JPH0315031B2 - - Google Patents

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JPH0315031B2
JPH0315031B2 JP60074456A JP7445685A JPH0315031B2 JP H0315031 B2 JPH0315031 B2 JP H0315031B2 JP 60074456 A JP60074456 A JP 60074456A JP 7445685 A JP7445685 A JP 7445685A JP H0315031 B2 JPH0315031 B2 JP H0315031B2
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Japan
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intake
valve
fuel
passage
injection
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JP60074456A
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Toshiharu Masuda
Hiroyuki Oda
Hiroyasu Uchida
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、1つの燃焼室に対して、それぞれ吸
気弁により開閉される2つの吸気通路すなわち2
つの吸気ポートを開口させてなるエンジンの吸気
装置に関するものである。
(従来技術) エンジンの吸気装置のなかには、吸気通路面積
を大きくして特に高負荷時に充填効率を向上させ
るため、1つの燃焼室に対して、それぞれ吸気弁
により開閉される2つの吸気通路すなわち2つの
吸気ポートを開口させるようにしたものがある
(特開昭58−178454号公報参照)。
このような1つの燃焼室に対して2つの吸気通
路を設けたものにあつては、高負荷時の充填効率
向上の点では有利な反面、低負荷時における十分
な吸気流速を得る点において不利となる。このた
め、一方の吸気ポート側の吸気通路に開閉弁を設
けて、この開閉弁を低負荷時には閉とすることに
より、上記低負荷時における吸気流速を速めるよ
うにすることも考えられているが(特開昭56−
44419号公報参照)、元々吸気ポートそのものが高
負荷時に充填効率向上のためにその開口面積がか
なり大きく設定されているため、十分な吸気流速
を得るには限度がある。
ところで、このような2つの吸気通路を有する
ものに対し燃料を供給する場合、燃料噴射弁の数
を極力少なくする一方、燃料と吸入空気との混合
性すなわち燃料の気化、霧化を図るため、この燃
料噴射弁からの燃料拡散作用を利用して、当該2
つの吸気通路を開閉する各吸気弁すなわち閉弁時
における吸気弁のバルブフエイスに向けて燃料を
噴射、分配することが提案されている(実開昭59
−116570号公報)。そして、このような燃料噴射
弁として、一方の吸気弁に対する第1噴孔と他方
の吸気弁に対する第2噴孔との2つの噴孔を有す
るものが、上記公報に開示されている。
(発明が解決しようとする問題点) ここで、エンジン(の燃料室)に対する吸気の
供給態様および燃料の供給態様は、エンジンの性
能に大きく影響を及ぼすものであり、したがつ
て、この両供給態様をどのように行うかが問題と
なる。
したがつて、いま1つの燃料室に対して2つの
吸気通路を開口させた場合における要求を、エン
ジン負荷に応じて場合分けして考えてみると、次
のとおりになる。すなわち、高負荷時には充分な
出力の確保が必要であり、このためには、充填効
率向上は勿論のこと、空気利用率の向上、換言す
れば燃焼室内において燃焼に関与する空気の割合
を多くする必要があり、このためには燃料を燃焼
室内において部分的に偏在させることなく全体的
に分散させることが好ましいものとなる。そし
て、このような要求は、前述した2つの吸気通路
を設けること(充填量確保)、および両吸気通路
からそれぞれ燃料を供給すること(空気利用率向
上)、の2点においてはぼぼ満足されることにな
る。
一方、低負荷時には、特に燃焼安定性の確保が
重要となり、特に空燃比の大きなリーン運転を行
う場合にはこの燃焼安定性をいかに確保できるか
が、リーン化を行う上での限界となる。そして、
この燃料安定性の確保には、吸気流速の向上が特
にスワールを生成するために必要であり、また燃
料の充分な気化、霧化が必要となる。
上述のようなエンジン負荷に応じた要求を考え
てみると、従来のものでは、低負荷時と高負荷時
との要求を共に満足させることが不可能であつ
た。すなわち、吸気流速の増大は既に述べたよう
に限界がある。
また、低負荷時の燃焼安定性の点についてみる
と、1本の燃料噴射弁により2つの吸気通路に対
して燃料を分配することを前提とすれば、高負荷
時の空気利用率向上と低負荷時の気化、霧化促進
の両方を同時に満足させることが不可能となつて
いた。例えば、低負荷時に開とされている一方の
吸気通路に対してのみ燃料を供給するようにすれ
ば、低負荷時には全ての吸気空気に対して全ての
燃料が乗る格好となつて、気化、霧化促進の点で
は有利となる反面、高負荷時には空気利用率が極
端に悪いものになつてしまう。
したがつて、本発明の目的は、高負荷時におい
て充分な出力を確保しつつ、低負荷時における燃
焼安定性をより高め得るようにしたエンジンの吸
気装置を提供することにある。
(問題点を解決する手段、作用) 前述の目的を達成するため、本発明にあつて
は、基本的には、高負荷時の充分な充填量を確保
すべく、1つの燃料室に対してそれぞれ吸気弁に
より開閉される2つの主吸気通路を設けるように
してある。この主吸気通路は、高負荷時における
吸気供給用として作用するもので、このため主吸
気通路には、低負荷時には閉(全閉または微小開
度に閉じられる)となり、高負荷時に開となる開
閉弁が設けてある。
また、本発明にあつては、低負荷時における充
分な吸気流速を得るべく、少なくとも低負荷時に
吸気を供給するための補助吸気通路をさらに設け
てある。この補助吸気通路は、上記開閉弁上流に
おける主吸気通路より分岐されて、その出口端
が、2つの主吸気通路のうち一方の主吸気通路に
対して、その吸気弁近傍において開口させてあ
る。すなわち、2つの吸気弁のうち一方の吸気弁
は、主吸気通路開閉用のみならず、実質的に補助
吸気通路開閉用としても機能するようになつてい
る。そして、この補助吸気通路の通路面積は、主
吸気通路の通路面積よりも小さくされて、これに
より充分な吸気流速が得られるようにしてある。
さらに、本発明にあつては、1つの燃焼室に対
して1つの燃料噴射弁を設けてあるが、この燃料
噴射弁は2つの噴孔を有するものとされて、一方
の噴孔の噴射路(噴射燃料の軌跡)が一方の吸気
弁に指向され、他方の噴孔が他方の吸気弁に指向
されている。
このように、2つの吸気弁を通してすなわち2
つの吸気から共に燃料が供給されるので、高負荷
時の空気利用率が向上されて充分な出力が確保さ
れる。また、低負荷時には、吸気流速が早められ
ると共に、この速い吸気流速に対しても燃料が供
給されるので燃料の気化、霧化が促進され、燃焼
安定性が大きく向上されることになる。
なお、燃料噴射弁は、1つの噴孔のみを有する
ものひあつても両吸気弁に向けて燃料分配、供給
することもできるが、この場合は必然的に燃料の
拡散角度を大きくせざるを得ないことになる。こ
れに対して、2つの噴孔を有するものにあつて
は、その各指向方向および拡散角度お互いに独立
して自由に設定することができ、この結果、2つ
の吸気弁へ向けての噴射路の拡散角度、指向位
置、噴射量などを互いに自由に設定した、燃料の
供給態様に対する自由度が高められることにな
る。
(実施例) 以下本発明の実施例を添付した図面に基づいて
説明する。
第1図は本発明の第1実施例を示すもので、こ
の第1図および第2図において、1はエンジン本
体であつて、シリンダブロツク2,シリンダヘツ
ド3およびシリンダヘツドカバー4等で構成され
ており、このエンジン本体1の各気筒5内にはピ
ストン6が装備され、このピストン6の上方に燃
焼室7が形成されている。この燃焼室7には第1
および第2の2つの吸気ポート8,9と第1、第
2の2つの排気ポート10,10′とが開口して
いる。上記両吸気ポート8,9にはそれぞれ吸気
弁11(第2吸気ポート9側の吸気弁は図示せ
ず)が装備され、また各排気ポート10,10′
にはそれぞれ排気弁12(第2排気ポート10′
の排気弁は図示せず)が装備されており、これら
の弁は動弁機構13によつて作動され、それぞれ
所定のタイミングで各ポート8,9,10,1
0′を開閉するようになつている。また燃焼室7
には点火プラグ14が具備されている。
16はサージタンク、17はサージタンク16
に接続された気筒別の吸気管であり、上記サージ
タンク16には、エアクリーナ18、エアフロー
メータ15、スロツトル弁19を介して外気が導
入されるようになつている。上記吸気管17はシ
リンダヘツド3に連結され、これにより、エアク
リーナ18から吸気ポート8あるいは9を経て燃
焼室7に至る吸気通路が構成される。
吸気管17とシリンダヘツド3との内部所定範
囲とにわたつては、共通吸気通路21とされてお
り、シリンダヘツド3内において、仕切壁20に
よりこの共通吸気通路21の下流端側が分岐され
て、それぞれ高負荷用吸気通路となる第1および
第2の主吸気通路22,23とされている。上記
供給通吸気通路21の所定位置には、開閉弁24
が設けられており、この開閉弁24は、図外のア
クチユエータにより、所定負荷未満の低負荷運転
領域で閉じられすなわち全閉もしくは微小開度に
閉じられ、逆に高負荷運転領域では開かれるよう
になつている。
上記開閉弁24より上流の共通吸気通路21所
定箇所からは、低負荷用吸気通路としての補助吸
気通路25が分岐している。この補助吸気通路2
5は、その通路面積が、第1、第2の主吸気通路
22,23の各通路面積よりも小さく形成され
て、共通吸気通路21の下側に沿つて設けられて
おり、その上流側の入口端25aが上流共通吸気
通路21の底壁に開口する一方、下流端側の出口
端25bが、第1吸気ポート8開閉用の第1吸気
弁11の近傍において、第1の主吸気通路22の
下流側部分と合流されている。すなわち、補助吸
気通路25は、開閉弁24をバイパスして、吸気
を第1吸気ポート8から燃焼室7へ供給するよう
になつている。そして、この出口端25bは、燃
焼7のほぼ接線方向に開口、すなわち、燃焼室7
内に吸気のスワールSを構成すべく開口されてい
る。
上記開閉弁24より下流の共通吸気通路21に
は、その上壁部分において1つの燃料噴射弁26
が装備されている。この燃料噴射弁26は、第1
図に示すように両主吸気通路22と23とを仕切
る仕切壁21の若干上流側において配設されてい
る。この燃料噴射弁26、第1、第2の2つの噴
射を有するもので、その一例について第3図を参
照して説明する。
燃料噴射弁26は、その本体31内に油通路3
2が形成され、油通路32の入口33にはフイル
タ34が装着されており、油通路32の下流側に
は、ニードルホルダ35が密に嵌入されている。
ニードルホルダ35には、前記本体31の油通路
32に連通する油通路36と、外油通路36の下
流側端に形成された計量オリフイス37と、計量
オリフイス37の直上流に形成されシート面38
が設けられており、油通路36内にニードル弁3
9収容されている。ニードル弁39の先端部には
先細りとされたテーパ部40が形成されて、該テ
ーパ部40と前記シート面38とで油通路36を
開閉する弁体が構成されている。
また、本体31には、電磁ソレノイド41と、
本体31の油通路32に収容されて電磁ソノイド
41を励磁することによつて上流側へ移行するコ
ア42と、該コア42の上流側への移行量を規制
するストツパ43と、コア42を下流方向に付勢
するリーターンスプリング44とが設けられてお
り、ニードル弁39の上流端はコア42と一体的
に結合されている。これにより、ニードル弁39
は、電磁ソレノイド41を励磁することによつて
一定量リフトして、テーパ部40がシート面38
から離間することによつて油通路36を開成する
可動弁体とされている。第3図中、符号45は給
電用コネクタを示すものである。
第1、第2の2つの噴孔46,47は、ニード
ルホルダ35に外装された該筒48に形成されて
いる。外筒48には、分配室49が計量オリフイ
ス37に下流においてこれと同心に設けらてお
り、2つの噴孔46,47は分配室49から外筒
48を貫通して外部に開口するものとされてい
る。
したがつて、電磁ソレノイド41を励磁するこ
とによつて、この励磁時間に比例した量の燃料が
計量オリフイス37を通過した後、分配室49で
分配されて、2つの噴孔46,47から噴射され
ることになり、その噴射路X1,X2として第1図、
第3図に示してある。なお、第3図に示す実施例
では、上記2つの噴孔46,47の開口面積が等
しくされて、互いに同量の燃料が噴射されるよう
になつている。
さて次に、燃焼室7に対する吸・排気ポート
8,9,10,10′点火プラグ14の配置関係、
燃料噴射弁26特に噴孔46,47の指向方向等
について説明することとするが、説明の都合上、
第1図において、気筒5の軸心すなわち燃焼室7
の中心を0とし、この中心0を通つて気筒配列方
向すなわちエンジンの長手方向中心線をm、中心
0を通つてエンジンの幅方向中心線をlとする。
先ず、2つの吸気ポート8,9は、それぞれほ
ぼ等しい開口面積とされて、中心線mよりもエン
ジン本体1(シリンダヘツド3)の一側面1a側
に位置すると共に、互いに中心線lを挟んだ位置
に形成されている。そして、互いにほぼ平行に伸
びて、上記一側面1a側において吸気管17と接
続されている。また、2つの排気ポート10,1
0′はそれぞれほぼ等しい開口面積とされて、中
心線mよりもエンジン本体1の他側面1b側に位
置している。このような排気ポート10,10′
は、互いにほぼ平行とされて、上記他側面1b側
において、図示を略す排気管と接続されている。
そして点火プラグ14(の着火部)は、燃焼室7
の中心0に配置されている。
一方、燃料噴射弁26は、両吸気ポート8と9
とを仕切る仕切壁20の若干上流側において、共
通吸気通路21の上壁部分に配置されている。そ
して、燃料噴射弁26は、共通吸気通路21の幅
方向中間部分、すなわち中心線l上(第1図で見
た場合)に位置されている。
このように配置された燃料噴射弁26は、その
第1噴孔46が、第1吸気ポート8開閉用となる
第1吸気弁11のバルブフエイス(閉弁時のバル
ブフエイス)に指向され、また第2噴孔47が、
第2吸気ポート9開閉用となる第2吸気弁のバル
ブフエイスに指向されている。そして、本実施例
では、第1、第2の噴孔46,47の噴射路X1
X2は、その燃料拡散作用が共に比較的大きく設
定されて、各吸気弁11のバブルフエイスのほぼ
全面積に対して噴射するようになつている。
なお、第1図中11A,11′A,12A,1
2′Aは、それぞれ吸、排気弁11,12のバル
ブステム(弁軸)である。
以上のような構成において、低負荷時には、開
閉弁24が全閉あるいは微小開度とされるため、
少なくとも吸入空気量の多くは、補助吸気通路2
5を通して燃焼室7へ供給される。このとき、補
助吸気通路25からの吸入空気は、吸気流速が速
いと共に、この補助吸気通路25の指向作用によ
つて、燃焼室7で強い吸気のスワールSを生成す
ることになる。また、燃料は、両吸気ポート8,
9を通して燃焼室7へ供給されるが、第1吸気ポ
ート8を通して供給される燃料は、上記スワール
Sとほぼ同方向であるため、このスワールSに乗
つて燃料の気化・霧化が促進される。このよう
に、低負荷時には、スワールSの生成および燃料
の気化、霧化促進がなされて、燃焼安定性が大き
く向上されることになる。
また一方、高負荷時には、開閉弁24が開くた
め、吸入空気は、高負荷用吸気通路22あるいは
23からも、両吸気ポート8,9を通して燃料室
7へ供給されることになつて、その充填効果が十
分に確保される。このとき、燃料は、両吸気ポー
ト8,9を通して燃焼室7に供給されるので、燃
料が燃焼室7の一部分に偏在することがなく、そ
の気化、霧化が十分に行なわれる。このように、
高負荷時には、充填効率向上と空気の利用率とが
向上されることになつて、十分な出力が確保され
る。
さらに、低負荷、高負荷いずれにあつても、噴
射燃料は仕切壁20に付着することがないので、
応答性向上の点でも有利なものとなつている。
なお、開閉弁24は、低負荷時にあつても微小
開度だけ開いておくのが、主吸区通路22,23
からの燃料の気化、霧化を行う上で好ましい。特
に、第2図に示すように、燃料噴射弁26の直上
流に位置する部分を切欠かく等により、この燃料
噴射弁26の噴孔46,47から噴射された直後
の燃料に対して空気が混合されるようにするのが
好ましい。また、点火プラグ14を燃焼室7のほ
ぼ中心に設けておくのが、燃焼速度の向上の点
で、また吸・排気ポート8,9,10,10′に
対する配置関係の上からも好ましいものである。
さらに、燃料噴射弁26は、各気筒の吸気行程に
合わせて燃料を噴射するいわゆるタイムインジエ
クシヨンタイプのものでもよく、あるいは各気筒
に対して同時に燃料を噴射する同時噴射タイプで
のよい。
第4図、第5図は本発明の第2実施例を示すも
ので、前記実施例と同一構成要素には同一符号を
付してその説明は省略する(このことは以下のさ
らに別の実施例についても同様である)。
本実施例では、第1噴孔46における噴射路
X1の拡散角度を第1図のものと同様にする一方、
第2噴孔47における噴射路X2の拡散角度が小
さくなるように設定して、第1噴孔46からの燃
料噴射量が、第2噴孔47からの燃料噴射量より
も大きくなるようにしてある。そして、第2噴孔
47における噴射路X2を、第2吸気ポート9開
閉用の吸気弁のバルブステム11′Aよりも燃焼
室7の径方向内側に向けて指向させてあげる。な
お、両噴孔46,47との燃料噴射量を異ならせ
るには、例えば第5図に示すように、両噴孔46
と47との開口面積を異ならせるようにすればよ
い。
このように、第1吸気ポート8側への噴射燃料
量を多くかつ極力拡散させることによつて、低負
荷時における燃料のより一層の気化、霧化促進が
なされて、燃焼安定性をより向上させることがで
きる。また、噴射路X2を上述のように設定する
ことによつて、燃焼室7の中心付近すなわち点火
プラグ14の回りの空燃比がリツチになつて、着
火性が向上される。
第6図は本発明の第3実施例を示すもので、第
1噴孔46における噴射路X1を、吸気弁11の
バルブステム11Aよりも燃焼室7の径方向外方
側へ向かうように指向させる一方、噴射路X2
第4図に示すように設定してある。なお、両噴孔
46,47からの燃料噴射量は等しくしてある。
このような構成とすることにより、低負荷時に
は、噴射路X1のように設定された第1噴孔46
からの燃料が合、補助吸気通路25からの吸入空
気とほぼ同一方向となつて、この吸入空気に対し
て第1噴孔46からの燃料が十分に乗つて、その
気化、霧化がより促進されることになる。勿論、
第4図についての説明からも明らかなように、着
火性も向上される。
第7図は本発明の第4実施例を示すもので、両
噴孔46,47における噴射路X1,X2共に、バ
ルブステム11Aあるいは11′Aよりも燃焼室
7の径方向内方側を通るようにして、着火性を重
点的に向上させたものである。
第8図は本発明の第5実施例を示すもので、排
気ポート10が1つのみ存在する3バルブ型式の
場合を示す。なお、燃料供給態様は、第1図のも
のと同じにしてある。
第9図は本発明の第6実施例を示すもので、排
気ポート10が1つのみの3バルブ型式としてあ
る。そして、両噴孔46,47における噴射路
X1,X2の指向方向は、第6図のものと同じとす
る一方、第1噴孔46からの燃料噴射量を、第2
噴孔47からの燃料噴射量よりも大きくしたもの
である。すなわち、第6図のものに比して低負荷
時の燃焼安定性をより重視したものとなつてい
る。
以上実施例について説明したが、第1図、第4
図、第6〜第9図に示されたバルブ配置、燃料の
指向方向、両噴孔46,47からの燃料噴射量割
合などは、互いに適宜組合わせて変更し得るもの
であることは、言うまでもない。
(発明の効果) 本発明は以上述べたことから明らかなように、
高負荷時の空気利用率すなわち出力を損なうこと
なく、低負荷時の燃焼安定性を大幅に向上させる
ことができる。
また、補助吸気通路専用の吸気弁を別途要しな
いので、構造上の点からも有利となる他、2つの
高負荷用吸気通路はもつぱら高負荷時における要
求を満たすような形状あるいは通路面積に設定す
ることが可能となつて、大幅は出力向上を期待し
得るものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す平面図。第
2図は第1図の側面断面図。第3図は2つの噴孔
を有する燃料噴射弁の一例を示す断面図。第4図
は本発明の第2実施例を示すもので第1図に対応
した平面図。第5図は第4図の実施例に用いた燃
料噴射弁の要部断面図。第6図〜第9図はそれぞ
れ本発明の第3〜第6実施例を示すもので、第1
図に対応した平面図。 1:エンジン本体、7:燃焼室、8:第1吸気
ポート、9:第2吸気ポート、11:吸気弁、2
1:共通吸気通路、22,23:主吸気通路、2
4:開閉弁、25:補助吸気通路、25a:出口
端、26:燃料噴射弁、46,47:噴孔、X1
X2:噴射路、S:スワール。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 それぞれエンジンの1つの燃焼室に対して開
    口され、第1吸気弁により開閉される第1主吸気
    通路および第2吸気弁により開閉される第2主吸
    気通路と、 前記主吸気通路内に配設され、低負荷時には閉
    とされると共に高負荷時には開とされる開閉弁
    と、 前記開閉弁よりも上流の前記主吸気通路より分
    岐されてその出口端が上記第1吸気弁近傍におい
    て前記第1主吸気通路に開口され、通路面積が該
    主吸気通路の面積よりも小さくされた補助吸気通
    路と、 前記開閉弁よりも下流において前記主吸気通路
    に配設され、第1、第2の噴孔を有して、該第1
    噴孔の噴射路が前記第1吸気弁に、また該第2噴
    孔の噴射路が前記第2吸気弁に向かうように指向
    された燃料噴射弁と、 を備えていることを特徴とするエンジンの吸気装
    置。
JP60074456A 1985-04-10 1985-04-10 エンジンの吸気装置 Granted JPS61234266A (ja)

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