JP2008075538A - 燃料噴射装置 - Google Patents

燃料噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008075538A
JP2008075538A JP2006255451A JP2006255451A JP2008075538A JP 2008075538 A JP2008075538 A JP 2008075538A JP 2006255451 A JP2006255451 A JP 2006255451A JP 2006255451 A JP2006255451 A JP 2006255451A JP 2008075538 A JP2008075538 A JP 2008075538A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake port
air
cylinder
fuel
intake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006255451A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenryo Suzuki
健了 鈴木
Yoshihiro Nakase
善博 中瀬
Yukio Tomiita
幸生 富板
Hidekazu Omura
秀和 大村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Nippon Soken Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP2006255451A priority Critical patent/JP2008075538A/ja
Publication of JP2008075538A publication Critical patent/JP2008075538A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/30Controlling fuel injection
    • F02D41/3094Controlling fuel injection the fuel injection being effected by at least two different injectors, e.g. one in the intake manifold and one in the cylinder

Abstract

【課題】空気の充填効率を高めて内燃機関の出力を向上するとともに、内燃機関から排出されるHCが低減される燃料噴射装置を提供する。
【解決手段】吸気ポート21、22は、サージタンク側からシリンダ11側まで独立して形成されている。これにより、吸気ポート21、22を流れる空気の流動時における抵抗は低減され、シリンダ11の空気の充填効率が向上する。吸気ポート21、22ごとにインジェクタ41、42が設けられているため、インジェクタ41、42一本当たりの燃料噴射量は低減される。そのため、噴孔411、421の小径化が可能となり、燃料の微粒化は促進される。インジェクタ41、42よりも上流側に設けられている制御弁50は、吸気ポート21、22を流れる空気の流速を制御する。これらの結果、エンジン10の負荷が小さな場合でも、シリンダ11に吸入される空気と燃料との混合が促進される。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関用の燃料噴射装置に関し、特にシリンダに複数の吸気ポートが接続する内燃機関の燃料噴射装置に関する。
従来、吸気通路を形成する吸気ポートに気流制御弁を備える内燃機関が公知である(特許文献1参照)。特許文献1に開示されている内燃機関は、吸気ポートに気流制御弁を設けることにより、吸気ポートの開口面積を変更可能としている。特許文献1に開示されている内燃機関では、気流制御弁により吸気ポートの開口面積を必要以上に小さくすることなく、シリンダへ流入する空気のタンブルを強化している。その結果、シリンダの内部における燃料と空気との混合が促進され、内燃機関から排出される炭化水素(HC)の低減が図られている。
また、特許文献2に開示されている内燃機関では、シリンダに接続する複数の吸気ポートにそれぞれインジェクタが設けられている。吸気ポートにそれぞれインジェクタを設けることにより、各インジェクタから噴射される燃料を低減している。各インジェクタからの燃料の噴射量を低減することにより、噴孔径の低減が可能となり、燃料の微粒化が促進される。その結果、吸入される空気と燃料との混合が促進される。
しかしながら、上記の特許文献1または特許文献2に開示されている内燃機関の場合、シリンダに接続する複数の吸気ポートは、内燃機関側へ伸びる隔壁によって仕切られている。吸気ポートを隔壁で仕切る場合、隔壁の内燃機関とは反対側の端部では、吸気ポートへ流入する空気の流れに乱れが生じる。そのため、隔壁の端部は、吸気ポートからシリンダへ吸入される空気の抵抗となる。その結果、内燃機関へ吸入される空気の充填効率が低下し、出力の低下を招くという問題がある。
特開2004−308469公報 特開2003−262175公報
そこで、本発明の目的は、空気の充填効率を高めて内燃機関の出力を向上するとともに、内燃機関から排出されるHCが低減される燃料噴射装置を提供することにある。
請求項1記載の発明では、吸気ポートはシリンダごとに二本以上独立して接続している。これにより、シリンダに接続する吸気ポートには、吸気ポートを仕切る隔壁の端部が露出しない。そのため、吸気ポートに流入した空気は、隔壁の端部で流れが妨げられることなく、シリンダへ吸入される。その結果、吸気ポートにおける空気の抵抗は低減される。したがって、シリンダへ吸入される空気の充填効率が高められ、内燃機関の出力を向上することができる。
また、請求項1記載の発明では、吸気ポートへ流入する吸気の流量を制御する制御弁を備えている。そのため、制御弁によって吸気ポートの開口面積、および吸気ポートにおける空気の流れが制御される。制御弁を開閉することにより、内燃機関の負荷状態に応じて吸気ポートの開口面積は変化する。例えば内燃機関の負荷が小さなとき、吸気ポートの開口面積は低減される。これにより、シリンダへ吸入される空気の流速は維持したまま流量が低減される。その結果、シリンダへ吸入された空気と燃料との混合は促進される。したがって、内燃機関の負荷が小さなときでも、シリンダにおける燃料の燃焼が促進され、排出されるHCを低減することができる。
さらに、請求項1記載の発明では、各吸気ポートにそれぞれインジェクタが設けられている。これにより、一つのインジェクタから噴射される燃料の流量は低減される。その結果、インジェクタの噴孔径が低減され、燃料の微粒化が促進される。したがって、内燃機関の運転状態に関わらず、シリンダにおける燃料の燃焼が促進され、排出されるHCを低減することができる。
請求項2記載の発明では、制御弁で流量が制御された空気にインジェクタから燃料が噴射される。これにより、各吸気ポートにおける空気の流量に応じてインジェクタから燃料が噴射される。したがって、空気と燃料との混合を促進したり、空燃比を任意に設定することができ、シリンダにおける燃料の燃焼を促進することができる。
請求項3、4または5記載の発明では、制御弁は吸気ポートにそれぞれ設けられている。そのため、制御弁は、吸気ポートごとに空気の流れを制御する。これにより、制御弁は、内燃機関の負荷状態に応じて各吸気ポートを開閉する。制御弁で吸気ポートごとに空気の流れを制御することにより、シリンダの内部において任意の位置で混合気の濃度が設定される。例えば、点火プラグの近傍に燃料の濃い混合気を形成することにより、着火性が向上する。したがって、シリンダにおける燃料の燃焼を促進することができる。
以下、本発明の燃料噴射装置を適用した複数の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料噴射装置を適用した内燃機関としてのガソリンエンジン(以下、単に「エンジン」という。)を図1および図2に示す。なお、内燃機関は、ガソリンエンジンに限らず、ディーゼルエンジンでもよい。また、エンジンの燃料は、ガソリンに限らず、例えばアルコールやエーテルなどであってもよい。
エンジン10は、複数のシリンダ11を有している。シリンダ11は、例えばシリンダブロックおよびシリンダヘッドによって形成されている。シリンダ11は、筒状に形成され、内側にピストン12を収容している。ピストン12は、シリンダ11の軸方向へ往復移動する。図1は、第1実施形態によるエンジン10のうち一つのシリンダ11を示す概略図である。また、図2は、第1実施形態によるエンジン10の概略を模式的に示す模式図である。
エンジン10は、図1および図2に示すように吸気ポート21および吸気ポート22を有している。吸気ポート21の端部211および吸気ポート22の端部221は、シリンダ11に開口している。吸気ポート21の端部211および吸気ポート22の端部221は、それぞれ図示しない吸気バルブによって開閉される。吸気バルブが端部211および端部221を開閉することにより、吸気ポート21および吸気ポート22からシリンダ11の内部への空気の流れが断続される。吸気ポート21および吸気ポート22のシリンダ11とは反対側の端部は、インテークマニホールド23に接続している。インテークマニホールド23は、図2に示すように吸気ポート21および吸気ポート22とは反対側の端部がサージタンク24に接続している。
エンジン10は、図2に示すように排気ポート31および排気ポート32を有している。排気ポート31の端部311および排気ポート32の端部321は、図1および図2に示すようにシリンダ11に開口している。排気ポート31の端部311および排気ポート32の端部321は、それぞれ図示しない排気バルブによって開閉される。排気バルブが端部311および端部321を開閉することにより、シリンダ11から排気ポート31および排気ポート32への空気の流れが断続される。
図示しない吸気バルブおよび排気バルブは、図示しないカムおよびカムシャフトなどの駆動手段によって駆動される。シリンダ11の頂部には、点火プラグ13が設けられている。点火プラグ13は、図示しないシリンダヘッドを貫いている。点火プラグ13は、シリンダ11に吸入された混合気に点火する。
サージタンク24は、図2に示すようにエンジン10とは反対側が吸気管25および図示しないエアクリーナを経由して大気に開放している。これにより、吸気管25の大気開放側から吸入された空気は、図示しないエアクリーナおよび吸気管25を経由してサージタンク24に流入する。サージタンク24に流入した空気は、インテークマニホールド23に分配された後、各吸気ポート21、22を経由してシリンダ11に吸入される。吸気管25には、スロットル26が設けられている。スロットル26は、吸気管25が形成する吸気通路27を開閉する。スロットル26が吸気通路27を開閉することにより、吸気通路27を流れる空気の流量が制御される。
吸気ポート21および吸気ポート22は、図1および図2に示すようにそれぞれ独立して形成されている。これにより、吸気ポート21と吸気ポート22との間を仕切る隔壁28は、インテークマニホールド23との接続部分まで伸びている。吸気ポート21と吸気ポート22とを独立して形成することにより、インテークマニホールド23から各吸気ポート21、22へ流入した空気は、流れに乱れが生じにくい。
従来の場合、吸気ポートは、サージタンクよりもエンジンに近いシリンダの近傍で分岐する。そのため、インテークマニホールドから吸気ポートへ流入する空気は、吸気ポートの分岐側の端部である山状の隔壁に衝突する。その結果、隔壁に衝突した空気の流れには乱れが生じ、空気は流れに乱れが生じたまま吸気ポートへ流入する。これにより、吸気ポートの入口側では、空気の流れに生じる抵抗が増大する。
これに対し、第1実施形態の場合、吸気ポート21および吸気ポート22のシリンダ11とは反対側の端部はサージタンク24の近傍に設けられ、かつ吸気ポート21と吸気ポート22とは隔壁28で独立して形成されている。そのため、吸気ポート21および吸気ポート22の全長が増大し、吸気ポート21および吸気ポート22を流れる空気の抵抗は低減される。したがって、シリンダ11へ吸入される空気の充填効率が向上し、エンジン10の出力を高めることができる。すなわち、吸気ポート21、22には、インテークマニホールド23からシリンダ11までの間に山状の突起となる隔壁の端部が形成されることがない。そして、吸気ポート21と吸気ポート22とは、サージタンク23側の端部からシリンダ11側の端部にかけてほぼ平行に並列して伸びている。
吸気ポート21にはインジェクタ41が設けられ、吸気ポート22にはインジェクタ42が設けられている。インジェクタ41は吸気ポート21の側壁を貫いて設けられ、インジェクタ42は吸気ポート22の側壁を貫いて設けられている。インジェクタ41は、吸気ポート21の内側に噴孔411を有している。また、インジェクタ42は、吸気ポート22の内側に噴孔421を有している。インジェクタ41、42は、図示しない燃料レールから供給された燃料を、噴孔411、421からそれぞれ吸気ポート21、22を流れる空気へ噴射する。
シリンダ11へ吸入される空気の流れ方向において吸気ポート21および吸気ポート22の上流側すなわちサージタンク24側には、制御弁50が設けられている。制御弁50は、吸気ポート21および吸気ポート22のサージタンク24側において吸気ポート21および吸気ポート22へ流入する空気の流量を制御する。
第1実施形態の場合、図1に示すように制御弁50はインテークマニホールド23が形成する空気通路29に設けられている。制御弁50は、軸部51を中心に回転することにより、空気通路29の断面積を変化させる。これにより、制御弁50を通過する空気が流れる流路の断面積は変化し、吸気ポート21および吸気ポート22へ流入する空気の流速が変化する。例えばエンジン10の負荷が大きなとき、エンジン10には大量の空気が吸入される。そのため、制御弁50は、空気通路29を全開し、空気通路29の断面積を拡大する。
第1実施形態では、図1に示すように空気通路29に対し制御弁50が直立しているとき、制御弁50と空気通路29を形成するインテークマニホールド23の内壁との間には隙間が形成される。すなわち、空気通路29に対し制御弁50が直立しているとき、空気は制御弁50とインテークマニホールド23の内壁との間を流れる。そして、空気通路29に対し制御弁50が直立しているとき、空気通路29の断面積は最小となる。
エンジン10の負荷が小さなとき、エンジン10のシリンダ11に吸入される空気は減少する。エンジン10の吸入される空気の流量が小さいとき、吸気ポート21および吸気ポート22を流れる吸気の流速も低下する。そのため、吸気ポート21および吸気ポート22からシリンダ11へ流入する空気は、シリンダ11の内部において十分に渦を形成しない。そこで、制御弁50によって空気通路29を閉鎖し、空気通路29の断面積を縮小する。空気通路29の断面積を縮小したとき、空気の流量が一定であれば空気の流速は増大する。その結果、吸気ポート21および吸気ポート22からシリンダ11へ流入する空気は、シリンダ11の内部において十分な渦を形成する。
また、吸気ポート21および吸気ポート22には、それぞれインジェクタ41およびインジェクタ42が設けられている。吸気ポート21、22ごとにそれぞれインジェクタ41、42を設けることにより、各インジェクタ41、42からの最小噴射量は低減される。これにより、インジェクタ41、42の噴孔411、421の径は低減され、インジェクタ41、42から噴射される燃料の微粒化が容易になる。例えばインジェクタ41、42の噴孔411、421の径は、40μm程度まで縮小することができる。
制御弁50によって流速が増大しつつ吸気ポート21、22へ流入した空気にインジェクタ41、42から燃料を噴射することにより、微粒化された燃料は容易に気化する。そのため、吸気ポート21、22を流れる空気と気化した燃料とは速やかに混合され、混合気の形成が促進される。そして、混合が十分となった混合気は、流速を維持したままシリンダ11へ流入し、シリンダ11の内部において渦を形成する。これらの結果、例えばアイドリング状態のようにエンジン10の負荷が小さなときでも、シリンダ11の内部に吸入された空気は燃焼が促進される。したがって、エンジン10から排出されるHCを低減することができる。
以上説明したように、第1実施形態では、吸気ポート21および吸気ポート22を独立して形成している。これにより、吸気ポート21および吸気ポート22を流れる空気の流動時における抵抗が低減される。そして、各吸気ポート21、22にそれぞれインジェクタ41、42を設けることにより、一本のインジェクタ41、42当たりの燃料噴射量が低減される。そのため、噴孔411、421の小径化が可能となり、噴孔411、421から噴射される燃料の微粒化は促進される。さらに、各インジェクタ41、42よりも上流側に制御弁50を設けることにより、吸気ポート21および吸気ポート22を流れる空気の流速が制御される。これらの結果、例えばアイドリング状態のようにエンジン10の負荷が小さな場合でも、シリンダ11に吸入される空気と燃料との混合が促進される。したがって、シリンダ11の内部における燃料の燃焼性が向上し、エンジン10から排出されるHCを低減することができる。特に、エンジン10がアイドリング状態あるいは始動直後などのように負荷が小さなときに排出されるHCを低減することができる。
一方、吸気ポート21および吸気ポート22を独立して形成することにより、吸気ポート21および吸気ポート22を流れる空気の抵抗が低減される。そのため、エンジン10の負荷が大きく、吸気ポート21および吸気ポート22からシリンダ11へ吸入される空気の流量が大きなときでも、シリンダ11へ吸入される空気の充填効率が向上する。したがって、エンジン10の出力を向上することができる。すなわち、第1実施形態のエンジン10では、低負荷時におけるHCの排出の低減と、高負荷時における出力の向上とを両立して達成することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による燃料噴射装置を適用したエンジンを図3に示す。
第2実施形態では、図3に示すように吸気ポート21のサージタンク24側の端部、および吸気ポート22のサージタンク24側の端部にそれぞれ独立した制御弁61、62が設けられている。制御弁61は、吸気ポート21のサージタンク24側を開閉する。また、制御弁62は、吸気ポート22のサージタンク24側を開閉する。制御弁61および制御弁62は、吸気ポート21または吸気ポート22の端部を開閉することにより、吸気ポート21または吸気ポート22を流れる空気の流量および流速を制御する。
また、第2実施形態では、制御弁61と制御弁62とは独立して吸気ポート21または吸気ポート22の端部を開閉する。これにより、吸気ポート21を流れる空気の流速と、吸気ポート22を流れる空気の流速とを異なるものとすることができる。空気の流速が異なると、吸気ポート21からシリンダ11へ流入する空気と、吸気ポート22からシリンダ11へ流入する空気とは、シリンダ11で形成する渦の形状が異なる。例えば、吸気ポート21からシリンダ11へ流入した流速の大きな空気はシリンダ11の軸方向の渦すなわちタンブル流Ftを形成するのに対し、吸気ポート22からシリンダ11へ流入した流速の小さな空気はシリンダ11の周方向の渦すなわちスワール流Fsを形成する。これにより、シリンダ11の内部には複雑な空気の流れを形成することができる。
第2実施形態では、吸気ポート21、22にそれぞれインジェクタ41、42が設けられている。インジェクタ41、42は、吸気ポート21、22を流れる空気の流量に応じて異なる量の燃料を噴射する。これにより、吸気ポート21、22を流れる空気と燃料との混合が促進される。
例えば第2実施形態では、制御弁62の開度が大きく空気の流量の大きな吸気ポート22には、インジェクタ42から空燃比が低いリーン状態となるように比較的少量の燃料が噴射される。これに対し、制御弁61の開度が小さく空気の流量小さな吸気ポート21には、インジェクタ41から空燃比の高いリッチ状態となるように比較的多量の燃料が噴射される。これにより、混合気に点火する点火プラグ13の近傍には、吸気ポート21からシリンダ11へ流入した空燃比がリッチな混合気によりタンブル流Ftが形成される。
以上のように、制御弁61、62によって吸気ポート21、22を流れる吸気の流量を個別に制御することにより、シリンダ11の内部に形成される空気の流れが制御される。これにより、点火プラグ13の近傍に空燃比がリッチで着火性の高い混合気の渦が形成される。その結果、燃料の噴射総量を低減しつつ、混合気の燃焼が促進される。したがって、エンジン10で消費される燃料量を低減し、エンジン10の燃費を向上することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による燃料噴射装置を適用したエンジンを図4に示す。
第3実施形態では、図4に示すように燃料噴射装置は制御弁70を備えている。制御弁70は、吸気ポート21側と吸気ポート22側とで形状が異なっている。すなわち、制御弁70は、空気通路29に対し直立したとき、空気通路29を塞ぐ面積が小さな小側板部71と、空気通路29を塞ぐ面積が大きな大側板部72とを有している。これにより、制御弁70が空気通路29に対し直立したとき、吸気ポート22へ流入する空気が流れる断面積は吸気ポート21へ流入する空気が流れる断面積に比較して大きくなる。
第3実施形態では、空気通路29を塞ぐ面積が異なる一体の制御弁70を用いることにより、第2実施形態と同様に吸気ポート21を流れる空気の流量および流速と、吸気ポート22を流れる空気の流量および流速とは異なる。その結果、シリンダ11の内部に複雑な空気の流れを形成することができる。また、点火プラグ13の近傍に空燃比がリッチな混合気を形成することができる。
(第4、第5、第6実施形態)
本発明の第4、第5、第6実施形態による燃料噴射装置を適用したエンジンをそれぞれ図5、図6または図7に示す。
第4、第5、第6実施形態は、上述した第1実施形態から第3実施形態までの変形である。
第4実施形態では、図5に示すように制御弁81、82はそれぞれ吸気ポート21、22ごとに個別に設けられている。そして、制御弁81は吸気ポート21に設けられ、制御弁82は吸気ポート22に設けられている。このように、制御弁81、82は、吸気ポート21のエンジン10とは反対側の端部よりもサージタンク24側に限らず、吸気ポート21、22の内部に設けてもよい。
第5実施形態では、図6に示すように制御弁81、82はそれぞれ吸気ポート21、22ごとに個別に設けられている。そして、制御弁81、82は、それぞれインジェクタ41、42よりもシリンダ11側に設けられている。制御弁81、82は、吸気ポート21、22を流れる空気の流量を制御するものであるため、吸気ポート21、22の内側であればいずれの位置に設けてもよい。但し、インジェクタ41、42よりもシリンダ11側に制御弁81、82を設ける場合、インジェクタ41、42から噴射された燃料の一部が制御弁81、82に付着するおそれがある。そのため、インジェクタ41、42と制御弁81、82との間は、十分に距離を確保することが望ましい。
第5実施形態では、図7に示すように吸気ポート21および吸気ポート22はいずれもシリンダ11とは反対側の端部がサージタンク24に接続している。すなわち、第5実施形態では、吸気ポート21および吸気ポート22は延長され、第1実施形態におけるインテークマニホールド23は廃止されている。吸気ポート21および吸気ポート22を延長することにより、吸気ポート21と吸気ポート22とを仕切る隔壁28による空気の流れの乱れはより低減される。そして、吸気ポート21および吸気ポート22を直接サージタンク24に接続することにより、隔壁28による空気の乱れの影響はほとんど生じない。したがって、吸気ポート21および吸気ポート22を流れる空気に生じる抵抗をさらに低減することができ、シリンダ11への空気の充填効率を高めることができる。
(その他の実施形態)
第1実施形態から第3実施形態では、吸気ポート21および吸気ポート22のシリンダ11とは反対側の端部から制御弁50、61、62、70までの距離は制御弁50、61、62、70の作動を妨げない程度に確保している。また、第4実施形態から第5実施形態では、制御弁81、82は吸気ポート21、22の内部に設けられている。このように、制御弁50、61、62、70、81、82と吸気ポート21、22との位置関係は、任意に設定することができる。例えば、第1実施形態の場合、吸気ポート21、22のシリンダ11とは反対側の端部と、制御弁50との間の距離は、さらに大きくしてもよい。
また、第1実施形態から第5実施形態では、シリンダ11に二本の吸気ポート21、22が接続する例について説明した。しかし、シリンダ11に接続する吸気ポートは、二本に限らず三本以上であってもよい。この場合、各吸気ポートにそれぞれインジェクタが設けられる。また、吸気ポートが三本以上の場合でも、各吸気ポートにそれぞれ制御弁を設けてもよいし、各吸気ポートのシリンダ11とは反対側の端部に制御弁を設けてもよい。
以上のように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
本発明の第1実施形態による燃料噴射装置を適用したエンジンにおいて、一つのシリンダを示す概略図。 本発明の第1実施形態による燃料噴射装置を適用したエンジンの構成の概略を示す模式図。 本発明の第2実施形態による燃料噴射装置を適用したエンジンにおいて、一つのシリンダを示す概略図。 本発明の第3実施形態による燃料噴射装置を適用したエンジンにおいて、一つのシリンダを示す概略図。 本発明の第4実施形態による燃料噴射装置を適用したエンジンの構成の概略を示す模式図。 本発明の第5実施形態による燃料噴射装置を適用したエンジンの構成の概略を示す模式図。 本発明の第6実施形態による燃料噴射装置を適用したエンジンの構成の概略を示す模式図。
符号の説明
10:エンジン(内燃機関、燃料噴射装置)、11:シリンダ、21、22:吸気ポート、26:スロットル、41、42:インジェクタ、50:制御弁、61:制御弁、62:制御弁、70:制御弁、81:制御弁、82:制御弁

Claims (5)

  1. 内燃機関のシリンダごとに二本以上独立して接続している吸気ポートと、
    前記吸気ポートにそれぞれ設けられ、前記吸気ポートを流れる空気に燃料を噴射するインジェクタと、
    前記内燃機関に流入する空気の流量を制御するスロットルよりも前記内燃機関側に設けられ、前記吸気ポートを経由して前記シリンダへ流入する吸気の流量を制御する制御弁と、
    を備える燃料噴射装置。
  2. 前記制御弁は、前記インジェクタよりも前記スロットル側に設けられている請求項1記載の燃料噴射装置。
  3. 前記制御弁は、二本以上の前記吸気ポートにそれぞれ設けられている請求項1または2記載の燃料噴射装置。
  4. 前記制御弁は、前記吸気ポートの前記内燃機関とは反対側の端部よりも、前記スロットル側に設けられている請求項1、2または3記載の燃料噴射装置。
  5. 前記制御弁は、前記吸気ポートの前記内燃機関とは反対側の端部に設けられている請求項1、2または3記載の燃料噴射装置。
JP2006255451A 2006-09-21 2006-09-21 燃料噴射装置 Pending JP2008075538A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006255451A JP2008075538A (ja) 2006-09-21 2006-09-21 燃料噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006255451A JP2008075538A (ja) 2006-09-21 2006-09-21 燃料噴射装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008075538A true JP2008075538A (ja) 2008-04-03

Family

ID=39347869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006255451A Pending JP2008075538A (ja) 2006-09-21 2006-09-21 燃料噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008075538A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011149311A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Denso Corp 内燃機関用燃料噴射装置
CN102213136A (zh) * 2010-04-01 2011-10-12 通用汽车环球科技运作有限责任公司 具有燃料喷射引发燃烧室混合的发动机
CN101639023B (zh) * 2008-07-29 2012-03-21 雅马哈发动机株式会社 车辆发动机单元和跨乘式车辆

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0742566A (ja) * 1993-08-02 1995-02-10 Mazda Motor Corp エンジンの吸気装置
JP2003322037A (ja) * 2002-05-01 2003-11-14 Nissan Motor Co Ltd 多気筒エンジンの制御装置
JP2005214040A (ja) * 2004-01-28 2005-08-11 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
JP2006077760A (ja) * 2005-07-21 2006-03-23 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の吸気方法および吸気構造

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0742566A (ja) * 1993-08-02 1995-02-10 Mazda Motor Corp エンジンの吸気装置
JP2003322037A (ja) * 2002-05-01 2003-11-14 Nissan Motor Co Ltd 多気筒エンジンの制御装置
JP2005214040A (ja) * 2004-01-28 2005-08-11 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
JP2006077760A (ja) * 2005-07-21 2006-03-23 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の吸気方法および吸気構造

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101639023B (zh) * 2008-07-29 2012-03-21 雅马哈发动机株式会社 车辆发动机单元和跨乘式车辆
JP2011149311A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Denso Corp 内燃機関用燃料噴射装置
CN102213136A (zh) * 2010-04-01 2011-10-12 通用汽车环球科技运作有限责任公司 具有燃料喷射引发燃烧室混合的发动机
CN102213136B (zh) * 2010-04-01 2014-07-09 通用汽车环球科技运作有限责任公司 具有燃料喷射引发燃烧室混合的发动机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4196701A (en) Internal combustion engine intake system having auxiliary passage bypassing main throttle to produce swirl in intake port
JP5362028B2 (ja) 内燃機関
JP4615535B2 (ja) 燃料噴射制御装置
CN102207052B (zh) 燃料喷射阀的安装构造及燃料喷射系统
KR20110062146A (ko) 가솔린 직접 분사 엔진
JP2007262995A (ja) インジェクタの取付構造および燃料噴射装置
KR20110058458A (ko) 가솔린 직접 분사 엔진
JP2010281332A (ja) 燃料噴射制御装置
US20100037853A1 (en) Intake system for an internal combustion engine
US10947911B2 (en) Control system of internal combustion engine
JP2012188937A (ja) 内燃機関
JP2008075538A (ja) 燃料噴射装置
US10100699B2 (en) Emission control system and reductant injector
EP2497920A2 (en) Internal combustion engine
JP5381913B2 (ja) エンジンのシリンダヘッド構造
JP2007262996A (ja) 内燃機関用燃料噴射装置
JP2013204455A (ja) 燃料噴射弁
JP5447128B2 (ja) 内燃機関の排気還流装置
JP2005351235A (ja) エンジンの吸気装置
JP2009002191A (ja) 内燃機関の吸気制御装置
JP2002327665A (ja) 4サイクルエンジン用燃料供給装置
JP2005155570A (ja) 内燃機関の燃料供給装置及び方法
KR100898207B1 (ko) 가솔린 직접 분사 방식 엔진
JP6544101B2 (ja) エンジン
JP2019120205A (ja) 内燃機関

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120511