JP2008203057A - 物質供給プローブ装置及び走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

物質供給プローブ装置及び走査型プローブ顕微鏡 Download PDF

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Abstract

【課題】物質を試料表面に塗布および試料内に導入可能であって、試料表面の状態を適切に計測する。
【解決手段】物質供給プローブ装置1aを、先鋭化された先端部21aを有する中空ガラスキャピラリー21と、中空ガラスキャピラリー21内を往復移動して圧力を変更可能なプランジャー22およびリニアアクチュエータ23と、加振源12と、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aの変位を検出する測定部14と、測定部14による検出結果に基づき中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを相対移動させる移動部13とを備えて構成した。走査型プローブ顕微鏡1を、物質供給プローブ装置1aと、試料捕捉プローブ15と、試料捕捉プローブ15を相対移動させる移動部16とを備えて構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、物質を試料表面に塗布および試料内に導入可能であって、試料表面の状態を計測する物質供給プローブ装置、及び該物質供給プローブ装置を有する走査型プローブ顕微鏡に関するものである。
従来、例えば生体試料が収容された容器内に、蛍光物質や遺伝子等の反応物質が混入された溶液を加え、生体試料の所定の反応箇所のみを蛍光させたり、遺伝子等を取り込んだ生体試料を発現させる方法が知られている。
しかしながら、このような方法では、容器内に反応物質が分散配置されることから、所望の反応を発生させる確率を増大させることが困難であるという問題が生じる。このような問題に対して、例えば反応物質の濃度を増加させることで反応物質が生体試料に取り込まれる確率を増大させると、生体試料において所望の反応以外の他の反応が発生したり、例えば蛍光物質が所望の反応箇所以外の他の箇所に吸着し、過剰に生体試料に取り込まれることにより、所望の反応状態を検出する際の雑音が増大してしまうという問題が生じる。
また、このような方法において、生体試料内に取り込ませた遺伝子等の反応物質を発現させる場合には、発現の発生確率を増大させるために、例えばガラス管を生体試料に差し込み、反応物質をガラス管から導入する方法が知られているが、この方法では、ガラス管を生体試料に突き刺す工程で生体試料が損傷し、死滅してしまう虞がある。
これらの問題に対して、従来、例えばカンチレバーの探針に遺伝子を付着させ、この探針を細胞に差し込む方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−54269号公報
しかしながら、上述した従来技術に係る方法では、カンチレバーの探針が生体試料の膜を貫通する際に、反応物質を付着させた探針先端が損傷したり、探針に付着させた遺伝子が膜を貫通するより以前に変質したり、剥がれてしまう虞がある。
また、この方法では、生体試料の表面で反応を発生させたい場合に、試料表面で反応物質を探針から分離することが困難であって、試料表面に所望量の反応物質を供給することが困難であるという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、物質を試料表面に塗布および試料内に導入可能であって、試料表面の状態を適切に計測することが可能な物質供給プローブ装置、及び該物質供給プローブ装置を有する走査型プローブ顕微鏡を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の物質供給プローブ装置は、先鋭化された先端部(例えば、実施の形態での先端部21a)を有する中空ガラスキャピラリー(例えば、実施の形態での中空ガラスキャピラリー21)と、前記中空ガラスキャピラリー内の圧力を制御する圧力制御手段(例えば、実施の形態での制御装置3、プランジャー22およびリニアアクチュエータ23、加減圧装置71)と、前記中空ガラスキャピラリーの前記先端部の変位を検出する変位検出手段(例えば、実施の形態での測定部14)と、前記変位検出手段による検出結果に基づき、前記中空ガラスキャピラリーの前記先端部を移動させる移動制御手段(例えば、実施の形態での制御装置3および移動部13)とを備える。
この発明の物質供給プローブ装置によれば、圧力制御手段によって中空ガラスキャピラリー内の圧力を制御することにより、この中空ガラスキャピラリー内に所望量の物質を容易に導入および保持することができる。しかも、中空ガラスキャピラリーの先端部が先鋭化されていることから、試料表面に加えて、中空ガラスキャピラリーの先端部を試料に穿刺させることで試料内部において、この中空ガラスキャピラリー内に保持された物質を適宜に排出することができる。しかも、変位検出手段によって中空ガラスキャピラリーの先端部の変位を検出することができ、中空ガラスキャピラリーの先端部を試料表面上で走査させることで試料表面の状態を精度良く検出することができる。
さらに、本発明の物質供給プローブ装置では、前記圧力制御手段は、前記中空ガラスキャピラリー内を往復移動可能なプランジャー(例えば、実施の形態でのプランジャー22)と、前記プランジャーの往復移動を制御するプランジャー制御手段(例えば、実施の形態での制御装置3およびリニアアクチュエータ23)とを備える。
この発明の物質供給プローブ装置によれば、中空ガラスキャピラリー内を往復移動可能なプランジャーを備えることで、装置構成が複雑化することを抑制しつつ、中空ガラスキャピラリー内の圧力を容易に制御することができる。
さらに、本発明の物質供給プローブ装置では、前記プランジャーは、前記中空ガラスキャピラリーの前記先端部から突出可能な探針(例えば、実施の形態での探針部材61)を備える。
この発明の物質供給プローブ装置によれば、プランジャーは中空ガラスキャピラリーの先端部から突出可能な探針を備えることから、圧力制御手段は、中空ガラスキャピラリー内でのプランジャーの往復移動を制御することによって、中空ガラスキャピラリー内の圧力に加えて、探針の突出状態を制御することができ、この探針を試料表面上で走査させることで試料表面の状態を、より一層、精度良く検出することができる。
さらに、本発明の物質供給プローブ装置では、前記探針は、前記中空ガラスキャピラリーの前記先端部を気密に閉塞可能である。
この発明の物質供給プローブ装置によれば、中空ガラスキャピラリーの先端部を探針によって気密に閉塞することにより、例えば中空ガラスキャピラリー内に保持された物質が試料表面や試料内部に過剰に排出されてしまうことを防止することができると共に、例えば中空ガラスキャピラリー内に保持された物質に中空ガラスキャピラリーの先端部から不純物が混入してしまうことを防止することができる。
また、本発明の走査型プローブ顕微鏡は、上記本発明の何れか1つの物質供給プローブ装置(例えば、実施の形態での物質供給プローブ装置1a)と、前記中空ガラスキャピラリーの前記先端部に対向配置された試料(例えば、実施の形態での生体試料S)を載置するステージ(例えば、実施の形態でのシャーレセルC)と、前記中空ガラスキャピラリーの前記先端部と前記試料とを、試料表面に平行な方向に相対的に走査させると共に、試料表面に垂直な方向に相対的に移動させる移動手段(例えば、実施の形態での移動部13)と、前記変位検出手段による検出結果に基づいて、前記走査時に前記中空ガラスキャピラリーの前記先端部と前記試料表面との距離を制御すると共に、前記試料の状態に係るデータを取得する制御手段(例えば、実施の形態での制御装置3)とを備える。
この発明の走査型プローブ顕微鏡によれば、物質供給プローブ装置の中空ガラスキャピラリーによって、所望量の物質を容易に導入および保持することができ、この中空ガラスキャピラリー内に保持された物質を試料表面および試料内部に適宜に排出することができると共に、移動手段により中空ガラスキャピラリーの先端部と試料とを相対的に移動させて走査を行う際に、変位検出手段による検出結果に基づいて、例えば中空ガラスキャピラリーの先端部の振動状態(例えば、振動振幅や励発振時の周波数等)が一定となるように、中空ガラスキャピラリーの先端部と試料表面との距離を制御することで、試料表面の状態を容易かつ精度良く検出することができる。
また、本発明の走査型プローブ顕微鏡では、前記探針は導電性であって、前記制御手段は、前記試料の電気状態を検出する。
この発明の走査型プローブ顕微鏡によれば、物質供給プローブ装置の中空ガラスキャピラリーによって、所望量の物質を容易に導入および保持することができ、この中空ガラスキャピラリー内に保持された物質を試料表面および試料内部に適宜に排出することができると共に、移動手段により中空ガラスキャピラリーの先端部と試料とを相対的に移動させて走査を行う際に、変位検出手段による検出結果に基づいて、例えば中空ガラスキャピラリーの先端部から突出した探針の振動状態(例えば、振動振幅や励発振時の周波数等)が一定となるように、中空ガラスキャピラリーの先端部から突出した探針と、試料表面との距離を制御することで、試料の電気状態(例えば、磁気力や電位等)を容易かつ精度良く検出することができる。
本発明の物質供給プローブ装置によれば、試料表面および試料内部の所望の反応箇所に所望量の物質を容易に供給することができ、例えば過剰な量の物質が試料に供給されてしまったり、所望の反応箇所以外の他の箇所に物質が拡散してしまう等の不具合が発生することを防止することができ、所望の反応を効率良く発生させることができる。
また、本発明の走査型プローブ顕微鏡によれば、試料に物質を供給可能な先鋭化された先端部を有する中空ガラスキャピラリーをプローブとして兼用することができ、装置構成が複雑化することを防止しつつ、試料での所望の反応状態を検出する際の信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の物質供給プローブ装置及び走査型プローブ顕微鏡の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
この実施形態による物質供給プローブ装置1aを有する走査型プローブ顕微鏡1は、例えばシャーレセルC内に貯留された溶液W内に存在する生体試料Sの状態に係る各種データを取得する測定装置10に搭載され、この測定装置10は、例えば図1に示すように、物質供給プローブ装置1aと、試料捕捉プローブ装置1bと、走査型プローブ顕微鏡1と、光学顕微鏡2と、制御装置3とを備えて構成されている。
走査型プローブ顕微鏡1は、例えば、物質供給プローブ11と、加振源12と、物質供給プローブ11をシャーレセルCの底面(例えば、水平面)に平行なXY方向及びXY方向に垂直なZ方向(例えば、鉛直方向)に相対移動させる移動部13と、物質供給プローブ11の変位を測定する測定部14と、試料捕捉プローブ15と、試料捕捉プローブ15をXY方向及びZ方向に相対移動させる移動部16とを備えて構成されている。
なお、物質供給プローブ装置1aは、例えば、物質供給プローブ11と、加振源12と、移動部13とを備えて構成され、試料捕捉プローブ装置1bは、例えば、試料捕捉プローブ15と、移動部16とを備えて構成されている。
また、光学顕微鏡2は、顕微鏡本体2aと、モニタ2bとを備えて構成され、顕微鏡本体2aから出力される生体試料Sの観察画像は、モニタ2b上に表示されると共に制御装置3に入力される。
物質供給プローブ11は、例えば図2に示すように、略鈎型に湾曲すると共に先鋭化された先端部21aを具備する中空ガラスキャピラリー21と、中空ガラスキャピラリー21内を往復移動可能なプランジャー22と、制御装置3から入力される制御信号に応じてプランジャー22を往復移動させるリニアアクチュエータ23とを備えて構成されている。そして、中空ガラスキャピラリー21およびリニアアクチュエータ23はシリコン基板(図示略)上に配置され、例えば、中空ガラスキャピラリー21は、先端部21aをシリコン基板から突出させた状態で自由端とし、シリコン基板の表面上に形成されたV字状等の凹溝に装着された基端部21bにおいて、紫外線硬化樹脂等により片持ち状態に固定されている。
なお、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aの直径は、例えば生体試料Sが細胞(例えば、大きさが数μmから数百μm程度の細胞)である場合、10〜50nm程度とされている。
プランジャー22は、リニアアクチュエータ23によって中空ガラスキャピラリー21内を往復移動することによって、中空ガラスキャピラリー21内の圧力を可変とし、例えば蛍光物質や遺伝子等の反応物質が混入された溶液を、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aから採取して中空ガラスキャピラリー21の内部に貯留したり、中空ガラスキャピラリー21の内部に貯留された溶液を中空ガラスキャピラリー21の先端部21aから排出する。
加振源12は、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等からなる圧電素子であって、中空ガラスキャピラリー21およびリニアアクチュエータ23が配置されるシリコン基板(図示略)上に設けられ、制御装置3の制御により加振電源24から入力される波形信号に応じた位相及び振幅でZ方向に振動し、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを微小振動させる。
移動部13は、加振源12を介して物質供給プローブ11が載置されるXYZステージ25と、駆動部26とを備えて構成され、駆動部26は制御装置3から入力される制御信号に応じてXYZステージ25に載置された物質供給プローブ11をXY方向及びZ方向に移動させる。
XYZステージ25は、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等からなる圧電素子であって、駆動部26から印加される電圧波形に応じて物質供給プローブ11をXY方向及びZ方向に移動させることで、例えば中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを生体試料Sに対して所定位置に位置合わせをしたり、例えば中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを生体試料Sに穿刺させる。
測定部14は、例えば光てこ方式により中空ガラスキャピラリー21の先端部21aの変位(例えば、振動の振幅や撓み等)を測定しており、例えば図1に示すように、ミラー31を介して、中空ガラスキャピラリー21の表面上に形成された反射面Mに向けてレーザ光Lを照射する光照射部32と、ミラー33を介して、中空ガラスキャピラリー21の反射面Mで反射されたレーザ光Lを受光し、このレーザ光Lの入射位置から中空ガラスキャピラリー21の先端部21aの変位をDIF信号として出力する光検出部34と、光検出部34から出力されたDIF信号を増幅するプリアンプ35と、プリアンプ35の交流出力を直流変換して出力する交流−直流変換回路36とを備えて構成されている。
試料捕捉プローブ15は、例えば図3に示すように、シャーレセルCの底面(例えば、水平面)に対向し、基端側から先端側に向かう長手方向に延びる平板状のレバー部41と、このレバー部41の先端部に形成された開口部41aと、このレバー部41を片持ち状態に支持するホルダ部42と、レバー部41の撓みを測定する撓み測定部43とを備えて構成されている。
この試料捕捉プローブ15は、例えばシリコン支持層及び酸化層及びシリコン活性層の3層を熱的に貼り合わせたSOI基板から形成され、レバー部41及びホルダ部42が一体的に形成されている。
レバー部41の先端部には、例えば円形状等の開口部41aが形成され、この開口部41aは、生体試料Sの最大直径よりも若干小さい内径(例えば、数10μm〜100μm等)を有し、生体試料Sを捕捉可能とされている。
撓み測定部43は、例えばレバー部41の撓み量に応じて抵抗値が変化するピエゾ抵抗素子であって、レバー部41とホルダ部42との接合部であるレバー部41の基端部に形成されている。なお、このピエゾ抵抗素子は、レバー部41のSOI基板にイオン注入法や拡散法等により不純物が注入されて形成されている。
そして、レバー部41及びホルダ部42に設けられた接続端子(図示略)および金属配線(図示略)にバイアス電圧が印加されることで、レバー部41の撓み、つまりピエゾ抵抗素子に生じる歪に応じてレベル変化する電気的信号が出力信号として接続端子から制御装置3に出力されている。
移動部16は、例えば試料捕捉プローブ15が載置されるXYZステージ45と、駆動部46とを備えて構成され、駆動部46は制御装置3から入力される制御信号に応じてXYZステージ45をXY方向及びZ方向に移動させる。
XYZステージ45は、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等からなる圧電素子であって、駆動部46から印加される電圧波形に応じて試料捕捉プローブ15をXY方向及びZ方向に移動させることで、例えばレバー部41の開口部41aを生体試料Sに対して所定位置に位置合わせをしたり、例えば開口部41aを生体試料Sに嵌め込むようにして生体試料Sをレバー部41とシャーレセルCの底面とにより捕捉および固定する。
制御装置3は、リニアアクチュエータ23および加振電源24および各駆動部26,46に制御信号を出力しており、例えば光学顕微鏡2のモニタ2b上に表示される生体試料Sの観察画像等に基づき操作者から入力される操作入力に応じて、物質供給プローブ11および試料捕捉プローブ15を移動させる。
また、制御装置3は、試料捕捉プローブ15の撓み測定部43から入力されたレバー部41の撓みに係る出力信号に基づきレバー部41の撓み量を検出し、レバー部41の開口部41aにより生体試料Sを捕捉する際の押し付け力を制御しており、例えばレバー部41の撓み量が所定値に到達した時点で、レバー部41のZ方向への移動を停止することで、過剰な押し付け力が生体試料Sに作用することを防止している。
また、制御装置3は、例えば物質供給プローブ11を振動させつつ走査型プローブ顕微鏡1により測定を行う振動モードSPM(Scanning Probe Microscope)の実行時や、例えば中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを生体試料Sに穿刺させる際等において加振源12を振動させる。
また、制御装置3はZ電圧フィードバック回路51を備え、このZ電圧フィードバック回路51は、例えば走査型プローブ顕微鏡1による振動モードSPMの実行時等において、直流変換されたDIF信号が所定値となるように駆動部26をフィードバック制御する。これにより、例えばXYZステージ25による走査時に中空ガラスキャピラリー21の先端部21aと生体試料Sの表面との距離は、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aの振動状態(例えば、振幅や周波数や角度等)が所定状態となるように制御される。
そして、制御装置3は、交流−直流変換回路36からZ電圧フィードバック回路51に入力される直流変換されたDIF信号に基づいて、例えば生体試料Sの表面形状および各種の物性情報(例えば、磁気力や電位等)を検出する。
本実施の形態による物質供給プローブ装置1aを有する走査型プローブ顕微鏡1は上記構成を備えており、次に、この走査型プローブ顕微鏡1の動作、特に、物質供給プローブ装置1aにより、生体試料S内に反応物質を導入したり、生体試料Sの試料表面に反応物質を塗布する動作について説明する。
先ず、例えば図3に示ステップS01においては、例えば図4(a)に示すように、例えば蛍光物質や遺伝子等の反応物質が混入および分散配置された溶液Uが貯留された容器Dまで物質供給プローブ11を移動させ、リニアアクチュエータ23によってプランジャー22を中空ガラスキャピラリー21内の所定の基準位置に配置した状態で、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを溶液U内に浸漬する。
次に、ステップS02においては、例えば図4(b)に示すように、リニアアクチュエータ23によって中空ガラスキャピラリー21内のプランジャー22を中空ガラスキャピラリー21の基端部に向かい所定位置まで引き込み、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aから所定量の溶液Uを中空ガラスキャピラリー21内に取り込む。
次に、ステップS03においては、例えば図4(c)に示すように、リニアアクチュエータ23によってプランジャー22を中空ガラスキャピラリー21内の所定位置に停止させた状態で、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを容器Dの溶液U内から引き出し、所定量の溶液Uを中空ガラスキャピラリー21内に保持する。
次に、ステップS04においては、例えば図4(d)に示すように、シャーレセルCに貯留された溶液W中に存在する複数の生体試料Sのうち適宜の生体試料Sを選択して試料捕捉プローブ15により捕捉固定した状態で、この生体試料Sの表面上を中空ガラスキャピラリー21の先端部21aで走査させる。このとき、例えば振動モードSPMでは、物質供給プローブ11を加振源12により振動させつつ、測定部14でのレーザ光Lによる測定に応じて、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aと生体試料Sの表面との距離を、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aの振動状態(例えば、振幅等)が所定状態となるように制御する。そして、Z電圧フィードバック回路51により駆動部26をフィードバック制御する制御信号に基づき、生体試料Sの表面形状を測定し、生体試料S内に反応物質を導入する位置あるいは生体試料Sの試料表面に反応物質を塗布する位置を設定する。
次に、ステップS05においては、例えば図4(e)または図4(f)に示すように、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを加振源12により振動させつつ生体試料Sに穿刺させた状態または中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを生体試料Sの試料表面上の所定位置に配置させた状態で、リニアアクチュエータ23によって中空ガラスキャピラリー21内のプランジャー22を中空ガラスキャピラリー21の先端部21aに向かい押し出し、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aから所定量の溶液Uを排出し、生体試料S内に反応物質を導入または生体試料Sの試料表面に反応物質を塗布する。
次に、ステップS06においては、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを所定位置まで退避させ、一連の処理を終了する。
上述したように、この実施の形態に係る物質供給プローブ装置1aによれば、中空ガラスキャピラリー21内を往復移動可能なプランジャー22を備えることで、装置構成が複雑化することを抑制しつつ、中空ガラスキャピラリー21内の圧力を容易に制御することができる。そして、リニアアクチュエータ23によって中空ガラスキャピラリー21内の圧力を制御することにより、この中空ガラスキャピラリー21内に所望量の反応物質を容易に導入および保持することができる。しかも、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aが先鋭化されていることから、生体試料Sの試料表面に加えて、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを生体試料S内に穿刺させることで試料内部において、この中空ガラスキャピラリー21内に保持された反応物質を適宜に排出することができる。しかも、測定部14によって中空ガラスキャピラリー21の先端部21aの変位を検出することができ、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを試料表面上で走査させることで試料表面の状態を精度良く検出することができる。
さらに、この実施の形態に係る物質供給プローブ装置1aを有する走査型プローブ顕微鏡1によれば、物質供給プローブ装置1aの中空ガラスキャピラリー21によって、所望量の反応物質を容易に導入および保持することができ、この中空ガラスキャピラリー21内に保持された反応物質を生体試料Sの試料表面および試料内部に適宜に排出することができると共に、移動部13により中空ガラスキャピラリー21の先端部21aと生体試料Sとを相対的に移動させて走査を行う際に、測定部14による検出結果に基づいて、例えば中空ガラスキャピラリー21の先端部21aの振動状態(例えば、振動振幅や励発振時の周波数等)が一定となるように、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aと試料表面との距離を制御することで、試料表面の状態を容易かつ精度良く検出することができる。
なお、上述した実施の形態においては、例えば図5に示す第1変形例に係る物質供給プローブ装置1aのように、プランジャー22は、中空ガラスキャピラリー21内を往復移動可能であって中空ガラスキャピラリー21の先端部21aから突出可能な探針部材61を具備してもよい。
この探針部材61は、例えば金やプラチナやタングステン等の金属からなるワイヤー状部材であって、基端部がプランジャー22に固定されると共に、先鋭化された先端部61aを備えている。
この第1変形例による物質供給プローブ装置1aでは、探針部材61に接続された電流検出部(図示略)を備えることで、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aから突出した探針部材61の先端部61aを電極として、試料表面での局所的なイオン電流や電位勾配などの電気的シグナルを検出したり、局所的に所望の電気化学的反応を発生させることができる。これにより、物質供給プローブ11を、AFM(Atomic Force Mode)またはSTM(Scanning Tunneling Microscope)での観察動作や距離検出動作に加え、電気化学的プローブとして用いることができる。
すなわち、探針部材61の先端部61aが、試料面との間で作用する原子間力を受けることで、試料の表面形状を検出することができ、試料表面と、試料表面に所定距離を置いて対峙する先端部61aとの間にバイアス電圧を印加した際に流れるイオン電流または、トンネル電流を電流検出部により検出することで、試料表面と先端部61aとの間の距離を精度良く検出することができ、さらに、試料表面と先端部61aとの間に電解液を介在させた状態で電圧を印加することで、先端部61aを電解加工の電極として作用させ、局所限定的に所望の電気化学的反応を発生させることができる。
さらに、この第1変形例においては、試料捕捉プローブ15のレバー部41の開口部41aの内壁部に導電性部材41bを備え、この導電性部材41bを介して開口部41aに捕捉された生体試料Sに所定電圧を印加する電圧印加部(図示略)を備えることで、生体試料Sを電気的に観察することができる。
また、この第1変形例においては、走査型プローブ顕微鏡1を、例えば探針部材61の先端部61aを磁気検知可能とし、加振源12により振動させた際の中空ガラスキャピラリー21の撓み振幅や位相を検出することで磁気試料の磁気分布や磁区構造等の測定を行うMFM(Magnetic Force Microscope:磁気力顕微鏡)としてもよい。
さらに、上述したMFMに限定されず、走査型プローブ顕微鏡1を、例えば試料表面と、試料表面に所定距離を置いて対峙する先端部61aを樹脂等の薄膜(図示略)で電気的に絶縁処理をした後、先端部61aとの間に、ACバイアス電圧を印加し、先端部61aと生体試料Sとの静電結合によって中空ガラスキャピラリー21を振動させ、この際の中空ガラスキャピラリー21の撓み振幅を検知することで生体試料Sの表面電位分布等の測定を行うKFM(Kelvin Prove Force Microscope:ケルビンプローブフォース顕微鏡)やSMM(Scanning Maxwell-stress Microscope:走査型マクスウェル応力顕微鏡)等のSPMとしてもよい。
さらに、この第1変形例においては、例えば図6(a)〜(g)に示すように、探針部材61の先端部61aは、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを気密に閉塞可能なシール部材61bを備えてもよい。
このシール部材61bは、例えばゴム等からなる略環状に形成され、探針部材61の先端部61aから基端側にずれた位置に配置され、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aの内径よりも小さな直径を有する探針部材61の本体部の外周面と、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aの内周面との間を気密にシール可能とされている。
この場合、生体試料S内に反応物質を導入する際には、先ず、例えば図6(a)に示すように、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aの位置に探針部材61のシール部材61bを配置し、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを気密に閉塞した状態で、例えば蛍光物質や遺伝子等の反応物質が混入および分散配置された溶液Uが貯留された容器Dまで物質供給プローブ11を移動させる。
そして、例えば図6(b)に示すように、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを気密に閉塞した状態で、この先端部21aを溶液U内に浸漬する。
そして、例えば図6(c)に示すように、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを溶液U内に浸漬した状態で、リニアアクチュエータ23によって中空ガラスキャピラリー21内のプランジャー22を中空ガラスキャピラリー21の先端部21aに向かい押し出すことにより、探針部材61のシール部材61bを中空ガラスキャピラリー21の先端部21aから突出させ、シール部材61bによる先端部21aの閉塞を解除する。
そして、例えば図6(d)に示すように、リニアアクチュエータ23によって中空ガラスキャピラリー21内のプランジャー22を中空ガラスキャピラリー21の基端部に向かい引き込み、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aから溶液Uを中空ガラスキャピラリー21内に取り込むと共に、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aの位置に探針部材61のシール部材61bを配置し、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを気密に閉塞する。
そして、例えば図6(e)に示すように、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを気密に閉塞した状態で、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを容器Dの溶液U内から引き出し、溶液Uを中空ガラスキャピラリー21内に保持する。
そして、例えば図6(f)に示すように、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを気密に閉塞した状態で、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを生体試料Sに穿刺させる。
そして、例えば図6(g)に示すように、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを生体試料Sに穿刺させた状態で、リニアアクチュエータ23によって中空ガラスキャピラリー21内のプランジャー22を中空ガラスキャピラリー21の先端部21aに向かい押し出すことにより、探針部材61のシール部材61bを中空ガラスキャピラリー21の先端部21aから突出させ、シール部材61bによる先端部21aの閉塞を解除すると共に、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aから中空ガラスキャピラリー21内の溶液Uを排出し、生体試料S内に反応物質を導入する。
この場合には、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを気密に閉塞可能であることから、中空ガラスキャピラリー21内に不純物等が混入してしまうことを防止することができる。
なお、上述した実施の形態においては、物質供給プローブ装置1aの物質供給プローブ11はプランジャー22とリニアアクチュエータ23とを備えるとしたが、これに限定されず、例えば図7に示す第2変形例に係る物質供給プローブ11のように、プランジャー22とリニアアクチュエータ23とを省略し、中空ガラスキャピラリー21の基端部に配置された加減圧装置71を備えてもよい。
この加減圧装置71は、例えば半導体プロセスを利用したマイクロダイヤフラムポンプ(例えば、MEMSダイヤフラム式ポンプ等)であって、制御装置3から入力される制御信号に応じて中空ガラスキャピラリー21内の圧力を制御する。
この第2変形例に係る物質供給プローブ11を具備する物質供給プローブ装置1aにより、生体試料S内に反応物質を導入したり、生体試料Sの試料表面に反応物質を塗布する動作について説明する。
先ず、例えばステップS01においては、例えば図8(a)に示すように、例えば蛍光物質や遺伝子等の反応物質が混入および分散配置された溶液Uが貯留された容器Dまで物質供給プローブ11を移動させ、加減圧装置71を停止させ、中空ガラスキャピラリー21内の圧力を大気圧に設定した状態で、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを溶液U内に浸漬する。
次に、ステップS02においては、例えば図8(b)に示すように、加減圧装置71によって中空ガラスキャピラリー21内を減圧し、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aから所定量の溶液Uを中空ガラスキャピラリー21内に取り込む。
次に、ステップS03においては、例えば図8(c)に示すように、加減圧装置71による所定の減圧状態を保持した状態で、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを容器Dの溶液U内から引き出し、所定量の溶液Uを中空ガラスキャピラリー21内に保持する。
次に、ステップS04においては、例えば図8(d)に示すように、シャーレセルCに貯留された溶液W中に存在する複数の生体試料Sのうち適宜の生体試料Sを選択して試料捕捉プローブ15により捕捉固定した状態で、この生体試料Sの表面上を中空ガラスキャピラリー21の先端部21aで走査させる。このとき、例えば振動モードSPMでは、物質供給プローブ11を加振源12により振動させつつ、測定部14でのレーザ光Lによる測定に応じて、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aと生体試料Sの表面との距離を、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aの振動状態(例えば、振幅等)が所定状態となるように制御する。そして、Z電圧フィードバック回路51により駆動部26をフィードバック制御する制御信号に基づき、生体試料Sの表面形状を測定し、生体試料S内に反応物質を導入する位置あるいは生体試料Sの試料表面に反応物質を塗布する位置を設定する。
次に、ステップS05においては、例えば図8(e)または図8(f)に示すように、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを加振源12により振動させつつ生体試料Sに穿刺させた状態または中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを生体試料Sの試料表面上の所定位置に配置させた状態で、加減圧装置71によって中空ガラスキャピラリー21内を加圧し、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aから所定量の溶液Uを排出し、生体試料S内に反応物質を導入または生体試料Sの試料表面に反応物質を塗布する。
次に、ステップS06においては、中空ガラスキャピラリー21の先端部21aを所定位置まで退避させ、一連の処理を終了する。
この第2変形例に係る物質供給プローブ11を具備する物質供給プローブ装置1aによれば、物質供給プローブ装置1aの装置構成を簡略化することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
また、上述した実施の形態では、走査型プローブ顕微鏡1の測定部14は、光てこ方式により物質供給プローブ11の変位検出をおこなうとしたが、これに限定されず、例えば図9に示す第3変形例に係る走査型プローブ顕微鏡1のように、中空ガラスキャピラリー21にピエゾ抵抗素子等からなる変位検出部72を備え、自己検知方式により物質供給プローブ11の変位検出をおこなってもよい。
また、上述した実施形態では、物質供給プローブ装置1aは、物質供給プローブ11を移動部13により3次元方向に移動させるとしたが、これに限定されず、例えば生体試料S側を物質供給プローブ11に対して3次元方向に相対移動させる移動部(図示略)を走査型プローブ顕微鏡1に備え、生体試料Sを物質供給プローブ11に対して3次元方向に相対移動させてもよいし、あるいは、生体試料Sと物質供給プローブ11とを3次元方向に相対移動させてもよい。
また、上述した実施形態では、走査型プローブ顕微鏡1を、振動モードSPMの一例として、共振させた中空ガラスキャピラリー21の振動状態が所定状態になるように中空ガラスキャピラリー21の先端部21aと生体試料Sとの間の距離を制御しながら走査を行うDFM(共振モード測定−原子間力顕微鏡:Dynamic Force Mode Microscope)としてもよい。
更には、走査型プローブ顕微鏡1を、AFM動作中に、生体試料Sを試料表面に平行な水平方向に横振動させ、又は中空ガラスキャピラリー21を試料表面に平行な水平方向に横振動させ、この際の中空ガラスキャピラリー21のねじれ振動振幅を検出することで摩擦力分布を測定するLM−FFM(Lateral Force Modulation Friction Force Microscope:横振動摩擦力顕微鏡)や、AFM動作中に、生体試料Sを試料表面に垂直なZ方向に微小振動させて、又は、中空ガラスキャピラリー21を試料表面に垂直なZ方向に微小移動させて、周期的な力を加え、この際の中空ガラスキャピラリー21の撓み振幅や、sin成分、cos成分を検出することで粘弾性分布を測定するVE−AFM(Viscoelastic AFM:マイクロ粘弾性測定−原子間力顕微鏡)としてもよい。
また、上述した実施形態において、試料捕捉プローブ装置1bは、試料捕捉プローブ15をXY方向及びZ方向の3方向に適宜移動させて、生体試料Sをレバー部41の開口部41aに捕捉する際に、レーザ光を利用した光ピンセット技術を利用して生体試料Sの捕捉を補助してもよい。
本発明の実施形態に係る物質供給プローブ装置および走査型プローブ顕微鏡の構成図である。 本発明の実施形態に係る物質供給プローブ装置の構成図である。 本発明の実施形態に係る物質供給プローブ装置および走査型プローブ顕微鏡の動作を示すフローチャートである。 図4(a)から図4(f)は、本発明の実施形態に係る物質供給プローブの状態を示す図である。 本発明の実施形態の第1変形例に係る物質供給プローブ装置の構成図である。 図6(a)から図6(g)は、本発明の実施形態の第1変形例に係る物質供給プローブの状態を示す図である。 本発明の実施形態の第2変形例に係る物質供給プローブ装置の構成図である。 図8(a)から図8(f)は、本発明の実施形態の第2変形例に係る物質供給プローブの状態を示す図である。 本発明の実施形態の第3変形例に係る物質供給プローブ装置および走査型プローブ顕微鏡の構成図である。
符号の説明
Cシャーレセル(ステージ) S生体試料(試料) S1試料表面 1走査型プローブ顕微鏡 1a物質供給プローブ装置 3制御装置(圧力制御手段、移動制御手段、プランジャー制御手段、制御手段) 13移動部(移動制御手段、移動手段) 14測定部(変位検出手段) 21中空ガラスキャピラリー 21a先端部 22プランジャー(圧力制御手段) 23リニアアクチュエータ(圧力制御手段) 61探針部材(探針) 71加減圧装置(圧力制御手段)

Claims (6)

  1. 先鋭化された先端部を有する中空ガラスキャピラリーと、
    前記中空ガラスキャピラリー内の圧力を制御する圧力制御手段と、
    前記中空ガラスキャピラリーの前記先端部の変位を検出する変位検出手段と、
    前記変位検出手段による検出結果に基づき、前記中空ガラスキャピラリーの前記先端部を相対移動させる移動制御手段と
    を備えることを特徴とする物質供給プローブ装置。
  2. 前記圧力制御手段は、前記中空ガラスキャピラリー内を往復移動可能なプランジャーと、前記プランジャーの往復移動を制御するプランジャー制御手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の物質供給プローブ装置。
  3. 前記プランジャーは、前記中空ガラスキャピラリーの前記先端部から突出可能な探針を備えることを特徴とする請求項2に記載の物質供給プローブ装置。
  4. 前記探針は、前記中空ガラスキャピラリーの前記先端部を気密に閉塞可能であることを特徴とする請求項3に記載の物質供給プローブ装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1つに記載の物質供給プローブ装置と、
    前記中空ガラスキャピラリーの前記先端部に対向配置された試料を載置するステージと、
    前記中空ガラスキャピラリーの前記先端部と前記試料とを、試料表面に平行な方向に相対的に走査させると共に、試料表面に垂直な方向に相対的に移動させる移動手段と、
    前記変位検出手段による検出結果に基づいて、前記走査時に前記中空ガラスキャピラリーの前記先端部と前記試料表面との距離を制御すると共に、前記試料の状態に係るデータを取得する制御手段とを備えることを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
  6. 請求項3または請求項4に記載の物質供給プローブ装置と、
    前記中空ガラスキャピラリーの前記先端部に対向配置された試料を載置するステージと、
    前記中空ガラスキャピラリーの前記先端部と前記試料とを、試料表面に平行な方向に相対的に走査させると共に、試料表面に垂直な方向に相対的に移動させる移動手段と、
    前記変位検出手段による検出結果に基づいて、前記走査時に前記中空ガラスキャピラリーの前記先端部と前記試料表面との距離を制御すると共に、前記試料の状態に係るデータを取得する制御手段とを備え、
    前記探針は導電性であって、
    前記制御手段は、前記試料の電気状態を検出することを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
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