JP2008203367A - 現像剤収納容器、および画像形成装置 - Google Patents

現像剤収納容器、および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コストを抑制し、容器内に現像剤が凝集して残存することを防止できる、現像剤収納容器を提供する。
【解決手段】トナーボトル200では、トナーを収納する円筒部201の内周面に、円筒部201内側へ隆起した凸部201h…が設けられているとともに、円筒部201がその中心軸回りに回転駆動されることにより、トナーが排出口201fから排出される。ここで、上記中心軸に対して垂直な円筒部201の断面を円筒部201の長手方向から投影すると、円筒部201の内周に凸部201h…が投影されない領域201iが1以上存在している。よって、トナーと凸部201h…との接触を抑えられるため、トナーを搬送する際、トナーと凸部201h…との抵抗を減少させ、摩擦熱の発生を抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は現像剤を収納する現像剤収納容器に関し、特に、回転駆動されることにより収納している現像剤を排出する現像剤収納容器、上記現像剤収納容器を備えた現像剤補給装置、および上記現像剤補給装置を備えた画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置では、感光体表面に形成された静電潜像を現像装置がトナーによって顕像化する。静電潜像の顕像化に用いられるトナーはトナー容器(トナーカートリッジやトナーボトル)に収納され、このトナー容器から現像装置に対して逐次トナーの供給が行われる。
高速機の画像形成装置においては多くのトナーを消費するため、容量の大きいトナー容器が使用される。その中で、回転型のトナーボトルは、トナーの排出量が精度よく制御できるため、従来から用いられている。多くの場合、トナーボトルは中空の円筒形状に形成され、一方の端部が閉塞されるとともに他方の端部付近に排出口が設けられている。また、トナーボトルは、画像形成装置に装着される際、円筒形状部の軸が水平になるように配置される。さらに、トナーボトルの内周面にはスパイラル状の突状部が設けられているものもある。このトナーボトルでは、軸を中心に回転駆動すると、内周面に設けられた突状部がトナーを排出口の方向へ案内しながら搬送し、回転に応じた分量のトナーが排出口から排出される。
近年、画像形成装置の低消費電力化に向けて、トナーの低融点化が図られている。それに伴い、トナーの流動性が微妙に変化し、トナー容器の中でトナー凝集が起こりやすくなっており、特に高温高湿条件下においては、その傾向が顕著に現れやすい。その結果、トナー容器の中の凝集したトナーをうまく排出できずに、それらがトナー容器の中に留まってしまう。最終的には、トナー容器にはトナーが残留しているにもかかわらず、トナー容器は「トナーなし」と判断され、トナー容器の交換信号が発信されてしまう。そうなると、トナーを全部消費していないにもかかわらず、「トナー交換」を余儀なくされるため、非常に不経済な状況を来たしてしまう。
このような状況への対策として、例えば特許文献1や特許文献2に開示されているように、トナー容器内部にかきとり部材などを設けて強制的に凝集トナーを起こさせないようにする、もしくは凝集トナーを排出する技術がある。また、トナーと接触する部分であるトナー容器内面に、トナーのすべり性を向上させるため、フッ素などのコートを行う技術ある。また、樹脂中にフッ素などの材料成分を混合し、それら混合材料を用いてトナー容器を成型する技術がある。
特開2005−140908号公報(2005年6月2日公開) 特開2006−71762号公報(2006年3月16日公開)
しかしながら、上記従来の技術は、かきとり部材などを設けているため、コストアップとなる。他方、トナー容器の内側にフッ素などをコートしたり、樹脂中にフッ素などの材料成分を混合したものでトナー容器を形成したりしても、顕著な効果が得られていない、というのが実情である。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、コストを抑制し、容器内に現像剤が凝集して残存することを防止できる、現像剤収納容器、およびこの現像剤収納容器を備えた現像剤補給装置、画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る現像剤収納容器は、現像剤を収納する円筒部の内周面に、当該円筒部内側へ隆起した複数の凸部が設けられているとともに、上記円筒部がその中心軸回りに回転駆動されることで、収納した上記現像剤を上記複数の凸部により上記中心軸の軸方向に搬送し、排出口から排出する現像剤収納容器において、上記中心軸に対して垂直な上記円筒部の断面を上記円筒部の長手方向から投影すると、上記円筒部の内周に上記複数の凸部が投影されない領域が1以上存在することを特徴としている。
上記構成によると、現像剤を搬送するために円筒部内側へ隆起した複数の凸部が設けられた円筒部を、回転の中心軸に対して垂直に切断して、円筒部の長手方向から投影すると、円筒部の円周に、凸部が投影されない領域が1以上設けられている。つまり、現像剤を搬送するための円筒部の内側へ隆起した複数の凸部は、上記のように投影してみると、円筒部の内周全部には形成されておらず、凸部は途切れている。そのため、現像剤と複数の凸部との接触を抑えられるため、現像剤を搬送する際、現像剤と凸部との抵抗を減少させ、摩擦熱の発生を抑制できる。このように、熱の発生を抑えられるので、現像剤の凝集の発生を抑制でき、現像剤の搬送性を確保することができる。また、従来のように凝集した現像剤をかき出すための部材は必要ないため、コストを抑制することができる。
また、本発明に係る現像剤収納容器では、上記構成に加え、上記複数の凸部は、上記中心軸に垂直な方向から現像剤搬送方向に向かって傾斜するように延設され、かつ、各凸部は互いに延長上で繋がらないように配備されていてもよい。
上記構成によると、複数の凸部が、回転面から現像剤搬送方向に向かって傾斜するように延設される。かつ、各凸部は互いに延長上で繋がらないように配備される。このように凸部が設けられていることにより、凸部に接触する現像剤に摩擦熱が集中しないようにすることができる。よって、より効果的にトナー凝集を抑えることができる。
また、本発明に係る現像剤収納容器では、上記構成に加え、上記複数の凸部の高さは、上記円筒部の内径の5.9〜9.4%の範囲であってもよい。
上記構成によると、複数の凸部は、高さが円筒部の上記内径の5.9〜9.4%の範囲で設けられる。この範囲であると、現像剤の搬送性が適度に確保できる。よって、効率よく現像剤を搬送させることができる。
また、本発明に係る現像剤収納容器では、上記構成に加え、上記凸部は、上記中心軸に垂直な方向から現像剤搬送方向に向かって10°以上40°以下の角度を有していてもよい。
上記構成によると、凸部は、上記中心軸に垂直な方向から現像剤搬送方向に向かって10°以上40°以下の角度を有して設けられる。よって、円筒部の回転による力を、効果的に現像剤の搬送に利用することができる。
また、本発明に係る現像剤収納容器では、上記構成に加え、上記複数の凸部は、上記円筒部の上記排出口と反対の端部から上記排出口が設けられた現像剤排出部手前まで、一定形状にて繰り返して配置されていてもよい。
上記構成によると、複数の凸部が、円筒部の排出口と反対の端部から排出口が設けられた現像剤排出部手前まで、一定形状にて繰り返して配置されていることで、円筒部の排出口と反対の端部から排出口が設けられた現像剤排出部手前までの間で、現像剤に加えられる摩擦熱が変更されることはない。よって、現像剤の凝集が起こりにくくなる。
また、本発明に係る現像剤収納容器では、上記構成に加え、上記円筒部の上記断面での上記円筒部の内周に上記複数の凸部が投影されない領域は、上記円筒部の内周の全長に対して、4%以上13%以下であるのが好ましい。
凸部が投影されない領域が円筒部の内周の全長に対して4%未満であると、現像剤の凝集が発生しやすくなる。反対に、13%を超えると現像剤の搬送性能が低下する。よって、凸部が投影されない領域が円筒部の内周全長に対して、4%以上13%以下であると、凝集を抑制し効率よく現像剤を搬送させることができる。
また、本発明に係る現像剤収納容器では、上記構成に加え、上記円筒部は、アゾメチン顔料が添加された材料から形成されていてもよい。
上記構成によると、円筒部はアゾメチン顔料が添加された材料から形成されるため、円筒部の熱遮蔽性に優れるようになる。熱遮蔽性に優れるようになると、外部からの熱が現像剤収納容器内部の現像剤へ伝達されることを抑えることができ、より現像剤の凝集を抑えることができる。
また、本発明に係る現像剤収納容器では、収納する上記現像剤として、体積平均粒子径が4〜8μmのトナーを用いてもよい。
体積平均粒子径が小さくなるとトナーは凝集しやすくなる傾向を示す。体積平均粒子径が4〜8μmという凝集しやすいトナーであっても、上記構成の現像剤収納容器は、トナーの凝集を抑制し、効果的にトナーを搬送させることができる。
ここで、上記トナーは、ガラス移転点が60℃以下であると、本発明に係る上記構成の現像剤収納容器は、特に効果を発揮する。つまり、このように低温定着性を確保しようとしたトナーの場合、熱によって凝集しやすいため、現像剤の凝集を抑制させることができる上記構成の現像剤収納容器は、効果を発揮する。
また、本発明に係る現像剤収納容器では、上記構成に加え、上記円筒部の外周面には、上記円筒部が回転駆動される間に当接部材と衝突を繰り返す突起が1以上設けられていてもよい。
上記構成によると、現像剤収納容器が回転駆動される際にこの凸部が当接部材と衝突を繰り返すことによって現像剤収納容器に振動が生じ、現像剤収納容器の内周面に付着した現像剤が剥離する。また、振動によって、現像剤の凝集を起こさせないようにすることができる。従って、より効果的に、現像剤収納容器内に現像剤が残存することを防止することができる。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記課題を解決するために、上述した現像剤補給装置を備えていることを特徴とする。
上記構成によれば、上述した現像剤補給装置を備えているので、現像剤の補給が的確に行われるため、印字画質の品位を保つことができる。また、従来は、現像剤の凝集により現像剤が現像剤収納容器に残っているにもかかわらず現像剤収納容器を交換するための信号の発信される場合があったが、上記構成によると、これを防ぐことができ、適切な時期に交換信号の発信を行うことができる。
以上のように、本発明に係る現像剤収納容器は、上記中心軸に対して垂直な上記円筒部の断面を上記円筒部の長手方向から投影すると、上記円筒部の内周に上記複数の凸部が投影されない領域が1以上存在する構成となっている。
上記構成によると、現像剤を搬送するために円筒部の内側へ隆起した複数の凸部は、上記のように投影してみると、円筒部の内周の全部には形成されておらず、凸部は途切れている。そのため、現像剤と凸部の接触を抑えられるため、現像剤を搬送する際、現像剤と凸部との抵抗を減少させ、摩擦熱の発生を抑制できる。このように、熱の発生を抑えられるので、現像剤の凝集の発生を抑制でき、トナーの搬送性を確保することができる。また、従来のように凝集した現像剤をかき出すための部材は必要ないため、コストを抑制することができる。
〔実施形態〕
本発明の一実施形態について図1〜図12に基づいて説明する。
図2は、本発明の一実施形態の画像形成装置である複合機の概略構成を示す横断面図である。本実施形態では、本発明に係る画像形成装置について、複合機を例にとって説明するが、本発明はこれに限定されず、プリンタ、ファクシミリ機、あるいは複写機などの画像形成を行う装置であればよい。
本実施形態の画像形成装置101は、外部接続されたパーソナルコンピュータ等の情報処理装置(図示せず)から送信された印刷ジョブに基づいて、あるいは、原稿読取ユニットによって原稿を読み取って得た画像データに基づいて、多色画像又は単色画像を電子写真方式により記録用紙上に形成するものである。
画像形成装置101は、図2に示すように、主として、原稿読取ユニット110、画像形成ユニット120、給紙ユニット130からなる。給紙ユニット130は、記録用紙を収納する4つの用紙カセット142a〜142dを有している。画像形成ユニット120は、給紙ユニット130の何れかの用紙カセットから給紙された記録用紙に対して、カールソンプロセスによって画像を形成する。原稿読取ユニット110は、原稿台に載置された原稿をスキャンし、画像データを作成する。
画像形成ユニット120は、より詳細には、ブラック(BK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、およびイエロー(Y)の各色のトナー像を重ね合わせることにより、多色画像を形成する。このため、画像形成ユニット120は、BK,C,M,Yにそれぞれ対応する4つの感光体ドラム21a〜21dを備えるとともに、感光体ドラム21a〜21dの周囲には、感光体ドラムごとに、それぞれ帯電器、現像装置、転写ローラ、およびクリーニング部材などが設けられている。画像形成ユニット120は、タンデム式のカラー画像形成ユニットとなっている。
画像形成ユニット120は、さらに露光ユニット10、中間転写ベルト31、転写ローラ36、および定着器27などを備えている。
感光体ドラム21a〜21dは、例えば、有機光導電体(OPC)を用いた有機感光体である。
露光ユニット10は、レーザスキャニングユニット、ポリゴンミラー、fθレンズおよび反射ミラーなどを有している。露光ユニット10では、レーザスキャニングユニットから発せられたレーザ光が、ポリゴンミラーおよびfθレンズにより色分解された後、反射ミラーで反射され、色ごとにそれぞれの感光体ドラム21a〜21d上に照射される。
現像装置23a〜23dは、現像槽、攪拌ローラ、現像ローラおよびドクタブレードなどを有している。現像装置23a〜23dは、トナーにキャリアが混合された2成分系現像剤を用いて現像を行う。現像装置23a〜23dでは、現像槽内に供給されたトナーを攪拌ローラでキャリアと混合し、ドクタブレードによって適切な穂高に調節された磁気ブラシを現像ローラ上に形成し、この磁気ブラシを現像バイアスの元で感光体ドラム21a〜21dに接触させることにより、現像が行われる。
なお、現像装置23a〜23dに各色のトナーを補給するために、画像形成装置101は、現像装置23a〜23dの上方にトナー補給装置100a〜100dを有している。トナー補給装置100a〜100dは、それぞれブラック(BK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、およびイエロー(Y)のトナーを収納するトナーボトルを有している。各トナーボトルはトナーが消耗した際に交換可能となっている。このトナーボトルの詳細については後述する。ここで、画像形成装置101は、消費量の多いブラックトナーのトナー補給装置100aを2つ有している。また、各トナー補給装置100a〜100dのトナーボトルには、各色のトナーに加えて適量のキャリアが含まれているものとする。
中間転写ベルト31は、駆動ローラおよび従動ローラによって張架された無端ベルトであり、感光体ドラム21a〜21dのそれぞれの表面と接している。また、中間転写ベルト31は用紙搬送路とも接している。中間転写ベルト31と用紙搬送路とが接している場所には、転写ローラ36が中間転写ベルト31に対向するよう設けられている。
定着器27は、定着ローラおよび加圧ローラを有しており、これら2つのローラがトナー像の転写された記録用紙を挟持することにより、記録用紙にトナー像を定着させる。
次に、画像形成装置101における画像形成プロセスについて説明する。
まず、感光体ドラム21a〜21dの表面が帯電器によって均一に帯電される。次に、感光体ドラム21a〜21d表面の均一に帯電した領域が、露光ユニット10によって露光されることにより、感光体ドラム21a〜21d表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は、画像に含まれる各色成分ごとに作成される。
そして、感光体ドラム21a〜21d表面上に形成された各色成分の静電潜像は、現像装置23a〜23dによってそれぞれ現像される。これにより、感光体ドラム21a〜21d表面には、それぞれBK,C,M,Yのトナー像が形成される。感光体ドラム21a〜21d表面に形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト31上に重ねて転写される。これにより、中間転写ベルト31には、所望の多色画像がトナー像として形成される。
一方、給紙ユニット130の何れかの用紙カセットからは、記録用紙が1枚ピックアップされ、用紙搬送路を搬送される。搬送された記録用紙は、転写ローラ36が設けられている地点に到達し、転写ローラ36によって中間転写ベルト31に圧接される。ここで、転写ローラ36と中間転写ベルト31との間には転写電界が形成されており、この電界の作用により、中間転写ベルト31上に形成されたトナー像が記録用紙に転写される。
トナー像が転写された記録用紙はさらに搬送され、定着器27によって記録用紙に対するトナー像の定着が行われる。そして、記録用紙は排紙トレイに排紙され、画像形成プロセスが終了する。
次に、本実施形態の現像装置23a〜23dおよびトナー補給装置100a〜100dの構成について詳細に説明する。
現像装置23a〜23dは、基本的にはそれぞれ同一の構造となっており、以下では、現像装置23a〜23dをまとめて現像装置23と称する。また、トナー補給装置100a〜100d、感光体ドラム21a〜21dについても同様である。図3は、本発明の一実施形態を示すものであり、現像装置23およびトナー補給装置100の概略構造を示す横断面図である。
現像装置23は、図3に示すように、現像ローラ231、第1および第2トナー搬送ローラ232・233、トナー槽234、トナー濃度センサ235、ならびにドクタブレード236を有している。
トナー槽234は、現像装置23の外装部を形成するものであり、上部に現像剤を導入するためのトナー導入口234aが開口形成されている。また、トナー槽234の感光体ドラム21に面する側には、開口部234bが形成されている。トナー槽234の内部には、現像ローラ231、第1トナー搬送ローラ232、および第2トナー搬送ローラ233が配設されている。
現像ローラ231は、トナー槽234に形成された上記開口部234b付近に設けられており、開口部234bから露出して感光体ドラム21と当接または近接している。この現像ローラ231は、上述した磁気ブラシを形成するためのマグネットローラとなっている。
第1トナー搬送ローラ232および第2トナー搬送ローラ233は、トナー槽234の底部側で現像ローラ231と平行になるように配置され、トナー槽234内に供給されたトナーをキャリアとともに撹拌しながら現像ローラ231に搬送する。また、トナー槽234の底部には、トナー濃度センサ235が設けられている。このトナー濃度センサ235は透磁率センサであり、トナー槽234内のトナーとキャリアとの割合を検知する。
このように構成された現像装置23の上方には、トナー補給装置100が配設されている。トナー補給装置100は、図3に示すように、主として、トナーを供給するトナー補給部500、このトナー補給部500を支持する支持部材600、トナー補給部500から供給されたトナーを現像装置23に導くためのトナー搬送路612、および図示しない駆動装置からなる。
図1(a)は、本発明の一実施形態を示すものであり、トナー補給部500の構造を示す側面図である。トナー補給部500は、図1(a)に示すように、現像剤であるトナーを内部に収納するトナーボトル(現像剤収納容器)200と、このトナーボトル200を一端部側で回動可能に保持するボトル保持部材300とを有している。
トナーボトル200は、略円筒状に形成された円筒部201を有している。円筒部201の、ボトル保持部材300に保持される側の端部を先端部201aとする。図4は、トナーボトル200の先端部201a付近の構造を示す側面図である。図4に示すように、円筒部201において中央と先端部201aとの間で段差を形成する領域には、円筒部201に収納されたトナーを排出するための排出口201fが形成されている。この排出口201fが設けられており、ボトル保持部材300に保持される領域を、トナー排出部と呼ぶことにする。排出口201fから排出されたトナーは、先端部201a付近の外周面を覆うようにして設けられているボトル保持部材300の内部に一時保管される。
なお、図1(a)では、円筒部201の周面のうち、先端部201a付近の領域がボトル保持部材300によって覆われているので、図1(a)には排出口201fが示されていない。一方、円筒部201の先端部201aとは反対側の端部である後端部201bは、閉塞されている。
円筒部201の外周面には、円筒部201の内側に向かって窪んだ複数の溝201c…が形成されている。
図1(b)は、示すトナー補給部500の一点鎖線X−Xでの断面を、円筒部201の長手方向から投影した図である。円筒部201の内周面では、図1(b)に示すように、溝部201c…に対応する領域が、回転軸(中心軸)Y側に突出した形状の凸部201h…となっている。ここで、中心軸Yに垂直な円筒部201断面を円筒部201の長手方向から投影すると、円筒部201の内周に凸部201h…が投影されない領域201i…が存在していることがわかる。
凸部201h…(溝部201c…)は、中心軸Yに垂直な方向から現像剤搬送方向に向かってθ傾斜するように延設されている。かつ、各凸部201h…部は互いに延長上で繋ながらないように配備される。つまり、凸部201h…は、連続ではなく、円筒部201内面に周期的に多数設けられている。ここで、本実施形態では、θは約15°とする。θは10〜40℃の範囲であるのが好ましい。また、凸部201h…は、後端部201bから排出口201fが設けられたトナー排出部手前まで、一定形状にて繰り返して設けられている。また、それぞれが互いに平行になるように、円筒部201の軸Yに沿って複数設けられている。
また、図1(b)からわかるように、中心軸Yに対して垂直な円筒部201の断面を円筒部201長手方向から投影すると、凸部201h…は、円筒部201の内周の全部には形成されていない。つまり、凸部201hは円筒部201の内周のどこかで途切れている。このため、トナーと凸部201h…の接触を抑えることができるため、トナーを搬送する際、トナーと凸部201h…との抵抗を減少させることができ、摩擦熱の発生を抑制できる。このように、熱の発生を抑えることができるので、トナー凝集の発生を抑制でき、トナーの搬送性を確保することができる。従って、凝集を起こしやすいトナー(例えば、ワックス成分の多いトナー)の場合には、極力凸部201h…による熱の発生を抑えることでトナー凝集の発生をなくすことが可能となる。
ここで、円筒部201の内周において、凸部201hが投影されない領域201i…ではトナーの搬送性は若干低下することになるが、円筒部201が回転していることから後続の凸部201h…によるフォローを受け、大きな搬送力の低下は起こさない。
なお、これらの凸部201h…(溝部201c…)を有するトナーボトル200は、例えばPE樹脂やABS樹脂を金型成型することによって作成することができる。ここで、トナーボトル200(円筒部201)の成型材料にアゾメチン顔料を添加すると、トナーボトル200が熱遮蔽性に優れるようになるため好ましい。熱遮蔽性に優れるようになると、トナーボトル200外部からの熱がトナーボトル200内のトナーへ伝達されることを抑えることができ、トナーの凝集を抑えることができる。
トナーボトル200は、画像形成装置101に装着される際に、図1(a)に示す状態、すなわち、円筒部201の回転軸軸Yが水平となるように設置される。また、トナーボトル200は、円筒部201の回転軸軸Yを中心に、図に示すZ方向に回転駆動される。
トナーボトル200が回転駆動されると、円筒部201に収納されたトナーは、凸部201h…によって案内されながら、後端部201b側から排出口201f側へと搬送される。そして、排出口201fに達したトナーは、排出される。
先端部201aは、図4に示すように、円筒部201の中央部分よりも直径が小さい円筒形状に形成されている。この先端部201aの先端面201dには、外部に突出した連結部202が形成されている。図5は、連結部202の構造を示す斜視図である。図6は、トナー補給部500が、支持部材600に支持され、トナーボトル200を回転させる駆動装置700と連結していることを示す図である。図5に示す連結部202は、トナー補給装置100が画像形成装置101に装着されたときに、駆動装置700の駆動モータ701に設けられた接続部702と嵌合するようになっている。これにより、トナー補給部500のトナーボトル200は、連結部202を介して駆動装置700からの駆動力を受けて回転する。
図6に示すように、トナーボトル200の先端部201a側には、駆動モータ701および接続部702を有する駆動装置700が備えられており、駆動装置700の接続部702がトナーボトル200の先端部201aに水平方向横側から嵌着される。より詳細には、駆動装置700の接続部702の、トナーボトル200側の端部には、トナーボトル200に設けられた連結部202と嵌合する図示しない凹部が設けられており、この凹部が連結部202と嵌合することにより、上述した嵌着が行われる。
一方、接続部702の他端部は駆動モータ701に連結されている。この構成により、駆動モータ701が回転軸Yを中心にZ方向に回転すると、その回転力が接続部702を介してトナーボトル200に伝達され、トナーボトル200が回転軸Yを中心にZ方向に回転駆動される。
トナーボトル200を、回転軸Yを中心にZ方向に回転駆動すると、トナーボトル200の円筒部201の内周面に設けられた凸部201h…によって、トナーボトル200内のトナーが先端部201a側に搬送され、排出口201fからボトル保持部材300内に排出される。そして、ボトル保持部材300内に排出されたトナーは、さらに、シャッタ400が設けられたボトル保持部材300のトナー排出部から排出され、トナー搬送路612を経由して現像装置23に供給される。
図7は、図1に示すトナー補給部500を矢印A−A’方向に見た断面図である。図7に示すように、ボトル保持部材300の底面(画像形成装置101にトナー補給装置100を配設したときの下面)には、トナーボトル200から排出されたトナーをさらにボトル保持部材300の外部に排出するためのトナー排出部を開閉するためのシャッタ400が設けられている。つまり、シャッタ400によりボトル保持部材300のトナー排出部が開放状態になると、該トナー排出部とトナー搬送路612とが連通状態となり、トナー補給部500からトナー搬送路612を介して現像装置23へトナーが補給される。
ボトル保持部材300は、図1,図7に示すように、両端が開口した円筒形状に形成されており、円筒部201の先端部201a付近の外周面を覆うようにして接合された第1筐体301と第2筐体302とで構成される。ボトル保持部材300の端部には、先端部201aの先端面201dに設けられた連結部202が少なくとも露出するように開口部300aが形成されている。
図7に示すように、第1筐体301の表面には、画像形成装置101にトナー補給装置100を載置するためのガイド部材303とガイド部材304とが互いに平行になるように形成されている。このガイド部材303とガイド部材304との間には、トナー補給装置100から補給されたトナーの外部への排出の制御を行う上述したシャッタ400が設けられている。このため、ガイド部材303とガイド部材304とは、シャッタ400が機能するように、ボトル保持部材300と画像形成装置101側の載置面との間隔を確保する高さに調整されている。
図8は、トナー補給部500a〜500dを支持部材600に装着した様子を示す斜視図である。図8に示すように、支持部材600には、BKのトナー補給部500a・500a、Cのトナー補給部500b、Mのトナー補給部500c、Yのトナー補給部500dを装着することができるようになっている。
ここで、トナーボトル200は、保持ベルト603によって支持部材600に装着される。なお、保持ベルト603は、トナーボトル200が回転できるように、適切な強さでトナーボトル200を支持部材600に装着している。
図9は、トナーボトル200を支持する支持部材600の構成を示す斜視図である。なお、図9では、説明の便宜上、BKのトナー補給部500aに対応する装着台の一部を省略して記載している。
支持部材600は、主として、装着台(基台)602と2つの板状部材614・615とからなる。図9に示すように、支持部材600のうち、トナー補給部500が搭載される装着台602は、上面のトナー補給部500のボトル保持部材300が装着される一端側で、ボトル保持部材300に設けられたシャッタ400に対応する箇所に、トナー供給口611(611a,611b,611c,611d)が形成されている。このトナー供給口611の下方には現像装置23に連通するトナー搬送用のトナー搬送路612(612a,612b,612c,612d)が配設されている。
板状部材614・615は、装着台602の上面と略垂直で、かつ、トナーボトル200の回転軸Yと平行になるように、装着台602に立設されている。そして、2つの板状部材614・615は互いに平行になるように対向して配置されている。
図10は、板状部材614・615の形状を示す図9の要部拡大図である。板状部材614・615は、ともに略台形形状に形成されており、平行な2辺のうちの長辺が装着台602に固定されている。また、2つの板状部材614・615のうち、板状部材615は、先端領域(上部領域)が板状部材614側に屈曲している。板状部材614・615の上側の辺(縁部)616・617は、装着台602の上面と平行であり、互いに同じ高さに位置している。
図6は、支持部材600にトナー補給部500を設置した状態を示す側面図である。図6に示すように、支持部材600は、板状部材614・615の上側の縁部616・617によって、トナーボトル200の後端部201b付近の外周面を下方から支持する。
ここで、本実施形態のトナーボトル200には、円筒部201の外周面の一部に突起が形成されていてもよい。以降では、円筒部201の外周面の一部に、2つの突起201e・201eが形成されている場合について説明する。なお、円筒部201の外周面に突起が形成されていなくてもかわまない。突起201e・201eは、トナーボトル200の中央よりも後端部201b寄りの領域に、溝部201cと重ならないように配置されている。ここで、図11は、円筒部201の外周面の一部に、2つの突起201e・201eが形成されている場合の、図6の様子をトナーボトル200の後端部201b側から見た側面図である。図11に示すように、本実施形態では、2つの突起201e・201eが、円筒部201の外周面上において軸Yを中心として180°離れた位置で、かつ、後端部201bからの距離が互いに略同一となる位置に配置される。それぞれの突起201e・201eは同一の形状となっており、均一な高さを有する直方体形状に形成される。また、突起201e・201eが設けられている位置に相当するトナーボトル200の内周面は、周囲と段差がなく平らになっており、トナーが付着しにくいようになっている。
トナーボトル200の円筒部201の外周面には、このように2つの突起201e・201eが設けられており、板状部材614・615の縁部616・617は、この突起201e・201eを含む領域において、トナーボトル200と当接する。
ところで、トナーボトル200が駆動装置700によって回転駆動されると、支持部材600の板状部材614・615の縁部616・617は、トナーボトル200に設けられた2つの突起201e・201eと衝突を繰り返す。その結果、トナーボトル200には、突起201e・201eを基点として振動が発生し、この振動によりトナーボトル200の内周面に付着したトナーが剥離する。
ここで、個々の突起201eの高さを0.1mm以上0.5mm以下とすることによって、駆動系(特にトナーボトル200と駆動装置700との接続部である連結部202)への負担を軽減させることができる。個々の突起201eの高さは、0.2mm以上0.3mm以下とすることがより好ましい。
さらに、突起201eは、トナーボトル200の外周面において、回転軸Y方向の中央(先端部201aと後端部201bとの中間)よりも後端部201b側に配置されている。このように、突起201eを駆動装置700の接続部702から離れた位置に設けることにより、駆動系への負担を一層軽減することができる。
また、駆動装置700の接続部702が、トナーボトル200の先端部201aの先端面201dに対して、平行に嵌着されて駆動力を伝達する構成となっている。これにより、突起201e・201eと板状部材614・615との衝突に応じてトナーボトル200が上下に揺動しても、トナーボトル200の先端部201aと駆動装置700の接続部702との間に隙間が生じて駆動力の伝達に失敗することがない。
〔実施例〕
実施例として、上述した本発明の効果を検証するために行った実験について以下に説明する。以下の実験1〜4では、トナーボトル200として、既存のトナーボトル(シャープ株式会社製MX−5500N;外径88mm、内径85mm、長さ470mm、ボトルの原料はHDPE(高密度ポリエチレン))に対して、凸部201h…の形状を以下の実験結果に示すように変更して形成したトナーボトルを用いた。なお、本実施例においては、突起201e・201eは形成していない。また、各実験の初期状態において、トナーボトル200には、主樹脂がポリエステル、体積平均粒子径が6.0μm、ガラス転移点が59℃のトナーを734g収納させた。
実験1では、中心軸Yに対して垂直な円筒部201の断面を円筒部201長手方向から投影した場合、円筒部201の内周の全長に対して、凸部201hが投影されない領域201i…領域(周)の割合(%)と、トナー運搬性能と、の関係について検証した。ここでは、円筒部201の断面の内周における凸部201hの数を3あるいは4として、上記内周で凸部201hが投影される領域(扇形となっている領域)の中心軸との成す角度(以下では簡単に、凸部の円周方向で成す角度、と称する)を変えてトナーを搬送した。1つの断面の内周に含まれる複数の凸部201hが円周方向で成す角度は、この複数の凸部で全て同じとした。その結果を図12(a)に示す。
凸部の円周方向で成す角度が小さいと、断面における凸部同士の重なりは無く、凸部201hが投影されない領域201i…が存在する。つまり、凸部の円周方向で成す角度が小さいほど、円筒部201の内周の全長に対する凸部201hが投影されない領域201i…の割合(凸部を形成しない割合)は、多くなる。他方、凸部の円周方向で成す角度が大きくなるにつれて、断面における凸部同士の重なりが発生し、凸部201hが投影されない領域201i…は無くなる。
図12(a)からわかるように、実験1の結果により、円筒部201の断面の内周での凸部201hが投影されない領域201i…は、円筒部201の内周の全長に対して、4%以上13%以下であると、トナー搬送性が良好であることが明らかになった。
なお、実験1では、凸部201hは、高さが7mm、凸部201hの傾きθ(凸部の延伸方向への角度であり、中心軸に対して垂直な方向からトナー搬送方向に向かう角度)が12°のトナーボトルを用いた。
実験2では、凸部201hの高さと、トナー運搬性能と、の関係について検証した。ここでは、円筒部201の断面の内周での凸部201hの数が3の場合には、凸部の円周方向で成す角度を全て105°、凸部201hの数が4の場合は全て85°として、凸部の高さを変えてトナーを搬送した。その結果を図12(b)に示す。
図12(b)からわかるように、実験2の結果により、凸部201hの高さが5〜8mつまり、凸部201hの高さは、円筒部201の内径の5.9〜9.4%の範囲であると、トナー搬送性が良好であることが明らかになった。
なお、実験2では、凸部201hの傾きθは12°のトナーボトルを用いた。
実験3では、凸部201h傾きθと、トナー運搬性能と、の関係について検証した。ここでは、円筒部201の断面の内周での凸部201hの数が3の場合には、凸部の円周方向で成す角度を全て105°、凸部201hの数が4の場合は全て85°として、凸部の傾きθを変えてトナーを搬送した。その結果を図12(c)に示す。
図12(c)からわかるように、実験3の結果により、凸部201hの傾きθは、10°以上40°以下の角度であると、トナー搬送性が良好であることが明らかになった。
なお、実験3では、凸部201hの高さは7mmのトナーボトルを用いた。
実験4では、トナーボトル200へのアゾメチン顔料の添加の効果を検証した。アゾメチン顔料としてクロモファインブラックA−1103(大日精化工業株式会社製)を、トナーボトル200の成型材料に添加して形成したトナーボトルと、添加せず作成したトナーボトルとを用意した。ここでは、円筒部201の断面の内周での凸部201hの数が3の場合には、凸部の円周方向で成す角度を全て105°、凸部201hの数が4の場合は全て85°とした。これらのトナーボトルを用いて、トナーを搬送した。その結果を図12(d)に示す。
図12(d)からわかるように、実験4の結果から、トナーボトル200の成型材料にアゾメチン顔料を添加することで、トナー凝集を抑制する効果があることがわかった。
なお、実験4では、凸部201hは、高さが7mm、傾きθが12°のトナーボトルのトナーボトルであった。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、例えば電子写真方式の画像形成装置で使用されるトナーボトルに利用することができる。
(a)は、本発明の一実施形態のトナーボトルを備えたトナー補給部の側面図であり、(b)は、同図(a)の示すトナーボトルの円筒部の一点鎖線X−Xでの断面を、この円筒部の長手方向から投影した図である。 上記トナー補給部を有する本発明の一実施形態の画像形成装置の概略構成を示す横断面図である。 上記画像形成装置に備えられた、現像装置およびトナー補給装置の概略構造を示す横断面図である。 上記トナーボトルの先端部付近の構造を示す側面図である。 上記先端部に設けられた連結部の形状を示す斜視図である。 上記トナー補給部が、支持部材に支持され、かつ、上記トナーボトルを回転させる駆動装置と連結していることを示す図である。 上記トナー補給部のA−A’方向の矢視断面図である。 上記トナー補給部を支持部材に装着した様子を示す斜視図である。 上記支持部材の構成を示す斜視図である。 上記支持部材が有する板状部材の形状を示す図であり、図9の要部拡大図である。 上記トナー補給部を上記支持部材に設置した状態をトナーボトルの後端部側から見た側面図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施例の検討結果を示す図である。
符号の説明
23 現像装置
100 トナー補給装置
101 画像形成装置
120 画像形成ユニット
200 トナーボトル(現像剤収納容器)
201 円筒部
201c 溝部
201e 突起
201f 排出口
201h 凸部
202 連結部
300 ボトル保持部材
500 トナー補給部
600 支持部材
602 装着台(基台)
611 トナー供給口
612 トナー搬送路
614 板状部材
615 板状部材
616 縁部
617 縁部
700 駆動装置
701 駆動モータ
702 接続部

Claims (11)

  1. 現像剤を収納する円筒部の内周面に、当該円筒部内側へ隆起した複数の凸部が設けられているとともに、上記円筒部がその中心軸回りに回転駆動されることで、収納した上記現像剤を上記複数の凸部により上記中心軸の軸方向に搬送し、排出口から排出する現像剤収納容器において、
    上記中心軸に対して垂直な上記円筒部の断面を上記円筒部の長手方向から投影すると、上記円筒部の内周に上記複数の凸部が投影されない領域が1以上存在することを特徴とする現像剤収納容器。
  2. 上記複数の凸部は、上記中心軸に垂直な方向から現像剤搬送方向に向かって傾斜するように延設され、かつ、各凸部は互いに延長上で繋がらないように配備されることを特徴とする請求項1に記載の現像剤収納容器。
  3. 上記複数の凸部の高さは、上記円筒部の内周の径の5.9〜9.4%の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の現像剤収納容器。
  4. 上記複数の凸部は、上記中心軸に垂直な方向から現像剤搬送方向に向かって10°以上40°以下の角度を有していることを特徴とする請求項2に記載の現像剤収納容器。
  5. 上記複数の凸部は、上記円筒部の上記排出口と反対の端部から上記排出口が設けられた現像剤排出部手前まで、一定形状にて繰り返して配置されることを特徴とする請求項4に記載の現像剤収納容器。
  6. 上記円筒部の上記断面での上記円筒部の内周に上記複数の凸部が投影されない領域は、上記円筒部の内周の全長に対して、4%以上13%以下であることを特徴とする請求項1に記載の現像剤収納容器。
  7. 上記円筒部は、アゾメチン顔料が添加された材料から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の現像剤収納容器。
  8. 収納する上記現像剤として、体積平均粒子径が4〜8μmのトナーを用いることを特徴とする請求項1に記載の現像剤収納容器。
  9. 上記トナーは、ガラス移転点が60℃以下であることを特徴とする請求項8に記載の現像剤収納容器。
  10. 上記円筒部の外周面には、上記円筒部が回転駆動される間に当接部材と衝突を繰り返す突起が1以上設けられていることを特徴とする請求項1に記載の現像剤収納容器。
  11. 請求項1〜10の何れか1項に記載の現像剤収納容器を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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