のための周回軌道の回転方向は、右旋回、左旋回のどちらかが選択できるが、着陸進入開始点決定部64は、軌道が着陸進入可能範囲内になるように設定する。
これにより、進入可能範囲内で最も短距離で着陸できる方位を選択することができる。
特定の滑走路に着陸する場合は、着陸進入可能範囲を滑走路の長手方向の2方向に限定することで、そのときの風下側から着陸進入を行い、滑走路への着陸も実現できる。
このように、本実施の形態によれば、着陸目標地点周辺に障害物が存在する場合でも、障害物を回避可能なアプローチラインのうち着陸動作時の気象状況に適合した最短のアプローチラインで無人機を目標着陸点に自動着陸させることができる。
以上、本実施の形態では、着陸点周辺に障害物が存在する場合、事前に着陸進入可能範囲を内部処理計算機に入力することで、着陸進入方位を進入可能範囲内でもっとも風下に近い方位に設定し、また、着陸動作時の円軌道の旋回方向を進入可能範囲内から出ることのないように設定することで、障害物のない安全な方位から着陸できる自動着陸手法について説明した。
実施の形態3.
以下、図を用いて、実施の形態3に係る無人航空機、計算機、無人航空機の自動着陸方法ついて説明する。
例えば、図8に示すように、パラシュートにより着陸を行う場合、パラシュート開傘時の降下速度を既知の情報として内部処理計算機6に記録しておくことで、パラシュート開傘時の高度から着陸までの時間、及び風による水平面内の移動距離が算出できる。
つまり、本実施の形態では、計算機6は、着陸降下の際に、所定の高度からパラシュートを開傘して降下する無人航空機1に搭載されており、記憶部63は、図2に示す情報の他に、無人航空機1がパラシュートの開傘を行うパラシュート開傘高度と、パラシュート開傘時のパラシュート開傘時降下速度とを記憶している。
そして、本実施の形態では、着陸進入開始点決定部64は、風速風向推定部62により推定された推定風速と、記憶部63に記憶されている降下時対気速度と、着陸進入開始高度と、降下速度と、パラシュート開傘高度と、パラシュート開傘降下速度とに基づき、着陸進入距離を決定し、着陸進入開始点を決定する。
なお、本実施の形態に係る無人航空機1の構成及び計算機6の構成は、図1及び図2に示したものと同様である。
また、無人航空機1の着陸時の動作も、以下に述べる点を除いては、図3及び図6に示した動作例と同様である。
本実施の形態では、着陸進入開始点決定部64は、実施の形態1におけるFINAL_REGにおいて、最終進入開始時にその地点での風速の進入方向成分を再度推定する。この結果から着陸目標点に降下するためのパラシュート開傘のタイミングを調整することが可能である。
このように、本実施の形態によれば、パラシュートを開傘して降下する場合でも、パラシュート開傘高度、パラシュート開傘降下速度を着陸進入距離の決定のためのパラメータに加えて、着陸動作時の気象状況に適合した最短アプローチ距離で無人機を目標着陸点に自動着陸させることができる。
以上、本実施の形態では、パラシュートを使用した着陸を行う場合、最終進入開始時にその時点での風速を再度推定し、風による着陸点のずれをなくすようにパラシュート開傘のタイミングを調整できる自動着陸手法について説明した。
最後に、実施の形態1〜3に示した計算機6のハードウェア構成例について説明する。
図9は、実施の形態1〜3に示す計算機6のハードウェア資源の一例を示す図である。なお、図9の構成は、あくまでも計算機6のハードウェア構成の一例を示すものであり、計算機6のハードウェア構成は図9に記載の構成に限らず、他の構成であってもよい。
図9において、計算機6は、プログラムを実行するCPU911(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介して、例えば、ROM(Read Only Memory)913、RAM(Random Access Memory)914、通信ボード915、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。また、計算機6の運用によっては、CPU911は、表示装置、キーボード、マウス、FDD(Flexible Disk Drive)、コンパクトディスク装置(CDD)、プリンタ装置、スキャナ装置と接続していてもよい。また、磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD、CDD、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置あるいは記憶部の一例である。
通信ボード915、キーボード、スキャナ装置、FDDなどは、入力部、入力装置の一例である。
また、通信ボード915、表示装置、プリンタ装置などは、出力部、出力装置の一例である。
通信ボード915は、例えば、地上の通信局と無線通信が可能である。また、通信ボード915は、例えば、無人機1が地上にある場合に、LAN(ローカルエリアネットワーク)、インターネット、WAN(ワイドエリアネットワーク)などに接続可能でもよい。
磁気ディスク装置920には、オペレーティングシステム921(OS)、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。また、計算機6の運用によっては、磁気ディスク装置920にウィンドウシステムが記憶されていてもよい。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステムにより実行される。
上記プログラム群923には、実施の形態1〜3の説明において「〜部」として説明している機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
ファイル群924には、実施の形態1〜3の説明において、「〜の判断」、「〜の計算」、「〜の比較」、「〜の更新」、「〜の設定」、「〜の推定」、「〜の決定」等として説明している処理の結果を示す情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリになどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・編集・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・編集・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリ、レジスタ、キャッシュメモリ、バッファメモリ等に一時的に記憶される。
また、実施の形態1〜3で説明しているフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、FDDのフレキシブルディスク、CDDのコンパクトディスク、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
また、実施の形態1〜3の説明において「〜部」として説明しているものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」、であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明しているものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、プログラムは、実施の形態1〜3の「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、実施の形態1〜3の「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
このように、実施の形態1〜3に示す計算機6は、処理装置たるCPU、記憶装置たるメモリ、磁気ディスク等、入力装置たるキーボード、マウス、通信ボード等、出力装置たる表示装置、通信ボード等を備えるコンピュータであり、上記したように「〜部」として示された機能をこれら処理装置、記憶装置、入力装置、出力装置を用いて実現するものである。
この発明の実施の形態1〜3に係る無人機の構成例を示す図である。 この発明の実施の形態1〜3に係る計算機の構成例を示す図である。 この発明の実施の形態1〜3に係る着陸手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による各フェーズでの高度変化を示す図である。 この発明の実施の形態1による各フェーズでの水平面内での飛行軌跡を示す図である。 この発明の実施の形態1〜3に係る着陸手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による各フェーズでの水平面内での飛行軌跡を示す図である。 この発明の実施の形態3による各フェーズでの高度変化を示す図である。 この発明の実施の形態1〜3に係る計算機のハードウェア構成例を示す図である。
符号の説明
1 無人航空機、2 GPSアンテナ、3 GPS受信機、4 ピトー管、5 圧力計、6 計算機、7 制御舵、11 対気速度検出手段、12 対地速度検出手段、13 速度方位検出手段、61 速度情報入力部、62 風速風向推定部、63 記憶部、64 着陸進入開始点決定部、65 航行制御部。

Claims (10)

  1. 対気速度を検出する対気速度検出手段と、対地速度を検出する対地速度検出手段と、速度方位を検出する速度方位検出手段とを搭載する無人航空機に搭載される計算機であって、
    前記対気速度検出手段により検出された対気速度と、前記対地速度検出手段により検出された対地速度と、前記速度方位検出手段により検出された速度方位とに基づき、風速及び風向を推定する風速風向推定部と、
    前記無人航空機が着陸目標地点への降下を開始する着陸進入開始高度を記憶する記憶部と、
    前記風速風向推定部により推定された推定風速に応じて、前記無人航空機が着陸目標地点への降下を開始する着陸進入開始点から着陸目標地点までの着陸進入距離を決定し、決定した着陸進入距離と、前記風速風向推定部により推定された推定風向と、前記記憶部に記憶されている着陸進入開始高度とに基づき着陸進入開始点を決定する着陸進入開始点決定部とを有することを特徴とする計算機。
  2. 前記記憶部は、更に、
    前記無人航空機が着陸目標地点へ降下する際の降下時対気速度と、前記無人航空機が着陸目標地点へ降下する際の降下速度とを記憶しており、
    前記着陸進入開始点決定部は、
    前記風速風向推定部により推定された推定風速と、前記記憶部に記憶されている降下時対気速度と、着陸進入開始高度と、降下速度とに基づき、着陸進入距離を決定することを特徴とする請求項1に記載の計算機。
  3. 前記風速風向推定部は、
    前記無人航空機が着陸目標地点の上空で旋回しているときに検出された対気速度と、対地速度と、速度方位とに基づき、前記無人航空機の着陸目標地点への降下時の風速及び風向を推定することを特徴とする請求項1に記載の計算機。
  4. 前記風速風向推定部は、
    前記無人航空機が着陸進入開始高度で旋回しているときに検出された対気速度と、対地速度と、速度方位とに基づき、前記無人航空機の着陸目標地点への降下時の風速及び風向を推定することを特徴とする請求項1に記載の計算機。
  5. 前記風速風向推定部は、
    前記無人航空機が着陸目標地点の上空で巡航高度において旋回しているときに検出された対気速度と、対地速度と、速度方位とに基づき前記無人航空機の着陸目標地点への降下時の風速及び風向を推定し、第一の推定風速及び第一の推定風向とし、前記無人航空機が着陸進入開始高度に降下した後に着陸進入開始高度で旋回しているときに検出された対気速度と、対地速度と、速度方位とに基づき前記無人航空機の着陸目標地点への降下時の風速及び風向を推定し、第二の推定風速及び第二の推定風向とし、
    前記着陸進入開始点決定部は、
    第一の推定風速及び第一の推定風向を用いて着陸進入開始点を決定するとともに、第一の推定風速と第二の推定風速との間、及び第一の推定風向と第二の推定風向との間の少なくともいずれかに差異があり、当該差異が所定の閾値未満である場合に、第二の推定風速及び第二の推定風向を用いて新たな着陸進入開始点を決定し、差異が前記閾値以上である場合に、着陸シーケンスの中止を決定することを特徴とする請求項1に記載の計算機。
  6. 前記記憶部は、
    前記無人航空機が進入可能な進入可能範囲の位置情報を記憶しており、
    前記着陸進入開始点決定部は、
    前記記憶部に記憶されている進入可能範囲の位置情報に基づき、着陸目標地点への着陸降下軌道が進入可能範囲内となるように着陸進入開始点を決定することを特徴とする請求項1に記載の計算機。
  7. 前記着陸進入開始点決定部は、
    前記無人航空機が着陸進入開始点からの降下を行う前に行う旋回の旋回軌道を進入可能範囲内で決定することを特徴とする請求項6に記載の計算機。
  8. 前記計算機は、
    着陸降下の際に、所定の高度からパラシュートを開傘して降下する無人航空機に搭載されており、
    前記記憶部は、
    前記無人航空機が着陸目標地点へ降下する際の降下時対気速度と、前記無人航空機が着陸目標地点へ降下する際の降下速度と、前記無人航空機がパラシュートの開傘を行うパラシュート開傘高度と、パラシュート開傘時のパラシュート開傘時降下速度とを記憶しており、
    前記着陸進入開始点決定部は、
    前記風速風向推定部により推定された推定風速と、前記記憶部に記憶されている降下時対気速度と、着陸進入開始高度と、降下速度と、パラシュート開傘高度と、パラシュート開傘降下速度とに基づき、着陸進入距離を決定することを特徴とする請求項1に記載の計算機。
  9. 対気速度を検出する対気速度検出手段と、対地速度を検出する対地速度検出手段と、速度方位を検出する速度方位検出手段と、計算機とを搭載する無人航空機であって、
    前記対気速度検出手段により検出された対気速度と、前記対地速度検出手段により検出された対地速度と、前記速度方位検出手段により検出された速度方位とに基づき、前記計算機が風速及び風向を推定し、
    推定された推定風速に応じて、着陸目標地点への降下を開始する着陸進入開始点から着陸目標地点までの着陸進入距離を前記計算機が決定し、
    決定された着陸進入距離と、推定された推定風向と、着陸目標地点への降下を開始する着陸進入開始高度とに基づき、前記計算機が着陸進入開始点を決定し、
    前記計算機により決定された着陸進入開始点から降下し着陸目標地点に自動着陸することを特徴とする無人航空機。
  10. 対気速度を検出する対気速度検出手段と、対地速度を検出する対地速度検出手段と、速度方位を検出する速度方位検出手段と、計算機とを搭載する無人航空機の自動着陸方法であって、
    前記対気速度検出手段により検出された対気速度と、前記対地速度検出手段により検出された対地速度と、前記速度方位検出手段により検出された速度方位とに基づき、前記計算機が風速及び風向を推定し、
    推定された推定風速に応じて、前記無人航空機が着陸目標地点への降下を開始する着陸進入開始点から着陸目標地点までの着陸進入距離を前記計算機が決定し、
    決定された着陸進入距離と、推定された推定風向と、前記無人航空機が着陸目標地点への降下を開始する着陸進入開始高度とに基づき、前記計算機が着陸進入開始点を決定し、
    前記計算機により決定された着陸進入開始点から前記無人航空機が降下し着陸目標地点に自動着陸することを特徴とする自動着陸方法。
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