JP2008202463A - 内燃機関の燃料噴射装置、燃料噴射方法及び燃料噴射弁 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スワール制御弁を閉じることで、空気流動が相対的に強くなる吸気ポートに対し、空気流動が相対的に弱くなる吸気ポートよりも多くの燃料を噴射させるようにし、かつ、空気流動が相対的に強くなる吸気ポートでは、より広範囲に燃料が噴射されるようにする。これによって、強い空気流動の下で燃料の微粒化・気化を促進させ、かつ、吸気ポートや吸気バルブの傘部に付着する燃料の膜厚が厚くなることを防止し、高い気化性能を発揮させて排気中のHC量を低減させる。
【選択図】図2
Description
上記スワール制御装置によると、燃料噴射弁の噴孔の一部がスワール制御弁で塞がれることで、噴射方向を変化させることができ、この噴射方向の変化をスワール制御弁による強い空気流動に適合させることで、スワール制御弁を閉じたときの吸気ポート壁面に対する燃料の付着量を低減することができる。
また、燃料噴射弁の噴孔をスワール制御弁で塞ぐ際に、充分なシール性が確保できないと、塞がれるはずの噴孔部分から燃料が漏れ出し、これがスワール制御弁を伝って吸気ポートの壁面に付着し、吸気ポート壁面から液状のままシリンダ内に流入して、排気中のHC量を増大させる要因になってしまう。
しかし、噴霧圧によるペネトレーションが強いため、噴孔の一部を塞ぐなどの噴射方向を積極的に変化させる手段を実行しない場合には、たとえ、吸気ポート間で空気流動の強さに差が生じたとしても、燃料噴霧が強い空気流動に引き込まれることはない。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、複数の吸気ポート間で空気流動の強さに差を生じさせて燃焼室内にスワール等の渦流を生成する内燃機関において、要求の燃料量を噴射させつつ、排気中のHC量を確実に低減させることを目的とし、特に、空気流動の強さの違いによる微粒化・気化性能の違いに着目して気化性能の向上を図ることを目的とする。
上記発明によると、空気流動が相対的に強い吸気ポートでは、多くの燃料を充分に微粒化・気化させることができるので、空気流動が相対的に弱い吸気ポートよりも燃料噴射量が多くなるようにして、各吸気ポートで充分な微粒化・気化性能を維持できるようにした。
尚、本願において、「より多くの燃料を噴射する」とは、要求燃料量のうち空気流動が相対的に強い吸気ポートに噴射させる燃料量の割合を、空気流動が相対的に弱い吸気ポートに噴射させる燃料の割合よりも多くすることを意味する。
上記発明によると、スワールを生成させるために生じた吸気ポート間の空気流動の強さの違いに対応して、各吸気ポートそれぞれに対する燃料噴射量を、気化性能を確保できる量に適正化でき、これによって燃料噴霧を充分に微粒化・気化させることができる一方、燃焼室内のスワール生成によって燃焼を安定化させることができる。
上記発明によると、空気流動が強い吸気ポートと空気流動が弱い吸気ポートとに対する燃料噴射量の比率を最適化でき、燃料噴霧を最大限に気化させて、排気中のHC量を充分に低下させることができる。
上記発明によると、多くの燃料が噴射される空気流動が相対的に強い吸気ポートでは、燃料を広範囲に噴射させることで、吸気バルブや吸気ポートの壁面に付着する燃料の膜厚を薄くでき、気化性能を維持させることができる。
請求項12記載の発明では、前記第1噴孔群及び第2噴孔群の噴孔が、前記ノズルプレートに対して格子状に配設される。
請求項13記載の発明では、前記第1噴孔群の噴孔に対して、前記第2噴孔群の噴孔の少なくとも一部が、前記ノズルプレートの中心寄りに開口される。
請求項14記載の発明では、1つの吸気ポートに対して2つの吸気ポートを備え、前記燃料噴射弁の先端と各吸気ポートに設けられる吸気バルブの中心とを結ぶ線がなす角度をθbaseとしたときに、前記燃料噴射弁から各吸気ポートに向かう燃料噴霧の中心がなす角度θ1を、θbaseの85〜95%とした。
請求項15記載の発明では、前記燃料噴射弁から各吸気ポートに向かう燃料噴霧の、吸気ポートの並び方向における広がり角度θ2を、前記θbaseの65〜75%とした。
請求項16記載の発明では、前記燃料噴射弁から各吸気ポートに向かう燃料噴霧の、吸気ポートの並び方向と直交する方向における広がり角度をθ3としたときに、空気流動が相対的に強い吸気ポートに向かう燃料噴霧の角度θ3は、θbaseの80〜90%であり、空気流動が相対的に弱い吸気ポートに向かう燃料噴霧の角度θ3は、θbaseの70〜80%とした。
図1は、本発明に係る燃料噴射装置、燃料噴射方法及び燃料噴射弁を適用する内燃機関の断面図であり、図2は、図1の上面図である。
尚、本実施形態では、シリンダ軸方向をZ軸、吸気バルブと排気バルブとの並び方向をY軸、2つの吸気バルブの並び方向をX軸で示すものとする。
前記シリンダ3の上部には、シリンダヘッド5が取り付けられ、前記ピストン4のヘッドと前記シリンダヘッド5とによって燃焼室11が形成される。
前記シリンダヘッド5の中央部には、点火プラグ12が取り付けられる。
前記2つの吸気バルブ6a,6bの弁座にそれぞれ接続される吸気ポート8a,8bがシリンダヘッド5に形成され、前記吸気ポート8a,8bは、上流側で合流して1つの吸気ポート8を形成する。
前記スワール制御弁9は、図示省略したアクチュエータ(モータやダイヤフラム)で開閉されるバタフライ式の開閉弁であり、図3に示すように、シリンダ軸及び吸気ポート8の中心軸に直交する方向(X軸方向)で吸気ポート8の開口を横断するように支持される回転軸9aに対し、切欠きを有した弁体9bを取り付けて構成される。
前記弁体9bの切欠きは、図3に示すように、スワール制御弁9を閉じたとき(弁体9bが吸気ポート8を遮蔽する位置に回動させたとき)にシリンダヘッド側(上側)でかつ吸気ポート8b(吸気バルブ6b)側に偏った位置が部分的に開口するように設けられている。
上記スワール制御弁9を閉じると、弁体9bの切欠きによって吸入空気が吸気ポート8b側に偏って流れることで、燃焼室11内にスワール(横渦)を発生させることができ、該スワールによって均一混合気を生成して、燃焼安定性を向上させる。
また、前記吸気ポート8の分岐点よりも上流側の前記吸気ポート8の上側(前記スワール制御弁9の上方)には、燃料噴射弁10が取り付けられる。
前記燃料噴射弁10から噴射された燃料は、吸気バルブ6a,6bを介して燃焼室11内に吸引され、燃焼室11内で点火プラグ12による火花点火によって着火燃焼し、ピストン4を押し下げる運動エネルギーを発生させる。
ところで、前記スワール制御弁9を閉じた状態では、弁体9bの切欠きによって吸入空気が吸気ポート8b(吸気バルブ6b)側に偏って流れることから、吸気ポート8bにおける空気流速(空気流動)は、吸気ポート8aにおける空気流速(空気流動)よりも速く(強く)なる(図2参照)。
そこで、本実施形態では、吸気ポート8a側に比べて吸気ポート8b側に噴射する燃料量が多くなり、かつ、吸気ポート8b側の燃料噴霧が吸気ポート8a側に比べて広範囲に噴射されるように、前記燃料噴射弁10の噴射特性が設定されている。
吸気ポート8b側に噴射する燃料量を多くすれば、相対的に吸気ポート8a側に噴射される燃料量が少なくなり、空気流速が遅い(空気流動が弱い)条件下であっても必要充分に微粒化・気化を図ることができる一方、空気流速が速い(空気流動が強い)吸気ポート8bでは、微粒化・気化を促進できる能力が高いから、より多くの燃料について微粒化・気化を促進させることができ、両吸気ポート8a,8bに噴射された燃料の全てを良好に微粒化・気化させることができる。
吸気ポート8a側に噴射される燃料量に対する吸気ポート8b側に噴射される燃料量の割合は、吸気ポート8a側の噴射量を1とすると、吸気ポート8b側の噴射量を1.2〜1.4程度に設定することが好ましい。
従って、噴射量の比率を1:1.2〜1.4程度とすることで、両吸気ポート8a,8bでの気化率を高い次元でバランスさせて、排気中のHC量を最大限に低下させることができる。
次に、前記燃料噴射弁10における噴霧形態を詳細に説明する。
更に、各吸気ポート8a,8bに向けて噴射される燃料噴霧の中心が、前記2つの吸気ポート8a,8bそれぞれに介装される吸気バルブ6a,6bの傘部中心から他方の吸気バルブ6に近い側にオフセットした位置を指向するように設定される。
尚、前記図5(c)に示す流量分布におけるピーク値(P1,P3)を、全流量に対する8%未満とすることで、燃料の集中度を下げ、燃料膜厚が過剰に厚くならないようにすることが好ましい。
また、吸気ポート8a,8bの燃焼室11に対する開口縁(吸気バルブ6a,6bの弁座周縁)と、シリンダボアとの距離が近いところで、燃料噴霧を吸気ポート8内壁に直撃させると、充分に気化させることができなかった液状燃料がそのままシリンダ内の気流に巻き込まれ、均質な混合気形成を阻害する可能性がある。
ここで、各燃料噴霧の噴霧角度の適正値を、図6に従って説明する。
・θ1:θbaseの85〜95%
・θ2:θbaseの65〜75%
・吸気ポート8b側のθ3:θbaseの80〜90%
・吸気ポート8a側のθ3:θbaseの70〜80%
上記角度θ1〜θ3のθbaseに対する比率を実現することで、吸気バルブ6a,6bの並び方向に直交する方向に細長く、かつ、吸気バルブ6b側の噴霧がより細長く、しかも、噴霧中心が他方の吸気バルブ6にオフセットした燃料噴霧形状が実現されると共に、噴霧中心のオフセット量や、燃料噴霧が吸気ポート壁面に直撃する範囲が、燃料噴霧の気化性能を最大限に向上させることができる値に設定されることになる。
前記燃料噴射弁10は、電磁コイルの磁気吸引力によってリフトする弁体と、該弁体の着座面よりの下流側に設けられ、複数の噴孔が開口されるノズルプレートとを有し、前記弁体が電磁コイルの磁気吸引力によってリフトして開弁状態になると、燃料がノズルプレートに開口される噴孔から噴射されるようになっている。
図7(a),(b)において、ノズルプレート51の図7で左側半分の領域51aに開口される複数の噴孔52は、吸気ポート8b(吸気バルブ6b)に向けて燃料を噴射させるための第1噴孔群を構成し、右側半分の領域51bに開口される複数の噴孔52は、吸気ポート8b(吸気バルブ6b)に向けて燃料を噴射させるための第2噴孔群を構成し、各噴孔群の噴孔は、前述の噴霧中心及び噴霧角を実現すべく、その開口軸がそれぞれに設定される。
また、ノズルプレート51の図7で左側半分の第1噴孔群に含まれる噴孔52の数と、右半分の第2噴孔群に含まれる噴孔52の数は、それぞれ6個ずつの同数であるが、第1噴孔群の噴孔52の径が、第2噴孔群の噴孔52の径よりも大きく設定されることで、吸気ポート8b(吸気バルブ6b)に向けて噴射される燃料量が、吸気ポート8a(吸気バルブ6a)に向けて噴射される燃料量よりも多くなるようにしてある。
尚、図7(a)に示すノズルプレート51と図7(b)に示すノズルプレート51とは、噴孔52を配設する格子が、図7(a)では、上下左右方向の格子であるのに対し、図7(b)では、斜め45°の格子である点が異なる。
但し、噴孔52を格子状に配設することを限定するのではなく、また、各噴孔群に含まれる噴孔52の数を限定するものでもなく、例えば、第1噴孔群に含まれる噴孔52の数を、第2噴孔群に含まれる噴孔52の数よりも多くすることで、吸気ポート8b(吸気バルブ6b)に向けて噴射される燃料量が、吸気ポート8a(吸気バルブ6a)に向けて噴射される燃料量よりも多くなるようにできる。
また、空気流動の強さの違いは、上記スワール制御弁9のような気流制御弁の開閉によるものの他、吸気ポートの開口面積や形状の違いによって生じる場合が含まれ、また、燃焼室11内にスワールを生成させる気流制御弁の他、タンブル流(縦渦)を生じさせる気流制御弁を備える場合が含まれる。
次に、上記の実施形態から把握し得る請求項に記載以外の発明について、以下にその作用効果と共に記載する。
(イ)前記2つの吸気ポートの並び方向に直交する方向での各燃料噴霧における燃料の流量分布が、各吸気バルブの傘部中心を結ぶ線を挟む両側でピーク値を示すことを特徴とする請求項6記載の内燃機関の燃料噴射装置又は請求項10記載の内燃機関の燃料噴射方法。
(ロ)各燃料噴霧における燃料の流量分布におけるピーク値が全流量の8%未満に設定されることを特徴とする請求項6記載の内燃機関の燃料噴射装置又は請求項10記載の内燃機関の燃料噴射方法。
(ハ)前記気流制御弁が、複数の吸気ポートに分岐する点よりも上流側に介装され、弁体に設けた切欠き部によって閉弁状態で空気の流れを一部の吸気ポートに偏流させることによって、前記複数の吸気ポート間で空気流動の強さに差を生じさせることを特徴とする請求項2記載の内燃機関の燃料噴射装置。
Claims (16)
- 1つの気筒に対して設けられた複数の吸気ポートと、前記複数の吸気ポートそれぞれに対して燃料を噴射する燃料噴射弁とを備えると共に、前記複数の吸気ポート間で空気流動の強さに差が生じる内燃機関の燃料噴射装置であって、
前記燃料噴射弁が、前記複数の吸気ポートのうちで空気流動が相対的に強くなる吸気ポートに対して、より多くの燃料を噴射することを特徴とする内燃機関の燃料噴射装置。 - 前記複数の吸気ポートを流れる空気の流れを制御する気流制御弁を備え、前記気流制御弁を閉じることで、前記複数の吸気ポート間で空気流動の強さに差が生じることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の燃料噴射装置。
- 前記気流制御弁の閉じた状態で前記複数の吸気ポート間で空気流動の強さに差を生じることで、燃焼室内にスワール流を生成することを特徴とする請求項2記載の内燃機関の燃料噴射装置。
- 前記燃料噴射弁が、前記空気流動が相対的に弱い吸気ポートに対して噴射する燃料量に比して、前記空気流動が相対的に強い吸気ポートに対して1.2倍〜1.4倍の燃料量を噴射することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の内燃機関の燃料噴射装置。
- 前記燃料噴射弁が、前記空気流動が相対的に強い吸気ポートに対してより多く燃料を噴射すると共に、前記空気流動が相対的に強い吸気ポートに対してより広範囲に燃料を噴射することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の内燃機関の燃料噴射装置。
- 1つの気筒に対して2つの吸気ポートを備え、前記燃料噴射弁の各吸気ポートに向かう燃料噴霧の形状が、前記2つの吸気ポートの並び方向に直交する方向に長く、各燃料噴霧の中心が、前記2つの吸気ポートそれぞれに介装される吸気バルブの傘部中心から他方の吸気バルブに近い側にオフセットした位置を指向するように設定されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の内燃機関の燃料噴射装置。
- 1つの気筒に対して設けられた複数の吸気ポートと、前記複数の吸気ポートそれぞれに対して燃料を噴射する燃料噴射弁とを備えると共に、前記複数の吸気ポート間で空気流動の強さに差が生じる内燃機関において、
前記燃料噴射弁による各吸気ポートに対する燃料噴射量を、前記空気流動が相対的に強い吸気ポートに対してより多く設定することを特徴とする内燃機関の燃料噴射方法。 - 前記空気流動が相対的に弱い吸気ポートに対する燃料噴射量に比して、前記空気流動が相対的に強い吸気ポートに対する燃料噴射量を1.2倍〜1.4倍に設定したことを特徴とする請求項7記載の内燃機関の燃料噴射方法。
- 前記空気流動が相対的に強い吸気ポートに対してより多く燃料を噴射させると共に、前記空気流動が相対的に強い吸気ポートに対してより広範囲に燃料を噴射させることを特徴とする請求項7又は8記載の内燃機関の燃料噴射方法。
- 1つの気筒に対して2つの吸気ポートを備え、前記燃料噴射弁の各吸気ポートに向かう燃料噴霧の形状が、前記2つの吸気ポートの並び方向に直交する方向に長く、各燃料噴霧の中心が、前記2つの吸気ポートそれぞれに介装される吸気バルブの傘部中心から他方の吸気バルブに近い側にオフセットした位置を指向するように設定されることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1つに記載の内燃機関の燃料噴射方法。
- 1つの気筒に対して設けられた複数の吸気ポート間で空気流動の強さに差が生じる内燃機関に取り付けられ、ノズルプレートに開口される噴孔から前記複数の吸気ポートそれぞれに燃料を噴射する燃料噴射弁であって、
前記複数の吸気ポートのうち、空気流動が相対的に強い吸気ポートに向けて燃料を噴射する第1噴孔群と、空気流動が相対的に弱い吸気ポートに向けて燃料を噴射する第2噴孔群とがノズルプレートに対して領域を分けて設けられ、かつ、前記第1噴孔群の噴孔の径が第2噴孔群の噴孔の径よりも大きいことを特徴とする内燃機関の燃料噴射弁。 - 前記第1噴孔群及び第2噴孔群の噴孔が、前記ノズルプレートに対して格子状に配設されることを特徴とする請求項11記載の内燃機関の燃料噴射弁。
- 前記第1噴孔群の噴孔に対して、前記第2噴孔群の噴孔の少なくとも一部が、前記ノズルプレートの中心寄りに開口されることを特徴とする請求項11又は12記載の内燃機関の燃料噴射弁。
- 1つの吸気ポートに対して2つの吸気ポートを備え、前記燃料噴射弁の先端と各吸気ポートに設けられる吸気バルブの中心とを結ぶ線がなす角度をθbaseとしたときに、前記燃料噴射弁から各吸気ポートに向かう燃料噴霧の中心がなす角度θ1が、θbaseの85〜95%であることを特徴とする請求項11〜13のいずれか1つに記載の内燃機関の燃料噴射弁。
- 1つの吸気ポートに対して2つの吸気ポートを備え、前記燃料噴射弁の先端と各吸気ポートに設けられる吸気バルブの中心とを結ぶ線がなす角度をθbaseとしたときに、前記燃料噴射弁から各吸気ポートに向かう燃料噴霧の、吸気ポートの並び方向における広がり角度θ2が、θbaseの65〜75%であることを特徴とする請求項11〜14のいずれか1つに記載の内燃機関の燃料噴射弁。
- 1つの吸気ポートに対して2つの吸気ポートを備え、前記燃料噴射弁の先端と各吸気ポートに設けられる吸気バルブの中心とを結ぶ線がなす角度をθbaseとし、前記燃料噴射弁から各吸気ポートに向かう燃料噴霧の、吸気ポートの並び方向と直交する方向における広がり角度をθ3としたときに、空気流動が相対的に強い吸気ポートに向かう燃料噴霧の角度θ3は、θbaseの80〜90%であり、空気流動が相対的に弱い吸気ポートに向かう燃料噴霧の角度θ3は、θbaseの70〜80%であることを特徴とする請求項11〜15のいずれか1つに記載の内燃機関の燃料噴射弁。
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