JP2008205601A - Pll回路、およびそれを備えた無線装置 - Google Patents

Pll回路、およびそれを備えた無線装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008205601A
JP2008205601A JP2007036693A JP2007036693A JP2008205601A JP 2008205601 A JP2008205601 A JP 2008205601A JP 2007036693 A JP2007036693 A JP 2007036693A JP 2007036693 A JP2007036693 A JP 2007036693A JP 2008205601 A JP2008205601 A JP 2008205601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
signal
pll circuit
frequency divider
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007036693A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4768645B2 (ja
Inventor
Mineyuki Iwaida
峰之 岩井田
Takeshi Fujii
健史 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2007036693A priority Critical patent/JP4768645B2/ja
Priority to US12/030,480 priority patent/US7545187B2/en
Priority to CN2008100099647A priority patent/CN101247124B/zh
Publication of JP2008205601A publication Critical patent/JP2008205601A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4768645B2 publication Critical patent/JP4768645B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/085Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal
    • H03L7/087Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal using at least two phase detectors or a frequency and phase detector in the loop
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/085Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/10Details of the phase-locked loop for assuring initial synchronisation or for broadening the capture range
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/16Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/18Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop
    • H03L7/183Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop a time difference being used for locking the loop, the counter counting between fixed numbers or the frequency divider dividing by a fixed number
    • H03L7/193Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop a time difference being used for locking the loop, the counter counting between fixed numbers or the frequency divider dividing by a fixed number the frequency divider/counter comprising a commutable pre-divider, e.g. a two modulus divider

Landscapes

  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)

Abstract

【課題】低消費電力で、広い発振周波数範囲に対応したPLL回路を提供する。
【解決手段】電圧制御発振器10と、電圧制御発振器10の発振信号を分周し発振分周信号を出力する分周器30と、分周器30の発振分周信号と基準信号の位相差を出力する第1の位相比較器40と、第1の位相比較器40の出力信号を電圧制御発振器10の制御用信号に変換するチャージポンプ60と、チャージポンプ60の出力信号のうちDC成分を通過させ、電圧制御発振器10に電圧を出力するフィルタと、分周器30の発振分周信号と基準信号との位相差を時間平均する第2の位相比較器90と、第2の位相比較器90において時間平均された位相差に基づいて、分周器10の動作電流を制御する電流制御回路100とを備えたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、PLL(phase locked loop)回路に関する。また、PLL回路を備えた無線装置に関する。
(第1の従来構成)
図13は、第1の従来構成に係るPLL回路を示すブロック図である。図13のPLL回路は、電圧制御発振器10と、分周器31と、第1の位相比較器40と、基準信号入力端子50と、チャージポンプ60と、フィルタ70とを備えている。
以上のように構成されたPLL回路の動作について、図13を参照して説明する。
分周器31は、電圧制御発振器10の発振信号(fVCO)を、基準信号入力端子50から第1の位相比較器40に入力される基準信号(fREF)と同じ周波数になるような分周比で分周する。第1の位相比較器40は、分周器31から出力された発振分周信号(fDIV)と、基準信号入力端子50から入力されたfREFとの位相差を出力する。チャージポンプ60は、第1の位相比較器40の出力信号を電圧制御発振器10の制御に適した信号に変換する。フィルタ70は、チャージポンプ60の出力信号のうちDC成分を通過させ、電圧制御発振器10に制御電圧を印加する。電圧制御発振器10は、フィルタ70から出力される制御電圧に応じた周波数(fVCO)で発振する。電圧制御発振器10から出力される発振信号は、分周器31に入力され、以降上記動作を繰り返す。
上記動作を繰り返し、分周器31から出力されたfDIVと、基準信号入力端子50から入力されたfREFとが一致したとき、図13のPLL回路はロックする。
図14(a)は、図13に示すPLL回路における発振周波数fVCOの時間的変化を示す特性図である。図14(b)は、分周器31の電流iDIVの時間的変化を示す特性図である。図14(a)において、縦軸は電圧制御発振器10の発振周波数(fVCO)である。図14(b)において、縦軸は分周器電流(iDIV)である。横軸のタイミングtEは、図13のPLLがロックするタイミングを表す。図14(a)の縦軸におけるfL、fH、fLL、fHH、fEは、それぞれ電圧制御発振器10の使用下限周波数、使用上限周波数、fL−マージン、fH+マージン、ロック周波数を示す。また、図14(b)の縦軸におけるifL、ifH、ifLL、ifHHは、fVCOがそれぞれfL、fH、fLL、fHHであった場合に、分周器31が設定された分周比で分周するために必要な電流を示す。一般的に、分周器は、高い周波数を分周するためには、大きな電流を必要とする。また、図14(a)に示すように、電圧制御発振器10の発振周波数範囲は、PLL回路の製造ばらつきや、PLLロック後の温度変動や、電源電圧変動等を考慮して、使用範囲にマージンを加えて設計される。
図14に示す通り、図13に示すPLL回路は、発振周波数がfHHになる可能性があるため、分周器31にはifHHの電流が必要である。
(第2の従来構成)
図15は、第2の従来構成に係るPLL回路を示すブロック図である。図15のPLL回路は、図13に示すPLL回路に、電圧切替器80と第2の位相比較器92とを加えた構成である。図16は、図15のPLL回路を構成している電圧制御発振器11と電圧切替器80との具体構成の一例を示す図である。
以上のように構成されたPLL回路の動作について、図15および図16を参照して説明する。
第2の位相比較器92は、fDIVとfREFの位相差(周波数差)を時間平均し、fDIVとfREFの位相差があらかじめ決められた範囲内に調整されたときに、制御信号を出力する。電圧切替器80は、第2の位相比較器92から出力された信号により、電圧制御発振器11に印加する電圧を切り替える。
図16に示すように、電圧切替器80は、可変容量電圧出力端子801、制御入力端子802、定電圧源803、チャージポンプ電圧入力端子804、およびスイッチ805で構成されている。制御入力端子802は、第2の位相比較器92の出力に接続されている。チャージポンプ電圧入力端子804は、フィルタ70の出力に接続されている。
スイッチ805は、制御入力端子802に入力される信号によって、fVCOの調整開始当初(粗調整期間)は定電圧源803側に接続され、fDIVとfREFの位相差があらかじめ決められた範囲内に調整された後(微調整期間)はチャージポンプ電圧入力端子804側に接続される。スイッチ805によって選択された電圧V0またはVCPが、可変容量電圧出力端子801より出力される。
また、図16に示すように、電圧制御発振器11は、可変容量電圧入力端子111、コンデンサ112、可変容量113、スイッチ114a,114b,114c、コンデンサ115a,115b,115c、インダクタ116、発振回路117、および発振信号出力端子118で構成されている。
粗調整期間中は、可変容量電圧入力端子111にV0が印加され、可変容量113はV0で決まる固定容量となる。また、スイッチ114a、114b、および114cを選択的に切り換えることによって、コンデンサ115a、115b、および115cを選択的に動作させ、離散的に容量値を変化させることができる。
微調整期間中は、可変容量電圧入力端子111にVCPが印加される。これにより、可変容量113は、VCPで決まる容量となり、連続的に容量値が変化する。
図15に示すPLL回路において、図13に示すPLL回路との動作的な違いは、第2の位相比較器92が粗調整期間と微調整期間を切り替えて周波数を調整し、PLL回路をロックさせる点である。粗調整期間中のfVCOは不安定であるが、第2の位相比較器92がfDIVとfREFの位相差を時間平均して位相差を出力するため、PLL回路が誤動作することなく、粗調整を行うことができる。
図17は、図15に示すPLL回路における発振周波数の変化を示す特性図である。図17において、縦軸のfSは粗調整開始周波数、横軸のtCは粗調整終了タイミングを表し、その他の記号は図14に示す特性図と同様のため説明を省略する。図17に示すように、タイミングtCまでは離散的に周波数を調整し、タイミングtC以降は連続的に周波数を調整する。タイミングtEでPLL回路はロックする。
図15に示すPLL回路は、図13に示すPLL回路と同様、分周器31にはifHHの電流が必要である。このような構成は、広い発振周波数範囲を得るために用いられ、例えば特許文献1に示されている。
特許第3488180号公報。
図13及び図15に示すPLL回路では、図14及び図17に示す通り、分周器31が発振周波数fHHで正常に分周動作をするためにはifHHの電流が必要であり、使用上限周波数fHで分周器31に必要な電流ifHより大きくなってしまう。
また、図15に示すPLL回路は、一つの半導体基板上にコンデンサやインダクタを形成するのに適しているため、構成要素全てを半導体集積回路内に内蔵化することが可能である。内蔵化した場合、発振周波数を決定しているコンデンサやインダクタの値を、半導体集積回路を形成した後に調整することが困難なため、図17に示す使用周波数範囲に対するマージンを、図14に示すマージンより大きく設定する必要がある。そのためifHHはより大きな電流を必要とする。
また、近年、無線通信の広帯域化のため使用上限周波数が高くなっており、使用周波数に対するマージン量の削減がより必要とされている。
以上のことから、図13及び図15に示すような、大きな電流を必要とするPLL回路で構成された無線装置を、電池からの給電によって動作させた場合、PLL回路における消費電力が大きいため長時間動作をさせるのが困難であるという課題が生じる。また、無線装置を長時間動作をさせるためには電池を大型化すればよいが、電池を大型化すると、無線装置を小型化するのが困難になるという課題を有していた。
本発明は、上記先行技術の課題を解決するもので、低消費電力で、広い発振周波数範囲を実現できるPLL回路を提供することを目的とする。また、低消費電力、広い発振周波数範囲、および小型化を実現できる無線装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のPLL回路は、電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器の発振信号を分周し発振分周信号を出力する分周器と、前記分周器の発振分周信号と基準信号の位相差を出力する第1の位相比較器と、前記第1の位相比較器の出力信号を前記電圧制御発振器の制御用信号に変換するチャージポンプと、前記チャージポンプの出力信号のうちDC成分を通過させ、前記電圧制御発振器に電圧を出力するフィルタと、前記分周器の発振分周信号と基準信号との位相差を時間平均する第2の位相比較器と、前記第2の位相比較器において時間平均された位相差に基づいて、前記分周器の動作電流を制御する電流制御回路とを備えたものである。
また、本発明の無線装置は、少なくとも電波を受信または送信可能な無線装置であって、アンテナで受信した高周波信号を増幅する高周波増幅器と、発振信号を生成するPLL回路と、前記高周波増幅器から出力される高周波信号と前記PLL回路から出力される発振信号とにより低周波信号を生成するミキサと、前記ミキサから出力される低周波信号を増幅する低周波増幅器と、前記低周波増幅器から出力される低周波信号の復調を行う復調器とを備えた無線装置であって、前記PLL回路は、電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器の発振信号を分周し発振分周信号を出力する分周器と、前記分周器の発振分周信号と基準信号の位相差を出力する第1の位相比較器と、前記第1の位相比較器の出力信号を前記電圧制御発振器の制御用信号に変換するチャージポンプと、前記チャージポンプの出力信号のうちDC成分を通過させ、前記電圧制御発振器に電圧を出力するフィルタと、前記分周器の発振分周信号と基準信号との位相差を時間平均する第2の位相比較器と、前記第2の位相比較器において時間平均された位相差に基づいて、前記分周器の動作電流を制御する電流制御回路とを備えたものである。
本発明のPLL回路によれば、低い周波数から高い周波数まで広範囲の周波数を生成するPLL回路であっても、第2の位相比較器の出力結果によって、電流制御回路が分周器の電流を削減するように動作するため、消費電力を低減させることができる。
また、本発明の無線装置によれば、広い発振周波数範囲の電波を受信することができる。また、低消費電力で駆動するPLL回路を備えているため、長時間の受信や長時間の視聴が可能になる。また、低消費電力で駆動するPLL回路を備えているため、電池を大型化する必要がなく、移動に適した小型の装置を実現することができる。
また、本発明の無線装置によれば、異なる周波数帯域を有する通信規格に対応することができる。また、長時間運用と移動に適した小型の装置を実現することができる。
本発明のPLL回路は、前記電圧制御発振器と前記分周器との間に接続された増幅器を、さらに備え、前記電流制御回路は、前記増幅器または前記分周器の一方または両方の動作電流を制御する構成とすることができる。
また、前記電流制御回路は、外部の制御信号を入力する制御入力端子によって、前記増幅器または前記分周器の一方または両方の電流を制御する構成とすることができる。
また、電圧切替器をさらに備え、前記電圧切替器は、前記フィルタと前記電圧制御発振器との間に接続され、前記第2の位相比較器の出力結果によって定電圧または前記フィルタの出力電圧を選択し出力する構成とすることができる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るPLL回路の構成を示すブロック図である。図13のPLL回路と比較して、第2の位相比較器90と電流制御回路100を備えたことを特徴としている。以下、図13のPLL回路との相違点を中心として説明する。ここで、図1のPLL回路は、電圧制御発振器10と、分周器30と、第1の位相比較器40と、基準信号入力端子50と、チャージポンプ60と、フィルタ70と、第2の位相比較器90と、電流制御回路100とを備えている。
分周器30は、電圧制御発振器10の発振信号(fVCO)を、基準信号入力端子50から第1の位相比較器40に入力される基準信号(fREF)と同じ周波数になるような分周比で分周する。第1の位相比較器40は、分周器30から出力された発振分周信号(fDIV)と、基準信号入力端子50から入力された基準信号(fREF)との位相差の情報を含む信号を出力する。チャージポンプ60は、第1の位相比較器40の出力信号を、電圧制御発振器10の制御に適した信号に変換する。フィルタ70は、チャージポンプ70の出力信号のうちDC成分を通過させ、電圧制御発振器10に制御電圧を印加する。電圧制御発振器10は、フィルタ70から出力された制御電圧に応じた周波数fVCOで発振する。電圧制御発振器10から出力される発振信号は、分周器30に入力され、以降は上記動作を繰り返す。
上記動作を繰り返し、分周器30から出力される発振分周信号の周波数fDIVと、基準信号入力端子50から入力される基準信号の周波数fREFとが一致したとき、図1に示すPLL回路はロックする。
一方、第2の位相比較器90は、分周器30から出力される発振分周信号の周波数fDIVと、基準信号入力端子50より入力された基準信号の周波数fREFとを比較し、fDIVとfREFとの位相差を時間平均する。第2の位相比較器90は、fDIVとfREFとの位相差があらかじめ決められた範囲内に調整されたときに、制御信号を出力する。第2の位相比較器90から出力される制御信号は、電流制御回路100に入力される。電流制御回路100は、第2の位相比較器90から出力される制御信号により、分周器30における動作電流iDIVを調整するよう制御する。なお、図2において、発振周波数fVCOがロック周波数fEに一致したタイミングと、動作電流iDIVがifHHからifHに変化するタイミング(tE)とが異なるのは、fDIVとfREFとの位相差を時間平均しているからである。
図2(a)は、図1に示すPLL回路における発振周波数fVCOの時間的変化を示す特性図である。図2(b)は、分周器30の動作電流iDIVの時間的変化を示す特性図である。図2における横軸のタイミングtEは、図1のPLLがロックするタイミングを表す。図2(a)の縦軸におけるfLは使用下限周波数、fHは使用上限周波数、fLLはfLからマージンを減算した周波数、fHHはfHにマージンを加算した周波数、fEはロック周波数である。また、図2(b)の縦軸におけるifL、ifH、ifLL、ifHHは、fVCOがそれぞれfL、fH、fLL、fHHであった場合に、分周器30が設定された分周比で分周するために必要な動作電流を示す。一般的に、分周器は、高い周波数を分周するためには、大きな動作電流を必要とする。また、図2(a)に示すように、電圧制御発振器10の発振周波数範囲は、PLL回路の製造ばらつきや、PLLロック後の温度変動や、電源電圧変動等を考慮して、使用範囲にマージンを加えて設計される。
図2(a)に示すように、PLL回路の調整期間であるタイミングtEまでは、発振周波数が周波数fHHまで達する可能性があるため、図2(b)に示すように分周器30には動作電流ifHHを流すように制御している。しかし、タイミングtE以降は、使用上限周波数がfHであるため、分周器30は最大でも動作電流ifHを流せば正常に動作する。具体的には、第2の位相比較器90は、タイミングtEにおいて発振分周信号(fDIV)と基準信号(fREF)との位相差があらかじめ決められた範囲内に収まるため、電流制御回路100に制御信号を出力する。電流制御回路100は、入力される制御信号に基づいて、分周器30の動作電流をifHHからifHに減少させるよう制御する。
図3は、図1に示すPLL回路に含まれている電流制御回路100と、分周器30の具体構成の一例を示す図である。電流制御回路100は、抵抗1001と、FET1002と、制御入力端子1003と、制御出力端子1004とを備えている。分周器30は、定電流源301と、制御入力端子302と、抵抗303a,303b,303cと、分周部304とを備えている。
図3において、制御入力端子1003に、FET1002がOFFするような電圧(VL)が印加された場合、抵抗1001には電流が流れず、電流源301の電流は抵抗303aに流れる。一方、制御入力端子1003に、FET1002がONするような電圧(VH)が印加された場合、電流源301の電流は抵抗1001と抵抗303aとに分流される。抵抗303aに流れる電流は、制御入力端子1003の電圧がVLの場合より減少し、分周部304の電流源である抵抗303b及び303cに流れる電流も減少する。すなわち、制御入力端子1003に印加される電圧がVHまたはVLに切り換えられることにより、分周部304の動作電流を増加または減少させることができる。
図4Aは、図1のPLL回路に含まれている第2の位相比較器90の具体構成の一例を示す図である。図4Bは、図4Aに示す第2の位相比較器90の動作を表すタイミング図である。
図4Aに示すように、第2の位相比較器90は、発振分周信号入力端子901と、基準信号入力端子902と、第1の分周器903と、第2の分周器904と、時間差検出回路905と、判定回路906と、制御出力端子907とを備えている。発振分周信号入力端子901には周波数fDIVの発振分周信号が入力され、基準信号入力端子902には周波数fREFの基準信号が入力される。入力された発振分周信号(fDIV)は、第1の分周器903において設定されている分周比Nで分周され、周波数がfDIV/Nの発振分周信号を出力する。また、入力された基準信号(fREF)は、第2の分周器904において設定されている分周比Nで分周され、周波数がfREF/Nの基準信号を出力する。第1の分周器903及び第2の分周器904から出力される信号は、時間差検出回路905に入力される。時間差検出回路905は、入力される基準信号(fREF)と発振分周信号(fDIV)とを比較し、その位相差を検出する。時間差検出回路905の検出結果は、判定回路906に入力される。判定回路906は、発振分周信号(fDIV)と基準信号(fREF)との位相差が大きい場合、つまりPLL回路が調整期間中は、制御出力端子907からVLを出力する。また、発振分周信号(fDIV)と基準信号(fREF)との位相差が小さい場合、つまりPLL回路がロックしている時には、制御出力端子907から電圧VHを出力する。制御出力端子907から出力される電圧VLまたはVHは、電流制御回路100の制御入力端子1003に印加される。
図4Bは、時間と、第1の分周器903、第2の分周器904、時間差検出回路905それぞれの出力電圧との関係を表す図である。図4B(c)に示す時間tdは、時間差検出回路905の出力電圧の”H”期間を表し、図4B(a)に示す第1の分周器903の出力と、図4B(b)に示す第2の分周器904の出力電圧の時間差を検出した結果である。第1の分周器903、第2の分周器904の分周比Nが大きいほど、時間tdは長くなる。時間差検出回路905は、例えばEX−OR回路で構成することができる。
ここで、仮に第1の位相比較器40の検出結果を用いて、電流制御回路100によって分周器30の電流を調整した場合、第1の位相比較器40は、短い周期である基準信号(fREF)に基づいて位相差を検出するため、PLL回路の調整期間中、つまり電圧制御発振器10がフリーランで発振している不安定な期間に周波数fVCOが一瞬低くなった場合でも、分周器30の電流を下げるように制御してしまう。そのような場合、分周器30は入力される発振信号(fVCO)を設定された分周比で分周しなくなり、PLL回路がアンロックするという課題が発生する。
一方、第2の位相比較器90は、第1の分周器903によって発振分周信号(fDIV)のパルスを長時間カウントするように動作するため、不安定な発振分周信号(fDIV)を時間平均した周波数fDIV/Nの信号を得ることができる。つまり、周波数fVCOが一瞬低くなっても時間平均されるため、分周器30の電流を下げるような動作はせず、PLL回路がアンロックすることはない。そして、基準信号(fREF)も第2の分周器904によって分周されて周波数fREF/Nの信号となるため、発振分周信号(fDIV)と基準信号(fREF)との時間差は広がり、時間差検出回路905の出力の時間tdは長くなる。判定回路906は、例えばカウンタよって時間tdを測定し、その測定結果が、別途決められている時間以下であると判定した場合に制御信号を出力する。
図5は、図1に示すPLL回路に含まれている分周器30の具体構成の一例を示す図である。図5に示すように、分周器30は、制御入力端子302と、発振信号入力端子305と、固定分周器306と、プリスケーラ307と、プログラマブルカウンタ308と、発振分周信号出力端子309とを備えている。プリスケーラ307とプログラマブルカウンタ308とで構成される一般的な分周器の前段に、固定分周器306が接続されている。固定分周器306の電流は、制御入力端子302に入力される制御信号によって制御されている。分周器30で扱われる周波数の中では、固定分周器306に入力される発振信号の周波数fVCOが最も高いため、固定分周器306には大きな電流を必要とする。よって、固定分周器306の電流を制御するのが最も効果的である。
以上説明したように、第1の実施形態に係るPLL回路によれば、低い周波数から高い周波数まで広範囲の周波数を生成するPLL回路であっても、第2の位相比較器90の出力結果によって、電流制御回路100が分周器30の電流を低下させるように制御するため、低消費電力でかつ発振周波数範囲が広いPLL回路を実現できる。
なお、第1の実施形態において、電流制御回路100は、図3に示す構成としたが、定電流源301の電流を直接制御するなど、少なくとも分周器30の電流を制御できる構成であればよい。
また、第1の実施形態において、第2の位相比較器90は、図4Aに示す構成としたが、少なくとも時間平均をして発振分周信号(fDIV)と基準信号(fREF)との位相差が検出できる構成であればよい。
また、第1の実施形態において、電流制御回路100は、分周器30の固定分周器306の電流を制御する構成としたが、固定分周器306と同時にプリスケーラ307、プログラマブルカウンタ308の電流を制御する構成としてもよい。また、分周器30は、入力信号を分周可能な構成であればよい。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に係るPLL回路の構成を示すブロック図である。図6に示すPLL回路は、図1に示すPLL回路における電圧制御発振器10と分周器30との間に、増幅器20を接続し、電流制御回路100は増幅器20の電流を制御する構成である。
図6に示すPLL回路は、電圧制御発振器10と、増幅器20と、分周器30と、第1の位相比較器40と、基準信号入力端子50と、チャージポンプ60と、フィルタ70と、第2の位相比較器90と、電流制御回路100とを備えている。
増幅器20は、PLL回路内で処理される信号の中で周波数が最も高い発振信号(fVCO)を、分周器30が正常に分周できる振幅まで増幅する。電流制御回路100は、増幅器20の動作電流を図2で示した特性図と同様の制御を行う。第2の実施形態では、図2における電流iDIVは、増幅器20の動作電流であることとして説明する。その他の動作は、第1の実施形態と同じであるため説明を省略する。
図6において、増幅器20は、周波数の高い発振信号(fVCO)を扱うため、図6に示すPLL回路の中で最も動作電流が大きい構成要素である。よって、図6に示すPLL回路の動作電流を低減させるためには、増幅器20の動作電流を低減させることが効果的である。また、増幅器20は、分周器30と異なり構成が比較的単純なため、動作電流を低減させることによる動作不良が発生しにくい。
以上説明したように、第2の実施形態に係るPLL回路によれば、PLL回路の中で最も動作電流が大きい構成要素である増幅器20の電流を低減させることができるため、低い周波数から高い周波数まで広範囲の周波数を生成するPLL回路であっても、消費電力を低減させることができる。
なお、本実施形態において、電流制御回路100は、増幅器20の動作電流のみを制御する構成としたが、増幅器20の動作電流と分周器30の動作電流の両方または一方を制御する構成としても良い。
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態に係るPLL回路の構成を示すブロック図である。図7に示すPLL回路は、図1に示すPLL回路における電流制御回路100に、制御入力端子110を追加した構成である。
図7に示すPLL回路は、電圧制御発振器10と、分周器30と、第1の位相比較器40と、基準信号入力端子50と、チャージポンプ60と、フィルタ70と、第2の位相比較器90と、電流制御回路101とを備えている。
図7において、電流制御回路101は、制御入力端子110と第2の位相比較器90とから入力される信号に基づいて、分周器30の電流を制御する。制御入力端子110には、PLL回路をロックさせる周波数情報によって生成された制御信号が入力される。その制御信号は、例えば分周器30の分周比情報より生成される。その他の動作は、第1の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
図8は、図7に示すPLL回路によるPLL動作を示す特性図である。図8における各記号は、図2における各記号と同様であるため説明を省略する。図8に示す特性は、使用下限周波数fLにPLL回路をロックさせる場合の特性を表している。図8(a)において、PLL回路の調整期間であるタイミングtEまでは、発振信号の周波数fVCOが周波数fHHまで達する可能性があるため、図8(b)に示すように分周器30には電流ifHHを流す必要がある。しかし、PLL回路のロック周波数がfLであるため、タイミングtE以降は、分周器30に電流ifLを流せばよい。なお、図8において、発振周波数fVCOが周波数fLに一致したタイミングと、動作電流iDIVがifHHからifLに変化するタイミング(tE)とが異なるのは、fDIVとfREFとの位相差を時間平均しているからである。
図9は、図7に示すPLL回路に含まれている電流制御回路101と、電流制御回路101に接続されている分周器30の、具体構成の一例を示す図である。図9に示す電流制御回路101は、抵抗1011a及び1011bと、FET1012a及び1012bと、制御入力端子1013a及び1013bと、制御出力端子1014とを備えている。分周器30は、定電流源301と、制御入力端子302と、抵抗303a,303b,303cと、分周部304とを備えている。図9に示す電流制御回路101において、図3に示す電流制御回路100の構成との違いは、制御入力端子、FET、および抵抗を一組追加していることである。
制御入力端子1013aは、図7に示す制御入力端子110に接続されている。また、制御入力端子1013bは、図7に示す第2の位相比較器90の出力に接続されている。制御入力端子1013aには、PLL回路のロック周波数がfHの場合には電圧VLが印加され、PLL回路のロック周波数がfLの場合には電圧VHが印加される。制御入力端子1013aと1013bとの両方に電圧VHが印加された場合、つまりPLL回路が低い周波数にロックした場合には、抵抗1011aと1011bとの両方に電流が流れ、抵抗303aに流れる電流は減少し、分周器30の動作電流が最も減少する。
以上説明したように、第3の実施形態に係るPLL回路によれば、PLL回路のロック前後とロック周波数の高低とに基づいて、分周器30の動作電流を制御して低減させることができるため、低い周波数から高い周波数まで広範囲の周波数を生成するPLL回路であっても、消費電力を低減させることができる。
なお、本実施形態においては、PLL回路のロック後に周波数の高低に基づいて、分周器30の動作電流を2段階に制御する例を示したが、3段階以上であっても良い。
また、本実施形態においては、電流制御回路101は、図9に示すように構成したが、電流を段階的に制御できる構成であれば他の構成であってもよい。
また、本実施形態においては、電流制御回路101は、増幅器30の電流のみを制御する構成を示したが、図6に示すように増幅器20を備えているPLL回路の場合、増幅器20の電流と分周器30の電流の両方、またはいずれか一方の電流を制御する構成としても良い。また、増幅器20と分周器30の制御段階を、互いに異なるように設定しても良い。
(第4の実施形態)
図10は、第4の実施形態に係るPLL回路の構成を示すブロック図である。図10に示すPLL回路は、図1に示すPLL回路に、図15に示す電圧切替器80を追加した構成である。
図10に示すPLL回路は、電圧制御発振器11と、分周器30と、第1の位相比較器40と、基準信号入力端子50と、チャージポンプ60と、フィルタ70と、電圧切替器80と、第2の位相比較器91と、電流制御回路100とを備えている。また、図10に示すPLL回路は、第2の位相比較器91の出力が、電流制御回路100と電圧切替器80とに接続されている。電流制御回路100は、分周器30の電流を制御している。電圧切替器80は、PLL回路の粗調整期間と微調整期間とを切り替えている。その他の動作は、前述の第1の実施形態および第2の従来構成と同じであるため説明を省略する。
図11は、図10に示すPLL回路によるPLL動作を示す特性図である。図11(b)に示すように、電流制御回路100は、粗調整期間の終了タイミングtCで、分周器30の動作電流iDIVをifHに減少させている。図11(a)に示すように、粗調整終了後の発振信号の周波数fVCOは、大きく変動することはないため、分周器30の電流を減少させることが可能である。また、第2の位相比較器91を、電流制御回路100と電圧切替器80との制御で兼用しているため、構成要素を増やす必要がなく、コストや消費電力の増大がほとんどない。
以上説明したように、第4の実施形態に係るPLL回路によれば、構成要素を増やすことなく、分周器30の電流を低減させることができるため、低い周波数から高い周波数まで広範囲の周波数を生成するPLL回路であっても、低消費電力、広い発振周波数範囲と低コストを同時に実現できる。
なお、本実施形態においては、第2の位相比較器91は2つの出力端子にそれぞれ信号線が接続され、それぞれの信号線を介して制御信号が出力されている構成を示したが、この2本の信号線を介して出力される制御信号による電流制御回路100と電圧切替器80との制御タイミングを異ならせても良い。また、1本の信号線で電流制御回路100と電圧切替器80同時に制御する構成としても良い。なお、電流制御回路100と電圧切替器80との制御タイミングを異ならせる場合は、電流制御回路100の制御タイミングを遅くした方が、PLL回路は安定して動作する。
また、第2の実施形態や第3の実施形態で説明したように、第2の位相比較器91から出力される制御信号によって、増幅器を制御する構成としてもよい。
また、ロック周波数によって分周器の電流を異ならせる構成としても良い。
(第5の実施形態)
図12は、第5の実施形態に係るPLL回路と、そのPLL回路を搭載した無線装置の構成を示すブロック図である。図12のPLL回路170に、図1、図6、図7、および図10のいずれかに示すPLL回路を用いることができる。
図12に示す無線装置は、アンテナ120と、高周波増幅器130と、ミキサ140と、低周波増幅器170と、復調器160と、PLL回路170と、復調出力端子180とを備えている。
図12に示すように、アンテナ120は、放送や通信などの電波を電圧(電力)に変換し、高周波信号として高周波増幅器130に入力する。高周波増幅器130は、入力された高周波信号を所定の振幅まで増幅し、ミキサ140に入力する。PLL回路170は、ミキサ140の他の入力端に発振信号を入力する。ミキサ140は、高周波増幅器130から入力された高周波信号と、PLL回路170から入力された発振信号とにより、低周波増幅器150へ出力する低周波信号を生成する。
ここで、高周波信号の周波数をfRF、発振信号の周波数をfVCO、低周波信号の周波数をfBBとした時、次の関係が成り立つ。
BB=|fVCO−fRF| ・・・(数式1)
低周波増幅器150は、低周波信号を所定の振幅まで増幅させるとともに、周波数fBB以外の周波数成分の通過を制限し、復調器160へ出力する。復調器160は、入力された低周波信号を、信号処理が容易な信号形式に変換し、復調出力端子180から出力する。
一般的に、周波数fBBは固定周波数であるため、周波数fRFについて広い周波数範囲に対応しようとした場合、(数式1)に基づいて周波数fVCOも広い周波数範囲に対応する必要がある。このようにPLL回路170に、図1、図6、図7、および図10のいずれに示すPLL回路を用いれば、広い範囲の周波数fRFに対応することが可能となる。
以上説明したように、第5の実施形態によれば、PLL回路170が広い周波数範囲に対応しているため、低い周波数から高い周波数までの放送が受信可能であるとともに、消費電力を低減させることができる。
なお、本実施形態において、無線装置における受信機の構成について説明したが、本実施形態のPLL回路は送信機にも搭載することができる。
以上説明したように、本発明に係るPLL回路は、低い周波数から高い周波数まで広範囲の周波数を生成するPLL回路であっても、第2の位相比較器の出力結果によって、電流制御回路が分周器の電流を削減するように動作し、低消費電力で広い発振周波数範囲を同時に実現できるため、広い周波数範囲の放送の受信と低消費電力を要求されるチューナに有用である。また、異なる周波数帯域を有する通信規格への対応、及び低い消費電力を要求される通信システムにも有用である。
第1の実施形態に係るPLL回路の構成を示すブロック図 第1の実施形態における発振周波数と分周器電流を表す特性図 第1の実施形態に係るPLL回路に用いられる、電流制御回路の具体構成の一例を示す回路図 第1の実施形態に係るPLL回路に用いられる、第2の位相比較器の具体構成の一例を示す回路図 第1の実施形態に係るPLL回路に用いられる、分周器の具体構成の一例を示す回路図 第2の実施形態に係るPLL回路の構成を示すブロック図 第3の実施形態に係るPLL回路の構成を示すブロック図 第3の実施形態における発振周波数と分周器電流を表す特性図 第3の実施形態に係るPLL回路に用いられる、電流制御回路の具体構成の一例を示す回路図 第4の実施形態に係るPLL回路の構成を示すブロック図 第4の実施形態における発振周波数と分周器電流を表す特性図 第5の実施形態に係るPLL回路とこれを用いた無線装置の構成を示すブロック図 第1の従来構成におけるPLL回路の構成を示すブロック図 第1の従来構成における発振周波数と分周器電流を表す特性図 第2の従来構成におけるPLL回路の構成を示すブロック図 第2の従来構成における電圧制御発振器と電圧切替器を表す回路図 第2の従来構成における発振周波数と分周器電流を表す特性図
符号の説明
10,11 電圧制御発振器
20 増幅器
30,31 分周器
40 位相比較器、第1の位相比較器
50 基準信号入力端子
60 チャージポンプ
70 フィルタ
80 電圧切替器
90,91,92 第2の位相比較器
100,101 電流制御回路
110 制御入力端子
120 アンテナ
130 高周波増幅器
140 ミキサ
150 低周波増幅器
160 復調器
170 PLL回路
180 復調出力

Claims (5)

  1. 電圧制御発振器と、
    前記電圧制御発振器の発振信号を分周し発振分周信号を出力する分周器と、
    前記分周器の発振分周信号と基準信号の位相差を出力する第1の位相比較器と、
    前記第1の位相比較器の出力信号を前記電圧制御発振器の制御用信号に変換するチャージポンプと、
    前記チャージポンプの出力信号のうちDC成分を通過させ、前記電圧制御発振器に電圧を出力するフィルタと、
    前記分周器の発振分周信号と基準信号との位相差を時間平均する第2の位相比較器と、
    前記第2の位相比較器において時間平均された位相差に基づいて、前記分周器の動作電流を制御する電流制御回路とを備えたことを特徴とするPLL回路。
  2. 前記電圧制御発振器と前記分周器との間に接続された増幅器を、さらに備え、
    前記電流制御回路は、前記増幅器または前記分周器の一方または両方の動作電流を制御する、請求項1記載のPLL回路。
  3. 前記電流制御回路は、
    外部の制御信号を入力する制御入力端子によって、前記増幅器または前記分周器の一方または両方の電流を制御する、請求項1または2記載のPLL回路。
  4. 電圧切替器をさらに備え、
    前記電圧切替器は、
    前記フィルタと前記電圧制御発振器との間に接続され、
    前記第2の位相比較器の出力結果によって定電圧または前記フィルタの出力電圧を選択し出力する、請求項1から3のいずれかに記載のPLL回路。
  5. 少なくとも電波を受信または送信可能な無線装置であって、
    アンテナで受信した高周波信号を増幅する高周波増幅器と、
    発振信号を生成するPLL回路と、
    前記高周波増幅器から出力される高周波信号と前記PLL回路から出力される発振信号とにより低周波信号を生成するミキサと、
    前記ミキサから出力される低周波信号を増幅する低周波増幅器と、
    前記低周波増幅器から出力される低周波信号の復調を行う復調器とを備えた無線装置であって、
    前記PLL回路は、
    電圧制御発振器と、
    前記電圧制御発振器の発振信号を分周し発振分周信号を出力する分周器と、
    前記分周器の発振分周信号と基準信号の位相差を出力する第1の位相比較器と、
    前記第1の位相比較器の出力信号を前記電圧制御発振器の制御用信号に変換するチャージポンプと、
    前記チャージポンプの出力信号のうちDC成分を通過させ、前記電圧制御発振器に電圧を出力するフィルタと、
    前記分周器の発振分周信号と基準信号との位相差を時間平均する第2の位相比較器と、
    前記第2の位相比較器において時間平均された位相差に基づいて、前記分周器の動作電流を制御する電流制御回路とを備えたことを特徴とする無線装置。
JP2007036693A 2007-02-16 2007-02-16 Pll回路、およびそれを備えた無線装置 Expired - Fee Related JP4768645B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007036693A JP4768645B2 (ja) 2007-02-16 2007-02-16 Pll回路、およびそれを備えた無線装置
US12/030,480 US7545187B2 (en) 2007-02-16 2008-02-13 PLL circuit and wireless device
CN2008100099647A CN101247124B (zh) 2007-02-16 2008-02-15 锁相环电路和无线装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007036693A JP4768645B2 (ja) 2007-02-16 2007-02-16 Pll回路、およびそれを備えた無線装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008205601A true JP2008205601A (ja) 2008-09-04
JP4768645B2 JP4768645B2 (ja) 2011-09-07

Family

ID=39706121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007036693A Expired - Fee Related JP4768645B2 (ja) 2007-02-16 2007-02-16 Pll回路、およびそれを備えた無線装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7545187B2 (ja)
JP (1) JP4768645B2 (ja)
CN (1) CN101247124B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010055619A1 (ja) * 2008-11-13 2010-05-20 日本電気株式会社 周波数シンセサイザ、無線通信装置、及び無線通信装置の制御方法
US8324939B2 (en) 2010-01-27 2012-12-04 Renesas Electronics Corporation Differential logic circuit, frequency divider, and frequency synthesizer
JP2014011672A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Fujitsu Semiconductor Ltd 位相ロックループ回路
US9748932B2 (en) 2015-02-24 2017-08-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Phase locked loop using received signal

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3818624B2 (ja) * 2000-02-23 2006-09-06 株式会社ルネサステクノロジ 無線通信システム
KR100757921B1 (ko) * 2006-03-07 2007-09-11 주식회사 하이닉스반도체 반도체 메모리 장치의 dll 회로 및 클럭 지연 고정 방법
JP2011040943A (ja) * 2009-08-10 2011-02-24 Fujitsu Semiconductor Ltd 位相ロックループ回路
KR101287224B1 (ko) * 2009-08-24 2013-07-17 후지쯔 가부시끼가이샤 위상 인터폴레이터 및 반도체 회로 장치
EP2523350B1 (en) 2011-05-12 2013-10-30 Siemens Aktiengesellschaft A clock generation system
CN106411280A (zh) * 2015-07-28 2017-02-15 晶豪科技股份有限公司 功率限制放大器
CN106411281A (zh) * 2015-07-31 2017-02-15 晶豪科技股份有限公司 功率限制放大器
US10698013B2 (en) * 2015-11-27 2020-06-30 Samsung Electronics Co., Ltd. Lock-in amplifier, integrated circuit and portable measurement device including the same
JP6790542B2 (ja) * 2016-01-06 2020-11-25 セイコーエプソン株式会社 回路装置、発振器、電子機器及び移動体
EP3190704B1 (en) * 2016-01-06 2018-08-01 Nxp B.V. Digital phase locked loops
CN112078437B (zh) * 2019-06-12 2022-04-05 中车株洲电力机车研究所有限公司 一种列车网侧控制方法、系统及相关组件
US10778233B1 (en) 2019-08-14 2020-09-15 Nxp B.V. Phase locked loop with phase and frequency lock detection
CN116455389B (zh) * 2023-06-13 2023-09-08 中科海高(成都)电子技术有限公司 延迟调节方法及装置、锁定指示方法及装置、电子设备

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10322200A (ja) * 1997-05-21 1998-12-04 Mitsubishi Electric Corp 位相ロック検出回路
JP2001339301A (ja) * 2000-05-30 2001-12-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 周波数シンセサイザ
JP2003198365A (ja) * 2001-12-28 2003-07-11 Mitsumi Electric Co Ltd 発振回路、pll回路及びこれらを用いた受信機
JP2003533084A (ja) * 2000-05-01 2003-11-05 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 電力適応周波数分周器
WO2006036749A2 (en) * 2004-09-22 2006-04-06 Gct Semiconductor, Inc. Apparatus and method of oscillating wideband frequency
JP2006157983A (ja) * 2006-03-17 2006-06-15 Renesas Technology Corp 無線通信システム
JP2006180349A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Sharp Corp 位相同期ループ回路および半導体集積回路
JP2007019840A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Sharp Corp Pll周波数シンセサイザ、半導体集積回路および通信装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5907253A (en) * 1997-11-24 1999-05-25 National Semiconductor Corporation Fractional-N phase-lock loop with delay line loop having self-calibrating fractional delay element
US6163184A (en) * 1998-12-09 2000-12-19 Lucent Technologies, Inc. Phase locked loop (PLL) circuit
JP3360667B2 (ja) * 1999-12-01 2002-12-24 日本電気株式会社 位相同期ループの同期方法、位相同期ループ及び該位相同期ループを備えた半導体装置
JP2002217723A (ja) * 2001-01-23 2002-08-02 Mitsubishi Electric Corp 小数点分周方式pll周波数シンセサイザ
JP2003133949A (ja) * 2001-10-23 2003-05-09 Fujitsu Ltd Pll回路
US7496168B2 (en) * 2005-04-27 2009-02-24 Agere Systems Inc. Phase-locked loop using multi-phase feedback signals
US7348818B2 (en) * 2005-06-30 2008-03-25 Silicon Laboratories Inc. Tunable high-speed frequency divider

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10322200A (ja) * 1997-05-21 1998-12-04 Mitsubishi Electric Corp 位相ロック検出回路
JP2003533084A (ja) * 2000-05-01 2003-11-05 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 電力適応周波数分周器
JP2001339301A (ja) * 2000-05-30 2001-12-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 周波数シンセサイザ
JP2003198365A (ja) * 2001-12-28 2003-07-11 Mitsumi Electric Co Ltd 発振回路、pll回路及びこれらを用いた受信機
WO2006036749A2 (en) * 2004-09-22 2006-04-06 Gct Semiconductor, Inc. Apparatus and method of oscillating wideband frequency
JP2006180349A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Sharp Corp 位相同期ループ回路および半導体集積回路
JP2007019840A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Sharp Corp Pll周波数シンセサイザ、半導体集積回路および通信装置
JP2006157983A (ja) * 2006-03-17 2006-06-15 Renesas Technology Corp 無線通信システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010055619A1 (ja) * 2008-11-13 2010-05-20 日本電気株式会社 周波数シンセサイザ、無線通信装置、及び無線通信装置の制御方法
US8324939B2 (en) 2010-01-27 2012-12-04 Renesas Electronics Corporation Differential logic circuit, frequency divider, and frequency synthesizer
JP2014011672A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Fujitsu Semiconductor Ltd 位相ロックループ回路
US9748932B2 (en) 2015-02-24 2017-08-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Phase locked loop using received signal

Also Published As

Publication number Publication date
CN101247124A (zh) 2008-08-20
US20080197897A1 (en) 2008-08-21
US7545187B2 (en) 2009-06-09
CN101247124B (zh) 2012-06-27
JP4768645B2 (ja) 2011-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4768645B2 (ja) Pll回路、およびそれを備えた無線装置
US7042253B2 (en) Self-calibrating, fast-locking frequency synthesizer
US8073416B2 (en) Method and apparatus for controlling a bias current of a VCO in a phase-locked loop
JP4542598B2 (ja) 電圧制御発振回路
US20080238495A1 (en) Frequency synthesizer and wireless communication device utilizing the same
TWI420822B (zh) 振盪寬頻頻率之裝置及方法
US8130046B2 (en) Frequency calibration of radio frequency oscillators
US7808288B2 (en) System and method for an automatic coarse tuning of a voltage controlled oscillator in a phase-locked loop (PLL)
US20140241335A1 (en) Phase-locked loop using dual loop mode to achieve fast resettling
US7911281B2 (en) PLL circuit and radio communication apparatus
US20120142283A1 (en) Wireless communication apparatus
US20130271229A1 (en) Method and apparatus for local oscillator
US7019595B1 (en) Frequency synthesizer with automatic tuning control to increase tuning range
US20070146082A1 (en) Frequency synthesizer, wireless communications device, and control method
US20170264333A1 (en) Semiconductor integrated circuit device and wireless communication apparatus
JP2007013529A (ja) チューナー用半導体装置及びダイバーシティ受信機
US20110080196A1 (en) VCO Control Circuit and Method Thereof, Fast Locking PLL and Method for Fast Locking PLL
JP2013046248A (ja) 周波数調整回路、位相同期回路、通信装置及び記憶装置
US8810291B2 (en) Phase-locked loop
US8213560B2 (en) PLL circuit
US20110204935A1 (en) PLL circuit
US20090206894A1 (en) Phase-Locked Loop with Adaptive Performance
JPH0993125A (ja) Pllシンセサイザ回路
KR100918860B1 (ko) 루프필터 보상회로를 구비하는 주파수 합성기
US7394329B2 (en) Analog varactor

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110614

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110616

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4768645

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees